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以降、ブログ者がポイントと感じた記事をジャンル分けして紹介する。
[1]爆発直後の2階居酒屋店内の様相
(12月17日1時36分 産経新聞)
「天井が落ちてきて、2階部分が崩れてしまい、外へ出られなくなった。みんなで壁を蹴り、脱出した」。
居酒屋の客は、搬送先で治療を受けた後、親族にこう明かした。
居酒屋2階で友人と食事をしていた男性会社員(28)は、「突然ドーンという音がして、体が浮き上がり吹き飛ばされ、右半身を床に打ち付けた。爆発の後、火の手が一瞬で燃え広がり、迫ってきたので、開いていた窓から道路に飛び降りた」と話した。
出典
『札幌爆発 「熱い、熱い」壁蹴り脱出』
https://www.sankei.com/affairs/news/181217/afr1812170003-n1.html
(12月17日15時50分 北海道新聞)
「ドカン!」。
16日午後8時半ごろ、海さくらの2階にいた中央区の自営業の男性(49)は突然、激しい爆発音を聞いた。
妻(49)や娘(21)と7人で食事中。
爆発の衝撃で「天井が抜け、壁が吹き飛ばされた。平岸街道が店内から見えた」と男性は言う。
2階には他に4~7人のグループが数組いた。
窓ガラスの破片が飛び散り、柱も崩れた。
直後に店員の「落ち着いてください」という怒鳴り声が聞こえた。
5分ほどたつと火が見え、みんな「下に下りなきゃ」とパニックに。
ガスのような臭いも漂ってきた。
火はむき出しになった壁の断熱材に引火し、あっという間に広がった。
だが、2階から1階に下りる階段は爆発の衝撃で崩れ落ち、使えなかった。
男性の妻は、「熱くて熱くて。もうダメかと思った。火もその辺りから出ていて、みんな窓側に駆け寄った」。
その重みで2階の床が抜け、客ら20人ほどが1階に落ちたとみられる。
男性は、「もし床が抜けなかったら、逃げ場がなかった」と声を震わせる。
同市南区の女性会社員(28)は、「何が起きたのかわからなかった」と漏らした。
「急に店内の電気が消えた。地震かと思ったし、そう思った人が『テーブルの下へ』と叫んでた」と振り返る。
だがテーブルは衝撃で大きく傾き、潜り込めなかった。
「これで終わりかなと思った。小さい火がどんどん広がっていって…」
数分後に床が崩れ、積み上がったがれきの隙間に落ちた。
落ちる直前、炎は自分のすぐそばまで近づき、「息苦しいくらいだった」と女性。
一緒に食事していた豊平区の女性会社員(27)も、「ぎゅうぎゅうに押されて落ちた感じで、私の下には人がいた。がれきや人をクッションにしたから、切り傷だけで済んだ」と語った。
「ほんと、床が抜けてくれたから(助かった)と思う」
出典
『床抜け落下「助かった」 札幌・平岸の店舗爆発 階段崩れ逃げ場なく 周辺住民、避難所で一夜』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/258751/
(12月17日19時19分 毎日新聞)
2階には当時、食事中の約20人がいた。
爆発から5分後。男性が店員の冷静な声かけで落ち着きを取り戻した直後、破壊された建物に炎が見え、あっという間に燃え広がった。
「逃げ場がない」。パニックに陥ったとき、突然床が抜け落ちた。
「高低差が小さく、結果的に多くの人が助かった。床が抜けなかったら、あのまま焼け死んでいたかもしれない」。男性は声を震わせた。
2階にいた別の会社員男性(28)は、「爆発後に暗くなった。初めは1人ずつ1階に降りていったが、火が付いたら一瞬で燃え広がり、みんなが慌てて押し倒された」と語り、「生きててよかった」とため息をついた。
1階には25人近くの客がいたとみられる。
だが、爆発後に火が回り、建物が崩れるまでに時間があり、逃げ出すことができた。
出典
『札幌爆発 パニックの中、床抜け落ち助かる 間一髪の様子を客らが証言』
https://mainichi.jp/articles/20181217/k00/00m/040/129000c
(12月17日23時14分 朝日新聞)
消防隊員が外から窓にはしごをかけ、2階から避難できるようになったが、窓側に人が集中したためか、まだ避難が続いている時に2階の床が落ちてしまったという。
当時、店の従業員は、1階に3人、2階に2人いた。
従業員たちは客を優先し、避難誘導を続けた。
店によると、従業員5人のうち、2人が入院しているという。
出典
『爆発音から出火までの5分間 ビルは倒壊、でも死者ゼロ』
https://www.asahi.com/articles/ASLDK5RTDLDKUTIL040.html
(12月20日5時0分 北海道新聞)
これまでの現場検証などで、アパマンショップに設置されていたボンベ2本と、居酒屋のボンベ5本のうち、それぞれ一部で、室内をつなぐ配管と外れるなどしてガスが漏れた痕跡があった。
関係者によると、16日の出火から約1時間後に駆けつけたガス保安員が、両店のボンベ数本から漏れていたガスを止める応急処置をしたという。
一方、最初の爆発で建物の内壁の大部分が崩れ、燃えやすい建材や柱がむき出しになっていたことも判明。
警察や消防は、建物が最初の爆発から約10分後に炎上したことから、複数の要因が重なり、一気に燃え広がった可能性があるとみて調べている。
出典
『ガス配管 衝撃で外れる 漏れて燃え広がった可能性 札幌爆発』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/260172/
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。