7日午後2時ごろ、長崎市の三菱重工長崎造船所香焼工場のボイラー工作三課の工場から出火。消防に通報し、約1時間後に鎮火した。建物の被害やけが人はいなかった。
近くのカスに火花が飛び移った可能性が高いと見て、原因を調べている。
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2013年6月8日付で朝日新聞長崎版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鉄くずに火がつくぼやがあった。鉄を削る作業で出る火の粉が飛び火したとみて調べている。
(ブログ者コメント)
○研磨時?の火の粉で鉄くずが燃えたとは考え難い。鉄くずに付着していた切削油などが燃えたのかもしれない。
○仮に切削油が燃えたとして、研磨?で発生する火の粉は削りとられた鉄などの微粒子。そのエネルギーはごく微小につき、切削油の温度を発火点以上に上げることは難しい気がする。
よほど大きい火の粉が出たのだろうか?
あるいは、自然発火の原理よろしく、エネルギーが周囲に放散しないような狭い閉空間に落ちたからだろうか?
3日午前8時20分頃、堺市西区の大手鋼板メーカー「日新製鋼」堺製造所内の工場から出火。鉄板を薄く延ばす機械など約270m2を焼き、約3時間後にほぼ消えた。
一時は黒煙が上り、敷地内の従業員数百人が避難した。けが人はなかった。
消防などによると、火事が起きたのは、敷地内にある十数棟の工場のうちの1棟。
厚さ数mmの鉄板(幅約1.2m)を段階的に厚さ0.5mmまでローラーで薄くのばす冷間圧延機と呼ばれる設備(縦約100m、横約20m)の途中で鉄板が破断して火花が発生、機械用の油(約6000ℓ)に引火したとみられる。
出火の約30分前に機械から異音がし、部品を交換するところだったという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130603-OYT1T00313.htm
http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013060301001228.html
一方、2013年6月3日15時29分に毎日新聞からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前6時10分ごろ、従業員が圧延機のローラーを交換したところ、約1時間半後に異常音がし始めた。
その後、鉄板が破断して火が上がり、配管から漏れた油に引火したとみられる。
同社によると、出火当時、従業員5人が圧延機を動かしていた。
製造所は3交代勤務で、常時約200〜300人の従業員のほか協力会社の社員らが働いている。
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15日午前1時50分ごろ、阿南市のLED製造大手「日亜化学工業」の工場で「火災が発生した」と工場の保安係の男性(42)から119番通報があった。
消防車8台が出動し、約3時間半後に消し止められた。
警察などによると、同社はリチウムイオン電池を製造しており、その材料となるマンガンを溶かす屋外施設から出火し、一部が焼けた。出火当時、従業員はおらず、けが人はいなかった。LEDを製造する施設に被害はなかったという。
同社によると、マンガンを溶かす時に発生する水素に何らかの原因で引火した可能性もあるという。
2013年4月11日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時10分頃、平塚市の香料製造会社「高砂香料工業」平塚工場から出火、香料を作るフレーバー棟(鉄筋コンクリート造3階建て)約6300m2をほぼ全焼し、約6時間後に鎮火した。
けが人はなかったが、現場周辺は一時、異臭が立ち込め、工場から半径400m以内の住民約960人のうち、約160人が近くの中学校2校に避難した。
警察によると、同棟2階のフレーバー製造室では、歯磨き粉用のペパーミントの香料を作るため、化学薬品を調合中だった。何らかの原因で発火し、付近の薬品に燃え移ったという。
警察は、火が有害物質を含む薬品に延焼する可能性があるとして、工場の半径約400mを通行止めにし、この範囲内に住む約400世帯約960人に防災行政無線などで避難するよう呼びかけた。市は急きょ、市立中2校の体育館に避難所を開設した。
同棟では、歯磨き粉や食料品に添加する香料を作っている。工場では従業員約200人が働いているが、避難して無事だった。
現場はJR平塚駅から北に約1.5kmの工場地帯。工場からは黒煙が立ち上り続け、異臭も立ち込めた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20130410-OYT8T01651.htm
一方、4月12日付の朝日新聞横浜版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、歯磨き粉用の香料を製造していた同社社員は、「原料の化学物質を小分けしている際に発火した」と話しているという。
近くの可燃性の原料などに引火し、3階建て約6000m2の建物のうち、2、3階の約4000m2が全焼した。
(ブログ者コメント)
「小分け中の発火」という点から考えると、原因は静電気かもしれない。
(2013年4月26日 修正1 ;追記)
2013年4月11日付で高砂香料HPに、下記趣旨の記事が掲載されていた。
食品香料の調合作業中、アースの接続が不完全であったため、静電気が原因で引火した。
http://www.takasago.com/ja/news/2013/0411_1741.html
(2013年11月6日 修正2 ;追記)
2013年6月10日付で高砂香料社HPに事故報告書が掲載されていた。
要点のみ紹介する。
「事故の概要」
○ゴム手袋を装着した作業者が、1階から(ブログ者注記;酢酸エチル入りドラム缶を載せた?)台車を押して、エレベーターで2階に上がった。
○ドラム缶と小分け専用容器は、ともにアルミパレット上に置かれた。
○台車とパレットの間に位置した作業者は、エアーでドラム缶内を陽圧にし、アースを接続したサイフォン管を使って小分け作業を開始した。
○作業者は抜き出し具合を目視で確認していたが、容器に10cmほど貯まった時、容器内で突然発火した。
「事故の原因」
○静電気放電による火花が、小分け容器からの酢酸エチル蒸気(可燃性混合気)に引火したことによると考えられる。
○台車を移動させることでキャスターが摩擦帯電し、静電誘導により台車本体が放電可能な電荷を持った。そして作業者の脚が台車に接近した時、台車から作業者に向けて火花放電が発生した可能性がある。
http://www.takasago.com/ja/news/2013/0807_1103.html
3日午後9時15分ごろ、周南市の東ソー南陽事業所で、エチレンアミン製造プラントから出火、野外の配管など約20m2が焼けた。
けが人はなく、有害ガスの発生もなかったという。
警察などが4日に現場検証し、出火原因を調べている。
警察などによると、プラント内で作業中の1人が火が出ているのを見つけ、自衛消防隊が消火した。
通報で駆けつけた消防士らが同9時55分、鎮火を確認した。
製造中のエチレンアミンが外部に漏れ、引火した可能性があるとみて調べている。
火災が起きたのは、三つのプラントのうちの「第3」。生産調整中で、「第1」を停止し、「第2」「第3」が稼働していた。今後の事業への影響は不明という。
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20130405ddlk35040318000c.html
6日午後1時40分ごろ、広島市西区の三菱重工広島製作所の敷地内にあるハイパーUCM棟(鉄骨3階建て)から出火。圧延機の一部などを焼き、約1時間半後に消し止められた。
棟内には男女2人の従業員が作業をしていたが、逃げ出して無事だった。
同所によると、ハイパーUCM棟は製鉄機械の実験棟で、吹き抜け構造。
当時は1階部分で、ローラーを使って鉄を引き延ばす圧延作業の実験をしていた。
鉄に吹きかけていた潤滑油に何らかの原因で発生した火花が引火した可能性が高いとみられる。
出典URL
(ブログ者コメント)
現場の状況は不明だが、静電気が原因だった可能性もある。
9日午前11時20分ごろ、五條市のS砿油の灯油精製工場付近から出火。鉄骨モルタル造り一部2階建て約250m2を全焼した。
消火活動中の消防署員(40)が、熱風で顔に軽いやけどを負った。
(ブログ者コメント)
調べたところ有限会社だった。小規模事業所だと思われる。
(2013年2月27日 修正1 ;追記)
2013年2月10日付の奈良新聞紙面に、出火時の状況が下記趣旨で掲載されていた。
出火当時、工場内では2人が作業していて、背後ではじけるような音がしたので振り向いたところ、炎が上がっていたらしい。
7日午前8時半ごろ、堺市堺区東湊町の金属工場から火が出て、隣の別の会社の工場にも燃え広がった。
消防車23台が出て、火はおよそ1時間後にほぼ消し止められたが、工場2棟あわせて510m2が全焼した。
消防によると、この火事で火が出た工場の隣のマンションに住む19歳の男性と20代の女性2人、それに3歳と4歳の女の子2人が煙を吸うなどして病院で手当てを受けているが、いずれも意識があり、症状は軽いという。
警察などによると、工場の従業員は「油を使って鉄くずの汚れを落とす作業をしていたところ突然、発火し機械に燃え移った」と話しているということで、警察などが詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20130207/5355861.html
2013年1月22日付で朝日新聞新潟全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上越市の新日鉄住金直江津製造所で20日午後9時半ごろ、金属製の板を製造する工場内で出火、機械の一部と床10m2、高さ約10mの天井の梁が焼けた。けが人はいなかった。
同製造所によると、チタンとステンレスの板を製造するラインで、機械についていた粉末状の金属くずを取り除いていた際に出火したという。
(ブログ者コメント)
□状況からみて、着火源は静電気かもしれない。もし、チタンのくずだったとすれば、以下の情報(出所不詳ではあるが)では、最小着火エネルギーは120mj。火花放電であれば、十分に着火可能だ。
http://www4.ocn.ne.jp/~katonet/kagaku/bakugen2.htm
□あるいは、以下のMSDSによれば、粉末チタンは水などと激しく反応するという。そういった物質があったのかもしれない。
http://www.furuchi.co.jp/info/MSDS_pdf/Ti_5.pdf
□その他、チタンの発火事故が増えているという報文があったので、紹介する。
http://www.adic.waseda.ac.jp/column/wakakura/200902w.pdf
2013年1月12日22時14分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後6時半ごろ、半田市住吉町、ニット製造会社「Wニット」の工場から出火、鉄骨平屋850m2を全焼した。
東隣の建物にも燃え広がり、木造平屋の住宅140m2を全焼したほか、鉄骨平屋の自動車部品工場の一部を焼いた。けが人はなかった。
警察によると、出火元のニット会社の工場はこの日操業していて、当時、男性従業員1人がいた。
綿糸を紡いでニット製品にする機械15台ほどが稼働していたが、機械の調子が悪く、いったん電源を切ったところ、火花が散り、周辺の糸などに燃え移ったとみられる。
現場は、名鉄半田口駅の東1kmの住宅密集地。
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http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013011290221405.html
19日午前11時10分ごろ、長浜市のプリンター製造会社「長浜キヤノン」の工場から出火。工場内の消火システムが作動し、約3時間後に鎮火が確認された。けが人はなかった。
警察によると、工場はプリンターのカートリッジの製造ラインで、機械が揮発性のある溶剤を缶にうつす作業中に火の手があがり、当時、工場内にいた従業員ら295人が一時避難した。
警察は、揮発性のある溶剤に静電気が流れて火災になった可能性もあるとみて、原因を調べる。
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http://sankei.jp.msn.com/region/news/121220/shg12122002120004-n1.htm
12日午前1時5分ごろ、大阪府和泉市テクノステージのプラスチック工場から出火。工場2階の約30m2などを焼いた。けが人などはなかった。警察で出火原因を調べている。
警察によると、プラスチックの原材料を乾燥させる乾燥機から出火したとみられ、詳しく調べている。
出火当時、従業員はおらず、乾燥機は24時間稼働していたという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121212/waf12121210130015-n1.htm
4日午後3時すぎ、網走市北9条東1丁目の「網走精機」の工場から火が出ていると消防に通報があった。
火は工場全体に燃え広がり、消防車8台が出動して、およそ2時間後に消し止められたが、この工場の建物1棟が全焼した。
警察によると、火が出たのは鉄製品の溶接や加工などを行う工場で、当時、経営者の男性が1人でいたというが、避難して無事。
警察の調べに経営者は、「一人で作業をしていたら、突然、ボンという音がして火が出た」と話しているという。
工場の近くは住宅街で、周辺は一時騒然となった。
近くに住む男性は、「2回か3回、ドーンという大きな音が聞こえ、そのたびに火が次々に燃え広がっていきました」と話していた。
警察と消防は、5日、現場検証をして火事の原因を詳しく調べることにしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20121204/3944624_20121204183535_e7b6b2e8b5b0e381aee5b7a5e5a0b4e3818ce585a8e784bc.html
11月30日午前6時30分ごろ、いわき市泉町の堺化学工業小名浜事業所の製造プラントから火を出し、塵などを除去する集じん機「ミストコットレル」3台と煙突などを焼いた。
警察によると、3台の集じん機のうち、高さが約10mある1台は全焼、2台は半焼だったほか、高さ約30mの煙突内部などが焼けた。
点検中に出火したとみられる。
警察によると、周囲に黒煙がたちこめたが、けが人などはなかった。
同事業所によると、現場は粉末状の酸化チタンを焼くプラントで、発生した高熱ガスを排出する装置の一部。この日は稼働していなかった。
警察などで原因を調べている。
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http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201212014
19日午前2時前、大分市鶴崎にある住友化学大分工場で、タイヤなどに使う接着剤の原料となるレゾルシンという化学物質を製造するプラントのステンレス製タンク(高さ2.8m、横4m)付近から火が出て、周囲の断熱材約2m2を焦がした。
同社によると、タンクの周りを覆っている保温材から火が出ているのを職員が発見した。
すぐに工場の自衛消防隊が消し止めたが、レゾルシンが入ったタンク内の温度が上昇していたため、大分市消防局の消防車がタンクを冷やすために放水を行った。
この火事によるけが人はなく、有害物質の漏えいなどもなかった。
出火原因は分かっていないが、会社によると、当時、停止していたプラントを4ケ月ぶりに再稼働させるため、高温の蒸気でタンク内温度を約110℃に上げて原料を溶かす作業をしていたという。
消防は、火災の原因と設備の安全が確認されるまで、火が出たプラントの操業を自粛するよう口頭で要請した。
住友化学大分工場は「地域のみなさんにご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ありません」と謝罪するとともに、原因の究明と安全の確保に全力をあげて取り組むとしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/oita/5075856591.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121019/dst12101910300002-n1.htm
http://www.tostv.jp/news/backnum.php
http://mainichi.jp/area/oita/news/20121020ddlk44040554000c.html
18日午後7時20分ごろ、大津市の半導体製造会社「L関西セミコンダクタ滋賀工場」の工場棟から出火、約1時間後に鎮火した。けが人はなかった。
警察によると、製品を洗浄する液体から出火したが、工場の壁や床に燃え移ることはなかった。有害な物質なども発生しなかった。
市消防によると、出火当時、液体があった同じフロアには数10人の従業員がおり、消火活動にあたったという。
警察などが出火原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121020/shg12102002100000-n1.htm
(ブログ者コメント)
大幅リストラに取り組んでいるL社の子会社で発生したボヤ、リストラの影響でなければいいのだが・・・。
15日午前3時半ごろ、愛知県田原市白浜二号の東京製鉄田原工場から火が出ていると119番があった。
酸洗工場のうち、できたばかりの鉄板を塩酸で洗う「リンス槽」付近のライン約150m2を焼いた。
約80人の従業員が働いていたが、けが人はなかった。
警察によると、鉄板を送るゴム製ローラー付近から出火したらしい。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20121015k0000e040119000c.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。