2015年10月2日19時36分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月2日付でテレビ大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後1時ごろ、JR別府駅近くにあるアパートの3階の部屋で爆発が起きて、部屋の窓ガラスが割れた。
室内は一時、火が出たが、およそ10分後に消えた。
警察によると、部屋に住む70代の男性と、この男性の介護に訪れていた40代と60代の女性が、顔や手などに軽いやけどを負い病院に搬送された。
調べによると、部屋では男性がカセットコンロ用のボンベを廃棄するため、穴を空けて残ったガスを抜いていたという。
当時、台所では火を使っていたことから、警察では、ボンベから抜いたガスに引火した可能性が高いとみて調べている。
現場は、JR別府駅から南東におよそ150m離れた場所にある6階建ての雑居ビルで、3階から上の階が住居になっているという。
このアパートに住んでいる女性が消防に連絡したが、女性は「パリーンとガラスが割れる音がしたのでベランダに出て下を確認したら、3階からガラスが割れて駐車場に落ちていました。白い煙も出ていたのですぐに119番しました。こわかったです」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5075376581.html?t=1443819832043
https://www.tostv.jp/news/backnum.php
2015年8月19日付で読売新聞北海道版から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
札幌市が使用済みのスプレー缶やカセットコンロ用ガスボンベをごみとして収集する際に、今後は穴開けをしていない状態で回収する方針であることが分かった。
穴開けが原因と見られる火事が多発しているためで、10月から清田区の一部で試行し、市内全域に拡大するとしている。
市消防局によると、穴開けが原因と見られる火災は2005年以降に30件発生し、今年5月の火災で犠牲になった2人を含め、3人が死亡。火災にならなかったものを含め25人が負傷した。
多くは穴開けを室内で行い、近くの暖房器具などに引火したという。
市では現在、ごみ収集車の火災を予防するために、市民が穴開けしたものを燃えないごみとして回収している。
ただ、穴を開けていない缶が紛れ込み、収集車の火災も年間50件ほどある。
市環境事業部は、「一般家庭と収集車の火災を予防するためには、穴開けをしていないものを分けて回収する必要がある」としている。
同部によると、全国の政令指定都市で穴開けが不要なのは10市という。
道内では、旭川市も穴開けを推奨しない方法に改める方向で検討しており、市環境部は、「カセットコンロの使用が増える冬に入るまでには改めたい」としている。
函館市と苫小牧市は以前から、穴を開けずに出すルールだ。
一方、岩見沢市は、「機械の導入か、作業員の増員が必要で、費用がかかる」(廃棄物対策課)として、当面は穴を開けて出す現状を維持する考え。
釧路市は、原則として市民がスプレー缶に穴を開けて出す決まりとなっている。
小樽市は、穴開け作業に伴う火災の多発を受けて、8月1日から家庭ごみに限り、自力で出来ないお年寄りや不安を感じる人については、消防署施設に持ち込んでもらい、消防で穴開けを代行することとした。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20150819-OYTNT50015.html
2015年5月13日7時30分にYAHOOニュース(北海道新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市南区で10日夜、夫婦2人が死亡した住宅火災は、可燃性ガスが入ったスプレー缶の「穴開け」作業中に、何らかの原因で引火した可能性が高いとみられている。
同市内では、昨年3月にも同様の死亡火災が発生。道内各地でも同種火災が後を絶たない。
しかし、回収コストや危険性などの問題から、道内の多くの自治体は使用済みスプレー缶やガスボンベの穴開け回収を続けており、札幌市消防局は、「不安な時は消防署に持ち込みを」と呼び掛けている。
「ボンボンと大きな音が聞こえ、1階からすごい火が出た」。10日夜、同区北ノ沢の住宅街。その1戸から突然、炎が上がるのを目撃した40代女性はこう話した。
札幌南署などによると、焼け跡からは焦げたスプレー缶15本が見つかり、うち少なくとも2本には穴が開いていた。缶を開ける工具も見つかったという。
道危機対策課などによると、スプレー缶が原因とされる道内の火災は2013年に63件、14年に66件発生。
多くが、自宅など屋内で穴開け作業中にストーブやガスこんろなどから引火したとみられる。
14年3月には札幌市中央区の60代女性が、自宅でカセットこんろ用ガスボンベの穴開け作業中に引火し、焼死する火災も起きている。
札幌や旭川、釧路市など、使用済みスプレー缶などのごみ出しの際、穴開けを求める道内の自治体は多い。
穴が開いていない缶などがごみ収集車の中で圧縮されると、缶の中の可燃性ガスが火災や爆発などを起こす可能性があるためだ。
しかし、全国で穴開け作業中の火災が相次いだため、環境省は昨年度、全国の自治体に「市民が穴開けしないようにすることが望ましい」と通知。
スプレー缶の製造会社などでつくる日本エアゾール協会(東京)も、「缶に入った可燃性ガスは、ビニール袋で起きる静電気でも引火する可能性がある。使い切った後もガスが残っている場合があり、穴を開けるのは危険だ」と警告している。
道内では、千歳、苫小牧両市などが穴を開けずに回収しているが、札幌市環境局は、「(穴を開けないと)収集車ではなく、別のトラックなどで回収しなければならず、数億円のコスト増になる」と慎重姿勢。
同市は、11年度から、消防署などで持ち込みを受け付けており、14年12月末までに約5万3500本を回収。ただ、まだ広く知られていないのが現状だ。
同市消防局は、穴開けの注意点として、
①風通しが良く、火気のない屋外で作業する
②中身を使い切り、ガス抜き器具を使う
などを挙げ、不安な場合は、持ち込み回収を利用するよう勧めている。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150513-00010000-doshin-soci
(ブログ者コメント)
廃棄スプレー缶による火災事故は過去にあまた発生し、本ブログでも何件か紹介済。また、一部、読者の方からコメントも頂戴していたが、この環境省の通知が、一応の結論になるのかもしれない。
ちなみに環境省HPを探してみたが、当該通知は見つけられなかった。
2015年5月11日19時14分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日夜、札幌市南区北ノ沢1丁目のHさん(60歳)の木造3階建ての住宅が焼けた火事では、Hさんの妻(72歳)が全身にやけどを負って死亡した。
また、Hさんとみられる男性もやけどをして病院で治療を受けているが、意識不明の重体だという。
警察によると、現場の住宅は玄関部分が激しく燃えていて、焼け跡から穴の開いたスプレー缶が10本ほど見つかったという。
警察は、使用済みのスプレー缶を処分するため穴を開けたあと、何らかの原因で可燃性のガスなどに引火した可能性もあるとみて、詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20150511/4656402.html
2014年12月21日13時43分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後5時半頃、山梨市歌田の自動車整備工場で、自動車整備士の男性従業員(22)が作業服の油汚れを落とそうとして、作業服を着たままスプレー式のパーツクリーナーを油汚れに吹き付けていたところ引火し、男性従業員は胸から腹にかけ全治1か月のやけどを負った。
警察の発表によると、スプレーには可燃性の高い液体が使われていた。
警察は、パーツクリーナーなどを使用する際には十分注意するよう、県民に呼びかけている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141221-OYT1T50031.html
(ブログ者コメント)
そばにストーブでもあったのだろうか?
それとも静電気?
2014年10月7日付で朝日新聞播磨版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前10時20分ごろ、姫路市の関西電力飾磨港発電所で作業中に出火し、関西電力の下請け会社の男性作業員2人が顔や腕などにやけどをした。いずれも重傷という。
警察によると、男性作業員(35)が1人で鉄製容器(縦横1.2m、高さ1.7m)の内側をスプレー缶から溶剤を吹き付けて洗浄中に気分が悪くなってうずくまった。
近くで目撃した別の男性作業員(69)が、容器内にたまったガスを外に出すため、携帯型送風機を容器内に差し入れてスイッチを入れると、送風機付近から火が出たという。
容器内にいた作業員と、助け出そうとした別の作業員(58)がやけどをした。
警察は、送風機から出た火花が容器内に充満したガスに引火したとみて調べている。
(ブログ者コメント)
○記事から推察するに、ホースではなく送風機本体を容器内に入れたのだろうか?
もしそうだったとすれば、教育不足の可能性も考えられる。
○閉所での溶剤中毒については、ブログ者が知るところの、今回と似たような事例を過去に紹介済。
2010年8月24日掲載(2011年4月16日転載)
換気方法不適切で軽度の溶剤中毒
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/278/
2014年8月15日18時10分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前11時25分頃、兵庫県尼崎市寺町の木造2階建てアパート1階の部屋で、住人の無職男性(80)が卓上コンロ用のカセットボンベに千枚通しで穴を開けた直後に発火。
壁1m2を焼き、男性は全身やけどの重傷を負った。
警察の発表によると、ボンベに残っていたガスが漏れ、金属がぶつかってできる火花が引火したのが原因とみられるという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140815-OYT1T50077.html
(ブログ者コメント)
尼崎市では、ボンベに穴を開けてから捨てるように定められており、穴開け時の注意点などはHPに以下のように記されている。
恐らくは広報紙にも何回か掲載されてきただろうが、それでも全市民に徹底することは難しいということかもしれない。
『カセットボンベやエアゾール缶等の捨て方』
カセットボンベやエアゾール缶などは、中身を使い切ってから、市販されている専用の器具などを使って穴を開けてガス抜きをしてください。穴を開けようと、勢いよくくぎを刺したりハンマーでたたいたりすると爆発の恐れがあり危険です。
作業は風通しの良い屋外で、近くに火気がないことを確認し、必ず事前にガスを出し切ってから行いましょう。
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/syobo/kasaiyobo/116bonbe.html
2014年8月3日付で東京新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後6時50分ごろ、江東区の亀戸天神社の境内で開かれていた夏祭り会場で、模擬店で使われていたカセットこんろのボンベ1本が爆発した。警察によると、16~77歳の男女4人が腕や顔に軽いやけどをした。
警察などによると、夏祭りは地元町会主催の納涼踊りで、午後6時半に始まった。
模擬店では地元住人が調理。爆発したボンベはフランクフルトをゆでる鍋をあたためていた。
鍋を段ボールで囲うなどしたため、ボンベが高温になり、爆発した可能性が高いという。
やけどをした4人は模擬店のテント内にいた。
会場は親子連れら約50人でにぎわっていた。
目撃者によると、テントの天井に達するほどの火柱が上がった。調理中の女性が顔を押さえ、周囲にいた人が水にぬらしたタオルを手渡した。中学2年の女子生徒は突然の出来事に「女の子が悲鳴を上げ、母親らが子どもに近づかせないようにしていた。みんな落ち着かない様子だった」と話した。
昨年8月、京都府福知山市の花火大会で屋台が爆発炎上し3人が死亡した事故があった。
これを受け、都は1日に改正火災予防条例を施行したばかりだった。
条例では、祭りや花火大会など多数の人出がある大規模な催しで火気器具を使う場合、消火器の準備や、露店の開設を消防署に届けることを義務付けている。
町内での祭りなど小さな催しは、改正条例の対象にならないという。
出典URL
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014080302000119.html
2014年8月2日23時11分にmsn産経ニュースからも、同趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
警察は、鍋の熱がガスボンベに伝わって破裂したとみている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140802/dst14080223110014-n1.htm
(ブログ者コメント)
コンロ全体を覆うような大きな鍋かと思っていたが、msn産経ニュース掲載の写真を見ると、そう大きな鍋でもない。
とすれば、報道どおり、コンロを囲っていた段ボールが原因だったのかもしれない。
ちなみに、その段ボールは、テレビ報道によれば、風よけのために使っていた由。
2014年7月28日22時8分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月28日23時44分に京都新聞から、7月29日付で毎日新聞京都版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後6時半ごろ、京都市下京区東塩小路町の京都駅前のビル2階の中華料理店「Q楽」でカセットボンベが爆発、店内にあった陶器が爆風で飛んで烏丸通に面したガラス窓1枚(縦167cm、横173cm、厚さ0.8cm)が割れ、破片が歩道に落下した。
男性従業員2人(48歳と53歳)がやけどなどの軽傷を負ったほか、通行人の女性(22)がガラス片で右腕を切る軽傷、爆発音に驚いた通行人の男性(53)もしりもちをついたさい、腰を打って打撲を負った。
警察などによると、中華料理店の男性従業員(48)が厨房内で缶切りを使って使用済みカセットボンベのガス抜きをしていたところ、何らかの火が引火したとみられる。
当時、店は営業中だったが客はおらず、他の従業員や店長3人にはけがはなかった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140728/waf14072822080040-n1.htm
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20140728000147
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20140729ddlk26040531000c.html
2014年7月28日13時29分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前11時ごろ、東京都江東区潮見2丁目のS造船から「爆発火災が起きた」と119番通報があった。
警察によると、男性作業員2人が船のフロート(浮体)部分にシンナーを使って塗装していたところ、爆発が起こり、30代の作業員1人が死亡した。もう1人は軽傷。
警察は、シンナーに引火したとみて、業務上過失致死傷容疑で調べている。
警察によると、2人は川に浮かぶ台船の上で作業中だった。
死亡した作業員は爆風で飛ばされ、頭を強く打ったという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG7X3T1TG7XUTIL00M.html
7月28日21時33分に共同通信から、また7月28日13時27分にはmsn産経ニュースから写真付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は28日、死者は下請け会社の塗装工(36)と明らかにした。負傷者は、別の下請け会社に所属する30代の塗装工で、2~3週間のやけどなどを負った。
警察によると、死亡した男性が運河の台船上で、船の部品の内部に入り、スプレーで塗料を吹きつける作業をしていた際に爆発が発生。男性は爆発の衝撃で約10m吹き飛ばされており、鉄板などで頭をぶつけた可能性が高いという。
交代するため近くにいた30代の塗装工も、熱風を浴びたという。
警察は、塗料に含まれるシンナーに何らかの原因で引火したとみて調べている
現場はJR京葉線潮見駅近くで、運河沿いに倉庫などが建ち並ぶ一角。
S造船のホームページによると、海上保安庁の巡視艇などを製造しているという。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201407/CN2014072801001984.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140728/dst14072813270002-n1.htm
7月28日19時17分にTBS News iからは、関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
塗装に使っていた塗料にはシンナーが含まれていて、現場には工業用の大型扇風機があったことから、警視庁は、扇風機の電気系統に何らかのトラブルがあり、塗料に引火し、爆発したとみて原因を詳しく調べている。
出典URL
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2260784.html
(ブログ者コメント)
○msn産経ニュース掲載写真を見たところ、フロートの大きさは1m×1m×10mぐらいで、人が入れるほどの穴が、等間隔で3ケ所あいている。
○スプレーを使用していたということであれば、噴出帯電など、静電気が原因だった可能性も考えられる。
(2017年6月7日 修正1;追記)
2017年6月3日0時43分に産経新聞から、送風機が着火源だと結論づけられたらしいと読み取れる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
深川署は業務上過失致死傷の疑いで、塗装を請け負ったK塗装(千葉県市原市)の40代の男性社長を書類送検した。
捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、書類送検容疑は26年7月28日、同社塗装工のHさん=当時(36)=が船のタンク内で引火性の成分を含む塗料をスプレーで吹き付ける際、現場で発火の恐れがある送風機の使用を禁止するなどの安全対策を怠り、爆発によりHさんを死亡させ、近くにいた別会社の塗装工の30代の男性にやけどを負わせた疑い。
Hさんは爆発で約9m吹き飛ばされて頭を強く打ち、男性も熱風を浴びた。
亀戸労基署も2日、労安法違反の疑いで、K塗装の社長と法人としての同社を書類送検した。
出典
『塗装会社社長を書類送検 2人死傷の造船所爆発事故』
http://www.sankei.com/affairs/news/170603/afr1706030008-n1.html
2014年7月25日15時27分に朝日新聞から、「スプレー缶、引火や爆発相次ぐ 生活センターに160件」というタイトルで下記趣旨の記事が、スプレー噴射火災実験の写真付きでネット配信されていた。
国民生活センターは24日、制汗消臭剤やヘアスプレーなどのスプレー缶製品に使われている可燃性のガスに引火したり、缶が爆発したりする事故が相次いでいると注意を喚起した。
スプレーを使った直後にたばこに火を付けるなどすると、思わぬ事故につながるおそれがあるという。
20日には大阪府豊中市の国道で、軽自動車を運転していた男性(24)がたばこを吸おうとしてライターの火をつけたところ、全身に火が回り大やけどを負うという事故が起きた。
警察によると、男性は暑さを和らげようと車内で冷却スプレーを使っていたといい、スプレーに含まれていた可燃ガスに引火したとみられる。
また、国民生活センターによると、自動車内など温度が高くなる場所にスプレー缶を放置すると破裂することもあるという。
スプレー缶の事故情報は2009年4月以降、全国の消費生活センターに160件寄せられているほか、医療機関からの情報提供で45件確認されている。
国民生活センターの実験では、衣類を着せたマネキンに冷却スプレーを10秒噴射し、袖口にライターの火を近づけたところ、一瞬で衣類に火が燃え広がり、約3分でほぼ全焼したという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG7S566GG7SUTFL00D.html
(ブログ者コメント)
国民生活センターからの注意喚起文書は、下記参照。
2014年7月24日 公表
『スプレー缶製品の事故に注意-コールドスプレー使用時とスプレー缶の穴開け時の事故も発生-』
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140724_1.html
豊中市の事例は、下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4133/
2014年7月21日11時24分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月20日19時56分にmsn産経ニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後5時頃、大阪府豊中市長興寺南の国道で、軽自動車を運転していた男性(24)が、たばこを吸おうとライターの火をつけたところ、全身に火が回り、重傷を負った。
助手席の男性(24)も顔や左手に軽いやけど。
軽乗用車が急停止し、運転席と助手席のドアから男性2人がそれぞれ飛び出してくるのを後続車の男性が目撃し、119番した。
2人は、暑さを和らげるため、車内で冷却スプレーを全身に吹き付けていたといい、警察は、スプレーに含まれている可燃性ガスに引火したとみて調べている。
冷却スプレーによる同種事故では、2006年7月、埼玉県立高校の男子生徒5人が室内でスプレーを全身に噴射し、ライターで火をつけた直後に爆発し重傷。
昨年7月には大阪府河内長野市の路上で、男性が自動車内でスプレーを使用後、たばこに火をつけて引火、顔にやけどを負った。
独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)は、「冷却スプレーには可燃性ガスが含まれ、引火の恐れがあるので、使用後はライターなどを点火しないでください」と注意を呼びかけている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140721-OYT1T50022.html?from=ycont_top_txt
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140720/waf14072019560022-n1.htm
(ブログ者コメント)
河内長野市の事例(制汗スプレー使用)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3047/
上記事例以外にも、閉空間でスプレーを使用しての火災爆発事故は、本ブログで数多く紹介している。
そのうち、今回事例と同様、車内で冷却スプレーを使用していて爆発した事例は下記。
2013年8月銚子市;駐車中の車内で冷却スプレー使用後、タバコを吸おうとして爆発
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3145/
2011年7月大子町;駐車中の車内で冷却スプレー使用後、何らかの火で爆発
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/558/
2014年4月22日付で愛媛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また4月22日18時29分にFNN(テレビ愛媛)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前8時ごろ、愛媛県松山市の住宅で、男性運転手(54)が浴室で使用済みのカセット式ガス缶に穴を開けて処分した後、シャワーを浴びようとした際、屋外の湯沸かし器の火がガスに引火して爆発。
男性は全身にやけどを負い、病院に搬送された。
市消防局は、風通しの良い火の気のない場所での処理を呼び掛けている。
警察などによると、午前7時ごろ、男性は浴室で6本の使用済みガス缶の側面にドライバーで穴を開け、液化したガスを排水口に流して捨てた。
その後、シャワーを浴びようと蛇口をひねると爆発し、浴室の窓や向かいのトイレ天井など約0.8m2を焼いた。
東京消防庁が行ったカセットボンベの爆発の実験映像を見ると、カセットボンベの中に残っていたガスが噴き出して引火すると、瞬く間に激しい炎に包まれた。
このようなカセットボンベなどによる火災は、東京都だけでも、過去5年間で850件以上発生し、300人近い死傷者を出している。
カセットボンベの中には、市販のライターにも使われるブタンガスの液体と、それが蒸発した気体が入っている。
カセットボンベに穴を開けた場合、その穴からは、ブタンガスが液体の状態で出るというが、ブタンガスは、液体が沸騰し始める温度が-0.5℃と非常に低いため、常温ではすぐに気体となってしまう。
さらに、ブタンガスは空気より重いため、換気扇を回しても、長時間室内にとどまってしまうのだという。
今回起きたカセットボンベの爆発事故では、浴室内にガスが充満しており、警察などは、屋内に設置されていた湯沸かし器が作動して、ガスに引火したとみて調べている。
防災システム研究所の山村武彦所長は、「(カセットボンベを)振れば音がするから、基本的には、中身を全部使い切ることが大事」と話した。
東京23区では、カセットボンベをごみ出しする際には穴を開けないよう求めているが、大阪市や名古屋市などは、あらかじめカセットボンベに穴を開けてガスを抜くよう指導するなど、各自治体ごとでまちまちの対応となっている。
山村氏は、カセットボンベに穴を開けるときの注意点について、「できれば屋外。室内でやるのは、大変危険です。ハンマーやくぎで穴を開けるのは、大変危険ですので。あわててやると、それでも火花が散ることがある。市販の穴開け機で中身を抜いたあと、火花の散りにくい水の中でやる方法もある」と話した。
出典URL
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00267164.html
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20140422/news20140422893.html
2014年2月15日付で西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前0時半ごろ、北九州市八幡西区の男性(82)方から出火、2階建てを全焼した。
警察によると、妻(78)は「スプレー缶の殺虫剤を噴射した直後に、火が出た」と話しており、近くの石油ストーブの火か、コンセントから散った火花が着火したとみて調べている。
総務省消防庁のまとめでは、スプレー缶のガスに引火したのが原因とみられる建物火災は、2011年に全国で193件確認されているといい、注意を呼び掛けている。
14日の火災では、隣接する民家4棟の壁や屋根なども焼くなど被害が広がった。
男性と妻が煙を吸って病院に搬送され、軽傷だった。
警察によると、妻は出火直前、居間にゴキブリが出たため、スプレー缶の殺虫剤を室内に噴射。ソファ周辺から突然火が出ていることに気づき、携帯用の消火器で消そうとしたが、火の勢いが強まったため、寝ていた男性を起こして屋外に避難したという。
北九州市消防局の説明では、殺虫剤などのスプレー缶は、噴射の力を強めるために可燃性ガスを使用しているタイプが多いという。
総務省消防庁は、「火の近くでスプレーを放置したり、廃棄のために穴を開けてガス抜きをしたりするのも危険。取り扱いに十分注意してほしい」としている。
出典URL
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/69847
2014年1月16日17時2分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月、高山市では暖房器具で加熱された小型のボンベやスプレー缶が爆発する事故が2件相次ぎ、消防では暖房器具のそばや火の気のあるところでボンベやスプレー缶を置きっぱなしにしたり使ったりしないよう改めて注意を呼びかけている。
高山市内では15日、アパートの部屋でストーブのそばに置いてあった使用済みのガスコンロ用小型ボンベが爆発する事故があった。
この部屋で暮らす70代の男性にケガはなかったが、破片の一部が天井を突き抜けたほか、窓ガラスも割れたという。
高山市では7日にも、ファンヒーターのそばにあった殺虫剤のスプレー缶が爆発して、住宅の一部を焼く火事が起きたばかりだった。
このため高山市消防本部では、ストーブなどの暖房器具のそばや火の気のあるところではガスボンベやスプレー缶を置きっぱなしにしたり、使ったりしないよう、防災無線などを通じて改めて注意を呼びかけている。
高山市消防本部予防課の松山課長は「可燃性のガスが入っていることを理解して、暖房器具のまわりにガスボンベやスプレー缶がないかよくチェックして欲しい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084525091.html?t=1389910170131
2014年1月5日22時33分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前3時40分ごろ、神戸市兵庫区西橘通2の風俗店「ていくぷらいど学園」で爆発があり、火が建物に燃え移った。
警察などによると、20~40代の男性店員4人がやけどを負い、うち男性2人が重傷。いずれも意識はあるという。女性店員(20)も煙を吸い病院に運ばれたが、けがはなかった。
警察によると、店舗のあるビルは地上6階、地下1階建て。火は地下1階と地上1階の約40m2を焼き、約2時間後に消し止められた。
当時は閉店後で、男性店員2人が地下で使用済みの部屋用消臭スプレーのガスを抜く作業中、喫煙のためライターの火を付けたという。
現場はJR神戸駅の北西約700mで、福原柳筋に近い歓楽街の一角。
ビルの周辺には、爆発で飛び散ったガラス片が散乱。近くのバーの男性店主(33)は「ドーンという大きな音がして店が揺れた。車が衝突したのかと思って飛び出したら、ガス臭かった」と興奮した様子。
約50m東の自宅にいた男性(56)は「2階から見ると煙が上がり、『熱い、熱い』と叫ぶ男性の声が聞こえた」と話した。
また、消防車の音を聞き駆け付けた男性(30)は「下着姿の男性が毛布をかぶって店から出てきた。右脚にやけどをしているように見えた」と話した。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201401/0006615595.shtml
また、2014年1月6日6時58分に神戸新聞から、下記趣旨の関連記事がネット配信されていた。
神戸市兵庫区の風俗店で5日未明に起きた火災は、使用済み消臭スプレーのガス抜き中、ライターの火が引火したことが原因とみられる。
神戸市消防局は「安全に扱わなければ、静電気程度でも引火する」と危険性を指摘し、適切な処分を呼び掛けている。
同消防局司令課によると、消臭スプレーや制汗スプレー、カセットコンロのガスボンベの多くは、可燃性の液化石油ガス(LPG)を含んでいる。
カセットコンロのボンベに対する危険性は広く認識されるようになった一方、スプレー類の危険性は忘れられがちだという。
同課の担当者は「正しい方法で処分すれば危険ではない」とし、安全な処分方法として、
○ガスを使い切る
○ガス抜きは専用の器具を使って屋外で
○処理に困った時はメーカーや販売元に対応を依頼する
と助言している。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201401/0006617103.shtml
2014年1月3日10時40分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前0時35分ごろ、大阪市淀川区加島の市営加島南第2住宅の一室で、カセットコンロのガスボンベが爆発。爆風で窓ガラスが割れ、ドアが壊れた。
住人の女子高校生(17)と母親(39)ら3人が腕や顔などをやけどし、病院に搬送されたが、軽傷という。
警察によると、カセットコンロは台所のガスコンロの上に置かれていた。
当時、女子高校生がガスコンロのグリルで焼き鳥を調理しており、警察はカセットコンロに取り付けられたボンベが加熱されて爆発したとみている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140103/waf14010310420002-n1.htm
(ブログ者コメント)
グリル排ガスの出口にカセットコンロを置いていたのだろうか?
それとも、グリルからの輻射熱が原因だったのだろうか?
前者だったような気がするが・・・・。
2013年12月24日12時41分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前9時40分頃、富山県高岡市西町の日用雑貨卸し業「京橋秀起商店」の倉庫1階で、ファンヒーターの送風口の前に置かれた塗料のスプレー缶から出火、紙の束や段ボールなどを焼いた。
近くにいた男性従業員(53)が約10分後、自力で消火した際、両手の指に軽いやけどを負った。
警察の発表によると、男性はスプレー缶を使って商品に着色する作業中で、ファンヒーターから約25cm離れた場所にスプレー缶2本を置いていたところ、1本が破裂し、炎が上がったという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131224-OYT1T00225.htm
(2014年1月23日 修正1 ;追記)
2013年12月24日付の北日本新聞紙面に、やや詳しい、下記趣旨の記事が掲載されていた。
男性従業員(53)が、ホースを使って約5分後に消し止めた。
倉庫から紙などを運び出す際、この従業員が両指に軽いやけどを負った。
警察によると、男性従業員が木製の器に着色するスプレー缶2本をファンヒーターのそばで温めていたところ、1本が破裂して出火した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。