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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2025371911分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

7日午前937分ごろ、秋田県男鹿市脇本樽沢の下水管の取り換え工事の現場で、「作業員3人がマンホール内で倒れた。意識がなく酸欠状態になっている」と110番通報があった。

3人とも搬送先の病院で死亡が確認された。

工事を発注した県は、マンホール内で硫化水素の噴出や酸素濃度の低下などが起きた可能性があるとみて調査する。

男鹿署などによると、亡くなったのはいずれも秋田市在住で、44歳、62歳、29歳の男性3人。

このうち62歳と29歳の男性は男鹿市の元請け会社、44歳の男性は別の下請け業者の従業員という。

7日午前9時半ごろ、44歳の男性がマンホール(深さ35メートル、内径90センチ)の底付近で倒れ、その後救助しようとして相次いで倒れたという。

県によると、当日は新しく敷設した下水管の通水テストを実施。
午前9時半ごろにポンプ場から水を流したという。

作業は、現場の硫化水素と酸素濃度を検査した上で実施したが、3人とも防護用のマスクは着用していなかったという。

マンホール脇に「排泥ピット」と呼ばれる構造物が埋設され、バルブを通じて生活排水に混じる汚泥をくみ取っているという。

男鹿署は現場付近を通行規制し、ガスなどを警戒してパトカーで周辺住民に注意を呼びかけた。

現場はJR男鹿線脇本駅から北に約3キロの、民家が点在する田園地帯。

https://www.asahi.com/articles/AST3712HXT37UBUB00XM.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n

 

371931分にYAHOOニュース(秋田朝日放送)からは、管内にたまっていたガスが通水テストで流れてきた可能性も考えられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

発見されたとき、3人は重なるようにして倒れていたということです。

下水道管の補修工事はきのうで概ね終わっていて、きょうは水を通して漏水がないかなど確認作業にあたっていたということです。

(県建設部下水道マネジメント推進課 熊谷政策監)
「通水試験を行っていた時に起きた事故なので、管内にたまっていたガスが流れた可能性も考えられる。」

また、作業員の装備については「作業に入る前にガス探知機でガスがないことを確認していて、ガスマスク等はつけていなかった。」と述べ、今回のような作業ではガスや酸素の濃度をはかってからマンホールの中に入るため、専用のマスクの着用は必要なかったとしています。

(建設部 小野建設産業振興統括監) :
「安全管理のルールの中でやるべき作業なので、そこのルールに対して実際にどうだったか、労働基準監督署などと確認していきたい。」

https://news.yahoo.co.jp/articles/14f975bfe0f0fb746cba4ddde9e192967c388b87

 

372232分に読売新聞からは、マンホール底にあった下水道管開閉バルブを工事後に付け直した際の施工不十分で気体が漏れた可能性も考えられるなど、趣旨の記事がネット配信されていた。

発注元の県によると、地面から深さ約3・5メートルの地中で、破損した下水道管(直径25センチ)の交換工事を4~6日に実施し、7日は通水の作業日だったという。

午前9時半頃に下水道ポンプ場から汚水を流したところ、マンホール(直径約90センチ)内にいた高野さん(44)が倒れ、救助に入った加藤さん(29)と川口さん(62)も倒れた。

県によると、マンホールの底には下水道管を開閉するバルブがあるが、工事のためにバルブ自体をいったん取り外したことがあったという。

県は取り付け直した際の施工が不十分で、下水道管内の気体がマンホールに漏れた可能性を含めて調べるとしている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20250307-OYT1T50222/

 

37日付で秋田魁新報からは、悪臭で管の破損が確認されたため管の一部を入れ替える工事を行っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

工事は県が発注したもので、老朽化した下水道管(直径25センチ)の一部を入れ替える内容。

昨年8月に道路への流水や悪臭がするとの連絡が男鹿市からあり、その後に水道管の破損が確認されたため、工事に着手した。

管の補修自体は6日までに終えていた。

https://www.sakigake.jp/news/article/20250307AK0028/

  

312725分に朝日新聞からは、業者に事前通告した日に県は遠隔で通水テストを行った、業者からマンホール作業の連絡はなかった、検査カメラを通すために外したバルブを復旧した個所から水が噴出していた、現場で硫化水素を検知したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

工事を発注した県が、事故当日にマンホール内で作業があることを施工業者から知らされていなかったことがわかった。
県が明らかにした。

作業員がいるまま下水管の通水テストを実施したことで事故につながった可能性もあるという。

県によると、昨年10月に老朽化した下水管を調査。

その際、下水管につないでいるバルブを取り外したうえで、カメラを管の中に挿入し、破損箇所を特定した。

調査後、元通りにバルブを取り付けることになっていたという。

県は下水管の交換が終わった今月6日、施工業者に翌7日午前9時半に取り換えた管の通水テストを実施すると通知。

予定通り、秋田市内の県施設から遠隔操作で下水管のテストを実施したところ、間もなく作業員1人が倒れ、救助に入った2人も意識を失ったとみられている。

取材に対し、県は「テスト時にマンホール内に人がいるという想定になっていない」と説明。

当日も、マンホール内で作業するとの連絡を受けていなかったという。

県警や秋田労働局などによる10日の実況見分で、マンホール内から硫化水素を検知していたことが判明。

下水管とバルブをつなぐ周辺から水が噴出していることを目視で確認したという。

こうしたことから、県警などはバルブ周辺から有毒なガスが漏れ出た可能性もあるとみて調べを進める。

https://www.asahi.com/articles/AST3C4163T3CUBUB008M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n

 

 

(2025年5月30日 修正1 ;追記)

20255292030分にYAHOOニュース(秋田放送)から、死因は急性循環不全だった、調査委員会は酸素濃度の低い空気が圧送管から漏れて酸欠になった可能性ありと結論づけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づきタイトルも修正した)

3人の死因は、血液の流れが急激に悪くなり心臓に大きな負担がかかる急性循環不全でした。

事故を受け、県は3月に有識者などで組織する委員会を立ち上げ、事故原因の分析や再発防止策を検討してきました。

29日は最後の会合が開かれ、事故原因について、通水試験を行った際に下水管の中のポンプで汚水をくみ上げる「圧送管」の酸素濃度の低い空気が漏れて、酸素欠乏に陥った可能性があるとしました。

また、作業員から「硫化水素の臭いがした」などの証言があることから、委員会は、酸素の欠乏と硫化水素の発生の両方が起きたことが事故につながったと結論付けました。

検討委員会の委員長を務める東京大学大学院の加藤裕之特任准教授は、「今回の事案は、今までなかった圧送管を通水するという全国的にも初めての事案だった。地下、特に下水管のような汚水が流れるところには危険が常にあるんだという意識を持ってほしい」と話しました。

県は報告書をまとめ、ホームページで公表することにしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c62c703d77b592a431e838870f08d67e6d253b30

 

(2025年7月15日 修正2 ;追記)

20257142144分にYAHOOニュース(秋田テレビ)からは、工事現場の酸素濃度や硫化水素濃度を常時測定することなどを求めた再発防止提言書が県に提出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

有識者などで組織する委員会は14日、秋田県に再発防止に向けた提言書を提出しました。

提言書によりますと、今回の事故では汚水をくみ上げる圧送管から酸素濃度の低い空気が漏れた可能性があり、「酸素の欠乏」を新たな危険要素の一つとして認識するよう提言しています。

その上で、再発防止策として、工事現場の酸素濃度や硫化水素濃度を常時測定するようにすることや、酸素欠乏症の安全管理者を配置することなどを求めています。

安全対策検討委員会・加藤委員長:
「今回の事案は秋田県では当然だが、全国で二度と起こってはいけないと思っているので、秋田県から発信してもらうことがとても重要」

提言書の内容は、今後の秋田県発注の下水道工事に反映されるほか、県内の全市町村に伝えられます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e2997128ae7ed10a9916067655d26a734a27270  

 

※以下は、県のHPに掲載されている提言書の抜粋。

P15/26

・・・

今般の事故が発生した箇所は、長距離圧送管路区間(約4.4km)のほぼ中間部に位置する、制水弁を操作するための人孔(制水弁室)である。

この制水弁室は、平成元年~平成2年(1989年~1990年)の圧送管路施工期間に建設され、弁の開閉操作を主目的として築造されたものであり、弁本体の着脱作業を想定した構造にはなっていない。

事故発生に至るまでの圧送管路補修工事の過程では、管内は長期間にわたり送水されていない状態にあった。

また、通水による試験を実施した事故当時、弁本体の接合部に不具合があった場合には、圧送管内から汚水、ガス等が漏出した可能性が考えられる。

これらの状況から、当制水弁室は、内部で作業を行うには厳しい施工環境にあったものと考えられる。

また、圧送管路内における硫化水素ガスの充満や酸素濃度が低下する条件が重なっていたことも指摘される。

特に、圧送管における硫化水素ガスのリスクについては広く認識されているが、酸素欠乏に関しては、国内においても前例の少ない事例である。 以上のような複数のリスク事象が重なったことが、今回の事故発生において特に着目すべき点であり、今後の圧送管路の維持管理業務や改築・更新工事を進めるうえで、新たに留意すべき重要な危険性と認識されるものである。

・・・

P17/26

・・・

2.2提言

(1)圧送管路に内在する危険性への対応

今回の事故の教訓を踏まえ、圧送管路の改築・修繕や調査を行う際において、同様の事故を防止するための具体的な対策を明確にしておくことが求められる。

圧送管路のメンテナンス作業終了後の供用再開時における試験手順の確立

 ・・・

〇 維持管理作業に対応できる施設改良等

 ・・・

(2)安全管理、危険予知に関する意識の共有(発注者・受注者)

・・・

(3)監督体制の強化に関する改善策(発注者)

・・・

(4)安全衛生の徹底に向けた改善策(受注者)

・・・

下水道管路施設(労働安全衛生法施行令 別表第六に準じる)における作業では、必ず酸素濃度・硫化水素濃度を常時測定し、必要な換気対策を実施すべきである。

・・・

https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/90372

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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