2018年1月26日7時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
脱衣場や浴室に置いたストーブが火元となった建物火災が、2016年までの5年間に全国で124件あり、死者が4人出ていたことが、総務省消防庁のまとめで分かった。
冬場の入浴時に急激な温度差を和らげようと脱衣場にストーブを置く家庭が多いが、衣類やタオルなど燃えやすいものも多く、関係機関は注意を呼びかけている。
今月3日、長崎市で8歳と5歳の兄弟が死亡した火災も、浴室隣の脱衣場にあった電気ストーブが火元とみられる。
焼け跡からはスイッチが入った状態の焼損したストーブが見つかっており、近くの衣類などに引火した可能性が高いという。
長崎県警によると、市営住宅3階の一室約70m2を全焼。
兄弟と母親(31)の3人暮らしで、当時、兄弟は入浴中だった。
ストーブは、子供たちが入浴時に寒くないようにと母親がこの冬、購入したばかりだった。
子供たちがスイッチを入れたとみられ、室内にいた母親は「火災報知機で気がついたが、火の手が強く、助けられなかった」と話したという。
消防庁によると、12~16年の5年間の建物火災のうち、脱衣場や浴室のストーブが原因となった火災は計124件。
そのうち死者は4人、負傷者が44人出ている。
使われたストーブの種類別では、電気が79件と全体の6割を超え、石油が42件、まき・ガスが3件だった。
脱衣場には衣服やタオルなどの燃えやすいものが多く、製品評価技術基盤機構(NITE)の実験では、電気ストーブにタオルが触れてから約6分40秒後に発火が確認された。
担当者は、「火を使わない電気ストーブは危険性を感じにくいが、燃えやすいものが触れれば火事になりうる」と注意を呼びかけている。
厚労省研究班の調査によると、入浴中の事故死は年間約1万9000人に上り、気温が下がる12~2月の冬場に入浴中の急死は多発している。
背景の一つには、寒い脱衣場から浴槽に入ることで急激な温度変化にさらされ、血圧が急激に上下して失神や心筋梗塞などを起こす「ヒートショック」があるとみられる。
その予防策として、高齢者や子供がいる世帯を中心に、脱衣場や浴室を電気ストーブで暖めている家庭がある。
消費者庁は、暖房器具を使わない脱衣場や浴室の暖め方として、
▽シャワーから給湯した蒸気で浴室の温度を上げる
▽浴槽の湯が沸いたら十分かき混ぜて蒸気を立て
▽ふたを外しておく
などの方法も提案している。
出典
『建物火災 風呂周りストーブ火元 124件、死者4人』
https://mainichi.jp/articles/20180126/k00/00m/040/172000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。