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2017年6月5日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
暑さが本格化するこれからの季節、扇風機やエアコンは必需品だ。
しかし、使い方によって思わぬ火災を起こす恐れがある。
製品の安全を調べる製品評価技術基盤機構(NITE)は、6 ~8月にかけて扇風機とエアコンが原因の火災が急増するとして、注意を呼び掛けている。
新潟県内の高校で、2015年8月、教室に設置されていた扇風機から出火し、周辺を焼くぼやがあった。
職員が火災の前、扇風機が動いていないことを目で確認していたが、実際はスイッチが「強」に入っていたという。
扇風機は、約45年前から使用されていた。
内部の配線が一部断線し、発火したとみられる。
NITEのまとめでは、こうした扇風機が原因の火災は、11~15年度の5年間に90件報告され、5人が死亡していた。
長期間使い続けることによる製品の劣化が主な原因で、90件中、39件が該当した。
使用期間が30年を超える製品で多いが、15~20年程度でも劣化が起きていた。
新潟県の高校の例は、扇風機の「首振り機能」によって、支柱と羽根の部分をつなぐ配線に長期間負荷がかかり、断線したとみられる。
佐賀県内で13年10月にあった火災では、約38年間使っていた扇風機のモーター部分の銅線が劣化し、発火の原因になった。
リコール製品の破損事故なども含めると、扇風機の事故の3割以上が、学校や病院といった公共施設で起きている。
事故が起きた例では、「動いていないので、スイッチが切れていると思った」「スイッチを入れても動かないので、そのままにした」などの報告が多い。
NITEは、
▽羽根の回転が不規則
▽運転中に異常な音や振動がある
▽モーター部分が熱い
などの異常を感じたら「すぐに使用をやめてほしい」と呼び掛けている。
一方、エアコンが原因の火災は、15年度までの5年間に259件あり、5人が死亡した。
不適切な配線が主な原因となっている。
石川県では、14年1月、エアコンをつないでいた延長コードが発火し、住宅を全焼。70代女性が死亡した。
使用の度に、延長コードに許容量を超える電流が流れたためとみられる。
電源コードをねじって他のコードと接続する「ねじり接続」も厳禁だ。
接続不良で発火の恐れがある。
エアコンを取り付ける際に、コードが長すぎたり短すぎたりして、業者がねじり接続をしている場合があるという。
このほか、エアコンを掃除する時に使った洗浄液が内部の電気部品に付着し、発火するケースもある。
また、ナメクジやネズミなど、虫や小動物がエアコンの室外機に入り込み、電源回路がショートして発火した例もある。
▽ブレーカーが頻繁に落ちる
▽電源プラグが変色している
▽焦げくさい臭いや異音がする
などした場合は、使用を中止するなど、注意が必要だ。
出典
『くらしナビ・ライフスタイル 扇風機・エアコン、火災注意』
https://mainichi.jp/articles/20170605/ddm/013/040/040000c
(ブログ者コメント)
以下は、ネタ元と思われる資料。
(平成29年5月25日公表 NITEのHP)
『夏に多発!扇風機の経年劣化やエアコンの電源コードのねじり接続で火災のおそれ~使用前に扇風機の動作やエアコンの電源コードを必ず確認しましょう~』
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs170525.html
2017年6月6日7時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後7時半ごろ、兵庫県西宮市鳴尾町1のアパート2階の一室でスプレー缶が爆発し、壁や棚の一部が燃えた。
警察によると、住人の女性(62)が顔と両腕にやけどの重傷。
女性はガスコンロの火を付けたまま、近くで缶切りを使ってヘアスプレー缶のガスを抜いていたという。
出典
『スプレー缶爆発し女性重傷 火の近くでガス抜き』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201706/0010257805.shtml
2017年6月6日7時9分に産経新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月5日20時52分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後5時5分ごろ、太田市徳川町の利根川河川敷にあるK砕石場で土砂が崩れ、作業中だった社長(男性、59歳)が生き埋めになり、搬送先の病院で死亡した。
警察によると、社長は2人の従業員と3人で、掘削した深さ約3mの溝の中に配管を埋める作業中だった。
溝の近くに置いてあった土砂が崩れ、社長は全身が埋まった。
従業員(52)は下半身が埋まった状態で土砂の中から助け出され、搬送されたが、意識ははっきりしているという。
離れていた、もう1人の従業員(36)が通報した。
現場一帯は水はけが悪く、3人は、敷地内の貯水池に水を流すための配管を埋める作業をしていた。
配管は直径約28cm、ジョイントした状態で長さは約5m。
K社は砂利の採掘、販売を行っており、従業員は約22人。
警察は、業務上過失致死の疑いも視野に入れ、詳しい事故原因を調べている。
出典
『太田の砕石場で土砂の生き埋め男性死亡 配管を埋める作業中 群馬』
http://www.sankei.com/region/news/170606/rgn1706060010-n1.html
『砕石場で土砂崩れ 1人死亡』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170605/4013101.html
2017年6月7日5時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市原刑務所(市原市磯ケ谷)は6日、除草作業をしていた男性受刑者が操作していた草刈り機から出火する火災が発生したと発表した。
同所によると、5日午後2時5分ごろ、同所農場内で男性受刑者が自走式の草刈り機を使って除草作業をしていたところ、草刈り機から出火。
すぐに職員が消火器で消火した。
建物への延焼やけが人はなかった。
草刈り機の燃料キャップが完全に閉まっていなかったため、ガソリンが気化したことが原因とみられる。
高橋所長は、「刑事施設でこのような事案が発生したのは遺憾。今後、農場器具などの管理に万全を期し、再発防止に努める」とコメントしている。
出典
『受刑者操作の草刈り機出火 市原刑務所』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/413753
(ブログ者コメント)
市原刑務所には、交通事故を起こして有罪となった受刑者が収監されている。
2017年6月6日20時52分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後、学校の給食で出された牛乳を飲んだ児童や生徒から相次いで「消毒臭がする」とか「水っぽい」などの訴えがあった。
県教育委員会が調べたところ、同様の訴えが相次ぎ、これまでに水戸市、北茨城市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、土浦市、日立市、茨城町の61校で、合わせて3700人余りが違和感を訴えたという。
このうち377人が体調不良を訴え、2人が吐き気などの症状で医療機関を受診したが、症状は軽いという。
出された牛乳は、いずれも水戸市の牛乳メーカー「I乳業」が製造した200mℓの紙パック製品「水戸H牛乳」だということで、茨城県の水戸保健所は、5日と6日、「I乳業」に立ち入り調査を行い、製造過程が記録されている書類などを確認するとともに、牛乳に含まれる成分を検査して原因を詳しく調べている。
「I乳業」はNHKの取材に対し、「多くの皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ございません。牛乳については国際的な基準に従って作っているので、衛生上の問題はないと考えている」とコメントしている。
出典
『給食の牛乳 3700人余違和感』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1076083851.html
6月9日6時42分にNHK首都圏からは、牛乳の成分や保管状況に問題は見つからなかったという、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
茨城県は、当初、違和感を訴えた児童・生徒の数を3333人、体調不良を訴えたのは377人としていたが、集計ミスがあったとして、違和感を訴えた人数を3193人、体調不良を訴えた人数を639人と訂正した。
この問題を受けて茨城県は、牛乳の成分の検査のほか、原料となる生乳を生産している農場の状況、集荷した生乳の保管状況などの調査を進めてきた。
その結果、8日までのところ、「異臭や風味の異常につながる問題は見つかっていない」としている。
茨城県は、さらに詳しい検査を行い、今月12日をめどにすべての結果について公表したいとしている。
出典
『給食牛乳 調査で問題見つからず』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170609/4117041.html
(ブログ者コメント)
原因が特定されたかどうか定かではないが、過去にも同じようなトラブルがあった。
2013年10月9日掲載
『2013年10月2日 山口県の小中学校で複数の生徒が牛乳を飲んだ後に違和感を訴える、下痢なども?製造ラインなど点検結果問題なし、エサなどで味が変わった?』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3329/
(2017年6月17日 修正1 ;追記)
2017年6月14日10時23分に日テレNEWS24から、原料の違いで風味が安定していなかったことが原因だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
茨城県などは、製造元への立ち入り調査などを行っていたが、「衛生上の問題はなく、原料による風味の違いが原因だった」との調査結果をまとめた。
普段は、複数の農場の牛乳を混ぜ合わせて風味を安定させていたが、問題となった日は、1つの農場の牛乳だけを使っていたという。
専門家によると、子供は臭いに敏感で、味の違いとして反応した可能性があるという。
茨城県は製造元の「I乳業」に対し、風味を安定させることなど、再発防止策を指導している。
出典
『牛乳に違和感「原料による風味の違い」茨城』
http://www.news24.jp/articles/2017/06/14/07364186.html
6月15日11時59分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県は13日、製造会社が仕入れた原料乳が通常と異なり、風味に違いがあったことが原因だったと発表した。
衛生管理に問題はなかったとしている。
県によると、製造した「I乳業」は、通常、複数の農場の原料乳を混ぜたもので製品を作っていたが、問題の製品は一つの農場の原料乳を用いていた。
風味は、複数の原料乳が混ざっていた方が安定するという。
児童らが体調不良を訴えた点については、「異臭と感じたことで、体調不良を起こしたと思い込んだ可能性がある」と説明している。
同社は今後、日々の風味の検査を厳格化するなどし、味の平準化を徹底するとしている。
出典
『給食牛乳から異臭「衛生問題なし」 原因は原料の違い 茨城』
http://www.sankei.com/affairs/news/170615/afr1706150005-n1.html
2017年6月4日12時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「階段は、上りより下りの方が怖い」。
そんなお年寄りの声に応え、福岡市営地下鉄で下りエスカレーターが増えている。
超高齢化社会をみすえ、他都市の駅でも対応が始まっている。
福岡市営地下鉄は、2005年開業の七隈線では、全駅に上下のエスカレーターがある。
だが、空港線と箱崎線の計19駅では、博多などの主要5駅を除くと、これまでエスカレーターが2基以上ある場合も、すべて上りだった。
エレベーターは各駅にあるものの、待ち時間が長く、旅行者らで混雑しやすい。
市は、お年寄りらから寄せられる「下りのエスカレーターがほしい」という要望を受け、15年12月に赤坂駅(福岡市中央区)で、試験的に2基のうち1基を下りに切り替えた。
モニター123人への調査では、「利便性が向上したか」という問いに56%が「そう思う」と答え、「思わない」は6%。エスカレーターの一部を下りに切り替えることについては、76%が「よいと思う」と回答した。
市は今年2~3月、大濠公園駅(中央区)や祇園駅(博多区)など5駅で、上りエスカレーターが2基あれば1基を、4基あれば2基を下りにした。
祇園駅のホームで男性会社員(40)に尋ねると、「上りの方が便利だけど、ひざが悪い人は下りがつらいだろう。2つあるなら、上りと下り両方あった方がいい」と話した。
市交通局施設課の横谷課長は、「高齢化社会が進み、下りがつらい人は増えてくる。スーツケースを引く外国のお客様も増えており、ユニバーサルデザインの観点からも時代に即していきたい」と、他の駅でも順次、切り替える予定だ。
下りエスカレーターを望む声は、他都市の事業者にも届いている。
仙台市営地下鉄は、14年度から下りエスカレーターを増設。
費用は1カ所あたり数千万円といい、すでに4駅で工事を終えた。
東京メトロでも、15年に大手町駅(東京都千代田区)に下りエスカレーターを増設。
今後も進める方針という。
一方、都営地下鉄を運行する東京都交通局の担当者は、「電車の間隔が短く、利用客がホームにたまると危ないので、早く改札に上げることが必要。上下ともあるのは理想だが、スペース的に難しい」と話す。
福岡市営地下鉄でも、ヤフオクドームに近い駅はドームでイベントなどが開催される日には乗客がホームに集中するため、上りのままにする方針という。
整形外科医でもある中島勧・東大病院医療安全対策センター長によると、70歳以上の約半数が変形性膝(しつ)関節症を患っており、発症すると階段を下る時にひざが痛む人が多いという。
「転んでも、上りは手を付けるが、下りは大けがにつながる。下りエスカレーターが増えれば、お年寄りも気軽に外出できるのではないか」と話している。
出典
『駅に下りエスカレーター続々 高齢者「下り階段は怖い」』
http://www.asahi.com/articles/ASK4D5J2PK4DTIPE028.html
(ブログ者コメント)
関連情報を探したところ、解説としては以下の記事が分かりやすかった。
(2009年2月3日 東京大学政策ビジョン研究センター)
『上りより下り、高齢者のエスカレータ』
・・・・
それでは、バリアフリーの対象である障害者や高齢者にとって、階段の上りと下りのどちらが移動の障害になっているのでしょうか。
わかりやすい例を挙げてみます。
健常者が階段を上っている時に足を踏み外すと、すねを階段の角にぶつけて痛くなるか、前の段についた手が汚れる場合が多いでしょう。
しかし、階段を下っている時に足を踏み外したら、どうなるでしょうか。
通常は、階段を滑り落ちたり、転落して大けがをしたりする危険性があります。
・・・
高齢者の多くがかかる「変形性膝関節症」という疾患では、上り階段は何とか上れるが、下りは痛みが強くてどうしても下りられないという症状が出ることが多いことが、整形外科領域では常識とされています。
また、年をとってバランス機能や視力が低下した場合にも、下りの階段に恐怖感を感じることは容易に想像がつきます。
そのような疾患にかかると、駅の階段を上ることはできても、下ることが困難になる場合が多くなり、上りのエスカレーターしか設置されてない駅は利用しにくくなるのです。
・・・・
http://pari.u-tokyo.ac.jp/publications/column09.html
2017年6月4日9時37分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地域防災の担い手となる消防団に外国人が入団するケースが、九州でも出始めている。
人口減少などで団員のなり手が減る地域は入団を歓迎しており、外国人向けの救命講習で通訳を務めるなど、活躍の場を広げている。
一方、消防団員は非常勤特別職の地方公務員。
延焼を防ぐために家屋を壊すなど、「公権力」の行使が認められており、「日本国籍以外」の団員の受け入れをためらう自治体もある。
5月中旬、宮崎市消防団女性分団の研修会に、集団行動や救助用ロープの取り扱いを学ぶバレトさん(52)の姿があった。
コロンビア出身の元空軍整備士。
1995年に宮崎大に留学し、市内で外国語指導助手として働く。
2008年の中国・四川大地震に胸を痛め、「子どもたちを助けたい」と、翌年に入団した。
女性分団は消火活動に加わらないが、企業や学校の防災訓練に出張する。
「地域の人と助け合うのは素晴らしいこと。互いの国のことも理解できる」とバレトさん。
外国人の救命講習で通訳も務める。
分団長の日高さん(50)は、「技術も語学もできるので非常に助かる」と話す。
全国の消防団員数は約85万6000人。
総務省消防庁は外国人団員の数を把握していないが、共同通信が昨年、全国の市町村を対象に行った調査では、回答した自治体の約1割が受け入れており、その数は計200人を超えた。
鹿児島県には、いちき串木野市でフィリピン人男性、霧島市でイラン人男性が活動するなど、7人の団員がいる。
熊本地震では、熊本県南阿蘇村に住むカナダ人男性が消防団員として救援活動に携わった。
一方、3万2600人余りの外国人が暮らす福岡市や、約1万2300人がいる北九州市は、事実上、外国人団員を受け入れていない。
福岡市消防局は、「団員には、警戒区域の指定や立ち入り制限など、市民に命令、強制する公権力が与えられているため」と説明する。
地方公務員法では、公務員の採用に国籍は条件でないものの、外国籍公務員の管理職登用の是非が争われた裁判では、「公権力」を行使する公務員について「日本国籍が必要」との判決が確定している。
ただ、外国人の消防団員について、消防庁は「違法とは明確に言えない」とし、市町村の判断に委ねているのが現状だ。
高齢化や人口減少が深刻な地域は、消防団員のなり手不足に頭を痛めている。
いちき串木野市の担当者は、「地域に長く暮らし、やる気もある外国人の参加は助かっている」。
現場では日本人の班長などが外国人団員に命令しており、「公権力の行使に当たらないのでは」という立場だ。
【近藤敦・名城大教授(憲法)の話】
消防団員が公権力を行使する場面は非常に限定的で、問題が起こるとは考えにくい。
地域に暮らす外国人の防災意識を高める意味で、キーパーソンになり得る人材を生かさない手はない。
地方自治と多文化共生を進める総務省の外局でもある消防庁がメッセージを発信すれば、より広がるだろう。
自治体も、横並びではなく、各自の判断で参加を促してもよいのではないか。
【ワードBOX】消防団員
市町村が採用試験を行う地方公務員の消防署員に対し、消防団員は非常勤特別職の地方公務員。
会社員や自営業者、学生、主婦らが本業の傍ら、居住か勤務している地域で入団する。
平時は火災予防の広報活動などに取り組み、災害時は消防署の指揮下で消火や救助の活動に当たる。
出典
『外国人消防団員に是非、九州の各自治体 なり手不足解消に一肌⇔公権力行使には日本籍』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/333163/
(ブログ者コメント)
本件、過去にもいくつかの関連記事が報じられていた。
以下、タイトルとURLのみ紹介する。
(2016年8月9日(火) 東奥日報;共同通信)
『外国人消防団員、2百人超/地域の新戦力、全国で/法律上位置付け課題』
http://www.toonippo.co.jp/tokushu/scramble/20160809016475.asp
(2016年4月14日 6時0分 日本経済新聞)
『災害支援、国籍超える 滋賀に外国人だけの消防団(ひと最前線) 異国での不安 減らしたい』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC06H3W_Y6A400C1AA2P00/
2017年6月3日18時7分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県警は2日、2015年の交通事故統計で、事故発生から30日以内の死者数を誤り、全国統計に影響が出たと発表した。
担当者はミスに気付いたが、上司や警察庁への報告を怠った。
警察は、交通死亡事故のうち、事故発生から24時間以内の死者数と、24時間以後で発生日から30日間の死者数(30日死者数)を分けて集計し、合わせて「30日以内の死者数」としている。
県警によると、県警交通企画課(現・交通総務課)の男性職員は、15年6、7、10月の30日死者数を警察庁に報告せず、各月0人とされた。
しかし、実際には6月に4人、7月に1人、10月に3人の計8人が死亡していた。
15年12月中旬に同僚がミスに気付き、男性職員と上司の男性警部に報告。
しかし警部は、「容易に修正報告できない」として上司に報告せず、その結果、警察庁に報告されなかった。
このため、警察庁が作成した16年版警察白書などに誤った数字が掲載された。
今年5月17日、外部の指摘を受けた警察庁から連絡があり、ミスを隠していたことが発覚。
県警は警部を警務部長注意にしたが、処分日など、詳しい内容は明らかにしなかった。
職員と上司の男性管理官は、業務指導となった。
数値の修正で、県内の30日死者数は15人から23人、全国順位は17位から11位になった。
全国の30日以内の死者数は、4859人から4867人となる。
出典
『交通事故統計でミス、全国統計に影響…茨城県警』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170602-OYT1T50169.html
6月3日付で毎日新聞茨城版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警交通総務課は2日、警察庁に報告した2015年の交通事故死者数について、交通企画課(現・交通総務課)の男性主任がシステム操作を誤り、間違った人数を報告していたと発表した。
先月17日、警察庁から指摘があり、発覚した。
同課によると、間違えたのは15年6、7、10月の「30日交通事故死者数」(事故後24時間を超え30日以内に亡くなった人)。
主任は集計システムの操作を誤り、計3カ月で死者数8人のところを0人と勘違いしたという。
主任は間違いに気付き、上司の男性警部に報告。
しかし警部は、「容易に修正はできず、県警内の数字は誤っていないため問題はない」と、修正しなかった。
主任は業務指導、警部は警務部長注意を受けた。
同課の柴久喜・総括理事官は、「深くおわび申し上げ、再発防止に努めます」と話した。
出典
『ニュースBOX 県警の交通統計に誤り /茨城』
https://mainichi.jp/articles/20170603/ddl/k08/010/092000c
2017年6月3日17時23分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市のバイオ製品製造業「グローバルエンジニアリング」が、カードをこすり、においをどう感じたかで認知症の疑いを調べることができる簡易キット「もの忘れアルかなチェック はからめ」を販売している。
同社の担当者は、「いきなり病院に行くのはハードルが高いという声が多い。早期発見のきっかけになれば」とPRしている。
同社によると、認知症の人は通常より嗅覚の能力が低下していることが多く、症状が悪化するほど、その傾向が強くなることが指摘されている。
同社が専門家の監修を受けて開発、商品化したのは、食べ物や日用品など日常生活でなじみのあるにおいを付けた10枚のカード。
表面をこすり、どんなにおいがしたか選択式の回答用紙に書き込んで送付すると、10日程度で結果リポートが届く。
自宅で気軽にチェックできるのがメリットだ。
出典
『においで認知症チェック 簡易キット販売 名古屋の業者「早期発見の
きっかけに」』
http://www.sankei.com/west/news/170603/wst1706030068-n1.html
(ブログ者コメント)
こういった研究は多方面で進められているらしく、2017年5月14日2時0分に日本経済新聞電子版からは、エーザイも同様なキットを販売しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エーザイは、人の嗅覚を利用して認知症の兆候をつかむ簡易検査キットの販売を始めた。
認知症は、一部で、初期段階に嗅覚異常を起こすと分かっている。
正確に臭いを把握できない人を発症の疑いがあるとして、注意を促す。
高齢化によって認知症患者が増えるなか、迅速な検査法の導入によって、早い段階で医師の診察を受けてもらうことにつなげる。
エーザイは、米ペンシルベニア大学が開発した手法「アップシット」に基づいた嗅覚異常の検査キットを発売した。
シートを嗅いでもらい、どんな臭いだったか4種類から選んでもらう。
正確に回答できなかった場合、認知症をはじめ、体の異常を疑ってもらう。
シート10枚入りで約1万円。
一般販売はせず、主に自治体への販売を見込んでおり、健康相談といった高齢者ケアなどに役立ててもらう。
こうした簡易検査キットは、まだ珍しいという。
最近の研究で、認知障害が発症する20年ほど前から脳細胞の衰えが始まり、嗅覚障害や不眠、うつ症状が出ることが分かっている。
国内の65歳以上のうち、認知症患者は2012年に約462万人で、25年には700万人を超すとされる。
出典
『認知症疑い、嗅覚で検査 エーザイがキット販売』
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16363920T10C17A5EA4000/
2017年6月3日15時46分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が写真や図解付きでネット配信されていた。
地震の震源を世界で初めて直接観察しようと、立命館大や東北大、米スタンフォード大など、9カ国の大学や研究機関による国際プロジェクトチームが、南アフリカの金鉱山の地下3km付近から震源まで掘削する調査を始めた。
周辺で起きた地震の震源が800m以内にあると予測され、2年計画で実施する。
地震発生のメカニズム解明につながるか、期待される。
南ア北部のモアプ・コツォン金鉱山では、約120年前に採掘が始まり、地下約3kmまで鉱脈が掘り進められている。
多くの空洞ができた影響で岩盤がひずみ、マグニチュード(M)2前後の地震が日常的に発生している。
立命館大理工学部の小笠原宏教授によると、自然に起きる地震も岩盤のひずみから破壊が始まると考えられており、金鉱山地下の震源で断層の様子や岩盤に加わった力などを調べることで、どんな環境が地震の始まりや大規模化、終息を決めるのかが判明する可能性があるという。
チームは、2014年8月と17年に鉱山近くで発生したM3~5.5の数回の地震のデータ分析で、震源が地下約3kmの水平坑道から50~800m先にあると予測。
最寄りの3鉱山の坑道から、それぞれの震源や余震が活発なエリアに向かって、直径7.6cmのボーリングを10数本実施する計画だ。
掘削後にはセンサーを設置し、震動に加え、断層から発生する地下水やガスも分析する。
一方、今回の掘削地点には、29億年前の陸と海の堆積物がある。
地表の環境変化の影響を受けていないとみられ、米プリンストン大などの研究チームは、太古の微生物の生存条件も探る。
微生物活動の消長が確認できれば、地球初期の生命への理解を深めたり、火星などの生命探査に指針を与えたりできるという。
掘削は日本時間の1日夜に始まった。
小笠原教授は、「観測データが豊富なM5.5の地震の震源と他の小さな地震の震源を直接調査し、比較することで新しい知見を得たい」と意気込んでいる。
出典
『地震 地底3キロ 震源を直接この目で』
https://mainichi.jp/articles/20170603/k00/00e/040/231000c
(ブログ者コメント)
このような研究は他にも行われているらしく、お互いの関係は不明なものの、過去には以下のような情報もネット配信されていた。
『特集 南アフリカ金鉱山の地下3545m、地震の震源へ』
(2008年10月31日 東京大学地震研究所 ニュースレター 第4号)
南アフリカのムポネン鉱山で、地下3kmのトンネルから地震計設置のためのボアホールを掘る中谷正生准教授。
「この鉱山での研究だけで、南アフリカ人15人、日本人10人、ドイツ人3人が継続的に走り回っています」
・・・・・
日本の研究者が南アフリカの鉱山で地震観測を始めたのは1992年からだ。
・・・・・
中谷准教授は2003年から南アフリカでの地震研究を始めた。
・・・・・
2006年から取り組んでいるのが、アコースティック・エミッション(AE)の観測だ。
岩石が破壊されるとき、数10〜数1000kHzの超音波があちこちで発生する。
その現象を「アコースティック・エミッション」と呼び、発生する超音波をとらえることで、岩石内部のどこで、どのくらいの大きさの破壊が起きたかを知ることができる。
・・・・・
2007年12月27日。
観測点からわずか30mのところで破壊が始まり、長さ100mの断層がすべる地震が発生。
マグニチュードは2.1だった。
センサからわずか6mのところを破壊面が通過した。
・・・・・
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/old/wp-content/uploads/2014/05/eri_nlp_4.pdf
『鉱山での地震被害低減のための観測研究プロジェクト ;研究期間 2010年8月6日から2015年8月5日(5年間)』
(独立行政法人 国際協力機構 HP)
・・・・・
鉱山では、採掘活動によって掘り残された岩盤にストレスがたまり、断層が生じることで地震が発生する(以下、「鉱山地震」という)。
・・・・・
鉱山地震のリスクは深度が深くなるほど、また、掘残しが小さくなればなるほど高くなる。
多くが掘りつくされていたり、採掘深度が3000mを超えるケースも多い「南ア」国の金鉱山は、特にリスクが高い。
・・・・・
他方、「南ア」国の大深度金鉱山では、地震の発生位置や大きさが事前にある程度予測可能だ。
過去16年間にわたり、日本の研究者によって震源となる断層のごく近くで観測されてきた。
このように、大深度金鉱山は地震の準備と発生のメカニズムの研究を行う絶好のフィールドであり、より高度化された観測から得られる科学的知見は、自然地震の発生メカニズムの理解促進に役立ち、地震の予知・予測研究に役立つことが期待される。
・・・・・
https://www.jica.go.jp/project/southafrica/001/outline/
2017年6月3日8時55分に佐賀新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力佐賀支社は2日、佐賀市富士町の嘉瀬川水系にある水力発電設備の水槽や調整池など、5カ所で油が浮かんでいるのを発見したと発表した。
すでに回収作業を終え、下流への広がりや影響はないという。
流出源は不明で、油の成分を調査している。
支社によると、関係者が1日午後1時半ごろ、南山発電所の水槽で見つけた。
放流口からも調整河川に流れ出ており、約5m×10mの範囲で確認された。
下流にオイルフェンスを設けた上で、合わせて数100mℓを回収した。
上流の別の発電所では、5月28日、油系統のポンプが故障し、復旧作業をしたという。
関連もあるとみて、詳しい原因を調べている。
出典
『九電発電施設の5カ所油浮く 嘉瀬川水系』
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/434788
6月3日付で毎日新聞佐賀版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、1日に設備調査をしていた委託社員が、南山発電所上流側の水槽で油膜を発見。
周辺を確認したところ、同じ嘉瀬川にある川上川第2発電所下流側の取水口付近や川上川第1発電所の水槽や排水口など、計5カ所で油膜が見つかった。
出典
『油膜 九電発電所付近に 佐賀市・嘉瀬川 /佐賀』
http://mainichi.jp/articles/20170603/ddl/k41/040/351000c
6月9日付で毎日新聞佐賀版からは、ポンプ故障で漏れた油が原因不明の床の穴から流出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
嘉瀬川上流の南山発電所(佐賀市)付近5カ所で油膜が見つかった問題で、九州電力佐賀支社は8日、少なくとも3カ所は同発電所から漏出していたと発表した。
油を送るポンプが故障し、コンクリートの床に空いた原因不明の2つの穴(直径約5mm)を通じて水槽や放水口周辺に漏れたとみられる。
同社によると、油膜は5月28日にポンプの故障で漏れた油圧機器の油(約150ℓ)と一致した。
油が床の穴に落ちて、深さ約40cmに埋設する配管に何らかの原因で入り、発電所の上下流に漏れた。
同発電所は11日まで、機器の交換など、対策を取るため停止する。
同社は、「流出で迷惑をかけ、おわびする」としている。
出典
『嘉瀬川上流の油膜 3カ所は発電所から 九電支社がおわび /佐賀』
http://mainichi.jp/articles/20170609/ddl/k41/040/253000c
(ブログ者コメント)
ポンプから油が漏れた理由は別にして、「原因不明の2つの穴」は、どこに開いていたのだろう?
機器の陰など、人目につきにくい場所に開いていたのだろうか?
2017年6月3日1時29分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国立環境研究所などは2日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が2009年に観測を始めて以降、地球大気全体のメタンの平均濃度が増加傾向にあると発表した。
今年1月には過去最高を記録。
二酸化炭素(CO2)に比べ約25倍も温室効果があるメタンが、地球温暖化の進行に影響している実態が明らかになった。
同研究所などは、いぶきが観測を始めた09年5月から17年2月の約8年間の観測データを使い、地球大気全体のメタンの平均濃度を算出した。
その結果、冬は高く、夏は低くなる季節変動を繰り返しながら、濃度が増加傾向にあることが判明。
17年1月に過去最高の約1815ppb(ppbは10億分の1)を記録した。
また、15年までは前年から約6ppbずつ増えていたメタンの年平均濃度が、16年は同約10ppbに上昇していた。
メタンは、水田など土壌中の微生物、石油や天然ガスの採掘、家畜などから排出されていて、地球温暖化への影響がCO2に次いで大きい。
同研究所の松永恒雄衛星観測センター長は、「パリ協定に従って各国が数10年間取り組めば、メタンの増加も抑えられるはずだ」と指摘する。
出典
『環境研 メタン濃度が過去最高 温室効果がCO2の25倍』
https://mainichi.jp/articles/20170603/k00/00e/040/185000c
2017年6月3日付で朝日新聞北九州版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市は2日、小倉北区にある西南女学院短大の実習室内で5月末、高濃度のPCBを含む蛍光灯安定器1個が破損したと発表した。
けが人や実習室外への流出はなかった。
市によると、5月30日午後2時ごろ、蛍光灯の安定器が突然、破裂した。
当時、実習室内には教員や学生12人がいたという。
安定器は1969年製。
メーカーに問い合わせて高濃度PCBを含むことがわかり、大学側が2日、市に報告した。
市は、大学側に、同種の安定器がないか調べるよう指導した。
(ブログ者コメント)
〇6月2日付で大学HPに以下の記事が掲載されていた。
2017年5月30日14時頃、2号館(昭和44年竣工)の実習室で授業中、黒板用の蛍光灯安定器(昭和44年製)1個が突然破裂し、中の油が漏洩しました。
異変に気付いた教員がすぐに学生を室外へ避難させたため、体調不良を訴える等の健康被害は認められませんでした。
電気工事業者により、この油の成分を分析調査した結果、PCB(※)を含有していることが6月1日に判明しました。
本学は、過去にPCB有無の調査をこの電気工事業者に依頼し、その報告に基づいて、該当する器具は全て撤去処分を行ったので、学内にPCBは存在していないものと認識しておりましたが、今回の事故を受け、6月2日に北九州市環境局への報告を行い、市職員による立ち入り調査及び今後の対応について指導を受けました。
本学としましては、今回のことを重く受け止め、当時室内に居られた学生、教員に対しては、今後、医療機関での検査を受けていただく等、ケアに万全を期し、また、他の照明器具においても再点検を行い、再発防止と一層の安全確保に努めてまいります。
ご関係者の方々には深くお詫び申し上げます。
〇チェックしたつもりでも、まだ残っていることがある・・・そんな事例として紹介する。
〇ちなみに、調査を依頼した電気工事業者は、どのような方法で調査したのだろうか?
再点検も、同じ業者に依頼するのだろうか?
2017年4月10日17時0分に静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡空港に3本ある搭乗用通路のうち1本で、鉄骨の柱や梁の耐火塗装が規定の厚さに達していないことが、10日までに静岡県の検査で分かった。
県と空港運営会社は、施工不良があったとみて改修を進める方針。
県空港運営課によると、旅客ターミナルビルの増築改修に向け、県が3月までに実施した検査で、国際線が駐機する第1スポットとターミナルビルをつなぐ通路約96mにある複数の鉄骨の柱や梁の耐火塗装の厚さが建築基準法の規定を満たしていなかった。
耐火塗装は、露出している鉄骨が火災の熱で1~数時間程度は溶けずに持ちこたえるよう施工する。
3本の搭乗用通路の施工は県内の塗装会社が請け負い、ほかの2本は規定を満たしていたという。
空港運営課は、非常時も通路からの避難は可能で、空港内に消防庁舎もあることから、使用は中止しない方針。
県は調査を継続するとともに、空港運営会社に修繕計画の策定を求めるなど、対応を急ぐ。
出典
『搭乗用通路に耐火不足 静岡空港、塗装の施工不良』
http://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/airport/347671.html
2017年5月27日3時0分に朝日新聞からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
静岡空港(牧之原市)の搭乗用通路に使われている鉄骨の柱や梁の大半が、耐火のための塗装の規定を満たしていなかった問題で、県は26日、施工業者に改修を指示したと発表した。
塗り直すのではなく、新たに建材を巻き付けて耐火性能を確保するという。
県空港運営課によると、不備が見つかったのは国際線専用の第一搭乗用通路。
鉄骨を露出させたデザインで、露出部分には耐火塗装をしていたが、約7割の部材で塗装の厚さが不足し、建物全体で建築基準法上の耐火基準を満たさない可能性があることが、3月、県の調査で発覚していた。
改修工事は、鉄骨部分に耐火繊維の建材を巻き付けて金属パネルで覆う方法で行う。
「塗り直しでは乾燥に時間がかかり、臭気も発生するため、利用者への影響が少ない工法を選んだ」(同課)という。
工事は、利用者のいない夜間を中心に行い、7月下旬までに終える予定。
同課によると、改修費用は施工業者のゼネコン側が負担する。
塗装工事そのものを行ったのは下請けの島田市内の塗装会社。
ゼネコンの担当者は、「(塗装会社に)ヒアリングした。原因の詳細はまだ分かっていない」と話している。
出典
『静岡)空港通路、改修へ 耐火塗装厚さ不足で』
http://digital.asahi.com/articles/ASK5V65C9K5VUTPB00J.html?rm=346
2017年6月4日22時44分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東洋紡は、4日、同社岩国事業所(山口県岩国市)で薬液が海に流出する事故があったと発表した。
同社によると、3日午後11時20分ごろ、海沿いのポリマー工場で、缶の洗浄に使う薬液メチルエチルケトンが何らかの原因で沸騰。
排水路を通じて、海に最大で108ℓ流出したと推測されるという。
今のところ、従業員や周辺住民の健康被害、海上汚染は確認されていない。
出典
『東洋紡の岩国事業所から薬液流出 海上汚染は確認されず』
http://www.asahi.com/articles/ASK645X1SK64TZNB01S.html
6月4日付で東洋紡HPにも、同趣旨のニュースリリースが掲載されていた。
6月3日(土)、23時20分頃、当社岩国事業所(山口県岩国市灘町1-1)のポリマー工場樹脂製造工程で、反応缶の洗浄に用いる薬液のメチルエチルケトン(以下、MEK、危険物第四類)が流出する事故が発生しました。
当事故により、近隣住民の皆様、関係省庁他、関係者の皆様には、多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますことを心からお詫び申し上げます。
流出したMEKは、反応缶の洗浄中に沸騰して反応缶外へ漏えいし、工場内の排水路を経由して海上に流出しました。
海上へ流出したMEKは、最大108リットルと推定されます。
また、応急対応により、6 月4(日)0 時52 分時点で、MEKの漏えい、流出は止まっております。
なお、海上に流出しましたMEKにつきましては、流出量から推定される排水中のMEK濃度レベルから、またMEK自体が容易に生分解される物質であることから、環境への影響はないと考えられます。
当事故による、当社および関係会社、また協力会社の従業員・関係者への被害はございません。
今後、新たな情報が確認でき次第、速やかにお知らせいたします。
出典
『当社岩国事業所における薬液流出事故について』
http://www.toyobo.co.jp/news/pdf/2017/06/press7774.pdf
2017年6月2日21時12分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月2日21時54分に共同通信から、6月2日18時17分にNHK新潟からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟県三条市にある県厚生農業協同組合連合会(JA厚生連)三条総合病院は、2日、入院中の70代男性に誤った薬を処方し、男性が死亡したと発表した。
同病院によると、男性は肝性脳症の治療を受けていたアルコール性肝硬変の患者。
4月27日、院内で内服薬を調剤する際、肝性脳症治療薬「リフキシマ錠」200mgを処方すべきところを、誤って血液を固まりにくくする抗凝固薬「リクシアナ錠」30mgを処方した。
男性は、同28日朝から内服を始め、同30日、消化管から出血。
内視鏡手術でいったんは出血が治まったものの、翌日になって再び出血し、亡くなったという。
死因は消化管出血だった。
5月3日に薬剤部門の担当者が残った薬を確認した際、処方の誤りに気付いたという。
同病院は遺族に謝罪し、外部識者を交えた事故調査委員会を設け、原因究明を行っている。
同病院は、誤投薬と消化管出血との因果関係は「あると思われる」とするが、死亡との因果関係は「不明」としている。
また、取り違えた薬の名称が似ている点については、「事故調査に関わることでコメントできない」と説明している。
男性は内服前から重症で、内臓から出血があってもおかしくない状況だったという。
出典
『薬処方ミス 入院中の男性患者死亡 新潟・三条の病院』
https://mainichi.jp/articles/20170603/k00/00m/040/063000c
『薬取り違え服用患者死亡、新潟 三条総合病院』
https://this.kiji.is/243357299684148730?c=39546741839462401
『誤った薬投与された患者が死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033951831.html
6月3日8時24分に新潟日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
病院によると、男性は4月中旬に肝性脳症で入院。
担当医は「リフキシマ錠」の処方を指示したが、薬剤部が誤って、血を固まりにくくする「リクシアナ錠」を病棟に送った。
男性は、薬を28日から30日の昼まで計8回服用。
便の異常を見た医師が内視鏡検査し、十二指腸に出血があったため止血処置した。
しかし、5月1日午前に男性は意識を失い、間もなく消化管出血で亡くなった。
3日に薬剤部が残薬を確認し、間違いに気付いた。
薬剤部では、薬剤師が調剤した後に別の薬剤師が確認する態勢になっており、今回も記録上は二重チェックしたことになっているという。
三条総合病院の若杉事務長は、「誤投薬があったのは事実で、大変申し訳ない。再発防止に取り組み、委員会の調査結果を厳粛に受け止める」としている。
発表が死亡から1カ月後となったことについては、「遺族への説明などに時間をかけたため」と説明。
遺族には謝罪し、医療事故調査・支援センターにも報告したという。
出典
『誤投薬後に70代男性死亡 三条総合病院、因果関係を調査』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20170603327586.html
(ブログ者コメント)
クスリを間違えたことに加え、分量も間違えたということだろうか?
それとも、各クスリごと、服用する分量が決まっているということだろうか?
2017年4月1日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6949/
(2017年6月10日 修正2 ;追記)
2017年6月2日19時39分にNHK石川から、施設設置の翌年に設けられた安全基準を市の担当者が把握していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月2日12時57分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
金沢市はその後、事故の原因を調べていたが、飛び込みの練習施設の底に厚さ30cmから50cmのマットを敷くという、日本水泳連盟が「公認プール施設要領」で定めている安全基準を満たしていなかったことが分かった。
金沢市によると、「金沢プール」を設計した平成25年には、この基準はまだなく、翌26年4月、日本水泳連盟が「練習場にはスポンジを敷き詰め、底に厚さ30~50cmのマットを敷く」と定めた基準を設けたが、金沢市の担当者は、このことを把握していなかったという。
女子生徒はすでに退院しているが、現在も治療を続けているということで、金沢市では、今後、けがをした女子生徒への補償を進めたいとしている。
また、市は事故後、使用を中止している飛び込みの練習施設について、6月中にマットを設置し、なるべく早く使用できるようにしたいとしている。
出典
『金沢プール事故安全基準満たさず』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3023937721.html
『金沢の飛び込み練習場、水連規定満たさず 3月に女子中学生が骨折』
http://www.sankei.com/west/news/170602/wst1706020049-n1.html
(ブログ者コメント)
日本水泳連盟からのお知らせを、平成26年4月から8月分までチェックしたが、新基準に関するお知らせは見つからなかった。
http://www.swim.or.jp/info/index.php?pageID=44
もし、あったとしても、市の担当者がそういったHPを常時チェックしているとは限らない。
今回、新基準制定を把握していなかったとされる市の担当者だが、組織として新基準制定を把握するには、誰が何をどうすればよかったのだろうか?
これが産業界であれば、業界団体や監督官庁からの連絡、業界紙購読や講習会への参加など、情報を得る機会はいくつかあるのだが・・・。
2017年6月2日0時4分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
クマに殺傷される事故が昨年相次いだ東北地方で、今年も人的被害が続発している。
秋田県仙北市では5月下旬、被害を防ぐ定番とされてきた「クマよけ」用の鈴を身につけていた61歳の女性が襲われ、失血死した。
専門家は、クマに音への耐性がついていたり、逆に音がクマをおびき寄せたりしている恐れを指摘する。
「鈴やラジオなど人工的な音を出せばクマは寄ってこない」という常識は、通用しなくなりつつあるのか--。
秋田県警によると、女性は5月27日早朝、タケノコ(ネマガリダケ)を採るため友人と入山。
途中で別れた後、山懐を走る国道から約30m離れた樹林内でクマに襲われたらしい。
女性には、頭や顔、左腕などにひっかき傷やかまれた痕があった。
女性は鈴を2個身につけていた。
しかし、クマの生態に詳しい秋田県立大の星崎和彦准教授(森林生態学)は、鈴をつけていてもクマと遭遇した例がいくつもあるといい、「そもそも、鈴の音が聞こえる範囲には限りがある」と指摘。
県警の担当者も、「山菜を採るためしゃがんでいれば、鳴らない」と、鈴への過信に警鐘を鳴らす。
秋田では5~6月、ネマガリダケ採りが盛んで、鈴のほか大音量のラジオを流しながら山に入る人も多い。
しかし、星崎准教授は、「近年は、クマが車のエンジン音など、人工音を聞く機会が増えている」と語り、音への警戒心が薄れている可能性を指摘。
一方、NPO法人「日本ツキノワグマ研究所」(広島県廿日市市)の米田(まいた)一彦理事長は、「ラジオの音に気付いたクマが人間に寄ってきたという事例が複数ある」と警告。
音を聞いたクマが、餌となる物があると考え、おびき寄せられている可能性があるというのだ。
環境省によると、昨年、ツキノワグマやヒグマなどに襲われたとみられる死傷者は全国で105人で、5割超が東北地方に集中。
うち秋田県は、昨年5~6月に鹿角市で男女4人が死亡するなど、岩手県と並ぶ全国最悪の19人で、目撃件数も872件と、10年前と比べて8倍以上に増えた。
今年も、仙北市で死亡した女性のほか、青森、岩手、宮城、北海道などで負傷者が相次ぐ。
米田理事長によると、東北地方の今年の傾向として、2013年と15年に母グマの餌となるブナやドングリの実が豊作だったため、生まれた子グマが順調に成長し、個体数が増えた可能性がある。
今はちょうど子グマが独り立ちし活発に活動する時期で、「遭遇する可能性は高い」とみる。
仙北市は死亡事故を受け、入山許可に当たる入山料の徴収をやめ、入山自粛を訴える。
星崎准教授は、「入山するならば、必ず複数人で離れず、声を出しながら行動して」と呼びかけている。
出典
『クマ 専門家が鈴の効果に警鐘 音に耐性、警戒心薄れる?』
https://mainichi.jp/articles/20170602/k00/00m/040/104000c
6月2日18時33分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし4月、釧路管内の標茶町塘路の山林で、山菜採りをしていた54歳の会社員の男性がヒグマに襲われ、男性は右肩の骨を折る大けがをした。
男性は当時、クマよけの鈴を3つ身につけたうえで、クマにヒトがいることを知らせようと、口笛を吹きながら山菜を採っていたことが警察への取材でわかった。
男性によると、草むらの中で何かが動く音が聞こえたため振り返ったところ、10mほど離れた場所に2頭の子グマを連れたヒグマ1頭が立ち上がっていたということで、男性は近くの木に登って逃げようとしたが、引きずり落とされて、被害にあったという。
ヒグマの生態に詳しい道立総合研究機構、環境科学研究センターの間野勉自然環境部長は、「ほとんどのクマは、人間の存在を知れば未然に避けるが、人間が残飯を捨てるなどして、結果的に餌づけされることが、まずいクマを生んでしまう」と、人間の身勝手な行動がクマを危険な動物にする可能性を指摘している。
さらに、クマに人間の存在を知らせる鈴について間野部長は、「鈴は万能とは言えない。空気を伝わる音は、風の向きや強さによって効果が変わる。鈴を身につけた上で、時々、周りの様子をうかがったり、大声を出したりする工夫も必要だ」と話した。
また、クマのうち、特に子どもをつれている場合には「不用意に接近すべきではない」と、注意を呼びかけている。
ヒグマが数多く生息する道内では、ヒトが襲われる被害が、春から秋にかけての時期を中心にほぼ毎年起きている。
道によると、過去5年間では、平成25年4月に道南のせたな町で山菜採りをしていた52歳の女性が死亡、おととし1月には道東の標茶町で木の枝打ち作業をしていた64歳の男性が死亡するなど、亡くなった人は2人、けがをした人は9人にのぼっている。
このうち、せたな町のケースでは、女性を襲ったヒグマが次の年も別の女性を襲ったことが分かっている。
また、標茶町のケースでは、冬眠中の穴の近くで伐採作業をしたため発生したと見られている。
出典
『標茶町 クマよけの鈴でも被害』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170602/3916441.html
(2017年6月26日 修正1 ;追記)
2017年6月25日10時18分に山形新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
全国各地の猟友会員や野生鳥獣の有識者らが集う「ブナ林と狩人の会:マタギサミットinおぐに」が24日、小国町の北部地区で開幕した。
山を知り尽くし、野生動物の生態にも精通した狩猟のプロらが一堂に会する機会。
県内でクマの目撃や食害が相次ぐ中、各県の猟友会員に、増え続けるクマ被害の実態や注意点、遭遇時の対処法などについて聞いた。
・・・・・
山に入る際、一般的にクマよけの鈴が効果的だと言われるが、高い音だとクマがイライラし、逆に襲われてしまうケースもある。
落ちている枝などで木の幹をたたく方が音が響くし、『人間が来たぞ』と知らせることができる。
クマと出くわしてしまったら、目をそらさずにゆっくりと後ろに下がること。
背中を向けて逃げると追いかけてくる。
山には複数人で午前中のうちに入ったほうが良い。
・・・・・
自分の存在を知らせるためにも、ラジオをずっとつけておくのが良い。
・・・・・
出典
『クマ被害、なぜ?どうすれば? 狩猟のプロたちに聞きました』
http://yamagata-np.jp/news/201706/25/kj_2017062500569.php
2017年6月2日18時57分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月2日17時12分にCBCテレビから、6月3日付で毎日新聞岐阜版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後3時半ごろ、羽島市小熊町外粟野の市道で、走行中のトレーラーに積んであった工事用のショベルカーが落下して横転した。
この事故で、道路脇の電柱が根元から折れて傾いたほか、道路沿いの住宅の敷地にある納屋の屋根や壁が壊れた。
当時、道路や納屋に人はおらず、けが人はいなかった。
警察によると、トレーラーはすぐそばの交差点から右折して、現場にさしかかったところでショベルカーが落下したという。
トレーラーは最大積載量が23トン、落下したショベルカーの重さは約14トンだという。
現場はセンターラインのない道路で、男性は、「対向車を左に避けたところ(油圧ショベルが)落下した」と話しているという。
警察は、トレーラーの64歳の運転手から話を聞くなどして、落下の原因を調べている。
出典
『トレーラーから重機落下で被害』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3083950701.html
『ショベルカーが住宅を直撃』
http://www.hicbc.com/news/detail.asp?id=00043C7D
『重機落下 トレーラー荷台から 羽島・けが人なし /岐阜』
http://mainichi.jp/articles/20170603/ddl/k21/040/167000c
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、交差点を曲がって5mぐらいの場所にショベルカーが横転していた。
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。