17日午前0時半ごろ、秋田市茨島二丁目で、道路に水があふれていると警察から秋田市に連絡が入りました。
秋田市が現場を確認したところ、幅6メートルほどの市道が、長さ70メートルあまりにわたり水をかぶっていて、道路沿いの住宅では、11棟で床上まで、1棟で床下が水につかる被害が出たということです。
住宅に住んでいる人は2階に避難するなどして、けがはありませんでした。
秋田市は、午前7時前からポンプ車などで排水作業を行い、午前9時半ごろに作業を終えたということです。
秋田市が原因を調べたところ、近くを流れる旭川の護岸にある下水道の水門が閉まり、16日から降った雨水が川に排水されなくなり、道路にあふれ出たということです。
この水門はふだんは開いていますが、水門をつり上げる金属製の棒が外れて開けられなくなっていて、秋田市は点検の結果、金属製の棒と水門をつなぐ留め具の部分が腐食して壊れ、水門が閉じたものと見て調べています。
秋田地方気象台によりますと、秋田市では17日午前3時50分までに、2月の12時間の雨量としては、観測史上、最も多い48.5ミリが観測されています。
茨島二丁目では、17日午後、住民が水につかった家財道具を外に運び出す作業に追われていました。
床上まで水につかった住宅に住む83歳の女性は、「夜はじわじわと水位が上がり、2階に避難しましたが、怖くて一睡もできませんでした。畳や押し入れがぬれてしまい、きょうは食事もせず片づけに追われていて、大変です」と話していました。
秋田市の穂積市長は、「担当の課には、きちんと原因を調べ、住民への対応もしっかり行うよう指示した。原因がわかりしだい、住民に説明し、内容によっては補償などを行うことになると思う」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20200217/6010006117.html
2月18日19時12分にNHK秋田からは、同じような構造の水門が緊急点検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田市茨島二丁目では、近くを流れる旭川の護岸にある下水道の水門が閉まり、16日から降った雨水が排水されずに道路にあふれ、周辺の住宅あわせて12棟が水につかる被害が出ました。
これまでの調査で、秋田市は、水門をつりあげる金属製の棒の留め具が壊れ、棒が外れて水門が閉じたものと見ていて、18日、同じような構造の水門の緊急点検を行いました。
このうち、秋田市広面の太平川の水門では、職員が目視で水門の金属製の棒や留め具に腐食がないか確認した上で、金づちでたたいて、反響音から異常がないか確認していました。
秋田市によりますと、今回、壊れた水門と同じような構造の32か所の水門のうち、18日は、8割にあたる27か所を点検し、壊れて閉まっているものはありませんでしたが、18日の結果をもとに、さらに詳しく調べることにしています。
また、19日は、残りの水門を点検するということです。
秋田市上下水道局下水道整備課の阿部光孝参事は、「今後、今回と同じような浸水被害が起こらないように、緊急点検を行い、結果をもとにすみやかに対応し、再発防止につとめたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20200218/6010006132.html
2月23日7時34分に秋田魁新報からは、5年間点検していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田市上下水道局は22日、水門を5年間点検していなかったことを明らかにした。
同日開いた住民説明会で説明し、被害を受けた住民からは批判の声が上がった。
市上下水道局によると、水門は不具合が生じた場合にその都度対応をすることにしており、定期的な点検は実施していなかった。
壊れた水門は老朽化で腐食した可能性が高いとみているが、5年前にどのような理由で点検したかは「記録がないので分からない」(同局)という。
全国各地で記録的大雨による被害が相次ぐ中、国は水門などの点検を行うよう通知。
市は2019年度、市内に101カ所ある水門のうち52カ所を点検する計画だったが、今回問題となった茨島地区の水門は対象になっていなかったという。
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https://www.sakigake.jp/news/article/20200223AK0003/
(ブログ者コメント)
以下は、落下した水門の映像5コマ。
以下は、緊急点検の映像1コマ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。