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2019年6月27日17時25分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県内5市町の一部地域で27日午前5時ごろ、ヘビが原因の停電が発生した。
約3万3000戸に影響し、約40分後に復旧した。
九州電力熊本支社によると、熊本市南区の南熊本変電所の機器にヘビが接触したことが原因。
近くに感電死した体長約1mのアオダイショウの死骸があった。
ヘビの接触により電流に異常が生じ、感知した遮断機が作動して停電が起きたという。
県内では約20年前に人吉地域でヘビが原因の停電が発生したが、同支社職員は「めったに起きることではない」と驚いていた。
宮崎県では近年、鳥獣類が原因の停電は発生しておらず、鹿児島県でも過去10年起きていない。
出典
『ヘビで停電 熊本の3万3000戸に影響 変電所の機器に接触か』
https://mainichi.jp/articles/20190627/k00/00m/040/155000c
2019年6月25日19時20分にUTYから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後3時半頃、北杜市や韮崎市など、国中地域の11の市や町で最大14万8200軒が停電し、およそ2時間半後に復旧した。
東京電力が調査したところ、原因は停電の直前に起きた長野県伊那市の送電鉄塔への落雷であることがわかった。
この送電線と直結している南アルプス市上今諏訪の釜無白根変電所で、雷による異常な電流を防ぐ遮断装置が働き、その結果、この変電所から県内16の配電用変電所に電気が流れなくなり、大規模な停電に発展したという。
東京電力では、再発防止策の検討をしていくとしている。
出典
『山梨県内約15万軒 大規模停電 原因は長野県での落雷』
http://www.uty.co.jp/news/20190625/5978/
6月26日18時3分にNHK山梨からは、保護装置が配線ミスで作動したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後3時半ごろ、北杜市や南アルプス市などでおよそ14万8200戸が停電し、JR身延線が運転を見合わせたり、道路の信号機が消えたりするなど、県内の広い範囲に影響が出た。
この原因について、東京電力は、長野県内の鉄塔に雷が落ち、送電線でつながっている南アルプス市の「釜無白根変電所」の遮断装置が作動して電気の供給が止まったために停電が発生したと説明していた。
しかし、さらに調査を続けた結果、変電所の、異常を感知した場合に電気の供給を止めるよう信号を送る「保護装置」と呼ばれる機器が、誤って作動していたことが分かった。
東京電力によると、この「保護装置」は今年2月に取り替えられたが、配線にミスがあったということで、人為的なミスで停電が拡大した可能性があることが新たにわかった。
東京電力では、なぜ配線ミスが起きたかなど、詳しい原因を調べていて、今回の大規模な停電について「再発防止に努めて参ります」と話している。
出典
『大規模停電は人為的ミスの可能性』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20190626/1040006876.html
2019年6月26日12時47分にNHK島根から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後、松江市役所などがある松江市中心部で起きた停電は、市役所近くの電線の高圧部分にカラスが接触し、電気の流れ方が通常とは異なる状態になったため起きたことが分かっている。
このため中国電力は26日、現場の電柱で、鳥が止まったり、巣を作ったりするのを防ぐ「営巣防止具」と呼ばれる器具を取りつける作業を行った。
営巣防止具は、傘の骨組みを2つ重ねたような、大きさが40cm程度のプラスチック製の器具で、作業員がクレーン車の上で、電柱と電線の接続部分にボルトを使って固定していった。
中国電力松江営業所では、年間170か所にこの器具を設置しているということで、今後も、要望がある場所や必要性が高い場所を中心に設置を続けるという。
中国電力松江営業所補修課の岩田副長は、「停電は完全に防ぐことはできませんが、今後も地道に対策を続けていきたい」と話していた。
出典
『電柱に「営巣防止具」 停電受け』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20190626/4030003009.html
(ブログ者コメント)
以下は映像の1コマ。
キーワード;小動物
2019年6月22日17時26分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR九州は22日、北九州市の鹿児島線と日豊線の一部区間で5月30日、特急列車などが運休した停電は、電力設備に入り込んだナメクジが感電し、ショートしたのが原因だったと明らかにした。
ナメクジが原因の停電は珍しいという。
同社の調査で、北九州市内の小倉~門司間の線路脇にある箱状の電力設備の中からナメクジの死骸が見つかった。
他に停電の原因は確認できなかった。
この停電で1時間超にわたって運転を見合わせ、特急「ソニック」(博多―大分)など上下26本の列車が運休し、計約1万2000人に影響が出た
出典
『特急運休、ナメクジが原因 JR九州、ショートし停電』
https://this.kiji.is/515080634270631009
キーワード;小動物
2019年5月31日20時32分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月11日の夜、北杜市と韮崎市を中心に停電が発生し、最大4万戸余りが影響を受け、復旧までにおよそ4時間かかった。
東京電力が原因を調査した結果、北杜市にある北巨摩変電所でヘビが高圧電流が流れる「断路器」と呼ばれる設備に触れ、設備の内部でショートを起こし、管轄する地域に電気を送ることができなくなったことが分かった。
変電所のフェンスには小動物の侵入を防ぐネットが設置されているが、一部で植物のツタが垂れていて、東京電力はここからヘビが入ったものとみて、再発防止のためツタをすべて刈り取ったという。
この調査結果について、東京電力は来週にも、電気事業法に基づいて経済産業省に報告することにしている。
出典
『4万戸余の停電 原因はヘビか』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20190531/1040006627.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは、ヘビや伸びたツル草が原因で停電した事例を過去に何件か紹介している。
2019年4月29日11時51分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カラスが電柱に巣を作る時期を迎え、今年も新潟県内で電力会社が対応に追われている。
巣作りによる停電が今年は28日までに16件あり、特に8~15日の8日間は7件と相次いだ。
東北電力送配電カンパニー新潟支社は、過去のデータを元に、巣のできやすい電柱を中心にパトロールを強化。
営巣防止器具を設置するなど対策を講じているが、抜本的な解決策はなく、カラスとのいたちごっこが続く。
カラスは3~5月にかけて、見晴らしのよい高所に巣を作る習性を持ち、樹木の少ない場所では電柱上に営巣することがある。
電柱上の巣に含まれるハンガーなどの鉄線類が電線に接触すると漏電し、停電の原因になる。
今月8~15日には新発田、長岡、加茂、三条、胎内、十日町の各市で停電が発生した。
同支社は23日、新潟市西区で巣の撤去作業を公開し、地上13mに作られた巣を取り除いて、営巣防止器具を取り付けた。
3月までに1770個の巣を撤去しており、今年中に約6000個を撤去する見通し。
2017年は7552個、18年は6951個を撤去している。
カラス対策に電力会社側も知恵を絞る。
現場で撤去作業に当たる同支社新潟電力センターは、今年から配電線の上に巣があったとしても、停電に影響しないと判断したものは、あえて残しておくことにした。
同支社総務広報グループによると、「巣を撤去しても同じ場所に作るケースが最近増えており、取って作られての繰り返しになっているため」との理由からだ。
巣は、同支社のパトロールで7割、3割が市民からの連絡で発見、撤去されている。
新潟電力センター配電技術サービス課の佐藤課長は、「市民からの連絡で巣を撤去することも多く、停電防止につながっている。発見した時は連絡してほしい」と呼びかけている。
東北電力コールセンターは0120(175)366。
出典
『相次ぐ“カラス停電” 対策に奔走 東北電、電柱の巣撤去』
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190429466228.html
(ブログ者コメント)
カラスの巣による停電トラブルは、これまで本ブログでも、気になったものを紹介してきた。
ただ、今年は例年より報道が多い気がする。
以下は、今回の報道で改めて調べ直した今年の報道例。
これら以外、見出しだけだった報道も何件かある。
まあ、上記の新潟報道からすると、今年だけが多いのではなく、毎年多すぎてイチイチ報道してられない・・・ということかもしれないが・・・。
(4月29日 福岡県苅田町と須恵町で計2件)
『カラスの巣で漏電、苅田町で5000戸停電 須恵、粕屋町でも4100戸』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/506698/
(4月24日 石川県金沢市と野々市で計2件)
『カラスの巣原因か停電相次ぐ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20190425/3020001563.html
(4月14日 愛媛県松山市)
『松山中心部で一時停電 カラスの営巣原因か』
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201904150078
(4月2日 宮城県仙台市)
『カラスの巣接触 仙台で423戸一時停電』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190403_13035.html
(3月31日 神奈川県川崎市)
『カラスの巣で漏電か 川崎区で1600軒停電』
https://www.kanaloco.jp/article/entry-158156.html
2018年12月2日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9114/
(2019年1月7日 修正1 ;追記)
2018年12月31日9時30分に岐阜新聞から、木の伐採費用は中部電力と自治体とで分担するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
今年9月、台風21号により多数の倒木が発生し、岐阜県内の延べ約22万戸が停電したことを受け、県と中部電力、市町村は来年度、停電につながりそうな道路沿いの木の事前伐採に乗り出す。
3年かけて、少なくとも2万~3万本を伐採する見通し。
北海道地震での全域停電(ブラックアウト)などでライフラインの保全に注目が集まる中、積極的な予防措置で県民生活を守る。
来年4月にも、ライフライン保全対策会議を設置し、伐採計画をまとめる。
伐採本数や費用は未定だが、3者が昨年度まで3年かけて行った雪害対策では、総額約1億4000万円で2万2000本を伐採。
今回の台風でも伐採箇所は被害が少なく、効果は立証済み。
県危機管理部は、「伐採が必要な場所は、より県内全域に広がる。(前回より)予算を上積みして対策に当たりたい」としている。
台風21号では、高山市や郡上市を中心に多数の倒木が発生し、電線や電柱に寄りかかる「かかり木」が3000本以上あったほか、200本以上の電柱が傾いたり倒れたりした。
復旧には最長で7日間を要した。
電力設備の被害のほか、上水道のポンプ停止による断水や携帯電話基地局の停止による通信障害などの二次被害、道路の寸断なども発生した。
中部電力は、「市町村レベルの連携は他県でも例があるが、県と連携してこれだけ大掛かりな事前伐採に取り組むのは全国的にも珍しい」としている。
今後、災害時に対策本部が設置される市町村役場や病院といった停電時に影響が大きい施設の周辺など、具体的な伐採場所を絞り込んでいく。
費用負担は中部電力が2分の1、市町村と県が4分の1ずつ。
出典
『停電防止へ事前伐採 県と中電、市町村、3年かけ約3万本見通し』
https://www.gifu-np.co.jp/news/20181231/20181231-102778.html
2018年11月26日19時4分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中部電力は、台風21号と24号の影響で愛知県や岐阜県、静岡県などで大規模な停電が起きたことを受けて対策の検討を進めてきたが、26日、18項目にわたる対策を発表した。
それによると、設備の復旧に向けて被害予測の精度を高め、早い段階でほかの電力会社に応援を要請するなど連携を強化するほか、倒木や土砂崩れなどで立ち入りが難しい場所では、ドローンを活用して被害状況を確認するなどとしている。
また、スマートフォンで設定した地域の停電情報を自動的に受信できるようにしたり、利用者が相談できるようチャット機能を備えたアプリを開発したりして、情報発信を改善するほか、外国人向けにSNSなどで外国語での発信も行うとしている。
また、停電が長引いた原因とされる倒木の被害については、自治体と連携して森林の計画的な伐採を進めるとしている。
中部電力総務室の中村・防災グループ長は、記者会見で、「電力の復旧は3日以内が目標であり、今回の対策を進め、少しでも復旧までの時間を短くしていきたい」と述べた。
出典
『中電 大規模停電の対策強化へ』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20181126/0002052.html
11月27日10時20分に朝日新聞からは、下記趣旨の、より詳細な記事がネット配信されていた。
9月初旬に東海地方に最接近した台風21号では、中部電管内の愛知、三重、岐阜、静岡、長野の5県で、延べ約84万戸が停電した。
岐阜県高山市や郡上市など山間部を中心に、完全復旧までに6日半かかった。
9月末に列島を縦断した台風24号でも、中部電管内は平成に入って最大規模となる、延べ119万戸が停電。
愛知県新城市では、復旧までに5日かかった。
同市内では、信号機が消えたほか、水道用の水をくみ上げるポンプが止まり約1700戸で断水するなど、生活を直撃した。
勝野社長は10月26日の定例記者会見で、今回の大規模停電の要因の一つとして、山間部での倒木被害が広範囲にわたったと説明した。
台風の進路予想に基づいて事前に復旧要員を配置するなど、「復旧体制を見直す」とも述べた。
中部電によると、それでも、早期復旧は容易ではないという。
電線や電柱が倒木被害で停電した場合、各地の営業所の社員らが、被害現場を特定するために停電地域へ向かうことになっている。
ただ、山間部では土砂崩れや倒木で、簡単に現場に到着できないこともある。
設備の復旧まで含めると、かなりの時間を要することになるとしている。
【岐阜県では事前伐採も】
中部電岐阜支店では、昨年までの3年間、冬場の雪による倒木被害を減らすために、岐阜県と連携して、同県高山、郡上、飛驒、下呂の各市で、木々の事前伐採を進めてきた。
それが今秋の台風上陸時でも奏功し、事前伐採をしていた地域では、ほとんど倒木被害がなかったという。
きっかけは14年12月の大雪だ。
飛驒地方を中心に、雪による倒木で山間部の送配電設備が被災。
県内で延べ約2万3000戸が停電し、復旧に1週間以上かかった。
岐阜支店は地元自治体と協議し、倒木被害が起きそうな山間部で、道路沿いや水源地近くの電線、電柱周辺の木々を約2万2300本伐採したという。
また、同支店は郡上市で今年度、冬場の送配電設備への倒木対策として、市内の山間部で約3000本を事前伐採する計画という。
ただ、取り組みを広げるには、ハードルがあるという。
電柱の多くは、自治体や民間の土地所有者から借りた敷地にあり、敷地内の木の伐採にも所有者の同意が必要だ。
郡上市総務課の担当者は、「木を切られることに抵抗感を持つ方もいる。無理には伐採できない」。
同意を得ようにも、所有者が県外にいたり、相続人がはっきりしなかったりするケースもあり、時間がかかることもあるという。
【中部電、停電対応の改善策発表】
中部電力は26日、広範囲に停電をもたらした台風21号、24号を受けて、早期の復旧や情報発信の改善策を発表した。
現場の社員が確認した被害状況をすぐに共有する仕組みづくりや、電線に倒れるおそれがある樹木の計画伐採、外国語での情報発信など18項目を盛り込んだ。
送配電線の被害は、これまで、現場で確認した社員が拠点に戻ってから、紙で報告していた。
これを来年6月までに、携帯端末を使って現場から入力できるように改める。
早めに全体状況を把握し、早期の復旧につなげる。
台風の進路や風速から被害程度を予測するデータベースも精度を高め、事前の人員配置に役立てる。
停電状況などがわかるアプリも年内に開発し、今後は外国語での発信も進める。
【家庭での備え 自家発電機売れる】
一方、災害時の停電に備えようと、自家発電機の需要が伸びている。
「ヤマハモーターパワープロダクツ」(本社・静岡県掛川市)では、9月の自家発電機の出荷台数が前年比で約2倍だった。
同社では、2011年の東日本大震災後、出荷台数が大幅に増えた。
今年になって再び、西日本豪雨や北海道地震による停電が相次ぎ、「災害時のバックアップ電源として購入する人が増えている」。
自家発電機は、ガソリンやガスボンベで動かせるため、一般家庭でも扱うことができる。
市場価格で、出力が小さい1000W以下のもので1台4万~5万円程度、
消費電力が多い電気ポットや洗濯機といった家電も使える1000W以上の出力が大きいものだと10万~15万円程度する。
購入者は事業所が中心だが、個人で購入する人も増えているという。
出典
『台風で相次いだ大停電 山間部で長引いた理由は……』
https://www.asahi.com/articles/ASLCP7FD2LCPOIPE033.html
2018年11月27日付で信濃毎日新聞からは、計画伐採に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
計画伐採について中電は、昨年11月に上水内郡小川村と協定を締結するなど、管内の一部自治体と既に取り組みを始めている。
同村は、電線の近くで倒れそうだったり、枝が電線に触れそうだったりする木がどこにあるか、村内の全19区からの情報を中電に提供。
中電は地権者の了承を得て、今年3月、計画伐採を始めている。
今後も定期的に村が情報提供する予定で、中電長野支店は「小川村のような協力態勢を広げていきたい」とする。
・・・・・
出典
『倒木の停電防げ 計画伐採推進 台風で大規模停電 中電が検証と改善策』
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20181127/KT181126ATI090018000.php
2018年9月14日16時43分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月15日12時26分に下野新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前3時20分ごろ、栃木県栃木市大平町土与(どよ)で、通行人から「電柱から火が出ている」と110番通報があった。
電柱上部のカバーが燃えており、火は約45分後に消し止められた。
延焼はなく、けが人もいなかった。
警察と東京電力によると、同市大平町、境町、沼和田町の合わせて1114戸が一時停電した。
ほとんどは5分以内に復旧したが、全戸で復旧したのは約1時間後だった。
出火したのは、地上12mにある絶縁用のゴム製カバー。
鳥が電柱に巣を作っており、巣作りに使われた針金が設備に接触したのが出火原因とみられ、警察が詳しく調べている。
出典
『栃木の電柱火災で1000戸超が一時停電』
http://www.sankei.com/affairs/news/180914/afr1809140019-n1.html
『電柱から出火、栃木市内で一時停電 カラスの巣が原因か』
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/75003
(ブログ者コメント)
下野新聞に当該電柱の写真が掲載されている。
その写真を見ると、電線と電線を接続する部分の絶縁カバーが燃えた模様、
キーワード;小動物
2018年7月31日付で日本海新聞から下記趣旨の記事が、電柱に巻き付いたかずらなどの写真付きでネット配信されていた。
停電の原因と言えば、風雨や落雷を思い浮かべる人が多いだろう。
ただ鳥取県内では、動植物が電線に触れて漏電し、停電につながる事故も相次ぐ。
難敵はカラスとヘビ、かずらの3種。
いくら除去しても隙を突いて侵入してくる「いたちごっこ」が続き、電力会社は対策に思案投げ首だ。
【針金ハンガーも】
鳥取市の住宅地。
電柱の上に木の枝を複雑に組み合わせ、絶妙なバランスを保つ。
カラスの巣だ。
材料に針金ハンガーも交じっていた。
「除去しても、またすぐに別の場所で作られる」。
中国電力の担当者は、困惑の表情を浮かべる。
カラスは高所に巣を作る習性があり、市街地の電柱がターゲットになりやすい。
鳥取県内での撤去は2017年度に760件、18年度は7月4日現在で650件に上る。
中電は、複数の棒が突き出た営巣防止装置を設置するなどの対策も試みているが、隙間を縫って器用に巣を作られることもある。
ひなや卵がある場合は厄介だ。
「巣立つまでは除去できないので、応急措置的な対応になる」と担当者。
親鳥は、生まれたばかりのひなを守るため、近づこうとする人を襲うケースもあるという。
【雨天は要注意】
動植物による停電は、電柱と電線との接続部を覆うカバーの隙間に入り込むことにより、漏電やショートを引き起こして発生する。
異常を感知した変電所が自動的に電力供給を止める仕組みで、雨の日に起きることが多い。
中電によると、鳥取県内で17年度に起きた停電は114件で、このうち原因の最多は風雨の38件。
カラスとヘビ、かずらの3種を合わせると2番目に多い17件で、落雷が15件と続く。
今年はヘビによる停電が目立つ。
5月23日には大山町内で最大2000戸が停電した。
約3時間後に全世帯で復旧し、ヘビが電気設備に巻き付いて死んでいるのが見つかった。
ヘビは鳥の巣のひなや卵などの餌を狙って電柱を登る。
ボルトなどに巧みに体を絡ませて進むため、ネズミ返しのような遮蔽板を設置しても効果が薄い。
活動期の夏場にショートさせる事故が多いという。
【地面に電流】
中山間地に多い原因が、つる植物のかずらだ。
茎がいったん電柱に巻き付くと、ぐんぐん上へ。
地面に電流が流れる「地絡」と呼ばれる現象を引き起こすこともある。
関係機関がパトロールを強め、電線に触れる前に切断するなどしているが、夏場は1日に1m以上も伸びることから、追い付いていないのが現状だ。
動植物による停電を完璧に防ぐのは難しく、保守点検の苦労は絶えない。
中電鳥取営業所配電総括課の津森課長は、「住民が自ら取り除くのは危険なので、見つけたら通報してほしい」と呼び掛けている。
出典
『動植物原因の停電多発 鳥取県内、落雷より多く』
http://www.nnn.co.jp/news/180731/20180731046.html
※植物による停電の危険性については、北陸電気保安協会「でんきほあん 2013年
陽春号」にも写真付きで掲載されていた。
梅雨明け前の7月初旬のことでした。
お客さまから「停電」との連絡を受け出動し、点検したところ、構内第1柱の地絡継電器が動作し、区分開閉器が切れていました。
構内柱や受電設備など、お客さま設備に異常はないか、キュービクルへ小動物(特にヘビなど)が侵入していないかなど、目視点検を順番に行いました。
その結果、事業場奥で、構内柱上の架空電線に“つる草”が巻き付いている状態を発見しました。
当該構内柱横の樹木の枝から伸びてきた『クズのつる』が架空電線に巻きつき、その部分が絶縁劣化して電柱上のアームを通して地絡(高圧漏電)し、停電に至ったのでした。
よく見ると、高圧絶縁電線の絶縁被覆が溶けて充電部分が露出しており、巻きついた“つる草”も真っ黒に炭化して、火災になる一歩手前でした。
これまで点検の都度、構内周辺の除草を念入りに行っており、前回の点検時は“つる草”が伸びているところや巻き付きは全く無かったのですが、数日の間に柱の上に到達してしまったようです。
特に今回の場所は、真下からではなく、横の樹木から“つる草”が伸びてきたことが原因でした。
幸いにも、付近一帯が停電する波及事故や樹木火災になることもなく、“つる草”の撤去、電柱周りの樹木伐採と電線の応急処置で、停電を復旧することができました。
「絶縁電線」であっても、植物等が長時間接触し雨が続くと、電線の絶縁が破壊して、停電事故の原因になります。
そのため、常に樹木と近接している架空電線には、防護管で保護することも必要です。
“つる草”が原因での故障例として、
・屋外キュービクル内に侵入して、高圧機器充電部へ接触し停電
・エアコン室外機のファンに絡まり、モーターが焼損
・非常用予備発電設備に侵入により、制御用基板を焼損
など、意外と多くあります。
この故障対応で、草木が急成長する時期は、更なる注意が必要と痛感しました。
このような設備状況では、協会の点検はもとより、お客さま(連絡責任者)にも日常管理として、電気設備周辺の除草と、目視点検を行うことにより、電気事故防止の協力をお願いしています。
出典
『保安技師の体験 丹南営業所 保安課』
http://www.hokuriku-dhk.or.jp/attention/pdf/253_6.pdf
2018年7月7日9時14分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が撤去状況の写真付きでネット配信されていた。
停電の原因となる、電柱上に作られたカラスの巣を撤去する作業が、茨城県内で進んでいる。
営巣に使われる金属製のハンガーなどの針金が電線に触れると、漏電を起こすのだという。
送配電事業を行う東京電力パワーグリッドは、例年、ヒナが巣立ちの季節を迎える6~7月に実施している。
撤去作業の現場を取材した。
先月28日、水戸市元吉田町の一本の電柱に、同社の高所作業車が横付けされた。
見上げると、電柱の地上約10mの場所に取り付けられた電気の開閉器上に、茶色い木の枝の塊が見えた。
男性作業員2人が高所作業車のかごに乗り、直径約30cmほどの巣に近づいた。
一人が柄の付いた網を巣の下に入れ、もう一人が長さ約1.4mの柄が付いた高枝バサミのような特殊な工具を使い、飛び出た木の枝や針金を切った後、巣を持ち上げて網の中に入れた。
撤去作業は5分ほどで終了。
地上に下ろされた巣を見ると、確かに何本もの針金が編み込まれていた。
この日の現場責任者で、同社水戸制御所の飯田班長(42)は、「電気を流したままでの作業なので、感電しないよう、細心の注意を払って作業します」などと説明した。
巣の撤去作業を格段に速くしたのが、電気を通さない絶縁が施された「間接活線工具」だ。
これが普及する10数年前までは、事前に周囲の電線などに絶縁カバーを巻き、専用の手袋や肩当てなどを装着して作業したため、数倍の時間を要したという。
ただ、高所作業車が入れない場所では、作業員が電柱を上って作業する必要があるため、今でも20~30分はかかるという。
同社によると、今年に入り、カラスの巣が原因と断定された停電事故は、県内で1件あった。
4月6日午前0時45分ごろ、水戸市大工町の電柱にあった巣が電線などに触れて異常な電流が流れ、電気が遮断された。
現場確認や巣の撤去のため、周辺の約1200軒が約80分間も停電した。
同社が取材時に把握していたカラスの巣は、県内だけで1874個。
うち送電鉄塔が1566個を占め、電柱は308個。
緊急性の高いものはすぐに撤去するが、それ以外は基本的には経過観察を続け、ヒナが巣立ってから、必要なものだけ撤去するという。
今年は、これまでに90個程度を撤去した。
県内も梅雨明けし、いよいよエアコンが欠かせなくなる。
飯田班長は、「風などで巣が崩れて電線に触れて停電にならないよう、取り除くべき巣はしっかりと取り除きたい」と話した。
出典
『ルポ 電柱上のカラスの巣撤去作業 漏電の原因』
https://mainichi.jp/articles/20180707/k00/00e/040/207000c
7月10日10時33分に朝日新聞からは、名古屋市での撤去状況ルポが下記趣旨でネット配信されていた。巣の写真付き。
電力会社にとって、今年も「やっかい」なシーズンを終えようとしている。
毎年2~7月は、電柱に作られたカラスの巣の撤去に追われるからだ。
停電を引き起こす恐れがあるため、中部電力は昨年、名古屋支店だけで年間6000個あまりの巣を取り除いた。
多い時には1日10回以上も「出動」する撤去現場に同行した。
6月上旬の名古屋市熱田区の住宅街。
高さ約13mの電柱を見上げると、先端には直径約50cmの巣があった。
枝や電線くず、ビニールひもを使い、工夫を凝らしたつくりになっていた。
作業員が高所作業車に乗り、巣にカラスがいないことを確認し、手袋をはめて巣を電柱からはがしとった。
この間、わずか1分ほど。
親ガラスに気づかれると、つつかれたり、追いかけられたりするため、作業は素早くするのが鉄則だ。
営巣シーズンである2~7月は、毎年、各地でカラスの巣による停電が相次ぐ。
名古屋市と近隣35市町村を管轄する中部電力名古屋支社によると、管内では、昨年2~6月にあった43件の停電のうち、3割弱の12件がカラスの巣が原因と判明。
同支社が、昨季、撤去した巣は6208個にのぼる。
中部電力によると、巣に使われた材料が電線に触れた状態で雨が降ると、漏電が起きて停電することがあるという。
4月19日には、カラスの巣が原因で、名古屋市東部を中心に約3万1000戸が停電した。
ただ、停電に直結しそうにない場所の巣は、すぐに取り除かない。
同社熱田営業所の山口・配電課司令長は、「すべて撤去して、停電しやすい場所につくられても困る」という。
あえて残した巣には注意を呼びかける看板をつけ、子ガラスが巣立つのを待ってから、取り除くことにしている。
カラスの生態に詳しい宇都宮大の杉田昭栄特命教授(動物形態学)によると、電力会社は電線に突起物を付けるなどの対策をしているが、「カラスは適応能力が高く、すぐに慣れてしまう。有効な対抗手段はなく、共存していくしかない」と話す。
出典
『停電原因のカラスの巣、撤去にも一工夫 中部電力』
https://www.asahi.com/articles/ASL753HMVL75OIPE009.html
2018年4月10日12時58分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中部電力は10日、川越火力発電所(三重県川越町)の4号系列4号機を停止する際に不具合があり、午前7時13分に三重県のほぼ全域と岐阜、愛知両県の一部で電圧が瞬間的に低下したと発表した。
電力を供給している工場の設備が停止するなどの影響があったかどうかは不明。
中部電は不具合の原因を調べる。
中部電によると、工場などを運営する事業者から、電圧低下の理由についての問い合わせが数10件あった。
出典
『東海3県で瞬間的に電圧低下 三重県はほぼ全域 中部電、火力発電で不具合』
http://www.sankei.com/west/news/180410/wst1804100054-n1.html
(ブログ者コメント)
広域的な電圧瞬低トラブルは本ブログでも何件か紹介しているが、いずれも中部電力管内のトラブル。
他の電力会社管内では起きていないのだろうか?
それとも、中部地区のメディアだけがニュース価値ありと判断しているだけだろうか?
(2018年8月11日 修正1 ;追記)
2018年8月9日17時59分に毎日新聞から、遮断器の繰り返し動作にともない部品が変形し一部が剥がれ落ちたことが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
中部電力は9日、4月10日に三重県のほぼ全域と岐阜、愛知両県の一部で電圧が瞬間的に低下したのは、川越火力発電所(三重県川越町)の機器故障が原因だったと発表した。
発電所4号系列4号機で、発電機と電力系統をつなぐ「遮断器」という機器の銅製部品の一部が剥がれ落ちて漏電し、電圧が低下したという。
1996年の設置以来、交換しておらず、繰り返し使用で部品が変形していた。
中部電は、変形しない形状の部品に交換するとともに、同型の全ての遮断器も、順次、改良品に取り換える。
(共同)
出典
『中部電力 火力発電の機器故障が原因 4月の電圧低下』
https://mainichi.jp/articles/20180810/k00/00m/040/023000c
以下は中部電力からのプレスリリース抜粋。
・・・・
今回の瞬時電圧低下の原因は、発電機と電力系統を接続する機器(以下、「遮断器」)の繰り返し動作に伴い、遮断器内部の金属製の部品が変形し、剥離した箔状の金属片によって、遮断器内部で地絡故障が発生したためです。
このため、再発防止対策として、当該部品については、変形しない形状の改良品に取り替えるとともに、同型の全ての遮断器についても、今後順次改良品に取り替えてまいります。
・・・・
出典
『2018年4月10日に川越火力発電所4-4号機の不具合によって発生した瞬時電圧低下の原因と対策について』
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3268551_21432.html
2018年3月7日18時11分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月8日12時0分に熊本日日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後2時過ぎ、上天草市大矢野町の野牛島で釣りをしていた男性から「鉄塔が倒れた」と通報があった。
海保が監視取締艇を出して現場を確認したところ、島の北にある高さ34.5mの配電用(6000Ⅴ)の鉄塔が根元から海側に倒れていたという。
この事故によるけが人はいなかったが、野牛島と隣の維和島を結ぶ配電線の一部が海面から1mの高さまで垂れ下がり、船舶が航行出来なくなっているという。
このため、海保は巡視艇を出して付近を船が通らないよう警戒を続けている。
海保によると、通報した男性は「ズズズという音がして、振り返ったら鉄塔が倒れていた」と話していたという。
九州電力熊本支店によると、維和島の514戸で停電が発生。大半はすぐに回復したが、28戸が最大約2時間停電した。
鉄塔は1978年の建造。
九州電力は現地に担当者を派遣して鉄塔の復旧を進めるとともに、倒れた原因を調べている。
出典
『上天草市で鉄塔倒れる 一時停電』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20180307/5000001755.html
『九電の鉄塔が倒壊 維和島で一時停電、周辺の航行禁止に 上天草市』
https://this.kiji.is/344313856388842593?c=92619697908483575
3月9日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からは、海面上の電線が撤去されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九電熊本支社は8日、海面まで垂れ下がっていた電線を撤去したと発表した。
これに伴い、船舶の運航が可能になった。
(ブログ者コメント)
鉄塔が倒れた事例は、過去にも起きている。
2011年4月15日掲載
『[昔の事例の顛末] 2008年9月15日 美浜町の関電鉄塔倒壊死亡事故は強度計算不足によるものとして設計課長を送検 (修正4)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/161/
ちなみに1998年に香川県坂出市では、鉄塔のボルトが外されて倒れた事件も起きている。
(事件につき、本ブログでは紹介せず)
2018年1月20日2時0分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
19日午後2時40分ごろ、山北町川西の東京電力峰発電所の職員から、「敷地内で事故があり、停電したようだ」と110番通報があった。
警察によると、電線が切れてショートし、点検作業をしていた30代の男性作業員が数10mの高さに宙づりとなった。
男性は約1時間10分後に救助された。
影響で、周辺の約2万1000軒が停電した。
東京電力パワーグリッド小田原支社によると、停電したのは、山北町、松田町、大井町、中井町、静岡県小山町の全域と、小田原市、秦野市の一部。
約3時間20分後に全地域で復旧した。
同社などによると、切れたのは鉄塔間に渡されていた、電気が通っていない避雷用の電線。
男性作業員が電線の上で点検作業をしていたところ、突然切れ、切れた電線が送電線に触れてショートしたという。
現場では、男性を含む計6人の作業員が、同日朝から作業をしていた。
広い範囲で停電したため、公共交通機関などにも影響が出た。
JR御殿場線は約1時間40分にわたって運休、約1300人に影響した。
警察によると、管内の数多くの信号機が消えたため、署員が交通整理に当たった。
停電した大井町役場は非常用電源に切り替わったものの、コンピューターシステムがダウンし、窓口業務が停止した。
事故を目撃した60代の夫婦は、「線が切れてショートし、青白い火花がすごい勢いで出ていた」と話していた。
出典
『県西部で2万軒超停電 電線点検中に事故』
http://www.kanaloco.jp/article/305151
1月20日9時15分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後2時40分頃、神奈川県西部と静岡県の約1万9000世帯で停電が発生した。
同午後6時までに全世帯で復旧した。
神奈川県山北町川西の東京電力峰発電所付近で男性作業員が送電線に接触したことが原因とみられ、東京電力が調べている。
東京電力などによると、作業員は雷の直撃から配電線や送電線を保護するための「架空地線」で作業中、架空地線が切れて宙づりとなり、下方の送電線に接触した。
作業員は命綱をしており、消防署員や同僚によって救助された。
病院に搬送され、意識はあるという。
出典
『作業員宙づり、送電線に接触…1万9千世帯停電』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180120-OYT1T50014.html
1月19日18時12分にFNNニュースからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午後2時42分ごろ、「電線が切断して、人が電線にぶら下がっている」と、119番通報があった。
救急隊が現場に向かい、およそ1時間後に男性作業員は救出され、意識はあるという。
東京電力によると、停電は、作業中に電線を切ってしまったのが原因とみられている。
出典
『作業中に電線切断 神奈川と静岡で大規模停電』
https://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00382434.html
(ブログ者コメント)
神奈川新聞の写真などから推測すると、鉄塔間に架かる送電線で作業していた模様。
2017年12月7日21時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滋賀県東近江市など周辺6市町で、7日午前8時半ごろ、10数分間にわたり約5万1000軒が停電した。
関西電力は、サルが変電設備に触れたことが原因とみている。
関電によると、桜谷変電所(同県日野町)で異常の知らせがあり、駆け付けた作業員が所内で1匹のサルを発見。
近くの変電設備にサルのものとみられる毛や血痕が残っていたという。
サルが設備に触れて電流が異常をきたし、電気がショートしたとみている。
サルは逃げたという。
この変電所では、9月24日にもサルが設備に触れて、同じ地域で最大9分停電しており、関電はフェンスを高くするなど侵入防止対策をしたが、「さらに対策の強化を検討する」という。
出典
『変電設備にサル接触?5万軒が一時停電 滋賀の6市町』
http://www.asahi.com/articles/ASKD766J9KD7PTJB015.html
12月7日21時32分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
変電所は約3mの柵で囲まれているが、サルは乗り越えて侵入したらしい。
この変電所は無人で、9月24日にもサルが機器に触れたことが原因とみられる停電が発生した。
関電は、監視カメラを設置したほか、週2回は巡視するなど対応策を実施していたばかりだったという。
出典
『サルが変電所に侵入、機器に接触か…5万戸停電』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171207-OYT1T50082.html?from=ycont_top_txt
12月7日15時7分にNHK滋賀からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力によると、7日午前8時33分ごろ、東近江、近江八幡、湖南、甲賀の4つの市と日野、竜王の2つの町の、あわせて6つの市と町のおよそ5万戸が停電した。
停電エリアの多くはおよそ1分から2分で復旧したが、東近江市など一部エリアでは復旧までにおよそ14分かかったという。
東近江市では、一部の交差点の信号機が、一時、消えたままとなり、警察では警察官を交差点に出して交通整理にあたった。
停電エリアの自治体や関西電力によると、このほかに大きなトラブルの報告はないという。
出典
『約5万戸一時停電 サルが原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2063381782.html
(ブログ者コメント)
おそらくは何1000ボルトという高電圧設備に触れたものと思われるが、よくぞ、生きていたものだ。
他に事例がないか調べてみると、2年前、77000ボルトの高圧線に触れたサルは感電死していたという、下記趣旨のアーカイブ記事があった。
(2015年11月11日11時6分 読売新聞)
10日午後0時5分頃、長野市や長野県中野市、小布施町など3市3町村の一部地域で、計約5800戸が約1分間停電した。
中部電力長野支店で調べたところ、山ノ内町内の送電鉄塔(高さ約20m)の下で体長約80cmのサルが感電死しているのが見つかった。
同支店は、サルが鉄塔を登った際、7万7000ボルトの高圧線に接触し、ショートしたことが停電の原因としている。
出典
『サルが感電、5800戸停電…高圧線に接触か』
キーワード ;小動物
2017年9月21日11時38分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東海地方で20日夜、「電線から火花が出ている」という通報が警察や消防に相次いだ。
中部電力によると、火花は4県(愛知、岐阜、三重、静岡)で計200件ほど確認されたという。
消防などによると、民家などへの延焼やけが人は確認されていない。
中部電によると、17日に東海地方に接近した台風18号で塩分やごみが巻き上げられ、電気を民家などに導く「引き込み線」に付着。
これらが20日夜に降った雨に溶けるなどして、一部が電線の内部に入り込んだためとみられるという。
中部電は21日未明までに、すべての引き込み線の張り替えやテープによる補修を終えたという。
出典
『「電線から火花」200件 東海地方、台風の影響?』
http://www.asahi.com/articles/ASK9P3RVMK9POIPE006.html
9月21日18時57分にNHK東海からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
中部電力によると、20日午後6時半ごろから約1時間ほどの間に、愛知県、岐阜県、三重県、それに静岡県内で、電線などから火花が出るトラブルが相次ぎ、付近の建物への延焼はなかったが、一部で停電も起きた。
中部電力は、21日、会見を開き、古くなって劣化した電線に台風18号の強風で、海から運ばれた塩分などが付着し、さらに、20日降った雨が入り込みショートしたとみられると発表した。
火花が出た電線は、いずれも設置から20年以上たっていて、まわりを覆っている絶縁体が劣化していたという。
中部電力では、こうした古くなった電線を劣化しにくいものに取り替える工事を平成12年から進めているが、終了するまでに、あと20年余りかかるという。
また、「今後も起こる可能性は否定できない」として、火花を目撃した場合には、ブレーカーを切ったり、最寄りの営業所に連絡したりしてほしいと注意を呼びかけている。
出典
『電線の火花 台風の塩分が原因か』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170921/4131801.html
9月21日19時28分に東日本放送からは、同じ日に宮城県でも同様なトラブルが起きたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月20日22時39分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
20日夜、仙台市や石巻市など沿岸部を中心に、電線から火花が出ているという通報が消防に相次ぎ、県内の52ヵ所で電線のショートが確認された。
電柱と民家などの建物を直接つなぐ「引込線」で火花が出たという。
東北電力によると、20日は仙台市内で20ヵ所以上、塩釜や石巻でも、沿岸部を中心に同様の現象が多発した。
なぜ同様の現象が、これほど多くの場所で発生したのだろうか。
佐藤リポート
「火花が出たのは、電柱からそれぞれの建物に電気を通す“引込線”でした」
東北電力仙台営業所配電企画課・渡辺課長
「強風等による飛来物で電線に微小な傷がついていると、引込線に付着した塩分に雨が降った状態で電線の絶縁が下がり、火花が発生したという状況です」
佐藤リポート
「こちらが引込線です。このように電線が束になって電気が届けられています」
引込線は、2~3本の銅線が束になってできている。
それぞれの線が細く、銅線を覆うビニールも薄いことから、わずかな傷がもとで銅線から隣の銅線に電気が通り、火花が発生することがあるという。
県内は、台風18号の影響で飛来物が電線にあたり、細かな傷が出来ていた。
さらに、電気を通しやすい塩分が海からの風に乗って電線に付着していたので、20日の夕方の雨でショートしたという。
渡辺課長
「引込線につきましては、難燃性、燃えにくい素材でできた電線でありますので、火花が発生しても、それがそのまま火事になるというものではございません」
東北電力は、電線から火花が出ていた場合は、絶対に電線には触らず、東北電力のコールセンターに連絡してほしいとしている。
東北電力によると、今回のような電線のショートは、以下のような様々な条件が重なる場合に発生する。
1.塩分を含んだ東風が吹いたこと
2.台風の後の晴天で塩分が乾いて付着したこと
3.その後、塩分が流れない程度の雨が降ること
今回は、まさにこうした条件が揃ったということだ。
電線自体は燃えにくい素材のため、火災につながる恐れはないという。
出典
『宮城県内で電柱から“火花”多発 なぜ?』
https://www.khb-tv.co.jp/news/localNews/201709211945281.html
『電線から火花、宮城で48件 台風の影響でショートか』
http://www.asahi.com/articles/ASK9N72XRK9NUNHB014.html
9月23日1時40分に中日新聞からは、東海地方で22日にも同様な現象が起きたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月23日10時0分にNHK東海からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知、三重、岐阜、静岡の4県で22日、家庭などに電気を引き込む電線から火花が発生するトラブルが約500件発生した。
中部電力が発表した。
中電によると、22日午前10時半から午後11時ごろにかけて、各家庭などに電気を送る引き込み線と呼ばれる電線で火花が出るトラブルが、愛知県で約290件、三重県で約100件、岐阜県で約60件、静岡県で約50件、あわせて約500件起きたという。
建物などへの延焼はなかったという。
中電によると、17日から18日にかけて列島を縦断した台風18号の影響とみられる。
強風で海から運ばれた海水の塩分と不純物が、22日に降った雨と一緒に、古くなった電線を覆う絶縁体の亀裂に入り込み、ショートした可能性があるという。
同様の被害は20日にもあった。
出典
『電線から火花、東海4県500件 台風18号影響』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017092290232027.html
『電線から再び火花 約500件』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170923/4190281.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは過去に、今回と同様な塩分、あるいは雪や融雪剤が原因で同様な現象が起きた事例を紹介している。(個別事例記載省略)
2017年9月8日0時28分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府吹田市などで8月に起きた大規模停電について、関西電力は7日、関連機器のメーカーによる設置時の施工ミスが原因だったと発表した。
これまで、地下送電線の一部と、約1km離れた場所にある地下送電線を接続する機器に、それぞれ穴が見つかり、関電が詳しい原因を調査していた。
関電によると送電線は2回線あり、通常は、一方に不具合があっても別回線で送電し、停電しないようになっている。
今回は、一方の地下送電線の一部で漏電して穴が開き、遮断。
電圧が上がった別回線の機器も破損して遮断され、停電したという。
機器内で金具の取り付け位置が9年前の設置時から誤っており、想定内の電圧の変化に耐えられなかったとしている。
当時、機器はジェイ・パワーシステムズ(茨城県日立市)が設置。
親会社で、現在、工事業務を移管されている住友電工(大阪市)は、「あってはならないミス。誤った取り付けができない構造にするなど、再発防止に取り組む」としている。
関電によると、管内にある同種の機器162個に異常はなかった。
また、最初に不具合が起きた送電線は、関電管内で11年以降、計17件、絶縁できなくなっているのが確認された送電線と同種で、21年度までにすべて交換する予定だった。
出典
『大阪の大規模停電、関電「関連機器メーカーの施工ミス」』
http://www.asahi.com/articles/ASK975G31K97PTIL010.html
9月7日付で関電HPに、下記趣旨のプレスリリースが掲載されていた。
(別紙)
・基幹変電所から個別変電所には、2系統で電気を供給しており、1系統でトラブルが発生しても、個別変電所からの電気供給がストップすることはない。
・今回、その1系統のケーブルが水ツリーにより絶縁破壊し、電気が供給できなくなった。
・本来であれば、もう1つの系統から電気が供給されるべきところ、当該系統のケーブル接続機器で、押し金具の取り付け位置を間違っていたため、この系統でも絶縁破壊が生じ、電気が供給できなかった。
『大阪市東淀川区、吹田市、摂津市の一部で発生した停電について [第六報]』
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2017/0907_2j.html
※停電発生時の状況などは、下記記事参照。
(2017年8月23日22時6分 毎日新聞)
大阪府吹田市を中心に起きた大規模停電で、関西電力は23日、同市内のマンホール下にある地中送電線に、直径約2cmの焦げたような穴が見つかったと発表した。
同日早朝、このマンホールのふたの一つが浮き上がって爆発音がしたという情報がある。
停電の原因の一つとみられるが、他の送電線でも異常があったため、さらに詳しく調べている。
穴が開いた地中送電線は、同市高城町のマンホール下の作業用スペース(高さ2.4m、幅1.4m、長さ5.5m)で見つかった。
電気を漏らさないようにプラスチックで覆った「CVケーブル」で、1995年製造。
昨年9月の点検では、異常は見つからなかったという。
周囲の水分が送電線に浸透していく「水トリー」という現象が起き、電気が漏れてケーブルが溶けた可能性があるという。
作業用スペースには、2本のCVケーブルとは別に、内部に油が入った「OFケーブル」2本が通っている。
このケーブルに油を補充しているタンクの残量が想定より減っており、関電は、OFケーブルにも何らかの異常が起きた可能性があるとして調べている。
停電は23日早朝に発生。
午前5時43分、大阪府豊中市の小曽根変電所が電流の異常を確認し、送電を遮断した。
最大約3万4000軒が停電し、すべて復旧したのは午後5時2分。
停電で市民生活に大きな影響が出た。
吹田市役所は5時間ほど停電し、住民票発行などが一時停止した。
また、市は熱中症対策のため、体育館や冷房が作動しているスーパーなどを一時避難所先として指定し、市民に注意を呼びかける広報車を走らせた。
JR吹田駅前の「コーヒーハウスS」は午前11時、いつもより3時間半遅く開店した。
店長の井上さん(60)は、「牛乳や卵など冷蔵していた食材は、夏場なので食中毒が怖くて、もう使えない」と嘆いた。
『大阪・大規模停電 関電「地中送電線に焦げたような穴」』
https://mainichi.jp/articles/20170824/k00/00m/040/138000c
(2017年9月24日 修正1 ;追記)
2017年9月22日16時56分にNHK関西から、部品組立て手順を見直すなど再発防止策が発表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力は再発防止策をまとめ、22日、記者会見をして発表した。
それによると、破損したケーブルと同じ種類のケーブルを順次取り替えるほか、設備の施工不良を防ぐため、現場で組み立てていた部品を予め組み立てた状態で持って行くとしている。
また、停電の際、初動の対応にあたる従業員の夜間・早朝の呼び出し方法を見直すほか、停電時に電気を送る車両を増やすとしている。
出典
『大規模停電 関電が再発防止策』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170922/4172651.html
9月22日19時38分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
関電管内では、水による絶縁体の劣化が原因となったケーブルの漏電は、過去10年間に17件発生。
33年までに400km分を、水が浸透しにくいタイプのケーブルに取り換える予定だ。
出典
『関電、大阪・吹田の大規模停電で再発防止策 原因はケーブル劣化と施工ミスで被害拡大と断定』
http://www.sankei.com/west/news/170922/wst1709220087-n1.html
(ブログ者コメント)
関電から9月22日付でプレスリリースされた内容は下記参照。
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2017/0922_1j.html
2017年9月6日20時37分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力は6日、兵庫県と大阪府で4日午前11時38分に電圧が正常値の半分以下になる瞬間的な電圧低下が起きた、と発表した。
関電によると、電圧低下があったのは、但馬地域を除く兵庫県の広い範囲と大阪府北部の一部。
加古川市内の変電所で、作業員が絶縁体の清掃中に誤って放った洗浄水を介して、電線を支える鉄骨に漏電したのが原因という。
停電には至らなかった。
電圧低下は約0.1秒間で、発生後に工場の製造装置の作動が乱れたなどの通報があったという。
関電は、「影響を調査中。不手際で多くの顧客にご迷惑をおかけしたことをおわびする」としている。
関電は先月23日、大阪府吹田市などで地中送電線の損傷が原因の大規模停電を起こしている。
出典
『兵庫、大阪で瞬時電圧低下 変電所で作業ミス 関電』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201709/0010529954.shtml
9月6日23時3分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力は6日、兵庫県と大阪府の一部地域の計約168万軒で、電圧が瞬間的に落ちる「瞬時電圧低下」が4日に起きた、と発表した。
停電は発生しなかったが、「照明が一瞬暗くなった」、「工場の機械が止まった」などの問い合わせが、一般家庭や企業から複数あったという。
瞬時電圧低下は4日午前11時38分、神戸市や西宮市、明石市などの兵庫県の一部地域と、大阪府の池田、豊中、箕面の3市の一部で起きた。
兵庫県加古川市の新加古川変電所で、電線の絶縁装置の洗浄器具から放水した際、水を通して電線の電気が地面に流れたのが原因という。
出典
『兵庫・大阪の168万軒で「瞬時電圧低下」 4日に発生』
http://www.asahi.com/articles/ASK96656LK96PTIL027.html
9月6日付で関西電力HPにも、同趣旨の記事が掲載されていた。
平成29年9月4日11時38分、兵庫県および大阪府の一部で瞬時電圧低下が発生しました。
原因は、新加古川変電所における碍子洗浄装置の目詰まりを除去する作業において、配管内部の清掃のために放水した水により、充電部である電線と電線を引留める支持物がつながったことによるものであり、その結果、地絡事故が発生したことが判明しました。
なお、今回の地絡事故により、停電は発生しておりません。
このたびは、お客さまをはじめ、多くの皆さまにご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
<復旧状況>
11時38分 瞬時電圧低下発生(約1,682,000軒)
同分 当該回路を切り離し、復旧完了
『兵庫県および大阪府の一部で発生した瞬時電圧低下について』
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2017/0906_1j.html
(ブログ者コメント)
配管洗浄のやり方を間違ったのだろうか?
それとも、配管洗浄したこと自体が間違いだったのだろうか?
2017年7月5日14時39分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時5分ごろ、福岡市博多区美野島3丁目の電線がショートし、同区美野島や住吉、博多駅前の約5500戸が、数分から10分前後にわたり停電した。
近くのマンションでは、親子3人がエレベーターに数分間閉じ込められた。
電柱にカラスの死骸が引っかかっており、九州電力は、カラスが止まったことでショートが起きたとみて調べている。
「爆発音がして停電した」と110番があり、消防と警察が駆け付けたところ、電柱から煙が上がっているのが見つかった。
九電によると、電柱上部の電線2本に絶縁体で覆われていない部分があり、カラスがそこに止まったことで2本の電線をつなぐ結果となり、高電流が流れた可能性があるという。
1カ所でショートが起こると、一帯への送電が自動的にストップする仕組みになっている。
一帯は信号機が止まったり、エレベーターが止まったりして、一時混乱した。
近くに住む男性(74)は、「ガーンという雷が落ちたような音と同時に停電して驚いた。まさかカラスとは思わなかった」と話した。
出典
『カラスでショート、5500戸停電 福岡市博多区 電線に接触か、死骸発見』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/340507/
7月5日12時56分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「爆発音がした」との119番通報が複数あり、消防車11台が出動。
交差点の信号機もとまり、警察官が交通整理を行うなど、現場は一時騒然とした。
消防によると、付近のマンションでエレベーターに閉じ込められた人が1人いたが、消防が到着する前に復旧した。
けが人はいなかった。
九電によると、カラスが接触したのはJR九州が設置した電線。
高圧電流用のブレーカーから出た3本のケーブルの間に挟まり、ショートしたという。
出典
『カラスが電線に接触、5500戸停電 爆発音、一時騒然』
http://www.asahi.com/articles/ASK753RNRK75TIPE00N.html
7月5日12時11分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
九電によると、高圧線は付近の民間企業が設置したもの。
停電は10分後に全て復旧した。
高圧線の電圧は6600ボルトあり、九電は「異常な電気の流れが生じた場合、爆発音のような音がすることがある」としている。
出典
『高圧線 カラス感電で爆発音騒ぎ 福岡・博多区』
https://mainichi.jp/articles/20170705/k00/00e/040/179000c
2017年5月10日17時2分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中部電力は10日、長野、岐阜、三重各県で2月、約11万戸が停電したのは、新潟県妙高市の鉄塔間で超高圧の電線同士が接近しショートしたのが原因と発表した。
電線に氷が付着して風に吹かれたためと推定している。
「ご迷惑をお掛けし、おわびする」と陳謝した。
中部電によると、ショートしたのは上越火力発電所(新潟県上越市)と長野市の変電所を結ぶ27万5000ボルトの送電線。
付着した氷が飛行機の翼のような役目をして風で電線が激しく動く「ギャロッピング現象」が起きたとみられ、焦げた跡があった。
出典
『超高圧線同士の接近が原因 中部電、2月に11万戸停電』
https://this.kiji.is/234948768938345975?c=39546741839462401
中部電力HPにも、5月10日付で下記趣旨の記事がプレスリリースされていた。
当日の気象状況や電線揺動の解析結果から、今回の停電は、新潟県妙高市内の上越火力線No.72鉄塔~No.73鉄塔間の1号線および2号線が、「ギャロッピング現象(注1)」により接近し、短絡したことによるものと推定しました。
なお、当社27万5千V送電線においては、これまで本事象のようなギャロッピング現象による1号線および2号線の短絡故障実績はありません。
・・・・・
停電が発生した2月21日は、一時的に強い冬型の気圧配置となり、吹雪となっていました。
・・・・
電線損傷が発見された径間について、故障発生時の気象条件に基づき、着氷した電線の揺動(揺れ動く様)を解析した結果、特定の電線着氷状態、風速において、1号線および2号線の電線損傷位置が、電線間で短絡故障が発生する距離まで近づく場合があることを確認しました。
上越火力線の5径間(電線損傷が発見された径間および「気象条件」「線路条件」から同事象が発生する可能性のある径間)について、ギャロッピング対策を講じることとしました。
再発防止対策は、片側電線把持部が回転可能な構造を有することで揚力特性が変化しギャロッピング現象を抑制するルーズスペーサを設置することとし、2017年11月末までに完了します。
出典
『上越火力線停止に伴い発生した停電の原因と再発防止策について』
http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3264203_21432.html
(ブログ者コメント)
ギャロッピング現象による停電は、過去にも起きている。
2015年3月10日掲載
2015年3月2日 長野県塩尻市付近で中部電力の送電線が2系統ほぼ同時にギャロッピング現象でショートし、県内の半分が停電、新幹線は止まり交差点では事故5件 (修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4680/
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。