2016年2月19日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5666/
(2016年3月12日 修正1 ;追記)
2016年3月4日付で読売新聞大阪版から、犬の尿で腐食が進んだらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月4日21時54分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
腐食が進んだ原因は犬の尿だった可能性が高いことが、市の調査でわかった。
照明柱の根元付近の土から、アンモニアに関連する成分が高濃度で検出された。
散歩中の犬が何度も尿をかけたため、腐食が進んだとみられる。
腐食した照明柱の倒壊は各地で起きているが、成分分析で腐食原因を調べたケースは珍しい。
市は、腐食の原因を調べるため、照明柱の根元付近の土の分析を民間研究機関に依頼。
排せつ物のアンモニアに含まれる「アンモニア態窒素」が検出された。
照明柱から約2m離れた場所の土と比べると、濃度は照明柱の方が約9倍高かった。
尿には、金属のさびを進める力が、雨水より強いという。
現場は、犬の散歩で訪れる人が多い。
照明柱は、国や都道府県、市町村の管理。
尿による腐食を防ぐには、藤本慎司・大阪大教授(環境材料学)は、「根元部分に専用の塗料などを塗るのが効果的だ」と話す。
市は、市内の公園施設について、腐食を防ぐために再塗装することを検討している。
また、飼い主のマナーの問題もあり、市は、ペットに照明柱の周りで排せつさせないよう呼びかける。
犬のしつけの専門教室「DOGLY」(東京都)のスタッフは、「散歩前に自宅で排せつを済ませておくのがマナーでもある。トイレシートを持参してその上で排せつさせる方法もある」と語る。
照明柱が腐食して倒れる事故は、各地で起きている。
13年以降、兵庫、福岡、島根、大阪府で発生。
多くが、道路網の整備が進んだ高度成長期に設置されており、老朽化も腐食の一因。
大阪府は「倒壊の危険はこれから増す」といい、国土交通省は、点検方法などのマニュアルを策定中だ。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20160304-OYO1T50019.html
http://this.kiji.is/78451375108949501?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
犬の尿によって、どのように腐食が促進されるのだろうか?
下記文献の参考欄に『正常な犬の尿のphは5~7』と記されているので、酸性腐食ではなさそうな気がする。
file:///C:/Users/17001972/Downloads/AN0006353X-20060315-0001.pdf
可能性として考えられるのは、持続的に水分が供給されることによる電池腐食。
あるいは、防蝕会社HPに『アンモニアなどを組み合わせると塗装を膨潤劣化させることがある』とあるので、塗装剥離ということかも。
http://www.bousyoku.com/page115.htm
ブログ者が調べた範囲では、理由はよく分からなかった。
しかし、いずれにせよ、ポール販売会社のHPに『柱の地際部分は犬尿などの腐食促進物にさらされ腐食環境が最も厳しい状態になる・・・』と書かれているので、専門家には知られていたことのようだ。
もしかすると、土の成分分析も、そういった会社のアドバイスで実施したのかもしれない。
http://www.ypole.co.jp/technology/pole/finishing/cat2/001.html
2015年9月27日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5242/
(2016年3月9日 修正1 ;追記)
2016年3月2日付で朝日新聞(聞蔵)から、落下原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中日本高速は、1日、「想定外」としていた落下原因を分析した最終結果をまとめた。
教訓を踏まえ、点検項目を追加。
事故調査を委託した有識者会議に報告し、了承を得た。
事故では、照明は天井との間の鉄製の留め具4本すべてが錆びて折れて落下。
報告によると、トンネル内は高湿度で、排ガスに含まれる硫黄や凍結防止剤の塩素などにより、留め具が腐食しやすい環境にあった。
宇利トンネルの照明の材質が、社内で仕様変更が引き継がれていなかったため、社内の管理記録と異なっていたことも判明。
本来は、経年劣化で照明本体に傷みが現れることが交換の目安となるが、実際の材質では、留め具の方が先に損傷するデータが示された。
落下2年前の定期点検で異常に気付けなかったが、再現実験で留め具を同程度に腐食させて定期点検と同様に揺すっても、ぐらつきは確認できなかった。
留め具の錆びの進行を点検する別の方法として、専用の機器を導入し、計測することにした。
こうした今回の教訓を、新たなトンネルの設計や管理に活用するという。
3月2日1時43分に日本経済新聞からは、接合部のパテが腐食したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東名高速道路の宇利トンネルの上り線で、昨年8月、照明器具が落下してトラックのミラーが破損した事故で、中日本高速道路は、1日、照明をワイヤで吊るなどして安全対策を強化し、定期点検の項目も追加すると発表した。
同日、有識者による最終の調査検討会でまとめた。
凍結防止剤から出る塩化物や排ガス中の硫黄酸化物が、照明を固定する取り付け脚との接合部のパテを腐食させ、破断したと推定。
同種の照明を使っているトンネルは12本あり、順次、交換する。
同社は、事故の2年前に点検していたが、落下の兆候を発見できなかった。
今回、落下した以外の照明を使うトンネルのうち、135本についても、表面の亜鉛めっきの膜の厚さを定期的に測定する項目を追加する。
出典URL
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFD01H2T_R00C16A3CN8000/
(ブログ者コメント)
凍結防止剤に含まれる塩素によってトンネル内の照明器具が落下したかも・・・という記事は、過去にも紹介済み。
2013年1月7日掲載
2012年12月30日報道 大崎市のトンネルで照明器具が落下したのは凍結防止用の塩が巻きあげられたことが原因か?
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2590/
2016年1月12日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5519/
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5555/
(2016年2月24日 修正3;追記)
2016年2月16日17時43分にNHK千葉から、調査結果がまとまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月17日7時2分に産経新聞から、2月17日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
検討会は、16日、会合を開き、これまでの調査結果をとりまとめた。
それによると、事故の主な原因について、
▽モルタルを支えるコンクリートの基礎部分との間に隙間があり、モルタルが下からの支えがなく地盤に吹きつけただけの状態となっていた
▽天井部の凹凸を均等にしないままモルタルを吹き付けたため、突出した部分を切削することになり、その際の振動が大きな影響を与えた
▽効率を優先したため、構造的に弱い継ぎ目ができる工事を行った
▽天井部が砂のような地質だった
ことなどが考えられると指摘した。
原因の背景としては、県側も施工者も、経験と知識が不足していたことなどを挙げた。
西村委員長は、「昔と比べ、中堅、若手技術者の技量が低い。どういう風に人を育てていくのかが大切。一つの行政単位で解決できることではない」と指摘した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1085899571.html?t=1455660630446
http://www.sankei.com/region/news/160217/rgn1602170065-n1.html
(2016年4月21日 修正4 ;追記)
2016年4月19日付で読売新聞千葉版から、事故を受け若手技術者対象の講習会をトンネル新設工事現場で開くという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
君津市の「松丘隧道」モルタル剥落事故を受け、県は、今夏に掘削が始まる鴨川市の国道128号のトンネル新設工事現場で、若手技術職を対象にした講習会を開く。
剥落事故を巡っては、専門家からトンネル工事に関する県の経験・知識不足が指摘されており、人材育成を強化するため、今冬の開催を予定している。
県によると、工事は鴨川市内浦の「新実入トンネル」(仮称)で、全長683m。
現場周辺は海風が強く、過去に、のり面崩落事故が相次いだ。
近くに迂回路がなく、災害時に交通が遮断される恐れがあり、トンネルの新設が決まった。
総事業費は約30億円で、県は昨年12月、「東急・白幡特定建設工事共同企業体」と約18億円で工事を契約。
掘削は8月頃から始まり、2017年秋頃の完了後、舗装や照明の設置などを行い、18年春の供用開始を目指している。
掘削してモルタルを吹き付け、コンクリートで覆う一般的な工法を採用。
昨年12月に剥落事故があった松丘隧道の補修工事とは異なるが、県内ではトンネル工事の件数が少なく、「数少ない現場での機会を生かす」(県幹部)という。
現場講習会は、一定程度掘削が進んだ時期に開く方向で調整中だ。
県だけでなく、市町村の技術職員にも参加を呼びかける。
現場は、予測できない出水への対応が課題とされ、土質を確認しながらの作業を視察してもらう。
専門家でつくる「松丘隧道補修工事検討会」は3月の最終報告書で、技術者を対象とした講習会や、現場見学会の開催などによる技術者の育成を提言していた。
出典
『鴨川の国道 トンネル新設現場で講習』
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20160418-OYTNT50296.html
2016年2月13日2時46分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
2月13日1時26分に日テレNEWS24から、2月13日21時41分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府池田市桃園2丁目の広場で、11日午後5時ごろ、鉄製の照明柱(高さ約4.5m、直径約14cm)が倒れ、近くにいた大阪市内の小学4年の女子児童(10)が左手をはさまれて、人さし指切断の重傷を負った。
照明柱を管理する池田市が、12日、発表した。
根元がさびて折れており、市は、腐食が原因とみている。
市は女児側に謝罪し、市内の公園にある照明柱約420本の緊急点検を始めた。
市によると、倒れた照明柱は、1996年、トイレなどがある広場の道路際に設置された。耐用年数は約25年。
近くに猪名川河川敷のグラウンドがあり、女児は、兄の野球の試合を観戦するために母と訪れていた。
試合後のミーティングが広場であり、女児が座っていたところ、照明柱が傾いたため支えようとしたが、重さに耐えきれず、地面と柱の間に両手の指を挟まれたという。
女児は救急車で搬送され、入院した。
近所の会社員男性(45)によると、休日の河川敷グラウンドは野球やサッカーをする子どもたちでにぎわい、散歩やランニングをする人も多いという。
男性は、「子どもたちが通る場所なので心配。市はきちんと管理してほしい」と話した。
市みずとみどりの課は、「ほかにも老朽化のため腐食して危ない柱があるかもしれない。点検を徹底し、再発防止に取り組みたい」としている。
公園では、市公共施設管理公社の職員が、週2回、清掃時などに設備を目視で点検。
直近の今月8日の点検時も、危険とは判断されていなかった。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASJ2D5RXKJ2DPPTB00G.html
http://www.news24.jp/articles/2016/02/13/07322309.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160213-OYT1T50078.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
○どのような方法で目視点検していたのだろうか?
対象機器や方法、結果などを記したリストを使っていたのだろうか?
もし、リストなどはなく、清掃のついでにザット見する程度の点検だったとすれば、それは点検とは言えないかもしれない。
ちなみに、報道では「設備を目視で点検」と記されている。「照明柱を目視で点検」とは記されていないので、折れた照明柱は点検されていなかった可能性も考えられる。
○映像などを見ると、折れた部分は、1cm程度の幅で茶色く錆びている。
根元周辺に草など視界を遮るものはないので、点検時によく見ていたら、錆に気付いたかもしれない。
気付いてさえいれば、健全性を確認するため軽く押すといった対応もできていたかもしれないのだが・・・。
2015年12月30日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5519/
(2016年1月12日 修正1 ;追記)
(1月6日付 読売新聞千葉版)
専門家で作る「松丘隧道補修工事検討会」(委員長・西村和夫首都大学東京教授)は5日、県庁で初会合を開いた。
検討会は、モルタルと基礎部分に15cmの隙間を44mにわたって空けたことが剥落原因の一つとの見方で一致した。
今後、岩盤の強度を測る追加調査を行うことも決め、原因究明を進める。
午前中に1時間、そろって現地視察した後、午後から3時間、県庁内で協議し、会合後に西村氏が記者会見した。
県は、今回の補修工事で、トンネル内部の壁面に既製のコンクリートパネルをはめ込む工法を採用。
手順は、
〈1〉老朽化したモルタルを剥がした後、岩盤に新たなモルタルを吹きつける
〈2〉パネルをはめ込むための基礎(高さ約1m50cm)を作る
〈3〉基礎の上にパネルをはめ込む
というものだった。
事故は、〈2〉の基礎工事の段階で起きた。
終日全面通行止めを避けようと、夜間だけ通行止めにして作業したため、モルタルの下部を一気に削り取り、基礎を作った。
この結果、モルタルの支えがなくなったことが事故原因の一つと認定した。
西村氏は、モルタルの下部を削っても上部をボルトなどで固定していれば「落ちなかったかもしれない」とも指摘した。
モルタルの付着力には岩盤の状態も影響を与える可能性があることから、検討会は、岩盤の調査を行うことも決めた。
一方、モルタルの厚みが一部で設計の倍近くあった点については、岩盤の凸凹を平準化するためだったとして、西村氏は「厚いからダメだということではない」との認識を示した。
モルタルの素材には問題がなかったといい、残ったモルタルの付着力を調べる検査も検討する。
今後の復旧対策としては、
〈1〉モルタルと基礎の隙間を埋める
〈2〉残ったモルタルをボルトで固定する
という工事を、終日全面通行止めで実施することを決めた。
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20160105-OYTNT50315.html
(1月7日付 読売新聞千葉版)
トンネル内部のモルタルは、左右別々に吹き付けられていたことが、6日、わかった。
天井部分にできたモルタルの継ぎ目を境に、片側だけが剥落した可能性があるとみて、県が詳しく調査している。
モルタルに継ぎ目ができたことが事故の一因と認定される可能性が高いという。
県によると、トンネル内で行われていた補修工事は、古いモルタルを剥がし、新しいモルタルを吹き付けたあと、既製のコンクリートパネルをはめる手順だった。
モルタルは「トンネル一面に一度に吹き付けた方が強度が高い」(専門家)とされるが、作業時間が夜間の数時間に限られていたため、松丘隧道では、別々の日に片側ずつ吹き付ける手順を採用。
この結果、左右のモルタルが接する天井部分に「施工目地」と呼ばれる継ぎ目ができたという。
県は、5日、「松丘隧道補修工事検討会」で、こうした施工状況を報告した。
事故現場では、片側のモルタルが長さ約20m、幅約5mにわたって剥落しており、検討会は、継ぎ目ができたことも事故の一因とみているという。
県は、検討会で、古いモルタルを剥がした際に周囲の岩盤も削っていたことを報告した。
県関係者によると、モルタルだけを剥がすのは技術的に難しいことや、狭いトンネルで道幅を確保するために削ったという。
ただ、岩盤を削り取ったことで表面の状態が変化し、モルタルが付着しにくくなって剥落事故に至った可能性を排除できないとして、県は、近く、岩盤の状態を検査する。
今回の工事は、トンネルを終日全面通行止めにせず、午前0時~同5時半だけを通行止めにして行われた。
この時間帯を通行止めにしたのは、鴨川市と東京都心を結ぶ高速バスの始発便と最終便の運行を妨げないよう、配慮したためだという。
検討会はすでに、
〈1〉モルタルと基礎の間に15cmの隙間を44mにわたって作った
〈2〉新しく吹き付けたモルタルをボルトなどで固定しなかった
ため、モルタルを十分に支えられなかったと認定している。
今後は、モルタルの継ぎ目や岩盤の状態などが焦点となり、21日に予定される検討会で事故原因が確定される見通しだ。
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20160106-OYTNT50270.html
(2016年1月26日 修正2 ;追記)
2016年1月22日付の千葉日報紙面に、モルタルは自重で落下したという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
外部専門家検討会は、21日、アーチ状に吹き付けたモルタルを支える足元が弱い構造や工事手順だったため、モルタルが自らの重みに耐えられずに落下したとの結論で、ほぼ一致した。
モルタルと一緒に、岩盤の一部も剥がれ落ちていた。
別業者が施工したトンネル内の別区間と今回の剥落区間で、細かい施工方法に異なる点が複数あることも判明。
足元の構造部分などが異なっていたという。
西村委員長は、会合後の記者会見で、こうした相違が事故要因になった可能性を認めたうえで、「(他にも)いくつか複合的に考えられる。さらに、そこに至った背景も大事」と述べ、業者側の施工実態や技術的な習熟度の検証、再発防止策を含む最終的な報告を、近くまとめる考えを示した。
同検討会は、復旧に当たり、掘ってある岩盤にモルタルを吹き付けてからコンクリート板を取り付ける全体的な工法自体は「事故原因とは無関係」として、維持することを提案。
その前段として、モルタルを留め具で補強する工程を追加したり、工事手順の問題で足元の構造に生じていた隙間を埋める安全対策を指示しており、24日にも終わる見込み。
2016年1月7日付で毎日新聞愛媛版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月7日7時20分に読売新聞から、1月6日8時7分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後3時半ごろ、松山市・興居島の由良港で、フェリーに車が乗り込もうとしたところ、臨港道路(幅14m、長さ12.5m)が突然沈み始めたのをフェリーの乗組員が目撃し、運航会社が「道路が沈下している」と、港を管理する県に連絡した。
6日までに県が調べた結果、道路を支える鉄製のくい(長さ18m)全9本の腐食に伴う最大50cmの沈下を確認。
徒歩や自転車は別桟橋から乗船できるが、車やバイクは乗船できない。
復旧のめどは立っていない。
県によると、道路はフェリーが接岸する浮桟橋と県道を結ぶもので、海底に打ち込んだくいの上にコンクリート製の床板を敷いたもの。1977年に建設された。
くいは、臨港道路との接合部が、腐食と重みで潰れていた。
海中で支えている鉄製のくい9本が腐食し、臨港道路の重さに耐えられずに押し潰されたのが原因と考えられるという。
県の委託を受けた松山市などが定期的に目視点検をしていたが、不具合は確認されていなかった。
松山市の高浜港からは、由良港と同港の南約2.3kmの泊港に、それぞれフェリーが出ている。
車やバイクは、当面、泊港発着便で対応してもらう。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160107/ddl/k38/040/573000c
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160106-OYT1T50134.html
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160106/4818891.html
1月6日18時53分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
松山市の離島、興居島の港でフェリー乗り場につながる道路が一部沈下した問題で、愛媛県などが緊急調査を行い、路面を支える「くい」の腐食が道路沈下の原因であることがわかった。
この問題は、5日午後、松山市の離島、興居島の由良地区の港で、島を循環する県道とフェリーの発着桟橋を結ぶ道路が沈下し始め、幅14m、長さ12.5mにわたって最大で50cm沈下したことが確認された。
道路を管理する県は、6日朝から、建設会社などとともに原因分析と復旧方法を検討する緊急調査を行い、沈下の原因は、海底に打ち込んで路面を支える9本の「くい」全てが腐食し、押しつぶれたためだということが新たにわかった。
昭和52年に建設された道路は、老朽化や海水で「くい」の腐食が進んだとみられるが、県や松山市は、定期的に路面の点検は行っていたものの、くいは点検していなかったという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20160106/4824771.html
(ブログ者コメント)
海底に打ち込んだ鉄製のくいというからには、建設当初は、くいに電気防食していたのではないだろうか?
もしそうだとすれば、なぜ定期点検時に、犠牲電極の減り具合などをチェックしていなかったのだろう?
腐食防止上、イロハのイのような気がするのだが・・・?
2016年1月5日7時53分に静岡新聞から、破断した金具の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市は、4日、同市清水区の清水船越堤公園の遊具「ターザンロープ」の使用中にロープと滑車を接続する金具が破断し、市外在住の小学6年生の女児が地面に落下して打撲などの軽傷を負う事故があったと発表した。
金具とワイヤが長期にわたり接触し、金具が摩耗したことが原因とみられる。
同公園を管理する市都市計画事務所によると、女児は3日に遊具を使用し、地面から高さ80cmほどのところで落下したという。
同日から、遊具を使用禁止とした。
業務委託で年1回の定期点検を実施していたが、2015年7月末の点検では、滑車部分の金具の摩耗を発見できなかった。
公園の設置は1979年で、金具の交換がこれまで行われたかは、現時点で確認できていないという。
市内には、ほかにターザンロープのある公園が10カ所あるが、いずれも遊具の構造が違い、危険がないことを4日までに確認した。
市の担当者は、「今後は金具を、原則、毎年交換して、安全を確保したい」と話している。
出典URL
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/197992.html
1月5日付で毎日新聞静岡版と朝日新聞静岡版(聞蔵)ならびに静岡朝日テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前11時ごろ、小学校6年の女児がターザンロープ(長さ25m、高さ平均80cm)で遊んでいた際、ぶら下がっていたロープと滑車をつなぐ金具が破断。
女児は約80cm下の地面に落ち、尻や顔を打った。
目撃者からの通報を受け、市はターザンロープを使用中止にした。
4日に女児の保護者から連絡を受け、謝罪した。
金具は太さ約1.5cmで、交換時期は3~5年だが、交換後3年半経過していた。
ワイヤとの接触で摩耗したとみられる。
市は、劣化していた箇所が見えにくい部分だったため定期点検で把握できていなかったと説明している。
市は、事故発生後、丸1日以上経過してから事実を発表した。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160105/ddl/k22/040/062000c
http://www.satv.co.jp/0100news/
(ブログ者コメント)
静岡新聞の写真によれば、人がぶら下がるロープは別の金具に接続されており、摩耗したのは、その金具と、おそらくは滑車とを接続する金具。その金具の滑車側が摩耗していた。
しかし、当該部分がどのようにワイヤと接触していたかは不明。
考えてみれば、張られたワイヤ上を滑車が滑り、その滑車に金具が接続されているのであれば、ワイヤと接触するのは滑車だけ。
なぜ金具が摩耗したのだろうか?
「ターザンロープ」+「滑車」で画像検索したが、やはりワイヤと接触するのは滑車だけの模様。
どうもよくわからない。特別な構造だったのだろうか?
2015年12月28日22時50分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県長浜市は、28日、同市湖北町速水の湖北体育館で、1979年の建築当時に施工不良があったと発表した。
屋根の骨組みと体育館本体の接続部分、全44カ所でナットが締められていないなどの手抜き工事だったとしており、市は、当時の施工業者(岐阜県養老町)と監理業者(大津市)に修繕費を求めている。
市によると、同体育館は鉄筋コンクリート造り。
今年7月から耐震工事を行っており、11月中旬の検査で、高さ約12mの天井付近で不良が見つかったという。
不良箇所のうち、ナットの締め込み不良が24カ所、ボルトの長さ不足が17カ所、ボルトが見えていない状態が2カ所、ボルトの傾きが1カ所あった。
全箇所で、接続部分を補強するための材料も注入されていなかった。
市は、3年に1度の定期点検で気付かなかったといい、阪神大震災のような直下型地震が発生した場合、屋根が落下する可能性もあったという。
当時の施工業者と監理業者は、今月3日、藤井市長に当時の施工不良を認め、謝罪したという。
ただ、民法上の瑕疵担保責任と不法行為による損害賠償請求権が時効となっているため、市は、「道義的な責任を問う」として、修繕費912万円を業者に請求する。
体育館は来年2月に利用を再開する予定だったが、5月にずれ込む見込み。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20151228000139
2015年12月29日13時34分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県長浜市は、28日、湖北体育館の建物本体と屋根を固定する箇所全てで、ナットが取り付けられていないなどの施工不良が見つかったと発表した。
屋根が十分固定されていない「仮置き」の状態が新築時から約36年半続いており、阪神大震災クラスの地震が発生した場合、崩落する可能性もあったという。
市によると、体育館は旧湖北町(2010年に同市と合併)が1979年6月に建設。
鉄筋コンクリート2階建てで、本体と鉄骨造の屋根をボルトとナットを使い、44カ所で固定する構造だった。
大橋組(岐阜県養老町)が施工、井上建築設計事務所(大津市)が工事監理を担当した。
体育館は、今年7月から耐震工事のため休館。
工事に伴う11月の検査で、施工不良が発見された。
その後、44カ所全てで、ボルトの長さが足りなかったり、ナットで固定されていなかったりしていたことが判明。
さらに、全箇所で、屋根と建物本体のすき間に埋め込んで屋根を支えるモルタルが使用されていないことも分かった。
体育館は、災害時の緊急避難場所にも指定されていたが、旧湖北町と市はこれまで異常に気付かなかったという。
市は、耐震工事を中断して屋根の固定工事を実施。
「あってはならない手抜き工事」として、費用約912万円を両社に請求する方針だ。
利用再開は、当初予定より3カ月遅れの来年4月末になる見通し。
大橋組と井上建築設計事務所は、今月、市に謝罪したが、施工不良の理由などには触れなかったという。
毎日新聞の取材に、大橋組の代理人弁護士は、「現時点でははっきりしたことは分からない」、井上建築設計事務所は「担当者が不在で分からない」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20151229/k00/00e/040/248000c
2015年12月23日20時38分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月24日16時11分にNHK千葉からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前8時10分ごろ、千葉県君津市広岡の国道410号のトンネル「松丘隧道(ずいどう)」(全長91.3m)で、天井部分のモルタルがはがれ落ちた。
落下した部分は、長さ約20m、幅約5m、厚さ約10cm、重さは約23.5トン。
けが人や巻き込まれた車はなかった。
千葉県によると、2012年12月に中央自動車道の笹子トンネル(山梨県)で天井板が崩落した事故や、13年1月の国道410号「大戸見隧道」(君津市大戸見)のモルタル落下事故などを受け、13年2月に千葉県が実施した安全点検で、松丘隧道はモルタル部分がひび割れるなどの老朽化が確認されたことから、補修工事が昨年度から2年間の計画で進められていた。
14年6月から、古いモルタルを削るなどの工事をしており、今年度は8月から、トンネル南側の44m余りの補修工事が始まり、古いモルタルを削ったあと、厚さおよそ10cmのモルタルを吹き付ける作業が、1ケ月ほど前に終わったという。
当初の計画では、今月、モルタルにコンクリートの板をアーチ状に貼り付ける作業が行われる予定だった。
23日は、午前0時から午前5時ごろまで通行止めにして、モルタルの上にコンクリートパネルをつけるための基礎工事をしていた。
午前5時半ごろ片側通行にし、午前8時10分ごろ、交通整理人が落下に気付いた。
千葉県によると、県が現在行っている工事で、同じ工法によるものはないということだが、この工法ですでに工事を終えたトンネルは複数あるという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASHDR6DYYHDRUDCB00B.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1084580311.html?t=1450987530261
以下、その後の主だった報道の要旨を下記する。
(2015年12月24日18時4分 NHK首都圏NEWS WEB)
モルタルがはがれ落ちた事故現場では、「PCL工法」と呼ばれる、モルタルを吹きつけたあとにコンクリートで固める工法がとられていた。
PCL工法とは、トンネルの天井や側面に、山の地肌に沿うようにアーチ型をしたコンクリートを設置し、固定する工法。
コンクリートの設置前に山の地肌にモルタルを吹きつけるケースもあり、今回の事故現場では、モルタルを吹きつけたあと、コンクリートで固めることになっていた。
PCL工法の研究や開発を行う「PCL協会」によると、PCL工法は、コンクリートの型枠などを用いるほかの工法とは異なり、工事中にも道路を全面的に通行止めにしなくてもよい利点があるという。
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151224/4580322.html
(12月25日7時6分 産経新聞千葉版)
24日、国とともに現地調査を行った県は、終了後、吹き付けられていたモルタルが地面や土台と接しておらず、天井や壁に接着しているだけの状態だったことが剥落の一因になった可能性があるとする考えを示した。
県の君津土木事務所によると、トンネルでは、10月上旬から11月中旬にかけて新しいモルタルを吹き付ける作業を実施。
剥落した23日には、モルタルの上からつける予定だったアーチ型のコンクリートパネルの土台を設置する作業などが進められていた。
ただ、トンネルのアーチ部分に吹き付けられたモルタルの最下部と土台の間には、施工上、15cmの隙間が必要とされていたため、モルタルは長さ44mにわたって地面側の支えがない状態になっていた。
隙間は、コンクリートパネル設置後に埋められる予定だったという。
http://www.sankei.com/region/news/151225/rgn1512250043-n2.html
(12月25日9時5分 読売新聞)
吹き付けられたモルタルの厚さが、設計上は10cmだったのに一部で20cm近くあったことが、24日、関係者への取材でわかった。
モルタルの重さを下部で支える施工も不十分で、国土交通省などの専門家は、同日の現地調査で、モルタルが自重で剥落したとの見方を強めた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151225-OYT1T50052.html
(12月26日 読売新聞千葉)
2年前に近くのトンネルを全面通行止めにして補修工事をした際に出た利用者からの苦情に対応するため、工法が限定されていたことが、25日、わかった。
実質的な作業も夜間の3時間程度に限られており、県関係者は、「効率化にポイントを置いた工事だった」と背景を指摘した。
同じ国道のトンネル「大戸見隧道」で、2013年1月、天井のモルタル約3.7トンが剥落した。
県は、当時、壁面をコンクリートで覆う補修工事を実施。
コストが安く一般的な方法だが、コンクリートが固まるまで4週間かかり、トンネルを全面通行止めにする必要があった。
県は、同年末まで断続的に全面通行止めとして工事し、利用者からは、「迂回路の道幅が細くて危険だから早く何とかしてくれ」などの苦情が相次いだ。
これを踏まえ、県は、昨年6月から始めた松丘隧道の老朽化対策工事では、終日全面通行止めにしなくて済む工法を採用した。
壁面に既製のコンクリートパネルをはめ込むもので、通行止めは午前0時~同5時半に限定した。
工事を請け負った宮本組関東支店(同市)の関係者は、「準備や片付けを含めれば、実質的に作業ができたのは3時間程度だった」と語る。
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20151225-OYTNT50210.html
(12月26日10時14分 読売新聞)
24日に行われた専門家の調査では、モルタルと基礎部分の15cmの隙間は、44mにわたって続いていたことがわかった。
モルタルを一気に削った結果、大きな荷重がかかった可能性があり、県関係者は、「時間の制約があり、効率を優先させた」とみる。
補修工事は、
〈1〉モルタルを岩盤に吹き付ける
〈2〉コンクリートパネルをモルタルに沿って張り付けるための基礎(高さ約1.5m)を作る
〈3〉パネルをはめ込む
の順で行われる予定で、剥落箇所は、事故当日の23日未明に基礎工事が施工されたばかりだった。
パネル設置後、モルタルと基礎部分の隙間をコンクリートで埋める予定で補修が進められており、県が認めた施工計画だった。
また、段階的に基礎付近のモルタルを削り取るのが望ましいとされるが、44m分を全て削っていたという。
トンネル工学に詳しい早稲田大の小泉淳教授は取材に対し、「モルタルが金網などでしっかりと固定されていれば、通常は剥がれることはまずなく、事故は防げただろう」と指摘した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151225-OYT1T50012.html
2015年12月2日0時19分に朝日新聞から、『傷だらけの橋、撤去か補修か・・・笹子トンネル事故3年』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
笹子トンネル事故から3年の今も、中日本高速道路(本社・名古屋市)の安全対策は終わらない。
高速道路の上を横切り、地元自治体が管理する跨道橋は、管内12都県に約1千本。
老朽化が進む中、維持か、撤去かの対応が迫られている。
東名阪道にかかる、三重県桑名市の3本の市道跨道橋。
側壁に並ぶ「引っかき傷」は、同社が昨年6月にリフレッシュ工事で応急処置をした跡だ。
桑名市への同社の説明では、浮いたコンクリートを落とし、露出した鉄筋にさび止めをした。
「仕上げ」で樹脂などをかぶせても風雨ではがれる恐れがあり、当面の安全対策としては問題ないという。
管理者の市も、定期点検をする。
3本とも、2009年度時点で機能に支障はないが、寿命を延ばすなら措置が望ましいという判定だ。
担当者は、「早く修復するに越したことはないが、限られた予算で優先順位をつけざるをえない」と話す。
3本は建設から40年経つが、市管理の橋610本のうち「50年超」は、13年時点で約4割。
損傷や通行量をふまえた10年間の修繕計画が昨年度に始まり、3本の優先順位は17、22、23と高めだが、それでも、17年度からで計約2千万円かかる。
天井板が崩落した笹子事故を受け、国の指示で全国のトンネルなどで緊急点検があったが、高速道路にかかる跨道橋は対象外だ。
会計検査院は、跨道橋について、13年、管理する地元自治体の予算不足もあり、点検が不十分と指摘。また、天井板同様に、不要なものは撤去すべきだと提言した。
そこで国土交通省は、今年5月、撤去費用について、これまでの国と自治体に加え、高速道路会社も分担する新たな枠組みを打ち出した。
そのモデルになりそうなのが、山梨県西桂町だ。
来年度、中央道にかかる町内の橋2本を、「将来多額の補修費がかかる」として撤去する。
住民は使わなくなり、農作物を食い荒らすシカなどが通るため、10年以上前に柵を設けた。
国交省や町によると、計約2億円の撤去費用を中日本高速も分担する方向。
中日本高速が加われば、町の出費は約7千万円から約5千万円に減る。年間の土木工事費が5千万円ほどの町にすれば大きな差だ。
ただ、桑名市の跨道橋は両側にニュータウンが広がり、簡単に撤去とはいかない。
犬の散歩をしていた年配の女性は、「高速道路に物が落ちたら大変だけど、上を渡る分には困らない。直すにもお金がかかるし……」と話す。
ピー、ピー、ピー。夜間通行止めにしたトンネル内に、高所作業車の警報ブザーが響く。
大型テレビ大の照明を、ヘルメット姿の作業員が2人1組でつかむ。ぐっと腰を入れ、揺れがないかの確認に約1分。作業車はそのまま約3mの高さで次の照明へと動いた。
東海環状道の柿田トンネル(岐阜県可児市)で、中日本高速が10月に行った緊急点検に同行した。
笹子事故をふまえた安全対策で、同社は、今年度までの3カ年計画を策定。
だが、8月に東名高速の宇利トンネル(愛知、静岡県境)で照明落下事故が起きたため、管内で緊急点検をしている。
同社が「想定外」とした宇利での照明落下は、その後の調査で、天井への留め具が塩素や硫黄などでさびて腐り、折れたためとわかった。
塩素は凍結防止剤に、硫黄は排ガスに含まれる。
2年前の定期点検で「異常なし」から腐食が急に進んだとされる理由は不明だ。
柿田では、照明651個を「定期点検より少し厳しめの基準」(保全担当者)で2晩かけ調べ、異常なし。
緊急点検は、管内約400の全トンネルが対象で、来年6月には終えるという。
並走する3カ年計画の柱は、「二重の安全対策」だ。
トンネル内で落下する可能性のある物はできるだけ外し、外せない照明などはワイヤで巻き付ける。
同社の宮池社長は、「インフラを扱う者として安全は永遠の課題。想定外の潜在リスクにも対応していく」と話している。
〈跨道橋〉
高速道路で分断された一般道など道路をつなぐ橋は、全国に約4500本。
12年度の会計検査院の調べでは、うち約630本で点検が一度もされていなかった。
国は14年に道路法施工規則を改正し、双眼鏡での目視でなく、触診できる距離まで近づく5年ごとの点検を義務化。
各高速道路会社と地元自治体の情報共有体制づくりも進める。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASHCY3TBBHCYOIPE007.html?rm=490
2015年11月24日21時0分に新潟総合テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前、長岡市で消雪パイプの点検現場に軽乗用車が突っ込み、1人が死亡、3人が重傷を負った。
事故があったのは、長岡市片田町の国道17号線。
24日午前10時すぎ、62歳の男性が運転する軽乗用車が、消雪パイプの点検現場に突っ込んだ。
この事故で、作業員の吉原さん(男性)が頭を強く打って死亡した。
さらに、他の作業員と交通誘導員、軽乗用車の運転手の合わせて3人の男性が重傷を負った。
道路を管理する長岡国道事務所によると、当時は点検作業を始める前で、通行する車に注意を促す看板を道路に設置した直後に、軽乗用車が突っ込んできたという。
現場は見通しの良い直線道路で、警察は、運転手の男性から事情を聴くなど、当時の状況を調べている。
出典URL
http://news.goo.ne.jp/article/bsn/region/bsn-kennai20151124-5814123.html
11月24日15時2分にNHK新潟からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前10時すぎ、長岡市片田町の国道17号線で、走ってきた軽乗用車が路上で作業を始めようとしていた男性の作業員3人をはねた。
この事故で、市内に住む吉原さん(男性、41歳)が頭を強くうって死亡したほか、ほかの2人も足の骨を折る大けがをしたという。
また、軽乗用車を運転していた62歳の男性もあばら骨を折る大けがをして、作業員とともに病院に運ばれ、手当てを受けている。
国道を管理する長岡国道事務所によると、雪が多くなる時期を前に、パイプから流れる水で道路に積もった雪を溶かす「消雪パイプ」の点検を、24日から本格的に始めていたという。
このため、3人は現場の道路脇で一般道に分岐する手前に車を止め、消雪パイプの点検を知らせる看板を設置しようとしていたという。
その作業中、突然、軽乗用車が突っ込み、止めていた車と挟まれてしまったということで、警察が事故の詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033737801.html?t=1448402156434
(ブログ者コメント)
映像によれば、現場は片道2車線道路から平行するようにゆったりと左に分岐していく道路で、分岐を示すゼブラ表示もある。
映像と記事から推測すると、ゼブラ表示の上に作業車を停め、看板を設置していたのかもしれない。
(2016年1月8日 修正1 ;追記)
2016年1月7日11時52分にNHK新潟から、飲酒運転だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年11月、長岡市内の国道で消雪パイプの点検作業の準備をしていた作業員3人がはねられ、このうち1人が死亡した事故で、軽乗用車を運転していた62歳の男が酒に酔って運転していたとして、危険運転致死傷の疑いで警察に逮捕された。
逮捕されたのは長岡市下条町の無職の男性容疑者(62)。
警察の調べによると、容疑者は去年11月、長岡市片田町の国道17号線で酒に酔って軽乗用車を運転し、道路に積もった雪を溶かす消雪パイプを点検する準備をしていた作業員3人をはね、41歳の男性を死亡させた他、あとの2人にも足の骨を折る大けがをさせたとして、危険運転致死傷の疑いがもたれている。
事故で容疑者も大けがをしたが、基準値を大きく上回るアルコールが検出されたということで、けがの回復を待って逮捕した。
警察によると、目撃者の話から、容疑者は現場の数10m手前から大きくふらついて運転していたという。
調べに対し「近くの自宅で酒を飲んだ」と供述しているということで、警察は、当時の状況について詳しく調べることにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034857781.html?t=1452198751461
2015年10月16日17時49分にNHK大津から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月30日、大津市大萱4丁目で、市道に設置されていた道路標識が倒れ、標識を動かそうとした小学1年の6歳の男の子が、軽いけがをした。
倒れた標識は平成6年に設置され、根元が腐食していたということで、警察は、同じような事故を防ぐため、県内すべての、およそ6万5000本の標識の点検を進めている。
警察によると、14日までに点検を終えた標識は、全体の8%にあたる5000本ほどで、このうち19本で根元の腐食などの問題が見つかり、交換したという。
県警察本部は、道路標識の使用年数の目安を20年から25年としていて、全国統一の規則はないという。
警察は、年内にもすべて点検を終えられるよう急ピッチで進め、安全確保につなげたいとしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2065742721.html?t=1445027779454
10月9日付で読売新聞滋賀県版からは、「キケン!老朽標識 耐用年数超、県内1万本」というタイトルで、当時の詳しい状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
県内の道路標識の老朽化が進み、県警管理分(約6万5000本)では、全体の15%にあたる1万本以上で耐用年数(20~25年)を超えていることがわかった。
先月には、倒れた標識を動かそうとした小学生が軽傷を負う事故が発生。
県警は交換や点検を進めているが、予算の制約などで短期間に全て行うのは難しく、学校や地域でも、日頃から安全への意識を高めておく必要がありそうだ。
9月30日、大津市大萱の市道で、駐車禁止規制の標識(高さ3.6m、重さ約10kg)が根元から倒れ、歩道を塞いだ。
下校中の小学生が複数で動かそうとしたところ、1人が標識柱と縁石の間に指を挟み、軽傷を負った。
現場は市立瀬田小の通学路で、子ども2人が通う主婦(38)は,「もし、巻き込まれていたと思うと怖い」と振り返る。
この標識柱は1994年に設置されたもので、直近の点検は5年前。
事故を受け、県警は改めて各署に点検を指示し、警察官が現地で標識を揺らし、腐敗が進んでいないかを確認している。
標識の倒壊は全国で相次いでおり、県内では過去5年間で、9月の事故を含め3件発生。
2010年には、東近江市の国道で、走行中の乗用車が倒れた標識でドアミラーを破損したほか、12年には長浜市の市道で、倒れた標識の破片に歩行者がつまづき、軽傷を負った。
倒壊は、支柱の腐食が主な原因とみられ、犬のマーキングや、降雪が多い県北部では、融雪剤による影響も考えられるという。
県警によると、標識の支柱の耐用年数は、メーカー推奨で12年。
県警は、設置費用などを考慮して20~25年としているが、それでも約6万5000本のうち、1万本以上が交換時期を超えている。
また、標識同様、倒壊が懸念される信号機は9597本のうち、2%に当たる233本が耐用年数を超過。
支柱は、コンクリート製(3359本、耐用年数42年)と鋼管(6238本、同50年)があり、耐用年数を超えているのは、1本を除いて、すべてコンクリート製だ。
県内の標識や信号機の新設・更新などの予算は、13年度が約6億5000万円、14年度約7億1000万円、15年度約7億円と、ほぼ横ばい。
県警は、適宜、点検や交換を進めているが、9月に事故があった大津署管内の標識だけでも約6500本に上る。
県南部では、住宅地の整備で人口増が続き、新設の需要も高まっているが、予算的に追いついていないのが実情だ。
このため、県警は、耐用年数を超えた標識や信号の更新に加え、設置時と現在の交通状況の違いを踏まえて交通規制を見直し、安全性を確認した上で不要分を取り除く取り組みも進めている。
県警交通規制課の塚田次席は、「予算に縛られるという苦しさはあるが、安全性を見極めながら、標識と信号機の整備を進めていきたい」と話している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20151008-OYTNT50296.html
(2015年11月8日 修正1 ;追記)
2015年11月6日21時13分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
滋賀県内に設置されている道路標識が、老朽化の影響で過去5年間に少なくとも18本倒れ、このうち5本で子どもがケガをしたり、走行中の車に衝突したりする事故が起きていたことが、自治体や警察などへの取材でわかった。
ことし9月、大津市で、21年前に設置された道路標識が腐食して倒れ、標識を動かそうとした小学1年の男の子が軽いけがをし、滋賀県警察本部と滋賀県は、標識の一斉点検を進めている。
事故を受けて、NHKが、滋賀県内の道路標識を管理する国と県や警察、それに19の市と町に取材したところ、5つの市では、道路標識の設置状況について時期や数が全く把握できておらず、6つの市と町は、合併前の旧自治体の情報が引き継がれていないなどの理由で、一部しか把握できていないことがわかった。
一方、把握できているおよそ8万4000本の道路標識のうち、過去5年の間に腐食などが原因で少なくとも18本が倒れ、5件の事故で2人がけがをしていたことが明らかになった。
長浜市では3年前、倒れた標識の根元につまずいた70歳の男性が手や足にけがをしている。
また彦根市では5年前、倒れてきた道路標識が走行中のトラックにぶつかってライトが壊れたほか、東近江市と愛荘町では倒れた道路標識に乗用車がぶつかり、ドアミラーが壊れたり、タイヤがパンクしたりする事故が起きていた。
道路標識の維持管理については具体的な取り決めはなく、担当者の判断に委ねられているのが実情。
滋賀県警察本部交通規制課の塚田次席は、「標識の腐食については注意が向きづらかった。事故を教訓に危険な標識は年内に交換したい」としている。
インフラ老朽化の問題に詳しい立命館大学理工学部の野阪克義准教授は、「標識の数は膨大で、すべての状態を把握することは難しく地域の住民から情報を集めることも必要だ」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20151106/3278951.html
2015年9月19日7時24分に朝日新聞から、『中日本高速「想定外」で対応後手 宇利トンネル照明落下』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東名高速の宇利トンネル(愛知、静岡両県)で、お盆のラッシュ時に照明が落下して1カ月。
管理する中日本高速道路(本社・名古屋市)は「想定外」の事故とし、対応に追われている。
反省は生かされているのか――。
同社の笹子トンネル(山梨県)で2012年に起きた事故の被害者の遺族は、不満を募らせる。
「はやりの言葉で(言えば)、想定できなかった」
中日本高速の宮池社長は、宇利トンネル(958m)の事故をこう語る。
先月15日、天井から重さ18.5kgの照明が路肩に落下し、垂れ下がったケーブルが走行中の大型トラックのミラーを壊した。
渋滞は27kmに及んだ。
12年12月、中央道上り線の笹子トンネル(4784m)では天井板が崩落し、車3台が下敷きになって9人が死亡した。
その反省から、同社は所管する高速道路約2000kmの「安全性向上3カ年計画」を作り、今年度は、その最後の年だった。
「安全のためにできる、すべてのことを。」。
計画でそう掲げる同社にとって、今回の照明落下の何が「想定外」だったのか。
宇利トンネルで、今の型の照明は1996年から使われ、通常の耐用年数は20~25年とされる。検査は3年ごとだ。
前回の検査は、笹子事故を受け定期検査を前倒しして13年2月に実施。
3カ年計画では、15年度中に全1185個が交換されることになっている。
今回落ちた照明は、金属製の留め具4本がすべて腐って折れていた。
交換前だったが、「前回の検査で問題はなく、落下すると考えていなかった」(保全担当幹部)。
同社は、前回の検査から2年半で腐食が進んだことを「想定外」として、その原因を同社が設けた有識者会議で調べるとしている。
その「想定」が甘いのでは――。
笹子事故で肉親を失った遺族の視線は厳しい。
先月31日、横浜市であった同社との定期意見交換の場では、「想定外、またその言い訳ですか」という声が宮池社長に飛んだ。
そもそも、宇利トンネルでの前回の点検で見落としはなかったのか。
その後の3カ年計画に緩みはないのか。
疑問が相次いだ会合の後、娘を亡くした兵庫県芦屋市の松本さん(64)は、「『想定外』は責任逃れの常套文句。それを見越してやるのがプロだ」と話した。
今月11日の有識者会議の初会合では、同社の説明で新たな事実がわかった。
前回の点検でも留め具が折れた照明2個が見つかり、撤去していた。
69年供用開始の宇利トンネルは工法が古く、漏水が目立つ。
照明落下後の緊急点検で留め具の腐食が見つかり、撤去した15個は、大半が漏水の多い入り口付近にあった――。
会議の委員らは、トンネル内の環境の詳しい調査が必要だと指摘した。
原因を探る間に再発する恐れもある。
山がちの管内に多くのトンネルを抱える同社は、対応に追われる。
宇利と同じ型の照明を使う、中央道の笹子や恵那山(岐阜、長野両県)、中部縦貫道の安房(同)、湯ノ平(岐阜県)、伊勢道の伊勢(三重県)など、5県にまたがる8トンネルを緊急点検中だ。
その後、残りのトンネルも16年度初めにかけ、点検するという。
宮池社長は、「想定外」への備えについて、「潜在リスクにも対策をする。安全は永遠の課題だ」と話す。
同社は、宇利トンネルで照明をより性能の高い型へと交換してきており、明るさを保ちつつ数をほぼ半減する。
事故減少につながるとみて、管内でこうした対応を進める方針だ。
《3カ年計画の作成にも関わった宮川豊章・京大特任教授(コンクリート工学)の話》
安全対策は、やったから大丈夫と思えば慣れになってしまう。
3カ年計画には、職場や仕事で常に安全を意識する「意識改革」など、できることはすべて入れた。
現場の負荷が大きい計画だが、適切に取り組んでいると思う。
ただ、宇利トンネルでの事故のように、トンネルでの落下事故をゼロにするのは不可能だ。
事故ゼロを目指すと同時に、起きる可能性を想定した対策が必要だ。
人や車に当たる危険がある場所の対策を最優先に、落ちても被害を抑えるリスク管理を行うべきだ。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASH9F7J9CH9FOIPE57C.html
9月19日付で毎日新聞からも『東名トンネルの照明落下:18個撤去 1万3000個緊急点検 中日本高速』というタイトルの関連記事が、ネット配信されていた。
中日本高速道路の宮池社長は、18日の記者会見で、東名高速道路の宇利トンネルで照明器具が落下した事故を受けて実施した緊急点検の結果、管内の3トンネルで計18個の照明器具を撤去したと発表した。
事故は8月15日に発生し、お盆休みのUターンラッシュも重なって大渋滞も起こった。
緊急点検の対象となったのは落下器具と同じ取り付け金具を使用しているトンネルで、中央自動車道の笹子トンネル(山梨県)上下線や恵那山トンネル(長野、岐阜両県)上下線など11トンネル。
計約1万3000個の照明を調べ、16日に点検を完了した。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20150919ddq041040006000c.html
2015年8月31日22時30分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前9時40分ごろ、滋賀県長浜市西浅井町塩津浜の国道8号塩津バイパスで、融雪管の設置工事を請け負う高島市の業者が地中の光通信ケーブルを誤って切断した。
NTTドコモ、ケーブルテレビ会社のZTV、国土交通省のケーブルがあったが、迂回経路に自動で切り替わるなどして、サービスへの支障は確認されていないという。
国交省滋賀国道事務所によると、路面の下約30cmに3事業者のケーブルを別々に収めた金属管が横一列に並べられており、少なくともNTTドコモの長浜-今津間をつなぐケーブルと国交省の道路管理用ケーブルが切断されたという。
同事務所が、他に損傷がないか確認している。
出典URL
http://kyoto-np.jp/politics/article/20150831000154
2015年8月31日7時48分に静岡新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
30日午後1時40分ごろ、浜松市中区砂山町のJR浜松駅北口付近の歩道にあるクスノキ1本が倒れた。けが人や建物などへの被害はなかった。
警察によると、クスノキは樹高11.7m、幹の直径1.2mで、根元から折れた。
地中に埋まった根元の内部で腐食が見つかり、警察は根腐れが原因とみている。
市南土木整備事務所によると、同事務所が毎月実施している目視の調査では、異常はなかったという。
倒木があったのはJR浜松駅北口からほど近い広場で、普段から多くの通行人や買い物客でにぎわう。
倒れる様子を目撃した男性(51)は、「雨脚が強まったため、たまたま人通りが少なかった。普段通りの混雑だったら大惨事だった」と話した。
出典URL
http://www.at-s.com/news/detail/1174228667.html
8月31日19時40分に静岡第一テレビからも、同趣旨の記事が掲載されていた。
30日、浜松市中区の街中で高さ11mのクスノキが根腐れで倒れたことを受け、浜松市は31日から周辺の街路樹の緊急点検を始めた。
JR浜松駅周辺では、街路樹約200本を市職員が金づちや金属棒を使って根が腐っていないかを調べた。
倒れたクスノキは、幹の根元部分が腐ってコルク状に変質していたというが、市では水はけが悪かったことが根腐れの原因とみている。
浜松市では今後、根腐れの疑いのある街路樹については、専門家に診断してもらった上で必要な措置を取ることにしている
出典URL
http://www.tv-sdt.co.jp/nnn/news8808822.html
(ブログ者コメント)
○三原市でのポプラ倒壊による重軽傷事例など、これまでに同種事例を何件か紹介済。
○それにしても、30日は日曜日。雨が強くなければ、多くの人が下敷きになっていたかもしれない。まこと、事故には運に大きく左右されるという一面がある。
2015年8月25日9時17分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前2時50分ごろ、大阪府吹田市江坂町の名神高速下り線の工事現場で、大型トラックが走行中の作業車に追突。
はずみで、作業車は付近を走行していた別の作業車にも衝突し、炎上した。
駆けつけた消防が消火したが、トラックに追突された作業車を運転していた男性が死亡。別の男性作業員ら3人も首などに軽傷を負った。
大阪府警高速隊は、トラックを運転していた香川県宇多津町の運転手(47)を自動車運転処罰法違反(過失傷害)の容疑で逮捕した。
同隊によると、「前をよく見ていなかった」と供述している。
同隊は、男性の身元の確認を急ぐとともに、過失運転致死傷容疑に切り替え、原因などを調べる。
現場は片側2車線の直線道路で、工事は1車線を規制して行っていた。
男性は工事が終了し、同僚の作業員らとともにカラーコーンなどの資材を回収する作業中だったという。
この事故で、下りの吹田インターチェンジ(IC)-豊中IC間が通行止めになっている。
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http://www.sankei.com/west/news/150825/wst1508250026-n1.html
2015年8月21日19時41分にNHK甲府から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月25日7時9分に産経新聞山梨版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
中日本高速道路は、3年前、天井板崩落事故で9人が死亡した中央自動車道笹子トンネルで、安全対策の一環として、天井板の一部の撤去など、事故後、初めてとなる大規模な工事を来月6日から行うことになった。
3年前の平成24年12月、中央自動車道の笹子トンネルで起きた天井板の崩落事故では、走っていた3台の車が天井板の下敷きになり、合わせて9人が死亡した。
中日本高速道路では、安全対策の一環として、
・下り線トンネル内の壁に残る天井板付け根部分の撤去
・老朽化したコンクリートが落下しないよう剥落防止用シートの貼り付け
・トンネル内の照明をすべてLED化
・水噴霧配管や消火栓の更新
など、大規模な工事を行うことになった。
これに伴って、下り線では来月6日から、上り線では11月1日から、混雑が予想される一部の期間を除いて、上下線とも12月25日まで2車線のうち1車線の規制が行われる。
中日本高速道路によると、事故後、車線規制をして大規模な工事を行うのは初めてだという。
中日本高速道路では、「ご迷惑をおかけするが、安全対策の一環なので、ご理解とご協力をお願いしたい」としている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1044314731.html?t=1440187428687
http://www.sankei.com/region/news/150825/rgn1508250072-n1.html
(ブログ者コメント)
NEXCO中日本のHPを確認したところ、2014年から2018年までの計画で、所管の道路やトンネルなどの点検を進めているという記事が掲載されていた。
また、構造物の安全対策として実施した、大型標識の撤去・移設、路面標示で代替できる門型標識柱の撤去など、多くの事例も掲載されていた。
http://www.c-nexco.co.jp/corporate/safety/report/approach/
(2015年9月3日 修正1 ;追記)
2015年9月1日20時42分に産経新聞westから、トンネルの点検方法も変更していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中日本高速道路が昨年7月、トンネルの点検方法に関する社内の要領を、「第三者への被害が想定される範囲について近接目視、触診、打音を原則とする」と変更していたことが、1日、遺族側代理人への取材で分かった。
同社によると、それまでの要領では、「構造物の状況に応じて適切かつ効率的に行う」とし、双眼鏡を使った点検も可能だった。
新たな要領では、足場や高所作業車を使って肉眼で確認できる距離まで近づいて点検すると明確化した。
保存期間が決まっていなかった点検記録も、対象の構造物が存在する限り永年保存する。
事故後に施行された道路法施行規則の一部を改正する国土交通省令との整合を図ったという。
同社は8月31日、事故を受けて策定した「安全性向上3カ年計画」について横浜市で遺族に説明、要領変更を伝えた。
遺族らが同社や子会社などに損害賠償を求めた訴訟では、同社は、「肉眼での目視や打音検査をしたとしても事故は予見できなかった」と点検方法と事故の因果関係を否定している。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150901/wst1509010077-n1.html
2015年7月3日7時53分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前9時頃、山梨県南アルプス市飯野新田の県道交差点で、歩行者用信号機が約3m下の地面に支柱ごと落下した。
けが人はなかった。
県警交通規制課によると、信号機は交差点に面した住宅兼店舗の2階外壁に取り付けられた金属製の支柱に設置されていた。
縦方向の支柱(長さ約1.8m、重さ約11kg)が根元から折れたため、信号機(重さ約15kg)とともに落下したという。
信号機は1987年に設置。
県警では年2回、電気工事業者に委託し、目視や打音検査などで点検しており、今年3月の点検で異常はなかったという。
同課で、落下した原因を調べている。
信号機が設置されていた店の男性店主(78)は、「店で新聞を読んでいたらドーンとすごい音がした。驚いて外へ出ると、信号機が車道に落ちていた」と話した。
現場は市立白根飯野小学校の通学路になっているといい、同校によると、3日以降に児童に注意喚起をするという。
小学生の子供を持つ近くの男性(45)は、「もし子供に当たっていたらと思うと怖い。通学路の信号機はしっかり検査してほしい」と話していた。
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http://www.yomiuri.co.jp/national/20150702-OYT1T50155.html
2015年7月2日19時58分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日、王寺町の公園で木製の遊具が壊れ、遊んでいた子どもがけがをした事故を受けて、王寺町は2日から、公園の遊具の緊急点検を始めた。
この事故は、1日の午後5時半頃、王寺町元町の烏山公園で小学3年生の女の子が木製の遊具で遊んでいたところ、骨組みの木材が外れ、女の子が地面に落ちて頭にすり傷のけがをしたもの。
事故現場では2日、警察や町の担当者が遊具を詳しく調べ、事故の原因を調査した。
また、王寺町はこの事故を受けて2日から、町が管理する43か所の公園で遊具の安全点検を始めた。
点検では、町の委託を受けた業者が遊具を叩いて、劣化していないか音を確かめたり、破損している部分がないか調べたりしていた。
王寺町によると、壊れた遊具は25年ほど前に設置され、毎年1回、目視で点検してきたが、去年12月の点検では異常はなかったという。
町は今回の点検の結果を受けて、早急に再発防止策をとりたいとしている。
王寺町地域整備部の井関部長は、「遊具の管理が不十分でお子様にけがをさせてしまい申し訳ありません。原因を検証し、安全に利用してもらえるようにしたい」と話している。
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http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053013851.html?t=
7月2日10時20分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後5時半ごろ、奈良県王寺町元町の烏山(からすやま)公園で、同町の小学3年の女児(8)が丸太にロープでつるした円盤を渡る遊具「円盤渡り」で遊んでいたところ、丸太の片端が支柱から外れて破損。女児は約1m下に転落し、頭にすり傷を負った。
奈良県警西和署が原因を調べている。
同署によると、遊具は全長約4.2m、高さ約3.3mで、ロープでつるされた8つの木製円盤を渡って遊ぶもの。
丸太は直径20cmで、内部は劣化が進んでいたという。
王寺町によると、遊具は平成2年ごろに設置。
毎年1度、目視点検を行っているが、昨年12月の点検では異常はなかった。
同町は2日から、町内のすべての公園の遊具を点検する。
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http://www.sankei.com/west/news/150702/wst1507020036-n1.html
2015年6月27日18時7分にtvkニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県教育委員会はきょう、おととい、横浜市港北区の県立武道館で小学2年生の男子児童が窓から転落し、大ケガをする事故があったと発表した。
県によると、事故があったのは横浜市港北区にある県立武道館の小道場で、おととい25日の午後6時半頃、小道場の窓から横浜市内に住む小学2年生の男子児童が転落した。
窓の高さはおよそ5mで、男子児童はコンクリートの地面に頭を打つなどし、頭部を骨折する大ケガをした。
男子児童は当時、小道場で行われているスポーツクラブの練習に参加していて、事故は休憩中に発生。
スポーツクラブのスタッフや保護者もいたということだが、目撃した人はいなかったという。
小道場の窓は、床から高さおよそ50cmに位置し、木製の格子の柵がついているが、隙間から落ちたとみられている。
県教委は、注意を呼び掛ける貼り紙を掲示したほか、今後、再発防止に向けた対応を行うとしている。
出典URL
http://www.tvk-yokohama.com/tvknews/news1.php
6月28日13時41分に読売新聞から、6月27日15時5分に神奈川新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県教委は27日、横浜市港北区の県立武道館の2階窓(高さ約5m)から小学2年男児が転落し、頭部を骨折する重傷事故があったと発表した。
命に別条はないという。
県教委スポーツ課によると、事故は25日午後発生。
窓は床から高さ50cm、縦約1.5m、横約2mの大きさで、窓の約20cm手前に転落防止用の横組みの板が付いていたが、男児は、窓との間の隙間をくぐって窓に近づいたとみられる。
男児はスポーツクラブの練習で武道館におり、当時は休憩時間だった。
再発防止のため、窓と板の間に網を張り、間に入れないようにするという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150628-OYT1T50035.html
http://www.kanaloco.jp/article/105403
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。