







2017年8月2日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
飯塚市の小学5年の男児が7月25日、宮若市内で毒ヘビにかまれ、5日間入院していたことが分かった。
男児が通う小学校によると、男児は25日の昼ごろ、家族と宮若市の千石峡で川遊びをしていて、体長1mほどのヘビを見つけ触ったところ、親指をかまれた。
母親が病院へ連れて行き、集中治療室で手当を受けるなどし、29日に退院したという。
男児は患部が痛むなどの症状が出た。
ヘビの種類は分かっていない。
7月29日には兵庫県で小学生がヤマカガシとみられる毒ヘビにかまれ、一時意識不明の重体になった。
学校から31日に通報を受けた飯塚市教育委員会は、「ヒアリやセアカゴケグモなどの被害が全国で報じられている。夏休み期間中だが、学校を通して注意喚起したい」としている。
出典
『宮若でも毒ヘビ被害 飯塚の小5かまれ入院 [福岡県]』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_chikuhou/article/347700/
(ブログ者コメント)
兵庫県のヤマカガシ事例は、先日掲載スミ。
2017年7月31日20時10分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宅配ロッカーは分譲マンションではかなり普及しているが、便利さの一方で、子供が閉じこめられる事故も起きている。
東京消防庁によると、都内で2012年以降、子供が遊んでいる最中に宅配ロッカー内に閉じこめられる事故が4件発生した。
昨年6月には都内のマンションで、かくれんぼしていた当時7歳の男児がロッカー内に入ったら自動的に鍵がかかって出られなくなり、救出されて搬送された。
夏に長時間閉じこめられた場合には熱中症になり、危険な状態になる可能性もある。
同庁や国民生活センターは、「子供に事故の危険性を教えてほしい」と注意喚起している。
一方、宅配ロッカーのメーカーも、事故防止のため、内側に緊急解錠レバーを設けるなどして対応している。
出典
『宅配ロッカーで閉じこめ事故も…自動的にロック』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170731-OYT1T50078.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
東京消防庁のHPに昨年6月事例の写真が掲載されているが、思ったより小さなボックスだ。
また、それ以外にも以下の3事例が掲載されている。
○3歳男児が宅配ボックスから出られなくなった。
【平成25年7月 3歳男児 不搬送】
○子供4人がマンション玄関付近でかくれんぼをしていて、1階に設置してある宅配ボックスに入り、かくれていた。
その後、他の子供が外からダイヤルを動かしたため鍵がかかり、閉じ込められてしまった。
【平成24年9月 8歳男児 不搬送】
○5歳男児が兄と自宅マンション内の宅配ボックスで遊んでおり、扉を閉めた際、自動的にカギが掛かってしまい、出られなくなった為、通行人が119番通報した。
【平成24年4月 5歳男児 軽症】
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/takuhaibox.html
2017年7月31日17時40分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月30日21時42分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日、兵庫県伊丹市の小学5年生の10歳の男の子が友達と2人で遊んでいたところ、毒ヘビのヤマカガシにかまれて、一時、意識不明の重体になった。
警察は当初、伊丹市の公園でかまれたと発表していたが、一緒にいた友達に詳しく確認したところ、隣の宝塚市の寺の参道でヘビを見つけ、捕まえた際にかまれていたことが分かった。
警察によると、ヘビは体長60cmほどで、29日午前10時半ごろ、捕まえて家に持ち帰ろうとかばんに入れた際、男の子が左手の人さし指をかまれたという。
伊丹市内の公園の水道でかまれた傷口を洗ってから、午後1時ごろ友達の家に到着し、今度はヘビをかばんから取り出そうとして左手首をかまれたという。
男の子は、その後、家に帰ったが、出血が止まらず、頭痛を訴えたため、母親が同日午後8時ごろに119番通報。
一時、意識不明になったが、病院で血清を打つなどの治療を受け、いまは意識が回復しているという。
男の子の母親が翌30日朝、「捕まえたヘビをどうしたらよいか」と警察に問い合わせ、引き渡したという。
警察は、ヘビを見つけても近づかないよう、注意を呼びかけている。
ヘビの生態に詳しい神戸市立須磨海浜水族園の笹井学芸員はヤマカガシについて、「生態は臆病で人を見ると逃げてしまうが、手でつかんだりするとかむことがあるので、見かけたら近寄らないようにしてほしい」と話している。
カエルを餌にし、水辺を中心に生息していて、冬眠をしている時期以外では住宅街の草むらなどでもよく見られるということで、水辺に近い草むらに入る場合は、長靴を履くといった対策も必要だという。
そして万が一、かまれてしまった場合には、「治療の際にヘビの種類の特定が必要になるので、色や顔のかたちなどの特徴をしっかりと把握して、すぐに病院に行ってほしい」と話していた。
神戸市中央区の神戸赤十字病院の外科医、岡本医師は、「ヤマカガシの毒は、血液を固める『凝固因子』の機能を失わせ、血が止まらなくなる作用がある。一方、痛みや腫れはあまりないので対処が遅れることも多く、最悪の場合、腎不全や脳出血を引き起こし、死に至ることもある」と指摘している。
また岡本医師は、「毒性はマムシやハブより強く、万一、ヤマカガシにかまれたら、傷口から吸引器で毒を吸い出すなどして、ただちに病院で処置を受けることが重要だ」と話している。
出典
『ヘビ 持ち帰ろうと2度かまれる』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025636571.html
『男児かんだヤマカガシ?強い毒性 死に至る恐れも』
http://www.asahi.com/articles/ASK7Z6448K7ZPTIL00V.html
7月31日15時57分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日夜に119番通報した男児の母親は、署員に「公園で見つけた」と説明したが、同署で事実関係を調べたところ、31日午前になって友人が署員を参道に案内し、改めて事情を聴いて経緯がわかったという。
出典
『毒ヘビは参道で捕獲、2度かまれる 一時意識不明の男児』
http://www.asahi.com/articles/ASK704FC2K70PIHB011.html
8月4日付で朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「蛇を飼いたい」。
今回の件は、男児の素朴な思いが発端だったという。
兵庫県警警伊丹署が関係者から聞き取った経緯はこうだ。
男児は7月29日、同級生らと計3人で、自転車とキックボードで市に隣接する同県宝塚市の山中に向かった。
同級生が以前、蛇を見たことがあった場所だったという。
午前10時半ごろ、寺の参道でヤマカガシを発見。
捕まえる際、男児は左手の人さし指をかまれた。
男児らは蛇をリュックサックに入れ、南へ約2km先にある伊丹市内の公園に移動。
そこで男児は指の出血を洗い流した。
午後1時ごろ、同級生の家で蛇をリュックサックから取り出そうとしたところ、今度は右手首をかまれた。
男児は午後6時40分ごろに帰宅したが出血が止まらず、頭痛も訴えたため、母親が約1時間後に119番通報。病院に搬送され、血清を打つなどの治療を受けた。
一時意識不明に陥ったが、その後、意識が回復した。
厚労省によると、ヤマカガシはかつて、毒蛇とは考えられていなかった。
毒牙が口の奥の方にあり、指を入れるなどして深くかまれなければ、毒が注入されにくいからだ。
1972年に死亡例が確認されて初めて毒蛇と認識された。
73~2013年に、かまれたという報告は34例。これまで少なくとも4人が亡くなっている。
出典
『毒蛇ヤマカガシ、油断禁物 毒性はハブやマムシの数倍』
http://www.asahi.com/articles/ASK835CTMK83UTIL023.html?ref=nmail
7月31日付で毎日新聞東京版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ヤマカガシは本州、四国、九州に生息。
赤と黒の斑紋が交互に並ぶのが特徴で、地域によって色や模様が異なる。
近畿では全身がくすんだ緑色で、模様がほとんどない。
水場を好み、田んぼや川の近くなどに現れる。
かまれても腫れることはなく、出血が続いたり、一過性の頭痛があったりする。
日本蛇族学術研究所によると、毒が血中に入るとハブやマムシの数倍の毒性があり、1960年代以降、少なくとも4件の死亡例があるという。
出典
『ことば ヤマカガシ』
https://mainichi.jp/articles/20170731/ddm/041/040/152000c
2017年7月24日17時25分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
マダニが媒介するウイルスによる感染症が相次ぐ中、去年、50代の女性がウイルスに感染していた疑いのある野良猫に手をかまれ、その後、死亡していたことがわかった。
国内で、動物から人に感染したと見られる事例は初めてで、厚労省が注意を呼びかけている。
マダニが媒介するウイルスによる感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は、4年前に国内で初めて確認され、これまでに西日本を中心に266人が発症し、このうち57人が死亡している。
SFTSは、一般的に人がマダニにかまれることで発症するが、厚労省によると、去年の夏、西日本の50代の女性が、弱った野良猫を動物病院に連れて行った際に手をかまれ、およそ10日後にSFTSを発症して死亡したという。
野良猫は、症状などからマダニが媒介するウイルスに感染していた可能性が高く、動物から人に感染したと見られる事例は国内で初めてだという。
また、先月以降、ペットとして飼われている猫や犬がSFTSを発症した事例が確認され、厚労省は、猫や犬を飼う人や獣医師などに注意を呼びかけている。
厚労省は、「ごくまれではあるが、猫や犬から人に感染する可能性があり、ペットを飼っている人は、ダニの駆除剤を活用したり、弱っていたら動物病院を受診するなどの対策を取ってほしい」としている。
出典
『マダニウイルス 動物から初の感染例か 50代女性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170724/k10011072191000.html
7月24日17時37分に産経新聞からは、国内初どころか世界初の事例だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
厚労省は24日、草むらなど野外に生息するマダニが媒介する感染症に感染した猫にかまれた女性が死亡していたことを明らかにした。
厚労省は同日、都道府県や医師会などに、注意を喚起する通達を出した。
ダニ媒介の「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で、哺乳類を介して人が死亡したことが判明したのは世界で初めてという。
国立感染症研究所によると、平成28年5月~7月、弱った野良猫を保護しようとした西日本在住の50代女性が猫にかまれた。
女性に重大な持病などはなく、約10日後に死亡した。
半年後に感染研が女性の検体を受けて精査したところ、猫を介してSFTSを発症した可能性が高いことが分かった。
SFTSは国内で初めて感染が判明した23年から今年6月末までに266人の発症例があり、そのうち57人が死亡。致死率は21%に上る。
【用語解説】重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
SFTSウイルスによる感染症で、主にマダニにかまれてうつる。
6日から2週間ほどの潜伏期間を経て、発熱や全身のだるさ、吐き気などの症状が出る。
重症化して死亡することもある。
死亡例は全て50代以上で、高齢者が重症化しやすいと考えられている。
ワクチンや特効薬はなく、水分補給や解熱剤投与などの対症療法が治療の中心となる。
出典
『マダニ感染症、野良猫にかまれ保護しようとした50代女性が死亡 世界初、厚労省が注意喚起』
http://www.sankei.com/life/news/170724/lif1707240038-n1.htm
7月24日20時29分に時事通信からは、過去の感染例は西日本に集中しているという地図とともに下記趣旨の記事がネット配信されていた。
厚労省と国立感染症研究所は24日、マダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、衰弱した野良猫にかまれた西日本の50代女性が昨年夏ごろ発症し、10日後に死亡したと公表した。
猫は死んだため検体は残っていないが、「ネコやイヌの血液や便など体液を通じてヒトに感染する可能性は否定できない」とし、都道府県や日本獣医師会などに感染予防を注意喚起した。
感染例は日中韓であり、森林や草地に生息するマダニにかまれてウイルス感染するとされており、動物-ヒト間の感染例はなかった。
しかし、昨年末に女性の死亡例が報告されたほか、今年に入り飼い犬と飼い猫が発症したケースも初めて確認された。
感染研によると、感染初期に発熱や関節痛などを伴う。
発症5~6日後に意識障害などが起き、1~2週間で全身状態が悪化する。
治療は対症療法しかない。
感染は2011年に中国で初めて報告された。
日本では13年以降、西日本を中心に266例の報告があり、うち死亡は57例。
フタトゲチマダニとタカサゴキララマダニが媒介し、推定感染地域は後者の生息分布と一致している。
健康な動物からの感染はなく、屋内のみで飼っている場合は心配ないという。
厚労省は、「餌の口移しなどは控え、触ったら手を洗い、適切にマダニを駆除してほしい」と呼び掛けている。
出典
『ネコ媒介か、50代女性死亡=マダニ感染症で注意喚起-厚労省』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072401058&g=soc
(ブログ者コメント)
マダニに噛まれ死亡した事例はしばしば報道されており、本ブログでも、それらのうち2事例を掲載している。
2017年7月11日11時11分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
衣類などに使う防水スプレーを吸い込み、肺炎や発熱を訴えるケースが目立っている。
日本中毒情報センターには、昨年、防水スプレーの吸引に関する相談が52件(暫定値)寄せられた。
入院したケースもあり、注意を呼びかけている。
医師や一般の人から相談を受ける日本中毒情報センターによると、防水スプレーの吸引に関する事故の相談は年20件未満で推移していたが、2014年に47件、15年に68件と増えた。
昨年も52件あった。
吹きかけていた対象は洋服や靴、かばん、アウトドア用品など多岐にわたり、年間を通じて寄せられる。
15年の相談のうち、屋内や車内で使った事例が6割を占め、屋外でも風向きが変わって吸い込んだケースが7件あった。
多くは息苦しさや頭痛、発熱などの症状が出たという。
防水スプレーの主な成分は、水をはじくフッ素樹脂やシリコーン樹脂。
吸い込むと微粒子が肺の肺胞にくっつき、酸素と二酸化炭素の交換がしにくくなったり、溶剤の刺激で肺が傷ついたりする恐れがある。
スキーブームだった1992~94年、中毒が多発したことを受けて国や業界団体などが、粒子の大きさや物へのくっつきやすさなど、安全に関する基準を定めた。
【入院したケースも】
東京都消費生活総合センターによると、昨年、自宅で靴に防水スプレーを吹きかけていた20代の女性が呼吸困難となり、9日間入院した。
玄関で換気扇を回しながら噴射していたが、数時間後に発熱。過敏性肺炎と診断されたという。
スプレー販売業者などが加盟する日本エアゾール協会の斉藤専務理事は、「UVカット効果も兼ね備えた多機能な防水スプレーも登場し、製品の幅が広がっている。一度に使う量が多く、時間も長いので、換気をして開けた場所で安全に使って欲しい」と話す。
出典
『防水スプレー吸引で肺炎・発熱も 屋内利用時の事故増』
http://www.asahi.com/articles/ASK7B2WB4K7BPLBJ001.html
(ブログ者コメント)
○日本中毒情報センターから出されている情報は下記参照。
http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70247_0101_2.pdf
○本件、過去にも類似情報を紹介している
2013年4月11日掲載
『2013年4月4日報道 スプレー中の樹脂成分を吸いこまないようご用心』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2781/
2017年6月15日23時13分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大津市は15日、同市一里山3丁目の瀬田東市民センター前の石碑が倒れ、市立中学1年の男子生徒(12)が左脚を挟まれて骨折するなど重傷を負ったと発表した。
市によると、14日午後4時10分ごろ、重さ約200kgの石碑(縦70cm、横120cm、厚さ15cm)に男子生徒が座って前後に体を揺すっていると、石碑が後方に倒れた。
一緒にいた友人8人が石碑を持ち上げて助けたが、中1の女子生徒(12)が左手を挟まれて軽傷を負った。
石碑には市民憲章が刻まれており、1992年に設置された。
2つの石製台座にはめられており、固定はされていなかった。
市自治協働課は、「市施設で事故が起き、重く受け止める」としている。
出典
『市民憲章の石碑倒れ中学生骨折 大津、上に座って体揺する』
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20170615000175
6月15日17時57分にNHK滋賀からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後4時すぎ、大津市一里山の瀬田東市民センターで、市内の中学校に通う1年生の男子生徒が、建物の玄関近くに設置された、高さ70cm、重さ200kgの市民憲章が書かれた石碑の上に座っていたところ、石碑が倒れた。
男子生徒は、地面と石碑の間に足が挟まれ、左足のふくらはぎや右足首の骨を折る大けがをして、病院で手当てを受けた。
また、男子生徒を助けようとした近くにいた女子生徒も手に軽いけがをしたという。
大津市によると、倒れた石碑は平成4年から設置されていて、建物の責任者が日常的に手を触れて点検しているということで、前日の朝も異常はなかったという。
また、男子生徒は、石碑の上で足をぶらつかせて友人と話をしていたという。
今回の事故を受け、市は、ほかの市内35か所の市民センターにも同じような石碑があることから、石碑にのらないよう、注意を呼びかけている。
出典
『大津で石碑倒れ中学生大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2064293551.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、石碑は2つの足の、見た目、深さ4~5cm程度の凹みに嵌め込まれていて、石碑、凹み部ともに、欠けたような様子は映像からは見て取れなかった。
2017年6月12日20時43分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、主な製品に含まれるカフェイン量の図解付きで、ネット配信されていた。
カフェインを多く含んだ眠気防止の薬や清涼飲料による中毒で、2011年度からの5年間に少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人は死亡したことが、日本中毒学会の実態調査でわかった。
ほかにも重大事故が起きており、若者を中心に「乱用」されている可能性がある。
カフェインは興奮作用があり、短時間に大量摂取すると、吐き気、心拍数の増加、興奮などの中毒症状が現れる。
個人差が大きいが、成人では1g以上で症状が出る可能性が指摘されている。
文部科学省の日本食品標準成分表によると、コーヒーには100mℓ当たり0.06g、煎茶には同0.02g、広く使われている市販の眠気防止薬には1錠0.1gほど含まれ、かぜ薬や、若者を中心に人気の炭酸飲料「エナジードリンク」にも使われている。
深夜勤務に就いていた九州の20代男性がエナジードリンクとカフェイン製剤を一緒に飲み過ぎて死亡する事故が15年に報告された。
その後も、急性中毒で病院に運ばれるケースが相次ぎ、学会が初めて実態調査した。
調査に協力した全国の38救急医療施設に搬送され、カフェイン中毒と分かったケースを集計した。
患者は11年度10人、12年度5人だったが、13年度は24人に急増。15年度は37人だった。
計101人中、97人は眠気防止薬を使っており、7人が心停止、うち3人が死亡した。
心停止した人は、いずれもカフェインを6g以上取っていた。
エナジードリンクだけの中毒は4人だった。
患者の年齢の中央値は25歳で、18歳以下が16人いた。
調査した埼玉医科大の上條吉人教授は、「激しい嘔吐や動悸で非常に苦しむ症例が多い。自殺目的の過量服用もあるが、眠気覚ましのために乱用しているケースもある」と指摘する。
・・・・・
出典
『カフェイン中毒、5年で101人搬送 若者中心に乱用?』
http://www.asahi.com/articles/ASK6D4D3RK6DPLBJ004.html
6月13日18時45分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
コーヒーやエナジードリンクなどに含まれる「カフェイン」。
眠気覚ましに飲む人も多いと思われるが、この過剰摂取による「カフェイン中毒」で、5年間で3人が死亡していたことがわかった。
気をつけるべきポイントとは―
【運ばれてくる多くが「若者」】
日本中毒学会の実態調査で、2011年度からの5年間に、少なくとも101人がカフェイン中毒で病院に運ばれ、そのうち3人が死亡していたことが判明した。
どんなケースが多いのだろうか?
今回の調査を行った救急医療の専門家によると―
「(搬送された)多くの方が若者なんですね」
「(病院に)興奮状態で来られる方もいますね。心拍数、脈拍数が上がって、動悸を訴える方もいます。さらにひどくなると、不整脈を起こすんですね。命にかかわる不整脈を起こして心停止、心臓が止まるケースもある」
(埼玉医科大学医学部・上條吉人教授)
過剰摂取による激しいおう吐や動悸などを引き起こすという急性カフェイン中毒。
学会の調査によると、中毒により病院に運ばれた患者の数は、年々増加傾向にあるという。
【致死量の目安は「コーヒー25杯分」】
カフェインの致死量には様々な説があるが、専門家によると、短時間で摂取した場合の目安は3gほど。
コーヒーの場合は、濃度によって変わるが、1杯200mℓに0.12gのカフェインが含まれているので、つまり、致死量の目安である3gのカフェインは、コーヒー25杯分にあたる。
また、カフェインが含まれるものには、薬局などで売られている眠気覚まし用の薬もある。
中には、1日の使用量でコーヒー数杯分にあたるカフェインが含まれていることがある。
そして、コンビニなどでも販売されている眠気防止のドリンクや、いわゆるエナジードリンク。
これらもカフェインを多く含んでいるものがあり、自主的に容器に「1日当たり1本を目安に」と表示しているものもある。
【錠剤使用でリスク上昇】
上條教授は、これらの中でも、
「錠剤の方が簡単に大量に摂取できる」
「調べると、圧倒的に錠剤で中毒になる方が多い」
と話す。
・・・・・
【具体的な死亡事例では―】
容量などの使い方を誤ると死に至ることもあるというカフェイン。
実際に、死亡事例も相次いで報告されている。
2015年12月には、20代の男性が、カフェインが含まれたエナジードリンクなどを飲み過ぎたことでカフェイン中毒となり死亡。
男性は24時間営業の店舗に勤務していて、眠気覚ましのために日常的にエナジードリンクを飲み、亡くなった日は、嘔吐したあと意識を失ったという。
遺体からは、カフェイン錠剤とみられるものも見つかっている。
また、2016年12月には、岐阜県垂井町の山の上で35歳の男性が「急性カフェイン中毒」で死亡。
眠気覚ましのためにカフェインの錠剤を大量に飲んでしまったことが原因とみられている。
他にも2016年、兵庫県で睡眠時無呼吸症候群の男性が、日中の眠気のためにカフェイン製品を常用して中毒で亡くなったケースなどもあるという。
【専門家「購入上限も検討すべき」】
上條教授は、対策について、
「海外を見ると、例えばスウェーデンは、1回に購入できる錠剤の数を30錠以内に制限した。そうしたらカフェイン中毒の死亡者がかなり減った事案がある」
「日本ではカフェインの錠剤は制限なく手に入る。そういった購入の制限が必要になってくると思う」
と指摘する。
出典
『急増するカフェイン中毒、危険の目安は?』
http://www.news24.jp/articles/2017/06/13/07364134.html
2017年6月5日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
暑さが本格化するこれからの季節、扇風機やエアコンは必需品だ。
しかし、使い方によって思わぬ火災を起こす恐れがある。
製品の安全を調べる製品評価技術基盤機構(NITE)は、6 ~8月にかけて扇風機とエアコンが原因の火災が急増するとして、注意を呼び掛けている。
新潟県内の高校で、2015年8月、教室に設置されていた扇風機から出火し、周辺を焼くぼやがあった。
職員が火災の前、扇風機が動いていないことを目で確認していたが、実際はスイッチが「強」に入っていたという。
扇風機は、約45年前から使用されていた。
内部の配線が一部断線し、発火したとみられる。
NITEのまとめでは、こうした扇風機が原因の火災は、11~15年度の5年間に90件報告され、5人が死亡していた。
長期間使い続けることによる製品の劣化が主な原因で、90件中、39件が該当した。
使用期間が30年を超える製品で多いが、15~20年程度でも劣化が起きていた。
新潟県の高校の例は、扇風機の「首振り機能」によって、支柱と羽根の部分をつなぐ配線に長期間負荷がかかり、断線したとみられる。
佐賀県内で13年10月にあった火災では、約38年間使っていた扇風機のモーター部分の銅線が劣化し、発火の原因になった。
リコール製品の破損事故なども含めると、扇風機の事故の3割以上が、学校や病院といった公共施設で起きている。
事故が起きた例では、「動いていないので、スイッチが切れていると思った」「スイッチを入れても動かないので、そのままにした」などの報告が多い。
NITEは、
▽羽根の回転が不規則
▽運転中に異常な音や振動がある
▽モーター部分が熱い
などの異常を感じたら「すぐに使用をやめてほしい」と呼び掛けている。
一方、エアコンが原因の火災は、15年度までの5年間に259件あり、5人が死亡した。
不適切な配線が主な原因となっている。
石川県では、14年1月、エアコンをつないでいた延長コードが発火し、住宅を全焼。70代女性が死亡した。
使用の度に、延長コードに許容量を超える電流が流れたためとみられる。
電源コードをねじって他のコードと接続する「ねじり接続」も厳禁だ。
接続不良で発火の恐れがある。
エアコンを取り付ける際に、コードが長すぎたり短すぎたりして、業者がねじり接続をしている場合があるという。
このほか、エアコンを掃除する時に使った洗浄液が内部の電気部品に付着し、発火するケースもある。
また、ナメクジやネズミなど、虫や小動物がエアコンの室外機に入り込み、電源回路がショートして発火した例もある。
▽ブレーカーが頻繁に落ちる
▽電源プラグが変色している
▽焦げくさい臭いや異音がする
などした場合は、使用を中止するなど、注意が必要だ。
出典
『くらしナビ・ライフスタイル 扇風機・エアコン、火災注意』
https://mainichi.jp/articles/20170605/ddm/013/040/040000c
(ブログ者コメント)
以下は、ネタ元と思われる資料。
(平成29年5月25日公表 NITEのHP)
『夏に多発!扇風機の経年劣化やエアコンの電源コードのねじり接続で火災のおそれ~使用前に扇風機の動作やエアコンの電源コードを必ず確認しましょう~』
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs170525.html
2017年5月31日11時56分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県上尾市の島村市長は30日の定例会見で、同市が管理する水路で起きた事故をめぐり、被害者側に約575万円の損害賠償金を支払って和解する議案を6月議会に提出すると発表した。
同市によると、平成27年8月、水路のコンクリート製の蓋が落下し、蓋の上を歩いていた同市内の主婦=当時(76)=が転落して右足を折る大けがを負った。
蓋は、横150cm、縦50cm、厚さ5cm、重さ約120kg。
水路の両縁に7.5cmずつ乗り、重さで支えていたが、片側が縁から外れ、深さ約90cmの水路に落ちた。
落下の原因は不明だったが、同市は事故の責任を全面的に認め、主婦らに治療費など約575万円を支払うことで和解に合意した。
同市は、「歩いただけで蓋が落ちるとは思えず、事故前から少しずれていた可能性がある」と指摘。
事故後、再発防止のために、嘱託職員らが同市内約264kmの水路を巡回し点検している。
今後は、市民らが気づいた異常を通報するシステムの構築を検討する方針。
主婦は、約3カ月で入・通院を終えたが、現在もしびれなどの後遺障害が残っているという。
出典
『水路の蓋外れ主婦大けが 575万円支払いで和解 埼玉県上尾市』
http://www.sankei.com/affairs/news/170531/afr1705310012-n1.html
(ブログ者コメント)
〇ブログ者の住居前排水溝のコンクリート蓋は逆凸形となっており、ずれることはない。
今回水路の蓋は重さ120kgということで、そう簡単に動くようなものではなく、それゆえ逆凸形ではなく平板だったことも考えられる。
〇側溝の蓋が外れた事例ではないが、割れて怪我した事例は過去にもあった。
2016年9月20日掲載
[昔の事例の顛末] 2012年7月14日 千葉県我孫子市で市道側溝の上を歩行中に老朽化していたコンクリート製の蓋が割れ、転倒して頭部を強打し寝たきりになった男性に市は損害賠償
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6297/
2017年5月26日15時3分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、宮崎市で、市が所有する土地の草刈りを行ったあとマダニが媒介するウイルスの感染症で死亡した60代の嘱託職員の男性について、市は「公務災害」に当たるとして、遺族への一時金などの支給を決めた。
公務災害が認められたのは、宮崎市高岡総合支所の嘱託職員だった60代の男性。
宮崎市によると、この男性は去年9月、業務として市が所有する土地の草刈りを行い、翌月になってマダニが媒介するウイルスによる感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」で死亡した。
男性の体にダニにかまれた痕があったことや、発症した時期などから、市は、草刈り中にマダニにかまれてSFTSを発症したと判断し、今月15日付けで公務災害に認定した。
今後、市は、男性の遺族に一時金と遺族補償年金を支給することにしている。
宮崎市は、「このような公務災害が起きないよう、安全管理をさらに徹底したい」としている。
出典
『ダニ媒介の感染症で死亡の職員に公務災害認定 宮崎市』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170526/k10010995821000.html
5月26日14時52分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎市の嘱託職員の60代男性が昨年、市有地の草刈り中にマダニにかまれてウイルス感染して死亡し、公務災害と認定されたことが、26日、分かった。
遺族には一時金計2200万円などが支払われる。
市によると、男性は昨年9月、市有地で草刈りした後、腰痛や発熱の症状が出た。
10月に入院先の病院で死亡し、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」と診断された。
右足首にマダニにかまれた痕があり、症状が出た時期などから草刈り業務中にかまれたと推測され、市が今月15日付で公務災害と認定した。
出典
『マダニ感染死は「公務災害」宮崎市職員、草刈り中にかまれる』
http://www.sankei.com/west/news/170526/wst1705260054-n1.html
(ブログ者コメント)
マダニの危険性については、今月、本ブログで紹介したばかり。
その後も何件か死亡事故が報道されている。
2017年5月11日8時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
詐欺グループがバイク便のアルバイト募集を装った広告をインターネットの求人サイトに出し、それに応募した若者が詐欺グループに狙われた高齢者らから現金を受け取る「受け子」に仕立てられる被害が出始めている。
警視庁によると、知らないうちに犯罪に加担させられ逮捕されたケースは、今年1月以降、5件あるという。
同庁は、「受け子を調達するために偽の広告を出している」とみて、注意を呼びかけている。
バイク便・電車便。免許のない方は電車便で業務していただきます--。
今年3月、バイク便業者をかたる会社の求人広告に応募した東京都内の20代の大学生が詐欺未遂容疑で現行犯逮捕された。
学生は、履歴書1枚をファクスしただけで採用された。
「社員」を名乗る人物から携帯電話で指示された場所に行き、荷物を受け取るという仕事だった。
学生は免許を持っていなかったため、電車で都内の病院に向かい、お年寄りから紙袋を受け取ったところを捜査員に取り押さえられた。
お年寄りは株式投資名目の詐欺話を信じてしまい、1600万円を要求されていた。
学生は逮捕されたが、事件に関与させられていることを知らなかったとみられ、「お金を受け取るなんて知らなかった」と困惑していたという。
同庁犯罪抑止対策本部によると、同様の広告は今年に入って目立ち始めた。
「未経験者歓迎」「会社での待機はなく在宅勤務」。
手軽な仕事内容をPRし、時給1500円を提示する広告もあった。
同本部は、「不自然なほど好条件。何も知らない若者たちを受け子役にするための広告」とみる。
【甘い審査狙われ】
公益社団法人「全国求人情報協会」(東京都)によると、求人サイトの審査や運営に明確なルールはなく、広告内容をどこまで審査するかは各社の判断に委ねられている。
企業側、利用者側の双方が無料で利用できるサイトを運営する会社の担当者は、「内容が明らかに不審ならば広告を削除することもあるが、原則として審査はしない」と明かす。
サイトで詐欺被害に遭わないよう注意を呼びかけており、「自己責任で判断してほしい」と説明する。
一方、審査しているという会社の担当者は「広告主にヒアリングするなど事業実態を確認している」と話す。
同本部は、「悪質な求人広告は審査の甘い一部のサイトに偏りがちで、詐欺グループはそうしたサイトを選んでいるとみられる。面接もなく、応募から採用までの時間が異常に短いケースは要注意」と呼びかけている。
出典
『特殊詐欺 「急募」ご用心 ネット求人悪用「受け子」調達』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/211000c
2017年5月10日12時19分にNHK長崎から、佐世保市での事例に関し下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月11日1時6分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、発熱などの症状を訴えて佐世保市内の病院に入院した70代の女性が、マダニが媒介する感染症によって死亡していたことがわかった。
ことし、県内で感染が確認されたのは初めて。
佐世保市によると、先月25日、佐世保市の70代の女性が発熱や全身のけん怠感などの症状を訴えて市内の病院に入院し、今月に入って死亡した。
マダニにかまれた痕は見つからなかったが、長崎県環境保健研究センターで女性の血液を調べた結果、マダニが媒介するSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」を引き起こすウイルスが確認されたという。
SFTSはマダニにかまれることで起きる感染症で、発熱や腹痛、意識障害などを引き起こし、有効な治療薬はない。
県医療政策課によると、県内で感染が確認されたのは去年7月以来だという。
佐世保市によると、この女性に海外渡航歴はなく、家族の話では、発症前には庭で作業をしていたという。
ウイルスを媒介するマダニは草むらなどに生息していて、春から秋にかけて活動が活発になるため、佐世保市では、こうした場所に入る場合は長袖や長ズボンを着用して肌の露出を少なくするよう、呼びかけている。
出典
『マダニにかまれて高齢女性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033277571.html
『マダニ 感染症で70代女性死亡 かまれた痕なく』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/032000c
5月11日19時21分にNHK香川からは、高松市での事例に関し下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月上旬に死亡した高松市の80代の男性がマダニが媒介するウイルスに感染していたことがわかり、保健所は、草むらなどに入る際は長袖の服と長ズボンを着用しダニにかまれないよう、注意を呼びかけている。
高松市保健所によると、今月3日、高松市の80代の男性が高熱や下痢などの症状を訴え、市内の病院を受診し、数日間、入院したあと死亡した。
検査の結果、男性はマダニが媒介するウイルスに感染し、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」という感染症を発症していたことが、11日、わかった。
保健所によると、県内では、マダニが媒介するウイルスによる感染症のうち、おととし、2人が「日本紅斑熱」を発症して死亡しているが、SFTSを発症して死亡したのは初めてだという。
マダニは、春から秋にかけて動きが活発になるということで、高松市保健所は、草むらや山の中に入るときは長袖の服や長ズボンを着用し、サンダルは避けて足を覆う靴を履くなど、マダニにかまれないよう注意を呼びかけている。
出典
『マダニが媒介の感染症で死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8033327591.html
5月10日20時4分に毎日新聞からは、SFTSではないが、やはりマダニが媒介するダニ媒介脳炎に関し、札幌市で捕獲された野生動物への感染が確認されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道大の研究グループは、10日、札幌市内で捕獲された野生動物が「ダニ媒介脳炎」の原因となるウイルスに感染していたのを確認したと明らかにした。
大都市での確認は初めて。
ダニ媒介脳炎は、ウイルスを持つマダニにかまれることで発症する。
北大大学院の好井健太朗准教授(ウイルス学)によると、市内の山林で捕獲されたアライグマや野ネズミなど84匹の血液を調査。
約1割に当たる10匹から、ウイルスに感染したことを示す抗体が見つかった。
北海道では、昨年夏、草やぶでマダニにかまれたとみられる40代男性が発熱やけいれんなどの症状が出た後、死亡した。
出典
『北大 札幌でダニ媒介ウイルス 野生動物で確認 大都市初』
https://mainichi.jp/articles/20170511/k00/00m/040/095000c
昨年夏の北海道事例については、2016年8月16日10時51分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道は16日、ウイルスを持ったマダニにかまれ「ダニ媒介脳炎」を発症したことが確認された道内の40代の男性が死亡したと明らかにした。
道によると、国内での感染確認は平成5年以来2例目で、死亡は初めて。
道保健福祉部などによると、男性は7月中旬に道内の草やぶでかまれたとみられ、発熱や意識障害、けいれんなどの症状が出て入院していたが、13日に病院で死亡した。
厚労省によると、ダニ媒介脳炎の原因となるウイルスは、北海道の一部地域での分布が確認されている。
ウイルスを持つマダニがいない地域では感染は起きず、人から人への感染はないという。
道の担当者は、「山菜採りなどで草やぶに入る際は、かまれないように長袖と長ズボンを着用し、万が一、ダニにかまれた場合は、速やかに医療機関を受診してほしい」としている。
出典
『ダニ媒介脳炎患者が死亡 北海道の男性、国内初』
http://www.sankei.com/life/news/160816/lif1608160009-n1.html
(ブログ者コメント)
以下の報文の「はじめに」を読む限り、SFTSとダニ媒介脳炎は別物の模様。
file:///C:/Users/ai59k/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/3QBNB0GA/MM1309_02.pdf
2017年5月12日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
磐田市大久保のアパートの一室で、9日午後5時半ごろ、台所のコンロ付近約20m2が焼ける火災があった。
警察や消防によると、当時、ペットの犬だけが部屋におり、部屋の状況などから、犬がコンロに火をつけた可能性があるという。
犬は無事だった。
警察などによると、この部屋に住む会社員の女性(30代)は一人暮らしで、出火当時は外出中だった。
出火元はコンロとみられ、長押しすると火がつくタイプで、大人の腰あたりの位置に置かれていた。
出火原因は調査中だが、部屋にはカギがかかっていて外部からの侵入の形跡はなく、漏電の可能性もないという。
調べると、点火ボタンは押された状態だった。
犬が前脚でボタンを長く押して火をつけ、何かに燃え移った可能性も否定できないという。
犬が誤って点火ボタンを押してしまう可能性について、ガス器具大手パロマは、同社ホームページにイラストとともに、使用時の注意点の一つとして紹介している。
安全のためにロックすることや、周りに燃えやすいものを置かないことを呼びかけている。
出典
『密室の出火、犬のしわざ?』
http://www.asahi.com/amp/articles/ASK5C3D9LK5CUTPB002.html
5月12日付で静岡新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、焼けた場所は主にこんろや台所だった。
警察は、現場の状況や女性の証言などから、失火や漏電ではなく、犬がこんろのスイッチを押した可能性を視野に、原因を調べている。
こんろは床から約70cmの高さにあったという。
浜松市で犬のしつけ指導の会社を営む鈴木さん(35)は、「犬は前足を器用に使えるので、何らかの動きの結果でこんろのボタンに触れることは考えられる」と指摘。
「犬を置いて外出する際は必ずケージに入れ、長期間離れる場合は人に預けて」と注意を促している。
出典
『室内犬、こんろスイッチ押す? 磐田のアパート火災』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/358264.html
5月10日18時40分にテレビ朝日からは、飼い主へのインタビュー内容などが下記趣旨でネット配信されていた。
アパート火災の原因が犬だった可能性が浮上し、飼い主が直撃取材に答えた。
この火災は、9日午後、静岡県磐田市でアパートの一室が焼けたもの。
出火当時、この部屋に住む女性は外出中だった。
火元は台所のガスコンロとみられ、床からは70cmの高さにあった。
警察は、部屋にいた犬が前足でガスコンロのボタンを押し、火が何かに燃え移った可能性が高いとみている。
飼い主の女性:「出火元に心当たりが全くなかったので。結構長く押していないと火が付かないタイプだったので、ちょうど押しちゃったんでしょうね」
女性は、普段、犬を柵の中に入れていたが、9日は柵が壊れているところだったと話している。
出典
『アパート火災の原因は…飼い犬がガスコンロ操作か』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000100444.html
(ブログ者コメント)
今回のコンロがパロマ社製だったがどうかは不明だが、報道どおりパロマ社のHPには、「ご注意いただきたい大切なお知らせ」として、
1. 換気すること
2. 火をつけたまま離れないこと
・
・
8.ペットを飼っている場合、コンロから離れる時はロック
すること
といった注意点が記されている。
https://www.paloma.co.jp/important/safety/gril/index.html
少し前の報道になるが、2016年10月3日5時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもの命について考える企画「小さないのち」。
思いがけない事故で子を亡くした遺族らへの取材に基づく連載「ある日 突然」を8月末から9月にかけて掲載したところ、子や孫がいる読者らから多くの反響が寄せられました。
読者自身が経験した「ヒヤリハット」や、子どもの事故予防につながる提案などを紹介します。
【読者自身が経験した「ヒヤリハット」】
〇子どもがまだ2歳ぐらいの時、助手席のチャイルドシートでグミを食べていて、突然「ヒーヒー」という声が。
「詰まらせた」と思い、すぐに駐車場に車をとめて子どもを降ろし、記事にも載っていたハイムリック法(背後から両腕を回し、子どもの腹部を圧迫する方法)で2、3回圧迫すると、口からグミが出てきて事なきを得ました。
注意はしていましたが、グミは小さく、食べた経験もあるので心配なく与えたこと、背中がもたれかかっているような状態で物を食べさせたこと、誤嚥になる要因がありました。
本当に反省しています。
(京都府 50代女性)
〇先日、1歳になったばかりの孫を肩車した写真を送ってくれた息子を叱りました。
父親の肩車から落ち、幼少から車椅子生活となった子を身近に見ていたからです。
ご両親は「まさかこんなことに」と話していました。
「親子の楽しみ」に危険な行動はないでしょうか。
子どもに良かれと思う行動に潜む危険を知りたいと思います。
(埼玉県 60代女性)
〇19年以上前、ハイハイを始めた頃の次男が部屋から消えました。
主人が玄関の引き戸に隙間があるのを発見し、家の前の通路(数m)を出た先の道路をハイハイで横断中の次男を発見しました。
幼い子が近隣の水路や線路で難に遭った記事を目にすると、あり得ないことではないと思うようになりました。
余程の注意がいることを思い知りました。
(名古屋市 清水康子さん 57歳)
〇1歳の娘の父親です。かなり前、近くの浜辺で遊んでいると、穴に足を入れるタイプの浮輪を使っていた小さなお子さんがクルッとひっくり返りました。
下半身が水面に出ている状態で足をバタバタさせていました。
見た瞬間に「マズい!」と思って近寄り、抱き上げて事なきを得ました。
その光景が記事でよみがえりました。
娘にも関わることなので、連載を頭にたたき込んでおきたいと思います。
(静岡県 40代男性)
〇二十数年前、育児スタイルとして「うつぶせ寝」がブームになっていた時期がありました。
赤ちゃんがよく眠る、スタイルよく成長するなどの利点が取り上げられ、年子の育児に追われていた私は飛びついたものです。
今考えると、赤ちゃんにとってかなりの負担だったのではと、恐ろしくなります。
楽に育児をしたいという気持ちが先行していたのだと反省しています。
子どもの悲しい事故が少しでも減っていきますように。
(山梨県 50代女性)
【事故予防への提案は】
〇生後11カ月の子をもつ母です。
痛ましい子どもの事故については、新聞記事を時々読む程度で、知る機会はほとんどありません。
母子手帳などにも注意の記載はありますが、具体的な事故例や予防策の情報に触れることは少ないのが現状です。
国が積極的に事例と予防策を周知させてほしいと願うばかりです。
企業も、子どもの事故が起こる可能性を考えた製品開発を行ってほしいです。
(川崎市 Tさん 29歳)
〇事故例を具体的にたくさん知っている方が、防ぐことができると思います。
妊娠して母子手帳をもらう時、母親学級や両親学級、1カ月健診等の時に発育に合わせて情報を提供したらどうでしょうか。
うつぶせ寝のリスクや寝具の硬さなどは、実際に人形を使って実演すれば分かりやすいのでは。
大丈夫なはずなのに大丈夫じゃないことがたくさんあります。
(大阪府 50代女性)
〇子どもの行動は想定外の連続です。
例えば母子手帳等に事故体験を列挙したり、講習会を開いたりしてはどうでしょうか。
安全で安価なベビーベッドを、注意書きを添えてレンタルできないでしょうか。
洗濯機やポット等の家電、雑貨の優良品にマークを付けて推奨する、転落防止のため子どもの服に発信機を付け、一定範囲を出たらスマホで警報が鳴るようにするなどの対策を取れないでしょうか。
同じ事故を繰り返すほど悲惨なことはないと思います。
(福岡県 50代女性)
〇製品安全の専門家です。
就寝中の乳児の窒息原因では、敷布団の要素が大きいと考えています。
記事では、ベビー用の硬めの寝具を使うよう勧めていますが、どれぐらい硬ければ良いかの基準はありません。
ベビー布団といっても、メーカーによって厚みも硬さもバラバラです。
抱っこひもには製品安全協会のSG基準(安全基準)があるのに、ベビー布団には基準がなく、親は自分で注意し、判断するしかありません。
安全基準を早期に制定するべきだと思います。
(東京都 70代男性)
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
【長男を亡くし、自ら事故予防に取り組む Yさん
(女性、45歳)】
当時5歳だった長男は、4年前、通っていた愛媛県の私立幼稚園でのお泊まり保育の川遊び中、増水で流され亡くなりました。
県や市、文部科学省に事故検証と予防策を訴えましたが、いずれも「再発防止のための検証の権限はない」との回答でした。
幼稚園からは、「話せない」と言われました。
同じ園の保護者と現場に通って、救急隊員や観光客など関係者に聞き取りし、独自に検証委員会をつくり、民事裁判も起こしました。
裁判は、あくまで関係者の法的責任を追及する場だとは理解していましたが、教訓を生かして子どもを守ってほしいという私の強い思いは、そこに託すしかありませんでした。
教育・保育施設などでの事故死、いじめによる自殺、虐待などの分野では、担当省庁ごとに検証制度がありますが、管轄を分けず、すべての子どもの死を一括して検証する組織と制度が必要ではないでしょうか。
今も、どこかで、事故や虐待などで命が失われています。
夫と二人で社団法人をつくり、昨年、「子ども安全管理士講座」を開講しました。
事故時の対応や予防策などを専門家が教え、今月と来月も講座を開きます。
長男を失った悲しみは消えません。
だからこそ、起きるかもしれない死を防ぎたいのです。
【国主導で情報共有を 産業技術総合研究所・首席研究員の西田佳史さん(45)】
情報を一つに集約し分析すれば、なにが危険なのかを抽出できます。
例えば、私たちの研究所では、東京にある国立成育医療研究センターと協力し、病院を訪れた子どものけがの情報を2006年から登録してきました。
約3万人分を読み解くと、自転車の後部座席の子どもの足がスポークに巻き込まれる事故が多いことがわかったので、後部座席下にカバーをつけるよう働きかけ、安全基準が改定されました。
電気ケトルによるやけど事故を受け、倒れても湯が漏れない製品が開発されました。
事故の原因がみえれば、企業や専門家などから知恵が集まり、テクノロジーの力とともに予防策が生まれます。
これは、けがだけでなく、事故などで亡くなった場合も同じです。
しかし、日本では、病院や捜査機関などの組織は、事故状況などのデータ提供に、まだまだ後ろ向きです。
朝日新聞と専門家が分析した子どもたちの記録も、捜査情報ということもあって、法医学者者しか知り得ません。
国が主導的に動いて情報共有できる法律を作り、子どもの死やけがを検証する新たな制度が欠かせません。
メディアも、データが活用されないことでの不利益をもっと探るべきです。
責任の追及だけでは、予防につながりません。
「同じような死を繰り返さない」という合言葉を真に実行する仕組みが必要です。
【これまでの新聞掲載内容】
過去10年間に亡くなった子ども(0~14歳)約5000人の司法・行政解剖の記録を朝日新聞と専門家で分析した結果、約1900人の記録から、今後起こりうる事故や虐待を防ぐための手がかりが見えてきたことを8月28日付朝刊で報じました。
この日から9月にかけ、社会面連載「ある日 突然」(7回)と生活面連載「事故予防を考える」(3回)を掲載しました。
【新たな制度のあり方を今後も考えます】
「小さないのち」を守るために、既存の枠組みを超え、手を取り合う。
やるべきことはシンプルだと、取材を通して感じました。
今後も、子どもに携わる多くの人たちから話を聞き、新たな制度のあり方などを読者の方々と一緒に考えていきたいと思います。
出典
『肩車から落下、車椅子生活に 親子の遊びにも潜む危険』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9P5JVHJ9PUUPI003.html?iref=com_rnavi_arank_nr05
(ブログ者コメント)
過去の連載は有料会員限定。
2017年4月25日付で毎日新聞東京版朝刊から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
使い捨てライターを使用後、「残り火」が衣類やバッグなどに燃え移ってやけどを負う事故が、これまでに少なくとも67件あったことが、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)のまとめで分かった。
事故調は24日、事故防止に向け、着火口が塞がれた「スライド式」ライターの使用が望ましいとの検証結果を公表。
消費者庁と経済産業省に対し、注意喚起などの対策を講じるよう呼びかけた。
「残り火」による事故を巡っては、2015年6月に兵庫県の70代男性が、使用後のライターを衣服のポケットに入れたところ衣服に燃え移り、重いやけどを負って死亡している。
この事故を受け、消費者庁などが注意喚起を行ったが、それ以降も事故が起きている。
事故調によると、消費者庁などが10年4月以降に把握した情報をまとめたところ、計67件の事故報告があり、うち重症が11件あった。
死亡事故は15年の1件のみ。
残り火は、ライター内部に何らかの異物が入り込むことで着火レバーが正常な位置に戻らず、微量のガスが漏れて発生しやすくなる。
事故調が過去の事故を精査したところ、内部からたばこの葉や砂が見つかっており、使用する過程で着火口などから入り込んだとみられる。
使い捨てライターは、点火方式などにより、「スライド式」、「押し込み式」、「やすり式」の3種類に分類され、「スライド式」以外は着火口が露出している。
こうしたことから、事故調は「スライド式」が他の2種類のライターに比べて「事故防止に有効」と結論づけた。
出典
『使い捨てライター 「残り火」やけど67件 防止はスライド式有効 消費者事故調、10年度以降に把握』
https://mainichi.jp/articles/20170425/ddm/041/040/025000c
4月25日9時48分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者事故調は、24日、ライターの着火レバーから指を離した後も火が完全に消えない「残り火」でやけどをしたとの事故の情報が、これまでに67件寄せられているとして注意を呼び掛けた。
うち死亡が1件、重傷が11件あった。
事故調によると、「残り火」は、繊維片などの異物が着火レバーと連動したガス噴出ノズルの周辺に詰まるなどし、ノズルの弁が完全に閉じず微量のガスが漏れたり、レバーが元の位置に正しく戻らなかったりすると起きるという。
レバーをスライドさせて着火するタイプは、通常、着火口がレバーでふさがれており、異物が入りにくく、空気が遮断されて消火する役割もあるため、事故調は「スライド式を使うのが残り火の防止に有効。使用後は残り火がないか必ず確認してほしい」と指摘した。
事故情報の67件は、消費者庁などが平成22年度から運用を始めた事故情報データバンクシステムに、今年2月までに登録された。
27年6月に兵庫県で70代男性が死亡した事故など、服のポケットに入れた際のやけどが目立ち、車のドアポケットに入れて周辺に燃え移ったケースもあった。
異物は、繊維片、木片、砂、金属クズ、タバコの葉などだった。
出典
『ライター残り火に注意 兵庫でもポケットでやけど 事故調「異物の混入原因」
死亡事例も』
http://www.sankei.com/west/news/170425/wst1704250027-n1.html
4月25日5時32分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
生活にかかわる事故の原因を調べる国の消費者安全調査委員会(委員長=宇賀克也・東大院教授)は、24日、ライターの残り火による出火などの事故について情報収集した結果をまとめた。
対策には、着火口が着火レバーでふさがれる「スライド式」のライターが有効だとした。
消費者庁の事故情報データバンクによると、ライターの残り火があったとみられる事例は206件で、死亡事故も1件あった。
着火装置の内部にたばこの葉やゴミがはさまり、着火レバーが元の位置に戻らないことが主な発生要因とされる。
このうち、ライターの種類がわかる15件を調査委が分析すると、やすりと石をこすって着火する「やすり式」で8件、着火レバーを下に押し込んで点火する「押し込み式」で6件で、「スライド式」は1件にとどまっていた。
調査委は、着火口を着火レバーでふさぐスライド式は異物が内部に入りにくく、残り火が発生しても着火レバーが着火口をふさいで火を消すとして、「スライド式が残り火対策として有効だ」とした。
出典
『ライター残り火、死亡事故も 対策に「スライド式」有効』
http://www.asahi.com/articles/ASK4S52P6K4SUTIL02T.html
(ブログ者コメント)
消費者庁からの発表資料(全16ページ)は下記参照。
http://www.caa.go.jp/policies/council/csic/information/pdf/information_170424_0001.pdf
2017年4月17日20時5分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月17日19時11分に朝日新聞から、4月17日20時15分に北海道文化放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前11時すぎ、斜里町ウトロ高原の住宅で「女性が犬にかまれて倒れている」と、通りがかった人から警察に通報があった。
警察が駆けつけたところ、この家に住む女性(79歳)が自宅の敷地内で飼い犬に右腕をかまれて血を流して倒れているのが見つかった。
女性はヘリコプターで北見市内の病院に運ばれ、手当てを受けていたが、およそ3時間半後に出血性ショックにより死亡した。
警察によると、犬はこの女性が飼っていた体長およそ1m、体高約80cmの秋田犬(オス、3歳)で、犬小屋わきの鉄棒に鉄の鎖でつないで飼っていたという。
町の職員などが麻酔で眠らせて保護したという。
女性は夫と息子と暮らしているが、当時は1人だった。
警察は、女性が餌を与える際にかまれたとみている。
この秋田犬は、これまでトラブルはなかったという。
秋田犬は忠犬ハチ公の犬として全国で知られているが、生態に詳しい専門家によると攻撃的な面もあり、飼育には注意も必要だ。
江戸時代に秋田犬の飼育が盛んに行われた秋田県大館市のホームページや秋田犬のブリーダーによると、性格は飼い主に忠実で賢いという。
番犬としても高い能力を持つ一方、明治時代などには闘犬として飼われたこともあり、飼い主以外には攻撃的になり、威圧感を与えることも多くあるという。
また、感受性が強いため、急に驚かされたりすると人間に危害を加えてしまう危険性もあるということで、飼育には注意も必要だという。
出典
『飼育の秋田犬にかまれ女性死亡』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170417/5652061.html
『飼い犬に右腕などかまれ79歳死亡 北海道』
http://www.asahi.com/articles/ASK4K619VK4KIIPE02K.html
『飼い犬「秋田犬」腕かまれ79歳女性「出血性ショック」で死亡 餌時にかんだか』
(ブログ者コメント)
これまでトラブルを起こさなかった飼い犬に噛まれて死亡した事故は、3月に八王子市であったばかりだ。(本ブログ掲載スミ)
2017年4月8日8時36分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月8日12時46分に日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
スマートフォン本体の発熱に伴う低温やけどや、本体と充電器の接続端子でやけどを負ったとの相談が今年3月までの約5年間で約190件寄せられていることが、8日、国民生活センターへの取材で分かった。
同センターは、「本体の表面温度が心地よいと感じられる44℃程度でも、数時間肌に触れ続ければ低温やけどになる。50℃程度だと数分でやけどする恐れもあり、熱いと感じたら温度が十分下がるまで使用を控えてほしい」としている。
スマホの表面温度は、ゲームアプリやテレビ電話を約10分間使うと、最大58℃になることもあるという。
同センターによると、寄せられた相談には、「8分間通話したら、ほおに低温やけどをした」(20代女性)、「10分間ゲームをしていたら、指にやけどをした」(50代女性)などがあった。
充電中に発熱したスマホに触れ続け、低温やけどを負ったとの訴えもあった。
端子が充電中に焼け焦げたとの相談もあった。
端子に水分や異物が付着していたり、上下左右に無理な力を加えたりすると「ショートに近い状態になる」として、端子に破損や変形がないか日ごろから確かめ、異常を感じたら充電を止めるよう求めている。
出典
『スマホ、低温やけどに注意 5年で相談190件』
https://this.kiji.is/223225143859889661?c=39546741839462401
『スマホなど発熱、低温やけど注意 5年で相談190件』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG08H0M_Y7A400C1000000/
2017年4月4日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月は、若者が進学や就職などで親元を離れて新生活を始める季節。
東京消防庁が昨年までの10年間に18~23歳の人が起こした火災を調べたところ、4月が最多だった。
調理機器に不慣れで、使用方法を誤ったケースが多い。
1人が死亡、183人が負傷しており、同庁は注意を呼びかけている。
同庁によると、2007~16年に18~23歳の人が電子レンジやガスコンロなどの使用中に起きた火災は、東京都内で340件あった。
うち4月が43件で最多で、2番目が5月の37件だった。
製品別件数は下記。
・ガスコンロ 277件
・カセットコンロ 26件
・火を使わない電磁調理器(IHクッキングヒーター)20件
・電子レンジ 17件
ガスコンロに火を付けたままその場を離れて火災になったケースが目立ったという。
・電子レンジで肉まんを温めたままシャワーを浴びに行き、その間に肉まんが燃えて火災になった
・ドライカレーの冷凍食品を容器に移さず、アルミ製の袋に入れたまま電子レンジで加熱して火が出た
・湯を沸かそうとして電気ポットをIHクッキングヒーターで加熱してしまい、底が焦げてぼやになった
などの事例もあった。
出典
『若者の新生活 火の用心 「調理機器が原因」4月突出 東京消防庁』
http://mainichi.jp/articles/20170404/ddm/041/040/052000c
(ブログ者コメント)
電子レンジの誤使用による火災事例や注意点などは、ネットに多数掲載されている。
2017年4月2日11時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本自動車連盟(JAF)は、乗用車のパワーウインドーによる乳幼児の挟み込み事故が多発しているとして、危険性を検証する実験を行った。
JAFによると、挟み込み事故では乳幼児が指や首を挟まれる事例が多く見られ、最近のケースでは、昨年11月、新潟県内で2歳の男児が心肺停止状態となる事故が発生した。
男児は、駐車場に止めていた軽乗用車の車内で、買い物に行った母親を待っている間にパワーウインドーの窓ガラスに誤って首を挟まれたとみられる。
検証実験では、軽自動車、セダン、ミニバンの3車種で、それぞれ窓の閉まる力を計測した。
車体と窓の間に野菜を挟んでパワーウインドーの強度を測った結果、軽自動車ではダイコンが、ミニバンではゴボウが真っ二つに折れるほどの力があった。
また、閉まりかけた窓を手で押さえて、止められるかどうかも実験した。
8歳男児、30代女性、50代男性のモニター3人が、ミニバンの後部座席右側の窓でそれぞれ検証したところ、8歳男児は両手でも窓を止められず、30代女性は両手では可能で、片手では止められなかった。
また、50代男性は片手でも止められたものの、窓を下げることはできなかった。
車種によっては、異物を感知すると窓の上昇が止まり下降する、挟み込み防止機能を備えている車もある。
しかし、JAFによると、閉め切る直前の部分に挟み込みを感知しない領域がある他、パワーウインドーのスイッチを引き続けると防止機能が作動しない場合もあるという。
JAFは、子供をチャイルドシートに正しく乗せ、運転席以外で窓の開閉ができないようにすることや、パワーウインドーのロックスイッチを作動させるなど、安全対策の必要性を啓発していきたいとしている。
出典
『JAF ダイコン真っ二つ パワーウインドー事故に注意』
http://mainichi.jp/articles/20170331/k00/00e/040/349000c
(ブログ者コメント)
繰り返し注意喚起されている内容。
ご参考まで。


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。