2018年11月12日8時13分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野県は11日、同県茅野市の旅館「TS温泉」で9日の夕食に除菌洗浄剤が混入したお茶漬けが誤って提供され、食べた埼玉県の40~70代の男女3人がのどの痛みや舌のしびれなどを訴える食中毒があったと発表した。
全員が快方に向かっている。
保健所は、旅館側が、鍋に除菌洗浄剤を入れて汚れを落とした状態の液体を、だし汁と誤って焼きおにぎりにかけてお茶漬けとして提供したことを確認。
同保健所は除菌洗浄剤による食中毒と断定し、11、12両日に調理部門を営業停止とした。
同旅館によると、お茶漬けは10人中8人が口にし、うち3人が大事を取って搬送された。
「お客さまや多くの関係者の皆さまに多大なご迷惑とご心配をお掛けし、おわびする」としている。
調理場内で除菌洗浄剤入りの鍋がだしの鍋の置き場所と近く、注意喚起の表示や周知が不十分だったとして、今後は置き場所を離した上で、配膳と洗浄の時間が重ならないようにするなどの対策を取ると説明している。
(共同)
出典
『食中毒 洗浄剤入りのお茶漬け提供、3人搬送 長野の旅館』
https://mainichi.jp/articles/20181112/k00/00e/040/113000c
(ブログ者コメント)
以下は、当該旅館のHPに掲載されていたお詫び記事の抜粋だが、記事中、事故原因と対策が図解付きで、かなり詳しく説明されている。
起きたことは起きたこととして、該社の安全に対する取り組み姿勢がよくわかった。
さすが大正15年創業の老舗だけのことはある。
・・・・・
【異物混入食中毒事故の概要について】
平成30年11月9日TS温泉にて、ご夕食をされた社員旅行10名のお客様より、宴会コース料理の最後にお出しする“焼きおにぎり茶漬け”の出汁の味がおかしいという報告を受けました。
結論から申しますと、その出汁と思われる液体は実際に調理担当が作った出汁では無く、鍋の焦げを落とす為にお湯と希釈された洗浄剤が入った液体でした。
10名様中8名様が口につけ、内3名様が大事をとって緊急搬送されました。
その後病院での検査し9日中にお戻りになられ、翌日ご出発されました。
【事故原因】
今回の事故の原因と考えられるのは下記の通りです。
(1)今回の事故は、焦げを取るために洗浄剤を入れた鍋の置き場所とお客様に提供するお茶漬けの出汁が入っている鍋のいつもの置き場所が近かった事(2メートル)、及び洗浄剤が入っている鍋に注意喚起の表示及び周知が強くされていなかった為に、サービス担当社員が間違う原因となっておりました。
場所の配置につきましては、後半の調理場見取り図及び洗浄材入り鍋の位置関係をご覧下さい。
本来Aの出汁入り鍋を食事会場近くに移動させるはずが、誤ってBの洗浄剤入り鍋を移動させ、お茶漬けの出汁として使用してしまいました。
また、調理チームスタッフも盛り付け台に移動しており、サービス担当社員が移動させる鍋の把握が出来ませんでした。
(2)最後に食品衛生に関して、厳しい衛生基準検査を外注にて毎月行い続けているという社内の慢心から起こしてしまった事も根底にある原因と感じております。
【今後の改善策】
上記に対応しまして下記に改善策を記載いたします。
(1)に関しましては、
本日より洗浄剤の入った鍋とお客様に提供するお食事の材料が入っている鍋の置き場所を離します。
また、配膳をする時間と鍋の洗浄の時間が重ならないようにします。
さらに、間違いが起きない様々な対策を講じます。
調理場からお客様にご提供する間の安全性に関しましては、調理チームのチェックだけに頼らず、全サービススタッフがお客様に提供前に必ず臭い、味に関してチェックを行う仕組みに変更します。
(2)に関しましては、
社長及び管理監督者の慢心が原因です。
よって、毎月2回行っている全社員参加する全体ミーティングを利用し、今回の事故を教訓とした食品衛生管理を中心とした社員教育の徹底を行います。
・・・・・
2018年10月26日12時10分にテレビ新広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年3月に集団感染がおきた三原市の入浴施設『M温泉』で、新たに基準値を超えるレジオネラ菌が確認され、きょうから、再び営業を休止している。
三原市須波ハイツの入浴施設『M温泉』によると、今月24日の夕方、施設の浴槽から基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたことがわかった。
検査に使われた水は今月15日の定期検査で採取したもので、今のところ、健康被害の報告はない。
「M温泉」では、去年3月に利用客58人がレジオネラ菌に集団感染し1人が死亡、4月に営業を再開したばかりだった。
「M温泉」は、きょうから温浴施設の営業を取りやめ、再検査や配管の洗浄を行っている。
【M温泉・村上支配人】
「一生懸命やってきたんですが残念な結果で、皆さんのまた信頼を裏切るような形になりまして、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」
県と三原市は午後から緊急の会議を開き、今後の対応を検討することにしている。
出典
『三原・M温泉 また基準値超えのレジオネラ菌検出』
http://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000002384.html
10月25日21時45分にNHK広島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この日帰り入浴温泉施設は、2017年3月、利用客57人がレジオネラ菌に感染し、50代の男性1人が死亡したことを受けて、市の処分で、1年にわたって営業が停止された。
施設は再発防止策を講じ、月に1度の水質検査を半年間、実施することを条件に、2018年4月に営業が再開され、9月までは問題はなかったが、10月の検査で、再びレジオネラ菌が検出された。
これを受けて施設は、26日から当面、営業が休止されることになった。
出典
『三原の入浴施設で再びレジオネラ』
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20181025/0002721.html
2018年4月4日付で毎日新聞広島版からは、今年4月、施設再開にあたっての記者会見内容などが、下記趣旨でネット配信されていた。
施設(三原市須波ハイツ1)を運営するM観光は6日、営業再開を前に記者会見した。
会長は、「入浴客の期待を裏切った」と改めて謝罪。
昨年3月の事件発生後、被害者58人のうち5人との示談が今も成立していないことを明らかにした。
集団感染が発生した要因として、市などは、配管内の排水不良やタイルのひび割れ、衛生管理マニュアルの不備を指摘。
M観光は、衛生管理が不徹底だったとして、当時の支配人ら責任者4人を一般職へ降格させた。
支配人に次ぐ監督責任者の営業マネジャーは、問題が起きた直後に依願退職したという。
自身の進退について会長は、「後継者が育った後、退任する」と述べた。
M観光はこの日、感染源とされた4階アイテム風呂などを事件後、初めて報道陣に公開した。
レジオネラ菌の温床となりやすい配管やバルブを交換。
約90人の従業員には、衛生管理や法令に関する研修を受けさせているという。
出典
『三原のレジオネラ感染 M温泉、再開前に会長会見 「入浴客の期待裏切った」 5人と示談、今も成立せず』
https://mainichi.jp/articles/20180407/ddl/k34/040/491000c
※2018年2月1日付で三原市から、昨年の死亡事故に関する報告書が公表されていた。
以下はポイント部分の抜粋。
p20
推定原因(抜粋)
・ 衛生管理運営要領が未作成
・ 衛生管理実施記録が不正確かつ不十分
・ 衛生管理実施状況のチェック体制が不十分
・ 浴槽水の塩素濃度管理が不十分
・ 浴槽水の完全換水,浴槽の清掃・消毒が不十分
・ ジェット水流用循環配管内の完全排水未実施
・ タイル剥離,ひび割れなど菌が付着しやすい状況
・ 配管洗浄が10年程度未実施
p24
改善計画書の検証について
改善計画の検証を行い適当と認めた
○改善計画の内容(抜粋)
・ 衛生管理運営要領,各種記録簿の作成
・ 衛生管理実施のチェック体制構築
・ 浴場清掃を業者委託
・ 完全換水実施(ろ過器無:毎日,ろ過器有:週1回)
・ 循環配管最下部に排水ドレンを新設
・ タイル貼替,ひび割れ・隙間の補修
『日帰り入浴施設におけるレジオネラ症 集団発生事例』
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000194750.pdf
2018年10月22日22時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時5分ごろ、京都三大祭りの一つ「時代祭」が行われていた京都市左京区の平安神宮境内で、行列の馬が暴走した。
観客の女性(76)や手綱を引いていた女性(48)ら、男女4人が負傷した。
警察などによると、観客の女性は頭を強く打って一時意識を失ったが、命に別条はない。
手綱の女性は右足を骨折した疑いがある。
騎乗していた男性(20)、手綱を引いていた別の女性(51)は軽傷。
目撃者によると、平安神宮・応天門の脇の門を馬がくぐった際、騎乗した男性のやりが天井に接触。
反動で根元が馬の腹に当たり、馬が走り出したという。
馬は乗っていた男性を落とし、手綱を持つ女性2人を振り切って観客女性に衝突。
周辺を数100m走り回った後、関係者に取り押さえられた。
出典
『京都 「時代祭」で行列の馬暴走、4人けが』
https://mainichi.jp/articles/20181023/k00/00m/040/110000c
10月22日20時27分にNHK京都からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日は、平安から明治にかけてのそれぞれの時代を象徴する衣装を身にまとったおよそ2000人の行列が、京都御所から平安神宮まで、市内のおよそ4.5kmを練り歩いた。
警察によると、行列の先頭が平安神宮に到着した後の午後3時すぎ、室町時代の武将の行列に参加していた馬が、境内で突然暴れて走り出した。
警察によると、落馬した20歳の男性と手綱をひいていた48歳と51歳の女性、それに観客の76歳の女性の合わせて4人がけがをし、病院に搬送された。
このうち48歳の女性は、馬にひきずられた際に右足を踏まれて大けがをしたおそれがあるほか、観客の女性は、50mほど離れたところから走ってきた馬に後ろから突き飛ばされ、頭にけがをしたという。
いずれも命に別状はなく、ほかの2人もけがの程度は軽いとみられるという。
目撃者の話などから、男性が馬に乗って門の通用口をくぐる際、持っていたやりが馬の体にあたったとみられるということで、警察は、関係者から事情を聞くなどして、当時の状況を調べている。
出典
『「時代祭」行列で馬暴れ4人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20181022/2010002085.html
2018年10月13日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8930/
(2018年10月28日 修正1 ;追記)
2018年10月21日付で茨城新聞から、風速や大会中止の判断に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
・・・・・
水戸地方気象台によると、同日は台風25号の接近に伴い風が強く、土浦市内の午後5時半の平均風速は4.3m(最大瞬間風速8.4m)。
事故が起きた同6時半ごろは4.0m(同7.7m)だった。
実行委は事前の開催判断について、「予報では午後9時以降に風が強まり、大会(開催時間)中は中止の基準を下回っていた」と釈明する。
・・・・・
業者からは、「丹精込めて仕上げた作品を披露できなかった」と残念がる声が漏れた。
大会が途中で中止になることは、これまでにほとんどなかったからだ。
事故について、参加した県内業者は「通常あり得ないことで、風が相当強く吹いていたのでは」と首をひねる。
別の業者は「風は、場所によって強さに違いがある」と指摘した上で、「中止になるほど強いとは思わなかった。(実行委も)苦渋の決断だったと思う」と、主催者判断に理解を示した。
・・・・・
花火大会の開催可否について、基準はないのか。
火薬類取締法施行規則は、「煙火の消費に際して、強風その他の天候上の原因により危険の発生するおそれのある場合には、煙火の消費を中止する」と定める。
県消防安全課によると、中止判断に明確な基準はなく、主催者側に委ねられる。
実行委によると、開催可否は東京都と千葉県の基準を参考にしているという。
都の指針によると、中断または中止するのは、暴風警報が発令された場合や、風速7m以上の強風が10分間以上続く場合。
千葉県も、風速10m以上が10分間以上続く場合だ。
土浦市の当時の風速は基準を下回っていたが、千葉県は、風速10m以下でも周囲の状況や風向きによって「危険な状態」があることを定めている。
実行委は今回の大会中止を踏まえ、安全確保や打ち上げ基準の見直しが必要と認識。
担当者は、「具体的な数値を設けることも必要になる」としている。
出典
『土浦の花火大会中止 開催可否、風速基準なく 実行委 「安全対策見直し必要」 』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15400338892190
(2019年4月16日 修正2 ;追記)
2019年4月15日16時04分にNHK茨城から、今年の大会は新たな安全基準を設けたうえで開催されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日、大会の実行委員会が会見を開き、事故の原因について、導火線の異常で花火が上空で破裂せず、風や打ち上げ設備の問題など複数の要因が重なって観客がいる場所に落下したと結論づけたことを明らかにした。
その上で、打ち上げ場所に風速計を設置し、風速が10mを超えた場合は中断するといった、新たな基準を設けた上で、ことしも大会を開催することを決めた。
出典
『土浦花火大会 対策強化し開催へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20190415/1070005943.html
4月15日16時43分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新基準によると、打ち上げ場に風速計を設け、10分間の平均風速が毎秒10mを超す場合は大会を中断。
事前に同じ強風が予測されれば、開催を中止したり延期したりする。
悪天候や雨で火薬が湿るなど、安全確保に問題がある場合も、同様の措置を取る。
出典
『茨城・土浦花火大会、今年も開催 観客負傷事故で安全基準強化』
https://this.kiji.is/490426807339795553?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
以下は土浦市HPに掲載されていた、事故調査報告書公表記事の冒頭部分の記述。
事故原因につきましては、関係機関との協議の中で、「風以外の原因」も示唆されていましたことから、「気象の専門家」や「花火の保安に関する専門家」にご意見をいただくと伴に、「花火玉の弾道計算システム」を使用するなどし、引き続き調査を実施してまいりました。
結果としまして、事故に繋がる直接的な原因を発見するには至りませんでしたが、導火線不良により開発しない花火玉が保安区域外に落下したのは、「風速」、「風向き」、「筒の傾き」が複合的に作用し、事故が発生したものと推測いたしました。
また、これまで、茨城県や他県の「煙火消費の手引き」を運用し、花火大会の「開催」や「中断」を判断していましたが、本年3月、茨城県の「煙火消費の手引き」が改正されたこと、及び、今回の教訓をもとに、今後の花火大会を安全に運営するため、「花火大会の開催基準」を明確化しました。
出典
『第87回土浦全国花火競技大会における花火事故調査報告及び花火大会開催基準について』
http://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/page012145.html
2018年10月21日9時54分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後10時20分ごろ、観音寺市の秋祭りの会場になっていた市民会館の駐車場で、高さおよそ5m、重さおよそ3トンの太鼓台が横倒しになり、5歳から12歳までの男の子3人と20歳から56歳までの男性4人のあわせて7人が、太鼓台の上から地面に落ちたり倒れた太鼓台に接触したりした。
7人は頭を打つなどして県内の病院に運ばれたが、全員意識はあり、けがは軽いという。
警察によると、駐車場では20日午後9時ごろから数100人の参加者が9台の太鼓台をかつぎ上げて豪快さを競う「かきくらべ」を行い、事故があった当時は、「かきくらべ」を終えた参加者の一部が台車の上に置いた太鼓台に乗るなどして写真を撮っていたという。
警察は、上に乗った人の重みが片一方に偏ったことで太鼓台が横倒しになったとみて、関係者から話を聴いて詳しい事故の状況を調べることにしている。
観音寺市では21日も秋祭りが行われ、事故があった太鼓台を除く8台が「かきくらべ」などをする予定だという。
出典
『秋祭りの太鼓台横転 7人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20181021/8030002345.html
10月21日18時21分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
観音寺市内では、19日から地元の秋祭り「琴弾八幡宮大祭」が開かれていた。
20日は、祭りに用いられていた太鼓台9台が駐車場内に順次入ってきており、最後の1台で写真を撮ろうとしていたところだったという。
出典
『香川 3トンの太鼓台 バランス崩れ横転、5歳ら7人負傷』
https://mainichi.jp/articles/20181022/k00/00m/040/016000c
10月23日19時22分にNHK香川からは、7人のうち3人は大けがだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の警察の調べで、けがをした7人のうち、三豊市の9歳の男の子が頭の骨を折って全治1か月の大けがをしたほか、いずれも観音寺市に住む56歳と20歳の男性2人が腰の骨を折るなどの大けがをしていたことがわかったという。
出典
『太鼓台横転事故で3人大けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20181023/8030002365.html
2018年10月10日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後5時5分ごろ、鹿児島市平川動物公園のホワイトタイガーのおりの中で、飼育員の古庄さん(男性、40歳)が首から血を流して倒れているのを、他の職員が発見した。
古庄さんは病院で死亡が確認された。
4頭いるホワイトタイガーの1頭に襲われたとみられる。
園のマニュアルでは、猛獣と職員が同一空間に入らないことになっていた。
9日は警察が実況見分し、労基署も職員らに飼育状況などを聴いた。
園によると、古庄さんを襲ったとみられるのは5歳の雄の「リク」(体長約180cm、体重170kg)。
獣医師が古庄さんに無線で呼び掛けたが応答がなく、現場に行ったら倒れていたため、おりの中にいたリクを麻酔銃で撃ったという。
古庄さんは8日午後4時半ごろから1人で、ホワイトタイガーを展示用のおりから屋内の寝室に移す作業をしていたとみられ、他の3頭は寝室にいた。
マニュアルは、猛獣を寝室に移す際、寝室に入ったのを確認し、施錠してからおりの清掃などをすることになっているが、今回はリクが残っていたのに、おりに入ったとみられる。
出典
『死亡事故 飼育員、トラと同室に 規定に合わず 鹿児島』
https://mainichi.jp/articles/20181010/ddm/041/040/177000c
10月9日20時16分にFNN PRIMEからは、当時の作業内容に関する下記趣旨の記事が、猛獣エリアの平面図付きでネット配信されていた。
猛獣類の飼育を担当していた古庄さん。
事故の起きた時間、古庄さんは猛獣エリアを順路に沿って清掃し、オリを施錠。
残すはホワイトタイガーだけとなっていた。
平川動物公園では原則として、猛獣のオリの清掃などを行う際には、猛獣を他の部屋に移動させた後に行っていた。
しかし、バックヤードに移されているはずだったホワイトタイガーは、古庄さんが倒れていた展示スペースで発見された。
動物公園関係者によると、清掃はその日の最後の作業で、最後に残っていたのがトラ舎のリク(ホワイトタイガー)がいたところだという。
展示スペース内には、リクが隠れそうな場所はないため、何が原因かは、まったく分からないとしか答えようがないという。
出典
『その時オリの中で何が?…ホワイトタイガーに噛まれ飼育員死亡』
https://www.fnn.jp/posts/00372760HDK
10月9日15時9分にNHK鹿児島からは、古庄さんが発見された経緯などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当日、園内では、閉園に向けて午後4時ごろから、動物を寝床がある別の部屋に移動させて、展示用のおりを清掃する作業が行われていた。
古庄さんは、1人で担当の動物のところを回って清掃作業を行っていたという。
そして、午後5時ごろ、古庄さんが担当していたオオカミの体調が悪くなっていたため、別の職員が無線で古庄さんに連絡したが、反応がなかったという。
職員が様子を見に行ったところ、古庄さんがホワイトタイガーの展示用のおりの中で倒れているのが発見された。
平川動物公園では、清掃やエサやりの際には、人と猛獣は必ず同じ空間に入らないよう手順を定めて運用していた。
この展示用のおりでも、二重のとびらで仕切られた寝床の部屋にホワイトタイガーを移動させた後、とびらに鍵をかけて、別の入り口から飼育員が入ることになっていた。
しかし、古庄さんが発見されたときには、ホワイトタイガーも展示用のおりの中にいた。
また、寝床の部屋の扉は閉じて、鍵がかかった状態だったという。
出典
『事故の経過』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20181009/5050004601.html
10月9日17時28分に朝日新聞からは、当日はトラの絶食日だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日に記者会見した同園飼育展示課の福守課長は、「事故当日の8日は、トラの絶食日だった」と話した。
福守課長によると、園では、毎日食事ができるとは限らない野生のトラの生活に合わせて、消化器官への過度な負担を避けるために、週に1度、トラにエサを与えない「絶食日」を設けているという。
園では毎週月曜日が「絶食日」で、古庄さんを襲ったとみられるホワイトタイガー「リク」を含むトラには、8日もエサを与えていなかったという。
リクは2013年に園の中で生まれ、普段は食肉用に加工された馬肉や鶏肉を与えられていた。
園は、「絶食日と今回の事故の因果関係はわからない」としている。
出典
『「事故当日はトラの絶食日」 飼育員死亡、動物園会見』
https://www.asahi.com/articles/ASLB95GC5LB9TLTB015.html
10月9日13時45分に西日本新聞からは、古庄さんの経歴などが下記趣旨でネット配信されていた。
同園のホワイトタイガーは4頭で、飼育室で1頭ずつ展示していた。
亡くなった古庄さんは、ホワイトタイガーの寝室への収容や閉園時の清掃などの作業を、普段から1人で担当していた。
目撃者や悲鳴を聞いた人はいないという。
ホワイトタイガーを飼育している福岡県大牟田市動物園によると、2011年に飼育員がライオンにかまれてけがをした事故を受け、獣舎の清掃などは必ず2人一組で作業するよう徹底している。
猛獣の飼育に関するマニュアルやルールなどの規定はなく、各園でやり方は異なるという。
古庄さんは熊本県阿蘇市の動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」で05年から15年まで勤務し、クマの飼育などを担当していた。
一緒に働いたという職員は、「クマのことで分からないことがあったら古庄さんに聞けと言われるぐらい頼りにされ、動物好きな方だった。こういったことになり、言葉がない」と話した。
古庄さんは16年4月に平川動物公園に転職し、当初から猛獣を担当していた。
出典
『なぜトラと同じ空間に 「原因分からない」 園長「仕事熱心で優秀な職員」死亡の古庄さん』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/456146/
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
10月9日20時46分に読売新聞からは、トラはまだ檻の中にいるのに扉は施錠されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同園では1人での作業が認められていて、古庄さんも1人だった。
おりと寝室は通路でつながっている。
通路の両端には扉があり、飼育員が通路の上から金網越しにリクが移動するのを確認して開閉、施錠する。
おりの清掃は、リクを寝室に移動させた後に扉を施錠して行うが、古庄さんの発見時、リクはおりの中にいて、扉は施錠された状態だった。
遺族の要望で、リクの殺処分はしないという。
出典
『飼育員を襲撃したトラ、遺族の要望で殺処分せず』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181008-OYT1T50098.html?from=ycont_top_txt
10月10日10時12分に朝日新聞からは、現場の側面図付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園によると、トラ舎は、飼育員とトラが同じ空間に入らないよう2階建ての構造になっており、トラは高さ約1.5mの空間を移動して、寝室と展示用のおりを行き来する。
飼育員は2階から手動で扉を開け閉めし、トラが移動できるようにする。
観察用の窓からトラの動きを確認できるという。
出典
『「トラと鉢合わせあり得ない」 猛獣飼育ベテランがなぜ』
https://www.asahi.com/articles/ASLB963V4LB9TLTB01C.html
10月10日20時29分にNHK鹿児島からは、当面の措置に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
動物園は10日、会議を開き、当面の措置として、猛獣を移動させる際などには2人で作業にあたることを決めた。
動物園は現在、ホワイトタイガーなどの展示を見合わせているが、見直しを反映させた新しいマニュアルに市の了解が得られれば、展示を再開する方針だ。
出典
『猛獣の飼育担当 体制見直しへ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20181010/5050004611.html
(ブログ者コメント)
〇マニュアルどおりに作業していれば絶対に起きるはずがないと、誰もが思う事故。
しかし、現実的には起きてしまった。
トラを寝室に入れたという思い込み、トラがまだ檻にいるのが目の網膜には映っているものの見えていなかった・・・そういったヒューマンエラーが原因だったのだろうか?
〇扉の開閉に問題があった同じような事故は、過去にも起きている。
2017年掲載
2017年2月26日 長野県小諸市の動物園で飼育員の女性が換気目的で開けた扉を閉め忘れたままライオンのいる部屋の扉を開けたため、入ってきたライオンにかまれて重傷
(第1報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6844/
(第2報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7051/
上記以外、猛獣との距離が近すぎて襲われた事例も、数件、本ブログでは紹介している。
(2018年10月28日 修正1 ;追記)
2018年10月26日19時57分にFNN PRIME(鹿児島テレビ)から、対策をとったので展示を再開するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
動物園側は26日、記者会見を開き、事故原因については目撃者がいないため分からないとしながらも、古庄さんが展示スペースにいるホワイトタイガーを見落とした可能性があると話した。
事故を受けて動物園では、再発防止のため、これまで飼育員1人で行っていた猛獣の移動に新たに立ち会うスタッフを加え、2人態勢で行うとする管理マニュアルを作った。
動物園では、鹿児島労基署の指摘を受けて、立会人は飼育員ではないスタッフをおくことにしている。
事故後、動物園ではホワイトタイガーなど猛獣の展示を中止していたが、遺族の意向もあって、事故を起こしたホワイトタイガーのリクも含めて、27日から展示を再開することにしている。
出典
『鹿児島市の平川動物公園 安全対策を発表』
https://www.fnn.jp/posts/581KTS
10月26日19時44分にYAHOOニュース(鹿児島放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
また、猛獣が寝室と展示場のどちらにいるか確認できるよう、動物の写真がついたマグネットや名札を取り付け、確認を2重に行うなど、対策は大きく4つ。
ホワイトタイガーをはじめとする10種類の動物舎で、すでに対策は実施され、12月をめどに猛獣の展示用のおりにカメラも設置する予定だ。
・・・・・
出典
『鹿児島・動物園 ホワイトタイガー事故で対策 確認強化 あす展示再開へ』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181026-00010001-kkbv-l46
10月26日12時17分にNHK鹿児島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
作業の前後には、管理事務所に無線で報告を行うという。
出典
『トラの事故で再発防止策まとまる』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20181026/5050004727.html
(2019年2月16日 修正2 ;追記)
2019年2月14日13時0分に南日本新聞から、猛獣舎に監視カメラが導入されるなど、その後の対策が下記趣旨でネット配信されていた。
平川動物公園は、猛獣舎に監視カメラ約50台とモニター6台程度を導入する。
この経費分を含む安全対策事業4731万円を、市の2019年度一般会計当初予算案に計上した。
事故以前、猛獣舎に監視カメラは無かったが、昨年12月から今年1月にかけ、トラやライオン、クマなどの11展示場に計22台を設置した。
ただ、現状では死角があるため、動物の位置を常時把握できるカメラに替え、バックヤードにも取り付ける。
管理事務所でのモニター監視も可能にする予定だ。
予算案には、猛獣担当の飼育員1人を増やす人件費も盛り込んだ。
現在の2人から、3人に増員される。
出典
『猛獣舎に監視カメラ50台 安全対策強化、飼育員増員へ 平川動物公園』
https://373news.com/_news/?storyid=102065
2018年10月7日6時20分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後6時半ごろ、茨城県土浦市の河川敷で開かれていた「土浦全国花火競技大会」の会場で、打ち上げ花火が地上付近で破裂した。
消防によると、この事故で、現場近くにいた9歳から66歳までの男女あわせて10人が、やけどやすり傷などのけがをしたという。
いずれもけがの程度は軽く、現地で医師の手当てを受け、病院に搬送された人はいないという。
大会の実行委員会によると、破裂したのは岐阜県の花火業者が打ち上げた「スターマイン」という種類の花火だということで、警察が当時の詳しい状況を調べている。
ことしで87回目を迎える「土浦全国花火競技大会」は、毎年75万人の観客が訪れ、全国の花火業者が技術などを競う大会で、6日はおよそ2万発の花火が打ち上げられる予定だったが、事故のあと風が強まり、安全が確保できないとして中止となった。
出典
『花火が地上付近で破裂10人軽傷』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181007/0019664.html
10月6日付で茨城新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大会は強風のため、事故から約1時間後の同7時40分ごろに中止になった。
消防などによると、花火の一部が不発のまま落下したとみられるという。
大会本部によると、89作品のうち、19番目のスターマイン作品の打ち上げの際、事故が発生。
けが人が救護所に駆け込んだため、報告を受けた大会本部が安全を確認。
「今後も強風が収まらない予報のため、安全確保が困難」(本部)と判断し、中止を決めた。
水戸地方気象台によると、土浦の観測地点で、午後6時半時点で平均風速4m、瞬間風速4.5mを観測した。
出典
『土浦の花火 10人軽傷 地上付近で破裂 強風のため中止』
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15388307588630
10月6日23時15分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午後6時40分ごろ、打ち上げた花火の一部が観客のいる土手に落ちた。
同市などでつくる実行委員会によると、風で流されたのが原因とみられ、9~66歳の男女10人がやけどや擦り傷の軽傷を負った。
事故を受け、大会は中止された。
今年は約75万人が見物に訪れていた。
出典
『花火が風に流され観客席に、10人軽傷 茨城・土浦』
https://www.asahi.com/articles/ASLB6763QLB6UJHB00G.html
10月6日20時17分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県から来た男性会社員(24)は、「(自分のいた所からは)強風をそれほど感じなかった。1時間ぐらいで再開できると思っていたら、中止と知って驚いた」と話していた。
出典
『「土浦全国花火競技大会」見物客10人やけど 荒天のため途中で中止に』
http://www.sankei.com/affairs/news/181006/afr1810060031-n1.html
10月10日付で東京新聞茨城版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市商工観光課の皆藤課長は、「花火が強風に流され、地上付近で爆発した可能性がある」と説明。
その上で、開催した判断に誤りはなかったとしている。
課によると、大会当日は台風25号の接近で風が強く、市内では午後4時半ごろに、強風注意報が出ていた。
大会が始まる前の午後5時の風速は、平均6mだったという。
県は、花火を中止する際の基準となる風速の数値を設定しておらず、市などの実行委員会は、他県の事例を参考に、開催を判断したという。
午後7時に最大風速11.2mを観測したが、他県の基準では、花火大会を開くことを満たしていた。
県消防安全課の担当者は、「中止の判断は主催者に任せている」と話した。
土浦市の担当者は9日、「来年の開催は未定。警察が原因を調べてから決めていきたい」と話した。
出典
『土浦の花火爆発 強風に流されたか 市「来年の開催は未定」』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201810/CK2018101002000168.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は当日19時15分、花火を見ようとテレビの生中継にチャンネルを切り替えた。
その際、画面にはアナウンサーと解説者の2人が映っており、浴衣の袖などが風でパタパタ動いていて、やや強目に風が吹いているなという感じだった。
他県の花火打ち上げ中止基準を調べたところ、東京都は下記。
(2015年 WEATHER NEWS)
「東京都における煙火の消費に関する基準」では、天候による中止の要件として、「地上風速7m以上の強風が10分以上継続して吹いている場合」、「打ち上げ現場に持ち込んだAMラジオの雑音回数が増え、音が大きくなった場合(落雷のおそれがある)」などとしている。
https://weathernews.jp/soramagazine/201508/09/09_01.html
強い風は吹いていたが、継続して吹いてはいないという判断で、大会が開催されたのかもしれない。
以下は、10月7日付でユーチューブ配信されているANNニュース。
大きな火花が真横に走っている映像がアップされている。
https://www.youtube.com/watch?v=l4mxxRJXczE
2018年9月30日10時40分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鶴岡市のまちづくり会社Yデザインは29日、同市北京田に整備した全天候型児童遊戯施設キッズドームソライ1階「アソビバ」で、遊具を体験した40代男性が左足を骨折する事故があったと発表した。
大人の遊具利用を原則禁止する一方、10月1日からの無料体験会は、1階は当面、見学のみとし、安全対策の追加工事を行うことを明らかにした。
同社によると、男性は名古屋市の設計事務所の建築士で、同施設の視察に訪れていた。
28日午後7時55分ごろ、大型ネット遊具の上部から約3m下のクッションまで、傾斜約30°の木製斜面を滑り降りた際に骨折し、救急搬送された。
同社は、「メーカーとともに、関連法令を順守して遊具を設計し、対象の0~12歳延べ約80人による試験運用を行って安全確認を進めたが、大人の利用のルール作りが不十分だった。けが人が出たことは申し訳ない」としている。
無料体験会は公式ウェブからの予約が必要で、地下1階「ツクルバ」での3Dプリンターなどを使った工作やアートは体験できる。
11月1日のグランドオープンへの影響は無いという。
出典
『遊具体験した大人けが 鶴岡・ソライ、利用を制限』
http://yamagata-np.jp/news/201809/30/kj_2018093000571.php
(ブログ者コメント)
掲載された写真を見ると、結構きつい斜面。
着地点には、クッションマットが敷かれている以外、遠くに滑っていくのを防ぐためだろうか、サッカーのゴールネットのようなものも設置されているように見える。
それにしても、子供は安全に滑れたが大人はけが。
体重が重い大人は加速がつきすぎて・・・・ということだろうか?
2018年9月18日3時1分に大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後2時10分ごろ、大分市萩原緑町の平和市民公園で、遊具のゴンドラがプラスチック製の壁に衝突し、乗っていた別府市内のパート従業員女性(44)と小学2年生の長女(7)が頭などに軽いけがを負った。
警察が原因を調べている。
警察などによると、事故があったのは、イベントで設置した「ブラスライダー」と呼ばれる遊具。
クレーンと支柱の間にワイヤを張り、つり下げたゴンドラが滑走する。
通常は、支柱に取り付けた壁の手前で止まる仕組みだった。
けがをした女性は、「ガーンと音がして、すごい衝撃だった。速度も出ており、怖かった」と話した。
出典
『遊具で親子けが イベント中、壁に衝突』
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/09/18/JD0057325737
2018年9月9日18時35分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時15分ごろ、千葉県船橋市潮見町の「ふなばし三番瀬海浜公園」付近の海で、70代くらいの男性が溺れているのを近くにいた男性が見つけ、引き上げた。
男性は病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡が確認された。
死因は溺死とみられる。
また同日午後0時50分ごろ、この場所の近くで潮干狩りをしていた50代とみられる女性が溺れているのを消防が発見し、救助した。
命に別条はないという。
この女性と一緒に潮干狩りに来ていた50代くらいの女性が行方不明になっており、警察などが捜索している。
警察によると、70代くらいの男性は友人と4人で潮干狩りに訪れ、溺れているところを発見された。
救助されたとき、意識はなかった。
一方、救出された50代の女性は、友人3人のグループで潮干狩りに来ていたといい、「2人で貝を採っていたら、少しずつ潮が満ちてきた。防波堤の方に歩いていたら、(沖の方で行方不明の女性が)沈んでいくのが見えた」と、事故当時の状況を話しているという。
3人が溺れた現場は、岸から出ている防波堤の先端付近で、いずれも沖合約300mの海域。
海保によると、水深が浅くなっており、潮干狩りをする人が多いが、潮の満ち引きが分かりにくく、立ち入り禁止になっていた。
当時は南西約12mの風があり、波の高さは約1mだった。
出典
『潮干狩り中に1人死亡1人行方不明 救助の女性「貝を採っていたら少しずつ潮が満ちてきた」 千葉・船橋』
http://www.sankei.com/affairs/news/180909/afr1809090011-n1.html
9月9日19時13分にNHK千葉からは、海浜公園の敷地外の場所だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ふなばし三番瀬海浜公園の管理事務所によると、事故が起きたのは公園の敷地外で、公園の中からしか出入りができないという。
この場所では「ホンビノス貝」がたくさん取れるという情報がインターネットなどで広まっていて、多くの人たちが訪れるという。
しかし、水深が深く危険なところもあり、潮干狩り中に溺れる事故が多いことから、公園では、この場所に立ち入らないよう呼びかけているという。
出典
『潮干狩り1人死亡1人不明 船橋』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20180909/1080003658.html
9月9日18時39分に毎日新聞からは、水深50~180cmの場所だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は、ふなばし三番瀬海浜公園から南東へ約600mの海岸で、水深は約50~180cm。
ウインドサーフィンや潮干狩りの人が訪れていたという。
出典
『千葉・船橋 潮干狩り中1人死亡、1人不明』
https://mainichi.jp/articles/20180910/k00/00m/040/023000c
9月10日19時4分にNHK千葉からは、行方不明の女性も死亡していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や海保などが付近の海を捜索したところ、10日午前9時半すぎに、行方が分からなくなっていた55歳の中国籍の女性がうつ伏せの状態で浮かんでいるのが見つかり、死亡が確認された。
これで潮干狩り中の事故で亡くなったのは2人になり、警察は、海で溺れたとみて当時の状況を調べている。
出典
『潮干狩り事故で死亡2人に 船橋』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20180910/1080003672.html
2018年9月2日17時4分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前10時10分ごろ、空知管内栗山町共和の町道で、「第49回くりやまマラソン大会」に参加中の千歳市内の男性公務員(51)が栗山町内の無職男性(73)の先導オートバイに接触されて転倒し、軽いけがを負った。
警察によると、現場は6kmコースと10kmコースが分岐する地点。
無職男性は大会ボランティアで、先導車両はサイドカー付きの大型オートバイ。
分岐地点で待機していたところ、6kmの部の先頭を走っていた男性公務員に追い越されたため発進し、接触したとみられる。
男性公務員は途中棄権したという。
また、サイドカーには夕張市内の少年(17)が乗っていたが、けがはなかった。
マラソン大会は3km、6km、10kmの各部に計380人が出場した。
事故による中断はなかった。
出典
『ランナーと先導オートバイ接触 くりやまマラソン』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/224217
9月2日19時24分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前10時すぎ、栗山町共和の町道で、町の陸上競技協会が主催するマラソン大会で先導役を務めるサイドカー付きの大型バイクが、先頭を走っていた千歳市の自衛官、丸山さん(男性、51歳)と接触した。
警察によると、この事故で丸山さんは転倒して病院に搬送され、足の付け根のあたりに軽いけがをした。
バイクとサイドカーには、それぞれボランティアとして参加した運転手の73歳の男性と補助役の17歳の男子高校生が乗っていたが、2人にけがはなかった。
警察によると、このマラソン大会では、一定の区間ごとに複数のバイクが交代で先導にあたることになっていて、事故があったバイクは現場付近から先導を開始した直後だったという。
現場は田畑に囲まれた場所にある見通しのよい町道で、警察は事故の原因を詳しく調べている。
マラソン大会を主催した栗山町陸上競技協会によると、大会は昭和44年から毎年開かれているが、こうした事故は今回が初めてだという。
出典
『マラソン先導車と接触 選手軽傷』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180902/0002747.html
9月2日18時45分にFNN PRIME(北海道文化放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
主催者などによると、オートバイを運転していたのは73歳の男性で、大会のボランティアとして参加していたもので、ランナーの先導は今日が初めて
出典
『マラソン先導オートバイのサイドカーとランナー接触 転倒して軽傷
北海道栗山町』
https://www.fnn.jp/posts/2018090200000006UHB
2018年8月30日16時35分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
約280万人が訪れた青森ねぶた祭(8月2~7日)の期間中、近くのコインパーキングが1時間5000円という「特別高価格」の料金を設定した。
提携するホテルの客を優先する目的だったというが、価格表示に気づかずに高額請求を受ける人が続出し、中には数万円払った人も。
値段のつけかたがひどいのか、確認せずに利用した人の自業自得なのか・・・。
4日夕から5日朝にかけて、この駐車場を利用した男性(25)は、精算機の表示に目を疑った。
7万5000円。
提携する「ホテルJALシティ青森」でランチを頼む代わりに、2時間分を無料にしてもらった。それ
でも6万5千円。
コンビニのATMでおろして、千円札65枚で支払った。
駐車場の看板や発券機、精算機の計12カ所には、
「特別高価格にご注意ください」
「60分5000円」
といった貼り紙があったが、「『空』の表示を見てラッキーと思い、目に入らなかった」。
祭りの実行委員会は、観光客用に臨時駐車場を設けていたが、ねぶたの運行コースからは遠い。
一方、問題の駐車場は青森市の中心部にあり、運行コースにもほど近い。
いつもは日中20分100円だが、祭り期間中に限って、通常の16倍超の料金が設定された。
駐車場の運営会社「P」(東京)は、「最大限表示をしていたので、利用する人はいないと思った」と言うが、実際には5000円以上の駐車料金を払った人は76人に上り、3万円以上支払った人も5人いた。
請求に驚いてホテルに相談に来る人が続出し、JALシティは料金を支払った人に「見舞金」として5000円分の金券を渡すなど、対応に追われた。
事態が報じられると、ネット上では駐車場の運営手法を問題視する意見が出る一方、注意書きを読まなかった利用客を「自業自得」と批判する声が多く上がった。
駐車場法では、500m2以上の駐車場の料金について、
「適正な利潤を含む額をこえないこと」
「駐車させる者の負担能力にかんがみ、その利用を困難にするおそれのない額であること」
と定めている。
だが、問題の駐車場は500m2未満で、対象外だ。
国民生活センターによると、観光地の駐車料金をめぐっては、各地でトラブルが起きている。
担当者は、「駐車場の料金設定は自由で、地域や日にちによっても違ってくる。利用者は思い込みでなく、条件をきちんと見て車を止めて欲しい」。
消費者問題に詳しい小野仁司弁護士(神奈川県弁護士会)は、今回の駐車場は料金を容易に確認できる状況だったとして、「民法上、利用客を救済することはハードルが高い」と言う。
ただ小野弁護士は、「法律家の立場を離れて」と前置きした上で、「この駐車場の利用者は、ねぶたを含め、青森に良いイメージは持たないだろう」とも指摘する。
「行政を含め、祭り中の駐車場問題に取り組んだほうがよいのでは」
今回の問題を「誰にでも起こりうること」と話すのは、心理学者の榎本博明さん。
人間は、一度経験した事柄について「認知能力を省力化する」傾向があるという。
コインパーキングを利用したことがある人は、その経験から利用料金を常識的に判断し、料金表示に気づきにくくなる場合があるのだという。
「駐車場の運営側は、ホテル利用客以外の利用を禁じるか、人を配置して注意を呼びかけるべきで、対応に不備があったと言える」と榎本さんは話す。
出典
『運営に問題か、自業自得か ねぶた祭の超高額パーキング』
https://www.asahi.com/articles/ASL8F5CZ0L8FUBNB00M.html
(ブログ者コメント)
〇5000円以上支払った人が76人いたとのことだが、中には1時間以内で出るからと、5000円を承知で停めた人がいたかもしれない。
また、入場後に気が付いて、すぐに出たが、5000円は支払わざるを得なかった・・・そういう人もいたかもしれない。(大部分の人は、このパターンだったような気がするが)
一方、3万円以上支払った5人は、1時間5000円の表示に気づかないまま駐車し続けたものと思われる。
〇5000円表示に気が付かなかった理由としては、榎本氏の指摘以外、「空車」という思いもよらない良い情報に出会ったため、それ以外の情報は見えていても認識しなかった・・・そんな心理状態だったことも、支払者の証言から浮かび上がってくる。
2018年8月26日20時46分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日正午ごろ、香川県坂出市の櫃石(ひついし)島の海水浴場で、足に装着したボードから水を噴射し、宙に浮く遊びをしていた岡山県倉敷市の男性(41)が海に転落した。
友人が沈んでいる男性を引き上げ、消防隊員が病院に搬送したが死亡した。
死因は溺死。
水島海保(倉敷市)によると、「フライボード」と呼ばれるマリンスポーツ。
水上バイクから噴出される水を、ホースを通じてボードから出し、その圧力で浮かぶ仕組み。
男性は、海中の岩場にホースが絡まった状態で見つかった。
ライフジャケットは着ていたが、ヘルメットをしていなかった。
沖合約20mで友人3人と遊んでいた。
全日本フライボード協会によると、フライボードは日本では2013年ごろから人気になり、これまで死亡事故の報告はなかったという。
ヘルメットやライフジャケットの装着、一定以上の水深がある場所での利用が定められ、安全講習を受けなければ装備一式は購入できない。
協会の担当者は、「安全規約を守って利用すれば死亡事故は起こらないはずだ」と話した。
出典
『マリンスポーツ「フライボード」中の男性溺死 香川』
https://www.sankei.com/west/news/180826/wst1808260042-n1.html
8月26日21時56分に山陽新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は友人3人と訪れ、体験中に落下。
浮上してこないため救助に向かった友人が、海中の岩場にホースが絡まった状態の男性を発見した。
出典
『坂出でフライボードの男性死亡 倉敷の41歳、体験中に海へ転落』
http://www.sanyonews.jp/article/776414
8月27日17時55分にNHK香川からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水島海保によるその後の調べで、海に落下した男性が手元の装置を使って水を噴射する操作を繰り返していたのに水が噴射されず、再び浮き上がれない状態だったことが新たに分かった。
この事故をめぐっては、これまでに男性の足に取り付けられたボードに水上バイクから水を送るホースが海中の岩場に絡まっていたことがわかっている。
海保は、ホースが絡まったことで水が十分に噴射できない状態になっていた可能性もあるとみて、詳しい事故のいきさつを調べている。
出典
『ホース絡まって水圧弱まったか』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180827/8030001906.html
8月27日19時8分に産経新聞からは、過去の事故件数などが下記趣旨でネット配信されていた。
フライボードを使用中の事故が、統計が残る平成25年以降、7件あったことが27日、海上保安庁への取材で分かった。
うち6件が負傷、1件が溺れたケースで、死亡者はいなかった。
フライボードは、ホースで水上バイクにつなぎ、噴出する水の圧力で宙に浮き上がる仕組み。
国内で25年ごろから人気が出始めたという。
海保によると今年5月、大阪府内で競技中だった兵庫県の20代男性が脚を骨折するなど、7件の事故が6府県で発生。
水面への落下が多く、20~50代の男女が腕や脚の骨折、頸髄の損傷などを負った。
全日本フライボード協会(沖縄県)はサイト上で、一定以上の水深がある場所で利用するといった注意点を公開している。
出典
『フライボード事故7件 平成25年以降、6府県で』
http://www.sankei.com/affairs/news/180827/afr1808270023-n1.html
8月27日12時12分にNHK香川からは、海上保安庁がマリンスポーツの指針にフライボードなどの項目を作ることを検討しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海上保安庁は、フライボードのように水圧を利用して宙に浮くマリンスポーツで死亡事故が起きるのは全国で初めてで、水上オートバイやカヌーなどマリンスポーツの種類によって望ましい装備品や乗り方などをまとめた指針に、こうしたスポーツに関する項目がなかったということで、再発を防ぐため、新たにこうしたスポーツに関する安全対策の項目をつくり、ホームページで周知することを検討している。
出典
『フライボード 安全対策検討へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20180827/8030001899.html
2018年8月26日22時3分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前7時55分頃、長野県松本市安曇の夜泣峠付近の県道で、自転車のロードレース「マウンテンサイクリング in 乗鞍2018」の参加者らが蜂に相次いで刺された。
キイロスズメバチとみられ、消防によると61人が軽傷を負った。
警察などによると、レースは乗鞍岳付近の山道20.5kmを駆け上がるもので、スタートから約4km地点の道路脇にあるガードレールの支柱の中に蜂の巣があった。
多くの自転車が通行したため、蜂が支柱の隙間から外に出てきたとみられる。
大会事務局によると、事前にコースを点検したが、蜂の巣には気づかなかったという。
負傷者は、現場に待機していた医師らの手当てを受け、その後、多くがレースに戻った。
レースは今年で33回目で、約4300人がエントリーしていた。
出典
『自転車レース参加者ら、蜂に刺され61人軽傷』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180826-OYT1T50121.html?from=ycont_top_txt
8月26日18時17分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
病院に搬送された人はいなかった。
警察や大会の実行委員会によると、スタートからおよそ4kmの地点にあるガードレールの支柱に穴が空いていて、その支柱の中にキイロスズメバチとみられる蜂の巣があったという。
蜂は実行委員会が殺虫剤を使って駆除したという。
実行委員会は、「大会を迎えるにあたり、先週の金曜日に草刈りなどの準備を行ったが、その際、蜂の巣があることはわからなかった。来年は蜂にも注意して準備したい」としている。
出典
『自転車レースで61人蜂の被害』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20180826/1010005219.html
(ブログ者コメント)
一昨年にも、似たような事故があった。
『2016年9月11日 岐阜県飛騨市のマラソン大会でランナー115人が蜂に刺される、コースは去年と同じだが橋の下に巣ができていた、前日の試走では問題なし、大勢が橋を通ったことが原因』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6292/
2018年8月21日9時59分に毎日新聞から、現地の様子や看板の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿島灘に突き出た人工岬「ヘッドランド」付近で水難事故が相次ぎ、20日までのわずか1週間で死者が計4人に上った。
沖合に向かう「離岸流」に流されたとみられる。
警察などは、付近に看板を設置するなどして立ち入らないよう呼びかけているが、なかなか浸透していない。
19日午後2時40分ごろ、鉾田市台濁沢の海岸で、海水浴をしていた群馬県伊勢崎市の会社員の男性(55)が溺れ、救助されたものの、搬送先の病院で約12時間後に死亡した。
警察によると、男性は妻(44)と次女(8)の計3人で海水浴に来ていた。
次女が溺れたため、妻と男性が救助に向かった。
次女は男性に、妻は近くでサーフィンをしていた男性に救助されて無事だったが、その後、男性は沖合で浮かんでいるのが見つかった。
同市では14日にも、ヘッドランド近くで貝取りをしていた大洗町の男性(61)が溺死した。
鹿嶋市でも、18日に埼玉県草加市の会社員の男性(20)が流されて遺体で見つかったほか、19日には友人と海水浴に来ていた千葉県成田市の塗装工の男性(18)が行方不明になり、20日午後、遺体で見つかった。
いずれも、現場は人工岬付近だった。
河川課によると、人工岬は1985年度から、砂浜の浸食を防ぐため設置が始まった。
上から見ると船のいかりのような形で、海岸から沖合に向かって長さ約150mの堤防が延び、先端に約100mの円弧形の堤防が付いている。
大洗町から神栖市までの海岸線計約70km(港湾施設を除く)に計34基が設置されており、さらに6基増設する計画になっている。
人工岬周辺では「離岸流」が発生しやすいため、付近は遊泳禁止としているが、以前から水難事故が多発している。
県では、各人工岬の根元付近に注意喚起の看板を設置しているほか、ホームページでも注意を呼びかけている。
19日に水難事故が発生した鉾田市台濁沢のヘッドランド前にも看板が立っているが、20日も、釣りを楽しむ男性たちの姿が見られた。
よく釣りに訪れるという男性(65)は、「看板も立っているし、危険だとは分かりながらも、みんな来ていると思う。海水浴場に行けばお金も取られるけれど、ここは無料で、子どもを遊ばせられるから親子連れもよく来る」と話した。
出典
『鹿島灘 人工岬「ヘッドランド」付近 水難事故相次ぐ』
https://mainichi.jp/articles/20180821/k00/00e/040/217000c
8月20日11時30分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
溺れた娘(8)を助けた後に沖に流され、約12時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。
死因は溺死。
娘を助けようとした妻が深みにはまって動けなくなり、男性が娘を救助したが、その後、約100m沖合でうつぶせの状態で浮いているのが見つかった。
妻はサーファーに救助された。
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出典
『娘が溺れ、妻も深みに…娘を助けた後に男性死亡』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180820-OYT1T50034.html
(ブログ者コメント)
ヘッドランド周辺の危険性は過去に紹介スミ。
その関連情報として紹介する。
2018年5月28日掲載
『2018年5月21日報道 茨城県には砂浜からの砂流出防止のため人工の岬「ヘッドランド」が設置されているが、その周辺で以前から離岸流などによる水の事故が多発している (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8390/
また、今回の事故を機に調べなおしたところ、以下の情報もあった。
(2017年6月29日7時4分 産経新聞茨城版)
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人工岬周辺での遊泳禁止対策として、県河川課は7月中旬までに、「危険立ち入り禁止」「絶対に遊泳しない」などと記した看板を約30カ所に新設予定だ。
同課によると、設置済みの看板よりも語気の強い言葉を選んだという。
ただ、実際にはヘッドランド付近での遊泳を禁止する法律や条例はない。
最終的には、利用者のマナーに委ねられている。
県警は、海水浴シーズン中はヘリや船などの沿岸パトロールを強化。
遊泳者を発見した場合は浜に上がるよう促すというが、「水位が膝下程度の波打ち際で遊ぶ人たちに、なかなか危険が理解してもらえない」(地域課担当者)という悩みも。
同課は、「遊泳は、なるべく海水浴場で楽しんでほしい」と呼びかけている。
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出典
『「ヘッドランド」水難警戒 離岸流発生しやすく、強い語調の看板設置』
https://www.sankei.com/region/news/170629/rgn1706290007-n1.html
2018年8月13日16時32分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前8時半すぎ、大津市下阪本1丁目のびわ湖沿いにある「Kホテル」の桟橋で「手こぎボートから男性が落ちた」という通報が警察にあった。
警察と消防が現場に駆けつけたところ、ホテルの敷地内に設けられている桟橋の近くの水深1.7mの湖底に男性が沈んでいるのが見つかった。
男性は、その後引き上げられたが、心肺停止の状態で市内の病院に搬送され、まもなく死亡が確認された。
警察によると、男性はこのホテルの従業員のFさん(男性、69歳)で、13日朝は客にボートを貸し出すため、現場の桟橋で準備作業を行っていたという。
警察は、Fさんが作業中に誤ってボートから転落したとみて、当時の詳しい状況を調べている。
出典
『ホテル従業員ボートから転落死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20180813/2060000790.html
8月13日23時20分に京都新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前8時35分ごろ、大津市下阪本1丁目の「Kホテル」の桟橋で、「手こぎボートから従業員が落ちて姿が見えなくなった」と、110番があった。
約30分後に沖合約20m(水深約1.7m)の湖底で、同ホテルのパート従業員の男性(69)=大津市美空町=が見つかったが、死亡が確認された。
警察によると、男性は、沖に停泊するヨットやクルーザーなどに乗り移るための手こぎボートを桟橋付近で準備していたという。
出典
『ボートから琵琶湖転落、従業員死亡 大津のホテル桟橋』
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20180813000132
(ブログ者コメント)
ブログ者が勤務していた工場では、岸壁での船の離接岸作業時、作業者は必ず救命胴衣を着用していた。
レジャー分野では、工場などと違い、さほど安全基準が厳しくないのだろうか?
今はどうか知らないが、過去に千鳥ヶ淵などで手漕ぎボートに乗っている人のニュース映像を見た際には、ボートに乗っている人たちは救命胴衣を着用していなかったような気がすることだし・・・。
2018年8月13日13時57分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後10時ごろ、大分県中津市本耶馬渓町の温泉施設「西谷温泉」で「火が出ている」と、管理会社から119番があった。
警察によると、かやぶき屋根の宿泊棟4棟が全焼した。
施設内にあるログハウスの宿泊客らも含めて約100人が避難、けが人はいなかった。
関係者によると、出火直前、敷地内で宿泊客が小型の打ち上げ花火をして遊んでいたという。
警察は、この火の粉がかやぶき屋根に燃え移って出火し周辺に延焼したとみて、失火の疑いで、花火をしていた宿泊客から事情を聴いている。
施設内には、かやぶき屋根の宿泊棟4棟、ログハウス8棟のほかに研修棟などもある。
この日は、お盆の観光客のほか、近くで行われる試合のために他県の高校のサッカー部員らが宿泊していた。
警察は、13日午前から消防と実況見分を実施し、出火場所などを調べている。
現場は山間部にあり、観光名所「耶馬渓」の近く。
出典
『打ち上げ花火で失火か 宿泊施設が4棟全焼、大分・中津』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/440828/
(ブログ者コメント)
萱葺きの家のそばで打ち上げ花火?
そんな非常識な・・・。
そう思い、グーグルアースで現地の様子を確認したところ、茅葺きらしき家4棟が見つかった。(写真の左下)
そして、それらの家の横には大きな建物があり、その建物の向こう側には、駐車場付きの大きなグラウンドのような広場があった。
ということは、その広場で打ち上げ花火をしていて、建物の向こうに萱葺きの家があることには気が付かなかった?・・・そんな可能性も考えられる。
しかし、周囲を見れば草木生い茂る山の中。
打ち上げ花火をするには不適な環境のような気がした。
(2019年12月7日 修正1 ;追記)
2019年12月5日10時33分に読売新聞から、市は打ち上げ花火をしていた男性客に損害賠償を求め提訴するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大分県中津市本耶馬渓町西谷の温泉宿泊施設「西谷温泉」で昨年8月、宿泊棟が全焼した火災で、市は出火原因の打ち上げ花火をした北九州市の男性(50歳代)を相手取り、1266万円の損害賠償を求めて、大分地裁中津支部に提訴する方針を固めた。
関連議案を開会中の定例市議会に提出した。
市などによると、火災は昨年8月12日夜に発生。
男性は親族と宿泊した際、打ち上げ花火で木造平屋の宿泊棟4棟(計約170平方メートル)を焼失させた。
宿泊棟周辺では花火が禁止されていた。
男性は重過失失火罪で略式起訴され、今年10月に中津簡裁から罰金50万円の略式命令を受けた。
市は11月、被害総額(約6860万円)のうち、建物総合損害共済が適用されなかった宿泊棟の撤去整地費用などを支払うよう、男性に請求した。
期限までに回答がなかったため、訴訟を起こすことにした。
施設は建物を市が所有し、指定管理者が運営している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191205-OYT1T50173/
(2020年11月19日 修正2 ;追記)
2020年11月18日12時42分に毎日新聞からは、1400万円の損害賠償命令が出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
原因となった花火をした北九州市の男性に中津市が約1392万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、大分地裁中津支部であり、志賀勝裁判長は男性に約1388万円の支払いを命じた。
判決などによると、男性は同棟に宿泊中の2018年8月12日夜、禁止されている打ち上げ花火をして屋根に引火させ、4棟延べ約170平方メートルを全焼させた。
被害額のうち約5601万円が全国市有物件災害共済会から支出され、残る損害額の支払いを市が男性に求めていた。
https://mainichi.jp/articles/20201118/k00/00m/040/046000c
2018年8月12日7時14分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後4時ごろ、群馬県渋川市で開かれていた「渋川山車まつり」で、「山車の上から人が転落して、引っ張ってる人たちの中に突っ込んだ」と消防に通報があった。
この事故で、山車の近くにいた女性や山車を引いていた人など、あわせて8人が相次いで転倒するなどしてけがをし、このうち6人は腕を骨折するなど大けがをしたという。
祭りの実行委員会によると、山車は高さは4m余りで、事故当時は数人が上に乗って多くの人が綱を引き、まちなかを練り歩いていたという。
警察のその後の調べで、移動していた山車の近くにいた女の子が倒れ、山車を引いていた人たちなども転倒してけがをしたと見られることがわかった。
渋川山車まつりは、地元の人や観光客がまちの中心部で19台の山車を引き回す人気の祭りで、警察がさらに詳しい状況を調べている。
出典
『「渋川山車祭り」 転倒8人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20180812/1060002743.html
8月12日1時24分に日テレNEWS24からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や消防によると、11日午後4時すぎ、渋川市の路上で、2歳の女の子が祭りの山車にひかれそうになり、それを助けようとした女の子の母親や9歳の女の子を含む男女8人がケガをした。
母親は妊娠中で、2歳の娘と一緒に山車をひいていたということで、右腕を骨折、娘は後頭部の打撲などのケガをしたという。
渋川市では、10日から「渋川山車祭り」が開催されていて、人々がひっぱる山車が、上り坂を進むために速度をあげた際、事故が起きたという。
出典
『骨折も…祭りの山車にひかれ8人ケガ 群馬』
http://www.news24.jp/articles/2018/08/12/07401234.html
8月12日0時22分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、川崎市の母親(34)と山車を引いていたとみられる娘の女児(2)が転倒したのをきっかけに、周囲の人が相次いで倒れた。
女児をかばおうとした母親は腕の骨が折れ、女児は後頭部打撲などのけが。
母親は妊娠中だったが、母体に影響はないとみられる。
ほかに、4人も足などの骨が折れた。
まつりの実行委員会は、この日の山車の巡行を中止したが、12日は予定通り実施するという。
出典
『山車にひかれて8人けが 「あばれ山車」の異名 群馬』
https://www.asahi.com/articles/ASL8C76Z6L8CUHNB00S.html
(ブログ者コメント)
事故の様子などを20mほど先から撮影していた映像がユーチューブで公開されていた。
『渋川山車まつり2018 #2終 八幡坂上り』
https://www.youtube.com/watch?v=6cqi7nNW7NM
それによると、事故が起きたのとは別の組の映像で、左右にくねりながら走って綱を引いていた大人の男性が転倒していた。
また、別の組では、小学校低学年だろうか、先頭の子供が倒れたため、後続の小学生らしき子供たち5~6人が次々と倒れていた。
一方、幼児を抱いて小走りに走っている親もいた。
そして、事故直前の様子だと思われる映像。
録画時間15分00秒から走り始め、7秒後に山車が急に大きく左にそれて止まり、綱を引いていた人たちが山車のほうを振り返っていた。
山車が左にそれたということは、山車の右側で倒れたのだろうか?
綱を引いていた人たちの視線方向から推察するに、女児は母親と一緒に屋台からそう離れていない場所で一緒に走っていたのかもしれない。
小さな子供でも山車と一緒に走る・・・祭りの当事者にとってはそれが当たり前なのかもしれないが、この祭りを初めて見たブログ者は、せめて、未就学児は山車と一緒に走らせないような規制が必要なのではないか?と感じた。
産業現場でも、他業種の人が見学にきた際、その現場で働いている人たちにとっては当たり前の作業でも、他業種の人からすれば非常に危険に見えることがある。
そんなことが頭に浮かんだので、この事例を紹介することにした。
2018年8月11日15時59分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前8時半ごろ、御宿町須賀の中央海水浴場で、「男性が沖に流され、陸に引き上げたが、意識がない」と、近くにいた観光協会の職員から消防に通報があった。
警察によると、男性は岸からおよそ100mの沖合にうつぶせで浮かんで動かない状態で、小学生の次女が男性につかまっていたところを、海水浴場のライフセーバーが見つけたという。
男性は救急車で病院に運ばれたが、およそ1時間半後に死亡が確認された。
亡くなったのは、埼玉県ふじみ野市のHさん(44)で、妻と娘2人といっしょに海水浴に来ていたということで、警察は当時の状況を詳しく調べている。
出典
『海水浴場で40代男性死亡 千葉』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20180811/1080003338.html
8月11日14時41分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前8時半ごろ、千葉県御宿町須賀の海水浴場から約100mの沖合で、40代くらいの男性がうつ伏せで浮いているのをライフセーバーが見つけ、救助した。
男性は病院に搬送されたが、死亡が確認された。
警察によると、男性は埼玉県から、家族3人と一緒に海水浴に来ていた。
同海水浴場は当時、うねりを伴う波が高く、「遊泳注意」を呼び掛けていたという。
現場の水深は約2m。
警察は、遊泳中に溺れたとみて死因を調べる。
出典
『千葉・御宿の海水浴場で埼玉の男性死亡』
https://www.sankei.com/affairs/news/180811/afr1808110011-n1.html
(ブログ者コメント)
この中央海水浴場は、先日、離岸流発生の早期検知実験が行われていると、本ブログで紹介した海水浴場だ。
その点に触れた報道がないか探してみたが、見つからなかった。
2018年7月22日掲載
『2018年7月15日報道 千葉県御宿町は総務省支援のもと、大学や企業などと連携して市の海水浴場で今月から、離岸流発生を人工知能で検知しセーバーに知らせるシステムの実証実験に入る』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8604/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。