2024年5月22日16時21分にYAHOOニュース(TBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これからの季節、子どもが使うことが多い浮具についてです。
腕と胸につけるタイプの浮具を誤って使い、3歳の男の子がおぼれる事故が起き、国民生活センターが注意を呼びかけています。
浮具をつけたマネキン。
プールに入れると顔を水面につけ、うつぶせになってしまいました。
これは、腕と胸につけるタイプの浮具を誤って背中側につけ、子どもがおぼれる様子を再現したものです。
国民生活センターによりますと、去年8月、プールで遊んでいた3歳の男の子が保護者が目を離した際におぼれ、一時、心肺停止となる事故がありました。
男の子は腕と胸が一体となった浮具を前後逆にしてつけたため、背中の浮力で体がうつぶせになり、おぼれました。
販売中のこのタイプの浮具は多くが海外製で、本体には英語で正しい使い方が表記されているということです。
国民生活センターは、正しい使い方を確認するとともに、できる限りライフジャケットを使い、保護者が子どもから目を離さないよう呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a86201c637ff07a14e4478dc2683824690f3a17a
5月22日付でYAHOOニュース(オトナンサー)からは、当該浮き具は海や川での使用には適さないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもが間違った方法でアームリング付き浮き具を着用したことにより、溺れる事故が発生しているとして、注意を呼び掛けています。
左右のアームリングと胸部の浮き具が一体となった「アームリング付き浮き具」と呼ばれる製品があります。
主に子どもがプールに入る際に、溺水防止のために使うことが多く、店舗や通販サイトでは、さまざまな形状の製品が販売されています。
そんな中、国民生活センターは、子どもが間違った方法でアームリング付き浮き具を着用したことが原因で溺れる事故が発生しているとして、注意を呼び掛けています。
国民生活センターによると、2023年8月、屋外のレジャープールで3歳の男の子がアームリング付き浮き具を着用し、保護者と一緒に遊んでいたところ、保護者がわずかに目を離した隙に溺れる事故が発生したということです。
男の子はすぐに救出されましたが、一時心停止の状態だったといいます。
男の子が使用していたアームリング付き浮き具は、浮力体が胸側にくるように着用するものでしたが、事故当時、男の子は浮力体を背中側に着用していたということです。
本体には英語による注意表示があるのみで、日本語の表示などはなかったといいます。
国民生活センターは、アームリング付き浮き具はライフジャケットとは異なり、命を守るためのものではないことを理解した上で正しく使うよう、アドバイスしています。
また、アームリング付き浮き具は、着用の向きやベルトなどの緩みによって溺水の危険が高まると指摘。
必ず正しい向きを確認し、浮力体が体に密着するように正しく着用するよう、注意を呼び掛けています。
このほか、子どもが水遊びをする際は、必ず保護者(監督者)も一緒に入り、万が一の場合に備え、すぐに手を差し伸べられるように寄り添うよう必要があるといいます。
なお、アームリング付き浮き具は、海や川などの自然領域での使用には適さないということです。
海や川などでは、子どもの体に適したサイズのライフジャケットを正しく着用するよう、呼び掛けています。
https://otonanswer.jp/post/205107/
2024年5月20日19時40分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県富岡市の群馬サファリパークで20日午後0時半すぎ、女性飼育員(21)がマレーバクに右腕をかまれて重傷を負った。
ドクターヘリで搬送されて治療を受けているという。
同パークによると、飼育員がかまれたのはマレーバク3頭がいる展示場。
飼育員は13歳の雌(体長約180センチ、体重約400キロ)に1人でブラシをかけていた。
半袖を着ていて袖のない部分をかまれたといい、別の職員が駆けつけて119番通報したという。
かみついたバクはおとなしい性格で、子ども(雄、生後約1カ月)がじゃれついてきた際に体を起こして飼育員と接触する形になり、かみついたという。
同パークは、雌が子どもを別の雄と勘違いして追い払おうとし、その勢いで飼育員をかんだ可能性があるとみている。
飼育員は入社1年2カ月で、入社以来、かまれた雌を含めバクを担当していた。
同パークでは2022年9月、動物とふれあえるゾーン内で児童2人が相次いでカピバラにかまれ、けがをしている。
https://www.asahi.com/articles/ASS5N3FC9S5NUUHB00HM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
5月21日18時8分に東日本放送からは、子どもが来たのでちょっとどきなさいよ程度のことだった可能性も考えられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後0時半ごろ、群馬県富岡市の群馬サファリパークで21歳の女性飼育員が公開中のマレーバクに右腕をかまれました。
4年前に群馬サファリパークで撮影された映像では、マレーバクは気持ちよさそうに寝転んでブラッシングを受けています。
事故が起きたのは、このブラッシングの時間でした。
ブラッシングを受けていたマレーバクの母親に、4月に生まれたばかりの子どもが後ろから近寄ります。
すると突然、起き上がり、飼育員の右腕を複数箇所かんだということです。
おとなしいイメージのバクですが、人を襲うことはあるのでしょうか。
動物研究家 パンク町田さん:
「普段はおとなしいですね。
特に人に飼育されていたマレーバクは人を襲うような動物じゃない。
子どもがいることで警戒心が強くなっていたと思う。
マレーバクからすると、子どもが来たからちょっとどきなさいよ程度のことだと思う。
マレーバクとしてはそこまで悪気はなかったと思う」
かまれた女性飼育員はドクターヘリで病院に搬送。
サファリパークによりますと、骨折はないものの重傷だということです。
群馬サファリパーク広報課 杉本課長:
「ブラッシング中に事故が起こっていますので、当面の間ブラッシングをしない」
群馬サファリパークでは、人と同じ空間に入らないようにするなど対策をし、公開を継続するということです。
https://www.khb-tv.co.jp/news/15275010
2024年5月13日20時59分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日、広島市中区の「エディオンピースウイング広島」で、バックスタンド側の屋根の下にワイヤーでつり下げられていた長さ15メートル、重さ70キロのステンレス製の棒がワイヤーとともにおよそ40メートルの高さから観客席に落下しました。
落下したバックスタンド側の席には観客を入れておらず、けが人はいませんでした。
スタジアムを所有する広島市や指定管理者のサンフレッチェ広島などが12日、現場を調査しましたが、棒をつり下げていた4本のワイヤーのうち1本が切れていたことが広島市への取材でわかりました。
広島市などは棒が落下した原因を詳しく調べていて、わかりしだい公表するということです。
広島市とサンフレッチェは12日と13日の2日間で観客席の上の屋根に設置されている照明などを点検し安全を確認したということで、15日行われるJリーグの試合は同じ場所に旗を掲げないなどの対応を取って開催することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240513/k10014448161000.html
5月14日12時1分にYAHOOニュース(テレビ新広島)からは、巻き付いた旗を直すためバトンを降ろし、再び上昇させた直後だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
サッカースタジアムで重さ70キロのバトンが無人の観客席に落下した事故は、強度のある吊り下げワイヤが何らかの原因で切れたことがわかりました。
この事故は、11日、午後3時過ぎ、エディオンピースウィング広島で、試合中、スタンド屋根付近から旗を吊るす重さ70キロのバトンがおよそ40メートル下の無人の観客席に落下したものです。
広島市によりますと、落下の直前、スタッフがバトンに巻き付いた旗を直すため、一旦バトンを降ろし、再び電動の巻き上げ機で上昇させた、ほぼ直後に、太さ4ミリのワイヤが切れ落下したということです。
広島市は、詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d5a714feff88fc586e6bc0486617d7a53e4c069
2024年5月30日17時22分にYAHOOニュース(RCC)からは、巻き上げていた際に突風が吹き、巻き上げ機が正常に作動できなくなったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
エディオンピースウイング広島で、旗を掲出するバトンが落下した問題について、広島市は突風による機械の故障が原因とする調査結果をまとめました。
【写真を見る】エディオンピースウイング広島で旗掲出のバトン落下 「突風の影響でワイヤ巻き上げ機が正常に作動せず」 吊りバトン装置は撤去へ
ピースウイングでは、今月11日、サンフレッチェ広島レジーナの試合中に、フラッグを掲出するための「吊りバトン」がスタンドに落下しました。
スタンドは観客に開放されていなかったため、けが人はいませんでした。
広島市などの調査によりますと、当日、風によってバトンに旗が巻きついたため、運営スタッフがハーフタイムに一度、バトンを下ろして直した後、リモコン操作で再び上昇させました。
この際、突風が吹いたため、バトンを吊るすワイヤがゆるみ、電動式の巻き上げ機が正常に作動できなくなったため、落下したということです。
今回の事態を受けて広島市は、吊りバトン装置は撤去することにしました。
新たなフラッグ掲出場所は、スタジアム南東部分に、ことし夏頃までに設置する予定だということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3e5bff65b4fc49ed6992d48aff24ac08adf24b6
5月30日18時16分にYAHOOニュース(テレビ新広島)からは、突風でバトンが揺れ正常に巻かれなかった結果、バトンが一番上に上っても巻き上げ機が停止せず、負荷がかかって破損したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島市のサッカースタジアムで重さ70キロのバトンが落下した事故は、バトンを吊るしていた電動の巻き上げ機が突風によって誤作動を起こすなど、複数の要因が重なって起きたことが関係者への取材でわかりました。
この事故は、今月11日「エディオンピースウィング広島」で試合中、スタンドの屋根付近から旗を吊るす重さ70キロのバトンがおよそ40メートル下の客席に落下したものです。
広島市が24日までに行った調査によりますと、電動の巻き上げ機を使って吊り上げる作業中に突風が吹いてバトンが揺れ、ワイヤーが正常に巻かれなかったことが判明。
その結果、バトンが一番上に上がっても巻き上げ機が停止せず、想定を上回る負荷がかかり、ワイヤーを巻きとるドラムとモーターの接続箇所が破損するなどし、落下したことがわかりました。
市は今回の事故を受け、観客席上部のバトンを撤去し、夏ごろまでにはスタジアム南東部の入口付近にフラッグを掲げる場所を設置する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e93ef22c4f68535a9a6726cc6e8f2a52f136153
2024年4月28日15時30分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年5月に埼玉県春日部市の江戸川河川敷で開かれた「大凧あげ祭り」で、強風にあおられた重さ800キロのたこが民家に墜落した。
主催者の同市は今回、再発防止策として「風速8メートル以下が10分継続」など、たこ揚げのルールを厳格化した。
会場は住宅街に隣接しており、市は「絶対に民家に落とさない」と、安全第一での運営を誓っている。
祭りは毎年5月3、5日に開催され、10万人の観光客でにぎわう。
江戸時代後期に始まり、明治時代中期に現在の100畳大(縦15メートル、横11メートル)の大凧になったとされる。
1991年には、国の無形民俗文化財に選択された。
事故は昨年5月5日午後2時50分頃に起きた。
強風が吹き、大凧はバランスを崩して土手の向こう側の民家の屋根に刺さった。
1階にいた住人にけがはなかった。
近くで目撃した近所の主婦(80歳代)は、「たこが風に流され、危ないなと思って見ていたら落ちてきた。たこの柱が屋根に刺さる時に、ズドンとすごい音がした」と振り返る。
大凧揚げは難しい。
前年の2022年はコロナ禍で1日だけの開催となったが、風に恵まれず、大凧を揚げることができなかった。
23年は大凧が舞いあがり、「引き手の中には感激して泣いた人もいた」(市幹部)ほど、会場は達成感に包まれた。
その直後に事故が起きた。
当時は、揚げるのに適しているとされる8メートル前後の風が吹いていたものの、風の向きや強さが不安定だった。
会場から約10キロ離れた春日部市消防本部では同じ頃、9・8メートルの最大瞬間風速を観測していた。
事故報告書などによると、突風で傾いたたこに綱が引っ張られ、120人の引き手のうち先頭の数人が転倒した。
引くのをやめてしまった人も多く、制御不能になったたこを、会場の河川敷内に引っ張ることができなかったという。
事故を重く見た市は、防止策を検討してきた。
これまでは簡易風速計を使ってきたが、今回からは河川敷2か所にデジタル風速計を設置する。
3メートルほど上空の風速が計れ、デジタル表示で周囲に伝えることができるという。
市職員が常時監視し、8メートル以下の風が10分続いた場合は、無線で祭り本部に連絡し、引き手が綱を引き始める。
万が一、たこが落ちそうになった場合でも、河川敷の中に着地するよう、引き手の目安となるラインを設定。
このラインを越えるまでは川方向に綱を引き続ける新ルールも定めた。
今年の祭りに向けて、たこを揚げる「庄和大凧文化保存会」の川島会長(65)は、「安全対策をより強化して、事故のないようにしたい」と表情を引き締める。
大凧揚げを巡っては、他県で死亡事故が起きている。
滋賀県東近江市では15年5月31日、運動公園で催された祭りで揚げられた大凧(縦13メートル、横12メートル、重さ約700キロ)が風にあおられ、観客の上に落下。
1人が死亡、6人が重軽傷を負い、県警は16年3月、市職員ら3人を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。
大津地検は19年4月、3人を不起訴(嫌疑不十分)とした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240427-OYT1T50193/
(ブログ者コメント)
東近江市の事例は本ブログでも紹介している。
2024年4月23日15時54分にYAHOOニュース(STV)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道旭川市の科学館で4月20日、実験イベント中にアクリル製の筒が破裂する事故があり、小学生など4人が負傷する事故がありました。
事故があったのは、旭川市科学館サイパルです。
科学館によりますと、4月20日午後1時45分ごろ、開催されたイベントで「圧縮発火装置」の実験を行ったところ、アクリル製の筒が破裂し、その破片が観覧していた小学生らにあたったということです。
この事故で、約3メートルの距離にいた子ども3人を含む4人の頬や胸、ひざに破片が当たって出血し、このうち、母親と小学生の女の子が病院で手当てをうけ、軽傷と診断されました。
実験ショーでは、54人が観覧していたということです。
「圧縮発火装置」の実験では、両側にゴム栓をしたアクリル製の筒を立て、棒で上から急激にゴム栓を下に押して内部の温度を上昇させ、中に詰めているティッシュペーパーを発火させます。
この日は、1回目の実験でティッシュペーパーにうまく発火できなかったことから、「フラッシュコットン」という燃えやすい綿を中にいれて再度実験が行われていました。
旭川市科学館は、このフラッシュコットンの量が多かったため過度の発火が起こり、アクリル製の筒が破裂したとみています。
科学館では今後、安全が確認されるまで、火を扱うすべての実験イベントを取りやめるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0da5e71ab28aa8818660c5da69db20df9edf2dd3
4月24日6時43分に読売新聞からは、フラッシュコットンとは濃硫酸などを綿に浸み込ませたもの、実験を行っていた職員はアシスタント経験はあったがメインで出るのは初めてだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市の発表によると、20日に行われた実験で、ティッシュを詰めたアクリル製の筒(外径2・6センチ、長さ50センチ)内の空気を圧縮して温度を上昇させることで火をおこそうとしたが、うまくいかなかった。
このため、濃硝酸と濃硫酸の混合液を綿にしみこませた「フラッシュコットン」に詰め替えて圧力をかけたところ、アクリル製の筒が破裂。
飛び散った破片が当たった女児や男児(いずれも10歳)、保護者らが打撲や切り傷を負った。
会場では親子ら54人が観覧していた。
ショーは今月、会計年度任用職員として採用された60歳代の男性が担当。
市によると、男性はアシスタント経験はあったが、メインでショーに出るのは初めてだった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240424-OYT1T50031/
4月23日11時12分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、フラッシュコットンは着火点が低く燃えやすいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
科学館によりますと、4月20日午後1時40分ごろ、「サタデーサイエンスショー 燃焼の実験」の際に、アクリル製の筒が破裂しました。
実験は厚さ約5ミリ、高さ約50センチのアクリル製の筒の中に空気を入れ、圧力を高めることで温度が上昇し、筒の中に入れた紙が燃える「圧縮発火装置」を使ったものでした。
科学館の調査では、1回目の実験では中の紙が燃えず失敗したため、2回目の実験では着火点が低く燃えやすいフラッシュコットンを使った際に、必要以上に多い量が入ったことで過度に燃焼。
破裂につながったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed3ca939f46babe91542ab0ad717dfcf6a6c3899
4月23日14時12分に毎日新聞からは、適量の2~3倍のフラッシュコットンを使っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1回目で失敗し、2回目はティッシュより発火しやすいフラッシュコットンを使用。
適量の2~3倍を入れたため急激に燃焼し、破裂したという。
実験を担当したのは今月採用された会計年度任用職員で、ショーでの実験はこの日が初めてだった。
https://mainichi.jp/articles/20240423/k00/00m/040/111000c
4月23日14時42分にNHK北海道からは、アシスタントはついていた、観客席との間に仕切りを置くなどの安全対策はとっていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ショーのスタッフは今月採用されたばかりで、初めて実験を担当し、補佐するアシスタントがついていたものの、観覧客との間に仕切りを置くなどの安全対策はとられていなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240423/7000066490.html
4月23日17時55分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、筒は繰り返し使用されてきたことで割れやすくなっていた可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
フラッシュコットンとは、薬品に漬け込んだ特殊な綿で、発火性に優れていて、マジックにも使用されます。
科学実験に詳しいサイエンスクリエーターの北沢善一さんによりますと、「アクリル製の筒は耐火性に優れている素材ではなく、繰り返し使用したことで割れやすい状態だった可能性がある」と指摘しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2aee618fc7758376c4a7ddbe4049a99e518d2ca
4月23日20時12分にYAHOOニュース(山陽新聞)からは、専門家は初めての条件で実験する場合は事前に予備実験などが必要と指摘しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道旭川市の科学館で行われた科学ショーで20日、アクリル製の筒が破裂する事故があり、小学生を含む観覧客4人がけがをした。
2月には高知市内の四つの小学校で液体窒素を使った実験でも、児童合わせて33人が軽い凍傷などのけがを負った。
子どもたちに驚きや発見を与えてくれる科学実験だが、火や薬品が使われることもあり、常に安全性を考えなければならない。
専門家は、「実験前に必ずリスクを洗い出し、予備実験をするなど、十分な準備をしてほしい」と警鐘を鳴らす。
岡山理科大学(岡山市)教授で、科学ボランティアセンター長の高原周一さんは、地域で科学実験をする学生ボランティアの指導を行っている。
「学生には、いつも、まず実験前に、どんな危険性があるのかリストアップするように伝え、それを回避する方法も考えてもらっている」と話す。
また、「どの実験にも典型的なリスクがある。あらかじめ知識を入れておくようにとも伝えている」と言う。
旭川市の科学ショーで行われたのは、「圧縮発火装置」を使った実験。
密閉した筒の中の空気を急激に圧縮することで温度が上昇し、ティッシュペーパーに着火する仕組みだった。
1回目の実験でうまく火が付かなかったため、2回目は火薬の一種・フラッシュコットンを使用。
しかも、必要以上の量だったという。
高原さんは、「まず、この実験でフラッシュコットンを使うことは考えられない。市販の実験キットを使ったのであれば、説明書に書いてある素材や量を使用しないと、筒の耐圧性能の範囲を超えてしまう」と指摘する。
そして、「もし、1回目の実験でうまく着火せず、別の素材を使うことを思い浮かんだとしても、必ず観客の前で披露する前に、予備実験をしなければならない」と語る。
2月の高知市の小学校で行われた実験は、液体窒素を体育館の床にまき、気化する様子を観察するというものだった。
実験前にテストを行ったものの、本番の体育館ではなく、カーペットの上で実施したという。
高原さんは、「私もこの実験をしたことがあるが、屋外でしかしたことはない」とし、「予備実験は同じ条件で行わなければいけない。液体窒素の広がり方も異なってくる」と言う。
高原さんは、「子どもたちに科学の楽しさを伝えるための実験やショー。子どもたちはもちろん、自らの身を守るためにも、しっかり安全に配慮してほしい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/347e1c9369847b3c3008665044c54215db8af268
〇断熱圧縮を原理とした圧縮発火装置。
調べてみたところ、複数の会社から教育用品として1万円前後で販売されていた。
〇高知市の液体窒素事例は、本ブログでも紹介している。
2024年3月29日19時19分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山市にある県のプールで、改修を終えたばかりの床に足を滑らせて5人が転倒し、このうち2人が軽いけがをしました。
県は当面の間、プールの利用を停止し、安全対策を検討しています。
利用停止となったのは、県が管理・運営を外部に委託している富山市にある「とやま健康パーク」の屋内プールです。
プールサイドの床が劣化してきたことから、県が2300万円をかけて改修工事を行い、3月26日、3か月半ぶりに利用を再開しました。
プールの指定管理者によりますと、再開初日に改修したばかりの床に足を滑らせて、子どもと高齢者計5人が転倒し、このうち高齢の2人が軽いけがをしました。
県によりますと、床は、ゴムのチップに滑り止めの砂や塗料を吹きつけたもので、3月上旬に改修した床に水をまいたところ、濡れると滑りやすいことがわかったということです。
このため、傾斜があるスロープや階段付近を滑りにくく補修したり、広い範囲にマットを敷いたりしましたが、マットがない場所で転倒が相次いだということです。
県は、利用を再開した翌日の27日から当面の間、プールの利用を停止し、原因の特定や安全に利用できる対策の検討を進めています。
県の健康課は、「安全対策を行ったうえでマットの上を歩くよう注意喚起し、プールを再開した。結果としてけが人が出たため、安全に楽しんでもらえるよう対応を考えたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20240329/3060016366.html
(ブログ者コメント)
〇業者は、なぜ、このような施工をしたのだろう?
標準施工とは思えないのだが・・・。
〇応急対応しただけで一般客に開放した管理者。
急ぎオープンしなければならない理由でもあったのだろうか?
2024年3月10日9時15分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「自然が相手」に重きをおくか、時代に沿った安全管理重視か――。
小鹿野町の二子山(1166メートル)で起きた岩場墜落事故で重傷を負った男性が、町と小鹿野クライミング協会に慰謝料などの支払いを求めた訴訟は、クライミングを巡る「自己責任の原則」が最大の争点となっている。
原告、被告双方から3通ずつ出された意見書は、最大の争点に関わる安全性を巡る主張が真っ向から対立している。
「岩場を管理すると宣言した団体が整備した場所で起きた事故。整備した側には一定の責任はある。すべてが利用サイドの自己責任ですむものではない」。
原告男性のためにまとめた意見書にそうつづったのは、アイスクライミング界をリードし、スポーツクライミングルート開拓も手掛けた、東京都山岳連盟会長の廣川さん(64)だ。
意見書は「自己責任の世界として巻き込んだ側が免責されることは、安全への配慮や注意をおろそかにすることになりかねない」とする。
「岩場の安全確保のために、議論すべきタイミング」「司法の判断に委ねる前に、クライマー、登山者がいまの時代の倫理観として作り上げていくべきもの」と提案した。
廣川さんは毎日新聞の取材に、
「(事故は)公園を囲む塀に寄りかかったら、塀がくずれて転落したようなもの。
塀の設置者に責任がないと考える人はいないでしょう。
協会が『自己責任』という形で、事故に向き合わない姿勢を残念に思う」
と話した。
クライミング歴40年、自らルート開発の経験がある男性が書いた意見書は、
「クライミングは五輪競技種目にもなり、幅広い人がスポーツとして楽しんでいる。
昭和時代は冒険や危険を伴うものだったが、今は安全性確保が重要」
と指摘。
「すべてを『自己責任』で終わらせる時代ではなく、安全への意識の変革が必要な時期。
ルート開拓者や整備者は安全意識をより高め、技術やスキルを上げることで、今回のような事故がなくなることを期待したい」
と結んだ。
一方、「クライミング文化にとって危機的状況になる」と考え、被告のクライミング協会側の意見書をまとめたと話したのは、山岳ライターで元クライミングジャーナル編集長の菊地さん(63)。
意見書では、
「自然を相手にしたスポーツまたは野外活動をする場合、イベントなどと違い、個人的な活動では、大前提としなければならないのは安全管理責任はすべてその行為者本人にあるということ。
(その前提が守られなくなると)自然の中で行われる活動、スポーツは成り立たなくなる」
と警鐘を鳴らす。
更に、クライミングは「『ルート』を個人が開発し、その後のプレーヤーに提供しており、そこに安全責任まで要求されたら、新たなルート開拓に挑む者はいなくなる」と危機感をあらわにし、「クライマーは自らの責任でルートの安全性を確認しなければならない」とした。
クライミングジム経営で、フリークライミングインストラクター協会代表の奥村さん(54)の意見書も同様だ。
クライミングを「非社会的環境で行う冒険」とし、「自然と向き合い危険を察知して、知識や経験と技術で、それを乗り越えていくもの」と位置付ける。
訴訟が与える影響については、「賠償が認められれば日本のクライミング文化は萎縮し、衰退するとともに、ともすると崩壊する危険すらある」と結んでいる。
事故は、2022年9月に二子山西岳で岩場のボルトが外れて、クライミング中の男性(当時59歳)が落下して起きた。
23年6月に町と協会を相手取り、さいたま地裁川越支部に起こした訴訟は、同年8月の第1回口頭弁論以降、非公開の弁論準備手続きが続く。
次回は4月17日に4回目の同手続きが行われる予定だ。
https://mainichi.jp/articles/20240310/k00/00m/040/015000c
(ブログ者コメント)
今回の事案と直接の関係はないが、本ブログでは過去に同じ二子山で起きた滑落事故についても紹介している。
『2018年1月19日報道 埼玉県は小鹿野町の二子山で滑落し重傷を負った男性に対し、救助ヘリの燃料費5万5千円を条例に基づき請求した、救助ヘリ費用の請求は全国初』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7984/
2024年3月9日16時6分にYAHOOニュース(信越放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野県茅野市のスキー場で9日、雪かきをしていた男性がリフトに巻き込まれ大けがをしました。
事故があったのは茅野市北山のTスキー場で、午前8時半すぎ、65歳の契約社員の男性がリフト降り場で雪かきをしていたところ、リフトに巻き込まれました。
警察によりますと、男性は宙づり状態になったあと、およそ5メートル下に転落し、背中の骨を折るなどして重傷とみられます。
スキー場によりますと、事故が起きたのは営業時間前で、客はおらず、リフトの試運転をしていたということです。
警察で詳しい状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed86fef9a7a2e015ea0315be8933ff805cd5a3eb
2024年2月29日20時30分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2023年10月、施設内が水浸しになった兵庫県川西市小花2の「みつなかホール」について、同市は29日、工事業者の作業員が一定時間以上、自動火災感知器のセンサーの前にいたことでスプリンクラーが作動したことが原因だったと明らかにした。
被害総額は2億円以上。
現在も修繕工事中で、2階のメインホールの再開は8月ごろになる予定。
事故は23年10月11日午前10時ごろ、メインホールで発生。
ステージ上部から1階の文化サロンの床下まで浸水し、全施設が利用停止となった。
当時、市の修繕工事を受注した業者の作業員がステージ上部の通路におり、赤外光センサーを搭載した自動火災感知器(縦13センチ、横13センチ)の前に20秒以上立っていたという。
感知器は通路の両端にあり、センサー同士の間が何かで20秒以上遮られた場合、煙が出ていると認識するといい、スプリンクラーが作動したとみられる。
市によると、水損による被害総額は約2億500万円。
このうちオペラカーテンや照明の操作装置、スピーカーなど再開に必要な修繕費用約6千万円は、施設の指定管理者「市文化・スポーツ振興財団」が負担する。
ワイヤや床板など残りの修繕費用と、施設利用者に対する利用料の補償など、今後新たに発生が見込まれる費用については、市と同財団、修繕業者の過失割合を出し、負担を決めるという。
スタジオとセミナー室は4月、文化サロンは8月に再開する予定。
https://news.yahoo.co.jp/articles/54e21da77d41f28e4aba8b1f965c7ca364e34a63
(ブログ者コメント)
〇ステージ上部に作業員が立ち入るというのに、なぜ、センサーをオフにしなかったのだろうか?
・そのような設備があることをホールの担当者は知らなかった?
・知ってはいたが、まさか業者が赤外光を20秒以上遮るとは思わなかった?
・責任者が担当者にオフにしておくよう指示しなかった?
・・・
探してみたが、そういった点に言及した報道は見つからなかった。
〇以下はホールの公式facebookに掲載されている写真。
天井の高い、劇場型ホールだ。
2024年2月16日7時42分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現在、開催中の「長崎ランタンフェスティバル」の一部の会場で停電があり、主催者側は観客の安全確保のため会場を封鎖しました。
「長崎ランタンフェスティバル」の実行委員会によりますと、15日午後8時ごろ、メイン会場の1つの長崎市の湊公園の近くで電線が断線し、周辺が停電したということです。
会場周辺は真っ暗となり、実行委員会は観客の安全確保のため、会場を封鎖しました。
午後9時半ごろには、公園の近くの電柱では、作業員が復旧作業に当たっていました。
実行委員会によりますと、湊公園で「龍踊り」が行われていて、その際に使われていたメタリックテープが電線にひっかかって断線したとみられるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20240216/5030020135.html
2月15日20時58分にYAHOOニュース(長崎国際テレビ)からは、紙テープが風にあおられ電線に巻き付いてショートしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後7時50分頃、長崎ランタンフェスティバルの会場の1つ湊公園会場周辺で停電が発生しました。
九州電力によりますと、長崎市新地町や籠町、梅香崎町などの周辺で最大で1685戸が停電したということです。
午後8時現在も、長崎市新地町の88戸で停電が続いています。
会場近くにあるスーパーでも、エスカレーターが動かないなどのトラブルが発生しているということです。
湊公園周辺では「爆発音」が聞こえたという証言もあります。
長崎市によりますと、湊公園のイベントの一つ、龍踊で使われた紙テープが風にあおられて電線に巻き付いてショートした可能性があるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5c92bb615ebc24e76a17a034838ddd1fcb61e6f
※以下は2月15日付の記者発表内容。
2 停電の原因
龍踊りに使用した花火のメタリックテープが高圧電線にかかり、短絡(ショート)により 電線が切れて停電したもの。
https://www.at-nagasaki.jp/downloads/media/11170
2024年1月8日21時39分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後7時15分ごろ、佐賀県鳥栖市の佐賀競馬場で「従業員と馬がぶつかった」と119番があった。
競馬場を運営する県競馬組合や消防によると、レース出走前のゲート内で競走馬が暴れ、そばにいた男性従業員が巻き込まれた。
男性はけがをしたとみられ、病院に搬送されたが、意識はあるという。
同組合によると、午後7時10分出走の第9レース(9R、ダート1400メートル)で、競走馬(8歳)がゲート入りの際に暴れた。
従業員は発走係で、この馬をゲート内に入れる作業などをしていた。
佐賀競馬場は1972(昭和47)年開設の地方競馬場。
この日は12レースが予定され、9Rもその後、予定通り実施された。
同組合の担当者は取材に「容体や経緯を確認中だ」と説明している。
https://mainichi.jp/articles/20240108/k00/00m/040/202000c
2023年12月15日20時30分にYAHOOニュース(J-CASTニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市此花区内のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」で、ジェットコースターが一時「宙吊り」状態になったと報じられ、どんな状況だったのか関心が集まっている。
写真などを見て、「逆さ吊り」だと間違った投稿も相次ぎ、不安も広がっている。
そのような状況もありえるのか、運営会社に取材した。
【実際は、お客様は少し前屈みの姿勢で止まっていました】
頂上のすぐ近くで、4人乗り8列のコースターが、レールから吊り下がったように止まっている。
写真をよく見ると、客はみな、うつ伏せの状態で、頭は斜め上にある。
USJのアトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」は、米SF映画「ジュラシック・パーク」の世界で恐竜プテラノドンに背中をつかまれて空を飛ぶという想定のコースターだ。
報道によると、2023年12月14日午前10時55分ごろ、地上約40メートルの頂上付近で緊急停止した。
このコースターには、定員いっぱいの32人が乗っており、スタッフがレール脇の非常階段から近づき、救助用のゴンドラに客を降ろして、階段へ誘導した。
11時40分ごろに全員が避難し、安全が確認されたとして、午後0時半ごろに運転が再開された。
体調不良になったりケガをしたりした人はいなかったという。
この様子を撮った写真や動画が、停止直後からX(旧ツイッター)上に次々に投稿され、「怖いししんどいし大変だったと思う」などと客を思いやる声が次々寄せられた。
その一方で、「逆さ吊り」になっていると、事実を誤認した投稿も目立ち、そうではないと背景情報の「コミュニティノート」を追加されたケースもあった。
USJを運営する合同会社ユー・エス・ジェイの広報室は15日、J-CASTニュースの取材に対し、今回の状況をこう説明した。
「器具で吊り下げられたように見えますが、実際は、お客様は少し前屈みの姿勢で止まっていました。
足元に床はないですが、お腹の部分で体を固定してあります。
今回は、安全確認後に、スタッフが停止後20分ぐらいからお客様を降ろし始めています」
【下り坂でブレーキがかからない設計で、過去に逆さ吊りはない】
コースターは、頭が下向きに下降していくが、客が「逆さ吊り」状態で停止することは否定した。
「最初に、高いところに機械で持ち上げて、そこから自由落下させて、走り切っていきます。
下り坂のブレーキでロックされるとダメージが大きいので、そうされることはありません。
ブレーキがかかるのは、上り坂と下車の直前だけです。
その間は、ブレーキがかからない設計になっています。
過去に、逆さ吊りになったことはありません」
今回、コースターが緊急停止した原因については、こう説明した。
「安全装置が作動し、安全を確保する作業として止まりました。
事故が起こったわけではありません。
安全システムがセンサーで管理されており、風や虫などをセンサーが感知することがまれにあります。
問題がなくても、あるかもしれないと検知すれば、コースターが止まります。
実際に、止まることは1日1回程度あり、ただ、長い時間がかからずに運行が再開されます」
なお、このコースターは、18年5月に高さ30メートルで停止し、最大約2時間かけて避難させるなど、過去に何度か緊急停止したことがある。
コースターの緊急停止について、大阪府警の此花署は12月15日、取材に対し、「110番通報が入っていませんので、出動していません。ケガ人や死者が出れば別ですが、事件・事故としては扱っていません」と答えた。
大阪市の此花消防署も同日、「要請がありませんでしたので、出動していません。USJ職員の方だけで点検用の階段を使って救出したことになります。過去にも出動したことはありません」と取材に話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/974062252503d92c3bb3f520a3a167dbc906bf69
2023年12月8日18時10分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県厚木市の立体駐車場で150台以上の車が燃えた火事で、NHKが独自に入手した現場の防犯カメラの映像には、火元とみられる車の近くから炎が床を伝って広がる様子が記録されていました。
専門家は、ガソリンなど可燃性の液体の表面が燃える「プール火災」が起きたと分析していて、通常より短時間で周辺の車に延焼した可能性があると指摘しています。
ことし8月、厚木市にあるパチンコ店「M厚木北店」の立体駐車場で火事があり、けが人はいませんでしたが、2階を中心にあわせて152台の車が燃えました。
NHKは現場の防犯カメラの映像を入手し、火災のメカニズムに詳しい東京理科大学の関澤愛教授に分析してもらいました。
映像には火元とみられる車が停車する様子が写っていて、その6分後に煙が出始めるのが見えます。
そして2分後には車体から火が出て、しばらくすると炎が床を伝って広がっていく様子が確認できます。
この炎について、関澤教授はガソリンなどの表面が燃える「プール火災」だと指摘していて、火がついた液体が床を伝って周辺の車の下に広がったことで、車から直接燃え移るより短時間で延焼が拡大した可能性があると分析しています。
関澤教授は、「火が出た車の左右や前後の車に順番に引火していくことがこれまで想定されていたが、床面に可燃性の液体が広がって車が下からあぶられるような状態になると、より早く延焼拡大が進む可能性がある。今回、初めて日本で起きた大規模火災なので、油が漏れだして床面に広がる火災のパターンを視野に入れて対策を検討する必要がある」と指摘しています。
今回の火災をめぐっては炎や煙の熱によって駐車場全体の温度が上昇し、一気に火災が広がった可能性を指摘する専門家もいます。
火元から遠い車も火元の周辺と同じような焼け方をしていることなどから、室内の一部で発生した火災が短時間に部屋全体に燃え広がる「フラッシュオーバー」と同じような現象が起きたとみられるということです。
消防は、火元の車の出火原因や火災が拡大した要因について、今月中に報告書にまとめる予定です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20231208/1050020467.html
2023年12月25日20時0分に朝日新聞からは、火元の車はフォルクスワーゲン、今月22日に別車種を含めブレーキ液のタンクがエンジンの熱で溶ける恐れがあるとしてリコールの届出をしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
独フォルクスワーゲン(VW)の日本法人は25日、火元の車がVW製のゴルフTDIだったと明らかにした。
同法人によると、この車種には火災が起きうる不具合があり、厚木市での火災の原因となった可能性を「排除できない」という。
同法人は22日、同車種を含む9車種について、国土交通省にリコールを届け出た。
火元とされた車は2021年8月製造のディーゼル車。
厚木市消防本部によると、現場となった立体駐車場の2階中央付近に駐車後、2、3分で出火したとみられる。
リコールの内容は、ブレーキ液が入るリザーバータンク周辺の遮熱機能の不具合で、エンジンの熱でタンクが溶け、最悪だとブレーキ液が漏れて排気系部品に触れ、火災になる可能性があるというもの。
21年2月~今年11月に輸入した9車種約6500台が対象という。
ただ同法人は、焼損したこの車自体については「欠陥を一切特定できなかった」としている。
一方、厚木市消防本部は25日、出火原因で別の推定を発表した。
エンジンそばの排気管にエンジンオイルが付着して出火したとするもの。
付着の理由は不明としている。
火元の車のブレーキ液のタンクの周辺については、焼失のため調査できなかったとしており、同法人の見解については、可能性として排除しないとしている。
https://www.asahi.com/articles/ASRDT6D8QRDTOXIE02X.html
12月25日19時26分に毎日新聞からは、リコール理由は遮熱マット取り付け位置の不備、排気系部品にオイルの染みがあることも確認されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省によると、リコールは、エンジンの熱でブレーキ液のタンクが溶けることがあり、最悪の場合に液が漏れ、排気系部品に触れると火災になる恐れがあるとの内容。
熱を遮るマットが正しく取り付けられていないケースがあることが原因としている。
VWグループジャパンは厚木市の火災に関し、「遮熱マットの取り付け位置の不備に起因している可能性を排除できない」との声明を発表した。
消防本部によると、出火元は駐車場の防犯カメラ映像などから断定した。
消防本部は出火した車について、ブレーキ系統が全て焼失し、ブレーキ液の漏れなどが実際にあったかどうかは分からなかったとした。
一方、消防本部は実況見分で、排気系部品にオイルの染みがあることを確認。
高温となった部品にエンジンオイルが付着し、火が出たと推定する内容を公表した。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20231225/k00/00m/040/184000c
12月25日18時27分にYAHOOニュース(テレビ神奈川)からは、オイル染みが見つかった部品は走行中800℃近くになる、火災が大規模になったのは危険を感じて初期消火できなかったことなどが原因など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原因について、焼失しなかった部分を調べた結果、車両内部にあるエンジンの排出ガスが最初に通る箇所の部品にエンジンオイルとみられるオイル染みが見つかり、そこから出火したと推定されています。
一般的にその部品は、走行中800度近くまで高温になるものだということですが、なぜそこにオイルが付着したのかはわかっていません。
燃えた車両は153台に上ったといい、その原因について消防は・・・。
田中・厚木北消防署長:
「爆発音などもあり、危険を感じて初期消火することができなかったというのがひとつ。
車両が密集した状態であったことや、開放性があり空気の供給がされやすい構造であった。
また近年の車は樹脂製品など石油製品を多く使っていて、一度火がついてしまうと容易に燃えやすくなったのも原因のひとつと考えている」
https://news.yahoo.co.jp/articles/71e06a8dae2b4750b05e68d6d91261c70d4b5562
12月25日16時59分にNHK首都圏からは、オイル染みが見つかったのはエキゾーストマニホールドという部品、火災拡大原因の一つは風速2.7mの風によって炎や熱が拡がったことなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火元の車は、2年前に製造された大手自動車メーカー、フォルクスワーゲンのディーゼル車で、エキゾーストマニホールドというエンジン近くの部品にオイルのしみが確認されたということです。
一方、消防は、多くの車に火災が拡大した原因について、風速2.7メートルの風によって炎や煙の熱が広がって駐車場全体が高温になったことや、車に樹脂製品が多く使われているため、一度火がついたら燃えやすいことなどが考えられると説明しました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231225/1000100382.html
12月28日20時50分に毎日新聞からは、車の底部から可燃性液体が火の付いた状態でしたたり落ち、漏れ続けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
総務省消防庁によると、付近の防犯カメラに、この車の底部から可燃性の液体が火の付いた状態でしたたり落ち、漏れ続けて床の傾きに沿って火炎が広がる様子が写っていた。
同庁は出火元の車で「高温となった排気系部品の上にエンジンオイルが漏れ、火が出たと考えられる」との見解を明らかにした。
https://mainichi.jp/articles/20231228/k00/00m/040/356000c
(2024年2月29日 修正2 ;追記)
2024年2月27日21時34分に産経新聞からは、火元の車は直前に軽油を満タンにしていた。そのため火勢が強まった可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出火元となった車から満タンに近い量の燃料が漏れて火の勢いを強めた可能性があると実況見分に立ち会った総務省消防庁が推定していることが27日、分かった。
厚木市消防本部が27日に開示した資料で明らかになった。
実況見分の調書などによると、昨年8月20日の火災直前、出火元となったフォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の所有者がガソリンスタンドで34リットル超の軽油を給油していたことが、防犯カメラの映像や所有者の話などから判明。
燃料タンク容量は51リットルだった。
駐車場床面の燃えかすを総務省消防庁が調べたところ、燃料の軽油が含まれている可能性があると同庁が市消防に伝えていた。
https://www.sankei.com/article/20240227-C37LTN4XJBOOJNWHUMLI4IETPI/
2023年11月19日20時30分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後5時頃、金沢市の金沢競馬場で、レース中にコース内の照明が一斉に消えた。
出走中の騎手3人が落馬し、うち2人が市内の病院に搬送された。
いずれも意識はあるという。
同競馬場を運営する県競馬事業局の発表によると、照明22基が、午後5時10分発走の第8レース中に消え、場内が真っ暗になった。
全レース終了後に消灯するタイマーの設定時間が間違っていたことが原因という。
第8レースは不成立となり、原因確認のため、予定されていた残りの第9、10レースも実施を取りやめた。
第8レース以降の3レース分は全額返金する。
照明は、年間を通じて日没後のレースを可能にするため、同競馬場が今年新たに設置したもの。
同事業局は「ファンや関係者にご迷惑をおかけしおわびする」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231119-OYT1T50118/
11月19日19時56分にYAHOOニュース(よろずー)からは、3コーナーから4コーナーに差し掛かった際に消灯したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石川県金沢市の金沢競馬で19日、行われた県営第14回3日目の開催が9レース以降、取りやめになった。
11頭が出走し、ダート1400メートルで行われた8レース「K1杯くまの心社長お誕生日おめでとう記念」(午後5時10分発走)で、出走馬が3コーナーから4コーナーに差し掛かった際、コースの照明が消え、場内が真っ暗になるアクシデントが起きた。
インターネットなどで放映された金沢競馬中継でも、画面が真っ黒に。
場内のアナウンサーが「3コーナーから4コーナーに馬群が移りますが…走路の照明が消えてしまいました。4コーナーから直線、走路の照明が消えてしまいました」と実況。
わずかに照らされた明かりでゴール板が照らされ、上位入線馬がアナウンスされたが、レースは競走不成立になった。
この日は重賞・徽軫賞が9レースに予定されていたが、金沢競馬は「公正確保が困難となったため、第9競走以降が取り止めとなりました」とした。
その後、「原因を確認したところ、競走終了後の全消灯のタイマー設定が誤っていたことが判明しました」と発表した。
ネット上では「バイオレットSを思い出す」「バイオレットSの再来」「放送事故」と、96年2月10日に京都競馬場で行われた中央競馬の特別競走・バイオレットステークスと同様の事象が起こったと指摘する声も。
同レースは発走直前、猛吹雪でホワイトアウト。
スタンドからの視界がほぼ失われた。
ラジオたんぱの広瀬伸一アナ(当時、故人)の「ほとんど…見えません」「ターフビジョン、モニターともにほとんど、白くなっております」「どうやら、スタートを切っているようです」との場内実況に、競馬場から笑いが起こった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9602f353c9b873fa27c653a8c626922d96f20003
11月20日20時37分にYAHOOニュース(石川テレビ)からは、19時10分にセットすべきところ17時10分にセットしていた、馬1頭が安楽死処分された、今後は手動で消灯するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後5時10分頃、金沢競馬場での第8レース中に突然、走路の照明が消えました。
照明が復旧するまで1分ほどかかり、この間に騎手3人が落馬し2人が救急搬送されましたが、命に別条はないということです。
また、馬1頭が骨折し、その場で安楽死の処置がとられました。
何故、レース中に突然照明が消えたのか・・・。
県競馬事業局 臼井局長:
「全消灯というセッティングのタイマーをセットして運用していたところ、そのタイマーのセット時間について、本来なら午後7時10分、19時10分にセットすべきところ、17時10分レースの出走と全く同じ時間にセットされた」
金沢競馬場を運営する県は、人為的ミスだったと認めました。
県は再発防止策として、タイマーを使わず職員2人が確認して手動で消灯するということです。
また今後、馬主への補償も行っていくということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f718eac92b66204772614a35c453ea55227b1174
(ブログ者コメント)
そもそも、なぜ自動消灯設備にしたのだろうか?
当該競馬場の予定表を見ると、週2~3回程度の開催なのに・・・。
2023年11月6日19時56分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県関市のアスレチック施設で5日、ジップラインをしていた女性が約7メートルの高さから落下し、大けがをする事故が起きました。
毎朝必ず点検を行っているというなかで起きた事故。
ジップラインの安全対策はどうなっているのかを取材しました。
◇
大自然の中で体験するスリルと疾走感。
木の間にはられたワイヤを滑車を使って滑り降りる「ジップライン」。
「もちろん楽しかったです!」
「楽しい怖いです」
いまや、全国多くの場所で体験できる人気アクティビティーですが、5日に事故が起きました。
現場は 岐阜県関市にあるアスレチック施設です。
40代の女性が「ジップライン」の利用中、地面に落ちたのです。
記者;
「事故のあった遊具はあちらにあります。
スタート台から数メートルのところで落下したということです」
長さ約30メートル、高さは最大7メートルほどのジップライン。
女性が滑り出したところ、何らかの原因で滑車が外れたといいます。
女性はヘルメットとハーネスを着けていましたが、そのまま地面に落下。
右足の骨を折るなどの重傷を負ったということです。
安全対策に問題はなかったのでしょうか。
冒険の森 加治佐さん;
「毎朝、お客さまが体験される前に必ず一度(点検)。
月一で綿密にチェックしたり、年に一度、会社の専門部門でメンテナンス」
施設によると、事故があった日の朝の点検では、異常はなかったといいます。
また、体験前には安全講習を行い、事故のあったコースには担当者もいたということです。
Q.どんな状態で落ちた?
冒険の森 加治佐さん;
「まだわからなくて、原因を究明中です。
ハーネス自体がすり落ちたとか、そういったことではなかった」
◇
ジップラインの安全対策。
神奈川県厚木市の施設で話をききました。
体験前にまず行うのは、安全ベルトの装着です。
ツリークロスアドベンチャー モーテンセン・イェスパーさん;
「命綱を着けましょう。
うちのアドベンチャーコースは、これがないとできない」
利用者の命を預かるため、装着は熟練のスタッフが行うといいます。
記者;
「がっちり固定されましたね」
その後、すぐに出発するのではなく、器具の使い方など、利用者が安全講習を受けます。
さらに練習を終えて初めてコースにでることができるということです。
イェスパーさん;
「金具(滑車)は触ってはいけない。
ロープを持ちます。
着けているときは(ロックが)ちゃんとしまっているかどうか確認が大事」
Q.滑車が外れることは?
イェスパーさん;
「それは考えられない。かなり丈夫なものだから」
◇
事故のあった施設は休止を発表しました。
加治さん;
「未定なんですが、原因がわかり次第、二度と事故が起きないように、しっかり対策をしていきたいと思う」
警察は、実況見分をするなどして、事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72e23c8454bcd60429c353101f8bb28a06439e16
11月6日7時26分にYAHOOニュース(岐阜新聞)からは、公園では始業前に職員が乗って安全点検していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
何らかの原因で滑車がワイヤーから外れ、土の地面に落下したとみられる。
女性に意識はあり、足の痛みを訴えながら県総合医療センターに搬送された。
けがの程度は不明。
公園では、毎朝始業前に職員が実際に乗って安全点検を行っており、この日も異常はなかったという。
女性は家族3人で訪れていた。
6日は休園日で、7日以降は開園はするが、冒険の森ツリートップアドベンチャーは事故原因が判明するまで休止する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/54151949c31a99b5476c32b7ac68ffee58e81f2c
(ブログ者コメント)
〇日テレ放送の別施設映像を見ると、2つのフックがロープにかけられている。
詳細不明だが、吊り下げ用以外、もう1本、命綱使用?
〇同種事故としては平成25年(2013年)、滑空時にハーネスがカラビナ(接続用金具)から外れ、落下して腰の骨を折る重傷を負った事故がある。
そして同年、消費者庁から『空中スライダーで事故に遭わないために』というタイトルの注意喚起文書が出されていた。
以下は、当該文書中に掲載されている空中スライダーのイメージ図。
岐阜新聞掲載写真と見くらべると、今回事故が起きたジップラインと、名こそ違え、同じようなスタイルで滑空している。
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/files/00007400/00007446/130617kouhyou_1%5B1%5D.pdf
2023年10月29日18時11分にYAHOOニュース(mBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市消防局によりますと、29日午後0時半すぎ、神戸市北区の公園施設「しあわせの村」で開かれていたイベント関係者から「イベントで使っていた看板が足に当たった」などと消防に通報がありました。
警察によりますと、ステージに設置されていたイベント用の看板(幅5.4m×高さ2.4m、アルミ骨組み)が後方に倒れて、近くにいた小学3年生の女児(9)に接触しました。
女児は左脚を骨折する重傷で病院に搬送され、意識はあるということです。
警察は、看板が倒れた原因などを詳しく調べています。
【主催側に話を聞くと「強い風が吹いていた」】
主催者側に話を聞きました。
きょう29日は広場でハロウィーンイベントが行われていました。
マントやバルーンアートなどを工作するなどのメニューで、午前中は約300人の子どもと保護者らが参加。
事故があった午後0時半ごろは、午後の部の受付がはじまったところでした。
そのためステージ上は無人、けがをした女の子は、看板の後ろを通って受付に向かうところで看板が倒れて、一時、下敷きになったということです。
看板はアルミ製のフレームに、布のような素材をつけたつくりで脚がついていたといいます。
その上に、約30キロのおもりを4か所ほど設置して、風対策をしていたということですが、当時は「強い風が吹いていた」ということです。
女の子の上に倒れた看板を、スタッフや近くの保護者らが持ち上げて救出し、その後、消防などに通報したということです。
この事故や強風の影響で、イベントの午後の部は中止となりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d8e4ed11290078c3f41e284cdafccff4e3cae68
(ブログ者コメント)
以下は、掲載写真の看板固定部分を拡大したもの。
見える範囲では、転倒防止策が弱そうな感じを受ける。
2023年10月18日19時45分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後0時40分ごろ、熊本市東区の市動植物園でモノレール1台が突然停止し、後続の4台が次々に追突する事故があった。
園によると、5台には子どもを含む計14人が乗っており、このうち大人6人が首や腰に痛みを訴えている。
いずれも軽傷とみられる。
熊本県警などが原因を調べている。
モノレールは1周約600メートル、高さ約6メートルの遊戯施設で1台4人乗り。
園によると、1台が時速約8キロで走行中、エラー音とともに停止し、後続の4台が衝突した。
点検用車両で約1時間後に全員が救出された。
衝突した車両に乗っていて首を痛めたという20代女性は、「泣きじゃくっている子どももいた。以前から設備の劣化が気になっていた」と話した。
園によると、車両は120メートル間隔で走行し、それぞれ衝突防止用の安全装置が導入されているが、作動しなかったとみられる。
スタッフがタッチパネルを操作して止めることも本来可能だが、今回は止まらなかった。
開園前の点検で異常はなかったといい、園は原因が判明するまでモノレールを運休する。
モノレールは1979年の設置で、2019年4月にも4台がからむ同様の事故が起きている。
松本副園長は、「楽しみに来ていただいたお客様に申し訳なく思う。原因を究明し、再発防止に努めたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20231018/k00/00m/040/215000c
10月19日10時22分に読売新聞からは、2019年の事故原因は部品劣化、事故後に衝突防止装置を設置したが今回は作動しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園によると、モノレールは1979年から運行しており、2019年4月には部品の劣化による同様の事故が起きた。
事故後に衝突防止装置を設置するなどの対策を講じたが、今回は作動しなかった。
年2回の定期点検のほか、毎日、始業前に走行点検を行っていたが、異常はなかったという。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20231018-OYTNT50228/
10月24日18時44分にYAHOOニュース(熊本放送)からは、先頭車両がモーター不具合で停止した、係員は手順に反し電気の供給を再開したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
動植物園によりますと、事故はまず、先頭車両がモーターの不具合で停止。
これにより安全装置が作動し、一旦は後続の車両も停止しました。
しかし、モノレールを操作する女性が必要な確認をせずに、電気の供給を再開したため安全装置がリセットされ、衝突したということです。
女性は、大阪市に本社がある運行管理会社の社員で、このモノレールの操作に12年携わっていました。
熊本市は会社と緊急時の手順などを事前に決めていましたが、女性は手順に反して復旧させたということです。
また女性は、会社の聞き取りに対して「電力供給を再開すれば、衝突するかもしれないとの認識はあった」とも話しているということです。
【写真を見る】【モノレール5台玉突き事故】先頭車両のモーターの不具合と『操作をする女性スタッフのミス』が原因と判明「衝突するかもしれない認識はあった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b627083746d1374ed7bdcc1bc4365b4dda7bff1a
10月24日18時27分にYAHOOニュース(くまもと県民テレビ)からは、係員が電源復旧ボタンを繰り返し押したため後続の4台が動き出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
モノレールは当時、先頭車両が停止したため、安全装置が働いて全体の電源が落ち、全車両が停止していましたが、乗り場にいた運行管理会社の社員2人が、車両の状況を確認しないまま電源の復旧ボタンを繰り返し押したため、後続の4台が動き出し相次いで追突したということです。
熊本市と管理会社が結んだ規定では、安全装置が働いた場合、責任者を呼んでモニターで確認しながら、復旧ボタンを押すことを定めていますが、今回は守られていませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f115752e2ae87566836fbc0a2190107b1e22cf2
10月24日16時48分にNHK熊本からは、係員は客が待っていたので早く運行させたかったと説明しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
不具合が起きた場合は通常、運行の担当者から責任者が報告を受け、確認などを行うことになっていますが、今回の事故で担当者はみずからの判断で操作していたということです。
運行管理会社の聞き取りに対して担当者は、「お客さんが待っていたので、早くトラブルを解消して運行させたかった」などと説明しているということです。
また、先頭車両が急停止した原因については、メーカー側が調査を行っているということです。
この事故について、警察は業務上過失傷害の疑いも視野に、調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20231024/5000020465.html
(2023年10月27日 修正1 ;追記)
2023年10月27日7時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME;テレビ熊本)からは、2つあるモーターのうち1つが故障した、係員は「復電」を4回繰り返したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故について園側が会見を開き、モーターの故障に加え、人為的ミスが重なったことが原因だったと明らかにした。
担当者のミスがなければ防げた事故だった。
園によると、先頭車両の2つあるモーターのうち1つが故障し、安全装置が作動して停止。
運行操作を担当する委託先の運行管理会社の女性社員が独断で、電源を入れ直す「復電」を4回繰り返したことで次々に衝突したという。
マニュアルでは、「停止した時点で責任者に連絡すること」とされていた。
この女性社員はモノレールの運行操作を12年間担当。
現在は体調不良で休んでいるということだが、会社側の聞き取りに「お客さんが待っていたので、早くエラーを改善したかった」と話しているという。
この事故で、乗っていた乳幼児から50代までの14人のうち、成人男女6人が首や腰の痛みを訴え、そのうち5人が通院中という。
園は運行管理会社に報告書の提出を求めていて、安全運行が確認できるまで、当面、運休するとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/10c84c50cde9b4b70c136c28c74837b338c97749
2023年10月18日8時21分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前10時すぎ、天王寺動物園で飼育しているメスのチンパンジー「レモン」が飼育舎から逃げ出しました。
動物園によりますと、捕獲しようとした40代の獣医師がほおをかまれ、4か所を縫うけがをしたということです。
チンパンジーは、その後、園内の木の上にいましたが、けがをした獣医師が麻酔銃を使い、3時間余りがたった午後1時半すぎに捕獲されました。
これについて動物園は17日、記者会見を開き、詳しい経緯などを説明しました。
それによりますと、チンパンジーは飼育舎の老朽化にともなうリニューアル工事のため、今月10日から仮の飼育舎にいたということですが、屋根の近くにおよそ20センチの隙間があり、そこから外に出ていたということです。
「レモン」は身長がおよそ1メートル50センチ、体重が50キロほどで、動物園は隙間から外に出ることは想定していなかったとしています。
今回の事態を受けて、動物園では隙間に鉄板を敷く対策を取ったということで、向井園長は会見で「お客さまや関係者に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と陳謝しました。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20231018/2000078768.html
10月18日6時30分にYAHOOニュース(ABCテレビ)からは、麻酔銃を持った獣医に撃たれると思い飛びかかって噛んだらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市の天王寺動物園は17日夜、メスのチンパンジー1頭が飼育エリアから逃げ出した経緯に関して緊急会見を開き、向井園長自らが当時の状況を説明しました。
天王寺動物園によりますと、敷地内で飼育するチンパンジーのメス「レモン」の脱走に飼育員2人が気づいたのは、17日午前10時15分ごろ。
本来のチンパンジー舎の改修を控え、6頭いるチンパンジーを順次、仮住まいの獣舎に移し始めており、事故はここで起きました。
先に暮らし始めていたナナコ(メス)との交流に慣らすため、寝室からレモンを出して廊下(動物通路)に移し、金網ごしに対面(お見合い)させようとしたとき、レモンが廊下の天井付近にあった幅20センチほどのすき間から逃げ出したといいます。
約20分後、来客に近づかないように園内で警戒していたスタッフ4人(獣医3人と管理職)がレモンを発見。
このうち、麻酔銃を手にしていた42歳の男性獣医に向かって、レモンが飛びかかったといいます。
園側は会見で「チンパンジーは銃に対する認識はあり、それを扱う人間には『撃たれる相手』という認識があったのでは」と推測しています。
獣医は左ほおをかまれ、縫合するけがをしました。
レモンはその後、園内の林で見つかり、しばらく木の上にとどまっていましたが、負傷した獣医らが現場に戻って、放った麻酔銃14発のうち8発がレモンに当たり、脱走から約3時間後に木から落ちたところを捕獲されました。
レモンは、すり傷はあるものの大きなけがはなく、目覚めて園内で休んでいるといいます。
向井園長は会見で、「多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことをおわびします」と改めて陳謝しました。
天王寺動物園は、この時期は小学生や園児らの来場も多く、17日は急きょ休園としましたが、獣舎のすき間を埋める作業などを済ませ、18日は開園する予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b66b275f88d2b65c7ef05e8d46c575cd3215c16
10月18日8時20分に読売新聞からは、通路完成時に隙間を認識していたが狭くて抜け出せないと思い放置していた、同園では16年前にもチンパンジーが脱走しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
通路と壁の間に隙間(約20センチ)があり、園側は8月に完成した際に既に認識していたが、狭くて抜け出せないと思い、放置していた。
記者会見した向井園長は、「(対応に)問題があった」と不手際を認めた。
同園によると、この日は別の動物園から新しく来たチンパンジーとレモンを互いに慣れさせるため、飼育員2人が2頭を対面させていて、その際に逃げられたという。
同園では2007年にもチンパンジーが脱走しており、向井園長は「逃走を想定しなければならなかった」と語った。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231018-OYT1T50036/
2023年10月12日16時17分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日、与那国島の南東にある洞窟探検ツアーに参加した客の夫婦と、ガイドの20代の男性、合わせて3人が行方不明になる事故が発生。
ツアー参加者の40代の男性1人の死亡が確認されました。
【画像】洞窟の入り口には草が生い茂り、中をうかがい知ることはできない
ガイドの男性は事故当時の状況について、「急に増水して水面から顔を出すのが精いっぱいの状態となり、3人が離ればなれになった」と話しており、現場周辺では、1時間に21ミリを超える激しい雨が降っていたことがわかっています。
なぜ、このような状況のなか、ツアーは実施されてしまったのでしょうか?
【真っ暗な洞窟…肩まで水につかるコースも】
12日、めざまし8の取材班が、事故が起きた洞窟を訪れると、洞窟前に貼られていた規制線は外れていました。
洞窟の入り口周辺には草が生い茂り、中は真っ暗で様子をうかがい知ることはできません。
ツアー会社のものとみられるパンレットを見ると、洞窟ツアーにはAとBの2種類のコースがあり、Aコースは「ヘッドライトを装着し、狭い通路や神秘的な光景を体感できる王道コース」と説明が。
一方、Bコースは、「絶えず流れ出る山の地下水に浸かりながら奥に進むコース。肩まで水に浸かったり、ほふく前進でしか進めない極狭空間に挑みます」と書かれており、ツアー参加者とみられる人物が、肩まで水につかっている写真も。
洞窟探検の注意書きには、「ケイビング上級者でも圧倒される、このハードなコースは、ケイビング経験者のみ対象となっています」と書かれています。
【専門家「ガイドには大きな責任がある」】
行方不明になった3人のうち、ガイドの男性とツアー客の50代の女性は、11日未明に自力で洞窟から脱出しました。
残る40代の男性は、午前10時過ぎ、洞窟の岩場で横たわる姿を発見。
午後4時過ぎに救助されましたが、心肺停止の状態で、その後、死亡が確認されました。
開始時には雨が降っていたにもかかわらず、ツアーが決行されたことについて、「日本ケイビング連盟」会長の吉田氏はこう話します。
吉田氏:
「現地のガイドが基本的に判断するしかないんですけど、ツアーをする洞窟まで行って決行かどうか決めると。
他の洞窟をずっと探検してきたガイドさんであれば、ある程度の洞窟というものはどんなものかわかっているので、洞窟が増水する場所というのは色々な経験を積んでわかるので、その対応はできたかもしれないですね。
参加者の方は洞窟がどうなっているのか、どこに危険があって、どう判断したら良いのかわからず、ガイドに命を預けて参加するということになるので、ガイドには大きな責任があると思います。」
Q.安全性の担保には洞窟によって違いがあるのでしょうか?
吉田氏
「そうですね、水が増水しても関係なくいける洞窟は少なくはないです。
洞窟というもの自体が、雨水がしみこんでそれにとかされたり削られたりして空間が大きくなり、それが洞窟になる。
だから『地底の川』とも言えるんですよ。
構造的に水が集まっている可能性が高いと。
ただ、そこに水が流れているかどうかはまた別で。
増水してくると、どこに水が増えてくるというのは、なかなか予測できない部分もありますね。」
Q.ツアーガイドが、水位が下がった後、ツアー客の女性は見つけることができたけれども、男性を見つけることができなかった理由は?
吉田氏
「たぶん、天井があまり高くはない場所で、水から顔を出しているか、それ以上か。
水が迫ってきている状態で、ひょっとしたらもう出ようとしたのかもしれないですね。
天井が低い部分で、(水から)顔が出ているところで水が上がってしまうと、そこで寸断されますよね。
確認できなくなる。
そういう状況だったかもしれませんね。
瞬時に、一人、二人というのは、なかなか一人の人間では難しいところはあるかもしれません。」
(めざまし8 10月12日放送)
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe641307b403251d7b1037260459516360cbd4bc
10月14日4時0分にYAHOOニュース(八重山日報)からは、町有地の洞窟を無断で使用していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ツアーは、町有地の洞窟を無断で使用していたことが13日、八重山日報の取材で分かった。
与那国町と、ツアーを実施したAプロ(東京)は無断使用を認めている。
ツアー客2人を引率した同社の男性ガイド(28)は、事故が起きた洞窟での引率経験は過去に1回しかなかったことも判明。
死亡した男性の死因は溺死と分かり、八重山署はAプロの安全管理に不備がなかったか、業務上過失致死容疑での立件を視野に、事故の全容解明を急ぐ。
事故が起きた洞窟について、事故当時、Aプロの広報担当者は「地権者の快諾を得て、ツアーを実施していると聞いている」と説明していたが、13日、町有地の無断使用を認めたうえで、「自社による独占使用や建物の建設などは行っていない」と、町有地の探検ツアー使用に法的な問題はないとの認識を示した。
町の担当者は同日、「使用許可は出していないし、Aプロから使用料などは受け取っていない。今後対応を協議する」と、無断使用されていたことを認めた。
事故では名古屋市の伊東さん(41)が死亡し、伊東さんの妻(52)と男性ガイドが一時行方不明になった。
捜査関係者によると、3人は探検ツアーの終盤に出入り口へ戻る途中、1人の携帯電話が流され、探しに行って離ればなれになったところで急に水位が高まったと証言しているという。
伊東さんの死因は、解剖の結果、溺死だった。
3人は10日午前10時ごろ、洞窟探検ツアーに出発。
この時点で、すでに洞窟内には水がたまっていたことも、捜査関係者への取材で分かった。
Aプロの広報担当者は、「普段から水がたまっていて、異常なことではない」としているが、男性ガイドは事故現場の洞窟で客を引率した経験は1回だけ。
雨が降った場合に、水位がどのぐらい上昇するか、地下水の流れがどう変化するのかを熟知していたかを含め、ツアーを決行した判断が妥当だったかは、今後の捜査の焦点となりそうだ。
与那国島上空は10日、気圧の谷になり、前日に続いて未明から断続的に雨が降り、午前11時までの1時間に21・5ミリ、正午までの1時間に14・5ミリの雨が降っていた。
Aプロ広報担当者によると、洞窟探検ツアーを開始した昨年11月以降、3人のガイドが交代でツアーを引率し、これまでに100人以上のツアー客が利用したという。
ツアー料金は1人1万2000円だった。
Aプロは、町内にコールセンターや飲食店を開設し、複数の事業を展開していたが、洞窟探検ツアーについては、「御嶽のような聖域であり、町民は近寄らない。観光客が洞窟の中に踏み込んでいくが、いかがなものか」といった不安や疑問視する声が広がっていた。
譜久嶺副町長は、「亡くなられた方には気の毒だが、今回の事故は町の観光産業全体に暗い影を落とす」と懸念した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/66f88116ef8a7bec5d99e178f542ceeb6057fcf1
10月18日4時0分にYAHOOニュース(八重山日報)からは、ガイドは当該洞窟の引率経験豊富だった、携帯探しと急な増水という想定外の事態が重なったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガイドは事故が起きた洞窟で多くの客を引率し、内部を熟知していたことがわかった。
では、狭い空間で短時間に何が起きたのか。
アクティビティの多様化とともに、ケイビング(洞窟探検)への関心もにわかに高まりをみせるなか、事故の全容解明が急がれる。
【経験者対象の難コース】
事故が起きたのは、ケイビング上級者向けの「Bコース」。
ツアーを実施したAプロのパンフレットによると、別名「水洞窟」と呼ばれ、絶えず流れる地下水に浸りながら進む。
「肩まで水に浸かったり、ほふく前進でしか進めない極狭空間に挑む」と記載され、ケイビング経験者対象の難コースだ。
今回の客2人はケイビング経験があり、希望してBコースを選択したという。
もう一つの「Aコース」は入門者向け。
今回のガイドはBコースを主に担当し、昨年11月のツアー開始以降、29回探検、約50人の客を引率し、経験豊富だった。
【想定外重なったか】
事故当日は午前3時から断続的に雨が降り、天気図は気圧の谷の存在を示していた。
ツアーを開始したとされる午前10時ごろは、11時までの1時間に21・5ミリ、正午までの1時間では14・5ミリを観測。
雨が止んだのは午後4時以降だった。
関係者によると、探検の終盤で、1人が携帯電話をなくしたことに気づいて、探すために3人が離れているときに、急に水位が高まったとガイドは証言しているという。
携帯探しと、急な増水という想定外の事態が重なった状況がうかがえる。
八重山署では、近く現場検証を行い、3人が洞窟に入ったときの水位、離れた場所や水位を確認。
ガイドの天候判断やツアー決行の適否を含め、安全管理に問題はなかったかを調べる。
世界の洞窟を経験しているベテラン探検家は、「ちょっと雨の降り方が変わるだけで、洞窟内の状態が全く違う事態になることはよくある。川のアクティビティならある程度想定できるが、洞窟内の想定は困難。情報の共有もしにくい。ふだんから集水域はどこか、ひび割れはないか、など状態を確認し、知識を上書きしていくことが必要」と、洞窟探検の困難さを指摘する。
【町有地】
Bコースの洞窟がある土地は、町有地だった。
Aプロの広報担当者は、「町有地を使わせていただいているが、こっそりやっているわけではなく、他の方が使えないように独占的に占有しているわけではない。法律的には問題がないと認識している」との見解を示す。
Aコースは、地権者と契約の上でツアーが行われているという。
糸数健一町長は、今回の事故について苦渋の表情を浮かべ、ツアーの是非についても「ノーコメント」と言及を避けるが、地元住民の間には「神聖な空間なので、洞窟探検に限らず、観光客らには立ち入ってほしくない」という空気が漂う。
Aプロの新谷社長は、今年6月、八重山日報のインタビューに応じ、「観光客が増える状況を作るため、洞窟ツアーをやっている。観光で島に貢献したい」と述べ、洞窟探検を始めた理由を説明。
「洞窟は素晴らしい観光資源だが、ごみが捨てられている場所もあり、残念。地権者の許可を得て、経費を払い、清掃して利用している」と強調していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/10208392353adfbee762e909fd01a3ed5c65d618
2023年9月15日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13427/
(2023年10月15日 修正2 ;追記)
2023年10月6日8時0分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、規制中のコースを走っていた別車両のカメラ映像によれば警備員や先導バイクは規制する様子を見せなかったという下記趣旨の記事が、複数枚の写真付きでネット配信されていた。
・・・
協会の説明に疑問を抱き、憤る選手からの情報提供で取材をすすめると、事故車両とは別の車も通行規制中のコースを走行していたことがわかりました。
その車は、車窓からの風景などを撮るカメラを載せていて(ドライブレコーダーとは別)、映像を検証すると、協会側の警備などが“ずさん”と言わざるを得ない実態が明らかになりました。
その車の男性によりますと、まず、コースの入口前に立つ警備員と通行規制時前に言葉を交わしましたが、特に詳しい説明がなく、止められた認識もなかったので、コースに向かうと、2人目の警備員もスルー…。
ドライバーの目につく看板なども見当たりません。
次に、コース内の警備員、その次の警備員は、既に通行規制に入っていたと思われるのに、2人ともスルー…。ここでも、通行規制が一目でわかる看板などはありませんでした。
やがて、車は、レース中の選手を先導する何台ものバイクとすれ違いますが、皆、右手を上げて、左側に寄るようなジェスチャーをしただけだったので、男性は「走行するな」の指示までとは思わず、走行を続けたといいます。
また、立ち止まったり、引き返してきたりして、停止を求めたバイクはありませんでした。
そして、道路わきに駐車していた事故車両の横を通過…。
これでは、走行していた車を見て、事故車両の男性が「通行規制が終わり、もう走行してもいい」などと思い込んでしまった可能性が否定できません。
さらに、映像には、追い越しをかけたわけではないのに、猛スピードもあってか、センターラインからはみ出したり、センターライン上を走ったりする自転車が相次ぎ、セイフティーネットとして、反対車線の通行規制が必要だったことが伺えます。
しかし、その通行規制が“ずさん”だとしたら…。
出場していた選手は、一連の映像を見て「ガードマンは全く役割を果たしていない。先導のバイクも手を振って通り過ぎるだけ。運営側、協会に事故の責任があるのは明らか。はみ出した選手の過失が大きいとされるのは、同じ選手として納得できない」と憤ります。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/4675fb8d3a81f809b95f7e75b28f90d425c9d755
(2023年11月2日 修正3 ;追記)
2023年10月30日19時34分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、死亡した選手のいた集団と前の集団は2㎞ほど離れていた、事故を起した車はコース内を複数回往復していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故から1か月あまり。
29日、有識者などを交えて初めて開かれた安全対策検討会で、大会の主催団体が明らかにしたことが。 “空白”の区間。
事故現場からおよそ1.7キロ手前にあるタイム計測ポイント。
ここを第3集団が通過したのは午前11時34分。
そして第4集団にいた五十嵐さんは、11時35分40秒ごろ通過しました。
2つの集団の距離は縮まらず、事故当時は推定でおよそ2分間、距離にしておよそ2キロにわたって、五十嵐さんの前方に先導車両がいない「空白の区間」があったというのです。
さらに、規制がかけられる前、事故を起こした車がコース内を複数回、往復する様子を大会関係者が目撃。
危険回避のため、警備員は自転車と同じ方向の車線に移ったうえ、コースから出るよう運転手に伝えました。
車は、誘導された方向に移動したということですが、事故直前の別の車のカメラの映像には、自転車と反対方向の車線に停まっている様子が。
事故車両はどこかでUターンして、再び自転車の反対車線を走り、事故を起こしたとみられます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2be3ce8e59cd6873c629f6702e7ba14f53a4bea9
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。