2025年1月10日6時0分にYAHOOニュース(中日スポーツ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
かつて乳酸は「疲労物質」「疲労の原因」だと思われていた。
運動負荷をかけると、血中濃度が上昇し、同時に疲労感を得る。
記者が小学生時代に読んだ複数の科学系読み物に「乳酸は疲労の原因と考えられている」と書かれていたから、大学に進むまで、記者もそのように思っていた。
ただし、ここには統計においてやってはいけない典型的な誤りが含まれていた。
「相関があるからといって因果関係があると即断してはいけない」とは、科学者が気に留めておかねばならない「いろはのい」だ。
有名な例に「アイスクリームの売り上げと水難事故の数」がある。
アイスがよく売れる時は背景として気温が高いという事情がある。
気温が高ければ水遊びに出る人が増えて水難事故も多くなる傾向がある。
結果としてアイスの売り上げと水難事故の発生数はよくリンクする。
でも、両者に直接の因果関係はないので、例えばアイスの販売を政策的に制限しても水難事故は減らない。
八田教授らの仕事は、乳酸上昇も疲労も、運動負荷によって生じるのであって、両者に因果関係はないということを示した。
それだけでなく、乳酸は運動周りの生化学でむしろ”燃料”として再投入されることが分かってきた。
今では乳酸を疲労と直接結び付けて考える研究者はいないが、乳酸は運動負荷の程度を計る指標として競走馬の調教の現場でも重宝されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55d73bc58b4707d5919d2bea66e619c24f236ca5
※関連情報調査結果、長寿科学振興財団のHPに以下の記述も見つかった。
乳酸は筋肉疲労を起こす悪い物質ではないと考えられています。
乳酸は筋肉からカリウムが漏れ出して筋収縮を阻害することを防ぐ働きがあるとも言われています。
筋収縮の阻害を防ぐということは、乳酸が疲労を起こすのではなく疲労を防ぐ物質であることもうかがえます7)。
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-kiso/nyusan.html
2025年1月7日18時5分にYAHOOニュース(pen online)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
のどかだったケニアの村に、巨大な金属製の物体が宇宙から飛来。
住民たちは突然の爆発音に恐怖を感じ、一部の人々はいまだに眠れぬ夜を過ごしているという。
【動画】大きい!ケニアの村に落ちてきた、重さ400kg超の金属製リング
物体は現地時間12月30日の午後、轟音と共に落下した。
リング状で歯車のような形をしており、直径は人間の背丈よりも大きい。
色はムラのある暗褐色だ。
落下地点はマクク村付近の樹木が生い茂る一帯で、けが人などは現時点で確認されていない。
ロイター通信は、当局が実施した初期段階の調査の結果、物体の重量は1000ポンド(約453キログラム)超、直径約8フィート(約240センチメートル)に及ぶことが判明したと報じている。
専門家らは、ロケットの打ち上げによって生じた宇宙ゴミである可能性が高いとみている。
破片の回収と分析にあたったケニア宇宙機関(KSA)のアロイス氏は、「金属製のリング状の形をした宇宙物体の一部で、おそらくロケットの分離段階のものである」との見解を示している。
大気との摩擦で生じた熱により、落下直後は高温になっていたとみられる。
ユーロ・ニュースによると地元住民らは、物体は「赤く、熱かった」と証言している。
■「爆発かと思った」住民が語る落下の衝撃
この地域の住民であるジョセフ・ムトゥア氏は、ニューヨーク・タイムズ紙に対し、「牛の世話をしていたら大きな爆発音が聞こえた。車の事故かと思い道路沿いを確認したが、事故は見当たらなかった」と当時の状況を語る。
ムトゥア氏はまた、ケニアのNTVニュースチャンネルの取材に、「爆弾かと思ったが、何もかもわからず、ただここに落ちてきた」と当時の混乱を振り返る。
「もし物体が民家に落ちていたならば、大惨事になっていただろう」とも語っている。
別の住民のポール・ムシリ氏は、地元テレビの報道陣に対し、「この物体が落下して以来、私たちは眠れていない。誰もが何が起きているのか不安に思っている」と恐怖を語る。
ムシリ氏は加えて、物体の所有者は土地所有者に対して補償を行うべきとの私見を示した。
現時点で落下物による死傷者は確認されておらず、重大な物的損害も生じていないという。だが、今回のような落下事故のリスクを懸念する声が専門家の間で広がっている。
欧州宇宙機関の上級宇宙ゴミ低減アナリスト、スティン・レメンス氏は、ニューヨーク・タイムズ紙に対し、「現在、(宇宙ゴミに関する)対策の導入は遅れており、問題が拡大している」と警告する。
■昨年も相次いだ宇宙ゴミ問題
2024年3月には、国際宇宙ステーションから約730グラムの破片が落下。
フロリダの住宅の屋根を貫通した。
同年4月にはさらに、スペースX社のカプセルに由来する大型の金属片が、カナダの農場で発見されている。
スウィンバーン工科大学の宇宙物理学者サラ・ウェブ氏らの分析によると、地球の低軌道上の物質量のうち、約3分の1が宇宙ゴミであるという。
ニューヨーク・タイムズ紙は、少なくとも4インチ(約10センチ)以上の物体が4万500個以上軌道上に存在し、さらに小さな破片は数百万個に上るとの分析を取り上げている。
こうした破片が人工衛星と衝突すれば、壊滅的な被害を引き起こす可能性がある。
衝突によって新たなデブリが生まれ、連鎖的反応(ケスラー・シンドローム)に至る恐れがある。
KSAは今後の対応方針を策定するため、すでに本格的な調査に着手している。
ロイターによると同機関は、「この宇宙物体の所有者を特定し、宇宙条約に基づき国際法の下で責任を追及する」との方針を示している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1945e331e0f354c54b2b33fe21db399bd228470
1月2日17時44分にYAHOOニュース(中央日報)からは、人が住んでいない地域に落ちるよう設計されていたかもなど、下記趣旨の記事が金属製リングの写真付きでネット配信されていた。
ケニア南部のある村に500キログラム近いスペースデブリ(宇宙ごみ)が落ちたと米CBSが1日に報道した。
ケニア宇宙局(KSA)によると、先月30日に同国マクエニ郡ムクク村に直径約2.4メートル、重さ499キログラムの金属製のリング形の物体が落ちてきた。
KSAは、この物体がロケットから分離したリングで大気圏に再突入する時に燃焼したり人が住んでいない地域に落ちるよう設計されたとみられると明らかにした。
KSAは落ちた破片を回収して追加調査を行っている。
ただ、墜落した物体が公共安全を脅かすことはないとみている。
スペースデブリの落下事故はたまに発生している。
2022年にはスペースXのドラゴンカプセルの一部がオーストラリア南部の羊農場に落ちた。
昨年2月には重さ2.3トンの地球観測衛星ERS2が寿命を終え大気圏に再突入して欧州宇宙局(ESA)が緊張した。
続けて3月には米フロリダ州の住宅にスペースデブリとみられる物体が落下し家主が米航空宇宙局(NASA)を相手取り訴訟を起こしている。
6月にも中国が打ち上げたロケットから落ちたと推定される物体が中国南西部の村に落下し住民たちが避難する騒動が起きた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/edd7b01bdb5a4ff4b4687c35daee83d256102b3c
2024年12月8日18時52分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
シカの食害対策には、ワイヤメッシュ(溶接金網)を使った立体柵が効果的――。
岩手県盛岡農業改良普及センターが盛岡市藪川の牧草地で行っている実証実験で、そんな結果が導き出された。
柵に高さだけでなく奥行きを持たせることで、シカに「跳び越えるのは困難」と認識させるのが狙いで、専門家も「視覚的な効果を使った画期的なアイデアだ」と注目している。
■牧草収穫量10倍に
同センターが試作した立体柵は高さ、奥行きともに1メートル。
L字型に折り曲げたワイヤメッシュを組み合わせて四角状にし、結束バンドでつなぎ合わせた。
昨年11月、同市藪川にある牧草地の外周約500メートルに設置したところ、今年6月に刈り取った牧草の収穫量は昨年の2倍に。
9月の刈り取りでは10倍に増えた。
市内で酪農業を営む男性(38)は、この牧草地で刈り取ったイネ科の多年草「チモシー」などを、飼育する乳牛約40頭のエサとしてきた。
しかし、近年は収穫量が半分になり、エサの量を減らしたり、輸入品に頼ったりしてしのいでいたという。
男性は数年前に刈り取り作業を行った際、動物に食われて長さが短い牧草があることに気付いた。
周囲に落ちているフンの形状から、「シカの仕業だ」と確信。
県が立体柵を設置してからは、牧草の収穫量の増加だけでなく、長さもかつての30~60センチから倍近くに伸び、「他の畜産農家にもおすすめしたい。ノウハウを持った行政の支援があるとありがたい」と語る。
■設置後は侵入ゼロ
県によると、昨年度のシカによる農業被害額は前年度比約3090万円減の約2億4320万円だったが、そのうち飼料作物の被害額は約8240万円に上り、作物別では唯一増加した。
立体柵の誕生は3年前。
県農業普及技術課の中森さん(男性、58歳)が発案した。
電気柵などの平面な柵による対策は知られていたが、跳躍力のあるシカに「跳び越えられない」と認識させるには、奥行きを確保することが重要だと考えたという。
効果は目に見えて表れている。
県が昨年10~11月の24日間にわたり男性の牧草地に監視用のセンサーカメラを設置したところ、シカの侵入は23回確認されたが、立体柵を設置した後の19日間はゼロに。
映像には、シカが柵を跳び越えようとして諦める様子も記録されていた。
■増殖抑える効果も
ただ、その後に一部の柵で壊された形跡も確認されたことから、同センターは今年11月、藪川地区の別の牧草地に高さを1・2メートルに伸ばした立体柵を設置し、さらなる効果の検証を進めている。
中森さんは「安価に設置でき、太陽光などの熱を吸収しやすいので、春の訪れと同時に周りの雪が解けやすいメリットもある」と語る。
シカの食害に詳しい県立博物館の鈴木学芸員は「シカ対策の平面柵では、通常1・7メートル前後の高さが必要だが、1メートルの高さでも効果を発揮する今回の立体柵は画期的だ。牧草の食害を防ぐことはシカの増殖を抑えることにもつながる」と期待を寄せている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241204-OYT1T50082/
2024年10月28日21時2分にYAHOOニュース(sorae)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地球の衛星の「月」は、公転するに従って見た目の明るさを大きく変えます。
この明るさは野生動物の行動にも影響することが分かっていますが、その証拠の確かさはまちまちです。
テキサスA&M大学の元学生の飯尾健太郎氏と教授のDominique Lord氏は、アメリカ・テキサス州での約10年間の統計情報から、満月の夜の野生動物と車との衝突事故は、新月の夜と比較して45.80%も増加することを明らかにしました。
特に農村部は、都市部と比べて顕著な増加を示しました。
この研究は動物の行動に焦点を当てておらず、研究者も動物行動学の専門家ではないため、衝突事故が増えた正確な原因や背景は明らかにされていません。
しかしこの研究は、満月で明るい夜には、たとえ見通しが良かったとしても、ドライバーは周辺に気を配るべきであることを示唆しています。
■「月」の明るさは動物の行動に影響を与える
地球の衛星の「月」は、見た目の明るさや形が変化する満ち欠けを約1か月周期で繰り返します。
特にマイナス12.6等級に達する満月の夜は、周りが十分認識できるほどの明るさとなります。
月の明るさの変化は、動物の行動に影響を与えることが分かっています。
特に一部のサンゴ、環形動物、魚類では、産卵・交尾・ホルモン分泌など、生殖活動の時期が月の明るさで調整されていることが分かっています。
しかし、その他の動物の行動と月の明るさの関連性は、あまり多くのことは分かっていません。
影響があると主張する研究と、それに反論する研究とがお互いに次々出てくることも珍しくありません。
■満月の夜は野生動物と車との衝突事故が増加すると判明
テキサスA&M大学の飯尾氏とLord氏の研究チームは、野生動物と車との衝突事故が、月の満ち欠けによって変化するかどうかを調査しました。
このアプローチの研究は少数ながら存在するものの、結果がまちまちである他、調査期間が短かったり、曜日に偏りがあったりするなどの問題がありました。
両氏は今回、大学のあるアメリカ・テキサス州の統計情報に基づいた調査を行いました。
対象となったのは、2011年1月から2020年1月までの約10年間、112回の新月および満月の日に起きた車の衝突事故です。
両氏はテキサス州をいくつかの地域(※1)に分けた統計情報を、野生動物との衝突、およびそれ以外との衝突とを区別して分析しました。
満月と新月の日のみとしたのは、満月以外の月は夜空に昇っていない時間があるため、時間帯の影響を無視できなくなるからです。
※1…テキサス州会計監査官が定義した経済的な地域区分に基づく。
その結果、満月の夜の野生動物と車との衝突事故は、新月の夜と比較して45.80%も増加していることが分かりました。
野生動物以外との衝突事故は、満月と新月で大きな差が見られなかったことを考えれば、これは大きな違いです。
特にこの増加傾向は、都市部よりも農村部で顕著であり、ハイプレーンズ、南テキサス、中央テキサス、アッパーイーストでは57.8~125%の増加という顕著な傾向がありました。
農村部は光害があまりなく、月の満ち欠けは夜の明るさを大きく変化させます。
一方で都市部では人工の明かりが多いため、夜の明るさの変化は少ないと考えられます。
両氏は、農村部での衝突事故の増加は、月の明るさと事故のリスクに関連があることを示唆する証拠ではないかと考えています。
■研究結果の解釈には限界あり
ただし両氏は、この研究に限界があることも認めています。
例えば農村部は都市部と比べて野生動物が多く、その分だけ衝突事故の件数が増えるため、統計的に有意な相関があるように見えているだけかもしれません。
また、仮にこの研究が示唆するように、満月の明るさが野生動物の行動を変化させているとしても、その理由は不明です。
新月の時と比べれば、満月は周りが明るく見通しが効くため、野生動物の行動がより大胆になるのかもしれません。
しかし両氏は動物行動学の専門家ではなく、また今回の研究では動物の種類を区別していないため、この推定が妥当かどうかはわかりません。
ただし、今のところは、この研究は車のドライバーが心がけるべき情報を与えるものであると捉えることができます。
満月の夜は普段よりも明るいですが、それでも十分暗いです。多少の明るさに惑わされず、慎重な運転を心がけるべきでしょう。
Source Kentaro Iio & Dominique Lord. “Does wildlife-vehicle collision frequency increase on full moon nights? A case-crossover analysis”. (Transportation Research Part D: Transport and Environment) Justin Agan. “Vehicle Collisions With Wildlife Increase During The Full Moon”. (Texas A&M University)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b74d9b8059b9446a126ecac65697ac382e77dff
2024年10月2日16時30分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会津地方を中心に、収穫間近のイネが根元から倒れる「倒伏」が例年より多く確認されていて、コメの収量や品質の低下が懸念されています。
会津若松市でコメなどを生産する会社の代表、坂内さん(男性、71歳)です。
この会社の田んぼでは、コシヒカリの収穫がピークを迎えています。
しかし、作付けした15ヘクタールほどのほぼすべての田んぼで、イネが根本から倒れる倒伏が起きていて、その割合は例年より非常に多いということです。
稲刈りは機械で行っていますが、イネが倒れた状態だとスムーズに刈り取りができず頻繁に機械が詰まり、この日も何度も機械が止まって、ふだん30分ほどでできる作業に2時間以上かかったうえ、コメが割れてしまうこともあるということです。
坂内さんは、ことしの収穫量は例年より2割近く落ち込むとみています。
県や会津地方を管轄するJA会津よつばによりますと、倒伏が見られるのは主にコシヒカリで、会津に多く見られ、中には1つの田んぼで7割から8割に達するところもあるということで、コメの収量や品質の低下が懸念されるということです。
坂内さんは「50年間、コメを作っていますがこんなに倒れたのは初めてです。自分の田んぼでは品質に大きな影響は出ていないのがせめてもの救いですが、泣きながら作業しています」と話していました。
【専門家「コメ倒伏は気象影響が要因か」】
県内でコメの倒伏が確認されたことについて、食用作物の生産を研究している福島大学食農学類の新田洋司教授は「春先から高い気温が続いて例年よりも稲の生育が進み、草丈が長くなった一方で、特に会津では7月下旬から8月にかけては日照時間が短かったことから、背が高く茎が細い倒伏しやすい稲に育った傾向がある」と気象状況の影響を指摘しています。
倒伏は茎が細く丈が高い「コシヒカリ」を中心に起き、茎が折れずに横倒しになる「なびき倒伏」と呼ばれる状態がほとんどだということです。
コメの品質に直接の影響はないものの、地面についた穂先が水につかった状態が続くとコメが発芽をする可能性があることから、まだ収穫を終えていない農家はなるべく早いうちに刈り取った方がよいとしています。
そのうえで、「倒伏を減らすためには『中干し』を徹底するといった生産上の工夫に加え、『天のつぶ』などの倒伏しづらい品種も並行して栽培するなどしてリスクを分散するのが効果的だと考えられる。将来的には、品種改良によって品質もよく倒伏しづらいコメを作るのがいちばん大きな対策になるだろう」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20241002/6050027564.html
(ブログ者コメント)
閑話休題的話題として紹介する。
ブログ者も何回か、隣あった田んぼなのに片方は普通で片方は倒伏している・・・そんな現場を見たことがあるが、その時は「風で倒れたのだろうが、なんで片方だけ?不思議だなあ・・・」程度の認識しか持っていなかった。
以下は直近撮影の当該現象。
2024年9月25日15時13分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都墨田区と港区の一部地域で水道水から異臭がするとして、都は24日、その地域で水道水を飲まないよう一時呼びかけた。
異臭の原因は水道管内に停滞していた水の影響という。
都水道局によると、24日午前9時ごろ、水道水から異臭がすると墨田区の住民から連絡があった。
調査したところ、墨田5丁目の一部、約300件で「シンナー臭」などのような臭いを確認した。
午前11時半ごろには港区の住民からも同様の連絡があり、海岸3丁目の一部、約120件の水道水で異臭を確認した。
都水道局は「墨田区と港区では配水系統が異なるため、無関係」としているが、異臭を確認した対象地域では水道水を飲むことを控えるよう呼びかけ、現地に給水車を出動させた。
その後、都が配水管からの排水作業を行った結果、臭いはなくなったといい、港区は25日午前2時半、墨田区については同3時50分に呼びかけを解消し、「安心して飲用できます」とした。
原因について都は「配水区域の末端の水道管内に長時間たまっていた水の影響」と説明。
同じ日に別の場所で異臭が発生した点について、担当者は「偶然としか言いようがない」と話している。
https://www.asahi.com/articles/ASS9S7WG7S9SOXIE001M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
9月25日19時49分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、墨田区も港区の配水管の末端にある、水の使用量が少ない時は水が末端にたまってしまうなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
都の水道局は、臭いの原因について「水道管路内に停滞していた水」だったと発表しました。
水道水は、給水所から送り出されて配水管を通って各地区へ届きますが、墨田区は水が停滞しやすい末端に位置。
港区も同じく末端にあり、偶然にも2つの区で同時にたまった水が異臭をもたらしたといいます。
水質に詳しい専門家に「今後も起こり得るのか?」を尋ねたところ、中央大学の山村寛教授は「端に水がたまって水質が悪くなるのは、一般的に水道ではよくあること。水の使用量が少ないときに、水は使わなくなって末端にたまってしまうので、いつもより少し多めに排水して対応したのかなと思いました」と指摘しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a7ad451155703cb166b65b032da02c8f6756835
9月25日19時6分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、水道水の異臭騒ぎは6年前にも神戸市であった(防水工事施工不備)など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
水道水から異臭がしたケースは過去にもあります。
2018年、神戸市北区の一部地域で水道水からシンナーのような異臭がするという苦情が相次ぎました。
周辺住民 :
「塩素でもないし、金属系の臭い。息子はセメントっぽい臭いもすると言っていた」
神戸市は水道水を飲まないよう呼び掛け、給水車を出しました。
神戸市によると、防水・塗装工事中の不備による臭気事故としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/32c510cefb9b0ad4eaa51880f3c88311288a02a1
2024年9月1日11時4分にYAHOOニュース(現代ビジネス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
世界で最も災害の多い国である日本において、我々の先祖たちは、災害の恐ろしさを後世に伝えるため、様々な手段を用いている。
その代表例が「地名」だ。
【写真】桜、亀、滝ほか、あなたの町は…日本全国「あぶない地名」一覧【解説付き】
現在、日本列島に大雨をもたらしている台風10号(サンサン)によって、すでに各地で土砂災害や浸水、川の氾濫などが起きている。
その被害地域を調べるてみると、確かに「あぶない地名」がズバリ当てはまる場所も。
前編記事『【台風10号】死者3名「蒲郡土砂崩れ」現場が《あぶない地名》と判明…!なぜ「ハザードマップの警戒区域ではない」町で災害は起きたのか』では、蒲郡の「あぶない地名」ほか、災害と関係性が高い「蛇」がつく地名などを検証してきた。
■人気の観光地、実は水害多発地帯だった
歴史に残るような大規模な災害。
これらが発生した場所には、多くの場合、特有の地名がある。
今から40年近く前、1982年7月23日から翌24日にかけて、長崎市内を集中豪雨が襲った。
「長崎大水害」と呼ばれるこの水害で、市内全域は瞬く間に冠水した。
被災地の中でも、23人という多くの犠牲者を出したのが長崎県長崎市鳴滝(なるたき)だった。
この町はかつて幕末期に出島で医師を務めたドイツ人・シーボルトが開設した鳴滝塾があった場所として有名で、現在も観光客で賑わう。
だが実は水害多発地帯としての一面もある。
「鳴滝」という地名について『地名用語語源辞典』(東京堂出版)では〈水音をたてる滝。水音の激しい急流〉と説明しており、水が激しく流れる土地を示している。
長崎大水害で甚大な被害を出した鳴滝だが、被災現場を訪れたところ、もはやその面影はなかった。
新しく建てられたのであろう住宅を含めて、家々が密集している。
この鳴滝は昔、人々が頻発する水害を避けたため、それほど住宅はなかったそうだ。
それが近年になって引っ越してくる人が急増し、今のような住宅地を形成しているという。
その理由を、長崎市内の不動産業者はこう指摘する。
「少し前に、鳴滝を『高級住宅地』にする触れ込みがありました。それからですよ、どんどん家が増えていったのは」
■縁起の良い「つる」のはずが…
たしかに町を散策してみると、シーボルト記念館の周辺は綺麗に整備されており、異国情緒すら感じられる。
ほどよく自然もあって、閑静な山の手といった雰囲気だ。
不動産業者は続ける。
「お店に来る年配のお客さんの中には『高級住宅地』という宣伝文句に惹き付けられて鳴滝に家を建てた方が大勢いらっしゃいますが、後から防災マップを見て、ビックリされますよ」
同じく九州は福岡県みやま市瀬高町東津留(ひがしつる)。
19世紀から今に至るまで20回以上、町を流れる矢部川の氾濫に遭っている。
2012年7月11日~14日にも、梅雨前線に伴う集中豪雨によって矢部川の堤防が決壊、濁流が東津留の家々を呑みこんだ。
この堤防が決壊した現場周辺には「津留」という地名がよく見られる。
矢部川を挟んで東津留の反対にある柳川市大和町六合という地区は、かつて「西津留」と呼ばれていた。
さらにその両地区を「津留橋」が結んでいる。
津留地区で一番の長寿である93歳の男性に話を聞くことができた。
「『津留』という地名はよう水害が起こる場所だと、わしらぐらいの者はみな知っとる。矢部川が鶴の首みたいに蛇行してるだろ。わしが小さい頃はそこからしょっちゅうキレよった(氾濫した)」
現地で矢部川を間近にすると、確かに鶴の首が曲線を描いているように、大きく蛇行している様がよく分かる。
この「鶴」が「津留」となり、今に歴史を伝えているのだ。
■大阪にある《水を「放出」していた地》
一方で、災害が起こりやすい地名を見つける際、土地の今の様子だけを判断材料にしてはいけない。
川や山に近い場所は当然、災害も発生しやすいが、大都市の中心部であっても油断はできない。
大阪府大阪市鶴見区放出(はなてん)もそうした土地に当てはまる。
大阪市の東部に位置するこの放出は、マンションやスーパーマーケット、工場などが立ち並ぶ活気あふれる町だ。
駅に降り立って辺りを見回しても、災害とはまったく無縁な風景が広がっていた。
しかし、この町を明治時代の古地図で見ると、様相は一変する。
かつて、この地は田畑や池が非常に多い低湿地帯だったのだ。
北には寝屋川、南には第二寝屋川、そして西には淀川と、3つの川に囲まれる形になっているこの放出。
それゆえ川が氾濫すれば、水が一気に町に流れ込む可能性が高い。
「かつてあった湖水が、淀川に合流する地点で、水を放出していた。昔から水の集まりやすい土地として、『放出』と呼ばれるようになった」(70代の住民男性)。
1972年と1976年の二度にわたって発生した寝屋川の氾濫による水害を体験した、放出で長年暮らす80代の女性は、その時の苦労をこう打ち明ける。
「あの時は生まれて初めて床上浸水を経験しました。家にも泥水が流れ込んでそれはもう大変でしたよ。三日三晩、朝5時に起きて夜の10時まで泥を掻き出す作業をして、もういっぺんに歳をとった気がしました」
放出の住民たちは、「今は(寝屋川や淀川は)整備されているから大丈夫」と話すが、これは油断以外の何物でもない。
国土交通省のハザードマップでは、寝屋川の氾濫時には1~2mの浸水が、さらに淀川の氾濫時には同2~3mが見込まれている。
これは大阪市内の他の地域と比較しても、きわめて危険度が高い。
「水害は過去のもの」とは単なる思い込みにすぎないのだ。
■野毛(ノゲ)は「ガケ」を指します
首都圏にも、他に多くの災害地名が存在する。
神奈川県横浜市中区野毛(のげ)町は、野毛山動物園を頂点とした丘陵地となっている。
町は起伏が激しく、道路脇の急傾斜は、今にも崩れそうな状態をやっと抑えているかのように舗装されている。
2014年10月、この町の一部で崖崩れが発生して寺院に流れ込み、僧侶が1名亡くなった。
近くの住民は、「事故が起こるまで、『崖がある』という程度の認識で、そこまで危険だとは思っていなかった」と言うが、実はこの「野毛」という地名が、災害を警告していた。
『横浜の町名』(横浜市市民局)では〈ノゲとは崖のこと〉としている。
つまり野毛が、崖崩れや土砂崩れが起きやすい土地だと明示されている。
さらに『横浜の町名』の続きには、〈野毛町の地域には、有名な切り通しがあり、この切り通しは「野毛」という地名が意味する崖をまさに切り取っているのである〉とある。
山を切り開いてできた町が野毛の本当の姿。
危険があって当然なのだ。
■土地の由来を知ることが、命を救う
他にも思いがけない災害地名として、「蟹」というものがある。
神奈川県川崎市高津区蟹ケ谷(かにがや)はそんな蟹がつく珍しい地域だ。
川崎市発行の『川崎地名辞典』には〈「蟹」は、「剥落しやすい土地」を示す「カニ」から来たもの〉と、その由来が記されている。
それを証明するように、'89年8月にこの蟹ケ谷で崖崩れがあった。
当時を知る住民が振り返る。
「あの日は大雨が一晩続きました。ゴルフ場やバッティングセンターが建つ崖の上から土砂がなだれ落ちたんです。住宅に流れ込んで3人が亡くなりました」
その後、事故発生現場の崖下は造成されて、住宅地になったとその住民は話す。
新しく引っ越してきた人たちは、大きな崖崩れがあったことを知っているのだろうか。
ここまで災害に関係する数々の地名をあげてきた。
だがこれらは、ごく一部にすぎない。
前出の楠原氏はこう語る。
「地名には必ず、そこで暮らす人の生活の上で不可欠な意味があります。
だからこそ、長い間、災害と接してきた日本には『あぶない地名』があるのです。
せめて自分の住む所、あるいはこれから住もうとしている土地の名前がどんな意味で、どういった場所なのかを知っておいて損はありません」
自分の住む土地の由来や成り立ちを、少しだけ振り返ってみることが、家族の命を救うことになるかもしれない。
(ブログ者コメント)
記事中の添付リストには、以下のような情報が記されている。
鮎;「揺(あゆ)く」に由来。
軟弱な地盤の土地を意味しており、平地では地震災害が発生しやすい。
その他、梅、荻、女、柿、蟹、釜、亀、草、倉、駒、鷺・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9f5a3d6c7c22e67f37cc75cf518579f8fed8806
2024年7月24日19時7分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北方町の工場で、抗菌薬の一種、「ペニシリン」の原料が、国内としては約30年ぶりに生産されることになり、23日、新たな施設の建設に向けた起工式が行われました。
ペニシリンは、感染症の治療などに使われる抗菌薬の一種で、以前は国内でも原料が生産されていましたが、薬価の下落などを受けて生産拠点が海外に移り、経済安全保障上のリスクが指摘されています。
5年ほど前には別の抗菌薬が長期間に渡って国内に供給されない事態が発生し、国はおととし、抗菌薬の原薬を経済安全保障推進法に基づく「特定重要物資」に指定して、事業者を支援してきました。
これを受けて、北方町にある工場でもペニシリンの原料を生産することになり、23日は、関係者が出席して起工式が行われました。
この工場では、1994年までペニシリンの原料を生産していたということで、当時の設備や技術を生かすとともに、国からの補助を受け、新たな製造施設を建設します。
「MeijiSeika ファルマ」の小林社長は、「工場が完成すれば、国内のペニシリン原薬のほぼすべてを生産することになります。重要な任務を担うことになり、緊張感を持って進めていきたい」とあいさつしました。
この会社では、来年から原料の製造を始め、2030年までに国内でのペニシリンの生産体制を整えたいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20240724/3080013988.html
2024年6月13日14時2分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛県の紙産業技術センター(四国中央市)と繊維産業技術センター(今治市)は、触るとひんやりと冷たさを感じる新素材の紙「冷感紙」を開発した。
地球温暖化の影響で夏の猛暑が続く中、マスクや寝具などで「冷感商品」が好調なことを受け、新たにティッシュペーパーや壁紙などにも生かす。
冷感紙を細く切って糸状にし、ひんやりした感触のタオルなど織物製品に加工することも検討する。
冷感紙とその加工技術は、繊維産業技術センターで6、7日に開かれた研究成果展示会で発表された。
両センターによると、触って冷たく感じる素材は熱伝導率、熱拡散率が高く、肌から生地に瞬間的に熱が移動することで冷感が得られる。
そこで、冷感性能に特化して既に商品化された冷感繊維(高密度ポリエチレン繊維)とパルプを混合してすき込んだ紙「冷感紙」を試作した。
詳しい混合比を示すことはできないが、冷感繊維は数十%の割合という。
繊維製品の接触冷感性の評価方法はJIS規格で定められており、数値が高いほど冷たい。
通常、冷たく感じる目安の数値は0・2とされる。
パルプ100%の紙は0・2であるのに対し、今回開発した冷感紙は0・3で、「ひんやり感」は1・5倍だった。
国内の紙需要は縮小する傾向にあり、新たな市場開発が急がれる。
両センターは知恵を絞りながら「冷たい紙製品」の開拓を目指す。
https://mainichi.jp/articles/20240613/k00/00m/040/105000c
2024年6月10日16時59分にYAHOOニュース(福岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
最近、バスや電車の運転手、さらに警察官が、業務中にサングラスを着用する動きが加速しています。
労働環境改善の一環で、事故の防止はもちろん、働く人の健康への影響も考慮しています。
【画像】佐賀県警の警察官は7月からサングラスOKに 西鉄電車の運転手は6月から試験導入 狙いと効果は
10日、佐賀県警察本部にはサングラス姿の警察官が並んでいました。
警察官
「敬礼!」
佐賀県警では7月1日から、交番で働く地域警察官や、交通警察官など、屋外で活動することが多い警察官に、サングラスの着用が認められます。
石田フィールドキャスター :
「こちらが実際に現場で使われるサングラスです。
レンズの色は黒色もしくは茶色。フレームはレンズと同系色といった、様々な基準が設けられています。」
紫外線による目の健康被害や、強い日光が原因の交通事故を防ぐことが目的です。
着用が認められるサングラスには、ある特徴があります。
阿部フィールドキャスター :
「すごくまぶしいですね。この偏光レンズをかけてみます。
視界がクリアです。色もしっかり見えます。すごく見やすい。」
「偏光レンズ」が使われたサングラスのレンズは、太陽などの強い光が当たって起こる「乱反射」=光が散ってまぶしく見える状態を軽減してくれるものです。
まぶしさを抑えながら、紫外線から目を守ることができる一方、レンズを通しても実際の色はそのまま見えます。
この偏光サングラス、警察官のほかにも着用の動きが広がっていました。
JR九州バスでは、5月10日から2週間、運転手が偏光サングラスを着用して効果を検証しました。
評価は上々だったようです。
JR九州バス総務部・神田 担当部長
「『まぶしさが軽減した』という声が一番多くて、『本当に着けていて良かった。』『ぜひ早めにしてほしい』とのことだった。
視認性の向上と疲労軽減が、最終的には安全性の向上につながると考えているので、やはり運輸業界で『安全第一でやっていく』というのが最終目標です。」
また西鉄電車でも、6月から試験的に運転士が偏光サングラスを着用していて、西鉄は「効果を検証した上で、導入するかどうかを検討する」としています。
紫外線を防ぐ機能を併せ持った偏光サングラス。
専門家は、目の健康にも一定の効果があるとしています。
専門家は・街の人の声は.
林眼科天神クリニック・林 院長
「目から紫外線が入るといろんな病気を起こす可能性があって、一番言われる白内障、網膜までいくと黄斑変性。
そういうのを防ぐ効果はあります。」
業務でのサングラスの着用に街の人の受け止めは。
街の人 :
「私はいいと思う。日差しとかあるから逆に着けた方が安全だと思う。」
「いいんじゃないですか。威圧感があると考える人もいるんですかね。僕的には問題ない。」
「あまり濃くなければいいのでは。あまりにも濃ければ目が見えずいかつくなるので、そこそこ普通なら光も厳しいのでいいと思う。」
強い抵抗感を持つ人はほとんどいませんでした。
業務の安全と目の健康を目的に導入される偏光サングラス。
みなさんはどのように受け止めますか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0dee5d77db8c1959879c3f3a7e76006a6dce07f
(ブログ者コメント)
本部ブログでは以前、JR西の乗務員なども事故の芽を摘むため偏光サングラスの着用が認められたという情報を紹介している。
2024年6月7日6時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
改正健康増進法が2020年4月に全面施行され、飲食店などが「原則禁煙」になってから4年。
だが、繁華街を歩くと、いまだに店内で自由にたばこを吸える飲食店があちこちにある。
一体、なぜか。
改正法では、飲食店などでは屋内が原則禁煙となった。
東京都内では、さらに厳しい受動喫煙防止条例も全面施行された。
改正法施行前から営業していた小規模店が届け出た場合は、喫煙可能な店として営業できる。
ただし、同条例がある都内では、従業員がいない場合などに限られ、あくまで例外的な位置づけだ。
一方、従業員を雇って客席が広くても、「喫煙できる居酒屋」として運営しているケースがある。
根拠は、同法に基づく「喫煙目的施設」という定義だ。
厚生労働省によると、たばこの対面販売をしており、喫煙場所の提供を主な目的として飲食営業をする施設で、バーやスナックを念頭に置く。
都健康推進課によると、本来とは異なる趣旨で喫煙目的施設として営業する居酒屋が一定数あることは、苦情などを通じて把握しているという。
担当者は、健康増進法のあいまいさを挙げて、「『違反』とする基準がなく、明確な指導ができない」と話す。
https://www.asahi.com/articles/ASS660RM8S66OXIE001M.html?iref=pc_national_$PAGE_TYPE_EN_list_n
2024年5月10日18時10分にYAHOOニュース(読売新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地震で倒壊したがれきの下から救出された人が、当初は元気で会話していたのに容体が急変して亡くなることがあります。
筋肉が長時間圧迫されて毒素ができ、救出された際に毒素が体内を巡ることで起きる「クラッシュ症候群」(CS)です。
【圧迫が取れると…】
事故や地震で柱や家具などの重い物に手足などが長時間挟まれ、筋肉が圧迫されると、筋肉細胞が損傷を受け、ミオグロビンと呼ばれるたんぱく質や乳酸、カリウムなどがたまります。
これらは高濃度になると毒になります。
そして、救出の際に圧迫が取れると、たまった毒素が一気に体中に回り、腎臓や心臓にダメージを与えます。
第2次世界大戦中のロンドン大空襲でこの患者の事例が報告され、本格的な医学研究が始まりました。
日本では1995年の阪神大震災で372人のCS患者が出て、その後、50人が亡くなりました。
救出直後は意識があって会話もできたため、軽症と診断され、病院で医師らがほかの重症患者を診ているうちに急に亡くなった事例もありました。
当時、国内ではCSがあまり知られておらず、震災後、「防ぎ得た死」として対策の必要性が認識されました。
【訓練、能登で実践】
3月13日、兵庫県三木市で国際緊急援助隊の訓練が行われました。
海外で大規模災害が起きた際に政府から派遣されるチームです。
その中で、CS患者の救助も行われました。
倒壊した建物の中で女性が下半身を挟まれたという設定です。
がれきをくぐって女性の元にたどり着いた隊員は、
▽どれくらいの時間挟まれていたのか
▽挟まれた下半身の感覚はあるのか
などを聞き取り、「もう少しで助けが来ますよ」と励まし続けました。
そして、毒素を薄めるための点滴2リットルや腎不全を防ぐ薬などを投与してから、がれきを持ち上げて女性を外に運び出し、待機していた救急車で医療機関に搬送しました。
訓練に参加したNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(広島県)の医師・稲葉さんは、能登半島地震で実際にCSに対応しました。
1月6日夜、石川県 珠洲(すず)市の住宅倒壊現場で90歳代の女性が124時間ぶりに救出された際、CSを防ぐために3回の点滴を行いました。
稲葉さんは「何度も国際緊急援助隊の訓練に参加した経験がとても役に立った」と話します。
この病気に詳しい日本医科大多摩永山病院(東京都)助教の阪本さんは、「いつ大規模な災害が起きるかわかりません。医療関係者だけでなく、消防、警察、自衛隊の関係者、そして一般市民にもっとCSについて知ってもらいたいです」と指摘します。
実際に災害が起きて、人が手足などをがれきに挟まれた現場に居合わせたら、私たちには何ができるでしょうか。
自分の身の安全を確保することを前提に、
▽すぐに救助を呼ぶ
▽不用意にがれきを撤去しない
▽のどの渇きを訴える場合は水を飲ませる
▽到着した救急隊に患者の状況を伝える
などの対応が助けになります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eda390a71787ca17f992e6eaed776c651bd5c1cc
2024年4月28日15時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
最大震度5弱以上の地震が予測された際、NHKがテレビやラジオで流す緊急地震速報のチャイム音「チャラン チャラン」という旋律。
騒がしい場所でもくっきりと聞こえ、恐ろしく感じるのはなぜだろうか。
チャイム音を作ったのは、「福祉工学」を研究する東京大名誉教授の伊福部達さん(78)。
ゴジラのテーマの作曲者として知られる故・伊福部昭さんのおいに当たる。
伊福部さんによると、緊急地震速報のチャイムには、音程が短い時間で急激に変わる旋律が使われている。
音は振動として伝わり、耳の奥で振動が電気信号に変換され、脳に伝わる。
この経路で、音の変化を抽出する機能が働いているため、雑音の中でも、聴力が衰えても聞き取りやすいという。
例えば「キャーッ」という悲鳴や赤ちゃんの泣き声、雌ザルが雄ザルを引きつけるために出す鳴き声もそうした音の一種で、「FM音」と呼ばれるという。
「哺乳類では、FM音が危険を知らせる刺激として働いている」と伊福部さんは説明する。
伊福部さんは2007年にNHKからチャイム音作成の依頼を受け、
▽緊急性を感じるか
▽不快感や不安感を与えないか
▽騒音下でも聞き取りやすいか
▽軽度の聴覚障害者でも聞き取れるか
などを不可欠の条件とした。
そして、この条件を満たす旋律として、大学院時代に研究したFM音を思いついた。
「単なるブザー音よりも、メッセージ性がある音楽がいい」と、叔父の昭さんが手がけた交響曲「シンフォニア・タプカーラ」の第3楽章の最初の和音に着目。
キーを変えると「ド・ミ・ソ・シ♭・レ♯」という和音になり、「レ♯」が緊張感を与えていたことから、この和音をベースにチャイム音を作ることにした。
最終的に5候補に絞り、先天性の重度難聴者や加齢性難聴者、子どもや大人を含む19人を対象に評価実験を行い、不協和音を含む現在のチャイム音に決まった。
タプカーラとはアイヌ語で「立って踊る」という意味だ。
「立ち上がって避難する。チャイム音にぴったりでしたね」と、伊福部さんは語る。
https://mainichi.jp/articles/20240425/k00/00m/100/221000c
(ブログ者コメント)
違和感なく、地震発生を緊張感をもって伝えてくれている現在のチャイム音。
調べてみれば、伊福部氏は音楽家ではなく、報道のとおり福祉工学の研究者だった。
東京大学先端科学技術研究センターの研究者紹介欄には、以下のように書かれている。
「約50年にわたり障害者・高齢者を支援する福祉工学分野を開拓し、心理生理学の基礎科学とバーチャルリアリティやロボットなどの応用技術が循環する研究方法論を構築すると共に、開発機器を実用化に導いてきた。・・・
なお、NHKの依頼により、難聴者に聞き取りやすい「緊急地震速報チャイム」を作成し、障害者や高齢者の災害予防にも貢献している。
・・・」
NHKは、障碍者や高齢者にも聞き取りやすい音を・・・という趣旨で、音楽家ではない氏にチャイム音の作成を依頼したのかもしれない。
2024年4月24日6時52分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
有害性が指摘されている有機フッ素化合物の「PFOS」などについて、アメリカ環境保護局は、飲料水に含まれる濃度の新たな基準値を決めました。
日本の環境省による水質管理の暫定的な目標値より厳しいものとなっていて、県は今後、国の対応を注視していくことにしています。
有害性が指摘されている有機フッ素化合物の「PFOS」と「PFOA」についてアメリカ環境保護局は、飲料水に含まれる濃度の新たな基準値をいずれも1リットル当たり4ナノグラムに決めたと、今月発表しました。
日本では、環境省による水質管理の暫定的な目標値が、1リットル当たり「PFOS」と「PFOA」を合わせて50ナノグラムとなっていて、これを下回る厳しいものとなっています。
このほか、日本ではことし2月から規制対象に追加された有機フッ素化合物の「PFHxS」について、アメリカ環境保護局は、新たな基準値を1リットル当たり10ナノグラムと決めました。
「PFOS」と「PFOA」については、環境省が日本国内での正式な目標値などを設ける方向で検討を進めています。
沖縄県内では、アメリカ軍基地周辺の河川や地下水などで環境省による暫定的な目標値を超える値が相次いで検出されていることから、県は今後、国の対応を注視していくことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20240424/5090027559.html
ちょっと前、2024年4月11日18時9分に日本経済新聞からは、米国では水道会社に対し3年以内に測定し、基準を超えた場合には5年以内に削減を求めるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米環境保護局(EPA)は10日、人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」について、飲料水における含有基準を決めた。
日本が定めた暫定基準値の1割未満に相当する厳しい水準にした。
米連邦政府がPFASを巡り、強制力のある基準を定めるのは初めて。
PFAS規制を巡る日本の議論にも影響を及ぼす可能性がある。
EPAはPFASのなかで毒性が強い「PFOS」と「PFOA」の基準値を1リットル当たり4ナノ(ナノは10億分の1)グラムと定めた。
強制力のない目標値はゼロにした。
両物質の合算で同50ナノグラムとする日本の暫定基準を大幅に下回る。
「PFNA」や「PFHxS」など他の3種類のPFASと、2種類以上のPFASの混合物質についても、基準値を1リットル当たり10ナノグラムと定めた。
新規制は全米6万6000の水道システムが対象となる。
水道会社には今後3年以内に飲料水中のPFAS量を測定し、情報を公開するよう求める。
基準を超えるPFASが測定された場合、5年以内に削減するよう対応を求める。
EPAは、新基準に対応が必要となる水道システムを全体の1割程度と推定している。
対応費用は全体で年間およそ15億ドル(約2300億円)と見積もった。
EPAは新規制で「PFASにさらされる人が約1億人減り、数千人の死亡を防ぎ、数万人の重篤な病気が減る」と理解を求めた。
水道を運営する州や自治体に対し、PFAS検査や対応を支援するため、約10億ドルを提供する。
水道事業者が加盟する非営利団体の米国水道協会(AWWA)は声明を出し、「公衆衛生を保護する強力な飲料水基準を支持する」と、規制の設定に支持を表明した。
新基準に対応するための費用負担はEPAの試算値の「3倍以上になる」と指摘し、多くの地方で水道料金の値上げにつながると懸念を示した。
バイデン政権は2021年の発足以来、PFASの規制強化に取り組んできた。
EPAは21年10月、飲み水や産業製品、食品などに含まれるPFAS量を調べたり、飲料水の安全基準を引き上げたりするなど、3年の工程表を公表した。
毒性が強い6種類のPFASを有害物質に指定し、規制の枠組みづくりを進めてきた。
直近では、PFAS汚染に企業の責任を問う動きも広がる。
23年には、公共水道システムのPFAS汚染の責任を問う訴訟で、製造元の米化学大手スリーエムとデュポンが相次いで巨額の和解金の支払いに合意した。
▼有機フッ素化合物「PFAS」
4700種を超える有機フッ素化合物の総称。
数千年にわたり分解されないため、「永遠の化学物質」とも呼ばれる。
水や油をはじき、熱に強いなどの便利な性質から、消防署で使う消火剤や、フライパンの焦げ付き防止加工まで、幅広い産業品や日用品に使われてきた。
PFASのうち「PFOS」と「PFOA」は毒性が高いとされている。
自然界に流出すると、土壌に染み込むなどして広範囲に環境を汚染する。
環境省が国内の河川や地下水への含有量を調べた結果、2022年度は東京、大阪、沖縄など16都府県の111地点で国の暫定目標値を超えていた。
沖縄県では過去にも米軍嘉手納基地周辺の河川や浄水場などで検出されており、健康被害への不安が根強い。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN10EIA0Q4A410C2000000/
2024年4月14日14時41分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
猫が壁などにお尻を向け、しっぽを立てながらスプレーのように尿を吹きかける「マーキング」が、普段の放尿以上に悪臭を放つ仕組みを、岩手大の宮崎雅雄教授(生化学)のチームが初めて解明した。
研究室で猫を飼う地道な観察が実を結んだという。
どんな試行錯誤があったのか、その軌跡に耳を傾けたい。
マーキングは猫同士のコミュニケーション手段の一つと考えられている。
しかし強いにおいをまき散らし、飼い主にとって悩みの種。
住宅街での悪臭問題も引き起こしてきた。
宮崎さんによると、マーキングがなぜ臭いのかを調べた先行研究はなく、詳しい原因は分かっていなかった。
宮崎さんや大学院生の上野山怜子さん(26)らは研究室で常時15匹ほどの猫を飼育しながら観察を重ね、マタタビへの反応について論文を多数執筆するなど、ユニークな研究で知られる。
研究チームは、まず、猫が通常、地面に用を足す際の尿と、マーキングの際に放つ「スプレー尿」の成分が異なるのではないかと疑った。
スプレー尿になる際、肛門腺分泌物に由来するにおい成分が混ざり、通常の尿より臭いのではないか、という発想だ。
ところが、通常尿とスプレー尿から揮発する成分を比較した結果、ほとんど差がないことが分かった。
それぞれのにおいを猫に嗅がせる行動実験でも、違いはなかった。
研究は振り出しに戻ったように思われた。
しかし、ここで研究チームが長年猫を観察してきた蓄積が生きた。
宮崎さんのチームはこれまで、健康な猫の尿には特有のたんぱく質が含まれ、ビーカーなど実験容器にこびりつく性質を見いだしていた。
このたんぱく質の影響で尿が壁に付着しやすくなり、強くにおう一因になっているのでは、と、今度は考えた。
仮説を裏付けるため、たんぱく質を取り除いた猫の尿を垂直に立てたガラス板に吹き付けたところ、通常の尿より付着量が少ないことが分かった。
さらに実験を重ね、猫の尿をスプレーでレンガの表面に吹き付けた場合、直接地面の土に注いだ場合との間でにおいを比較。
レンガからはにおいが漂ったのに対し、尿がしみこんだ土ではにおいを感じなかったという。
レンガに付着した尿は比較的短時間で蒸発し、におい成分が空気中に放出されたと考えられる。
また通常の尿は液体のまま土の粒子にしみ込み、においが放出されにくかったとみられる。
こうして猫の尿に含まれる特有のたんぱく質がマーキングの悪臭に関与していることを突き止めた研究チーム。
しかしこの成果、一体何に役立つのだろう。
宮崎さんは「例えばたんぱく質を分解するような洗剤があれば、有効な消臭方法となるかもしれない」と、技術開発などに期待を寄せている。
研究成果は科学誌「ジャーナル・オブ・ケミカル・エコロジー」のオンライン版で論文が公開された。
https://mainichi.jp/articles/20240413/k00/00m/040/095000c
岩手大学のHPには、コーキシンと名付けたタンパク質が尿の表面張力を低下させるため、尿が壁などに付着しやすくなるなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。
岩手大学は、ネコがにおい付けの目的でマーキングする尿が普段の尿より悪臭を放つのは、マーキング尿と通常尿のにおい成分に違いがあるわけではなく、ネコの尿が壁などの垂直物に付着しやすくする成分を含んでいるためであり、マーキングされた場所から地面に流れ落ちる過程で薄く広がることで、におい成分が周囲に放出されやすくなるためということを解明しました。
これは岩手大学農学部宮崎雅雄教授、上野山怜子大学院生らによる研究成果です。
・・・
ネコの尿に悪臭原因物質を作るコーキシンという尿タンパク質が大量に含まれていることは分かっていたが、今回新たに、コーキシンが尿の濡れ性を高め、垂直の壁にも尿を付着しやすくしていること、(成果3)スプレー尿は、約30㎝の高さから地面に流れ落ちる過程で尿の付着面積を広げ、広範囲からにおい成分を放出するので強力な悪臭源になるが、普段の尿は、直ちに土や砂で覆われてしまうので化学成分が土や砂の粒子に閉じ込められてしまい、悪臭源にならないこと、を明らかにしました。
・・・
スプレー尿のクサイ原因が通常尿との成分の違いでないと分かったので、視点を変えてネコ尿の濡れ性(固体に対する液体の付着しやすさ)について調べることにしました。
なぜ濡れ性に着目したかというと、実験中にネコの尿をプラスチックシリンジで移し替える作業を行っていたときに、尿がシリンジの内側に付着して残りやすいことに気になったからです。
別の研究で尿からタンパク質だけ除去した除タンパク尿を調整していたところ、シリンジの内側に尿が残る現象は見られませんでした。
宮崎らは、20年前に健康ネコの尿にはコーキシンと命名された尿の悪臭成分を作り出す反応で重要なタンパク質が大量に含まれていることを発見していました。
一般に、液体の濡れ性が高いのは、液体の表面張力(物質が表面をできるだけ小さくしようとする性質)が低いときです。
そこでネコ尿に高濃度含まれるコーキシンが、尿の表面張力を低下させることで、尿が垂直の壁にも付着しやすくなって、スプレー尿が臭くなる一因になっているという新たな仮説を立てるに至りました。
・・・
本研究では、ネコのスプレー尿がクサイ原因は、肛門嚢分泌物などから悪臭成分が混入しているわけではなく、通常尿と化学成分は同じであるが、タンパク尿依存的に液体の濡れ性が高まり、結果としてスプレーされた場所に悪臭源が残りやすく、まわりがくさくなっていることが分かりました。
特にネコのタンパク尿の原因となっているコーキシンは、悪臭成分を作り出す機能を有していることが私達の過去の研究で分かっていましたが、におい付けされた場所に悪臭成分を付着しやすくする機能も有していることが新たに分かり、哺乳動物の嗅覚コミュニケーションにおける尿中タンパク質の役割について理解が深まりました。
また、スプレー尿の悪臭問題を低減させる新たな消臭手法の考案にも役立つものと期待されます。
https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2024/04/006178.html
(ブログ者コメント)
宮崎教授のマタタビ研究については、過去に本ブログでも紹介スミ。
2021年1月28日掲載
『2021年1月21日報道 岩手大の宮崎教授らによれば、猫がマタタビに反応するのはマタタビに蚊を遠ざける物質が含まれているため、一方、脳内の幸せ感応物質濃度も上昇する』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11361/
2024年4月5日18時23分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
空から落下し、住宅の屋根を突き破った謎の物体。
その正体と今後に向けた展開が、アメリカで大きな話題となっている。
報じたのは、アメリカの科学技術系ニュースサイト「ライブ・サイエンス」。
3月8日、フロリダ州の住宅を、長さ十数cmの円筒形で重さ約900グラムの謎の物体が直撃し、屋根を突き破る事故が発生した。
この物体について、現地メディアは「日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が国際宇宙ステーションに運んだバッテリーパレットの一部である可能性がある」と報じている。
バッテリーパレットなどを積んだJAXAのロケットが、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたのは、2020年5月のこと。
その後、分離された無人補給船「こうのとり」がISS(国際宇宙ステーション)とドッキング。
バッテリーパレットや食料などを届けた。
ISSは、地上から約400km上空の宇宙空間に作られた実験施設で、これまでに若田光一さんや野口聡一さんなど、多くの日本人宇宙飛行士が滞在している。
そのISSでは2021年に、使用済みのバッテリーパレットなどを積んだ貨物パレットなど約2.6トンを船外に廃棄。
その一部が3月、大気圏で燃え尽きずに地上まで落下し、住宅を直撃した可能性があるという。
FNNの取材にNASA(アメリカ航空宇宙局)は、調査中だと回答した。
NASA:
「3月28日に住人の協力を得て回収し、ケネディ宇宙センターで物体を分析している」
住人は、物体がISSのものだった場合、関係機関に損害賠償を求めるとしている。
世界各国が批准している宇宙損害責任条約では、「宇宙物体が地表において引き起こした損害は、打ち上げ国が責任を負う」と定められている。
バッテリーパレットを捨てたのはISSだが、打ち上げたのはJAXAであるため、JAXAが責任を問われる可能性がある。
FNNの取材にJAXAは、「NASAから情報共有があり、NASAが実際にそういった物かどうかを調査している。NASAが主体で調査している」と答えている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0da2ddb318a8c15415a97a1bdb54a8db4ff7c9bd
2024年4月16日8時16分にYAHOOニュース(共同通信)からは、2~4年間、地球を周回した後に大気圏で燃え尽きると予測していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年3月、米南部フロリダ州の民家を金属の塊が直撃する事故があり、米航空宇宙局(NASA)は4月15日、回収し分析した結果、国際宇宙ステーション(ISS)から3年前に投棄した設備の一部だったと発表した。
大気圏突入時に燃え尽きるとの予想が外れた。
今後、加熱・分解の仕方を予測する手法を検証する。
NASAによると、落下した物体はニッケルを主体とした耐熱性の高い合金「インコネル」でできており、高さ10センチ、直径4センチほどの円筒状。
重さは約700グラムだった。
米メディアによると、家主の男性は当時不在で、息子は離れた部屋にいた。
ISSでは2021年3月、古い充電池を含む総重量約2.6トンもある荷物台をISSから放出。
当時は2~4年間、地球を周回した後に大気圏で燃え尽きると予測していた。
だが、電池を台に固定する部品が燃え残ったという。
宇宙ごみを監視する欧州宇宙機関(ESA)も「いくつかの部品が地上に到達するかもしれないが、人に当たる確率は非常に低い」としていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aade23441a45c5802af8ad6997ce6c8d447d5048
4月17日8時14分にYAHOOニュース(中央日報)からは、宇宙ゴミは2年前にも豪州の牧場に落下していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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米メディアは、この物体に搭載されたバッテリーがNASAのものではなるが、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発射した貨物運搬台の構造物に付着しており、責任所在が複雑になる可能性があると報じた。
人間が作った宇宙ゴミが地球を襲った事件は2年前にもあった。
当時、スペースXドラゴンカプセルの一部がオーストラリアの羊牧場に落下した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7580725d88d551389573cd766a6d0e218c852fe1
2024年3月28日19時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都府亀岡市の桂川(保津川)で観光客向け川下り舟が転覆し、船頭2人が死亡した事故は、28日で発生から1年となった。
昨夏から運航が再開し、にぎわいを取り戻しつつある中、今月から乗船料が大きく値上げされた。
背景にあるのが、事故を教訓とした安全対策の推進と、400年以上の歴史と伝統を後世につなぐためのコンテンツ力の強化。
双方の両立を模索する保津川下りは、今、大きな転換期の中にある。
今月中旬、亀岡市の乗船場には国内外から多くの観光客が集まっていた。
話題になっていたのは、乗船料の大幅値上げだ。
運営する保津川遊船企業組合は1日から大人の乗船料を1500円値上げし6千円に改定。
小学生以下も4500円となった。
千円を超える値上げは過去に例がないという。
「値上げはしてほしくないが、安全対策のためなら理解でき、むしろ安心して舟に乗ることができる」。
乗船を待っていた岡山県の70代男性は、こう受け止めた。
値上げの背景の一つには、転覆事故を機に生まれた再発防止への強い意識がある。
昨年3月の事故以降、組合は約4カ月間運航を休止。
その間、専門家らとともに事故原因の究明や再発防止策の検討を重ねた。
組合に助言などを行った水難学会理事の斎藤秀俊・長岡技術科学大教授は、指導した船頭らについて「言葉では分かっていたが、訓練などを通して改めて客を安全に運ぶということを再認識した様子だった」と振り返る。
■安全徹底で厳しい制約
昨年7月の運航再開にあたり、組合は自らに厳しい基準を課した。
事故当日の状況を踏まえ、出航できる川の水位の基準を従来の85センチ未満から65センチ未満に引き下げたほか、客の救命胴衣を腰巻き型から自動膨張型などに変更。
こうした器具の装着や説明にかかる時間も増やすなどした。
出航水位の見直しなどにより、運航数の減少は避けられない状況にある。
組合によると、その数は事故前の年間約1万2千本から同8千~9千本となる見込みで、今回の値上げで収益減をカバーするねらいもある。
組合の豊田代表理事は、「事故を起こしたという反省の上に立ち、安全対策を軸に事業モデルを変えていかないといけない」と説明する。
■伝統を守るための投資
ただ、値上げにはもう一つの側面がある。
それは、約400年前から続く保津川下りのコンテンツ力の強化だ。
コロナ禍の収束で外国人客が増えており、多言語で保津峡内の名所を紹介する音声ガイドの導入や、リクライニングシート付きの新型船の開発なども進める。
レジャーが多様化していく中、組合はこうした未来への投資が「不可欠」と判断。
豊田代表理事は、「伝統を残していくことが亡くなった2人の名前を残すことにもつながる。反省とともに伝統の継承者として安全運航を徹底していく」と力を込めた。
観光マーケティングに詳しい立教大観光学部の東徹教授(観光学)は、「低単価で運航を続けると安全面よりも集客が優先され、無理な運航につながる。安全を最優先にかじを切った中、採算性を確保するためには(値上げは)当然だ」と指摘。
値上げによる安定的な人材確保も可能になるとして、「(値上げが)将来的なコンテンツ力の強化にもつながる」との見方を示した。
https://www.sankei.com/article/20240328-ARJRRM3ZMJKLRMUIEXSFSJ4FE4/
(ブログ者コメント)
当該事故については本ブログでも紹介スミ。
2024年3月25日19時17分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山梨県富士河口湖町の自動車部品製造会社が、低周波音でクマを追い払う装置を開発した。
センサーでクマの接近を感知すると大きな音を出す仕組みで、実験ではクマが嫌がって近寄らなくなる効果がみられた。
冬眠明けなのか、このところ北海道や東京では、人里に出没するクマの目撃情報が相次ぎ、住民の間に警戒感が広がっている。
装置は既に北海道と岡山県で設置されており、問い合わせも寄せられているという。
クマよけ装置は、富士河口湖町の「T.M.WORKS」が開発し、岡山理科大(岡山県)や帯広畜産大(北海道)と共同で実証実験した。
クマが装置から1~7メートル程度に近づくと赤外線が感知し、80~120ヘルツの低周波の音を組み合わせて断続的に出す仕組み。
轟社長によると、80~120ヘルツは、クマが警戒している時に発するうめき声と同程度の周波数という。
北海道と岡山県で2020~23年に行った実証実験では、音が出るとクマは逃げ、その場所に近寄らなくなったという。
イノシシにも効果がみられたため、同社は装置を「いのドン・くまドン」と名づけた。
同社は18年、シカと車との衝突事故を防ぐ目的で、高周波音でシカを遠ざける車載装置「鹿ソニック」を発売。
その後、この技術を応用してイノシシ用装置の開発に着手。
併せてクマ用も開発することにした。
価格は、太陽光発電パネルなどとセットで25万3000円(税込み)で、既に北海道や岡山県のキャンプ場などで導入されている。
環境省によると、今年度のクマによる人的被害は2月末時点(速報値)で197件、218人で、このうち6人が死亡している。東北地方での被害が目立つ。
昨年10月には、伊藤環境相が「クマの生息域にむやみに入らない」、「柿などの果実やクマを誘引する農作物を適切に管理する」などと注意を呼びかけている。
轟社長は、クマとの遭遇を避けるため、機械を人が通る場所に設置したり、電気柵と組み合わせたりすることが有効としたうえで、「動物の行動や生活環境が変わっていると認識することが必要」と、機械に頼り切らず、人が注意することも重要と呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20240321-OYT1T50263/
(ブログ者コメント)
〇2023年3月、同じ会社がバードストライク防止装置を開発したという記事を紹介。
その中でも「いのドン」「くまドン」に触れられている。
『2022年3月14日報道 益田市の石見空港にバードストライク防止のための高周波発信装置が、カモとカラスには効果ありということで設置された、全国の空港で初 (修正1)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13110/
〇バードストライク防止装置は、その後、他の空港でも採用されつつある。(都度の情報は紹介省略)
2024年3月18日15時10分にYAHOOニュース(日刊工業新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エビスマリン(長崎市)が東京都下水道サービス(TGS、東京都千代田区)などと共同開発した羽根のない送風機「ホールエアストリーマ」(HAST)が土木関連業界で注目されている。
TGSが同製品を無償で2年間貸与するモニター調査を2023年夏に始めたのを機に、引き合いが急増した。
下水道工事などの作業効率が従来の換気装置より高まり、長時間労働の是正や人手不足の緩和につながるといった期待感がありそうだ。
HASTはリング状に配置したノズルから圧縮空気を勢いよく吐出するとともに、その気流が生み出す負圧を利用して周囲の空気も呼び込み、まとめて送風する仕組み。
有毒ガスの発生や、酸素濃度の低下による事故を防ぐ効果が見込める。
下水道工事などに使われてきたファン式の換気装置と違い、ダクトがなくても大量の送風ができるため、作業者や機材の出入り口になるマンホールを、ダクトがふさいでしまうといった不便を解消できる。
緊急時の避難経路も確保でき、安全性も高まる。
価格は消費税抜きで75万円。
軽量型の「HAST―e」が同じく65万円。
電子部品の調達難もあり、両製品の普及台数は360台余りにとどまっているが、これらを無償で貸与するモニター企業をTGSが23年9月に募集したのを境に、注目度が急速に高まった。
モニターの応募数は募集枠の2倍に上り、製品に関する問い合わせも5倍程度に増えたという。
背景には時間外労働への規制が強まる「2024年問題」や、高齢化に伴う人手不足が深刻化する「2025年問題」がある。
マンホールをふさがなくても大量に送気できる両製品を使えば、現場の作業性も安全性も高まる。
TGSは、24年夏にも2度目のモニター募集を行う方針だ。
エビスマリンの寺井会長は、製品の認知度が高まれば「年に1万台は売れるのではないか」と、モニター調査第2弾の効果に期待している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d645d9c80424f8d90921702ce4ab59c08949abb6
※以下はエビスマリン社のHPから抜粋した説明図。
https://ebismarine.com/air.html
2024年3月14日12時30分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省筑後川河川事務所は、福岡県久留米市瀬ノ下地区の水天宮付近に、透明のアクリルパネル板を使った堤防(延長12メートル、高さ80センチ、厚さ3センチ)を試験的に設置した。
国が管理する河川の堤防では初使用で、13日に現地見学会があった。
筑後川の長門石橋と豆津橋の間の左岸約1・1キロは、堤防が低い場所だったため、かさ上げ工事などを進めていて、2025年度の完成を目指している。
大部分はコンクリート製の堤防だが、地域などと意見交換をする中で、水天宮の本殿付近の約55メートルは、景観や川の眺望を維持するために、透明の堤防を導入することになった。
水族館の水槽などに使われる素材で、コンクリート製と比べて強度は同等とされ、整備費は約2・7倍という。
試験設置を半年以上した上で、仕上げの方法などを決める。
https://mainichi.jp/articles/20240314/k00/00m/040/074000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。