![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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2016年1月12日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5519/
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5555/
(2016年2月24日 修正3;追記)
2016年2月16日17時43分にNHK千葉から、調査結果がまとまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月17日7時2分に産経新聞から、2月17日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
検討会は、16日、会合を開き、これまでの調査結果をとりまとめた。
それによると、事故の主な原因について、
▽モルタルを支えるコンクリートの基礎部分との間に隙間があり、モルタルが下からの支えがなく地盤に吹きつけただけの状態となっていた
▽天井部の凹凸を均等にしないままモルタルを吹き付けたため、突出した部分を切削することになり、その際の振動が大きな影響を与えた
▽効率を優先したため、構造的に弱い継ぎ目ができる工事を行った
▽天井部が砂のような地質だった
ことなどが考えられると指摘した。
原因の背景としては、県側も施工者も、経験と知識が不足していたことなどを挙げた。
西村委員長は、「昔と比べ、中堅、若手技術者の技量が低い。どういう風に人を育てていくのかが大切。一つの行政単位で解決できることではない」と指摘した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1085899571.html?t=1455660630446
http://www.sankei.com/region/news/160217/rgn1602170065-n1.html
(2016年4月21日 修正4 ;追記)
2016年4月19日付で読売新聞千葉版から、事故を受け若手技術者対象の講習会をトンネル新設工事現場で開くという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
君津市の「松丘隧道」モルタル剥落事故を受け、県は、今夏に掘削が始まる鴨川市の国道128号のトンネル新設工事現場で、若手技術職を対象にした講習会を開く。
剥落事故を巡っては、専門家からトンネル工事に関する県の経験・知識不足が指摘されており、人材育成を強化するため、今冬の開催を予定している。
県によると、工事は鴨川市内浦の「新実入トンネル」(仮称)で、全長683m。
現場周辺は海風が強く、過去に、のり面崩落事故が相次いだ。
近くに迂回路がなく、災害時に交通が遮断される恐れがあり、トンネルの新設が決まった。
総事業費は約30億円で、県は昨年12月、「東急・白幡特定建設工事共同企業体」と約18億円で工事を契約。
掘削は8月頃から始まり、2017年秋頃の完了後、舗装や照明の設置などを行い、18年春の供用開始を目指している。
掘削してモルタルを吹き付け、コンクリートで覆う一般的な工法を採用。
昨年12月に剥落事故があった松丘隧道の補修工事とは異なるが、県内ではトンネル工事の件数が少なく、「数少ない現場での機会を生かす」(県幹部)という。
現場講習会は、一定程度掘削が進んだ時期に開く方向で調整中だ。
県だけでなく、市町村の技術職員にも参加を呼びかける。
現場は、予測できない出水への対応が課題とされ、土質を確認しながらの作業を視察してもらう。
専門家でつくる「松丘隧道補修工事検討会」は3月の最終報告書で、技術者を対象とした講習会や、現場見学会の開催などによる技術者の育成を提言していた。
出典
『鴨川の国道 トンネル新設現場で講習』
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20160418-OYTNT50296.html
2016年2月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5654/
2016年2月16日5時31分に朝日新聞から、消防ホースを当初、連結放水管ではなく地下への散水用送水口に接続したため地下にあった住民の荷物などが水浸しになったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消火作業に当たった埼玉西部消防局の消防士が、上層階に水を送る連結送水管につなぐはずのホースを誤って地下向け送水口に接続し、マンションの地下設備の一部が水浸しになっていたことが分かった。
すぐにつなぎ直したため、同消防局は「現時点で消火作業に影響はなかった」としている。
だが、地下トランクルーム内にあった住民の荷物などが水浸しになり、住民から抗議も寄せられたという。
同消防局が、損害の状況を調べている。
同消防局によると、住人による119番通報で、8日午後8時12分に火災を認知。
同15分に消防車などが出動し、現地には同19分に到着した。
はしご車が届かない15階で火災が発生したため、消防車を1階西側にとめ、各階まで送水可能な連結送水管にホースをつないで作業した。
しかし、到着から約1分後に始まった消火活動で、担当消防士が、当初、連結送水管でなく、地下への散水用の送水口にホースをつなぎ間違えたため、トランクルームのある地下に水が送られた。
送水後、15階の現場で水圧が下がったことからつなぎ間違いに気付き、正しく接続し直したという。
この火災で、出火した部屋の住人の男女2人が煙を吸うなどして軽いけがを負ったが、延焼はなく約5時間半後に鎮火した。
消防局警防課の加藤課長は、9日の会見で、「10階以上の消火作業は(同消防局では)初めて」、「段ボールや人形が山積みされており作業が難航した」などと説明していたが、ホースのつなぎ間違えについては、言及がなかった。
同課は、15日の朝日新聞の取材に対し、「水損による被害を現在調査中」と回答。原因について、「高層階の消火活動が初めてというのはあった」としている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASJ2H41XYJ2HUTNB00W.html
2月16日付で埼玉新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉西部消防局の消防士が、出火元の15階に水を送る連結送水管の送水口とは別の送水口にホースをつなぎ、1時間33分にわたり、正規の放水活動ができていなかったことが、16日、分かった。
16階の非常用貯水タンクから水を引き、消火活動に影響はなかったという。
消火に当たった消防士が、活動直後、ホースから出る水の勢いが弱いことに気付き、貯水タンクの水に切り替えたという。
約1時間半後、マンション関係者から地下に水が出ていることを指摘され、上層階への送水口にホースをつなぎ直した。
火は、約5時間40分後に鎮火した。
1階の連結送水管で、消防士が誤って、地下への送水口にホースを接続していた。
地下2階トランクルームの非常散水器から約13トンの水が放出され、住人のうち134世帯の保管物が水浸しになったという。
同消防局は、水損分を賠償する意向という。
出典URL
http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/02/17/01.html
2016年2月17日12時29分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後9時40分ごろ、名古屋市緑区大高町門田の農作業場兼農機具置き場で、農業女性(71)が倒れているのを親族が発見、死亡が確認された。
警察によると、死因は窒息死。
収穫したミカンを洗浄する機械に、首に着けたストールが巻き込まれたとみられる。
発見当時、ミカンをローラー式のコンベヤーで移動させながら洗う機械にストールがからまっていた。
顔には機械に当たったような擦り傷もあった。
女性は、1人で作業していたという。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016021790122919.html
2016年2月18日付で大分合同新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
16日午後8時10分ごろ、大分市西ノ洲の新日鉄住金大分製鉄所で、協力会社の男性(29)が、クレーン作業現場の通路部分から約7m下に転落した。
由布市内の病院に運ばれたが、全身を強く打ち、約7時間半後に死亡した。
警察や同製鉄所によると、男性は、運搬船から原料を降ろす「シーバース」で、通路付近に散らばった原料の清掃をするため、1人で準備をしていた。
通路は幅約50cm。周囲には高さ110cmの柵が設置されているが、出入りのため開閉できる部分があるという。
警察と労基署は、17日午前から実況見分を実施し、当時の状況や転落原因などを調べている。
同製鉄所では、12日、構内の工場で、別の協力会社の男性従業員が全身やけどを負い、死亡する事故が起きた。
津加・同製鉄所総務部長は、「複数の死亡災害が発生し、被災された方や遺族に心よりお悔やみ申し上げる。製鉄所一丸となって再発防止と信頼回復に努めていく」と話した。
出典URL
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/02/17/131943711
2月17日19時12分に大分放送ニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後8時すぎ、製鉄所の構内で、高さ7mの作業現場から鉄鉱石を運搬するベルトコンベアに、協力会社の男性が転落した。
男性は全身を強く打ち、病院に運ばれたが、およそ7時間後に死亡した。
当時、男性は1人でベルトコンベアを清掃するための準備をしていて、作業現場から誤って転落したものとみられている。
出典URL
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=02170032894&day=20160217
2016年2月16日10時0分に朝日新聞ら、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月26日の北海道新幹線開業を控え、青函トンネル(約54km)で、16日未明、2度目の避難訓練があった。
9日の初回の訓練では、救援の列車が停電で立ち往生したが、今回はトラブルはなく、故障した車両から救援列車に乗客が直接乗り移る手順などを確認した。
訓練は午前1時に始まった。
新幹線が故障で緊急停止し、避難施設などを備えた旧海底駅に行けない想定で実施した。
別の新幹線を救援列車として横付けし、約90cmのすき間に幅45cmのアルミ製の板を渡し、乗客役のJR北海道の社員ら約35人が直接乗り移った。
青函トンネルの異常時には、新幹線はトンネル外に走り抜けるか旧海底駅で停止するのが原則だが、途中停車した場合も想定し、水深140mの海底のさらに100m下の最深部付近で訓練した。
JR北によると、二つある旧海底駅以外のトンネル内で列車を止めた訓練は、今回が初めてという。
初回の訓練では、乗客を乗せた救援列車が逆方向に引き返す際、JR北の新幹線運行管理センターの職員が緊急時の手動操作を誤って停電が発生。車両が約20分立ち往生した。
今回は、乗客を乗せた救援列車がそのまま進行方向に向かい、手動の操作はなかった。
訓練を視察したJR北の田畑常務は、「渡り板を使った新幹線特有の訓練。車両同士の位置が少しでもずれると安全な避難ができないが、今回はピタリと止まることができ、訓練を積み重ねていることがよく分かった」と話した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASJ2H4R5QJ2HIIPE01L.html
2月16日6時11分にNHK北海道NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
来月26日の北海道新幹線の開業に向けて、青函トンネルで16日未明、新幹線の車両を使った2回目の避難訓練が行われた。
今月9日の1回目の訓練では、救援のための列車が緊急停車するトラブルがあったが、今回はトラブルはなかった。
訓練には、JR北海道の社員や消防など、およそ100人が参加した。
今月9日の1回目の避難訓練では、「定点」と呼ばれるかつての海底駅まで列車を移動させ、乗客はホームを移動して救援のための列車に乗り込んだが、今回は列車が故障で動けず、「定点」に行けないという想定で行われた。
このため、「救援列車」として現場に向かった新幹線は、動けなくなった列車に横付けされ、乗客役のおよそ35人は幅45cmほどのアルミ製の板を渡って、直接、「救援列車」に乗り込んだ。
1回目の訓練では、「救援列車」は乗客を乗せたあと進行方向と逆方向に引き返し、その際必要な手動の操作が行われなかったため車両で停電が起き、緊急停車するトラブルにつながった。
しかし今回は、乗客を乗せたあとそのまま進行方向に向かったため手動の操作は生じず、トラブルもなかった。
JR北海道の田畑常務は、「今回は連携もうまくいき、予定通りの訓練ができた。前回のトラブルも教訓に、改善すべき点はしっかり改善し開業に備えたい」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160216/5898251.html
(ブログ者コメント)
第1回訓練時のトラブルは、下記記事参照。
2016年2月17日掲載
2016年2月9日 北海道新幹線で青函トンネル内避難訓練中、救援列車折り返し時の電源切り替えミスで5分停電、トンネル内は貨物列車との共用区間なので折り返し訓練は初めてだった
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5657/
2016年2月15日20時44分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月15日22時48分に読売新聞から、2月15日19時40分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日正午ごろ、東京都台東区日本堤の多目的センターで、30代の男性の腹部に刀が刺さり、約2時間半後に死亡した。
男性は、センター内のスタジオで、模造刀を使った舞台稽古をしていたとみられ、警察は、司法解剖するなど、詳しい経緯を調べる。
警察などによると、現場には男性のほか、数人が殺陣の稽古中だったとみられる。
男性は、誤って転倒するなどした際、自分が持っていた刀が刺さった可能性がある。
居合わせた人は、「声がしたので振り向いたら、男性がうずくまっていた」と説明している。
刺さった刀は刃渡り73cmで、スタジオ内には他にも同様の刀があり、警察は詳しい鑑定を進める。
警察によると、男性は都内の劇団の劇団員らと殺陣の稽古中だった。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/160215/afr1602150019-n1.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160215-OYT1T50093.html
http://www.asahi.com/articles/ASJ2H6D1DJ2HUTIL04H.html
2016年2月14日20時41分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月14日16時50分に毎日新聞から、2月14日21時29分と2月15日7時9分にNHK福岡NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後2時半ごろ、福岡県久留米市城島町で開かれていた「第22回城島酒蔵びらき」の会場で、焼き鳥などを販売するため地元の商工会が出したテントに置かれていたカセットボンベが破裂した。
警察によると、商工会の関係者や通行人ら、4歳の子どもを含む11人が、やけどを負ったり爆発音に驚いて転んだりし、うち8人が救急搬送された。
多くは軽傷で、いずれも命に別条はないという。
露店にいた関係者は、警察に対し、炭の着火用に使ったボンベを補充用の炭の近くに置いていたと話しているという。
この炭は火がおきていて、焼き鳥を焼く台よりも下に置かれていたということで、警察は、気づかない間にボンベが加熱されて破裂した可能性があるとみて、ボンベの管理がどのように行われていたか、関係者から話を聴いて調べている。
近くの販売ブースにいた男性は、「『ボンッ』と大きな音がしたので振り向くと、テントの壁が膨れあがって穴が開き、中から火が噴き出していた。法被を着た男性がテントから飛び出してきて道にひっくり返った。テントの火は、周りの人が消火器で消し止めた」、「露店の近くにいた女性の髪が燃えているのが見えた」と話した。
城島酒蔵びらきは、酒所として知られる久留米市城島・潴地区で造られる日本酒の新酒が一堂に楽しめる人気のイベントで、地元の九つの蔵が参加し、13、14両日に開かれていた。
実行委員会によると、事故現場付近には、酒や食べ物などの約70の物産販売ブースが並び、当時は多くの客でにぎわっていたという。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASJ2G5QKGJ2GTIPE00H.html?rm=205
http://mainichi.jp/articles/20160214/k00/00e/040/150000c
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20160214/5887141.html
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20160215/5889051.html
2月15日19時19分にNHK福岡NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて主催者らが15日記者会見し、「城島酒蔵びらき実行委員会」のU委員長が、「けがをされた皆様に大変申し訳なく、おわび申し上げます」と謝罪した。
ボンベなどの火器類について、実行委では、消防も参加した事前の説明会で、火から離れた場所で管理するよう指導していたということだが、事故が起きた露店を運営していた「久留米南部商工会青年部」のK部長は、会見で、破裂したボンベは、決められた場所ではなく、焼き鳥を焼く台の近くにあったと説明した。
さらに実行委によると、イベントの開始前にはボンベの位置などを確認したが、開催中は十分に見回りをしていなかったということで、実行委では、当時の状況を詳しく確認して、再発防止策をとりまとめたいとしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20160215/5896681.html
2月16日付で朝日新聞筑後版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日に記者会見した実行委員会の説明によると、カセットボンベが破裂したのは、焼き鳥を売るテント左側前方の焼き台付近。
この焼き台の後ろで、必要に応じてカセットボンベを使って、炭をおこしていた。
やけどを負った商工会青年部の男性3人は、焼き台近くで、調理や接客の作業中だった。
用意したボンベは計6本ほどで、着火に使ったボンベなどは、その都度、火気から離れたテント後方のテーブルに置いて管理していたという。
K部長は、「通常の作業であれば、前方にはボンベを置かない」と説明した。
また、実行委は、当時、テント内で作業をしていた青年部のメンバーのうち、少なくとも3人が、休憩時間に飲酒していたと明らかにした。
事故との因果関係は不明だが、実行委は、「事故が起きたことを考えれば、現場を十分にチェックできていなかったと言わざるを得ない」と話した。
(ブログ者コメント)
カセットボンベに取り付けたバーナーを使って、炭をおこしていたのかもしれない。
もしそうだったとすれば、火の近くに置かれていたバーナー付きのボンベが破裂した事故は、先月にも、大阪であったばかりだ。
2016年1月14日掲載
2016年1月7日 大阪市北区の繁華街に当日オープンしたばかりの料理店で、調理中のガス釜の近くに置いてあった食材あぶり用バーナーのガスボンベが破裂、客など5人がけが
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5562/
ただ、今回の事故は、当初計画どおりにボンベが管理されていなかったことが原因だという点で、大阪の事例とは意味合いが違うかもしれない。
2016年2月14日21時44分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日正午前、福島市にある食品工場で、社員男性(50)がアイスクリームを凍らせて固める大型の機械に頭などを挟まれているのが見つかり、まもなく死亡が確認された。
会社によると、男性は機械の保守点検が担当で、14日は、朝8時半ごろから機械を動かして油を塗る点検作業を1人で行っていたが、昼休みになっても姿が見えないのを不審に思った同僚が見つけたという。
この機械は、内部でコンベアに乗った商品のアイスクリームを下かららせん状に上昇させながら冷やして固める仕組みで、男性は、コンベアを回すための軸とチェーンの間に挟まれていたという。
警察は、保守点検の作業中に誤って挟まれたとみて、工場の関係者に当時の状況を聞くとともに、現場検証を行って、事故の詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055889301.html?t=1455483751504
2016年2月14日19時0分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月14日17時4分に毎日新聞から、2月14日19時1分に読売新聞から、2月14日付で宮崎日日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時半ごろ、宮崎県高原町蒲牟田で突風が吹いて、宮崎県高校女子新人駅伝(5区間、15.5km)の大会直前、コースとなっていた国道223号線の道路脇に選手の更衣室として設けられたテントが吹き飛ばされた。
約3m先で自分の出番に備えて準備運動中だった高2女子生徒にアルミ製のテントの支柱が当たり、女子生徒は右腕に軽いけがをした。
警察によると、テントは幅が3m50cm、奥行きが2m60cm、高さが2m70cmで、中が見えないよう四方に横幕が張られ、四隅の支柱にはいずれも10kgのおもりが付けられていたが、突風にあおられて飛ばされたという。
近くにいた高1女子生徒は、「準備運動をしていたところ、テントが急に倒れて、別の選手に当たった。きょうは以前より強い風が吹いていた」と話していた。
気象台によると、高原町には強風注意報が出ていたが、高原町の隣の小林市では、午前9時半までの最大瞬間風速は9.3mと、それほど強い風は吹いていなかった。
駅伝は、県内14高校の18チームが参加し、予定通り行われた。
県高校体育連盟陸上競技専門部の委員長(44)は、大会続行の理由について、「テントは女子の第1中継所だけなので、問題ないと判断した」と話した。
新人駅伝は、県高校体育連盟と県教育委員会の主催。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065883391.html?t=1455444013
http://mainichi.jp/articles/20160215/k00/00m/040/003000c
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160214-OYT1T50053.html?from=ycont_top_txt
http://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_17338.html
2016年2月14日11時26分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月14日16時17分に読売新聞から、2月14日16時33分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時すぎ、東京・大田区蒲田の14階建てのホテルの建設現場の足場が、強風にあおられて崩れた。
崩れた足場は、上から数えて6階分で、ブルーシートごと風にあおられて、めくれ上がるような形で隣の10階建てマンションの屋上に覆いかぶさったが、足場が路上に落ちることはなかったという。
当時、現場は休みで作業はしておらず、けが人はいないということで、警察は、周囲の道路の通行を規制し、業者を呼んで足場を撤去する作業を進めている。
14日は、各地で春一番が観測された。
午前中の東京は暴風で、激しい春の嵐となった。
足場は引っ掛かっているだけのような状態で、時折、強い風が吹くたびに足場がぐらぐらと揺れている。
マンションの住民に話を聞いたところ、14日は風が強すぎて足場を撤去できない状態だということで、現在もこの状態のままになっているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160214/5882471.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160214-OYT1T50036.html
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000068317.html
(ブログ者コメント)
映像などによれば、14階まで建てられた重量鉄骨骨組み全体が足場とブルーシートでスッポリと囲われていて、その最上部の角から斜め下方向にめくれるような形で垂れ下がっている。
2016年2月12日付でテレビ大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月13日付で大分合同新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前5時15分ごろ、新日鉄住金大分製鉄所の構内で、男性の作業員が全身にやけどをして倒れているのを同僚の男性が見つけた。
倒れていたのは、新日鉄が業務委託をしている会社に勤める男性(52歳)で、病院に搬送されたが、12日午後、死亡した。
男性は、事故当時、溶けた鉄から不純物を取り除く設備の部品の交換作業をしていたという。
消防によると、その際に何らかの原因で高温の鉄が飛び散って、男性の服が燃えた可能性があるという。
警察は13日に実況見分をして、当時の状況について詳しく調べる事にしている。
出典URL
https://www.tostv.jp/news/backnum.php
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/02/13/005008216
2月12日付で大分合同新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
製鉄所によると、男性は、溶かした鉄から不純物を取り除く設備で、飛び散った鉄を除去する作業をしていた。
出典URL
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/02/12/132006047
2月12日12時31分に大分放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性作業員は、別の作業員と2人で、溶かした鉄から窒素や酸素を取り除く設備の点検などにあたっていたという。
警察は、作業員が誤って高温のガスを浴びてしまった可能性が高いとみて、調べている。
出典URL
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=02120032845&day=20160212
2月13日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性の作業服が燃えていたという。
消防によると、男性は、ガス抜きを終えた装置の一部を取り換えるため、バーナーで切断する作業をしていた。
周囲に小さな鉄片が散らばっていたことから、装置の中に残った高温の鉄が飛散し、男性の耐火服に付着して燃え上がった可能性があるとみている。
新日鉄住金によると、溶けた鉄の温度は、1500~1600℃に達する。
(2017年2月20日 修正1 ;追記)
2017年2月17日付で朝日新聞大分版(聞蔵)から、防護服着用などの安全対策を怠っていたとして協力会社の現場責任者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大分労基署は16日、K社と当時現場管理者だった同社従業員の男性(56)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
容疑を認めているという。
同署によると、死亡した男性は、当時、鉄と炭素を混ぜる装置の底部の部品を交換していた。
交換の際、内側から落ちてきた1000℃以上の溶けた金属を浴びて亡くなった。
同署は、K社と現場管理者が、亡くなった男性に耐熱用防護服を着用させるといった安全上必要な措置をとらなかった疑いがあるとしている。
同製鉄所によると、同所には同様の装置が2つあり、K社は、この装置のメンテナンスを担当していたという。
作業を委ねる際、装置を止め、内部に付着した金属を取り除くのは新日鉄住金側で、事故前も、社内で定められた作業を行って引き渡したとしている。
同所は「構内で起こった事故で、当社にも責任がある。徹底して事故の再発防止に努める」としている。
事故後は、引き渡す前にモニターで内部を確認するといった安全策を講じているという。
(ブログ者コメント)
詳細不明だが、装置内の残留物を取り除いたつもりだったが、実際は若干残っていた、ということかもしれない。
そういったことによる事故は、しばしば報じられており、本ブログでも何件も紹介済。
たとえば、最近では以下のような事例があった。
2016年12月7日掲載
2016年11月30日 福井県の敦賀原発で1次冷却水タンクのオーバーフロー配管元弁を分解点検しようとフランジを緩めた際、思ったより大量の水が残っていて10人が浴びる (修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6544/
保全などのため装置を開放する場合は、取り除かれた筈であっても、万一内容物が残っていることを想定し、保護具を装着しておくべきだ。
ブログ者の勤務していた化学工場では、開放を終えるまでは保護具装着というマニュアルだったが、新日鉄住金大分ならびにK社の場合は、どうだったのだろう?
(2017年9月12日 修正2 ;追記)
2017年9月8日付で毎日新聞大分版から、現場管理者などは不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分地検は7日、労安法違反の疑いで書類送検された「K工業」と50代の現場管理者を、不起訴処分にしたと発表した。
処分は8月31日付。
大分地検は不起訴について、「集めた証拠などを総合的に考慮した」としている。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20170908/ddl/k44/040/276000c
2016年2月17日20時56分にNHK北海道NEWS WEBから、『屋根の雪下ろし再考を』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道内で屋根の雪下ろしによる事故が相次ぐなか、建物と雪の関係に詳しい専門家は、「北海道の住宅は雪下ろしを前提につくられていない」と指摘し、不要不急の雪下ろしをしないよう呼びかけている。
道内では、この冬も旭川市や北見市でお年寄りが亡くなるなど、屋根の雪下ろし中の事故が相次いでいる。
また、去年までの5シーズンでは、道内全体で1200人以上が、屋根の雪下ろしにともなって死亡したり、けがをしたりしている。
この屋根の雪下ろしについて、長年、建物と雪の関係を研究している北海道科学大学の千葉隆弘准教授は、「北海道の住宅は雪下ろしを前提としてつくられていない」として、危険性を指摘している。
千葉准教授によると、道内のほとんどの住宅では、屋根の建材として寒さに強い金属の板が使われているが、金属の板は雪が乗ると非常に滑りやすくなるため、この上に乗って雪下ろしをするのは極めて危険だという。
一方で、道内の住宅は、建てる際に雪の重さが考慮されていて、屋根のすぐ下に太いはりを取り付けたり、屋根と基礎をつなぐ柱を何本も配置したりするなど、頑丈につくられているという。
どの程度の雪に耐えられるかについては、建築基準法で、市町村ごとに基準となる数値が定められていて、すべての住宅に適用されてはいないが、建築現場では、この基準が一定程度、目安にされているという。
千葉准教授は、こうした北海道の住宅の特徴を知ったうえで、不要不急の雪下ろしをしないよう呼びかけている。
そのうえで、屋根に大量に雪が積もり、重みでふすまやドアの開け閉めがしにくくなるなどの現象がみられた場合は、雪下ろしを検討してもいいとしているが、その場合でも、専門の業者に依頼するなど、極力、自分ではやるべきではないと指摘している。
千葉准教授は、「雪が積もったから雪下ろしをするという習慣を見直し、本当に必要か考えることで事故を1件でも減らしてほしい」と話している。
(以下は、活字化されていない主な情報)
○5シーズンで死亡50人、けが1186人。
○千葉氏談)雪下ろしの習慣について考え直すべき。率直に言うと、(道民は雪下ろしを)やりすぎというところがある。
○その一つとして千葉氏が指摘するのが屋根の材質。全体の95%、最近建てられたものは、ほぼ100%が鉄板。鉄板には表面を守る塗料が塗られており、滑りやすくなっている。雪が降った状態だと、滑りやすさはスケートリンクを歩くのと同等。
○住宅が雪に耐えられる性能は、思っているよりはある。ただ、構造計算していない住宅や古い住宅など、どのぐらいの雪に耐えられるか不明なものもある。
○1級建築士の男性は、異常気象のような、まとめて降る大雪がない限り、基本的に雪下ろしは年に1回するかしないか、と説明している。
○雪で住宅が変形したとしても、雪を除去すれば住宅は元に戻る。ダメージはほとんどない。
○雪下ろしは非常に専門性が高い作業。正しい知識が必要。一般の人には非常に難しい。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160217/5816871.html
(ブログ者コメント)
○この冬も、北国では雪下ろし中の事故が相次いでいる。
個人として行っていた際の事故は掲載を割愛してきたが、業として行っていた際の事故は、旭川市での学校事例1件を掲載している。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5645/
○屋根に積もった雪の評価については、過去に下記情報なども本ブログで紹介している。
2015年3月20日掲載
2015年3月13日報道 雪氷防災センターが雪が積もった屋根に雨が降った場合の屋根への負荷増加度を調べる実験を実施、分析結果は新しい設計基準の指針として国交省に提言予定
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4708/
千葉氏の研究では、そういった点も考慮されているのだろうか?
○本ブログでは、原則、約1週間遅れで報道記事を掲載している。
しかし、本報道は6分強の放映で、活字化されていない情報もかなりあるため、2日後の掲載とした。
NHK北海道NEWS WEBにつき、2月23日(火)ごろまでは元記事にアクセス可能。
2016年2月13日2時46分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
2月13日1時26分に日テレNEWS24から、2月13日21時41分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府池田市桃園2丁目の広場で、11日午後5時ごろ、鉄製の照明柱(高さ約4.5m、直径約14cm)が倒れ、近くにいた大阪市内の小学4年の女子児童(10)が左手をはさまれて、人さし指切断の重傷を負った。
照明柱を管理する池田市が、12日、発表した。
根元がさびて折れており、市は、腐食が原因とみている。
市は女児側に謝罪し、市内の公園にある照明柱約420本の緊急点検を始めた。
市によると、倒れた照明柱は、1996年、トイレなどがある広場の道路際に設置された。耐用年数は約25年。
近くに猪名川河川敷のグラウンドがあり、女児は、兄の野球の試合を観戦するために母と訪れていた。
試合後のミーティングが広場であり、女児が座っていたところ、照明柱が傾いたため支えようとしたが、重さに耐えきれず、地面と柱の間に両手の指を挟まれたという。
女児は救急車で搬送され、入院した。
近所の会社員男性(45)によると、休日の河川敷グラウンドは野球やサッカーをする子どもたちでにぎわい、散歩やランニングをする人も多いという。
男性は、「子どもたちが通る場所なので心配。市はきちんと管理してほしい」と話した。
市みずとみどりの課は、「ほかにも老朽化のため腐食して危ない柱があるかもしれない。点検を徹底し、再発防止に取り組みたい」としている。
公園では、市公共施設管理公社の職員が、週2回、清掃時などに設備を目視で点検。
直近の今月8日の点検時も、危険とは判断されていなかった。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASJ2D5RXKJ2DPPTB00G.html
http://www.news24.jp/articles/2016/02/13/07322309.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160213-OYT1T50078.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
○どのような方法で目視点検していたのだろうか?
対象機器や方法、結果などを記したリストを使っていたのだろうか?
もし、リストなどはなく、清掃のついでにザット見する程度の点検だったとすれば、それは点検とは言えないかもしれない。
ちなみに、報道では「設備を目視で点検」と記されている。「照明柱を目視で点検」とは記されていないので、折れた照明柱は点検されていなかった可能性も考えられる。
○映像などを見ると、折れた部分は、1cm程度の幅で茶色く錆びている。
根元周辺に草など視界を遮るものはないので、点検時によく見ていたら、錆に気付いたかもしれない。
気付いてさえいれば、健全性を確認するため軽く押すといった対応もできていたかもしれないのだが・・・。
2016年2月10日16時27分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滑り台やブランコから転落して頭や腕の骨を折るなど、公園や学校の遊具で子どもがけがをした事故は、去年までの6年間に全国で1500件余りにのぼることが分かり、これから春先にかけて事故が起きやすくなることから、消費者庁が注意を呼びかけている。
消費者庁によると、去年までの6年間に全国の自治体や医療機関などから寄せられた、滑り台やブランコ、鉄棒など、公園や学校にある遊具で子どもがけがをした事故は、あわせて1518件にのぼっている。
このうち397件は、頭や腕の骨を折るなど症状が重く、4人が死亡したという。
けがをした子どもの年齢をみると、全体の3分の2に近い966人が、6歳以下の幼い子どもとなっている。
事故が最も多いのは「滑り台」で440件にのぼり、幼い女の子の服の一部が手すりの突き出しに引っかかり、首をしめつける状態となって死亡したケースもある。
また、雨が降ったあとに起きる事故も多く、6歳の女の子が濡れたままだった高さ2mの雲梯で遊んでいて手を滑らせ、骨折したケースもあるという。
このため、消費者庁は、ひもやフードがついたものなど、何かに引っかかりやすい服装はできるだけ避けることや、雨に濡れたままの遊具では遊ばないようにするなど、十分な注意を呼びかけている。
消費者庁の板東久美子長官は、「遊具での子どもの事故は、子どもたちが屋外に出る機会が増えるこれから春先にかけて起きやすくなる傾向があり、特に6歳以下の幼い子どもが高さがある遊具で遊ぶ際には、絶対に目を離さないようにしてほしい」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160210/5780071.html
2016年2月10日5時6分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校の運動会で組み体操による事故が多発していることを受け、文部科学省は、対策に乗り出す方針を決めた。
春の運動会シーズンに間に合うよう、3月末までに、各地の教育委員会などに安全確保策を求める考え。
「人間ピラミッド」などでの負傷件数が年8千件を超える現状の改善をめざす。
馳浩文科相は、9日の記者会見で、「組み体操は危険な状況になる可能性のある教育活動」と指摘。
四つんばいになった人の背中に人が乗り、段を重ねてつくる「ピラミッド」について「、(崩れた時に)十分に体のできあがっていない中学生が圧迫を受けたらどうなるのかは、想像すれば分かる。(文科省として)一つの考えを示す必要がある」と話した。
同省は、今後、過去の事故の分析などを進め、安全確保策をまとめて教委などに対策を求める考えだ。
日本スポーツ振興センター(JSC)によると、2014年度に災害共済給付を支給した小中高校の組み体操の事故は8592件で、記録のある11年度から毎年度8千件を超す。
14年度の事故の校種別の内訳は、小学校6289件、中学1885件、高校418件。
負傷の種類別では、2095件(24.4%)が骨折だった。
JSCの記録をもとに,松戸市立病院(千葉県)の庄古知久医師がまとめた資料によると、14年度は頸髄(けいずい)損傷も3件あった。
国会でも、組み体操問題に関する超党派の議員連盟が近くでき、文科省に対策の提言などをする予定だ。
■「今に大事故起こる」「達成感味わえる」 教師や保護者に賛否
「生徒の身体能力が以前と変わった。教師の指導で補えるレベルではない」。
東京都北区立稲付中の武田校長(55)は、そう話す。
14年に、前年まで続けていた組み体操を中止した。
受け身を取れず顔を打ちつける生徒らを見て、「今に大事故が起こる」と判断。
保護者らから、「大けがを負ったわけでもないのに、やめてほしくない」との声も出たが、理解を求めた。
代わりの種目は、空手の演武など。
「危険を冒さなくても、感動や達成感は得られる」と武田校長は話す。
都内の女性(49)は、「国が禁止する勇気を持たないと事故はなくならない」と言う。
14年に小6の長女が4段タワーの最下段で下敷きになり、左ひじを骨折した。
昨年4月に人間ピラミッドを取り上げた本紙「フォーラム面」で、長男が中学時代に組み体操で骨折した経験を投稿した熊本市の女性も、「組み体操に感動するという人がいるが、そのために子どもを危険にさらしてはいけない」と言う。
一方、都内の公立小に勤める男性教員は、「組み体操は盛り上がる種目。学校の判断ではやめづらい」。
小学生の娘2人を持つ愛知県の会社員男性(44)は、「皆で力をあわせて達成感を味わえる貴重な経験。けがを心配して甘やかしすぎじゃないか」と話した。
都内の小中学校でPTA会長を務めた男性(72)は、こう語る。「体育にけがはつきもの。安全な範囲で続ける努力が要るのでは」
■大阪市はピラミッド禁止、愛知県は上限通知
国に先駆け、独自の対策に乗り出す教育委員会も出てきている。
大阪市教委は、9日、市立の小中高校での組み体操のうち、ピラミッドと、立った人の肩の上にさらに人が立つ「タワー」を禁じることを決めた。
文科省によると、全国初の試みとみられるという。
市教委は、昨年9月、相次ぐ事故を重くみて、ピラミッドは5段、タワーは3段までとする上限を決定。
しかし、以後も小中学校で、ピラミッドなどの事故で7人が骨折したため、禁止に踏み切った。
市教委の大森委員長は、「これは人権問題。達成感や一体感を味わう子もいるが、強制になっている子もいる」と話す。
愛知県教委も、昨年末、県内の公立学校に、ピラミッド5段、タワー3段との上限を通知。
事故防止のため、教職員ら補助員の配置やマットの使用も求めた。
13~15年度に県内の小中学校で、組み体操で骨折をした子どもは396人おり、事態を重視して対策に踏み切った。
東京都教委も、1月、学校向けのガイドラインの作成を始めた。
騎馬戦や棒倒しなど、危険を伴うほかの種目も含め、指導時に配慮すべきことなどをまとめる。
大学教授らによる検討委の初会合では、「若手の教員が多く、安全な指導の要点が広まっていない」などが指摘された。
「組み体操をやるかどうかは学校などの判断だが、種目を選ぶ際の参考情報を提供したい」と担当者は話している。
千葉県松戸市教委は、ピラミッドなどについて、禁止も視野に入れて対策を検討中だ。
本郷谷市長が、昨年12月、「安全性が確保されるガイドラインができるまでは、組み体操をやらないように」と市教委に要請したのがきっかけ。
今年度、組み体操で負傷した市内の小中学生は64人で、うち10人は骨折だった。
■子どもの安全が最優先
名古屋大の内田良准教授(教育社会学)の話
組み体操は、運動が得意な子もそうでない子も全員参加を強いられる取り組みなのに、あまりに危険だ。
最優先するべきは、子どもの安全だ。
大阪市教委の決定は高く評価できる。高さ制限しても事故が多発したという実際のデータに基づく判断は、何より尊重されるべきだ。
漫然と問題を放置してきた行政・学校の責任は重い。
大阪市教委の動きは、全国の教育現場に影響するのではないか。
本来は、学校が自主的にやめなければならなかった。
各校は真摯に、組み体操の危険性に向き合うべきだ。
■あまりに管理主義
関西大の赤尾勝己教授(教育学)の話
大阪市教委の決定は、けがを回避するという観点から、一定の理解はしたい。
しかし、子どもの達成感や保護者の期待と安全性を勘案して、学校が決めるのが筋ではないか。
各校ごとに安全への取り組みは異なるはずだ。
教育委員会で画一的に決めてしまうのは、あまりに管理主義が過ぎる。
市教委の委員は、「運動が得意な子、苦手な子がいるのに全員参加が強制されている」と指摘した。
やりたい子どもには段数を制限した上で有志でやれるようにしたり、教員の補助を増やしたりして続ける選択肢があってもいいのではないか。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASJ294SV3J29UTIL01Y.html
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。