2016年1月6日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5535/
(2017年6月14日 修正2 ;追記)
2017年6月5日21時0分に産経新聞westから、運転士は考え事をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
香川県警さぬき署は5日、業務上過失往来危険の疑いで、元男性運転士(56)を書類送検した。
「信号機を見落とした」と、容疑を認めている。
同署によると、脱線事故では乗客1人が軽傷を負ったが、被害を申し出ないと意思表示したため、業務上過失傷害罪での送検は見送った。
JR四国によると、元運転士は現在も同社の社員。
運輸安全委員会が昨年12月に公表した調査報告書によると、元運転士はオレンジタウン駅に到着後、「年末だが乗客が少ない」などと考えているうちに出発時間になったと気付き、急いで発車したという。
出典
『香川の脱線事故、元運転士を書類送検 27年の大みそか「乗客少ない」…信号見落とし』
http://www.sankei.com/west/news/170605/wst1706050082-n1.html
2016年12月15日付で運輸安全委員会HPに、事故報告書が掲載されていた。
以下は冒頭に要旨として記された内容の抜粋。
出発信号機に停止信号が現示されているにもかかわらず運転士が列車を出発させたことについては、出発信号機を確認すべきタイミングで他の動作をしたため、運転取り扱い作業に関する意識が希薄になったことによりノッチ投入前の出発信号機の確認が抜け落ち、さらに、考えごとをしながら出発時の運転取り扱い作業を無意識に行ったことにより、ノッチ投入後の出発信号機の確認を失念したものと考えられる。
2017年5月22日16時22分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時ごろ、群馬県と栃木県を結ぶ、わたらせ渓谷鉄道の群馬県桐生市の水沼駅近くの踏切で、線路を点検する3両編成の列車のうち2両目が脱線した。
列車には鉄道会社の社員など7人が乗っていたが、けが人はいなかった。
鉄道会社によると、この列車は群馬県桐生市の桐生駅から栃木県日光市の間藤駅までの線路の点検を終え、桐生駅に戻る途中で脱線したという。
この影響で、わたらせ渓谷鉄道は群馬県みどり市の大間々駅と栃木県日光市の間藤駅の間の上りと下りで運転を見合わせていて、この区間はバスでの代行輸送をしている。
鉄道会社は、脱線した原因を詳しく調べている。
出典
『わたらせ渓谷鉄道で点検車両が脱線 けが人なし』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170522/k10010990921000.html
5月25日18時13分にNHK群馬からは、脱線原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県内のわたらせ渓谷鉄道の踏切で起きた点検車両の脱線事故で、鉄道会社は、事故が起きた手前のカーブ付近のレールが点検車両の重みでずれて脱線した可能性もあるとみて、レールの整備や安全確認を行った上で、今月28日以降の運転の再開を目指すことにしている。
この事故は、今月22日、わたらせ渓谷鉄道の群馬県桐生市の水沼駅近くの踏切で、JRが貸し出した線路を点検する3両編成の列車の2両目が脱線したもので、けが人はいなかった。
事故のあと、国の運輸安全委員会が現地で事故原因の調査を行い、24日夜までに、脱線した車両はすべて撤去された。
鉄道会社では、これまでの調べで、重量がおよそ50トンある脱線した2両目の車両が普段運行している車両よりも1.5倍ほど重く、事故が起きた手前のカーブ付近のレールが点検車両の重みでずれて、脱線した可能性もあるとみている。
このため、わたらせ渓谷鉄道では、事故後から運行を見合わせている群馬県みどり市の大間々駅と栃木県日光市の間藤駅の間のおよそ37kmにわたってレールや枕木をすべて点検し、安全確認をした上で、今月28日以降の運転の再開を目指すことにしている。
出典
『車両の重みでレールずれ脱線か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1063695221.html
(ブログ者コメント)
〇たまたま、脱線する瞬間を至近距離で動画撮影していた人(撮り鉄?)がいて、その映像も放映されていた。
それによると、若干の砂ぼこりを上げながら近づいてきた2両目がガタンと浮き上がり、その後、より多くの砂ぼこりが舞い上がっていた。
〇脱線した点検用車両が重すぎたことが原因らしいが、この車両、わたらせ渓谷鉄道を走ったのは初めてなのだろうか?
(2017年7月23日 修正1 ;追記)
2017年7月21日20時53分にNHK NEWS WEBから、枕木劣化が原因だった可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
事故を受けて「わたらせ渓谷鉄道」で安全点検を行った結果、木製の枕木400本余りが劣化し、レールを枕木に固定する金具に緩みがあったことがわかったという。
これらは、応急処置で新たな木製の枕木に交換されているが、鉄道会社では、枕木の劣化が事故につながった可能性があると見て、事故が起きた区間を中心に、耐久性の高いコンクリート製の枕木を導入する方針を固めた。
事故が起きた区間では100本の枕木を交換して重点的に対策を進める方針で、9月から工事を始める予定。
今回の事故をめぐっては、国の運輸安全委員会が詳しい事故原因の調査を続けている。
出典
『わたらせ渓谷鉄道 脱線受け枕木を木製からコンクリートへ』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170721/k10011068181000.html
少し前、6月10日付で毎日新聞群馬版からも、関連記事がネット配信されていた。
わたらせ渓谷鉄道(わ鉄)が6月10日に全線で運行が再開される。
わ鉄は当初、「数日で復旧する」との見通しを立てていた。
しかし、「安全の確認のため、運休区間のレールを一つずつ徹底的に点検したところ、交換や補修すべき部品が見つかったため再開が遅れた」としている。
運休区間の枕木約6万本を総点検した結果、老朽化やネジの緩みなどが見つかり、約440本を交換したという。
運休の間、わ鉄は、バスの振り替え輸送で対応した。
わ鉄によると、事故現場付近でも老朽化した枕木が見つかった。
担当者は、「レール部品の損傷が事故を招いた可能性もある」と推測する。
他の可能性も指摘されている。
検測車はJR東日本から借りたもので、わ鉄の客車より数m長く、10~20トンほど重い。
規格の違いが事故につながった可能性もある。
ただ、同様の検測車を使った測定は毎年実施しており、これまで異常はなかった。
検測車は当時、規制速度を守って約40kmで走行しており、現場の最寄り駅を予定時刻通りに通過していた。
出典
『わたらせ渓谷鉄道 なぜ復旧まで20日も? 枕木6万本を総点検 きょう全線再開の見通し /群馬』
https://mainichi.jp/articles/20170610/ddl/k10/040/075000c
(2018年7月1日 修正2 ;追記)
2018年6月29日付で上毛新聞から、事故報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は28日、枕木の状態が悪く、レールとの固定が緩んだため、2本のレールの間隔(軌間)が広がり、車輪が内側に落ちたのが原因とする調査報告書を公表した。
検査用車両が直前に軌間を測っており、軌間の広がりが、わ鉄の整備基準値4cmを超える約5cmになっていた。
報告書は、「枕木の不良による軌間拡大の危険性を把握できていなかった」と指摘した。
再発防止策として、耐久性に優れ、保守管理が容易なコンクリート製枕木に交換することを挙げた。
出典
『昨年5月のわ鉄脱線事故 枕木の不良が原因 運輸安全委が報告』
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/62422
2017年5月15日15時39分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月15日9時52分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎市の踏切で電車にはねられ2人が死亡した事故から、15日で1か月。
鉄道会社は、踏切内の異常を運転士に知らせる非常ボタンの使用を呼びかけるとともに、踏切の中にとどまった人を検知しやすい最新型の検知装置の設置を進めている。
4月15日、川崎市川崎区の京急線の踏切で中に入った77歳の男性と救助に向かった銀行員の男性(52)の2人が、電車にはねられ死亡した。
この事故では、踏切内の異常を運転士に知らせる非常ボタンは使用されず、設置されていた障害物の検知装置も自動車の大きさを対象にしていたため、2人を検知できなかった。
このため、京急電鉄は通りがかった人が非常ボタンを見つけやすくするために、ボタンの位置を示す看板や表示を新たに設置したり、踏切内に人がとどまっている時は速やかにボタンを押すよう車内アナウンスで呼びかけたりする取り組みを始めた。
さらに、踏切内の人を検知しやすい最新型の障害物検知装置の設置も進めていて、来年3月までに6か所に増やす計画だ。
京急電鉄の岩切課長は、「亡くなられた方のご冥福をお祈りし、いっそうの安全に努めたい。ただ、最新の検知装置も100%、人を検知できるものではなく、異常を見つけたら踏切の中に入らず、非常ボタンを押して欲しい」と話していた。
国交省によると、平成27年度に全国で起きた踏切事故は236件で、前の年度に比べると12件減るなど、減少傾向が続いている。
これは、踏切の統廃合や立体交差化が進んで踏切が減少していることや、障害物検知装置の設置が進んでいることなどの効果とみられている。
一方、27年度に全国で踏切事故で死亡した人は前の年度より9人増え、101人にのぼるなど、毎年100人前後で推移している。
特に最近は、高齢者の歩行者が死亡するケースが目立っている。
27年度までの5年間に踏切事故で死亡した479人のうち、60歳以上が半数以上の252人、80歳以上が79人と、およそ16%を占めている。
国交省によると、高齢者の事故原因として、歩行速度が遅く渡り切れないケースや、踏切内の段差や隙間に足やカートの車輪が引っかかって転倒するケース、それに遮断機が下がって踏切の中に閉じ込められても棒を持ち上げたりくぐったりできずに外に出られなかったことなどがあげられるという。
このため国土交通省は、鉄道会社や自治体に対し、長い踏切には歩行者用の避難場所を設置することや、踏切内の段差や隙間の解消、それに脱出が容易な屈折できる遮断機の導入などを呼びかけている。
踏切にある非常ボタンは、押されると線路上の信号機が赤く点滅し、周辺の列車の運転士に異常をしらせるもので、踏切の手前で列車を停止させることが可能だ。
京急電鉄では、非常ボタンは90ある踏切すべてに設置されているが、存在を知らない人も多く、事故でも使用されるケースはあまりないため、適切な使用が課題になっている。
このため京急電鉄では、非常ボタンの存在をより目立たせようと、看板の位置を示す文字を大きくして赤色にしたほか、英語の表記も加えることにしている。
京急によると、現在はボタンのカバーに「非常ボタン」と表示され、「強く押す」と書かれている。
ここに、電車のイラストや「ボタンを押す指」のイラスト、「STOP」「Emergency button」といった英語表記を加えるなどし、外国人にもわかるようにする。
反射ステッカーを使い、夜でもボタンが目立つようにするほか、「非常ボタンはこちら」などと矢印で表示した案内板も設置することにしている。
さらに、事故の後、新たに車内アナウンスやホームの電光掲示板などで「踏切内に閉じ込められた人や車を発見した際は非常ボタンを押してください」という呼びかけを始めた。
今後、利用者に実際に非常ボタンを使用してもらう体験会も開いていきたいとしている。
京急電鉄は、踏切内で異常を見つけた際は、ためらわずにボタンを押して欲しいと呼びかけている。
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
また、踏切事故を防ぐために、全国の踏切で障害物検知装置の設置が進められているが、検知技術の向上が課題となっている。
全国でもっとも多く設置されている検知装置は、赤外線で踏切内の自動車の大きさ以上のものを検知するもので、歩行者は、光を遮る位置にいないと検知されない。
先月、男性2人が電車にはねられ死亡した川崎市の踏切には、このタイプの装置が設置されていたが、2人は検知されなかった。
一部で導入が始まった最新型の装置は、3D技術で立体的に検知するもので、車より小さな人なども検知しやすいとされている。
しかし、踏切内に入った小動物やゴミなどに反応することを防ぐため、一定の大きさ以上のものだけを検知するよう設定しているのが一般的で、今月8日に東京・墨田区の踏切で91歳の男性が電車にはねられ死亡した事故では男性は検知されなかった。
踏切での事故が後を絶たない状況を受け、事故の遺族などから、現在の法令では障害物検知装置が検知すべき対象を自動車に限定していて人が含まれていないことに改善を求める声があがっている。
これについて国交省は、「現在の技術では、踏切に入り込んだ小動物やゴミなどを誤って検知することもあり、不要な輸送障害を起こす恐れがある。今後、技術的な動向を見守りながら、人も検知の対象に入れるか検討を進めたい」としている。
出典
『踏切事故1か月 最新検知装置増』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056076731.html
『非常ボタンぜひ使って 京急、踏切事故受けデザイン変更』
http://www.asahi.com/articles/ASK5D44XZK5DULOB00H.html
(ブログ者コメント)
〇NHK報道では、文字情報としては掲載されていないが、踏切内障害物検知装置に関し、音声による以下の説明があった。
一部で導入が始まった最新型の装置は、3D技術で立体的に検出することができ、車より小さな人なども検出されやすいとされている。
さらに最新の画像認識の技術を使い、踏切に入った人の移動を検出する新たなシステムの開発も進んでいる。
東京多摩市と福岡市の企業が共同で開発を進める画像認識システム、踏切内に入った人の行動を見分けることが可能だ。
踏切内で人が倒れたりうずくまったりすると、異常と判断する。
その場合、列車を停止させる仕組みだ。
これまでに複数の鉄道会社から問い合わせや相談を受けているという。
※画像認識システムのデモ画像も放映されていたが、画像中、人が踏切内で倒れると、それまで画面上で人を囲んでいた黄枠が赤枠に変わり、ピンポン警報とともに「「踏切内非常事態発生」というアナウンスが流れていた。
〇川崎市の事例は下記参照 。
『2017年4月15日 神奈川県川崎市で踏切内にいる高齢者を引き戻そうとした銀行員が2秒後に一緒にはねられて死亡、非常ボタンあれど誰も押さず、高齢者は自殺志願だった模様』
(第1報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7020/
(第2報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7047/
5月16日2時0分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎市の京急線八丁畷駅近くの踏切で男性2人が電車に轢かれ死亡した事故は、15日で1カ月が経過した。
・・・・・
路線バスの誘導員として現場の踏切前で4年ほど前から働いている男性(65)は、事故当時、休憩中だったが、「もし周囲に人がいたなら、ボタンを押してほしかった」と悔やむ。
自身も、踏切内で酒に酔った人が倒れているのを見つけ、押した経験がある。
「泥酔者はすぐに立ち去ってしまったが、係員に事情を説明し、数分で(電車は)復旧した」と振り返り、こうも指摘した。
「意外とボタンが固くて、3回ほど試してやっと押せた」
【親指で体重かけ】
「戻らなくなるまで強く推して下さい」との注意書きがある非常ボタンは、どれほどの固さなのか。
京急電鉄を訪れ、訓練用線路に設置されている非常ボタンを実際に押してみた。
20代の女性記者が人差し指で押してみたが、力を入れてもなかなか凹まない。
親指に変え、ほかの指で非常ボタンの外枠をつかむようにして体重をかけると、ようやく押せた。
京急の担当者は「誤作動防止などで、ある程度の固さがある」とした上で、「女性やお年寄りには少し固いかもしれない。親指を使い、ガチャンと音がするまで中に押し込んでほしい」と説明する。
ただ、タイミングによっては、非常ボタンを押しても間に合わないケースもある。
担当者は、「ボタンを押した後も決して踏切内に入らず、係員が行くまで待ってほしい」と強調する。
【賠償請求はない】
非常ボタンを押して電車を止めると、高額な損害賠償を請求されるのでは・・・。
使用をためらう理由として、そんな声もあるというが、担当者は「いたずらを除き、非常事態で押された場合に損害賠償を求めることはないので、安心してほしい。監視カメラもあるので、後からでも状況は確認できる」と呼びかける。
出典
『川崎・京急踏切事故1カ月 非常ボタンの周知強化』
http://www.kanaloco.jp/article/251177
(ブログ者コメント)
〇誤作動防止などの理由で押すのに力が要るようにしているということだが、それならカバーをつければ済む話しではないだろうか?
緊急時に、一度も押したことがない人が押して固かったら、壊れているなどと思い、押すのをあきらめるかもしれない。
川崎市の事例も、誰もボタンを押さなかったということだが、もしかして、誰かが押したが押しきれなかった・・・そんなことはなかったのだろうか?
〇京急電鉄の場合、緊急時に非常ボタンを押しても損害賠償は請求されないとのことだが、他の鉄道会社でも同様なのだろうか?
ネットで調べてみたが、オフィシャル情報としては、請求があるともないとも、書かれたものは見つからなかった。
※不確実情報としては「踏切で停車中に追突され、車がはみ出したのでボタンを押したら、後で請求された」という情報があった
ただ、JR西日本HPに「踏切内で何かトラブルが起こった際は、まず非常ボタンを押してください。」とある。
そこから類推するに、JR西では損害賠償請求はないのかもしれない。
ちなみに、同じページに「押した場合は、ボタン下部に表示されている連絡先への連絡ください」とも書かれてあった。
滅多にないことだが、ご参考まで。
『非常ボタンの重要性』
https://www.westjr.co.jp/safety/crossing/cp/emergency.html
2017年5月16日16時7分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京急電鉄は16日、横浜市鶴見区の京急線生麦駅構内で12日に発生した架線切断の原因について、架線上部にあった駅舎床下の排水管が清掃作業中に破損し、隙間から垂れ下がった清掃機の先端が架線とはりに接触したため、ショートして切れたと発表した。
同社によると、断線は12日午後6時35分ごろ、同駅上り線で発生。
電車のパンタグラフに接するトロリ線をつり下げていた吊架(ちょうか)線が切れた。
約3時間20分にわたって運転を見合わせ、約8万5000人に影響が出た。
同駅は橋上駅舎で、グループ会社の清掃業者が同日午後6時25分ごろから、駅舎床下の排水管の詰まりを取るため、先端が棒状の清掃機を使って作業。
その際、排水管を破損させ、清掃機の一部が銅製の吊架線と鉄製のはりに接触し、ショートして断線したという。
吊架線は垂れ下がり、線路と接触したため停電した。
上り線の特急列車が駅の約300m手前で停止し、乗客約400人が線路上を歩いて避難した。
京急線では、橋上駅24駅中11駅が同様の構造になっており、緊急対策として吊架線に防護管を設置し、排水設備の移設などを進める。
出典
『京急架線切れ、原因は清掃機の接触 詰まり除去作業で排水管破損』
http://www.sankei.com/affairs/news/170516/afr1705160021-n1.html
5月16日19時14分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京浜急行生麦駅(横浜市鶴見区)構内で、12日、架線が切れて一部区間で3時間余り運転を見合わせたトラブルで、京急は16日、駅舎床下の排水管を清掃作業員が破損させ、清掃器具が架線に触れてショートしたことが原因だとする調査結果を発表した。
京急によると生麦駅は橋上駅舎で、架線切れがあった10分前の12日午後6時25分から、グループ会社の作業員2人が床下の排水管の清掃作業をしていた。
清掃器具はステンレス製の先端を回転させて管内部の汚れを取り除くもので、内視鏡のような形をしている。
作業員がつまりを取り除こうと器具で突いた際に管を突き破り、1.3m下にある架線(直径1.6cm)に接触。
架線はショートして切れて垂れ下がり、線路に触れたため、ブレーカーが落ちて停電した。
器具は、架線と管の間にある鉄製の梁にも接触。
電気は梁に流れたため、作業員は感電しなかったという。
作業員は、「管を壊したことはわかったが、架線に触れたことには気づかなかった」と話しているという。
出典
『京急の架線切れ、原因は清掃作業 駅舎床下の排水管で』
http://www.asahi.com/articles/ASK5J56YNK5JUTIL042.html
5月16日16時48分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月12日、横浜市鶴見区の京急線の生麦駅の構内で、架線をつり下げる「吊架線」と呼ばれるワイヤーが切れて垂れ下がり停電した影響で、一部の区間で3時間以上にわたって運転ができなくなった。
京浜急行は16日、トラブルの調査結果を公表した。
それによると、当時、吊架線の近くにある排水管を作業員が機械を使って清掃していたところ、誤って機械で排水管を突き破り、吊架線まで切断してしまったという。
さらに、切断して垂れ下がった吊架線が電気が流れている線路に触れてショートし、停電が起きたという。
京浜急行は、清掃作業中のトラブルを防ぐため、吊架線の上に排水管が設置されている駅については「吊架線」にカバーを取り付けるほか、排水管そのものを別の場所に移すなどして、再発防止につとめたいとしている。
出典
『京急架線事故 清掃中に誤り切断』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170516/3447731.html
2017年5月6日17時30分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警報機と遮断機のない「第4種踏切」で事故が後を絶たず、国土交通省が安全対策や統廃合を呼び掛けている。
遮断機などの新設には1000万円以上かかるため、鉄道事業者は統廃合に重点を置くが、住民の理解が得られず、交渉が難航するケースも多い。
地元自治体は、事業者と住民の間で対策に苦慮している。
昨年9月、茨城県筑西市の関東鉄道常総線の踏切で、自転車に乗った小学4年の男児=当時(9)=が列車にはねられて死亡した。
友達の家に遊びに行った帰り道。
車が通れないほどの狭い踏切の手前は、雑木が生い茂って見通しが悪かった。
「もう少し早く何らかの対策が取られていれば」。
遺族は、行き場のない思いを抱えている。
国交省によると、2015年度までの5年間で、第4種踏切100カ所当たりの事故件数は、遮断機と警報機が整備された踏切の1.5倍。
関東鉄道でも、過去10年に6人が死亡した。
筑西市は、小4男児の事故を受け、第4種踏切に看板を設置したり、枕木に塗装したりする安全対策を実施。
地元自治会との協議を重ね、事故現場の踏切など2カ所を今年3月に廃止した。
一方で、農作業用の車両が利用したり、住宅の入り口が近くにあったりするなどの理由で、地域住民が反対するケースも多い。
今回廃止された踏切を挟んで住宅と畑を所有する80代の女性は、「高齢で遠回りは大変」と肩を落とした。
鉄道事業者は、「利用者が少ない踏切で遮断機などを整備するのは、費用面で現実的ではない」との立場。
住民への説明を重ねてきた同市の植木調整監(61)は、「多少の利便性は失われても、安全第一。住民の生活に寄り添いながら理解を求めたい」と話す。
男児の祖母(55)は、「半年たっても悲しみは癒えない。他の方がつらい思いをしないよう、少しずつでも対策を進めてほしい」と訴えた。
出典
『警報機ない踏切で対策を 茨城、住民との交渉難航』
https://this.kiji.is/233478959920088566?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇記事には、「事故後、周囲の雑木が伐採された現場の踏切」というタイトルの写真が掲載されている。
〇本件、同種記事として、運輸安全委員会が踏切廃止などを提言したという記事を5月6日に掲載したばかりだ。
2017年4月27日17時26分にNHK四国から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年7月、愛媛県伊予市のJR予讃線の警報機や遮断機のない踏切で、近くに住む73歳の男性が特急列車にはねられて死亡した。
この事故について、国の運輸安全委員会が調査を行い、報告書をまとめた。
このなかでは、現場の踏切について、「歩行者は、特急列車が210m先まで近づかないと確認できず、列車が踏切にさしかかるまで6秒しかない。歩行者が余裕を持って踏切を渡ることができない可能性が考えられる」と指摘している。
そのうえで、再発防止策として、警報機や遮断機の設置が望まれるとしているほか、この踏切自体を廃止することについても検討する必要があると結論づけた。
JR四国は、「調査報告書を見て、今後も協議を続けていきたい」とコメントしている。
出典
『去年7月の踏切事故で報告書』
http://www.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170427/5912601.html
4月27日16時37分にNHK茨城からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月、筑西市井上の関東鉄道常総線の踏切で、自転車に乗って横断していた小学4年生の男の子が列車にはねられて死亡した事故で、運輸安全委員会は報告書を公表した。
それによると、現場の踏切は警報機も遮断機も設置されておらず、手前の道路脇には木が立ち並び、踏切に近づかないと列車が見えない状態だったと指摘している。
このため、男の子は接近する列車に気付かないまま踏切に入った可能性があるとしている。
そのうえで、報告書では、関東鉄道常総線に45か所ある警報機と遮断機がない踏切の廃止や安全設備の設置を、鉄道会社や住民などが協議するよう求めている。
また、学校や家庭で子どもたちに対し、踏切の通行方法や注意点を継続的に指導していくことも求められると指摘している。
筑西市は、事故の起きた踏切をすでに先月で廃止し、そのほかの警報器と遮断機のない踏切も、う回路を整備して廃止する方向で住民と協議を進めている。
出典
『常総線事故で報告書 踏切廃止も』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1075973631.html
2017年4月21日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7020/
(2017年4月29日 修正1 ;追記)
2017年4月22日14時59分に産経新聞から、誰も非常ボタンを押さなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
・・・・・・
事故は、踏切の安全確保の難しさも浮き彫りにした。
京急電鉄によると、現場踏切には、車などの大きな障害物を検知する光電式の「障害物検知センサー」が備えられていたが、人のサイズはセンサーの死角に入ることが多く、事故当時も作動しなかった。
作動すれば、発光信号機が点灯して踏切内の異常が運転手に伝わり、事故防止に役立つ。
一方、次回の設備更新で導入を予定している、より高感度のレーダー式センサーにも、人のサイズを必ず検知できる能力はないという。
同社は、「死角を完全に埋める技術がまだない。感度を上げすぎても、鳥などに反応して通常運行に悪影響を及ぼす可能性があり、課題が多い」と説明する。
また、現場の踏切に4つ設置されていた非常停止ボタンも、いずれも押されなかった。
トラブル発生時に非常ボタンを押す行為が一般に浸透していなかったとみられ、同社は、「異常があったら、少しでも早く押してほしい」と重要性を訴える。
・・・・・
出典
『発生から1週間、広がる悲しみ… 検知センサー、非常停止ボタン、事故防止策機能せず、重い課題残す』
http://www.sankei.com/affairs/news/170422/afr1704220016-n1.html
2017年4月16日14時30分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前9時すぎ、川崎市川崎区の京浜急行の踏切で川崎市の77歳の男性と横浜市の52歳の男性とみられる2人が下りの電車にはねられ、いずれも死亡した。
これまでの調べで、高齢の男性が踏切に入ったあと、52歳とみられる男性が遮断機をくぐって入っていて、警察は、男性が高齢の男性を助けようとしたものの間に合わず、はねられたとみている。
その後の調べで、現場の防犯カメラの映像で、遮断機が下りたあと、男性が踏切に向かって声を出しながら手招きし、踏切内に入っていったことが、警察への取材でわかった。
防犯カメラには声は録音されていなかったということだが、電車の運転士は、踏切内で男性が高齢の男性の腰に腕を回し、踏切の外に連れ出そうとするような様子を目撃していた。
警察は、男性が電車が接近する中、踏切内にとどまる高齢の男性に気付き、救出しようとしたとみて、当時の状況を詳しく調べている。
事故があった踏切に花を手向けに訪れた近所の50代の女性は、「私が同じ状況に遭遇したら、助けようとした男性のような行動が取れるか、難しいと思いました。勇気ある行動だと思います」と話していた。
出典
『声出しながら手招きし踏切内へ』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170416/5622281.html
4月16日22時50分に朝日新聞から下記趣旨の続報的記事が、ネット配信されていた。
4月17日21時12分に読売新聞からも、同趣旨の記事が解説図とともにネット配信されていた。4月18日7時2分にNHK神奈川からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎市川崎区の京急八丁畷(はっちょうなわて)駅近くの踏切で15日朝、男性2人が電車にはねられ死亡した事故で、川崎署は16日、70代とみられる男性を救い出そうとした男性は、横浜市鶴見区の児玉さん(52)だったと発表した。
児玉さんは横浜銀行勤務で、同行によると人財部主任人事役。
遺族は「突然の出来事であり、ただただ驚くとともに、現時点では心の整理がつかない状態です」とのコメントを出した。
署によると、踏切に設置されたカメラには、事故直前の男性2人が映っていた。
15日午前9時過ぎ、70代男性は乗ってきたタクシーを駅前で降り、警報灯が点滅を始めた後、踏切の中に入り、約3.7m先の線路上で立ち止まった。
児玉さんは、向かい側から踏切を渡り終え、駅の改札へと歩いている時に70代男性の姿に気づき、声をかけたり、手を動かしたりした。
約10秒間動作を続けた後、児玉さんも踏切内に入っていった。
その後、踏切内に入って男性を引き戻そうとしたが、約2秒後にはねられた。
警察は、接近する電車の危険を認識しながらも救助に向かったと見て、詳しい状況を調べている。
川崎市消防局によると、事故直後に神奈川県警警から連絡があり、救急車2台など5台が出動した。
70代とみられる男性はけがの程度がひどく、搬送しなかった。
児玉さんは川崎区にある市立川崎病院に運んだが、間もなく死亡が確認されたという。
事故から一夜明けた16日、現場には花束を手向け、冥福を祈る人が相次いで訪れた。
現場は、川崎市川崎区と横浜市鶴見区の境付近。
八丁畷駅は普通電車しかとまらず、頻繁に遮断機が下りる。
車いすに乗っている川崎区の男性(64)は、「閉じかけているのに渡る大人が結構いて、危ないと感じていた」と話した。
出典
『救出中に死亡したのは銀行員の男性 川崎の京急踏切事故』
http://www.asahi.com/articles/ASK4J5277K4JULOB00J.html
『横浜銀行員、踏切内の男性に気づきすぐに救出へ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170417-OYT1T50083.html?from=ycont_top_txt
『児玉さん危険認識も救助に向かう』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1056067441.html
4月17日16時52分にNHK神奈川からは、児玉さんの人となりについて、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜銀行によると、亡くなった児玉さんは、横須賀市の追浜支店長や藤沢市の辻堂支店長、それに川崎支店の上席副支店長を経て、おととし8月から人財部の主任人事役を務めていた。
人財部では、銀行内の人事や新入行員の採用などを担当していたという。
児玉さんの元同僚で、およそ30年にわたって親交の深かった男性は、児玉さんの人柄について、「気配りができて上司からも部下からも信頼が厚く、特に部下からの相談をよく受けていました。採用担当として、不合格になった学生への電話でも一人一人時間を取って、面接の仕方など気付いたことを丁寧にアドバイスするなど優しく、人を助けるために労をいとわない性格でした。いま思えば、彼らしい最期と言えるかもしれませんが、とても残念です。惜しい人を亡くしました」と話していた。
出典
『救助の男性は採用担当』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1055630182.html
4月17日20時14分に共同通信からは、高齢男性は自殺しようとしていた可能性が高いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎署は17日、踏切内に先に立ち入り、死亡した高齢の男性の身元を、同区の無職男性(77)と確認したと明らかにした。
署は、自殺の可能性が高いとしている。
署によると、男性は以前から家族に「死にたい」と話していた。
事故直前にタクシーで現場近くまで来ており、詳しい経緯を調べる。
出典
『川崎の踏切で死亡男性は自殺か 身元を確認』
https://this.kiji.is/226662165918662662?c=39546741839462401
2017年2月28日5時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高齢者が踏切内に取り残され死亡する事故が相次いでいる。
東京都内では、2月だけで3件発生。
平成17年度以降で踏切事故の発生は微減しているが、死傷者は横ばいが続く。
事故を防ごうと、鉄道各社は車だけでなく、人まで感知する高精度の障害物検知装置の導入を進めているが、対策が追いついてない。
警視庁も、事業者に高精度装置導入を求める異例の要請をした。
今月10日午後6時前、東京都葛飾区の京成押上線京成立石駅近くの踏切内で、電動アシスト自転車を支えながら遮断機を上げて逃げようとした男性(89)が、快速特急電車にはねられた。
前日には豊島区で転倒した女性(78)が、さらに8日にも日野市で男性(69)が横断中に取り残され、踏切内で死亡した。
警視庁などによると、現場となった踏切には、いずれも高精度の検知装置はなかった。
従来型の、照射された光を遮ることで障害物を検知する「光電式」とされる装置がある踏切もあったが、主に車を検知するもので、人には反応しなかった。
現在、立体的な検知ができる「3次元レーザーレーダー方式」といった、高精度の検知装置が注目されている。
従来、経費面のほか、精度が高すぎて動物や雪などにも反応することなどから、導入が進んでいなかった。
だが、「安全性を突き詰めると、危険を検知したら電車を止めることが一番」(京成電鉄)として、鉄道各社が導入に前向きだ。
現在、8カ所の踏切で導入している西武鉄道も、事故現場となった豊島区の椎名町駅近くの踏切で検討を始めた。
こうした事故を受け、警視庁は今月20日、緊急に12事業者を集め、高精度装置導入を呼びかけた。
国交省のまとめによると、自殺などを除く全国の踏切事故は、踏切そのものの減少や遮断機の整備に伴い、減少傾向にある。
しかし、17年度から27年度までの死者数は100人前後で推移しており、重大な事故は後を絶たない。
特に、高齢者が関係する事故が目立ち、27年度に60代以上が関係した事故は半数を超えた。
同省は27年、高齢者に特化した事故対策の検討会を開き、事業者向けの対策を公表。
検知装置を含めた踏切の安全対策や迂回路の整備を進めるよう求めた。
もっとも、一番の対策は鉄道を高架化や地下化し、踏切をなくすことだ。
鉄道と道路の立体交差は、主に道路管理者が計画することになっており、都は現在、8路線で連続立体交差事業を進め、4路線で準備中としている。
立石駅を含む京成押上線の2.2kmでも事業が始まっているが、14~34年度の期間が見込まれている。
長期化は免れない。
警視庁の担当者は、「高架化を待たず、事業者だけで可能な手立ても進めていかなければならない」と危機感を示し、「遮断機は前に押せば開くことや、取り残された人を見たら非常ボタンを押すことなどを、車内アナウンスなどで周知してほしい」としている。
出典
『繰り返される悲劇 高齢者踏切事故 都内で今月3人死亡 検知装置導入追いつかず』
http://www.sankei.com/affairs/news/170228/afr1702280002-n1.html
2017年2月27日10時24分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
青森県五所川原市下岩崎の津軽鉄道の踏切内で、昨年9月、普通列車と軽乗用車が衝突し、運転していた女性(当時70歳)が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は調査報告書をまとめ、線路脇の雑木林などが列車を見にくくし、車の十分な左右の安全確認を妨げたことなどが事故につながった可能性があると指摘した。
報告書によると、踏切は遮断機がなく、農道にかかっていた。
線路は両側より高くなっており、周辺は雑木林や休耕田などがあった。
分析の結果、事故当時、運転士は踏切の手前約50mで軽乗用車が踏切に近づくのを確認したが、女性は雑木林や雑草などに視界を遮られ、目視で列車の接近を確認できなかった可能性があるとした。
車の窓を開けて周囲の音を聞くなどしていなかったと考えられるほか、雨や、踏切の直前で上りが急になっている地形も、注意力を低下させた可能性があるとした。
事故後、津軽鉄道は、見通しを良くするために、雑木林や雑草の伐採を定期的に実施するようにした。
一時停止を呼び掛ける看板の設置などで、再発を防ぐとしている。
出典
『雑木林で列車見えず、踏切で衝突事故…報告書』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170224-OYT1T50216.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は、しばしば、千葉県中央部に位置する久留里まで銘水を汲みに行っている。
その途中、久留里に着く少し手前に、小湊鉄道と国道410号線とが鋭角に交差する踏切があるのだが、そこでは、運転席で身体を斜めにひねっても、たしか民家だったかが障害になって、線路の先を見通すことができない。
当該踏切は遮断機付き。
しかし、列車が来ていないことを確かめなければならない。
普通の踏切だと目で見て確認するのが一番だが、その踏切では不可。
よって、窓を開けて音を聞き、また対向車の動きを見たりして踏切を渡っているのだが、毎回、これでいいのだろうか?と感じながら通っている。
ただ、上記津軽鉄道ケースと異なり、民家?の撤去は難しいだろうし、ましてや線路あるいは国道410号線のルート変更など不可能だ。
致し方なし・・・といったところなのだろう。
今回の事例に接し、そんなことが頭をよぎった。
2017年2月26日19時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月26日21時52分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前11時ごろ、東京都府中市の京王線分倍河原駅で、同市の中学2年の男子生徒(14)がホームから転落した。
警察などによると、進入してきた特急列車の車両の一部が男子生徒の上を通過したが、男子生徒はとっさに、線路の枕木と車両の隙間(幅約1.4m、高さ約40cm)でうつぶせになって電車を避け、無事だった。
警察によると、友人と2人でホーム上を歩いていた男子生徒が、誤って1.2m下の線路に転落。
一緒にいた友人は、「話しながら歩いていたら、急に落ちてしまった」と話しているという。
京王電鉄によると、時速55kmで進入しようとしていた特急列車が、約75m手前で急ブレーキ。
列車は減速したが、先頭車両の一部が男子生徒の上を通過。
しかし、電車とは接触しなかったという。
男子生徒にけがはなく、駆け付けた駅員らに「大丈夫です」と話したが、検査のため、病院に搬送された。
男子生徒は、「足の治療をした後で、つまずいてしまった」と話したという。
出典
『中学生が線路に転落 特急下のすき間に入り無事 京王線』
http://www.asahi.com/articles/ASK2V67H5K2VUTIL020.html
『40cmすき間にうつぶせ、線路転落の中2無事』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170226-OYT1T50105.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
〇たまたま数週間ほど前のテレビで、芸能人?がレールの隙間に横たわり、その上を車輪と車軸だけの模擬列車?が通る実験?を行っていたシーンを見かけた。
その芸能人?は、たしか、「背中に当たった」などと言っていた。
やはり、体格によって、助かる場合とそうでない場合がありそうだ。
気になって調べてみると、以下の情報が見つかった。
上記記事では、今回事例の隙間高さは40cm。
一方、下記記事では、一般的な値として20cmちょっと。
数字に差はあるが、ご参考まで。
(2014.08.01 乗りものニュース 鉄道ライター 恵知仁氏)
列車にひかれそうになったものの、線路と車両の隙間に入り込み九死に一生を得たという事例がしばしばあります。
その隙間、どれぐらいの大きさなのでしょうか。
アメリカで、女性が線路を歩いていたら列車が接近。
線路へうつぶせになったところ、女性に接触することなくその上を列車が通過、危機一髪の生還を果たしたというトラブルを、2014年7月30日(水)、NHKが伝えました。
このように、列車にひかれそうになったものの、線路へ寝そべって助かったという事例は、日本でもしばしば発生しています。
2013年6月17日には、兵庫県のJR神戸駅で、列車がホームに進入する直前、男性がホームから転落。
運転士が非常ブレーキをかけますが間に合わず、男性の転落場所を通り過ぎて、列車は停止しました。
しかし幸いにも、転落した男性は線路と車両の隙間に入り込み、軽傷で済んでいます。
このような場合に明暗を分ける「線路と車両の隙間」。
メタボリックな方はそれに期待するのは難しいと思われますが、では、はたしてどれくらいの体格なら、それで助かる可能性があるのでしょうか。
線路から車両までどれぐらいの隙間があるのか、計算してみたいと思います。
鉄道車両の最低地上高は、国土交通省の「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」によって、基準が示されています。
・・・・・・・
線路と車両の隙間は、レールが低いローカル線を除けば200mmほどあることになります。
中肉中背の体格であれば、男性でも精一杯地面にへばりつけば、助かる可能性がありそうです。
眼前を、それも数mm単位の眼前を列車が通過していくと思うと、想像しただけで恐ろしいですけれども。
線路に転落することのないよう、ホームの端を歩かないなど、くれぐれもお気をつけください。
万が一、転落したとしても、線路にへばりつくのではなく、ホーム下の退避スペースなどへ逃げるべきです。
※ここに挙げた数値は、線路と車両に必ずそれだけの隙間があるというものではありません。
ひとつの目安であり、レールの摩耗や線路の種類などによって、数値は多少変わります。
出典
『命を救う「線路と車両の隙間」 どの体格までOK?』
https://trafficnews.jp/post/35779/
〇一方、ブログ者の手持ち資料(安全工学講座5 人身災害、海文堂)によれば、平均的な体形の人の身長との比率で示した、うつぶせ状態での作業域高さは、上げた頭のトップまで22.4%。
仮に今回の中学生の身長が160cmだったとすれば、トップまで36cm。
当然、頭は下げていただろうから、それ以下。
40cmの隙間であれば、かろうじて助かることになる。
2017年2月24日18時15分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日朝、JR越後線の新潟市の踏切でレールの一部が切れているのが見つかり、一部の区間で上下線とも、最大で4時間にわたって運転を見合わせた。
レールが切れるトラブルはあまりないということで、JRが原因を調べている。
24日午前6時半ごろ、JR越後線の線路内の一部の信号が切り替わらないトラブルが起き、JRが調査したところ、新潟市の内野と新潟大学前の間の踏切でレールが切れているのが見つかった。
JRによると、線路の継ぎ目ではない鉄でできたレール1本が切れ、およそ1cmの隙間ができていたという。
この結果、線路上の信号機に電気が送れなくなり、越後線は一部区間で上下線とも最大で4時間にわたって運転を見合わせ、一万人近い乗客に影響が出た。
JRによると、線路の点検は今月17日に行われ、その際、異常は見つからず、始発などの運行にも影響はなかったという。
JR東日本新潟支社は、「多くの方にご迷惑をおかけし申し訳ございません。今後、調査を進め、原因を明らかにしていきます」としている。
出典
『JR越後線でレールが切れる』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034203802.html?t=1487969625703
2017年2月23日12時29分にNHK東海NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年4月、岐阜県美濃市で、第3セクターの長良川鉄道の列車がトンネル内で脱線し、運転士の男性が胸の骨を折る大けがをした事故で、国の運輸安全委員会が報告書を公表した。
それによると、トンネル内の漏水でレールが腐食していたことや、まくら木のボルトが緩んでいたことなどから、列車の重みでレールが沈み込んで折れ、脱線した可能性があると指摘した。
また、会社側は、レールの交換に摩耗の程度などの基準を設けていたものの、点検は長年、目視だけで行うなど、十分ではなかった可能性があると指摘した。
その上で、再発防止策として、トンネル内の漏水している場所で、重点的にレールの腐食状況を確認した上で、腐食を防ぐためにレールに防腐剤を塗ることなどを求めている。
出典
『脱線はレールの腐食が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170223/4147981.html
事故発生当時の状況は、2016年4月15日23時23分に朝日新聞からネット配信されていた下記記事参照。
15日午後7時半ごろ、岐阜県美濃市須原の須原トンネル(全長約280m)内で、岐阜県などが出資する第三セクター「長良川鉄道」(本社・同県関市)の北濃発美濃太田行き1両編成のディーゼル車が脱線した。
男性運転士(35)が肋骨を骨折し、乗客の男女2人にけがはなかった。
警察と同鉄道によると、トンネルは車両の進行方向に向かって右にカーブしており、何らかの原因で後輪が左側に脱線した。
衝撃で、車体の一部がトンネルの壁面に接触したという。
この事故の影響で、美濃市―郡上八幡間は終日運休。
16日も、同区間は運休する見通しだという。
国の運輸安全委員会は、16日、調査官2人を現地に派遣し、原因を調査する。
出典
『長良川鉄道、トンネル内で脱線 運転士が軽傷 岐阜』
http://www.asahi.com/articles/ASJ4H728QJ4HOHGB01G.html
2017年2月20日14時56分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新幹線の車内に火を付け自殺を図ろうと、男(44)がガソリンやライターを持ち込んでいたことが岐阜県警の捜査で発覚し、2015年に起きた東海道新幹線放火事件後のJRの対策が無力だったことが露呈した。
専門家は、「入り口で犯罪を止める技術開発が必要だ」と指摘。
利用者数の多さから最も有効な荷物検査に踏み切れないJRは、頭を悩ませている。
15年6月の事件では、走行中の東海道新幹線の客室で男が焼身自殺。
乗客の女性1人が巻き込まれて死亡し、新幹線で初の「列車火災事故」と認定され、関係者に衝撃を与えた。
対策に取り組んだJRや私鉄各社は、16年4月、ガソリンなど可燃性液体の車内持ち込みを禁止。
鉄道営業法に基づき、不審な客には荷物検査をし、ガソリンなどが見つかれば途中下車させるとした。
他に、新幹線デッキ部分の防犯カメラ増設や、客室内の常時録画を始め、防煙マスクや耐火手袋の常備も決めた。
警察とも連携して駅での見回りを強化。
「警戒」の腕章を着ける係員を増員し、「見せる警備」も進めた。
しかしJR東海は、空港のような荷物検査は「利用者の滞留を招き、運行に大きく影響する」と、導入しなかった。
担当者は、「利便性を損なわない探知技術があれば積極的に取り入れたいが、現状では、意識啓発中心にならざるを得ない」と話す。
こうした中、男は昨年12月4日、ガソリン8ℓとライターをキャリーバッグに入れ、岐阜羽島駅で切符を購入して新幹線に乗車したとされる。
事前の発見はできず、男は「自殺するつもりだったが、車内の多くの客を見てやめた」と京都駅で下車し、派出所にキャリーバッグを持って出頭。
男の供述で初めて事態が発覚し、男は現住建造物等放火予備容疑で追送検された。
JR東海は、男が仮に焼身自殺を図ったとすると、15年と同じように火災発生時のマニュアルに従い列車を停止させ、乗客を避難させることになるとしている。
鉄道の安全管理に詳しい関西大学の安部誠治教授(公益事業論)は、「防犯カメラの増設や呼び掛け強化は、悪意ある乗客への対策の決定打とはいえない。ナイフや液体をスムーズに探知できる設備など、入り口で犯罪を止める技術開発が必要だ」と話した。
出典
『新幹線 ガソリン持ち込み 危険物検査に決め手なし』
http://mainichi.jp/articles/20170220/k00/00e/040/250000c
(ブログ者コメント)
2015年の自殺事例は下記記事参照。
2016年7月8日掲載
[昔の事例] 2015年6月30日 神奈川県内を走行中の東海道新幹線1両目で男が焼身自殺、乗客1人死亡28人重軽傷、2両目デッキがヤジ馬などで混雑し避難が遅れるなどして被害拡大
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6079/
(2017年3月4日 修正1 ;追記)
2017年3月2日21時2分にNHK東海NEWS WEBから、自殺しようとした動機など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年12月、父親が経営する工場などに放火した罪で起訴され、この事件の直後に放火目的で東海道新幹線にガソリンなどを持ち込んだ放火予備の疑いで追送検された岐阜県池田町の男について、検察は、放火予備の疑いは十分な証拠が認められなかったとして、不起訴処分とした。
池田町の自動車部品加工業の男(44)は、去年12月、父親が経営する工場と自宅にガソリンをまいて火をつけたとして、放火の罪で起訴された。
さらに、この事件の直後、放火目的でガソリンが入った2ℓ入りのペットボトル4本とライターをスーツケースに隠して、岐阜羽島駅から下りの東海道新幹線に持ち込んだとして、2月10日、放火予備の疑いで追送検されていた。
このうち、追送検された放火予備の疑いについて、検察は「放火予備と認定するに足りる証拠は認められなかった」として、2日付けで不起訴処分とした。
出典
『新幹線で放火予備は不起訴に』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20170302/4399881.html
2017年2月13日14時35分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月13日12時46分に産経新聞から、2月13日13時50分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
13日朝、東京メトロ日比谷線の線路内で発煙が確認され、一部区間で4時間近く運転を見合わせ、午後0時半頃再開した。
東京メトロや消防によると、13日午前8時45分頃、日比谷線を走行中の列車の運転士が築地駅の手前の線路上で発煙を確認した。
列車は煙の上を通過した後に停車し、乗っていた車掌が確認したところ、レールの連結部分のボルト付近が発煙していたため、消火に当たった。
東京メトロによると、駅のホームから20mほど手前のレールが熱を持っていて、レールに流れている電気が、何らかの異常により地面に流れたことが発煙につながったとみられ、消防などが詳しい原因を調べている。
日比谷線は一部区間で4時間近く運転を見合わせ、午後0時半頃再開したが、約10万2000人の足に影響が出た。
出典
『東京メトロ日比谷線で煙…ようやく運転再開』
http://www.news24.jp/articles/2017/02/13/07353983.html
『日比谷線が全線運転再開 発煙は漏電が原因か 発煙』
http://www.sankei.com/affairs/news/170213/afr1702130004-n1.html
『日比谷線・築地駅近くの線路で発煙、一時運転見合わせ』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2982064.html
(ブログ者コメント)
大阪市営地下鉄事例(下記)と似通った事例のように感じたので、紹介する。
2017年2月6日 大阪市の地下鉄堺筋線で線路下から発煙、4日前にも同じ場所付近で発煙、ホコリが原因と判断して付近を清掃していたが、線路にかかり続けた水が原因かも (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6772/
※ちなみに大阪事例では、電車が通過するたび、たまっていた地下水が線路にかかったことが原因ではないかという新情報があったため、本文とタイトルを2月14日に修正している。
2017年2月11日13時3分にRCC中国放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月11日11時59分に広島テレビから、2月11日12時29分にNHK広島NEWS WEBから、2月12日付で朝日新聞備後版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前1時45分ころ、福岡から大阪に向かっていた貨物列車が、線路内で保線作業にあたっていた会社員の男性をはねた。
男性は病院に運ばれたが、頭などを強く打ち、死亡した。
事故当時、現場では架線の部品の取り換え工事が行われていて、男性を含め6人の作業員が付近で作業にあたっていた。
男性は、列車の接近を作業員に知らせるため線路内で見張りをする仕事をしていた。
JR西日本は、男性が線路に近づきすぎたのではないかと見ている。
事故があったのは、糸崎駅に隣接した貨物の集配基地からおよそ500m東の線路上。
出典
『JR山陽線 貨物列車にはねられ作業員死亡』
『保線作業中列車にはねられ死亡』
http://www.htv.jp/nnn/news8667347.html
『作業中の男性列車にひかれ死亡』
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20170211/3831711.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、現場は貨物集配基地に近いせいか、線路が何本も交錯している場所。
それにしても、見張り不備で作業員がはねられる事故はたまにあるが、見張り役の作業員だけがはねられる事故は珍しいのではないかと感じた。
2017年2月6日17時58分にNHK関西NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前7時ごろ、大阪市営地下鉄の堺筋線の天神橋筋6丁目駅の線路のレール付近から煙が出ているのを、大阪市交通局の職員が見つけた。
駅員がすぐに消火したが、堺筋線と堺筋線に乗り入れている阪急電鉄の千里線の一部の区間は、午前8時40分すぎまでのおよそ1時間半にわたって運転を見合わせ、あわせて51本の電車が運休した。
大阪市交通局によると、煙が出ていたのは、上り線と下り線の折り返しを行う「引き込み線」と呼ばれる線路のレール付近で、駅のホームから200mほど離れていて、けが人はいなかった。
この付近では、4日前の今月2日にも煙が出るトラブルがあり、その際には、レールの下側にほこりがたまっていて、電気が通ったことで煙が出たとみられるという。
大阪市交通局は、4日前のトラブルのあと、レールの付近の点検や清掃などを行っていたということで、今回、煙が出た詳しい原因を調べている。
出典
『堺筋線また発煙で一時見合わせ』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170206/3659784.html
2月6日17時3分にNHK関西NEWS WEBからは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
大阪市交通局によると、堺筋線など地下鉄のレールは、運転指令室などで車両が走っている位置を把握するために、電気が流れる仕組みになっているという。
一方で、レールと枕木の間には絶縁体があり、レールの下側には電気が流れない構造になっているという。
ところが、今月2日にトラブルが起きた際には、レールの下側にたまっていた「ほこり」に電気が通ってしまい、煙が出たと見られるという。
大阪市交通局は、このトラブルを受けて「ほこり」などを除去したほか、レール付近の点検も行ったということで、今回、なぜ煙が発生したのか、詳しい原因を調べている。
大阪市交通局は、「このようなトラブルが立て続けに起こり、多くの利用者の方にご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。早期の原因究明に努め、再発防止につなげたい」とコメントしている。
出典
『堺筋線 前回はほこりに通電か』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170206/3669711.html
(2017年2月14日 修正1 ;追記)
2017年2月13日20時12分に産経新聞westから、両事例ともに線路にかかった水が原因かもという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
市営地下鉄堺筋線天神橋筋六丁目駅で、2、6両日、線路付近から発煙が相次いだトラブルについて、市交通局は、13日、レールから枕木に電気が流れて発煙したと推定されると発表した。
何らかの理由で、枕木の絶縁性が低くなっていたとみている。
交通局によると、発煙したのは両日とも、同駅北端から北に約200m離れた上下線の折り返し部分。
付近には地下からの水がたまり、電車が通過するたびに線路に水がかかる状況だったといい、同局では、この水が関係しているかを含め、引き続き原因を詳しく調べている。
一連のトラブルは帰宅ラッシュや通勤通学ラッシュを直撃し、多くの運休や遅れが発生。
2日で計約11万3千人に影響が出た。
出典
『枕木に通電し発煙か、絶縁性が低下 大阪市営地下鉄天六駅トラブル』
http://www.sankei.com/west/news/170213/wst1702130067-n1.html
2017年2月3日10時24分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉都市モノレール(千葉市稲毛区)作草部駅(同区作草部2)で先月28日、終電到着前に駅の出入り口シャッターが閉められ、降車した利用客が駅構内に閉じ込められるトラブルがあったことが、2日、同社などへの取材で分かった。
乗客にけがはなかった。
警備員が1本前の電車を終電と勘違いしたのが原因。
同社は、「運輸指令との連絡を密にしたい」などとしている。
同社によると、終電後に駅を巡回する男性警備員が、先月28日午前0時8分、6分遅れで同駅を発車した1本前の電車を終電(同9分発予定)と誤認。
駅出入り口のシャッターを閉めた。
電車が発車した6分後に到着した終電の乗客7人が駅を出られず、緊急連絡用のインターホンでモノレール千葉駅に連絡。
天台駅で巡回中の警備員が作草部駅に急行し、シャッターを開けたという。
乗客は到着まで約8分間、同駅構内に閉じ込められた。
行き先で判断できるため、警備員は、通常、ホーム上で終電の発車を確認するが、同日は、ホーム内の階段から確認しただけだった。
また、警備員は運輸指令に作草部駅の閉鎖業務開始を連絡していたが、運輸指令側は、警備員へ電車遅延について注意や連絡をしなかった。
同社は、ホームページで「お客さまに大変ご迷惑をおかけしましたことを、深くおわび申し上げます」と謝罪。
再発防止へは、「運輸指令と警備員との連絡を徹底し、終電の発車をホームで確認した後、業務開始の報告をする」などとした。
出典
『駅構内に客閉じ込め 終電を誤認 千葉都市モノレール』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/384246
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。