2024年12月30日7時33分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
有毒のガス、硫化水素を人工の化合物で無毒化することにマウスによる実験で成功したと同志社大学などの研究グループが発表しました。
グループでは、将来的に硫化水素中毒の解毒剤として救急現場での実用化が期待されるとして、安全性などの確認を進めていくことにしています。
硫化水素は腐った卵のような刺激臭のある有毒ガスで、火山や温泉などの自然界や石油やガスの生産現場で発生し、濃度が高ければ急性中毒で死亡するおそれがあります。
同志社大学理工学部の北岸宏亮教授らの研究グループは、硫化水素に強く結合する特殊な人工の化合物に注目し、急性中毒を再現したマウスで化合物の効果を確かめる比較実験を行いました。
その結果、化合物を与えなかったマウスはおよそ8割が5分程度で死んだのに対し、与えたマウスはおよそ8割が回復し、解毒作用が確認されたということです。
化合物は尿を通じて体外に排出され副作用は確認されず、研究グループでは、将来的に解毒剤として救急現場での実用化が期待されるとしています。
北岸教授は、「患者が安心して治療を受け、医師が安心して患者に投与できるよう、安全性などの確認をさらに進めたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20241231/2010021628.html
以下は2024年12月10日付で同大からプレスリリースされた内容(抜粋)。
同志社大学の研究グループでは、2023年2月に、一酸化炭素(CO)およびシアン中毒の同時解毒剤として、hemoCD-Twinsの開発に成功しています(2023年2月プレスリリース、図1)¹⁾。
今回はこのhemoCD-Twinsの構成成分であるhemoCD-PおよびhemoCD-Iのそれぞれについて、硫化水素に対する結合性能を調査し、その結果hemoCD-Iが生体内の硫化水素の結合部位(ヘモグロビンなど)よりも約10倍程度優れた結合性能を示すことが新たに判明し、中毒の解毒剤として応用できることを明らかにしました。
・・・
本研究成果は、火災などで発生するガス中毒の治療薬シーズとして開発を進めているhemoCD-Twinsの治療適用範囲を拡大するものです。
・・・
https://www.doshisha.ac.jp/news/detail/001-0a8KBt.html
2024年12月26日20時57分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後1時半ごろ、東京都江戸川区松江5丁目の工場で「化学物質が燃えて作業員が吸い込んだ」と119番があった。
警視庁小松川署によると、作業員ら男女24人が、のどの痛みを訴えて病院に搬送された。
いずれも軽症。
作業員が午前11時ごろ、金属を削っていたところ火花が飛び散り、ポリ袋に入れていた粉末状の研磨剤に引火。
ガスが発生したとみられる。
署が業務上過失傷害の疑いも視野に経緯を調べている。
現場は都営新宿線船堀駅から北に約300メートルのマンションや住宅が立ち並ぶ一角。
救急車や警察車両が集まり、消防隊員らが工場に出入りしていた。
https://www.47news.jp/11956055.html
12月26日16時20分にFNNプライムオンラインからは、燃えたのは2kgほどの二硫化モリブデンだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・江戸川区の工場で26日午後、化学物質が燃えてガスが発生し、約20人が目などに痛みを訴えています。
午後1時半ごろ、江戸川区松江の工場で、化学物質が燃える火事により、煙やガスが発生しました。
化学物質は2kgほど燃えたとみられ、煙やガスの影響で作業員ら約20人が目などに痛みを訴えて、現場で東京消防庁の救急隊員から処置を受けているということです。
全員、意識ははっきりしているということです。
https://www.fnn.jp/articles/-/807798
12月26日17時43分に東京新聞からは、5人が金属の研磨作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後1時30分ごろ、東京都江戸川区松江の工場の機械製造会社「F製作所」の工場で、「化学物質が燃えて作業員が吸い込んだ」と119番があった。
東京消防庁と小松川署によると、従業員の男女24人が目やのどの痛みを訴えて病院に搬送された。
いずれも軽症という。
署によると、午前11時ごろ、作業員5人が金属の研磨作業をしていたところ、使用していた化学物質「二硫化モリブデン」に火花が当たってガスが発生し、従業員が吸い込んだとみられる。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/376110
2024年11月22日16時12分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時ごろ、宇部市小串の化学メーカー、UBE宇部ケミカル工場から、「アンモニアが漏れ出た」という通報が消防にありました。
警察などによりますと、この事故で2人がアンモニアを含むガスを吸い込み、気分が悪いと訴えたことから病院で検査を受けましたが、いずれもけがはなかったということです。
会社などによりますと、当時、高純度のアンモニア水の製造が行われていましたが、このなかでアンモニアを含むガスを流した際に配管から漏れ出し、製造作業とは別の場所にいた関連会社の社員5人のうち2人がガスを吸い込んだということです。
すでに流出を止める作業は終わっていて、周辺に漏れ出た危険性もないということで、警察などは事故の詳しい原因について調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20241122/4060021781.html
11月22日13時54分にYAHOOニュース(山口放送)からは、漏れたガスが近くの部屋に入り、部屋の中にいた5人が吸い込んだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
UBEによりますと、敷地内の高純度安水設備からアンモニアを含んだ排ガスが漏れたということです。
ガス漏れはすぐに収まりましたが、漏れたガスが近くの部屋に入り、部屋の中にいた関連会社の社員5人のうち4名が搬送され、2名が体調不良を訴えているものの、搬送時意識はあり、命に別状はないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ddd29e374d0cc115fb4456ca4ea11ffd1aa1a57
11月22日13時46分にYAHOOニュース(テレビ山口)からは、アンモニアガスを含む排気ガスが漏れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
UBE宇部ケミカルによりますと22日午前10時半ごろ、山口県宇部市小串の同社工場敷地内で、アンモニアガスを含む排気ガスが漏れる事故がありました。
作業員4人が気分不良を訴えて病院に運ばれましたが、病院の診察で異常はなかったということです。
会社によりますと、排気ガスを処理する設備に向かう配管の途中で、ガスが漏れたとみられます。
ガスはすぐに止められ、環境や設備への影響はないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d123bc3b6b3d0bc00f82e78ea2d152d25e833113
2024年11月11日14時38分にYAHOOニュース(瀬戸内海放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2024年2月14日、岡山県笠岡市の化学製品の製造工場で、30代の男性社員が地下のピット内にたまった有機溶剤などを含んだ水をくみ取る作業を行っていたところピット内に転落し、有機溶剤中毒によって死亡しました。
この事故で、ピット内への転落防止措置を講じていなかったとして、岡山労働局・笠岡労働基準監督署は、JFEケミカル(本社 東京)とJFEケミカル笠岡工場の工場長の男性(38)を、労働安全衛生法違反の疑いで11月11日に岡山地検倉敷支部に書類送検しました。
笠岡労基署は、会社と工場長の認否について明らかにしていません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f66b83af1eaa2a00a52834d92c75c09db6ca93c1
2024年10月3日12時54分にYAHOOニュース(読売新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸空港の沖合に停泊していたタンカーのタンク内で、乗組員の38歳の男性が意識不明で倒れているのが見つかりました。
男性は病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
神戸海上保安部によりますと、3日午前8時前、「タンク内で乗組員1人が倒れている。呼びかけても反応がない」と通報がありました。
巡視艇が現場に急行し、男性は病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
男性が乗っていたのは、薬品などを運送するタンカー「第十一山菱丸」で、男性が見つかったタンクは深さ約4メートルで、タンク内は空でしたが、以前、染料などに使われる化学物質「トルエン」を積んでいたということです。
「トルエン」は吸引した場合、意識を失い、最悪の場合死亡する可能性がある化学物質で、当時、タンク内の空気を清浄する「ガスフリー」は行われていなかったということです。
船を所有する会社によりますと、「第十一山菱丸」は9月28日に千葉県内で4つのタンクに「トルエン」などの化学物質800トンを積み、29日に千葉県市川市でタンク1つ分(200トン)の「トルエン」を荷下ろししました。
その後、3日に神戸市ですべての薬品を荷下ろしした後に、タンクを洗浄する予定だったということです。
3日朝、船員が荷下ろしを前に見回りをしたところ、タンク内で倒れている男性が発見されたということですが、会社の作業マニュアルでは、タンク内では、2人1組で作業することになっているということです。
神戸海上保安部は、男性がタンク内に入った経緯や死因について詳しく調べる方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9e9030885ed7c8dcbdd3b75ec232d818f886d87
2024年9月11日11時37分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前8時半すぎ、西区歌里町の「A工業」の本社工場で「臭化水素が発生し、作業室にいた人が喉の痛みを訴えている」などと通報がありました。
いずれも30代の従業員の男女3人が目や喉の痛みを訴え搬送されましたが、命に別条はないということです。
工場の従業員:
「むせるような臭いがちょっとあって。煙がすごかったので中に入れなかった」
消防によると、メッキ加工の工程で液体の薬品を温めすぎたため臭化水素が発生したとみられ、従業員などおよそ40人が近くの公園に避難したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d4c39be2a9798156a5fcf2011c29af0c1530a93
9月11日15時26分にNHK NEWS WEBからは、レベル低下検知装置が作動しなかったため薬品が少なくなり加熱が進んだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前8時半ごろ、名古屋市西区歌里町のメッキ製品などの製造工場から「工場内で臭化水素が発生した。従業員がのどの痛みを訴えている」などと消防に通報がありました。
警察によりますと、いずれも30代の従業員の男性2人と女性1人が、のどや目の痛みなどを訴えて病院で手当てを受けました。
症状は軽く、命に別状はないということです。
警察や消防によりますと、「臭化水素」は、吸い込むと目などの粘膜に痛みが出る毒性のある気体だということです。
警察によりますと、当時、工場では加熱した臭化水素を含む薬品で製品を洗浄する作業が行われていましたが、薬品が少なくなっていることを検知する装置が作動しなかったとみられるということです。
警察は、薬品が少なくなった状態で加熱が進み、大量に気体が発生してしまったものとみて、詳しい状況を調べています。
消防によりますと、当時、工場にはおよそ50人がいて、一時、近くの公園に避難したということです。
(音声情報のみ)
この工場では臭化水素は通常の作業の過程で発生しているという。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240911/k10014578851000.html
2024年9月4日18時14分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
防毒マスクなどの使用を監視していなかったとして、富山市の医薬品メーカーが書類送検されました。
労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、富山市の医薬品製造業・F製薬と当時の取締役管理本部長です。
この会社の工場では、おととし6月、有害性が非常に強い特定化学物質「硫酸ジメチル」を扱っていた作業員など3人に中毒症状が出る事故がありました。
3人の作業員は、防毒マスクと保護メガネを作業中に外すなどして適切に使用していませんでした。
労働安全衛生法では、特定化学物質を取り扱う場合、防毒マスクなどの使用を作業主任者が監視しなければならないと規定されていますが、当時、作業主任者はその場におらず、監視していませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e62ed7638a1ce7c3e0bec7abc7c81210195f3ed4
2023年7月7日に掲載した第1報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13310/
(2024年7月15日 修正4 ;追記)
2024年7月6日7時13分に読売新聞からは、掘削作業中に亀裂に遭遇した際、状況確認のため冷却注水を停止したことが間違いだった、独立行政法人も自主保安指針を改定したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事業者の三井石油開発(東京)の原田社長が5日、ニセコ町内で記者会見し、原因に現場の判断ミスがあったことを認めた。
周辺の環境回復に取り組む方針を明らかにしたが、地熱開発の継続については未定とした。
被害補償については説明を避けた。
蒸気は昨年6月29日に噴出し、2か月後の8月28日に鎮圧された。
原因について同社は、掘削作業中に地層の亀裂に遭遇した際、状況を確認しようと、冷却用の注水を中止したためと推定。
「注水は継続すべきだった。判断が間違っていた」と説明した。
事故を受けて、地熱開発を所管する独立行政法人「エネルギー・金属鉱物資源機構」は今年2月、地熱井を掘削する際の自主保安指針を改定。
噴出兆候が認められた場合は、保安注水の実施や噴出防止装置の早期設置などを新たに明記した。
同社は「予兆時の注水の徹底」など、再発防止策を明らかにした。
しかし、ニセコエリアでの事業再開については、「有効性の高い地域だが、復旧作業に重点を置いており、先のことは何も決まっていない」とした。
周辺の森林や土壌、生態系などへの影響については、中立的な機関である「環境影響評価委員会」の専門家による調査が続いている。
・・・
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240706-OYT1T50028/
7月6日8時5分にNHK北海道からは、注水停止により井戸内部の圧力が低下して火山性ガスの流入が始まった、また内部温度が上昇して井戸の中の水が沸騰し蒸気が噴出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
掘削を行っていた三井石油開発は5日、報道機関を対象とした説明会を開き、蒸気が噴出した原因について会社側の見解を説明しました。
それによりますと、地下およそ200メートルで亀裂に遭遇した際に、本来であれば水を注入しながら亀裂をふさぐための作業をすべきだったところ、井戸の内部の状況を把握するために注水を停止したということです。
その結果、井戸の内部の圧力が低下して火山性ガスの流入が始まるとともに、内部の温度が上昇して井戸の中の水が沸騰したことで蒸気が噴出したと推定していて、会社は注水を停止した対応が判断ミスだったという見解を明らかにしました。
また、周辺環境への影響について、外部の専門家による委員会で全体像を把握した上で、今後3年程度かけて環境の回復を段階的に進めると説明しました。
説明会で三井石油開発の原田社長は「事態の収拾に向けて責任を持って対応していく」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240706/7000068252.html
7月5日19時15分に産経新聞からは、体調不良を訴えた住民19人のうち因果関係が認められた2人には補償するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三井石油開発(東京)は5日、発生から1年が経過したのに合わせてニセコ町で記者会見を開いた。
当時体調不良を訴えた住民19人のうち、補償対象となるのは因果関係が認められた2人だと明らかにした。
同社は住民2人に加え、観光業や農業などの地元業者も補償対象になると説明したが、補償の進捗についてはプライバシーを理由に明らかにしなかった。
掘削した井戸は昨年8月に埋め戻しが完了。
10月から外部の専門家を交えた委員会で周辺の土壌や森林への影響を調査している。
調査は2027年まで計画されており、調査を優先するため、事業再開のめどは立っていないとした。
同社は16年から調査に着手し、昨年6月29日、深度200メートル付近を掘削中に蒸気が噴出した。
https://www.sankei.com/article/20240705-C3WPMFPQBVN7HNWAOO3AAYXNFM/
2024年4月9日20時43分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日正午すぎ、佐世保市平瀬町にあるアメリカ海軍佐世保基地から、「日本人の作業員が船のタンク内に落下した」と消防に通報がありました。
消防などが駆けつけたところ、アメリカ海軍の大型船に横付けされた汚水処理船のタンク内で、男性作業員2人が倒れているのが見つかり、意識がない状態で市内の病院に搬送されましたが、いずれも死亡が確認されました。
警察が調べたところ、亡くなったのはいずれも佐世保市名切町の、会社員、佐々原さん(54)と船上作業アルバイトの濱田さん(33)と確認したということです。
2人は大型船から生活廃水を抜き出す作業をしていたとみられるということです。
佐世保市基地政策局によりますと、当時、現場では何らかの原因で硫化水素が発生していたとみられるということで、警察が詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20240409/5030020521.html
4月10日付で毎日新聞からは、タンク高さは約5m、米軍消防がタンク内で硫化水素を検知したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後0時10分ごろ、長崎県佐世保市平瀬町の米海軍佐世保基地から「作業員2人が約5メートルの高さがあるタンク内に落下している」と119番があった。
いずれも心肺停止状態で救急搬送されたが、その後、死亡が確認された。
同署によると、2人は艦船の生活排水を回収していた。
同日午前11時半ごろ、排水をためていたタンク内に2人が浮いているのを、別の作業員が見つけたという。
市消防局によると、現場ではガス臭がし、米軍消防がタンク内から硫化水素を検出した。
https://mainichi.jp/articles/20240410/ddp/041/040/001000c
4月9日21時0分に読売新聞からは、米軍側が救助し消防が病院に搬送したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
汚水処理船内のタンクで、日本人作業員2人が浮いているのを別の作業員が発見。
米軍側が救助し、消防が病院に搬送したが、間もなく死亡が確認された。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240409-OYT1T50145/
4月10日18時4分にYAHOOニュース(テレビ長崎)からは、タンク内ではシアン化水素も検出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人は病院に搬送され、その後、死亡が確認されました。
これまでに死因は明らかになっていませんが、駆け付けた消防隊によりますと、タンク内で硫化水素とシアン化水素の2種類の有毒ガスを検出したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55790579860f1c63fbab0ae243cfceaa7e44c171
(ブログ者コメント)
生活排水からシアン化水素が検出されるなど、聞いたことがない。
米軍艦船内での汚水処理方法に問題あり?
2024年3月20日23時5分にYAHOOニュース(福井テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日夕方、福井県池田町の施設で解体工事をしていた男性作業員3人が倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが、1人が死亡しました。
3人は一酸化炭素中毒の疑いがあり、警察が詳細を調べています。
事故があったのは池田町の「能楽の里文化交流会館」です。
警察によりますと、20日午後4時50分ごろ、作業員から「足場上にある高圧洗浄機のエンジンをかけて作業をしていたところ、作業員3人が倒れた」と警察に通報がありました。
工事を行っていたのは福井市明里町の解体業者・O重建の作業員で、このうち福井市大宮の小山さん(50)の死亡が確認されました。
他の作業員2人も意識不明の状態で病院に搬送されました。
事故に巻き込まれた3人は、高さ18メートルある会館の天井部分のウレタンを高圧洗浄機を使ってはがす作業をしていて、警察は一酸化炭素中毒の疑いがあるとみて捜査を進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c75b37e7198cde4921699323342a115f0e998c2a
3月20日21時12分にYAHOOニュース(FBC)からは、倒れていた3人を現場監督が見つけた、現場には窓がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日夕方、福井県池田町の公共施設の解体工事現場で、作業員3人が倒れているのが見つかり、1人が死亡、2人が意識不明の重体となっています。
警察の調べによりますと、同日午後4時半ごろ、福井県池田町の能楽の里文化交流会館の解体工事現場で、フィリピン人技能実習生1人を含む男性作業員3人が倒れているのを現場監督が見つけたものです。
3人は足場の上で天井部分のウレタンをはがす作業をしていたということです。
この事故で、福井市大宮の会社員小山さん(50)が搬送先の病院で死亡が確認されました。
他の2人も意識不明の重体です。
施設は去年8月に閉館し、解体工事が進められていました。
現場には窓がなく、警察と消防では一酸化炭素中毒の可能性があるとみて、現場の詳しい状況を調べることにしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/53383dfd0c39c374a9019ea24042dcf508d643ad
3月21日20時40分にYAHOOニュース(福井放送)からは、3人は狭い天井裏で作業していた、2人は意識を取り戻したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
池田町の解体工事現場で、20日、作業員の男性3人が倒れ1人が死亡した事故で、警察と消防は、狭い天井裏での作業による一酸化炭素中毒の可能性もあると見て、詳しい原因を調べています。
この事故は20日午後4時半ごろ、池田町の能楽の里文化交流会館の解体工事現場で、男性作業員3人が意識不明の状態で倒れているのが見つかったものです。
3人は病院に搬送されましたが、福井市大宮3丁目の会社員小山さん(50)が搬送先の病院で死亡が確認されました。
残る2人はその後、意識を取り戻し、治療が続けられています。
警察などによりますと、3人は足場を伝って、15メートルほどの高さの天井裏に上がり、高圧洗浄機を使ってウレタンをはがす作業をしていたということです。
3人が倒れていた天井裏は、救助隊員が腰を曲げるほどの高さで狭い空間。
警察と消防では、高圧洗浄機から出た排ガスに含まれる一酸化炭素が天井裏に充満した可能性があるとみて、詳しく調べています。
現場では翌朝になっても一酸化炭素の濃度が高い状態が続いていたことから、濃度が下がるのを待って実況見分が行われました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a12c00e88c4754fc2ffec3ddad56668f8b1d1f12
2024年3月19日13時1分にYAHOOニュース(東洋経済オンライン)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
複数の「正しさ」が衝突し、対立が深まる時代、人は「何でもあり」の相対主義に陥りがちになると指摘するのが、応用倫理学を専門とする村松聡・早稲田大学教授です。
論理ではわりきれない問いに直面したときに“筋を通す”ための倫理とは何か?
世界最悪の産業災害ともいわれる「ボパール化学工場事故」を題材に村松氏が解説します。
※本稿は村松氏の新著『つなわたりの倫理学 相対主義と普遍主義を超えて』から一部抜粋・再構成したものです。
■死亡者が2万人を超えた悲惨な事故
技術者倫理(engineering ethics)──ビジネス倫理や企業倫理とも言われる──では、企業自身がグローバル化し、さまざまな地域、国へと進出するようになるとともに、地域、国家の間にある不公正の問題が浮かび上がってきた。
多国籍企業の問題、あるいは南北問題として必ずといっていいほど取り上げられるボパールのケースをみてみよう。
1984年12月、アメリカの多国籍企業ユニオン・カーバイド社が農薬を製造していたインド中央に位置するボパール市の化学工場で、有毒ガス事故が起きる。
農薬セヴィンの製造過程で生じる有毒なイソシアン酸メチルが漏れ出た結果生じたものだった。
この有毒物質は毒性が強く、経口摂取すると呼吸困難、重度の場合、肺気腫、肺出血などを引き起こし、死に至る。
常温では通常無色の液体で、ボパールの工場でもタンクの中に貯蔵されていた。
ところが貯蔵タンクに水が混入し、発熱反応が起きてしまう。
イソシアン酸メチルは沸点が39℃と低いため、温度の上昇と共に気化する。
タンクの爆発により、最初の1時間で30トン、2時間ほどで40トンの有毒ガスが大気中に拡散していった。
その結果、事故翌日までに付近の住民2000人以上が死亡する。
ボパールを州都とするマディヤ・プラデーシュ州は死者3787名を確認、最終的に有毒ガスが原因と考えられる死亡者は2万人を超え、2018年の時点でなお60万人ほどの人が後遺症に悩むと報告されている。
なぜ貯蔵タンクに水が混入したのか。
未熟な技術者による水を使ったパイプの洗浄によるミスから、意図的な混入まで諸説あって、正確にはわかっていない。
危機管理対策にも問題があった。
工場には不測の事態に備えて被害を抑える防御システムがあったが、事故当時、経費削減のため作動していない。
イソシアン酸メチルを冷却し気化を防ぐ冷却システムは1982年以来操業停止していて、高温を知らせる警報は取り外されていた。
ガスを中和するために作られたガス浄化装置は待機モードになっていて、休止中。
イソシアン酸メチルがガスとなった場合に焼却処分するフレア・タワー(燃焼塔)は、点検のため連結パイプを外されている。
安全のための訓練も久しく行われていなかった。
本国アメリカであれば毎年行われる安全監査も行われていない。
また、インド人従業員の多くは英語ができないにもかかわらず、英語の作業マニュアルの使用を求められていたらしい。
■工場内と公共用の警報は連結されていなかった
警報にも問題があった。
警報は2種類あり、1つは工場内の警報、もう1つはボパール市へ警報する公共用であったが、2つは連結されていない。
会社内の警報のおかげで社員は避難している。
一方、ボパール市民のほとんどは、ガスについて知らされず、ガスが近隣一帯を直撃した。
これが、技術者倫理の教科書で必ず取り上げられるボパールの化学工場事故の概要である。
ボパールで起きた事故は、事故発生時の安全対策の不備やずさんな危機管理体制など、東日本大震災でおきた津波による原子力発電所のメルトダウンを想起させるかもしれない。
しかし取り上げられる問題の観点は異なる。
事故は、ユニオン・カーバイド社の本国アメリカの安全基準に沿っていたならば、そもそも発生しなかった。
アメリカで許されない、実施しない基準による操業が行われていたのではないか。
人権はどこの社会においても同じく妥当する。
アメリカの労働者の人権を保護しなければならないように、インド人労働者の人権も保護しなければならない。
それを怠っていたのではないか。
つまり、多国籍企業の典型的な二重基準問題として、ボパールの化学工場事故はまっさきに取り上げられるケースなのだ。
■ナイキやアディダスでもあった二重基準
多国籍企業の二重基準はユニオン・カーバイド社に限ったことではない。
1990年代、アメリカのスポーツ用品の製造会社として有名なナイキは、インドネシアのジャカルタで、16歳以下の子供を1日わずか2ドルたらずで働かせて、運動靴を製造していた。
2000年代に入っても、ドイツの有名なスポーツ用品製造会社アディダスが過酷な条件のもと子供の労働力を使ってバングラデシュやインドネシアで製品を製造し先進国に輸出している、と国際的な批判を浴びた。
ナイキもアディダスも、決して本国アメリカやドイツで子供の労働の搾取など行わない。
どちらも、スポーツをする若者にとって、手に入れたい「かっこいい」ブランドであり、品質のイメージを大切にしている。
それだけに発展途上国での労働の実態には唖然とするし、新たな帝国主義、植民地主義と糾弾されても仕方がない。
弁解の余地はないだろう。
過酷な子供の労働や、長時間にわたる労働を強いるなど論外である。
それでは、先進国と一律に労働者の権利を保護し、世界中同じ水準で労働形態を考えなければいけないのだろうか。
一方には、人権は世界どの地域においてもかわりはないのだから同じにすべきである、とする考え方がある。
これは倫理的な普遍主義と呼ばれる。
他方、それぞれの国、地域には事情があるからその事情と状況に応じるべきとする主張がある。
郷に入っては郷に従えというわけだ。
倫理的相対主義とよく言われる。
どちらにも難点がある。
事件後数年して、ある雑誌に載ったボパールの被害者のインタビューを紹介しよう。
事故当時、トゥンダ・ラルは、煉瓦職人として仕事があるときは1日1ドル50セントを稼いでいた。
事故の後遺症で1日数時間しか立っていられない状態で、会社からの補償金を待ちながら、時々、町中で物乞いをして糊口を凌いでいた。
そんな中、彼は取材のインタビューに語っている。
「もし明日工場が再開されるなら、どんな仕事でも受けるよ。1分たりとも躊躇なんかしないね。
工場で仕事がしたい。
ガス爆発の前、ユニオン・カーバイドのプラントはボパール中で働くのに一番いいところだったからね。」
■「多国籍企業は忌々しいが必要」というジレンマ
ユニオン・カーバイド社に幾多の看過できない、許しがたい落ち度、欠陥、怠慢があるのは言うまでもないが、問題は、ボパールでその工場が最良の職場だった事実にある。
厳密に先進諸国と同じ基準、同じ待遇を求めるとすれば、たとえば同じ賃金を要求するならば、企業が第三世界に進出する「うま味」はない。
ボパールの化学工場事故は未然に防げたが、「ボパールで働くのに一番いいところ」もできなかった。
普遍主義は、自分の手を汚さない満足に終わる可能性がある。
化学工場は、ボパールの貧しいスラム街に隣接していた。
もし化学工場が閉鎖されると──先進国であれば当然これは閉鎖されたにちがいない──ボパールが困る。
当初、ユニオン・カーバイド社に対するインド政府の対応も、糾弾するというよりも歯切れの悪いものだった。
それもこうした事情を反映しているのだろう。
多国籍企業は忌々しいが必要、これが第三世界に共通するジレンマかもしれない。
一方、力ある先進社会の下請けとして貧しい社会を依存させ従属させる構造は、植民地主義にほかならない、とする批判もおきる。
だからこそ、人権、労働者の待遇、周辺の環境に対して世界中どこにおいても同じ基準を求める普遍主義の主張も生じる。
ユニオン・カーバイド社の幾多の不備は、母国アメリカでは許容されない基準を、インドでは許容範囲として、会社が採用した。
つまり二重基準に基づいている。
社会に相対的な基準はていのよい搾取である。
ここに相対主義の問題がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae401a09b5d96a057d7b8b6d08296989e2e64a9c
(ブログ者コメント)
〇ブログ者の現役時代、安全を語るうえで何かと引き合いに出されたボパール事故。
しかし40年も前の事故ゆえ、知らない人もいるかもと思い、紹介する。
〇事故に至る超概略の経過は以下のとおり。(失敗知識データベースより)
1984年10月18日~22日 製造装置の蒸留塔で高温の運転が行われた。
そのため、留出のMIC中に含まれる製造時の溶媒のクロロホルムは規定をはるかに超えていた。
23日 製造装置は運転を停止した。
規格外れの留出品が貯蔵タンクに入っていた。
12月2日 貯蔵タンクのベント系配管の洗浄作業が行われた。
この時、仕切り板を入れて水洗すべきを仕切り板を入れなかった。
この後に貯蔵タンクに水が混入したと思われる。
23:00 貯蔵タンクの圧力が上昇した。
23:30 MICガスの漏洩を感知した。
3日00:45 MICの流出量が増加し、タンク付近にMICガスが充満した。
02:30 プラントマネージャーが工場に到着し、警察に連絡した。
03:30 MICガスが工場外へ拡散を始めた。
https://www.shippai.org/fkd/cf/CC0300003.html
2024年3月20日9時18分にYAHOOニュース(静岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月19日、浜松市のミカン農園の倉庫で作業をしていた33歳の男性が死亡する労災事故が起きました。
事故が起きたのは、静岡県浜松市浜名区三ケ日町のミカン農園の倉庫内です。
警察によりますと、当時、倉庫ではアルバイトの33歳の男性が1人でフォークリフトを使ってミカンを運ぶなどの作業をしていました。
仕事が終わる時間になっても戻ってこなかったため農園の関係者が様子を見に行ったところ、意識不明の状態で倒れているのが見つかり、運ばれた病院で死亡が確認されました。
農園の関係者が倒れている男性を見つけた時、倉庫の窓は閉め切られていて、フォークリフトの排ガスの臭いがしていたということです。
一酸化炭素中毒死の疑いがあり、警察は換気の悪い倉庫内でフォークリフトを使用して起きた労災事事故とみて調べを進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/908613773f510d5c182c880348c8613ab11c6824
3月20日12時8分にkhbからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日夜、静岡県浜松市のミカン農園の倉庫でアルバイトの男性が意識不明の状態で見つかり、その後、死亡しました。
一酸化炭素中毒の可能性があるとみられます。
午後8時ごろ、浜松市浜名区三ケ日町の外山ファームの倉庫でアルバイトの金子さん(33)が倒れているのを農園関係者が見つけました。
金子さんは意識不明の状態で搬送され、その後、死亡が確認されました。
金子さんに外傷はなく、当時は1人で収穫されたミカンのコンテナをフォークリフトで運ぶ作業をしていたということです。
警察は、金子さんがフォークリフトの排気ガスにより一酸化炭素中毒になった可能性があるとして調べを進めています。
(ブログ者コメント)
映像を見た範囲では、そう大きくはない倉庫の模様。
2024年3月15日20時46分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日夜、北九州市戸畑区にある日本製鉄の九州製鉄所でガス管の点検作業を行っていた男性従業員が倒れているのが見つかり、意識不明の重体となっています。
警察によりますと、意識不明となっているのは日本製鉄九州製鉄所の40代の男性従業員です。
この従業員は、14日は製鉄所の敷地内で、屋外にある深さ1メートル50センチほどの穴に入ってガス管の点検作業を行っていましたが、午後7時前に倒れているところをほかの従業員が見つけて消防に通報したということです。
従業員は市内の病院に運ばれて手当てを受けています。
警察は、ガス管からガスが漏れ出た疑いがあるとみて、当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20240315/5020015274.html
3月15日19時16分にRKBからは、漏れ出した燃焼ガスを吸い込んだらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後7時前、北九州市戸畑区の日本製鉄九州製鉄所で「男性がガスを吸って心肺停止」だと消防に通報がありました。
警察によりますと、男性は40代の社員で、ガス管の点検作業をしていたところ、なんらかの理由で燃焼ガスが漏れ出し、吸い込んだ可能性があるということです。
男性は病院に運ばれましたが、現在も意識不明の重体です。
警察が当時の詳しい状況を調べています。
https://rkb.jp/contents/202403/202403150654/
2024年3月6日13時49分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都台東区のマンションで昨年3月、次女=当時(4)=を殺害したとして警視庁に殺人容疑で逮捕された父親のH健一容疑者(43)と母親の志保容疑者(37)が、今度は健一容疑者の次姉=当時(41)=への殺人容疑で再逮捕された。
2人の殺害に使われたとみられる「エチレングリコール」は、車の不凍液などに広く使用されている液体。
大人の場合は100グラム以上摂取すると死に至る恐れがあり、過去にも悪用された事例がある。
エチレングリコールは水に溶けやすく融点が低いことから、車の不凍液や保冷剤、また、ポリエステル繊維の原料などにも使われてきた。
人体には有害で、飲み込むと中枢神経や腎臓に障害を引き起こす。
甘い味がするため、ペットが誤ってなめてしまうこともある。
体内に取り込まれたエチレングリコールは、グリコール酸やシュウ酸という物質に変化。
この物質が神経障害や腎障害を引き起こす。
摂取後は数時間で血中濃度がピークとなり、その後に嘔吐やけいれんなどの症状がみられるという。
化学物質評価研究機構は過去の死亡例から、大人の致死量は体重1キロ当たり1・56グラム(体重71キロで111グラム)と推定。
また、東京動物病院24は「小型犬と猫は、スプーン2杯くらいを摂取しただけで致死量となる」とし、ペットが誤飲しないよう注意を促している。
一方で、ネット通販などでは、500ミリリットルで1000~1500円で販売されており、一般でも購入しやすい。
昨年7月には千葉地裁が、伯母にエチレングリコールを飲ませた上で階段から突き落として殺害したなどとして、無職の男に無期懲役の判決を宣告。
フィクションの世界では、石原さとみさんが主人公の法医学者を演じ、平成30年に放送されたドラマに登場したことがある。
https://www.sankei.com/article/20240306-UJIUQTUSVJAYJJMGUD2PE2QXME/
(ブログ者コメント)
エチレングリコールの毒性に関し、MSDSの記述を補完する情報だと感じたので紹介する。
2024年3月7日13時19分にYAHOOニュース(テレビ神奈川)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日夜、伊勢原市の農業用水路で塗装作業をしていた男性作業員6人が倒れ、このうち3人が意識不明となっています。
神奈川県警などによりますと、伊勢原市高森にあるトンネル状の農業用水路で6日午後7時頃、「作業員複数名が倒れている」と119番通報がありました。
県警などによりますと、現場にいた20代から70代の男性作業員6人が病院に搬送され、このうち3人の意識がありませんが呼吸は安定し、ただちに命の危険がある状態ではないということです。
県によりますと、この工事はトンネルの老朽化にともない去年12月から行われていて、内部の鉄の板を補強するため、シンナーや塗料などで塗装して、サビを防止する作業だったということです。
現場には空気を換気するため、直径300ミリのファンが6台置かれていました。
県警で事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8be8d2f8dfe316300bfe5a7163ff5a7a9cfb431d
3月7日13時22分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、手が土気色のような感じだった作業員もいたなどという近隣住民の目撃談などが、下記趣旨でネット配信されていた。
6日、神奈川県伊勢原市にあるトンネル状の農業用水路で補修作業をしていた、20代~70代の男性作業員6人が倒れ、搬送される事故が発生。
【画像】入り口と出口に大型の換気装置が設置されていた…現場の様子を見る
搬送された6人のうち、3人が意識不明の状態です。
現場は、小田急・小田原線の愛甲石田駅から約1km離れた住宅街。
神奈川県によると、用水路のトンネルでは、2023年12月から老朽化に伴う補修工事が行われていました。
現場では今月から、トンネルの内側にある鉄の板にさびを防止するための塗装作業を行っていたといいます。
「めざまし8」は、倒れた作業員が次々に搬送されていく様子を目撃した、近隣住民を取材。
事故直後の緊迫した状況がわかってきました。
【目撃した近隣住民語る「運ばれる人の手が、土気色だった…」】
近隣住民:
「すごくいっぱい救急車も全部で合計して十何台ぐらい来てたんで、これ、ただごとじゃないなって。
作業をしていて事故っていうのは、ここに住んでまだ5、6年ぐらいですけど、ちょっと初めてでしたね。
結構早い感覚で、もう数分おき、5分おきぐらいには次々と運ばれて出てくるような。
ちょうどあのフェンスの左側から、斜面を登って担架で出てくるっていうような感じでしたね。
1人目運ばれた方は、もう完全にもう担架から腕が垂れていて、全く意識がない。
手だけ見えたんですけど。完全に土気色をしているような感じで。
私が見た2人目の方は、意識はあったようで、上半身を起こした状態で運ばれて出てこられたんですけど。」
【専門家「シンナー中毒になる危険性がある」】
作業の現場で、一体何が起きていたのでしょうか?
事故が起きた現場周辺を取材すると、用水路のすぐ脇には「第二種有機溶剤等」と書かれた看板があり、その下に一斗缶が複数詰まれていました。
さび防止の塗装作業には、シンナーや塗料が使われていたということで、警察は作業員が有機溶剤を吸った可能性があるとみて調べています。
元麻布消防署長で、数々の救急搬送を見てきた坂口氏は…。
坂口氏:
「長時間シンナーを吸っているとまひをしたり、命に関わるというような症状が出てくるんですね。
通常の場合にはめまいだとか、頭痛だとか、あるいはふらつきというような症状が現れるんですね。
シンナー中毒になる、そういう危険性があるということです。
(シンナーを使用する際は)風を送ったり、防毒用のマスクをしたりですね。そういう対策をしながら、工事をやるというのが一般的です。」
作業現場などで、長い時間、シンナーを吸った場合、命にかかわるケースもあるため、通常「換気」や「防毒マスク」など、十分な対策を行ったうえで、作業が行われるといいます。
作業員がいた用水路は全長約800m。
県によると塗装作業は午前10時から行われており、現場には入り口と出口に大型の換気装置が設置されていたということですが、作業時の装備についてははっきり分かっていません。
(「めざまし8」3月7日放送より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/df09a295dddc2a54a43b211e3013237523921702
3月7日12時17分にNHK神奈川からは、作業員はマスクを着用していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日夜7時すぎ、伊勢原市高森の暗きょになっている用水路の工事現場で、20代から70代の男性作業員6人が倒れて病院に運ばれました。
このうち20代と40代、それに60代の3人は意識不明の状態で運ばれて治療を受けていますが、命に別状はないということです。
工事を発注する県によりますと、当時は用水路を補強するために設置した鉄板に、さび止めの塗装を行っていて、塗料の希釈にはシンナーを使っていたということです。
・・・
中毒を防ぐため、用水路の中には複数の送風機が設置されていたほか、作業員はマスクを着用していたということです。
県は「対策はとっていたが、結果として事故が起きてしまった。原因などを確認している」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20240307/1050020840.html
(2024年12月6日 修正1 ;追記)
2024年12月3日19時20分にNHK神奈川からは、換気装置が基準に適合していなかった疑いありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
平塚労働基準監督署が調べたところ現場の換気装置が有機溶剤などを使って塗装作業を行う際に定められている基準に適合していなかった疑いがあることが分かったということです。
このため労働基準監督署は3日、工事の元請け会社で東京・品川区の「Nエンジニアリング」と社員で工事現場の責任者、それに下請け会社とその社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20241203/1050022548.html
2024年2月29日17時51分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長岡市は29日、市発注の橋りょう修繕工事で「人身事故」が発生したと発表しました。
27日午後2時半頃、長岡市平(栃尾地域)にある橋で、仮設した飛散防止シートに覆われた空間内で、発電機を使用した上で雨水排水管の切断作業を行っていたところ、業者の40代男性作業員2人が体調不良を訴えました。
このうちの1人は医療機関を受診して一酸化炭素中毒と診断され、現在入院治療中ですが、回復に向かっており、命に別条はないということです。
もう1人も医療機関を受診し一酸化炭素中毒と診断されましたが、体調は改善し、29日は出社したということです。
長岡市は、原因について詳細は調査中で、安全対策が講じられるまで工事中止にしたとしています。
長岡市の谷畑・土木部長は、「現場の安全管理が適切であったか検証し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a93d9d75008e13bbeffe9e0552132f3a9b335f9d
2024年2月10日21時45分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月10日夕方、札幌市北区にある交番でガス漏れ事故があり、中で作業をしていた5人が病院に搬送されました。
事故があったのは、札幌市北区北20条西5丁目にある北海道警察の北二十条交番です。
警察などによりますと、2月10日午後5時ごろ、交番の建て替え工事のため、屋内で解体作業をしていた20~50代などの作業員5人が一酸化炭素中毒の疑いで病院へ搬送されました。
5人は頭痛や吐き気を訴えていますが意識はあり、会話は可能だということです。
作業員は交番にシートをかけて、中で発電機を使って作業していました。
警察が事故との関連を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/52d7fa37717370fcddf74ce384d15d02282cc5d3
2024年1月15日11時31分にYAHOOニュース(千葉日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前0時ごろ、野田市桐ケ作の鉄製産業用容器リサイクル業「Eドラム」の工場で、鉄に付着したインクを落とす作業に使う金属製容器内で作業していた埼玉県加須市、同社社員、西浦さん(男性、47歳)が意識と呼吸のない状態で見つかった。
西浦さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
容器内で有害物質を吸引し、窒息死したとみられる。
野田署が詳しい事故原因を調べている。
同署によると、西浦さんが職場から戻らないことを不審に思った妻が同社の社長や工場長に連絡。
社長らが工場内を捜索し、西浦さんを見つけ119番通報した。
金属製容器は縦横約108センチ、高さ約82センチで、内部で作業する際はマスクや酸素ボンベを着けることが義務付けられていたが、西浦さんはいずれも装着していなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b54c82c898d8900ad1f863813231fe2b95cfff2
1月14日23時7分に産経新聞からは、窒息死らしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前零時半ごろ、千葉県野田市桐ケ作のリサイクル工場で、1人で作業中だった埼玉県加須市の会社員、西浦さん(男性、47歳)が倒れているのを、家族らの通報を受けて駆け付けた野田署員が発見した。
西浦さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
調べによると、西浦さんは、もともとインクが入っていた約1メートル四方の金属製の大型容器内で見つかった。
マスクを着用せず、残ったインクを落とす作業をしていた。
同署は、有害物質を吸い込み、窒息死したとみており、事件性はないと判断している。
引き続き、詳しい状況を調べる。
https://www.sankei.com/article/20240114-SM2PJZZ6UJIQDEGGG7PQKTS7EE/
(ブログ者コメント)
報道された「マスク」とは、「エアラインマスク」のこと?
とすれば、そう大きくもないタンク内での事故につき、有害物質を吸引して・・・ということかもしれない。
2023年12月21日18時35分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後5時10分ごろ、堺市堺区香ケ丘町1丁の3階建て住宅の解体現場で「複数人が倒れている」と工事関係者から119番があった。
堺市消防局によると、現場にいた20~50代の男性作業員6人全員が病院に搬送された。
うち1人は重症だが、いずれも意識はある。
部屋を閉め切った状態で発電機を使用しており、一酸化炭素(CO)中毒とみられる。
大阪府警によると、作業員らは同日朝から1階でアスベストの除去作業をしていたと説明。
暗くなったため、屋外にあった発電機を屋内に移動させ使用したという。
現場は南海電鉄高野線浅香山駅近くの住宅街。
周囲には規制線が張られ、府警の捜査員や消防隊員が解体現場を出入りしていた。
周辺の集合住宅では不安そうに眺める住民もいた。
https://www.sankei.com/article/20231221-WQ27CF5DDNIK5CKH4JWXTHPM2U/
12月21日20時7分に毎日新聞からは、飛散防止のためビニールシートで住宅を囲って工事していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後5時10分ごろ、堺市堺区香ケ丘町1丁の3階建て住宅の解体現場で、工事関係者から「複数人が体調不良を訴えて、部屋で倒れている」と119番があった。
堺市消防局や大阪府警堺署によると、作業員6人が救急搬送され、いずれも意識はあるという。
解体工事をしていた住宅の部屋を閉め切って、発電機を使用しながら作業をしていたといい、一酸化炭素中毒の可能性があるとしている。
堺署によると、アスベストの除去作業のために飛散防止用のビニールシートで住宅を囲って工事をしていた。
周囲が暗くなってきたので、屋内で発電機を作動させ、電気をつけて作業に当たっていたという。
現場は南海高野線浅香山駅から南東に約130メートルの住宅街。
https://mainichi.jp/articles/20231221/k00/00m/040/235000c
2023年11月14日18時21分にYAHOOニュース(テレビ静岡)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後、静岡県伊東市の下水道工事の現場で事故があり、2人が救急搬送され、このうち1人の死亡が確認されています。
事故があったのは伊東市松原湯端町の下水道工事現場で、伊東市によりますと14日午後2時10分頃、下水道管に穴を開ける“穿孔”と呼ばれる作業を行っていたところ、39歳の男性作業員が「気分が悪い」と体調不良を訴えてマンホールから上がろうとしたものの、突然意識を失い、数メートルほど落下しました。
別の作業員が中に入って救助しようとしましたが救助できず、後からマンホールの中に入った作業員も気分が悪くなり地上に上がれなかったため、消防に通報がありました。
2人とも救急搬送されましたが、このうち39歳の男性は搬送先の病院で死亡が確認されています。
事故を受け伊東市は、マンホールの内部には硫化水素が充満した可能性があるとしていますが、午後2時45分に消防のレスキュー隊がマンホール内に入った時には酸素濃度は正常値で、また硫化水素も検出されていません。
ただ、マンホールのフタを開けたことで硫化水素の濃度が薄まった可能性があるということです。
当時は男性3人が作業にあたっていて、1人がマンホール内に、2人が地上から監視していました。
警察や消防が当時の状況や事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/77334eeb4f5927412919dc78e087a2289456672a
11月15日18時39分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、汚水が漏れているとの通報を受け詰まっていた本管に穴を開けていた、換気やガス検を行っていなかったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊東市によりますと、当時マンホールから汚水が漏れているとの市民からの通報を受け、詰まっていた水道管本管に穴を開ける作業が行われていました。
市では、委託した作業員が、マンホール内の換気を良くする送風機の使用や、有毒ガスを調べる計測を行っていなかったとみて、施工計画書のチェックや安全体制の指導を強化していくという事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf85b197cb25b8a7efb6b21b524b444648f26180
11月15日12時9分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、(死亡した男性は)50分ほど作業してマンホールから出ようとした際に意識を失ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊東市によりますと、当時、マンホール内では詰まっていた汚水を抜くための作業を50分ほどして、男性はマンホールから出ようとした際に意識を失い、マンホールの底へ落下したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb633ed566aa1e445de1cdc50ac5b206a1a4c94f
11月15日10時57分にNHK静岡からは、マンホールの深さは4mほどで内部には下水が40cmほどの高さまで溜まっていた、作業員3人と市の職員2人が作業にあたっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、マンホールの中で下水道の清掃作業にあたっていた富士市の作業員の加藤さん(39)が意識を失って倒れ、搬送先の病院で死亡が確認されました。
また、救助のためにマンホールの中に入った別の47歳の作業員の男性も体調不良を訴えて病院に運ばれましたが、無事だということです。
警察によりますと、マンホールの深さは約4メートルで、内部には下水が40センチほどの高さまでたまっていましたが、消防が調べたところ、こうした現場で発生するおそれのある硫化水素の濃度などは、正常だったということです。
当時、現場では作業員3人と伊東市の職員2人が作業などにあたっていたということで、警察は当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20231115/3030022200.html
(2024年3月21日 修正1 ;追記)
2024年3月19日18時43分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、外に出た際に意識を失って転落した、突発的な工事だったため酸素濃度などを測定できなかったと説明しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
この事故で、富士市の土木工事会社などが法律に基づく作業環境測定を行っていなかった疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは富士市にある土木工事業の「Fロードサービス」とその役員1人です。
三島労働基準監督署によりますと、当時、工事現場ではマンホールから汚水があふれたためマンホール内に入り清掃作業をしていて、死亡した作業員は外に出た際に何らかの理由により意識を失いマンホール内に転落し溺死したということです。
この事業者は、法律で定められた空気中の酸素と硫化水素の濃度を測定していなかったとして書類送検されたということです。
事業者は測定していなかったことを認めていて、突発的な工事だったため測定できなかったと説明しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/794bc4edbb08984d52b08e4c6e87a53c62ab177c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。