2020年12月8日18時40分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
住友商事子会社のスーパー「S」(東京都杉並区)の店舗で、床に落ちていた天ぷらを踏んだ客の男性(35)が転倒し、負傷したとして、同社に約140万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が8日、東京地裁であった。
長妻彩子裁判官は同社に安全管理義務違反があったとして、57万円余りの支払いを命じた。
判決によると、男性は2018年4月、練馬区にあるサミットの店舗を訪れ、レジ前通路を歩行中にカボチャの天ぷらを踏んで転倒し、右膝を負傷した。
同社は事故への対応として6万円余りを支払ったが、男性側は通院慰謝料などの支払いを求めて提訴した。
長妻裁判官は、天ぷらを落としたのは従業員ではなく利用客だったと認定。
しかし、事故が起きた当時は店舗内は混み合っており、従業員による安全確認などにより「物が落下した状況が生じないようにすべき義務を負っていた」と指摘した。
消費者庁は16年12月、同年10月までの7年余りの間に寄せられた店舗や商業施設での買い物中の床滑りによる転倒事故350件のうち、67件が野菜や果物などの落下物によるものだったとする結果を公表していた。
「S」は「判決文を読んでいないのでコメントは控えたい」としている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020120801083&g=soc
12月9日13時2分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、混みあう時間帯だったのに従業員が安全確認した形跡はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日の判決で東京地裁は、「天ぷらを落としたのは他の利用客だった」とした一方で、「混み合う時間帯で事故が発生する恐れは大きかったにもかかわらず、従業員が安全確認を行っていた形跡はなかった」などと指摘して、サミットに約58万円の支払いを命じました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbb730511324d0c492059cfb4e79e315caafc913
12月8日23時5分に読売新聞からは、客がトングで品物をとり、自分で袋などに詰める販売形式だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社側は「総菜を踏んで転倒するのは極めて例外的な出来事で、事故を予防するのは困難だった」と主張したが、長妻彩子裁判官は、店舗内での転倒事故350件のうち、野菜くずなどの落下物が原因のケースが67件に上るとした消費者庁のデータを基に「想定外の事態とはいえない」と指摘。
「店側はレジ周辺の安全確認を徹底する義務を尽くさなかった」と述べた。
判決によると、男性は2018年4月、仕事帰りに夕食を買うため「Sストア練馬春日町店」を訪れ、カボチャの天ぷらを踏んで足を滑らせた。
総菜売り場は、客がトングで品物を取ってパックや袋に詰める形式で、長妻裁判官は「パックや袋詰めの不備から、客がレジに向かう途中で総菜を落とすことはあり得る」と指摘。
一方、原因の天ぷらが縦13センチ、横10センチの大きさだったことから、「原告も容易に落下物に気付くことができた」とも述べ、賠償額を減らした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201208-OYT1T50290/
12月8日20時52分に朝日新聞からは、床の色とてんぷらの色は違っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
判決では、消費者庁の調査(09年から7年間)では、店舗などでの転倒事故350件のうち約2割が野菜くずなど「落下物」が原因だったことをふまえ、「事故は異例ではない」と指摘した。
さらに、客自らがトングで天ぷらを取りパックに詰める販売方法だったことから、「店側は総菜を床に落とすことを容易に予想できた」と説明。
レジ付近が客で混み合う時間帯については「落下物が床にないようにする義務があった」とし、店側が安全確認を怠ったと判断した。
一方、判決は原告の一部過失にも言及し、「天ぷらの大きさや床面と天ぷらとの色の違いなどから、落下物があることに気づけた」とした。
https://digital.asahi.com/articles/ASND86VMPND8UTIL053.html?pn=4
12月9日17時11分にYAHOOニュース(弁護士ドットコム)からは、店側が負うべき安全管理義務に関し、田沢弁護士の見解が下記趣旨でネット配信されていた。
・・・・
店側にとっては厳しい判決となったが、どこまで安全管理についての義務を負わなければならないのだろうか。
田沢剛弁護士に聞いた。
【店側には来店客がケガを負わないよう注意すべき義務が
ある】
Q.店側の安全管理に関する義務違反が認められましたが、通常、店側は具体的にどのような義務を負っているのでしょうか。
A.民法709条は、「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」として、不法行為責任を定めています。
これは、加害者と被害者との間の契約関係の有無を問わずに規律する一般的な責任ですから、不特定多数の利用客が出入りするスーパーも、この責任を免除されるわけではなく、利用客の権利または法律上保護される利益を侵害しないよう、注意すべき義務があるということになります。
他方で、安全配慮義務違反というものがあります。
これは、一般的に雇用主と従業員との間の雇用関係などに基づいて生じる契約責任の問題であって、上記の不法行為責任とは異なります。
どちらも、損害賠償責任という点では同じですが、立証責任や消滅時効の期間などで違いが生じます。
Q.今回のケースはどちらでしょうか。
A.今回の判決は、報道の限りでは「安全管理を怠った」とされており、「安全配慮義務を怠った」とはされていませんので、安全配慮義務違反を認めたものと解するのは早計であり、一般の不法行為責任を認めたに過ぎないものと推測されます。
不特定多数の利用客がスーパーに入店することで、直ちにスーパーに対して利用客に対する安全配慮義務を課すほどの契約関係が生じると解釈するのは困難だからです。
Q.義務違反となるか否かのポイントはどこにありますか。
A.今回のケースは、スーパーの利用客が落とした天ぷらを別の利用客が踏んで転倒し、ケガをしたというものです。
通常であれば、スーパー側の過失(注意義務違反)については、落ちている天ぷらをしばらく放置したという点に求めることになるでしょうが、その場合は、「放置した」といえるか否かを解明する必要があるでしょう。
【「どこまで注意義務を負うのか」は、実際の事故件数なども
影響】
Q.落下した直後の転倒などは、常時監視していても防ぎようがないように思われますが、そのような場合にまで義務違反が認められてしまうのでしょうか。
A.常時監視していたのに防げないような、落とした直後の転倒を防ぐためには、そもそも利用客が落とさないような仕組みを考えるほかないと思いますが、常時監視も含めて、そこまでの注意義務をスーパーに負わせることは行き過ぎという気もしますし、一方で、超高齢社会といった時代を背景に、そこまでの注意義務を負わせても問題ないといった考え方も出てくるでしょう。
Q.ネットでは、「店が悪いのか?」「客が落としたものにまで責任を負うのか」などの意見が見られます。
A.買い物をする高齢者の割合が増加し、実際にも転倒事故が増えているということであれば、スーパー側にこれを防ぐための注意義務を課すということは、あながち不自然なことではありません。
不法行為責任の要件である過失の前提となる注意義務は、法律の明文に規定されているものだけでなく、社会生活上の諸般の事情を根拠として導かれるものも多々あります。
後者の場合は、過失の有無をめぐって争いの種になりますので、最終的には司法の判断を待つしかありません。
Q.店側としては、今後、どのような対応が求められるのでしょうか。
A.今回の判決が、いわゆる先例として定着するかどうかは不明ですが、もしも定着したら、スーパーとしては、お惣菜売り場に監視員を常駐させるというところまではいかないにしても、定期的に天ぷらが落ちているか否かを確認することくらいは検討する必要が出てくるように思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a99ba1050c013966527289dfd6a07da69e8d91f
12月10日11時43分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)からは、訴訟したこと自体に疑問ありという下記趣旨の意見が紹介されていた。
・・・・・
このニュースに慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏は、「本来なら、当事者同士で話し合えば済む問題だったのではないか」・・・「お店側はちゃんと話し合って謝罪もするという姿勢を見せたはず。悪意もなかっただろう。にも関わらず、訴訟までするというのは、訴える側がやりすぎだったのではないかと感じる。」と疑問を投げかける。
・・・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c5f9291a93cd018ea1cc33b206b7ba50222fc95
(ブログ者コメント)
本ブログでは以前、床で滑って裁判になる事例が相次いでいるという情報を紹介した。
中には、アイスクリームが原因で滑って860万円の賠償命令が出た事例もあった。
2016年12月6日掲載
『2016年11月29日報道 床で滑って負傷した人から裁判を起こされる事例が相次いでいるため、防滑に取り組む企業が出てきている』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6543/
2016年11月27日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6514/
(2020年12月11日 修正3 ;追記)
2020年12月4日11時55分に産経新聞からは、大会主催者も書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県警は4日、業務上過失致死容疑で、当時開催されていた大会主催者の男性会社役員(47)=東京都練馬区=を書類送検した。
書類送検容疑は28年11月20日、十分な高さの防護柵や安全な観戦エリアの設置、危険な場所への立ち入り制限などの安全対策を怠った結果、コース脇にいたピアノ講師の鈴木さん=当時(35)、埼玉県本庄市=に外れた前輪が直撃し、鈴木さんを死亡させたとしている。
当時、現場では車輪を滑らせながら走行する「ドリフト」の技を競う大会が開催されており、事故は練習走行中に発生。
鈴木さんは事故車両とは別のチームのスタッフで、審査員のコメントを聞き、無線でドライバーに内容を伝える「スポッター」と呼ばれる役割だった。
事故をめぐっては今年8月にも、車を運転していた40代の男性と整備担当の50代の男性が、前輪の安全確認を怠ったとして同容疑で書類送検されている。
https://www.sankei.com/affairs/news/201204/afr2012040006-n1.html
2020年12月3日14時2分にYAHOOニュース(FRIDAY DIGITAL)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
歌手のMISIAさんが、TBS「news23」の撮影中に落馬し骨折、全治6週間のケガをしたことは記憶に新しいが、これまでにも動物を使った番組撮影中には、いろいろな事故が発生している。
1986年には、女優の松島トモ子さんが日本テレビ『TIME21』のロケでアフリカ・ケニアを訪れ、わずか10日間の間にライオンとヒョウに立て続けに襲われた。
首にコルセットをはめた姿での記者会見が記憶に残っている方も多いだろう。
たとえ専門家が関わっていても、時に事故は発生する。
1996年、動物写真家として著名な星野道夫さんは、TBSの『どうぶつ奇想天外!』の取材中にロシア・カムチャツカ半島でヒグマに襲われて死亡した。
そして2012年、日本テレビ『ZIP!』に出演していたサモエド犬「ZIPPEI兄弟」は、撮影中ではないが、高温の車内に取り残され熱中症で死亡。
このように動物を使った番組は、人間・動物双方にとって危険が伴うものだ。
なぜ、このように動物を使った撮影で事故が起こるのか、専門家などに話を聞いた。
まずは、馬を使った撮影では何に気をつけるべきなのか。
MISIAさんの落馬事故では、原因は『撮影クルーの動きに馬が反応した可能性がある』とされている。
いったい馬は撮影クルーのどのような動きに、なぜ反応したのだろうか。
現役の競馬関係者・Aさんの話を聞くことができた。
「特にサラブレッドはそうなのですが、馬は見たことの無いものに敏感で神経質です。
見たことのない人や機材があると、『いつもと違う』と思って怖がります。
あと、音にも非常に敏感です。
厩舎で、雷の音に驚いて死んだケースもありましたし、鹿に驚いて柵にぶつかり、足を骨折して安楽死となった馬もいました」
パラ馬術では、障害がある人が騎乗するため、観客は拍手をせず手をヒラヒラさせることで拍手の代わりにするというルールもあるのだという。
それほど、音にも敏感なのだ。
「知らない人が多くて、見たことのないものがあると、それだけでまず馬は緊張しています。
その上で、馬の横を撮影クルーが走るとか、柵の中に入るとか、別のカットが撮りたくていきなり動くとかすると、馬は驚いて飛び退きます。
馬の視界は広くて350度近くありますが、そのぶん人より距離感が弱くて、そんなに近くで動いたわけではないと思っても、人より驚きやすいんです」
Aさんによると、時代劇などで撮影に使う馬は「撮影で使う衣装や旗などを、餌を食べている時に置いて見せておき、慣れさせておく」というような工夫をすることで事故を防ぐのだという。
「撮影用に訓練された」馬以外を撮影する時には、細心の注意が必要だ。
「昨年には、報道陣が多すぎて馬が集中できなくなってしまい、大会を棄権したパラ馬術の選手もいました。
走っている馬をドローンで追いかける撮影をしていたら、馬が驚いて横っ飛びしてしまったこともあります。
見慣れないものや、突発事態を警戒して逃げるのは馬の本能です。
撮影の際には、とにかく突発的に動かないこと。
耳を後ろに伏せて目を剥いている時には、馬は怖がっています。
近づいたり動いたりしてはいけません。
こういった習性を理解して細心の注意を払えば、馬は決して危険な動物ではありません。
過剰に恐れないで欲しいとも私たちは願っています」
では、馬以外のケースでは、何に気をつけたらよいのだろうか。
動物を使った番組の制作経験が豊富な、番組制作会社のプロデューサー・Bさんに話を聞いた。
まず、海外での動物の撮影は「誰も信じないことが大切」とBさんは言う。
「海外ロケでは、現地のレンジャーや専門家がついている場合が多いのですが、あまりあてにはなりません。
『餌付けがしてあるから大丈夫』などと言われて安心したら、全然大丈夫じゃなかったことがよくありました。
現地の人は安全基準がゆるいので、申し訳ないのですが、信用せずにプロテクターを付けて、遠くから撮影することです」
とある国の撮影では、何日も泊まっていた宿舎の軒下にジャガーが実は住んでいて、最終日にそれに気がついて大騒ぎになったこともあるという。
一歩間違えれば撮影スタッフが噛まれて大怪我をしていたかもしれない。
海外ロケではとにかく「用心に用心を重ねる」しかないようだ。
では、国内で動物を使って撮影する場合にはどうだろう。
ペットなどを使った撮影にもいろいろと難しいポイントがあるとBさんは指摘する。
「犬や猫は動物プロダクションに借りるのですが、事前に会うことができないのが難しいポイントのひとつです。
全国の飼い主がプロダクションに登録しているシステムなので、プロフィールを見て、見た目で選ぶしかないので、その子の性格が全くわかりません。
撮影に向いているかどうかは『賭け』ですね」
撮影には飼い主も同行するので、「いつも食べているオヤツや愛用のオモチャ」なども持ってきてくれるが、知らない人がたくさんいるので緊張して、全然言うことを聞いてくれないことも多いという。
「とにかく台本も臨機応変に変えていかないと、希望通り・コンテ通りに撮影しようと思ったら時間がいくらあっても足りません。
『私たちは動物虐待をしているのでは……』という罪悪感に次
第に苛まれてきます。
あと、動物好きなスタッフを選ばないと、怒らせたり、噛みつかれたりして大変です。
おっかなびっくり扱っていて撮影中に鳥を逃がしてしまった……なんてこともありました」
そして、最大の敵は「気温」なのだという。
「人間にとっては平気なくらいの暑さだったのですが、スタジオの冷房の効きが悪くて、猫が物の隙間に入ってしまい、出てこなくて大変だったことがあります。
撮影中に動物がハアハアし始めたりして『これはまずい』というので冷たいシートなどを敷いて撮影を続けるのですが、5分くらいすると逃げちゃう……。
とにかく素早く撮影を終わらせないと。
『ZIPPEI』のケースなども頭をよぎりますので、動物の状態を常に気にしています」
最後にBさんは「とにかく動物の撮影では無理をしないこと」と強調する。
局のプロデューサーなどから「感動シーンや迫力シーンを撮るように」と無茶な企画や要求をされると現場は追い込まれ、事故につながる危険性が高まるという。
当たり前のことだが、「動物には人間の都合や考えは通用しない」ということを念頭に置いて撮影に臨まなければならないということだろう。
取材・文:鎮目博道/
テレビプロデューサー・ライター 92年テレビ朝日入社。
社会部記者として阪神大震災やオウム真理教関連の取材を手がけた後、スーパーJチャンネル、スーパーモーニング、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。中国・朝鮮半島取材やアメリカ同時多発テロなどを始め海外取材を多く手がける。
また、ABEMAのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などの番組を企画・プロデュース。
2019年8月に独立し、放送番組のみならず、多メディアで活動。
上智大学文学部新聞学科非常勤講師。
公共コミュニケーション学会会員として地域メディアについて学び、顔ハメパネルをライフワークとして研究、記事を執筆している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d934ec3f9e9e33d0772fe4bb38d499e74a5a0a4
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
※事故時の状況などは、下記報道参照。
(2020年11月22日20時12分 YAHOOニュース;文春オンライン)
「本当に一瞬の出来事でした。
MISIAさんを乗せた馬がゆっくり歩行している状態から、急にスピードを上げて勢いよく走りだしたんです。
MISIAさんは10年以上乗馬の経験がありますが、それでも振り落とされて、2メートル近い高さから地面に叩きつけられる形になった。
倒れている彼女が馬に踏まれないように、乗馬クラブの方がすぐに救助に入りましたが、激痛が走っていたはずの本人は『大丈夫、大丈夫』と周囲に心配をかけないように話していました」
(TBS関係者)
問題の事故は11月15日午後、TBSの報道番組「NEWS23」のロケ中に起きた。
長年にわたって知的障害者の支援をする組織「スペシャルオリンピックス」と交流を持つMISIAを、同番組が取材。
関東郊外の乗馬クラブで障害を持つ選手たちと馬術競技で交流する様子の収録中だった。
前出の関係者が続ける。
【TBSクルーは指示を受けていたが……】
「その日は、健常者と障害者が触れ合うプログラムとインタビューの撮影を行う予定でした。
事故が起きたのは、1つめのプログラムの途中です。
馬に乗った状態で、並んだカラーコーンの間をジグザグに進んでスタート位置に戻ってくる速さを競うゲームでした。
事前に乗馬クラブのトレーナーの方からTBSの撮影クルーに、『ガンマイク(長い棒の先に設置されているマイク)を馬が見ると驚くこと』、『光やライティングも馬に向けないように』、『馬の前で走らない』などの指導を受けていました。
レースは3回行われ、2回目までは問題なく進んだのですが、3回目の時に馬が急に走り出してしまった。
次のインタビュー撮影のセッティングをしているクルーもいて、乗馬クラブのトレーナーの方は『撮影クルーの動きに馬が反応した可能性がある』と話していました。
出血はありませんでしたが、事故後すぐに待機室に戻って打撲箇所に湿布などを貼る応急処置を1時間ほど行いました。
MISIAさんはその間も、一緒にレースをしていた障害者の女の子がショックを受けていないか、動揺していないかと心配していました。
撮影の中止も検討したのですが、本人の強い意向もありインタビューまで撮影してロケは終了しました」
その日はそのまま都内の自宅へ戻ったが、激しい痛みから翌日に病院で診察を受けた結果、背骨の第6、7胸椎棘突起部の骨折の重傷と診断された。
第6、7胸椎はちょうど肺の裏側にあたる。
・・・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/45788124b933fbb6e2ea5e031b61c34517bdd3b0
※事故後のTBS危機管理にも問題ありという報道もあった。
(2020年11月20日9時11分 YAHOOニュース;女性自身)
・・・・・
重症を負ってしまったMISIAだが、TBSの取った対応が「他人事」と物議を醸している。
アクシデントに対して、TBSは「取材中に怪我をされたことについて、MISIAさんに心よりお見舞い申し上げます」とコメントを発表。
続けて「当該の馬は調教されており、乗馬している人がコントロールできる状態にあったとのことでしたが、MISIAさんが怪我をされることになってしまいました」と説明。
また「取材クルーの動作や機材の存在が刺激を与えることになったのであれば、誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます」と締め括られている。
だが、「馬は調教されており」、「コントロールできる状態にあった」、「刺激を与えることになったのであれば」といった同局のコメントに、批判が殺到している。
《え? 何? このTBS側のコメント まるで他人事じゃん!? それに落馬した時点で普通は直ぐに病院に連れてくよね? TBSの危機管理最悪だな》
《TBSのコメントが酷いわ…『であれば』って何それ。。。》
《まるで、MISIA、調教師さん側の不備があったような文面には違和感を覚えますし不愉快です。悲しいです》
・・・・・
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1914610/
2020年11月2日19時8分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後6時すぎ、静岡市駿河区中野新田のレストラン「炭焼きレストランS静岡インター店」から火が出て、木造平屋建ての店舗1棟が全焼しました。
警察などによりますと、当時、店内には日曜日の夕食をとる客や空席を待つ客、それに従業員の、あわせておよそ100人がいたと見られるということですが、全員が逃げて、けが人はいませんでした。
店を運営する会社によりますと、調理室でハンバーグを焼くグリルの炭に誤って油をこぼしたところ、火が燃え上がり、ダクトの中に一気に燃え広がって屋根の部分に延焼したということです。
この油は、ダクトのフィルターに付着した油を集めたもので、捨てようとして運んでいたということで、手順に問題がなかったかを調べています。
今回火災があった店舗は改修が必要なため、しばらく休業するということです。
警察と消防は2日朝、現場で、出火場所とみられる調理室を重点的に調べました。
従業員が油をこぼしたことが火が出た原因とみて、当時の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20201102/3030009068.html
11月2日12時0分にFNN PRIME(テレビ静岡)からは、従業員が避難誘導したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人気ハンバーグレストラン「S」の静岡インター店で、1日夕方、店舗が全焼する火事がありました。
火は30分ほどで一旦は弱まりましたが、その後再び勢いが強まり、出火から4時間近く経ってから鎮火し、店舗1棟が全焼しました。
来店者;
「グリルに火が、結構大きめの火が立ち上がってたっていうのがありまして」
別の来店者;
「しばらくしたらバンってお店の電気も落ちちゃったので。ダクトから炎がガーって噴き上げてきて、だいぶ中は相当燃えてたんだろうと思います」
当時、店内には客と従業員あわせて約100人がいましたが、火事に気付いた従業員が避難誘導し、ケガ人はいませんでした。
https://www.fnn.jp/articles/-/102480
11月3日13時54分に読売新聞からは、年1回の避難訓練では複数に分けた客席ブロックごとに客を誘導していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡南署の発表や運営会社「S」(袋井市)によると、出火当時は営業中で、食事中や待機中の客約80人と従業員約20人の約100人がいた。
調理場のハンバーグを焼くグリル台に誤って油を落として引火し、消火活動よりも早くダクト内に燃え広がり、屋根に延焼したという。
出火に気づいた従業員らが客を満席の店内から外へと迅速に誘導したことで、人的な被害を抑えた。
各店舗は年に1度、避難訓練を実施していた。
防火・防災マニュアルを周知させており、客席を複数のブロックに分け、火災の際は従業員がブロックごとに店外へ誘導することになっていた。
今回も、これらに沿って避難が行われたとみられる。
「S」は肉の味を重視したボリュームのあるハンバーグが人気。
静岡県外からも客が訪れる静岡県を代表するレストランチェーンであることから、火災はSNSでも大きな話題になった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201103-OYT1T50098/
2019年3月24日に掲載した第4報がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第5報修正4として掲載します。
第4報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6615/
(2020年10月27日 修正5 ;追記)
2020年10月19日23時46分に毎日新聞から、教員不起訴は不当だと議決されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京第5検察審査会は19日までに、業務上過失致死傷容疑で書類送検された日本工業大(埼玉県)の教員を不起訴とした東京地検の処分について「不起訴不当」と議決した。1日付。
地検が再捜査する。
議決は「教員は学生が投光器を点灯して放置することを予見でき、危険性を指導すべきなのにしなかった」と指摘。
注意義務を尽くさず、不起訴は不当と判断した。
イベント主催会社の関係者3人は不起訴相当とした。
https://mainichi.jp/articles/20201019/k00/00m/040/290000c
(2021年2月12日 修正6 ;追記)
2021年2月11日5時0分に朝日新聞からは、両親と大学の間に和解が成立した、主催会社への訴訟は継続するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出展した日本工業大(埼玉県)と元大学生などに損害賠償を求めて東京地裁に提訴していた男児の両親らが、大学と和解したことがわかった。
和解の成立は20年12月3日付。
大学が両親らに対し、同じ事故を繰り返さないため、▽学生への安全教育を徹底する▽再発防止策を講じる――ことを約束した。
その上で、男児に「哀悼の意」を表して解決金を支払った。
金額は明らかにしていない。
これを受け両親らは、計約1億2千万円を求めて昨年提起した訴訟のうち、作品を作った元大学生2人と指導教員への訴えを取り下げた。
イベントの主催会社への訴訟は継続する。
・・・・・
https://www.asahi.com/articles/ASP2B7DBXP25UTIL05G.html
(2021年7月14日 修正7 ;追記)
2021年7月13日13時5分にNHK首都圏からは、元大学生に有罪判決が下った、担当教員は再び不起訴になっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
安全管理を怠ったとして罪に問われた元大学生2人について、東京地方裁判所は、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
判決で、東京地方裁判所の下津健司裁判長は、「内部で投光器を点灯させ、高熱を感じた時点で、燃えやすいかんなくずが取り付けられた作品全体に火が広がることは十分予想できたのに、そのまま放置した。安全管理を怠った程度は相当に大きい」と指摘しました。
そのうえで、「大学教員や上級生から適切な指導がされておらず、2人だけを強く非難できない」として、禁錮10か月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
この火災で業務上過失致死傷の疑いで書類送検された大学の担当教員は、検察審査会の不起訴不当の議決を受けて検察が捜査を行い、再び不起訴にしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210713/1000067240.html
7月14日付で毎日新聞東京版からは、被告2人は電気ストーブに似た温かさを感じていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
弁護側は「白熱電球から発火することは予見できなかった」と無罪を主張し、2人が火災の危険性を認識していたかが争点だった。
判決は、点灯から数分の間、「電気ストーブに似た暖かさを感じた」などと2人が公判で説明したことから、「高熱を発する投光器の性質や、可燃物が接触すれば発火することを十分に認識していた」と判断した。
下津健司裁判長は、「わずかな注意を払えば火災の発生を十分に予見できた。過失は重大」と述べた。
https://mainichi.jp/articles/20210714/ddm/041/040/143000c
7月13日付で毎日新聞東京版からは、出火危険を覚えるほどの熱量は感じていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
検察側は「高温の電球表面に木くずが接着して火災が生じることは容易に予見できた。投光器を漫然と放置した重大な過失が認められる」と主張。
弁護側は、2人が投光器を使ったのはこの日が初めてだったとし、「点灯した際に光と熱は感じたが、出火の危険性を覚えるほどの熱量は感じていなかった。火災は予見できなかった」と無罪を主張していた。
https://mainichi.jp/articles/20210713/dde/041/040/032000c
7月13日16時54分に産経新聞からは、再現実験では電球に一定量の木くずが接触した場合に出火したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
下津裁判長は判決理由で、当時は未成年で日本工業大(埼玉県)の1年生だった2人がオブジェ内に設置した投光器について、再現実験の結果、点灯して放置しただけでは火災にはならないが、電球表面の中央部に一定量の木くずが接触すれば発火すると指摘。
2人は投光器が高熱を発していたと認識しており、子供らがオブジェで遊んでいたことで木くずが動き、火災が発生する危険性を予見できたと述べた。
一方、「教員や上級生から適切な指導がなく、両被告のみを強く非難するのは相当ではない」とも言及した。
https://www.sankei.com/article/20210713-OIK7GM44QJITHKOQKHLSHLIPZY/
(ブログ者コメント)
産経新聞に掲載されている再現実験の件、過去に修正1では「白熱灯にオガクズをかけて実験した」、修正2では「投光器を木くずで覆って実験した」といった情報を紹介スミ。
ただ、「接触していなければ発火しなかった」と読み取れる実験結果の報道は、今回、初めて目にした。
(2022年9月14日 修正8 ;追記)
2022年9月13日18時34分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、高裁は元大学生2人に対し一審地裁での重過失致死罪を認めず単なる過失致死罪として簡裁への移送を言い渡したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元大学生2人の控訴審判決が13日、東京高裁であった。
大善裁判長は重過失を認めず、過失致死傷罪を適用。
禁錮10月、執行猶予3年とした一審東京地裁判決を破棄し、東京簡裁への移送を言い渡した。
一審判決は、投光器を点灯したまま放置した注意義務違反があり、「わずかな注意を払えば火災を十分予見できた」として重過失を認定した。
大善裁判長は、大学1年だった2人が作品展示の責任者ではない点や、当番として火災当日に初めて来場し、指導教員や3年生の学生リーダー、主催者側から投光器の危険性について説明を受けたこともなかった点を重視。
わずかな注意を払えば発生を予見できたと認めるのは困難」とし、罰金刑となる過失致死傷罪が成立すると結論付けた。
男児の両親は判決を受け、「到底納得できない結果。これまでの6年間の経過にむなしさを感じている。被告らには改めて過ちを認め、事故に真摯(しんし)に向き合ってほしいと願っている」とのコメントを出した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/36ee187ac71953bb3946a6763679d498f86a236d
9月14日付で毎日新聞からは、過失致死罪は罰金刑ゆえ簡裁でやり直しとなるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
重過失致死傷罪の法定刑の上限は5年以下の懲役または禁錮だが、過失致死傷罪は罰金50万円以下。
罰金刑が対象の刑事裁判は簡裁が管轄となるため、検察と被告側の双方が上告しなければ、審理は今後、東京簡裁でやり直されることになる。
https://mainichi.jp/articles/20220914/ddm/041/040/104000c
2020年10月9日15時13分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととしから3年続けて高校生が溺れて死亡する事故が起きている千葉市美浜区の海岸で、水難学会の専門家による現地調査が行われ、急激に深くなっている場所や複雑な水の流れがあることが確認されました。
千葉市美浜区にあるZOZOマリンスタジアム近くの海岸では、ことし8月、立ち入り禁止になっている堤防から海に飛び込んだ男子高校生2人が溺れて死亡するなど、おととしから3年続けて高校生が死亡する水難事故が起きています。
9日、水難学会の専門家や依頼を受けた消防のダイバーなどおよそ30人が現地調査に訪れ、現場で黙とうをささげたあと、堤防に沿って水深を測ったり黄緑色の粉を海に流して流れを調べたりしました。
その結果、堤防の中心部付近では深さが3メートルほどまで急激に深くなる場所があることや、沖にむけた流れと堤防にぶつかって反射する流れが入り組んでいることがわかったということです。
調査を行った水難学会の斎藤秀俊会長は、「一見、浅瀬が続いているように見えるが急激に深くなっている部分があり、予想以上の深さに焦って溺れてしまった可能性もある」と話していました。
また長岡技術科学大学大学院の犬飼直之准教授は、「複雑な流れが発生していて、溺れた際に顔を出して呼吸することが難しかったおそれがある」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20201009/1080012472.html
(ブログ者コメント)
〇今年の事故は下記報道記事参照。
(2020年8月17日21時43分 千葉日報 ;堤防全景の写真付き)
17日午後3時20分ごろ、千葉市美浜区美浜1のZOZOマリンスタジアム付近の遊泳禁止区域で「男性2人が溺れている」と、目撃した女性から110番通報があった。
いずれも男子高校生で、船橋市の男子生徒はすぐに引き揚げられたが、意識不明の重体。
行方不明となっていた市川市の男子生徒は、午後7時ごろに海中で心肺停止の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。
千葉西署などによると、同じ高校に通う男子生徒3人で現場を訪れ、沖に延びる堤防から2人が海に飛び込んだ。
2人は流され、浦安市の男子生徒が海に入り、船橋市の生徒を救出したという。
同署は浦安市の生徒から、詳しい事情を聴いている。
3人は当時、水着姿だった。
警察と消防、海保が捜索活動に当たっていた。
現場は同スタジアムの裏側にあり、遊泳が禁止されている。
付近では昨年と2018年の夏にも、海に入った男子高校生が溺死する水難事故が起きている。
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/715142
〇一昨年の事故は下記報道記事参照。
(2018年7月31日21時1分 産経新聞)
31日午後4時45分ごろ、千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアム裏の堤防付近の遊泳禁止エリアの海で17歳とみられる少年が流されているのが発見され、約1時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。
死因は溺死とみられる。
千葉西署によると、付近にいた外国人観光客らが少年を岸近くまで引き上げたが、すでに意識不明の状態だった。
少年は男女4人で午後2時ごろに現場付近にやってきて、海水パンツを着用して堤防から海に飛び込んで遊んでいたという。
https://www.sankei.com/affairs/news/180731/afr1807310031-n1.html
〇昨年の事故の報道記事は見つからなかった。
2020年10月11日19時33分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
八ッ場ダム(群馬県長野原町)の「八ッ場あがつま湖」周辺で運行している水陸両用バスが9日昼前、湖に水しぶきを上げて入る際、フロントガラス(縦1メートル、横2・5メートル)にひびが入った。
乗客21人と運転手、ガイドにけがはなかった。
町の委託を受ける日本水陸両用車協会は1日5回の運行を当面休み、予備の水陸両用バスによる再開を検討している。
同協会によると、陸を走行中にガラスに飛び石が当たって目視で分からない程度に破損し、入水時の水圧でひびが広がったという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201011-OYT1T50143/
八ッ場あしたの会のHPには、フロントガラスが割れたなどと記された10月10日付の上毛新聞記事が転載されていた。
9日午前11時ごろ、八ッ場ダム(長野原町)のダム湖「八ッ場あがつま湖」の湖上や周辺で運行している水陸両用バス「八ッ場にゃがてん号」が、川原湯地区で勢いよく水しぶきを上げて入水する「スプラッシュ」をしたところ、フロントガラスが割れた。
乗客21人と運転手、ガイドにけがはなかった。
運行の安全確保のため同日午後から臨時運休し、当面は運休するという。
運行を担う日本水陸両用車協会(東京都)によると、陸を走行中に運転席前のガラスに飛び石が当たり、目視では気付かない程度の破損があったとみられ、通常通りスプラッシュした時に水圧でガラスが割れたという。
80分の予定だった乗車時間を50分に短縮し、乗客に一部料金を払い戻した。
フロントガラスは縦1㍍、横2.5㍍ほどで、特注のため現時点で納品のめどが立っていない。
予備車両として別の水陸両用バスの運行を考えているという。
同協会は「ご迷惑を掛けて申し訳ない。できるだけ早期に再開できるように努める」としている。
2020年10月9日5時30分にYAHOOニュース(スポニチアネックス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
お笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤司(41)が、群馬県で行われたフジテレビのバラエティー「でんじろうのTHE実験」のロケで、背骨を折るなど全治2~3カ月の重傷を負ったことが8日、分かった。
関係者によると、事故は8日午後2時ごろ発生。
「エアバッグをお尻で爆発させたら宙に浮くことはできるか?」という実験を行った際、斎藤が地上1メートル30ほどの高さまで浮き上がった。
その後、右手から落下し、さらに左腰を強く打った。
県内の病院に搬送され、エックス線などの検査を受けた結果、「第11胸椎の圧迫骨折」と「右手首捻挫」と診断された。
番組の制作関係者は、「番組側は、スタッフによる事前検証では30センチも浮かなかったとタレント側に説明したようだ」とした。
斎藤は検査後、帰京。
腰の痛みはあるものの、通常会話ができることから、9日以降も仕事を予定通り行うことを希望しているという。
「担当の医師からは、痛みは1カ月ほど続くが、日常生活に支障はないと説明を受けたと聞いています」(同関係者)という。
所属の吉本興業は事実関係について「その通りです」とした上で、「予定通り仕事を続けるか、治療に専念するかは検討しているところです」と話した。
フジテレビは本紙の取材に「現在、事実関係を確認中です」と回答した。
▽第11胸椎骨折
背骨は上から頸椎(けいつい)7個、胸椎12個、腰椎5個の計24個の骨が連なっている。
圧迫骨折する場所で多いのは第11胸椎から第2腰椎まで。
一般的治療はコルセットなどを装着して安静にする。
【最近のテレビ番組撮影中の事故】
▽17年9月 俳優の滝川英治がBSスカパー!ドラマの撮影中、自転車に乗ったシーンで転倒。脊髄損傷。
▽19年5月 お笑いコンビ「ANZEN漫才」みやぞんが日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」の火の輪くぐりで左足首をひねる事故。左足首の距骨(きょこつ)が約7ミリ欠ける。
▽同9月 お笑いトリオ「ネルソンズ」の青山フォール勝ちがTBS「笑いが無理なら体張れ」で腕をひねり右肩甲骨関節窩(か)骨折。
▽同11月6日 俳優の佐野史郎が日本テレビ「ガキの使いやあらへんで!!年末スペシャル」でペットボトルが破裂する力で空中に浮く企画で第3腰椎骨折。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fefa9e5012b752af91fbb905352b5d945daeff7c
10月10日8時6分にYAHOOニュース(スポーツ報知)からは、保護具は着用していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関係者によるとヘルメット、肘当て、膝当てを装備し、下にはマットも敷いていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1caa547f0115eb01d1ee6c0eef127fc2f95eac9
10月9日13時42分に朝日新聞からは、でんじろう先生が監修した実験ではなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
フジテレビは9日夕、番組ホームページ上で「制作スタッフがシミュレーションを重ねるなど、さまざまな安全対策を講じてはおりましたが、結果として安全対策が行き届いておらず、斎藤さんが負傷された事態を重く受け止めております」、「今回の実験はでんじろう先生の監修のもとに行ったものではございませんでした」とのコメントを出した。
https://www.asahi.com/articles/ASNB94GDFNB9UCVL015.html
10月9日21時1分にYAHOOニュース(週間女性PRIME)からは、フジテレビの番組では過去にもエアバッグ破裂ネタで若手時代の松本人志氏が顔面に火傷を負っているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
お笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤司が、番組収録中の事故で大ケガを負ったことがわかった。
「10月8日に群馬県内で行われたフジテレビ系の『でんじろうのTHE実験』のロケで、“エアバッグをお尻の下に敷いて爆発させた風圧で身体を浮かせる”という企画でした。
スタッフによる検証実験では30㎝ほどだったのが、斎藤が臨んだ際には1m以上も浮かび上がり、そのまま落下して身体を強打したのです」(スポーツ紙記者)
すぐに病院に搬送された斎藤は、右手首の捻挫と背骨の圧迫骨折で全治3か月と診断された。
現在はコルセットを装着してスケジュール通りの仕事をこなしているという。
彼の妻のブログによると、斎藤は怒るでもなく、逆に《スタッフさんに申し訳ない》と番組と関係者を気遣っているという。
一方のフジテレビはというと事実を確認し、「誠意をもって対応してまいりたい」と謝罪したのだった。
「フジテレビの番組における事故と言えば、1998年の『めざましテレビ』で避難器具の体験レポートをしていた菊間千乃アナが、5階から転落した事故が思い出されます。
命こそ助かったものの、腰椎などを骨折する、完治まで1年を要する重傷を負いました。
また1993年の『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』では、ゲスト出演していた香港の人気ロックバンドメンバーが撮影セットから転落して頭部を強打。病院に緊急搬送されるも後日、帰らぬ人に。
番組は打ち切りとなったのです」(前出・スポーツ紙記者)
さらに遡ること1991年、ダウンタウン・松本人志も同局の事故に巻き込まれて大ケガを負った過去がある。
今年8月23日放送の『ワイドナショー』でも、番組収録のトラブルをテーマにトーク展開があると、話を切り出した。
《オレ、この局でやらされた、あれやわ~。あれは一番きつかったよ。
“なんだろうくん”のメークをさせられて、いろんな謎にチャレンジするの。
事故った瞬間に出てくるエアバッグ(が開くのを、顔を間近に出して)を待てと》
【顔面血だらけになった松本】
「『ごっつええ感じ』放送スタート後すぐに起きた、いわゆる“エアバッグ事件”ですね。
視聴者からの素朴な質問にダウンタウンの2人が身体を張って答えを導き出す企画で、この時まだ珍しかった“エアバッグがどのくらいの衝撃で作動するのか”を実証するものでした。
最初はハンマーなどで車体を叩くも全く反応せず、最後に巨大丸太をぶつけると見事にエアバッグが作動。
ところが、次の瞬間には浜田(雅功)さん1人の絵に切り替わり、そのまま松本さん抜きでコーナーを締めてしまったのです」(放送作家)
それもそのはず、エアバッグ作動時の摩擦熱と衝撃をモロに受けた松本の顔は、火傷を負って腫れ上がり血だらけに。
そんな顔面を公共の電波に晒すわけにはいかず、何事もなかったかのように番組を終わらせたのだった。
「事故後には、周囲には見られないように顔を隠して病院へ向かい、結果は軽度の火傷だったそうですが、しばらくは顔もろくに洗えない日々。
松本さんは事故が起きた時、“もう、テレビに出られない顔になってるんじゃ”と、本気で心配したそうです。
今でこそ、ネタとして笑い飛ばしているエアバッグ事件ですが、まだ若手だった当時は“スタッフは完全に信用したらアカン”と心に刻んだのだとか。
それでも、お蔵入りも検討されたV(VTR)ですが、松本さんは“できるところまで放送してや”と、流石の芸人魂でしたね」(前出・放送作家)
フジテレビは、スタッフを気遣った斎藤の心意気に応えた番組作りをしてほしい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8b3c4d225b69f9b1f380a27833978a74ecc1cdf
2020年9月19日17時25分にALBAから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日行われた国内女子下部のステップ・アップ・ツアー「ユピテル・静岡新聞SBSレディース」の第2ラウンドで、コース管理車両と乗用カートが接触する事故が発生。
選手1名が負傷して大会を棄権した。
事故の発生場所は、会場である静岡カントリー浜岡コースの指定打撃練習場からクラブハウスへ向かう道路上。
コーススタッフが運転する選手送迎用の乗用カートが、コース管理用のローラー転圧機を牽引するトラクターと正面から接触し、運転していたスタッフが右上腕打撲、搭乗していたステップ通算1勝の25歳・石山千晶が右手小指打撲を負い、第2ラウンド開始前に大会を棄権した。
石山は初日を終えてイーブン・13位タイにつけていた。
事故発生場所の道路は一方通行とする運用をしていたが、コース管理作業中のトラクターが逆走で進入した結果、事故が発生した。
今後は、事故発生箇所にスタッフを配置しての交通整理、「一方通行」や「進入禁止」箇所に看板を設置するなどして再発防止に努めるという。
2019年6月の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」最終ラウンドでは、日本ゴルフ協会(JGA)関係者が乗ったカートが最終組のカートを追い抜こうとした場面で接触し、当時アマチュアの古江彩佳が積んでいた3番ウッドが破損する事故が起きていた。
https://www.alba.co.jp/tour/news/article/no=157724
9月19日17時46分にYAHOOニュース(ゴルフダイジェスト)からは、ブレーキをかけてカートは止まったが、トラクターは急勾配と自重で止まり切れなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きたのは午後4時30分頃。
発生場所の管理道路を一方通行とする運用をしていたが、作業中のトラクターが逆走で進入。
乗用カートならびにトラクターは互いにブレーキをかけ、乗用カートは完全に停止したが、事故発生場所の急勾配と自重により、トラクターは完全に停止することができず、接触したという。
大会側は事故発生場所にスタッフを配置し、通行する車両の交通整理を行うなどの再発防止策、注意喚起を行うことも、あわせて発表した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0a2e722fe2ab38564e172fa1e6260ac17a4481d
(ブログ者コメント)
トラクターは、どのようにして一方通行道路に入ってきたのだろうか?
気になって調べてみたが、その点に触れた記事は見つからなかった。
「事故発生場所にスタッフを配置」という対策から考えると、芝生から道路に出てきたのではなく、道路分岐点で道を間違えたのかもしれない。
もしそうだったとすれば、スタッフに一方通行情報は周知されていたものの、短期間に限ってのルール変更ゆえ、ついウッカリ・・・ということもあり得る話しだ。
最初から一方通行看板を設置していたらと、関係者は悔やんでいることだろう。
2020年9月13日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10997/
(2020年9月24日 修正1 ;追記)
2020年9月16日21時15分にFNN PRIME(福島テレビ)から、協議会で対策が話し合われたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故のあった猪苗代湖・中田浜のある福島県会津若松市の湊地区で行われた行政機関と住民などが参加した協議会。
9月6日、猪苗代湖で遊泳していた8歳の男の子を含む4人がクルーザーに巻き込まれ死傷した事故を受け、利用客の安全確保に向けて話し合いが行われた。
会津若松市基幹集落センター協議会では、再発防止に向けてボートなどの航行エリアと遊泳エリアについて改めて周知することを決め、今週中にも注意喚起の看板を設置することにした。
湊町観光協会の会長:
「(利用区分などを)どういうふうに周知・徹底したら良いかということを本当に真剣になって考えて、まずやること。そうでないと、亡くなってしまった方に申し訳ない、そういう気持ちでいっぱいです」
福島県会津若松建設事務所・富永企画管理部長:
「(今後)ブイを設置して安全な利活用を図るような具体策もしていきたい」
協議会では事故の原因が分かり次第、湖の利用区分についても見直しを検討したいとしている。
https://www.fnn.jp/articles/-/85742
9月18日21時30分にNHK福島テレビからは、看板やブイが設置されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月18日、福島県・猪苗代湖の中田浜で進められた看板の設置作業。
9月6日にクルーザーに巻き込まれて4人が死傷する事故がおきたことから、福島県や住民などで作る協議会が設置を決めた。
看板には浜の利用ルールのほか、船舶の航行区域や進入禁止エリアが表示されている。
また、船舶は航行区域に出るまで徐行運転をすることなど注意も呼びかける。
福島県 会津若松建設事務所・富永企画管理部長:
「(利用期間中は)観光協会等の方も見張り・パトロールや拡声器でみなさんに注意を呼びかけるということも引続き行ってまいります」
湖面には船舶を誘導するブイも新たに設置され、事故防止に向けた対策の強化が進められている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/316f75359fbfca85c9a60eefe056c764f176777f
(2020年12月24日 修正2 ;追記)
2020年12月23日21時40分に読売新聞からは、ネットで父親が中傷されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した小3男児の両親の代理人弁護士は23日に記者会見を開き、インターネット上で「危ない場所で子どもを泳がせていた親が悪い」などと中傷する書き込みがあると指摘した。
「4人はボートが徐行すべき区域にいた。ボート側が注意する必要があった」と主張し、事故の目撃情報の提供を呼びかけている。
福島県警は業務上過失致死傷容疑で捜査しているが、事故を起こしたボートの特定には至っていない。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201223-OYT1T50257/
12月24日0時35分に毎日新聞からは、母親は両足を失っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
弁護士によれば、自身も両足を失う大けがをした母親は、「急に大きなエンジン音が聞こえ、一瞬の出来事だった。クルーザーはスピードが出ていた」と話しているという。
また、離れた場所で水上バイクを操縦していた父は、走り去るクルーザーを目撃したという。
父親はインターネット上の中傷により精神的に追い詰められたといい、「瑛大を失ったことが何よりもつらく、絶望した」とコメントした。
一家の知人らは23日、事故に関する正確な情報発信と情報提供を呼びかけるためのホームページ(https://team-eita.com/)を開設した。
https://mainichi.jp/articles/20201223/k00/00m/040/245000c
12月23日16時8分にNHK福島からは、母親は治療のため両足を切断したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で負ったけがの治療のため、母親の舞子さんも両足を切断したということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20201223/6050012798.html
2020年9月10日12時25分にYAHOOニュース(南日本新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
南さつま市の河口で9日午後、泳いでいた男性が沖に流され死亡した。
9日午後4時過ぎ、「南さつま市の万之瀬川の沖で4~5人が大声を出している。溺れているのではないか」と、釣りをしていた人から海上保安部に通報があった。
沖に流されたのは男性(20代)4人で、自力で陸に上がれなかった2人は漁船などに救助されたが、1人が死亡した。
死因は水死だった。
救助されたもう1人の男性は意識もあり、命に別条はないという。
死亡した男性らは当時、男女10人で釣りをしていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/27bc1c7b9b8cf4ba14f3ea3f71aea761df3b14d7
9月10日10時0分にYAHOOニュース(南日本新聞)からは、7人で遊泳中に4人が流された、4人は救命胴衣を着用していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後4時5分ごろ、南さつま市の吹上浜の万之瀬川河口付近で、遊泳中の男性4人が沖に流されていると118番があった。
鹿児島市照国町、自営業男性(27)が意識不明で救助され、搬送先の病院で死亡が確認された。
20代男性も救助され、搬送されたが、意識はある。
残る2人は自力で陸に上がった。
串木野海上保安部によると、4人は救命胴衣を着けていなかった。
知人男女10人で河口左岸に釣りに来ていた。
うち7人で付近を遊泳中に4人は流された。
自営業男性と男性は北西約2キロ沖合で発見された。
自営業男性は第10管区海上保安本部のヘリが海上からつり上げ救助、鹿児島市内の病院に搬送された。
男性は漁船が救助した。
現場は当時、晴れてうねりはなく引き潮だった。
河口付近の釣り客が通報した。
付近住民によると、吹上浜は岸から沖へ向かって流れが速くなる離岸流がよく発生し、遊泳禁止になっているという。
南さつま市加世田益山の会社役員(66)は午後5時ごろ、海岸清掃のため仲間と吹上浜に集まった。
警察や消防など約30人、漁船2隻が捜索中で騒然としていた。
「人が流されたと聞き、離岸流で流されたとすぐに思った」と危険性を指摘した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5d38576d5f8d109ada999947ed9e804d24a1ee8
9月11日6時30分に南日本新聞からは、河口流にのまれた可能性があるなど、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
南さつま市の万之瀬川河口付近で9日、遊泳中の男性4人が沖に流され、1人が死亡した。
当時、波が高くないにもかかわらず、沖合に2キロほど流されていることなどから、専門家は河口流にのまれた可能性を指摘する。
河口付近は流れが複雑で、「遊泳や横断はやめて」と注意を呼び掛ける。
河口流は、川の流れ(河川流)と浜から河口へ向かう流れ(海浜流)、潮の干満が組み合わさり発生する。
海岸環境を研究する鹿児島大水産学部の西隆一郎教授は、「河川の流量が多く、川幅が狭まる所に強い流れができ、1キロ以上沖に流されることがある」と話す。
沖へ向かう強い流れには、ほかに離岸流もある。
浜辺に打ち寄せた波が行き場を失い、波の間から沖へ向かう流れで、巻き込まれると数百メートル流される。
波がなければ発生しにくく、吹上浜など、海岸線が長く遠浅の海にできやすいのが特徴だ。
河口流と離岸流は、発生のメカニズムは違うものの、局所的にできる沖へ向かう強い流れという点が共通する。
第10管区海上保安本部や西教授は、「巻き込まれたら流れに逆らわず、岸と平行に泳いで抜け出して」とした。
地元住民は「万之瀬川河口は危険」と口をそろえ、遊泳禁止になっている。
2007年6月には、川を渡っていた若者4人の1人が深みにはまり、助けようとした仲間の男性が水死。
1986年9月にも、歩いて渡っていた中学生3人が流され死亡する事故が起きた。
近くのカフェ店員中村M子さん(53)は、幼少時から泳いではいけないと口すっぱく教えられた。
「砂がヘドロ状で足をとられやすい。流れの速さに気付かず戻れなくなり、救助された人も多い」と話す。
10管によると、県内で15年~19年の5年間、計11人が遊泳中や磯遊び中に、河口流や離岸流とみられる流れに巻き込まれた。
https://373news.com/_news/?storyid=125570
(ブログ者コメント)
今から5~6年前になるだろうか、銚子の大衆割烹にふらっと入った際、そこの大将から以下のような話しを聞いたことがある。
『東日本大震災時、銚子は津波にやられなかった。それは利根川の流れが海にまで続いているから。そのせいで津波は銚子を迂回する形で飯岡に押し寄せた』
今回の事例に接し、改めて河口流の勢いの強さを再認識した。
2020年9月6日20時15分に朝日新聞から、事故を起こしたボートの写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時ごろ、福島県会津若松市の猪苗代湖で「ボートが人を巻き込んで、けが人がいる」と110番通報があった。
県警によると、千葉県野田市の瑛大(えいた)君(8)が死亡。
ほかに母親(35)と兄(10)、栃木県栃木市から来ていたもう1家族の男児(8)も巻き込まれ、重軽傷を負った。
県警や消防などによると、2家族のうち4人が、湖西岸の中田浜の沖合200~300メートルで泳いでいたところ、10人ほどが乗れるモーターボートが突っ込んだという。
県警によると、現場はボートが航行できる区域で、県警が事故原因を調べている。
近くには湖水浴場があるが、今年は新型コロナウイルスの影響で開設が中止されていた。
「どうしてあそこで泳いでいたのか」。
事故を起こしたボートを操船していた男性の知人(39)は驚いた様子で話した。
会津若松署によると、モーターボートには10人が乗っていた。
署によると、この日、男児らは2家族で猪苗代湖を訪れ、浜や水の中で遊んでいた。
例年、夏には近くに湖水浴場が開設されるが、新型コロナウイルスの影響で中止された。
https://www.asahi.com/articles/ASN964RHNN96UGTB002.html
9月7日1時46分に読売新聞からは、ライフジャケットを着用して泳いでいた、例年なら遊泳区域ブイがあるが今年はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警会津若松署の発表などによると、事故当時、瑛大君らは2家族で、ライフジャケットを着用して泳いでいた。
瑛大君らは、近くを通り過ぎたモーターボートと接触し、スクリューに巻き込まれた可能性が高いという。
死亡した瑛大君の兄は、本紙の取材に「ボートは結構スピードが出ていた。僕はちょっと離れていたから大丈夫だったけど、ボートが通り過ぎたら弟がいなくなっていた」と声を震わせた。
現場から近い陸にはレジャー用ボートが発着する「中田浜マリーナ」があり、船が頻繁に行き来していた。
現場近くの中田浜でバーベキューをしていた会社員男性(41)は「例年なら遊泳区域が分かるよう沖にブイが浮かべてあるが、今年はブイがなかった」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200906-OYT1T50150/
9月7日21時0分にYAHOOニュース(福島テレビ)からは、体の一部を捜索中という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故から一夜明け行われた現場検証。
警察が水中ドローンを投入し、見つかっていない瑛大くんの体の一部などを捜索した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/31ce15cd5534dd6c7445dfe48f7063bd6bea2147
9月7日付で毎日新聞東京版からは、沖は波が荒かったのでボートや水上バイクは浜の方に集中していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航行中の小型クルーザー(全長約12メートル、幅約3メートル)が遊泳中の4人を巻き込んだとみられる。
現場付近で水上バイクに乗っていたという50代男性によると、この日は午前中からボートや水上バイクが多かったという。
「より沖に出ると風が強くて波も荒い。みんな穏やかな浜の方に集中していた」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20200907/ddm/041/040/063000c
9月6日19時18分にNHK福島からは、例年は家族連れでにぎわう場所だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
猪苗代湖の中田浜は、例年、湖水浴場が開設され大勢の家族連れでにぎわう場所ですが、ことしは新型コロナウイルスの影響で湖水浴場の開設が中止されていました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20200906/6050011608.html
9月8日8時35分に福島民友からは、現場水域の利用ルール解説図付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した男児の父親が運転するボートで浜から200~300メートル離れた現場周辺に到着。
けん引したバナナボートと4人を降ろした後、父親のボートは現場を離れたという。
県警は4、人の周辺に旗などの目立つ物があったのかなどを調べている。
https://www.47news.jp/localnews/5232465.html
9月7日11時41分にYAHOOニュース(福島中央テレビ)からは、4人は現場到着後まもなくクルーザーに巻き込まれたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると4人は、男の子の父親が操縦するボートで浜辺から2~300メートル離れた沖に到着後、間もなく、別の男性が操縦するクルーザーに巻き込まれていたことがわかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/582de2dfc8a713e21e36a9139c115fcb839b2eb1
9月7日20時0分にYAHOOニュース(J-CASTニュース)からは、4人はジェットスキーをするために待機中だった、事故現場が船舶航行区域外であればボートに徐行義務があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
家族らは、他の家族の水上バイクや他の客のボートで次々に運び出された。
しかし、男児はすでに死亡して浮いており、スクリューに巻き込まれた可能性がある。
事故に巻き込まれた家族らは、なぜ沖合で泳いでいたのだろうか。
この点について、会津若松署の副署長は7日、J-CASTニュースの取材にこう話した。
「被害者の家族は、ジェットスキーをしようとしていて、ボートに引っ張って行ってもらうため、沖にプカプカ浮いていたと聞いています。
どのくらい沖かは、幅を持たせて、中田浜から東に200~300メートルと発表しました」
中田浜では、県の条例で、船舶航行区域は、「沖合300メートル以遠」と決められている。
会津若松地方広域消防本部の消防指令センターに聞くと、事故現場は、中田浜から東に約150メートル沖だったという。
事故が起きたのは、船舶航行区域の中か外かは、はっきりしていないが、会津若松署の副署長は、「もし船舶航行区域外だった場合は、ボートは徐行しないといけません。ボートの速度については、まだ特定できていませんが、この点は、捜査のポイントになると思います」と話した。
飲酒・無免許運転ではなかったとしている。
事故当時は、風が強くて波立っており、沖に出過ぎると波が高いので、ボートなどは浜近くを走る傾向があったという。
ライフジャケットを着けていれば、ボートから見えやすいが、波立っていると見えにくくなる可能性もあり、どのような状況で事故が起きたのかは、まだよく分かっていないようだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d9ee939a645001c634c0ee1d6e67f7583cd58d3
9月8日付で河北新報からは、事故現場は船が航行区域に行くためのエリアであり、遊泳エリアではなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島県によると、中田浜は入り江で、陸から300メートル以遠の沖合がプレジャーボートで楽しむ船舶航行区域に設定されている。
中田浜は水深が深く、湖水浴場と遊泳エリアは入り江東側の一部に限定。
船舶が発着するマリーナや桟橋付近は、プレジャーボートが船舶航行区域と陸を往来するエリアになっている。
会津若松署の調べで、事故現場は沖合200~300メートルとみられ、遊泳エリアではない可能性が高い。
同署は詳しい場所の特定を急いでいる。
県によると、湖水利用区分は県や県警、地元機関による協議会が設けた自主ルールで、法的強制力はない。
中田浜には船舶航行区域を示すブイはないという。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202009/20200908_63026.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
9月8日10時48分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、現場は船舶中心で泳ぐ人はあまりいなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島県条例では、船舶が遊泳区域を航行した場合は罰則があるが、航行区域で人が泳ぐことに決まりはない。
特に中田浜周辺は水深が深く、遊泳客の多い南隣の崎川浜と比べ、船舶が中心だという。
湖岸を管理する県会津若松建設事務所は、「船舶が頻繁に往来する場所で、泳ぐ人はあまりいなかったのでは」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4241e4f339d610c23854dc65516bb84da846a2ca
9月8日21時0分にYAHOOニュース(福島テレビ)からは、船は速度全開状態で接触し、接触後も停船せず航行を続けていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Q:速度はどのくらい出ていた?
「全開ですよ、いつも。いつも全開で出ていくんすよ。
ジェットにしてもボートにしても。
いつかは起きるとは思っていました、事故が」
こう話すのは、現場近くにいた男性。
スピードを出し航行するクルーザーを見ていた。
警察などによると、クルーザーは4人と衝突した後も、すぐには停船せず、航行を続けていたとみられている。
事故当時現場近くにいた人:
「(事故後クルーザーは)ずっと出ていってたんですよ。
あれ、なんで戻ってこなかったんだろう、その(衝突の)後ね。わからなかったのかなと思ったんですよね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7ca37a0c854334b1e5fb8dacb445010ad0bccea
9月9日1時0分にYAHOOニュース(福島テレビ)からは、クルーザー以外に2隻のボートも捜査対象になっているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故当時現場近くにいた人:
「3艇出ていったのは見ています(Q速度はどれぐらい?)全開ですいつも」
4人と衝突した後も、すぐには停船をせず航行を続けていたとみられるクルーザー。
捜査関係者によると運転して男性は「人がいたのも分からなかった」と話していて、事故当時、クルーザーとともに2隻のボートが現場付近を航行していたことがわかった。
このため、複数のボートが事故に関与した可能性があるとみて、国の事故調査官がマリーナに置かれた船舶の損傷状況を確認したが、9日までの調査では特定には至らなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0e1e682493fed6838e933c3bf8e07fac80d5520
(ブログ者コメント)
この事故が起きる前、クルーザーや水上バイクが海水浴客の近くを走行する危険行為が2件報じられていた。
猪苗代湖関連事例として紹介する。
(8月18日20時7分 YAHOOニュース;J-CASTニュース 写真付き)
神奈川県鎌倉市内の由比ガ浜で、クルーザーが浜辺に接近して水遊びなどをする親子らの近くを走る動画がツイッターに投稿され、物議を醸している。
白いデッキに黒っぽいボトムのクルーザーが、浜辺から見て左方向から水しぶきを上げながら、サーファーや水遊びする人たちに近づいてくる。
デッキには、水着姿の若い女性ら数人が立って、サーファーらに手を振っている。
クルーザーは、海の中に立つ親子らの近くを通り過ぎ、サーファー1人に水しぶきがかかるほど接近した。
すると、「危ない!」と何度も叫んでいるような声が響き...。
この40秒ほどの動画は、鎌倉市議会の長嶋竜弘議員(無所属)が2020年8月16日夜、ツイッターに投稿した。
ツイートによると、クルーザーは、波打ち際の人がいる直ぐ横を何度も行ったり来たりしたという。
動画は、もう1本あり、2本で計50万回以上も再生されて、様々な意見が寄せられている。
「マジで危ねえ」「何を考えてるのか」「こういう人は免許を剥奪して欲しい」などと厳しい声がほとんどのようだ。
・・・・・
サーファーから『船が来ると波が起きるので、もっと波を立ててくれ』と停泊しているときに声をかけられ、数分ぐらいかけて、何回か浜辺近くを往復したということです。
・・・・・
依頼したサーファーにも問題があり、陸から見えるほど人の近くまでは接近していなかったなどとして、逮捕や書類送検はせず、船長らへの注意・指導に留めた。
免許取り消しもしないという。
・・・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2ff3f8e87bd0059d5425fd2704f8291b5b94256
(2020年9月1日18時48分 YAHOOニュース;FNN PRIME)
海辺に響き渡る、水上バイクのエンジン音。
海水浴客の目の前を、水しぶきを上げ、疾走している。
映像が撮影されたのは、千葉・勝浦市の鵜原海岸。
30日は8月最後の日曜日とあって、多くの家族連れなどが訪れていた。
30日午後2時ごろ、4台の水上バイクが急接近。
砂浜から20メートルほどの辺りを、爆音を轟(とどろ)かせ、わが物顔で走り抜けている。
さらに、くるくると旋回を繰り返し、海水浴客に水しぶきをかけようとしているようにも見えた。
砂浜に向かって突っ込んでくる危険な動きに対し、悲鳴にも似た声が響き渡っていた。
勝浦市役所によると、現場の鵜原海岸は、海開きをしていれば水上バイクなどの乗り入れは禁止。
しかし、2020年は海開きをしていないことから、規制することができないという。
また、勝浦海上保安署によると、当日、通報があり、海岸に駆けつけたものの、水上バイクの特定には至っておらず、水上バイクの利用者らには、安全な航行を心がけるよう呼びかけていくとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c8720da7cba065e128067ebac4ed318ee2b3390
(ブログ者コメント)
以下は、FNN PRIME映像の3コマ。
猪苗代湖や由比ガ浜の事例と違い、鵜原事例は故意の暴走行為だ。
(2020年12月6日 修正1 ;追記)
2020年12月5日12時18分に読売新聞からは、鵜原海岸で危険行為をしていた4人が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水上バイクで急転回したなどとして、勝浦海上保安署は3日、千葉県内の40~50歳代の男3人、東京都の40歳代男の計4人を県迷惑行為防止条例違反容疑で千葉地検に書類送検した。
発表によると、4人は8月30日、千葉県勝浦市鵜原海岸の海水浴場付近で水上バイクに乗り、急転回などの危険航行をした疑い。
第3管区海上保安部によると、管内で迷惑防止条例を適用したのは初めてで、全国的にも極めて珍しいという。
同部は「今後も危険な行為については厳正に対処していく」とした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201203-OYT1T50256/
12月3日17時30分にNHK千葉からは、動画などを元に4人が特定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
目撃者などからの通報や危険な行為を撮影した動画などをもとに地元の勝浦海上保安署などが捜査を進め、4人を特定したということです。
4人は調べに対し、容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20201203/1080012934.html
2020年8月21日18時35分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地で、体を打ちつけたという連絡が同じ遊具で2件相次いだことから、遊園地は休園にして原因の調査を続けています。
問題が起きたのは、コースの水路を乗り物にのって進み、最大11メートルの坂を滑り落ちるのが魅力の「急流すべり」という遊具です。
遊園地によりますと、今月13日に訪れた25歳の女性から19日に連絡があり、遊具を利用した際に体を打ちつけ、病院に受診したところ、ろっ骨にヒビが入っていたということです。
また、今月14日にも子供を抱っこして乗った30代の女性が、落下したあともスピードが緩まず激しく揺れて体を打ちつけたと訴え、肩や首そして腕に痛みがあるということです。
いずれも、坂を滑り降りた先にある、右にカーブしているところで水路の脇にぶつかっていたということです。
遊園地のこれまでの調査では、水位が基準よりも低かったため、遊具が坂を下った時にスピードを十分に落とすことができないままカーブに入ったことが原因ではないかとしています。
遊園地は20日から休園し、すべての遊具の点検を行っています。
華蔵寺公園遊園地の境野園長は、「事故が起きてしまったことを非常に重く受け止めています。けがをされた方が1日でも早く回復することを願っています。このような事故がもう2度と起こらないようしっかりと点検をしてから再開したいと思っています」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20200821/1060007562.html
8月21日6時0分に上毛新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「急流すべり」は、丸太型ボートに乗って水路を進み、最大11メートルの高さから流水とともに滑り下りる遊具。
13日正午ごろに利用した女性(25)は落下後に機体に体を打ち付け、胸にけがを負った。
翌14日午後1時ごろに利用した30代女性も肩や首、腕に痛みを訴え、「落下後にスピードが緩まず、機体が激しく揺れた」と説明しているという。
一緒に乗った2歳の息子にけがはなかった。
30代女性から報告を受けた同遊園地は、同日午後1時20分ごろに水路の水位を点検した。
基準値を下回っていたことから、水量不足のため機体が落下後に十分減速せず、事故につながったとみている。
ただ、13、14両日の開園前の点検では、水位を含めて異常が確認されておらず、詳しい原因を調べている。
同種事故の報告は、これまでないという。
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/234603
8月20日20位15分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
遊園地によると、ボートは車輪付きで、落差約10メートルを滑り落ちる。
13日正午ごろと14日午後1時ごろに、それぞれ利用した25歳と30代の女性が激しく揺れるボートに体を打ち付け、肋骨(ろっこつ)にひびが入ったり、首、肩、腕を痛めたりした。
水路の水位低下が原因でボートの速度が下がらなかったとみられ、詳しく調べている。
女性の1人から連絡を受けた県警が19日、現場の状況を確認したという。
https://www.sankei.com/affairs/news/200820/afr2008200023-n1.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の3コマ。
(2021年8月8日 修正1 ;追記)
2021年8月7日6時6分にYAHOOニュース(上毛新聞)からは、屋内で使用すべきポンプ制御設備を屋外で使っていたため、チリや高温などで接触不良が起き、ポンプが一時停止して水位が下がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
国土交通省の審議会は6日、水を循環させるポンプが一時停止してブレーキに必要な水位が保てず、十分減速しないままカーブに入ったことが原因とする調査報告書をまとめた。
報告書によると、乗り物はレールに沿って滑走し、ブレーキ部分にたまった水の抵抗でスピードを落とす仕組みになっている。
循環ポンプを制御する設備は、ちりなどのない屋内で周囲の温度が50度以下との使用環境の条件があるが、屋外の分電盤の中で使用していた。
ちりの付着や高温などで接触不良が起き、ポンプが一時的に停止したとみられる。
遊園地は事故後に一時休園し、10月から再開したが、この遊具は現在も運休している。
報告書の再発防止策では、循環ポンプを制御する設備の交換などが示されており、今後の再開については検討中という。
市文化観光課は、「(循環ポンプを制御する設備に)ほこりが付着していたことは、日常の管理がなっていなかったと言える。管理のマニュアルなど、見直さなくてはいけない」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b99a389bc45576e357121525424abbed3bf6101f
8月6日18時47分にNHK群馬からは、同じような仕組みの遊具の所有者などに横展開対応が図られるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省の「昇降機等事故調査部会」は6日までに原因などについての報告書をまとめ、公表しました。
それによりますと、事故は水路のカーブで発生し、水の抵抗で減速するため水位を39センチに保つことになっていましたが、事故当時は基準より低くなっていたとみられるということです。
調査の結果、水位を制御する「インバーター」と呼ばれる装置が50度以上の高温となったことなどで一時的に不具合を起こし、水を循環させるポンプが正常に作動しなかった可能性があると指摘しています。
このため、水位が基準を満たさず、乗り物が十分に減速できなかったことが、事故の原因と考えられると分析しています。
調査部会は、同じような仕組みの遊具の所有者などに対し、インバーターやポンプの状況を確認するよう求めていて、国は、自治体などを通じ、周知することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20210806/1060010001.html
(ブログ者コメント)
屋内仕様の設備を、なぜ屋外で使っていたのだろうか?
報告書も含め、その点に言及された記述は見当たらなかった。
ただ、報告書に以下の記述があったので、もしかすると、それまで設置されていた屋外仕様のインバーターを交換するのに、さほど注意を払わず屋内仕様のインバーターに交換した・・・ということだったのかもしれない。
(p14/25)
・事故機については、保守点検業者が平成 30 年 7 月にセーフティー回路の機能((3)参照)が追加されたインバーターに交換している。
・インバーターの使用環境の条件は、塵埃のない屋内、周囲温度は 50℃以下とすることとされている。
https://www.mlit.go.jp/common/001416639.pdf
2020年8月3日20時25分にgooニュース(AFP)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
オーストラリア北西部沿岸沖でシュノーケリングをしていた観光客の女性が、クジラの尾にぶつかり重傷を負い、病院に空路搬送された。
医療関係者が3日、明らかにした。
事故は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているインド洋のニンガルー・リーフ付近で発生。
応急処置の普及活動などに取り組む団体「セント・ジョン・アンビュランス」はAFPに対し、女性はパースで緊急治療を受けるために空港に搬送されたと明らかにした。
女性はクジラの尾と衝突し「胸部外傷」を負い、「重傷だが容体は安定している」という。
女性が衝突したのは世界最大魚のジンベイザメだと報じるメディアもあった。
事故が起きたエリアはジンベイザメの他、さらに大きいザトウクジラを間近で見られることで知られる。
どちらの種も、通常はボートや人間に対して警戒心が強い。
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3297190.html
2020年7月8日14時0分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省の社会資本整備審議会は8日、横浜市の遊園地「横浜・八景島シーパラダイス」で昨年8月、停車中のジェットコースターに後続車両が追突し、乗客2人が軽傷を負った事故の調査報告書を公表した。
レールと車体それぞれにあるブレーキ部品が一部でかみ合わず、制動力が低下したのが原因としている。
報告書によると、コースターは、レールに設置された金属製の2本の板の間を、車両の底の部分にある板が押し広げながら通過して摩擦を起こし、ブレーキがかかる仕組みになっている。
運営会社は、レール側にある2本の板の間隔について、メーカーの仕様では6~7ミリに設定することになっているのに、14ミリ以下と基準を広げて管理していた。
過去にけが人を出した事故を踏まえ、ブレーキの衝撃を緩和する目的だったという。
一方、車両側の板に関し、保守点検業者が決めたルールでは、厚みがレール側の板の間隔より狭くなる可能性があり、事故車両では13.1~14.7ミリだった。
レールの板同士の間隔は10~14ミリで、一部に隙間が発生し、ブレーキがかかりにくい状態になった。
事故は昨年8月4日午前11時15分ごろ発生。
23人が乗ったコースターが、停止していた別の車両に追突し、1列目の2人がけがをした。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61278030Y0A700C2000000/
※以下は、当時の報道。
(2019年8月4日23時14分 朝日新聞)
4日午前11時15分ごろ、横浜市金沢区の横浜・八景島シーパラダイス内のジェットコースター「サーフコースター」の車両(6両編成)が、止まっていた無人の車両に追突した。
先頭車両の30~40代くらいの男女2人が安全バーで太ももを打つ軽傷を負った。
運営会社の横浜八景島によると、追突したのはコースターの降車場付近。
降車場に車両が止まっている場合、後続車両は約21メートル手前で停車する仕組みだが、減速はしたものの、何らかの原因で止まらずに追突した。
軽傷を負った2人は施設内で手当てを受けた後、帰宅したという。
コースターは1回の所要時間が約3分。
全長1271メートルで最高時速75キロ、4人乗りの車両が6両連なり定員は24人。
事故当時は23人が乗っていたという。
同社はコースターの営業を中止し、原因を調べる。
https://www.asahi.com/articles/ASM847H5CM84ULOB00C.html
(2020年8月5日 修正1 ;追記)
2020年8月4日12時25分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、事故の前に何度もオーバーランしていた、支配人らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、ブレーキの部品が摩擦ですり減って利きが悪くなっていたことなどが事故の原因でした。
事故の前にも何度もオーバーランが発生していたことから、警察は適切な安全管理を怠ったとして、47歳の支配人と46歳の整備責任者の2人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d21e60d2e1483747a52280e8d2b6a532c31f9c
8月4日11時50分にNHK神奈川からは、整備責任者はブレーキの利きが悪くなっているとの報告を受けていたが大丈夫だと思って甘んじていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、ブレーキの部品が摩耗するなどして停止するまでの距離が長くなっていましたが、その後の調べで、事故の前に従業員がブレーキの利きが悪くなっていることに気づき、整備の責任者らに報告していたことがわかったということです。
警察は、こうした状況を把握しながらブレーキの補修を怠るなど、安全管理に問題があったとして、46歳の整備の責任者と47歳のテーマパークの責任者を4日、業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
調べに対し、いずれも容疑を認め、このうち整備の責任者は「大きな事故が起きていなかったので、大丈夫だと甘んじていた」と話しているということです。
書類送検について、運営する『横浜八景島』は、「今回の事故を重く受け止め、万全の再発防止策を講じたうえで運転を再開しており、今後も引き続き、安全安心の徹底を図ってまいります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20200804/1050011009.html
2017年4月22日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7024/
(2020年3月30日 修正2 ;追記)
2020年3月22日5時30分に神戸新聞から、火入れの方法が場当たり的だった、作業マニュアルが策定された、責任者の区長が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
兵庫県神河町川上の砥峰高原で点火作業中の男性=当時(62)=が全身にやけどを負って後に亡くなった山焼きの事故は、発生から約3年を経て、主催者の川上区の区長(63)が業務上過失致死容疑で書類送検(3日付)された。
山焼きや野焼き中の事故は全国で相次ぐが、関係者の刑事責任を問うケースはまれ。
今後は、神戸地検姫路支部の判断に焦点が移る。
村上春樹さん原作の映画「ノルウェイの森」のロケ地でも知られる砥峰高原は同町の主要観光地。
恒例の山焼きでは90ヘクタールを、おおむね1時間半で焼く。
火を扱うのは経験者4、5人に限る。
2017年4月16日。
男性らは午後2時ごろに頂上を出発し、4方向に分かれて麓へと下りながら火を入れた。
事故は同3時50分ごろ、麓付近で起きた。
周囲が異変に気付き駆け付けると男性が炎に巻かれていた。
全身のやけどで病院に搬送され、6月に亡くなった。
会場にいた関係者によると、事故直前は「火の回りが遅い」との理由で、例年とは異なる対応が散見された。
本部席にいた区長が急きょ点火に加わるなど「場当たり的と言われても仕方がない」状況だったと振り返る。
◇
事故は初めてではなかった。
この5年前にも、別の点火担当者が両手をやけどしている。
「騒ぎにしたくない」という本人の希望で救急車を呼ばず、福崎署にも届けられていなかった。
村の伝統行事で、経験者ほど「けがをするのは本人の不注意」(住民)との考えが根強い。
死亡した男性も過去に火入れの経験があり、住民たちは「火の扱いには慣れていたはずなのに」と困惑していた。
個人の判断に任せ過ぎていたのではないか-。
区や町は死亡事故を受け、18年末ごろに作業マニュアルを策定。
防火帯の設置や装備のチェックなどを義務付け、単独行動や焼き直しの禁止も明文化された。
捜査関係者は、「裏を返せば、こういう対策をもっと早く取るべきだったし、取れた」と話す。
◇
山焼き、野焼きの事故は全国でも後を絶たない。
山口県美祢市の「秋吉台国定公園」では17年2月、枯れ草に火を付けていた当時48歳の男性が焼死。
同3月には熊本県高森町で1人が死亡、同県南阿蘇村で2人が重軽傷を負った。
18年にも島根県の「三瓶山」で、計画外の区域に延焼して車が燃えた。
中には自治体が遺族に賠償するケースもあるが、いずれも関係者への刑事処分は下っていない。
神戸大の大塚裕史名誉教授(刑事過失論)は、「地域の行事で経験者として火を扱うということは、本人の意思による『危険の引き受け』ともみられ、過失犯の成立を阻むことも考えられる」と指摘。
一方で、警察が書類送検した判断については、「事故原因があいまいであればあるほど、『過失を問えないという確証もない』ということになる。違和感はない」とした。
https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/202003/0013210973.shtml
2019年11月2日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10140/
(2020年3月20日 修正1 ;追記)
2020年3月12日付で茨城新聞から、1つの筒で4号玉と2.5号玉を同時に打ち上げたことなどが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
土浦市で昨年10月に開かれた「土浦全国花火競技大会」で打ち上げ花火の一部が地上で破裂し見物客がけがをした事故を巡り、市などでつくる大会実行委員会は11日、原因について「導火線が不良のまま、大小の花火玉が重なり安全距離外まで飛んだ後に破裂したと推定される」とする最終報告を公表した。
同日の市議会全員協議会で報告した。
再発防止策として、打ち上げ場所の変更も検討する。
実行委は原因について、
(1)花火玉の導火線部分に不良があった
(2)4号玉(直径12センチ)と2・5号玉(同7・5センチ)を一つの筒の中で重ねて打ち上げたため、2・5号玉が安全距離外まで飛び破裂した
の2点が重なった可能性があるとしている。
2・5号玉は本来、約80メートルしか飛ばないが、約160メートル飛ぶ4号玉と合わせて打ち上げたため、4号玉に押し上げられて立ち入り禁止区域外の260メートル先の道路上に落下し破裂。
見物客がやけどなどの軽傷を負った。
市商工観光課は「非常にまれな原因による事故」と説明した。
再発防止策として、大会開催基準を見直し、4号玉を筒内に他の玉と重ねて打ち上げることを禁じるほか、導火線不良を防ぐため、自社製造の花火玉を使うよう業者に求める。
打ち上げ場所も東に移動し、安全距離を現在の半径160メートルから200メートル以上に広げる。
昨年は、2018年大会で風に流された花火で11人がけがをした事故を受け、花火数を減らして実施していた。
桟敷席券の払い戻しや次年度の優先販売は行わない予定。
今年は天候が安定する11月7日に開く。
1972年以降続いた10月開催を48年ぶりに見直す。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15839343050543
2020年2月14日23時51分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市は14日、南区藤野にある市藤野野外スポーツ交流施設(フッズスノーエリア)のスキー場で9日、リフトに乗っていた市内の50代男性のスキー板が、リフト下に設置されていた「コース外進入防止ネット」に引っかかり、男性が落下する事故があったと発表した。
男性は肋骨(ろっこつ)などを骨折する大けが。
市は9日、北海道運輸局に報告し、ネットを撤去するなどの安全確認を行ってリフトの運行を再開した。
市によると、「第2ロマンスリフト」に乗っていた男性の左側のスキー先端が高さ約50センチのネットに接触し、約2メートル下に落下した。
市などによると、リフトの下はスキー禁止区域。
看板などで注意を呼び掛けていたが、侵入の形跡が相次いだため、事故の2日前にネットを設置した。
同リフトは支柱間の距離が約94メートルと長く、乗客が多いとワイヤがたわみ、リフトの位置が低くなるという。
発表が遅れたことについて市は、男性の許可を得る必要があったとしている。
市スポーツ局は「安全対策を徹底したい」としている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/393341/
2月14日16時1分にNHK北海道からは、道内スキー場でコース外事故が相次いでいることを受けてネットが設置されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市によりますと、市が運営するスキー場・フッズスノーエリアで今月9日、リフトに乗っていた50代の男性のスキー板が、リフトの下に設置されていたネットに引っかかり、男性が2メートル下に落下しました。
男性はろっ骨や右足の骨を折る大けがをしました。
ネットは、道内のスキー場で、整備されていないコース外での事故が相次いでいることを受けて、コース外への侵入を防止する目的で事故の2日前に設置されたものでした。
事故を受けて、札幌市はこのネットを撤去して、代わりにコース外で滑らないように呼びかける看板を設置したということです。
札幌市は、「リフトのワイヤーが重みでたわんで、座席の位置が通常より低くなってしまったことが、スキー板が引っかかった原因だと考えている。安全対策を徹底していく」としています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200214/7000017951.html
(ブログ者コメント)
ネット設置後、スキー板がひっかからないかテストしていたのだろうか?
テストしていたとしても、乗客多数時を想定してのテストではなかったような気がする。
キーワード ; 危険予知
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。