







2017年3月3日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6837/
(2019年1月29日 修正1 ;追記)
2019年1月24日7時50分に静岡新聞から、2審では逆転無罪になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
2010年3月、御殿場市の陸上自衛隊東富士演習場で野焼き作業中に作業員3人が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた野焼きの主催団体「東富士入会組合」元組合長(78)と同組合元事務局長(61)の控訴審で、東京高裁は23日、2人を有罪とした一審静岡地裁沼津支部判決を破棄し、両被告に無罪を言い渡した。
栃木裁判長は、一審判決で過失責任を認めたことについて「明らかな事実の誤認がある」と述べ、被告側による無罪主張を全面的に認めた。
事故の予見可能性の可否が最大の争点だった。
控訴審判決で栃木裁判長は、一審判決では作業の安全確保を考える上で重要な意味を持つ「防火帯」の概念が不明確だった点を指摘し、「経験豊富な現場作業員が逃げ場を確保しない危険な方法で着火を行うとは、通常、想定しない。(2人が)計画の立案時に危険性を予見すべきだったというのは、常識的に考えても無理がある」と否定した。
作業手順を示す義務があったとした認定内容についても、「風向きなどに応じて、作業当日に現場の作業員が安全な場所かどうかを判断するのが合理的。両被告が改めて周知徹底する必要はない」と言及した。
一審判決では
(1)両被告は、作業の実施計画の企画立案者として、危険性が予見できた
(2)実施にあたり、「防火帯」以外での着火を禁じるなど、適切な注意喚起や安全教育をするべきだった
などとして2人の過失を認定し、元組合長は禁錮1年執行猶予3年、元事務局長は禁錮10月執行猶予3年の判決を受けていた。
<メモ>御殿場野焼き死亡事故
2010年3月20日、御殿場市の陸上自衛隊東富士演習場で行われた野焼き作業中、風にあおられた炎で逃げ場を失った3人が焼死した。
業務上過失致死の罪に問われた主催団体「東富士入会組合」の元組合長ら2人は、公判で無罪を主張。
17年2月、静岡地裁沼津支部から有罪判決を受けた2人は、東京高裁に控訴していた。
出典
『御殿場野焼き3人死亡、逆転無罪 東京高裁』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/591799.html
1月23日20時54分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
一審判決は、緊急時の避難場所「防火帯」の周知徹底を怠った結果、狭い場所に入り込んだ当時32~37歳の男性3人を焼死させたとして、W被告を禁錮1年執行猶予3年、K被告を禁錮10カ月執行猶予3年とした。
これに対し高裁判決は、大規模な野焼き作業では、着火場所の選定は現場をよく知る作業員の判断に委ねられていると指摘した。
被害者を含む作業員らは経験豊富で、過去に大事故はなく、作業責任者が参加した事前会議でも事故の可能性に関する指摘がなかった点も重視。
被告らが例年の計画を踏襲したことは「相応の合理性がある」とした。
そのうえで、被害者3人の火のつけ方について検討。
防火帯を背にするのが「野焼き作業の鉄則」だが、これに反した危険な方法だったと認定した。
「通常は想定し得ない行為」で、「計画の際に予見するのは常識的に考えて無理がある」と結論づけた。
出典
『野焼き3人死亡、元組合長ら2人に逆転無罪 東京高裁』
https://www.asahi.com/articles/ASM1R5FHKM1RUTIL02T.html
2019年1月24日23時11分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前9時半ごろ、裾野市のガソリンスタンドで、男性がミニバイクに給油をしている最中にガソリンに引火する火事があった。
ガソリンスタンドの店員が、その場で初期消火を行って、けが人や建物への被害はなかったという。
警察などによると、ミニバイクの男性は給油口が壊れていたため、給油タンクの油量計が取り付けられている金属板のねじをはずした穴から給油していたという。
ガソリンはミニバイクの周辺にこぼれたということで、警察は、そのガソリンに静電気によって火が付いたものとみて、火が出た原因などを詳しく調べている。
このガソリンスタンドは、客がみずから給油する「セルフ方式」だが、注意書きや機械の音声で、給油を始める前には、設置されている静電気除去シートに触れてから作業を行うよう呼びかけているほか、店員も常駐して対応しており、今回の火災では店員が異変に気づき、すぐに消し止めたという。
店では、「ガソリンは気化するので、給油キャップを開ける前から静電気に気をつけてほしい。危険がないよう、正しい方法で給油し、不安があれば店員に声をかけてほしい」と話している。
出典
『GSで給油中火事は静電気原因か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20190124/3030001768.html
(ブログ者コメント)
どのようにして給油していたのだろうか?
ネジ穴から給油していたとは思えないし・・・。
燃料タンクに取り付けられていた油量計を外し、そこから給油したということだろうか?
2017年8月19日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7478/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7477/
(2019年1月24日 修正3 ;追記)
2019年1月17日19時26分に大分合同新聞から、危険性を認識しながら作業させた当時の支配人などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月18日3時1分に大分新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は17日、業務上過失致死傷の疑いで、施設の責任者だった男性や死傷した2人を含む4人を書類送検した。
それぞれが安全確保のための措置を怠り、事故に結び付いたと判断した。
書類送検したのは、いずれも同パークの運営会社「城島高原オペレーションズ」の男性社員で、当時の支配人(54)と運行管理者(50)、点検責任者(47)。
亡くなった点検業者の男性=当時(44)=も、容疑者死亡のまま書類送検した。
支配人の送検容疑は、車両を走らせながら点検する危険性を認識しながら、指導・改善を行わず、作業させた疑い。
運行管理者は、走路上から作業者が退避したことを確認せずに車両を走らせた疑い。
死傷した2人は、車両を停止させずに走路上で作業した疑い。
県警などによると、2人は点検に集中していたため、気付くのが遅れたらしい。
同パークは事故発生から約2カ月間、ジュピターの運行を休止した。
再開に当たって、走路の監視カメラを4台から13台に増設。
作業マニュアルも見直すなど、再発防止策を講じた。
出典
『4人書類送検 安全確認怠った疑い 城島ジュピター』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/01/18/JD0057702622
『ジュピター死亡事故で4人を書類送検』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=01170043889&day=20190117
2019年1月6日19時30分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県郡上市の神社で、肩を組み合ってやぐらをつくり、高さ6mの所にある花飾りを奪う祭りの最中、参加者の女性が落ちて頭を強く打つ事故があった。
女性は病院で手当てを受けているが、消防によると意識はあるという。
事故が起きたのは、郡上市白鳥町の長滝白山神社で行われた平安時代から伝わるとされる「花奪い祭り」。
祭りでは、神社の拝殿の前で、参加者が肩を組み合って3段のやぐらを作り、てっぺんに登った人が高さ6mの天井からつるされた5つの花飾りを下に落とす。
主催者によると、5つ目の花飾りを落とす際にやぐらがバランスを崩し、2段目にいた40代の女性が落ち、頭を強く打ったという。
女性は救急車で病院に運ばれたが、消防によると意識はあるという。
和紙や竹で作られた花飾りは、持ち帰ると御利益があるとして、当時は、およそ2500人の参拝者が一斉に奪い合っていた。
祭りを主催していた白鳥観光協会の大坪事務局長は、「祭に参加された方がケガをして残念です。伝統の祭りなので、十分注意して続けたいです」。
出典
『郡上「花奪い祭」で女性けが』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190106/0002656.html
1月6日21時10分にYAHOOニュース(東海テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県郡上市で6日行われた伝統の「花奪い祭り」で、やぐらを組んでいた40代の女性が落下した。
女性は病院に運ばれたが、頭の骨を折る重傷。
6日午後3時前、郡上市白鳥町の長滝白山神社で「花奪い祭り」の最中に、やぐらから40代の女性が落下した。
女性は病院に運ばれたが、頭の骨を折る大ケガをした。
警察によると、当時、女性は天井から吊るされた花笠を落とすため大勢の人で組まれたやぐらに乗っていて、花を奪おうとする人たちでもみ合いとなった際に、やぐらのバランスが崩れ、落下したという。
「花奪い祭り」は平安時代から続くとされる伝統の祭りで、手にすると幸運になるといわれる「花笠」を奪い合う光景が毎年繰り広げられている。
出典
『伝統の『花奪い祭り』で40代女性が頭の骨折る 人で組んだ“やぐら”のバランス崩れ落下』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190106-00020328-tokaiv-soci
1月6日18時22分に中日新聞からは、組まれたやぐらの写真付きで、祭りが行われたという記事がネット配信されていた。
ただし、女性がケガをしたとは報じられていなかった。
(記事転載は省略)
出典
『高さ6メートル、つかめ福の花 郡上・白鳥で「花奪い祭」』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2019010690182221.html
2019年1月7日付で秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前8時50分ごろ、秋田県仙北市田沢湖のたざわ湖スキー場でリフト降り場を除雪中のアルバイト男性(63)が試運転中の下り線リフトに誤って接触し、弾みで約3m下の斜面に転落、左肩甲骨やあばら骨を折る重傷を負った。
警察によると、男性は8時半ごろから1人でぎんれい第1リフトの降り場を除雪。
リフトのコース沿いに防護ネットがあるが、男性はネットのない場所に落ちた。
同スキー場によると、リフト稼働中は乗降場を除雪しない決まりで、この日も営業開始の10分前にブザーを鳴らして試運転を始めたが、男性は気付かなかったという。
出典
『除雪中リフトに接触、斜面転落し骨折 たざわ湖スキー場』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190107AK0011/
2019年1月5日12時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県裾野市須山のスキー場「F」で4日夜、リフトが緊急停止し、スキー客ら約80人が一時、宙づりとなったことが5日、スキー場への取材で分かった。
約35分後に全員が救助され、けが人はいなかった。
スキー場によると、4日午後8時5分ごろ、3線あるリフトのうちの1線で、4人乗りリフトに従業員が接触。
車輪からワイヤが外れ、安全装置が作動し、緊急停止した。
リフトは高い所で地上から約8mあった。
停止したまま、従業員がロープの付いた棒状の専用器具を使い、地上に降ろした。
部品交換と点検を終え、5日朝から運転を再開した。
(共同)
出典
『リフト停止、一時80人宙づり 静岡のスキー場』
https://mainichi.jp/articles/20190105/k00/00m/040/073000c
(ブログ者コメント)
車輪からワイヤが外れた?それともワイヤから車輪が外れた?
それはともかく、人が接触したぐらいで外れるものだろうか?
「部品交換と点検を終え・・・」と報じられている点から考えると、車輪に問題があったのかもしれない。
2019年1月1日19時8分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日正午過ぎ、大阪市此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で、宙づり式ジェットコースター「ザ・フライング・ダイナソー」から、部品のボルトが落下しているのが見つかった。
USJによると、コースターのレール部分からボルトが落ちるところを来園者が目撃。
スタッフが確認すると、長さ約10cmのボルト2本がコースターの下に設置された防護用ネットに引っかかっていた。
レール同士の接合部を補強するためのボルト28本の一部が破損して落ちたとみられるという。
落下を目撃した来園者からの指摘を受けて、コースターは運行を停止。
乗客や来園者にけがはなかった。
USJは、この日の閉園後に原因を調査したうえで、2日以降のコースターの運行を判断するという。
出典
『USJのコースター、ボルト2本が落下 けがなし』
https://www.asahi.com/articles/ASM1164R3M11PTIL11G.html
1月1日20時18分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
USJによると、落下したのはレール接続部を補強する28個のうちの2個で、本来の長さは約10cm。
発見された際、コースターは終点の直前だったため、緊急停止せず、通常通り停車。
その後の運転を見合わせた。
USJでは、12月31日から1月1日にかけて年越しイベントがあるなど、混雑していた。
(共同)
出典
『USJでボルト2個落下、けが人なし ジェットコースター運転休止』
https://mainichi.jp/articles/20190101/k00/00m/040/104000c
1月1日17時42分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2本のボルトはジェットコースターのレール同士を留めるためのものとみられ、いずれも途中で折れていたという。
USJによると、レールは多くの本数のボルトで留めているため、即座に事故が起きるような状況ではなかったということだが、直後に運転を取りやめ、現在も点検作業を続けている。
出典
『USJ 宙づりコースター休止 ボルト2本破損し落下か』
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000144330.html
2018年12月31日10時20分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時ごろ、山形市の蔵王温泉スキー場で停電が発生した。
一部リフトで利用客計89人がシートに座ったまま最大2時間半、救助を待った。
蔵王ロープウェイ山頂線蔵王地蔵山頂駅では観光客最大100人が麓に戻れず、同7時すぎまで足止めとなった。
けが人はなく、同8時35分ごろまでに停電は全面復旧した。
東北電力山形支店によると、停電したのは黒姫や大森などの各ゲレンデのリフトに加え、蔵王中央ロープウェイ(温泉駅~鳥兜(とりかぶと)駅)と蔵王ロープウェイの山麓線(蔵王山麓駅~樹氷高原駅)、山頂線(樹氷高原駅~蔵王地蔵山頂駅)。
横倉ゲレンデ付近の配電線に、雪の重みで押された枝が接触し、漏電したのが原因とみられる。
リフトに取り残された89人は、運営会社の社員らが救助ベルトの付いたポールを使って順次、ゲレンデに降ろした。
山麓線と山頂線を運行する蔵王ロープウェイによると、両線は予備のエンジンで最寄りの駅までゴンドラを移動させた。
駅で待った観光客らは雪上車で麓まで運んだという。
蔵王中央ロープウェイを運行する蔵王観光開発の話では、同線は運行時間の合間で、稼働中のゴンドラはなかった。
【不安、寒さに耐え救助待つ】
スキー場で突如止まったリフトとロープウエー。
利用者は寒さをこらえながら、救助を待った。
仙台市から友人4人と訪れた男子高校生(17)は、昼食を食べた後、名所の「横倉のカベ」に再挑戦しようとリフトに乗り、30mほど進んだところで急停止したという。
「しばらくアナウンスがなくて不安だった。風はなかったが、寒さがこたえた」。
30分ほどでスタッフが訪れ、ポールを使って雪面に降りた。
「初心者や外国人客は不安だったと思う。(救助に)慣れてないように思えたので、訓練をもっと深めてほしい」と話した。
東京都から観光で訪れた20代男性は、蔵王ロープウェイの山頂線で停電に遭った。
「吹雪で揺れるゴンドラ内で30分以上待った。怖かった」と振り返る。
予備エンジンで蔵王地蔵山頂駅に到着したものの、同駅では空調が止まっており、とても寒かったという。
しばらくして雪上車によるピストン輸送が始まり、男性は3時間ほど待った後、午後5時15分ごろに麓に向かった。
「スタッフからお菓子をもらったり声を掛けてもらったりして、不安はなかった」と話した。
出典
『蔵王温泉スキー場で停電、リフト上に一時89人 地蔵山頂駅では最大100人足止め』
http://yamagata-np.jp/news/201812/31/kj_2018123100636.php
12月31日1時19分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時ごろ、山形県の蔵王温泉スキー場(山形市、同県上山市)で停電があり、リフトとロープウエーが止まった。
停電は約7時間半後に復旧。
スキー場関係者や地元消防によると、一時、計約90人のスキー客らが宙づりとなったが、けが人の搬送はなかった。
山形市内のスキー場で約80人、上山市側で約10人が宙づりとなった。
上山市側の「蔵王ライザワールド」によると、停電から10分程度で約10人をスキー場関係者らが救出した。
東北電力によると、山頂付近の枝が雪の重みで電線に接触して漏電し、停電したとみられるという。
(共同)
出典
『山形・蔵王のスキー場で停電 リフト停止し一時90人宙づり』
https://mainichi.jp/articles/20181231/k00/00m/040/018000c
12月31日0時10分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時頃、山形市の蔵王温泉スキー場で、リフトやロープウェー計9基が停電のために停止した。
リフトに乗っていたスキー客約90人が、約1時間宙づり状態となった。
ロープウェーの利用客約160人も山頂などに一時取り残されたが、約6時間半後に全員救助され、けが人はいなかった。
停電は同日午後8時半過ぎに解消。
スキー場への配電設備に異常が発生したのが原因で、東北電力が調べている。
蔵王温泉スキー場は、当時、スキー客やロープウェーを使って樹氷を見に訪れた観光客らでにぎわっていた。
このため、運営会社の職員10数人が手分けして救助に向かった。
リフトで宙づりになったスキー客にはロープを使ってリフトから降ろした。
出典
『リフト、停電で停止…90人が1時間宙づりに』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181230-OYT1T50085.html?from=ycont_top_txt
2018年12月28日21時50分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後1時40分ごろ、十勝管内音更町木野大通東7の北洋銀行木野支店の外に設置された大型看板が、長さ約12mの鉄製の支柱ごと、同支店北側の公共駐車場内に倒れた。
駐車中の乗用車と軽自動車、車道に出ようとしていた軽自動車の計3台にぶつかり、20代の女性1人が車内にいたが、けがはなかった。
警察などによると、看板は縦6m、幅90cm、厚さ30cmのトタン製で、直径30cmの支柱に取り付けられていた。
支店の出入り口横にあり、根元から折れるように倒れ、車の屋根などを破損した。
帯広測候所によると、発生当時、同町に隣接する帯広市で最大瞬間風速17.4mを記録。
同行は、強風の影響で倒壊したとみている。
同行広報室によると、看板は支店が開店した1985年8月に設置。
道条例に基づき定期点検を行っており、今年9月の点検でも異常はなかったという。
倒壊を受け、同行は全店の看板の緊急点検を実施。
さらに、支店など全道84カ所にある、倒壊したものと類似の、支柱で設置した大型の看板全96基を撤去する方針を決めた。
広報室は、「車などの被害に誠実に対応し、原因究明を進める」とする。
現場は帯広市に近く、商業施設などが集まる国道沿い。
近隣のスーパー前でしめ縄を売る帯広市の販売員高野さん(女性、46歳)は、「風は強かったが、背の高い看板が倒れるほどとは」と驚き、「年末で混雑する時期だけに恐ろしい」と話した。
出典
『北洋銀行看板、強風で倒壊 車3台直撃 類似看板撤去へ 音更』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/262902/
12月29日9時15分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
看板は高さ12mの支柱の高さ6mの部分に設置されていた。
看板が落下した車3台のうち1台は車内に人がいたが、車の天井で防がれ、無事だった。
同銀行によると、看板は専門業者が年1回目視で安全点検を行い、3年に1度は看板内部も調べているが、異常はなかったという。
帯広測候所によると、音更町を含む十勝地方中部には28日朝から強風注意報が発令され、時折、突風が吹いていた。
出典
『銀行の看板倒れ車直撃…車内に人、天井で無事』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181229-OYT1T50017.html
(ブログ者コメント)
各種画像から推察するに、支柱の根元が腐食していたが、根元部分にリングカバー?があったので発見できなかった・・・という可能性も考えられる。
3年に1度、専門業者が看板内部も調べていたということだが、支柱の根元も、カバーを外すなどして点検していたのだろうか?
以下は、上記推察の根拠画像。
(12月28日16時31分 日テレNEWS24)
支柱の根元は腐食していたように見える。
支柱の根元にはリングカバーらしきものがついている。
(グーグルアース)
倒れる前の支柱を見ると、やはり根元にリングカバーらしきものがついていた。
2018年11月28日22時34分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市は28日、中央区の本郷新記念札幌彫刻美術館で屋外展示中の彫刻作品が倒れ、点検中だった60代の男性職員に接触する事故があったと発表した。
男性職員は頭部裂傷などのけが。
同日入院したが、命に別条はないという。
施設の指定管理者・市芸術文化財団によると、開館前の同日午前9時40分ごろ、男性職員が点検していた彫刻「鳥の碑」(台座部分を含む高さ187cm、幅57cm、奥行き51.5cm)が倒れた。
1963年制作のコンクリート製で、彫刻と台座の接合部分が腐食していたという。
この作品の展示は、当面、行わない。
財団は他の彫刻作品に異常がないことを確認し、通常通り開館した。
「点検時は安全管理を徹底する」としている。
出典
『彫刻倒れ職員けが 本郷新記念札幌彫刻美術館』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/252710/
2018年11月23日18時58分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前7時半ごろ、愛知県尾張旭市の「愛知県森林公園」の乗馬施設で、女性が手綱を持って馬を引いていたところ、突然暴れだした馬に引きずられて転倒、頭を蹴られた。
女性は名古屋大学馬術部の3年生・杉本さん(21)で、脳挫傷やくも膜下血腫などで意識不明の重体。
この施設では、24日から全日本学生馬術大会が開かれる予定で、杉本さんは、この大会の準備のために施設に来ていたとみられる。
「(厩舎の)中の通路を歩いていたら、突然、馬が暴れた。いつもいる環境下ではないので、馬が少し神経質になっていたのでは。二度と事故がないように徹底したい」(全日本学生馬術連盟 長友 理事長)
大会関係者によると、暴れた馬は乗馬用の12歳のメスで、体重は500kg近くあるという。
出典
『馬に頭蹴られ意識不明の重体、愛知の乗馬施設』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3531897.html
11月23時19時23分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性は名大馬術部に所属し、出場する同部の馬の世話を担当しており、馬を馬場から馬房へ戻す途中だったという。
同園では、騎乗時にヘルメットを着用するよう呼びかけているが、女性は当時下馬しており、ヘルメットは着けていなかったという。
出典
『乗馬施設 馬に蹴られ名大生重体 愛知・尾張旭』
https://mainichi.jp/articles/20181124/k00/00m/040/053000c
11月23日13時17分にFNN PRIME(東海テレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大会の主催者によると、女子学生は選手ではないが、厩舎から馬を出して歩かせていたところ、突然暴れだしたという。
出典
『乗馬施設で女子大生が馬に頭蹴られ意識不明の重体 24日からの馬術の全国大会会場 愛知』
https://www.fnn.jp/posts/2972THK
(ブログ者コメント)
危険が存在する場所では、常に保護具を着用しておく必要がある。
馬術において、ヘルメット着用で予防する危険は落馬だけという認識なのだろうか?
2018年11月16日19時8分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
サッカーの国際親善試合キリンチャレンジカップは16日夜、大分市の大銀ドームで、日本代表(世界ランキング50位)とベネズエラ代表(同29位)が対戦する。
しかし、試合開始約1時間前の午後6時半時点になっても、両チームの選手、審判が周辺の交通渋滞によりスタジアムに到着しなかった。
関係者によると、日本代表は午後6時に到着する予定だったという。
DF槙野(浦和)は午後6時すぎに自身のツイッターを更新し、「これから代表戦。だが、大渋滞でスタジアム入り出来ていない。皆さんの力が必要です。バスを通して下さい。すいません…お願いします!」とつぶやいた。
DF吉田(サウサンプトン)も、「大分自動車道スタジアムへ向かうみなさん、右側車線あけてください!」と自身のツイッターに記した。
午後6時45分ごろ、ベネズエラ代表と審判は会場に到着した。
日本代表も午後6時50分ごろに会場入り。
当初の予定より、1時間近く遅れた。
キックオフは予定通り、午後7時半。
出典
『「バスを通して下さい」 森保J、渋滞で会場入り遅れる』
https://www.asahi.com/articles/ASLCJ3HPHLCJUTQP00S.html
11月22日3時1分に大分合同新聞からは、渋滞した原因など下記趣旨の詳細な記事が、チケット完売なのに空席が目立つ試合直前のスタジアム写真付きでネット配信されていた。
大分市の大分銀行ドームで16日にあったサッカー日本代表の国際親善試合で発生した大渋滞は、国内外に衝撃を与えた。
選手は会場入りが大幅に遅れ、対戦国の監督は「先進国でこんな事態が起きるなんて」と唖然。
キックオフに間に合わない観客も多かった。
来秋のラグビーワールドカップ(W杯)にも影を落としたトラブルは、どこに原因があったのか。
【パトカーの先導で】
「スタジアム入りできていない」、「右車線を空けてください!」
日本代表が会場入りするはずの午後6時ごろ、渋滞で動かないバスから吉田麻也主将ら選手がツイッターで“SOS”を発信した。
結局、パトカーの先導でベネズエラ代表が着いたのは同7時半のキックオフ45分前、日本は40分前。
相当数の観客が試合開始に間に合わず、観戦できなかった人もいた。
「南米ではよくあるが、先進国の日本であれだけの渋滞が起きたのは意外」。ベネズエラのラファエル・ドゥダメル監督は、試合後、そう漏らした。
【警備員とやりとり】
なぜ大渋滞は起きたのか。
県警交通規制課によると、確認したのは午後4時半ごろ。
会場近くの「公園西インター入口」交差点を起点に、多方面に車が連なった。
同7時半ごろにピークとなり、最寄りの東九州自動車道の大分米良インターチェンジ(IC)は、大分IC付近まで約10km渋滞。
一般道を含めた総延長は21kmに上った。
会場周辺には計4300台を収容する駐車場が分散しているが、ネックとなったのは高速道から最も近い駐車場。
前売りの駐車券を持っていない車が多く、警備員とのやりとりに時間を要した。
他の駐車場へ分岐する同交差点がふさがれ、行き場を失った車が周辺に滞留した。
警察官が緊急で交通整理をしたり、警備員も駐車券の確認を簡略化するなどしたが、追い付かなかった。
【日本協会も認める】
大銀ドームでは、2015年にもサッカー国際親善試合(日本対チュニジア)を同条件で開催。
渋滞は最長で3.5kmだった。
今回の試合は3万3000人超が観戦。
県警は、会場に向かう車両に加え、雨で通常より帰宅ラッシュが激しかったのが要因とみる。
県関係者は、「メディアなどで渋滞や駐車場に関する事前説明が足りなかったのではないか」と指摘。
主催した日本サッカー協会も「周知不足だった」と認める。
【ラグビーW杯不安】
大分は02年のサッカーW杯でも目立ったトラブルはなく、観客輸送のノウハウは国内外で一定の評価があった。
そのイメージが損なわれ、ラグビーW杯で来県を予定する国内外の人たちが不安を抱く可能性は否めない。
大銀ドームは、ラグビーでも会場となる。
県などは周辺の駐車場を開放せず、シャトルバス主体の輸送計画を組んでおり、今回と事情は大きく異なる。
とはいえ、「条件次第で相当な混雑が起きることが実証された。最悪の事態を想定して計画を見直す必要がある」と県警。
サッカー協会の輸送計画にアドバイスをしていただけに、トラブルは人ごとで片付けられない面もある。
ラグビーW杯の開催まで302日。
ホスト県の「危機感」が求められている。
出典
『駐車場 説明足りず サッカー代表戦渋滞』
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/11/22/JD0057537168
(ブログ者コメント)
産業安全とは関係ないが、事前の周知不足などで計画が大幅に狂い、多方面に影響を及ぼした事例として紹介する。
2018年11月14日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市で10月、9階建てビルの屋上から金属パネルが落下し、直撃した歩行者の男性(当時65歳)が死亡した。
パネルの劣化が一因とみられるが、一定規模のビルで必要な定期検査や行政への報告を所有者が怠っていた。
高度成長期やバブル経済期に建設されたビルの老朽化が進む中で、同種の事故が繰り返されているが、問題のビルと同時期に検査が必要で、行政に未報告の全国のビル数は、全体の3割近い2万6332棟に上っている。
10月1日、横浜市中区尾上町の「KIT関内ビル」の屋上に取り付けられたパネル3枚が落下した。
ビルの隣の店舗の男性(28)は、「交通事故かと思うほどの大きな音がした。頻繁に通る道なので怖い」と振り返った。
パネルは地上約32mにあり、大きいもので縦約1.5m、横約3m。
警察が業務上過失致死容疑で調べているが、ビルは完成から30年ほどが経過し、パネルは一部のネジが外れ、錆びて腐食が進んでいたという。
国交省によると、2017年度までの8年間、ビルの看板や壁などの落下事故が全国で77件あり、41人がけがをした。
こうした事故を防ぐため、建築基準法は一定の用途と規模を持つビルの所有者側に、定期的に安全検査し、建築確認ができる職員のいる都道府県や市などに報告するよう求めている。
しかし、今回事故のあったビルは、直近では16年度に検査し横浜市に報告すべきだったが、実施していない。
ビルの所有会社は、「定期検査が必要とは知らなかった」と市に答えたという。
同省によると、同様に16年度に定期検査が必要だったビル9万4206棟のうち、検査未報告は2万6332棟に上った。
検査時期が16年度以外のビルは他に約19万3700棟あり、未報告の棟数はさらにふくらむ。
検査を担う行政関係者は、制度の周知が進んでいない点が一番の問題と口をそろえる。
老朽化の進んだビルでは、所有者が変わると管理水準が落ち、検査の必要性が引き継がれないこともある。
検査項目が約130もあり、建築士らによる目視だけでなく、場合によっては高所での確認作業も必要になる。
1990年以前に建てられた鉄筋や鉄骨のビルは約40万棟あるとされ、危機感から、一定の大きさ以上の看板に独自の許可や届け出を求める自治体もある。
福岡市は10~11年度、業者に委託し、360°カメラ搭載車両で看板の設置状況を調べた結果、看板約1万2000のうち、約65%の約8000が無許可で、所有者に安全管理を促した。
京都市も、一定以上の大きさの看板は設置時の届け出義務があり、更新手続きの際に腐食などを点検し、報告書の提出を求めている。
担当者は、「ビル側は、安全管理にもっと危機感を持つべきだ」と話している。
出典
『看板老朽 ビル増す危機 8年で落下事故77件 定期検査や報告怠り』
https://mainichi.jp/articles/20181114/ddm/041/040/056000c
同じ11月14日付で同紙からは、下記趣旨の識者の話もネット配信されていた。
【設置状況把握を 東京理科大の兼松学教授(建築材料学)の話】
看板や外壁は、落下すると人命にかかわり、目視だけでは不十分。
ただ、検査費用の面で、民間にも限界がある。
まずは、自治体が看板の設置状況を把握すべきだ。
その上で、車検のように、ビル全体を詳細にチェックできる仕組みの検討が必要だろう。
出典
『看板老朽 ビル増す危機 8年で落下事故77件 定期検査や報告怠り 東京理科大の兼松学教授の話』
https://mainichi.jp/articles/20181114/ddm/041/040/064000c
(ブログ者コメント)
今年10月の横浜市事例は、本ブログでも紹介している。
2018年11月11日0時27分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時半ごろ、兵庫県姫路市四郷町山脇の自動車試乗イベント会場で、遊具の空気式滑り台が風にあおられて倒れ、遊んでいた同県高砂市の小学5年の女児(10)が鎖骨を折るけがをした。
警察が業務上過失傷害容疑を視野に、設置状況に問題がなかったか調べる。
警察によると、滑り台は高さ約5m。
セメントを詰めた20ℓの缶を6カ所に置いて、ロープで固定していた。
イベントは姫路M自動車販売が主催。
別の業者に設置を依頼していたとみられる。
滑り台の階段を上ろうとした際に横倒しになり、弾みで地面にたたきつけられた。
他に子供1人が滑り台の上にいたが、横に設置されていた別の遊具の屋根に落ち、けがはなかった。
(共同)
出典
『兵庫・姫路 空気式滑り台が風にあおられ、小5女児けが』
https://mainichi.jp/articles/20181111/k00/00m/040/093000c
11月10日23時43分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
滑り台は高さ約5m、長さ6~7mで、空気を送り込むとクッション状に膨らむ構造。
出典
『エア滑り台倒れ、10歳女児骨折 兵庫・姫路』
https://www.sankei.com/affairs/news/181110/afr1811100017-n1.html
11月11日13時51分にNHK兵庫からは、ベンチに座っていた女性も逃げる際に軽傷など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
遊んでいた小学生の女の子が転落して骨を折る大けが、また、近くのベンチに座っていた75歳の女性が逃げようとしたときに転んで、軽いけがをした。
当時は、重しを入れた数個のオイル缶とベルトのようなもので結んで固定していたという。
会社側は倒れたすべり台を撤去して、イベントは予定どおり11日まで続けている。
出典
『可搬式すべり台倒れ女児大けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20181111/2020002312.html
(ブログ者コメント)
空気で膨らませる遊具が風で倒れて負傷者が出た事例は、本ブログでも過去に何件か紹介している。
(「空気」+「遊具」でブログ内検索)
2018年11月12日8時13分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野県は11日、同県茅野市の旅館「TS温泉」で9日の夕食に除菌洗浄剤が混入したお茶漬けが誤って提供され、食べた埼玉県の40~70代の男女3人がのどの痛みや舌のしびれなどを訴える食中毒があったと発表した。
全員が快方に向かっている。
保健所は、旅館側が、鍋に除菌洗浄剤を入れて汚れを落とした状態の液体を、だし汁と誤って焼きおにぎりにかけてお茶漬けとして提供したことを確認。
同保健所は除菌洗浄剤による食中毒と断定し、11、12両日に調理部門を営業停止とした。
同旅館によると、お茶漬けは10人中8人が口にし、うち3人が大事を取って搬送された。
「お客さまや多くの関係者の皆さまに多大なご迷惑とご心配をお掛けし、おわびする」としている。
調理場内で除菌洗浄剤入りの鍋がだしの鍋の置き場所と近く、注意喚起の表示や周知が不十分だったとして、今後は置き場所を離した上で、配膳と洗浄の時間が重ならないようにするなどの対策を取ると説明している。
(共同)
出典
『食中毒 洗浄剤入りのお茶漬け提供、3人搬送 長野の旅館』
https://mainichi.jp/articles/20181112/k00/00e/040/113000c
(ブログ者コメント)
以下は、当該旅館のHPに掲載されていたお詫び記事の抜粋だが、記事中、事故原因と対策が図解付きで、かなり詳しく説明されている。
起きたことは起きたこととして、該社の安全に対する取り組み姿勢がよくわかった。
さすが大正15年創業の老舗だけのことはある。
・・・・・
【異物混入食中毒事故の概要について】
平成30年11月9日TS温泉にて、ご夕食をされた社員旅行10名のお客様より、宴会コース料理の最後にお出しする“焼きおにぎり茶漬け”の出汁の味がおかしいという報告を受けました。
結論から申しますと、その出汁と思われる液体は実際に調理担当が作った出汁では無く、鍋の焦げを落とす為にお湯と希釈された洗浄剤が入った液体でした。
10名様中8名様が口につけ、内3名様が大事をとって緊急搬送されました。
その後病院での検査し9日中にお戻りになられ、翌日ご出発されました。
【事故原因】
今回の事故の原因と考えられるのは下記の通りです。
(1)今回の事故は、焦げを取るために洗浄剤を入れた鍋の置き場所とお客様に提供するお茶漬けの出汁が入っている鍋のいつもの置き場所が近かった事(2メートル)、及び洗浄剤が入っている鍋に注意喚起の表示及び周知が強くされていなかった為に、サービス担当社員が間違う原因となっておりました。
場所の配置につきましては、後半の調理場見取り図及び洗浄材入り鍋の位置関係をご覧下さい。
本来Aの出汁入り鍋を食事会場近くに移動させるはずが、誤ってBの洗浄剤入り鍋を移動させ、お茶漬けの出汁として使用してしまいました。
また、調理チームスタッフも盛り付け台に移動しており、サービス担当社員が移動させる鍋の把握が出来ませんでした。
(2)最後に食品衛生に関して、厳しい衛生基準検査を外注にて毎月行い続けているという社内の慢心から起こしてしまった事も根底にある原因と感じております。
【今後の改善策】
上記に対応しまして下記に改善策を記載いたします。
(1)に関しましては、
本日より洗浄剤の入った鍋とお客様に提供するお食事の材料が入っている鍋の置き場所を離します。
また、配膳をする時間と鍋の洗浄の時間が重ならないようにします。
さらに、間違いが起きない様々な対策を講じます。
調理場からお客様にご提供する間の安全性に関しましては、調理チームのチェックだけに頼らず、全サービススタッフがお客様に提供前に必ず臭い、味に関してチェックを行う仕組みに変更します。
(2)に関しましては、
社長及び管理監督者の慢心が原因です。
よって、毎月2回行っている全社員参加する全体ミーティングを利用し、今回の事故を教訓とした食品衛生管理を中心とした社員教育の徹底を行います。
・・・・・
2018年10月26日12時10分にテレビ新広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年3月に集団感染がおきた三原市の入浴施設『M温泉』で、新たに基準値を超えるレジオネラ菌が確認され、きょうから、再び営業を休止している。
三原市須波ハイツの入浴施設『M温泉』によると、今月24日の夕方、施設の浴槽から基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたことがわかった。
検査に使われた水は今月15日の定期検査で採取したもので、今のところ、健康被害の報告はない。
「M温泉」では、去年3月に利用客58人がレジオネラ菌に集団感染し1人が死亡、4月に営業を再開したばかりだった。
「M温泉」は、きょうから温浴施設の営業を取りやめ、再検査や配管の洗浄を行っている。
【M温泉・村上支配人】
「一生懸命やってきたんですが残念な結果で、皆さんのまた信頼を裏切るような形になりまして、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」
県と三原市は午後から緊急の会議を開き、今後の対応を検討することにしている。
出典
『三原・M温泉 また基準値超えのレジオネラ菌検出』
http://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000002384.html
10月25日21時45分にNHK広島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この日帰り入浴温泉施設は、2017年3月、利用客57人がレジオネラ菌に感染し、50代の男性1人が死亡したことを受けて、市の処分で、1年にわたって営業が停止された。
施設は再発防止策を講じ、月に1度の水質検査を半年間、実施することを条件に、2018年4月に営業が再開され、9月までは問題はなかったが、10月の検査で、再びレジオネラ菌が検出された。
これを受けて施設は、26日から当面、営業が休止されることになった。
出典
『三原の入浴施設で再びレジオネラ』
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20181025/0002721.html
2018年4月4日付で毎日新聞広島版からは、今年4月、施設再開にあたっての記者会見内容などが、下記趣旨でネット配信されていた。
施設(三原市須波ハイツ1)を運営するM観光は6日、営業再開を前に記者会見した。
会長は、「入浴客の期待を裏切った」と改めて謝罪。
昨年3月の事件発生後、被害者58人のうち5人との示談が今も成立していないことを明らかにした。
集団感染が発生した要因として、市などは、配管内の排水不良やタイルのひび割れ、衛生管理マニュアルの不備を指摘。
M観光は、衛生管理が不徹底だったとして、当時の支配人ら責任者4人を一般職へ降格させた。
支配人に次ぐ監督責任者の営業マネジャーは、問題が起きた直後に依願退職したという。
自身の進退について会長は、「後継者が育った後、退任する」と述べた。
M観光はこの日、感染源とされた4階アイテム風呂などを事件後、初めて報道陣に公開した。
レジオネラ菌の温床となりやすい配管やバルブを交換。
約90人の従業員には、衛生管理や法令に関する研修を受けさせているという。
出典
『三原のレジオネラ感染 M温泉、再開前に会長会見 「入浴客の期待裏切った」 5人と示談、今も成立せず』
https://mainichi.jp/articles/20180407/ddl/k34/040/491000c
※2018年2月1日付で三原市から、昨年の死亡事故に関する報告書が公表されていた。
以下はポイント部分の抜粋。
p20
推定原因(抜粋)
・ 衛生管理運営要領が未作成
・ 衛生管理実施記録が不正確かつ不十分
・ 衛生管理実施状況のチェック体制が不十分
・ 浴槽水の塩素濃度管理が不十分
・ 浴槽水の完全換水,浴槽の清掃・消毒が不十分
・ ジェット水流用循環配管内の完全排水未実施
・ タイル剥離,ひび割れなど菌が付着しやすい状況
・ 配管洗浄が10年程度未実施
p24
改善計画書の検証について
改善計画の検証を行い適当と認めた
○改善計画の内容(抜粋)
・ 衛生管理運営要領,各種記録簿の作成
・ 衛生管理実施のチェック体制構築
・ 浴場清掃を業者委託
・ 完全換水実施(ろ過器無:毎日,ろ過器有:週1回)
・ 循環配管最下部に排水ドレンを新設
・ タイル貼替,ひび割れ・隙間の補修
『日帰り入浴施設におけるレジオネラ症 集団発生事例』
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000194750.pdf
2018年10月22日22時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時5分ごろ、京都三大祭りの一つ「時代祭」が行われていた京都市左京区の平安神宮境内で、行列の馬が暴走した。
観客の女性(76)や手綱を引いていた女性(48)ら、男女4人が負傷した。
警察などによると、観客の女性は頭を強く打って一時意識を失ったが、命に別条はない。
手綱の女性は右足を骨折した疑いがある。
騎乗していた男性(20)、手綱を引いていた別の女性(51)は軽傷。
目撃者によると、平安神宮・応天門の脇の門を馬がくぐった際、騎乗した男性のやりが天井に接触。
反動で根元が馬の腹に当たり、馬が走り出したという。
馬は乗っていた男性を落とし、手綱を持つ女性2人を振り切って観客女性に衝突。
周辺を数100m走り回った後、関係者に取り押さえられた。
出典
『京都 「時代祭」で行列の馬暴走、4人けが』
https://mainichi.jp/articles/20181023/k00/00m/040/110000c
10月22日20時27分にNHK京都からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日は、平安から明治にかけてのそれぞれの時代を象徴する衣装を身にまとったおよそ2000人の行列が、京都御所から平安神宮まで、市内のおよそ4.5kmを練り歩いた。
警察によると、行列の先頭が平安神宮に到着した後の午後3時すぎ、室町時代の武将の行列に参加していた馬が、境内で突然暴れて走り出した。
警察によると、落馬した20歳の男性と手綱をひいていた48歳と51歳の女性、それに観客の76歳の女性の合わせて4人がけがをし、病院に搬送された。
このうち48歳の女性は、馬にひきずられた際に右足を踏まれて大けがをしたおそれがあるほか、観客の女性は、50mほど離れたところから走ってきた馬に後ろから突き飛ばされ、頭にけがをしたという。
いずれも命に別状はなく、ほかの2人もけがの程度は軽いとみられるという。
目撃者の話などから、男性が馬に乗って門の通用口をくぐる際、持っていたやりが馬の体にあたったとみられるということで、警察は、関係者から事情を聞くなどして、当時の状況を調べている。
出典
『「時代祭」行列で馬暴れ4人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20181022/2010002085.html
2018年10月13日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8930/
(2018年10月28日 修正1 ;追記)
2018年10月21日付で茨城新聞から、風速や大会中止の判断に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
・・・・・
水戸地方気象台によると、同日は台風25号の接近に伴い風が強く、土浦市内の午後5時半の平均風速は4.3m(最大瞬間風速8.4m)。
事故が起きた同6時半ごろは4.0m(同7.7m)だった。
実行委は事前の開催判断について、「予報では午後9時以降に風が強まり、大会(開催時間)中は中止の基準を下回っていた」と釈明する。
・・・・・
業者からは、「丹精込めて仕上げた作品を披露できなかった」と残念がる声が漏れた。
大会が途中で中止になることは、これまでにほとんどなかったからだ。
事故について、参加した県内業者は「通常あり得ないことで、風が相当強く吹いていたのでは」と首をひねる。
別の業者は「風は、場所によって強さに違いがある」と指摘した上で、「中止になるほど強いとは思わなかった。(実行委も)苦渋の決断だったと思う」と、主催者判断に理解を示した。
・・・・・
花火大会の開催可否について、基準はないのか。
火薬類取締法施行規則は、「煙火の消費に際して、強風その他の天候上の原因により危険の発生するおそれのある場合には、煙火の消費を中止する」と定める。
県消防安全課によると、中止判断に明確な基準はなく、主催者側に委ねられる。
実行委によると、開催可否は東京都と千葉県の基準を参考にしているという。
都の指針によると、中断または中止するのは、暴風警報が発令された場合や、風速7m以上の強風が10分間以上続く場合。
千葉県も、風速10m以上が10分間以上続く場合だ。
土浦市の当時の風速は基準を下回っていたが、千葉県は、風速10m以下でも周囲の状況や風向きによって「危険な状態」があることを定めている。
実行委は今回の大会中止を踏まえ、安全確保や打ち上げ基準の見直しが必要と認識。
担当者は、「具体的な数値を設けることも必要になる」としている。
出典
『土浦の花火大会中止 開催可否、風速基準なく 実行委 「安全対策見直し必要」 』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15400338892190
(2019年4月16日 修正2 ;追記)
2019年4月15日16時04分にNHK茨城から、今年の大会は新たな安全基準を設けたうえで開催されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日、大会の実行委員会が会見を開き、事故の原因について、導火線の異常で花火が上空で破裂せず、風や打ち上げ設備の問題など複数の要因が重なって観客がいる場所に落下したと結論づけたことを明らかにした。
その上で、打ち上げ場所に風速計を設置し、風速が10mを超えた場合は中断するといった、新たな基準を設けた上で、ことしも大会を開催することを決めた。
出典
『土浦花火大会 対策強化し開催へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20190415/1070005943.html
4月15日16時43分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
新基準によると、打ち上げ場に風速計を設け、10分間の平均風速が毎秒10mを超す場合は大会を中断。
事前に同じ強風が予測されれば、開催を中止したり延期したりする。
悪天候や雨で火薬が湿るなど、安全確保に問題がある場合も、同様の措置を取る。
出典
『茨城・土浦花火大会、今年も開催 観客負傷事故で安全基準強化』
https://this.kiji.is/490426807339795553?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
以下は土浦市HPに掲載されていた、事故調査報告書公表記事の冒頭部分の記述。
事故原因につきましては、関係機関との協議の中で、「風以外の原因」も示唆されていましたことから、「気象の専門家」や「花火の保安に関する専門家」にご意見をいただくと伴に、「花火玉の弾道計算システム」を使用するなどし、引き続き調査を実施してまいりました。
結果としまして、事故に繋がる直接的な原因を発見するには至りませんでしたが、導火線不良により開発しない花火玉が保安区域外に落下したのは、「風速」、「風向き」、「筒の傾き」が複合的に作用し、事故が発生したものと推測いたしました。
また、これまで、茨城県や他県の「煙火消費の手引き」を運用し、花火大会の「開催」や「中断」を判断していましたが、本年3月、茨城県の「煙火消費の手引き」が改正されたこと、及び、今回の教訓をもとに、今後の花火大会を安全に運営するため、「花火大会の開催基準」を明確化しました。
出典
『第87回土浦全国花火競技大会における花火事故調査報告及び花火大会開催基準について』
http://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/page012145.html
2018年10月21日9時54分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後10時20分ごろ、観音寺市の秋祭りの会場になっていた市民会館の駐車場で、高さおよそ5m、重さおよそ3トンの太鼓台が横倒しになり、5歳から12歳までの男の子3人と20歳から56歳までの男性4人のあわせて7人が、太鼓台の上から地面に落ちたり倒れた太鼓台に接触したりした。
7人は頭を打つなどして県内の病院に運ばれたが、全員意識はあり、けがは軽いという。
警察によると、駐車場では20日午後9時ごろから数100人の参加者が9台の太鼓台をかつぎ上げて豪快さを競う「かきくらべ」を行い、事故があった当時は、「かきくらべ」を終えた参加者の一部が台車の上に置いた太鼓台に乗るなどして写真を撮っていたという。
警察は、上に乗った人の重みが片一方に偏ったことで太鼓台が横倒しになったとみて、関係者から話を聴いて詳しい事故の状況を調べることにしている。
観音寺市では21日も秋祭りが行われ、事故があった太鼓台を除く8台が「かきくらべ」などをする予定だという。
出典
『秋祭りの太鼓台横転 7人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20181021/8030002345.html
10月21日18時21分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
観音寺市内では、19日から地元の秋祭り「琴弾八幡宮大祭」が開かれていた。
20日は、祭りに用いられていた太鼓台9台が駐車場内に順次入ってきており、最後の1台で写真を撮ろうとしていたところだったという。
出典
『香川 3トンの太鼓台 バランス崩れ横転、5歳ら7人負傷』
https://mainichi.jp/articles/20181022/k00/00m/040/016000c
10月23日19時22分にNHK香川からは、7人のうち3人は大けがだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の警察の調べで、けがをした7人のうち、三豊市の9歳の男の子が頭の骨を折って全治1か月の大けがをしたほか、いずれも観音寺市に住む56歳と20歳の男性2人が腰の骨を折るなどの大けがをしていたことがわかったという。
出典
『太鼓台横転事故で3人大けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20181023/8030002365.html
2018年10月10日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後5時5分ごろ、鹿児島市平川動物公園のホワイトタイガーのおりの中で、飼育員の古庄さん(男性、40歳)が首から血を流して倒れているのを、他の職員が発見した。
古庄さんは病院で死亡が確認された。
4頭いるホワイトタイガーの1頭に襲われたとみられる。
園のマニュアルでは、猛獣と職員が同一空間に入らないことになっていた。
9日は警察が実況見分し、労基署も職員らに飼育状況などを聴いた。
園によると、古庄さんを襲ったとみられるのは5歳の雄の「リク」(体長約180cm、体重170kg)。
獣医師が古庄さんに無線で呼び掛けたが応答がなく、現場に行ったら倒れていたため、おりの中にいたリクを麻酔銃で撃ったという。
古庄さんは8日午後4時半ごろから1人で、ホワイトタイガーを展示用のおりから屋内の寝室に移す作業をしていたとみられ、他の3頭は寝室にいた。
マニュアルは、猛獣を寝室に移す際、寝室に入ったのを確認し、施錠してからおりの清掃などをすることになっているが、今回はリクが残っていたのに、おりに入ったとみられる。
出典
『死亡事故 飼育員、トラと同室に 規定に合わず 鹿児島』
https://mainichi.jp/articles/20181010/ddm/041/040/177000c
10月9日20時16分にFNN PRIMEからは、当時の作業内容に関する下記趣旨の記事が、猛獣エリアの平面図付きでネット配信されていた。
猛獣類の飼育を担当していた古庄さん。
事故の起きた時間、古庄さんは猛獣エリアを順路に沿って清掃し、オリを施錠。
残すはホワイトタイガーだけとなっていた。
平川動物公園では原則として、猛獣のオリの清掃などを行う際には、猛獣を他の部屋に移動させた後に行っていた。
しかし、バックヤードに移されているはずだったホワイトタイガーは、古庄さんが倒れていた展示スペースで発見された。
動物公園関係者によると、清掃はその日の最後の作業で、最後に残っていたのがトラ舎のリク(ホワイトタイガー)がいたところだという。
展示スペース内には、リクが隠れそうな場所はないため、何が原因かは、まったく分からないとしか答えようがないという。
出典
『その時オリの中で何が?…ホワイトタイガーに噛まれ飼育員死亡』
https://www.fnn.jp/posts/00372760HDK
10月9日15時9分にNHK鹿児島からは、古庄さんが発見された経緯などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当日、園内では、閉園に向けて午後4時ごろから、動物を寝床がある別の部屋に移動させて、展示用のおりを清掃する作業が行われていた。
古庄さんは、1人で担当の動物のところを回って清掃作業を行っていたという。
そして、午後5時ごろ、古庄さんが担当していたオオカミの体調が悪くなっていたため、別の職員が無線で古庄さんに連絡したが、反応がなかったという。
職員が様子を見に行ったところ、古庄さんがホワイトタイガーの展示用のおりの中で倒れているのが発見された。
平川動物公園では、清掃やエサやりの際には、人と猛獣は必ず同じ空間に入らないよう手順を定めて運用していた。
この展示用のおりでも、二重のとびらで仕切られた寝床の部屋にホワイトタイガーを移動させた後、とびらに鍵をかけて、別の入り口から飼育員が入ることになっていた。
しかし、古庄さんが発見されたときには、ホワイトタイガーも展示用のおりの中にいた。
また、寝床の部屋の扉は閉じて、鍵がかかった状態だったという。
出典
『事故の経過』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20181009/5050004601.html
10月9日17時28分に朝日新聞からは、当日はトラの絶食日だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日に記者会見した同園飼育展示課の福守課長は、「事故当日の8日は、トラの絶食日だった」と話した。
福守課長によると、園では、毎日食事ができるとは限らない野生のトラの生活に合わせて、消化器官への過度な負担を避けるために、週に1度、トラにエサを与えない「絶食日」を設けているという。
園では毎週月曜日が「絶食日」で、古庄さんを襲ったとみられるホワイトタイガー「リク」を含むトラには、8日もエサを与えていなかったという。
リクは2013年に園の中で生まれ、普段は食肉用に加工された馬肉や鶏肉を与えられていた。
園は、「絶食日と今回の事故の因果関係はわからない」としている。
出典
『「事故当日はトラの絶食日」 飼育員死亡、動物園会見』
https://www.asahi.com/articles/ASLB95GC5LB9TLTB015.html
10月9日13時45分に西日本新聞からは、古庄さんの経歴などが下記趣旨でネット配信されていた。
同園のホワイトタイガーは4頭で、飼育室で1頭ずつ展示していた。
亡くなった古庄さんは、ホワイトタイガーの寝室への収容や閉園時の清掃などの作業を、普段から1人で担当していた。
目撃者や悲鳴を聞いた人はいないという。
ホワイトタイガーを飼育している福岡県大牟田市動物園によると、2011年に飼育員がライオンにかまれてけがをした事故を受け、獣舎の清掃などは必ず2人一組で作業するよう徹底している。
猛獣の飼育に関するマニュアルやルールなどの規定はなく、各園でやり方は異なるという。
古庄さんは熊本県阿蘇市の動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」で05年から15年まで勤務し、クマの飼育などを担当していた。
一緒に働いたという職員は、「クマのことで分からないことがあったら古庄さんに聞けと言われるぐらい頼りにされ、動物好きな方だった。こういったことになり、言葉がない」と話した。
古庄さんは16年4月に平川動物公園に転職し、当初から猛獣を担当していた。
出典
『なぜトラと同じ空間に 「原因分からない」 園長「仕事熱心で優秀な職員」死亡の古庄さん』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/456146/
(2/2へ続く)


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。