2023年10月18日19時45分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後0時40分ごろ、熊本市東区の市動植物園でモノレール1台が突然停止し、後続の4台が次々に追突する事故があった。
園によると、5台には子どもを含む計14人が乗っており、このうち大人6人が首や腰に痛みを訴えている。
いずれも軽傷とみられる。
熊本県警などが原因を調べている。
モノレールは1周約600メートル、高さ約6メートルの遊戯施設で1台4人乗り。
園によると、1台が時速約8キロで走行中、エラー音とともに停止し、後続の4台が衝突した。
点検用車両で約1時間後に全員が救出された。
衝突した車両に乗っていて首を痛めたという20代女性は、「泣きじゃくっている子どももいた。以前から設備の劣化が気になっていた」と話した。
園によると、車両は120メートル間隔で走行し、それぞれ衝突防止用の安全装置が導入されているが、作動しなかったとみられる。
スタッフがタッチパネルを操作して止めることも本来可能だが、今回は止まらなかった。
開園前の点検で異常はなかったといい、園は原因が判明するまでモノレールを運休する。
モノレールは1979年の設置で、2019年4月にも4台がからむ同様の事故が起きている。
松本副園長は、「楽しみに来ていただいたお客様に申し訳なく思う。原因を究明し、再発防止に努めたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20231018/k00/00m/040/215000c
10月19日10時22分に読売新聞からは、2019年の事故原因は部品劣化、事故後に衝突防止装置を設置したが今回は作動しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園によると、モノレールは1979年から運行しており、2019年4月には部品の劣化による同様の事故が起きた。
事故後に衝突防止装置を設置するなどの対策を講じたが、今回は作動しなかった。
年2回の定期点検のほか、毎日、始業前に走行点検を行っていたが、異常はなかったという。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20231018-OYTNT50228/
10月24日18時44分にYAHOOニュース(熊本放送)からは、先頭車両がモーター不具合で停止した、係員は手順に反し電気の供給を再開したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
動植物園によりますと、事故はまず、先頭車両がモーターの不具合で停止。
これにより安全装置が作動し、一旦は後続の車両も停止しました。
しかし、モノレールを操作する女性が必要な確認をせずに、電気の供給を再開したため安全装置がリセットされ、衝突したということです。
女性は、大阪市に本社がある運行管理会社の社員で、このモノレールの操作に12年携わっていました。
熊本市は会社と緊急時の手順などを事前に決めていましたが、女性は手順に反して復旧させたということです。
また女性は、会社の聞き取りに対して「電力供給を再開すれば、衝突するかもしれないとの認識はあった」とも話しているということです。
【写真を見る】【モノレール5台玉突き事故】先頭車両のモーターの不具合と『操作をする女性スタッフのミス』が原因と判明「衝突するかもしれない認識はあった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b627083746d1374ed7bdcc1bc4365b4dda7bff1a
10月24日18時27分にYAHOOニュース(くまもと県民テレビ)からは、係員が電源復旧ボタンを繰り返し押したため後続の4台が動き出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
モノレールは当時、先頭車両が停止したため、安全装置が働いて全体の電源が落ち、全車両が停止していましたが、乗り場にいた運行管理会社の社員2人が、車両の状況を確認しないまま電源の復旧ボタンを繰り返し押したため、後続の4台が動き出し相次いで追突したということです。
熊本市と管理会社が結んだ規定では、安全装置が働いた場合、責任者を呼んでモニターで確認しながら、復旧ボタンを押すことを定めていますが、今回は守られていませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f115752e2ae87566836fbc0a2190107b1e22cf2
10月24日16時48分にNHK熊本からは、係員は客が待っていたので早く運行させたかったと説明しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
不具合が起きた場合は通常、運行の担当者から責任者が報告を受け、確認などを行うことになっていますが、今回の事故で担当者はみずからの判断で操作していたということです。
運行管理会社の聞き取りに対して担当者は、「お客さんが待っていたので、早くトラブルを解消して運行させたかった」などと説明しているということです。
また、先頭車両が急停止した原因については、メーカー側が調査を行っているということです。
この事故について、警察は業務上過失傷害の疑いも視野に、調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20231024/5000020465.html
(2023年10月27日 修正1 ;追記)
2023年10月27日7時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME;テレビ熊本)からは、2つあるモーターのうち1つが故障した、係員は「復電」を4回繰り返したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故について園側が会見を開き、モーターの故障に加え、人為的ミスが重なったことが原因だったと明らかにした。
担当者のミスがなければ防げた事故だった。
園によると、先頭車両の2つあるモーターのうち1つが故障し、安全装置が作動して停止。
運行操作を担当する委託先の運行管理会社の女性社員が独断で、電源を入れ直す「復電」を4回繰り返したことで次々に衝突したという。
マニュアルでは、「停止した時点で責任者に連絡すること」とされていた。
この女性社員はモノレールの運行操作を12年間担当。
現在は体調不良で休んでいるということだが、会社側の聞き取りに「お客さんが待っていたので、早くエラーを改善したかった」と話しているという。
この事故で、乗っていた乳幼児から50代までの14人のうち、成人男女6人が首や腰の痛みを訴え、そのうち5人が通院中という。
園は運行管理会社に報告書の提出を求めていて、安全運行が確認できるまで、当面、運休するとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/10c84c50cde9b4b70c136c28c74837b338c97749
2023年10月18日14時31分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前、鹿児島市の谷山港で、作業中の男性が落下したコンテナの下敷きになる事故があり、男性は搬送先の病院で死亡が確認されました。
寺師記者:
「作業をしていたとみられる男性が白いコンテナの下敷きになっているのが見つかりました。
現在、警察が事故の確認作業を行っています」
警察と消防によりますと、18日午前8時半ごろ、鹿児島市谷山港1丁目で、作業員から「コンテナが落下して人が下敷きになった」と119番通報がありました。
警察によりますと、この事故で、指宿市東方の会社員・廣森さん(66)がコンテナの下敷きになり、頭部などから出血がある状態で病院に搬送されましたが、約3時間後に死亡が確認されました。
廣森さんは荷物の積みおろし作業をしていたとみられていて、同僚の男性が操作するフォークリフトで持ち上げられていた重さ1.7tのコンテナが約2mの高さから落ち、前方にいた廣森さんが下敷きになったとみられています。
警察は、フォークリフトを運転していた男性から話を聞くなどして、詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e3e899997bfba9a0ae93fe158ec5fa4012cf631
2023年10月18日8時21分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前10時すぎ、天王寺動物園で飼育しているメスのチンパンジー「レモン」が飼育舎から逃げ出しました。
動物園によりますと、捕獲しようとした40代の獣医師がほおをかまれ、4か所を縫うけがをしたということです。
チンパンジーは、その後、園内の木の上にいましたが、けがをした獣医師が麻酔銃を使い、3時間余りがたった午後1時半すぎに捕獲されました。
これについて動物園は17日、記者会見を開き、詳しい経緯などを説明しました。
それによりますと、チンパンジーは飼育舎の老朽化にともなうリニューアル工事のため、今月10日から仮の飼育舎にいたということですが、屋根の近くにおよそ20センチの隙間があり、そこから外に出ていたということです。
「レモン」は身長がおよそ1メートル50センチ、体重が50キロほどで、動物園は隙間から外に出ることは想定していなかったとしています。
今回の事態を受けて、動物園では隙間に鉄板を敷く対策を取ったということで、向井園長は会見で「お客さまや関係者に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と陳謝しました。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20231018/2000078768.html
10月18日6時30分にYAHOOニュース(ABCテレビ)からは、麻酔銃を持った獣医に撃たれると思い飛びかかって噛んだらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市の天王寺動物園は17日夜、メスのチンパンジー1頭が飼育エリアから逃げ出した経緯に関して緊急会見を開き、向井園長自らが当時の状況を説明しました。
天王寺動物園によりますと、敷地内で飼育するチンパンジーのメス「レモン」の脱走に飼育員2人が気づいたのは、17日午前10時15分ごろ。
本来のチンパンジー舎の改修を控え、6頭いるチンパンジーを順次、仮住まいの獣舎に移し始めており、事故はここで起きました。
先に暮らし始めていたナナコ(メス)との交流に慣らすため、寝室からレモンを出して廊下(動物通路)に移し、金網ごしに対面(お見合い)させようとしたとき、レモンが廊下の天井付近にあった幅20センチほどのすき間から逃げ出したといいます。
約20分後、来客に近づかないように園内で警戒していたスタッフ4人(獣医3人と管理職)がレモンを発見。
このうち、麻酔銃を手にしていた42歳の男性獣医に向かって、レモンが飛びかかったといいます。
園側は会見で「チンパンジーは銃に対する認識はあり、それを扱う人間には『撃たれる相手』という認識があったのでは」と推測しています。
獣医は左ほおをかまれ、縫合するけがをしました。
レモンはその後、園内の林で見つかり、しばらく木の上にとどまっていましたが、負傷した獣医らが現場に戻って、放った麻酔銃14発のうち8発がレモンに当たり、脱走から約3時間後に木から落ちたところを捕獲されました。
レモンは、すり傷はあるものの大きなけがはなく、目覚めて園内で休んでいるといいます。
向井園長は会見で、「多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことをおわびします」と改めて陳謝しました。
天王寺動物園は、この時期は小学生や園児らの来場も多く、17日は急きょ休園としましたが、獣舎のすき間を埋める作業などを済ませ、18日は開園する予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b66b275f88d2b65c7ef05e8d46c575cd3215c16
10月18日8時20分に読売新聞からは、通路完成時に隙間を認識していたが狭くて抜け出せないと思い放置していた、同園では16年前にもチンパンジーが脱走しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
通路と壁の間に隙間(約20センチ)があり、園側は8月に完成した際に既に認識していたが、狭くて抜け出せないと思い、放置していた。
記者会見した向井園長は、「(対応に)問題があった」と不手際を認めた。
同園によると、この日は別の動物園から新しく来たチンパンジーとレモンを互いに慣れさせるため、飼育員2人が2頭を対面させていて、その際に逃げられたという。
同園では2007年にもチンパンジーが脱走しており、向井園長は「逃走を想定しなければならなかった」と語った。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231018-OYT1T50036/
2023年10月16日17時23分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日朝、山梨県北杜市にある洋菓子などを製造する「シャトレーゼ」の工場で、3人がけいれんなどの症状を訴えて病院に搬送されましたが、全員、けがはありませんでした。
警察は、消火設備から放出された二酸化炭素が原因とみて調べています。
警察によりますと、16日午前9時ごろ、山梨県北杜市の「シャトレーゼ」の工場から「3人にけいれんなどの症状が出ている」と消防を通じて通報がありました。
駆けつけた消防が60代から70代の男性3人を病院に搬送しましたが、全員、すでに回復して、けがはありませんでした。
3人は、当時、工場1階の電気室で電気設備の定期点検を行っていた電気設備会社の従業員で、3人を含む7人で作業していたところ、突然、消火設備が作動し、天井部分から二酸化炭素が放出されたということです。
それぞれ室内から逃げ出しましたが、1人が倒れて取り残され、助けに入った1人と別の1人の合わせて3人が一時、けいれんなどの症状を訴えました。
消防によりますと、通報からおよそ30分後に電気室の中の二酸化炭素濃度を調べた結果、通常の10倍に上ったということです。
倒れた1人がそのまま取り残された場合、命に危険が及ぶ状況だったとみられています。
警察は二酸化炭素が原因とみて、消火設備が作動した状況などを調べています。
現場はJR小淵沢駅から南におよそ5キロ離れた、山あいにある工場です。
会社のホームページなどによりますと、現場の「白州工場」は山梨県内に3つある「シャトレーゼ」の工場のうちのひとつで、アイスや飲料などを製造し、新型コロナウイルスの感染拡大前は、希望する人が工場見学できる取り組みも行われていました。
会社の工場から3人が病院に搬送されたことについて「シャトレーゼ」は、「今後、原因を調査して、適切に対応してまいります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20231016/1040021643.html
2023年10月15日8時5分にYAHOOニュース(ツギノジダイ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
足場を中心に建設現場の資材のレンタル、開発、販売を手がけるタカミヤ(大阪市北区)は、2代目で会長兼社長の髙宮さん(57)が、長年「当たり前」とされた足場の規格を作業員目線で見直し、次世代の足場を開発して急成長させました。
2014年に東証一部(現東証プライム)上場も果たし、オフィスのリニューアルなどで業界のイメージも変えようとしています。
【ハングリー精神を抱ける環境に】
・・・
【父への報告を毎日欠かさず】
・・・
【足場であふれかえったセンター】
・・・
【次世代の足場でイノベーション】
・・・
そのころ、足場からの転落事故が多発したことに伴い、安全基準が厳しくなります。
作業員の安全を確保するため、足場にオプションで手すりを付ける「先行手すり」という製品も生まれました。
しかし、既存の足場にオプションを加えるだけでは、組む際の工程が増えるだけで、安全が確保されるわけではありません。
目先の安全ではなく、足場そのものを時代に合わせ、作業効率をあげる必要があります。
2代目社長になっていた髙宮さんが主導し、13年から売り出したのが「次世代足場 Iqシステム」でした。
【20センチ高い足場が評価】
髙宮さんは常々、業界における足場の基準とされた「170センチ」という高さに疑問を抱いていました。
実際、髙宮さんが安全靴とヘルメットを着けて足場に立つと、頭をぶつけそうになり、常に「くの字」の姿勢でいる必要があったのです。
「私自身、腰痛持ちで身体が硬いため、驚きました。
こんな環境で働かざるを得ないなら、いずれ、この業界に人材は来なくなると感じたのです」
米国や欧州の足場の展示会に足を運ぶと、ほとんどが200センチという高さでした。
なぜ日本だけが170センチなのか。
調べると、日本で足場が流通し始めた50~60年前は、平均身長が約163センチだったうえ、ヘルメットなどの装備も着用していなかったことを知ります。
「現在の平均身長は170センチを超え、安全靴やヘルメットの分を加えると、さらに約8~12センチは高くなります。
なのに、足場の基準は60年前と変わっていませんでした」
タカミヤが開発したのが、高さ190センチの「次世代足場 Iqシステム」でした。
マーケティングの結果、190センチだと9割の作業員が頭をぶつけなくて済みます。
従来品より20センチ高くなることで足場も1段分減り、コストダウンの効果も見込めます。
当時、180センチの製品はあったものの、190センチの足場はありませんでした。
社内外から「そんな高い足場だと、現場で組めなくなってしまう」と反発されたといいます。
「営業マンが自信を喪失するほどネガティブキャンペーンを受けました。
だけど、そんな悪評はどこかで消えると分かっていました」
発売から10年。
23年3月期実績でIqシステムの累計販売額は248億円にのぼり、この3年は右肩上がりです。
【2018年をターニングポイントに】
・・・
【イメージ変革へオフィスを改装】
・・・
【徳川秀忠の生き様を目指して】
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/680e8b50d04fefa05165554903fabdf959b36489
2023年10月14日19時36分にYAHOOニュース(長野放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前、長野県安曇野市で、庭木の剪定をしていた男性が宙づり状態となり、安全ベルトで胸を締めつけられ、死亡しました。
亡くなったのは安曇野市の無職の男性(72)です。
男性は自宅の庭木を剪定していましたが、脚立が倒れたことで、約20分、約3メートルの高さで宙づり状態となりました。
家族が見つけ、病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
死因は外傷性窒息で、腰にしていた安全ベルトがずれて、胸部を強く締めつけられたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebe35f9abbc131dc50ed96defba876afd1579597
10月14日18時51分にYAHOOニュース(信越放送)からは、安全ベルトが徐々に胸までずり上がったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
庭木の剪定をしていて脚立が倒れ、安全ベルトで宙づり状態となった安曇野市の男性が死亡しました。
亡くなったのは、安曇野市の72歳の無職の男性です。
男性は14日午前、息子と一緒に脚立を使って自宅の庭木の剪定をしていましたが、脚立が倒れ、木と自分をつないでいた安全ベルトで、3メートル程の高さに宙づり状態になったということです。
警察によりますと、安全ベルトが徐々に胸の高さまでずり上がり、呼吸困難になったとみられます。
男性は駆けつけた救急隊により、松本市内の病院に運ばれましたが、午後3時前に死亡が確認されました。
警察では、事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/249e681aa2e4f829d492d1f75873976546a66136
2023年10月13日9時26分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
津波や洪水などの発生時、住民が避難するために用いる水害ハザードマップについて、会計検査院が抽出調査した375市区町村のうち8割超で、国が指針で定めるアンダーパス(地下道)や土砂災害警戒区域などの記載を怠る不備が見つかったことがわかった。
大規模な水害が相次ぐ中、危険な場所の情報が住民に伝わらず、避難に影響を及ぼす恐れがある。
水害ハザードマップは、水防法などで市区町村に作成が義務づけられ、国が記載事項を指針で定めるほか、作成や印刷、配布に補助金を出している。
国は、多数の逃げ遅れが生じた2015年の関東・東北豪雨などを受け、16年に指針を改定。
従来の浸水想定区域や水深、避難場所などに加え、
▼水没の恐れがあるアンダーパス
▼河川に近く早期の立ち退き避難が必要な区域
▼土砂災害警戒区域
▼福祉施設や学校が含まれる「要配慮者利用施設や地下街」
も記載するよう定めた。
関係者によると、検査院は、16~22年度にマップを作った19都道府県にある375市区町村を調査。
うち316自治体で、改定指針で定めた記載事項のいずれかが載っていなかった。
未記載は、最も多かったのが早期避難区域で198自治体、要配慮者利用施設などは189自治体、アンダーパスは91自治体だった。
多くの自治体では、「マップが見づらくなる」と判断して記載しなかったという。
検査院は、迅速・安全な避難に支障が出る恐れがあると国土交通省に指摘。
同省は「自治体に掲載の工夫を促すなどし、指針を順守してもらえるよう努める」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231013-OYT1T50020/
2023年10月14日8時57分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前9時55分ごろ、沖縄県読谷村大木の県道6号の下を通る国道58号バイパス読谷道路の工事現場で、那覇市の会社員の男性(55)が落下した鉄骨に左腕を挟まれた。
意識不明の状態で病院に搬送されたが、約3時間半後に死亡が確認された。
工事は、沖縄総合事務局北部国道事務所発注の公共事業。
嘉手納署によると、男性がはしごに登り、道路脇の擁壁を補強する約10メートルの鉄骨を半分に切り離して撤去しようとした際、鉄骨が落下した。
男性は、はしごごと転倒し、鉄骨と地面に左腕が挟まれたという。
工事は同村古堅から親志までの片側2車線で、全長6キロを予定している。
担当者は「事故原因を究明し、再発防止策を他の現場にも共有したい」とコメントした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe78b93d17e38c6c5bf12327e4e3a2be6db9b13c
10月13日18時24分にNHK沖縄からは、長さ5mの鉄骨が落ちてきたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、この工事は道路脇の擁壁を整備するもので、来間さんがはしごに登って擁壁を一時的に補強するために組まれた鉄骨を切り離す作業をしていたところ、長さおよそ5メートルの鉄骨が落ちてきて、左腕にぶつかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20231013/5090025285.html
10月13日20時2分にYAHOOニュース(琉球朝日放送)からは、位置がずれた鉄骨を元の場所に戻そうとしていたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、10月13日午前10時前、読谷村大木にある道路の下をくぐる道を新設する工事現場で、壁を補強するために組まれていた長さ5mの鉄骨が落下して男性作業員の左腕を直撃しました。
50代の男性作業員は、腕から大量に出血するなど心肺停止の状態で病院に運ばれ、その後、死亡が確認されました。
男性作業員は、位置がずれて落ちる危険性のある鉄骨を元の場所に戻そうとしていたとみられていて、警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/efd36e018cee4b954d217f5ce9d383f2a9fb9452
2023年10月17日8時12分にYAHOOニュース(乗りものニュース;航空ライターの寄稿文)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2023年10月12日の奄美大島(鹿児島県)行きのJAL(日本航空)便で“珍事”がありました。
同島で開かれた「かごしま国体」の相撲会場へ向かう乗客に体重の重い相撲関係者が集まってしまった結果、重量オーバーになる可能性が高いとして急遽、臨時便を設定し、乗客を分散して搭乗させたのです。
なぜ、このような事態が起きたのでしょうか。
【写真】えっ…これが「重量級旅客向けの特別シートベルト」です
重量制限での臨時便を設定するのは、かなりのレアケースと報じられていますが、これは、航空会社が重量・重心位置を管理するという安全運航上の“公約”を守った結果によるものです。
今回の臨時便は、運航関係者がフライトごとに変わる機体の重量の把握に、いかに気を使っているかが改めて分かる事例となりました。
航空機が安定して飛ぶには、乗客や貨物、燃料などを合わせた重量の把握と、機内でのきちんとした重量配分が欠かせません。
過去には、離陸重量を誤り適切な速度をセットしなかったために、機首上げ操作後、胴体後部を滑走路で擦ってしまった事故もあります。
このため、出発前の準備では、重心が定められた範囲内に来るよう求められます。
その際に必要な手段や書式・形式は、「ウエイト・アンド・バランス・マニフェスト」と呼ばれています。
「マニフェスト」は、日本では20年ほど前から、国会議員の選挙の時に「選挙公約」と訳されて耳にする機会が増えましたが、実は運航関係者のあいだでは、それ以前から使われてきました。
ただ、重量の把握は大切ですが、乗客数が多いジェット旅客機では、基本的に搭乗者の体重を1人ずつ測ることはしていません。
どのように重量を測っているのでしょうか。
【力士には通用にしない「重量計算方法」、でもJALは臨機応変に…】
旅客機では、事前に定められた「標準乗客重量」を使い、乗客全体の重量を算出します。
標準重量は国内線と国際線で異なり、夏と冬、方面別でも細かく違いますが、おおよそ1人70 kgとして計算されています。
今回の臨時便では、国体の相撲競技の開催により、羽田と伊丹から奄美大島へ向かう便に関係者が多かったため、乗客の重量を標準の1.7倍になる120kgで計算したところ、使用機材のボーイング737-800では規定により総重量の制限がかかり、奄美大島まで必要な燃料を搭載できないことが判明しました。
奄美空港の滑走路は全長2000mと短いため、大型機への変更も難しく、このために、伊丹発の搭乗予定者はいったん羽田へ移動してもらい、羽田発の臨時便を出したというわけです。
今回の事例のインパクトはかなり大きいもので、SNS上でかなり“バズる”事態となりましたが、航空会社にとっては「マニフェスト」を守ったという、日々の運航で必要なことを行った結果でした。
ちなみに、奄美大島は日本一土俵が多い島と呼ばれるほど相撲が盛んで、島で初めて国体が開かれるのが話題になっています。
これらに加えて、今回の臨時便も話題の一つにしてよいでしょう。
運航関係者が「マニフェスト=公約」を守った結果ということなのですから。
清水次郎(航空ライター)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1632ebf81a2bbb3c27c657f9fdf6a86804b8b1cf
10月14日19時12分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、相撲競技には460人の選手が来島するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
機体は、いずれもボーイング737―800型機(165人乗り)だった。
日航は、奄美空港は大型機の離着陸が難しいことから、羽田発の臨時便1便を出して分散して運ぶことにした。
伊丹からは14人に定期便で羽田に移動してもらい、臨時便には計27人が搭乗した。
相撲競技は13日から始まり、約460人の選手が来島。
日航は競技が終了する15日も、奄美から福岡空港行きの臨時便を出す。
福岡発羽田行きの定期便も大型の機体に変更する予定という。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fcf43f95b2d3c64a4654fb3aebcc4ff7c567bc9d
(ブログ者コメント)
今後、予約の際には体重申告が求められるようになるのだろうか?(笑)
2023年10月14日8時1分にYAHOOニュース(北國新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日に滑川市吉浦の祖母宅敷地の地面に倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認された生後10カ月の杏(あん)ちゃんが、2階寝室の窓から転落したとみられることが13日、滑川署の調べで分かった。
捜査関係者によると、杏ちゃんの指紋が窓周辺から検出されており、窓際にあったベッドからよじ登り、誤って転落したとの見方を強めている。
【死因は頭部外傷】
署によると、杏ちゃんは滑川市坪川で両親と一緒に住んでおり、12日は朝から祖母宅に預けられていた。
大人用ベッドで寝ていた杏ちゃんが目を覚まし、開いていた腰高窓から外に出て、瓦ぶきの屋根を滑り落ち、軒下のコンクリートの地面に落下したとみられる。
司法解剖の結果、死因は頭部外傷と判明した。
ベッドの頭を向ける側に棚があり、その脇に窓があった。
ベッドの棚と窓枠の段差は生後10カ月の乳児でもよじ登れるほどの高さだったという。
捜査関係者によると、ベッドの棚や窓枠から杏ちゃんの指紋が検出された。
【子ども転落死亡事故21件 16~20年、全国】
全国的に、窓やベランダから子どもが転落する事故が相次いでいる。
消費者庁によると、2016~20年に9歳以下の子ども21人が建物から転落して死亡した。
同庁は、
▽窓やベランダの手すり付近に足場になるようなものを置かない
▽窓には子どもの手の届かない位置に補助錠を付ける
といった事故防止策を講じるよう推奨している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/993c42bac655a625b5052f61c19fa8ffaf4d87dd
10月16日20時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、生後10ケ月ぐらいの赤ちゃんはつかまり立ちができるようになる一方、外での音などなんにでも興味を示してしまうなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県滑川市の住宅で12日、敷地内に倒れていたのが発見され、その後、死亡が確認された生後10カ月の赤ちゃんについて、警察は、赤ちゃんが寝ていた2階の部屋の窓から転落した可能性があるとみて調べている。
【画像】岩城杏ちゃんが転落したとみられる窓。ベランダや柵などは付いていなかった
専門家は、生後10カ月ごろの特徴として、高いところが怖いという認識が無いので注意が必要だと指摘する。
【寝ていた2階の部屋の窓が開いていた】
12日、午前9時半ごろ、富山県滑川市の住宅の2階で寝ていた生後10カ月の女児、杏ちゃんの姿が見当たらなくなった。
60代の親族が捜していたところ、住宅敷地内の地面に倒れている杏ちゃんを発見した。
杏ちゃんは病院に救急搬送されたが、午後1時過ぎに死亡が確認された。
12日、杏ちゃんは近くに住む両親から、親族の家に一時的に預けられていたという。
警察は、杏ちゃんが寝ていた2階の部屋の窓が開いていて、そこから転落した可能性があるとみて、経緯などを調べている。
なぜ、このような事故が起きてしまったのだろうか。
転落した生後10カ月の岩城杏ちゃんは、2階建ての祖母の家に預けられていた。
祖母の家の2階の窓には、ベランダがなかった。
そして、柵も付いていなかった。
当時、窓の鍵はかかっておらず、窓は開いていたという。
【「高い所が怖い」という認識無し】
生後10カ月の赤ちゃんというと、個人差はあるが、行動が活発的になって、どんなものにも興味を持つ時期。
生後10カ月の赤ちゃんは、どのような行動を取るのだろうか。
番組スタッフが撮影した家族の映像を見ていく。
生後10カ月の赤ちゃんは、絵本に興味津々で、母親の膝につかまり立ちをして本に近づこうとするが、すぐにバランスを崩して倒れ込んでしまう。
これらについて、子供のけがを減らすことを目的に活動している、NPO法人Safe Kids Japanの大野美喜子理事に話を聞いた。
生後10カ月の赤ちゃんは、ちょうどつかまり立ちができるようになり、何にでも興味を持ち始める時期だという。
例えば、外から聞こえる犬の鳴き声や、救急車のサイレンなどをきっかけに窓に近づいてしまうことも多く、さらに、「高い所に恐怖心がない」というのも、この時期の特徴だという。
このように、予測がつかない行動が起きる中で、どのようにして事故を防げばよいのだろうか。
大野さんによると、「窓の近くにソファやベッドなどの高い物を置かないこと」や「赤ちゃんが窓の外に向かうルートを作らないようにすること」が大切だという。
(「イット!」 10月13日放送より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e455d38431024f016ce673e6388a47817f867cc4
2023年10月12日16時53分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県豊田市にある自動車部品メーカー「H」の工場で12日朝、機械が落下する事故があり、40歳の男性が下敷きとなり死亡しました。
12日午前6時半前、豊田市亀首町のH社工場から「機械が落ちて、下にいた人の意識がない」と消防に通報がありました。
駆けつけた救急隊が、部品の型を取る機械の下で倒れている社員の吉岡さん(男性、40歳)を助け出しましたが、頭を強く打っていて、およそ1時間半後に死亡しました。
機械は乗用車1台分ほどの大きさがあり、しゃがんで作業していた吉岡さんの頭上約80cmの高さから落下したということです。
当時、吉岡さんは同僚2人と機械のメンテナンス作業中で、警察は安全管理に問題がなかったか調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d42f64a9e3f25b104ca54247c91c9abb7a4cd95f
2023年10月11日11時58分にYAHOOニュース(福島中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2022年に従業員が腕を切断する事故が起きた福島市の染物工場が、機器の定期点検を行っていなかったとして書類送検されました。
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、福島市のA染物工場と代表取締役の男(59)です。
福島労働基準監督署によりますと、脱水機の定期点検を年に一度は行うべきところ、購入した時から16年間、一度も点検をしていませんでした。
2022年11月には従業員が回転する脱水機に腕を挟まれ、肘から先を切断する事故が起き、点検を怠っていたことがあきらかになりました。
脱水機のブレーキはほとんどきかず、回転する脱水機のふちを手で押さえて止めることが常態化していたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/11b670bbe4a2fb564c1e3176c57a1079b728ba50
2023年10月10日17時8分にYAHOOニュース(山陰放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2021年、鳥取県米子市内の高校で野球部の練習中、ピッチング練習をしていた投手の投げたボールが、他の部員の右眼に直撃し、失明に近い障害を負う事故がありました。
10日、被害を受けた本人らが、鳥取県高等学校野球連盟に対して再発防止の徹底を求め、申入書を提出しました。
高橋・代理人弁護士(本人コメント代読) :
「他の人には自分と同じ思いをしてほしくない。
二度と今回のような事故が起こらないよう、自分の事故を生かして、今後、安全な環境作りに役立てて欲しい。」
2021年3月27日、米子北高等学校のグラウンドで、野球部の練習中に発生した事故。
当時高校2年生の野球部員がティーバッティングをしていた際、近くでピッチング練習をしていた投手のボールが右眼を直撃しました。
その後、右眼の視力は著しく低下し、失明に等しい障害を負ったということです。
当時、被害生徒と投手の距離は27メートルで、投げた球の速さは100キロ近く出ていたとみられるということです。
被害生徒の周りには、防護ネットなどはありませんでした。
この事故の約2週間前にも、バッティング練習でトスを上げていた生徒にバッターの打ったボールが直撃する事故が起きていました。
障害を負った本人と家族らは、10日、鳥取県高等学校野球連盟に対し、事故の再発防止と野球部活動中における安全配慮について、指導を徹底するよう要望書を手渡しました。
代理人弁護士によりますと、今年6月、学校長のほか、当時の野球部の部長と監督が、障害を負った野球部員に対して直接謝罪を行ったということです。
そして、学校側が障害を負った野球部員に対して、損害賠償金を支払う旨の合意が10日に成立しましたが、当然の予防策が施されていれば防げたはずの事故を2度と起こさないよう、高野連への申し入れと事故の公表に至ったとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f2a613adbd0d112e6f0ac2282fa1f0e7a7a20ae
10月11日10時30分に朝日新聞からは、障害を負った男性とキャッチボールをしていた2人はほぼ一直線に並んでいた、男性と受け手との距離は12mなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高橋弁護士によると、男性は21年3月27日午前11時20分ごろ、高校のグラウンドでティーバッティングをしていたところ、キャッチボールをしていた別の部員のボールが右目に当たった。
男性と、キャッチボールをしていた2人の部員はほぼ一直線上に並んでおり、男性と、2人のうち男性に近かった部員は約12メートル離れていたという。
男性の右目はほぼ失明状態になったが、退部はせず、卒業したという。
男性は卒業後の22年11月11日、グラウンド上の安全確保に問題があり、謝罪もないなどとして、学校と当時の野球部長に対し、損害賠償と謝罪、再発防止を申し入れた。
そして今年6月16日、吉川校長と当時の部長、監督が男性に直接謝罪したという。
10日に合意した賠償額は非公表。
吉川校長は取材に、「男性には申し訳なかった。再発防止をしっかり徹底していく」と話した。
男性や両親は、「事実を明らかにして広く世間に知ってもらい、社会の目で見守ってもらうことが再発防止に重要だ」として、公表に踏み切ったという。
https://www.asahi.com/articles/ASRBB73MSRBBPUUB007.html
(ブログ者コメント)
すっぽ抜けたのか?受け損ねたのか?
どちらが先に練習していたのか?
いつも、そんな位置関係で練習していたのか?
その辺の情報がないか調べてみたが、見つからなかった。
2023年10月12日16時17分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日、与那国島の南東にある洞窟探検ツアーに参加した客の夫婦と、ガイドの20代の男性、合わせて3人が行方不明になる事故が発生。
ツアー参加者の40代の男性1人の死亡が確認されました。
【画像】洞窟の入り口には草が生い茂り、中をうかがい知ることはできない
ガイドの男性は事故当時の状況について、「急に増水して水面から顔を出すのが精いっぱいの状態となり、3人が離ればなれになった」と話しており、現場周辺では、1時間に21ミリを超える激しい雨が降っていたことがわかっています。
なぜ、このような状況のなか、ツアーは実施されてしまったのでしょうか?
【真っ暗な洞窟…肩まで水につかるコースも】
12日、めざまし8の取材班が、事故が起きた洞窟を訪れると、洞窟前に貼られていた規制線は外れていました。
洞窟の入り口周辺には草が生い茂り、中は真っ暗で様子をうかがい知ることはできません。
ツアー会社のものとみられるパンレットを見ると、洞窟ツアーにはAとBの2種類のコースがあり、Aコースは「ヘッドライトを装着し、狭い通路や神秘的な光景を体感できる王道コース」と説明が。
一方、Bコースは、「絶えず流れ出る山の地下水に浸かりながら奥に進むコース。肩まで水に浸かったり、ほふく前進でしか進めない極狭空間に挑みます」と書かれており、ツアー参加者とみられる人物が、肩まで水につかっている写真も。
洞窟探検の注意書きには、「ケイビング上級者でも圧倒される、このハードなコースは、ケイビング経験者のみ対象となっています」と書かれています。
【専門家「ガイドには大きな責任がある」】
行方不明になった3人のうち、ガイドの男性とツアー客の50代の女性は、11日未明に自力で洞窟から脱出しました。
残る40代の男性は、午前10時過ぎ、洞窟の岩場で横たわる姿を発見。
午後4時過ぎに救助されましたが、心肺停止の状態で、その後、死亡が確認されました。
開始時には雨が降っていたにもかかわらず、ツアーが決行されたことについて、「日本ケイビング連盟」会長の吉田氏はこう話します。
吉田氏:
「現地のガイドが基本的に判断するしかないんですけど、ツアーをする洞窟まで行って決行かどうか決めると。
他の洞窟をずっと探検してきたガイドさんであれば、ある程度の洞窟というものはどんなものかわかっているので、洞窟が増水する場所というのは色々な経験を積んでわかるので、その対応はできたかもしれないですね。
参加者の方は洞窟がどうなっているのか、どこに危険があって、どう判断したら良いのかわからず、ガイドに命を預けて参加するということになるので、ガイドには大きな責任があると思います。」
Q.安全性の担保には洞窟によって違いがあるのでしょうか?
吉田氏
「そうですね、水が増水しても関係なくいける洞窟は少なくはないです。
洞窟というもの自体が、雨水がしみこんでそれにとかされたり削られたりして空間が大きくなり、それが洞窟になる。
だから『地底の川』とも言えるんですよ。
構造的に水が集まっている可能性が高いと。
ただ、そこに水が流れているかどうかはまた別で。
増水してくると、どこに水が増えてくるというのは、なかなか予測できない部分もありますね。」
Q.ツアーガイドが、水位が下がった後、ツアー客の女性は見つけることができたけれども、男性を見つけることができなかった理由は?
吉田氏
「たぶん、天井があまり高くはない場所で、水から顔を出しているか、それ以上か。
水が迫ってきている状態で、ひょっとしたらもう出ようとしたのかもしれないですね。
天井が低い部分で、(水から)顔が出ているところで水が上がってしまうと、そこで寸断されますよね。
確認できなくなる。
そういう状況だったかもしれませんね。
瞬時に、一人、二人というのは、なかなか一人の人間では難しいところはあるかもしれません。」
(めざまし8 10月12日放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe641307b403251d7b1037260459516360cbd4bc
10月14日4時0分にYAHOOニュース(八重山日報)からは、町有地の洞窟を無断で使用していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ツアーは、町有地の洞窟を無断で使用していたことが13日、八重山日報の取材で分かった。
与那国町と、ツアーを実施したAプロ(東京)は無断使用を認めている。
ツアー客2人を引率した同社の男性ガイド(28)は、事故が起きた洞窟での引率経験は過去に1回しかなかったことも判明。
死亡した男性の死因は溺死と分かり、八重山署はAプロの安全管理に不備がなかったか、業務上過失致死容疑での立件を視野に、事故の全容解明を急ぐ。
事故が起きた洞窟について、事故当時、Aプロの広報担当者は「地権者の快諾を得て、ツアーを実施していると聞いている」と説明していたが、13日、町有地の無断使用を認めたうえで、「自社による独占使用や建物の建設などは行っていない」と、町有地の探検ツアー使用に法的な問題はないとの認識を示した。
町の担当者は同日、「使用許可は出していないし、Aプロから使用料などは受け取っていない。今後対応を協議する」と、無断使用されていたことを認めた。
事故では名古屋市の伊東さん(41)が死亡し、伊東さんの妻(52)と男性ガイドが一時行方不明になった。
捜査関係者によると、3人は探検ツアーの終盤に出入り口へ戻る途中、1人の携帯電話が流され、探しに行って離ればなれになったところで急に水位が高まったと証言しているという。
伊東さんの死因は、解剖の結果、溺死だった。
3人は10日午前10時ごろ、洞窟探検ツアーに出発。
この時点で、すでに洞窟内には水がたまっていたことも、捜査関係者への取材で分かった。
Aプロの広報担当者は、「普段から水がたまっていて、異常なことではない」としているが、男性ガイドは事故現場の洞窟で客を引率した経験は1回だけ。
雨が降った場合に、水位がどのぐらい上昇するか、地下水の流れがどう変化するのかを熟知していたかを含め、ツアーを決行した判断が妥当だったかは、今後の捜査の焦点となりそうだ。
与那国島上空は10日、気圧の谷になり、前日に続いて未明から断続的に雨が降り、午前11時までの1時間に21・5ミリ、正午までの1時間に14・5ミリの雨が降っていた。
Aプロ広報担当者によると、洞窟探検ツアーを開始した昨年11月以降、3人のガイドが交代でツアーを引率し、これまでに100人以上のツアー客が利用したという。
ツアー料金は1人1万2000円だった。
Aプロは、町内にコールセンターや飲食店を開設し、複数の事業を展開していたが、洞窟探検ツアーについては、「御嶽のような聖域であり、町民は近寄らない。観光客が洞窟の中に踏み込んでいくが、いかがなものか」といった不安や疑問視する声が広がっていた。
譜久嶺副町長は、「亡くなられた方には気の毒だが、今回の事故は町の観光産業全体に暗い影を落とす」と懸念した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/66f88116ef8a7bec5d99e178f542ceeb6057fcf1
10月18日4時0分にYAHOOニュース(八重山日報)からは、ガイドは当該洞窟の引率経験豊富だった、携帯探しと急な増水という想定外の事態が重なったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガイドは事故が起きた洞窟で多くの客を引率し、内部を熟知していたことがわかった。
では、狭い空間で短時間に何が起きたのか。
アクティビティの多様化とともに、ケイビング(洞窟探検)への関心もにわかに高まりをみせるなか、事故の全容解明が急がれる。
【経験者対象の難コース】
事故が起きたのは、ケイビング上級者向けの「Bコース」。
ツアーを実施したAプロのパンフレットによると、別名「水洞窟」と呼ばれ、絶えず流れる地下水に浸りながら進む。
「肩まで水に浸かったり、ほふく前進でしか進めない極狭空間に挑む」と記載され、ケイビング経験者対象の難コースだ。
今回の客2人はケイビング経験があり、希望してBコースを選択したという。
もう一つの「Aコース」は入門者向け。
今回のガイドはBコースを主に担当し、昨年11月のツアー開始以降、29回探検、約50人の客を引率し、経験豊富だった。
【想定外重なったか】
事故当日は午前3時から断続的に雨が降り、天気図は気圧の谷の存在を示していた。
ツアーを開始したとされる午前10時ごろは、11時までの1時間に21・5ミリ、正午までの1時間では14・5ミリを観測。
雨が止んだのは午後4時以降だった。
関係者によると、探検の終盤で、1人が携帯電話をなくしたことに気づいて、探すために3人が離れているときに、急に水位が高まったとガイドは証言しているという。
携帯探しと、急な増水という想定外の事態が重なった状況がうかがえる。
八重山署では、近く現場検証を行い、3人が洞窟に入ったときの水位、離れた場所や水位を確認。
ガイドの天候判断やツアー決行の適否を含め、安全管理に問題はなかったかを調べる。
世界の洞窟を経験しているベテラン探検家は、「ちょっと雨の降り方が変わるだけで、洞窟内の状態が全く違う事態になることはよくある。川のアクティビティならある程度想定できるが、洞窟内の想定は困難。情報の共有もしにくい。ふだんから集水域はどこか、ひび割れはないか、など状態を確認し、知識を上書きしていくことが必要」と、洞窟探検の困難さを指摘する。
【町有地】
Bコースの洞窟がある土地は、町有地だった。
Aプロの広報担当者は、「町有地を使わせていただいているが、こっそりやっているわけではなく、他の方が使えないように独占的に占有しているわけではない。法律的には問題がないと認識している」との見解を示す。
Aコースは、地権者と契約の上でツアーが行われているという。
糸数健一町長は、今回の事故について苦渋の表情を浮かべ、ツアーの是非についても「ノーコメント」と言及を避けるが、地元住民の間には「神聖な空間なので、洞窟探検に限らず、観光客らには立ち入ってほしくない」という空気が漂う。
Aプロの新谷社長は、今年6月、八重山日報のインタビューに応じ、「観光客が増える状況を作るため、洞窟ツアーをやっている。観光で島に貢献したい」と述べ、洞窟探検を始めた理由を説明。
「洞窟は素晴らしい観光資源だが、ごみが捨てられている場所もあり、残念。地権者の許可を得て、経費を払い、清掃して利用している」と強調していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/10208392353adfbee762e909fd01a3ed5c65d618
2023年10月10日10時45分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前5時50分ごろ、京都府宇治市宇治戸ノ内のユニチカ宇治事業所で「大きな噴射音がした」という通報が相次いだ。
京都府警宇治署や宇治市消防本部によると、「爆発音がした」「ジェット機のような噴射音が5分間ほど続いた」などといった通報が、それぞれに数十件寄せられた。
消防車9台が出動するなどしたが、原因は事業所にあるボイラーの配管の破裂とみられ、負傷者はいなかった。
交流サイト(SNS)では、大きな爆発音や事業所から上がる煙を撮影した投稿が相次いだ。
「空から白い浮遊物が降っている」「この世の終わりかと思った」との声もあった。
ユニチカの担当者は産経新聞の取材に、「工場内の発電所のボイラーの配管が蒸気の圧力に耐え切れず破裂したとみられる。詳細な原因は調査中」と話した。
https://www.sankei.com/article/20231010-INYUWEO6XFPWRDVLOUAON6OZUQ/
2023年10月9日20時1分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日正午ごろ、JR仙台駅で「(東北新幹線の車内で)薬品のようなものに触れ、子どもがけがをした」と119番通報があった。
宮城県警仙台中央署によると、東京都内の40代の男性のバッグから薬品が漏れ、この男性や乗客の男児(5)ら計4人が足や手、尻をやけどする軽傷を負った。
署によると、他に30~40代の男児の両親がやけどを負い、発生した気体を吸い込んだ乗客の30代女性とJR職員の20代男性が体調不良を訴えた。
薬品は地質調査で使うものとみられ、ペットボトルのような容器で持ち運ばれており、署は業務上過失致傷容疑も視野に、運搬方法が適切だったかどうか調べる。
騒動は新青森発東京行きの東北新幹線はやぶさ52号で起きた。
仙台駅に停車する直前、都内の男性は、足元の黒いバッグから薬品が漏れていると他の乗客から指摘され、バッグを持ってデッキに移動。
その際、薬品が通路にこぼれ、自身の両足にもかかってやけどを負った。
さらにその後、トイレに行こうとした男児が薬品で足を滑らせて転倒し、尻をやけど。
助けようとした両親も足首や手にやけどを負った。
ホームで新幹線を待っていた男性によると、新幹線がホームに停車した後、駅員が「煙!」と叫ぶのが聞こえた。
近づくと、ドア付近に置かれたバッグから白い煙のようなものが出ていたという。
JR東日本によると、はやぶさ52号は乗客全員を降ろして運休となった。
東北新幹線の上り12本にも最大55分の遅れが生じるなど、約7300人に影響が出たという。
https://www.asahi.com/articles/ASRB94CH3RB9UTIL009.html
10月9日19時46分に朝日新聞からは、男性は試薬の硫酸が爆発したと話していたなど、発生直後の車内の様子が下記趣旨でネット配信されていた。
・・・
8号車に乗車していた男性会社員(37)は、この日正午前、仙台駅で降車しようとデッキに向かうと、「駅員さんを呼んでください」と言うスーツ姿の男性を目撃した。
トイレから出たばかりで、足元は大きくところどころに穴が開き、足首が見えていたという。
ほかの乗客が乗務員を呼びにいく間、この男性は「試薬の酸が爆発してしまった」と話し、「危ないものではないです。試薬の硫酸なので大丈夫です」「ご迷惑をおかけしてすみません。大丈夫なので」などと繰り返していたという。
別の30代の会社員女性は、帰省先から戻るために新幹線に乗り、座席で寝込んでいるところだった。
見知らぬ乗客から急に起こされ、車外に避難するよう言われた。
乗っていたのは10両編成の6号車。
車内に目をやると、床に液体が広がっているのが見えた。
そのすぐ後に、7号車につながる通路のドアを乗務員が封鎖した。
ドア向こうの通路では、煙のようなものが充満しているのがガラス越しに見えた。
車内には異臭も漂っていた。
「何かが燃えるような、たばこの煙のような臭い。少し刺激があるような感じだった」。
車内を行き来する乗務員はせきこんでいる様子だった。
7号車の方からは、「子どもがやけどした」と叫ぶ女性の声が聞こえた。
他の乗客が「トイレで酸性の薬品の入れ物が破裂し、中身が漏れ出したようだ」と話しているのも聞こえ、すぐに車両から避難した。
・・・
https://www.asahi.com/articles/ASRB953JGRB9OXIE00G.html
10月10日21時35分に朝日新聞からは、男児は尻に「3度」の大やけどを負ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仙台中央署によると、男児は尻や右手首、右足首に大やけどを負った。
尻のやけどは皮下組織まで達する「3度」と診断された。
30~40代の男児の両親もやけどを負ったほか、発生した気体を吸い込んだ乗客の30代女性とJR職員の20代男性が腕のしびれやのどの痛みを訴えた。
薬品を持っていた男性は入院しており、任意の聴取に「青森県内から薬品を新幹線で運んだ」と説明しているという。
https://www.asahi.com/articles/ASRBB74L8RBBOXIE02S.html
10月9日16時19分にNHK宮城からは、0.5ℓ以内の密閉容器に入れて破損しないよう荷造りした硫酸であれば列車内に持ち込むことができるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本は「旅客営業規則」の中で、手回り品として列車の車内に原則持ち込むことができない危険品をまとめています。
危険品に指定されているのは13の品目で、
▼火薬類
▼高圧ガス
▼マッチと軽火工品
▼油紙など
▼ガソリンや軽油などの「可燃性液体」
▼マグネシウムや硝石などの「可燃性固体」
▼リン化カルシウムなどの「吸湿発熱物」
▼硫酸や塩酸などの「酸類」
▼過酸化ナトリウムなどの「酸化腐しょく剤」
▼クロロホルムやホルマリンなどの「揮発性毒物」
▼放射性物質
▼セルロイド類
▼農薬
となっています。
このうち、ガソリンや灯油、軽油、ベンゼンやメタノール、アルコールといった可燃性の液体そのものは、量に関係なく、車内に持ち込むことはできないとしています。
一方、「酸類」「酸化腐しょく剤」、それにクロロホルムとホルマリンなどは、密閉した容器に入れた上で破損するおそれがないよう荷造りした0.5リットル以内のものは、手回り品として持ち込むことができるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20231009/6000025227.html
10月10日17時34分にYAHOOニュース(東北放送)からは、漏れたのは濃硫酸だった模様、専門家はペットボトルで運ぶのは考えられないと述べたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「報道であったいろいろな事象を見てみると、いずれも濃硫酸で矛盾はない」
こう指摘するのは、東北医科薬科大学の薬学部長・吉村祐一教授です。
吉村教授:
「煙が出ている。
服がぼろぼろになったという話しがありますが、腐食性が非常に強いので、洋服とかにかけると綿製品などは簡単に穴が開いてしまいます。
逆に言うと、薄い硫酸だったら、なかなかそうはならない。
ちょっとかけても穴が開く程度なんですけど、ぼろぼろになるというのは、かなり濃い硫酸がかからないと、そういう現象はおこらない」
「通常、硫酸と何かを一緒に運ぶっていうことは、同じかばんの中にというのは危険なのでやらないです。
そもそも、報道であったペットボトルを使ってというのは、我々の中では考えられないやり方です」
https://news.yahoo.co.jp/articles/338c8decdf27548acde44ae3eb39b30719ea3939
10月12日11時51分にYAHOOニュース(Merkmal)からは、危険物車内持ち込み規則が制定された背景は不明、昔は3kg以内なら車内持ち込み可能だったガソリンも車内放火事件を受け持ち込み禁止になったように規則は必要の都度制改定されるなど、下記趣旨のルポライター寄稿記事がネット配信されていた。
・・・
いったいなぜ、多くの人が利用する鉄道で劇薬の持ち込みが許されているのだろうか。
今回の事故原因とされる硫酸を含む、酸類の持ち込み条件は以下のとおりだ。
1.酸類で、密閉した容器に収納し、且つ、破損するおそれのないよう荷造した0.5リットル以内のもの。
2.薬液を入れた鉛蓄電池で、堅固な木箱に入れ、且つ、端子が外部に露出しないように荷造したもの。
このように条件を守れば、火薬や硫酸を車内に持ち込める。
しかし、この規則が制定された背景や理由は明確ではない。
JR各社の営業規則は、1942(昭和17)年に当時の鉄道省が定めた「鉄道運輸規程」を基に戦後の国鉄が定め、それが受け継がれている。
また、火薬や硫酸は、規程を順守すれば車内に持ち込める一方、ガソリンの持ち込み自体は禁止されている。
以前は、ガソリンも3kg以内ならば“手回り品”として車内に持ち込めるとされていた。
しかし、2015年6月に東海道新幹線「のぞみ225号」で発生した車内放火事件を受けて、ガソリンなど一部の危険物に関する持ち込み規程が見直され、禁止となった。
【持ち込みできるワケ】
そもそも、鉄道運輸規程は危険物の持ち込みをなぜ許容し、国鉄もそれを受け継いだのか――。
この経緯も、今となってはわからない。
国土交通省鉄道局にも聞いてみたが 「今となっては、当時、なぜ一定の条件下でこれらの危険物の車内持ち込みを認めたかは、わからない」 という。
さらに担当者は、現在でもさまざまな危険物が持ち込み可能になっている理由をこう語る。
「規則というものは、必要があって制定されたり、変更されたりするものです。
これまで規程を変更する機会がなかったため、現在まで残ってきたのでしょう。
ですので、今回の事件を受けて、硫酸などの劇物に関する規則が変更される可能性はあります」
今回の事故において 「車内に危険物を持ち込むのは許されない」 との声が、SNSなどでは多く見られた。
だが、この考えが常識となるまでは、長い時間を要している。
かつての日本人は、車内に危険物を持ち込むことにためらいがなく、それが原因で事故が発生していた。
しかも、事故の多くは、持ち込まれた火薬やガソリンに 「たばこの火が引火する」 ケースだった。
車内でのポイ捨て、混雑する車内での喫煙など、モラルのなさと複数の不注意が組み合わさり、事故を引き起こしていたのだ。
【過去の持ち込み事故】
・・・
【個人のモラル頼みは危険】
その後、昭和30年代までは、車内に持ち込まれたガソリンや花火などの危険物にたばこの火が引火した事故が幾度も報じられている。
しかし、その後は、このような事故はまったく姿を消している。
意図的に爆発物を仕掛けた事件は、その後も発生している。
同様の事故が繰り返し発生するなかで、その危険性が周知され、「電車やバスには危険物を持ち込まない」 というモラルが形成されていったと考えられる。
結果、事故がないため、規則を変更する機会は訪れなかったわけだ。
実際、現代では、多くの人は 「たとえ規則で許可されていても、危険物を車内に持ち込まない」 と考えている。
しかし、今回の事故は、そのような“常識”が通用しないことを明らかにした。
これまで、個人のモラル形成が事故を未然に防いできた。
しかし、それに頼るだけでは事故を完全に防げないということも広く認識された。
これを機に、鉄道会社の危険物持ち込みに関するルールが大きく見直されることになりそうだ。
昼間たかし(ルポライター)
https://news.yahoo.co.jp/articles/842aa29372dd6d16dc3bb65e5424ea8c1ae67fae
(2023年10月29日 修正1 ;追記)
2023年10月26日18時5分に読売新聞からは、容器は溶けて原型をとどめていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は仕事で鉱物を採取するため、薬品を青森県十和田市の倉庫からペットボトルのような容器に入れて持ち出したが、容器は溶けて原型をとどめておらず、かばんの一部も溶けていた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231026-OYT1T50193/
10月26日18時34分にYAHOOニュース(東北放送)からは、硫酸と硝酸が検出されたが濃度や量はわからなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は26日、鑑定の結果、薬品から硫酸と硝酸が検出されたことを明らかにしました。
濃度や量はわからなかったということです。
警察によりますと、薬品を持ち運んでいた40代の男性は東京都の地質調査会社の社長で、自らが管理する青森県十和田市内の倉庫から薬品を運んでいました。
男性は「薬品をペットボトルに入れて運んでいた」と話していて、硫酸と硝酸は鉱物の採取の際に使うものだと説明しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb4c16b8138ee6adb9563ea5440aafa249c50a39
10月27日18時27分にYAHOOニュース(東北放送)からは、耐薬品性表によればPETは濃硫酸に不適、硝酸に含まれている水分も影響した可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北大学大学院の上田実教授は、「状況から判断すると、硫酸は濃硫酸」と推測したうえで、「強い酸をペットボトルに入れるのはありえない」と話します。
東北大学大学院有機化学第一研究室 上田実教授:
「PETは「ポリエチレンテレフタラート」と言うが、最も酸とかアルカリといった薬品、有機溶媒に弱いプラスチック。
酸を持ち運ぶ時にPETに入れるのはまずありえない」
こちらはプラスチック製品の薬品への耐性を示した表です。
濃硫酸の場合、PET=ポリエチレンテレフタラートは「大きく影響があるため使用に適さない」と評価されています。
上田教授:
「PETはエステルという系統の化合物。
エステルは酸で加水分解という反応が起こって、分解してしまう」
さらに、新幹線の車内には煙が発生していたという情報もあり、これについて上田教授は「硝酸」の中の水分にも注目します。
上田教授:
「硝酸は、濃硝酸であっても「水」を含んでいる。
濃硫酸は水と混合すると熱を発する。
硫酸のペットボトルが溶けて、漏れてきた濃硫酸と(硝酸が)混合することで熱が出たことは考えられる。
漏れてきた濃硫酸が紙とか布のバッグなどと反応すると「脱水作用」が起きるので、それで煙や熱が出たと、一つの仮説として考えられる」
https://news.yahoo.co.jp/articles/fae1907032c6c75ed0921fb702c7c9577322f4b4
(ブログ者コメント)
耐薬品性表は多数、ネットに掲示されているが、表にPETが含まれているものは少なかった。
以下は、少ない中の一点。
PETは10%、50%硫酸には使用可だが、98%硫酸には使用不可と書かれている。
https://www.himac-science.jp/rotor/pdf/chemical_chart.pdf
2023年10月7日12時56分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福井県大野市の奥越ふれあい公園で6月、サッカーをしていた小学6年の男子児童が、地面から飛び出たパイプに膝をぶつけ、15針を縫うけがを負っていたことが7日、市への取材で分かった。
市建設整備課によると、男児は6月3日、公園で開かれたサッカー大会に参加。
芝生がある広場で練習していた際、地面から約20センチ出ていたパイプに左膝をぶつけた。
パイプは地面から約1メートルの高さで散水するスプリンクラーの一部で、折れて破損し、先端がぎざぎざになっていた。
周りの雑草で見えにくくなっていたという。
市が事故後に公園内を点検したところ、別のスプリンクラー1台も倒れているのが分かり、男児が負傷したパイプと併せて撤去した。
スプリンクラーが壊れた原因や経緯は不明という。
https://www.sankei.com/article/20231007-CTU44CK77ROQJPNE4BPZYCD55E/
10月7日16時42分にTBS NEWS(北陸放送)からは、先端がギザギザに尖った鉄パイプに膝をぶつけた、児童側は市に対し損害賠償請求を起こしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月3日、福井県大野市にある「奥越ふれあい公園」の広場で、サッカーをしていた小学6年生の男の子が地面からおよそ20センチ飛び出た鉄パイプに左膝をぶつけ、15針を縫う大けがをしました。
大野市建設整備課によりますと、鉄パイプは散水用のスプリンクラーが折れたもので、先端部分がギザギザに尖っていたということです。
市は当時、スプリンクラーが折れていたことを把握しておらず、事故後に撤去しました。
男の子と両親は、市が安全管理を怠ったとして9月、およそ580万円の損害賠償を求める訴えを福井地裁に起こしました。
男の子の左膝は8月上旬に完治しましたが、傷跡が残ったままで、治療のためにサッカーもできず、情緒が極めて不安定になったと主張しています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/mro/765693?display=1
(ブログ者コメント)
写真の右の方に三角コーンらしきものが映っているが、別映像で三角コーンがアップで映されていることから考えると、その場所が現場かもしれない。
2023年10月7日7時30分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県内の学校で9月27日、生徒44人が校内のエレベーターに30分近く閉じ込められるトラブルがあり、このうち2人が体調不良で救急搬送されていたことがわかった。
消費者庁が発表した。
トラブルがあった静岡市内の学校によると、高校3年の男子生徒ら44人が集会に参加するため定員30人のエレベーターに乗り、1階で扉が開かなくなった。
重量超過を知らせるブザーは鳴らなかったが、扉が閉まった後で正常に機能しなくなったという。
通報を受けて駆けつけた救急隊が扉を開けたが、男子生徒2人が吐き気などの体調不良を訴えた。
2人はその後、回復している。
生徒らは集会に遅れないよう急いでいたという。
同校は「定員オーバーは命にかかわることでもあり、啓発に努めている」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231006-OYT1T50288/
2023年10月7日11時53分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日朝、大槌町で牛舎にいた51歳の女性がクマに襲われ、頭や顔にけがをして病院に搬送されました。
警察によりますと、意識があり、命に別状はないということです。
警察によりますと、7日午前6時半ごろ、大槌町金澤にある農場で、この農場を経営する男性が子グマと見られる2頭を見つけました。
男性が爆竹でクマを追い払うと、親グマとみられる1頭と子グマと見られる2頭のあわせて3頭が近寄ってきたということです。
このうち、親グマとみられる1頭は、男性に近づいたあと、農場の敷地にある牛舎の中に入り込み、悲鳴が聞こえたため男性が確認したところ、51歳の男性の妻がクマに襲われたということです。
男性の妻は頭や顔をかまれるけがをして、病院に搬送されました。
警察によりますと、けがの詳しい状況は分かっていないということですが、意識はあり、筆談で会話ができる状態だということです。
男性にけがはありませんでした。
現場は、山に囲まれた住宅が点在している地域で、3頭のクマは現場からいなくなったということで、警察などが付近の住民に注意を呼びかけています。
岩手県内ではことし、クマに襲われてけがをする人が相次ぎ、県は5月に2016年度以来となる「ツキノワグマの出没に関する警報」を出して、クマの被害に警戒するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20231007/6040019401.html
10月7日12時16分にYAHOOニュース(岩手放送)からは、子グマを爆竹で追い払っていたところ親グマが飛び出してきたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日朝、岩手県大槌町で牛の世話をしていた50代の女性がクマに襲われ、けがをしました。
警察によりますと7日午前6時半ごろ、大槌町金澤の山林近くにある牛舎で、夫と2人で牛の世話をしていた51歳の女性がクマに襲われました。
襲われる前、夫が子グマ2頭を目撃し、爆竹で追い払っていたところ、親グマとみられる成獣が飛び出してきたということです。
夫は逃げて無事でしたが、近くで牛に餌をやっていた女性は襲われ、頭と顔をかまれ、けがをしました。
女性は会話はできないものの筆談が可能で、命に別状はないということです。
岩手県自然保護課によりますと、今年度県内でクマの被害にあった人は10月4日時点ですでに32人に上っていて、過去最多だった2020年の29人を上回っています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/333fdc37c61ddaa4804bfd63d89bccb3bbfc1529
2023年10月6日19時41分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この夏の猛暑などで、県立学校に配布されたタブレット端末に故障が相次いでいるとして、県教育委員会は6日、緊急の対策会議を開き、端末の選定に問題がなかったか調査に乗り出すことを決めました。
県は、国の「GIGAスクール構想」に基づき、令和2年度から県立高校にタブレット端末を配布していて、その数は28校であわせて1万6500台に上ります。
県教育委員会によりますと、ことし7月下旬に複数の学校から故障の報告が寄せられたため、すべての県立高校で調査したところ、先月までに端末全体のおよそ17%にあたる2859台で故障が見つかりました。
端末は中国製で、故障のほとんどが、この夏の猛暑や経年劣化によるバッテリーの膨張が原因とみられるということです。
県教育委員会は6日に県庁で緊急の対策会議を開き、端末の選定に問題はなかったかや、学校での保管状況について調べ、端末が使えない生徒への対処などを話し合うことを申し合わせました。
県教育委員会は、「今回の事態を重く受け止め、問題を精査して、生徒の学びを継続していけるように対処したい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20231006/8020018753.html
(2023年11月2日 修正1 ;追記)
2023年10月27日10時15分に朝日新聞からは、中国「ツーウエイ社」製のパソコンだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島県教委の榊教育長が26日、記者会見し、「生徒の学びの場に不自由をおかけしており深くおわびする」と謝罪した。
故障機は全て中国の「ツーウェイ」社製で、約1万5千人の生徒に対し、3500台以上が故障で使えないと明らかにし、複数生徒で1台を利用するなど緊急措置でしのいでいるという。
県教委は2020年度に、県立高校など29校に約8億円をかけて1万6500台の端末を配備。
故障は今年7月から急増し、猛暑などでバッテリーに異常が起きたという。
代替機の確保を検討しているが、必要台数が多いためすぐには困難で、複数生徒で正常な端末を共有して使ったり、個人のスマートフォンで代用したりする状態という。
榊教育長は、「故障台数はさらに増える可能性がある。最善の努力をしているが、通常に戻せるめどは立っていない」と説明した。
この問題で榊教育長が記者会見するのは初めて。
覚知から3カ月経過しており、「対応が後手後手になっている面は否めない」と述べた。
この問題を巡っては、後藤田正純知事が「学びの場が保障できておらず、非常に憤りを持っている」とし、県教委に対し、責任の所在を明らかにするよう求めている。
https://www.asahi.com/articles/ASRBV7T9LRBTPTLC00V.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
10月31日17時11分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、5月に保管庫から取り出そうとしたところ膨張して黒くなっていた、県教委は消費者庁への報告義務があることを認識していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県教委によると、2021年5月24日、県立城ノ内中等教育学校で、生徒が保管庫からタブレットを取り出そうとしたところ、膨張して黒くなっているのを確認。
保管庫内はすすだらけで、黒く焼けたような形跡があったという。
当時、市町村立校も含めて全てのタブレットを回収して安全性を確認したが、重大な事故があった場合に消費者安全法で義務づけられている消費者庁への報告は怠っていたという。
県教委は「報告義務があるという認識がなかった」と釈明した。
この日の臨時記者会見で徳島県の後藤田正純知事は、「非常に不可解な点が多い。入札経緯の検証を進めるとともに、タブレットの調達を早急に行う」とし、11月補正予算案に調達費用を盛り込む考えを示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3259bc9d2b131f2219f1f6c5a784c747cf39bcc2
11月1日17時32分に毎日新聞からは、タブレットはコロナ対策臨時交付金を使い国が提案する仕様より高性能のタブレットを購入した、購入した年から故障が頻発した、タブレットは使用後に保管庫で充電しながら保管されていた、保管庫の構造などに問題があった可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県教委によると、タブレット端末は2021年4月に県立高校27校、中等教育学校1校、特別支援学校1校の計29校に配備。
新型コロナウイルス対策で国が20年度に地方自治体に給付した地方創生臨時交付金約8億円を使った。
20年に実施した入札に参加したのは高松市の1社のみで、中国メーカー「ツーウェイ」社製の1万6500台が納入された。
児童・生徒に1人1台パソコンなどの端末を配備する国の「GIGAスクール構想」を受け、県教委は国が提案する仕様より高性能のタブレット端末(1台当たり4万8000円)を選んだ。
新型コロナの感染拡大期には、生徒が端末を利用して在宅で授業を受けた例もあり、教育環境維持に貢献した。
端末は5年間使用して更新する予定だったが、配備した21年度に694台で故障や破損が発生。
翌22年度は627台で、修理や予備機で対応してきた。
7月下旬、一部の学校から内蔵電池が膨張する故障の報告が複数あった。
県教委が調査を進めると、23年度は9月までの半年間で2859台に達した。
このうち約8割の2312台は電池膨張が原因だった。
10月に改めて各校へ調査を指示したところ、わずかな膨らみなどが相次いで見つかり、故障機の使用を中止。
一部は代替機を手当てしたが、10月中旬時点で約3500台(約3500人分)が不足している。
・・・
記者会見では後藤田知事に促された県教委担当者が、21年に端末が保管庫内で発火した可能性がある事案などについて説明する場面も。
配備直後から問題が発生していたことが明らかになった。
端末は使用後、教室にある専用の保管庫に収められる。
盗難防止のため施錠し、保管中に交流電源で充電する仕組みだ。
電池メーカーなどで作る一般社団法人「電池工業会」(東京都)のサイトでは、タブレット端末で使われているリチウムイオン電池について、「熱がこもる場所での充電はしない」と紹介されている。
充電時はタイマーが作動するため、過充電の恐れは低いが、30~40台が一斉に充電を始めると発熱し、換気や空調機能のない狭い保管庫内が高温となった可能性が高い。
県教委は故障の原因として、経年劣化と今夏の酷暑を挙げる。
しかし、10月26日に記者会見した榊・県教育長は、保管庫の上部に収納した端末や、校舎南側の教室の窓際に設置された保管庫に収納している端末が壊れる傾向にあると説明。
保管庫の構造や設置場所に原因があった可能性もある。
県教委は今後、専門家の意見を聞いて原因を調査するとしている。
・・・
膨張した電池は薄型の端末本体も変形させているケースが多く、電池交換だけでは対応できない可能性が高い。
メーカーの保証期間は既に切れており、榊教育長は「同じこと(故障)が起こる可能性があるので、修理して使うことは考えていない」と説明。
リースを含め新規調達する場合は多額の予算が必要で、県は11月下旬にも編成する補正予算案に計上する方針だ。
https://mainichi.jp/articles/20231101/k00/00m/040/213000c
(ブログ者コメント)
「ツーウエイ社」とは、聞きなれない会社。
調べてみると、世界的に展開していて、安さがウリの会社らしい。
肝心の品質については、全般的に問題なしという記事が多かったが、中には難あり口コミありという記事もあった。
2023年12月11日19時18分に毎日新聞からは、過度な仕様だったため?調達時の応札は1社だけだった、11月には1000台程度が故障したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「1人1台」と銘打って徳島県立高校などに配備されたタブレット端末に故障が続出している問題は、いまだ補充の見通しが立っていない。
・・・
調達が難航する一因は、端末の性能や数量、納入期限などを盛り込む仕様書が、基本ソフト(OS)を現行の「ウィンドウズ11」系にする以外は固まっていないためだ。
県教委が2020年度に導入した当時の仕様書では、OSや画面サイズ、電池の駆動時間などが示されている。
この時、県教委は、文部科学省が小中学生向けの端末用に作成した仕様書を参考にした。
記憶装置(ストレージ)の容量については倍増(128ギガバイト)し、より高性能のものとした。
応札が1社だったため、後藤田正純知事は「仕様書に過度なものはなかったのか。競争性はあったのか」などと入札経緯に疑問を呈しており、県教委は知事の意向を重視せざるを得ない状況だ。
20年度購入の端末は、メーカー保証(1年)が切れた後に電池トラブルが相次いだため、新規の端末はリース(賃貸)で確保する方針。
契約額は3000万円以上となる見通しのため、調達手続きに世界貿易機関(WTO)のルールが適用されるのも、日程の見通しを難しくしている。
国や都道府県などが一定額以上で調達する際、仕様書の公告から入札まで40日空ける必要があるためだ。
・・・
11月は1000台程度の故障が発生した。
今後も毎月このペースで故障が続くと、24年夏ごろには当初導入した端末が「全滅」しかねない状況だ。
https://mainichi.jp/articles/20231211/k00/00m/040/115000c
(2024年2月22日 修正3 ;追記)
2024年2月22日6時30分に毎日新聞からは、駆動時間が極端に短くなるトラブルも相次いで起こり始めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は新年度に向けて代替機の調達を進めている。
しかし、ここへきて、これまでの内蔵電池膨張に加え、新たに駆動時間が極端に短くなるトラブルも相次いでいる。
想定を上回るペースで故障機が増え続けており、新学期からの「1人1台」態勢に暗雲が垂れこめる。
県教育委員会は各県立学校に原則として週1回、故障台数の報告を求めている。
1月下旬に複数の学校から「バッテリーで動く時間が非常に短い端末があり、『故障』に含めるべきか」という問い合わせがあった。
電池の劣化が広く発生している可能性が浮上したため、県教委は同31日、満充電の状態から1時間駆動できない端末も「故障」として報告するよう、各校に通知した。
その結果、2月5日に報告された故障端末数は1226台に上り、電池駆動時間が短い端末が942台もあった。
電池膨張は241台、落下などが43台だった。
同19日の県教委の調査時には、昨年からの故障台数は累計8883台に膨れ上がった。
導入時に調達した1万6500台の53%を超え、予備機を活用しても「1人1台」には7230台足りない。
生徒の約半数は手元に端末がない状況となっている。
県教委は20年度の端末調達時、電池の駆動時間について「8時間以上」と仕様書で求めた。
このため、通信会社幹部らを交えて端末の調達方法などを検討する「徳島県教育DX加速化委員会」(委員長・伊藤大輔副知事)が13日に県庁で急きょ開かれた。
県は問題発覚後に7000台の新規調達を進めているが、端末4000台を追加調達する方針が決まった。
ただ、追加調達分が県へ納品されるのは6月の見通しで、設定などを終えて生徒が使用できるのは7月にずれ込む。
そこで、駆動時間の短い故障端末について、モバイルバッテリーなどを活用できないか探ることになった。
委員会後、委員長の伊藤副知事は、「予算措置が必要なら定例県議会に補正予算案を提案することもある」と含みを持たせており、県教委も近く何らかの対応策を打ち出すとみられる。
・・・
https://mainichi.jp/articles/20240221/k00/00m/040/244000c
(2024年3月30日 修正4 ;追記)
2024年3月29日22時0分に毎日新聞からは、納入業者が第三者機関に調査を依頼した結果、電池の不良はなく、温度が高くなる場所で保管していたことが原因だと推定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
端末納入業者の「Y電工」(高松市)は29日までに、第三者機関に依頼した電池調査の結果などを踏まえた見解をまとめ、県教育委員会に提出した。
同社が公表した資料によると、電池の不良は認められなかった。
同社が学校現場を調べたところ、空調を切った放課後の教室や風通しの悪い場所など、温度が高くなる環境下で端末を保管していたことが電池膨張の原因として考えられると結論付けた。
Y電工は2023年11月、電子部品の故障の分析などを手がける「Oエンジニアリング」(東京都)に調査を依頼し、同社が故障機の電池を内部分解した。
その結果、高温の環境下で加速する電解液の「ガス化」が生じており、電池膨張につながったと判断した。
端末は充電可能なリチウムイオン電池を採用している。
電池メーカーなどでつくる一般社団法人「電池工業会」(東京都)のサイトでは、熱がこもる場所や高温になる場所での充電はしないよう呼びかけている。
タブレット端末は「1人1台」と銘打ち、21年に1万6500台が納入された。
このうち9465台(3月18日現在)が故障しており、予備機などを充てても7812台が不足。
5割を超える県立高校生徒らの手元に正常な端末が無い状態となっている。
https://mainichi.jp/articles/20240329/k00/00m/040/330000c
(ブログ者コメント)
どのような環境で保管していたのか調べてみると、徳島県HPに、重ねて置いてあった?上のほうから壊れていったなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。
令和5年10月26日 教育長記者会見(1人1台端末関連)
・・・
(四国放送)
故障の原因で、経年劣化とよくわかるんですけども、酷暑ってよく教育委員会の方おっしゃいますけど、酷暑だったら我々の携帯もガンガン壊れてるはずなんですよね。
これ本当に酷暑って原因って考えられますか。
(教育長)
タブレットの現状を、各学校に、どういう状況なのかっていうことで、10月13日だったんですかね。
そこから全部の学校を回っていただきました。
タブレットの壊れた状況も担当が見させていただいて、状況の聞き取りも行っています。
そうしましたところ、タブレット端末は保管庫に入れているんですが、保管庫に入れてあった状態を聞き取りをしましたら、やっぱり上から壊れていくんだと。
北側と南側に校舎がありますが、南側から壊れていくんだっていうようなことをお話を伺っておるようです。
やっぱり熱っていうのは、上の方に、南か北だと南側というようなことなんで、タブレットの保管の状態が同じであっても、上から壊れていくっていうことは、かなり熱的に厳しい状況があったんじゃないかという判断をしています。
・・・
(四国放送)
すいません。
このツーウェイ社のタブレットを選択した県っていうのは非常に、多分、ほとんど徳島しかないと思うんですよ。
そういう珍しい選定の仕方を徳島がやって、導入当初から我々何度も知事会見でも質問して、はぐらかされましたけども、結構故障って多くて、いろんな先生方や生徒から不満があって、それ、我々聞いて質問してましたけど。
その時にもっときちんとした対応しとけば、こういうことはなかったと思うんですよね。
やっぱりツーウェイ社もまず選択した経緯もおかしいし、当初から故障が相次いでたっていうことに対し、真摯な対応は教育委員会はできてなかったんじゃないかと僕は思うんですけども、その辺は教育長の責任を含めてどう考えていらっしゃいますか。
(教育長)
入札の手続のお話ですが、入札につきましては、16,500台という大きなロットを調達をしています。
その入札につきましては、入札の手続にきちんとのっとって、公告をして入札をしてという手続はきちんと取れているというふうに思っています。
入札の応札があったのはツーウェイ社、Y電工ですかね。
Y電工が応札をして、ツーウェイ社の端末を学校に入れたということですが、先ほど申しましたように、日本中でタブレット端末をGIGAスクール前倒しになって、義務、小中学校、それとまあ高等学校の一部が、コンピューターの取り合いを、言い方悪いんですけどしていたような状況です。
その中で共同調達という話もあったんですけど、そっちの方はロットが大きいので、スケールメリットを生かしていいものを子供たちに提供したいというふうに考えていました。
結果的に、こういう端末が入って、子供たちや先生方に御迷惑をおかけしてるってことについては、本当にお詫びをしなければいけないと思っています。
ただ、入札の手続。
先ほどお話がありましたように、意図的な入札があったのかっていうようなことについては、そういうことはなかったというふうにお話をさせていただけたらと思います。
なので、今回、次のタブレットを入れるときには、やはり信頼性の高いもの。
じゃあ信頼性の高いものはどういうものかといったら、国内ですぐに故障対応ができるとか、たくさんの人たちが使っておって、信頼性が担保できておると、そういうことも含めて、子供たちに、これだったら安心できるっていうものを提供したいなというふうに思っています。
・・・
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kyoiku/gakkokyoiku/7220972/
(ブログ者コメント)
タブレットを使っている学校は、他県にゴマンとあると思うのだが、そういった学校ではどのように保管しているのだろうか?
報道されていないだけで、結構、故障している?
(2024年5月29日 修正5 ;追記)
2024年5月28日19時35分にNHK徳島からは、納入した業者は無償修理などに応じる意向など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
相次ぐ故障を受けて、端末を納入したY電工の責任者は28日、県教育委員会の定例会に出席し、「多大なご迷惑をかけたことをおわびします」と述べました。
その上で、いずれも無償で故障した端末およそ2000台のバッテリーを交換するほか、新たに500台の端末を提供することや、今後、故障した場合に1000台を上限に修理すると伝えました。
県教育委員会によりますと、バッテリーの交換などの時期は今後の話し合いで決めるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20240528/8020020343.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。