2024年8月23日19時7分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後3時半ごろ、東京都港区南青山にあるラーメン店「I」で、2階部分に設置されていた看板や外壁が落下し、男性がひじを負傷して病院に搬送された。
警視庁赤坂署が当時の状況や詳しい原因を調べている。
同署によると、男性は軽傷。
落下した看板が入り口をふさぎ、男性と店員ら計4人が店内に閉じ込められたが、約1時間後に全員救助された。
ラーメン店の運営会社を傘下に置く外食大手ゼンショーホールディングス(HD)によると、男性は当時、店の入り口付近にいた。
ガラス片が当たって出血したとみられる。
看板は2022年2月ごろの改装工事で付け替えられたものだった。
現場は東京メトロ表参道駅から南東約600メートルの店舗や住宅が立ち並ぶ地域。
https://sp.m.jiji.com/article/show/3321487
8月24日0時33分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後、東京・南青山のラーメン店の「看板」が突然、落下しました。
この事故で、通行人がケガをしたほか、客などが一時閉じ込められました。
※詳しくは動画をご覧ください(8月23日放送『news zero』より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd1af7bf48b726c5a60f688049806fd7ea3630af
(ブログ者コメント)
どのテレビ局だったか、情報番組で以下のような解説をしていた。
「浸水対策が不十分で、取り付け木材とか釘が腐食した可能性も考えられる。」
2024年6月18日15時11分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前9時20分ごろ、住之江区平林北の木材加工工場で「高重量の物が従業員に落ちた」と、従業員から警察に通報がありました。
警察によると、工場内で突然、天井に設置されていた金属製のダクトがおよそ10メートルの高さから落下したということです。
下で作業していた60代の男性が巻き込まれ、意識不明の重体で病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
警察によると、落下したダクトは直径およそ50センチ、長さはおよそ20メートルに渡っていて、落下直前、ダクトに接触した人はいないということです。
警察は、業務上過失致死の疑いも視野に、事故の原因などを詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fee8bb9775690cff9c38851b38f2d0e6708d39a
6月18日15時40分にmBS NEWSからは、落ちたダクトは木の切りくずなどを排出するためのものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前9時20分ごろ、大阪市住之江区平林北の木材加工会社の工場で「高重量のものが従業員に落ちた」と警察に通報がありました。
警察によりますと、60代の男性従業員が後頭部などを強く打ち倒れているのが見つかり、病院へ搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
亡くなった従業員はベルトコンベア上で木材が滞留するのを防ぐ作業をしていたということです。
工場の上部には木の切りくずなどを排出するための直径約50センチメートルの金属製ダクトが設置されていましたが、高さ約10mから落下したということです。
また、別の従業員が「音がしたら従業員が仰向けに倒れていた」とも話しているということです。
警察は、落下したダクトに従業員が接触したとみて、落下の原因について、調べています。
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20240618/GE00058227.shtml
2023年9月13日10時15分にYAHOOニュース(九州朝日放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後、北九州市門司区の中学校で、トイレの天井にある点検口の中のパネルが落下するなどして、生徒2人がけがをしました。
北九州市教育委員会によりますと、12日午後12時50分ごろ、東郷中学校(北九州市門司区黒川西)で、1階女子トイレの天井にある点検口が突然開き、点検口の中の重さ1・7キロのパネルが二つに割れて落下しました。
パネルの一部は生徒1人の腕を直撃したほか、点検口の金属枠を触った別の生徒も指をけがしました。
いずれも軽傷で、保健室で手当を受けて帰宅したということです。
当時は昼休み中で、生徒らがトイレの扉を開けたところ、点検口も突然開き、その直後に落下したということです。
点検口は通常、ドライバーで開けるロックがかかっていて、北九州市教育委員会は落下の原因を調べるとともに、他の学校も含めて、天井点検口の目視点検をする方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdb2996735a9cb3e98491de3ccc7bc5efde86fd5
9月13日11時6分にYAHOOニュース(毎日新聞)からは、パネルはケイカル板、校舎は1982年に建設、2021年度の目視点検では異常なしなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北九州市教委は12日、門司区の東郷中でトイレの天井に設けられた点検口の中のパネルが落下し、女子生徒2人が手に軽傷を負ったと発表した。
パネルはケイカル板と呼ばれる耐水性の内装材で、縦横各57センチ、厚さ5ミリ、重さ約1・7キロ。2・5メートルの高さから二つに割れて落下した。
割れたうちの一つが、下にいた女子生徒の左腕に当たり擦り傷を負った。
また、別の女子生徒が点検口の金属枠を触わり、左手薬指に切り傷を負った。
いずれも保健室で手当を受け、帰宅した。
市教委によると、校舎は1982年建設。
2021年度に目視での点検をした際は異常が無かった。
市内では、老朽化した学校や市営住宅などの公共施設で外壁などの落下が相次ぎ、けが人も出ている。
市は所有する施設を総点検し、修繕を進めている。
今回のパネルの落下も老朽化と関係するか調査している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b7c41e5e7519b07314e1983b18d19333086a117
2023年5月15日18時51分にYAHOOニュース(熊本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後2時50分頃、熊本市のえがお健康スタジアムで、およそ7メートルの高さから天井板の一部が落下し、スポーツ観戦に訪れていた20代の男性に当たりました。
男性は右腕を数針縫うけがをしました。
施設の管理団体よりますと、天井板は縦40センチ×横30センチ、重さは1キロ未満で、大学ラグビーの試合終了後、観客が退場する時間帯に落下したということです。
担当者は、「日常的に目視による安全点検を行っていたが、異常は確認できなかった」と話しています。
県によりますと、落下物は水分を含んでいたということで、雨漏りによる腐食が原因とみて、今後、調査を進める方針です。
落下した天井板は、どういう材質だったのでしょうか?
今回、落下したものは「ケイカル板」と呼ばれ、軽くて強度も高いことから、一般的には室内の天井や壁などに使われることが多い素材です。
ただ、水にふれると強度が落ちる性質もあり、スタジアム特有の雨ざらしの構造が腐食に繋がった可能性が高いと見て、スタジアムでは今後、ケイカル板が落ちる可能性のある通路は立ち入りを全て規制して点検作業を行う方針です。
【写真を見る】スタジアムで天井板落下 男性1人が腕を縫うけが 雨漏りで腐食した「ケイカル板」とは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb94f8a559bff0074b9c063c9c7500a9d2b5ac7c
5月15日19時30分にYAHOOニュース(くまもと県民テレビ)からは、板以外に長さ約40cmの金属片も落下していた、防水シーリング材に亀裂が入っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
KKT山本アナウンサー :
「スタジアムのスロープを通行中の男性に、約7メートル上の天井の部材が一部が落下し、直撃しました」
スタジアムを運営・管理する県スポーツ振興事業団によると、14日午後2時50分頃、3階通路に天井板の一部と金属片が落下した。
落下したのは縦30センチ横40センチほどで、重さ1キロ未満の板と、長さ約40センチの金属片。
東京から大学ラグビーの観戦に来ていた20代の男性に当たり、男性は右腕に数針縫う大けがをした。
県は落下の原因について、「防水のためのシーリング材に亀裂が入っており、そこから雨水が浸透して、天井板の中の金属片が腐食した可能性がある」と説明している。
スタジアムでは定期的な目視確認のほか、年に1回、業者による法定点検を実施していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a13bcdf671c9a8a4d8f90753c72957af7e16f61
5月15日20時3分にYAHOOニュース(熊本日日新聞)からは、出口に向かう途中で被害に遭った、落下物は劣化していたようだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市東区平山町のえがお健康スタジアムで14日午後2時50分ごろ、天井板の一部と金属片が落下し、ラグビー「早大-明大」観戦で来場した東京都の男性会社役員(28)が右腕に12針を縫う切り傷を負った。
所有する県は15日に調査し、雨漏りによる腐食が原因とみられると発表。
一部区域の立ち入りを禁止した。
現場はスタジアム南東側の3階からスタンド上部に上るためのスロープ状の外周通路。
高さ約7メートルから天井板の一部(縦40センチ、横30センチ、厚さ1センチ)と約50センチの金属製の留め具が落ちた。
男性によると、試合後、出口に向かう途中で被害に遭った。
スタジアムは1998年3月に完成。
施設を管理する県スポーツ振興事業団や県などの緊急点検によると、腐食やさびから同様の事故が起こる危険性がある部分が複数箇所あったという。
県は「屋根がなく、日差しや雨水の影響を受けやすく、劣化が進んだのかもしれない」とした。
今後、事故の恐れがある区域に障害物を置き、立ち入り禁止にする。
業者の手配などができ次第、危険な天井板を全て撤去する。
17日に開催されるロアッソ熊本戦や6月の県高校総体などで、スタジアムの利用はできるという。
男性は「何が起きたのか分からなかった。落下物は自分の腕に当たってバラバラになるほど劣化していたようだ。いろいろなスポーツ大会の会場なので利用する人が不安にならないようにしてほしい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e84eb7146e6ed6e36c53fe537127d0d8d37631e
5月18日18時50分にYAHOOニュース(くまもと県民テレビ)からは、防水シートが破れていた、落下場所以外にも不具合箇所が10数カ所あったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一体、なぜ落下したのか?
県によると、天井板の上部にあった雨水の流入を防ぐ防水シートが破れていて、そこから雨水が浸透して腐食したのが原因とみられている。
築25年が経つスタジアム。
事故の翌日に県などが目視による点検を行ったところ、落下場所以外の天井板にもシミやゆがみ、破損が新たに十数か所確認されたという。
県教育委員会体育保健課・林田課長補佐:
「安全だろうという前提で見ていたのか、築25年経った中で怪しいと思ってみるのか、点検の考えによる見落としかは分からないが、(事故に)つながったのは否定できない」
県は天井板の真下にあるスロープなどへの立ち入りを規制し、18日からゲート付近にある天井板の緊急撤去を始めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b292c3d53487ec88e03f15d5c1429c215d6b29ab
2022年8月17日19時23分にYAHOOニュース(ABCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中学校でカーテンボックスが落下しました。
大阪市教委によりますと、17日正午前、東住吉区の市立矢田中学校で、体育館出入口にある重さ約40キロの「カーテンボックス」が落下しました。
カーテンボックスは、近くで部活動の練習を見ていた教職員の頭に落下し、頭頂部を切るケガをしたということです。
部活動中の生徒にケガはありませんでした。
落下の原因は、取り付け部分の老朽化によるものとみられています。
事故を受け市教委は、体育館に設置されている他のカーテンボックスの下を立ち入り禁止とし、取り付けに問題がないか確認したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/73aca1387fcd45b5d952e07e1b4e9f0c68553546
2022年8月10日20時19分にYAHOOニュース(南日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県曽於市の小学校で9日、イチョウの木の枝が折れて落下し、下敷きになった校長が死亡しました。
地域のシンボルでもあったイチョウの木を今後どうするのか、住民は揺れています。
(記者) :
「高岡地域のシンボルであるイチョウの木。高さおよそ10メートルから枝が落下したということです」
曽於警察署によりますと、9日午後4時前、曽於市末吉町の高岡小学校の校庭のイチョウの木の枝が折れて落下し、草刈りをしていた女性校長が、直径およそ30センチ、長さおよそ8メートルの枝の下敷きになりました。
校長は、およそ2時間後に搬送先の病院で死亡。
死因は胸などを強く打ったことによる出血死と見られています。
事故から一夜明け、学校には献花台も設置され、訪れた地域の人たちが校長の死を悼んでいました。
校長は昨年度赴任し、校内の美化作業に熱心に取り組むなど、児童や地域からの信頼も厚かったということです。
(PTA会長をつとめたこともある住民):
「先生が芝を刈っているところを何度も見たことがある。頑張る人だなと思った」
枝が折れたイチョウの木は、学校のホームページでは「樹齢160年を超える」と紹介されています。
イチョウの木の周りでイベントも開かれるなど、学校だけでなく地域にとってもシンボル的な存在だったといいます。
(PTA会長をつとめたこともある住民):
「高岡といえば大イチョウだなという感じ。学校区の誇りのような存在。できれば枝も切りたくない、大事にしたい気持ちもあるが…」
イチョウの木の枝は自然に折れたとみられ、9日は学校に通う6人の児童は夏休み中でいませんでした。
ただ、安全管理上、木をこのままにしていていいのか、市教育委員会は学校や住民と協議して対応を決めたいとしています。
(教育委員会 鶴田総務課長) :
「地域の方々の憩いの場でもあるので、今後は地域の方々や保護者を含めて話し合いをする場を設けたいと思っている」
なお、市教委は市内の学校の古木について調べ、子どもたちが木の近くで遊ばないよう指導を強化するよう、文書で通知する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/97b84c8451935b4d8911216474c6702591bfbe62
8月9日20時27分にNHK鹿児島からは、校庭にいた教員が大きな音で事故に気付いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、校長は、樹齢160年を超えるイチョウの大木の下で作業をしていて、およそ10メートルの高さから落ちてきた、長さおよそ8メートル、直径およそ30センチメートルの枝が直撃したとみられるということです。
大きな音がしたことから、校庭にいた教員が事故に気付き、病院に運ばれて手当てを受けましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。
落下した枝は、自然に折れたとみられるということで、警察が当時の詳しい状況を調べています。
9日は、伐採やせん定の予定はなかったということです。
また、高岡小学校には児童6人が在籍していますが、9日は夏休みのため、児童はいなかったということです。
曽於市教育委員会は、「このような事故が起き、大変遺憾に思います。児童につきましては、学校にスクールカウンセラーを派遣するなど心のケアをしていきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220809/5050019881.html
8月10日18時43分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)からは、校長は安全ロープの外で草刈りしていた、緑が生い茂り枝の重みが増したため自然に折れたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
校長は意識不明の状態で病院に運ばれ、その後、死亡しました。
死因は、失血死でした。
警察などによりますと、値校長は9日、イチョウの根元の保護と、安全のために囲っているロープの外で1人で草刈りをしていて、落下してきた枝の下敷きになったとみられています。
曽於市によりますと、折れた枝に腐敗や老化は確認されず、緑が生い茂り、枝の重みが増す夏の時期に自然に折れて落下したとみられています。
曽於市教育委員会は、普段から児童に対しては、イチョウの木のそばで遊ばないよう指導していたということです。
今回の事故を受けて、市教委は改めて市内の学校の安全管理について調査するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/512ab254c1bd3c3c263985b8a488ec02cccca862
8月11日8時30分にYAHOOニュース(南日本新聞)からは、切断面は生木状態だった、ギンナンの実がギッシリなっており、かなりの重さになっていたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教育委員会は10日、全小中学校22校の古木、老木の状態を調べることを決めた。
出校日(19日)前後をめどに、県がスクールカウンセラーを派遣し、全児童6人と教職員の心のケアに対応する。
10日、樹木医の資格を持つ市職員が折れた枝の切断面を調べた結果、朽ちた部分は見つからず、生木だった。
枝にはギンナンの実がぎっしりなっており、かなりの重さだったとみられる。
市教委によると、2月に業者が小枝を伐採した。
8月10日16時12分にNHK鹿児島からは、今後、柵の範囲を広げることが検討されるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
学校には献花台が設けられ、きょうは午前中から訪れた人が手を合わせる姿が見られました。
近くに住む63歳の女性は、「腰が低くて、校長先生というより“お母さん”のような方でした。学校の前の道路を一生懸命掃除されたり、朝はいつも子どもたちを迎え入れたりと、本当に良い先生でした。残念でなりません」と話していました。
午後2時すぎには作業員5人が学校を訪れて落ちた枝の撤去作業が始まり、チェーンソーを使って落ちた枝を切りわけたあと、トラックに積み込んでいきました。
イチョウの大木の周りには木を囲むように柵が設置されてきましたが、曽於市教育委員会では今後、柵の範囲を広げることを検討するということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220810/5050019898.html
8月12日19時3分にYAHOOニュース(鹿児島読売テレビ)からは、文科省は各都道府県教委に樹木危険の点検を指示したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、文部科学省が10日、各都道府県の教育委員会に対し、学校の樹木を点検し、倒れたり、枝が落ちたりする危険性が高い木には、立ち入りを禁止するなどの応急措置をとるよう注意を促す通知をしていたことがわかった。
県教育委員会は12日、県内の各市町村の教育長と県立学校長に対し、樹木を点検し安全を確認するよう要請した。
県教育委員会は「必要な対策を講じて、学校環境の安全確保に万全を期してほしい」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1472892878d353875ace84c2e793792126c3ab7
(ブログ者コメント)
調べたところ、事故当日も、その前日も。鹿児島県では、そう強い風は吹いていなかった。
(日本気象協会アメダスデータ 8月9日)
(2022年10月28日 修正1 ;追記)
2022年10月27日10時35分にYAHOOニュース(南日本新聞)からは、再発防止のため3分の2ほどの枝を剪定したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県曽於市末吉町南之郷の高岡小学校で、校長が折れたイチョウの枝の下敷きになって亡くなった事故を受け、市教育委員会は再発防止のため、約20本の枝を剪定(せんてい)した。
事故は8月9日に発生。
市教委は、管理の在り方を樹木医や地区公民館と協議。
自治会長の大多数から、学校のシンボルのイチョウを残してほしいとの声が挙がり、遺族も保存を希望していることから、伸びた枝を切ることを決めた。
作業は14~16日に行った。
枝周りは剪定前と比べると、3分の1ほどになった。
校内にあった別のイチョウ2本とケヤキ、センダンの計4本は伐採した。
今後は1~3年をめどに定期的に診断し、必要な対策を講じる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a882254d7949aca2091538064b0acdf3ef1ba254
2022年5月2日18時50分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
横浜市中区は1日、市中スポーツセンター(同市中区)の体育室で同日午後5時ごろ、天井パネル1枚が落下したと発表した。
けが人はなかった。
区によると、落下したのは縦100センチ、横120センチ、厚さ3センチのパネル。
耐熱材に化粧紙を貼ったもので、高さ約12・5メートルの天井から落下した。
体育室では以前から雨漏りがあり、スポンジ状の断熱材が吸収した雨水の重さで落下したとみて、原因を調べている。
落下当時の重さは不明だが、水分がある程度抜け出た2日時点でも約3キロあった。
当時は16人が利用していたが、けが人はなかった。
パネルが落下した第1体育室の天井は、建築基準法改正によって定義された、脱落によって重大な危害を生ずる恐れがある「特定天井」に当たり、市は6月から改修工事を予定していた。
安全が確認されるまで、第1体育室の立ち入りを禁止する。
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-907877.html
2021年10月11日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
香川・坂出労働基準監督署は、令和3年6月に発生した死亡労働災害に関連して、「N組」の名称で土木工事業を営んでいる個人事業主(香川県丸亀市)を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で高松地検に書類送検した。
地上からの深さ2.1メートル付近で掘削作業を行う際、土石落下防止措置を講じなかった疑い。
労災は、坂出市内の集水桝および水路設置工事現場で発生した。
個人事業主に雇用されていた労働者が掘削作業を行っていた際、掘削した壁面に埋まっていた重さ1トンのコンクリート殻が落下し、労働者の頭に直撃している。
個人事業主は、掘削箇所に土止め支保工を設ける、防護網を張る、労働者の立ち入りを禁止するなどの措置を講じていなかった疑い。
https://www.rodo.co.jp/column/113323/
2021年8月31日23時31分にYAHOOニュース(北海道テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR帯広駅に隣接するホテル「JRイン帯広」の看板から、重さ3.5kgの金属製の部品が歩道に落下しているのが見つかりました。
約9メートルの高さから落下したのは、縦70cm、横30cm、重さが3.5kgある金属の板で、ホテルの外壁に取り付けられた看板の上部の「フタ」にあたる部品です。
31日午前11時ごろ、ホテルのテナントの関係者が金属板が歩道に落ちているのを見つけました。
JRイン帯広を経営するJR北海道によりますと、看板は1999年に、以前この建物で営業していた別のホテルが設置したもので、ネジが腐食して外れた可能性があるということです。
ホテルは帯広駅に隣接し、金属板が見つかった歩道の近くにはバス停もありますが、幸い、けが人はいませんでした。
JR北海道は再発防止に務めるとコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c6d574887b12f9581c8d3736446d978a4c52d19
8月31日22時23分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、去年の点検では異常なかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前11時ごろ、ホテルのテナントと取り引きのある業者が、看板の下に金属板が落ちているのを見つけました。
金属板は看板に6か所の金属のねじで固定されていましたが、落ちてきた金属板についていたねじの一部にはさびが確認されたということです。
JR北海道によりますと、看板は1999年に設置されてから3年ごとに点検をしていて、去年6月の点検では異常は報告されていませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/35863aea7e59fef712d7b887952029ba023a4835
8月31日21時21分に北海道新聞からは、9m高さに設置されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
落下したのは、看板内部への浸水を防ぐ金属製の部品。
高さ9メートルに設置されていた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/584255/
(ブログ者コメント)
3年ごとの点検時、「フタの取り付け状態に問題はないか」といった項目が点検リストになかった可能性も考えられる。
2021年7月7日17時58分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時半前、浦添市牧港の「ホームセンターS」で、「コンクリート製の壁が崩れて車にあたった」と、近くにいた人から通報がありました。
消防によりますと、建物のひさしの一部が崩れて、下に止まっていた軽自動車に直撃した衝撃で窓ガラスが割れ、乗っていた男女2人が顔や肩を切るなどの軽いけがしたということです。
当時、ホームセンターは営業中で、客や従業員は安全のために店の外に出るよう、消防から指示を受けました。
警察が、ひさしが崩れた原因について調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20210707/5090014837.html
7月7日17時30分に沖縄タイムスからは、崩落したのは壁のブロック塀だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後4時20分ごろ、沖縄県浦添市牧港のホームセンターで「建物の壁のブロック塀が崩落し、駐車中の車に落ちてきた」との119番通報があった。
浦添市消防本部によると、当時車内には男女2人が乗っていて、女性は左肩にすり傷、男性は左耳の腫れや左足にすり傷などの軽傷を負い、病院に搬送された。
命に別条はない。
消防や浦添署が原因を調べている。
近くで信号待ちをしていたという照屋さん(女性、54歳)は、発生当時、響いた「ドドドド」という音に、「トラックが突っ込んで来たかのようなもの凄い音で驚いた。直撃を受けた車に人の動く姿が見えてドキッとしたが、すぐに自力で出てきたのでホッとした」と話していた。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/782515
2021年7月6日17時16分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後4時20分ごろ、大阪・平野区にある大阪市立平野中学校のプールの更衣室で、男子生徒数人がクラブ活動を始めるため着替えていたところ、突然、天井からコンクリートの塊がはがれ落ち、1人の頭に当たりました。
落ちた塊は縦30センチ、横20センチ、重さがおよそ5キロあり、生徒は頭におよそ2センチの切り傷を負ったということです。
この更衣室は昭和51年に建てられ、老朽化していたため、ことしのプールの授業が終わる9月以降に建て替える予定だったということで、日頃から教師が目視で点検していたということです。
中学校では5日夜、教師が生徒の保護者に謝罪するとともに、この更衣室を立ち入り禁止にし、6日朝になって教育委員会に報告したということです。
平野中学校は、「生徒にけがをさせてしまい申し訳ない。今後このようなことがないよう再発防止に努めます」としています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210706/2000048106.html
7月6日17時55分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、天井の高さは2mあまりだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
天井の高さは2mあまりで、落下したコンクリート片は、更衣室内にいた中学2年の男子生徒の頭に接触したということです。
男子生徒は頭頂部に2cmほどの切り傷を負い、病院に運ばれ手当てを受けました。
当時、更衣室には水泳部の部員数人がいましたが、ほかにけが人はいませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b78146fd01c89653a83d7f66037403ec80284e9c
2021年2月11日12時10分にYAHOOニュース(宮崎放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西都市の工事現場で作業中の男性の頭に岩などが直撃する事故があり、その後、男性は死亡しました。
事故があったのは、西都市尾八重にある林道の災害復旧工事現場で、10日午後2時半ごろ、現場で作業にあたっていた西都市内のアルバイト、橋口さん(男性、68歳)の頭上から岩や土砂などが落下し、橋口さんの頭に直撃しました。
現場にはほかに3人が作業中で、橋口さんは市内の病院に運ばれましたが、およそ6時間後に死亡しました。
橋口さんは命綱をつけ、ぶら下がりながらのり面の岩を除去する作業をしていたということです。
警察で事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/402e4c98fa7e23f5f02d3112e4610ce23530f0bb
2020年10月27日17時13分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、札幌のJRタワー駐車場棟から、壁の飾り石(かざりいし)が、歩道に落下した事故は、飾り石を取り付ける際の施工不良が原因だったことがわかりました。
先月22日、JRタワーの駐車場棟から壁の飾り石、大小6枚が歩道に落下しました。
飾り石は大きいもので、たて82センチ、よこ12センチ、重さ7キロありましたが、幸い、けが人はいませんでした。
JRタワーを運営する札幌駅総合開発によりますと、飾り石を建物側の金物に固定する際、本来は4隅をピンで固定しなければならないものが3箇所しか固定していない施工不良があり、振動などによって落下したのが原因だということです。
施工不良個所は、3面ある飾り石で合わせて12か所ありました。
札幌駅総合開発では、12月半ばまでかけて全面修繕を行うとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d772427bd416c7d8a61af9aa90d0ab214e5c1932
10月27日20時18分にNHK北海道からは、万一落ちても歩道に直接落ちないような対策も検討するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月22日未明、札幌市中央区北5条西2丁目にあるJRタワーの立体駐車場の東側の外壁に取り付けられていた、重さ5キロと7キロの飾り石が6枚はがれて歩道に落下しました。
けが人はいませんでしたが、落下を受けて建物の運営会社が原因を調べていました。
調査の結果、6枚の飾り石が落ちた直接の原因は分からなかったということです。
ただ、落下しなかった飾り石のうち、合わせて12か所で、外壁をつなぐステンレス製の金具が図面通りに正しく取り付けられていなかったことが判明したということです。
このため運営会社は、落下した飾り石も正しく取り付けられていなかった可能性があるとみています。
運営会社では、12か所の金具を取り付け直すことに加えて、仮に石が落下した場合でも歩道に直接落ちないよう、花壇を拡幅するなどの対応策を検討することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201027/7000026136.html
2020年8月10日付で河北新報から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
9日午前10時40分ごろ、仙台市青葉区川内の市博物館1階ロビーで、防煙用のガラスが天井から落下した。
けが人はいなかった。
市は緊急点検のため、同日から当面、博物館を臨時休館とした。
市博物館によると、落下したのは縦約0.5メートル、横約1.9メートル、厚さ7ミリのガラス2枚。
3.5メートル上の天井から横幅約20メートルに渡って垂れ下げたガラス12枚の一部で、金属フレームなどで支えていたとみられる。
別の場所に設置した防煙用ガラスが、東日本大震災の際に落下したことはあったという。
高橋館長は、「きちんと原因を調べ、対策を講じたい」と話した。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202008/20200810_11007.html
8月9日19時0分にFNN PRIME(仙台放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日、午前10時40分ごろ、仙台市博物館の1階ロビーの天井に設置されていたガラス製の壁2枚が落下しました。
落下したのは、火事が起きた時に煙の拡散を防ぐガラス製の壁で、縦50センチ、横約2メートル、厚さ7ミリです。
博物館は9日は開館日でしたが、落下当時、付近に来館者はおらず、けが人はいませんでした。
博物館では年に1回、目視で点検をしていますが、今年はまだ実施していませんでした。
落下の原因は分かっておらず、仙台市は緊急点検を行うため、9日から当面の間、博物館を臨時休館すると発表しました。
https://www.fnn.jp/articles/-/72230 https://www.fnn.jp/articles/-/72230
(ブログ者コメント)
東日本大震災時の揺れにも耐えた?吊り下げガラスが今回落ちたとのこと。
大震災後、落ちたガラスの横展開対応として、目視以外の方法で点検していたと思うのだが・・・。
今回の事例自体は本ブログで紹介するほどのものではないのだが、その点が気になったので紹介する。
2020年7月20日20時13分に山梨放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後、JR甲府駅の駅ビルの壁面から懸垂幕を吊るす金属製の部品が外れ、約14メートル下に落下した。
けが人はいなかったものの、20日の点検でも新たに複数の不具合が見つかり、応急対策が行われた。
JR甲府駅ビル「セレオ甲府」によると、19日午後3時ごろ、建物の南側の壁に懸垂幕を吊るすために取り付けられていた重さ1.3キロの金属製の部品が、約14m下の歩道に落下した。
付近には複数の人が歩いていたが、けがはなかった。
落下した部品はステンレスでできたリベットと呼ばれる部品。
壁に固定されていたが、確認したところ、7つあるリベットのうち3つが折れ、4つがなくなっていたという。
セレオ甲府は2年ごとに目視で点検しているが、直近の点検の際に異常は確認できておらず、経年劣化が原因だとみられるという。
20日に緊急点検を行なったところ、リベットが外れた場所が他にも複数見つかり、セレオ甲府は応急処置を行ない、対策を検討している。
https://www.ybs.jp/tv/wnews/news16504991.html
7月20日19時48分にNHK山梨からは、点検は地上から双眼鏡を使っての目視点検だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後3時ごろ、駅ビルの南側の外壁に取り付けられている、懸垂幕をかけるための枠から縦10センチ、横およそ1.2メートル、重さ1.3キログラムのステンレス製の枠の一部が歩道に落下しました。
これによるけが人はいませんでした。
会社によりますと、落下した枠は地上からおよそ14メートル上の外壁に金属製の留め具で固定されていましたが、落ちた枠を調べたところ、留め具が折れてなくなっていたということで、会社では、経年劣化が原因だとみています。
この枠は、昭和60年の駅ビルの開業時から設置されていて、去年9月に地上から双眼鏡を使い目視で行った定期点検では、異常はみられなかったということです。
会社は、20日夕方から外壁に設置している8つの枠すべての点検を行い、別の1つの枠でも同様に留め具の一部がなくなっているのが見つかったということで、留め具がなかった部分などを針金で補強するとともに、枠の修理や交換の方法などを検討しています。
「セレオ甲府」の野田店長は、「落下事故を未然に防げず申し訳なく思っている。駅前の歩道は通行量が多く、危険性が高いと認識して対応すべきだった。定期点検はこれまでも行っているが、今後は目視だけでなく、点検方法を見直していきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20200720/1040010339.html
(ブログ者コメント)
以下は、山梨放送映像の5コマ。
2020年3月25日16時36分に琉球新報電子版から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
25日午後3時ごろ、沖縄県那覇市久茂地2丁目の10階建て雑居ビルの側面に設置された排水管が、隣接する駐車場に落下した。
近隣の店舗関係者によると、「バリバリバリ」と崩れる音がしたという。
排水管は塩ビ製とみられ、破片はビルが面する国道58号の南下する片側3車線の道路にまで広がった。
排水管はビルの側面、1~10階までつながっていたもので、何らかの原因で崩壊した。
目撃者によると、飛び散った破片は歩行者にぶつかったが、大きなけがはなかったという。
県警が規制線を張り、現場検証を進めている。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1095914.html
3月25日付で琉球朝日放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
車道や地面に散乱するのは破損したパイプです。
これは3月25日の午後3時ごろ、那覇市久茂地の国道58号に面した10階建てのビルの外壁に設置されていたパイプがなんらかの原因ではずれ、落下したものです。
目撃者などによりますと、落下したパイプは国道58号や歩道に倒れこみ、地面にたたきつけられ、周辺には多くの破片が散乱したほか、国道58号も車の流れが悪くなるなどの影響が出ました。
この事故で、近くを歩いていた男性の足にパイプが当たりましたが、けがはありませんでした。
https://www.qab.co.jp/news/20200325124371.html
(ブログ者コメント)
〇外壁タイルや看板の落下事例はしばしば報じられることがあるが、排水管の落下は珍しいかと思い、紹介する。
〇以下は、琉球朝日放送映像の3コマ。
〇以下は、グーグルアースで調べた、当該ビルと思われるビルの外観。
壁面に、国道側に向かい湾曲しているように見えるのが、崩落した排水管かもしれない。
もしそうだとすれば、湾曲は崩落の前兆?
2020年1月27日17時43分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
27日午前9時40分ごろ、東京都渋谷区恵比寿3の補修工事中のマンションで、エントランスのひさし部分が落下した。
警視庁渋谷署によると、50代の男性作業員2人がひさしの下敷きになって搬送され、1人が死亡した。
もう1人は意識があるという。
同署は業務上過失致死傷容疑を視野に、安全管理に問題がなかったかを捜査している。
同署によると、落下したひさしは高さ2・6メートルの部分に設置され、縦2・7メートル、横2・4メートル、厚さ30センチ。
鉄筋コンクリート製で、重さは約400キロとみられる。
この日は午前9時半から作業員3人で傾いたひさしの補修作業をしていた。
このうち2人が脚立に乗り、ひさしの下から内部の腐食状況などを点検していたところ、突然、ひさしが落ちたという。
https://mainichi.jp/articles/20200127/k00/00m/040/101000c
1月27日13時24分にTBS NEWSからは、1年ほど前から腐食が進んでいたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前、東京・恵比寿のマンションの補修工事現場で、老朽化したひさしが落下して、作業員の男性2人が下敷きとなり、1人が死亡しました。
「マンションのエントランス部分にかかっていたひさしが崩落しています。今、警視庁による現場検証が行われています」(記者)
警視庁によりますと、27日午前9時40分ごろ、渋谷区恵比寿のマンションの補修工事現場でひさしが落下し、50代の作業員の男性2人が下敷きとなりました。
2人は消防隊に救助されましたが、1人は搬送先の病院で死亡が確認されたということです。
ひさしはおよそ縦2.7メートル、横2.4メートルで、2.5メートルほどの高さから落下しました。
1年ほど前から腐食が進み、傾いた状態だったということで、警視庁は2人が点検作業中に巻き込まれたとみて、詳しい状況を調べています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3889788.html
2019年10月28日22時45分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
28日午後4時10分ごろ、那覇市前島で「アパートの廊下が崩れた」と建物関係者から119番通報があった。
那覇署や那覇消防局によると、4階建てアパートの3階の廊下の一部が崩落した。
けが人はいない。
3階に住む60代とみられる男性が一時取り残されたが、消防隊員に救出された。
崩れたのは3畳ほどで、男性の玄関ドア前だった。
破片は近隣の車庫まで飛び散り、停車していた車の屋根にもコンクリート片が落ちていた。
那覇消防局によると、はしご車や救急車両など計6台、消防隊員ら22人が出動した。
現場は住宅街にあり、規制線が敷かれて一時騒然とした。
近くに住む70歳の女性は「何か衝突するような音が響いて外に出たら崩落していた。建物が全て崩れていたら大変なことになっていた」と驚いた様子だった。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/gallery/490389?ph=1
10月29日11時15分に琉球新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後4時すぎ、沖縄県那覇市前島の4階建て鉄筋コンクリート造りアパートの関係者から「3階の廊下のコンクリート床が崩落して2階に落ちている」などと119番通報があった。
那覇市消防局が出動し、廊下が崩落したため出入りできなくなった部屋にいた70代男性を同5時17分ごろ、ベランダから救助した。
住民も含め、けが人はいない。
市消防局によるとアパートは築46年で廊下は数メートルにわたり崩落した。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1016324.html
10月30日10時14分に琉球新報からは、過去にもガレージ天井が崩落していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
このアパートでは過去にも1階ガレージの天井部が崩落していたことが29日、近所の住民への取材で分かった。
大家の女性は本紙の取材に「大変申し訳ない思いだ。けががなくて幸いだった。少しずつ崩れていてもっと早く対応できれば良かった」と話した。
那覇市は29日、アパートの使用中止を勧告。
住民らは現在居住することができない。
大家の女性は「まだ決まってはいないが、取り壊すことになると思う」と話した。
崩落した建物を見た建築士の男性(69)は崩落の原因について「コンクリートは雨で酸化してはがれ落ちる。むき出しになった鉄筋がさびて細くなって、コンクリの重さに耐えきれなくなったのではないか。鉄筋がむき出しになると注意が必要だ」と指摘した。
崩落した廊下の真下に住む男性は「20年くらい住んでいるが、危険を感じたことはない。近所に別のアパートを借りようと思っている」と話した。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1016940.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査中、10年前に浦添市でも同じようなマンション廊下崩落事故があったという記事が見つかった。
同じ沖縄県で、しかも建築時期は同じ頃。
今回の事故も、下記記事に記されたような原因だったのかもしれない。
(2009年9月18日 琉球新報 ;写真付き)
Qリポートです。
今月3日に起きた、浦添市のマンション廊下崩壊事故。
築35年の鉄筋コンクリートの建物の崩壊は、どこに原因があったのでしょうか。
9月3日 午前5時過ぎ,静かな住宅街の夜を突如襲った分譲マンションの廊下崩落事故。
2階の廊下が長さ15メートルに渡って崩れました。
2F住民「以前はそれほどではなかったんですけど、今年7月に来ましたら、少し傾斜、傾いてましたね」、「もう目で見て分かるぐらい」
マンションを追われた住民の中には、公民館に10日余りも寝泊りする生活が続いた人も。
「こうして避難させて頂いて、食事のほうも、自治会長さんに出していただいて、だいぶそういう面には感謝しています」
前代未聞の事故の前に、支援を求められた行政も壁に行き当たりました。
浦添市 銘苅 部長「いわゆる50世帯が対象であるとか、その条件が(法律と)合致しないということがありまして、現制度の中での支援は厳しいのかなと」、「早期に解決できるような支援策を、住民側と一緒になって考えていきたい」
築35年のマンションの住人には、高齢者も多く、介護施設に緊急入所するなど、負担は重くのしかかりました。
60年から100年はもつと言われる鉄筋コンクリート。
県内には大正時代から残る建物もあります。
では、このマンションはなぜ崩れたのか。建築の専門家に話を聞きました。
日本建築家協会沖縄支部相談役 山城東雄氏「かぶりがあまりにも厚すぎる。8センチぐらいありますね、測ってみたら。働くべきところに鉄筋が位置していない」
かぶり、とは、鉄筋を覆うコンクリートのこと。
事故で落ちた廊下は、鉄筋の位置が低すぎ、かぶりの厚さは75ミリと、30ミリの基準の倍以上も厚くなっていた箇所もありました。
山城東雄氏「鉄筋が上の位置にあるから働くんで。これが下がりすぎるとですね、力が半減する。」
コンクリートは、圧縮される力に強く、引っ張られる力には弱い素材です。
これを補うため、ひっぱりが働く上の部分に鉄筋が必要なのですが、この建物では、鉄筋が低すぎて補強効果を発揮できず、表面に亀裂が出来てしまったというのです。
そこに少しずつ雨水が染みこみ、鉄筋が錆びて膨張。
さらに亀裂が広がって、鉄筋から抜け落ちるように崩落した、という推定です。
崩壊したマンションの隣の棟も同様の危機に直面していました。
山城東雄氏「単なる収縮亀裂というのがある。コンクリートは。ちょっとしたひび割れはどこでもある。だがこれはこの線に沿ってずっと入っている。これは構造的にここが限界点」
向かいの棟でも、廊下をコンクリートブロックで支えている状態。
危険度は崩壊した建物とほとんど変わらないと専門家は指摘。
すでに引越し先を探している住人も居ます。
そして、もうひとつ事故の原因と言われているのが、当時のコンクリートの「質の問題」です。
県生コン工業組合事務局長 仲田康司氏「当初は浜砂とかですね、畑の陸砂とか、そういった骨材を使っていましたけど、需要がどんどん増えていくとですね、そういった骨材が不足して、当然、海砂を使わざるを得ないと」
高度経済成長も後半の70年代初頭、県内では、手軽に大量に手に入る海底の砂が、コンクリートの原料として使われていきました。
しかし当時は、砂の塩分を洗い落とさずに使用したため、内部から塩害が起こりやすいコンクリートが出回ったというのです。
仲田康司氏「塩分が鉄筋を腐食するというのは一般的に分かるとしても、コンクリートの中に入った鉄筋が塩分で腐食するという認識についてはですね、非常に薄かったんじゃないかなと」
本来、海砂は、塩分さえ落とせば問題なく、原料として使用できるもの。
1978年に海砂の塩分が規制されて以降、現在でも塩分を落とした海砂は広く使われています。
問題は、こうした規制がない、1970年代初頭からの10年ほどの間に、塩分が残ったコンクリートで作られた建物の今後です。
浦添市都市建設部 銘苅部長「(同じ1973年の建物は)浦添市が、1236件のうちのRC造が813件あるわけですから、これらの膨大な建物を調査するには、財政的にも法的にも無理があると」
民間の建物をすべて行政がチェックするのは困難という、浦添市の担当者。
山城東雄氏「沖縄にはこういう鉄筋コンクリートの古いものが結構ありますね」、「そのへんを絶えずチェックをして、手当てをする」、「車が、車検を受けて、安全を点検しながら使うように、建築物もね、やはり定期的な点検が必要なんです。」
住まいの異常を見逃さず、少しずつケアしていくこと。
特に集合住宅では、住人が、専門家と一緒になって、修繕を計画していくことが、こうした事故の予防につながります。
今回の事故は、構造的弱さと素材の質が絡み合って起きたということですね。
頑丈な建物だと思っていても、劣化が心配な場合は、専門家のチェックが必要ですね。
ただ、海砂だから、とか、年数が古い、というだけで不安になる必要もありません。
少しずつ修繕しながら長く住めるのが理想的ですね。
https://www.qab.co.jp/news/2009091812129.html
2019年10月9日19時20分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
9日午後1時ごろ、兵庫県三田市三輪4の電柱から陶器製の絶縁部品「ガイシ」1個(重さ約7キロ)が外れ、約15メートル下の路上に落ちた。
当時、人通りは少なく、けが人はなかった。
市消防本部などによると、近くの男性が「電柱から煙があがっている」と119番。
落ちたガイシは長さ37・5センチ、直径23・5センチで落下の衝撃で割れており、中に使われるゴムが焼けていたという。
この影響で、ガイシの数メートル下にあった電線固定用の金属製アームも一部焦げた。
関西電力兵庫支社などによると、ガイシは5年に1回の目視点検が義務付けられ、2016年3月に実施した結果、異常はなかったという。
通常は金具で固定しており、落雷を除いて落下することはほとんどないとしている。
現場は三田駅北西約800メートルにある1車線道路上で、小売店や工場が立ち並ぶ。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201910/0012775254.shtml
(ブログ者コメント)
外壁や看板の自然落下事例は多々あるが、ガイシの自然落下事例は珍しい。
2019年10月2日付で毎日新聞山梨版から、下記趣旨の記事が落下物の写真付きでネット配信されていた。
国土交通省甲府河川国道事務所は9月30日、中部横断自動車道の下部温泉早川インターチェンジ(IC)―六郷IC間の醍醐山トンネル(身延町、2409メートル)内で長さ約13センチのコンクリート片が落下していたと発表した。
同区間は今年3月に開通したばかり。
30日夜から下部温泉早川IC―中富IC間を通行止めにし、緊急点検を実施した結果、246カ所のコンクリート継ぎ目のうち約6割の144カ所で異常が確認された。
同事務所によると、9月27日午前9時25分ごろ、定時パトロール中の巡回員がトンネル内上り車線側の管理用通路にコンクリート片(縦約1センチ、横約13センチ、厚さ約1センチ、約50グラム)が落ちているのを発見した。
その後、目視などの調査で計22カ所のコンクリート継ぎ目部分に異常が見つかった。
さらに30日夜から緊急点検を実施した結果、同トンネル内のコンクリートの継ぎ目246カ所のうち、約6割に当たる144カ所でコンクリートがはがれやすい状態となっている「浮き」が確認された。
浮きはトンネル上部にも多数あり、通行している車両に落下する危険性もあった。
これまでに車両に落下したなどの通報は寄せられていない。
検査結果を受け、同事務所は、下部温泉早川IC―中富IC間の通行止めを決定した。
解除の見通しは立っていない。
同事務所の松沢副所長は「多くの異常がみられ、非常に驚いている。多角的に原因を調べ、安全性が確認された時点で早期に開通できるようしたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20191002/ddl/k19/040/126000c
10月2日11時31分に読売新聞からは、同時に開通した他の3つのトンネルでも点検するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コンクリート片は、トンネルの側壁の継ぎ目から剥がれ落ちていた。
落下による車への衝突など事故はなかった。
同事務所で30日夜から緊急点検したところ、計22か所でコンクリートの浮きを発見。
高所作業車を使って詳しく調べたところ、トンネル内壁の継ぎ目246か所のうち約6割の計144か所でコンクリート片が落ちる恐れがあることが分かった。
通行止めの区間を含む六郷IC―下部温泉早川ICは、今年3月10日に開通したばかり。
同区間には他にも三つのトンネルがあり、通行止めにした区間以外の六郷IC―中富IC間でも夜間通行止めにし、トンネルの点検を行うという。
同事務所の松沢副所長は1日、「供用開始直後のトンネルで落下の恐れがある場所がこれほど多く見つかることは経験がない。利用者に迷惑をかけて申し訳ないが、原因を究明し、一日も早い再開を目指したい」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191002-OYT1T50162/
10月2日21時17分にNHK山梨からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日、国土交通省が2人の専門家とともに現地を確認したところ、専門家からトンネルの構造の安定性に影響を与えるような変形は確認されず、同じようなはく落が起こる可能性は低いなどとする意見がだされたということです。
このため国土交通省は、今後、もろくなったコンクリートを取り除くなど対策を講じるということです。
ただ、コンクリートがなぜ落下したかなど詳しい原因は分かっていないため、原因の究明を急ぐことにしています。
一方、2日は、醍醐山トンネルと同じ時期に開通した3つのトンネルのうち隣の「一色トンネル」でも点検を行いましたが、特に異常はなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20191002/1040007895.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。