2017年2月1日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日正午ごろ、新座市野火止1丁目、新座市役所の新庁舎建設現場で、作業台(高さ約2.5m、幅、奥行き各約1.5m)から鉄骨(長さ約7.3m、重さ約400kg)が落下し、近くにいた横浜市のとび職の男性(46)が下敷きになり、頭を強く打って、間もなく死亡した。
警察によると、男性ら作業員8人は、同日午前8時前から、新庁舎の足場を組むため、クレーンで鉄骨を地上の作業台に載せた後、建物につり上げる作業を実施していた。
警察は、作業台に鉄骨を載せた際、クレーンのワイヤが鉄骨に引っ掛かった可能性があるとみて、調べている。
市によると、新庁舎は鉄筋地下1階、地上5階建てで、建設費は約45億円。
工期は2016年1月から今年10月までで、現庁舎東側の職員駐車場の敷地に建設している。
1日現在、地下工事が終了し、地上部分の鉄骨の組み立て作業に着手しているという。
出典
『男性が死亡…落下した鉄骨の下敷きに 新座市役所の新庁舎建設現場』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/02/02/04.html
2月2日付で朝日新聞埼玉西部版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、鉄骨をクレーンで搬送中、ワイヤーのフックを外そうとしたところ、ワイヤーがひっかかり、落下したらしい。
2016年12月14日18時49分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前8時半ごろ、都城市の建築資材を製造する会社の工場で、直径1.5m、厚さ10cmの鉄でできた円形の資材が倒れ、この会社の社員の男性(41)が下敷きになった。
男性は救急車で病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、およそ2時間後に死亡した。
警察によると、倒れてきた資材は重さがおよそ1.5トンあり、男性は、当時、リモコンを使ってクレーンを操作し、この資材を立てて並べる作業をしていたという。
警察は、工場内で別の作業をしていた同僚に話を聞くなどして、事故の原因を調べている。
出典
『工場で資材倒れ男性社員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065265501.html?t=1481754130057
2016年11月16日22時6分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後1時すぎ、川西町の造園会社の敷地内で、ショベルカーを使って運ばれていた木が近くの立ち木に接触して折れ、重さ30kgの枝が下で作業をしていた造園会社の従業員の男性(69)の顔にあたった。
男性は町内の病院に運ばれたが、意識不明の重体になっている。
警察によると、男性にあたった枝は、長さ1m20cm、重さはおよそ30kgあったという。
男性は、当時、ヘルメットをかぶってショベルカーを誘導する作業を行っていたということで、警察が当時の詳しい状況を調べている。
出典
『造園作業中に枝当たり男性重体』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024476721.html?t=1479328193302
(2017年6月25日 修正1 ;追記)
2017年6月22日17時7分にNHK山形から、敷地内の簡単な作業だったのでクレーン機能なきショベルカーで木を運んだ、被災者は死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年11月、川西町時田の造園会社「T緑地造苑」の敷地内で、ショベルカーで運ばれていた木が近くの立ち木に接触して折れ、重さ30kgの枝が当時69歳の男性従業員の頭にあたり、男性は死亡した。
米沢労基署のその後の調べで、作業に使われていたショベルカーにはクレーンの機能が付いておらず、荷をつり上げることが法律で禁じられていたことが分かった。
このため同署は、必要な安全対策を怠ったとして、ショベルカーを運転していた67歳の社長とこの造園会社を、労安法違反の疑いで22日、書類送検した。
同署に対し、造園会社の社長は、「会社の敷地内での簡単な作業だったので、ショベルカーを使ってしまった」と話しているという。
出典
『死亡事故で造園会社など書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024499451.html
2016年11月10日17時57分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月10日19時31分に朝日放送から、11月10日20時39分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前9時半ごろ、大阪・吹田市垂水町のマンションの敷地内で、建物の壁に立てかけられていた鉄パイプ1本が突然倒れ、近くにいた車いすに乗った89歳の母親と、車いすを押していた66歳の娘にあたった。
警察によると、2人はこのマンションに住んでいて、母親が肩に打撲、娘が頭などを打ち出血したが、けがの程度は軽いという。
鉄パイプは長さ4m、直径5cmで、重さが10kgほどあり、隣の建物の塗装工事のための足場に使う予定だったという。
警察などによると、当時は計4人で、マンションの隣のビルの塗装工事と足場を組む作業をしていた。
警察が、業務上過失傷害の疑いがあるとして、安全管理に問題がなかったか、工事関係者などから話を聴いて調べている。
(以下はNHK音声情報)
女性は、車いすに乗って玄関のスロープを後ろ向きに進んでいたところ、隣接する建物に立てかけてあったパイプが倒れてきたという。
出典
『鉄パイプ倒れ 女性2人軽傷』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20161110/4289132.html
『工事用鉄パイプ倒れ 通行人2人けが』
http://webnews.asahi.co.jp/abc_2_004_20161110006.html
『鉄パイプ倒れ車いすの女性ら2人直撃 大阪の工事現場』
http://www.asahi.com/articles/ASJCB6DCGJCBPTIL020.html
2016年10月29日20時36分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後0時半ごろ、堺市中区陶器北の金属スクラップを扱う作業場で、自営業の男性(77)が鉄枠の下敷きになっているのを関係者が見つけ、119番した。
男性は病院に搬送されたが、死亡が確認された。
警察によると、鉄枠は縦約240cm、横約230cm。
作業場のトラックに立てかけていたものが倒れたとみられる。
いったん離れていた関係者が作業場へ戻ってきたところ、男性が下敷きになっていたという。
警察が、詳しい事故原因を調べる。
出典
『鉄枠の下敷きに…作業中の77歳男性死亡』
http://www.sankei.com/west/news/161029/wst1610290083-n1.html
2016年10月11日11時29分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時15分ごろ、岐阜県白川村加須良の桂橋近くで、トンネル工事の地質調査をしていた富山市の会社員の男性(31)が掘削機の下敷きになった。
頭を強打し、意識不明の重体。
警察によると、掘削機は重さ約3トン。
点検中に突然倒れてきたといい、詳しい原因を調べる。
出典
『3トン掘削機の下敷き、地質調査の会社員重体 岐阜・白川村』
http://www.sankei.com/west/news/161011/wst1610110016-n1.html
(2016年11月16日 修正1 ;追記)
2016年10月12日付の岐阜新聞紙面に、より詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
男性は作業員2人と、直径約6m、深さ約17mの穴の底で作業していた。
掘削機械の点検中に、重さ2.7トンの機械が倒れ、音を聞いた作業員が119番したという。
2016年8月27日20時15分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月27日17時41分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時35分ごろ、高知市本町の高知市役所新庁舎建設現場北側に面した歩道で、工事現場との間を仕切る高さ約3mの鉄板が、幅約10mにわたって倒れた。
歩道を自転車で通っていた介護ヘルパーの女性(61)が下敷きになり転倒。
自転車は壊れたが、女性は顔を打撲しただけで軽傷だった。
警察は、業務上過失傷害容疑で詳しい事故原因を調べる。
警察によると、鉄板1枚の幅は約50cmで、重さ約10kg。計20枚が倒れた。
建設工事は、大成建設などがジョイントベンチャーで実施。
板は、ここ数日の間で土にさしてある支柱が緩んだとみられ、事故当時、支柱部分の補強工事中だった。
補強工事の最中に、風で倒れたという。
出典
『仕切りの鉄板倒れ女性けが 高知市役所新庁舎建設現場、幅10メートルにわたり』
http://www.sankei.com/west/news/160827/wst1608270069-n1.html
『高知・新庁舎建設現場で鉄板倒れる、女性が軽傷』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2854914.html
8月30日18時46分にNHK高知からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
倒れ込んだ20枚を含むおよそ40枚の鉄板は連結され、支柱と呼ばれる10本の金属製の棒を地面に打ち込んで固定されていたが、当時、すべての支柱が抜かれていたことが、関係者への取材でわかった。
工事の振動などで支柱が緩んでいたため、翌日からの大雨で鉄板が倒れないように、支柱をいったん抜いて地盤を固めたうえで打ち込み直そうとしていたところ、突然、鉄板が倒れ込んだという。
警察は、10本の支柱を一度に抜いた作業の手順などに問題がなかったか、業務上過失傷害の疑いで、工事の関係者から事情を聞くなどして詳しく調べている。
出典
『支柱すべて外され 鉄板転倒か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/8015235181.html?t=1472588967418
(ブログ者コメント)
○映像によると、仕切り板は平べったい板ではなく矢板のような形で、連結したその板を裏側から足場パイプで支え、そのパイプの端を地中に打ち込んだ支柱に固定しているように見える。
○同じような事故は2年前にも起きている。詳細は下記参照。
2014年8月28日掲載
2014年8月21日 東京都中央区のビル解体現場で防音防塵用フェンスの支柱を一気に外して作業中にビル風が吹き、フェンスが倒れて通行人が下敷きになって死亡 (修正2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4219/
2016年8月9日16時29分にNHK宇都宮から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『旋盤 設置死亡事故で書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1094726891.html?t=1470774801838
ことし3月、那須塩原市の高校で、旋盤の設置作業を行っていた男性が旋盤の下敷きになって死亡したのは、男性に、安全に必要な教育をしていなかったからだとして、作業を請け負っていた会社と営業所の所長が、労安法違反の疑いで書類送検された。
書類送検されたのは、群馬県太田市の、工作機械の運搬や設置などを行っている「荒木工業」と、宇都宮市にある、この会社の営業所の51歳の所長。
大田原労基署によると、この事故は、ことし3月、那須塩原市の那須清峰高校の教室で、荒木工業の従業員2人が、重さおよそ2トンの旋盤を設置する作業を行っていたところ、旋盤が横転し、従業員の1人の宇都宮市の20歳の男性が下敷きになったもので、男性は2日後に死亡した。
この事故で、同署は、「男性は入社して3か月で作業の経験がなく、危険性や手順など、安全のために必要な教育を行わなければならなかったのに行わなかった」として、8日、会社と、営業所の所長を労安法違反の疑いで書類送検した。
NHKの取材に対し、荒木工業は「コメントを差し控える」としている。
2016年2月14日11時26分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月14日16時17分に読売新聞から、2月14日16時33分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前9時すぎ、東京・大田区蒲田の14階建てのホテルの建設現場の足場が、強風にあおられて崩れた。
崩れた足場は、上から数えて6階分で、ブルーシートごと風にあおられて、めくれ上がるような形で隣の10階建てマンションの屋上に覆いかぶさったが、足場が路上に落ちることはなかったという。
当時、現場は休みで作業はしておらず、けが人はいないということで、警察は、周囲の道路の通行を規制し、業者を呼んで足場を撤去する作業を進めている。
14日は、各地で春一番が観測された。
午前中の東京は暴風で、激しい春の嵐となった。
足場は引っ掛かっているだけのような状態で、時折、強い風が吹くたびに足場がぐらぐらと揺れている。
マンションの住民に話を聞いたところ、14日は風が強すぎて足場を撤去できない状態だということで、現在もこの状態のままになっているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160214/5882471.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160214-OYT1T50036.html
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000068317.html
(ブログ者コメント)
映像などによれば、14階まで建てられた重量鉄骨骨組み全体が足場とブルーシートでスッポリと囲われていて、その最上部の角から斜め下方向にめくれるような形で垂れ下がっている。
2015年12月17日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は、下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5476/
(2016年1月29日 修正1 ;追記)
2016年1月22日11時31分にYahooニュース(毎日放送)から、事故報告書が提出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西日本は、近畿運輸局に、事故原因などをまとめた報告書を提出した。
午前10時、JR西日本の山本鉄道本部長が近畿運輸局を訪れ、先月11日に建設中の「摩耶駅」で起きた足場崩落事故についての報告書を手渡した。
この事故では、崩れた足場が線路をふさぎ、約400本の電車が運休、38万人に影響が出た。
このため近畿運輸局は、安全管理に問題があったとして、「警告」を出していた。
報告書では、天候の影響などで工事が計画通り進まず、足場の固定方法を変更したことが事故原因の一つとなっていたとして、今後、再発防止に努めるとしている。
出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160122-00000012-mbsnewsv-soci
1月22日13時13分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西日本は、22日、原因と再発防止策をまとめた報告書を近畿運輸局に提出した。
報告書によると、
▽施工業者が足場の上部を固定する金具を撤去したのに、風の影響を受けやすいシートを撤去しなかった
▽足場を固定する金具を付け替えた際、強度を保つボルトなどを使わなかった
ことが主な原因。
神戸市では、事故当日に最大瞬間風速21.8mを記録したが、足場の強度は16m程度まで低下していたと推定されるという。
再発防止策として、
▽足場を解体する際、まずシートを外す
▽足場の組み立てや解体に伴うリスクを洗い出し、JRと業者が共有する
ことなどを盛り込んだ。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160122/k00/00e/040/154000c
2016年1月21日18時58分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月21日18時28分にテレビ朝日から、1月22日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前11時40分ごろ、苫小牧市にある「王子製紙苫小牧工場」の敷地内で、作業員のNさん(65歳)が、古紙を固めたブロックの下敷きになった。
Nさんは、心肺停止の状態で病院に運ばれたが、全身を強く打っていて、その後、死亡が確認された。
警察や会社によると、事故当時、ほかの作業員がフォークリフトで圧縮古紙のブロックをトラックに積み込む作業をしていたところ、積んであったブロック数個が崩れ、近くで作業をしていたNさんが下敷きになったという。
ブロックは、1つの重さが1トンから1.5トンはあるという。
警察は、ほかの作業員などから話を聞くなどして、事故の原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160121/5222711.html
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000066714.html
(2017年3月9日 修正1 ;追記)
2017年1月19日付で労働新聞から、通常とは逆の手順で作業させていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
北海道・苫小牧労基署は、労働者の危険を防止しなかったとして、H運輸(北海道苫小牧市)と同社現場責任者を、労安法第21条(事業者の講ずべき措置)違反の疑いで、書類送検した。
平成28年1月、同社労働者が死亡する労働災害が発生している。
同現場責任者は、苫小牧市内の製紙工場敷地内で、被災者に対して、積まれていた古紙ベールの荷降ろしをするよう命じていた。
この時、通常とは逆の手順で作業させた結果、積まれていた古紙ベールが崩落し、被災者が下敷きとなっている。
【平成28年11月28日送検】
出典
『通常手順と「逆」で作業し死亡労災 運輸業者を書類送検 苫小牧労基署』
https://www.rodo.co.jp/column/9475/
(ブログ者コメント)
最初の報道では「ほかの作業員が荷物積み込み中」の事故。
新しい報道では「被災者が荷降ろし中」の事故。
詳細不明だが、同じトラックで積み込みと荷下ろしを並行して行っていたということだろうか?
2016年1月19日18時35分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日昼ごろ、登別市鷲別町6丁目の高波の被害の取材をしていた20代の記者の男性が、高波で倒れてきた住宅のブロック塀の下敷きになった。
警察や消防によると、記者は自力ではい出たあと、病院に搬送され、手当てを受けているが、腰の骨を折る大けがをした。
記者は、室蘭市に本社がある新聞社「室蘭民報社」に所属していて、高波の影響で壊れた建物の取材を行っていたという。
現場は太平洋沿いに住宅が建ち並んでいる場所で、当時、波が高い状態だった。
道の19日午後5時現在のまとめによると、この荒れた天気の影響でけがをしたのは、この記者を含めて2人。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160119/5165121.html
(ブログ者コメント)
この日は全国的に天気が大荒れで、道東ではホワイトアウト現象が起き、また東京では雪で電車が間引き運転されて各駅で大混乱となった。
2016年1月10日付で朝日新聞三田版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前1時15分ごろ、丹波市の製紙会社「Ⅾ社」段ボール製造工場で、男性作業員(51)が鉄板などの下敷きになり、まもなく死亡が確認された。
警察によると、工場では、製造された段ボールのシートを平らにするため、一定枚数ごとに台で挟みながら約3mの高さに積み、上に約640kgの鉄板を載せた状態で置かれていた。
男性は、段ボールに蒸気をあてて形状を整える作業をしていたところ、段ボールが崩れ、鉄板などの下敷きになったとみられるという。
当時、工場内には男性を含め7人の作業員がいたが、それぞれ別の作業をしていた。
2015年12月12日0時19分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月12日8時16分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後1時ごろ、神戸市灘区灘南通5のJR東海道線(神戸線)で、建設中の新駅「摩耶駅」の工事用足場が崩れた。
この事故で、付近を走行中の野洲発加古川行きの下り快速(8両編成)など2本が緊急停車し、乗客計約1400人が電車内に一時取り残された。
体調不良を訴えた乗客4人と、電車を降りた後に転倒して頭を打つなどした乗客2人の、計6人が救急搬送された。
JR西日本は、甲子園口−西明石間で上下線とも運転を見合わせた。
現場から足場を取り除くなど復旧に手間取り、運転再開は約9時間後の午後10時6分。
上下約400本に運休や遅れが出て、38万人に影響した。
摩耶駅は東海道線の六甲道−灘間で建設中で、来春開設される予定。
JR西によると、橋上駅の外壁を覆う足場は、高さ約7m、長さ約31m、幅約60cmで重さ約2トン。
新駅ホームの南側に2本ある下り線の内側線路上をふさぐ形で崩れた。
JR西によると、電車の運行などを管理する大阪総合指令所が、駅舎付近の架線がショートし停電していることに気付き、近くを走っていた下り快速に停車するよう連絡した。
快速の運転士は、約100m先で足場が倒壊していることに気付き、周囲の電車に防護無線で、停車するよう連絡した。
下り線の外側線を、時速約100kmで走っていた長浜発姫路行きの新快速(8両編成)は、連絡を受け、非常ブレーキを使って、倒壊現場の真横付近でようやく停止した。
乗客は最大2時間半、車内に取り残されたが、線路上を歩くなどして新駅に行き、上り線の代替輸送用の電車で移動した。
工事をしていたのは、JRグループ会社の大鉄工業(大阪市)。
当時は、足場を使った作業は行われておらず、11日夜には足場を撤去する予定だったという。
撤去作業は8日夜に始まり、隣にあった足場は撤去済み。強度は、平均風速18mの風を想定している。
倒壊の原因は調査中だが、午後0時57分に神戸市で最大瞬間風速21.8mを記録しており、強風の影響で倒れた可能性がある。
朝から風が強かったため、工事をしていた大鉄工業の作業員が足場を点検したが、特に問題はなかったという。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20151212/k00/00m/040/051000c
http://www.sankei.com/west/news/151212/wst1512120031-n1.html
12月15日20時31分に産経新聞westから、撤去されているはずのシートが残っていたことなどが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西は、15日、施工業者が防護用シートを撤去せずに放置したために風の影響を受けやすかったうえ、足場の固定方法も不十分だったと発表した。
その状態で強風を受けたことから、足場が崩れたとみられる。
JR西によると、崩れた足場の上部には撤去されているはずだった防護用のシートが残されており、突風の影響を受けやすい状態だったという。
足場はボルトなどで外壁に固定されておらず、金具で挟み込む方法だったことから、風への耐久性が低かった。
工事担当者は、「強度に問題はないと思った」と話しているという。
神戸地方気象台によると、当時は、神戸市内で最大瞬間風速21.8mの強風が吹いていた。
JR西によると、シートが撤去され足場が十分に固定されていれば、同25mの風にも耐えられたとみられるという。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/151215/wst1512150073-n1.html
12月16日1時41分に朝日新聞から、12月15日22時32分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西の土田執行役員らは、15日、大阪市内で会見し、「深くおわび申し上げます」と謝罪。
崩壊した原因は、施工会社が
①足場のシートを撤去しなかった
②鉄骨の固定方法を誤った
ため、強風にあおられた、との見方を示した。
JR西によると、9日に足場の上の方の一部を固定していた金具や鉄骨を外しており、同時に側面を覆っていた工事用メッシュシート(5.4m×1.7m)も撤去すべきだったが、撤去しなかった。
また、10日に足場を固定する部材を付け替えた際、本来、ボルトなどを使うべき部分を、金具で鉄骨の両側を挟む方法に変えたため、強度が低くなっていた。
JR西は、「施工会社の責任者が、これでも十分に耐えられる、と誤った判断をした」という。
JR西は、また、事故当時、二つの問題を把握していなかったという。
シートを撤去しなかった件は、施工会社と平面図で打ち合わせていただけなので「認識できなかった」、固定方法の変更は、報告を「受けていなかった」と説明した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASHDH5KF7HDHPTIL01Q.html
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201512/0008649900.shtml
12月16日21時27分にNHK関西NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西の真鍋社長は16日の記者会見で、「足場について解体作業の段階ごとに強風に耐えられる力があるかの確認が不足していた。お客様に多大な迷惑をかけ、あらためておわび申し上げる」と述べ、陳謝した。
そのうえで、「工事の計画段階からどんなリスクがあるかを把握するリスクアセスメントを行うようしているが、手順通りにやれていたか確認しないとといけない。問題を洗い出していく」と述べ、再発防止に向けてさらに原因を調査する考えを示した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20151216/3916342.html
(ブログ者コメント)
12月15日付でJR西のHPにも、原因などの調査結果が、図解付きで下記趣旨でニュースリリースされていた。
足場解体作業に伴い風に対する足場の耐力が低下した状態となり、強い風を受け、階段部付近の足場の転倒をきっかけに、連鎖的に線路内に倒れたと推定されます。
足場の耐力が低下していた理由は、以下の2点が考えられます。
(1)上部固定部材をはずした時点(12月9日夜間)で、本来であればメッシュシートを撤去する必要があったが、足場の駅舎本体部分は多くの固定部材で固定されていたため、施工会社社員はその必要がないと誤った判断をした。
(2)加えて、足場中段の建物の壁に対する固定箇所を、将来のメンテナンス用に設置された金物に変更する際(12月10日昼間)に、適切な固定部材が用いられていなかったため、さらに耐力が低下していたと推定される。
以上により、足場が倒れたと考えますが、その理由としては、施工会社において、足場解体作業の施工ステップごとの必要耐力の確認が不足していたと考えられます。
また、当社においても、鉄道の安全運行確保に対し、施工会社への指導が不十分であったと考えております。
出典URL
https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/12/page_8050.html
2015年11月18日付の毎日新聞千葉版紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
11月18日付で千葉日報紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
成田国際空港署は、17日、成田空港で働いていたフィリピン国籍の技能実習生の男性(21)が、航空貨物の荷分け作業中、崩れた荷の下敷きになって死亡したと発表した。
同署によると、16日午後6時20分ごろ、空港にある南部第4貨物ビル前で作業していた際、作業所内に立てかけられていた縦3m、横2m、厚さ30cmの木箱に入ったトランポリン(重さ約350kg)が何らかの原因で倒れ、下敷きになったとみられる。
頭などを強く打ち、17日午前、搬送先の病院で死亡が確認された。
男性は今年6月に来日し、航空貨物を仕分けする会社で、技能実習生として働いていた。
警察によると、男性は荷下ろしを3人1組で行っていて、当時、フォークリフトの運転手に指示を出す役割だったという。
2015年11月13日0時20分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後5時ごろ、鏡石町成田の建設会社の資材置き場で、高さ2mほどに積み上げてあった工事現場の足場に使う鉄パイプの束が、突然、崩れ落ちた。
この事故で、そばにいた白河市の作業員の男性(45)が崩れた鉄パイプの束の下敷きになり、病院に運ばれたが、全身を強く打って、およそ2時間後に死亡した。
警察によると、鉄パイプは1本が長さ1m80cm、重さ4kgあまりで、60本を一束にして木材を挟みながら7つの束が積み上げてあったという。
男性が、工事現場から持ち帰った鉄パイプを同僚と2人で積み上げたあと、そばで片づけをしていた時に突然、束ごと崩れ落ちたということで、警察が当時の状況を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053482481.html?t=1447360921854
2015年10月22日15時38分と10月25日14時50分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前10時すぎ、旭川市工業団地2条2丁目にある大手段ボールメーカー「レンゴー」の旭川工場で、ブロック状に固めた古紙をトラックに積み込む作業をしていたところ、荷台に積んだブロックが崩れた。
この事故で、運送会社の社員で名寄市に住む男性(50歳)が崩れたブロックの下敷きになり、病院に運ばれたが、24日午後6時すぎに死亡した。
警察によると、古紙のブロックは、ひとつの大きさが縦1m、横2m、高さ60cmで、重さは400kgほどだという。
当時、男性は、フォークリフトでトラックに運ばれるブロックを荷台の上で誘導していたという。
警察は、一緒に作業をしていた男性から話を聞くなどして、詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20151022/5895091.html
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20151025/5972761.html
2015年10月22日19時35分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月22日13時32分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前10時前、名古屋市中川区富田町千音寺の新築住宅の工事現場で、高さ2mのブロック塀が幅7mにわたって突然倒れた。
警察によると、この事故で18歳と54歳の作業員の男性2人が下敷きになり、約15分後に消防に救出され、救急搬送された。
18歳の男性は、搬送時意識不明だったが回復したという。54歳の男性は、腕などに重傷を負った。
ブロック塀は、隣の住宅との間に20年以上前に作られたものだということで、土台部分から倒れていた。
2人は、住宅を建てるための基礎工事で付近を掘削していたという。
警察は、詳しい状況やブロック塀が倒れた原因について、調べている。
隣の家にいた76歳の男性は、「ドスンという大きな音が聞こえたので確かめると、2人が倒れてブロック塀の下敷きになっていた。2人とも動けない様子だった」と話していた。
現場は、名古屋第二環状自動車道の大治南インターチェンジから600mほどの「佐屋街道」沿い。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20151022/5894271.html
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015102290121220.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。