2019年7月19日19時59分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ゼブラゾーン(導流帯)に保冷車を停車し死亡事故を誘発したなどとして、大阪府警住之江署は19日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)容疑で、大阪府岸和田市額原町、生花加工配送会社社員、仲山容疑者(男性、70歳)を逮捕した。
同署によると、仲山容疑者は当時勤務中で、「自分が責任を取りたくないという思いから通報を怠った」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は18日午後5時45分ごろ、大阪市住之江区南港東の市道で、保冷車を走行車線脇のゼブラゾーンに停車。
走行中のバイクを転倒させ、路上に投げ出された運転手の男性会社員(61)が隣を走っていたトレーラーにひかれて死亡する事故を誘発したが、そのまま逃げたとしている。
出典
『ゼブラゾーンに停車、死亡事故を誘発 容疑で70歳逮捕』
https://www.sankei.com/west/news/190719/wst1907190048-n1.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは今年7月1日にも、ゼブラゾーンがらみの事故を紹介している。
『[昔] 2018年11月16日 大阪市吹田市のトンネル入口でゼブラゾーンに駐車中のトレーラーにバイクが追突し運転していた女性が死亡した事故で、トレーラー運転手を異例の書類送検』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9781/
2019年7月18日18時45分にYAHOOニュース(北海道新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう18日午前、青森市で流雪溝の工事中、送水管が破裂し、周辺の住宅や車に大量の砂利やアスファルトなどが飛び散り、一時、騒然とした。
▼近所の人は…
「ガス管なのか水道管なのかわからないですけど、爆発したんですよ。砂煙があそこまで上がって映画見てるような感じで」
きょう18日午前10時すぎ、青森市中佃1丁目の市道で流雪溝の工事をしていたところ、地下3mに埋められていた送水管の接続部分が破裂した。
この事故で砂利やアスファルトの破片が20m以上飛び散り、近くの住宅や車の窓ガラスが割れる被害があった。
また、消防によると、通行していて砂利などがぶつかった車に乗っていた高齢の女性1人が病院へ運ばれたが、けがはなかったという。
現場は住宅街の一角で、突然の破裂事故に、一時、騒然とした。
▼運転中被害にあった女性は…
「工事の中からバンってなんか盛り上がって来たと思ったら、もう降りかぶってたという一瞬の出来事で、自分も車横に持っていかれるような感じだった」
この工事は1か月前から行われており、作業員4人が水の代わりに空気を注入して送水管の空気圧を測定していた時に破裂したという。
警察が破裂事故の原因を詳しく調べている。
出典
『送水管破裂 大量の砂利飛び散る』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190718-00000412-rab-l02
7月18日19時8分にNHK青森からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前10時すぎ、青森市中佃1丁目の市道で、道路の下を通っている雪をとかすための水を流す管を交換する作業をしていたところ、爆発が起きた。
この爆発で数mの範囲に石や土砂などが飛び散り、住宅の窓ガラスが割れたり車に傷がついたりするなどの被害が出た。
また、警察によると、現場近くを走行していた車の窓ガラスが割れ、乗っていた女性1人が病院に搬送されたが、けがはなかったという。
現場のすぐ目の前に住む62歳の女性は、「ガシャーンという音がして外に出たら、土ぼこりが舞い上がって、石が散乱していました」と話していた。
警察などによると、管の交換は、青森市から発注を受けた市内の建設会社が行っていて、当時は交換した新しい管に空気を流し、空気圧を測る作業をしていたということで、警察が爆発の詳しい原因を調べている。
現場は青森市立佃中学校から南西に300m離れた住宅街で、一時、付近の市道が通行止めとなった。
出典
『地中の管交換中に爆発 住宅被害』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20190718/6080005434.html
(ブログ者コメント)
〇新規に設置した管の気密試験を行っていた可能性が考えられる。
〇以下はNHKから放映されたタクシーのドラレコ映像。
〇以下は同じNHKの映像だが、管に破裂した様子は見られない。
接合部がスッポリ抜けたような感じだ。
2019年7月17日11時43分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡山県警察学校(岡山市北区)で昨年12月、訓練中に教官の男性警部補がサバイバルナイフで新人巡査だった男性を誤って刺したとして、業務上過失傷害罪で今年3月に略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けていたことが判明した。
刺された巡査は今年1月に依願退職した。
県警は翌2月、男性警部補を所属長訓戒処分にしたが、「発表する対象の事案ではない」として明らかにしていなかった。
県警などによると、昨年12月10日に凶器を持った犯人を1対1で取り押さえる訓練を実施した際、警部補が模造刀を持って犯人役を担当。
説得を受けて模造刀を手放した後にもみ合いになり、隠し持っていた本物のサバイバルナイフを出して元巡査の胸を2回刺し、うち1回は肺の一部に達した。
元巡査は数日間入院した。
サバイバルナイフは別の授業で使ったもので、訓練に使う予定はなかったが、男性警部補は県警の調べに対し、「緊張感を出すために本物のナイフを出した。刺すつもりはなく、寸前で止める予定だった」と説明しているという。
元巡査は6月に県を相手取って、慰謝料など550万円を求めて岡山地裁に提訴した。
県警監察課は、「県として誠実に対応していく」とコメントした。
出典
『岡山の警察学校教官、訓練中にナイフで巡査刺す 「緊張感出すために本物を」』
https://mainichi.jp/articles/20190717/k00/00m/040/059000c
7月17日10時54分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
訓練では本来、模造刀を使う運用だが、警部補は銃刀法違反を説明する別の授業で使った本物のナイフを持ち込んでいた。
元巡査側の主張では、模造刀をいったん置き、ナイフを持ち出したという。
県警は、警部補が「けがをさせるつもりはなかった」との趣旨の説明をしたとしているが、なぜ持ち込んだのかは明らかにしていない。
元巡査は1月、依願退職。
警部補は現在も県警に在籍している。
出典
『警察学校の教官、巡査刺す 訓練なのに本物のナイフ使う』
https://digital.asahi.com/articles/ASM7K32FGM7KPPZB00C.html?rm=342
7月17日10時24分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ナイフの刃の部分には、カバーのようなものが付けられていた。
出典
『警察学校教官が誤ってナイフで巡査刺す 訓練中』
https://www.sankei.com/affairs/news/190717/afr1907170005-n1.html
(2019年7月26日 修正1;追記)
2019年7月25日13時40分に毎日新聞から、元巡査は刺した警部補が逮捕されないことに怒っており、県に損害賠償を求め提訴したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元巡査の男性(19)が毎日新聞の取材に応じ、「何も知らないまま刺された。一般人なら逮捕されるのに、(警部補は)なぜ逮捕されないのか」と、県警の対応の甘さに怒りをあらわにした。
元巡査は県(県警)を相手取り、慰謝料など550万円の損害賠償を求めて岡山地裁に提訴しており、26日に初弁論が開かれる。
元巡査は、高校卒業後の昨年4月、警察学校に入り、警察官の道へ。
昨年7月の西日本豪雨で大きな被害を受けた同県倉敷市真備町地区で人々を助ける機動隊員を見て、「柔道で鍛えた体力を生かして機動隊員になり、人を助けたい」と夢を描いていた。
訴えなどによると、訓練は昨年12月10日に実施。
模造刀を持って暴れる犯人を説得し、捨てさせる想定だった。
元巡査が、犯人役の警部補に刃物を捨てるよう呼びかけると、一旦応じたが、直後に警部補は腰に隠し持っていた本物のサバイバルナイフを取り出して元巡査に突進し、胸を2回刺したという。
元巡査は、何が起こったか分からないまま、病院に運ばれた。
刺し傷は肺に達し、入院したが、3日後に退院。
翌日に警察学校に復帰すると、警部補はいつも通り学校にいたという。
元巡査は不信感が募り、精神的にも落ち込んだ。
今年1月に退職、県警に被害届を提出した。
県警によると、警部補は「緊張感を出すためだった」と理由を語ったというが、元巡査が県警から理由を聞かされたのは退職後だった。
男性は、その後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、「嫌がらせされるかも」との不安から、県外に引っ越すつもりだという。
警部補は業務上過失傷害罪で4月に罰金50万円の略式命令を受けた。
また、県警は2月、警部補を所属長訓戒としたが、7月に報道陣の取材を受けるまで公表していなかった。
【ジャーナリストの大谷昭宏氏の話】
「これは本物だぞ」といって緊張感を出すのはまだ分かるが、いきなり刺しておいて、それが本物だったというのでは、「緊張感を出すため」という理由は通らない。
極めて悪質な事案である可能性があり、県警が公表しなかったのは隠蔽と言われても仕方がない。
警部補は50万円の罰金が確定したのに、懲戒免職にならないのもおかしい。
出典
『なぜ逮捕されないのか」訓練中、警部補に刺された元巡査が怒り 賠償提訴、岡山地裁で第1回弁論へ』
https://mainichi.jp/articles/20190725/k00/00m/040/091000c
(2010年2月6日 修正2 ;追記)
2020年2月5日11時8分に読売新聞から、和解が成立したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県に慰謝料など550万円を求めた訴訟が岡山地裁であり、県が解決金200万円を支払うことで和解した。
1月21日付。
解決金はすでに支払われた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200205-OYT1T50120/
2019年7月17日21時20分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後5時ごろ、四日市市日永東の三菱ガス化学四日市工場で大きな爆発音がしたと、消防などに相次いで通報が寄せられた。
爆発したのは合成樹脂を製造するプラントに設けられたタンクの一つで、駆けつけた消防が消火活動を行い、爆発にともなって周辺でくすぶっていた火をまもなく消し止めた。
工場によると、この爆発でプラントに隣接する工場内の建物の外壁が大きく壊れたほか、近くの工場でも窓ガラスの割れる被害が出ているという。
消防によると、この爆発に伴うけが人はいないということで、警察と消防が詳しい原因を調べている。
爆発事故を受けて三菱ガス化学四日市工場は、17日夜に記者会見した。
岩井工場長は、「近隣の皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ない」と陳謝したうえで、この事故による有毒ガスなどの漏えいはないと説明した。
そのうえで、警察と消防による現場検証に協力し、爆発事故の原因を調べるとともに、再発防止に努める考えを示した。
工場によると、爆発が起きたタンクには、自動車や精密機器の部品などを作るのに使われる合成樹脂の材料となる粉末が一時的に貯蔵されていて、この粉末は可燃物に指定されていたという。
出典
『三重 四日市の工場で爆発音 合成樹脂製造プラントが一部破損』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190717/k10011996051000.html
7月17日19時2分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、爆発があったのは合成樹脂を製造するプラント。
材料を乾燥させる工程の機械で爆発が起こり、壁が一部壊れた。
この機械に不具合があったとみられるという。
出典
『四日市のプラントで爆発 壁が一部破損、けが人情報なし』
https://www.asahi.com/articles/ASM7K61QXM7KONFB024.html
7月18日19時27分にNHK三重からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発のあったタンクは、自動車部品などを作るのに使う合成樹脂の材料の粉末を一時的に貯蔵するためのもので、爆発が起きたのは粉末をタンクの中に入れ始めた直後だったという。
粉末は可燃物に指定されているということで、警察によると、工場側は調べに対し、タンクの中で舞った粉末に一瞬で火が着く「粉じん爆発が起きた可能性がある」と説明しているという。
出典
『タンクの中で粉じん爆発の可能性』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20190718/3070001797.html
7月18日付で同社からは、下記趣旨のニュースリリースがネット配信されていた。
ポリアセタール樹脂製造プラントにおいて、粉体ポリアセタール樹脂(指定可燃物)の中間保管ミキサーで爆発、内部での火災が発生した。
午後4時57分頃 爆発発災
午後6時00分頃 中間保管ミキサー内で火炎を確認し、直ちに消火。
出典
『四日市工場における爆発・火災事故について』
https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2019/post-173.html
2019年7月18日18時12分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市は18日、厚別区の厚別公園競技場内で、維持管理用の作業車両と市内の高校1年の女性が衝突し、生徒は右脚太ももを打撲するけがを負ったと発表した。
命に別条はない。
公園を管理する公益財団法人札幌市公園緑化協会によると、事故は16日午後5時半ごろ発生。
競技場内の草刈り作業を終えた協会の臨時職員(65歳)が倉庫に戻る際、本来通行すべきでない競技用走路のスタート地点から6m付近を走行。
ダッシュの練習をしていた生徒が車両に気づかず、ぶつかった。
協会は、「ご本人やご家族、市民におわびしたい。今後、作業車両が競技場内を横断する場合は利用者が少ない場所を通り、安全確保のため誘導員を配置する」と話す。
出典
『厚別競技場の作業車両と衝突、練習の女子高生けが』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/326464/
7月18日18時35分にNHK北海道からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後5時半ごろ、札幌市厚別区上野幌の厚別公園競技場で、高校1年生の女子生徒が陸上競技のトラックでスタートダッシュの練習をしていたところ、突然、芝を運搬する車両が前を横切り、そのままぶつかった。
競技場によると、この事故で高校生は右足に全治1か月から2か月のけがを負ったという。
競技場の管理者によると、芝を運搬する車両がトラックを横切る場合には、陸上競技のスタート地点から100mほど離れた場所を通る決まりになっているが、事故が起きたのは6mほどの場所だったという。
管理者は、「安全確認と声かけが不十分なまま車両が横断を始めたことが事故の原因とみられる」とし、今後は、誘導員を配置するなどの再発防止策をとるとしている。
出典
『競技場で車両ぶつかり高校生けが』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190718/7000011950.html
(ブログ者コメント)
管理者は、臨時職員に対し、100m離れた場所を通るなどの決まり事を教えていたのだろうか?
そういった、事故の本質原因という観点から上記2報道の再発防止策をみると、なにか隔靴掻痒の感じがする。
2019年7月16日19時7分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日、東かがわ市にあるきのこの生産工場で、作業をしていた61歳の従業員の女性が機械に体を挟まれ、死亡した。
事故があったのは、きのこを生産している会社「ホクト」の東かがわ市大内にある生産拠点「香川きのこセンター」の第1工場で、16日午前10時すぎ、会社の男性から「従業員が機械にはさまれた」という通報が消防にあった。
この事故で、工場の従業員で徳島県吉野川市に住む川野さん(61)が作業用の機械に体を挟まれ、病院に運ばれたが、およそ8時間後に死亡した。
警察の調べによると、川野さんは当時1人で、きのこを栽培しているケースの枠から、商品になる部分を切り取ったあとの残りを上下に動く機械で押し出す作業をしていたという。
この機械は、きのこの残りかすが詰まるなどして動かなくなるとケースを置いている台が下がる仕組みだが、警察の調べによると、機械が動かなくなったため、川野さんが台に身を乗り出して調べていたところ機械が動き出し、台が上にあがって体を挟まれたとみられている。
警察では、事故の原因や作業の進め方に問題がなかったかについて調べることにしている。
出典
『きのこ工場で機械に挟まれ死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190716/8030004124.html
2019年7月16日12時35分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時ごろ、大館市二井田にある医療機器メーカー「ニプロ」の工場内で、男性作業員が2種類の薬品をかき混ぜる作業をしていたところ、薬品から火が出た。
そして、かけつけた50代の男性作業員が自分の帽子をたたきつけて火を消そうとしたところ、服に燃え移ったという。
この事故で、男性作業員3人が病院に搬送され、このうち、服に火が燃え移った作業員が全身に、薬品をかき混ぜていていた作業員が両手に、やけどをしているという。
また、別の部屋にいた男性作業員が手にしびれを訴えていて、病院に搬送される時は3人とも意識はあったという。
警察や会社が事故のくわしい状況を調べている。
「ニプロ」は大阪に本社があり、会社によると、大館市の工場は昭和56年に操業を始め、現在、1600人余りが働いているという。
出典
『工場で薬品から出火 3人搬送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190716/6010004285.html
7月16日19時21分に日テレNEWS24からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時ごろ、作業員2人がビーカーで薬品を混ぜる実験中に、可燃性の液体ヘキサンから火が出た。
ほかの作業員が帽子であおぎ消そうとしたところ、ヘキサンが爆発したという。
火を消そうとした50代の男性作業員が全身にやけどをしたほか、薬品を混ぜていた30代の男性作業員1人が両手にやけどをした。
別の部屋にいた女性従業員1人も煙を吸い、あわせて3人が病院に運ばれた。
3人とも命に別条はないという。
警察は、会社の薬品の扱いに問題がなかったか、詳しい状況を調べることにしている。
出典
『薬品から火が出て…3人が救急搬送』
http://www.news24.jp/nnn/news16232467.html
7月16日18時10分にNHK秋田からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ニプロ大館工場によると、火が出たとき、注射器の針先などに使われる潤滑油を作っていたということで、NHKの取材に対し、「化学溶剤を扱う際は細心の注意を払うよう、改めて従業員の教育を徹底していく」とコメントしている。
出典
『工場で薬品から火 2人やけど』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190716/6010004289.html
2019年7月15日12時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エアコン清掃時に洗浄剤が十分に洗い流されなかったために「化学物質過敏症」を発症したとして、東京都内の女性が清掃業者に約1600万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁が女性の主張を認め、約1300万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
エアコンの清掃ミスと化学物質過敏症との因果関係が認められるのは珍しいという。
提訴から約4年。
女性はめまいや食欲不振などに苦しみながら裁判を闘い、業者側の控訴はなく、勝訴が確定した。
「原因が分からず、泣き寝入りせざるを得なかった人たちもいる。判決が参考になれば」と語る。
【猫もくしゃみを繰り返す】
「薬くさい臭いが充満して、むせて気持ち悪くなったんです」。
女性が自宅1階にあるエアコンから漂う刺激臭に気がついたのは2012年夏。
業者に清掃を頼んだ直後だった。
女性によると、業者はエアコンの前面カバーと送風機などを業務用のアルカリ洗浄剤などで洗浄した。
清掃後にエアコンを稼働させると、目のかすみなどを感じるようになった。
飼い猫もせきやくしゃみを繰り返し、自身の体をなめた後に嘔吐するようにもなったという。
エアコンを使う際、窓を開けて換気するなどの対策を取っても、臭いや体調不良は改善しない。
畳や壁からもエアコンと同じような臭いを感じるようになり、頭痛や吐き気、動悸は治まらず、エアコンのない2階で暮らさざるを得なくなった。
症状はさらに悪化して自宅で暮らすことが難しくなり、一時的に転居して壁や畳を入れ替えた。
体調に異変を感じてから、女性は近所の病院に通ったものの、原因が特定できなかった。
その後、相談していた弁護士のアドバイスで専門医を受診したところ、化学物質過敏症との診断を受けた。
別の2つの病院でも同じ診断だった。
「体調が悪くなったのは、エアコン洗浄の影響に間違いない」。
女性は何が起きていたのかを調べようと、民間の調査機関に自費で鑑定を依頼した。
エアコン近くの空気や壁などを調べてもらったところ、厚労省が定めた総揮発性有機化合物の暫定目標値の約9倍にあたる数値が検出された。
獣医に依頼して飼い猫から採取した唾液でも、pH10弱のアルカリ性が確認された。
「アルカリ性の洗浄液を使ったエアコン洗浄の影響だ」と確信した。
【洗浄剤 十分に洗い流さなかった過失認める】
女性は15年、清掃業者らに慰謝料などの支払いを求めて、東京地裁に提訴した。
①業者に過失があるか
②女性の症状との因果関係があるか
が争われたが、地裁はほぼ、女性の主張を認めた。
判決は、まず、
▽使用した洗浄液が人体に有害な化学物質を含むことは、一般的に知られていた
▽十分に洗浄しないと空気中に拡散することは、認識していた
▽化学物質過敏症は、空気中の有害な物質に解毒能力を超えて暴露されることで発症すると考えられていた
ことを前提に、「洗浄剤を十分に洗い流さなければ残留物が空気中に拡散し、化学物質過敏症を発症することを予見できた」として、洗浄部分が中性に戻るまで十分に洗い流す注意義務があったと認定した。
その上で、
①女性が清掃後から化学物質過敏症の症状を発症した
②エアコンの排水がpH10弱のアルカリ性を記録した
③アルカリ性物質は木部の変色をうながす特性があり、エアコンがあった場所に近い柱や鴨居ほど色が濃くなっていた
④エアコン近くで稼働していた空気洗浄機のフィルターから洗浄剤に由来する物質が検出された
と認め、業者が「十分に洗い流さなかった過失がある」と認定した。
業者側は、「女性は喫煙習慣などでエアコン清掃前から既に体調を崩していた」などと主張したものの、判決は、「清掃前に花粉症と腰痛以外の持病はなく、清掃後に症状が出て悪化した」と認定。
「洗浄剤を十分に洗い流さなかった過失が原因で同病を発症した」と結論づけた。
【勝訴を勝ち取り「ほっとした」 】
判決を聞いた女性は、「ほっとした。感無量です」と胸をなで下ろす。
現在、症状は一時期よりは改善したが、外出時には常にマスクを着ける。
柔軟剤など、化学物質を含んだ香りをかぐとめまいがして倒れることもあるため、人混みは極力避け、タクシーに乗る際は冬でも窓を全開にしてもらう。
呼吸が苦しくなることもあるため、長時間の移動時は携帯用酸素が欠かせない。
完治は望めず、治療法もない。
新幹線や飛行機に乗れないため、長距離の移動は難しい。
「猫と一緒に死んでしまおうか」と考えたこともある。
訴訟に踏み切ったのは、同じ病気で苦しむ人たちの役に立ちたいという思いがあったからだ。
女性は、「ハウスクリーニングなどで体調が悪くなり、化学物質過敏症を発症しても、症状や原因が特定されず、泣き寝入りしている人は少なくないはず。そうした人たちのためにも、裁判所がエアコン洗浄と病気との因果関係を認めてくれて、本当に良かった」と語った。
【専門家「香り強いものは避けるべきだ」 】
化学物質過敏症は、どのような病気なのか。
これまでに3000人の患者を診察してきた「ふくずみアレルギー科」の吹角院長によると、短期間に大量の化学物質に暴露するか、低濃度で持続的に暴露することによって発症する。
発症後は、微量の化学物質でも症状が出るようになる。
主な症状は頭痛、筋肉痛、疲労や倦怠感、関節痛。
このほか、集中力や思考力低下、不眠や感覚異常なども起こる。
女性の発症者は男性の3倍に上り、30~50代が多い。
どの化学物質に症状が出るかは人によるものの、最初は一つの化学物質に反応し、徐々に反応する物質が増えていくケースが多いという。
予防策として、吹角院長は、
①においの強い物質
②虫を殺す物質
③草を枯らす物質
④有機溶剤
⑤排ガスなど燃焼後の物質
といったものを、できる限り吸わないようにすることを提言している。
また、「五感は寝ている時に休めることが必要。においの強い洗剤や柔軟剤を使った衣類や寝具で寝ないなど、香りの強いものはできる限り避けるべきだ」と呼び掛けている。
出典
『エアコン清掃で化学物質過敏症 勝訴した女性の思いは』
https://mainichi.jp/articles/20190712/k00/00m/040/407000c アカスミ
2019年7月16日12時25分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後10時半ごろ、仙台市宮城野区港5丁目のJXTGエネルギー仙台製油所で、作業員から「塩酸が漏れている」と消防に通報があった。
消防が特殊車両などを出してタンクから塩酸を抜き、敷地の外への流出を防いだという。
この事故でけがをした人はいなかった。
製油所によると、塩酸が漏れたのは計量槽とよばれるタンクのノズル付近からで、このタンクには約2000ℓほどの塩酸が保管できるという。
製油所では、石油を作る過程で塩酸を使っていたということで、漏れた塩酸の量や原因について調査している。
出典
『仙台の製油所で塩酸漏れる けが人なし』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00000003-tbcv-l04
7月16日12時40分にFNN PRIME(仙台放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後10時30分ごろ、作業員から「タンクから塩酸が漏れている」と119番通報があった。
消防などが特殊災害対応車など31台を出動させ、遠隔操作でタンクから塩酸を抜いたり、余分に水を生成して塩酸を使い切るなどして外部への流出を防いだ。
タンクのまわりにはコンクリート製の壁があり、消防によると、この付近の塩酸値に異常はなく、けがをした人はいなかった。
この製油所では、石油を生成する過程で純度の高い水が必要なため、塩酸を使用していたという。
出典
『宮城野区港の製油所で塩酸が漏れる事故 付近の塩酸値に異常はなし』
https://www.fnn.jp/posts/2019071600000005OX
7月17日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前10時半ごろ、仙台市宮城野区にある石油元売り大手「JXTGエネルギー」の仙台製油所で塩酸が漏れ出したと、巡回中の社員から119番があった。
同社によると、ボイラーで使う純水を作る装置に付いているタンクから塩酸が漏れた。
漏れた分を水で中和したため、周辺への影響はないという。
出典
『製油所で塩酸漏れ、周囲への影響なし』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201907/20190717_13016.html
2019年7月14日14時20分にNHK栃木から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日、栃木県日光市の電子部品などをつくる工場で清掃作業をしていた男性が、作業に使う機械に給油するためガソリンの缶を開けたところ、突然火が出て男性に燃え移り、男性は全身にやけどを負って死亡した。
警察によると、13日午前10時半すぎ、栃木県日光市清滝の電子部品などをつくる工場で、清掃作業をしていた埼玉県上尾市の男性会社員(46)が、作業に使っていた高圧洗浄機に給油するためにガソリンが入った缶を開けたところ、気化したガソリンに引火して男性に燃え移ったという。
男性は全身にやけどを負って、ヘリコプターで栃木県壬生町の病院に運ばれたが、13日午後8時に死亡した。
警察によると、ガソリンの缶のふたを開ける際には、吹き出すのを避けるために、缶のバルブを先に開けて中の圧力を下げることになっているということで、警察は取り扱いが適切だったのかなど、詳しい状況を調べている。
出典
『作業中ガソリン引火 1人死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20190714/1090004733.html
キーワード;静電気?
2019年7月12日14時14分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良県の生駒山にある遊園地で新たな遊び場が今月上旬にプレオープンした際、一部がトンネル状になっている滑り台で子ども15人が頭をぶつけて軽いけがをしていたことがわかった。
運営する近鉄は、この滑り台などの使用を中止したうえで、遊び場自体は13日にオープンすることにしている。
生駒山にある生駒山上遊園地では、広さおよそ1万m2の敷地に22種類の遊具を集めた有料の遊び場が新たに設けられた。
遊園地を運営する近鉄によると、今月6日と7日にプレオープンした際、「チューブスライド」と呼ばれる、一部がトンネル状になった滑り台で遊んでいた5歳から10歳の子ども15人が、ステンレス製の天井部分に頭をぶつけて軽いけがをしたという。
滑り台は全長が25m、高低差が10mで、滑っている途中に体が浮き上がってぶつかったとみられている。
また、寝そべって滑るよう十分な説明がされず、上半身を起こしてぶつかった可能性もあるという。
今月8日には、別の滑り台でも、従業員の女性が試験的に滑った際に右足がひっかかり、足首を骨折した。
近鉄は2つの滑り台について対策を検討していて、安全性が確認できるまで使用を中止した。
遊び場自体は、13日、予定どおりオープンすることにしている。
近鉄は、「このような事態をまねき、おわび申し上げます。事故の情報を組織として把握するまでに時間がかかったのに加え、公表も遅れてしまった」と話している。
出典
『生駒山滑り台で子ども15人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20190712/2050002592.html
7月12日11時16分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がチューブスライドの全景写真付きでネット配信されていた。
近鉄によると、滑り台などは新設の屋外遊び場「PLAY PEAK ITADAKI」(プレイピークイタダキ)にあり、教育玩具の輸入・販売会社「B社」(東京都渋谷区)が設計・監修。
大型遊具22種類が設置されている。
13日にオープン予定で、6、7日は事前イベントとして、抽選で親子ら計約3500人が招待された。
全長25m、高低差10mの「チューブスライド」を子どもらが滑った際、途中で平坦になる部分で体が浮き、チューブ上部で頭を打ったり、擦り傷ができたりした。
いずれも軽傷で、園内の救護施設で手当てを受けた。
別の滑り台(全長11m、高低差6m)でも8日、試しに滑った女性従業員が、立てていたひざを踏ん張った際に足首を骨折した。
出典
『新型の大型滑り台、招待された子どもら15人けが 奈良』
https://www.asahi.com/articles/ASM7D3C9NM7DPTIL009.html
7月12日9時55分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもらは滑走中に上部に頭をぶつけ、たんこぶや擦り傷ができた。
スピードが出すぎて、体が浮き上がるなどしたことが原因とみられる。
滑り台は、本来は、寝そべった状態で遊ぶ想定で設計されているが、周知が不十分で、座った状態のまま滑った可能性があるという。
出典
『スピード出すぎる滑り台、15人がけが…オープン前に使用禁止』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190712-OYT1T50171/
(ブログ者コメント)
以下は、今回事故が起きたチューブスライドを上から覗き込んでいるNHK映像。(チューブスライドの全景は朝日新聞掲載写真参照)
以下は、8日に事故が起きた別の滑り台のNHK映像。
2019年7月12日17時58分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前10時半ごろ、宿毛市小筑紫町の砂防ダムの工事現場で、土佐清水市の建設作業員の男性(29)の頭に、資材を運ぶために使われていた鉄製の滑車が落下した。
男性は宿毛市内の病院に運ばれ、手当てを受けたが死亡した。
当時、現場では資材を運ぶケーブルや滑車を撤去する作業をしていたということで、滑車はおよそ100kgの重さがあったという。
警察が事故の詳しい状況を調べている。
『砂防ダム工事現場で男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20190712/8010005611.html
2019年7月11日22時21分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
函館地方気象台は11日、風向風速計の不具合で正しい観測ができていなかったとして、今月3日まで約10カ月分の風向の観測記録が無くなったと発表した。
札幌管区気象台によると、計器の不具合で記録が無くなるのは極めて異例。
記録が無くなったのは、同気象台(函館市美原)が観測した2018年8月22日から19年7月3日までの風向データ。
札幌管区気象台職員が今月1日、函館地方気象台の風向風速計を点検するため、函館空港(同市高松町)の観測記録と照合したところ、風向きが数10°ずれているのを発見。
計器を詳しく調べたところ、風向を調べる装置を固定するネジが緩んでおり、正しく計測されていないことが分かった。
3日に新たな計器に交換し、現在は正常に計測しているという。
函館地方気象台によると、風向風速計は半年に1回点検しているが、今回の不具合には気付かなかったという。
同気象台は、「利用者にご迷惑をおかけし、申し訳ありません」としている。
出典
『風向計のネジ緩み10カ月分の観測記録抹消 函館地方気象台』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/324420/
7月11日21時17分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
函館地方気象台(北海道函館市)は11日、庁舎屋上に設置していた風向風速計に不具合があり、約1年1カ月にわたって風向きを正確に観測できていなかったと明らかにした。
この風向風速計を設置した昨年8月22日午後2時50分から今月3日午前10時までのデータを取り消し、「欠測」とする。
今月3日、気象台と函館空港の滑走路に設置されている風向風速計の長期データを比較する作業をしていたところ、不自然な差異が見つかり、判明した。
正確な値との差は、最大で45°程度だったとみられる。
気象台は、計器内部の風向センサーのねじが緩んでいたことが原因とみている。
風向風速計を交換し、3日午後2時から正常に戻った。
(共同)
出典
『函館の風向きデータ、1年以上間違い センサーねじ緩んでいた』
https://mainichi.jp/articles/20190711/k00/00m/040/227000c
(ブログ者コメント)
この計器を設置した、その日からのデータを取り消した点から考えると、計器設置時のネジ締め付け不足が原因かもしれない。
2019年7月11日10時34分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
物に触れた際の「しっとり」という感覚について、山形大工学部の野々村美宗(よしむね)教授(50)らが物理的な仕組みを解き明かし、研究成果をまとめた論文が10日、英国の科学雑誌に掲載された。
水分量が“肝”とされてきたが、ポイントは「摩擦力」。
野々村教授によると、「最初に一気に高まり、すぐに下がる力学的な刺激が、しっとり感の『ある、なし』につながる」という。
「しっとり感」について、辞書では、「適度に水分を含んでいる様」などとされている。
水分を含まない粉末や布に触れた時でも、「しっとり」を使う場合があり、一般的な表現として定着しているが、実際には「どんなメカニズムで喚起される感覚なのか分からなかった」(野々村教授)という。
野々村教授ら研究グループは、人が物質に触れた時の動きを模した独自の摩擦評価装置を開発し、指先に加わる力学的刺激を計測した。
その結果、物に触れた瞬間に感じる大きな摩擦力と、その刺激が一気に下がり、抵抗が小さくなる落差のある感覚の組み合わせが、「しっとり感」となって脳に伝わることを突き止めた。
物質の素材や組織の構成などによって、感覚の「ある、なし」は決まるという。
野々村教授は、「こうした感覚は日本人独特で、英語などには同様の言葉がない」と指摘し、「海外の化粧品業界では、日本に倣い、この概念を商品開発に取り入れる動きが広まっている」と話す。
論文は英語表記で、「しっとり」は「shittori」と表現した。
今回の研究で、「もっと、しっとりした」や「しっとりを抑えた」などの要素を反映した商品を開発する場合、明確な尺度で表現する道筋が開けたという。
感覚を数値化するなどし、化粧品や着心地がいい衣類、高級感がある自動車のインテリアなど、幅広い商品に応用が期待される。
野々村教授は、「今後は、『ぬくもり感』や『さらさら感』などのメカニズムを解明していきたい」と意気込んでいる。
出典
『「しっとり感」の仕組み解明 山形大・野々村教授ら、水分量よりも…「摩擦」急降下が鍵』
http://yamagata-np.jp/news/201907/11/kj_2019071100231.php
2019年7月12日に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前10時25分頃、JR長崎線浦上~現川(うつつがわ)間の長崎トンネル(全長約6km、長崎市)内で、長崎発博多行き特急「かもめ16号」(6両編成)が異音を感知したため、緊急停止した。
乗務員らが確認したところ、トンネルの真上で掘削工事を行っていた機材が天井部を突き抜け、先頭車両の左側面などにぶつかったことが判明した。
乗客約150人にけがはなかった。
JR九州などによると、ぶつかったのは棒状の金属製掘削機材で、10数m上の地上から伸びていた。
トンネルの天井には直径15cmの穴が開いており、先頭車両以外にも損傷した車両があるという。
掘削工事は鉄道・運輸機構が発注。
現場周辺では、九州新幹線長崎(西九州)ルート関連の建設工事に伴って一部の井戸で水が減っており、対策として、井戸の試掘を行っていた。
車両と接触した後、掘削機材を引き上げたという。
機構側も施工業者も、図面上、掘削場所はトンネルにかからないという認識だったといい、同機構は、「一歩間違えば大事故につながる可能性があり、深刻に受け止めている。原因究明を徹底的に行い、再発防止のための対策を検討して安全な施工に努める」とのコメントを出した。
JR九州は事故の約2時間後、車両を現川駅に移動させ、用意したバスで乗客を運んだ。
穴をふさぐなどの応急措置を行い、約5時間45分後に、順次、運転を再開した。
この事故の影響で、特急・普通列車の計39本が運休するなどし、約6000人に影響が出た。
出典
『「一歩間違えば大事故」トンネル上で掘削工事、機材突き抜け特急損傷』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190711-OYT1T50255/
7月12日18時3分にNHK長崎からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
掘削は、九州新幹線・長崎ルートの建設工事を行っている鉄道・運輸機構が、新幹線工事の影響による地元の渇水対策として、水源を探す目的で今月2日から続けていた。
11日は、地上からおよそ14m掘り進めたところで、地下13mのところにあるトンネルの天井を突き抜け、掘削機の直径14cmの金属製のパイプが特急列車に接触したとみられるという。
鉄道・運輸機構によると、予定地の下にトンネルが記載されていなかったことがわかった。
JR九州によると、鉄道の敷地に近い場所で工事を行う場合は、事前の連絡や協議を行うことになっているが、今回、鉄道・運輸機構から事前の連絡などはなかった。
一方、鉄道・運輸機構は、「図面上はトンネルが下にあるとは認識していなかったため、JR九州側には連絡はしていない」と話していて、詳しいいきさつを調べている。
出典
『掘削の図面にトンネル記載されず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190712/5030004456.html
7月13日1時34分にNHK長崎からは、間違った地図を使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
掘削作業を発注した鉄道・運輸機構が作成した図面は、トンネルの位置が間違って記載されている国土地理院の地図と酷似しており、この地図が使われていた可能性があることが国交省への取材でわかった。
国土地理院の地図では、掘削現場はトンネルからおよそ80m離れていることになっているが、JR九州の資料では、作業現場はトンネルの真上に位置していたという。
鉄道・運輸機構がJRにトンネルの位置などの情報を確認していなかったとして、国交省は詳しい調査を指示した。
【国土地理院の地図 「掘削には適さず」】
国土地理院の地図は、民間の会社が作る地図の基になったり、自治体も公式の地図として採用したりしている。
国土地理院によると、今回トラブルが起きたトンネルは2万5000分の1の縮尺で記載され、昭和48年に現在の位置に記載されて以降、更新されていないという。
通常、2万5000分の1の地図は、誤差を17.5m以内に抑えるように作成しているということだが、トラブルのあったトンネルは、実際よりおよそ80m北側に記載されていた。
原因について国土地理院は、通常、トンネルの位置を記載する際は、施設管理者から資料などの提供を受けるということだが、このケースについては当時の記録は残っておらず、具体的な経緯はわからないとしている。
そのうえで、「大きな誤差が許されないボーリング調査を行う際に、地理院の地図を使うのは適切ではないと考えている。より詳細な図面を使用してほしい」としています。
国土地理院は今回のケースについて、地図の間違いが確認された場合には修正するとしている。
【地図で離れていると、鉄道会社に確認せず】
鉄道関係者によると、国土地理院の地図は、ボーリング調査を行う際、業界ではよく使われているという。
ボーリング調査を行う場合、国土地理院の地図で、近接する場所に鉄道のトンネルなどの構造物の有無を確認し、もし近くにあった場合は、JRなどの管理者に問い合わせることにしているという。
そして、必要があれば、鉄道会社などから詳細なトンネルの位置や図面などを取り寄せたりするという。
ただ、今回のように、ボーリング調査の地点と地図上の路線図が100m近く離れている場合は、管理者に問い合わせることはほとんどせず、そのまま工事を発注することが多いという。
【鉄道・運輸機構 「原因調査中」】
鉄道・運輸機構九州新幹線建設局は、作成した図面と実際のトンネルの位置がずれていたことについて、「図面を作成した経緯やずれた原因などはいずれも調査中で、コメントできない」としている。
出典
『間違った国土地理院の地図使用か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190713/5030004460.html
(2019年7月26日 修正1 ;追記)
2019年7月25日10時49分に長崎新聞から、原因と再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事発注元の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は24日、工事図面上のトンネル位置が実際と約80mずれて記載されていたことなどが原因だったと公表した。
図面作成の過程では、国土地理院が発行した誤記載の地形図が使用されたと判明した。
機構は同日、国交省やJR九州に原因を報告した。
機構は事故の再発防止策として、地下構造物の近接工事の際は、距離にかかわらず、施設管理者への確認を事前に行うなどとした。
出典
『特急かもめ損傷 図面のトンネル80メートルずれ 誤記載地形図使用 JRに確認せず』
https://this.kiji.is/526939273313977441?c=39546741839462401
2019年7月12日3時1分に大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大(大分市旦野原)の大規模停電で、同大は11日、「ケーブルの不具合による漏電が原因」との見方を明らかにした。
午後11時半現在、復旧のめどは立っておらず、12日の授業を実施するかどうかは決まっていない。
11日に周辺の約5000世帯で起きた一時的な停電も、同大の停電が影響したとみられる。
県庁で会見した桑田理事は、「皆さまに迷惑を掛け、おわびする。原因究明を進め、早期復旧に努めたい」と話した。
同大によると、11日午前7時半ごろ、学生寮を除く旦野原キャンパスの全施設が一斉に停電した。
九州電力の送電線から電気を引き込む高圧ケーブル(長さ約600m)の一部が不具合で漏電し、安全装置が作動した可能性が高いという。
ケーブルは2008年3月に設置。
年1回、点検をしていた。
今年5月の点検で「漏電の疑いがある」と指摘され、今月21日に接続部分の交換作業を予定していた。
同キャンパスは照明やエアコンが使えず、2限目以降を休講にした。
理工学部は、研究に使う薬品や細胞片を保冷する設備があるため、仮設の電源装置を運び込んで対応。
「影響はなかった」という。
学生や教職員が熱中症になるなどの被害は確認されていない。
同キャンパスの停電から約1時間45分後には、近くの鴛野、旦野原、宮崎などの4936世帯が数分間停電。
信号も一部消えた。
同大施設企画課は、「ほぼ同時刻に(学内で)電気を再び入れるための設備を操作していた。関連性が高いとみて調べている」と説明した。
授業の再開は、復旧のめどが決まり次第、メールやツイッターなどで学生に知らせる。
医学部などがある挾間キャンパス(由布市挾間町医大ケ丘)に影響はなく、12日も通常通り授業を実施する。
出典
『「ケーブル漏電が原因」 周辺5千世帯にも影響か 大分大停電』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/07/12/JD0058266889
7月11日19時52分にFNN PRIME(テレビ大分)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前11時前、大分大学の旦野原キャンパスにある生協は灯りが消え、店内は暗くなっていた。
九州電力によると、11日午前9時過ぎに、大分市の旦野原や寒田地区などのおよそ5000世帯で停電が発生した。
九電によると、3分後に復旧したということだが、大分大学では午後6時現在も停電が続いている。
11日は授業が休講となったほか、生協やコンビニが営業を取りやめた。
大学によると、大学の停電は午前7時半ごろに発生し、敷地外から電力を引き込むためのケーブルが漏電したことが原因と見られるという。
また、大学が作業を行い、午前9時過ぎに電力を復旧させようとしたところ、周辺の地域の停電が発生したという。
大学の復旧の見込みは立っておらず、12日に授業を再開するかどうかについても未定だという。
出典
『大分大学で停電続く 復旧のめど立たず 大分・大分市』
https://www.fnn.jp/posts/1207TOS
7月12日15時30分に大分合同新聞からは、仮復旧したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大の大規模停電は、発生から約18時間後の12日午前1時20分に解消した。
不具合のあったケーブルの一部を取り換える仮復旧作業が完了した。
旦野原キャンパスは平常通り授業を再開した。
同大によると、九州電力の送電線から電気を引き込む高圧ケーブル(約600m)のうち、300mを取り換えた。
年度内をめどに、全てのケーブルを交換する本格工事をする予定。
同大の担当者は、「現段階で、停電による人的、物的な被害は確認されていない。根本的な原因はまだ分かっていないが、無事に復旧して良かった」と話した。
周辺の約5000世帯で起きた一時的な停電については、九州電力などと連携し、原因究明を進めている。
周辺住民には、自治会を通じて状況を説明する方針。
出典
『大分大の停電、18時間後解消 授業を再開』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/07/12/123852235
2019年7月10日21時43分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後3時ごろ、除染廃棄物を保管する飯舘村の仮置き場の作業員から、「仮置き場で、土のうと建設機械の間に同僚の作業員が挟まれた」と消防に通報があった。
作業員は69歳の男性で、消防が駆けつけたところ、すでに意識がない状態で、搬送先の病院でおよそ1時間半後に死亡した。
業務を発注した環境省によると、この仮置き場では、除染廃棄物を双葉町と大熊町にまたがる中間貯蔵施設に運び出す作業が完了し、10日朝から3人の作業員が、仮置き場をもとの状態に戻す作業を行っていた。
死亡した男性は、別の作業員が操縦するショベルカーと放射線を遮るための土を入れた土のうとの間に挟まれたという。
警察が事故の詳しい原因を調べている。
仮置き場で死亡事故が発生するのは初めてで、環境省は、「ただちに工事を中止し、早急に原因を究明したうえで再発防止を徹底し、作業の安全確保を図ります」とコメントしている。
出典
『除染廃棄物の仮置き場で死亡事故』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190710/6050006131.html
7月11日8時35分に福島民友からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後3時15分ごろ、飯舘村の仮置き場で、除染で出た除去土壌を覆う遮蔽土壌入りのフレコンバッグの破砕作業をしていた田村市、建設業、男性(69)が、バックホーとフレコンバッグの間に挟まれた。
男性は胸などを強く打ち、間もなく死亡した。
警察によると、同僚の男性が運転するバックホーが旋回した際、バックホーの後部と積み重ねられたフレコンバッグの間に挟まれた。
現場には男性を含め、3人の作業員がいた。
警察は労災事故として原因を調べている。
環境省福島地方環境事務所によると、県内の仮置き場で死亡労災事故が起きたのは、富岡町で2016(平成28)年11月に発生した事故に続いて2件目。
出典
『飯舘・仮置き場で死亡労災事故 作業中の69歳男性が挟まれ死亡』
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20190711-395366.php
2019年7月10日21時43分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時19分ごろ、いわき市平南白土の県道で、トラックが荷台部分に搭載したクレーンを上げたまま走行し、路上の電線を引っかけ、つながっていた道路脇の信号機が倒れた。
信号機は反対車線を走っていた軽乗用車を直撃し、電線を引っかけたトラックには後ろから普通乗用車が追突して、3台がからむ事故になった。
このうち、軽乗用車には30代の女性とその子ども2人のあわせて3人が乗っていて、女性が背中を強く打ったほか、8歳の女の子は左腕から出血したが、命に別状はないという。
2歳の男の子にはけがはなかった。
警察は、トラックの運転手からクレーンを上げたまま走行した経緯などを聞き、事故の詳しい原因を調べている。
現場は片側2車線の交通量の多い県道で、近くにいた作業員によると、クレーンを搭載したトラックは、現場近くで行われている工事を知らせる電光掲示板を設置する作業を終えたところだったという。
この事故のあと、現場の県道は、信号機が倒れた車線が通行止めになった。
出典
『信号機倒れ車直撃 親子がけが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190710/6050006130.html
7月11日8時40分に福島民友からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時20分ごろ、いわき市の県道で、同市の30代の会社員男性が運転するクレーン付きトラックのアームが電線に絡んで信号機の柱が倒れ、車2台が巻き込まれる事故があった。
このうち、軽乗用車に乗っていた同市の30代女性と娘(8)が軽傷のもよう。
警察によると、女性の軽乗用車に倒れてきた信号機の柱が衝突。
また、トラックと同市の80代男性の乗用車が衝突した。
男性2人にけがはなかった。
警察によると、トラックが付近の工事現場からアームを収納せずに発進。
高さ約7mの位置で電線が絡まり、信号機が倒れたという。
事故の影響で、下り線が午後2時45分から約2時間45分にわたり、通行止めになった。
出典
『いわきの県道に「信号機」倒れる 車2台が巻き込まれ2人けが』
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20190711-395371.php
2019年7月11日に東京新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
那珂市の那珂核融合研究所は10日、施設内で雑草など約120m2が焼ける火災があったと発表した。
放射能の外部への漏えいや、職員の被ばくやケガはないとしている。
研究所によると、10日午後1時25分ごろ、JT-60制御棟と呼ばれる施設の駐車場近くで作業員がチェーンソーを使い、高さ2mの木を取り除こうとした際、下草に火が付き、燃え広がった。
チェーンソーの火花が飛んで燃え移ったとみられる。
近くにいた職員ら約8人が消火した。
消防が午後1時55分ごろ、鎮火を確認した。
現場は、最も近い放射線管理区域の建物から約100m。
研究所の担当者は、今回の火災で所内の実験に影響はないとしたが、「今後、原因を調査し、草刈り作業の対策を検討する」と話した。
出典
那珂核融合研究所で火災 施設内で雑草など燃える『』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201907/CK2019071102000172.html
(ブログ者コメント)
チェーンソーで木を切ろうとした際に火花が出た?
気になり、調べたところ、今回の事故原因とは関係ないかもしれないが、チェーンが外れたまま使っていて火花が出たという体験談をブログにアップしている人がいた。
2019年7月10日18時50分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日正午ごろ、兵庫県三田市南が丘1の商業ビル「Kテナントビル」の2階空き室から出火。
地上2階建て鉄骨約690m2が全焼した。
5時間後に消えたが、再び火があがり、同日午後6時40分ごろに消し止めた。
警察と消防によると、空き室では内装工事をしており、鉄を切る作業で出た火花が断熱材に燃え移ったという。
ビルは地下1階が駐車場で、1、2階の8室に入る整体院や飲食店などの従業員、客らは、避難して無事だった。
火事を目撃した会社員男性(42)は、「白い煙が屋根の隙間から見えて駆け付けた。荷物を取りに戻ろうとしたテナント関係者がいたので、大声で引き留めた」と話していた。
出典
『2階建て商業ビル全焼 内装工事の火花原因か』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201907/0012502961.shtml
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。