2022年12月7日2時10分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・江戸川区で6日午前、マンホールの中でガス爆発とみられる事故が起きました。
この爆発に50代と30代の男性作業員が巻き込まれ、病院で死亡が確認されました。
事故直前、現場ではガス漏れのような音が聞こえ、その後に爆発したということです。
6日午前に起きた、江戸川区のマンホールの中でガス爆発とみられる事故。
救出活動は日が落ちるまで約6時間にわたり続き、午後5時ごろ、男性作業員がマンホールの中から引き上げられました。
午後4時すぎの時点でも道路には消防車がずらりと並び、マンホールが爆発した現場では救助活動が行われていました。
多くの消防隊員がマンホールを取り囲むように集まり、中にはガスマスクを装備する隊員の姿もありました。
消防:
「こちらは葛西消防署です。ただいま、この付近で『可燃性ガス』が発生しています。なお、避難する必要はありません」
騒然となった住宅街。
午前11時過ぎに「何かが爆発した」との最初の通報がありました。
東京都水道局によると、事故が起きたマンホールの中は深さ約24メートル。
降りていくためのはしごが設置されていて、2人の作業員がこのはしごを交換する工事を行っていたところ、爆発が起きたということです。
午前9時から一緒に工事をしていたという男性に話を聞きました。
その横には、金属製のはしごが置かれていました。
一緒に工事していた作業員:
「こっちにあるはしごをつける予定でいたんですけど」
記者:
「このはしごを付け替える?
一緒に工事していた作業員:
「そうそうそう。下の方からシューシューって音が1~2秒してから、その後にいきなり白い煙で『バンッ!』って。
ガス漏れみたいな音が出て、その後に『バーンッ!』って爆発しちゃって」
現場近くに住む住民が撮影した映像には、爆発で飛ばされてきたものなのでしょうか、木に青い布のようなものがぶら下がっているのが映っていました。
現場近くの住民:
「木に何か布みたいなものがぶら下がってたので。おまわりさんが『検証のため調べてる途中なので、そのままにしておいてください』って」
住宅の玄関先にも、爆発で飛ばされてきたものでしょうか、黒い部品の一部のようなものが落ちていました。 爆発の後、2人の作業員のうち、50代の男性はマンホールの外で発見されました。
地上に吹き飛ばされたとみられていて、搬送先の病院で死亡が確認されました。
一方、30代の男性は、可燃性のガスが充満したマンホールの中に取り残されたままの状態となっていました。
・・・
救助活動は夕方になっても続き、現場付近は消防隊員が多くつめかけて騒然としていました。
30代の男性の救助は可燃性のガスが充満していたことなどから難航。
事故発生から約6時間後に救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
住民を不安に包んだ爆発事故。
警視庁が原因を調べることにしています。
(12月6日放送『news zero』より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7de41be865bec4c227521bd3320a0da0ce36f149
12月6日20時31分にNHK首都圏からは、地下からはCOと可燃性ガスが検出された、排水室と呼ばれる地下の空間で作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
東京消防庁によりますと、現場に到着した消防隊が確認したところ、地下からは一酸化炭素と可燃性のガスが検出されたということです。
現場は、都営新宿線船堀駅から南に500メートルほど離れた住宅や商店が集まる地域で、警視庁は爆発が起きた原因などを調べています。
・・・
東京都水道局によりますと、工事は水道局が発注したもので、都内の土木業者の2人が「排水室」と呼ばれる地下の空間で作業にあたっていたということです。
「排水室」は、水道管の工事や点検などをする際に水道管にたまっている水を川に排出する設備が備えられている空間で、地上からおよそ24メートルの深さがあります。
「排水室」は地上の入り口から2つに分かれていて、2人は片側の空間に設置されたはしごを取り外す作業にあたっていたということです。
はしごの長さはおよそ24メートルあって、老朽化していたため交換する必要があったということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221206/1000087400.html
12月6日21時57分にYAHOOニュース(東京MX)からは、排水室の大きさなどが、下記趣旨でネット配信されていた。
マンホールの内部は深さおよそ24メートルで、底の部分が幅158センチ・奥行き65センチ、大人2人がようやく入れるほどの狭い場所で作業していたとみられています。
マンホール内で可燃性ガスが発生して爆発したということですが、近く住む人は「現場から400メートル離れた家にいて『ドン』というような聞いたことのない金属音が聞こえた」と話していて、かなり大きな爆発だったことがうかがえます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fc1f49562baee3b68284ae1e0ac5b0958e0ffb2
12月6日20時10分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、マンホールで降りていく途中が5mほど狭くなっていたため救助が難航した、マンホール内には可燃性ガスが充満していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
東京消防庁によりますと、マンホールは深さ20メートルから25メートルの辺りにかけては1人が入れるくらいの狭さのため、救助が難航したということです。
また、マンホールの中は可燃性のガスが充満していたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/879dc3becc6cf339138d21c774ebd7b67c0655b0
12月7日17時7分に産経新聞からは、10m離れた都市ガス配管は問題なかった、地中の天然ガスか?これまでの工事で地中からのガスが確認されたことはなかった、工事は前日から始まったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ガスによると、都市ガスの配管は現場から約10メートル離れた場所に敷設され、異常はないといい、葛西署は、地中のメタンガスなどの天然ガスに引火した可能性もあるとみている。
都水道局によると、現場は今年8月に調査を行って、事故前日の5日から作業が始まったという。
都水道局は「これまでの工事の中で地中からのガスが確認されたという報告はない」としている。
https://www.sankei.com/article/20221207-GHEEVWZRVBM2FPNNB5TMPPWULE/
12月8日16時5分に読売新聞からは、現場でメタンが検出された、前日から当日にかけ排水室にあった泥水をポンプで汲み上げていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場に充満していた可燃性ガスの簡易鑑定でメタンガスの成分が検出されたことが、捜査関係者への取材でわかった。
メタンガスは地中に存在するほか、汚泥処理などでも発生するとされる。
都水道局によると、マンホール内の深さ約24メートルの場所にある排水室には泥水がたまっており、事故前日から当日にかけてポンプで水をくみ上げる作業をした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221208-OYT1T50148/
(ブログ者コメント)
〇関東平野には広範囲に南関東ガス田が広がっており、江戸川区でも船堀付近から区の南端にかけてガスの採掘施設が10箇所あったという。(添付17/100ページ 図2-4)
ただ、ガス量の減少や地盤沈下の問題から、昭和47年以降、全面停止になったとのこと。
そういったガスが噴出した可能性も考えられるが、過去の土木工事などでの類似事例は、ザッと調べた範囲では見当たらなかった。
https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000616915.pdf
〇汚泥から発生したメタン説も出ているが、それならシュ―シューという音が1~2秒も続くことはなさそうな気がする。
〇もし天然ガスが原因だったとすれば、産経新聞の「今年8月に行った調査」の内容が気になる。
天然ガスの存在を意識して、工事場所周辺のガス有無を調査していたということだろうか?
〇一方、東京湾岸で何回か発生している異臭もガス田が起因かもしれ
ないという考えが頭をよぎった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。