2017年11月15日19時1分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月15日17時29分にNHK茨城から、11月16日付で毎日新聞茨城版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前10時35分ごろ、茨城県桜川市高幡のゴルフ場「Jゴルフクラブ」のクラブハウスで「水漏れの点検を行っていた人が1階浴室の地下部分で倒れている」と119番があった。
警察によると、地下の点検用通路で作業員2人が倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、亡くなったのは配管設備会社社長のUさん(男性、67歳)と会社員のSさん(男性、70歳)。
2人は、クラブハウス1階にある浴槽の水漏れの確認作業のため、15日午前8時半ごろから地下の点検用通路に入った。
約2時間たっても戻らないため、クラブハウス従業員(64)が様子を見に行ったところ、倒れているSさんを発見した。
駆けつけた消防隊員が正午ごろにSさんを、午後1時半ごろに通路のさらに奥にいたUさんを救出した。
2人が見つかった場所は、幅約60cm、高さ70cmほどの通路に水道管やボイラーの配管などが通っているスペースで、有毒ガスなどは検出されなかったものの、警察が駆けつけた時、温度が40℃近くあったという。
2人は発見時、全身が赤くなっていた。
警察が詳しい死因などを調べる。
出典
『ゴルフ場で作業員2人死亡=水漏れ確認作業中-茨城』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017111501130&g=soc
『ゴルフ場で作業員2人死亡 桜川』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20171115/1070000812.html
『作業中死亡 ゴルフ場のクラブハウスで2人 桜川 /茨城』
http://mainichi.jp/articles/20171116/ddl/k08/040/087000c
11月17日17時36分にNHK茨城からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
警察が司法解剖をして詳しく調べたところ、2人の死因は窒息死で、2人とも腕や太ももなど全身の広い範囲にやけどをしていたこともわかったという。
警察によると、2人はクラブハウスの水漏れの点検のために地下にある通路で作業をしていて、発見された時、現場付近は熱気が充満し、かなりの高温だったという。
警察は、なぜ現場付近の酸素が薄くなったのか、ゴルフ場の関係者などから事情を聞いて、詳しく調べることにしている。
出典
『ゴルフ場で死亡の2人は窒息死』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20171117/1070000831.html
(2017年12月31日 修正1 ;追記)
2017年11月18日付の茨城新聞紙面に下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
通路の入り口(約50cm四方)は脱衣場の床にあり、通路はコンクリートに囲われ、通気性は良くなかったという。
作業開始時、ゴルフ場関係者が立ち会った際、通路は熱気が充満していたという。
通路は高さ約70cm、幅約60cmで、ボイラーで沸かした湯を浴槽に供給する配管が通っていた。
2017年5月4日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7065/
(2017年9月14日 修正3 ;追記)
2017年9月7日12時37分にNHK広島から、安全管理責任者は換気を指示したつもりだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月7日付でテレビ広島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、タンク内の酸素濃度が低い状態だったにもかかわらず、換気をするなどの安全対策を取らないまま作業にあたらせたとして、会社の安全管理の責任者で56歳の常務取締役の男性を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。
警察によると、男性は容疑を認めた上で、「換気をしてから作業にあたるよう指示したつもりだが、十分に伝わっていなかった」と話しているという
警察は、男性の安全管理に対する認識の低さが事故の原因に繋がったとみて調べている。
出典
『酸欠死亡事故で常務を書類送検』
http://www.nhk.or.jp/hiroshima-news/20170907/3720351.html
『造船所の作業員死亡事故 工務部長を書類送検』
http://www.tss-tv.co.jp/tssnews/NN1709073040.html
2017年5月26日19時36分に大分放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月26日18時32分にNHK大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後7時半頃、中津市の港に停泊していた砂利運搬船の浮力を調整するタンクの中で、いずれも福岡市の会社員、MさんとTさん(いずれも60代の男性)が心肺停止の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。
当時、タンク内を消防が調べたところ、通常より酸素濃度が低下していて、検死の結果、死因は酸素不足による窒息死だったことが分かった。
警察によると、2人は運搬船から砂利を下ろす作業を行った後、船体が沈んだままの状態に感じたため、船底に水がたまっていないかを確認していたという。
警察は、運搬船に乗っていた同僚3人から当時の状況を聴くなどして、詳しい経緯や、安全管理体制に問題がなかったかを調べている。
出典
『砂利運搬船で死亡の作業員2人は窒息死』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=05260037607&day=20170526#news
『砂利運搬船 2人死亡は窒息死』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5073728802.html
2014年6月1日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3944/
(2017年5月8日 修正3 ;追記)
2017年4月28日19時9分にNHK首都圏から、書類送検されていた検査担当の自衛官が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜地方検察庁横須賀支部は、28日、1等海曹を不起訴にした。
検察は、処分の詳しい内容や理由を明らかにしていない。
海上自衛隊は、「書類送検された自衛官については、自衛隊として処分を検討しています」とコメントしている。
出典
『潜水訓練死亡事故 自衛官不起訴潜水訓練死亡事故 自衛官不起訴』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170428/3023901.html
201年4月26日19時8分にNHK広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月26日20時52分に毎日新聞から、4月26日18時6分に中国放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前10時半ごろ、尾道市瀬戸田町の造船会社「K工業」の工場で「作業員の男性2人が酸欠になっている」と消防に通報があった。
消防や警察によると、2人は病院に運ばれたが、このうち33歳のタイ国籍の男性が意識不明の重体となっている。
また、25歳のフィリピン国籍の男性が一時意識もうろうとなったが、命に別条はない模様。
現場の工場は瀬戸内海にある生口島の北部の海沿いにあり、この会社では船の建造や修理のほか、船のリースを手がけているという。
消防や警察によると、当時、岸壁にとめた長さ45m、幅15mの台船のタンク(深さ2~3m)内で、浸水していないかなどを確認する作業が行われていて、タイ国籍の男性が意識を失って倒れているのが見つかり、発見したフィリピン国籍の男性作業員と現場監督が救出にあたったが、フィリピン人作業員も、一時、意識不明となった。
その後、意識は回復したという。
事故を受けて、K工業の出口社長と岡田専務が取材に応じ、現場の状況などを説明した。
それによると、台船は荷積みや運搬に使用するもので、26日は、台船を大型連休明けに別の会社に貸し出すために点検作業を行っていたという。
浮力を維持するための空気のタンクに漏水や腐食がないかを点検するため、タンクに通じるフタを開けて直径約50cmの縦穴から内部に入ったところ、1人が倒れ、救助に向かった別の1人も体調不良を訴えたという。
通常は、送風をして換気をすることになっているということだが、「今回、換気が行われていたかどうかは、現時点ではわからない」としている。
台船内部の空間は、幅7.5m、長さ10mの広さだという
病院に搬送された2人は、尾道市にある協力会社の技能実習生だという。
K工業の出口社長は、「事故によって2人や多くの関係者のみなさまにご迷惑をおかけし、申し訳ございません」と謝罪した。
消防が現場に到着した直後にタンク内の酸素濃度を調べたところ、安全な濃度を大幅に下回る6%と、呼吸停止や死亡に至るおそれのある非常に危険な状態だったという。
警察は、作業の安全管理に問題がなかったか、調べている。
出典
『造船会社で酸欠か 1人意識不明』
http://www.nhk.or.jp/hiroshima-news/20170426/5928133.html
『尾道の造船所 作業中の男性2人倒れ1人重体、酸欠か』
http://mainichi.jp/articles/20170427/k00/00m/040/075000c
『造船所 台船内で作業員意識不明』
4月28日付で朝日新聞備後版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
因島署は27日、重体となっていた実習生が同日、死亡したと発表した。死因は低酸素脳症だったという。
一時、意識不明となっていたフィリピン人の実習生は、同日、退院したという。
(2017年5月23日 修正1 ;追記)
2017年4月27日付の中国新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
先に倒れたタイ人の男性は昨年12月から、助けに入ったフィリピン人の男性は昨年9月から、K工業で作業していた。
(2017年9月2日 修正2 ;追記)
2017年9月1日付で毎日新聞広島版から、台船のタンクは7年以上も密閉状態だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
尾道労基署は8月31日、同社と同社工務部長(56)を労安法違反の疑いで書類送検した。
容疑を認めているという。
送検容疑は、同社と同社工務部長が、法令で義務づけられた酸欠主任者を選任せず、酸素濃度測定器を備えなかったため、男性を死亡させたとしている。
同署によると、台船のタンクは7年以上密閉されており、同社の測定器は工場内にあったがバッテリー切れで使えない状態で、代替機の確保もしていなかったという。
出典
『酸欠死亡事故で労基署 造船所役員ら書類送検』
8月31日11時56分にRCC中国放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
書類送検されたのは、K工業と、現場監督者を務めていた常務取締役の男性
尾道労基署によると、会社と常務取締役は、タンクは長期間密閉され酸欠の危険があったにもかかわらず、法令で義務付けられた作業主任者を置かず、酸素濃度の測定器具を備えるなどしていなかった疑いがもたれている。
この事故では、警察も業務上過失致死傷の疑いで捜査を続けている。
(ブログ者コメント)
報道された内容から推察すると、7年以上も密閉状態だったタンクの中に、酸素濃度を測定せず、また換気もせずに協力会社の海外実習生を入らせていた可能性がある。
造船所で働く人たちに酸欠の知識がなかったとは思えないのだが・・・・・。
2016年7月5日23時38分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月6日付で毎日新聞愛知版から、7月6日9時20分に中京テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後1時15分ごろ、愛知県東海市東海町の新日鉄住金名古屋製鉄所で、製鋼工場の窒素タンク内を点検していた男性作業員が倒れ、現場で死亡が確認された。
新日鉄住金によると、名古屋市内の協力会社の男性社員(63)とみられる。
警察は、安全管理に問題がなかったか調べる。
警察によると、タンクは円柱形で、高さ13.5m、直径3.5m。
内部は5層になっている。
5日午後1時から同僚と2人でタンク内の窒素を抜いて点検する作業を始め、男性社員が先にタンク下部から中に入り、内部の階段を上って、下から3層目に入った直後に倒れたらしい。
当時、「窒素タンク」の酸素濃度を計測していたが、5層構造のうち3層目を計測し、問題がなかったため中に入ったところ、突然倒れたという。
事故直後の計測で、タンク内の酸素濃度は低いところで通常の4分の3ほどになっており、酸欠になった可能性がある。
点検時には窒素ガスを抜き、酸素を送り込んでいた。
6日に司法解剖して死因を調べる。
出典
『窒素タンク点検中、男性作業員死亡 東海市の新日鉄工場』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016070590233803.html
『男性死亡 東海の製鉄所で63歳作業員 新日鉄住金名古屋』
http://mainichi.jp/articles/20160706/ddl/k23/040/209000c
『新日鐵住金、タンク内で男性倒れ心肺停止』
http://www.jrt.co.jp/nnn/news86230625.html
(ブログ者コメント)
「事故直後の計測で、酸素濃度は低いところで通常の4分の3ほど」と報じられている。
ということは、酸素濃度が15~16%しかないのに、内部に入っていたということになる。
本当だろうか?
いくらなんでも、そのような値で内部に入るなど、考えられないのだが・・・。
空気置換の方法や酸素濃度の測定方法も気になるところだ。
2016年6月7日22時55分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後1時40分ごろ、周南市港町にある工業用のプラントなどを製造する工場で、熱交換機の配管の中で溶接作業をしていた男性が倒れているのを、近くにいた別の作業員が見つけた。
この事故で、会社員の男性(27)が病院に運ばれたが、意識不明の重体となっている。
警察によると、男性は当時、直径2m25cmの管の中に直径43cmの管を溶接する作業を2人1組で行っていて、もう1人の作業員が気がついた時には、男性の意識はなかったという。
警察は、男性が作業中に酸欠になった疑いがあるとみて、当時の状況を調べている。
出典
『溶接作業中の男性が意識不明』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065958231.html?t=1465333374313
6月8日付の山口新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
警察によると、男性は同日午後1時ごろから、直径43cm、長さ2.5mの配管の中に全身を入れて溶接作業をしていた。
呼びかけに応じないため、配管の外で作業していた同僚の男性が、外に引っ張り出した。
2016年5月26日21時36分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前11時半過ぎ、木城町にあるO社飼料工場の従業員から、タンクの中で人が倒れていると消防に通報があった。
警察と消防が駆けつけたところ、タンクの中で、この会社の社員、川越さん(男性、43歳)と38歳の男性社員のあわせて2人が倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが、川越さんが低酸素血症でまもなく死亡した。
もう1人の社員は意識があり、病院で手当てを受けていて、命に別状はないという。
警察によると、川越さんが最初にタンクの中で倒れていて、助けようと中に入ったもう1人も倒れたという。
タンクは直径2m、高さが2m50cmあり、酒かすを発酵させて牛のエサを作っていたということで、当時は、川越さんがタンクのふたを開けて発酵した酒かすを取り出す作業を行っていたという。
警察では、当時の作業の状況などについて、会社の関係者から詳しく話しを聞いている。
また、宮崎労基署も立ち入り調査を行い、作業の安全管理に問題がなかったか、調べている。
出典
『飼料工場タンクで男性1人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065636151.html?t=1464301775935
(2016年6月18日 修正1 ;追記)
2016年5月27日付の宮崎日日新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
川越さんは、酒粕をホースで別の容器へ移す作業をしており、底には20cmほど残っていた。
一緒に作業していた男性が、川越さんの姿が見えないことに気付き、タンクの中に倒れているのを発見。
川越さんを助けようと駆け付けた男性(38)も、中に入って倒れた。
通常の作業工程でタンク内に入ることはなく、警察は、事故の経緯などを調べている。
(2016年6月23日 修正2 ;追記)
2016年6月22日18時55分にNHK宮崎から、取締役らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月22日17時22分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
宮崎労基署は、宮崎市にある畜産会社の経営を統括する41歳の代表取締役と安全衛生を管理する51歳の専務取締役、それに会社としてのO社を、労安法違反の疑いで書類送検した。
労安法では、酸素欠乏の危険がある場所には、見やすいところに立ち入り禁止の表示をすることが定められているが、この会社では表示をせず、安全管理を怠ったという。
タンクの中は酸素が薄く、危険な場所だった。
男性従業員は、何らかの理由でタンク内に入り、低酸素血症で死亡した。
調べに対して会社側は、「従業員に口頭で注意を促していたが表示はしていなかった」と説明したという。
出典
『タンク死亡事故で書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5063379131.html?t=1466628301901
『宮崎の食品会社書類送検 タンクに入り従業員死亡 宮崎労基署』
http://www.sankei.com/west/news/160622/wst1606220086-n1.html
(ブログ者コメント)
今回の報道からすると、先に倒れていた従業員の方は、タンク内に転落したのではなく、自らタンク内に入った模様。
2016年5月23日19時11分にNHK広島NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月23日21時10分に朝日新聞から、5月23日9時25分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時半前、三次市高杉町の木材の資材置き場で、木材業者の作業員の深川さん(26)と西田さん(35)がポンプで汲み上げる井戸の中に転落し、2人は搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、井戸は直径およそ1m、深さおよそ8m、水深は50cmほどで、ふだんは洗車の際などに使われていて、22日は、亡くなった2人を含む4人で井戸の点検をしていたという。
警察によると、井戸の水の出が悪いため、その原因を調べようと、はしごを使って井戸に入った深川さんが転落した。
深川さんを救助しようと西田さんが井戸に入ったところ、西田さんも井戸の底に転落したという。
消防によると、事故の直後に計測した井戸の水面上の酸素濃度はおよそ1%と、人が短時間で死亡してしまう低い濃度だったということで、警察は、2人が酸欠状態になり死亡したとみて、当時の状況や原因を調べている。
出典
『三次 井戸で作業員2人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20160523/5537651.html
『井戸に相次ぎ転落、酸欠で作業員2人死亡 広島・三次』
http://www.asahi.com/articles/ASJ5R3HSWJ5RPITB00D.html
『井戸の点検中に転落、2人死亡 広島・三次市』
http://this.kiji.is/107273244105228292?c=39546741839462401
2016年5月10日13時50分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月10日付でテレビ静岡からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前7時ごろ、浜松市南区新橋町の金属加工業の工場内でブタンガスが漏れ、ガスを吸った63歳と72歳の男性従業員2人が市内の病院に搬送された。
病院に付き添った30歳の男性も、体調不良を訴えた。
3人とも意識はあり、命に別条はないとみられる。
警察や消防によると、ブタンガスは自動車部品を熱加工する際の燃料で使用している。
事故の数時間前に停電が発生し、機械が停止したため、ガス管に溜まったガスを抜こうとしていたという。
周囲へのガス漏れはなかったという。
出典
『ブタンガス漏れ男性2人搬送 浜松・南区の工場』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/239043.html
『浜松・工場でガス漏えい 3人搬送』
http://www.sut-tv.com/news/2016/05/post-1111.php
(ブログ者コメント)
ブタンガスで中毒は考え難いため、本事例は酸欠カテゴリーに入れておく。
2015年11月7日18時40分に北日本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月8日付と10日付の朝日新聞富山全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日の午前、南砺市の工事現場でガスの配送管が破れ、漏れたガスを吸い込んだ50代の男性作業員が死亡した。
警察によると、7日の午前9時半ごろ、南砺市下吉江の分譲住宅地の工事現場で、男性作業員が動かなくなっているのに同僚が気付き、消防に通報した。
この事故で、高岡市常国の配管設備会社員・酒井さん(男性、58歳)が病院に運ばれたが、およそ9時間後に低酸素性脳症で死亡した。
酒井さんは、ショベルカーで下水管を埋める工事をしている際、地中に埋められていたLPガス配送管を誤って破損させ、漏れたガスを吸い込んだという。
他の作業員や周辺住民に被害はなかった。
今年、県内で労働災害によって亡くなった人の数は、去年1年間の10人をすでに上回っていて、富山労働局が死亡災害・重大災害の多発警報を出している。
出典URL
https://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=9336
(ブログ者コメント)
推測するに、配管破損個所から、おそらくはミニショベルカーを運転していた作業員の頭まで、少なくとも2~3mはあったのではないだろうか?
それほど距離があるのに、酸欠死するほど高濃度のLPGを吸い込んでしまったとは・・・。
勢いよく漏れたガスの直撃を受けたということかもしれないが、とすれば、よくぞ静電気などで火が着かなかったものだ。
2015年10月19日18時29分に日テレNEWS24(読売テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月19日19時2分にNHK神戸からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
午前9時ごろ、神戸港に入港したパナマ船籍の貨物船「TORITON SWAN」で、「男性が倒れている」と船員から消防に通報があった。
消防が駆けつけると、船内の貯蔵庫で積み荷のトウモロコシの品質検査をしていた日本穀物検定協会の検定員(男性、52歳)が、甲板からおよそ5m下の貯蔵庫内で意識不明の状態で倒れており、およそ1時間後に救出されたが、まもなく死亡が確認された。
海保によると、船にはおよそ1万トンのトウモロコシが積まれていて、倉庫の中はトウモロコシの呼吸によって酸素が薄い状態だったとみられている。
警察は、検定員が窒息死したとみており、運輸安全委員会も事故原因の調査のため、調査官の派遣を決めた。
出典URL
http://www.news24.jp/nnn/news88913722.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025795301.html?t=1445292615306
(ブログ者コメント)
読売テレビの映像によると、貯蔵庫の蓋はフルオープン状態だった。
一見、あれだけ開いていれば問題ないのでは?と思えるほど。
ただ、事故前からそうだったのか、事故後に開けたのかは不明。
一方、10月20日19時10分にNHK神戸からは、翌日に同じ船で乗組員の居室が焼けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前10時半ごろ、神戸市東灘区住吉浜町の港に停泊していたパナマ船籍の貨物船「TRITONSWAN」(3万4800トン)で「船から煙が出ている」と、近くにいる人から消防に通報があった。
消防がかけつけ、火はおよそ1時間半後に消し止められたが、乗組員の居室2部屋およそ30m2が焼けた。
けが人はいなかった。
この貨物船は、とうもろこしなどを積んで19日神戸港に入港し、19日午前、船内の貯蔵庫で作業をしていた52歳の男性が死亡する事故が起きたばかりで、20日は、貨物船の周辺で国の運輸安全委員会の調査官が死亡事故を調査していた。
海保と消防で、火事の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025831771.html?t=1445373690820
(2016年10月29日 修正1 ;追記)
2016年10月27日10時2分に共同通信から、中間報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
運輸安全委員会は、27日、酸素濃度を測っていない船倉に入ったため、酸素不足で窒息死したとする調査報告書を公表した。
報告書によると、検定員は、貨物倉でトウモロコシの温度や品質確認の検査中に倒れているのが見つかった。
午前9時ごろに現場で測った酸素濃度は11~12%程度だった。
厚労省の資料によると、通常の濃度は21%で、12%だと目まいなどの症状が出るという。
出典
『酸素不足の船倉に入り死亡と公表 阪神港貨物船事故で安全委』
http://this.kiji.is/164177563724908021?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
報告書には、原因等が下記趣旨で記載されている。
「原因」
本事故は、検定員が、酸素濃度の確認が行われる前に3番貨物倉に入ったため、酸素欠乏となっていた空気を吸入したことにより発生したものと考えられる。
検定員が、酸素濃度の確認が行われる前に3番貨物倉に入ったのは、日本穀物検定協会が酸素欠乏のおそれのある危険な場所に立ち入る場合の手順を定めていなかったことが関与した可能性があると考えられる。
3番貨物倉が酸素欠乏となっていたのは、とうもろこしを積んで約1.5か月間閉鎖状態であったことによるものと考えられる。
「各種情報」
・検定員は平成22年から関西神戸支部の事務所長の職についており、所属する事務所の穀物検定員に対し、穀類等を積載した貨物倉における酸素欠乏の危険性について、日常業務を通じて指導を行っていた。
・協会では、穀物の温度測定、サンプリング等の検量業務を行うに当たり、酸素欠乏のおそれのある危険な場所に立ち入る場合、植物検疫実施の前後に関わらず、荷役責任者に酸素濃度の測定結果を聞いて安全を確認したのちに入るようにしていた。
・荷役責任者は、4番貨物倉の酸素濃度を確認し、入倉が可能であることを示す「検査済みOK」の札を同貨物倉のアクセスハッチに掛けたものの、一等航海士に呼ばれて荷役作業の打合せを行う目的で本船の事務室に向かったことから、3番貨物倉の酸素濃度を測定していなかったものと考えられる。
・協会では、昭和27年の輸入食糧検定開始以来、これまで60数年間、穀物検定員の酸素欠乏による死亡事故は発生していなかった。
・検定員が所属する事務所の穀物検定員は、とうもろこし を積載した倉内の酸素濃度が安全な限界値(約18%)を下回ることは、ほとんど経験していなかった。
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/ship/detail.php?id=8101
2015年8月27日21時9分にNHK広島NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後2時ごろ、広島市安佐南区高取北で空き家の解体作業を行っていた男性が倒れていると、別の作業員の男性から消防に通報があった。
倒れていたのは会社員の三谷さん(45歳)で、市内の病院に運ばれたが、およそ1時間後に死亡が確認された。
警察によると、三谷さんは27日、通報した別の作業員の男性と2人で地中に埋まったガス管を切断する作業をしていて、別の作業員がいったんその場を離れ、しばらくしてから戻った時に三谷さんが倒れているのを見つけたという。
現場は1戸建ての家が建ち並ぶ住宅地の一角で、ほかに気分が悪くなった人はいないという。
警察は、三谷さんがガス漏れで中毒になった可能性があるとみて、死因を調べるとともに、当時の状況をくわしく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20150827/4471271.html
(ブログ者コメント)
都市ガス漏洩で中毒は考え難いので、この事例は酸欠カテゴリーに入れておく。
(2016年2月4日 修正1 ;追記)
2016年2月3日付で朝日新聞広島版(聞蔵)から、酸欠による窒息死だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島北労基署は、2日、広島ガスと同社の現場責任者の男性(41)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、同社の男性従業員が昨年8月、安佐南区の民家の解体工事中に深さ約90cmの穴の中でガスを止める作業をし、配管から漏れたガスで酸欠状態となり、窒息死した。
同社と現場責任者の男性は、適切な換気をせず、空気を供給する機械なども使わせなかった疑いがある。
2月3日付で毎日新聞広島版からも、同趣旨の記事が掲載されていた。
昨年8月に安佐南区の空き家解体中に広島ガス社員、三谷さん(45)が死亡した事故で、広島労働局は、2日、広島ガスと同社の現場責任者だった男性(41)を労安法違反容疑で書類送検した。
送検容疑は、昨年8月27日、安佐南区高取北の空き家解体現場で、現場責任者の男性は三谷さんとともにガス供給を止める作業中、呼吸器など必要な機材を使用せず、換気を行わなかったとしている。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160203/ddl/k34/040/625000c
(ブログ者コメント)
深さ90cmということで、甘くみていたのだろうか?
浅く思える場所であっても酸欠あるいは有毒ガスで死亡した事例は、過去に数多くある。
以下は、その一例だが、たしか数10cm深さで死亡した事例もあったとブログ者は記憶している。
2013年11月23日掲載
2013年11月16日 熊本県菊陽町でLPガスのガス管取替え工事のため道路を掘削中に地下1mのガス管を破損、濡れタオルで押さえていた作業員がガスを吸い込んで酸欠で死亡 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3441/
2015年4月20日21時19分にNHK高松から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月21日付で毎日新聞香川版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし7月、坂出市の造船所で船の点検作業の際に、作業員の男性が窒素ガスが充満した船内の施設に立ち入って死亡した事故で、警察は、ガスの危険性を認識していながら十分な安全対策を怠っていたなどとして、現場責任者だった当時の同社艤装課長(45)と船装係長(41)、船装係2人(いずれも29歳)の社員4人を、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
おととし7月、坂出市川崎町の川崎重工坂出造船工場で、建造中のLNGタンカーの設備の配管の漏れを窒素ガスを使って点検していた際に、作業中だった当時26歳の船装係だった男性が誤って設備に立ち入り、充満したガスを吸って、翌日未明に脳腫脹で死亡した。
死亡した男性は、別の場所で作業をしていた同僚の船装係の1人から、工具を探して持ってくるよう頼まれ、設備に入ったとみられている。
警察によると、当時、窒素ガスが漏れ出すおそれもあったことから、男性が入った設備のドアには「立ち入り禁止」の貼り紙はあったものの、施錠はされていなかったという。
このため警察は、ガスが漏れ出すおそれを認識していながら、設備に立ち入って工具を探すよう依頼したとして船装係の社員を、設備の施錠など安全対策を怠っていたとして他の3人を、業務上過失致死の疑いで、20日、書類送検した。
警察の調べに対し、4人は容疑を認めているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8034188111.html?t=1429566513362
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20150421ddlk37040499000c.html
2015年3月31日1時16分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月30日23時57分に共同通信から、3月30日21時43分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後5時半過ぎ、青森県十和田市深持にあるコメの仲買業者から、倉庫で人が倒れていると119番通報があった。
通報を受けた消防署員が駆けつけたところ、男女2人が倒れており、まもなく死亡が確認された。
亡くなったのは十和田市の会社社長の小笠原さん(男性、67歳)と小笠原さんの娘の社員(47歳)の2人。
2人は、倉庫の中に設置されている精米機に不具合があった場合に入って調べる地下点検室で倒れていた。
2人に目立った外傷はなく、消防によると、現場で有毒ガス類は検知されなかったが、酸素濃度が低い状態だった。
酸欠で亡くなった可能性もあり、警察が死因などを調べている。
倉庫は、間口約10m、奥行き約50m。
出典URL
http://www.news24.jp/articles/2015/03/31/07272021.html
http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015033001002380.html
http://www.asahi.com/articles/ASH3Z6WWTH3ZUBNB014.html
3月31日に河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、2人は精米作業中で、機械にコメが詰まり、地下2mの点検室に様子を見に行った際に倒れた。
内部で詰まったコメが発酵し、二酸化炭素がたまりやすくなっていたらしい。
親族の話によると、これまでにも具合が悪くなる従業員がいたという。
出典URL
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150331_23032.html
4月1日付で毎日新聞青森版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、119番通報の際、「発酵によってガスが発生した可能性がある」との情報があり、消防の救急隊の現場到着時にガス検知器で計測をしたが、有毒ガスが検出されるなどの異常はみられなかった。
一方で、通常は21%程度とされる空気中の酸素濃度が十数%に下がっていたことが確認されたという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20150401ddlk02040055000c.html
4月3日付で読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月3日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
司法解剖の結果、2人の死因が窒息だったと判明したことが2日、捜査関係者への取材で分かった。酸欠が原因だった可能性が高く、警察が詳しい経緯を調べている。
警察の発表では、社長の小笠原さん(当時67歳)と長女の小清水さん(同47歳)の遺体は、3月30日夕、精米機の床下に設けられた点検室(約19m3)で見つかった。
捜査関係者によると、この場所は、モミなどを精米機に流し込む際に不具合がないかを確認するためのスペースだった。
遺体発見時には、精米機からこぼれ落ちるなどしたとみられる古い玄米やモミが床一面に広がっていたという。
今回の事故では、地元消防が駆けつけた際、点検室の酸素濃度が通常の21%から半分程度まで低下し、生命に危険が生じる状態だったことが判明している。
捜査関係者によると、小笠原さんらが精米機を扱ったのは約2週間ぶりだったといい、警察では、それ以前から室内で古くなったモミや玄米が発酵したり、コメが酸素を吸って二酸化炭素を排出する「呼吸」を続けたりした結果、酸素濃度が著しく低下したとみている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/aomori/news/20150402-OYTNT50422.html
(2015年4月19日 修正1 ;追記)
2015年4月17日付で毎日新聞青森版から、酸欠が原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警が、2人が倒れていた地下点検室を約2週間密閉した上で空気を調べたところ、通常約21%の酸素濃度が2%に低下し、二酸化炭素濃度が1%未満から約20%に上昇していたことが分かった。
16日、県警への取材で判明した。
県警は、点検室内の玄米やもみが呼吸で酸素を吸収したり、発酵や腐敗したりする過程で二酸化炭素が発生し、2人が酸欠を起こした可能性が高いとみている。
十和田署や県警捜査1課によると、3月31日に点検室を実況見分した後、今月15日まで約2週間、玄米やもみが堆積したまま密閉した。
また、科学捜査研究所が、現場から採取した玄米などを密閉した容器に入れて点検室内で数日間放置する実験を行い、こちらは酸素濃度は約4%、二酸化炭素濃度は約21%になったという。アルコールも検出されたという。
地下点検室は深さ約2.5mの半地下にあり、縦約3m、横約2.5m。換気扇などは無かった。
倉庫1階の床に出入り用のふたがあり、事故当時は開いていた。
出典URL
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20150417ddlk02040256000c.html
2015年3月18日18時4分に北日本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前7時ごろ、入善町入膳の自動車部品などを製造する「A社」の工場で、会社員の佐々木さん(19)が、製品を冷却する直径およそ2mの筒型の機械のなかで倒れているのを同僚が見つけ、消防に通報した。
この事故で、佐々木さんは全身のやけどや頭部の損傷などで、死亡が確認された。
事故当時、佐々木さんは同僚と機械を清掃していて、別の同僚1人が機械の点検作業にあたっていた。
警察は、点検していたこの同僚が機械の操作を誤った可能性があるとみて、事故の原因を調べている。
出典URL
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=6809
3月19日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる?下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前8時15分ごろ、入善町入膳の自動車部品製造会社「A社」で、従業員の佐々木さん(男性、19歳)がドラム型の機械内に倒れているのが見つかった。
同僚が消防に通報し、約1時間後に救出されたが、全身のやけどなどで死亡が確認された。
警察によると、佐々木さんは、午前7時ごろから直径約2mの筒状の機械「ドラムクーラー機」の中に入り、1人で清掃していた。
機械には砂が入っており、金属部品と型枠を中に入れて回転させることで不要な金属を取り除き、熱を冷ます。
別の社員2人が、男性が中に入っているのに気付かず、保守点検のため、機械を1回転させたという。
機械は、同6時ごろまで稼働。内部は高温だったとみられる。
(2015年6月20日 修正1 ;本文に追記)
2015年3月19日付の北日本新聞紙面に、やや詳しい記事が掲載されていたため、その内容を本文の聞蔵記事の中に追記した。
(新情報に合せ、タイトルも若干修正した)
(2016年1月10日 修正2 ;追記)
2016年1月7日19時47分にNHK富山から、安全管理担当者などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月9日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年3月、入善町にある自動車部品メーカーの工場で、部品の製造過程で使う大型機械の中を社員が点検していた際、誤って機械が作動して死亡した事故で、魚津労基署は、7日、労安法違反の疑いで、この会社と現場の安全を管理する44歳の係長の書類を検察庁に送った。
書類送検されたのは、入善町にある自動車部品メーカー「A社」と、製造現場の安全管理を担当する44歳の男性の係長。
この事故は、去年3月、入善町にある工場で、直径約3.5m、長さおよそ17mある、砂型に入った鋳物を回転させながら冷却する「ドラムクーラー」と呼ばれる大型機械の中を19歳の男性社員が点検していた際、同時に保守作業をしていた同僚が誤って機械を1回転させたため、男性社員が高温の砂に埋まって窒息死したもの。
係長と同社には作業手順の管理責任があり、2つある操作盤のうち、副操作盤に点検作業中であることを示す表示板をつけていなかった疑いがある。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064868751.html?t=1452198937861
2015年1月17日7時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月16日13時6分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前2時ごろ、尼崎市のボンベ製造会社「N社」の工場で、ガスボンベ(長さ4m、直径30cm)の洗浄作業をしていた同社員の男性(51)が倒れているのを、近くにいた副責任者(37)が発見した。
男性は、搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。
警察によると、男性は有機溶剤を使い、使用済みガスボンベの洗浄作業中だった。
普段は約15分で終えるが、作業室から長時間出てこないため副責任者が見に行くと、男性が洗浄液の排出場所で倒れていたという。
換気スイッチが押されておらず、作業スペースにガスがたまって酸欠状態になったとみられ、警察が原因を調べている。
出典URL
http://www.sankei.com/region/news/150117/rgn1501170045-n1.html
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201501/0007663021.shtml
(ブログ者コメント)
酸欠以外、有機溶剤中毒の可能性も考えられる。
2014年9月6日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
5日午前8時50分ごろ、後志管内島牧村歌島の国道脇にある雨水槽内で、清掃中だった土木作業員の男性(44)が動かなくなっているのを、一緒に作業していた同僚男性が発見。勤務先を通じて警察に通報した。
男性は約1時間半後に救助されたが、現場で死亡が確認された。
警察によると、雨水槽は間口40cm四方で深さ1.5m。
男性が頭から上半身を入れて汚泥などを取り除く作業中だった。
有毒ガスの発生は確認されておらず、警察が原因を調べている。
(ブログ者コメント)
有毒ガスが原因でないとすれば、自分の身体で狭い入口を塞ぐ格好になり内部が酸欠状態になったということだろうか?
平成26年7月31日付で厚労省HPに「平成25年に発生した酸素欠乏症等の労働災害発生状況について」というタイトルの文書が掲載されていた。
当該文書には、以下などの情報が掲載されている。
○酸欠、硫化水素中毒ともに、5件の労働災害が発生した。
○過去20年の発生状況をグラフで表示。
出典URL
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei35/h25_01.html
(ブログ者コメント)
掲載されている酸欠5事例のうち、1番目の事例のみ、本ブログで紹介済。
3月12日 美濃市の木材加工会社の集じん機内で木くずがくすぶり、CO2消火器で火が消えたことを確認しようと中に入った人と助けに行った人、計3人が酸欠で死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2738/
掲載されている硫化水素中毒5事例は、全て本ブログで紹介済。
5月10日 港区の下水道工事現場で地中の鋼管の中で作業中に水中に落ちて死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2856/
5月30日 佐世保市の水産会社でうろこなどの廃棄物を貯める深さ1.7mの汚水槽から廃棄物取り出し中、3人が硫化水素中毒で死傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2910/
6月10日 阿蘇市の漬物工場でサイロの中から漬物取り出し中に硫化水素中毒、一時意識不明、助けに入った人も倒れるが命に別条なし
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2935/
7月13日 弘前市の養豚場で浄化槽修理中、硫化水素中毒で2人死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3052/
9月18日 佐賀県唐津市の水産加工会社で魚を洗った汚水をためるタンクの中で2人が硫化水素中毒で死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3280/
2013年11月16日19時5分にNHK熊本から、また11月16日の本日ニュースとしてテレビ熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時45分ごろ、菊陽町武蔵ヶ丘北の住宅街の町道で、地中に敷設されているLPガスのガス管を取り替えるため、小型のショベルカーが道路を掘削していたところ、誤って直径およそ3cmのガス管を破損した。
この事故で、ショベルカーを運転していた土木作業員の男性(65)が漏れたガスを吸い込んで意識不明の重体となり、熊本市内の病院で手当てを受けていたが、およそ7時間後の午後5時すぎ、死亡した。
警察によると、当時、現場では10人が作業をしていて、男性は、ガス管の破損した部分を濡れたタオルで押さえていたという。
警察は、男性が、このとき漏れたガスを吸ったのではないかとみて、さらに詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5003110941.html?t=1384636578560
一方、2013年11月17日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。(上の記事と重なる部分は転載省略)
病院に運ばれたが、午後5時過ぎに低酸素性脳症で死亡した。
重機で道路を掘削していたところ、誤って管を切断。ガス漏れを防ごうと掘った穴に入り、酸欠になったらしい。
管は直径3cmで、地下約1mに埋設されていた。
(ブログ者コメント)
ブログ者にとってLPGは窒息性のガスというイメージが強いので、朝日新聞の記事のほうが正しいような気がする。
ただ、kis-netには、LPGの成分の一つであるプロパンに関し、「高濃度で中枢神経に影響がある」と書かれてあるので、「吸い込んで重体となり死亡」というNHKの記事どおりだったのかもしれない。
http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/kisnet/menu.asp
(2014年1月25日 修正1 ;追記)
2014年1月24日18時45分にNHK熊本から、酸欠で死亡していたなど、下記旨の記事がネット配信されていた。よって、タイトルも修正した。
菊池労基署は、工事の安全管理が不十分だったとして、工事を請け負った熊本市東区の会社と現場の責任者を書類送検した。
書類送検されたのは、熊本市東区沼山津の建設会社「T社」と、現場責任者をつとめていた32歳のこの会社の役員。
LPガスは通常は中毒を起こさないが、同署の調べでは、男性はガスを大量に吸い込んだため、酸素が不足する低酸素症になったとみられている。
工事はガスを通しながら行われていたため、ショベルカーの使用は禁じられている状況だったが、現場責任者の会社役員は、危険を認識しながら漫然と作業を進めていたという。
この会社役員は調べに対して容疑を認め、「申し訳ないことをしました」と供述しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004735031.html?t=1390594568815
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。