2019年5月15日5時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真や図解付きでネット配信されていた。
校庭や園庭に置かれ、いつも子どもたちでにぎわう遊具。
遊びを通して挑戦を繰り返し、成長する場でもある。
だが、国の安全指針が浸透せず、点検が不十分な遊具も少なくない。
現場任せの安全管理を変える仕組み作りが求められている。
園庭で走り回って遊んでいた女児(当時3)は時折、フェンス越しの部屋をのぞいていた。
そこには前日に入所したばかりの0歳児の妹がいた。
2017年4月、香川県善通寺市の保育所。
女児はうんていの支柱とはしご(高さ約1m)との間にできたV字部分に首を挟まれた状態で見つかった。
保育士が気づいたのは約10分後。
救急搬送されたが、18年1月に亡くなった。
うんていは、妹のいる部屋のすぐそばにあった。
業務上過失致死容疑で捜査を受けた園長は今年1月に不起訴(嫌疑不十分)となったが、遺族が起こした民事訴訟は続く。
訴訟の資料では、うんていは子どもの成長に応じてはしご部分の高さを変えることができ、事故時はV字部分の角度は約44°だった。
遊具の安全をめぐっては、都市公園を所管する国交省が02年に指針を定め、日本公園施設業協会(東京、遊具メーカーなど約130社)が具体的な数値を盛り込んで安全基準を自主的に作成。
55°未満の上向きのV字部分を設けてはならないとしている。
保育所を運営する社会福祉法人は、年1回、業者に頼んで遊具の劣化などを点検していたが、安全基準を満たすかは調べていなかった。
理事長は取材に、「私も園長も、事故が起きるまで指針や基準を理解しておらず、危険な状態と認識していなかった。遊具を設置した責任はあり、大きな事故が起きたことは申し訳ない」と話す。
学校や幼稚園などにありながら、安全指針に沿って点検されていない遊具もある。
【総合遊具から3m下に落ちた】
神奈川県茅ケ崎市教育委員会は昨夏までに、市立小12校の総合遊具「アマゾンジャングル」を撤去した。
11年7月、市立西浜小からの連絡で母親(40)が駆けつけると、小学2年の息子は玄関前で寝かされ、意識もうろうとなっていた。
遊具から約3m下に落ち、頭の骨が折れるなどして1カ月近く入院した。
「安全なはずの学校で、こんな事故が起きるとは」と、母親は振り返る。
事故は、複数の高台やはしご、滑り台を組み合わせた総合遊具で起きた。
両親は男児とともに、設置や管理に瑕疵があったとして市を提訴。
協会に調査を依頼すると、安全基準の3mを上回る最高4m近くの高さから転落する可能性があり、頭を挟みかねない隙間も複数あった。
協会は、4段階評価で最も危険性が高いハザード3にあたり、使用不可と報告した。
17年7月、市が解決金を払い、遊具を撤去することで和解した。
市教委が他の11校にある同型の総合遊具を調べると、いずれもハザード3。
指針ができる前の1978~92年に設置され、点検では遊具の劣化しか調べていなかった。
市教委は取材に、「11校の総合遊具は調査でハザード3が判明し、老朽化も進んでいたため、速やかに使用禁止や撤去に踏み切った。国から活用を促された指針を点検にいかしてこなかったのは事実。残念に思う」と話す。
予算がなく、指針や基準に照らした点検をすべて行うのは難しいが、危険度の高いものから修繕などを始めているという。
【劣化点検のみで、安全基準調べない事例も】
90年代以降、子どもが箱ブランコと地面の間に挟まれて死亡する事故などが相次いだ。
都市公園を所管する国交省は、02年に遊具に関する安全指針を定め、これを受け、日本公園施設業協会が自主的に安全基準をまとめた。
学校と幼保を所管する文科省と厚労省は自治体に、施設内の遊具について国交省の安全指針などを活用するよう呼びかけているが、十分に浸透していないのが実情だ。
協会理事で安全基準作りの中心を担った遊具メーカー丸山製作所(東京都江東区)社長の丸山さん(53)によると、劣化点検のみを行い、基準について調べていないケースは少なくないという。
「子どもが一度の失敗で命を落としたり、障害を負ったりすることは大人の責任で防ぐべきだ」と話す。
津市教委は、市内すべての小中学校などで、安全基準に沿った点検を行っている。
ハザード3の遊具を優先的に修繕し、13年度は小学校の遊具の約35%もあったが、18年度は約13%まで減少。
日頃の点検に生かすため、教職員らは着眼点を協会の講習で学んでいる。
子どもの事故予防に取り組むNPO法人「Safe Kids Japan(セーフキッズジャパン)」の山中龍宏理事長(小児科医)は、「安全の指針がよく理解されていないようでは意味がなく、国は危険性が高いものから要点をまとめて周知するなどの工夫をすべきだ。自治体職員や現場の教員、保育士らによる管理には限界があり、国は、安全を満たしているかを専門業者が年1回は調べる仕組みをつくる必要がある」と話す。
◇
日本スポーツ振興センター(JSC)の14~16年度の学校事故をめぐる災害共済給付データを産業技術総合研究所が分析すると、遊具での事故は小学校で年間平均2万7000件超、幼保で1万3000件近く起きている。
落下が非常に多く、比較的重いけがでは頭のけがや腕の骨折が目立つ。
北村主任研究員は、「頭部は衝撃が大きいと重傷になる可能性があり、遊具からの落下に備えてゴムマットなどの軟らかい素材を敷いて衝撃を緩和する対策が必要だ」と提言する。
【事故が多い遊具】
□小学校
1 鉄棒 7171
2 うんてい 2635
3 ぶらんこ 2535
4 総合遊具・アスレチック 2154
5 すべり台 2136
□幼稚園・保育所など
1 すべり台 2040
2 総合遊具・アスレチック 1628
3 鉄棒 1337
4 砂場 1142
5 うんてい 1084
※小学校、幼保の管理下で起きた遊具ごとの事故件数。
JSCの2014~16年度のデータから3カ年平均を産総研が算出
【重い事故が起きやすい遊具】
うんてい 21.1%
総合遊具・アスレチック 13.6%
登り棒 13.2%
遊動円木 13.0%
ぶらんこ 12.7%
固定タイヤ 12.6%
鉄棒 12.4%
すべり台 12.4%
回旋塔 11.0%
ジャングルジム 10.8%
シーソー 10.4%
砂場 6.1%
※遊具ごとにみた重い事故の割合。
2014~16年度、小学校、幼保の遊具事故で、JSCの給付額1万円以上
から産総研が算出
出典
『うんていのすき間に挟まれ死亡 遊具の安全、なぜ不十分』
(ブログ者コメント)
善通寺事例は本ブログでも紹介スミ。
2019年4月15日22時31分に山陽新聞から下記趣旨の記事が、倒れた標識の写真付きでネット配信されていた。
15日午後0時10分ごろ、倉敷市玉島勇崎の市道で、岡山市の女性(68)が運転する軽乗用車が、左の歩道側から倒れてきた道路標識と衝突した。
女性と助手席の娘(29)が腰などに痛みを訴えており、軽傷のもよう。
警察によると、道路標識は高さ約5.3m、幅約3.2mで、支柱の直径は約15cm。
歩道に埋め込まれた支柱が上部で車道側に曲がり、標識を取り付けるタイプ。
根元から折れており、折れた部分は腐食していた。
何かがぶつかったような痕跡はなく、原因を調べている。
倒れた道路標識は県警が1985年に設置。
直近の点検は2017年5月に目視などで行い、問題は見つからなかったという。
県警交通規制課は「被害に遭われた方や付近住民にお詫びする。県内の標識柱などを緊急点検し、再発防止に努める」としている。
出典
『道路標識倒れ車衝突、2人けが 倉敷、腐食した根元が折れる』
https://www.sanyonews.jp/article/890071/?rct=syuyo
4月15日19時53分にNHK岡山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日正午すぎ、倉敷市玉島勇崎で市道の脇に設置されていた道路標識が、突然、根元部分から道路に倒れた。
この際、岡山市の68歳の女性が運転する軽乗用車の左前部分とぶつかり、この女性と、助手席に乗っていた29歳の娘が腰に軽いけがをしたとして、病院で治療を受けている。
警察によると、倒れた標識は鉄製で、高さがおよそ5m30cmあり、上部が道路の上にせり出しているタイプだという。
運転していた女性は「突然、標識が倒れてきて、道路で弾んでいるのが見えたが、よけきれずにぶつかった」と話しているという。
また、昭和60年に警察が設置し、おととし5月に点検した際は異常は確認できなかったが、根元の部分が腐食していたという。
岡山県警察本部は、けがをした女性に謝罪したうえで、「県内の標識を緊急点検し、再発防止に努めていきたい」とコメントしている。
緊急点検は明日から、警察が管理する県内の交通規制標識およそ11万本を対象に行うという。
出典
『倒壊の道路標識に車 2人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190415/4020002609.html
4月16日23時4分に山陽新聞からは、警察官による点検が始まったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、岡山県警は16日、県内の標識計約11万カ所の緊急点検を始めた。
事故現場を管轄する玉島署では、署員9人が計60カ所で点検。
道路標識を手で揺すり、金づちでたたいて音の高低を聞き分けながら、傷み具合を確かめた。
支柱の地中に埋められた部分が折れたことを踏まえ、地面をスコップで掘り返して根元の腐食の有無も確認した。
今回倒壊した標識は、支柱の上部で車道側に曲がった「オーバーハング方式」と呼ばれるタイプ。
県警は、同タイプの約3000カ所について優先してチェックし、5月末までに作業を終える予定。
その後、陸橋や電柱のアームなどに取り付けた標識についても、順次、点検を進める。
県警交通規制課は「速やかに点検を終え、再発防止に努めたい」としている。
出典
『道路標識事故受け県警が緊急点検 11万カ所、傷み具合確認へ』
https://www.sanyonews.jp/article/890413/
4月18日14時15分にNHK岡山からは、折れた標識の定期点検記録がデータを上書きしていたため保存されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
折れた標識では、昭和60年に設置されてからおととしの点検まで、30年あまりにわたってどのように点検が行われていたか記録が残っていないことが分かった。
その原因として警察は、岡山県警察本部が平成16年から、点検の記録を台帳ではなくシステムに登録するよう変更し、それ以降、データを上書きしてきたため、過去の記録が消えてしまったとみている。
警察庁は通達で点検の記録を残すよう定めているが、こうしたケースはほかの複数の標識でも見つかったということで、県警察本部は各警察署などに対して、適切な管理のために記録は上書きせずに新規で登録し過去のデータを消さないよう、緊急の通達を出した。
出典
『折れた標識 適切に点検記録せず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190418/4020002625.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
腐食部分がアップで映されている。
それにしても、点検記録を上書きするとは・・・・。
記録することの意味や目的を知らなかったのだろうか?
(2019年6月4日 修正1 ;追記)
2019年5月30日22時29分に山陽新聞から、県警による点検が終了し危険標識55本を撤去したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月3日12時56分にNHK岡山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は30日、事故を招いた標識と同じタイプの約3000本について点検を終えたと発表した。
根元がさびて倒壊の恐れがある55本を撤去し、順次更新しているという。
県警交通規制課によると、倒れた標識は、支柱の上部で車道側に曲がった「オーバーハング」と呼ばれるタイプ。
55本のうち20本を更新済みで、柱の直径を従来の15~20cm程度から30cm弱へと太くしたり二重塗装を施したりして耐性を強化、あるいは鉄と地面が接触しないよう土台をかさ上げした。
県警は今後、専門業者に委託し、「オーバーハング」タイプの約3000本を再チェックする予定。
陸橋や電柱などに取り付けられた標識(計約10万5000カ所)についても点検を進める。
同課は「実効ある点検を進め、適正な標識管理に努める」としている。
出典
『倒壊事故と同タイプ標識点検終了 岡山県警、根元さびた55本撤去』
https://www.sanyonews.jp/article/903787/
『道路標識55本でさび』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190603/4020002882.html
2019年4月10日19時31分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
雪どけが進み、子どもたちが公園で遊ぶ機会も増える季節。
心配なのが遊具の事故だ。
雪の多い北海道では毎年、雪で腐食が進んだり壊れたりして、春先の事故も起きている。
5年前の春、札幌市白石区の公園で鉄棒の接続部分が壊れ、遊んでいた当時5歳の男の子が手首を骨折するけがをした。
雪の水分で遊具がさびやすくなるとされ、腐食を見逃すと事故につながりかねず、春先の点検は何より重要だ。
今月から委託業者による点検が始まった札幌市。
特にさびやすいのが土の中。
業者の男性は、「掘らないと目視することができないので、掘って目で見てどういう状況になっているかっていうのを確認しています。危険がない状態を維持していきたいと思います」と話していた。
一方、遊具が壊れるのは腐食や老朽化だけとは限らない。
こちらの滑り台、雪の重みで滑る部分が途中で折れている。
中には、ブランコの支柱まで雪ですっぽりと覆われた公園もある。
実はこの状態、自然に積もったのではなく、周辺の道路や住宅地で除雪された雪が捨てられたとみられている。
公園を利用する母親は、「公園に雪を捨てる方もいるので、雪の重みで圧迫され、遊具がかわいそうだと思ってみています」と話していた。
札幌市内の公園は、原則、遊具や樹木を守るため、雪を捨てることはできないが、ルールを無視した行為で遊具が壊される被害が後を絶たないという。
市の担当者は、「何も考えずに無造作に雪を捨てていると思いますが、地域住民が雪を投げ入れたことで遊具が壊れて子どもたちがけがをするのは悲しい結果ですので、本当にご遠慮願いたい」と話していた。
札幌市によると、こうした遊具の改修や交換などで、この2年間は毎年1億6000万円程度の費用がかかっているという。
札幌市内では、原則、公園に雪を捨てることは禁止だが、どうしても雪を捨てる場合は遊具や樹木の付近に置かないよう、町内会と覚え書きを交わし、ルールを守るよう呼びかけている。
しかし、あまり浸透していないのが現状のようだ。
遊具が壊れていると、子どもたちが利用できなくなるし、事故につながるおそれもある。
ルールを守るとともに、この時期、遊具で遊ぶ際は、壊れた箇所がないか注意してほしい。
出典
『公園で遊ぶ季節 遊具は大丈夫?』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190410/0009404.html
(ブログ者コメント)
5年前の事故で折れた鉄棒の映像。
この事例は本ブログでも紹介している。
ブランコの下に敷かれた鉄板をハンマリングして点検。
空中の床を下からハンマリングして点検。
ブランコの支柱は両手で強く揺すって点検。
10日前に倒壊した愛知県のあずまや(本ブログで紹介スミ)も、この程度力を入れて揺すっていれば、その時点で倒壊したのではないだろうか・・・と思うほど、力をいれて揺すっていた。
滑り台着地点の支柱の根元部分をハンマーの頭で掘ったうえで、地中に隠れた部分の腐食有無を点検。
大量に捨てられた雪で埋まってしまったブランコの支柱。
2019年4月4日10時8分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日正午すぎ、愛知県扶桑町にある県営公園の尾張広域緑道で、散歩中の70代の女性が公園内に設置されている屋根付きのベンチで休もうとしたところ、屋根を支える柱が根元から折れ、足首の骨を折るなどのケガをした。
県によると、ベンチに取り付けられている屋根の部分は3.5m四方で、高さ約3mの鉄製の柱で支えられていた。
事故のあと県が調べたところ、柱の根元の部分は錆びて腐食していたという。
このベンチは平成5年に設置されたもので、公園の管理者によって日常的に目視での点検と月に1回の劣化具合などを確かめる集中点検が行われていたということだが、3月に行われた点検では異常は発見できなかったという。
県は、同じようなベンチがあるほかの県営公園で緊急点検を行っているほか、これまでの点検の方法に問題がなかったかなど、詳しく調べることにしている。
出典
『公園の屋根付きベンチ倒壊で骨折』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190404/0004040.html
4月4日6時0分に中京テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県によると、3日午後0時半ごろ、扶桑町高雄の県営尾張広域緑道で70代の女性が鉄製の屋根付きベンチに座ろうとしたところ、ベンチが根元から倒れたという。
女性はベンチに挟まれ、足首など3か所を骨折する重傷。
公園は県の外郭団体が管理者の指定を受けていて、毎日、目視による点検のほか、月に1度、手で触れて強度を確かめる点検も行っていたという。
県は、点検で異常を見逃した可能性もあるとみて、事故原因を調べている。
出典
『屋根付きベンチが倒壊 女性重傷 愛知・扶桑町』
https://www2.ctv.co.jp/news/2019/04/04/46483/
4月4日12時7分に朝日新聞からは、写真付きで同趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、同日午後0時半ごろ、女性があずまやのベンチに腰掛けた際、屋根を支える鉄製の支柱が根元から倒れた。
根元部分が腐食していたのが原因とみられるという。
3月下旬に点検した際には異常に気づかなかったという。
県は記者会見で謝罪したうえで、県内の同様のあずまやの緊急点検をする。
出典
『根元からポキッ あずまや倒壊女性が重傷 愛知・扶桑』
https://www.asahi.com/articles/ASM443FCNM44OIPE008.html
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の2コマ。
ベンチ部分が邪魔で目視点検困難ゆえ、手で触れて強度を確かめる決まりになっていたのだろうか?
しかし、支柱の根元がボロボロに腐食している状態から考えると、そういった点検を行っていなかった可能性も考えられる。
(2020年7月10日 修正1 ;追記)
2020年7月7日10時0分にNHK東海からは、月に1回の点検が実施されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察は管理に問題がなかったか捜査していましたが、月に1回の集中点検が実施されておらず、点検表も作成されていなかったことがわかったということです。
このため警察は、安全点検を怠った結果、事故につながったとして、ベンチを管理する愛知県都市整備協会の56歳の職員ら3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
調べに対し、3人は容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200707/3000011608.html
7月6日19時0分に名古屋テレビからは、建設以降、基礎部は点検していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倒壊したあずまやは1993年に建てられて以来、目視の点検のみで基礎部分の点検はされていませんでした。
https://www.nagoyatv.com/news/?id=001711
7月7日6時51分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、放置すれば壊れる恐れありと知りながら・・・という下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、支柱が金属製で腐りやすく放置すれば壊れる恐れがあると知りながら点検作業などを行わなかったとして尾張広域緑道管理事務所の所長で56歳の男性ら3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/abe6cc0af8ec058bde7c58a03d6cd68d031ab8e5
7月9日7時30分に朝日新聞からは、全国であずまや倒壊事故が相次いでいるという下記趣旨の記事が、事例の一覧表付きでネット配信されていた。
公園の休憩スペースなどにある「あずまや」が倒壊する事故は全国で相次いでいる。
朝日新聞が調べたところ、2018年以降、少なくとも9基が支柱の腐食や災害の影響で倒れていたことが分かった。
死傷者が出たのは3件。
岡山市で昨年5月、公園のあずまやが強風で倒れて20代男性が2週間のけがを負った。
市によると、原因は支柱の腐食。
点検は不定期で、外観を目視するだけで、最後の点検は事故の約2カ月前だったという。
地震や台風といった災害で倒壊するケースも目立つ。
18年の胆振東部地震で大きな被害を受けた北海道厚真町では、揺れの影響で公園の1基が倒れた。
このほか、同年の台風によって、北海道当別町や沖縄県沖縄市でも倒壊した。
遊具の製造業者などでつくる業界団体は、「子どもの事故が起きやすい遊具に比べて、安全面への配慮が欠けがちになっている」と指摘する。
背景にあるのは、あずまやを管理する基準の甘さだ。
公園の遊具は、子どもの事故が多発したため、18年から年1回の点検が法律で義務づけられた。
的確な点検ができる技術者の登録制度も設けている。
一方、あずまやには定期的な点検の法的な義務はなく、安全管理は自治体にゆだねられている。
耐震強度などを算出する構造計算が求められない点も、課題として浮かぶ。
高知県安芸市では、04年に台風で倒壊し、11年に再建した木造のあずまやが18年に再び台風で倒壊。
市は19年、あずまやを台風並みの風速に耐えられるようにする方針を独自に打ち出した。
日本大の八藤後(やとうご)猛教授(建築安全工学)は、「一本柱のあずまやの場合、支柱に大きな力がかかる。安全管理上は特に注意を払う必要がある」と指摘する。
【あずまや点検怠った疑いで書類送検】
愛知県扶桑町の県営公園で昨年4月、休憩場所のあずまやが倒れて女性が大けがをした事故で、愛知県警は6日、公園の管理事務所の所長ら男性3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検し、発表した。
容疑を認めているという。
犬山署によると、送検されたのは、尾張広域緑道の管理事務所の所長(56)=愛知県小牧市=と主査(50)=同県尾張旭市=、点検を担当していた嘱託職員(62)=同県春日井市=。
昨年4月3日午後1時ごろ、同県犬山市の無職女性(72)がベンチに腰掛けた際、あずまや(高さ約3メートル、重さ約790キロ)の金属製の支柱が根元から倒れ、右足が折れる重傷を負った。
3人は支柱の点検を怠り、女性にけがを負わせた疑いがある。
同緑道を管理する県都市整備協会(名古屋市)などによると、このあずまやは1993年に設置された。
国や県が2015年、他県での倒壊事故を受けてあずまやの点検をするよう通知。
月1度、設備に異常がないか点検することになっていたが、管理事務所は点検せず、チェックリストも作っていなかったという。
事故後、同協会が管理する公園のあずまやを一斉点検し、根元の腐食がみられた5基を撤去、一部を使用禁止にした。
協会の担当者は6日、取材に「今後このような事故が二度とないようにしたい」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASN774CY1N76OIPE01P.html
(修正2)
名古屋地検一宮支部は2020年7月30日、3人を不起訴とした。
理由を明らかにしていない。
2018年11月26日に掲載した第1報(2/2)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9094/
(2019年4月5日 修正4 ;追記)
2019年3月29日20時20分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、恵庭市の山の中で国の森林事務所の職員を猟銃で誤って撃って死亡させたとして逮捕された50歳の自営業者について、札幌地検は29日、業務上過失致死の罪で在宅のまま起訴した。
在宅起訴されたのは札幌市中央区の自営業、S被告(男性、50歳)。
起訴状などによると、S被告は去年11月、恵庭市盤尻の山の中で、林野庁の恵庭森林事務所の職員、菅田さん(38)を猟銃で誤って撃って死亡させたとして、業務上過失致死の罪に問われている。
S被告は逮捕後、釈放され、検察は在宅のまま捜査を続けていたが、捜査の結果、過失が認められるとして29日、起訴した。
これまでの調べによると、S被告は当時、鹿狩りをしており、鹿笛を吹いたところ,およそ120m離れた場所で何かが動いたため、十分な確認を行わないまま、鹿と勘違いして菅田さんを撃ってしまったという。
検察はS被告が起訴された内容を認めているかどうか明らかにしていない。
出典
『恵庭の猟銃誤射で在宅起訴』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190329/0009073.html
3月29日20時2分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、S被告は2014年に道の狩猟免許を取得。
「白く動くものを見た」、「シカと間違えて撃った」と供述しているという。
出典
『猟銃誤射の男を起訴 札幌地検』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/291493
(2022年5月6日 修正5 ;追記)
2022年5月5日8時1分にYAHOOニュース(JB press)からは、ガサドンで撃ったのではなく狙って撃ったとしか思えないというエゾ鹿撃ちの女性の見解などが、下記趣旨でネット配信されていた。
・・・
許可銃には「業務上過失致死・致傷」となる事案がある。
狩猟中に誤って人を撃ってしまい死傷させた場合だ。
近年では2018年11月20日、北海道恵庭市の国有林で林野庁の職員がハンターに誤射され死亡するという痛ましい事故が起きた。
ハンターは「業務上過失致死」で逮捕された。
世間に衝撃を与えた事件だったが、その後の行政の対応も、われわれハンターにとって衝撃的だった。
林野庁北海道森林管理局(以下、当局)は、その後、道内国有林における狩猟を2019年の3月末まで禁止・制限するという異例の対応に出たのだ。
当時は猟期の真っただ中だ。
誤射したハンターとは全く無縁の北海道のハンターや、北海道の雄大な大自然の中で猟を楽しみにしていた道外のハンターたちは巻き添えを食ったと言ってもよい対応だった。
悲しかったのは、安全確認を十二分にしながら狩猟をしているハンターたち全員が、逮捕されたハンターと同じ程度の技能とモラルしかないと受け止められているように感じたことだった。
■ガサドン
ガサドンとは、ウルトラマンに出てくる怪獣の名前……ではなく、狩猟時に藪や林で「ガサッ」と鳴ったからターゲットの確認もせずに「ドン」と撃つことをいう。
誤射が起こる典型的な事例として「ガサドン」は使われている。
私から言わせれば、ターゲットを確認せずに発砲するなどありえないし、「目視もしてないのになんで当たるねん?」というところだ。
ガサドンで誰かを殺傷したら、やはり「業務上過失致死・致傷」となる。
なぜガサドンが起こるのか。
慎重さが足りない、小心者である(獣が怖い)、銃を使うことに対する謙虚さがない、脊髄反射の短慮者である、経験が少ない、目が悪い、要するにアホである……などなど考えられるが、銃を使う者としてはどれもまったく話にならない幼稚さが、ガサドンを引き起こしている。
先ほどの職員は倒木を片付けるために「発砲が禁止されている林道(公道)上を歩行していたにもかかわらず」撃たれたとのことだから、ガサドンではない。
狙って撃ったと推測される。
ただし、長距離の射撃ができるライフルではなく、短距離射撃のショットガン(散弾銃)でもなく、ハーフライフル銃を使用している。
距離は130mだった。
大口径ライフル競技の公式大会で優勝経験のある鎌田正平氏によると、「ハーフライフルで130mはなかなかの腕前」とのこと。
そのような腕を持つと思われるにも関わらず、当該ハンターは、白いタオルがエゾ鹿の尻尾に見えたと説明したそうだが、犠牲になった職員の方は「赤色のジャンパー、オレンジ色のヘルメットを着用し、狩猟者から見て十分目立つ格好の安全対策を講じたうえで」作業していたとされるので、その姿をエゾ鹿と誤認したとは考えにくい。
さらに、スコープを覗かずに撃ったという説も一部にあるが、本当に130mをスコープなしで命中させたのだとしたら超人技である。
筆者にとっては理解しがたい点がいくつも残る事故だった。
・・・
■撃てる場所、撃てない場所
狩猟を行うものにとって、銃で他人を傷つけたり、さらには命を奪ってしまったりなどということは、絶対にあってはならないことだ。
そのために、さまざまなルールが設けられている。
・・・
■「撃たれたら」という恐怖
今年(令和4年)の3月、シーズン最後の猟で最後に獲ったメス鹿を、師匠が回収しに行った時のこと。
私は撮影のため、深い雪の中をボコボコと何度も埋まりながら進んでいたら、ダーーーーン、ダーーーーーーンとこだまする、そう遠くない発砲音がした。
日没が近く、辺りが暗くなってきた頃だった。
うーん。もし間違って撃たれるとしたらこういう状況だろうか。
(鹿じゃありません、私は鹿じゃありません……)と心の中でつぶやきながら(撃たれませんように)と祈っていた。
こだまの仕方から、至近距離ではなく私が撃った山の裏側で撃っているような距離感だった。
うむ。これからは回収の時はライトを携行した方がいいだろう。
経験してわかることはたくさんあり、すぐに次に生かす。
それが進化していく早道だと思う。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/aad113cd7397e5f9c71543e18d21f53cd087ac34?page=1
2019年3月16日19時46分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月13日午後4時半頃、生駒市南田原町の国道168号線にアルミ製の板が落ちているのを通りかかった人が見つけた。
道路を管理する奈良県によると板の大きさは縦1m25cm、横1m、重さは7kg。
5mほどの高さに設置されている道路標識の表示の一部を隠すために取り付けられていたものだという。
人や車などへの被害の報告は入っていない。
板が取り付けられた詳しい時期は分かっていないが、リベットと呼ばれる金具で標識に固定されていたということで、奈良県は原因を調べるとともに、ほかの場所でも落下のおそれがないか緊急の点検を進めている。
出典
『7キロのアルミ板 標識から落下』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20190316/2050002014.html
(ブログ者コメント)
以下は、板が取り付けられていた標識と板のリベット穴。
2019年3月8日10時14分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
総務省中四国管区行政評価局は7日、岡山、広島、山口県の公園で行った遊具の安全確保に関する行政評価・監視結果を公表した。
岡山、福山市などで、事故の恐れから使用不可とされながら放置するなど、管理が不適切な事例があった。
昨年6、7月に、計81公園の遊具315基を抽出して現地調査を実施した。
岡山市の公園では、タイヤをくぐるなどする遊具2基について、2017年度の業者による安全点検でタイヤをつるした支柱との間に頭を挟み込む危険があるとされたのに、未対応だった。
同評価局による現地調査を受け、市は今年1月、安全対策を講じたという。
福山市は7公園のブランコなど13基、庄原市は国営公園の滑り台など2基で、同様に対策が取られていなかった。
調査は、全国的に公園遊具の事故が相次いでいることから実施。
この日、同評価局は、管理する自治体に助言する立場にある国交省中国整備局に再発防止を求める意見を通知した。
出典
『使用不可の遊具、岡山などで放置 中四国行政評価局が調査』
https://www.sanyonews.jp/article/877910/
※以下は、平成31年3月7日付で総務省中国四国管区行政評価局から発表された
報道資料。
総務省中国四国管区行政評価局は、都市公園の遊具の安全確保を図るため、国土交通省中国地方整備局と岡山・広島・山口各県内の公園管理者 (県・市町村)を対象に、公園遊具の管理状況、事故対策の実施状況を調査しました。
本日、国土交通省中国地方整備局に対し、必要な改善措置について通知しましたので、公表します。
・・・・・
『「都市公園における遊具の安全確保に関する行政評価・監視」の結果』
http://www.soumu.go.jp/main_content/000604702.pdf
(ブログ者コメント)
公園遊具の不具合事例は、本ブログでも過去に多数紹介スミ。
2019年3月8日18時44分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時50分ごろ、愛知県武豊町の町立中央公民館の講堂で緞帳(どんちょう)が落下し、舞台にいた町立竜宮保育園の園児ら8人がけがをする事故があった。
警察や町などによると、園児らは10日にある町福祉まつりで披露する健康体操のリハーサルをしていた。
町職員が電動のボタンを操作し、緞帳を最上部まで上げた際に異音がして、緞帳が閉まるように一気に落下したという。
緞帳を巻き上げるチェーンが切れており、上部から緞帳をつるすワイヤの一部も切れたという。
舞台にいた34人のうち、園児6人と保育士2人が頭や体を打つなど軽いけがをし、うち園児4人が病院に運ばれた。
多くは緞帳の裏側にいて直撃は免れたが、驚いて舞台から落ちたり、泣いたりした子もいたという。
町教育委員会生涯学習課によると、緞帳は長さ約11m、高さ約5.5m、重さ約350kg。
公民館が完成した1976年5月から使われていた。
1年に1度、保守点検をしており、昨年12月22日の点検でも異常はなかったという。
同課の伊藤課長は、「小さなお子さんにけがをさせ、精神的なダメージを与えてしまい申し訳ない。各家庭を回っておわびしたい」と話した。
出典
『公民館の緞帳が落下、舞台にいた園児ら8人けが』
https://www.asahi.com/articles/ASM384W77M38OIPE00Y.html
3月8日19時0分に日本経済新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、緞帳を支えるワイヤ5本のうち、2本が切れていた。
町によると、舞台の設備の点検は年1回で、直近の2018年12月の点検時に異常はなかった。
出典
『緞帳下がり園児6人けが 愛知・武豊町の公民館』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4220990008032019CN8000/
3月8日13時1分に中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
町によると、緞帳は公民館が建設された1976(昭和51)年に設置され、その後、ワイヤは適宜交換されているというが、直近の交換時期は不明。
年1回の保守点検を実施しており、昨年末の点検では異常がなかったという。
出典
『緞帳が落ち園児4人搬送 愛知・武豊の公民館』
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019030890122757.html
(ブログ者コメント)
定期点検項目に「ワイヤーの健全性」といった項目は入っていたのだろうか?
(2020年1月12日 修正1 ;追記)
2020年1月10日19時29分にNHK東海から、巻き上げチェーン1本が切れていた、開館した昭和51年以降、部品交換などの対策がとられていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
どんちょうは重さが約350キロあり、巻き上げるための金属製のチェーン1本が切れていたため、警察は、安全対策に問題がなかったか捜査してきましたが、公民館が開館した昭和51年以降、部品を交換したりチェーンを二重にしたりするなどの対策が取られていなかったことがわかったということです。
このため、警察は、年1回の定期点検の実施で事故は起きないと考え、十分な落下防止対策を怠っていたことが事故につながったとして、10日、公民館の58歳の館長を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
調べに対し、館長は容疑を認めているということです。
武豊町は、「今後、町内の施設の安全点検を徹底し、町民の皆様に安心して利用していただけるよう努めていきます」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200110/3000008474.html
1月11日7時30分に朝日新聞からは、緞帳の落下事故は全国で起きているなど、より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県武豊(たけとよ)町の町立中央公民館で昨年3月、重さ約350キロの緞帳(どんちょう)が落下して保育園児らがけがをした事故で、愛知県警は10日、公民館長の男性(58)=武豊町=を業務上過失傷害の疑いで書類送検し、発表した。
容疑を認め、「定期点検をすれば事故は起きないと考えていた」と説明しているという。
事故は昨年3月8日に発生。
町職員が電動ボタンを操作して講堂の緞帳を最上部まで上げた際に緞帳を巻き上げるチェーンが切れ、閉まるようにして落下した。
舞台上にいた保育士4人と園児6人が肩を打つなど、軽傷を負った。
書類送検容疑は、緞帳の安全対策を怠り、落下事故で園児らにけがをさせたというもの。
緞帳を巻き上げるチェーンは1本だけで、チェーンを複数付けるなどの対策を講じる必要があったと判断した。
半田署によると、1976年に開館してから部品などを交換しておらず、経年劣化で切れた可能性があるという。
町によると、緞帳は幅約11メートル、高さ約5・5メートル。
裾には重りの鉄の棒が入っていた。
点検は年1回実施しており、事故前年の18年12月時点は異常がなかった。
緞帳(どんちょう)が落下する事故は、各地で起きている。
全国公立文化施設協会(東京)などによると、2010年以降、今回の武豊町の事故を含めて全国で5件発生。
群馬県伊勢崎市の文化センターでは13年、緞帳の鉄パイプを包む布が破れて緞帳が落下し、風圧で倒れた幼稚園児4人が軽傷を負った。
横浜市でも18年、公会堂の緞帳をつり下げる部品が経年劣化で破損して落下した。
部品交換の目安は、チェーンを含むモーター部分が約20年、緞帳をつり下げるワイヤが約10年とされる。
同協会の松本辰明専務理事は、「点検で大丈夫でも、目に見えない部分の劣化が進んでいる。定期的な部品交換は必要だ」と指摘する。
課題はコストだ。
舞台装置の大手メーカーによると、緞帳を含む舞台の設備機材は、小規模な公民館でも1千万円かかる。
モーターを交換すれば、300万円ほどするという。
文部科学省の調べでは、全国にある約1万3千カ所の公民館のうち、30年以上前に建てられた公民館は約6割に上り、施設の老朽化が進んでいる。
公共施設マネジメントに詳しい東洋大の根本祐二教授(公共政策)は、「経年劣化による事故のリスクは日に日に高まる。財政事情が厳しく修繕が難しければ、施設の統廃合も視野に入れるべきだろう」と話す。
https://www.asahi.com/articles/ASN1B4TP6N1BOIPE013.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
両記事中、切れたワイヤーに言及されていないことから考えると、緞帳の重みを支えていたのはチェーンだけだったということかもしれない。
2019年2月18日付で毎日新聞栃木版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前9時10分ごろ、那須町大島の那須どうぶつ王国の展示室内でエアコンが焦げているのを従業員が見つけ、119番した。
開園前でけが人はなかったが、室内にいた絶滅危惧種のサル「ワタボウシタマリン」の11歳のメス1匹が死んでいた。
目立った外傷はなく、同園が死因を確認している。
同園などによると、ワタボウシタマリンは南米コロンビアに生息する小型のサルで、国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定している。
園内の施設「熱帯の森」の展示室で2匹を飼育しており、同じ室内にいたオスは無事だった。
同園は一般家庭用のエアコンを使用し、一日3回点検をしていたが、異常はなかったという。
警察はエアコンから出火したとみて原因を調べている。
出典
『那須どうぶつ王国 エアコン焦げ、サル1匹死ぬ』
https://mainichi.jp/articles/20190218/ddl/k09/040/019000c?pid=14509
2月19日7時32分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県那須町の「那須どうぶつ王国」は18日、絶滅危惧種のサル、ワタボウシタマリンのペアの展示場から出火し、雌が死んだことを受け、佐藤園長が記者会見し、陳謝するとともに事故の再発防止を誓った。
現場の展示場は広さ約10m2。
17日朝のミーティング後に、飼育担当者が異変に気付いた。
エアコンが焼けて溶け落ちた状態で、すでに煙や火の気はなく、すすで展示場内全体が汚れていたという。
雌は地上1mほどの巣の中で死んでおり、雄は床にうずくまっていた。
雌の死因は煙を吸い込んだことによる熱傷や一酸化炭素中毒が考えられ、雄は手当てされて快方に向かっているという。
佐藤園長は悲痛な表情で、「突然のことで大変驚き、とても残念です。大切な動物を死なせてしまった」と頭を下げた。
警察と消防の調べによると、エアコンの電線を延長工事した接続部分から出火したらしいという。
死んだ雌は昨年8月に東京・上野動物園から借り入れていた。
雄は一昨年3月に神戸市の姉妹動物園から移送していた。
子猫ほどの大きさ、体より長い尻尾、白い綿帽子をかぶったような顔、ぴょんぴょんと跳びはねる様子などが子どもたちに人気だったという。
どうぶつ王国では希少な動物種の保全に取り組んでおり、ワタボウシタマリンも繁殖を目指して、昨年11月から同居を始めたばかりだった。
出典
『エアコン焼け落ち死んだ雌サル、雄と同居始めた矢先』
https://www.asahi.com/articles/ASM2L3CYDM2LUUHB002.html
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、エアコンの電気コードは、サルにかじられないような対策をしていたのだろうか?
また、出火した電気コード接続部は、サルの尿がかからないような場所にあったのだろうか?
そういった点が気になった。
2019年2月15日15時17分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
危険箇所が指摘されていた公園の遊具で利用者にけがをさせたとして、京都府木津川市は市議会3月定例会で、損害賠償金約88万円の専決処分の承認を求める。
市によると、2018年2月、同市州見台の上人ケ平遺跡公園で、1歳の孫を抱いてバネ付きの1人乗り遊具に乗った奈良県の女性=当時(66)=が後ろに転倒し、背骨の一部を折るけがを負った。
遊具は17年10月の点検で、ハンドルがぐらつくとして修繕が必要とされたが、利用できる状態になっていた。
女性とは今年1月に示談が成立。
遊具は撤去された。
出典
『危険指摘の遊具で66歳女性転倒、背骨骨折 市が賠償金支払いへ』
https://this.kiji.is/469028972752766049?c=39546741839462401
2019年2月5日16時42分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良公園に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」との接し方を誤り、突き飛ばされるなどしてけがをした人が、今年度、200人を超え、過去最悪になっている。
このうち8人は骨折していて、奈良県は、「シカはあくまで野生動物で、鹿せんべいを与えるときに、じらすなどして刺激しないでほしい」と注意を呼びかけている。
奈良公園は、野生のシカと触れ合える世界的に珍しい人気の観光地だが、奈良県によると、観光客がシカに突き飛ばされるなどして、けがをした人が今年度は先月末までに209人に上り、これまでで最も多かった昨年度の186人を超え、過去最悪を更新しているという。
このうち8人は、シカに突き飛ばされたり、驚いたはずみで転んだりして腰などを骨折する大けがをしたという。
骨折した人は、記録が残っている昨年度までの8年間であわせて10人だったということで、今年度は特に急増しているという。
また、骨折をした人のうち5人は外国人観光客で、大けがにつながる事故は、シカの気性が荒くなる9月から11月の発情期に集中しているという。
奈良県奈良公園室の北畑室長補佐は、「奈良のシカは人になれてはいるが、あくまで野生なので、基本は遠くからそっと見守ってほしい。鹿せんべいをあげる時は、じらさず、素早くあげるなど、優しく接してほしい」と話していて、シカによる事故に遭わないよう、観光客などに注意を呼びかけている。
【観光客などに注意呼びかけ】
シカによる事故などのトラブル対応のため、奈良県などが設けた「奈良公園のシカ相談室」では、相談員が毎日、公園内をパトロールし、シカとの接し方について観光客などに注意を呼びかけている。
「奈良のシカ」は、ふだんはおとなしく、奈良公園のシンボルとして地元の人や観光客に親しまれているが、鹿せんべいを与える際にじらしたり、与えるふりをして与えなかったりすると、怒って攻撃してくることもある。
「奈良公園のシカ相談室」では、増え続ける外国人観光客がシカに突き飛ばされるなどの被害に遭わないよう、去年12月、手のひらサイズの翻訳機を導入し、英語や中国語などの音声で注意を促している。
5日も中国人観光客の幼い子どもが、1人でシカに近寄り、鹿せんべいを少しずつ与えてじらしているのを確認し、相談員が翻訳機を使って、「シカは野生動物で攻撃することがあります」という内容の中国語の音声で注意を呼びかけていた。
「奈良公園のシカ相談室」の相談員、新井さんは、「シカはおとなしい動物と思われていますが、接し方を間違えると、時には人を攻撃することがあります。ひと事と思わずに優しく接してほしいです」と話している。
出典
『奈良のシカでけが人増加 骨折も』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190205/0012318.html
(ブログ者コメント)
本件、本ブログで2017年5月、エサやり時の注意点をスマホ動画やポスターで外国人にもPRするという情報を紹介しているが、そういった対策が功を奏していないようだ。
インバウンドの増加といった側面もあるかもしれないが・・・。
2018年11月21日1時36分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後1時50分ごろ、恵庭市盤尻(ばんじり)の国有林で、北海道森林管理局恵庭森林事務所の森林官・菅田(すがた)さん(男性、38歳)が、シカ猟をしていたハンターに猟銃で腹部を撃たれた。
菅田さんは、搬送先の病院で約1時間半後に死亡が確認された。
警察によると、ハンターは札幌市の40代男性で、「動物と間違えて撃った」と説明。
菅田さんとハンターの男性は約130m離れていた。
警察は男性が誤射したとみて、業務上過失致傷の疑いで事情を聴いており、容疑が固まり次第、逮捕する方針。
警察などによると、菅田さんは同僚の50代男性と、倒木処理のために恵庭市のラルマナイの滝周辺の国有林に入って、林道近くで作業していた。
安全確保のため、オレンジ色のヘルメットを頭にかぶっていたという。
ハンターの男性は道の狩猟免許があり、散弾銃を持って山林で1人で猟をしていたという。
菅田さんと男性は面識がなかった。
捜査関係者によると、男性は発砲後に菅田さんに散弾が当たったことに気づいた。
現場は携帯電話の通信圏外だったため、近くの駐車場に止めた自身の車で、同僚職員とともに約2km離れた通話可能な道道まで菅田さんを搬送。
同僚職員が110番した。
菅田さんはドクターヘリで札幌市内の病院に運ばれた。
現場は恵庭市役所から西に約14kmで、道道恵庭岳公園線沿いの山林。
免許所持者によるシカ猟が可能な区域と禁止区域が混在しており、今季の可猟期間は10月1日~来年3月末となっている。
道のまとめでは、過去10年間に道内で発生した猟銃の発砲による事故は14件。
このうち誤射が原因とみられる死亡事例は、2011年2月に胆振管内厚真町と、13年11月に空知管内新十津川町で計2件起きている。
出典
『「動物と間違え」ハンター誤射、男性死亡 恵庭の山林』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/250155/
11月21日付で毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察の調べでは、菅田さんは50代の同僚と国有林内の林道を巡回中で、オレンジ色のヘルメットに赤いジャンパー姿だった。
当時、佐孝容疑者と菅田さんは100~200m離れていたとみられる。
出典
『銃誤射・鹿猟中に 男性森林官死亡 容疑の男逮捕』
https://mainichi.jp/articles/20181121/dde/007/040/046000c
11月21日9時13分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、菅田さんは同僚の50代男性と倒木を片付けていた。
出典
『「シカと間違えた」誤射で死亡させた疑い 自営業の男逮』
https://www.sankei.com/affairs/news/181121/afr1811210006-n1.html
11月21日18時46分にNHK北海道からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐孝容疑者(49)は調べに対し容疑を認め、「菅田さんが身につけていた白いタオルが鹿のお尻に見えた」という趣旨の供述をしているという。
警察によると、猟銃は散弾銃で、「スラッグ弾」と呼ばれる比較的威力の強い弾が使われていたという。
また、佐孝容疑者は4年前の平成26年に猟銃所持の許可を取り、去年とおととしも現場周辺で鹿狩りをしていたとみられることが、警察などへの取材でわかった。
一方、菅田さんとの距離は当時100m以上あったが、猟銃を撃ったのは1発だけだったという。
【猟友会の対応は】
北海道猟友会によると、道内では、記録が残っている昭和59年度から昨年度までの33年間で、鹿と人を間違えて撃った事故は10件発生し、このうち6件が死亡事故だという。
北海道猟友会には、現在、5300人あまりの会員がいて、高齢化などで猟をやめる人がいる一方で、毎年250人ほどが新しいメンバーとして入会しているという。
猟友会は、新しい会員に銃の取り扱いなどを教えているほか、毎年、エゾシカ猟が解禁されるのを前に、会員を対象に、誤って撃たないようにするための研修などを開いて、安全対策を進めているという。
北海道猟友会の齊藤専務理事は、「狩猟には、時間や場所を制限する法律はあるが、猟場での最終的な安全管理は、個々の責任で判断することになる。狩猟をする際には、まずはその場所が本当に安全かどうか確認するようにしている。また、動くものを見つけたときは、獲物だと思い込まず、頭や胸などの部位だけでなく、オスか雌の判断までしっかりと確認してから引き金に指をかけるよう、呼びかけている」と話している。
猟友会は、今回の事故を受けて、会員に対して注意喚起を徹底し、同じような事故が起きないよう呼びかけている。
【環境省はDVD作成】
環境省はDVDを制作し、銃を使った狩猟の注意点を紹介している。
この中では、事故が起きやすい状況について、茂みなど視界が悪い場所や目標が遠くにあるときなどをあげ、危険を意識して特に確認を徹底する必要があるとしている。
また、実際に起きた事故の例として、白い手袋が鹿の尻に見えたというケースや、長靴がイノシシの胴体に見えたというケースなどが紹介されている。
事故の原因としては、銃口の先への安全確認が不十分なことをあげ、その背景には、猟で成果を上げたいという欲や、人がいるはずはないといった思い込みがあるとしている。
環境省は、この映像をホームページで公開し、事故の防止を呼びかけている。
出典
『過去にも現場周辺で鹿狩り経験か』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181121/0005838.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
11月22日3時33分に北海道新聞からは、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
恵庭市の国有林で20日、北海道森林管理局の森林官・菅田さんがシカ猟の猟銃の誤射で死亡した事故は、ハンターによる安全確保の重要性を改めて浮き彫りにした。
エゾシカの増加を受けて、道はハンター育成に力を入れ、新たに狩猟免許を取る人は増えているが、安全への意識や技術も同時に強く求められている。
「130mの距離なら、肉眼で人かシカか確認できないはずがない」。
北海道猟友会札幌支部副支部長で、同支部恵庭部会長を務める岩崎さん(男性、72歳)は、なぜ誤って撃ったのか―と、いぶかしむ。
誤射をしたとして業務上過失致死容疑で逮捕された札幌市の自営業佐孝容疑者の狩猟歴は4年で、「まだ初心者の部類」(地元ハンター)。
恵庭部会では、初心者にベテランを含め複数で動くよう指導しているが、佐孝容疑者は1人で入林した。
「シカが増え、1人で捕れる確率が上がったからでは」と岩崎さんはみる。
恵庭部会では、誤射防止へ、スコープではなく肉眼で確認できなければ撃たないよう会員に指導しており、狩猟歴40年の岩崎さんは、「(自分なら)300mの距離でも、肉眼でシカか人かは分かる」。
地元ハンターの1人は、「普通は、標的を間違わないため、ヤブから出るのを待つ。今回は、なかなか捕れず、焦っていたのでは」と推測する。
道猟友会によると、佐孝容疑者は2014年に同会札幌支部に入り、几帳面な性格だったという。
警察によれば、今回使ったのは「サボットスラグ弾」。
弾頭に回転がかかり、小さい弾丸が散開する「散弾」より、殺傷力が高いタイプが一般的という。
北海道森林管理局石狩森林管理署(札幌)によれば、シカの猟期、林内で作業する職員は安全対策でヘルメットを白からオレンジ色に変え、オレンジ色のベストを着ける。
菅田さんも着用していた。
岩崎さんは20日午前、打ち合わせで菅田さんに会ったといい、「現場の好きなフットワークの軽い人だった」という。
道によると、散弾銃やライフルを狩猟で使える第1種銃猟免許の新規取得者は、2002年度の158人から、16年度は438人に増えている。
道がシカの個体数抑制へ、狩猟免許の取得試験を年4回に倍増させるなどハンター確保策を講じたことも一因とみられ、若い世代も増えている。
事故を受けて道猟友会札幌支部は21日、札幌市内で緊急役員会を開き、会員対象の安全指導会を年内にも開くと決めた。
札幌支部の斎藤支部長(男性、71歳)は取材に、「今までの研修に加え、何かしないといけない」と危機感をにじませた。
出典
『増える初心者ハンター、安全意識浸透は急務 誤射事故「肉眼で確認できたはず」』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/250594/
(2018年12月13日 修正1 ;追記)
2018年12月12日10時39分に毎日新聞から、来年3月まで道内国有林で狩猟禁止という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事件を受け、北海道森林管理局は11日、道内の全ての国有林で来年1月15日~3月末、猟銃を使用した狩猟を禁止すると発表した。
都道府県全域の国有林での禁止は道内では初で、全国でも極めて異例。
シカ、クマ、ウサギ、カモなど全ての野生鳥獣への狩猟が対象で、わななどによる捕獲は可能。
ただ、シカは深刻な食害被害対策として市町村が実施した場合に限り、一般人の入林禁止などの安全措置を実施すれば認める。
道内の猟期は10月からで、シカ以外は1月末まで。
シカの猟期は地域によって異なり、南西部の多くは3月末、十勝やオホーツクでは2月末などという。
今回の禁止は、狩猟者に法令やルールの順守徹底を促し、再発防止を図る狙いがある。
11月の死亡事件では、ハンターが巡回中の森林官(当時38歳)を誤射。
同局によると、森林官はオレンジ色のヘルメットに赤いジャンパーの目立つ姿で林道上を歩行しており、同局は「確認をせずに法令で禁止されている林道に向け発砲したことは明らか」と指摘した。
出典
『恵庭・ハンター誤射 道内全国有林で猟銃使用の狩猟を禁止』
https://mainichi.jp/articles/20181212/k00/00m/040/031000c
(2019年1月10日 修正2 ;追記)
2019年1月9日8時8分にNHK北海道から、道有林でも今年3月末まで平日は狩猟禁止になるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道は、およそ60万haの道有林でも、銃による狩猟を目的とした立ち入りを禁止することを決めた。
立ち入りが禁止されるのは国有林と同じ、今月15日から3月末までで、エゾシカによる農作物などへの被害が拡大するのを防ぐため、道有林内で道職員による森林や林道の調査などが行われる平日に限るという。
道の道有林課は、「今後、事故の原因が究明され、再発防止策が講じられるまで、安全確保を最優先とする必要がある」としている。
出典
『誤射事故受け道有林も入山制限』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190109/0006895.html
(2019年3月11日 修正3 ;追記)
2019年3月10日17時32分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、道内のハンターたちが10日、事故防止を考える集会を札幌市内で開いた。
札幌市や後志管内余市町在住の狩猟者でつくる「安全銃猟と山林活動を考える有志の会」が主催した。
同会は、ハンターによる誤射事故を繰り返さないための態勢づくりを目指し、今年1月に発足した。
集会には、ハンター約30人が参加。
有志の会の安藤さんと、森林管理局の藤本・生態系管理指導官が対談し、事故防止をテーマに意見交換した。
藤本さんは、森林管理局職員が山で作業する際は、狩猟者がいることが分かれば近づかないようにしていることを説明し、「互いに同じ区域に入らないような配慮が必要だ」と強調した。
安藤さんは、山に入るバックカントリースキーヤーが増えていることを指摘し、「レジャー客の事故が起きないようにする対策も考えたい」と話した。
出典
『猟銃誤射防止考える 道内ハンターが集会 札幌』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/284831/
2018年11月6日17時58分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山県橋本市の紀の川にかかる橋が大きく傾いて通行できなくなり、付近の住民が4kmほどの迂回を余儀なくされているため、県は対策を急ぐことにしている。
この橋は、橋本市の紀の川にかかる県道の恋野橋で、全長がおよそ140mある。
橋を管理する和歌山県によると、先月30日、橋の途中の路面に段差が見つかり、通行止めにしていたが、今月3日の未明になって、橋桁が川上の方向に傾いたという。
NHKが上空から撮影した映像では、橋脚が傾いて、橋桁も「くの字型」に折れ曲がり、路面に大きな隙間ができているのがわかる。
県などが調査したところ、橋脚の土台となっている水中の岩が台風の際の激流などで削られた結果、橋脚の一部が支えを失って浮いた状態になり、傾いたとみられるという。
この橋は、周辺の住民が通勤や通学に使っていたが、現在は西におよそ4km離れた別の橋への迂回を余儀なくされている。
橋の近くに住む男性は、「3日の夜に大きな音がしたので外へ出てみると、橋が傾いていた。病院もスーパーも対岸にあるので、不便で困っています」と話していた。
この橋の隣では、新しい橋の建設が進んでいるが、完成は1年半後の予定で、今の橋を補修するのも難しいという。
このため和歌山県は、新しい橋の工事を早めたり、仮設の橋をかけたりするなど、何らかの対策を急ぐことにしている。
和歌山県伊都振興局建設部の藤本副部長は、「住民に大きな迷惑をかけているので、早急に何らかの対策が取れるよう、努力したい」と話している。
出典
『和歌山 橋本で橋が傾き通行不能』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20181106/0009455.html
11月7日3時0分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県が2日から全面通行止めにしている県道山内恋野線の紀の川にかかる恋野橋(橋本市隅田町芋生~同市恋野)で、6日までに橋脚の傾きが大きくなり、路面が傾斜したことなどが分かった。
県道路保全課によると、3日未明に傾きが大きくなったという。
橋は1955年にかけかえられ、長さは約142m。
同課では、河床が川の流れで掘れたのが傾いた原因と推測している。
今は、傾きを止める方策を検討中という。
この橋の隣で新しい橋の整備が、2020年3月を目標に進められている。
橋の近くに住む男性は、3日未明に「ドンという音が数回した」などと話していた。
同市隅田町芋生にある市立隅田中学校によると、川の対岸になる恋野などから18人の生徒が通学している。
登校時は市コミュニティバスの利用や保護者に送ってもらうなどしており、下校時は保護者に迎えに来てもらうほか、市教育委員会の職員が公用車で送ることで対応している。
出典
『和歌山)橋本の恋野橋、傾き大きく 止める方策検討』
https://www.asahi.com/articles/ASLC652H3LC6PXLB00C.html
2018年10月19日9時4分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後8時すぎ、群馬県高崎市上里見町の公民館の敷地にある稲荷神社で、高崎市の中学1年の男子生徒が高さ2m80cmほどの灯ろうに上って遊んでいたところ、下りる際にバランスを崩して背中から地面に落ちた。
その際、重さおよそ53kgの灯ろうの先端の石が外れ、下敷きになった。
男子生徒は病院に運ばれたが、腹を強く圧迫されていて、およそ3時間後に死亡が確認された。
警察によると、この日は地元の大人や子ども合わせておよそ30人が公民館に集まり、20日と21日行われる祭りの準備などをしていて、当時、男子生徒は子どもたち数人と神社で遊んでいたという。
警察は、事故の状況を詳しく調べている。
群馬県の石材業者の組合では、灯ろうに上るのは危険なほか、特に古い灯ろうについては地震の際に崩れるおそれがあるとして、近づかないよう注意を呼びかけている。
群馬県石材商組合によると、灯ろうは特に東日本大震災以降、揺れなどで崩れるのを防ぐため、石と石を重ねる部分をはめ込み式にするなどの工夫が施されているという。
しかし、古くからある灯ろうは、石を積み重ねただけのものが多く、上ったり、揺らしたりすると、崩れるおそれがあるという。
群馬県石材商組合の小峯組合長は、「昔からあるものは、すぐずれたり、倒れたりするので危険です。地震でも倒れる危険性が高まるので、揺れがおさまったあとも、なるべく近づかないようにしてほしい」と話している。
出典
『灯ろうの石が落下 中学生死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20181019/1060003317.html
10月19日10時53分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石灯籠から飛び降りて転倒した直後、灯籠の最上部の石が腹の上に落ちて下敷きになり、外傷性出血性ショックで約3時間後に死亡した。
警察によると、落下した石は重さ約53kg。
男子生徒が最上部にある石に手をかけながら飛び降りたため、落ちたとみられる。
男子生徒は午後8時ごろまで、週末に開催予定の祭りで披露する太鼓の練習に参加。
大人が後片付けをする間、小中学生6人で鬼ごっこをして遊んでいたという。
出典
『群馬・高崎 石灯籠の下敷きに、中学生死亡』
https://mainichi.jp/articles/20181019/k00/00e/040/261000c
2018年9月20日6時35分に西日本新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
19日午前11時40分ごろ、福岡県嘉麻市桑野の陥没した市道に、同県糸田町の女性(77)の乗用車が転落した。
警察によると、女性と助手席にいた夫(83)は病院に搬送され、女性は胸骨、夫は鎖骨を折る重傷。
市によると、7月の豪雨で陥没し、当初は通行を規制していたが、事故当時は規制をかけていなかった。
陥没は長さ約20m、幅約4m、深さ約5m。
市土木課によると、転落場所から180m手前の道も豪雨で陥没し、全面通行止めにして、今月8日までに応急復旧の工事を終わらせた。
その際、通行規制を知らせる三角コーンを、今回の陥没箇所があるにもかかわらず、誤って撤去したという。
市は、「全面通行止めのコーンや表示を設置すべきだった」と、管理に不備があったことを認めた上で、「今回事故に遭い、けがをした方に申し訳なく、反省している」としている。
出典
『陥没市道規制せず車転落 夫婦重傷 嘉麻市誤ってコーン撤去』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/450991/
9月19日19時23分にRKB Newsからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう正午前、福岡県嘉麻(かま)市で、高齢の夫婦2人が乗った車が山道を走っていたところ、道路が陥没していた場所にさしかかり、そのまま5m下に落ちた。
警察によると、夫婦は上り坂を走っていたため、視線の先にある陥没部分が見えにくく、転落したとみられている。
出典
『乗用車5メートル転落~7月豪雨で道路陥没』
https://rkb.jp/news/news/44735/
9月20日6時15分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性が携帯電話で110番。
駆けつけた消防隊員に助け出された。
市によると、市道は国道211号の旧道で、北と南で国道に接続している。
西日本豪雨では、転落事故の現場から北側に約200m進んだ場所でも陥没が発生し、簡易標識を設置して北側からの通行を規制。
今月上旬、この場所の応急復旧工事が終わったが、市土木課の担当者が標識を転落現場の近くに移していなかったという。
市道の南からは、国道との接続地点に標識を置き、車が進入しないようにしていた。
同課の広瀬課長は、「担当者が標識を(転落現場近くに)置き忘れた原因を調べている。事故に遭われた方には大変申し訳ない」と話している。
出典
『道路陥没場所に車転落、2人重傷…標識設置忘れ』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180920-OYT1T50011.html?from=ycont_top_txt
(2019年5月15日 修正1 ;追記)
2019年5月13日19時16分にNHK北九州から、崩落を知っている地元の人しか通らない道なので通行止めにしなくても大丈夫と思ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
崩落を知りながら道路を通行止めにしなかったとして、嘉麻市の当時の課長など職員4人が業務上過失傷害の疑いで書類送検された。
書類送検されたのは、嘉麻市で道路の管理を担当する土木課の当時の課長(60)など職員4人。
警察は、道路が長さ20m、幅4m、深さ5mにわたって崩落しながら、通行止めとなっていなかったことから、市の安全管理に問題がなかったか捜査していた。
その結果、4人が道路の崩落を把握していたにも関わらず、通行止めにせず放置していた疑いのあることがわかったとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察によると、道路は、豪雨直後は通行止めになっていたが、事故の8日前に手前の道路の補修が終わった際に解除されていて、調べに対し4人は容疑を認めた上で、「地元の人しか通らない道で、地元の人は崩落を知っているので通行止めにしなくても大丈夫だと思った」などと話しているという。
嘉麻市の赤間市長は、「事故は、道路管理において適切な対応ができていないことが要因であり、深くお詫び申し上げます。職員4人が書類送検されたことを重く受け止め、今後の対応を厳正に行います」とコメントしている。
出典
『崩落現場に車転落で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20190513/5020003082.html
2018年9月18日15時54分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし、八戸市の公園で遊んでいた小学生が、バックネットに付いていた針金のようなもので目にケガをした問題で、市は、市議会に対し、家族に2000万円余りを支払って示談することで合意したと明らかにした。
これは、八戸市が18日開かれた市議会の建設協議会で報告した。
市の説明によると、おととし6月、市内の公園で、キャッチボールをしていた小学生の男の子が、ボールを拾おうとしゃがんだところ、バックネットに付いていた長さ30cmほどの針金のようなものが右目にあたった。
男の子は右目にケガをして、今も視力が0.1に低下したままだという。
なぜバックネットに針金が付いていたのかは分かっていないが、市は公園の管理責任があったことを認め、家族側と交渉を進めた結果、2000万円余りを支払って示談をすることで合意したという。
市では、議会の承認が得られしだい、正式に示談をすることにしている。
八戸市の大志・都市整備部長は、「このようなことがないよう、公園の管理を委託した業者にまかせるだけではなく、市の職員も見回るなどして、再発防止に努めたい」と話している。
出典
『公園で小学生けが 示談成立』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180918/6080002368.html
9月19日付で東奥日報からも、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
八戸市が管理する市内の公園で、2016年6月、同市の男子児童の右目に野球用のバックネットから突き出ていた鉄筋が当たり、視力が著しく低下するけがを負っていたことが分かった。
市が18日、市議会建設協議会で報告した。
出典
『公園の鉄筋で児童負傷 八戸市が損害賠償へ』
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/88175
(ブログ者コメント)
東奥日報掲載写真を見ると、バックネットというよりは、金網フェンス。
その金網フェンスの、地面から50cmほどの高さに、番線のようなものが斜め上を向いて取り付けられて?いる。
ここで、「取り付けられて」と書いたのは、番線のようなものを一旦、手前内側から網の目を通し、その後、網の目の向こう側から別の網の目を通して内側にもってきて、斜め上を向かせた・・・・そのようにしないと、あのようにはならないだろうと感じたからだ。
誰かがモノをひっかけるために取り付けて、そのままにしていた・・・そのようにも見えなくもない。
2018年9月11日22時42分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島市の市道で夜間、側溝に転落して脊髄を損傷する重傷を負い、後遺症に苦しむ同市の女性(82)が、転落防止を怠った市に管理責任があるとして、市に約1億4000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福島地裁は11日、市に約4500万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は平成25年10月11日午後6時ごろ、自転車を押して同市方木田の市道路側帯を歩いていて、深さ最大90cm、幅約1.2mの側溝に転落、四肢にまひが残る重傷を負った。
現場はガードレールが途切れ、街灯もない場所で、女性は道幅が広がったと思い込んで側溝へ進んだという。
遠藤裁判長は、「転落場所に柵や注意を促す看板や照明があれば、事故は回避できた」と指摘。
慰謝料のほか、リハビリや介護費用などの損害を認めた。
一方で、女性にも安全に注意して通行するべきだったとして、一部を減額した。
福島市は、「事故は、もっぱら女性の前方不注意によるものだった」と主張していた。
判決に木幡市長は、「道路は、国の基準以上に安全性に配慮して管理している。今後の対応については、判決の内容を精査し検討していく」とのコメントを発表した。
出典
『福島市に4500万円賠償命令 側溝転落、後遺症の女性に 福島地裁』
https://www.sankei.com/affairs/news/180911/afr1809110043-n1.html
9月12日7時45分に朝日新聞からも、同趣旨の記事が対策後の現場写真付きでネット配信されていた。
判決文によると、女性は2013年10月11日の午後6時ごろ、同市方木田の市道を自転車を押して歩いていたところ、段差が最大約90cmの側溝に落下。
頸髄を損傷し、寝たきりになった。
現場は車通りの多い片側1車線の道路で、歩道がなく、ガードレールはなかった。
判決では、看板などで危険を促すなどの防止策を講じなかったのは、市の安全管理に瑕疵があると認定した。
市は提訴を受け、16年10月、現場に赤いポストコーンを設置した。
原告側弁護士によると、女性は「私のような被害者を二度と出さないで欲しい」と、対策を講じた市の対応を評価しているという。
出典
『側溝に転落し後遺症、市に賠償命令 「防止措置講じず」』
https://www.asahi.com/articles/ASL9C4K6VL9CUGTB00B.html
9月20日13時0分にNHK福島からは、双方が控訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この判決を不服として、福島市は19日、仙台高等裁判所に控訴した。
福島市は、「女性が転落した側溝は、それまで事故が起きたこともなく、市民などから危険だという通報もなかったため、事故を予見することは難しく、市の管理に問題はなかった。事故が起きた現場の周辺には、国の設置基準以上に防護柵が設置されている」としている。
一方、女性側も、弁護士によると、判決が「転落した女性にも4割程度の過失がある」としていることを不服として控訴する方針で、福島市に対しては、責任を認めて事故防止に努めてほしいと話しているという。
出典
『側溝転落めぐる裁判 市側が控訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180920/6050002725.html
(ブログ者コメント)
朝日新聞掲載写真を見ると、まっすぐな車道に沿って設置されたガードレールが、途中で無くなっている。
そして、車道に沿って、一段低い側溝がある。
また、NHKの映像によれば、橋のような坂を上がってきて下り始める場所に、長さ数mだけガードレールが設置されている。
そして、そのガードレールは、設置用に?道路幅がその部分だけ10cm程度広がっているため、ガードレールが切れた場所以降は、それまでガードレールがあった部分が側溝との境になっている。
これでは、あたりが暗ければ、側溝に転落するポテンシャル大だと言えるかもしれない。
ちなみに、付近は住宅街とも思えない。
82歳の女性が、こんな道を初めて通った?
何回か通ったことがあるので4割過失となったのだろうか?・・・そんなことも頭に浮かんだ。
(2019年2月28日 修正1 ;追記)
2019年2月27日22時34分に産経新聞から、市と被災者の間で和解が成立したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
福島市の市道で夜間、側溝に転落して脊髄損傷や後遺症が生じた女性(83)が、転落防止策を講じなかった市に管理ミスがあったとして、約1億4000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は27日、仙台高裁で和解が成立した。
市が女性に解決金3750万円を支払う。
女性側の弁護団によると、女性は「今回の教訓を生かし、自身と同じような被害者を出さないでほしい」と話しているという。
出典
『福島の側溝転落訴訟で和解 市が女性に3750万円支払い』
https://www.sankei.com/affairs/news/190227/afr1902270040-n1.html
2018年8月17日20時0分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前10時半ごろ、野洲市比江の市道で、工事のために掘っていた幅70cm、深さ1m20cmの穴に、自転車で通りかかった30代の会社員の男性が転落し、あごの骨にひびが入る大けがをした。
この工事は、道路の下を通る排水管を交換するため、午前9時ごろから、現場の市道を長さ500mほどにわたって通行止めにして行っていた。
男性は通行止めの区間に住んでいて、工事を知らせる看板は付近に設置されていたが、転落したときは交通誘導員と作業員は休憩を取っていて、現場の穴のそばには誰もいない状態だったという。
市は、安全管理が十分ではなかったとして男性に謝罪するとともに、今後は、工事現場で交通誘導員などは交互に休憩し、誰もいない状態にしないことを徹底し、再発防止に努めたいとしている。
出典
『市道工事の穴に男性転落 大けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20180817/2060000816.html
8月17日20時50分に京都新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市道路河川課によると、男性が転落した午前10時35分ごろ、市内の建設会社が雨水管の入れ替え工事をしており、幅5mの道に深さ1.2m、幅70cmの穴があった。
付近にはコーン2個と通行止めを知らせる看板があったが、バリケードはなく、誘導員は休憩で現場を離れていたという。
出典
『工事の穴に転落、自転車の男性重傷 滋賀・野洲の市道』
https://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20180817000197
8月19日付で毎日新聞滋賀版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
作業車を移動するため、掘削地の前に設置したコーン標識なども取り外していたという。
出典
『野洲・市道の工事現場で男性転落しけが』
https://mainichi.jp/articles/20180819/ddl/k25/040/308000c
2018年8月8日19時30分にmBS NEWSから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
8日午後5時半すぎ、京都市北区で「河川敷の木が突然倒れて高齢の男女2人がけがをしている。男性が下敷きになっている」と通行人から通報があった。
警察によると、鴨川のそばにある住宅街の松の木が1本倒れ、89歳の男性が下敷きになり、80歳の女性も巻き込まれた可能性があるという。
2人はすぐに救助されたが、男性は頭を強く打ち、女性も首の痛みなどを訴え、救急車で病院に運ばれた。
「突然、ばきっという形で、音と同時に倒れていました」
(目撃者)
警察は、木が腐って倒れたとみて調べている。
出典
『鴨川近くの住宅街で松の木が突然倒れる 男女けが』
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180808/GE000000000000023848.shtml
8月9日18時16分にNHK京都からは、推定原因など、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
京都市は、市内の街路樹について7年前から、木の内部の健康状態を調べる「樹勢診断」と呼ばれる検査を行っている。
市が管理する街路樹は、およそ4万本あるが、この検査の対象は桜やけやきなどに限られ、今回倒れた松は対象外だという。
その理由について、市は、松は桜やけやきに比べて傷みにくいことなどを挙げている。
今回の事故を受けて、市は9日、現地で緊急の点検を行い、ほかの松の木の状態を調べたところ、根元が傷んでいる木が数本、見つかったという。
市は、樹木医の意見も聴いて、松が倒れた原因を調べるとともに、今後の対応を検討することにしている。
京都市建設局の田中緑化推進課長は、「市民の安心・安全を守るため、原因の調査を早急に進めていきたい」と話していた。
【住民 「市はチェックを」】
現場では、9日も地元の人たちが犬の散歩やランニングをする姿がみられた。
近くに住む50代の女性は、「事故の前に、大学生の娘が自転車で通っていたので驚きました。いきなり倒れるとは思っておらず、とても怖いです。市にはチェックをしてほしいです」と話していた。
また、小学生の孫と近くを通りかかったという74歳の女性は、「怖いと思いましたが、人手や費用を考えると、どこまで管理できるのか難しく思います」と話していた。
【専門家 「幹がもろくなり倒れたか」】
専門家が現地を調べたところ、松は幹の水分が不足してもろい状態になり、枝葉の重さを支えられずに倒れた可能性があることが分かった。
8日午後5時半ごろ、京都市北区の小山東玄以町を流れる賀茂川沿いの道路で松の木が突然倒れ、下敷きになった89歳の男性が腕の骨を折る大けがをしたほか、80歳の妻も背中を打つけがをした。
9日午後、樹木医の小島俊男さんが現地を訪れ、倒れた松の木の状態を調べた。
その結果、幹の中心部は繊維が切れて乾いた材木のようになっていて、水分や養分が十分に行き渡っていなかったという。
こうした状態はしばらく続いていたとみられ、去年の台風の強風などで木に力が加わったことが、幹の中の繊維が切れた原因だと考えられるという。
さらに、倒れた木のそばには、近年切り倒されたとみられる木があり、風よけがなくなったうえに日当たりが良くなり、枝葉が多く茂ったとみられるという。
このため、小島さんは、松は幹がもろい状態になっていたにもかかわらず、枝葉の重さが増え、それに耐えられず倒れた可能性があると指摘している。
出典
『倒木でけが 松の木は検査対象外』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20180809/2010001236.html
(ブログ者コメント)
mBS NEWS掲載写真によれば、曲がりくねった松ではなく、杉のようにスラっとした松。
それが土手の上から下の道路に向かって倒れており、枝葉の部分が道路全体にかぶさっている。
一方、NHKの映像によれば根元から折れており、折れた部分に腐食された様子はみられない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。