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2016年11月10日4時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海を汚染する海洋プラスチックは、海鳥が食べ物を探すカギとなる臭いを出しているとする論文を、米カリフォルニア大の研究チームが、9日付の米科学誌サイエンス・アドバンスに発表する。
誤飲の原因となっている可能性があるという。
チームは、主要なプラスチック3種類について、海水にさらされていないものを10検体ずつ、さらされたものを12検体ずつ、それぞれ分析。
海水にさらされたプラスチックだけが、ジメチルスルフィド(DMS)という物質を発していた。
DMSは、海の動物性プランクトンも作ることが知られている物質。
海面に漂う生物を食べているミズナギドリなどの遠洋の鳥類は、嗅覚でこの物質を感知してエサを探している。
チームは、さらに、エサ探しや巣作りの方法とプラスチックの誤飲率の関係を、過去の文献で調べた。
嗅覚によるエサ探しをする鳥のグループの誤飲率は約48%で、そうでない鳥たちの約5倍だった。
地面を掘って地下に巣作りをするグループの誤飲率も約25%で、地上に巣作りする鳥の約3倍だった。
出典
『プラスチック+海水=エサの臭い? 海鳥の誤飲原因か』
http://www.asahi.com/articles/ASJC77393JC7UBQU00K.html
(ブログ者コメント)
マイクロプラスチックについては、過去にも以下などを紹介済。
2014年9月13日掲載
2014年9月6日報道 マイクロプラスチックによる海洋汚染を防止するための世界的動きと日本の現状
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4263/
今回の情報を機に調べなおしたところ、以下の情報も気になったので紹介する。
(2015年9月7日 NATIONAL GEOGRAPHIC)
海には大量のプラスチックごみが流出している。
海鳥のなかには、これを誤って飲み込んでしまうものがいるが、その数は全体の90%、2050年までには100%に達する見込みであることが、最新の研究で明らかになった。
これは、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究チームが先週発表したもので、論文の筆頭著者クリス・ウィルコックス氏は、「体内からプラスチックが見つかる種の数も、その個体数も、毎年数%ずつ急速に増えています」と語る。
・・・・・・・・・・・
出典
『海鳥の90%がプラスチックを誤飲、最新研究で判明 増える一方の海洋ごみが、鳥たちの命を脅かす』
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/090400246/
2016年11月11日13時29分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本航空は、11日、鹿児島発羽田行きの646便(ボーイング767-300型機)の女性客室乗務員(49)が、10日、離陸直後の上昇中に転倒し、骨盤を骨折したと発表した。
乗客らにけがはなかった。
国土交通省は航空事故に認定し、運輸安全委員会は航空事故調査官を派遣した。
同省などによると、646便は乗員乗客129人が搭乗し、10日午後1時15分ごろ離陸。
約10分後のシートベルト着用サインが点灯中、乗客の男性が抱いていた幼児を隣の席に移した。
乗務員が男性を注意するため立ち上がろうとした際に機体が揺れ、床に転倒したという。
出典
『日航客室乗務員が骨折=上昇中揺れで転倒-国交省』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111100462&g=soc
11月11日14時39分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、シートベルトの着用サインがついていたが、乗客の幼い子どもが安全に座れているか確認するため、この客室乗務員がシートベルトを外して身を乗り出した際、機体が揺れたという。
日本航空の規定では、着用サインがついていても、乗客の安全確保などの際には、客室乗務員は席を離れることができるという。
当時、鹿児島空港周辺は小雨が降り、気流の乱れにより機体が揺れることが予想されていたという。
出典
『日本航空機 上昇中に大きく揺れ客室乗務員大けが』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161111/k10010765271000.html
11月12日0時0分に日本経済新聞からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本航空は、10日の鹿児島発羽田行き646便で、鹿児島空港を離陸直後の上昇中に機体が揺れ、女性客室乗務員(49)が腰の骨を折るけがをしたと、11日に発表した。
他の乗員・乗客にけがはなく、機体に異変も見られなかった。
日航によると当時、鹿児島上空は悪天候だったという。
運輸安全委員会は航空事故と認定し、調査官を羽田空港に派遣した。
同社によると、10日午後1時23分ごろ、シートベルト装着のサインが点灯している最中に父親のひざの上に座っていた幼児が立とうとしているのを客室乗務員が発見。
自席のベルトを外して身を乗り出そうとした際に機体が大きく揺れ、床に転んだという。
646便は、同日午後2時30分すぎに、当初予定時刻通りに羽田空港に到着。
乗務員はそのまま勤務を続けたが、腰に痛みを感じ、病院で診察を受け、骨折が判明した。
出典
『上昇中の日航機で揺れ 鹿児島空港離陸直後、客室乗務員けが』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG11HA5_R11C16A1CC1000/
11月11日16時13分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
客席にいた幼児が席を移動しかけたため、客室乗務員は注意しようとシートベルトを外して身を乗り出していた。
出典
『日航 離陸上昇中に揺れ、乗務員骨折』
http://mainichi.jp/articles/20161111/k00/00e/040/302000c
2016年11月11日10時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月11日付の千葉日報紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
10日午前11時45分ごろ、千葉県富津市のアパート建設現場で、2トントラックの荷台に積まれた「U字溝」と呼ばれる資材を下ろす作業中、U字溝に乗っていた同県市川市の作業員の男性(47歳)がバランスを崩し、高さ約1.2mの荷台から路上に転落。
その弾みで荷台のU字溝が崩れて頭を直撃、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、男性は即死とみられる。
荷台にはU字溝が計7本積まれており、パワーショベルに乗った別の男性作業員と2人で作業をしていた。
男性はU字溝を運ぶため、ワイヤの取り付けを担当していた。
U字溝はコンクリート製で、長さは2m、幅36cm、重さは約320kgだった。
出典
『頭にU字溝落下 建設作業員が死亡』
http://www.sankei.com/affairs/news/161111/afr1611110008-n1.html
(2017年3月15日 修正1 ;追記)
2017年3月11日付の千葉日報紙面に、クレーン機能のないショベルカーを使わせていたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
木更津労基署は10日、作業員にクレーン機能のないパワーショベルでコンクリート製のU字溝を吊り上げさせたなどとして、労安法違反の疑いで、作業を指示した袖ヶ浦市の建設業男性(57)を書類送検した。
容疑は昨年11月10日、同現場で派遣労働者の男性に2トントラックの荷台からU字溝を下ろす作業をさせる際、掘削用のパワーショベルでU字溝を吊り上げさせた疑い。
同署によると、建設業男性は個人事業主で、現場にはクレーン機能のないパワーショベルしかないことを知りながら、作業を指示。
「自分が指示した。問題があった」と話しているという。
2016年11月10日17時57分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月10日19時31分に朝日放送から、11月10日20時39分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前9時半ごろ、大阪・吹田市垂水町のマンションの敷地内で、建物の壁に立てかけられていた鉄パイプ1本が突然倒れ、近くにいた車いすに乗った89歳の母親と、車いすを押していた66歳の娘にあたった。
警察によると、2人はこのマンションに住んでいて、母親が肩に打撲、娘が頭などを打ち出血したが、けがの程度は軽いという。
鉄パイプは長さ4m、直径5cmで、重さが10kgほどあり、隣の建物の塗装工事のための足場に使う予定だったという。
警察などによると、当時は計4人で、マンションの隣のビルの塗装工事と足場を組む作業をしていた。
警察が、業務上過失傷害の疑いがあるとして、安全管理に問題がなかったか、工事関係者などから話を聴いて調べている。
(以下はNHK音声情報)
女性は、車いすに乗って玄関のスロープを後ろ向きに進んでいたところ、隣接する建物に立てかけてあったパイプが倒れてきたという。
出典
『鉄パイプ倒れ 女性2人軽傷』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161110/4289132.html
『工事用鉄パイプ倒れ 通行人2人けが』
http://webnews.asahi.co.jp/abc_2_004_20161110006.html
『鉄パイプ倒れ車いすの女性ら2人直撃 大阪の工事現場』
http://www.asahi.com/articles/ASJCB6DCGJCBPTIL020.html
2016年11月11日17時12分にNHK広島NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月11日20時30分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日夜、広島市に本社があるバス会社「H」の路線バスで、運転手が終点で寝ている乗客に気付かず、バスに鍵をかけて退社していたことがわかった。
中国運輸局広島運輸支局は、会社に対し、安全管理を徹底していなかったとして、厳重注意した。
会社によると、9日午後10時半ごろ、広島市中区の「県庁前」と広島市東区の「温品4丁目」の区間を走る路線バスを運転していた40代の男性運転手が、その日の最終便で終点に着いた際、男性の乗客が車内の一番後ろで寝ているのに気付かず、そのまま鍵をかけて退社してしまったという。
バスは「温品4丁目」の停留所がある温品車庫に止められ、乗客は午前1時頃に目が覚めて、自力で運転席の窓を開けて外へ出て、110番した。
会社によると、男性運転手は車内の後方を確認していなかったということで、広島運輸支局は、11日、会社に対して、車内の確認が不十分で安全管理を徹底していなかったとして、厳重注意した。
会社では、すべての乗務員に対して、終点での車内の確認を徹底するよう改めて注意喚起を行ったということで、「お客様に大変なご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。再発防止を徹底します」とコメントを出した。
出典
『乗客に気付かずバスにカギ』
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20161111/4332241.html
『バスに乗客置き去り、広島 運転手が確認せず施錠』
http://this.kiji.is/169771424070878708?c=39546741839462401
2016年11月8日21時2分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月9日21時26分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市の食品会社H社の缶詰にゴキブリが混入していた問題で、缶詰を製造した下請け工場(同市)の建物を屋外と遮断するためのシャッターに穴が開いていたことが、静岡市保健所への取材で、8日までに分かった。
同保健所は、虫の進入経路になったとみて、穴をふさぐとともに、定期的に確認して再発を防止するよう、下請け会社を指導した。
同保健所によると、工場内を屋外から遮断するため原材料搬入口に設置された樹脂製の「シートシャッター」に、直径2~3cmほどの穴が開いていた。
シャッターは搬入口一面を覆っており、天井へ巻き取る構造のため、端の部分がこすれてほつれたとみられる。
穴が開いた時期は不明という。
H社は、10月27日、ホームページ上におわびの文章を掲載。
同保健所が翌28日に製造工場を立ち入り検査し、シャッターの穴を確認した。
H社によると、休憩時間に工場のラインを止めた際に、空の缶にゴキブリが入ったとみられるという。
同社は、「偶発的な混入」と判断し、製品の回収はしていない。
食品衛生法では、ネズミや昆虫の駆除実施が年2回義務づけられているが、同社は毎月、年12回実施していたという。
出典
『ツナ缶工場シャッターに穴=虫進入経路か、再発防止指導-静岡市』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016110800850&g=soc
『ツナ缶のゴキブリ、工場シャッター隙間から侵入の可能性』
http://www.asahi.com/articles/ASJC94PP6JC9UTPB00C.html
11月11日19時28分にNHK静岡からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
約1.5cmのゴキブリが混入していた。
工場の原材料の搬入口に設置した防虫シャッターが、経年劣化のため、長さ2cmほどの隙間ができていた.
この隙間が、いつから空いていたかはわかっておらず、虫は、この搬入口から缶詰を製造する製造室に入り込んだとみられるという。
出典
『H社が虫混入で謝罪対策も』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3034285111.html?t=1478894808059
11月11日18時33分に時事ドットコムからは、再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月12日付で読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
H社は、11日、社長直轄の異物特別対策室を設置するなどの再発防止策を公表した。
同社によると、対策室には専従社員4人を選任し、社外の有識者も加える。
また、自社工場と協力工場にも、異物混入対策の担当者を置くとしている。
加えて、
▽工場の密閉度を高める
▽消毒や害虫駆除作業の頻度を増やす
▽製造ラインに異物混入防止用のカメラを設置する
▽工場内の全ての照明を発光ダイオード(LED)に切り替えて視認性を高める
などの対策を講じる。
出典
『H社 再発防止へ対策室を設置=ツナ缶の虫混入受け』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111100841&g=soc
『H社、異物対策室設置へ』
http://www.yomiuri.co.jp/local/shizuoka/news/20161111-OYTNT50254.html
(ブログ者コメント)
〇製品の回収をしない理由について、H社のホームページには、
下記趣旨の記述があった。
製造日から1年 10 ヶ月を経過し、他のお客様からの お申し出がないことから、連続性はなく、現在販売している製品につきましては、安心してお召し上がり頂けると判断いたしております。
現時点では連続性がないことから、「食品企業の事故対応マニュアル作成のための手引き」に準じて対応を行いました。
〇シートシャッターに穴(隙間?)が開いていた件、協力工場の人が気づかなかったのも問題だが、H社としても、これまで協力工場に品質管理チェックに行った際、気づかなかったのだろうか?
チェックに行ってなかった?
そんなことはないと思うのだが・・・。
2016年11月8日14時15分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月8日12時44分に和歌山放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし4月、解体工事が行われていた和歌山市北出島の漬物工場の倉庫で火災が発生し、作業をしていた4人が顔や腕にやけどをするなどの軽いけがをした。
和歌山労基署が調べたところ、この作業を行っていた和歌山市の業者が、倉庫の天井に燃えやすい性質の断熱材(硬質ウレタンフォーム)が使われていることを認識していたにも関わらず、その近くで火花が出る「ガス溶接機」と呼ばれる機械を使っていたことがわかったという。
また、この業者は、こうした事故を防ぐために法律で求められている「作業主任者」を置いていなかったという。
このため、同署は、法人としての解体業者と65歳の社長、それに38歳の現場責任者を、労安法違反の疑いで書類送検した。
出典
『解体工事火災 業者ら書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044222181.html?t=1478638236090
『解体作業事故で2人を書類送検 和歌山労基署』
http://wbs.co.jp/news/2016/11/08/90960.html
2016年11月8日20時46分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月8日20時26分に熊本県民テレビ(NNNニュース)から、11月9日付で毎日新聞熊本版と朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後4時40分ごろ、熊本市中央区中央街のビルの解体現場で、突然、2階の壁の一部が外側に崩れた。
警察によると、現場で作業をしていた19歳の男性が巻き込まれて転落し、上半身が崩れ落ちた壁の下敷きになり、あごの骨を折る大けがをした。
当時、現場では3人の作業員が大型の重機を使ってビルを取り壊す作業を行っていて、2階の壁を解体中だった。
けがをした男性は、ビルの周りに組み上げた足場の3階部分でショベルカーを誘導していたという。
ビルは5階建ての鉄筋コンクリートで、一連の熊本地震で半壊となっていたという。
現場は熊本市中心部の飲食店などが建ち並ぶ人通りの多い場所で、崩れた足場が道路を塞いだため、周辺では交通規制が行われた。
警察は、ほかの作業員から話を聞くなどして、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『解体中のビル壁崩れ1人大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004236512.html?t=1478638655639
『解体現場で壁が崩れ男性が下敷きになりけが (熊本県)』
http://www.jrt.co.jp/nnn/news8686190.html
『重傷 男性作業員、地震で解体中ビルで』
http://mainichi.jp/articles/20161109/ddl/k43/040/314000c
(2016年11月18日 修正1 ;追記)
2016年11月9日付の熊本日日新聞紙面には、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
ビルは10月中旬ごろ、上階から解体を始め、3階までの解体を終了していた。
同日はパワーショベルを2階に乗せ、男性ら3人が作業していた。
何らかの弾みで外壁が男性側に崩れ、足場などを巻き込み落下したという。
2016年11月8日18時52分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月9日付で朝日新聞(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後0時半ごろ、岐阜県飛騨市古川町戸市の国道41号線で、ガソリンと軽油を積んだタンクローリーが横転した。
この事故で、運転していた愛知県の31歳の男性が腕に軽いけがをしたほか、タンクローリーに積まれていたガソリン6200ℓと軽油2000ℓが漏れ出して、付近の道路や川に広がっている。
飛騨市などは、引火のおそれがあるとして、半径100mの範囲の13世帯52人を対象に避難を呼びかけ、午後6時の時点で、39人が現場から1km余り離れた集会所に避難しているという。
また、国道41号線は午後6時の時点で、現場を中心におよそ10kmにわたって通行止めが続いている。
現場は、タンクローリーの進行方向から見て登り坂の急なヘアピンカーブになっていて、タンクローリーは追い越し車線で横転したという。
近くの男性(65)によると、現場では、追い越し車線を曲がり損ねる事故が多発しているという。
警察が、事故のくわしい原因を調べるとともに、消防や県の土木事務所が油の回収を急いでいる。
出典
『タンクローリー横転し油流出』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084227101.html?t=1478637686703
2016年11月8日21時6分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月8日13時29分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時35分ごろ、長与町岡郷にある三菱重工業長崎造船所堂崎工場から「工場内で爆発音がした」と消防に通報があった。
同社や警察などによると、この工場は魚雷などの稼働試験を行う施設で、開発中の魚雷のエンジンについて稼働試験を行っていたところ、爆発音がして、エンジンから火が出たという。
通報を受けた消防は車両10台を出したが、火は、工場の作業員などの消火活動によって、通報から1時間あまりで消し止められたという。
エンジンの部品などが一部焼けたが、工場の建物への延焼や建屋の損傷はなかったという。
当時、作業員は約50m離れた場所から遠隔操作で試験を行っていて、けが人はいなかったという。
火事について工場の近くに住む女性は、「ドン、ドンと大きな爆発音が2回聞こえた。煙が上がっていてガスのような臭いがした。これまでこのような爆発音を聞いたことはない」と話していた。
同社では、出火した原因を調べている。
出典
『三菱重工魚雷エンジンから出火』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034218891.html?t=1478638764452
『魚雷エンジンの試験中に爆発 三菱重工の工場で 長崎』
http://www.asahi.com/articles/ASJC845XDJC8TOLB006.html
11月8日18時19分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道路の陥没の原因となる路面の下の空洞を早期に発見するため、東京・大田区の会社では、専門の車を開発し、調査している。
東京・大田区に本社がある、道路の下の空洞の調査を専門に行う会社では、全国の自治体などからの依頼で、ことし3月末までに15万5000kmあまりの距離の道路を調査し、あわせて4万か所あまりの空洞を見つけたという。
この会社では、専門の車を走行させながら道路の下に向けてマイクロ波を発射し、反射の強さや反射時間の変化を、高解像度のセンサーを使って可視化する。
それによって、道路の下だけでなく、橋りょうなどの内部にできた空洞も発見できるという。
「ジオ・サーチ」の雑賀取締役は、「首都圏など都市部の道路の下は、老朽化した地下鉄や水道などのインフラが多く、空洞が出来る可能性も高くなっています。空洞は道路の陥没に繋がるので、路面のへこみなどを見つけた際は自治体に連絡してほしい」と話している。
出典
『路面下の空洞 早期発見の車も』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161108/4220521.html
(ブログ者コメント)
映像によると、普通の車と同じようなスピードで走っており、それでデータがとれる模様。
2016年11月9日付で毎日新聞東京版朝刊から、発災時の状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地下約25mの作業現場に、土砂混じりの水が勢いよく噴き出した。
「ここから離れろ!」「ドーン」。
8日早朝、福岡市の博多駅前で起きた道路陥没事故。
大規模な崩落は、何らかの理由で粘土層を突き抜けた地下水が招いたとみられ、脱出はわずか15分前だった。
工事関係者によると、午前5時ごろ、市地下鉄七隈線の延伸工事に当たっていた作業員9人に緊張が走った。
崩落の兆候を示す水漏れが、現場のトンネル上部から始まったからだ。
線路を敷く空間をつくるために、硬い岩盤層を削っては、崩落を防ぐためにコンクリートを吹き付ける作業の最中。
トンネルの上には水がたまりやすい砂の層があり、トンネルにしみ出すことはあったが、噴き出すことはなかったという。
やがて、水に土砂が混じり出す。
作業員は間もなく現場から離れ、地上へつながる階段やエレベーターがある100m以上離れた「立て坑」を目指した。
その直後、「ドーン」のごう音。
工事に携わる男性(23)は、崩落の様子を「隕石が落ちたようだった」と振り返る。
9人は、間一髪で難を逃れた。
しかし、地上の駅前通りの崩落はやまない。
破断した下水管から飛び出す水が周囲を浸食。当初2カ所だった穴は午前7時25分ごろにつながり、通りを断絶、歩道や信号機ものみ込まれた。
注ぎ込む下水、基礎をむき出しにしたビル……。
午前8時40分ごろには、長さ約30m、幅約27m、深さ約15mの巨大な穴が出現した。
ガス漏れもあり、現場には汚物をまき散らしたような臭いが立ち込めた。
[事故の経過]
4:25ごろ JR博多駅前の市道交差点付近で、掘削作業中のトンネル天井部から土砂が剥げ落ちる
5:00ごろ トンネルに水が流入。作業員が避難
5:10ごろ 工事関係者がフェンスを置き、周辺道路を封鎖
5:14 工事関係者から110番
5:15ごろ 地表の道路2カ所が陥没
5:16 約800戸が停電
5:20 県警が周辺の通行規制を開始
7:25ごろ 陥没箇所がつながり、大きな穴に
8:40ごろ 陥没が長さ約30m、幅約27m、深さ約15mに拡大
9:45 市が、博多区の一部に避難勧告
10:10 周辺の商業ビルなど8棟19戸へのガス供給を停止
11:20 市長が記者会見し、市営地下鉄の延伸工事が原因になった可能性を指摘、「管理責任は市にある」と陳謝
13:30ごろ 市が埋め戻し作業を開始
出典
『博多陥没 脱出15分後「ドーン」 地下鉄作業員、間一髪』
http://mainichi.jp/articles/20161109/ddm/041/040/040000c
11月8日23時44分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市などの説明では、陥没現場は地下水を含む砂や泥などの堆積層の下に硬い岩盤があり、地下約25mの岩盤層にトンネルを掘り進んでいた。
まず幅9m、高さ5mの半円状のトンネルを掘り、幅15m、高さ7mまで徐々に広げていた。
ところが、8日午前4時25分ごろ、岩の表面がぽろぽろとはがれる「肌落ち」と呼ばれる異状に作業員が気づいた。
コンクリートを吹きつけて対応したが、落ちる勢いに追いつかず、午前5時ごろには、トンネル上部の岩盤層で遮られるはずの地下水も漏れ出した。
止めきれないと判断した作業員9人が地上に退避して、すぐに陥没が始まった。
市交通局は、「何らかの原因で、想定よりもろかった岩盤が突き破られ、地下水がトンネルに流れ込んだ可能性がある」と説明した。
出典
『地下鉄延伸工事で大規模陥没、岩盤見込み違いか 博多』
http://www.asahi.com/articles/ASJC85KNXJC8TIPE04B.html
11月9日3時56分に朝日新聞からは、トンネル掘削工法に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トンネルの掘削法には主に、周囲を補強しながら硬い岩盤を掘り進む「ナトム工法」、軟らかい地層に円筒形の掘削機を押し込んで壁面を固めながら掘り進む「シールド工法」、地表から直接掘り進める「開削工法」がある。
ナトム工法の費用は、シールド工法の半分以下とされる。
現場では、深さ約25mの岩盤層を、ナトム工法で掘り進んでいた。
市交通局によると、岩盤層の上には粘土層や地下水を含む砂の層があることがわかっており、トンネルの上に岩盤層が厚さ2mほど残るようにして掘削する計画だった。
ところが、掘り進めるうちに、岩盤層の上部の「福岡層群」という地層が大きく上下に波打ち、計画通りでは、一部で岩盤層が1mほどになることが判明。
地下水が漏れないよう、トンネルの天井部を1m下げるよう、今年8月に設計を変更していた。
それでも、事故は起きた。
七隈線の建設技術専門委員会のメンバーの三谷泰浩・九州大教授(岩盤工学)は、「福岡層群には、触るとぼろぼろになるような軟らかい石炭のような層が含まれる。これが陥没の引き金になった可能性がある」と指摘する。
ナトム工法では、トンネルの周囲に鉄筋のボルトを挿し、壁面にコンクリートを吹き付けて補強しながら岩盤を掘り進む。
その作業中に石炭のような層を傷つけ、崩れ始めたのでは、とみる。
これが「アリの一穴」のようになり、岩盤の上にある堆積層が順に崩れ、最終的に地表近くの地下水がトンネルまで流れて、大規模崩落につながった可能性があるという。
一方、谷本親伯・大阪大名誉教授(トンネル工学)は、「あれほど大きな陥没をしたということは、ナトム工法が向いていなかったのではないか」と指摘する。
一般に、軟らかい地盤や地下水の多いところでは、シールド工法が使われるという。
出典
『軟弱な地層、市の対応甘く 博多陥没、過去2度同様事故』
http://www.asahi.com/articles/ASJC85T1VJC8TIPE04R.html
(2/3に続く)
(1/3から続く)
11月8日21時23分に産経新聞westからは、ナトム工法を採用した理由に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市によると、掘削前に現場で実施したボーリング調査で、地下18m付近に硬い岩盤が見つかった。
掘削の方法には、円筒状のシールドマシンで一気に掘り進める工法もあるが、岩盤が硬い箇所でトンネルの断面を一定に保ちながら掘るのは難しい。
そこで市は、今回、ナトム工法を採用した。
この工法では、掘削したトンネルが崩れるのを防ぐため、約1m掘るごとにコンクリートで固める作業を繰り返す。
地層に応じて断面の形や大きさを変えることができ、シールド工法よりもコストが安いとされる。
出典
『地下18メートルに硬い岩盤、ナトム工法採用 1メートル掘るたびコンクリ吹き付け シールドマシンより低コスト』
http://www.sankei.com/west/news/161108/wst1611080087-n1.html
11月9日21時33分に産経新聞westからは、地質の特異性に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市が、事故原因となった市営地下鉄七隈線の延伸工事の入札前、地中の急激な地質変化に対する懸念を入札参加業者に伝えていたことが、9日、分かった。
市は、粘土状になった岩盤に何らかの原因で穴が開き、土砂がトンネル内に流れ込んだとみており、地質変化と事故との関連を調べ、施工状況の詳細を検証している。
市によると、陥没現場の工事区間は、ボーリング調査で確認した岩盤層を掘り進めながら内壁にコンクリートを吹き付ける「ナトム工法」を採用。
市は、平成25年12月に総合評価方式による入札を実施する前、入札参加業者に地中を掘削する際に急激な地質の変化への懸念を伝えた上で、技術提案を求めていた。
入札は、大成建設などの共同企業体(JV)が落札。
市の担当者は、JVから受けた技術提案の内容は明らかにできないとした上で、「高評価の内容だった。業者への聴き取りを進め、事故との関連を調べたい」と話している。
市は、9日、掘削していた岩盤層と砂などの層の間にあるとしていた「粘土層」を、「風化で粘土状になった岩盤」と説明を修正した。
粘土状でも水を遮るが、強度は弱まる。
強度を確認したり、補強したりしながら、掘り進めていたという。
総合評価方式による入札は、発注側が入札額を比較するだけでなく、技術力なども点数化して落札業者を決める。
出典
『「地質変化の懸念」伝達 地下鉄工事入札前に福岡市』
http://www.sankei.com/west/news/161109/wst1611090097-n1.html
11月13日付で毎日新聞東京版からも、上記に関連する記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
現場の地下鉄工事のトンネル天井部分が、他より約1m高く掘られていたことが、市への取材で分かった。
上下線のトンネルが合流する地点のため、広い空間を確保する必要から、設計段階では2m高く掘る予定だったが、掘削前に上部の岩盤が薄いことが判明した後も、1m低くする変更にとどめていた。
専門家は、「岩盤が薄い中で天井を高く掘ったことが陥没の一因ではないか」と指摘している。
市によると、事故現場は、市地下鉄七隈線を天神南駅から博多駅まで延伸する工事区間の中間駅(仮称)付近。
博多駅に向かって上下線のトンネルが合流する地点にあたり、それぞれのトンネルを円筒状の掘削機を使った「シールド工法」で掘り進んで、Uターンする折り返し点でもあった。
このため、広い空間が必要となり、空間を少しずつ掘り広げる「ナトム工法」を採用して、博多駅から中間駅に向かって掘削していた。
当初は、博多駅側のトンネルよりも天井部を約2m高く設計していたが、昨年10月に施工業者がボーリング調査をしたところ、トンネル上部の岩盤が掘削方向に向かって左側へ低くなるように傾斜していることが判明。
下降している部分の岩盤が当初の想定より最大約1m薄いため、専門家で作る委員会に諮った上で、今年8月に天井高を約1m低くする設計に変更していた。
事故は、天井を高くする場所を掘り始めて約5m進んだ場所で起きた。
市は、「事前に地質のデータなどを入念に確認しながら掘削したが、岩盤にもろいところがあったのかもしれない」としている。
谷本親伯(ちかおさ)・大阪大名誉教授(トンネル工学)は、「典型的なトンネル事故と言えるが、岩盤層が薄いのに天井を高く掘っており、設計や施工技術を過信していたのではないか」と話した。
出典
『福岡・博多陥没 地下鉄天井、高く掘削 薄い岩盤、陥没一因か』
http://mainichi.jp/articles/20161113/ddm/041/040/144000c
11月8日14時30分に西日本新聞からは、過去にも近くで陥没事故があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地下鉄建設工事現場の周辺道路では、過去にも陥没事故が頻発。
七隈線延伸工事を巡っては、2014年10月、今回の事故現場から約350m離れた博多区祇園町の市道で発生。
車道が長さ約5m、幅約4m、深さ約4mにわたって陥没した。
延伸工事に伴う雨水管の移設作業中、作業員が坑内に土砂が流入していることに気付いた。
道路地下に空洞が発生したことが原因で、けが人はなかった。
現在運行中の七隈線の建設工事でも、2000年6月、現場付近の中央区薬院3丁目の市道が、長さ約10m、幅約5m、深さ約8mにわたって陥没した。
土砂流入を防ぐ防壁に穴が開いたことが原因で、土砂が流入したとみられる。
市交通局は、防壁の鋼材が設計よりも傾斜して埋め込まれる施工不良などの影響で穴が開いたと結論づけた。
市は事故防止検討委員会をつくり、再発防止に努めてきたが、結果的に前回よりも大規模な事故が発生した。
出典
『陥没現場、岩盤上に地下水多く 福岡市長「復旧に全力」』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/287653
(3/3に続く)
(2/3から続く)
11月11日5時30分に産経新聞からは、過去事例の原因を特定していなかったという情報が、下記趣旨でネット配信されていた。
2年前に同じ市営地下鉄七隈線の工事で起きた陥没事故で、市が事故原因を特定していなかったことが、10日、関係者への取材で分かった。
今回の事故と同じく、早期の復旧を優先した結果、詳細な調査ができなかったとしているが、きちんと原因を究明していれば、今回の陥没は起きなかった可能性もある。
市は、当時、陥没を埋め戻すなど道路の復旧を急いだが、後日、改めて現場を掘り返すなどしての原因調査はしなかった。
市は、原因について「地下に空洞ができており、緩い岩盤を固める作業が不十分だったとみられる」などと、国交省九州運輸局に報告していた。
市交通局は、「できる限りの調査はしたが、解明できない部分もあった。原因がはっきりと特定できたとは言えない」と釈明している。
出典
『2年前の地下鉄工事陥没事故の原因、特定せず…福岡市、調査甘く再発か 防げた可能性も』
http://www.sankei.com/west/news/161111/wst1611110015-n1.html
11月10日23時45分に産経新聞からは、早期復旧に向け目立たないところで奮闘している業者があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR博多駅前で発生した大規模陥没事故は、地表近くまでの埋め戻し作業がほぼ終わったことで、10日朝から通信ケーブルやガス管などの復旧に向けた作業が始まった。
作業の裏では、資材を集め、搬送した業者の奮闘があった。
「道路が陥没し、大変なことになってしまった。流動化処理土での埋め戻しを検討している。いつまでに、どれぐらい用意できるか教えてほしい」
陥没発生から約4時間後の8日午前9時半ごろ、処理土の生産プラントを持つ建設業「環境施設」(福岡県筑紫野市)の営業課長に電話がかかってきた。
相手は、事故現場の地下鉄延伸工事を施工した工事共同企業体(JV)の担当者だった。
処理土はセメントや粘土を含んだ特殊な土で、ビル建設などで地質改良に使われる。
コンクリートのように固まりやすい性質を持ち、そのため、作り置きはできない。
必要に応じて生産するしかない。
穴すべてを埋めるには7000m3の、地表近くまで埋めるだけで4000m3の処理土が必要となる。
「緊急事態だ。新しい仕事は受けるな!」
社内に号令が飛んだ。
・・・・・・・・
実は、福岡に多い炭鉱跡地では、陥没事故が度々起きている。
同社などは、事故処理を通じ、緊急時のノウハウを蓄積した。
・・・・・・・
出典
『「新たな仕事は受けるな!」穴埋め処理土 9時間後に用意 事故処理ノウハウ蓄積』
http://www.sankei.com/affairs/news/161110/afr1611100024-n1.html
(2016年11月17日 修正1 ;追記)
2016年11月14日22時40分に産経新聞westからも、予想を超える速さで復旧した裏話的な記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
九州の玄関口である福岡市のJR博多駅前で起きた道路陥没事故の復旧工事は、通常なら数カ月を要するところ、市はわずか1週間足らずで道路の通行再開のめどをつけた。
特殊な工法を用いて作業の効率化を図り、市内外のミキサー車や作業員を総動員。
異例の「スピード突貫工事」を実現させた。
その背景に何があったのか。
「1分1秒でも早く安全に復旧させたい」。
事故翌日の9日、報道陣の質問に市トップの高島市長は、早期復旧を強調した。
陥没事故は、8日早朝に発生した。
穴は、道路いっぱいにわたる30m四方で、深さは15m。
すぐ下を通る地下鉄工事のトンネル天井の一部に空いた穴から、砂時計の砂が落ちるように流出した土砂は、3000m3に及んだ。
強固に埋め戻すには、ミキサー車約1750台分の約7000m3の土砂が必要と試算された。
ただ、通常は数カ月の工期を要するといわれていたが、高島市長は強気の姿勢を崩さなかった。
「道路を一刻も早く通行可能にする。目指すは14日だ」。
9日朝に開かれた会議でそう明言。
集まった職員や工事関係者は息をのんだ。
・・・・・
出典
『九州の玄関の誇り…強気1週間工事200人 大成建設も“汚名返上”フル稼働』
http://www.sankei.com/west/news/161114/wst1611140052-n1.html
11月16日10時57分に読売新聞からも、復旧の速さが海外で称賛されているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
英米のメディアでは、わずか1週間で通行が再開されたことに、驚嘆と称賛の反応が広がっている。
英BBC(電子版)は、陥没直後と通行再開後の写真を並べて、「日本は巨大な穴を1週間で修復した」と伝えた。
米CNN(同)は、「日本の技術力の高さが証明された」と指摘。
英紙テレグラフ(同)は、「オリンピックプールの半分ほどもある巨大な穴を徹夜作業で修復した」とたたえた。
英ニュースサイトのメール・オンラインは、英中部マンチェスターで昨年起きた道路陥没事故では修復に10か月かかったことを説明した上で、「日本に学ぶべきだ」と指摘した。
ツイッター上では、「感動した」、「道路工事は日本人にやってもらうべきだ」といった声があふれている。
出典
『「巨大な穴を1週間で修復」…英米メディア驚嘆』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161116-OYT1T50041.html?from=ysns_ycont
2016年11月7日付で毎日新聞東京版朝刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日22時42分に読売新聞から、また米久のHPにも同趣旨の記事がネット配信されていた。
食肉加工大手「米久」(静岡県沼津市)は、6日、冷凍メンチカツ(14個入り)計約2万パックと、冷凍コロッケ(14個入り)計約3万パックを回収すると発表した。
いずれも、製造を委託している食品加工卸業者T社(同市)が製造。
T社は、神奈川県平塚市の食品会社にも冷凍メンチカツを販売し、食べた男女が病原性大腸菌O157に感染していた。
米久によると、5日夜、静岡県東部保健所から「食中毒とみられる患者1人の自宅冷凍庫に、T社で製造されている米久販売の冷凍メンチカツがあり、O157が検出された」との連絡があったという。
同じ製造ラインで作られた冷凍コロッケ約3万パックも、自主回収することにした。
小売り用以外にも、スーパーに総菜向けなどとして流通している業務用メンチも回収している。
出典
『米久 T社製造の冷凍食品5万個回収』
http://mainichi.jp/articles/20161107/ddm/041/040/193000c
『「米久」が販売、冷凍メンチからO157検出』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161106-OYT1T50111.html
11月10日19時27分にNHK秋田からは、米久が販売した製品を食べて発症した事例が、下記趣旨で報道されていた。
10月、小坂町の40代の男性が米久が販売した冷凍メンチカツを食べて発熱などの症状を訴えて入院し、男性から病原性大腸菌O157が検出された。
兵庫県でも、腹痛などの症状を訴えた同じ商品を食べた消費者から、O157が検出されている。
県では、「手もとにある場合は、購入した店に連絡してほしい」と呼びかけている。
出典
『自主回収中の加工食品で食中毒』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6014300441.html?t=1478820408096
一方、11月9日22時10分に産経新聞westからは、飲食店でT社製造のメンチを食べ発症した事例が、下記趣旨で報道されていた。
広島市は9日、食品会社T社(静岡県沼津市)が製造した冷凍メンチカツを食べた広島市内の20代女性が腸管出血性大腸菌O157に感染し、入院していると発表した。
女性は重症ではなく、快方に向かっている。
広島市によると、女性は10月23日、家族らと市内の飲食店でメンチを食べ、同28日に血便の症状が出て、翌日、入院した。
女性以外に食中毒の症状は出ていないという。
T社を巡っては、10月、神奈川県平塚市の食品会社から製造委託された冷凍カツからO157が検出され、男女33人が感染した。
出典
『冷凍メンチカツでO157 広島の20代女性が入院』
http://www.sankei.com/west/news/161109/wst1611090102-n1.html
(ブログ者コメント)
平塚市の事例は、下記記事参照。
2016年11月8日掲載
2016年11月1日報道 神奈川県平塚市の食肉販売会社が販売した冷凍メンチカツを食べ17人がO157中毒、カツは静岡県の会社に製造委託、菌は冷凍しても増殖しないだけで死滅しない由
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6446/
2016年11月7日付で東京新聞朝刊から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日23時27分に朝日新聞から、11月7日6時24分と11月8日16時50分にNHK首都圏NEWS WEBから、11月7日8時40分に毎日新聞から、11月7日11時36分に産経新聞から、11月7日14時21分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後5時15分ごろ、東京都新宿区の明治神宮外苑で開かれていたデザインイベント「東京デザインウィーク2016」の会場で「展示物が燃えた」と119番があった。
木製の出展作品が焼け、男児(5つ)が全身やけどで死亡した。
助けようとした父親(44)と来場者とみられる40代男性が顔などにやけどを負い、病院で手当てを受けた。
意識はあるという。
警察やイベント主催者によると、出火したのは、埼玉県にある大学の工学部建築学科などの学生40人弱が出品した木製のジャングルジムで、中に人が入れるようになっていた。
当時、複数の子どもが中で遊んでいて、男児は逃げ遅れたとみられる。
ジャングルジムは高さ約3mで、骨組みにはアートとして、かんなくずのような木くずが絡みつくように飾られており、中から「白熱球系の電球」を使った投光器で照らしていた。
投光器は、木くずに接する状態で地面に置かれていた。
投光器は大学備品で、もともと、準備段階で夜間の設置作業のために持ち込んでいたという。
コンセントが作品内部にあり、電源コードも短かったため、投光器は作品内部に置かれる形になったという。
当初の計画では、照明は、中央部につるしたLED電球だけだった。
制作段階でLED電球をつけることもあったが、木くずが熱くなることはなく、電球付近から漏電して出火しないように、電球のソケットにテープを巻くなどの対策も取っていたという。
しかし、事故当日、現場にいた制作者の大学生らが、展示物をよく見せるために、投光器を点灯させたという。
展示物には、制作した大学生が交代で立ち会っていたが、当時、現場にいた大学生の一部は、この時が初めての当番だったとみられるという。
目撃者は、「木くずからジャングルジムに燃え移った」と話しており、警察は、電球が発する熱などが原因で、木くずから出火した可能性があるとみて、業務上過失致死傷容疑も視野に調べる方針。
白熱電球は、LED電球よりも表面温度が高くなる性質がある。
東京消防庁によると、昨年1年間に都内で発生したLED照明が原因の火災は7件、白熱電球は11件。
このうち、可燃物が接触して発生した火災では、LED照明が0件だったのに対し、白熱電球は4件確認されたという。
学長は、学外のイベントなどに出展する際の作品の安全性について、「大学の明確なルールはなかった」と述べ、事前に確認する仕組みがなかったことを明らかにした。
学校作品展の実行委員長を務めた多摩美術大教授は、「消防法などに照らして問題のないよう、あらゆる手立てで準備していた」と、入念に安全対策を取っていたことを強調した。
風が吹くため、作品の高さを制限するなどしていたという。
今回の火災については「想定外だった」と述べた。
芸術作品を巡っては、過去にも、換気不足などが原因で作家が死亡するなどの事故が起きている。
2014年4月、青森市にある大学の施設に展示した作品内で、個展を開催していたアーティストの男性が倒れているのが見つかり、死亡が確認された。
作品は軽自動車をアクリル板で覆ったもので、車のエンジンをかけると雨に見立てた水が降る仕組みだった。
換気が不十分で、一酸化炭素(CO)中毒で死亡したとみられる。
香川県小豆島町では、13年5月、国際芸術祭のボランティアの男性が、海中から大きな泡が浮かび上がる作品の展示準備で素潜りしていた際にロープが手足に絡まり、病院に搬送される事故が起きている。
出典
『展示物火災で5歳死亡 神宮外苑イベント「木くずから作品に火」』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016110702000126.html
『神宮外苑の催しで展示物燃える 5歳男児死亡、2人負傷』
http://www.asahi.com/articles/ASJC6641PJC6UTIL010.html
『大学「安全確認の仕組みなし」』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161107/4178672.html
『「よく見せるため白熱球点灯」』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161108/4221971.html
『神宮外苑イベント火災 主催の社長ら「ざんきに堪えない」』
http://mainichi.jp/articles/20161107/k00/00m/040/112000c
『「責任はすべて大学にある」 神宮外苑の火災受け学長』
http://www.asahi.com/articles/ASJC7339PJC7UTIL009.html
『オブジェに白熱電球 直前まで点灯 熱で木くずが引火か』
http://www.sankei.com/affairs/news/161107/afr1611070014-n1.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
11月8日12時31分に朝日新聞からは、火は数秒で全体に広がったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、火元となったジャングルジム形の展示物は、6日午後5時15分ごろ出火、多くの木くずが飾り付けられていた中心部分に燃え移り、わずか数秒間で全体に広がった。
炎は高さ5~6mまで上がったという。
燃えやすい木くずが火勢を強めた可能性が高く、それが避難や救助を妨げたとみられる。
警察は、展示物に使われていた木くずが延焼を早めたとみており、同様の条件で再現実験をして、燃え広がり方を調べる方針。
国交省などによると、アート作品などの一時的な展示物は建築基準法の対象にならず、安全基準も設けられていない。
建築物を対象とする消防法令も、今回のような展示物は対象にはならないという。
出典
『炎、数秒で全体に燃え広がる 神宮外苑火災、再現実験へ』
http://www.asahi.com/articles/ASJC8351ZJC8UTIL003.html
11月9日14時16分にNHKさいたまから、投光器は上向きに設置されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
投光器は植木鉢に入れた状態で、地面から上を照らすように設置されていたことが、警察への取材で分かった。
メーカーによると、投光器はライトアップでの使用は想定されておらず、上に向けて点灯すると熱がこもりやすくなり、数分で電球の表面温度が200℃を超えることもあるため、通常、下に向けて使用するという。
現場にいた制作者の大学生は、警察に対し「燃えるとは思っていなかった」という趣旨の話をしているということで、警察は、投光器の設置方法に問題があったとみて、大学生らが危険性を認識していたか、調べを進めている。
出典
『投光器 展示物内上向き設置か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106021611.html?t=1478723371297
11月9日18時26分に共同通信から、出力300~500Wの白熱球を使用していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
投光器として使用された白熱電球の出力が300~500Wだったことが、9日、オブジェ製作者側の大学への取材で分かった。
専門家は、オブジェ内の木くずが接触していなくても発火の可能性がある出力と指摘している。
東京理科大の菅原進一教授(建築防災学)によると、木材は約200~260℃で燃え始める。
今回の白熱球の球面温度は250~450℃になるため、木くずが接触していればすぐ出火し、接触がなくても出火の可能性はある。
出典
『接触なく木くず発火可能か 白熱球、最大出力500ワット』
http://this.kiji.is/169015444287553542?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇ブログ者の手持ち資料に、白熱球の表面温度測定データが記されたものがあるが、それによると、球が上向きであろうが横向きであろうが下向きであろうが、上になった部位が最高温度を示している。
具体的には、200W球の場合、上向きだと、ガラス球の頂上で430℃、側面で170℃、口金に近い部分で110℃。
それが下向きだと、口金に近い部分で260℃、側面で150℃、ガラス球の頂上で150℃と記されている。
〇木材の発火温度は200~260℃と紹介されているが、それは、おそらくは角材のようなガッシリした木材の場合。
今回事例のようにカンナくず状態だと、もっと低いかもしれない。
〇ブログ者が、当日、見物に行き、投光器で下から照らされたカンナクズのようなものを見たとして、危険と感じただろうか?
事後になってみれば、なんでこんなことを・・・と思うのだが、その場では案外と「安全については検討されたうえで、このようにしているのだろうな」などと、自分で勝手に納得していたかもしれない。
それが、イベント主催者側の安全パトロールの一員として見回っていたとしたら、もしかすると気づいたかもしれない。
とまあ、人は置かれたシチュエーションによって安全に対する感度が変わることがあるかもしれない・・・などと、この事例に接して考えてみた次第。
〇白熱電球使用ということだが、LEDであっても、火災の危険性はあった。
以下は、大塚商会HPに記載されている記事。
LED照明は、白熱電球や蛍光灯のように熱を光に変換して利用する発光原理ではなく、電気を直接光に変えるため、光源自体の発熱量は非常に少ないといえます。
照射される光自体には赤外線がほとんど含まれておらず、熱く感じることはありませんし、長時間点灯しても変化はなく、熱くなりません。
しかし、それはLEDの光自体に熱がないという意味で、LEDの素子周辺と電源部は高温になります。
そのため、LED電球では熱を逃がすための構造に工夫を加えており、LED素子や電源部の熱は照明器具本体の放熱板(ヒートシンク)を通して、空気中に放熱しています。
廊下の天井照明などに使われているダウンライトは、天井に埋め込まれたような形になっており、天井裏を覆っている断熱材に包まれているケースがあります。
そこにLED電球を取り付けると、通常以上に熱がこもりやすくなります。
ダウンライトにLED電球を使う場合には、パッケージや本体にSB、SG、SGIといったマークがついた「断熱材施工器具」に対応した専用の製品を選びましょう。
https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/led/qa/heat.html
〇青森市の事例は、下記記事参照。
2014年5月7日掲載
2014年4月29日 青森市の芸術センターで現代美術家が作品の透明な箱の中で自動車エンジン点検中に死亡、センター提案で取付けた排気ホースは芸術性優先で取外していた? (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3878/
2016年11月6日22時31分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日19時40分に産経新聞から、11月6日16時11分にNHK甲府からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時過ぎ、山梨県市川三郷町の六郷中学校グラウンドで、秋祭りのイベントで体験搭乗をしていた熱気球が強風にあおられ、かごにつながったロープをつかんだ会場スタッフの男性(59)が2~3mの高さにはね上げられ、転倒した。
男性は、鎖骨が折れる重傷を負った。
警察によると、現場周辺では、同町と市川三郷商工会が共催した「はんこ日本一六郷の里秋まつり」が開かれ、来場者を地上約17mの高さまで上昇し、垂直に下降する熱気球に乗せていた。
事故当時は、子ども4人とパイロット1人を含む計7人が乗り、下降しながらスタッフ3人が熱気球のかごを地面に固定する作業をしていた。
しかし、着地直前に強風で熱気球が横に動いたため、搭乗者の受け付けや誘導をしていた男性がかごと地上を結ぶロープをとっさにつかんだところ、たわんでいたロープが急に張り、その勢いで地上2~3mの高さから約3m外側にはじき飛ばされた。
搭乗者にけがはなかった。
固定作業をしていたスタッフの話では、気球は直径約15m。
パイロットは5年以上の経験があり、地上に設置した吹き流しと気球の形状を見ながら、風向きや風速を判断していたという。
事故当時、近くにいた男性(55)は、「強い風が吹いてきて、バサッと音がした方向を見ると、気球がペタッと倒れ、向こう側に男性が倒れていた」と話していた。
ゴンドラは別のスタッフが着地させ、乗客を降ろしたという。
商工会の担当者は、「熱気球のイベントは10年以上行ってきた。事故を検証し、安全性が改善されない限り、来年以降の実施は厳しいと思う」と述べた。
出典
『熱気球が強風にあおられ…ロープつかんだ男性重傷』
http://www.asahi.com/articles/ASJC65VB0JC6UZOB00H.html
『熱気球が急上昇 男性スタッフ、ロープから飛ばされ重傷』
http://www.sankei.com/affairs/news/161106/afr1611060022-n1.html
『熱気球強風にあおられ男性けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/1044077941.html?t=1478471491340
2016年11月6日8時34分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月6日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前11時半ごろ、室蘭市輪西町1丁目の空き地で、木の伐採をするためにクレーン車でつるしていたゴンドラが地面に落下した。
この事故で、ゴンドラに乗っていた室蘭市の自営業の男性(59歳)が病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、男性は、当時、地上16mまでゴンドラで上がり、木を伐採する作業をしていたという。
警察は、一緒に作業をしていた4人から話を聞くなどして、当時の詳しい状況を調べている。
出典
『作業用ゴンドラ落下 男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161106/4161741.html
(2016年11月18日 修正1 ;追記)
2016年11月6日付の北海道新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
ゴンドラは鉄製で、縦1.8m、横1.4m、高さ1mのかご形。
重さは200kg以上あった。
2016年10月18日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6381/
(2/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6380/
(3/3)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6379/
(2016年11月12日 修正1 ;追記)
2016年11月4日20時55分にNHKさいたまから、漏電警報と同時に油圧が急低下していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東電は外部の有識者を加えた検証委員会を設け、4日の会合で、これまでの調査の状況が報告された。
それによると、現場の18本のケーブルは内部に満たした油を絶縁体とするタイプで、ケーブルごとに油が漏れていないか油圧監視装置が取り付けられていたが、残されていた記録を調べたところ、火災の通報の直前、このうちの1本で漏電を知らせる警報とほぼ同時に、油圧が急激に低下していたことがわかった。
ほかのケーブルは、その後、順次油圧が低下していったということで、東電は、最初の漏電によって出た火が漏れた油に引火してほかのケーブルにも燃え広がったとみて、さらに詳しい原因を調べることにしている。
出典
『漏電の火が漏れた油に引火か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106020411.html?t=1478298774891
一方、2016年11月5日7時11分に読売新聞からは、数年前にケーブルの劣化兆候がみられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月5日9時14分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
燃えたケーブルの劣化状況を示す数値が、停電の数年前に上昇していたことが分かった。
東京電力が、4日、記者会見で明らかにした。
東電では、ケーブルの劣化を調べるため、ケーブル内を流れる油に含まれるアセチレンガスの量と可燃性ガスの総量を、3年に1回、点検している。
ケーブルが設置された1981年以降、いずれのガス量も大きな増減はなかったが、2011年12月の点検で、アセチレンガス量が通常の5倍、可燃性ガス総量も2倍の値を示した。
数値上昇後は頻度を上げて監視を強化したが、いずれの数値もわずかに減少。
14年7月の時点で、アセチレンガス量は通常の2倍、可燃性ガス総量は1.5倍だったが、ケーブルの改修の基準としている数値を下回っていたため、問題ないと判断したという。
絶縁紙の劣化が進むと可燃性ガスが増え、劣化が止まると減るという。
担当者は、「過去のデータから、劣化したとは判断しなかった。判断の妥当性は、今後、検討する」と説明した。
出典
『劣化」数値、数年前上昇…ケーブル火災大停電』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161104-OYT1T50113.html?from=ycont_top_txt
『地下送電ケーブルの劣化、8年前から兆候 検証委が報告』
http://www.sankei.com/affairs/news/161105/afr1611050005-n1.html
11月10日12時31分に産経新聞から、ケーブル接合部で漏電が起きたことが原因と推定されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月10日10時55分にNHK首都圏NEWS WEBから、11月10日13時40分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(この新情報に基づき、第1報ともどもタイトルを修正した)
東電は、10日、ケーブル接続部で漏電が起き、絶縁油の入ったパイプが破裂したことで出火したと推定する報告書を経済産業省に報告し、公表した。
漏電した原因の一つとして、東電は経年劣化をあげているが、燃えたケーブルを解体するなどして、年内をめどに原因を特定する。
東電によると、現場の地下トンネルには3本1束のケーブルが6束あり、接続部では1本ずつに分かれている。
このうち、漏電が起きたケーブルでは、前後のケーブル同士をつなぐ部分を覆っていた銅製のパイプが裂けて大きくゆがんでいて、接続部の内部から膨張して破裂したとみられるという。
ケーブルは、金属線に絶縁紙を巻き付け、油を染み込ませた旧式タイプだった。
漏電により約3万アンペアの高電流が流れたことで高圧状態になり、パイプが破裂。
同時に、漏電による火花が油に引火したことで出火したと推定されるという。
接続部は、敷設時に異物が入り込んだりケーブルの伸び縮みで負荷を受けたりして、異常が発生しやすい箇所だという。
出典
『地下送電ケーブル火災は接続部で漏電、パイプ破裂により出火か 東電が経産省に報告』
http://www.sankei.com/affairs/news/161110/afr1611100012-n1.html
『ケーブル火災「接続部の漏電」』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161110/4270561.html
『ケーブル接続部が破裂して発火 東電、大規模停電の推定原因報告』
http://this.kiji.is/169305606019432451?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
東京電力パワーグリッド社から発表された内容は、下記参照。
http://www.tepco.co.jp/pg/company/press-information/press/2016/1336104_8622.html
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。