







2020年1月28日17時35分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後5時50分ごろ、高槻市野田の市道で縦横70センチ、深さ40センチほどの陥没ができ、通りかかった自転車が転落しました。
自転車には、30代の母親と1歳と4歳の男の子が乗っていて、転倒した母親が2本の歯が抜けるけがをしたほか、男の子の1人が頭を打つけがをしました。
高槻市によりますと、陥没した現場は、地下にある老朽化した水道管の入れ替え工事をしたあと、去年11月に埋め戻されたということです。
市は、路面の下の土を固める作業が不十分だった可能性があるとしており、27日のうちに復旧工事を終えたということです。
高槻市は、同様の事故が起きるおそれがないか、これまでに水道管の工事を行った場所について安全確認をしたいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200128/2000024702.html
1月28日16時27分にFNN PRIME(関西テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
穴の大きさはタテヨコ70cm、深さ40cmで、事故の約30分前に陥没したとみられ、別の自転車もパンクする被害が出ました。
https://www.fnn.jp/posts/2020012816272903KTV/202001281627_KTV_KTV
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
(2020年2月5日 修正1)
※ブログサイト運営会社のシテム障害で本ブログが更新不能になっていた期間に入手した情報を2/3~3/3として追記するなど、記事を全面修正した。
2020年1月20日23時6分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
漏水していた水道管の修繕工事に伴い、市全体の5分の1を対象とする大規模断水を予定していた和歌山市が20日、断水しなくても修繕が可能なことが判明したとして、急遽断水を中止した。
なぜこんな騒ぎが発生したのか。
背景にあるのは、水道管の老朽化と、それに対応しきれない自治体の厳しい財政状況。
同様の課題は全国各地で抱えている。
「市民に多大な迷惑をかけ、申し訳ありませんでした」。
20日午前、市役所で会見した尾花正啓市長は深々と頭を下げた。
市によると、8日にJR和歌山駅東側の国道24号の交差点地下にある水道管で漏水が判明。
昭和37年に埋設された大量の水を供給する基幹水道管(直径約80センチ)からの漏水が想定され、断水せずに修繕すれば1カ月以上かかる可能性もあるとして、市は16日、市全体の5分の1にあたる約3万5千世帯(約8万人)を対象に、19日午後10時から22日午後10時にかけ断水すると発表した。
実施わずか3日前の発表を受け、市民らは飲料水を買い求めスーパーなどに殺到。
飲食店や宿泊施設も相次ぎ休業を決めるなど、混乱が広がった。
ただ、具体的な漏水場所は工事当日まで不明のまま。
「掘り起こしてみないと分からない」(担当者)状態で、現場の掘削を始めたところ、基幹水道管ではなく、枝分かれした細い管(直径約15センチ)での漏水が判明した。
市は断水せずに細い管の修繕を進め、翌20日未明に完了した。
市によると、市内の水道管の総延長は約1500キロで、大半が昭和30~40年代に施工を終えている。
一方、水道管の法定耐用年数は約40年。
これを超えた水道管は、全体の約17%にあたる約250キロに及んでいるという。
ただ、市では水道管に水を供給する浄水・配水施設も老朽化しており、予算などの制約上、施設建て替え事業を優先。
今年度から当面4カ年の計画で、年約10億円の事業費で水道管の更新を始めたばかりだった。
混乱を受け、市民からは批判の声が上がった。
「告知が遅すぎて、高齢者に十分な準備ができないことは明白」と憤ったのは、断水が予定された連合自治会長の男性(86)。
小学4年と3歳の子供がいる主婦(40)も、「古い水道管が危ないことは昔から分かっていたはずだ。計画的に更新しなかったのは市の怠慢」と話した。
市によると、断水の苦情や問い合わせなどの件数は、19日現在で約2100件。
市は今後、断水する場合の広報のあり方などを検証するとしている。
【「どこでも起きうる問題」 耐用年数超え水道管は全国で15%超】
水道管の老朽化が引き起こす問題は、和歌山市のみならず、各地で浮上している。
全国で法定耐用年数の40年を超えた水道管は15%以上を占めており、専門家は「どこでも起きうる問題だ」と警鐘を鳴らしている。
厚生労働省によると、全国に張り巡らされた水道管約71万キロの多くは、昭和50年前後の高度経済成長期までに敷設。
当時から更新されていないものも多く、平成29年度時点で16・3%が法定耐用年数を超えている。
一方で、老朽化した水道管の事故は近年相次いでいる。
水道に詳しいジャーナリストの橋本淳司さんは、水道管が更新されない背景に、自治体の厳しい財政状況があると分析。
人口減少で税収が減る上、一人一人の節水に対する意識の高まりから、料金収入も減少傾向にあるという。
橋本さんは、「耐用年数を超えた水道管全てを、ただちに更新することは難しい。人口減少社会をふまえ、需要の多い水道管を選別した更新計画が必要だ」と指摘する。
和歌山市では、断水を告知した当初、住民から「断水をやめてほしい」という声が上がる一方、「水道管の老朽化の対策が必要ではないか」と工事を望む意見も出ていた。
橋本さんは、「それぞれの自治体ごとに水道管に関する情報を開示し、住民らの合意形成を図っていく必要もある」と話している。
https://www.sankei.com/west/news/200120/wst2001200026-n1.html
1月20日21時8分に産経新聞westからは、断水予告により飲食店や宿泊施設が計画休業を余儀なくされたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市が実施3日前の16日に突然大規模断水を発表し、19日午後10時の開始予定時刻を過ぎても開始せず、最後には取りやめたことで、飲食店・スーパーや宿泊施設などは対応に追われ、市民も振り回された。
【飲食店・スーパー】
突然の断水発表で、休業を余儀なくされた飲食店が相次いだ。
断水中の臨時休業を決めていた「炭火焼 カルビ一丁」(友田町)では、断水取りやめが決定した20日、一度は営業再開も考えたが、「水道から濁り水が出る可能性がある」とする情報もあり、結局休業を余儀なくされた。
阪本店長は、「もっと早く断水予定を発表してくれれば、予約も断らずに済んだのに…」と困惑ぎみに話した。
スーパー「オークワ」では20日、断水地域周辺の店舗で大量の水を使う鮮魚の調理や総菜の販売を見送った。
21日以降は、水質の安全を確認次第、順次再開するという。
【宿泊施設】
宿泊施設も翻弄された。
当初断水の予定区域だった温泉旅館「花山温泉」(鳴神)では、期間中の予約客48組を全部断り、4日間の休業を決めていた。
20日、断水が取りやめとなったが、すでに休業を見越して温泉設備の修繕工事を始めていたため、営業を断念。
再開は最速でも22日になるといい、損失額は500万円以上と見込む。
・・・・・
【応急給水所】
市は、断水地域周辺の小中学校など30カ所で応急給水を実施した。
市立大新小(新大工町)では午前、予定通り校庭内の受水槽から給水を開始。
市民の殺到や混雑緩和のため会場にはコーン標識も設置したが、断水取りやめが決定したこともあり、市民の姿はまばらだった。
・・・・・
https://www.sankei.com/west/news/200120/wst2001200023-n1.htmlhttps://www.sankei.com/west/news/200120/wst2001200023-n1.html
1月20日12時6分に産経新聞westからは、井出商店も休業を余儀なくされたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市が、19日夜から3日間予定していた大規模断水が取りやめられたことを受けて、市民らからは20日、安堵(あんど)の声があがった。
断水中は臨時休業するとしていた和歌山ラーメンの老舗「井出商店」は、断水の取りやめ決定後、スープの仕込みをしておらず、スタッフも休みにしたとして、営業再開を21日とした。
20日朝から1人で仕込みをしていた店主の井出紀生さん(76)は、「営業できるのはありがたいが、(断水騒動で)バタバタして大変だった。早くおいしいラーメンを提供できるよう準備したい」と話した。
https://www.sankei.com/west/news/200120/wst2001200011-n1.html
(2/3へ続く)
(1/3から続く)
1月23日21時40分に和歌山放送からは、通過する車の振動で細い水道管が沈下し別の水道管に接触したことで管が腐食していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
予告した断水を急遽、取りやめたことで、市民生活が一部混乱した和歌山市の水道管工事で、市企業局はきょう(1/23)、異なる材質の水道管同士が長期間にわたって接触し腐食したことが水漏れにつながったと明らかにしました。
企業局によりますと、和歌山市の国道24号・花山交差点の地下で、加納浄水場と秋葉山配水池をつなぐ直径1・5メートルの送水管が、直径80センチの配水管から伸びた直径15センチの細い給水管の下を通り、交差していたとみられています。
水道管が交差する場合、通常、30センチ以上の間隔を空けて埋設しますが、今回の場合、花山交差点の交通量の増加で車の振動が大きくなり、細い給水管が沈下した可能性があるということです。
企業局は、「2つの水道管が接触し腐食したことで、直径1・5メートルの送水管が先に破損し、その後、送水管から漏れた水の圧力により、細い給水管も破損し、漏水していた可能性が高い」としています。
https://wbs.co.jp/news/2020/01/23/142833.html
1月23日21時57分に産経新聞westからも同趣旨の記事、ならびに水道料を一部減免するなど下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市の水道管漏水問題で、国道24号の花山交差点(鳴神)付近に埋設された2本の水道管の接触が漏水の原因となった可能性が高いことが23日、市の調査で分かった。
花山交差点は交通量が多く、交差する2本のうち細い水道管が道路の振動で移動し、太い水道管に接触したとみられる。
漏水は今月8日に判明。
市は当初、19日夜~22日夜の3日間、市全体の5分の1にあたる約3万5千世帯(約8万人)を対象にした大規模断水を計画し、修繕工事に着手した。
しかし、漏水していたのは当初予想した基幹水道管(直径約80センチ)ではなく、この水道管から枝分かれした細い水道管(約15センチ)の漏水と判明した。
さらに、細い水道管に交差している、地元の浄水場と配水池をつなぐ別の水道管(約150センチ)からも漏水が見つかり、いずれも修繕を終えた。
その後も市が原因調査を進めていた。
市によると、本来は30センチほど離れていた細い鋳(ちゅう)鉄製の水道管が、交差する鋼鉄製の太い水道管と接触。
先に太い水道管に直径7、8センチの穴が開いて漏水し、その水圧などで細い水道管も破損し、漏水したとみられる。
現場の花山交差点は阪和自動車道和歌山インターチェンジ(IC)に近く、日常的に交通量が多い。
市は、長年の交通の振動で細い水道管が地中で移動し、太い水道管に接触。
異種金属の接触腐敗による漏水の可能性が高いと、ほぼ結論づけた。
市は今後、同じように交差している別の場所の水道管も調査していく方針。
◇
和歌山市の大規模断水騒動で、尾花正啓市長は23日の定例会見で、断水に備えて水道水をためたり、濁り水発生で余分な水を流したりした市民に対し、水道料金を一部減免する方針を明らかにした。
当初断水を計画した約3万5千世帯が対象となる予定。
一部減免する理由について、尾花市長は「本来使用すべき水道水ではなく、給水用に風呂の浴槽に水をためたり、濁り水の発生で解消のために水を使ったケースもある」と述べた。
一方、断水騒動で飲食店の休業や宿泊施設のキャンセルが相次ぎ、市に損失補償を求める問い合わせが寄せられていることについては、市として過失はないとの見解で、補償には応じない考えを示した。
https://www.sankei.com/west/news/200123/wst2001230046-n1.html
以下は、1月20日1時10分に放映されたTBS NEWSの3コマ。
確かに交通量が多そうな道路だ。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3883643.html
2月2日17時20分に産経新聞westからは、断水せず工事する方法を模索していて発表が遅れた、国道下の水道管ゆえ立場が違う市と国で意見が対立していたが国に早期工事で押し切られたなど、下記趣旨の検証記事が上巻としてネット配信されていた。
和歌山市鳴神の国道24号花山交差点近くにある花山配水池。
1月8日早朝に突然、水圧の異変が見つかった。
市職員が漏水の可能性を疑い、車で周辺を調査。
午後2時ごろ、交差点地下に埋設された水道管からの漏水と確認した。
交差点は阪和自動車道和歌山インターチェンジ(IC)に近い交通の要衝。
市は、その日のうちに国道24号を管理する国土交通省和歌山河川国道事務所に状況を報告し、対応の協議が両者間で本格化した。
市は、花山配水池から直接、水が供給される基幹水道管の漏水の可能性を指摘。
断水せず漏水場所を挟んで両側に新たなパイプを設ける「不断水工法」と、数日断水した上で漏水場所に鉄板を巻きつける工法の2通りを提示した。
漏水現場はJR和歌山駅の東側にあり、市役所や県庁などがある市中心部の西側とは反対側だが、市中心部につながる基幹水道管だった。
仮に断水すれば、影響は市全体の5分の1にあたる約3万5千世帯(約8万人)に及ぶ。
そのため市は、当初から断水を避けられる不断水工法を国に強く勧めた。
× ×
しかし、市の思惑通りには進まなかった。
不断水工法に必要な器具について、市が日本水道協会や国内メーカー2社に問い合わせたところ、予備がないことが判明。
受注生産のため、完成までに約1カ月かかることも分かった。
さらに国交省側も不断水工法に難色を示した。
理由は、水道管の一刻も早い修繕の必要性だった。
漏水現場の交差点の交通量は1日約4万台と多く、不断水工法にすれば漏水が続き、地中の空洞化が起こることも懸念された。
国交省の幹部は、「市内でもとりわけ交通量の多いエリア。漏水発覚後は、いつ大陥没が起きるか分からない状況だった」と振り返り、「道路を管理する側としては、(不断水工法で)1カ月も放置できなかった」と証言する。
不断水工法を主張し続けた市も、「大陥没で車が落ちて人が亡くなる事態になれば、誰の責任というレベルの話ではなくなる」などとする国交省側の反論に押し返された。
市幹部は語る。
「最終的に断水を決断したのは発表前日の(1月)15日だった」
× ×
市が、3日間に及ぶ異例の大規模断水を発表したのは、実施3日前の1月16日夕だった。
発表されると、市民は飲料水などを買い求めてスーパーなどに殺到。
飲食店や宿泊施設が相次いで臨時休業を決めるなど、市民生活に大混乱を巻き起こした。
それも承知の上で踏み切った大規模断水について、市幹部は「国道の地中に市の水道管があるというのは、国道の下の土地を市が国から借りているということ。市だけの判断で工事は実施できず、それが水道行政の難しいところ…」と唇をかむ。
水道行政に詳しいある市議も、「最後は市が国に押し切られたということでしょう。漏水場所が市道の下だったら、市は事前調査に時間をかけて、間違いなく不断水工法で修繕していた」と同情する。
断水を開始する予定だった1月19日夜。
現場には、じっと険しい表情で立ち尽くし、作業を見守る尾花正啓市長の姿があった。
過去には県の道路局長を務めたこともある「土木の専門家」(仁坂吉伸知事)。
最終的に断水を伴う工法を選択せざるを得なかったことに、思うところが多々あったのだろうか-。
現場を掘削した結果、漏水は基幹水道管ではなく、枝分かれした細い管と判明。
断水しないまま修繕し、同20日未明に作業は無事完了した。
大規模断水を回避した同日午前。
すでに市には、断水についての問い合わせや苦情が殺到していた。
市対策本部で会見した尾花市長は、「住民に大混乱を与え、周辺で経済活動をされている方にも大きな影響を与え、申し訳ない」と深々と頭を下げ、謝罪した。
一方で、無念の心情を吐露するかのように、こんな言葉も口にした。
「国交省とも協議を進め、断水計画の対応をせざるを得なかった。苦渋の決断だった…」
◇
市民生活を大混乱に陥れた和歌山市の断水計画。
突然の発表や市民の飲料水確保騒動、最終的な断水取りやめ…と対応に追われた舞台裏を検証する。
https://www.sankei.com/west/news/200202/wst2002020012-n1.html
(3/3へ続く)
(2/3から続く)
2月2日18時59分に産経新聞westからは、市が出した断水予告ハガキは集合住宅などに住む住民には届かなかった、修繕を担当する市の企業局が広報や苦情受付まで対応したなど、下記趣旨の検証記事(下巻)がネット配信されていた。
「こんな寒い時期になんで」、「断水になったら入れ歯も洗われへん」…
和歌山市が当初予定していた断水開始前日の1月18日。
断水予定地域に含まれる新南地区では、市職員らが独居高齢者宅を訪れて計画を説明すると、行く先々で批判を浴びた。
市職員らは何度も頭を下げ、高齢者が給水袋に水を入れる手伝いにもあたった。
市が国道24号花山交差点(鳴神)で漏水した水道管修繕に伴う断水計画を発表したのは、実施3日前の1月16日夕。
突然の発表で広報も満足に行き届かず、市民は不満を募らせた。
南海和歌山市駅近くに住む大阪府出身の大学1年の男子学生(19)は、断水計画を当初、インターネットのニュースで知った。
「市のホームページで確認すると(断水予定地域が)自治会単位の地区名で記載されていた。詳しい住所表記がなく、(地域に含まれるか)ちんぷんかんぷんだった」と振り返る。
市が当初、事前に個別に知らせるとしていた断水告知のはがきも、集合住宅の住民など、一部には届かなかった。
市の担当者は、「水道契約者のみにはがきを送り、管理会社や家主には告知したが、各戸への周知を依頼しなかったケースもあった」と釈明した。
× ×
断水をめぐる市の方針も当初から二転三転し、混乱に拍車をかけた。
市が最初に断水を発表した1月16日夕の会見では、水道を担当する企業局が最長3日間の断水を実施すると発表した。
ところが、翌17日の市の対策会議では一転、漏水場所が基幹水道管ではなく、枝分かれした細い水道管と判明した場合は、断水をしない可能性もあると報告。
さらに19日朝の市の対策会議では、漏水現場を掘削すれば水が噴き上がる心配があり、現場周辺に空洞も確認されたとして、断水は必ず実施すると説明を変えた。
しかし断水開始予定直前の同日夕、道路の一部舗装をはがして周辺の地中を調べたところ、想定より漏水量が少なかったため、午後10時から予定していた断水はいったん見送りに。
それを市が「断水をせず漏水箇所の特定を急いでいます」とホームページで伝えたのは約2時間後だった。
断水しないまま修繕を進め、翌20日未明に作業が終了。
断水は結局実施されなかった。
その事実を夜が明けてから知った市民も多く、「断水回避に気づかなかった」と不満が漏れた。
市への問い合わせや苦情は、最初に断水を発表した同16日から20日夜までの間に、計約3千件に達した。
× ×
市には、市民への広報部署として政策調整部があるが、今回の断水騒動では、修繕を担当する企業局が広報のほか、市民の苦情対応にまで追われた。
「漏水の原因など詳細な説明を市民に求められた場合、返答できないという不安が他部署にもあり、電話対応も含め、すべて企業局に丸投げした形になった」と市幹部は悔やむ。
市内部では1月15日に断水を決断したとされるが、実際に公表したのは翌16日夕だった。
漏水現場の国道24号を管理する国土交通省と最終調整を続け、断水予定地域の自治会関係者らへの事前説明に追われたことなどが影響したとみられる。
結果的に広報が後手に回った形となり、市幹部も「緊急時は各部署の役割分担を明確化しなければならなかった…」と反省する。
尾花正啓市長は1月21日の会見で、「漏水の報告を受けた早い段階で、場合によっては断水の可能性があることも正確に広報すべきだった。最悪の事態に備えるという断水予告は正しかったが、広報が遅れたことは大きな責任」と認め、自身の減給処分にも言及した。
ただ、今回の騒動は和歌山市だけの問題ではない。
高度経済成長期に急速に普及し、一斉に老朽化が進む水道管は全国共通の課題でもある。
断水を伴う修繕工事も今後、避けては通れない。
水道行政に詳しい近畿大学理工学部の嶋津治希(はるき)教授(社会環境工学)は、「基幹水道管の漏水は道路陥没の大災害を招く恐れもあり、大規模断水を伴う短期間の工事計画は納得できる。水道管の老朽化などで、今回のようなケースは全国の各自治体でも起こり得る」と指摘する。
ただ、大規模断水が市民生活を混乱させないためには、自治体の迅速な広報や丁寧な対応が重要とし、こう助言する。
「大規模断水など市民生活に直結する案件は、発表後の風評被害を恐れず、まずは正確な情報を早急に発表し、その後も更新して伝えればいい。それが自治体広報の役割で、市民にとっては心の準備期間になる」
https://www.sankei.com/west/news/200202/wst2002020015-n1.html
2020年1月10日20時7分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都江東区は10日、「有明スポーツセンター」の屋内プールで9日夕、センター主催の水泳教室に参加していた小学1年の男児(7)が溺れ、意識不明の重体になったと発表した。
警視庁が原因を調べている。
同区によると、男児が参加したのは小学生対象の初心者コース。
水深1メートル20のプールに沈めた高さ40センチの台の上で、ほかの参加児童13人とともに、顔を水につけたり、ジャンプをしたりして水に慣れる練習をしていたという。
教室開始の約30分後、男児が溺れているのに男性指導員が気付いた。
男児は病院搬送されたが、意識は戻っていないという。
当時、男性指導員が1人で教えていたという。
同センターは江東区健康スポーツ公社の運営。
同区は「警察と協力しながら原因を究明したい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200110-OYT1T50290/
1月11日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
江東区によると、水泳教室は小学生が対象の全11回のコースで、9日が初回だった。
1~6年の児童計47人と指導員4人が参加。
男児は4グループのうち、一番初心者のクラスに所属していた。
プールは長さ25メートル、幅13メートル、深さ1.2~1.3メートル。
https://mainichi.jp/articles/20200111/ddm/012/040/079000c
2019年12月27日9時9分に熊本日日新聞から、下記趣旨の記事が図解と写真付きでネット配信されていた。
熊本市中央区の熊本城ホールのメインホール(4~6階)で25日夜に開かれた音楽家坂本龍一さんらのコンサートの聴衆から、「公演中、座席が小刻みに揺れ続け、気分が悪くなった」などの苦情が市側に寄せられていることが分かった。
熊本城ホールは今月1日に全面開業したばかり。
2階のシビックホールでは、同じ時間帯にシンガー・ソングライター佐野元春さんの公演が開かれており、市は「2階の振動が上階に伝わった」とみている。
耐震性能など安全上の問題はないとして、調査はしない方針。
市の指定管理者・熊本城ホール運営共同事業体は、「メインホールから下の階に振動が伝わることは分かっていたが、逆のケースは想定していなかった」としている。
同事業体には26日夕までに、電子メールや電話で5件の苦情や問い合わせがあった。
熊本市の50代女性は、「揺れ始めは地震と思った。落ち着いて音楽を聴ける状況ではなかった」、同市の別の50代女性は、「演奏が素晴らしかっただけに、鑑賞に集中できず残念。原因をきちんと調べて改善してほしい」と話した。
市も現地で揺れを確認しており、「不快な思いをさせて申し訳ない」と陳謝。
同事業体は今後、コンサートの重複を避けるなど調整を図るという。
熊本城ホールは、市が桜町再開発ビルに約303億円をかけて整備した。
シビックホールは最大750人を収容。
メインホールは2300席を備えている。
25日の公演は、いずれも満席だった。
https://this.kiji.is/583074567810761825?c=39546741839462401
(2020年1月8日 修正1 ;追記)
2020年1月7日11時3分に毎日新聞からは、観客が体でリズムをとるなどした振動が伝わったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市は建築の専門家らから意見を聴くなどして対応を検討する。
大西一史市長が6日の年頭記者会見で表明した。
12月25日に、4階のメインホールで音楽家の坂本龍一さんのコンサートがあり、2階のシビックホールではシンガー・ソングライターの佐野元春さんのコンサートが開かれた。
その際、シビックホールの観客が体でリズムを取るなどしたため、振動が柱や梁(はり)を通じてメインホールにも伝わったという。
大西市長は「揺れで不快だった方にはおわび申し上げたい」と謝罪した。
ただ、ホールの耐震性、安全性は一般の建物より高い基準で設計しており、同様事例は全国で起きていると説明。
各ホールの相互の使用状況や揺れなどの調査を続け、揺れが想定されるイベントと、多少揺れてもかまわないイベントを組み合わせるなどの対応をとるとした。
https://mainichi.jp/articles/20200107/k00/00m/040/019000c
1月7日13時57分に熊本日日新聞からは、振動は柱や梁を通って伝わったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は、同時間帯に2階ホールであった別の公演の振動が柱やはりを通って上階に伝わったとみている。
大西市長は、苦情が出る前に、揺れが伝わることを設計業者や指定管理者が把握していたと説明。
「同じような揺れは全国の類似施設でも起きている。今後も揺れの確認は続けていく」と述べた。
https://this.kiji.is/587150050601075809?c=39546741839462401
2019年12月17日11時34分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滑り台やブランコなどの公園の遊具について、自治体の点検で首が挟まるなど「命の危険などにつながるおそれがある」と判定されたにもかかわらず、そのまま使われ続けていたものが、県内では佐世保市で350基あまりにのぼることがNHKの調査でわかりました。
国や自治体が管理する「都市公園」の遊具については、昨年度から年1回の点検が法律で義務づけられました。
NHKがことし9月から10月にかけて、全国の県庁所在地など、あわせて106の自治体にアンケート調査を行ったところ、全国で1万基あまりの遊具が、手すりの隙間に首が挟まるなど、「命の危険や重い障害につながる事故のおそれがある」と判定されたにもかかわらず、そのまま使われ続けていたことがわかりました。
このうち、県内では、佐世保市が304の公園の1280基の遊具で点検を行った結果、353基の遊具が「命の危険や重い障害につながる事故のおそれがある」と判定されたということです。
このうち、52基の遊具は撤去や使用禁止などの対応がとられていましたが、301基の遊具で使用が続けられているということです。
市では、危険性の高いものから順次、補修などの対応を行っているということです。
また、長崎市では506の公園で1346基の遊具の点検を行いましたが、「命の危険や重い障害につながる事故のおそれがある」と判定された遊具はなかったということです。
今回の結果について、国土交通省は「危険性に応じて使用中止や修繕など適切な措置を講じるよう求めたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20191217/5030006281.html
12月18日16時10分に長崎新聞からは、公園施設業協会の危険性判定基準に基づいて調査したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎県佐世保市が管理する都市公園に設置している遊具約1200基のうち185基が、命に関わる事故を引き起こす構造上の問題があり使用不可と判定されながら使われていることが17日、市への取材で分かった。
市は、該当する全ての遊具を使用禁止にする方針。
事故などは起きていないという。
市公園緑地課によると、国は公園の遊具の定期点検を年に1回義務付けている。
市は2018年10月から19年1月にかけ、304カ所の1280基を点検した。
点検は、市の委託を受けた業者が担当。
日本公園施設業協会が設けた、隙間の有無や柵の幅など事故が起きる危険性を判定する4段階(0~3)の基準で調査した。
このうち、危険性が最も高く、「生命に関わる危険があるか、重度の傷害や恒久的な障害をもたらす」危険性があるハザードレベル3に353基が該当した。
ハザードレベル3と判定された場合、使用不可とすることになっている。
市は、1月末に結果が判明した後、対象の遊具を使用禁止にしたり補修工事をしたりした。
しかし、劣化した遊具から優先して対応したため、そのまま使われる遊具が残ったという。
同課は、「公園の利用者の利便性を考え、壊れる可能性が高い遊具の撤去や補修から始めた。ハザードレベル3の遊具の補修工事をさらに進めたい」とした。
https://this.kiji.is/579864913491690593?c=39546741839462401
12月21日11時4分に長崎新聞からは、危険性が高いのに使われ続けていた遊具を全て使用禁止にしたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐世保市が管理する都市公園の遊具185基が、点検で「危険な状態」と判定されながら、そのまま使われていた問題で、佐世保市は20日、該当する全ての遊具を使用禁止にしたと明らかにした。
市議会都市整備委員会で報告した。
佐世保市は1月までに国の指針に基づき、304公園の遊具1280基を点検。
うち353基で頭や体を挟み込む可能性があるなど、「生命に関わる危険があるか、重度の障害あるいは恒久的な障害をもたらす」危険性があると判定された。
佐世保市は撤去や補修などを進めたが、17日時点で185基が使用できる状態となっていた。
都市整備委で市都市整備部の池田部長は、「点検後、すぐに使用禁止とすべきだった。(補修など)早急に対処する」と陳謝した。
20日の市議会文教厚生委員会では、佐世保市教委が管理する体育施設の遊具の現状を報告。
腐食を理由に1基を使用禁止としており、撤去する予定と説明した。
https://this.kiji.is/580937979678475361?c=39546741839462401
2019年12月5日9時54分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月2日の午後7時半ごろ、愛知県刈谷市半城土西町の交差点で、近くに住む40代の男性が自転車で路肩を走っていたところ、アスファルトの塊に乗り上げて転倒し、左手首の骨を折る大けがをしました。
刈谷市によりますと、アスファルトの塊は、縦約15センチ、横約35センチ、厚さが5センチほどでした。
この付近では、刈谷市の委託を受けた業者によって水道管を耐震化する工事が進められていて、現場では工事に取りかかるため、道路のアスファルトの一部を切断していたということです。
刈谷市は、このアスファルトの一部が何らかの原因で道路上に飛び出したと断定し、4日、業者とともに、けがをした男性に謝罪しました。
刈谷市は、「現場内の管理の徹底など、業者ともども再発防止に努めます」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20191205/3000008005.html
12月5日11時1分にFNN PRIME(東海テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
現場では水道管を入れ替える工事のため、今年9月にアスファルトに切れ込みを入れていて、その一部が何らかの原因で飛び出したということです。
https://www.fnn.jp/posts/8968THK アカスミ
(ブログ者コメント)
〇以下は、NHK映像の3コマ。
直方体のブロック状アスファルト塊に乗り上げた模様。
〇この塊、自転車が通った際に飛び出したのだろうか?
それとも、自転車が通る前から飛び出していたのだろうか?
2019年11月30日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上伊那郡飯島町飯島の与田切公園で遊具が倒壊し複数の小学生が軽傷を負った事故で、公園を管理する町は29日、この遊具が過去の点検で「使用不可」と判定されていたにもかかわらず、使用禁止にしていなかったと明らかにした。
町役場で開いた記者会見で、下平洋一町長は、「一言の弁明もできない事故」と謝罪。
駒ケ根署が業務上過失傷害の疑いもあるとみて調べており、「捜査結果を見極めた上で、関係職員の処分を厳正に行う」とした。
倒壊したのは回転する球形の骨組みの遊具で、地面近くの支柱が折れた。
2017、18年度の点検で骨組み部分のボルトが「修繕または対策が必要で、修繕完了まで使用不可」と、2年続けて指摘されていた。
支柱については指摘がなかった。
公園は今年3月末まで一般社団法人「まちづくりセンターいいじま」(解散)が指定管理者となっており、点検も発注。
理事長は唐沢隆副町長、事務局長は町職員だった。
4月から町の直営となったが、引き継ぎがうまくできていなかったといい、唐沢副町長は自身を含めて「危機管理意識の欠如」とした。
現在担当する町地域創造課や下平町長は、遊具を点検していたことを知らなかったという。
町長は、「町民や利用者の安全に関わることは、直接、町長に情報が伝わるような方法を構築する」と述べた。
事故は10月11日に発生。
負傷したのは上伊那地方にある町外の学校の行事で訪れた男児7人で、1人が右足首を捻挫し、病院で治療を受けた。
他の6人は打ち身や擦り傷などで、病院へは行かなかった。
7人とも回復しているという。
捻挫した男児に治療費の全額5460円と慰謝料7万円、他の6人に慰謝料を2万円ずつ支払うことで示談が成立した。
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191130/KT191129FTI090003000.php
11月30日付で中日新聞からは、過去の不具合指摘については遊具本体に影響なしと判断し修繕しなかったなど、下記趣旨の記事が遊具の写真付きでネット配信されていた。
飯島町が管理する与田切公園の遊具が倒壊し子どもたちがけがをした事故で、下平洋一町長らが二十九日、役場で会見した。
昨年度までの指定管理者が、点検で別の問題を指摘されたのに対応せず、町が把握していなかったことを明らかにした上で、「危機管理意識が希薄で、責任は町にある」と謝罪した。
町によると、遊具は回転する丸いジャングルジム(高さ二メートル)。
十月十一日午後、上伊那郡内の児童が遊んでいた際、支柱(直径五センチ)が根元から折れて倒れた。
七人の児童が巻き込まれ、一人が右足首をねんざ、六人が打ち身や擦り傷を負った。
町はただちに閉園とし、遊具を撤去した。
公園は、昨年度まで一般財団法人「まちづくりセンターいいじま」(理事長・唐澤隆副町長)が指定管理者だった。
ジャングルジムは一九九四年に設置。
二〇一七、一八年度の点検で、支柱とは別のボルト接合部に問題が見つかり、「修繕完了まで使用不可」「(遊具自体の)構造が現行の基準に適合しない」と指摘されていたが、遊具本体に影響はないと判断し、修繕しなかった。
唐澤副町長は、「遊具の安全管理が徹底できていなかった」と述べた。
事故を受け、町は、園内施設の緊急点検を実施。
ローラー滑り台と複合遊具、ブランコも、金属部分の腐食や一部破損などで使用不可とした。
改修または撤去する方針で、「今後は年一回の定期点検を徹底し、毎日の目視や月一回の確認も行い、不具合があれば使用禁止とする」と説明した。
児童七人とは示談が成立しているという。
https://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20191130/CK2019113002000019.html
11月30日10時14分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
町によると、10月11日午後1時半頃、回転する球体ジャングルジム(直径約2メートル)を中心で支えるステンレス製の支柱が、根元から折れた。
本体が転がるように倒れ、遊んでいた上伊那郡の小学男児7人が足のねんざなどのけがをした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191129-OYT1T50341/
2019年11月26日7時50分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
都心部の放置自転車対策として、札幌市が中央区南2西2周辺の市道「西2丁目線」下に建設中の地下駐輪場のオープンが、当初予定から約2年遅れの2022年度春にずれ込むこととなった。
設計時は想定してなかった各ライフラインの配管が市道下にあり、工法の変更を余儀なくされたことなどが要因。
事業費は当初予定から20億円超膨らむ見通しだ。
市建設局によると、工事設計時は、地下に敷設された下水道やガス、電気の配管の位置などの記録を各事業者から取り寄せて検討。
ところが実際に土を掘ると、記録と異なる位置に配管があったり、記録に無い配管が通っていたという。
市建設局は、重機を使う予定の作業を人力で行うなど、工法を変更。
想定以上に発生した地下水の排水費用の増加や、駐輪場にエレベーターを追加で付ける費用も数億円に上った。
これらにより、総事業費は当初から約22億円増の約55億円に膨らむ想定となった。
市建設局は、「交通量の多い都心部であることに加えて周辺はロードヒーティングがあり、事前の試掘調査ができなかった」と、地下の状況把握が不十分だった理由を説明する。
工費の大幅増額については、28日からの定例市議会で議論される可能性がある。
地下駐輪場は地上道路と地下鉄東豊線の間に構築し、2層構造。
市は埋まっているライフラインの配管を避けて工事を進めている。
駐輪場の地下約13メートルまでの掘削は終了し、コンクリート製の駐輪スペースを建設中だ。
自転車の収容台数は、エレベーター設置に伴い、当初計画から約250台減の約1300台。
地上出入り口はスロープ2カ所とエレベーター1基の計3カ所あり、スロープ横にはベルトコンベヤーが設置される。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/368274/
2019年11月22日付で茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
古河市は21日、市内1世帯の住宅の給水管に誤って工業用水道管が接続されていたため、家族6人が約2年4カ月間にわたり、工業用水を生活用水に使っていたと発表した。
住宅に上水道管を接続する際、担当の職員が工業用水管を上水道管と誤認したのが原因。
その後の水質検査でも見抜けず、気付くのが遅れた。
因果関係は不明だが、家族が受けた健康診断で異常値が見つかっている。
針谷力市長が同世帯を自ら訪問し謝罪。
水道料金返還や補償について交渉している。
同日開かれた市の定例記者会見で明らかにした。
市水道課によると、この住宅には成年2人と未成年4人の家族6人が住んでおり、2017年5月から水道の使用を始めた。
給水前の16年10月、上水道管を住宅に接続する際、工事業者からの照会に、同課の職員が誤って工業用水道管を上水道管と回答したという。
市は開栓までに水質検査を行っていなかった。
また今年7月16日、世帯主から「水が濁っている」との問い合わせを受け、同課が現地で水質検査を行ったが、検査結果を見誤り、原因も究明できず、誤接続に気付けなかった。
水道管接続時の誤認と現地の水質検査は、いずれも同じ職員が行っていた。
同課が濁りについて調査を継続していたところ、8月20日、同課職員が宅地に面する道路に工業用水道管が埋設されていることに気付いた。
翌21日、世帯に水道の使用中止を要請するとともに、上水道仮配管工事を実施。
26日に現場を掘り返し、誤接続を確認した。
このため同日のうちに針谷市長が世帯を訪問、直接謝罪した。
世帯の家族6人からは健康被害の訴えはないという。
ただ、成年2人と未成年2人の計4人に健康診断を受けてもらったところ、数人に異常値が見られた。
再検査の指摘が医師からあったため、2回目の健康診断実施を調整している。
市は異常値と工業用水との因果関係を確認するとともに、世帯と水道料金返還や補償について交渉している。
市は、再発防止策として、上水道を引き込む際の水質検査を工事業者と市で行うことや、検査自体を職員2人で行うこと、台帳上、識別しやすいように二つの水道管を色分けして区別することなどを挙げた。
針谷市長は定例記者会見で、「健康被害が起きる可能性があり、重く受け止めている」と述べた。
上水道の開栓前の水質検査は、県の工業用水道管が通水していた旧総和町のみが実施していた。
3市町が合併した現在の古河市では、少なくとも08年まで行われていたが、その後は実施されていないという。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15743388065859
11月22日14時12分に読売新聞からは、職員は検査時に色の変化を見落としたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年7月16日、世帯主から水の濁りについて問い合わせがあり、同課の担当者が現場で残留塩素をチェックしたものの、検査試料の色の変化を見落とした。
針谷市長は報道陣に、「2回のミスを重ねたことをたいへん重く受け止めている。配管工事後の残留塩素の確認を確実に行うなど、再発防止を徹底する」と語った。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191121-OYT1T50358/
2019年11月21時19時53分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前11時ごろ、静岡市駿河区中吉田の東名高速道路の補修工事現場から出火し、現場で作業員1人の死亡が確認された。
他に男性作業員10人が煙を吸うなどして救急搬送され、2人が重傷、8人がけがをした。
静岡県警静岡南署などによると、現場は静岡―清水インター間の中吉田高架橋。
橋の底を覆う形で設けられた作業用の足場を焼いた。
当時、48人が橋の塗装をはがす作業をしていた。
同署は業務上過失致死容疑なども視野に出火原因を調べている。
道路を覆う形で黒煙が上がり、午前11時15分に同インター間の上り線と、清水―日本平久能山スマートインター間の下り線が通行止めとなった。
安全確認のため21日午後7時現在、通行止めが続いている。
中日本高速道路は「道路の損傷状態などを調べた上で通行止めの解除について検討する」としている。
現場近くに住む小野寺さん(男性、20歳)は、「高架の下を覆うガードから煙が上がり、ゴムが焼ける臭いがした。こんな火事を見るのは初めて」と驚いた様子だった。
https://mainichi.jp/articles/20191121/k00/00m/040/119000c
11月22日12時24分にNHK静岡からは、足場内部に張っていたビニールシートに火が移って燃え広がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事現場の足場から火が出て、作業していた男性1人が死亡したほか、のどをやけどして2人が重傷となるなど、あわせて10人がけがをして病院で手当てを受けました。
消防などによりますと当時、作業員48人が工事に当たっていて、火が出た足場の付近では、古い塗装をはがす作業が行われていたということです。
捜査関係者によりますと、足場の底や側面には鉄板が並べられていて、機材などが落下しないよう、その隙間をふさぐように内部にはビニールなどのシートが張られ、このシートに火が移って燃え広がったとみられるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20191122/3030004934.html
11月22日19時24分に産経新聞からは、足場空間に煙が充満したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市消防局などによると、当時は高架下で塗装工事をしていた。
道路下につり天井形式で足場が組まれ、防炎シートで覆われていた。
何らかの原因で防炎シートが燃え、さらに火が燃え広がり、煙が高さ2・5メートルの足場の空間に充満したとみられる。
https://www.sankei.com/affairs/news/191122/afr1911220029-n1.html
11月22日19時40分にNHK静岡からは、同種事故は過去にも起きていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高速道路での塗装工事中の火災は、過去にも相次いでいます。
4年前には、東京・江戸川区の首都高速道路で、道路の橋桁の塗装を塗り直すために作業員がシンナーを使って古い塗装を拭き取るなどの工事中に火が出て、作業員2人が死亡しました。
警視庁の調べによりますと、火が出た足場は板やシートで囲われ、密閉された状態で当時、気化したシンナーが充満していたとみられるということです。
また、5年前にも、東京・渋谷区の首都高速道路で塗装工事中に火事が起き、橋桁の古い塗装を拭き取るために使用していたシンナーが照明の電球部分に付着して出火し、足場のシートに燃え広がったとみられています。
一方で、今回の工事の元請けの会社は、7年前の10月にも、焼津市の東名高速道路で工事中にガスバーナーの火が部材のウレタンに燃え移る火事を起こし、中日本高速道路から2か月間、工事への参加資格を停止する処分を受けていたことが分かりました。
会社によりますと、これらを教訓にふだんから下請け会社などと協力して▼白熱灯ではなく火が出にくいLEDを使用し、▼燃えにくい材料を使うなど、安全対策に取り組んでいたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20191122/3030004936.html
(ブログ者コメント)
〇以下は、FNN PRIME(テレビ静岡;11月21日15時45分)映像の3コマ。
※記事本文は転記省略。
https://www.fnn.jp/posts/00427647CX/201911211545_SUT_CX
〇江戸川区、渋谷区、焼津市の事例は下記記事参照。
2016年12月31日掲載
2015年2月16日 東京都江戸川区の首都高で橋桁の塗装工事中に出火し作業員2名が死亡、シートで囲った場所でシンナー使用作業と工具による研磨を同時に実施していた
(1報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4639/
(2報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6624/
2014年3月28日掲載
2014年3月20日 東京都渋谷区の首都高3号線で橋桁の塗装工事中、塗装除去用シンナーが200W白熱電球に付着して出火、足場などを焼き下り線は3日間通行止め、 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3780/
2012年10月17日掲載
2012年10月10日 焼津市の東名高速集中工事で橋げたの鉄製部品を溶断中、部品の下にあるウレタン部材に火が着いて、東名が一時通行止め
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2356/
(2020年3月28日 修正1 ;追記)
2020年3月26日9時54分にNHK静岡からは、塗装クズから可燃性ガスが発生した、足場シートに防火効果がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中日本高速道路は、再発防止策を検討する専門家の委員会を設置して検証した結果、足場の中には2日分の塗装のくずがたまり、可燃性のガスが発生し、照明器具や電動工具の高温や静電気などから引火した可能性があることが分かりました。
さらに、足場の隙間を覆っていたシートに防火の効果がなかったことも分かり、中日本高速道路は、工具などを安全なものにして対策を講じた上で、工事をおよそ4か月ぶりに再開しました。
24日は、火事の現場からおよそ11キロ離れた市内の別の橋で作業が行われ、▽足場の側面に窓を設けて換気を行い、▽避難用の階段を複数設置したうえで作業に当たっていました。
この火事で、警察は現場を再現するなどして検証を行い、慎重に火が出た原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20200326/3030006240.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の1コマ。
足場側面に設けられた換気用の開口部と思われる。
2019年11月12日10時0分に伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県伊賀市は11日、同市阿保の青山北部公園で10日、飼育している羊が見物に来ていた市内の男性(59)を襲ったと発表した。
男性は左足骨折の重傷。
羊は普段、柵の中に入れられているが、つなぎ目が外れて逃げ出したという。
市によると、男性は同日午前11時ごろ、羊を見るために家族ら7人で公園を訪れた。
帰ろうとして後ろを向いた際、雄の羊(4歳)が男性の左足に突進。
左膝にしびれを感じた男性が市内の病院を受診すると、左足の骨折が判明した。
男性は入院している。
柵は高さ約1.5メートル、幅2メートルの物をひもでつなぎ合わせて作成。
普段は800平方メートルに羊4頭を放牧している。
囲いのつなぎ目のひもがちぎれ、2頭が脱走した。
市職員が9日に巡回に来た際は問題なかったという。
市は平成28年、除草目的で羊を奈良県の牧場から借り受けた。
毎年、5月から11月の間だけ借り受け、市職員が毎日餌やりに来ているが、常駐の監視員はいない。
市は市民からの通報を受け、羊の脱走を把握。
10日正午過ぎに羊を柵に戻し、つなぎ目を結び直した。
市は同日午後2時半ごろ、男性の親族から連絡を受けて事故を知った。
11日、男性に謝罪したという。
羊の借用期間は今月28日までだったが、事故を受け、できるだけ早期に奈良県の牧場に返還する。
https://this.kiji.is/566793280786023521?c=39546741839462401
11月12日付で中日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
通常、柵の中で飼育されていたが、柵同士をつなぐひもが一部切れていた。
https://www.chunichi.co.jp/article/mie/20191112/CK2019111202000018.html
2019年10月11日7時51分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前8時55分頃、福島県本宮市関下の県家畜市場で、競りに出される予定だった成牛1頭(雌・体重約522キロ)が暴れ出し、近くにいた喜多方市慶徳町山科、畜産業の男性(86)が正面から突かれて転倒、後頭部をコンクリートの地面に強打し、搬送先の病院で死亡が確認された。
郡山北署本宮分庁舎によると、事故が起きたのは競りに出す牛の体重を量ったり、牛や出品者が待機したりする場所。
暴れた牛は体重を量るために移動中で、男性に向かって突進した後はおとなしくなり、飼い主の元に戻ったという。
JA全農福島によると、当時、現場には関係者が50~60人いたが、男性のほかには、大きなけがをした人はいなかったという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191010-OYT1T50373/
10月10日21時9分にNHK福島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
暴れた牛は体重522キロの11歳の雌牛で、午後の競りのために体重を測定する場所に移動しようとしたところ、突然、興奮してロープをふりほどき、市場の中を突進したということです。
市場には60頭余りの牛とおよそ150人の関係者がいたということですが、死亡した荒井さんのほかにけが人はいなかったということです。
競りを主催したJA全農福島は「これまで牛が暴れることはあっても、人が死亡した事故はなく、今後、生産者への注意喚起や施設の安全対策を検討したい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20191010/6050007212.html
10月10日19時36分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。「
郡山北署によると、牛は体重測定のため関係者に手綱を握られた状態で移動している最中、突然暴れ出したという。
市場ではこの日、競りが行われ、関係者100人以上、牛60頭以上がいたという。
荒井さんも競りに参加するために訪れていた。
同署は市場関係者や目撃者などから事情を聴くなどして原因を調べている。
https://mainichi.jp/articles/20191010/k00/00m/040/294000c
(ブログ者コメント)
似たような事例は今年5月、笛吹市の食肉処理場でも起きている。
その時は馬だったが・・・。
2019年10月5日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教委は4日、岩見沢市温水プールで3日に消毒用の塩素が異常な高濃度となり、利用していた市内の中学2年の男女2人がせきの症状を訴えるなど健康被害の報告があったと発表した。
2人とも現在は回復しているという。
市教委によると、指定管理者のセントラルスポーツの職員が、3日午後2時の定時測定でプールの塩素濃度が国の基準値(0・4~1・0ppm)を上回る2・5ppmになっているのを確認。
自動塩素投入器のフィルターを清掃したが、その後も濃度は下がらず、午後6時に塩素投入器を停止。
濃度を下げる薬剤を注入し、午後8時には基準値内になったという。
この間も営業を続け、午後5時から利用していたスイミングスクールの受講生11人のうち2人が体調不良を訴え、夜間急病センターを受診。
同センターから連絡を受けた岩見沢保健所が午後8時ごろにプールの水を採取し、持ち帰って測定したところ、25メートルプールで4~5ppm、幼児用プールについては基準値の10倍以上の11ppmだったという。
4日に指定管理者からの報告を受け、市教委は同日はプールを休館とした。
専門業者が調べたところ、濃度測定をする機械に異物が混入し、正確に感知できなかったことが原因とみられる。
市教委は「対応に問題がなかったか、検証する」としている。
5日は通常営業する予定。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/351574/
2019年9月28日20時39分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後4時10分ごろ、栃木県那須塩原市関谷の渓谷にかかる「回顧(みかえり)の吊(つり)橋」から「蜂に刺された」と119番があった。
那須地区消防本部は7~60歳の男女12人を搬送。
全員意識はあり、命に別条はないとみられる。
県警那須塩原署によると、12人は午後3時40分ごろ、つり橋の中央付近を渡っている最中に相次いで蜂に刺された。
市のホームページによると橋は全長約100メートル、高さ約30メートル。
同署は現場に残っていた蜂の様子などから、橋の下にスズメバチの巣のようなものがあったとみて調べている。
同消防本部によると、12人のうち未成年は4人。
埼玉県から約30人で社員旅行に訪れていたという。
現場は同市近郊の景勝地で、紅葉狩りのスポットとしても知られる。
https://mainichi.jp/articles/20190928/k00/00m/040/238000c
(ブログ者コメント)
橋の下にハチの巣があって、橋を渡っていた人が刺された事例は、本ブログでも何件か紹介している。
今回の吊り橋をネットで見たところ、川の上方、結構高いところに架けられた橋だ。
今後、ハチの巣の有無を定期点検することになるのだろうか?
2019年9月7日9時39分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が管の内部写真付きでネット配信されていた。
下水道管の老朽化対策のため、千葉県柏市が管の内部にカメラを入れて調査したところ、想定外の障害物が見つかった。
人間の血管にたとえ、“人間ドック”とも呼ばれる同市初の下水道管の健康チェック。
市は、障害物を除去するため対策費を増額補正する予算案を9日開会の市議会に計上する方針だ。
柏市の下水道は1960年に整備が始まり、総延長約1300kmで、普及率は90.3%(2018年度末)。
うち、敷設から35年以上経過した老朽管は約500kmあり、昨年10月から4年間で6億4000万円かけて内部を調査し、調査後10年間かけて修繕が必要な箇所(想定では約70km)の内側に新しい樹脂製管を入れて補強し、陥没などを防ぐことにしている。
他の自治体では普及率アップに力を入れ、修繕に手が回らないのが現状だ。
市のこうした取り組みは、壊れたらそのつど直していた従来の事後保全型に比べ、市が現在実施する点検・修繕を一括して民間に委託して壊れる前に発見して直す予防保全型維持管理として、市下水道整備課が「全国初のスキーム」と強調。
「コスト削減にもつながる」と説明していた。
ところが、今年度、1億6000万円の予算でJR柏駅や北柏駅周辺などのエリアで調査したところ、障害物除去が7月までの4カ月で、想定した80カ所(除去の予算1100万円)に到達。
このため、年間で3倍の240カ所に増える可能性が出てきたため、市は9月議会に2200万円を増額する予算案を計上する予定だ。
80カ所では、民家などとつなぐための塩化ビニール製や陶製の管が鉄筋コンクリート製の下水道管を突き破っていたほか、下水管の継ぎ目から木の根が侵入していたケースもあった。
また、下水管の表面にセメントが付着したり、ラーメン店の近くでは油で流路が詰まったりしていた。
同時に管の亀裂が33カ所で見つかり、緊急対処で修繕。
この効果なのか、これまで過去5年平均で年約15カ所であった陥没事故が、昨年10月以降は3件にとどまっているという。
市の担当者は、「通常、管の障害物は土砂がほとんどなのに、件数も想定したより多く見つかった。塩ビ管などは施工不良や地盤沈下などが考えられる」と説明。
そのうえで、「今後、全体の事業費を増額する必要が出てくるかもしれないが、放置して陥没事故が起きればさらに多額のコストがかかる。除去費用は必要な予算であり、長期的にみればコスト低減につながる」としている。
https://mainichi.jp/articles/20190907/k00/00m/040/043000c
2019年8月20日17時0分に京都新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
太い木の幹がワイヤをくわえ、がっちりと離さない。
曲線を描く樹皮が歯を食いしばる口元みたいに見える。
「どうなってるの」。
ワイヤは、皇子が丘公園(大津市皇子が丘1丁目)の高台に架かるつり橋を支えている。
その一部がメタセコイアに食い込む姿に、橋を渡る子どもたちが不思議がる。
メタセコイアはスギ科の落葉高木で、生育が早い。
つり橋が完成した1983年以降に成長して、ワイヤを包み込んだとみられる。
公園を管理する市公園緑地協会は、「橋の安全上、問題はないので、そのままになっている」とする。
昭和から平成を経て迎えた令和最初の夏。
メタセコイアは頭上に枝を広げ、木陰をつくる。
セミ時雨の下、必死の形相で橋を支えているようだ。
https://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20190820000106
(ブログ者コメント)
木に包まれた部分には湿気がこもり、腐食促進のおそれがありそうな気がする。
しかし、外からはワイヤの劣化有無を目視点検できない。
協会は何をもって「安全上、問題ない」と判断したのだろうか?
2019年8月19日18時6分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前11時半すぎ、札幌市白石区川下にある児童館で、「体育室の天井から煙が出ている」と施設の職員から消防に通報があった。
警察や消防によると、この火事で、建物の外壁の内側一部が焼けたほか、6歳から9歳までの小学生6人が煙を吸い込み、のどの痛みを訴えて病院に運ばれたが、いずれも症状は軽いという。
児童館では、夏休み中の子どもたちを集めて調理実習のイベントが開かれていて、ホットドックを牛乳パックなどで覆い、外からガスバーナーの火で温める実習を行っていた。
児童館によると、火事が起きた当時、児童75人がいたが、ただちに近くの建物に避難したという。
児童館の猪木館長は、「楽しみにしていた行事中に子どもたちに怖い思いにさせてしまい、本当に申し訳ない」と話していた。
警察や消防は、火事が起きた原因について詳しく調べている。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190819/7000012899.htmlhttps://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190819/7000012899.html
(ブログ者コメント)
以下は映像の5コマ。
外壁に開けた?穴の中には焼け焦げた柱が見えている。
焦げた断熱材が屋外に出されていることと併せ考えると、外壁と内壁の間で火災が起きたのかもしれない。
一方、館長は「行事中に偶然火災が起きた」と話しているが、裸火を使っている最中に別の原因で火が出るなど、そんな偶然はちょっと考えにくい気がする。
2019年7月27日19時18分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県伊佐市大口小木原の十曽池公園で、児童ら11人がキイロスズメバチに刺されていたことがわかった。
全員が病院に搬送され、手当てを受けた。
重傷者はおらず、いずれも命に別条はないという。
消防などによると、被害に遭ったのは、同県姶良市の教会が企画した1泊2日のキャンプで同公園を訪れていた50歳代の男女2人と小学2~6年の児童9人。
教会の男性牧師によると、24日午後3時20分頃、キャンプ参加者らが長さ約20mほどのつり橋を渡っていた際、重みで橋が揺れ、橋の下にあった巣から40~50匹ほどが襲ってきたという。
伊佐市は同日、ハチの巣を撤去し、通行禁止にした
出典
『つり橋の下にハチの巣、渡ると揺れて…数十匹襲撃』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190727-OYT1T50269/
(ブログ者コメント)
過去にも、同じような事故が起きている。
2018年5月25日掲載
[昔] 2016年9月 長野県飯島町で吊り橋を歩行中にスズメバチに刺された女性に対し、巣の存在を知っていた町が設置した危険周知看板が見にくかったとして、町に損害賠償命令
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8377/
2016年9月18日掲載
2016年9月11日 岐阜県飛騨市のマラソン大会でランナー115人が蜂に刺される、コースは去年と同じだが橋の下に巣ができていた、前日の試走では問題なし、大勢が橋を通ったことが原因
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6292/


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。