







2019年8月25日0時35分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
JR西日本は24日、神戸市灘区大和町3丁目の神戸線住吉~六甲道間の高架からコンクリート片がはがれ落ちたと発表した。
JR西によると、24日午後2時45分ごろ、付近の住民から通報があったと警察から連絡があり、係員が確認した。
コンクリート片は厚さ約3cm。
はがれた範囲は幅約2.9m、長さ約6.5mで、高さ約5.6mから落ちて粉々に割れていた。
重さは推定1.3トン。
落下した場所はJR西の所有地。
民間の貸し付け駐車場として利用されていて、軽乗用車1台のフロントガラスが割れるなどしたが、けが人はいなかった。
神戸線の運行に影響はないとしている。
現場の高架は1973年の完成で、昨年8月の点検で異常は見つからなかった。
JR西は鉄筋が腐食してはがれたとみて原因を調べるとともに、25日以降、緊急点検する。
現場はJR三ノ宮駅から北東約5kmの住宅街。
https://www.asahi.com/articles/ASM8S7K2FM8SPTIL021.html
8月25日0時25分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年11月の点検時には、鉄筋の腐食までは確認できなかったという。
https://www.sankei.com/affairs/news/190825/afr1908250003-n1.html
(ブログ者コメント)
朝日新聞には、コンクリートが剥がれ落ちた跡に鉄筋数10本が剝き出しになっている写真も掲載されている。
2019年4月17日21時0分に熊本日日新聞から下記趣旨の記事が、タイルが剥がれた部分の写真付きでネット配信されていた。
17日午後0時15分ごろ、熊本市中央区水前寺公園の県道熊本高森線(通称電車通り)沿いのマンション11階から外壁タイルのパネルが剥がれ落ち、走行中の軽乗用車の助手席窓ガラスを直撃した。
運転の女性ら2人が軽いけがをした。
警察によると、パネルは24枚のタイルで構成されており、縦30cm、横40cm。
助手席の窓ガラスを突き破り、運転の女性(28)が左腕に打撲、後部座席の女性(26)は左足の指を切るけがをした。
マンションは鉄筋コンクリート11階建てで、築5年。
地上約35mの11階部分のパネルが2枚剥がれていた。
もう一つのパネルも付近に落下したとみられるが、見つかっていない。
マンション側は安全確保のため、剥がれ落ちた周辺のパネルも剥ぎ取る処置をした。
ほかに、車や人への被害は把握されていないという。
警察は業務上過失致傷の疑いもあるとみて、マンションの管理状況などを慎重に調べている。
現場は熊本水前寺公園郵便局の西側。
マンション前の歩道を歩いていた近くの女性会社員(33)は、「学生の多い通りだから本当に危険。歩行者の頭に当たったらと思うと怖い」と不安な様子で見上げていた。
出典
『外壁タイルパネル落下、2人けが 熊本市中央区』
https://this.kiji.is/491221684679312481?c=92619697908483575
4月17日18時29分に西日本新聞からも同趣旨の記事が、マンション全体の写真付きでネット配信されていた。
17日午後0時15分ごろ、熊本市中央区水前寺公園のマンションの11階部分から外壁タイル2枚(いずれも縦40cm、横30cm)が落下し、走行中の軽乗用車に当たった。
運転していた熊本県宇城市のパート女性(28)と、後部座席にいた同県合志市の会社員の女性(26)が軽傷を負った。
警察によると、落ちたタイルは、1枚が小さいタイル20数枚を組み合わせて作られており、助手席側の窓とサイドミラーに当たった。
運転手の女性は左腕を打撲し、後部座席の女性はガラス片で右足を切った。
出典
『熊本市で外壁落下、車の2人軽傷 マンション11階からタイル2枚』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/503386/
4月18日7時59分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察の発表によると、タイルは縦約60cm、横約40cmにわたって落下し、車の助手席側の窓ガラスやサイドミラーを直撃した。
運転手の女性はタイルが当たって左腕に打撲傷を負い、後部座席の女性(26)は割れたガラスで足を切った。
マンションは2014年に完成。
今回とは別の部分で外壁の一部が浮いているのを管理会社が確認し、取り除いたことがあったという。
出典
『11階からタイル落下、女性の車直撃…2人けが』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190418-OYT1T50102/
2019年3月31日17時2分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本は31日、新橋駅(東京都港区)のホーム側面からコンクリート片が落下し、架道橋の下に止まっていた乗用車の後部窓ガラスを直撃したと発表した。
窓ガラスは損傷したが、けが人はなく、運行にも影響はなかった。
同社によると、31日午前3時20分ごろ、新橋駅のホーム側面の壁を作業員が触って点検していた際、コンクリート片がはがれて約7m下に落ちた。
コンクリート片は重さ77gで、縦約6cm、横約3cmだったという。
同社は「心よりおわびする」としている。
出典
『コンクリ片落下し車損傷 JR新橋駅』
https://www.sankei.com/affairs/news/190331/afr1903310018-n1.html
3月31日16時36分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本によると、同日午前1時過ぎから、同駅東海道線の線路脇ホーム側面の点検をしていたという。
落下したコンクリート片はホーム側面の一部分で、ステンレス製の目隠し板のすき間から落ちたとみている。
今後は風化防止剤を塗って対応する予定という。
出典
『JR新橋駅構内でコンクリート片落下 車の窓ガラス割る』
https://www.asahi.com/articles/ASM3056HQM30UTIL01N.html
2019年3月12日9時16分にYAHOOニュース(中京テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午後1時すぎ、名古屋市熱田区の熱田神宮敷地内にある下知我麻神社で、柵の設置作業をしていた男性(85)が倒れているのを同僚の作業員が見つけた。
男性は病院に運ばれたが、頭などを打っており、意識不明の重体。
警察によると、男性はヘルメットをかぶっておらず、男性の近くには長さ約6.5m、太さ約20cmの枝が落ちていたという。
同僚の作業員は「直前に音を聞いた」と話しており、警察は、折れた枝が男性に当たったとみて詳しい状況を調べている。
この日、名古屋市では午後1時前に最大瞬間風速19.6mを観測していた。
出典
『強風で折れた枝が直撃か、作業員の85歳男性重体 名古屋・熱田神宮』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190312-00010001-sp_ctv-l23
2019年3月5日20時11分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時半ごろ、上川管内下川町北町のサンルダムで、名寄市の会社員男性(46)と士別市の会社員男性(45)が排水溝周辺で除雪作業をしていたところ、約10m上にあるダム本体の堤体の壁から雪が落ち、2人は頭や背中などを打ち、けがをした。
警察によると、落雪の規模は幅7~8m、奥行き1.5m、厚さ60cm。
当時、5人が除雪作業中で、2人はヘルメットを着用していたという。
出典
『落雪直撃、作業員2人けが 下川・サンルダム』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/283222/
2019年1月25日8時6分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
河北町の「BH湯」で23日夜、女湯の天井から石こうボードが落下し、破片にぶつかった女性入浴客2人が頭に軽いけがをしていたことが24日、分かった。
同施設は直後から営業を中止した。
数日かけて撤去・補修作業を行い、安全を確認した後に営業を再開する。
同施設によると、落下したのは23日午後6時40分ごろ。
発泡ウレタンを吹き付けた石こうボードが高さ7m付近から約2m下の格子状のアルミ製飾り天井に落ちた後、飾り天井の一部とともに、さらに落下した。
その際、重さ700~800gの破片の一つが、東根市の女性の頭頂部に当たった。
女性は念のため、近くの病院で診察を受けた。
また、従業員が浴場内にいた10人近い入浴客を場外に誘導中、途中に引っ掛かっていた別の破片が落下し、村山市の女性の頭にぶつかった。
ボードは設置されてから約20年経過しており、ねじで固定されていた跡があった。
昨年8月に業者が年1回の点検を行った際には、異常なかったという。
同施設では経年劣化が原因とみて、構造や設置時期が同じ男湯も含め、落下の危険があるボードを全て撤去する。
山田支配人は、「点検していたにもかかわらず、このような事態になり、けがをされた方や利用者に迷惑をおかけし大変申し訳ない。早急に万全の安全対策を施し、営業を再開させたい」と話した。
BH湯は、第3セクターが運営する日帰り温泉施設。
出典
『天井落下、破片で入浴女性2人けが 河北・ひなの湯』
http://yamagata-np.jp/news/201901/25/kj_2019012500509.php
2019年1月21日16時52分に熊本朝日放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月21日17時21分にNHK熊本からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日、熊本市の国際交流会館で壁の一部が落下し女性1人がけがをした事故を受け、熊本市は、市が所有する同様の施設の点検を始めた。
落下があった国際交流会館では、21日午後から修繕工事を行った。
落下事故があったのは18日。
壁の一部85cm四方、重さ10kgのアルミ板1枚が、高さおよそ3mの壁から落ち、当時、現場の6階ホールで会議に出席し、壁のそばにいた女性の左肩にあたって軽いけがをした。
落下したアルミ板は音楽ホールなどで使用されている吸音板で、コンクリートの下地に専用の接着剤で固定されていた。
熊本市営繕課は、工法は一般的なもので不適切なものではないとし、落下した原因については、熊本地震や余震の影響も考えられるとしている。
熊本地震発生直後の2016年4月に、一度、目視による点検を実施しているが、その際は異常は見られなかったという。
熊本市の大西市長は今日の会見で謝罪し、次のように話した。
「パネルボードが落下するということはあってはなりませんし、負傷された方、主催者、会社などには誠意をもって対応させていただきたい」
パネルが落下し、女性がけがをした後も会議を続けたことについては、施設管理者と主催者などの協議の上決めたもので、問題はなかったとしている。
また市は、同様の工法で吸音板が固定されている熊本市民会館のホールなど、熊本市所有の10施設全てについて緊急点検を実施し、吸音材と下地との間に隙間が空いていないか、たるみが発生していないかなどを確認した。
各施設の点検作業は23日までに行う予定で、異常が見つかった場合は修繕も検討している。
出典
『熊本市 壁落下受け他施設でも緊急点検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20190121/5000004355.html
1月21日19時5分にテレビ熊本からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
民間企業が会議をしていたところ、壁のパネルボードが落下。
近くに座っていた女性の肩に当たり、軽いケガをした。
パネルボードは1994年に接着剤で取り付けられた。
市の担当者は、「劣化というよりも、熊本地震を含めた地震の影響があるのではないか」と話している。
出典
『熊本市国際交流会館の壁の一部落下で 大西市長が陳謝 他施設も点検』
(ブログ者コメント)
1月18日20時50分にネット配信された日本経済新聞の記事には、パネルが脱落した状態の壁の写真が掲載されている。
それを見ると、パネル1枚あたり10か所ほど、団子状の接着剤で接着されていた模様。
出典
『10キロパネル落下、1人軽傷 熊本市国際交流会館の内壁』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40205520Y9A110C1ACYZ00/
2018年10月28日17時51分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後3時ごろ、北海道小樽市堺町の「小樽洋菓子舗Ⅼ本店」の外壁に固定されていた看板が約5m下の歩道に落ち、近くにいた4人が頭や首などに軽いけがをした。
警察によると、看板は長さ26m、幅55cm、厚さ7cmの帯状で、木枠にアルミ板を張ったもの。
店の前にいた日本人の男女3人と韓国人女性1人に当たり、道外から来ていた日本人男女2人が救急車で病院に運ばれた。
看板はハロウィーンに向けて9月1日に設置され、コンクリートの壁面にねじ留めしていた。
警察は、店の関係者などから管理状況などについて事情を聴いている。
現場は、多くの観光客でにぎわう小樽市堺町通り沿い。
事故当時、小樽市では風速6.9mの風が吹いていた。
出典
『小樽 洋菓子店「Ⅼ」の看板落下、4人が軽いけが』
https://mainichi.jp/articles/20181028/k00/00m/040/090000c
10月27日20時39分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、看板は木材やプラスチックなどを使ったハロウィーン向けの装飾で、高さ5mの入り口上部に取り付けられていたという。
この日の道内は天気が不安定で、気象庁によると、小樽市では午後4時すぎに最大瞬間風速17.1mを観測していた。
出典
『小樽のⅬ、26mのハロウィーン看板落下 4人けが』
https://www.asahi.com/articles/ASLBW5W6QLBWIIPE00N.html
10月28日9時8分にNHK北海道からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、強風で看板が壁から外れ落下したのではないかとみて、原因を調べている。
出典
『洋菓子店の看板落下 4人けが』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181028/0005193.html
(ブログ者コメント)
この店、結構有名らしく、今週開催の千葉そごう北海道物産展にも出店していた。
そのような有名店であるため、落下時にも店の前に多くの人がいた・・・ということかもしれない。
2018年4月6日12時13分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県阿蘇市が運営する温泉施設で、先月下旬、浴場の天井のはりが腐食して4m以上にわたって折れ、落下していたことがわかった。
けが人はいなかったが、外部の調査で天井の劣化を2度も指摘されていながら営業を続けており、市は「深く反省している」としている。
阿蘇市によると、先月24日の午後9時半すぎ、阿蘇市黒川の温泉施設「阿蘇市温泉センター夢の湯」の男性浴場で、天井のはりや柱が、突然、落下した。
はりの長さは8m、縦横は30cmから50cmほどあり、このうち半分以上にあたる4mから5mが折れて、浴槽内に落下したという。
当時、施設は営業中で、男性浴場にはおよそ10人がいたが、たまたま浴槽からは出ていたため、けが人はいなかった。
市によると、建物の安全性を調べた設計会社から、おととし11月と去年12月の2度にわたり、天井の木材の腐食や劣化を指摘されていたが、緊急性が高いとは判断せず、今年度から抜本的な改修を行う矢先だったという。
おととしの熊本地震の揺れによる影響はみられないとしている。
現在は木材で屋根を補強し、今後、改修工事を行うということだが、営業再開のめどはたっていないという。
阿蘇市まちづくり課の中村係長は、「結果論になるが、深く反省している」と話している。
「阿蘇市温泉センター夢の湯」は平成15年にオープンし、昨年度はおよそ7万7000人が利用している施設。
出典
『阿蘇市運営の温泉施設 はり落下』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20180406/5000001974.html
4月6日9時18分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市によると、はりは長さ8m、縦40~50cm、横約30cm。
3月24日午後9時半頃、腐食した中央部分から折れて、約4m下の浴槽に落下した。
市は2016年11月と17年12月、建物の安全性に関する調査を依頼した設計会社から、天井部の木材の腐食や劣化が進んでいると指摘されていた。
換気機能が不十分で、湯気や蒸気がこもりやすく劣化しやすいと説明を受けていた。
出典
『温泉の天井のはり、浴槽に落下…劣化指摘も放置』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180406-OYT1T50038.html
4月7日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2016年に浴場の柱の腐食を目視で確認。
昨年10月から今年3月までの調査で、男女の浴場ともに柱の腐食が進んでいることが判明した。
今年度中に、浴場部分を建て替える大規模改修を予定していたという。
部材が落ちたのは、湯気や結露が浸透して老朽化が早く進んだのが最大の原因とみられるという。
建築時に腐食防止処置がされていなかった可能性もあるとしている。
(2018年5月18日 修正1 ;追記)
2018年4月7日付の熊本日日新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
市は、2015年、複合施設「アゼリア21」で吊り天井が落下した事故を受け、市有施設の安全調査を実施。
夢の湯では、16年11月、天井部の木材腐食を指摘された。
17年度は、改修工事に向け、設計調査に着手。
12月に業者から、「換気設備が不十分で湿気がこもりやすく、腐食の進行が激しい」と説明を受けたという。
2018年3月29日21時54分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後4時ごろ、千葉県の成田空港に直結する空港第2ビル駅の地下コンコースで、高さ約3.1mの天井からアルミ製のパネル2枚が落下し、歩いていた50代の男性の頭にあたった。
成田国際空港会社(NAA)によると、男性は頭を2針縫うけがを負い、空港内のクリニックで治療を受けたという。
パネルは1枚が縦60cm、横30cmで、重さは約500g。
落下した場所は地下コンコース内の中央広場連絡口近くで、天井の裏側で作業員が漏水の点検をしていた際に過って落下させたという。
作業現場には脚立を立て、周りをコーンで囲っていたが、落下地点は人が通れたという。
出典
『天井パネル落下、通行人が頭負傷 成田空港第2ビル駅』
https://www.asahi.com/articles/ASL3Y6TX1L3YUTIL06L.html
3月31日付で毎日新聞千葉版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
NAAによると、天井裏で漏水点検をしていたNAAグループ会社の作業員が、誤って板を踏んだために落下したという。
出典
『板落下 天井から 通行人男性けが 成田空港第2ビル駅 /千葉』
http://mainichi.jp/articles/20180331/ddl/k12/040/030000c
2018年3月18日12時34分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前7時半ごろ、千葉県市原市五井にある「五井Gホテル」で「レストランの照明が落ちた」とホテルから通報があった。
警察が駆けつけたところ、ホテルの1階にあるレストランの照明が落下し、近くにいた20代から70代までの宿泊客の男女6人が軽いけがをして病院に運ばれた。
落下した照明は、レストランの窓際に沿って天井からひもでつるされる形で設置されていた間接照明で、警察によると、合わせて50本ほどの蛍光灯が木の枠に囲まれる形で連結されていて、一部が落下すると残りも落ちる構造だったという。
当時は朝食の時間帯で、レストランには20人ほどの宿泊客がいたという。
宿泊客の60代男性は、「天井から照明が順番に落ちてきた。その場にいた宿泊客はしばらくぼう然としていた」と話していた。
出典
『ホテルの照明落下宿泊客6人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20180318/1080001838.html
3月18日13時22分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
利用客の20~70代の男女6人が病院に搬送されたが、いずれも軽傷という。
警察によると、高さ5.5mの天井につるしてあった蛍光灯が一斉に落下。
蛍光灯は木枠で囲まれており、木枠と天井をつないでいたワイヤが一部外れていたという。
警察は、老朽化や蛍光灯の重さにワイヤが耐えられなかった可能性もあるとみて、業務上過失傷害容疑も視野に入れて捜査する方針。
出典
『千葉・市原 ホテルで照明が落下 6人けが』
https://mainichi.jp/articles/20180318/k00/00e/040/168000c
3月19日6時56分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
照明は平成8年に取り付けられた。
今年2月の消防点検で目視で確認したところ、異常は認められなかったという。
出典
『2月の点検異常なく 千葉・市原のホテル照明落下事故』
http://www.sankei.com/affairs/news/180319/afr1803190004-n1.html
2018年3月7日18時39分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前11時前、秋田市向浜にある「Uエナジー」の木質バイオマス発電所の燃料置き場で、燃料のヤシ殻を運搬していた作業員がヤシ殻の山から煙と炎が上がっているのを見つけ、消防に通報した。
ヤシ殻は、発電所の敷地と道路をはさんで反対側の屋外の燃料置き場に山積みになっていて、警察によると、およそ1万1000トンあるという。
消防は、はしご車を出してヤシ殻の山の上から放水しているほか、ショベルカーで山を崩して火種を探すなどして消火に当たっている。
消防によると、炎が立ち上がることはないものの、広い範囲でくすぶり続けている状態で、出火から7時間あまりたった今も鎮火に至っていない。
これまでのところ、けが人はいないという。
この木質バイオマス発電所は、地元の発電事業者が北都銀行など9つの金融機関から協調融資を受けておととし7月から営業運転を開始していて、総事業費が125億円にのぼる東北最大級の規模。
燃料のチップには、県産材に加えて、ヤシの実や種からパーム油を搾り取った後の「PKS」と呼ばれるヤシ殻を海外から輸入して使っている。
発電事業者によると、消火活動でぬれたヤシ殻も乾かせば燃料として利用できるため、今のところ、火災による発電への影響は無いとみているという。
現場は秋田港近くにある工業団地の一角で、警察と消防では火が出た原因を調べている。
出典
『木質バイオマス発電所で燃料火災』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180307/6010000238.html
3月12日19時0分にNHK秋田からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
燃料のヤシ殻から火が出た火災は、6日目の12日午後4時過ぎにようやく鎮火が確認された。
出典
『木質バイオマス発電所火災鎮火』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180312/6010000272.html
(ブログ者コメント)
この種の火災は自然発火が原因であることが多いが、冬期の北国での事例ゆえ、自然発火の可能性は大きくないように感じるかもしれない。
しかし自然発火というもの、兆しが生じ始めた後、数ケ月経ってから急激に温度が上昇し発火することあるので、今回、その可能性を否定することはできない。
2018年2月14日16時46分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月15日12時26分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後4時半ごろ、前橋市富士見町の道の駅にある市営の温泉施設「富士見温泉見晴らしの湯ふれあい館」で、女湯の天井付近に明かり取りとして約7mの高さに取り付けられていたステンレス製の部材が落下し、水風呂近くにいた82歳の女性の顔にあたった。
この部材は長さ4m、幅10cm余り、重さが5.7kgあり、女性は病院で顔を15針縫うけがをした。
この事故を受けて、市の担当者は14日記者会見を開き、謝罪したうえで、落下した部材は11個の鉄製のビスで固定されていたものの、確認の結果、ほとんどのビスが腐食して壊れたり、なくなったりしていたことを明らかにした。
この温泉施設は、およそ20年前の平成9年にオープンし、5年前に大規模な点検を行ったが、この部材は点検の対象外で、ビスの交換などもしていなかったという。
日頃の目視検査でも、高所にあるため、異常を見つけられなかったという。
市は事故を受けて、市営のほかの2つの温泉施設も点検のため、営業を休止している。
会見で、前橋市建設部の加藤部長は、「検査マニュアルや基準を見直し、二度と同じような事故が起きないよう、職員一丸となって取り組んでいきたい」と話していた。
出典
『部材落下 固定のビス大半が腐食』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20180214/1060001274.html
『女湯の天井から6キロの構造物が落下 82歳女性大けが ほとんどのビスが腐食 前橋市所有の温泉施設』
http://www.sankei.com/affairs/news/180215/afr1802150018-n1.html
(ブログ者コメント)
「ビスがなくなったりしていた」と報道されている件、脱落したということであれば、誰か、落ちているのを見つけなかったのだろうか?
もし見つけていたとすれば、その人は、浴室内にビスが落ちているのは妙だとは思わなかったのだろうか?
2018年1月28日19時15分に新潟日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上越新幹線の高架橋からつららや氷の塊が道路に落下し、車に当たる事故が27、28日に相次いで3件、見附市内で発生した。
ガラスが割れるなどし、女性2人が手にけがをした。
県内を襲った強い寒波が緩み、JRの除去作業が追い付かなかった。
JR新潟支社によると、1件目の事故は27日正午ごろ見附市今町5で発生。
高架橋側面の縁にできたつららが落下し、約7m下の市道を走行していた軽乗用車のフロントガラスに当たり、ひびが入った。
車は急ブレーキをかけ、助手席の女性が車内で左手をぶつけた。
その1時間半後、30mほど離れた場所で2件目が発生。
高架橋の柱に付着していた氷の塊がはがれ落ち、信号待ちをしていた軽乗用車のリアガラスを割った。
後部座席にいた20代の女性が破損したガラスで左手を切り、救急搬送された。
3件目は翌28日正午ごろ、約500m離れた見附市上新田町の同じ市道で起きた。
走行していた軽乗用車に氷の塊が落ち、フロントガラスにひびが入った。
けが人はなかった。
3件とも、落ちたつららや氷の大きさは不明。
JR新潟支社によると、12月下旬から定期的に高架橋のつららの点検、除去をしている。
同支社は、「日中に気温が上がり、つららの落下を予期できなかった」と説明。
28日は、別の箇所を優先して作業している間に事故が起きたという。
同支社は「連続して同様の事象が発生したことはおわびしたい。つららの撤去は作業員を増やすなどして早急に進めたい」としている。
28日午後は市道約2kmを一時通行止めにし、高所作業車を使って除去作業をした。
出典
『新幹線高架橋からつらら落下 2人けが』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20180128371077.html
1月28日6時29分にNHK新潟からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
見附市の隣の三条市では、27日、日中の最高気温が1.8℃と、前日より3℃ほど高く、JRは、気温が上がったことでつららが落ちたとみている。
出典
『新幹線高架橋つらら落下2人軽傷』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180128/1030001776.html
2018年1月24日20時44分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月24日19時42分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後5時すぎ、東京・品川区で、雑居ビルに設置されたひさしが歩道に落下して壊れ、はね返った破片が通りかかった小学5年生の男の子に当たった。
警察によると、男の子は同じ小学校に通う男女7人と一緒に帰宅する途中で、頭に軽いけがをしたという。
これまでの調べによると、落下したのはビルの3階と4階の間に設置された木製のひさし数枚で、いずれも長さが3m、幅が20cmあるという。
落ちたひさしは外壁と接触する部分が腐食していたということで、警察が詳しい落下原因を調べている。
現場は、京浜急行の青物横丁駅に近い飲食店などが建ち並ぶ一角。
現場近くで店を経営する56歳の男性は、「『ガシャーン』という大きな音がしたので店の外を見ると、ビルの3階に入っている飲食店のひさしが下校する小学生の列の上に落ちたことが分かった。付き添っていた先生とみられる人が、現場から離れるように声をかけていて、1人の男の子が頭が痛いと言っていたが、大けがではなさそうだった。ひさしが取り付けられたのは4、5年前で古くはないので、急に落ちて驚いている」と話していた。
出典
『ビルのひさし落下 小学生軽傷』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180124/0006917.html
『ビルのひさし落下、小学生1人ケガ 品川区』
http://www.news24.jp/articles/2018/01/24/07383834.html
2018年1月15日22時53分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭川市のJR函館線の高架橋に積もっていた雪の塊が落ちて下を歩いていた男性にあたり、この男性が首をねんざするけがをした。
JR北海道によると、15日午後1時40分ごろ、旭川市宮下通7丁目で「高架橋から落ちてきた雪にあたり気分が悪いと訴えている男性がいる」と、近くの商業施設の店員からJRに通報があった。
JRの社員が確認したところ、函館線の高さ約11mの高架橋の欄干から、積もっていた雪の塊が落ちていたことがわかった。
男性は首をねんざするけがをして、病院で手当てを受けたという。
JR北海道によると、高架橋の欄干は雪が付着しにくい構造になっているため定期的な点検は行っておらず、社員などが積もっていることを確認した場合に限って、雪を取り除いていたという。
JR北海道は、「お客様にご迷惑をおかけしたことをおわびするとともに、再発防止策を検討したい」とコメントしている。
出典
『JR高架橋から雪落ち男性けが』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180115/4405621.html
1月15日23時47分に北海道テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR旭川駅構内で15日、高架橋から落ちた雪が男性にあたり、男性は全治1か月の重傷となっている。
事故があったのは旭川市宮下通7丁目のJR高架橋の下の通路で、午後1時ごろ、高さ11mのところにある高架橋に付着していた雪が落下し、歩行者の男性にあたった。
男性は付近のショッピングモールまで歩いたところで具合が悪いと訴え、救急車で病院に搬送された。
男性は頸椎捻挫で1か月の重傷。
雪の大きさや重さなどはわかっていない。
高架橋の下にはショッピングモールの駐車場があり、歩行者がよく利用する通路だったという。
JRは16日に事故の原因を詳しく調べる予定。
出典
『JR旭川駅構内の高架橋から雪が落下 男性が重傷』
https://www.htb.co.jp/news/archives_506.html
2017年12月11日17時45分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
つくば市にある筑波大学で、建物どうしをつなぐ連絡通路にある長さおよそ17mの屋根が落下しているのが見つかった。
けが人はいなかったが、大学では詳しい原因を調べるとともに、ほかの連絡通路などに異常がないか確認を進めることにしている。
大学によると、10日午前8時前、講義室などが入った建物どうしをつなぐ連絡通路の屋根が壊れ、一部が落下しているのを警備員が見つけたという。
大学が調べたところ、落下したのは長さおよそ17m、幅2m余りの鉄筋コンクリート製の屋根で、昭和50年に建設されたものだという。
この影響で、連絡通路に置いてあったパイプいすや建物の扉のガラスなどが割れる被害が出たが、当時、現場付近には誰もおらず、けが人はいなかった。
また、屋根と建物の壁をつないでいた鉄筋が切れた状態で、直前に、警備員が「ドーン」という大きな音を聞いているということで、大学が詳しい原因を調べるとともに、構内のほかの連絡通路などに異常がないか確認を進めることにしている。
これについて筑波大学では、「落下した屋根をできるだけ早く撤去し、安全を確保するための対応を進めていきたい」と話している。
出典
『筑波大で屋根落下 けが人なし』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20171211/1070001051.html
12月13日付の茨城新聞紙面には、下記趣旨のやや詳しい記事が掲載されていた。
建物に接続する片方の屋根が約2m下の渡り廊下に落ちた。
10日午前7時45分ごろ、「ドーン」という大きな音に警備員が気付いた。
この渡り廊下は1975年に建設された。
3年に1度の頻度で定期点検しており、2015年10月の時点では、異状は見つからなかったという。
(ブログ者コメント)
映像によれば、屋根は片方の建物にはつながったままで、もう一方の建物側が落下している。
そして落下した建物側の壁には、両端におのおの何本かの鉄筋跡が見えている。
幅は2mではなく4mに近いような感じだ。
(2017年12月24日 修正1 ;追記)
2017年12月21日6時52分にNHK茨城から、緊急点検結果、3か所で落下の恐れがあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、大学が学内にある77か所すべての連絡通路などを緊急点検した結果、学生宿舎の2階部分と3階部分の渡り廊下など合わせて3か所で、壁との接合部分に亀裂や隙間があることがわかったという。
このため大学は、これら3か所で渡り廊下が落下するおそれがあるとして、周辺を立ち入り禁止にした。
大学では今後、学内のすべての連絡通路などについて、改めて専門業者に依頼して調査することにしていて、安全性に問題があれば、撤去も検討するという
出典
『筑波大屋根落下 他3か所おそれ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20171221/1070001141.html
(2018年5月26日 修正2 ;追記)
2018年5月24日20時35分に産経新聞から、ボルト腐食が原因だったが鋼板で覆われていたため定期点検で発見できなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月24日16時55分にNHK茨城からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
事故の原因は、屋根を固定するボルトが経年劣化し重みを支え切れなくなったためとする調査報告書を、筑波大が24日、公表した。
筑波大によると、通路は建物の2階部分を結んでおり、昭和50年に建設された。
屋根は鉄骨造りで長さ17.5m、幅4.5m、重さ13.6トン。
建物の壁と接合するため、鉄製のボルトが4カ所に計20本打ち込まれていたが、片方の建物側で雨水などによって腐食が進み、破断したり細くなったりしているものが複数あった。
屋根は3年に1回点検していたが、接合部分が鋼板で覆われ、目視で確認できなかった。
筑波大は、同様にボルトで重さを支えている連絡通路の屋根などの安全性を調べる。
出典
『ボルト劣化で通路屋根崩落 昨年12月、筑波大の事故』
http://www.sankei.com/affairs/news/180524/afr1805240032-n1.html
『筑波大の屋根落下は腐食が原因』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180524/1070002661.html
5月25日付で茨城新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同大は事故後、内外の専門家ら10人で原因を調査し、報告書にまとめた。
このほか同大は、学内の連絡通路や渡り廊下計77カ所を点検中。
うち1カ所の安全を確認し、2カ所を撤去した。
残り74カ所のうち、崩落箇所と同じような構造の3カ所を優先して点検している。
出典
『接合ボルトが腐食 屋根崩落 筑波大 原因を発表』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15271672320763
2017年12月7日12時2分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸・三宮の高層マンション「アパタワーズ神戸三宮」(20階建て)の住民らでつくる管理組合が、「外壁タイルが剥がれ落ちたり下地から浮いたりしたのは、建築時の施工不良が原因」と、施主のアパホーム(金沢市)や建築下請け会社など計3社を相手取り、補修工事費用など約2億4000万円の損害賠償を求める訴えを7日、大阪地裁に起こした。
訴状などによると、同マンションは2005年9月に完成。
15年3月に14階バルコニーのタイルが幅約1.5mにわたって剥がれ、4階ベランダに落下した。
管理組合から補修を委託された建築会社が調査(今年6月)したところ、外壁の14.86%が、タイルの剥落や、剥がれやすい「浮き」の状態で、建物南側では割合は35.75%にも上ったという。
一方、アパホーム側は「経年劣化」と住民らに説明し、補修工事を求めても応じていないという。
神戸新聞社の取材に、「対応を協議しており、コメントは差し控えたい」としている。
同マンションは07年5月に耐震強度偽装が発覚。
神戸市の調査で、建物全体の10数%に当たる約500の部材で鉄筋の量が足りないなどの強度不足が分かり、14年4月に耐震補強工事が完了した。
出典
『外壁はく離のマンション 住民が提訴』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201712/0010797121.shtml
12月7日12時49分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた
タイルの一部は公道にも落ちた。
施工側からは「経年劣化」などと説明を受けたというが、タイルの下地が滑らかで、吸着力を高める「目荒らし」などの必要な処理がされていなかったと主張している。
アパホームは取材に、「タイルは剝落当時、速やかに安全対策を講じさせていただいた。現在、施工後10年以上が経過し、経年劣化もあり、施工不良との因果関係は未確定で、責任割合を協議中でした」と説明。
提訴については、「訴状が届いておらず、コメントを差し控えたい」としている。
出典
『20階建ての外壁タイル落下 住民がアパホームなど提訴』
http://www.asahi.com/articles/ASKD73H7PKD7PIHB005.html
(ブログ者コメント)
本事例と直接の関係はないが、たまたま最近、外壁タイルの剥落に関する記事(写真や図解付き)を目にしていたので、参考までに抜粋して紹介する。
(2017年11月30日 毎日新聞東京版)
見た目の高級感や耐久性から、分譲マンションは外壁をタイル張り仕上げにしていることが多い。
だが、タイルが剥がれ落ち、その対応に悩むケースも少なくない。
管理組合はどうすればいいのか。
マンションの外壁には、タイル張りと吹き付け塗装がある。
タイル張りは、コンクリート外壁を磁器材などタイルで覆う工法。
見た目が美しく重厚な仕上がりになり、コンクリートの劣化防止など耐久性が高まることから、多くのマンションで採用されている。
代表的な施工方法の「湿式工法」の一つは、コンクリートに下地モルタル、張り付けモルタルの順に塗り、タイルを強く押し込んで張り付ける。
異なる材料をサンドイッチ状にはさみ込むため、温湿度の変化を受けると、材料ごとに伸縮が異なって「ひずみ差」が生まれ、経年劣化で剥がれやすい性質がある。
実際、海外で使われることは少なく、スイスなどは禁止している。
また、かつては熟練職人が担っていたが、1980年代から効率重視で、精度が低下したという指摘もある。
タイル剥離は事故につながる。
89年には北九州市の10階建て団地の外壁タイルが落ち、3人が死傷。
2015年には広島市の9階建てマンションで約1500枚が落ちていることが確認され、民家や車を傷つける被害もあった。
被害に至らなくても、浮き・剥離が起きるのは珍しくない。
国交省は毎秋、全国の一定条件の建物についてタイル張りなど外壁の落下状況を調査している。
16年は2万1620棟が対象で、報告のあった1万6200棟の1割超にあたる1790棟が「落下のおそれがある」と回答した。
また、落下事故防止のため、国交省は08年、マンションを含む「特殊建築物」について、10年ごとの打診検査を義務化した。
・・・・・
不具合があれば、管理組合は管理会社や分譲会社に相談するのが普通だろうが、建築コンサルタント会社の土屋さんは、「多くの場合、経年劣化とされてしまうが、施工に問題があることも少なくない」という。
タイルの押し付けが弱く、タイル裏とモルタルの間に空間があり、接着力が低下したようなケースだ。
施工に基本的な安全性を損なう瑕疵がある場合は、施工業者の不法行為責任を問うことができる。
時効は20年で、瑕疵の立証責任は買い主側にある。
外壁タイルは認められにくかったが、11年の最高裁判決は、タイルの剥離は通行人や住人に被害を及ぼす可能性があり、「建物としての基本的な安全性を損なう瑕疵にあたる」とした。
事実上、施工業者が完成後20年は剥離防止義務を負うと考えることができる。
外壁タイルの不具合をめぐり、施工業者を相手取り起こす損害賠償請求訴訟は、建築関係訴訟の中でも解決困難とされる。
専門家でも、施工上の不良を特定するのが難しいためだ。
このため、外壁全体のどれくらいの割合に浮き・剥離があれば施工不良とみなせるかを判定する考え方がある。
大阪地裁で建築関係訴訟を担当する高嶋卓判事は、1級建築士ら民事調停委員らと作る勉強会の成果として、今夏、法律専門誌「判例タイムズ」で、施工不良の判定目安として、
▽施工後の浮き・剥落が5年以内に発生
▽5年超~10年3%以上
▽10年超~15年5%以上
▽15年超~20年10%以上
という数値を示した。
今後、指標として意識される可能性がある。
出典
『くらしナビ・ライフスタイル マンション外壁、タイル剥離も』
https://mainichi.jp/articles/20171130/ddm/013/040/015000c
2017年11月29日10時58分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府の八幡市営共同浴場「南ヶ丘浴場」の女湯で、9月、天井板に取り付けられたステンレス製の金具3本(長さ1.6~2m、重さ計約3kg)が、営業中に落下していたことがわかった。
入浴客4人には当たらず、けが人はなかったが、市は再発防止に努めるとしている。
市によると、9月29日午後9時45分頃、女湯の出入り口の天井から、天井板をつなぐための金具3本が同時に落下した。
市が調べたところ、金具を天井板に固定する鉄製ビス(長さ約3cm)も地面に落ちているのが見つかった。
ビスが腐食して緩んだのが原因とみられる。
市は、事故の翌日から同浴場の営業を中止し、男湯も含め天井の改修を進めている。
12月22日に営業を再開する方針。
同浴場は1959年8月に完成し、1日平均約180人、年間約6万5000人が利用。
市は20数年前に天井を張り替えたが、2010年2月以降は点検を行っていなかったという。
昨年6月に施行された改正建築基準法では、公衆浴場の建物や壁の劣化状況について、3年ごとに国に報告するよう義務付けている。
市は、「利用者に迷惑をかけて申し訳ない。今後は、最低でも3年に1回は点検を行う」としている。
出典
『女湯の天井から2mの金具3本…客4人は無事』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171128-OYT1T50149.html
2017年11月18日13時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月18日18時15分にRKB Newsからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市東区の「K保育園」で今年9月、2階ベランダの看板が落下し、園庭にいた女児(2)が額を切って15針縫う大けがをしていたことがわかった。
同園は1か月余り、事故を市に報告していなかった。
同園によると、9月13日午前10時頃、高さ約4.4mの2階ベランダのフェンスに、結束バンド6本でくくりつけていたプラスチック製の看板(90cm四方、重さ約4.6kg)が落ち、運動会の練習をしていた女児の額に当たった。
女児は額を数cm切るなどし、病院で治療を受けた。
当時、女児以外にも数人の園児がいたが、無事だった。
女児は事故後、登園を怖がり、休んでいる状態が続いているという。
看板は月1回、保育士らが目視などで点検していた。
同園は読売新聞の取材に、「安全対策について認識が甘かった。女児にけがをさせ、大変申し訳ない」と陳謝。
今後、安全点検は専門業者に依頼し、再発防止に努めるとしている。
出典
『保育園で看板落下、女児けが…事故後登園怖がる』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171118-OYT1T50045.html
『福岡市の保育園 看板落下し園児大けが』
http://rkb.jp/news/news/40537/
11月21日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
看板は動物の絵などが描いてあり、園庭に向かって設置されていたが、固定していた結束バンドが切れて落下したとみられるという。
(ブログ者コメント)
RKBの映像によれば、現在はすべて取り外されているが、事故前の写真では動物が描かれた看板が4枚、ベランダのフェンスに取り付けられていた。
そのうちの一番右側、階段近くに取り付けられていた1枚が落下した模様。
「今後、安全点検は専門業者に依頼する」との報道だが、どのような点検を依頼するのだろうか?
「再発防止」と報じられている点から考えると、今回落下した看板をSUS針金で固定し直し、その固定状況を点検してもらう・・・といったことだろうか?
もしそうだとすれば、「羹に懲りてなますを吹く」的な対応のように思われる。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。