







2025年2月26日8時1分にYAHOOニュース(現代ビジネス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道路陥没という大事故は今後も、いつどこで起きても不思議ではない。
実は長年の間、多くの医療機関から強酸性排水が流されていたのだ。
■'17年末、世田谷区で事故は起きた
'16年11月、博多駅前で起きた道路陥没事故のニュースには国民全体が大きな衝撃を受けた。
地下鉄の延伸工事が原因とされていたが、そこに疑義を呈した人物がいたという。
A氏が続ける。
「日本透析医学会の理事長だった中元秀友さんです。
昨年、惜しくも亡くなられましたが、中元さんは『透析排水が事故の要因のひとつになっているのではないか』と懸念していた。
その後、中元さんの元には、厚労省からも、透析排水について調査してほしいと相談があったそうです」
その翌年の'17年末、中元氏の憂慮は現実のものとなってしまう。
透析医療機関からの酸性排水による下水道管の損傷事故が発覚したのだ。
「医療施設が入っている世田谷区のビルで下水のつまりが発生したのです。
東京都下水道局の職員が確認すると、ビルの排水設備と下水道管をつなぐコンクリート製の取り付け管が崩れてなくなっていた。
都の調査によると、基準を大幅に上回る強酸性排水が、決まって深夜に流れ込んでいました。
このビルには複数の医療施設が入っていましたが、深夜に稼働していたのは透析クリニックのみ。
日中、患者に透析を行い、深夜に装置の洗浄をしていたのです」(A氏)
■透析排水の実態とは
事故発覚後、東京都下水道局から調査依頼を受けた順天堂大学医療科学部臨床工学科特任教授の峰島三千男氏が振り返る。
「この一件を受け、東京都下水道局長から『ほかのクリニックは大丈夫だろうか』と相談を受けました。
'18年に東京都下水道局から、『透析システムからの排水調査』を依頼され、都内323ヵ所の透析施設から回答がありました。
その結果、適正な処理がなされていない施設は200施設、約64%でした。
そうした未処理施設のうち、155施設(約79%)は透析排水に基準があることを知りながら、何ら対策を講じていなかったのです。
認識が甘かったのは事実です。
透析排水に基準があることを知らなかった施設さえありました。
そこで東京都と協力して、基準を満たすよう啓発活動を展開しました」
日本透析医学会、日本透析医会、日本臨床工学技士会という3つの業界団体からなる透析排液管理ワーキンググループのリーダーとして透析排水に関する啓発活動を続けている峰島氏は、こうした背景を踏まえ、今回の事故についてどう捉えているのか。
■八潮市の事故と透析排水の因果関係
「八潮市の事故と透析排水には因果関係はありません。
メカニズムがまったく異なります。
硫化水素は気体ですから、下水道管の上部が損傷します。
一方、透析排水の場合、酢酸などによって下部が損傷します。
もっとも、過去に透析排水による事故が起きたのは事実です。
'17年末の事故が起きるまで、私を含めた医療従事者は、患者に対して効果的な治療を行うことへの思いが強く、『患者さんの体内にある悪いものをもっと取ろう』として、結果的に強酸性の洗浄剤を使用してしまった。
これによって下水道管の一部を損傷させてしまった。
この点は反省すべきです」
峰島氏らの尽力により、'24年7月には23区内にある透析施設のすべてが基準を達成したという。
だが、見方を変えれば、全国的に基準が達成されたわけではない。
前出のA氏は、道路陥没と透析排水を切り離して考えることは難しいと話す。
「'24年9月、広島市西区の市道で長さ約40m、幅約15mにわたって陥没や隆起、出水が発生した事故がありました。
周囲には複数の透析医療機関がありました。
私には偶然とは思えません。
今回の八潮市の現場周辺にも透析医療施設が複数あります。
こうした一連の道路崩落事故に、透析排水が関係している可能性は否定できないはずです」
■国と自治体の無為無策
また、先述した中和に関してはこんな問題もある。
そもそも、中和装置のサイズが大きく、ビルに入居するクリニックなどの場合、スペースの問題に加え、ビルの所有者の許可が下りないというケースもあるという。
23区内では、その場合、薬剤の変更を促しているという。
懸念と疑いが拭えない全国民にかかわる重大事。
八潮市のような大事故につながる可能性は十分にある。
はたして埼玉県は対策を講じていたのか。
埼玉県下水道管理課に聞いた。
Q.今回の八潮市の道路陥没について、透析排水が影響している事実、あるいは可能性はありますか?
A.「透析排水が影響している事実、あるいは可能性についてはわかりません。
今後、今回の陥没事故に係る原因究明を行うための委員会を立ち上げ、調査を進めていく予定です」
■埼玉県の透析排水管理
Q.'17年末に都内で発生した透析排水による下水道管損傷事故を受け、東京都では様々な対策が進められました。透析排水管理について、埼玉県ではどのような対策をしていますか?
A.「本県では透析排水管理に係る対策は行っておりません」
八潮市の事故は決して偶然起きたわけではない。
インフラの老朽化、透析排水……国や自治体が無責任な対応を続けてきたため起きた必然といえるだろう。
全国には約34万人の透析患者がいる。
彼らの命を守るのはもちろん、国民全体の安全を守るのが、国と自治体の責務であるはずだ。
「週刊現代」2025年2月22・3月1日合併号より
https://news.yahoo.co.jp/articles/930c5ae0094afb6ffd50f52dd30cd836d1c8048d
※東京23区内の透析施設は全て透析排水の基準をクリアーしたとのことだが、他の自治体でも、例えば京都市や大阪市、神戸市などでは、透析医療機関に対し、排水管理の注意喚起を行っている。
以下は京都市の例。
『透析医療機関の方へ』
(京都市上下水道局 お知らせ)
透析装置の洗浄排水を公共下水道に排出する場合には、特に水素イオン濃度(pH)の排水基準に気を付けていただく必要があります。
透析装置の洗浄に使用される酢酸や過酢酸により、下水道施設の損傷が近年京都市においても発生しています。
当局では、下水道の施設や機能を守るために、工場・事業場に対して、排水基準を守るよう監視や指導を行っています。
その一環として病院や透析診療所からの排水の水質検査を行っています。
水素イオン濃度の基準は、酸性側とアルカリ性側があります。
酸性側の基準は「5を超えるもの」であり、5以下が基準超過となります。
詳細は本ページ下部に記載しています。
酸性排水は次のような悪影響を及ぼします
●下水道管を溶かします。
酸性排水は下水道管を溶かします。
溶けた下水道管から水が流出すると周囲の土が流され、道路や敷地の陥没の原因となり、ひいては重大な事故を引き起こすおそれがあります。
●他の水と混ざると危険です。
酸性排水が他の排水と混ざることで、有毒ガスを発生させることがあります。
酸性排水は規制の対象です
下水道における排水基準は以下の表のとおりです。
酸性薬品の取扱いには十分ご注意ください。
酸性排水は中和し、排水基準を遵守した上で下水道へ排出してください。
なお、中和処理を行う場合は届出が必要です。
https://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000263427.html
(ブログ者コメント)
映像を見ると、フェンスのコンクリート土台が1mほどの幅で不自然に欠けている。
その点から考えると、乗り越えようとした際に土台が崩落したのかもしれない。
以下は元記事。
2025年2月26日11時45分に東日本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前9時半ごろ、青葉区中山2丁目の住宅街で「測量中に作業員が崖から転落した」と同僚から消防に通報がありました。
作業員は40代男性で、高さ3メートルほどの斜面を降りようとフェンスに手を掛けた際に転落しけがをしたということです。
斜面の下にいた同僚の40代男性作業員も巻き込まれ、けがをしました。
いずれも仙台市の病院に搬送されましたが、命に別状は無いということです。
警察は、安全管理に問題が無かったかなどを調べています。
https://www.khb-tv.co.jp/news/15642362
2月26日18時40分にYAHOOニュース(仙台放送)からは、下で受け止めようとした男性もけがをしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前9時20分ごろ、青葉区中山2丁目の梅田川沿いで「測量中の男性が崖から転落して、下で受け止めようとした男性もけがをした」と、一緒に作業していた人から119番通報がありました。
消防によりますと、転落したのは40代の作業員で、フェンスを乗り越え斜面を降りようとした際に、誤って3メートルほど下に転落したということです。
また、斜面の下にいた別の作業員も巻き込まれ、けがをしました。
2人はいずれも会話ができる状態だということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ec9ce79fd7ba727e667225eddb88666674f08c3
2025年2月25日19時19分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年12月10日の午前5時前、下呂市萩原町の国道で救急車が道路脇に衝突して炎上し、医師と看護師、救急隊員のあわせて3人がけがをしました。
下呂市消防本部によりますと、救急車は下呂市の病院から転院する患者を約50キロ離れた高山市の病院に搬送して戻る途中で、運転していた職員は前日の朝に出勤したあと、出動が重なって、仮眠がほとんど取れず、注意力が散漫になっていたということです。
このため、市は再発防止策として、2月から救急車の運転員を原則、2人体制にして交代で休憩をとれるようにしています。
また、こうした体制をすべての消防署で確保できるよう、職員の定員を4人増やして、97人とする条例の改正案を25日に開会した市議会に提出しました。
下呂市では脳神経外科の常勤の専門医が4年前にいなくなったことなどから、去年は市外への救急搬送が566件とその10年前の2倍以上に増えています。
下呂市消防本部は「2度と同様の事故が起きないよう、今後も職員の負担軽減など再発防止策に努め、市民の安心安全のためにまい進します」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20250225/3080015297.html
昨年2024年12月13日21時0分にFNNプライムオンライン(東海テレビ)からは、事故時の状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
岐阜県下呂市の国道41号で12月10日早朝、救急車がガードパイプに衝突して炎上し、乗っていた救急隊員など男女3人がケガをしました。
運転していた29歳の隊員はほぼ仮眠なしで20時間連続の勤務をしていて、背景に「医師不足」を指摘する声があがっています。
■救急車が黒コゲに…早朝の国道で救急車が事故を起こし炎上
12月10日午前5時前、下呂市萩原町上呂の国道41号で、市の中消防署の救急車がガードパイプに衝突し、激しい炎を上げて燃えました。
現場のガードパイプには今でもはっきりと焼け焦げた跡が残っています。
患者は乗っていませんでしたが、救急隊員ら6人のうち、助手席にいた救急隊長で34歳の男性、31歳の男性医師、51歳の女性看護師の3人が、足や肩を打撲するケガをしました。
目撃した人:
「火はだいぶ高く上がっていたと思います。2~3mぐらいですかね。ケガをされたお医師さんたちが震えていたので、家から温かいコーヒーを持ってきて飲んでもらって。」
■運転していた隊員は「ほぼ仮眠なし」で「約100キロの運転」
警察が過失運転致傷などの疑いを視野に捜査していますが、事故から3日が経ち、経緯もわかってきました。
下呂市消防本部によると、救急車を運転していたのは29歳の男性隊員でした。
前日の午前8時半から24時間の勤務に入り、深夜の0時半から朝7時までは仮眠をとる予定でした。
しかし、仮眠時間に入った直後の午前0時50分に出動要請が入り、心疾患の男性患者(57)の自宅へ急行。
一旦、市内の下呂温泉病院へ搬送したものの、症状が重くて対応できず、およそ50キロ離れた高山赤十字病院まで転院させることになりました。
事故が起きたのは、そこから下呂市内へ戻ってきたところ。
ほぼ仮眠なし、20時間連続勤務の隊員による運転でした。
下呂市消防本部の遠藤消防長:
「こういった夜間における長距離の救急搬送は数年前からずっとありまして、それを知りながらほかっておいたわれわれ管理職の責任は大きいと思っております。仮眠も取れずに休憩もできずに、そのまま業務にあたった。救急隊員が3人乗っていたわけですけども、3人についてはみんな同じで、みんな寝ていない。」
■市議が議会で指摘した「地域の医師不足」の声
13日に開かれた下呂市議会で、市議が事故について発言しました。
鷲見市議:
「今回の事故は、医師不足により下呂温泉病院の機能が十分発揮されず、市外への転院搬送が増え、隊員の負担が増していることも一因のようです。」
事故の背景に、地域の医師不足があると指摘の声が上がりました。
下呂市消防本部の遠藤消防長:
「重症度が高いものは、市外の3次救急医療機関である高山赤十字病院や中濃厚生病院。現場到着から病院収容までに要する平均時間は約34.4分となっております。」
下呂市では、深夜の連続出動を抑える対策や、転院先の病院から戻るなど今回の事故と同様のケースがあった場合には30分おきの休憩を義務化するなど、再発防止策を早急に検討するとしています。
https://www.fnn.jp/articles/-/801821
(ブログ者コメント)
宮崎市の飲食店火災事例は本ブログでも紹介スミ。
今回は、その補足的情報を紹介する。
以下は今回情報の元記事。
2025年2月25日18時0分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月17日、宮崎市の中心部で飲食店が入るビルなどが全焼した火事は、飲食店のちゅう房の壁が長い時間をかけて炭化していたことが原因とみられています。
コンロの火が燃え移ったわけでもないのに突然、壁が燃え出す現象は「低温発火」と呼ばれ、家庭でも注意が必要です。
今月17日の夜、宮崎市中心部の橘通り沿いで火災が発生し、飲食店が入るビル1棟と隣接する空き店舗が全焼しました。
飲食店にいた客と従業員31人にけがはありませんでした。
捜査関係者によりますと、ビルの1階にあるちゅう房の壁の木材が長い時間をかけて炭化していて、火はそこから出たとみられています。
当時、店にいたスタッフも「店内に煙がただよってきたので客を避難させたが炎は見えなかった」と証言しています。
このように、火が燃え移ったわけでもないのにちゅう房の壁などから出火する現象は「低温発火」と呼ばれ、各地の消防が注意を呼びかけています。
それによりますと、コンロと壁のあいだに十分な距離がないと壁のタイルを通して熱が伝わり、裏側の木材から水分などが徐々に蒸発していきます。
そうしてできた小さな穴に酸素が入り込み、木材に熱が蓄積された状態が「炭化」で、そうなるとコンロから発する熱が100度程度と低くても、発火することがあるということです。
ホームページで注意を呼びかけている和歌山市では4、5年に1度くらいの割合で低温発火による火災が発生し、木造の一般家屋で起きることもあるということです。
和歌山市消防局の雑賀消防司令は、「普通の火災は燃えている場所が見えるが、低温発火はタイルなどで覆われた奥で外から見えずに進行するため気付きにくい。木造の家屋や業務用コンロなどの火力の強い物を使っている場合は特に注意して欲しい」と話しています。
こうした火災を防ぐには一般家庭の場合、コンロと壁とのあいだを15センチ以上離すことが重要だということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20250225/5060020467.html
※以下は和歌山市HPの記事。
出火場所のタイルをはがした写真も添付されている。
https://www.city.wakayama.wakayama.jp/syoubou/bousai_yobou/1048999/1000140.html
(ブログ者コメント)
東北新幹線での硫酸漏洩事故は本ブログでも紹介している。
2025年2月25日17時59分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北新幹線の車内で2023年、ペットボトルから漏れた硫酸で乗客がやけどを負った事故を受け、JR旅客6社は25日、列車内への危険品持ち込み規制を強化すると発表した。
一定の条件で持ち込み可能だった硫酸や塩酸は4月以降、バッテリー液やトイレ洗浄剤といった日用品以外は持ち込み不可とする。
これまで国鉄時代に制定した旅客営業規則に基づき、破損しない密閉容器に入れていれば、硫酸や塩酸といった強酸類は500ミリリットル以内であれば持ち込み可能としていた。
しかし23年10月、地質調査会社社長が東北新幹線車内に持ち込んだ硫酸が漏れ、男児や両親がやけどを負う事故が発生。
列車内に持ち込める危険品を、小売店で購入できる製品などに限定する必要があると判断した。
2月25日17時12分に産経新聞からは、国交省の改正ガイドラインに基づき規制が強化された、国交省は万博テロ対策も見据えJRをモデルケースとするよう他の鉄道事業者に通知したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北新幹線の車内事件を受け、国土交通省は今年2月、「鉄道テロへの対応ガイドライン」を改正。
JR各社は危険物の分類方法を見直し、硫酸と塩酸、他の物質と混ざると爆発の恐れがある「さらし粉」の3種類を新たに指定した。
国交省によると、鉄道事業者は省令に基づき、危険物に関するルールを策定。
JR東日本の場合、強酸類は原則禁止だが、密閉した容器に入れて破損しないようにした上で、0・5㍑以内であれば「手回り品」として持ち込みを認めている。
一方、国交省は25日、4月に開幕する大阪・関西万博のテロ対策も見据え、列車内の持ち込み品に関するJR6社のルール改定をモデルケースとして、他の鉄道事業者も導入を検討するよう通知した。
https://www.sankei.com/article/20250225-BRBFIVQW55HWLDPENN6QGR6N5M/
2月25日15時17分にImpress Watchからは、同様の見直しを行っている私鉄名など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JRグループや私鉄各社は、火薬類や毒物など「危険品」の列車内への持ち込み規制を4月1日より強化する。
現在は列車内への持込みを認めている一部 「危険品」の持込みが禁止される。
同社では、可燃性液体、高圧ガス、火薬類、毒物、農薬などの「危険品」の列車への持ち込みを、運送約款により原則禁止にしており、4月1日より運送約款に規定している 「危険品」の項目および分類方法などを見直す。
見直し内容では、例外的に手回り品として列車内に持ち込める「危険品」を、鉄道運輸規定(昭和17年2月鉄道省令第3号)で認められているもの、および日常の用途に使用する小売店などで通常購入できる製品に限定する。
これにより、現在は列車内への持込みを認めている一部の「危険品」の持込みが禁止される。
具体的には硫酸・塩酸で、密閉した容器に収納している場合であっても、バッテリー液やトイレ用強力洗剤等の日用品を除き、一切持込み禁止となる。
また、可燃性液体そのものは引き続き一切持ち込み禁止とする。
今回の見直しは、国土交通省が定めている 「鉄道テロへの対応ガイドライン」において、JRグループの見直し内容がモデルケースとして示されており、同省から全国の鉄道事業者に対して周知。
これを参照して必要に応じて運送約款の見直しを実施することが推奨されている。
この周知を受けて、私鉄各社でも同様の見直しを行なっている。
JRグループのほか、東武鉄道、西武鉄道、京成電鉄、京王電鉄、小田急電鉄、東急電鉄、京急電鉄、東京メトロ、相模鉄道、名古屋鉄道、近畿日本鉄道、南海電鉄、京阪電鉄、阪急電鉄、阪神電鉄、西日本鉄道、札幌市交通局、仙台市交通局、東京都交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、京都市交通局、Osaka Metro、神戸市交通局、福岡市交通局などが対応する。
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1665449.html
2025年2月25日16時56分にYAHOOニュース(山梨放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日朝、山梨市の会社で重機を使ってトラックの荷台に積み込み作業中だったプレスした金属の塊が落下し、下敷きとなった男性作業員が死亡しました。
【写真を見る】車プレスした金属塊が落下 下敷きの男性作業員が死亡 荷台に積み込み作業中
事故があったのは山梨市下石森で廃車の解体処理などを手掛けている「M産業」の敷地内です。
日下部警察署によりますと、25日午前8時25分ごろ、作業員3人が重機を使って廃車をプレスした金属の塊をトラックの荷台に積み込む作業をしていたところ、金属の塊が3~4メートルほどの高さから落下しました。
トラック付近にいた作業員の1人が下敷きとなり、甲府市内の病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
亡くなったのはこの会社の社員で笛吹市御坂町蕎麦塚の斉藤さん(59)です。
死因は重症胸部外傷でした。
金属の塊は重機のハサミ部分から落下したとみられ、警察は死亡労災事故として詳しい事故原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ead32d5ef42de71e6e4beaffd6c75498df6e1db5
2月25日17時分にテレビ山梨からは、2m×60cm程度の金属塊を重機で掴んで荷台に詰め込んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前8時半ごろ、山梨市下石森のM産業で、作業員がプレスした金属の塊を重機で掴んでトラックの荷台に詰め込む際に塊が落下し、作業を手伝っていた男性会社員1人が下敷きになりました。
この事故で笛吹市御坂町蕎麦塚の会社員斉藤さん(男性、59歳)が甲府市内の病院に運ばれましたが、胸を強く打ち死亡が確認されました。
落下した金属の塊は横約2m、縦約60cm、高さ約50cmあり、約3~4mの高さから落下したとみられています。
また、事故当時は重機を操作する人と斉藤さんを含む3人で作業をしていたということです。
警察が労災死亡事故として状況を調べています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/uty/1751549?display=1
2025年2月24日20時8分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後、富山県小矢部市の倉庫の建設予定地で、地盤の改良工事をしていた作業員の男性(44)が足場として使っていた鉄板に挟まれ、右足の骨を折る重傷を負いました。
小矢部警察署によりますと、24日午後1時50分ごろ、富山県小矢部市安楽寺の倉庫の建設予定地で土にコンクリートを流し込む作業中に、作業員の男性(44)が足場用の鉄板2枚の間に右足付近を挟まれたということです。
工事の現場責任者が消防に通報し、男性は救急搬送されましたが、右足の骨を折る重傷とみられます。
鉄板は縦6メートル、横1.5メートル、重さは1.6トンで、警察によりますと、何らかの原因で鉄板が動いていたということです。
警察は事故当時の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b666af1214ba30cd8f74c7957c17f3605386ac37
2025年2月24日 16時34分にYAHOOニュース(テレビユー山形)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午前、寒河江市の工場で、男性作業員がフォークリフトに挟まれて、その後死亡する事故がありました。
【写真を見る】【説明画像】フォークリフトに挟まれ20代男性死亡「マスト」と車体の間に挟まれたと判明 寒河江市の菓子メーカー工場の事故(山形)
事故があったのは、寒河江市中央工業団地にある菓子メーカーの工場です。
警察や消防によりますと、きょう午前10時すぎ「従業員がフォークリフトに胸とお腹を挟まれた」と119番通報がありました。
挟まれたのは20代の男性従業員で、TUYの取材によると、男性は「マスト」と呼ばれる荷台部分を支える柱と車体の間に挟まれたことが分かりました。
マストは荷台の角度を変えるために前後に可動し傾斜が変えられることから、男性は何らかの理由で挟まれたものとみられます。
なぜ男性がマストと車体の間に体を入れたのかはわかっていません。
男性はすぐに病院に運ばれましたが、その後死亡が確認されました。
警察が、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab549d474f8bb4d872c00818d8e0b757f5611944
2月24日20時43分にYAHOOニュース(テレビユー山形)からは、同僚が運転していたフォークが雪でスタックしたため脱出の手伝いをしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、当時、男性従業員は同僚がフォークリフトで運搬作業をしていたところ雪でスタックしてしまったため、それを助けようと脱出作業を行っていたということです。
その際、何らかのはずみでフォークリフトの前についている「マスト」と呼ばれる支柱と車体の間に挟まれたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/07feb5af8e7a75e1799688c6d4103743ab080db1
2月25日19時2分にYAHOOニュース(テレビユー山形)からは、運転席には同僚が乗っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死因は窒息でした。
警察によりますと、当時、同僚が運搬作業に使っていたフォークリフトが雪でスタックしていて、川又さんは車体を再び動かすための作業をしていました。
運転席には同僚が乗り、川又さんは外にいて車体の近くで作業をしていたとみられています。
川又さんが挟まっていたのは、車体の前方に設置されている荷物を持ち上げるパーツを支える支柱と車体の間で、作業中に何らかのはずみで挟まれたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd96df74dc95af72f15ca637ceea08d8097b4d6b
2025年2月25日15時22分にYAHOOニュース(日本海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月24日、鳥取県倉吉市の自動車販売店で起こった電気自動車の火災について、停車した状態で急速充電を行っている際の出火は国内初の事例だとみられることが分かりました。
車載バッテリーの不具合に起因する火災も、国内ではこれまで確認されておらず、警察などが原因を調査しています。
【画像】充電中の電気自動車火災 国内初事例とみられ原因は調査中 車載バッテリー起因の火災は国内で確認されず 鳥取県倉吉市
24日午前8時半ごろ、倉吉市の自動車販売店の敷地内で、電気自動車用の急速充電設備を使って充電中だった国産車が燃える車両火災がありました。
車両を所有する倉吉市の男性が、充電中に車内で足元から煙が出ているのに気づき、車外へ避難後、警察に「車から出火した」と通報。
火は、約1時間後に消し止められましたが、車は全焼。
充電設備にもパネルの一部が溶ける被害がありました。
国土交通省物流・自動車局の審査・リコール課によりますと、火災を起こした車両と同じ型式の電気自動車は、保管中などに出火したケースがあるものの、停車し充電を行っている最中に火が出たのは、把握している限りでは、初めての事例だということです。
今回の火災の原因は調査中ですが、これまで国内で車載バッテリーの不具合に起因する火災は確認されていません。
国交省が車両の不具合だった可能性があるとして公表している情報では、2021年8月から2023年1月にかけて3件の出火事例があり、このうち1件は車の外部からの熱源によるものとみられています。
別の1件は大雨で冠水した車を保管中に発火した事例でした。
残る1件は、整備工場での作業中に出火した事例で、出火箇所と推定されたバッテリーモジュールを分解しましたが、焼損が激しく、原因の特定には至りませんでした。
警察によりますと、25日朝から現場で調査を行い、出火原因の特定を進めているということです。
交通事故などとは異なる停車中の出火のため、自動車メーカーの協力も仰ぎ、調査を行う方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae918332daac5d4619f7031552d6d805d6f570f2
2025年3月28日11時19分にYAHOOニュース(STV)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道・オホーツクの斜里町ウトロ地区の沖合で2025年2月23日、61歳の女性が流氷ダイビング中に溺れた事故で、女性は呼吸するための送気装置が凍結したことによって溺れたとみられることが新たにわかりました。
23日午後2時ごろ、斜里町ウトロ地区からおよそ150メートル離れた沖合で、61歳の日本人女性が流氷ダイビング中に溺れ、病院に搬送されました。
女性は海水を飲み込んだ影響で肺炎を発症し、病院で手当てを受けていますが、快方に向かっているということです。
網走海上保安署によりますと、その後の女性への聞き取りなどから、女性はレギュレーターと呼ばれる送気装置が凍結したため溺れたとみられることがわかりました。
当時、送気装置の不具合に気づいた女性は、事前に実施されたインストラクターのレクチャーに基づいて、予備の送気装置に切り替えようとしましたが、ドライスーツを着用していたため着ぶくれして、右腰付近の予備装置を操作することができなかったということです。
女性はパニックになり、海水を飲み込んでしまったと説明しています。
女性は豊富な潜水経験を持ち、過去にも複数回流氷ダイビングを行ったことがあったということです。
また事故当時、インストラクターは女性の異変にただちに気づき、女性を救助。
陸上で待機していた監視員と協力して氷上に運び上げていたことがわかりました。
東京のダイビングスクールが主催したこの流氷ダイビングは、14人の遊泳客に対して3人のインストラクターがいたほか、陸上に2人の監視員が配置されていて、網走海上保安署は、事業者やインストラクターの安全管理体制について問題はなかったとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8edadee6138854ff54d582c26ff4c4092a021978
2025年2月21日22時35分にビジネスジャーナルから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
世界的建築家・隈研吾氏が設計した群馬県富岡市役所の市庁舎で、外装に使われている木材が腐り始めていると指摘されていた問題で、富岡市は19日、市庁舎の軒裏の金具などに「さび」が発生し、塗装がはがれていると発表した。
市庁舎の完成は2018年であり、わずか6~7年で腐朽していることになるが、修繕工事の費用を隈研吾建築都市設計事務所と施工業者が負担する方向であることがわかった。
隈研吾事務所はBusiness Journalの取材に対し、「負担する予定であることは事実です。不燃合板に注入された薬剤が及ぼす影響を厳密に把握出来ず材料選定を行ったことが原因の一旦であるからです」と説明する。
もし、「さび」や塗装はがれの原因が経年劣化や設計者・施工者の責に帰すべき内容でないのであれば、両者に責任はないと考えられるが、なぜ両者が修繕費用を負担する可能性が出ているのか。
また、今回発生している事象は、軒裏の合板に使用された不燃薬剤の影響で金具に「さび」と膨張が発生し、軒の水切りを塞いでしまい雨水が屋根から軒裏に流れて雨染みが発生したというものだが、建築物ではよく起きることなのか。
富岡市、隈研吾事務所への取材をもとに追ってみたい。
全国にある隈氏の設計した建築物の老朽化問題が顕在化し始めたのは、昨年9月のことだった。
栃木・那珂川町馬頭広重美術館が開館から24年を迎え、老朽化のため大規模改修を行うことになったのだが、その改修費用が約3億円かかることが判明し、規模が大きくはない那珂川町にとっては大きな負担となっている。
この美術館は、安藤広重の肉筆画や版画をはじめとする美術品を中心に展示し、町の中核的文化施設とすることなどを目的として2000年に開館。
木材を多く使用し、周囲の自然に溶け込むデザインが好評を博し、県外からも多くの観光客が来訪するが、竣工から数年後の時点で木は黒ずみ、劣化が目立つようになり、現在では木材は痩せて隙間が広がり、ところどころで折れたり崩れ落ちたりしている。
まるで防腐処理やニス塗装なども行っていない木材を雨ざらしにしたような傷み方で、専門家からは材木の使い方に疑問が相次いだ。
10月には、隈氏が設計した完成から9年が経過した京王線高尾山口駅(東京都八王子市)の駅舎もカビが目立つようになっていることが明るみに。
さらに、高知県梼原町で隈氏がデザインした総合庁舎、町立図書館、まちの駅など、梼原産の杉を中心とした建築物で、表面が黒ずんだり、一部の木材にヒビが入るなど劣化が目立っていることがクローズアップされた。
特に「雲の上のホテル」本館は老朽化のために2021年に、わずか27年で取り壊された。
24年4月にリニューアルオープンを予定していたが、昨年計画が見直され、27年7月のオープン見込みが発表された。
そして11月には、富岡市の市庁舎の木材腐食が注目されることに。
隈研吾事務所は同月、Business Journalの取材に対し以下の回答を寄せていた。
「サッシマリオンに取り付けた木材は、特殊な樹脂含侵処理により防腐性能を持たせたものです。
屋外用木材として20年以上の実績があり、短いスパンで改修が必要な材ではありません。
当該部は木材の腐りではなく表面のカビが発生したものと思われ、市役所と対処について調整を行う予定でいます。
軒裏については、直接雨がかりにならない部位であり、短いスパンで改修工事の必要がない計画としておりました。
近年の想定外の豪雨や強風等で軒の先端で雨水が切れず、軒裏に回り込んだものと思われます」
■サビ発生の原因
富岡市の市庁舎でみられる現象は、建築物では珍しくないものなのか。
一級建築士で建築エコノミストの森山高至氏はいう。
「屋根に落ちた雨水が軒裏に回らないように屋根の先端には『水切り』という金具がつけられていますが、その長さが不足していた可能性が考えられます。
また、法律上の定めによって大型の建築物は外壁部分に可燃性の部材を使用できないようになっており、富岡市の市庁舎の軒裏のベニヤ板にはその基準を満たすために不燃塗料が注入されているようですが、水溶性がある塗料だと水にぬれると溶けてベニヤ板から抜けしまいます。
その抜け出た塗料が金具などと反応を起こしてサビが発生したのだと考えられます」
■設計者が修繕費用を負担するというのはイレギュラー
修繕費用について隈研吾と施工事業者が負担する方向となっている理由について、富岡市はいう。
「『市の費用負担はなし』と公表いたしました。
費用負担は設計業者と施工業者が協議しているところでございます。
(隈研吾事務所が負担する理由について)設計業者及び施工業者並びに富岡市の協議において決定になりました」
修繕費用を設計者や施工者が負担する方向となっている背景には何があると考えられるのか。
前出・森山氏はいう。
「設計者が修繕費用を負担するというのは、よくあることではありません。
通常、設計事業者と発注者、施工事業者と発注者、各々の契約には瑕疵担保条項が入っていますが、屋根が腐朽するという事態は基本的には想定されないため、今回のケースはその対象外となっていると思われます。
もし仮に隈研吾事務所が負担するのだとすれば、考えられるパターンは大きく2つです。
建築士事務所は建築士賠償責任保険に入っており、今回の事案が補償の対象と認められたため隈研吾事務所が負担をすると申し出たかたちか、保険金の支払いの有無に関係なく、自ら責任があると認めて費用を負担すると申し出たかたちです。
設計事務所の報酬はその建物の建設費全体の5~10%程度なので、もし修繕費用を負担すると設計による売上が吹き飛んでしまいます。
ですので、隈研吾事務所としては、それでも費用を負担せざるを得ないと判断した、よほどの理由があったのかもしれません。
また、施工事業者も負担するとのことですが、施工事業者は建築士から言われるがままに建設を進めるわけではなく、『この設計や工法だと、このようなリスクがあるので、やめたほうがよい』などと意見を言いながら進めるものです。
ですので、基本的には完成した建物に何が問題が発生した場合は『自分たちは建築士から言われるがままに建設しただけ』という言い訳はできないものです。
今回の施工事業者も、自分たちに一定の責任があると認識しているのかもしれません」
https://biz-journal.jp/company/post_386611.html
2月20日8時0分に朝日新聞からは、行政棟と議会棟の避難経路となっている部分の軒裏が劣化していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市によると、市庁舎の外装で使われている木材が腐食していると、SNSで指摘されたため、2024年11月に職員が状態を確認し、設計事務所と施工業者が状況を調査した。
さびや塗装はがれが確認されたのは、行政棟、議会棟の避難経路となっている部分の軒裏で、不燃薬剤を注入した合板が使われている。
薬剤の影響で金具がさびて膨張し、軒の水切りをふさいだため、雨水が屋根から軒裏に回って合板に雨染みが発生している。
・・・
https://www.asahi.com/articles/AST2M3D1CT2MUHNB006M.html
2025年2月22日9時46分にYAHOOニュース(テレビユー山形)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前10時25分ごろ、酒田市大浜一丁目のN社酒田工場で、庄内町余目の会社役員、遠藤さん(男性、76歳)が頭部から血を流して床に倒れているのを別の作業員が発見しました。
遠藤さんは病院に搬送されましたが、出血性ショックで死亡しました。
遠藤さんは同日午前8時50分ごろから1人で高所作業車を利用して、工場内の間仕切りカーテンのレールを取り付けるための溶接作業を行っていました。
高所作業車の高さは約2.4メートルあり、遠藤さんは安全帯を着用していましたが、発見時はフックは固定されていませんでした。
またヘルメットが遠藤さんの近くにありましたが、着用していたかは不明だということです。
警察で事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a004ed65f77d7dd25f6c97cecdbc2bf98c0bf52
2025年2月20日12時26分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし12月、長崎県壱岐市の沖合いで乗客乗員52人が乗った九州郵船の高速船、「ヴィーナス2」が浸水して一時、自力航行できなくなったうえ、乗客4人が軽いけがをした事故で、国の運輸安全委員会が調査報告書を公表しました。
それによりますと、当時、強風と波浪の注意報が発表されていて、船首部分が波の谷間に突っ込んだ際に客室につながる点検口のふたが外れて船内に大量の海水が流入し、浸水したということです。
流入した海水は客室から配電盤がある区画に流れ込み、エンジンがかからなくなって、およそ2時間にわたって自力航行できなくなったとしています。
浸水が拡大した原因については客室の床に隙間があったことや、配電盤がある区画の壁に開けられた穴が完全には塞がれていなかったことを挙げています。
また、注意報が出ているなかで高い波が発生するおそれのある現場海域を航行したのは、船長が航行の継続を中止する条件になる前に通過し終えると思っていたことや、これまでの経験から波の谷間を航行すれば安全だと思っていたことが影響したとしています。
そして、再発防止のため、運航管理者と船長はより慎重に協議を行って運航中止や経路変更の判断を行うことが必要だとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20250220/5030023320.html
以下は事故報告書の抜粋。
点検口の蓋を閉めるためのスプリング状コイル15本のうち3本のネジ山が摩耗していたが翌月の入渠時に整備する予定でそのまま運航していた、乗客は船が波の谷間に突っ込んだ際の衝撃で負傷したなどと記されている。
*********
発生日時 令和5年12月12日 08時01分ごろ
p6/30
船長は、本船が追い波を追い越す状態で魚釣埼東北東方沖を南進中、追い波の頂部に達してデプスハンドルで翼深度を下げて追い波を乗り越えた後、次の追い波も同様にデプスハンドルを操作して乗り越えようとしていたところ、追い波の頂部に達したとき、波高が約3.0m~3.5mで波長が短い波であることに気付いた。
本船は、船長がデプスハンドルの翼深度を下げる操作を行ったものの、船首水中翼が波の斜面を飛び出し、揚力を失った状態で船体が急激に前方に傾いて船首部が落下し、08時01分ごろ船首部が前方の波の谷間に突っ込んだ。
p18/30
本船は、11月末ごろ船首部ストラット及び船首水中翼等の点検並びに整備作業の目的で、点検口の蓋を開放した際、5か所のスプリング状コイルに不良箇所(ねじ山の衰耗)が判明し、六角レンチで六角ボルトを十分に締め付けることができない状態であった。
スプリング状コイルの予備が2個あったので、締め付けのバランスを考慮して2か所のスプリング状コイルの交換補修が行われ、交換補修がなされなかった3か所以外の12か所が六角ボルトにより締め付けられてい た。
P19/30
A社は、交換補修がなされなかった残り3個のスプリング状コイルの発注手続きを進めていた。
また、令和6年1月26日の造船所への入渠時、六角 ボルト及びスプリング状コイルの点検並びに整備を行う予定であった。
点検口の蓋が外れた状況についてA社は、点検口の外側からの衝撃水圧によって六 角ボルト及びスプリング状コイルのねじ山に大きな力が加わり、ねじ山が破損したと推測した。
P24/30
本船が、揚力を失った状態で船首部が落下し、船首部が前方の波の谷間に突っ込んだ際の衝撃により、旅客3人が頚部捻挫等、旅客1人が外傷性腰部症候群の軽傷を負ったものと考えられる。
P26/30
運航管理者は、入手した気象及び海象情報から、荒天が予想されたものの、12日09時15分ごろ博多港に入港するまでは、A社の安全管理規程に定める発航を中止する気象及び海象条件(風速18m/s 以上、波高2.5m以 上)に達しないものと予想し、船長と運航可否の協議を行った。
船長は、僚船から対馬海峡では風速約17m/s の北北東風、波高2.0m 以上~2.5m未満であることを知った。
P27/30
船長は、荒天が予想されたものの、A社の安全管理規程に定める目的地への航行の継続を中止する気象及び海象条件に達する前に魚釣埼沖を通過し終えると思っていたことから、魚釣埼北方沖の変針予定場所に向けて本船の南東進を続けたものと考えられる。
https://jtsb.mlit.go.jp/ship/rep-acci/2025/MA2025-2-15_2023mj0107.pdf
2025年2月20日18時35分にYAHOOニュース(読売テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前11時半過ぎ、奈良県葛城市にある学校の給食などを作る調理センターで、「従業員が機械に巻き込まれた」と同僚の女性から消防に通報がありました。
警察によりますと、叫び声を聞いた同僚の女性が現場に駆けつけたところ、ご飯を混ぜる機械に左腕が巻き込まれた状態の女性従業員(48)を見つけたということです。
女性従業員は心肺停止の状態で病院に運ばれ、現在は自発呼吸ができる状態だということですが、意識不明の重体です。
防犯カメラには、女性が機械を清掃した後、電源を入れて動作を確認する様子が映っていて、警察が事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/236303408daab342b5f1346b6dd3074a5d9b02bc
2月20日16時58分にNHK奈良からは、機械の大きさなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前11時40分ごろ、奈良県葛城市にある学校給食のパンやごはんなどをつくる給食センターで、48歳の女性パート従業員がごはんを混ぜる機械に左腕を巻き込まれました。
この事故で女性は意識不明の重体となり、病院に搬送されました。
警察によりますと、機械は高さおよそ1メートル80センチ、幅1メートル20センチほどの大きさで、事故当時、女性は1人で機械を清掃していたということです。
女性が清掃を終えて機械の動作確認のために電源を入れたあと、何らかの原因で事故に巻き込まれたとみられるということで、警察は労災事故とみて詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20250220/2050017754.html
以下の過去記事3件に、新情報を追記しました。
詳細は、元記事(添付URL)を参照願います。
2025年2月19日掲載
2025年1月28日 八潮市で道路が陥没しトラック転落、地下10mの下水管(直径5m)が硫化水素起因で破損した模様、土砂流入などで運転手の救助難航、120万人の生活に影響が(2報)
(新情報)
・避難要請が解除された。
・説明会では住民から住めないほど臭いという意見が出た。
・事故対応の影響で上流側の春日部市では下水の水位が上がっているなど。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/14395/
2024年9月11日掲載
2024年9月2日 広島市のクリニックで消毒用次亜塩素酸ソーダのタンクに透析機器洗浄用酢酸を誤って入れたため塩素発生、47人負傷17人一時入院、補充手順に誤りがあった模様(修1)
(新情報)
・次亜塩素酸タンクに酢酸を投入した臨床工学技士と透析装置の安全管理責任者が書類送検された。
・事故では47人が傷害を負い17人が一時入院していた。
・事故後、タンクのレイアウト変更とマニュアルの見直しを行った。
(新情報に基づきタイトルも修正した)
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/14116/
2023年7月22日掲載
2023年7月14日 大阪市でイベント会場設営中、スタンバイスイッチ(本来は装置不作動)を押したところ筒から水が噴射され、筒を覗き込んでいた別会社スタッフが脳挫傷で死亡(修1)
(新情報)
・周囲に人がいないことを確認せず噴射した疑いで3人が書類送検された。
・死亡したスタッフは噴射装置の運営会社とは別の会社の人だった。
・死亡した人は噴射装置周囲の仕切りの中に入っていたらしいなど。
(新情報に基づきタイトルも修正した)
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13329/
(ブログ者コメント)
潤滑油は燃えにくいという意識だけがあって、スプレーの意味をさほど考えることもなく、また缶に書かれている注意書きを見ることもせず、ストーブの近くに置いていたのかもしれない。
以下は元記事。
2025年2月19日20時5分にYAHOOニュース(南日本新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前9時40分ごろ、鹿児島市上荒田町の鉄筋コンクリート3階建てマンション2階部分の無職の男性(58)方でスプレー缶が爆発、ガラスが割れ天井を破損し、カーテンなどを焼いた。
鹿児島中央署によると、同男性が左目近くにやけどを負い搬送された。
命に別条はない。
石油ストーブの近くにあった潤滑油のスプレー缶が熱せられて破裂し、引火したとみられる。
近くの会社の従業員が「2階から煙が上がっている。爆発音もした」と119番した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4412ac3d322defcab2885a1d5fe861ef695ad3e
(ブログ者コメント)
同様な事故は過去にも起きており、本ブログでも何事例か紹介している。
2025年2月19日19時56分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長岡市は19日、市内の高校の敷地内で灯油が流出する事故があったと発表しました。
長岡市によりますと灯油の流出事故があったのは、長岡市宮栄の長岡英智高校の敷地内で校舎の暖房用の灯油約1000リットルが流出したということです。
18日午後2時に職員が灯油タンクが満タンになっているのを確認していましたが、19日の朝8時半にタンクが空になっているのを発見し、その後、地上配管の破損を確認したということです。
地上配管は校舎の外側にむき出しの状態で設置されているということですが、当時、屋根雪が地上へ落ちて雪の重みで配管の接続部を破損したとみられています。
19日午後1時前、学校から通報を受けた市が現地を確認したところ、地上配管から流出した灯油の一部が雨水管を通じて、一級河川の太田川に流出していたことが確認されたことから、関係機関とオイルフェンスを設置しました。
市は敷地外へ灯油が流出しないよう敷地の側溝に油吸着マットを設置し、流出した灯油の処理や周辺土壌への影響調査を実施するよう指導したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f093c4a17e2c97881f6da887c9235b8330367ccd
(ブログ者コメント)
本件の類似事例として、過去には以下のような事故もあった。
『2017年8月3日 築地の場外市場で人気ラーメン店の厨房から従業員退店の1時間後に「伝導過熱」で出火し7棟全焼、長年壁際でコンロを使ってきたためステンレス板の裏側が炭化していた』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7455/
以下は今回の記事に関する報道。
2025年2月18日19時28分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日夜8時すぎ、宮崎市橘通西3丁目にある飲食店の従業員から「建物の中から煙が出て、充満している」という119番通報がありました。
消防車両18台が出動し、出火した建物に面した宮崎市中心部の橘通りを700メートル余りにわたって通行止めにして消火活動を行った結果、火はおよそ3時間半後に消し止められました。
この火事で飲食店の「Jレストラン」が入る鉄骨造り3階建てのビル1棟と、隣接する木造2階建ての空き店舗が全焼しました。
出火当時、飲食店には客と従業員の合わせて31人がいましたが、全員、避難し、けがをした人はいませんでした。
現場は繁華街のニシタチに近く、飲食店やホテルなどが立ち並んでいる場所で、辺りに煙が充満するなどして一時、騒然となりました。
当時、飲食店で働いていた男性は、NHKの取材に対し、「最初、2階の室内にうっすら煙が出てきたので客を誘導したが、その時点では炎は見えなかった。外に出てしばらくしたら激しく燃えだした」と説明しています。
警察と消防は、18日、現場検証を行いましたが、捜査関係者などによりますと、隣の建物との間にある1階の外壁の部分が激しく燃えていたということです。
壁の内側には店の厨房があり、厨房の熱で長い時間をかけて壁の木材の炭化が進んでいて、そこから煙が出て、さらに出火につながったとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。
警察と消防がさらに詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20250218/5060020431.html
(ブログ者コメント)
温泉地での硫化水素中毒は本ブログでも何件か紹介スミ。
うち2015年3月の秋田県事例については下記参照。
『2015年3月18日 秋田県仙北市の温泉で源泉の湯量調節のため雪穴の中で配管の空気抜き作業中、硫化水素中毒で、救出しようとした人を含め3人が死亡 (1報2通と2報)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4716/
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4717/
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5490/
2025年2月18日17時28分にYAHOOニュース(テレビユー福島)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後、福島市町庭坂にある高湯温泉で、源泉管理のため入山したホテルの支配人など3人が行方不明となり、18日に発見されましたが、全員死亡が確認されました。
警察は、3人が硫化水素ガスを吸った可能性もあるとみて調べています。
警察によりますと、死亡したのは、高湯温泉にある「花月ハイランドホテル」支配人の椛島さん(63)と、星野さん(56)、佐藤さん(67)です。
警察によりますと、3人は17日午後2時ごろ、1キロほど離れた源泉のある山の中へ向かい、その後、連絡が取れなくなり、午後8時半ごろ、ホテルの従業員が「3人が戻ってこない」と警察に通報しました。
警察と消防が、18日午前9時から20人態勢で捜索を行ったところ、正午までに3人を発見し、その後、全員の死亡が確認されました。
3人は、ホテルから直線距離で約300メートル離れた場所に倒れていて、付近は毒性の強い硫化水素ガスの濃度が高く、救助活動は専用の呼吸器を付けて、慎重に行われました。
■「硫化水素」の危険性
今回、現場近くでは、有毒な火山性ガス「硫化水素」の発生が確認されました。
火山地質学などを専門とする福島大学の長橋良隆教授は、硫化水素の特徴を次のように指摘します。
・臭いは、卵が腐った臭い(いわゆる硫黄臭)
・空気よりも重いため、くぼみや谷底にたまりやすい
・高濃度だと臭いを感じ取れなくなる
高湯温泉は硫黄泉のため、硫黄臭がしますが、問題はその濃度で、一般的に硫化水素の濃度は100ppmを超えると生命に危険が生じるとされています。
警察によりますと、捜索活動当時、現場では30ppmの濃度が確認されましたが、3人が遭難した当時の濃度は分かっていません。
福島県内では1997年に、安達太良山の火口付近で硫化水素ガスを吸った登山客4人が死亡する事故も起きています。
今のところ、今回の3人の死亡との因果関係は分かっていませんが、警察は、3人が硫化水素ガスを吸った可能性もあるとみて、今後司法解剖を行い、詳しい死因を調べることにしています。
■3人は経験豊富 関係者は「何が起きたのか」
高湯温泉は福島市西部の吾妻山麓にある温泉のひとつで、硫黄泉として知られる温泉です。
高湯温泉観光協会の遠藤会長によりますと、源泉ではパイプにスケール(湯の華)が付着し、定期的に清掃などの管理が必要ですが、3人はトランシーバーを携帯し、3人で行動するなど、リスク管理もしていたといいます。
ホテルによりますと、支配人らは2週間に1回程度、現地で作業を行っていました。
遠藤会長は「亡くなった3人は源泉管理の経験も豊富。一度に亡くなるというのは何が起きたのか」と困惑した様子でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/06b8793ef319b51b895d055cafc2d08cd0c555f4
2月19日8時35分にYAHOOニュース(福島民友)からは、現場付近は朝から雪で1mほど積もっていた、水蒸気が水になると硫化水素が濃縮され高濃度になって危険、現地は風が強かったらしいなど、下記趣旨の記事が現場の概略地図付きでネット配信されていた。
18日に死亡が確認されたホテル関係者3人。
中には勤続20年を超えるベテランもおり、関係者は「経験も知識も豊富な人たちがどうして…」と動揺を隠せなかった。
高湯温泉観光協会長の遠藤さん(69)によると、3人のうち会社役員の男性(56)は勤続20年以上、ホテル支配人の男性(63)も勤続15年ほどのベテラン。
硫化水素に関する知識や経験も豊富だった。
現場周辺はこの日朝から雪が降り、1メートル以上雪が積もっていた。
遠藤さんは「彼らが不注意で亡くなるとは考えにくい。何か大きなトラブルが起きてしまったのか」と推し量った。
関係者によると、源泉から宿泊施設へ温泉を流す湯管の内部に温泉成分が沈殿して付着し、詰まってしまうため、1~2週間に1度、管の掃除をする必要があるという。
源泉付近では濃度の高い硫化水素が発生していることから、ガスマスクの着用や複数人での作業を義務付けるなどの対策を講じて宿泊施設ごとに作業を進めている。
事故を受け、高湯温泉観光協会は、宿の代表者を集めた緊急会議を開いて、源泉管理の方法を議論するほか、専門家を招いて現地調査することも検討している。
温泉の化学分析を専門とする中央温泉研究所(東京都)の滝沢研究部長は「冬は源泉などの上に雪が積もってかまくら状になり、硫化水素や水蒸気を含むガスがたまることもある。水蒸気が水になると硫化水素が濃縮され、高濃度になって危険だ」と話した。
火山防災に詳しい磐梯山噴火記念館(北塩原村)の佐藤館長は、福島県内の火山から発生するガスのほとんどが硫化水素だとし、「聞く限りでは当時、風が強かったはず。かなり濃度が高かったか、(源泉のほかの場所からも)ガスが発生した可能性がある」と指摘した。
環境省が2017年に定めたガイドラインでは、硫化水素が検出される場所で作業を行う場合、複数人で作業することや防毒マスクを着用することなどを示している。
硫化水素による事故を巡っては、15年3月に秋田県仙北市の乳頭温泉郷で作業をしていた3人が死亡した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/125ffe1f19c5c2f0f5eb3394bcfbd753c9eb9c80
2月18日19時12分にNHK福島からは、積もった雪が硫化水素の流れに悪影響を及ぼしたとか、地熱で雪が溶けた窪地に硫化水素が溜まっていた可能性も考えられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同じ温泉の同業者は、一帯に積もった雪が源泉付近から出ている硫化水素の流れに悪影響した可能性を指摘しています。
高湯温泉観光協会の遠藤会長は、自身も宿に温泉を引く配管に詰まった「湯の花」を取り除くために源泉に行くことがあるといい、「亡くなった3人は源泉に向かう際には、いつもトランシーバーを持つなど日頃から装備を整えていた。今回も3人のグループで行動していて、硫化水素のリスクを回避しようとしていたと思う」と話しました。
18日の捜索で、3人が倒れていた現場付近で硫化水素の濃度が高いという情報があったことについて、「源泉の周辺にはたくさんの雪が積もり、きのうも雪も降っていたので硫化水素のガスがたまるなどの原因になったかもしれない」とし、一帯に積もった雪が源泉から出る硫化水素の流れに悪影響した可能性を指摘しました。
火山ガスに詳しい東海大学の大場武教授によりますと、現場周辺には活火山の吾妻山があり、源泉や周辺から非常に高い濃度の硫化水素が出ていた可能性があるということです。
また、雪が積もっている場合は、地熱で一部がとけてくぼ地ができ、そこに空気より重い硫化水素が滞留するおそれもあると指摘しています。
2005年12月には、秋田県湯沢市の温泉で雪のくぼ地にたまっていた硫化水素を吸って一家4人が死亡する事故が起きています。
大場教授は、硫化水素は目に見えず臭いも近づくまでそれほど強くない一方、濃度が1000ppmを超えると即死状態になる可能性もある非常に危険なガスだとして、火山や温泉の近くで息苦しさを感じた場合、息を止めてできるだけ高いところに移動することが重要だとしています。
大場教授は、「積もった雪に穴があいていても近づいてやっと分かる場合があり、火山ガスが出ている場所や源泉の周辺は本当に危険だということを十分認識してほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20250218/6050028856.html
2月19日14時3分にFNNプライムオンラインからは、地面からの熱で雪が溶け、雪の壁ができていた可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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高湯温泉の旅館の施設管理を行う 本田さん:
「源泉の周りはあたたかく、お湯が出ておる。地面から出ておってあたたかいので、周りの雪が解けてしまうんですね。雪壁ができるんですね。」
専門家は、この“雪の壁”が、今回の事故に影響している可能性を指摘します。
法科学研究センター 雨宮所長:
「雪の壁みたいなのができると、密室まではいかないですけども、それに近いような状態、つまり硫化水素がたまるような空間、これができやすくなってきます。」
通常は風に流されるため、大量の硫化水素がその場に溜まることはほぼないといいます。
しかし、“雪の壁”ができて風通しが悪くなり、硫化水素が大量にたまったエリアが発生した可能性があるというのです。
18日午前7時半時点の高湯付近の積雪は、146cm。
相当量の雪が積もっていたことがわかります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7a0aab15e869b737a0d4b9c333420cdd12daf71
2月20日8時9分にYAHOOニュース(福島民友)からは、硫化水素は高濃度になると臭いを感じ取れなくなってしまうなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3人が倒れていた場所は周辺より低いくぼ地だったことが19日、関係者への取材で分かった。
市消防本部によると、硫化水素の濃度は、くぼ地の手前でも消防の活動基準を超えていたため、空気ボンベを装備してから救助に当たった。
3人はくぼ地手前から目視できる範囲に倒れていたという。
火山防災に詳しい磐梯山噴火記念館の佐藤館長(69)は、硫化水素の危険性について「濃度が高くなるにつれ臭いを感じ取ることができなくなる点」と説明。
低濃度だと卵が腐ったような臭いがするが、高濃度になると、嗅覚がまひして臭いを感じ取ることができなくなってしまうという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/67019a1f836076a4997a05c6e21b6f27d70df1cb
2月19日17時22分にYAHOOニュース(テレビユー福島)からは、3人は防毒マスクを付けていなかった、捜索時の硫化水素濃度は30ppmだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によりますと、3人は発見された当時、防毒マスクをつけていなかったということです。
高湯温泉の同業者は、見つかった3人は、今までも源泉で作業をする際「防毒マスク」をつけていなかったと指摘します。
環境省のガイドラインでは、硫化水素の濃度が10ppmを超える場所に立ち入る際は、防毒マスクをつけるよう示していますが、警察によりますと、18日の捜索時は、現場で30ppmの濃度が確認されていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/469d298a762e3bec509ad5c11b2e17640aff5de5
2月19日21時40分に朝日新聞からは、3人が見つかったのは雪の窪地、空気呼吸器は重く消費も早いので業務の内容によっては使用を厳密に適用するのは難しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日、福島市は旅館関係者に冬場の源泉管理に関する注意喚起を通知した。
通知では、源泉管理で入山する場合は、防毒マスクやガス検知管、トランシーバーなどを持って行くことや、複数人で作業することなど、安全管理策の徹底を促した。
高湯温泉観光協会は同日、今回の事故を受けた研修会を4月上旬に開くと決めた
福島市消防本部によると、3人が見つかったのは源泉から伸びるパイプ沿いの山道にできた雪のくぼ地。
現場の硫化水素の濃度は、消防隊員の活動基準の5ppm以上だった。
公益財団法人「中央温泉研究所」の滝沢・研究部長によると、硫化水素の人体への影響は体重やその日の体調などによって異なるが、数百ppm以上の濃度になると多くの場合、一瞬で意識を失い、最悪の場合は死に至る「ノックダウン」状態に陥る。
倒れた人を助けようとして巻き込まれる「二次災害」が起きやすいのも硫化水素など火山ガスの事故の特徴だという。
2015年に秋田県・乳頭温泉郷付近の源泉施設で配管作業中の3人が亡くなった事故もそうした背景があった。
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環境省のガイドラインでも濃度が高い場所では空気呼吸器の使用を推奨している。
ただ、滝沢部長は「ボンベは重く、消費も早い」とし、高湯温泉のような硫黄泉では温泉成分で詰まりやすい引き湯パイプを頻繁に清掃する必要があるため、厳密な適用は難しいと指摘する。
滝沢部長は「業界として火山ガスの恐ろしさを再認識し、事故原因を究明して今後の再発防止策の糧としてほしい」と話していた。
■火山ガスが関係した主な死亡事故
1997年9月 福島県・安達太良山の沼ノ平で登山客4人が硫化水素中毒で死亡
2005年12月 秋田県・泥湯温泉の駐車場脇で一家4人が硫化水素ガスがたまった雪の空洞で死亡
2015年3月 秋田県・乳頭温泉郷付近の源泉施設で配管作業中の3人が硫化水素中毒で死亡
2023年7月 福島県・安達太良山で登山客1人が死亡。硫化水素を吸ったとみられる
https://www.asahi.com/articles/AST2M3DZST2MUGTB001M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
2月22日7時28分にYAHOOニュース(福島民友)からは、3人の死因は硫化水素中毒だった、作業中に二次災害が起きたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3人が重なり合う形で倒れていたことなどから、倒れた人を助けたり連絡が取れず状況の確認を行った人が巻き込まれたりする「二次災害」が起きた可能性が高いことが21日、捜査関係者への取材で分かった。
福島署は21日、3人の死因は硫化水素中毒だったと発表した。
同署は3人の血液検査などを行って死因を特定した。
同署などによると、3人が倒れていたくぼ地状の場所は、雪に囲まれ空気より重い硫化水素が高濃度でたまりやすい環境だった。
その場所で3人は硫化水素を吸い込み、中毒症状を起こしたとみられる。
捜査関係者によると、3人の皮膚から硫化水素中毒にみられる変色が確認されていた。
また、別の捜査関係者によると、現場の状況から3人は源泉とホテルを結ぶ配管の詰まりなどを防ぐための作業中だったとみられ、1人か2人が先に倒れ、連絡がつかなくなったことに気付いた残りの人が、現場確認のため駆け付けた際に濃度の高い硫化水素を吸い込み、立て続けに倒れた可能性が高いという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b02efaf44ac16d65b411315da19c92d2e5032d6
2025年2月17日16時37分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前7時35分ごろ、神戸市西区櫨谷町のゴルフ場「Dゴルフ倶楽部」で、従業員から「ゴルフ場の木を切っていて木が倒れ、男性が負傷」と110番通報があった。
兵庫県警神戸西署によると、同クラブ従業員の男性(51)が転がった木の下敷きになり、搬送先の病院で死亡が確認された。
男性は同日午前6時ごろ、別の2人の職員とゴルフコースの木の伐採などの作業を始めた。
根本から切り倒した長さ15メートル、直径30センチの丸太を斜面に置き、転がらないようにひもでくくりつけていたが、何らかの理由でほどけ、斜面の下側にいた男性に直撃したという。
発生当時、周囲に客はいなかったといい、署は安全管理に問題がなかったか調べる。
https://www.asahi.com/articles/AST2K2D3RT2KPIHB00HM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
2月18日0時2分にYAHOOニュース(神戸新聞)からは、固定した木を小さく切断しようとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前7時35分ごろ、神戸市西区櫨谷町友清のゴルフ場で、木を伐採していた従業員の男性(51)が斜面を転がってきた木に巻き込まれ、下敷きになった。
男性は頭などを強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
神戸西署によると、木は高さ約15メートル、直径約30センチ。
男性は別の2人と3人で作業しており、木を切って斜面に横倒しにしてロープで固定していた。
固定した木を小さく切断しようとして何らかの原因で木が転がり落ち、男性が巻き込まれたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/baf85304b8a7411226981d5722b96feb56d01637
キーワード; 一種の上下作業


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。