2018年1月24日20時40分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後1時ごろ、大阪(伊丹)空港北ターミナルの手荷物検査場近くで、工事用に設置された重さ約500kgの石膏ボードが倒れた。
30代の女性警備員が逃げる際に転倒し、病院に搬送されたが軽いけが。
警察によると、ボードは高さ約4m、幅約8m、厚さ約1cm。
屋外の工事現場とターミナル内を仕切るために設置されていたが、強風の影響で倒れたという。
空港を運営する関西エアポートによると、現場は約3時間半後に復旧が完了。
運航への影響はなかった。
出典
『大阪空港で重さ500キロボード倒れる 女性1人けが』
http://www.sankei.com/west/news/180124/wst1801240085-n1.html
1月24日23時10分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西エアポートによると、現場は出発フロアの保安検査場を抜けた先の通路で、搭乗客が検査済みの手荷物を受け取るテーブルから約5m。
ターミナルの増床工事に伴い、以前はガラス張りだった部分に石膏ボードを立てて仮設の壁にしていた。
関西エアポートが工事を請け負った大林組から状況を聴き、原因を調べている。
出典
『高さ4m、仮設の壁が倒れる 伊丹空港の保安検査場近く』
https://www.asahi.com/articles/ASL1S5GYBL1SPPTB007.html
1月25日12時17分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
避けようとした検査場の30歳代女性警備員が転倒して軽傷を負った。
警察や関西エアポートによると、壁は石こうボード約40枚をアルミ製の骨組みに貼りつけたもので、昨年9月に設置。
仮設壁の裏側は外気に接している状態で、強風にあおられたため、壁を固定していた金具が外れ、倒壊したとみられるという。
出典
『伊丹空港保安検査場で仮設壁倒壊、警備員が軽傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180125-OYT1T50029.html
2017年12月12日18時33分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前10時ごろ、臼杵市野津町のコンクリート製品を作る工場で、従業員の男性(52)が道路などの側溝を作るための型枠の下敷きになっているのに同僚が気づいた。
男性は病院に運ばれたが、およそ1時間半後に、窒息などのため死亡が確認された。
警察によると、型枠は長さが2m、高さと幅がいずれも60cmの鉄製で、中にコンクリートが流し込まれた状態だったため、重さが1トンから2トンほどあった。
当時、男性は型枠を洗う作業を1人でしていて、ほかの作業員は外で休憩していたという。
警察は、2段に積み上げられていた型枠が何らかの原因で落ち、そばで作業していた男性が下敷きになったとみて、当時の詳しい状況を調べている。
出典
『型枠の下敷きになり男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5073539451.html
(2018年2月13日 修正1 ;追記)
2017年12月13日付の大分合同新聞紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
(こちらのほうがありそうな気がしたので、こちらの情報に合わせタイトルを修正
した。
警察によると、男性は1人でコンクリートの型枠機械を洗浄していた。
機械は縦2m、横と高さ60cmで、重さは1~2トンほど。
倒れた機械と床に置いていた機械の間に挟まれていたという。
2017年11月17日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時40分ごろ、古河市北利根の工場で会社員の男性(69)がパレットに挟まれたと119番通報があった。
男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、男性はトラック荷台の扉を閉めようとした際、工場に積んであった鉄製パレットに扉が接触。
崩れ落ちたパレットの下敷きになったという。
(ブログ者コメント)
茨城新聞の部分情報によれば、資材積み込み終了後、トラックのウイングを閉めようとした際に事故が起きたらしい。
(2017年12月31日 修正1 ;追記)
2017年11月17日付の茨城新聞紙面に下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
男性は、住宅資機材の積み込み作業を終え、トラック荷台の左側ウイングを閉めようとした際、ウイングが棚に積んであったパレットに接触、崩れたパレット1個が落下した。
2017年11月16日付で毎日新聞兵庫版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前10時45分ごろ、猪名川町つつじが丘1の建設工事中の新名神高速道路下り線で、鋼材をクレーンでトレーラーの荷台から降ろす作業の際、つり上げた鋼材が荷台にいた男性作業員に当たった。
作業員は足を挟まれ、右足首の骨折など約3カ月の重傷。
警察によると、作業員は愛知県小牧市のMさん(男性、45歳)。
鋼材は防音壁建設用で、長さ約8m、幅約30cm、重さ約500kgの鋼材2本が1組になっていた。
鋼材にベルトを掛けようとして、わずかに持ち上げた際にバランスが崩れ、事故が起きた。
荷台にはもう1人の男性作業員がいたが、けがはなかった。
Mさんは作業の責任者だった。
西日本高速道路は、「作業員に安全意識を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントした。
出典
『事故 新名神建設現場、工事中また 作業員重傷 猪名川 /兵庫』
http://mainichi.jp/articles/20171116/ddl/k28/040/401000c
2017年11月14日18時53分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
防音壁を支える鋼材2本をクレーンで荷台から数cmつり上げたところ、突然倒れた。
荷台で作業中だった男性作業員(45)が鋼材で右足を挟み、足首を折る重傷。
つり上げるため鋼材を固定していたベルトが緩んでいた可能性があるという。
新名神高速は平成28年度末に高槻ジャンクション(JCT)-神戸JCT間(43.1km)の全線で開通予定だったが、同年4月に神戸市北区の工事現場で橋桁が落下して10人が死傷するなど、5件の事故が相次いで起きたため、29年度末に延期された。
出典
『新名神建設現場でまた事故、クレーンから鋼材落下で作業員重傷 兵庫・猪名川』
http://www.sankei.com/west/news/171114/wst1711140078-n1.html
11月15日付で朝日新聞阪神版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラックの荷台の上で、2本1組に束ねたH鋼をクレーンで下ろす作業をしていた。
H鋼は1本約500kgで、上下に重ねて束ねていたという。
(2017年12月31日 修正1 ;追記)
2017年11月15日付の神戸新聞紙面に下記趣旨の記事が掲載されていた。
男性作業員がクレーンで吊り上げるため鋼材にベルトをかけ、クレーンの操縦者に指示を出していた時に事故が起きたという。
2017年10月23日13時2分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月22日22時44分にNHK福岡からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後5時前、福岡市東区千早の7階建ての病院の建設現場で、高さ30m、幅60mの作業用の足場が崩れ、近くを歩いていた福岡県須恵町の男性(63)が下敷きになり、死亡した。
警察は、台風による強風で足場が崩れた可能性があるとみて現場検証を行い、当時の状況を詳しく調べている。
警察によると、目撃者の話では、男性は大きな音に気づいて逃げようとしたものの、間に合わなかったという。
また、工事を請け負っている建設会社によると、通常、日曜日は作業は行われていないという。
気象台によると、福岡市では22日午後5時ごろ、22.1mの最大瞬間風速を観測するなど、台風の影響で強い風が吹いていたという。
警察は関係者から話を聞いて、工事の安全管理に問題がなかったか、捜査を進めることにしている。
今回の事故について、工事を請け負っている「安藤ハザマ」九州支店は、「痛ましい事故が起きてしまい残念です。謹んでお悔やみを申し上げます。現段階では事実確認を行っているところで、現地での当局の調査を待って原因究明にあたりたい」と話している。
現場は、JR千早駅から西におよそ500m離れた、国道3号線の近く。
出典
『足場崩落事故 台風の影響か』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20171023/5051061.html
『工事中足場崩れ 男性死亡』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20171022/5024691.html
(ブログ者コメント)
映像によれば、重量鉄骨の枠組みができた建物の全面に防塵シートで覆われた足場が設置されており、その一面全てが倒壊していた。
(2018年9月27日 修正1 ;追記)
2018年9月25日12時15分に産経新聞westから、下請けから台風対策の相談があったが、現場責任者は台風がそれたという情報があったため応じなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
福岡県警は25日、安全対策を怠ったとして、業務上過失致死容疑で、工事元請けのゼネコン安藤ハザマ(東京)の責任者の男性2人を書類送検した。
県警によると、2人は普段現場を見ていた男性(54)と、事故前日に代行をしていた男性(49)。
いずれも、「台風がそれたとの情報があったため、情報収集を怠って適切な措置をしなかった」と、容疑を認めているという。
・・・・・
書類送検容疑は、台風の進路を予測できたのに、シートを外して風の通りを良くするなどの安全対策を怠り、近くを歩いていた福岡県須恵町の無職男性を死亡させた疑い。
県警によると、足場を組んだ下請け会社は、事故前日に、責任者らにシートの扱いについて相談していたという。
当日は建設作業はなく、責任者ら関係者は現場にいなかった。
出典
『福岡の足場倒壊死亡事故、元請け・安藤ハザマの責任者2人書類送検』
http://www.sankei.com/west/news/180925/wst1809250048-n1.html
9月25日13時28分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
書類送検容疑は昨年10月22日午後4時50分ごろ、九州北部に台風21号が接近していたにもかかわらず、地上7階建ての病院建設工事で組まれた鉄製の足場(高さ約30m、横幅約70m、重さ約60トン)を覆うシートをはがす安全対策を怠り、シートが暴風にあおられて足場が倒壊し、下敷きとなった通行人男性を窒息死させたとしている。
県警によると、2人は前日と当日の現場責任者。
いずれも、「台風がそれたとの情報があり、適切な措置を怠った」と、容疑を認めているという。
足場を組んだ下請け業者は、2人の指示を受けて働いていたため、刑事責任は問えないと判断した。
出典
『福岡足場倒壊死 安藤ハザマの現場責任者2人を書類送検』
https://mainichi.jp/articles/20180925/k00/00e/040/215000c
9月25日13時25分にNHK福岡からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が捜査を進めた結果、元請けのゼネコン、「安藤ハザマ九州支店」の現場監督2人が、下請け会社から「台風で足場が崩れる危険性がある」と指摘されながら、風の影響を減らすための対策を取っていなかったことが分かったという。
2人は警察の調べに対し、「台風がそれたという情報を受け、対策を取らなかった」などと容疑を認めているという。
出典
『足場崩落で現場監督2人書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180925/0002338.html
(ブログ者コメント)
台風がそれたという情報の中身が気になり、調べてみた。
以下は、事故の2日前、10月20日11時23分に琉球新報に掲載されていた記事中の進路予想図。(気象庁HPから転載、10月20日6時0分時点の予想進路。)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-596657.html#prettyPhoto
当該図によれば事故当日、確かに、福岡からは、かなりそれる予報となっている。
※実際、その後は、当該予想図よりもさらに東寄りのコースを進んだ。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1710/22a/kaisetsu2017102214.pdf
ということは、毎日新聞の「九州北部に台風21号が接近していたにもかかわらず」という記述は、誤報の可能性がある
しかしながら風や雨は、台風から数100km離れた場所でも、台風の影響を受けて強まることがある。
その点、どのように考えていたのだろうか?
産経新聞westの記事に「情報収集を怠って」とあるのは、風の情報収集を怠って、ということだろうか?
2017年8月28日5時0分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月27日6時43分にFNNからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後9時20分ごろ、香取市小見のかとり農協の倉庫で職員(男性、55歳)が米袋を積み直す作業中に、崩れてきた米袋の下敷きになった。
職員は病院に搬送されたが、死亡が確認された。
警察と同農協によると、米袋は一つ約1トンで、並べて4段ほど積み上げてあった。
崩れかけた部分をフォークリフトで積み直そうとしていた。
危険に気付いた職員はフォークリフトを降りて逃げたが、間に合わなかった。
倉庫では他に2人の男性職員が一緒に作業していたが、無事だったという。
男性職員が119番通報した。
袋内の米は全て本年度産の新米という。
同農協は、「事故を受け、安全第一の作業を徹底し、再発防止策の策定に取り組んでいる。27日午前に緊急の管理職会議を開いた」とコメントした。
出典
『米袋の下敷きで死亡 かとり農協』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/433540
『倉庫内で米袋の下敷きに 男性死亡』
https://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00368476.html
(ブログ者コメント)
FNNの映像を見たところ、1トンのコメ袋というのはフレコンの模様。
2017年7月20日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月20日10時26分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後5時20分ごろ、久留米市城南町の市役所北側で、旧市民会館解体工事現場の仮囲いフェンス(高さ約3mの鋼板)が風にあおられ、約40mに渡って道路に倒れた。
発注元の久留米市によると、倒れたフェンスが交通誘導員の男性(69)にぶつかり、腰に軽いけがを負ったという。
事故当時、工事現場側の歩道は通行できないように規制しており、ほかにけが人はいない。
フェンスは車道にはみ出すように倒れ、撤去のため一時、全面通行止めになった。
市によると、フェンスの脚を支える固定が不十分だったことが原因とみられる。
20日以降の工事作業はいったん中止し、詳しい検証と安全対策を検討する方針。
出典
『仮囲いフェンス倒れる 久留米市の旧市民会館解体現場 [福岡県]』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikugo/article/344405/
『工事用の鋼板、風で40mにわたり倒れ1人負傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170719-OYT1T50101.html
2017年7月3日19時7分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前、福岡市東区西戸崎のゴルフ場「Nカントリークラブ」で台風に備えようと、倒れるおそれがある高さおよそ10mの、コース内に立つ松の木に添え木をして補強する作業をしていたところ、高さ2m60cmの添え木が倒れた。
倒れた添え木はゴルフ場の社員の男性(58)の頭にあたって、男性は添え木の下敷きになり病院に運ばれたが、頭の骨を折るなどしていて間もなく死亡した。
警察によると、補強作業は男性を含むゴルフ場の社員4人で行っていたということで、添え木をあてる位置を調整している最中に添え木が倒れてきたという。
警察は、事故の詳しい原因を調べている。
出典
『台風に備え補強作業中死亡事故』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170703/4811371.html
7月3日21時4分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前9時半ごろ、福岡市東区西戸崎のゴルフ場で、台風3号の接近に備えて場内の樹木を木材で補強する作業をしていた従業員の男性(58)が、倒れてきた補強用木材の下敷きになった。
頭を強く打っており、まもなく死亡した。
警察によると、作業は4人で行い、男性は現場を指揮する立場だった。
重機を使って場内の樹木を木材(直径約60cm、長さ約2.5m)で補強する作業をしている際、男性のところに木材が倒れてきた。
ヘルメットは、かぶっていなかったという。
出典
『台風に備え作業中の男性死亡 木を補強中に木材の下敷き』
http://www.asahi.com/articles/ASK735F5TK73TIPE01N.html
2017年6月2日17時48分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後10時20分ごろ、大阪・東淀川区の大阪経済大学の正門の、長さおよそ20m、重さおよそ270kgのアルミ製の扉が倒れているのが見つかった。
このため、大阪管区気象台は突風が発生したとみて、2日、職員4人を派遣して現地調査を行ったところ、大学の構内では、門の扉のほかに木の枝が折れるなどの被害もあったという。
1日夜、近畿地方は大気の状態が不安定となって風や雨が強まり、大阪市では午後10時17分に20.3mの最大瞬間風速が観測されていた。
調査の結果、気象台は、上空の冷たい空気が急激に地上に吹き下ろすダウンバーストなどの可能性があるものの、特定には至らなかったとしている。
大阪管区気象台防災調査課の島田観測技術指導官は、「竜巻の発生などは確認されていないが、かなり強い風が吹いていた」と話している。
出典
『突風 大学の正門の扉が倒れる』
http://www.nhk.or.jp/kansai-news/20170602/3936801.html
大阪市内で1日夜、最大瞬間風速20.3mを記録した突風の影響で、大阪経済大(同市東淀川区)で正門が倒れるなどし、大阪管区気象台が2日、被害状況などの調査を行った。
大阪経済大によると、1日午後10時20分ごろ、西キャンパス正門のアルミ製の門扉の一部(高さ1.8m、横約3m)が倒れ、道路に飛び出しているのを守衛が発見した。
キャンパス内の樹木数本も、倒れたり枝が折れるなどしていた。
当時、キャンパス内にいた学生約20人が一時避難したが、けが人はなかった。
大阪管区気象台は2日午前、写真を撮るなどして被害状況を確認。
担当者は、「今後、どのような現象で被害が出たのかを明らかにしていきたい」と話した。
出典
『突風で大阪経済大の正門倒れ道路へ、キャンパスの樹木も…学生20人一時避難』
http://www.sankei.com/west/news/170602/wst1706020057-n1.html
(ブログ者コメント)
〇映像と写真によれば、2本のレール上を動く横足2本の上に高さ2m、長さ3mほどの格子型門扉が取り付けられている。
そして、そのような門扉を何枚も移動させ隙間なく重ね合わせることで門を閉鎖する、そのようなタイプの門扉だったように見受けられた。
〇レールの幅は、見た目、70~80cm程度。横足の長さもほぼ同じであり、見た感じ、いかにも風に弱そうだ。
このような格子型の門扉が、風や閉めた際の衝撃で倒れた事例は、過去に本ブログでも何件か紹介している。
以下は最初に掲載した、格子型門扉に工事用シートをかぶせていた際の強風による倒れ事例。
2011年4月12日掲載
2010年11月1日 一宮市の工事現場で風にあおられて門扉が倒れ、警備員が死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/62/
2017年5月29日18時59分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
津市が発注した道路の工事中に建設会社従業員の男性(51)が左足を切断するけがを負ったのは、市が工事の安全を確保する義務を怠ったのが原因として、男性が約1億300万円の損害賠償を市に求めた訴訟の判決で、津地裁は29日、8900万円の支払いを命じた。
岡田裁判長は判決理由で、工事を監督する津市の職員は、現場にあった石積みの擁壁が崩落し、作業員の安全が脅かされる危険性を認識できたと指摘。
「安全が確保されるまで工事の一時中止を指示すべき義務を怠った」と結論付けた。
判決などによると、男性は平成24年3月、深さ約1.4mの側溝の中で掘削作業に当たり、掘削で支えを失ったため近くにあった高さ約1mの石積みの擁壁が崩れ、左足を切断するけがを負った。
津市の前葉市長は、「主張が認められず誠に遺憾。市の工事監督は適切だったと考えており、控訴も含め適切に対応する」とのコメントを出した。
出典
『工事中に足切断、津市に8900万円賠償命令 津地裁』
http://www.sankei.com/west/news/170529/wst1705290058-n1.html
5月29日20時14分に時事通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
津市発注の道路整備工事の際、石壁の崩落で左足を切断した作業員の男性(51)が、市に計約1億300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、津地裁であった。
岡裁判長は市の安全配慮義務違反を認め、計約8900万円の支払いを命じた。
岡田裁判長は、工事を監督していた市職員が安全対策や工事の一時中止を指示しなかったと認定した。
市は、安全確保義務は受注した施工業者が一義的に果たすべきだと主張したが、同裁判長は退けた。
判決によると、男性は2012年3月16日、道路工事の掘削作業中に、斜面が崩れないように積まれた石の崩落に巻き込まれ、大けがのため左足を切断した。
出典
『津市に8900万円賠償命令=発注工事で労災事故-津地裁』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017052900961&g=soc
5月30日付で毎日新聞三重版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
津市発注の道路工事で建設会社従業員として作業し、左足を切断するけがをした津市の男性(51)が、市は安全確保を怠ったとして約1億300万円の損害賠償を市に求めた訴訟で、津地裁(岡田裁判長)は29日、男性の主張をおおむね認め、市に約8900万円の支払いを命じた。
判決によると、津市美杉町下之川の側溝工事で、市から受注したS建設(津市)従業員として働いた男性が2012年3月、崩れた石積みと地面の間に挟まれて左足を切断するけがをした。
判決は、現場監督の市職員が崩落の危険性を認識できたと認定。
市は、「作業員の安全確保義務は施工業者が果たすべきで、事故発生の責めを負わない」と主張したが、岡田裁判長は、「市は作業員の安全確保の具体的な対策を指示し、確保されるまで工事の一時中止を指示する義務を負う」と退けた。
判決を受け、前葉市長は「市の主張が認められず遺憾。工事監督は適切に行ったものと考えており、内容を精査して控訴も含めて対応する」とのコメントを発表した。
出典
『津の道路工事事故 市に8900万円賠償命令 地裁判決 /三重』
https://mainichi.jp/articles/20170530/ddl/k24/040/201000c
5月30日付で朝日新聞三重全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は、崩れた壁と溝の壁面に左足の太ももを挟まれて骨折し、足を切断した。
市の担当者は、壁の地中の根入れが浅く、掘削を続ければ崩れる危険があると認識していたにもかかわらず、男性が所属する建設会社に安全策を指示しないまま工事を続けさせた。
市の主張に対し、判決は「具体的な危険があるにもかかわらず、建設会社が漫然と工事を進める場合にこそ、市が事故回避のため、具体的な指示を出すべきだ」と退けた。
(2017年6月11日 修正1 ;追記)
2017年6月6日付で朝日新聞三重全県版(聞蔵)からは、市が控訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は5日、判決を不服として控訴した。
市は、「市職員が安全対策を指示したにもかかわらず、受注業者が具体的な対策をせずに工事を続けたことで事故が発生したもので、市が責任を負うものではない」と主張している。
2017年5月11日20時13分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月11日19時32分に日テレNEWS24(秋田放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前9時前、能代市河戸川の「H秋田」能代工場で鉄製の型枠が倒れ、近くにいた社員で北秋田市に住む男性(34)が下敷きになった。
男性は頭を強く打つなどして病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
この工場ではコンクリート製品を製造していて、警察によると、男性はほかの担当者2人とともに、固まったコンクリート製品から鉄製の型枠を剥がし取る作業をしていたという。
型枠は、高さおよそ1m80cm、幅2m、厚さが15cmで、重さは1トン以上あるとみられている。
警察が事故の詳しい状況を調べている。
出典
『能代 工場で鉄枠倒れ社員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/6013312671.html
『鉄製の型枠の下敷きに 男性死亡』
http://www.news24.jp/nnn/news86111783.html
2017年4月18日20時19分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前11時55分ごろ、北海道美瑛町水沢の肥料製造販売会社、B農産の資材置き場で、積まれていた鉄製の小型コンテナが強風で落下し、近くで作業していた同社社長のMさん(男性、54歳)と社員Sさん(男性、26歳)が下敷きになった。
Mさんが首を骨折するなど重傷を負い、Sさんは頭部を打撲。いずれも命に別条はない。
警察によると、コンテナは縦約1.1m、横約1.7m、高さ約1.2m。
2人は、コンテナに掛けられていたシートが強風で飛ばないよう作業していたという。
旭川地方気象台によると、美瑛町では事故当時、暴風警報が出ており、午前11時35分には瞬間風速29メートルを記録した。
出典
『強風でコンテナ落下、作業中の社長が首折るなど2人けが』
http://www.sankei.com/affairs/news/170418/afr1704180031-n1.html
(ブログ者コメント)
この日の北海道は大荒れの天気で、各地で大きな被害が出ている。
以下は関連報道。
(4月18日19時22分 YAHOOニュース;北海道文化放送)
4月18日の北海道は、この春一番の大荒れの天気となった。
暴風によって、停電や家屋の損傷が相次いで発生。
各地で暴風が猛威を振るった。
道の真ん中をふさぐ家屋の一部。
北海道伊達市では、4月としては最大となる、瞬間風速31メートルを観測。
風に飛ばされた屋根が道路をふさぐなど、33件の通報があった。
この暴風にあおられ、伊達市で2人がケガ。
美瑛町では、倒れたコンテナの下敷きになり、1人が首などの骨を折る重傷。
記者:「ものすごい強い風が吹いています。こちら農業用のビニールハウスですが、ビニールがめくれあがって、"バタバタ"と、ものすごい音を立てています」
一方、上川町では、農業用ハウスのビニールが、強風で相次いで剥がれた。
ハウスの持ち主:「ミニトマトを作る予定です。がっかり
です」
道路には木の枝が散乱。一部、折れた木は電線に引っかかっている。
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北海道によると、これまでに、建物への被害は全壊2件など、67件に上っているという。
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一方、十勝地方では、季節外れの大雪。
2016年の台風で被災した清水町では、くるぶしを超える高さの雪が降り、雪解けで増水したペケレベツ川も、再び冬景色に変わった。
24時間で降った雪の量は、中札内村上札内で22センチ、帯広市でも9センチなどとなっていて、この時期としては、8年ぶりの大雪となった。
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出典
『"暴れる春" 猛烈風雨 電柱倒れ 家屋吹き飛ぶ けが人続出 異常事態』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170418-00000006-hokkaibunv-hok
(4月19日19時4分 NHK北海道)
18日、42.2メートルの最大瞬間風速を観測した後志の真狩村に札幌管区気象台の職員が入って、突風の詳しい被害状況などを調べた結果、突風は瞬間的におよそ50メートルに達していたとみられることがわかった。
調査を行ったのは札幌管区気象台の機動調査班の職員4人で、19日朝、真狩村を訪れ、18日の突風で住宅の倉庫のシャッターがめくれたり屋根のトタンが剥がれたりした現場で、写真をとるなどして被害の状況を調べた。
また、付近の住民に風が吹いた方角などを聞いたりして、突風の詳しい状況を調べていた。
真狩村では、18日午前10時半ごろ、42.2メートルの最大瞬間風速を観測したが、19日の調査の結果、周辺の樹木の幹が折れていたことなどから、突風は瞬間的におよそ50メートルに達していたとみられるという。
ただ、突風をもたらした現象がどのようなものだったかは、19日の段階で確認できなかったとしている。
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道が19日午後5時現在でまとめた18日の発達した低気圧による強風の被害では、けがをした人は、重傷が芦別市、美瑛町、上川町でそれぞれ1人、軽傷が伊達市で2人など9人で、合わせて12人が重軽傷を負ったことが分かった。
このうち美瑛町では、農業用の資材置き場で積み上げられた小型のコンテナが倒れて作業をしていた男性2人が下敷きになり、54歳の男性が首や背中の骨を折る大けがをしている。
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出典
『真狩村 瞬間的に約50mの風か』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170419/5705332.html
4月17日21時56分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後4時ごろ、福岡県飯塚市楽市の穂波川で、工事のため川の中に置かれていたクレーン車が大雨による増水の影響でバランスを崩し、水道管が通っている鉄橋に倒れ込んだ。
工事を発注した国交省遠賀川河川事務所によると、この事故で、けがをした人はいなかったが、橋の水道管が壊れた。
この水道管は近くの配水池に水を引くためのもので、今のところ復旧のめどは立っていないという。
現在、配水池に残った水で水道の供給が続けられているが、いずれは底をつく見通しだという。
飯塚市では、18日の昼以降、周辺のおよそ9500世帯で断水するおそれがあるとして、給水車などを出して対応する準備を進めている。
出典
『福岡 飯塚 増水の川で重機倒れ水道管破損』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170417/k10010951871000.html
4月18日1時47分に毎日新聞からは、当時の降雨状況などが、下記趣旨でネット配信されていた。
4月18日6時0分に西日本新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
前線を伴う低気圧の影響で、九州・山口各地は17日昼過ぎから局地的に激しい雨が降り、各地で被害が出た。
気象庁によると、1時間あたりの最大雨量は、長崎県平戸市43.5ミリ、鹿児島県さつま町41ミリ、佐賀県伊万里市40.5ミリ、北九州市38ミリ、福岡県飯塚市35.5ミリなど。
気象台によると、飯塚市では17日、降り始めから午後6時までに102・3ミリの降水量を記録した。
飯塚市の穂波川では、午後4時ごろ、水管橋の架け替え工事をしていたクレーン車(80トン)が急な増水で横転、水管橋を破損した。
市企業局などによると、18日午後6時以降に、市内の一部世帯で断水の恐れがある。
同市の遠賀川と穂波川の河川敷内にある駐車場では、午後4時半ごろから川の水があふれ、3カ所で車10台が窓の下あたりまで水につかった。
けが人はなかった。
出典
『大雨 福岡・飯塚でクレーン車横転 断水の恐れ』
http://mainichi.jp/articles/20170418/k00/00m/040/125000c
『河川敷の車6台浸水 飯塚市の遠賀川100ミリ超す大雨』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikuhou/article/322424
4月18日21時41分にNHK福岡からは、復旧工事の様子などが下記趣旨でネット配信されていた。
遠賀川河川事務所は、水道管の破損した部分を切断したうえでホースをつなぎ、水を送る復旧作業を進めている。
作業では、午後6時半ごろ、水道管の一端にホースがつながれた。
現在は、ホースのもう一端をつなぐのに障害になっている橋の一部を切断する作業が行われている。
河川事務所は、18日の夜中には作業を終え、ホースに水を通したいとしている。
断水している世帯のため、飯塚市は給水を周辺の14か所で、18日は夜9時まで、19日は朝7時から行うことにしているが、復旧作業が予定通り進んだ場合、断水は19日の朝にも解消される見通しになった。
出典
『水道管損傷 朝にも断水解消へ』
http://www.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170418/5671383.html
(ブログ者コメント)
18日報道のNHKによれば、直径70~80cmはあるだろうか、黒い蛇腹状のホースを水道管に接続する様子が放映されていた。
2017年3月15日7時40分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後1時35分頃、兵庫県宝塚市のJR福知山線・宝塚駅北西約200mの線路脇で、改修工事中のビル(3階)の外壁に組まれた足場が倒れ、線路上の電線に接触した。
けが人はなかった。
この影響で、同線は塚口(兵庫県尼崎市)~新三田(同三田市)間の上下線で約6時間運転を見合わせ、98本が運休。4万3000人に影響した。
警察の発表では、足場(長さ約30m、高さ約20m)のうち、上部の約5mが折れ曲がり、架線の近くを通る雷対策用の電線に接触した。
市消防本部によると、宝塚市内で当時、風速10m前後の風が吹いていたといい、足場の表面に張られたメッシュシートが風であおられた可能性があるという。
警察は、過失往来危険の疑いもあるとみて、工事業者に事情を聞く。
警察によると、「工事の足場が風にあおられ、線路に倒れかかっている。電車を止めてほしい」と、工事中のビルの警備員から110番通報があったという。
出典
『線路脇の足場倒れ電線に接触、6時間運転できず』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170315-OYT1T50026.html
『JR宝塚線が一時運転見合わせ 足場が線路に倒れる危険』
http://www.asahi.com/articles/ASK3G4SM0K3GPTIL016.html
2017年3月4日13時45分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後3時前、下関市のT社の工場で、作業員4人が重さ360kgの鉄板をつり下げて別の鉄板に溶接していたところ、落下し、契約社員のSさん(61)が下敷きになった。
Sさんは病院に運ばれたが、4日朝、死亡した。
警察によると、死因は右膝の動脈を損傷したことによる失血死だという。
溶接作業は、鉄板をクレーンでつるして行っていたが、クレーンから外したあとに落下したということで、警察が当時の状況を詳しく調べている。
出典
『鉄板落下し下敷き 男性が死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064449731.html?t=1488660299825
2017年3月5日付の山口新聞紙面には、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
3日午後2時40分ごろ、下関市のT社の工場内で、重さ約360kgの鉄板1枚(長さ7m、幅30cm、厚さ2cm)が高さ約1.6mの作業台から落下し、同社契約社員の男性(61)の右脚に当たった。
警察によると、現場で岸壁用の受衝板と鉄板の溶接作業をしていた。
男性は、作業台の上で受衝板のふちに鉄板を溶接する作業をしていたが、鉄板が落下した際、地面にうつぶせの状態だったという。
付近には作業員がほかに3人いたが、けがはなかった。
2017年2月25日19時2分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前11時ごろ、岐阜県本巣市のビル建材の製造工場で、従業員の男性(53)が、ほかの従業員2人とともに、工場から屋外にコンクリート製のL字型の外壁板を移動させる作業をしていた。
外壁板は、クレーンでつり上げられる形で外に移され、クレーンから外され、地上に降ろされた直後に、近くで作業の指示をしていた男性に倒れた。
男性は下敷きとなり、頭を強く打って死亡したという。
外壁板は、高さが約4m、幅が約3mで重さが7トンあるということで、警察が事故の原因を調べている。
出典
『作業中の事故相次ぐ 2人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170225/4241581.html
2月26日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、外壁板からワイヤーを外す作業を終えた後、外壁板が倒れたという。
(ブログ者コメント)
映像を見ると、門型クレーンを使って移動させていた模様。
2017年2月7日付で朝日新聞和歌山全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前8時50分ごろ、由良町の橋梁・鉄鋼会社「駒井ハルテック」の工場で、男性社員(22)が鉄板(縦98cm、横225cm、厚さ1.7cm)の下敷きになり、意識不明の重体で病院に搬送された。
警察によると、男性は1人で溶接作業中で、垂直に立てられていた鉄板が倒れて下敷きになったという。
(2019年2月22日 修正1 ;追記)
2018年11月15日18時32分に和歌山放送から、クレーンで吊るべき鉄板をつっかえ棒で支えていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
鋼材の下敷きになって死亡し労災認定された男性社員の遺族がきのう(14日)、東京都内で記者会見し、「会社から納得できる原因の説明はない。命を軽視している」と訴えた。
遺族や弁護士によると、社員の山本さん、当時22歳は、去年(2017年)2月、由良町にある「駒井ハルテック和歌山工場」で、およそ500kgの板状の鋼材を溶接して取り付ける作業中、倒れた鋼材の下敷きになって死亡し、ことし(2018年)10月に労災と認定された。
通常は、クレーンで鋼材をつって倒れないようにしなければならないが、当時はクレーンが別の作業で使われていたため、代わりに、鋼管をつっかえ棒のようにして鋼材を支えていたとみられ、何らかの原因で鋼管が外れ、下敷きになったという。
遺族側は、「安全よりも作業速度を優先させたとみられ、会社には安全配慮義務違反がある」と主張し、会社に損害賠償を求めるとしている。
会見した46歳の母親は、「会社ではこの数年、骨折などの大きな事故が何件も起き、予兆はあった。二度と息子のような悲惨な事故を起こしてはならない」と話した。
出典
『由良町の工場で作業中に死亡の男性、労災認定 遺族が会見』
https://wbs.co.jp/news/2018/11/15/126240.html
2018年11月14日15時43分に時事ドットコムからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故当時、部材を固定する装置は取り外されており、クレーンで保持した状態で作業する社内規定も守られていなかったという。
出典
『作業中の男性死亡、労災認定=駒井ハルテック和歌山工場』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018111400834&g=soc
2019年2月21日19時31分に朝日新聞からは、捜査が進展しないため遺族が損害賠償提訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
橋梁・鉄骨大手「駒井ハルテック」(本社・東京)和歌山工場(和歌山県由良町)で、社員の山本さん(男性、当時22歳)が作業中の事故で死亡したのは安全配慮義務を怠ったからだとして、遺族が20日、同社や上司らを相手取り、約1億1000万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
訴状によると、山本さんは2017年2月、溶接作業中に垂直に立てた鉄板が倒れて後頭部を直撃し、約2週間後に死亡した。
作業手順書では、鉄板は転倒防止のためクレーンでつるすとしていたが、別の社員がクレーンを移動させていたという。
御坊労基署が18年10月16日付で労災認定した。
21日に東京都内で会見した遺族らによると、刑事処分後の示談交渉を考えていたが、和歌山県警の捜査の結論がなかなか出ないため、提訴したという。
母親(46)は、「息子と同じような危険な環境に身を置いて働かざるを得ない方々のために、裁判で真実を明らかにしたい」と語った。
駒井ハルテックは、「訴状を見ていないのでコメントできないが、真摯に対応していきたい」としている。
出典
『鉄板直撃で労災死、遺族が橋梁大手提訴「真実明らかに」』
https://www.asahi.com/articles/ASM2P5DRJM2PULFA01T.html
2月21日17時19分にYAHOOニュース(弁護士ドットコム)からは、より詳しい記事が下記趣旨でネット配信されていた。
東証1部上場で橋などを製造する「駒井ハルテック」(東京都台東区)の和歌山工場で2017年2月、倒れてきた大型部材の下敷きになり亡くなった男性社員の遺族が、会社や工場長らを相手取り、1億915万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。
提訴は2月20日付で、命日から2年の節目。
母親は21日、東京・霞が関の厚労省で開いた会見で、「裁判という場ですべての真実を明らかにするため、息子の命日に提訴することにした。命はひとつ。労働者の命を軽視しないで」と訴えた。
【手順書守っていれば発生しない事故】
死亡したのは山本さん(当時22歳)。
訴状などによると、山本さんは2017年2月6日朝、橋の組み立て作業中に、倒れてきた部材(大型リブ、重さ約500kg)の下敷きになった。
頸椎と脳幹部を損傷し、病院に搬送されたが、15日後に亡くなった。
本来は、手順書(社内規定)に定めているとおり、部材をクレーンでつり上げて固定した状態で組み立て作業をしなければいけなかったが、クレーンが外れた状態になっていた。
クレーンは、山本さんが出勤していなかった2月4日に外して移動させられていたという。
工場長ら従業員6人に手順書を守らなかったことなどによる不法行為責任が、会社には使用者責任と安全配慮義務違反が成立すると主張している。
代理人の明石順平弁護士は、会見で「工場では毎朝ミーティングをするので、作業を把握しているはず。クレーンでつり上げていれば発生しない事故だった。それを怠ったために発生した悲惨な事故だ」と指摘した。
【警察捜査、2年間進まず】
会見では、母親が、山本さんが死亡した原因をめぐり被告らに事情を聴いた際に録ったとする音声も流された。
そのなかには、母親さんらが作業手順が間違っていたことを被告の一人にただすと、「これは、もう、完璧に認めます」との返答も確認できた。
山本さんの死亡については、御坊労基署が2018年10月に労災認定をしている。
一方、明石弁護士によると、警察による捜査は2年間ほとんど進んでおらず、書類送検すらされていないという。
刑事処分を待ってから示談交渉を進めることを考えていたが、捜査の進展が見えない中、うやむやになる可能性を懸念し、民事訴訟を起こすことを決めたとしている。
出典
『500キロ部材の下敷きに…母が「労災死の原因を明らかにして」 駒井ハルテックを提訴』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190221-00009281-bengocom-soci
(2021年2月27日 修正2 ;追記)
2021年2月26日17時31分にYAHOOニュース(ABCテレビ)からは、遺族が会社を訴えていた裁判は4年経って和解が成立したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4年前、和歌山県由良町の工場で溶接作業中の男性が死亡した事故をめぐって「安全管理が不十分だった」として遺族が会社側を訴えた裁判で、和解が成立したことがわかりました。
遺族らは事故当時、鉄板が倒れないようにクレーンでつるすことが作業手順に定められていたのに、実際はクレーンが使われていなかったと指摘。
会社側の安全管理が不十分だったとして、会社や現場責任者らにあわせて約1億915万円の損害賠償を求めて提訴していました。
原告側の代理人弁護士によりますと、会社側は遺族らに謝罪したうえで、今後、同様の事故を二度と繰り返さないよう安全管理を徹底すると誓約し、解決金を支払う内容の和解が25日付けで成立したということです。
和解成立後の会見で、母親は「会社側から謝罪という言葉が出てくるまでに4年がかかった。和解は終わりではない。会社は、事故への反省を肝に銘じてほしい」と話していました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/79121438c5855936a561f7bda13850ce903addbf
2017年2月9日7時55分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月9日12時21分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県西宮市の私立保育園で、壊れたまま放置していた重さ約20kgの保育室の扉の下敷きになり、園児がけがをしていたことが分かった。
扉は事故の2日前にも外れたばかりで、連絡を受けた西宮市は、運営する社会福祉法人の理事長らを口頭で指導した。
事故があったのは、社会福祉法人「Y」(同県芦屋市)運営の「S保育園」(西宮市北名次町)。
同法人によると、6日午前7時50分ごろ、登園してきた男児(2)が保育室に入ろうと扉に触れた際に扉が外れ、下敷きになった。
男児は救急搬送され、顔などに内出血の軽傷を負ったが、頭を打っているため、経過観察が必要という。
扉は、木枠にガラスがはめ込まれた引き戸で、以前から立て付けが悪く、昨年12月に外れかけたことがあり、保護者から「開きにくい」と指摘があった。
今月4日にも、園児3人が触った際に外れたという。
同法人の崎山専務理事は、「対応が遅くなったため事故につながった。二度と起きないよう、管理を強化する」としており、9日に保護者向けの説明会を開く。
男児の母親(33)は、「保護者からは、12月にも扉の修繕を要望していた。私も1月に『子供がけがしますよ』と言っていたのに」と話している。
同法人では運営費の不正流用問題が表面化し、昨年11月に当時の理事長らが解任されている。
出典
『2歳園児、20キロ扉の下敷き…保護者要望も、壊れたまま放置 兵庫・西宮の私立保育園』
http://www.sankei.com/west/news/170209/wst1702090021-n1.html
『保育園の扉の下敷き、2歳児けが 壊れたまま放置』
http://www.asahi.com/articles/ASK292W3DK29PIHB002.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。