







2018年4月15日20時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
三重県伊勢市楠部町の県道で14日、道路脇の石灯籠(どうろう)に路線バスが接触し、石灯籠の上部が落下。
歩行者の男性の頭を直撃し、男性が死亡する事故があった。
伊勢神宮周辺には、民間団体が約60年前に建てた石灯籠が400基以上残る。
地震などで倒壊のおそれがあるとして、県が随時、撤去を進めていた矢先だった。
警察によると、現場は外宮と内宮を結ぶ県道で、14日午前10時ごろ、三重交通の路線バスが道路左側にある高さ約2.5mの石灯籠に接触した。
その衝撃で落下した灯籠の上部(幅約70cm、高さ約60cm)が、近くにいた同市のNさん(男性、81歳)の頭部に当たった。
Nさんは間もなく死亡した。
上部は、ボルトや鉄柱などでは固定されていなかったという。
三重交通によると、運転手はバス停から約4m先の歩道上に、Nさんら2人の男性の姿を発見。
乗客かもしれないと思い、停車しようとして左に寄り、サイドミラーを石灯籠にぶつけたという。
遺族によると、Nさんは日課の散歩中で、居合わせたのは県外からの観光客だった。
遺族は、この観光客から「石灯籠を珍しそうに眺めていたら、道路の反対側から駆け寄って声をかけてくださり、親切に説明をしてくださったところだった」と聞いたという。
伊勢神宮周辺では、昭和30年代、民間団体が寄付を募って石灯籠を建てた。
その後、団体が解散してからは所有者や管理者が不明のまま、老朽化が進んだ。
2016年、県は伊勢志摩サミット開催を前に、特に危険だった32基を撤去。
その後も年1回、安定性を調査し、17年度は28基を撤去した。
出典
『伊勢神宮周辺の石灯籠、バス接触で落下 直撃の男性死亡』
https://www.asahi.com/articles/ASL4H54GTL4HONFB00L.html
4月14日22時33分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
警察などによると、石灯籠はバス停「徴古館(ちょうこかん)前」の近くにあり、高さ2.5m。
調べに対して運転手は、「石灯籠があることは分かっていたが、確認不足だった」と述べ、ハンドル操作を誤ったことを認めている。
運転手は3年前からこの路線を担当。
他の運転手も含め、過去に石灯籠との接触や衝突事故の例はないという。
【老朽化の石灯籠、神宮近くに多数 】
伊勢市の伊勢神宮付近の県道沿いには、最大で高さ約6mにもなる4種類の石灯籠が多数設置されている。
老朽化による倒壊を懸念する声が上がり、三重県などは2015年から本格的な撤去作業を行っている。
同県伊勢建設事務所などによると、伊勢市内では1950年代に伊勢神宮の崇敬目的などのため、民間団体が全国から寄付を募り、道路占用許可を受けて、市内の国、県、市道の歩道に石灯籠を設置した。
JR伊勢市駅前から伊勢神宮内宮までの県道を中心に、約540基あったが、その後、この団体は解散し、所有者や管理者が不明になった。
県などは年1回、傾きやぐらつきなどを調べ、昨年までに約100基を撤去し、現在は県道だけで329基が残っている。
今回、一部が落下したのは、4種類のうち最も小さい石灯籠だった。
出典
『路線バス事故 接触の石灯籠落下、歩道の男性死亡 伊勢』
https://mainichi.jp/articles/20180415/k00/00m/040/117000c
4月14日15時43分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、落ちた上部は重さ約100kgあった。
男性運転手(45)は、「灯籠があることは知っていたが、確認不足だった」と説明。
バス停で止まろうとして、フロント左側のサイドミラーが接触したとみて、詳しい状況を調べている。
県は年に1度、安全点検を実施しているが、昨年8月の点検で今回の灯籠に問題はなかったとしている。
出典
『バスのサイドミラーが接触 石灯籠が落下し81歳の歩行者死亡、伊勢』
http://www.sankei.com/west/news/180414/wst1804140041-n1.html
4月18日付で朝日新聞三重全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
灯籠は道路の縁石部分から22cmしか離れていなかったことが、県への取材でわかった。
県伊勢建設事務所の前田・建築課長は、「石灯籠に車がぶつかって折れる物損事故はあったが、接触した車が傘の部分だけを落す事故は想定していなかった」と話す。
これまで撤去の対象になっていた石灯籠は、人の力で押すとぐらつくものや、ヒビ割れや傾きがあるなど、「揺れ」に弱いとされるものだった。
また、傘の部分を持ち上げた際に動くものも対象だった。
4月16日19時1分にNHK三重からは、老朽化した石灯籠の撤去を前倒しで行うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の事故を受けて県では、毎年2月に行っている老朽化した灯籠の撤去を、今年度は、高校総体が行われる7月までに前倒しで行うことにしている。
出典
『危険な石灯籠 前倒しで撤去へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3073944041.html
4月16日22時2分に毎日新聞からは、バス停周辺の石灯篭の傘部を撤去するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は16日、伊勢市内の県道沿いのバス停周辺にある石灯籠のかさ部分の撤去を進めると決めた。
観光客が増える大型連休前に作業する方針。
県によると、県道沿いに設置された13カ所のバス停の前後各約10m以内にあり、縁石から25cm未満に位置して、サイドミラーが衝突しかねない灯籠のかさ部分を、原則、取り除く。
県は、今後1カ月で全ての危険度を調査し、撤去を検討する。
出典
『三重伊勢 石灯籠かさ部分撤去 死亡事故でバス停周辺』
https://mainichi.jp/articles/20180417/k00/00m/040/132000c
ちょっと前、2018年3月28日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後2時ごろ、門司区清見1丁目の県道で、通行中のトラック運転手から「道路が陥没している」と110番があった。
北九州市によると、アスファルトの舗装部分(縦4m、横2m)が約2m陥没した。
けが人はなかった。
警察などは、計4車線のうち3車線を通行止めにした。
市上下水道局によると、陥没した道路の下には下水管が埋設されている。
原因は調査中だが、管が破損して土砂が流れ込み、道路の下に空洞ができ、陥没した可能性が高いとみている。
管は鉄筋コンクリート製で内径60cm。
1977年に設置された。
管の中で発生した硫化水素で管が腐食し破損することがあるという。
同局によると、管の中に土砂が流入すると汚水が流れにくくなる。
生活への影響は確認されていないが、管の状態確認を急ぎ、臨時の管設置も検討するという。
出典
『県道2メートル陥没 下水管破損か、臨時の管設置も検討 [福岡県]』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/404231/
4月12日17時50分にNHK北九州からは、硫化水素腐食が懸念される総延長18kmの下水管を市が点検するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、北九州市門司区で、下水管が腐食して破損した影響で県道の一部が陥没した事故を受け、北九州市は構造上特に腐食が進みやすいと考えられる下水管について、来週から点検を始めることになった。
先月27日、北九州市門司区清見の県道で、中央分離帯付近の道路が長さおよそ4m、幅およそ2mにわたって陥没し、現場を走っていたトレーラーの後輪が深さおよそ2mの穴に落ちて、運転手の男性が軽いけがをした。
現場の地下では、コンクリート製の下水管の一部が破損してそこから土砂が流れ込んでいるのが見つかったが、市が詳しく調査した結果、破損は管の内部で発生した硫化水素によって管の腐食が進んだために起きたと見られることが、新たにわかった。
このため市では、市内にある、構造上硫化水素が発生して腐食が進みやすいと考えられる総延長18kmの下水管について、来週から点検を始めることを決めた。
点検は目視で行い、下水管の内部がはがれ落ちるなど腐食が進んでいることが確認された場合は、速やかに補強や交換を行うという。
北九州市の北橋市長は、「重大な損傷を発見した場合、直ちに補強工事などの緊急対策を行います。下水道の安定的、かつ、継続的な機能の確保にしっかりと努めていきたい」と話していた。
出典
『陥没事故で来週から緊急点検へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20180412/5020000289.html
(ブログ者コメント)
下水管の硫化水素腐食について、これまで市はどのように管理してきたのだろうか?
事故が起きたから硫化水素腐食懸念箇所を点検するといった泥縄式の対応とは思えない。
そこで調べたところ、市の下水道管理課の方の平成14年付報文が見つかった。
『塩化第一鉄添加による下水圧送管の硫化水素対策』
http://www.jdpa.gr.jp/siryou_html/73html/73-04.pdf
そこには、「圧送管の着水箇所」などで硫化水素腐食が見られると書かれてある。
当該報文から推測すると、これまでも硫化水素腐食防止のために管理してきたが、その管理に抜けがあった、あるいは想定外に腐食が進行した・・・そのようなことだったのかもしれない。
(2018年6月12日 修正1 ;追記)
2018年6月12日6時0分に西日本新聞から、腐食が懸念された18kmを目視点検した結果、緊急対応が必要な個所はなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、現場と似た環境にある下水管の緊急点検をしていた北九州市は11日、対象とした18.8kmのうち、3.4kmに腐食の可能性がみられたと明らかにした。
同日の市議会環境水道委員会で報告した。
市上下水道局は4~5月、硫化水素で腐食の恐れがある管のうち、本年度までに未点検だった18.8kmをマンホールから入って目視で点検。
すぐに対策が必要な部分はなかった。
腐食の可能性を確認した3.4kmについては,今月から管内にムービーカメラを入れて調査を開始しており、8月までに終える予定。
実際に腐食があれば,対策工事を施す。
出典
『下水管3.4キロ腐食の可能性 北九州市が緊急点検結果』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/423832/
愛知県は27日、長久手市の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内にある県児童総合センターで26日に転落事故があり、山口県宇部市の女児(5つ)が頭蓋骨などを折る重傷を負ったと発表した。
県によると、女児は同日午前10時50分ごろ、チャレンジタワーと呼ばれる遊び場で展望フロアへ続く階段を上っている際、途中の踊り場にある格子状の手すり(高さ1.2m)を乗り越え、9mほど下の木製の床に転落したとみられる。
救急搬送されたが意識はあり、命に別条はないという。
女児は,名古屋市に帰省した母親ら5人と遊びに来ていた。
1人でタワーの階段を上り、手すりの上から下をのぞき込んでいて転落したという。
センターは事故後、タワーの外付け階段の使用を禁止した。
出典
『手すり越え転落、女児が頭蓋骨骨折 愛知県児童総合センター』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018032790235219.html
『児童施設で9m転落し女児骨折 愛知県、警察に届けず』
https://www.asahi.com/articles/ASL3W5Q3DL3WOIPE02C.html
3月27日19時27分に四国放送(中京テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
児童総合センター内の「チャレンジタワー」で、外付け階段の踊り場付近から9m下の木製の床に転落したとみられている。
事故の直前、女の子が高さ1.2mの手すりの上から下をのぞきこんでいるのを母親が確認している。
出典
『5歳女児が施設の階段から転落、頭蓋骨骨折(愛知県)』
http://www.jrt.co.jp/nnn/news86238634.html
(ブログ者コメント)
朝日新聞掲載写真を見ると、縦方向に取付けられている格子は密で、隙間から落ちる心配はない。
手すり高さも120cmということで、これは先月紹介したベランダからの幼児転落事故防止のために望ましいと提言された高さそのものだ。
2018年2月23日掲載
2018年2月16日報道 東京都の有識者会議は子供のベランダ転落事故防止のため、手すりの高さや格子の隙間を法的基準からさらに厳しくすることを検討するなどの対策を業界団体に提言した
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8057/
そういった場所からの幼児転落事故。
これはもう、危険なことをしないよう幼児に保護者が教え込むしか対策はないような気がする。
2013年12月8日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第5報修正9として掲載します。
第4報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3493/
(2018年3月30日 修正9 追記)
2018年3月23日22時12分に朝日新聞から、書類送検されていた全員が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
甲府地検は23日、業務上過失致死傷容疑で書類送検された中日本高速道路(名古屋市)の金子元社長ら8人全員を不起訴(嫌疑不十分)にし、発表した。
8人は、道路を管理する中日本高速と保守・点検する子会社の中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京(東京都)の、いずれも当時の役員4人、点検監督者2人、作業責任者2人。
山梨県警は昨年11月、事故直前の点検の際、両社が当初計画を変更してハンマーでの打音検査をせず、天井板をつり下げるボルトの耐力低下を見逃した疑いがあるとして書類送検した。
甲府地検は、仮に足場を組んで点検を徹底していたとしても、当時の技術水準などを考慮すると、天井板の崩落を具体的に予見することは困難だったと判断した。
また甲府地検は、学者らのグループが業務上過失致死傷容疑で告発した中日本高速の元役員2人についても、嫌疑不十分で不起訴とした。
予定されていた天井板の撤去工事を実施しなかったとして告発されたが、「崩落の危険性についての認識はなかった」と判断した。
事故の遺族は、「残念な結果となった。9人もの犠牲者を出した重大事故で誰の責任も問えないのは、司法の限界を示すもの」とコメントを発表。
中日本高速広報室は、「改めて事故で亡くなられた方々に心からおわび申し上げます」とのコメントを出した。
出典
『笹子トンネル事故、8人全員不起訴 中日本高速元社長ら』
https://www.asahi.com/articles/ASL3R5JFQL3RUZOB00G.html
3月23日20時43分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
地検は、専門家への聴取などを踏まえ、当時のマニュアル通りに打音検査や触診を実施していたとしても、点検の精度から、天井板崩落を具体的に予見できなかった可能性があるとして、事故と過失の因果関係の立証は困難と判断した。
地検の堀内次席検事は、「重大事件であることや、遺族の処罰感情も考慮したが、全員を不起訴とせざるを得なかった」と話した。
一部の遺族は、甲府検察審査会に審査を申し立てる意向を示した。
出典
『中日本高速前社長ら不起訴 山梨の笹子トンネル事故』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2850694023032018000000/
2018年3月20日17時28分に読売新聞から、富山県の状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県内の道路で、今冬の記録的な大雪の影響とみられる路面の損傷が相次いで見つかっている。
県が管理する道路では、路面損傷が原因とされるタイヤのパンク事故の報告が、昨冬の0件から今冬は6件に増えた。
国道や市道でも同様の報告があり、補修が進められている。
県道路課によると、舗装の劣化は、ひび割れなどからアスファルト下へ浸透した水が凍ったり解けたりすることで進む。
同課の担当者は、「被害は集計できていないが、今冬の補修件数は多く、路面の傷みがひどかったとみている」と語る。
1、2月の大雪や気温の低さのほか、除雪車が圧雪を取り除いたり、チェーンをつけた大型車が走行したりしたことで路面が傷ついた可能性があるという。
こうした道路の損傷は、事故や車両故障の原因にもなる。
今月6日には、小矢部市の北陸道で路面に穴(長さ30cm、幅60cm、深さ15cm)が見つかり、穴の上を走行したとみられる車4台に、パンクするなどの被害が出た。
中日本高速道路の担当者は、「穴は当日に仮補修をした。原因は調査中だが、一般論として、アスファルトは水に弱い。雪や雨が多い時期は損傷が起きやすい」と説明する。
2月には国道8号で1件、富山市の管理道路でも4件のパンク事故の報告があった。
いずれも路面損傷が原因の可能性があるという。
国や県などは、走行中のパンクは重大事故につながるとして、「道路の損傷を見つけたら、すぐに連絡してほしい」と呼びかけている。
通報は道路緊急ダイヤル「#9910」へ。
出典
『大雪で高速道に穴、4台パンク…道路損傷相次ぐ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180320-OYT1T50016.html
3月22日19時27分にNHK北海道からは、北海道の状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
寒暖の差が大きくなるこの時期、道内各地では雪どけ水が原因で路面に穴が出来ていて、道路を管理する国や道などは補修作業に追われている。
雪どけが進んだ今月、札幌市中心部では、道路のあちらこちらに空いた穴が目立っている。
JAF=日本自動車連盟によると、札幌市内では3月がパンクなどタイヤのトラブルが多い時期で、特にことしは雪どけが早かったため、去年の同じ時期に比べて出動依頼が1.6倍に増えている。
寒冷地の土木技術を研究している寒地土木研究所によると、道路に出来る穴の原因は、雪どけ水と寒暖の差だ。
日中、気温が上がって道路の隙間にしみこんだ雪どけ水が気温の低下にともなって凍って膨張すると、道路の隙間も徐々に広がり、もろくなる。
その上を車が走り衝撃が加わると、アスファルトが崩れて穴になる。
道路を管理する国や道などは補修に追われていて、原因となる水を吸い出した上で穴をふさいでいるが、道路の補修をすべて終えるのは、早くても4月いっぱいまでかかるという。
北海道警察本部交通企画課の加藤課長補佐は、「車を運転していて、道路の穴をよけるため突然ハンドルを切ると、横にいる車にぶつかることがあるので、まずは速度を落として走ってほしい」と話している。
出典
『雪どけ水で道路に穴 補修』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180322/3194691.html
(ブログ者コメント)
昨年にも鳥取県の状況を紹介している。
北国では、どこも同じような状況なのだろう。
2017年3月7日報道 大雪に見舞われた鳥取県では雪解け水が道路舗装の小さなひび割れなどに大量に染み込み、凍って隙間を広げて多数の亀裂や陥没発生、特に鳥取市で被害は深刻
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6883/
2018年3月13日10時55分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取県は12日、鳥取市の鳥取空港と鳥取港を結ぶ県道「鳥取空港賀露線」(1580m)で地中から水が路面にしみ出し、地盤沈下の恐れがあるため県道を全面通行止めにしたと発表した。
埋設された農業用水の管から漏水したとみられ、復旧時期は未定。
県道は10日に開通したばかり。
県道路建設課によると、この日午後1時30分頃、湖山消防署員が鳥取空港に近い県道の車道や歩道に水たまりが出来ているのを見つけ、県に通報した。
近くの畑でスプリンクラー用の農業用水の試験送水を始めたところ、水がしみ出したといい、県は農業用水の管から漏れている可能性が高いと判断。
地面を掘って確認している。
県は県道の着工前、配管図に基づいて1mの深さまで試掘調査を行ったが、管は確認されず、「管を傷つける恐れはない」として工事を進めていた。
管の埋設時期は50年以上前とみられ、県道路建設課は「老朽化が原因なのか、工事が引き金なのか不明。原因を早急に突き止め、対策を講じたい」としている。
出典
『開通したばかりの県道、水しみ出し通行止めに』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180313-OYT1T50075.html
2018年3月10日8時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前4時30分頃、横浜市港北区の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の駐車場に、増水した鶴見川の水が流入し始め、止まっていた車2台が自力走行できなくなった。
計3人が乗っており、消防に救出された。けがはなかった。
国交省関東地方整備局京浜河川事務所によると、競技場のある新横浜公園などは、大雨などで鶴見川の水位が上昇した時、水を流し込んで遊水地として活用している。
大雨の影響で9日午前4時30分から約3時間にわたって水が流れ込み、駐車場の水位は最大で約90cmに達した。
流入量は、長さ25mのプールで約240杯分だった。
消防などによると、1台は競技場の改修工事で訪れていた男性作業員2人が乗った乗用車で、8日夜からの作業後、車内で仮眠を取っていた。
9日午前6時25分頃、うち1人が「車内に水が入って逃げられない」と119番し、消防が午前7時過ぎに救助した。
2人は車の上に避難していた。
もう1台はタクシーで、男性運転手も救助された。
同事務所は、川の水位が下がったのを確認し、9日午前8時40分頃から排水を開始。
新横浜公園や駐車場などは、10、11日の利用を休止する。
横浜地方気象台によると、横浜市の降水量は、降り始めの8日午前0時から9日午後5時までで76ミリだった。
横浜国際総合競技場は、2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)で決勝などの舞台となる。
駐車場に水が流れ込む今回のような事態を想定し、横浜市はすでに、W杯ですべての駐車場を使用しない方針を決めた。
関東地方整備局京浜河川事務所によると、2003年の供用開始以降、遊水地として活用し、9日も含めて19回、川の水が流れ込んだ。
W杯開催の秋は台風の季節でもあり、市は駐車場が突然使用できなくなる恐れがあるとして、使用しないことを決めた。
影響のない場所に駐車場を確保する方針。
一帯の道路や競技場の内部は浸水しない仕組みになっているという。
出典
『日産スタ駐車場に水流入、逃げられない3人救助』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180309-OYT1T50107.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
日産スタジアムのHPには、以下の注意点が掲載されている。
今回、駐車場を閉鎖する旨、場内放送したのだろうか?
それとも未明のことゆえ、放送があっても寝ていて気付かなかったのだろうか?
『アクセス お車でお越しの方』
下記の駐車場および一部の駐輪場は遊水地の中にあります。
大雨が降ると増水した鶴見川の濁流が流入しますので、閉鎖することがあります。
閉鎖された際には場内放送などで周知しますので、駐車している車両については、速やかに移動をお願いいたします。
なお、車両を放置したことによる損害については、一切責任を負えませんのでご了承ください。
http://www.nissan-stadium.jp/access/car.php
2018年2月27日19時3分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
散歩中に町道が陥没し、腰を圧迫骨折する重傷を負うなどしたとして、山形県西川町の女性が町を相手取り、治療費など約245万円を求める訴訟を山形地裁に起こしたことが分かった。提訴は2日付。
訴えによると、女性は昨年4月27日、同町海味の自宅付近の町道を散歩中に路面が陥没して右足がはまり、尻などを強打して腰椎を骨折するなどした。
女性が町に相談したところ、「陥没は予見できないので賠償責任はない」などとして、治療費の支払いを拒否されたという。
町によると、町道は幅約4mの砂利道。
雪解け水などを排出するため埋設されているパイプを通じて細かい土砂が流出し、町道の地下の一部が空洞化したため陥没したとみられるという。
町総務課は取材に対し、「現在、訴訟内容を検討している」としている。
出典
『道路陥没で散歩中重傷、町を提訴…治療費求める』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180226-OYT1T50121.html
2月27日10時27分にNHK山形からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
訴えや代理人の説明によると、女性が去年4月、自宅近くの町道を散歩していたところ、突然、足元の道路が陥没した。
女性は、腰の骨を折る大けがに加え、肩などをねんざして20日間入院し、現在も痛みが引かず通院しているという。
現場は、雨や雪どけの水で土砂が流れ出て路面の下が空洞化していたとみられ、女性の腰ぐらいの深さまで陥没していたという。
このため、「危険な状態だったことは明らかだ」などとして、町道を管理する西川町に、治療費や慰謝料など、あわせて245万円余りの賠償を求める訴えを今月2日、山形地方裁判所に起こした。
女性の弟は、NHKの取材に対し「町は『道路が陥没することは予見できなかった』と主張しているが、乱暴な考え方だ」と話している。
一方、西川町は「訴状の内容を検討した上で、裁判を通して町の考えを述べていきたい」とコメントしている。
出典
『町道陥没事故で被害女性が提訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20180227/6020000161.html
(2019年6月6日 修正1 ;追記)
2019年6月4日19時34分にNHK山形から、町に対し賠償命令が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし4月、西川町海味に住む当時64歳の女性が、自宅近くの砂利道の町道を散歩していたところ、突然、足元の道路が陥没して、腰の骨を折るなどの大けがをした。
女性が町に治療費や慰謝料などあわせて245万円余りの損害賠償を求める訴えを起こしたのに対し、町は「陥没を事前に予見することは不可能だった」などと主張し、争ってきた。
4日の判決で、山形地裁の貝原裁判長は、「過去に陥没したことがなかっただけで、安全性が確認されたわけではなく、道路の設置または管理に瑕疵があった」などとして、町の責任を認め、治療費など98万円余りを支払うよう命じる判決を言い渡した。
西川町の高橋勇吉副町長はNHKの取材に対し、控訴しない方針を明らかにし、女性に対して速やかに賠償をするとともに、今後、人通りの少ない町道を中心に点検していくということです。
出典
『町道陥没で大けが 賠償命じる』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20190604/6020003806.html
2016年9月26日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6315/
(2018年2月20日 修正1 ;追記)
2018年2月13日19時0分にNHK東海から、水位感知で自動通行規制する装置を導入したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし9月、台風の接近に伴う大雨で、清須市のJRの高架下を通る道路、アンダーパスが冠水し、車1台が取り残されて、運転していた69歳の女性が死亡した。
道路を管理する愛知県は、当時、アンダーパスを通行止めにしていたが、入り口にあった規制を知らせる掲示板が故障していたことなどが、その後、明らかになり、女性の遺族が県に損害賠償を求めて名古屋簡裁に調停を申し立てていたが、県によると、調停の結果、県側の過失が認められたということで、13日、遺族に対し、1100万円の賠償金を支払う方針を決めたと発表した。
県は、関連する議案を、2月、開かれる定例議会に提出することにしている。
この事故を受けて愛知県は、アンダーパスで一定の水位を感知すると自動的に通行を規制する新たな装置を設置するなどしていて、県の道路維持課は「事故を教訓にして再発防止に取り組んでいきたい」としている。
出典
『アンダーパス死亡で遺族に賠償へ』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180213/5240781.html
2018年1月12日17時54分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県の離島・周防大島に水道用水を届ける送水管が破断しているのが、11日夜に見つかった。
島への給水を担う柳井地域広域水道企業団(柳井市)や周防大島が給水車で水を運び対応しているが、送水管の補修は難しいといい、同町全約1万世帯への影響が長引く見通しだ。
破断した送水管は直径45cmのポリエチレン製で、柳井市と周防大島を結ぶ大島大橋の橋桁の裏側に敷設されている。
継ぎ目付近が裂け、水がまったく送れない状態。
企業団によると、原因ははっきりしないが、老朽化や寒波の影響は考えにくいという。
破断部分の位置などから補修が難しく、復旧の見通しは立っていない。
水道水は、送水管から町内9カ所の配水池を経て、各戸に送られている。
町は周辺市町の協力を求め、給水車などで水を配り始めた。
町水道課は、「配水池の水がなくなれば、給水車で届けても水が足りなくなる恐れがある」と危惧する。
企業長の井原・柳井市長は、「町と連携し、復旧に向けて全力を尽くしたい」と話した。
出典
『離島・周防大島への送水管が破断 1万世帯に影響 山口』
https://www.asahi.com/articles/ASL1D3FNWL1DTZNB003.html
1月13日付で中国新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県の柳井市から周防大島町に向けて大島大橋に敷設した送水管が破断し、11日夜から水を送れなくなった。
柳井地域広域水道企業団は12日、ほぼ全島の約1万世帯、1万5000人に影響する見通しを発表した。
原因は調査中。
2000年に供給を始めた同企業団管内での断水は初めて。
島民は水確保に苦労している。
同企業団によると、11日午後6時15分ごろ、管内各地への流量を監視するシステムで、同町の配水池に水が送られていないと判明。
同10時10分ごろ、大島大橋の橋桁の下を通る送水管が柳井市側から約80mの地点で破断しているのを職員が発見し、送水を止めた。
出典
『周防大島全島で断水 送水管破断、復旧急ぐ』
1月13日12時20分にNHK山口からは、13日に復旧工事が終わったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柳井地域広域水道企業団は、13日朝から破断した部分を取り替える工事を行い、午後6時半ごろ終わったという。
この結果、断水が続いていた周防大島町の水道は、早ければ14日夕方から順次復旧する見通しとなった。
出典
『周防大島町断水 14日復旧か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064334891.html
1月15日19時35分に日テレNEWS24(山口放送)からは、14日に6割程度ではあるが給水が復旧されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
送水管の破損により断水していた周防大島町では、13日から送水が再開されたが、復旧は町内の6割程度にとどまっている。
完全復旧は16日以降にずれこむ見通し。
大島大橋の下を通る送水管は13日、修理が終わり、送水が再開された。
周防大島町の中でも人口の多い小松地区や久賀地区では、14日、給水が復旧し、安堵の声が聞かれた。
町民「お風呂とトイレの水が大変だった。近所に井戸水をもらいに行った」。
クリーニング店の男性「水が出なかったら何もできないので、水が出て初めて仕事ができるから、水のありがたさがわかるね。今まで普通に使ってたけど」。
周防大島町では、柳井市から送られた水はいったん、町内に9ヶ所ある配水池に溜まったあと、各家庭に送られている。
それぞれの配水池には水は溜まっているものの、高台の集落に送水する装置に水が思うように溜まっておらず、完全に復旧したのは町内の6割程度にとどまっているという。
お年寄りばかりおよそ50世帯が暮らす佐連地区。
住民「車がないの。1人暮らしで飲み水くらいはある」。
ここでも水道は復旧せず、お年寄りのために急遽、給水車が駆けつけた。
水を受け取っても、家まで運ぶのが一苦労。
1つ20ℓの水を荷車に載せ、狭い路地をゆっくりと運ぶ。
今回、断水の原因となった大島大橋の下を通る送水管は、1996年に設置されて以来、2か月に1度、目視点検が行われていて、去年11月の点検では異常はなかったという。
破損した送水管の耐用年数は50年で、現在、メーカーが持ち帰って破損の原因を調べている。
送水管破損から4日が経ち、周防大島町では、できるだけ早い完全復旧を目指すとしている。
出典
『周防大島町の断水…復旧はまだ6割程度』
http://www.news24.jp/nnn/news87010062.html
(2018年5月18日 修正1;追記)
2018年5月16日21時21分にNHK山口から、橋を通過する車の振動で接合部分に亀裂が入ったことが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
送水管を管理する柳井地域広域水道企業団は、このほど、送水管が破損した原因と今後の対策をまとめ、地元の議員に結果を報告した。
それによると、橋を通過する車両の振動によってポリエチレン製の送水管をボルトやナットでつなぐ接合部分に亀裂が入り、振動が長期間にわたって繰り返されたことで、亀裂が広がって破損したと考えられるという。
また、再発防止策として、2か月ごとに行っていた目視による点検の回数を毎月1回に増やすことや、厚労省などと連携して送水管の耐久性の検証を行っていくことなどを明らかにした。
柳井地域広域水道企業団の企業長を務める柳井市の井原市長は、「今まで以上に綿密な点検を行っていきたい」と話している。
出典
『通行車両の車の振動で送水管破損』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20180516/4060000383.html
2018年1月8日16時52分に産経新聞から、表面が摩耗した蓋の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
下水道用マンホールの蓋のうち、国の定める標準耐用年数を過ぎて老朽化の恐れがあるものが全体の2割に当たる約300万個に上るとみられることが、7日、業界団体の推計で分かった。
劣化の進み具合はまちまちだが、使用を続ければ、表面がすり減ってスリップ事故が起きるなどの危険もあるという。
業界団体は、下水道用マンホール蓋の主要メーカーでつくる「日本グラウンドマンホール工業会」(東京)。
全国に設置されている下水道用蓋は約1500万個とみられ、市町村が管理。
国交省は、「老朽化したふたの規模は不明」とした上で、「危険性のある蓋が一定数あるかもしれず、各自治体は計画的に交換してほしい」と呼び掛けている。
蓋の標準耐用年数は、車道部で15年、歩道部で30年が交換の一つの目安とされる。
下水道は高度成長期に集中的に整備された経緯があり、同工業会が交換ペースなどから推計したところ、現時点で設置から30年を超えた蓋が約300万個残っている計算になるという。
出典
『マンホール300万個老朽化 下水道で2割、業界推計 スリップ事故の危険も』
http://www.sankei.com/life/news/180107/lif1801070039-n1.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは過去にマンホール蓋受け部分の劣化による事故事例を2件ほど紹介しているが、マンホールの蓋自体の劣化に関する記事は、ブログ者の知る範囲では初めてだ。
2012年1月22日掲載
[昔の事例の顛末] 2006年10月15日 群馬県のガスト駐車場でマンホールに落ちてけがした事故で店側の管理に瑕疵ありとの判決
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1250/
2011年4月13日転載
2010年12月19日 大分のゴルフ場でマンホール固定部のコンクリートが摩耗していたためプレイヤーが落下し重傷 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/97/
2017年6月25日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7276/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7275/
(2017年12月13日 修正2; 追記)
2017年12月6日14時5分にNHK新潟から、職員が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、サイレンで告知を行わないなど安全確認が不十分だったのが事故の原因と結論づけて、現場責任者だった県の職員2人を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察によると、観光放流は初めてだったにもかかわらず、事前に下流の水位の変化などが検討されていなかったほか、サイレンやスピーカーを使った流域への告知も行われていなかったという。
出典
『ダム放流事故で県職員を書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20171206/1030000970.html
2017年11月29日11時29分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は28日、2016年度に実施した下水道管の点検結果を発表した。
22都道県の31か所(計約5km)で、放置すれば道路が陥没するなどの恐れがあり、早期修繕が必要な「緊急度1」と判定された。
15年の下水道法改正で、腐食の恐れの大きい下水道管について「5年に1回以上」の点検が義務付けられた。
点検結果の公表は今回が初めて。
全国の下水道管約47万kmのうち、点検が義務付けられているのは約5000kmで、16年度は約490kmの点検を終えた。
緊急度1は約5kmで、緊急度2、3は計約72km、残りは「劣化なし」など。
16年度に点検していない約4510kmは、今年度を含む4年で実施する。
緊急度1と判定された31か所のうち、今年度末までに青森県八戸市や神奈川県鎌倉市、岡山県備前市など21か所(約3.5km)で、下水道管の入れ替えなどの対策を行う。
埼玉県伊奈町や広島市、福岡市など残り10か所(約1.5km)は、来年度以降に改善する。
出典
『下水道管、22都道県31か所で「陥没の恐れ」』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171129-OYT1T50048.html
以下は11月28日付の国交省報道発表資料(抜粋)。
『下水道管路の点検結果を初公表 ~ 減らせ道路陥没!下水道管路メンテナンスの確実な実施に向けて~』
1 背景・目的
国土交通省では、下水道管路が原因の道路陥没が年間3,300件発生していること等を受けて、平成27年に下水道法に基づく維持修繕基準を創設し、硫化水素による腐食のおそれの大きい下水道管路については、5年に1回以上の頻度での点検を義務づけたところです。
今般、国民・下水道利用者の皆様に下水道管路の現状及び老朽化対策についてご理解をいただくため、腐食のおそれの大きな箇所における点検の実施状況、結果及び対策予定等を「下水道管路メンテナンス年報」として初めてとりまとめ、公表することといたしました。
2 平成28年度の点検結果の概要(詳細は、別紙参照)
〇全国の下水道管路の総延長 約47万kmのうち、腐食のおそれの大きい管路延長 約5,000kmを対象としてとりまとめ。
〇そのうち、平成28年度は約1割(約490km)において点検を実施し、約476.5kmで緊急度を判定。
〇緊急度判定実施延長のうち、緊急度(1)の判定を受けたのは、約1%(約5.0km)
管渠の点検結果※ : 緊急度(1) 1%(約5.0km)、
緊急度(2) 6%(約27.9km)、
緊急度(3) 9%(約44.0km)、
劣化なし 84%(約399.5km)
※緊急度(1): 速やかな措置が必要な場合
緊急度(2): 出来るだけ早期に対策が必要な
場合
緊急度(3): 劣化状況を確認しながら、対策
時期を検討
〇緊急度(1)判定を受けた管渠約5.0kmのうち、今年度末までに約7割(約3.5km)で対策が完了予定。
(残りの約1.5kmについても、必要な措置が速やかに行われるよう、取組状況の定期的なフォローアップ・公表等により、早期対策実施を促してまいります。)
・・・・・
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo13_hh_000361.html
2017年11月24日21時18分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月24日19時22分にNHK岐阜からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県は24日、県が管理する柵のない歩道から平成27年10月、水路に転落死した男性=当時(63)=の遺族に対し、賠償金約3000万円を支払うことで和解すると発表した。
12月議会に関連議案を提出する。
県によると、男性は27年10月3日夜、岐阜市上材木町にある国道256号の歩道から約3m下のコンクリート製の水路に誤って転落。
頭などを強く打ち、搬送先の病院で翌4日に死亡した。
酒を飲んだ後、友人と一緒に歩いていたという。
事故があった歩道は水路部分で狭くなり、その間に転落防止用の柵(幅約1.6m)を設けていたが、事故当時は何らかの理由でなくなっていた。
高さ20cmの花壇が手前にあった。
県は事故後、転落防止のため、柵を設置し直した。
今年2月、歩道を管理する県が安全管理を怠っていたなどとして、遺族が岐阜簡裁に約6500万円の損害賠償を求めて調停を申し立てた。
24日までに岐阜簡裁で行われた調停で、事故の原因について、県の安全管理に問題があっただけでなく、男性も周囲の安全を十分に注意していなかったなどとして、過失割合を半々とする和解案が示され、県は遺族側に和解金として3000万円あまりを支払う方針を決めた。
出典
『水路転落死事故で和解へ 歩道に柵なし、岐阜県賠償』
http://www.sankei.com/west/news/171124/wst1711240094-n1.html
『水路転落死で県が和解金支払いへ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3083008251.html
(ブログ者コメント)
水路への転落事故については、本ブログでも、富山県や岡山県などの事例を数多く紹介してきた。
それら以外、今回の情報を機に調べ直したところ、『なぜ? 小さな用水路で死亡事故』というタイトルの記事が、豊富な写真やイラスト付きでネット配信されていた。
ご参考まで。
(2017年2月8日 NHK けさのクローズアップ)
和久田
「これは、事故が起きたある用水路を再現したものです。
幅は60cm、水深は15cm。
大人ですと、足首ほどの深さしかありません。
取材を進めると、こうした規模が小さい用水路でも、溺れるケースが少なくないことが分かってきました。」
【なぜ? 小さな用水路で相次ぐ死亡事故】
リポート:佐伯記者(富山局)
用水路で溺れて死ぬ事故が全国で最も多い富山県。
毎年、20人前後が亡くなっています。
去年(2016年)6月、事故が起きた用水路です。
ある高齢の男性がおぼれて死亡しました。
用水路は幅60cm、水深15cmほどの小規模なものでした。
・・・・
稲作が盛んな富山県。
点在する住宅を囲むように水田が広がり、その脇に用水路が網の目のように張り巡らされています。
取材を進めると、富山県での死亡事故の多くが、自宅にほど近い、規模が小さい用水路で起きていました。
さらに、死亡した人のほとんどが65才以上の高齢者だったことが分かりました。
なぜ、浅い用水路で溺れてしまうのか?
専門家と共に事故現場に向かいました。
「ここに、用水路に落ちたときの足跡があった。」
長年、さまざまな水難事故を調査・分析してきた長岡技術科学大学大学院教授の斎藤秀俊さんです。
斎藤さんは、高齢者の転落事故では、用水路の水深の浅さが逆に命とりになる場合があると指摘します。
高齢者がつまづいたり、転倒した場合、とっさに手が出ないまま、用水路の底に直接頭をぶつけてしまい、意識を失う確率が高まると見ています。
斎藤教授
「亡くなった方は額に傷があった。どちらかというと頭の前方。
水が少ないと、水底に頭をぶつけたとき衝撃が大きくなる。水深が10cmしかないプールに飛び込むのと同じ。」
さらに斎藤さんは、水深が浅くてもおぼれる理由として、用水路の幅も関係していると考えています。
斎藤教授
「水路の幅が、人間の体の大きさに匹敵するような幅になっている。」
幅の狭い用水路では、転落して身動きがとれなくなった場合、体が水の流れをせき止める形になります。
仮に意識があっても、瞬く間に水位が上昇、起き上がることすらできなくなります。
狭い用水路ならではのリスクです。
斎藤教授
「たとえ30cmくらいでも、水が乗ってしまったら、それだけで3kg以上の重さになる。そういう状態になったら、(高齢者が)頭を上げようと思っても不可能。」
・・・・
土地改良区に代わって、用水路の安全対策に乗り出した自治体もあります。岡山県です。
用水路に転落し死亡する事故が、ここ岡山県でも相次いでいます。
農地の宅地化が進み、用水路の周辺に住む人が増えたことが要因だと見られています。
事態を重く見た県は、市町村と協力し、去年9月から事故現場の詳細なデータを収集しはじめました。
・・・・・
【用水路事故 対策は?】
和久田
「とはいえ、実際に人が亡くなっているわけですし、これからどうやって対策を進めていけばいいでしょうか?」
佐伯記者
「相次ぐ事故を受けて、国は来年度から土地改良区などが安全対策を行う際の費用の一部を補助することを決めました。
財政的に厳しい土地改良区などにも対策を促そうというものです。
しかし、用水路は全国で総延長が40万kmにも上るとされています。
すべての用水路に柵やふたを設置するといった対策は現実的ではありません。
そのため、私たち自身が、まずは用水路に危険が潜んでいるということを認識し、地域の用水路のどの場所が危ないかを認識したり、そういう場所に近づかないよう促すといった、ソフト面の対策もあわせて進めていく必要があると思います。」
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/02/0208.html
2017年10月18日23時52分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後5時15分ごろ、北九州市八幡西区鷹の巣3丁目にある穴生(あのお)浄水場の近くで地中の導水管(直径120cm)が壊れ、筑豊電鉄の線路や市道に大量の水や土砂があふれた。
市上下水道局が導水管のバルブを閉め、水は約1時間後に止まった。
筑豊電鉄が安全確認のために運行を一時停止。
市によると、市道は約650mにわたり、通行が約2時間半規制された。
現場は同区森下町で、筑豊電鉄の森下駅と今池駅の間。
市や警察によると、壊れたのは力丸ダム(福岡県宮若市)から浄水場へ水を送る導水管。
噴き出した水は約1000トンで、道路の冠水はひざ下くらいまでになった。
けが人は確認されておらず、市が壊れた原因を調べている。
出典
『ダムからの導水管が破損、水1千トンが地上に 北九州』
http://www.asahi.com/articles/ASKBL65WNKBLTLLS00B.html
10月18日20時43分にNHK北九州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後5時すぎ、北九州市八幡西区森下町で水が漏れ出していると、市に連絡があった。
水が漏れ出したのは、八幡西区の穴生浄水場と宮若市にある力丸貯水池を結ぶ導水管で、およそ1時間にわたって漏れ出し、午後6時すぎに止まったという。
市によると、断水などの影響はないということだが、筑豊電鉄の森下駅と今池駅の間の線路が一時水につかり、筑豊電鉄によると、10分ほど電車の運転を見合わせたという。
また、警察によると、市道の一部に土砂が流れ込んだため、現場近くではおよそ2時間半にわたって通行止めとなった。
北九州市が、水が漏れた詳しい原因を調べている。
出典
『導水管から漏水 線路が一時冠水』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5024922741.html
2017年10月17日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新ひだか町静内こうせい町1の旧古川で14日、近くに住む無職男性(54)が約2m下の川に落ちて死んでいる状態で見つかったが、すぐ上の橋には柵がなかった。
住民からは「足を踏み外せば危険だ」などの声が挙がっている。
橋は箱型のコンクリート製で、長さ7m、幅7m。
町建設課によると、川底から橋までの高さが4m以上であれば、橋に転落防止の柵を設ける必要があるが、この川は橋の高さが約2mで、設置基準から外れていたという。
出典
『住民「橋に柵あれば」 新ひだか、男性が転落死』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/138944?rct=n_hokkaido
(ブログ者コメント)
〇高さ4m以上という根拠についてザっと調べてみたが、見つからなかった。
〇今回の事例が何時ごろに起きたものかは不明だが、ブログ者も夜間、真っ暗な中、底まで2m程度の柵のない水路に落ちかけた経験があることを思い出した。
当時の状況は、下記記事にブログ者コメントとして記してある。
2014年11月1日掲載
『2014年10月26日 福島県会津若松市の道路脇にある深さ1mの側溝に夕方以降?自転車ごと転落して死亡、側溝には柵も蓋もなかった (他同種事故1件)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4388/
2017年9月20日16時0分に上越妙高タウン情報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後2時過ぎ、上越市浦川原区虫川にある国指定天然記念物「虫川の大杉」で火災が発生した。
警察によると、通報があったのは午後2時5分。
虫川の大杉では、今月上旬から幹の穴を覆っていた銅版を取り外し、杉の皮に取りかえる保護作業が行われていた。
きょうは地上約10mの幹の空洞部分に見つかったハチの巣を除去するため、“いぶしだき”という作業が行われていた。
その最中、火が幹に燃え移ったとみられている。
消火作業により、火は午後3時20分過ぎに消し止められた。
「虫川の大スギを守る会」会長の岩﨑さんは、「地元ではご神木として大事にしてきた大杉。今回のことは非常に残念」と話している。
虫川の大スギは樹齢1200年以上と言われ、高さ30m、幹の周りがおよそ10mと、全国でも有数の巨木。
今から約120年前、雪の重さで枝が折れた影響で、幹の中に空洞ができた。
平成4年にスギを守るため、穴に銅版が取り付けられた。
この銅板の一部が去年5月の強風で壊れ、現在、スギの皮に取り換える作業が行われていた。
出典
『天然記念物「虫川の大杉」で火災 ハチの巣除去“いぶしだき”が原因か』
https://www.joetsu.ne.jp/21480
9月20日18時54分にテレビ朝日からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岩崎さんは、「女王蜂を煙でいぶり出して、働き蜂を駆除する方法だった」と話した。
幹を補強する作業を前に、駆除作業を進めていたという
出典
『蜂の巣駆除で…樹齢1200年超の天然記念物が焼ける』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000110491.html
9月22日19時18分にgooニュース(信越放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
線香を使ってハチの巣の駆除をしている際に引火したものとみられている。
樹木医や市の学芸員らが調査したところ、空洞部が僅かに焦げたものの、保存には影響はないことがわかった。
出典
『虫川の大杉 火災も影響なし』
https://news.goo.ne.jp/article/bsn/region/bsn-kennai20170922-8712787.html
(ブログ者コメント)
今月6日、千曲市で、県宝の建物の軒先にあるスズメバチの巣を煙で燻していて建物5棟が全焼する火事があったばかりだ。(本ブログ掲載スミ)
2017年9月14日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前7時15分ごろ、豊田市大清水町南岬の市道の一部が陥没していたためミニバイクが転倒し、運転手が骨折する事故が起きた。
現場は5日に工事の試掘をして埋め戻した場所で、同市は、施工業者の埋め戻しが不十分だった可能性があるとみている。
市下水道建設課によると、陥没は1.5m四方の範囲で、深さは最大10cm。
通りかかったミニバイク2台が相次いで転倒し、30代男性が右手小指を骨折した。
別のミニバイクの20代男性に、目立つけがはなかった。
現場は片側一車線で、市は一時、片側交互通行の交通規制をして、13日午後1時までに補修を終えた。
周辺では、来年2月までの予定で、7月から下水道管の敷設工事をしている。
今回の事故現場では、5日に施工業者が地中のガス管などの位置を確認するため深さ1.5mを試掘し、埋め戻す作業があった。
業者が12日午後5時半ごろに確認したときは、異常は見つからなかったという。
市は近く、現場を掘り返して原因を調べる。
同課は、「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。再発防止に努めます」と謝罪した。
出典
『道路陥没、男性が指骨折 豊田、ミニバイクで転倒』
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20170914/CK2017091402000047.html
9月14日19時5分にNHK東海からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県豊田市大清水町の市道で、14日午前7時すぎ、通行した2台のバイクが相次いで転倒し、30代の男性が手の指の骨を折る大けがをしたほか、20代の男性も打撲の軽いけがをした。
豊田市によると、事故が起きた道路では1m50cm四方の場所が陥没していて、最大で10cm程の段差ができていたという。
市によると、この場所は9月5日、下水道工事の事前調査のため、一度、地面を掘ってガス管などの位置を確認し、その後、埋め戻したということだが、業者が埋め戻す際に地面を固める作業が不十分だったことが陥没の原因と分かったという。
市は、業者の処分を検討するとともに、再発防止に努めるとしている。
出典
『道路一部陥没し 男性2人けが』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170914/3925281.html
(2017年9月28日 修正1 ;追記)
2017年9月15日付で朝日新聞三河版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
砕石と土で埋め戻した際、上からたたいて固める作業が不十分(転圧不足)だったという。
市は事故の後、陥没した現場を補修したが、14日、再び掘り返して調べていた。
2017年9月8日5時19分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後6時50分ごろ、長野県千曲市八幡にある歴史的な神主屋敷「松田館(やかた)」から出火、約3時間半後に鎮火したが、県宝に指定されている主屋(おもや)と斎館のほか、新座敷、料理の間、味噌(みそ)蔵の計5棟、延べ550m2が全焼した。
警察などによると、市教育委員会から依頼を受けた男性(67)が出火当時、火を使ってスズメバチの巣の除去作業をしていた。
男性は「ハチの巣を駆除するために火を使っていたら引火した」と話しており、警察は、この火が出火原因とみて調べている。
男性は煙を吸って長野市内の病院に搬送された。
軽症だという。
警察と消防は7日朝、現場で実況見分を行った。
市歴史文化財センターによると、同センター職員が5日、主屋の軒下に直径約50cmのスズメバチの巣を発見。
市教委を通じて、男性に駆除を依頼していた。
男性は出火当時、煙幕と可燃性の殺虫スプレーを用いて駆除作業をしていて、煙幕から飛び散った火が殺虫スプレーに引火し、主屋の屋根に燃え移ったと話したという。
男性は去年も敷地内でハチの巣を除去していた。
市によると、松田館は、隣接する武水別(たけみずわけ)神社の神官である松田家の神主屋敷。
一帯は2006年に県の史跡に指定されている。
周囲にめぐらされた堀の跡や土塁もあり、中世の武士の居館跡だったことをうかがわせ、全国的にも貴重な歴史的遺構とされる。
焼失した主屋と斎館は、県が重要文化財として、それぞれ04年11月、14年2月に県宝に指定した。
主屋は木造かやぶきの平屋で、江戸時代の18世紀に建てられたと推定され、松田家が04年、市に寄贈していた。
斎館は古くから祭事に使われ、1861年に改築された寄せ棟造り・瓦ぶきの平屋の建物。
建物内にあった古いタンスや、松田家の祭事に関する書類、神事で使用する道具類、びょうぶや掛け軸なども焼失した。
全焼した5棟のほかに、隠居屋や裏長屋、西の蔵、松田家の家人が住む住宅などがあったが、延焼は免れた。
松田館には1万数千点の古文書が残り、和歌や連歌、俳句などの史料、武田信玄、上杉景勝など戦国武将の発給文書、近世から近代の社務関連文書などもあったが、敷地内にある収蔵庫に保管されていて無事だったという。
市は、2005年から事業費約5億円をかけて、同館を博物館として整備してきていて、来年度中に一般公開する予定だった。
現場に駆けつけた岡田市長は、「江戸時代からの貴重な財産を失い、残念だ。10年以上整備し、オープンしようとしていたところで、ショックが大きい。今後の対応は県や国とも相談したい」と話した。
松田家の家人は「ただただ残念です」と話した。
出典
『ハチの駆除作業中に引火か 長野の県宝「松田館」火災』
http://www.asahi.com/articles/ASK974RC5K97UOOB00W.html
9月8日12時59分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
千曲市教育委員会によると、男性は市教委歴史文化財センターの依頼で、同日午後6時半頃から、主屋の軒先にあった直径40~50cmのスズメバチの巣の撤去作業をしていた。
男性は煙で巣をいぶし、出てきたハチに殺虫スプレーをかけて駆除しており、捜査関係者は、煙からの火の粉などでガスが引火し、建物に燃え移った可能性が高いとみている。
出典
『スズメバチの巣撤去、スプレー引火で県宝全焼か』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170908-OYT1T50058.html
(ブログ者コメント)
厳しい火気管理が行われているはずの重要建造物なのに、なぜ、火気を使用する方法での駆除を許可したのだろうか?
去年も敷地内で駆除したという実績だけで依頼し、駆除の方法は確認しなかった・・・そんなことはなかっただろうか?
(2017年9月28日 修正1 ;追記)
2017年9月15日付で朝日新聞長野東北信版(聞蔵)から、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
千曲市議会の総務文教常任委員会は14日、集中審議を開いた。
出火原因について安西教育部長は「スズメバチの駆除のための火気が原因と思われる」と説明した。
これまでに松田館などの文化財施設で巣の駆除経験がある個人に市側が依頼し、職員の立会なく行ったという。
出席した委員からは「ハチの巣をとるのも工事の一つ。吟味もせず依頼したのは極めて軽率」「文化財は火気厳禁が一般常識。文化財を管理するルールをしっかり決めること」などと厳しい意見が出た。
(2019年2月16日 修正2 ;追記)
2019年2月14日20時22分にNHK信州から、駆除作業していた男性が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、当時、市の依頼を受けて蜂の巣の駆除にあたっていた千曲市の68歳の会社員を14日、重過失失火の疑いで書類送検した。
警察は、この会社員が建物の軒下にあった蜂の巣を駆除しようと、蜂退治用の引火性のスプレーを吹きつけたうえで煙を出すために火を使ったところ巣に火が付き、屋根に燃え広がったとしている。
警察の調べに対し、会社員は容疑を認めているという。
警察によると、会社員は当時、市の非常勤職員だったが、蜂の巣の駆除は業務ではなく、市から個人的に依頼を受けて作業を行っていたという。
出典
『“蜂駆除で県宝焼失” 書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190214/1010007668.html
2017年8月19日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
諏訪市上諏訪の立石公園にある大型滑り台で16日、東京都内の男子大学生(21)が足の骨を折る大けがをしたことが分かった。
滑り台では、2015年8月に4歳の女児、昨年9月には20歳の男性が足を骨折する事故が起きている。
設置者の市は滑り台の利用を中止し、安全対策を検討している。
市によると、男子大学生は16日午前5時ごろ、雨の中で滑り下り、出口のカーブ付近で鉄製の転落防止柵に激しくぶつかってけがをしたとみられる。
市内の病院に運ばれたが、入院はしていないという。
滑り台は全長52m、高低差15mで、市が2000年度に設置した。
入り口には、滑走面がぬれている時はスピードが増すため利用を禁じるとの注意書きを掲示。
昨年の事故を受けて、ルールを守るよう呼び掛ける「警告」看板も取り付けていた。
市は21日の市議会総務産業委員会に事故の発生を報告し、対応を説明する見通しだ。
出典
『諏訪の大型滑り台、また事故 男性骨折、利用中止に』
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20170819/CK2017081902000019.html
(2019年8月26日 修正1 ;追記)
2019年8月21日18時12分にNHK信州から、滑り台が撤去されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
諏訪市の立石公園で観光客などに親しまれていた長さ50mを超える大型のすべり台が、相次ぐ事故を受けて、市は今年度中に撤去する方針を決めた。
撤去の方針が決まったのは諏訪市の立石公園にある全長52m、高低差15mの大型すべり台で、21日、諏訪市の金子ゆかり市長が定例の会見で明らかにした。
諏訪湖を一望できる立石公園は人気アニメ映画の舞台にもなったとされ、多くの観光客が訪れる。
このすべり台は、自然を感じながらスリリングな体験ができると人気だったが、市によると、平成19年以降、7件の事故が起きているという。
事故は、すべり台が雨で濡れているときや、酒を飲んだ状態で滑って起きていて、けがをした人の中には外国人観光客もいるという。
公園を管理する市では、日本語のほか英語やポルトガル語などの外国語で注意を呼びかける看板や防護マットを設置する対策をとっていたが、その後も事故があとをたたないことから、市は今年度中の撤去を決め、新たな遊具の設置はしない方針だという。
公園を訪れていた人たちからは、「楽しいすべり台だったのでさみしい」と惜しむ声がある一方、「急でカーブもきついので、安全を考えるとしかたないと思います」という声も聞かれた。
金子ゆかり市長は、「事故が続くと観光面でのイメージダウンになりかねない。市としても残念だが、眺めの良い場所なので、景色を楽しんでほしい」と話している。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20190821/1010010059.html
8月20日6時1分にYAHOOニュース(長野日報)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
長野県諏訪市は、市が管理する立石公園(上諏訪)の大型滑り台を撤去する方針を固めた。
使用が禁止されている降雨時などに使ってけがをする人が相次いでいることを踏まえた。
26日に開会する市議会9月定例会に撤去工事費900万円を計上した
2019年度一般会計補正予算案を提出する。
大型滑り台では6月7日、観光で訪れていた台湾の30代男性が使用して尻に全治2週間の裂傷を負い、その後、使用を中止している。
原因は特定されていないが、当時は雨でぬれて加速しやすい状況だった。
市によると、滑り台では07年度以降、把握しているだけで今回を含め7件の事故が起きている。
滑り台では、側面に設置されている転落防止柵に体をぶつけて足を骨折するケースが多かったことから、市は18年に柵への衝撃を吸収する防護マットを設置した。
ぬれた時に使って事故が発生したことを知らせる看板も設けて注意を促してきたが、事故が絶えない状況が続いていた。
市によると、同公園を多くの人に親しんでもらおうと、ステージ状の展望テラスや他の遊具などと共に、滑り台を2000年度に設置した。
設置に当たり、市は、住民を交えた「サンセットプロジェクト委員会」を設けるなど、内容を話し合った。
滑り台は長さ52m、高低差15mで、ポリエチレン樹脂製の台をS字状に滑る。
市都市計画課は、「ルールを守らずに使う人のけがは防ぎようがない。事故が頻発しており(撤去は)やむを得ない」としている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190820-00010000-naganonp-l20
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の4コマ。
注意表示板や防護マットなどが映されていた。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。