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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20232161350分にYAHOOニュース(女性自身)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

子供たちが遊ぶために公園に設置された遊具。

しかし、摩擦などによる劣化や破損によって、ケガのおそれを訴える声に注目が集まっている。

発端は、とあるTwitterユーザーによる投稿。

動物の形をしたスプリング遊具の座面コーティングが剥がれ、ガラス繊維が露出している遊具を発見したという。

このユーザーはすぐに自治体に報告したといい、身体にガラス繊維が刺さってしまうと簡単には抜けないとして注意喚起している。

このユーザーの投稿に《知らなかった!》《これは危なすぎる…》との声が上がる一方で、実際にケガをした経験を共有する声も相次いでいる。

《たぶん昔これが原因で太ももズタズタになった。それ以来、怪我をした公園とその遊具が苦手になった。正直今も怖い》
《これ本当痛い、一瞬で全身にシビビビ!と鳥肌みたいにはしる痛みの思い出が》
《これめっっっっちゃ痛いよ!!!!!刺さったらガムテで剥がして!!!めっっっちゃ痛い!》

また、投稿者と同じように、自治体への報告や安全チェックを心がけようとする声も上がっている。

《危ないから知らない公園行ったらまずは遊具の安全チェックだね》
《ガラス繊維はマジでやべーから見かけたら連絡!》
《公園なら土木課か公園課か自治体によるけど、行動の速さも自治体によるけど、すぐ連絡よ》

しかし、こうした利用者による注意喚起は後を絶たない。

「従来の遊具は、摩滅に弱い FRP 樹脂を使ったものが多いのです。
これはガラス繊維とポリエステル樹脂が混ざった繊維強化プラスチックで、強度は金属並みだといいます。
昨夏にも、劣化した滑り台で子供がケガをしたというツイートが注目されました。
お尻や太ももに破片が刺さり、水で流しても取れなかったそうです。
こうした事故を防ぐためにも、道路や公園の損傷・不具合を報告できるアプリを導入している自治体もあります。
ですが、遊具の更新には高額な費用がかかることもあり、予算や人員不足ですぐに作業に取り掛かることができない自治体も。
そうした背景もあり、市民の間では通報しても“すぐに動いてもらえなかった”と訴える声も上がっています」
(社会部記者)

国土交通省では1998年から3年ごとに、都市公園における遊具の老朽状況を調査している。

昨年6月に発表された2019年時点での調査結果では、設置後20年以上経過している遊具は194116基あり、全体の49.7%にも及んだ。

また、公園管理者が点検を実施し、修理・撤去といった措置が必要になったものは72672基にものぼったという。

少しでもケガの危険性が減るよう、安全対策が進むことを願うばかりだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4b82c9c756db230f81819fa435a30c527aab963b

 

216 177分にYAHOOニュース(J-CASTニュース)からは、最初の投稿者は仕事でFRPを扱っており何度も刺さった経験から心配になった、投稿した遊具ではガラス繊維の露出はなかった、メーカーは露出したガラス繊維でケガした事例は聞いたことがないと話しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

公園にあるキリンをかたどった乗り物の遊具について、座面の塗装が剥げてプラスチックの中のガラス繊維が露出しかけていて不安だと、ツイッターで写真が投稿された。

 【写真】ガラス繊維FRPの中身も見えていた  

この公園は大阪府豊中市内にあり、市によると、ガラス繊維を使った繊維強化プラスチック(FRP)を使っていた。

市は、「メーカー点検の結果、大丈夫だと判断した」と取材に答えたが、今後、危険はないのだろうか。

【ガラス繊維は、露出してはいなかった】

小さな子供が乗るようなキリン遊具の座面は、お尻でこすられて塗装が剥げ、白い筋が多数入った透明な中身が、むき出しの状態になっている。

遊具も、あちこちにヒビが入っていた。

子供の母親だというrieさん@riewithpeanuts2023213日、この写真をツイッターに投稿した。

rieさんは、公園名などは伏せたが、座面塗装が剥げて、プラスチックの中のガラス繊維が露出しかけていたとして、公園を管理する市の公式LINEを通じて連絡したと報告した。

ガラス繊維について、表面が削れていくと、お尻に繊維が刺さってしまうのではないかと不安を漏らしていた。

写真の投稿は、5000件以上リツイートされ、ネット上で大きな話題になっている。

投稿を見た人の間では、安全性を心配したり、注意喚起をしたりするような反応も出ている。

rieさんは15日、J-CASTニュースの取材に応じ、豊中市内のある公園だとしたうえで、自分の子供がこの遊具に乗ったものの、ケガはなかったとした。

まだ繊維が露出してはいなかったという。

rieさんは仕事でFRPを扱っていたといい、「何度も手に刺さり、痛い思いをした事があります」と、自らの体験から心配していることを明かした。

この遊具について、公園を管理する豊中市の公園みどり推進課は、取材に対して、子供が乗って前後に揺れるスイング遊具だと担当者が説明した。

【繊維が露出しても、お尻に刺さることはない】

その説明によると、市の公式LINE213日に通報を受け、担当者が現地へ行って確認し、修理業者にも点検してもらった。

「業者の方は、大丈夫だとの判断で、市としても、そう判断しました。
ガラス繊維は露出していませんでしたが、露出した場合でも、お尻に刺さることはなく、そういう事例もありません。
子供が座るところですので、メーカーもそんな遊具は作らないでしょう。
現状では、修理せずにこのまま使い、連絡があれば目視してやっていきます。
ただ、苦情が多いようですと、塗装の応急対応はしたいと考えています」  

通報者には、16日に電話で説明し、この対応で承諾を受けたと明かした。

遊具は、子供が遊ぶと13年でヒビが入ることもあるといい、それほど古くはないとした。

振動からの影響も含めて、安全上の問題はないと説明している。

市によると、定期点検は、年に1回、全公園で行っている。

ABCD4段階で判定され、今回の遊具は、B判定だった。

D判定なら危険だとして撤去し、C判定を中心に遊具の回収や修繕を行っているという。

A判定、B判定なら、ほぼ安全だとみなしている。

【繊維が取れて穴が開けば、穴の周りで切れたりもする】

ガラス繊維のFRPを使った遊具については、過去に子供がケガなどをしたケースも、いくつか報道されている。

大阪読売新聞の200781日付朝刊記事によると、滋賀県草津市の公園のスライダープールで10人が背中などに擦り傷を負い、市の調べで、滑走面に使われたガラス繊維のFRPが紫外線で劣化したのが原因とされた。

また、高知新聞の同年1115日付記事によると、高知県四万十市の公園滑り台で遊んだ保育園児19人が手足に痛みやかゆみを訴え、病院で診察を受けた。

市の調べで、ガラス繊維のグラスファイバーを使った滑り台の落下防止用カバーが風雨で劣化していたのが影響した。

FRPを使った遊具の製造や修理をしているあるメーカーは、J-CASTニュースの取材に対し、次のように話した。

「露出したガラス繊維でケガをしたというケースは、聞いたことがありません。
ただ、繊維質ですので、乗ったり滑ったりすると、摩擦で削られて、繊維が取れて穴が開いたりすることがあります。
そうしますと、穴に入れた指に刺さったり、穴の周りで擦れて切れたりもします。
そうした部分から粉が出て、かゆくなったり痛くなったりすることもあると思います」

https://news.yahoo.co.jp/articles/18d1c67f33aeccd4815926d09a0e5a15fe7f2141  

 

(ブログ者コメント)

最初は女性自身の記事を見て「こんなところにも潜在危険場所がある」ことを紹介しようと思ったが、その後、J-CASTニュースの記事を見つけ、「一つの情報源だけに頼るのは間違いのモト」という事例紹介に趣旨が変わった。

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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