2018年2月9日付で毎日新聞和歌山版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前8時半ごろ、和歌山市湊にある化学薬品メーカー「S化学工業」和歌山西工場の鉄骨4階建て工場(延べ約960m2)から出火、4階部分約240m2を焼き、約3時間40分後に鎮火した。
警察が住民約100人に避難を呼びかけ、現場周辺の住宅地は、一時、立ち入りが規制された。
けが人はなかったが、近くの福祉施設で女性(97)が「気分が悪い」と訴え、病院に搬送された。
消防によると、工場4階にあるステンレス製タンク(直径1.45m、高さ1.8m、容量2000ℓ)から出火した。
タンクは洗剤に使う界面活性剤を製造する装置で、当時はタンク外部から蒸気を当てて原料のベンゼンなどを加熱していた。
敷地内の事務所にいた従業員が音に気付いて外に出たところ、工場から煙が出ており、119番通報した。
市は現地に職員を派遣してモニタリングしたが、有害物質は検出されなかった。
現場は周りに住宅地が広がる工場地帯で、大きな炎と黒煙が立ち上って、一時、騒然となった。
消防車両が「みなさん逃げてください」とアナウンスして回り、規制線も張られ、住民は近くのコンビニ駐車場や砂山小学校などに避難した。
消防によると、和歌山西工場では2017年3月と10月に、今回とは別の建物で火災が起きたり、ドラム缶が破裂したりした事故があったという。
S化学工業は、農薬、医薬などの中間物を製造する東証2部上場の化学メーカー。
同社は、「近隣住民はじめ、株主や関係者のみなさまにご迷惑、ご心配をかけ、深くおわびします」とコメントした。
出典
『薬品工場火災 炎と黒煙、住民ら騒然 現場周辺、立ち入り規制』
http://mainichi.jp/articles/20180209/ddl/k30/040/446000c
2月8日16時16分にNHK和歌山からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防などによると、この工場では洗剤などに使われる界面活性剤を作っていて、火事が起きたとき、「反応釜」と呼ばれる高さおよそ2m、直径およそ1.5mのタンクで界面活性剤の材料のベンゼンなどを混ぜて加熱する作業が行われていたという。
警察では、このタンクから火が出た可能性があるとみて、詳しい原因を調べている。
この工場では、去年10月、工場にあったドラム缶が破裂して従業員がけがをする事故が起きている。
現場は南海和歌山港駅からおよそ1km離れた工場地帯で、警察が工場周辺の住民に一時避難を呼びかけるなど、騒然となった。
出典
『化学工場火事で一時住民避難』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2045118231.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。