2023年11月23日11時0分にYAHOOニュース(愛媛朝日テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日未明、松山空港近くの岸壁で、防波堤の取り替え工事をしていた作業員4人が海に転落し、1人が軽いけがをしました。
松山海上保安部によりますと、松山市大可賀にある松山港外港の岸壁で、23日午前2時前、「ケーソンの撤去中に足場が崩れて4人が海に落ちた」などと通報がありました。
当時は、防波堤などをつくる際に使われる、ケーソンと呼ばれる大型の箱の撤去作業をしていて、5人が鉄のはしごの上でケーソンにワイヤーを取り付ける作業を行っていたところ、はしごが重みに耐えられず、4人がおよそ3メートル下の海中に転落したということです。
39歳の男性作業員が左の膝を打つなどしましたが、軽傷だということです。
現場は松山空港の近くで、松山海上保安部では引き続き、作業員らから話を聞くなどして、当時の状況などを調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c4404f64c4579b2f93f89ffb4a13b278e3d9bfc
11月23日11時39分にYAHOOニュース(あいテレビ)からは、4人は現場の作業員たちに救助されたなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前2時ごろ、松山港外港で進められている新ふ頭の工事現場で、海上に設置しているケーソンの撤去作業を行っていた4人が3メートル下の海に転落しました。
4人は、現場にいた他の作業員たちによって全員救助され、1人が足を打撲しているものの、命に別状はないということです。
事故当時、現場では、撤去するケーソンにワイヤを取り付ける作業が行われていて、足場として使用していた「鉄製のはしご」の上に5人が乗っていたということです。
松山海上保安部は、はしごが5人の重みに耐えられず、たわんだことが転落の原因とみて、当時の状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5889ea332430e74b8c8587fca8dc2008f5c3f2b7
(ブログ者コメント)
今回事故の詳細状況は不明だが、ケーソンの一般的な使い方については、秋田港湾事務所HPの下記記事参照。
https://www.pa.thr.mlit.go.jp/akita/miyu/no005-ke-sonsettihen.html
2023年11月26日16時4分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本山形支店は23日、山形県の米沢駅構内で分岐器の検査をした作業員が、分岐器を同駅構内に列車が入れない状態のままにし、山形新幹線や奥羽線に運休や遅れが生じ、約1400人に影響が出たと発表した。
発表によると、同日朝、作業員3人は分岐器を同駅構内に列車が入れない状態にし、測定器でゆがみやずれを確認していた。
その後、測定器を線路の外に運び出すのに気を取られ、元に戻すのを忘れたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231123-OYT1T50178/
2023年11月22日14時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原発の核燃料を加工する「原子燃料工業」(本社・横浜市)の熊取事業所(大阪府熊取町)で、約26年間にわたり点検されていなかった排気ダクトの内部に約170キロのウラン粉末がたまっていたことが分かった。
22日の原子力規制委員会の定例会で報告された。
外部への漏洩(ろうえい)や、従業員の被曝(ひばく)線量が増えるといった影響は確認されていないという。
規制委によると、今年4~5月に排気ダクトの改造工事をした際にウラン粉末がたまっているのが見つかった。
同事業所では、核燃料の原料であるウラン粉末を扱う設備から放射性物質が漏れないよう、気圧を管理する排気設備がついている。
この排気設備からウラン粉末が吸い込まれ、排気ダクトにたまっていたという。
規制委は、設備の構造から排気ダクトにウラン粉末がたまることは予測できると指摘。
適切に点検せず、大量のウラン粉末が排気ダクトにたまった結果、大きな地震が発生すればウラン粉末の一部が環境中に放出される恐れがあったとして、問題だと判断した。
一方、核分裂が連続して起こる「臨界」になるには少なくとも約2千キロのウラン粉末が必要といい、臨界になる恐れはなかったと評価。
すでにウラン粉末は回収され、排気ダクトも粉末がたまりにくい構造にするなどの対応がとられているという。
https://www.asahi.com/articles/ASRCQ4RSTRCQULBH006.html?iref=com_rnavi_arank_nr04
11月22日23時2分に毎日新聞からは、アクセスが難しいため点検していなかった、今年6月の訓練では事故対応の力量ありと評価した作業員がポンプ給油口の位置を知らないことが検査官に発見されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原子力規制委員会は22日、原発の燃料を製造する原子燃料工業熊取事業所(大阪府)への検査で、26年間未点検だった排気ダクトやその周辺にウラン粉末約200キロがたまっていたことが分かったと発表した。
ダクトにフィルターがあるため周辺への影響は非常に小さく、核分裂が続く臨界が起こる恐れもなかったとしている。
規制委によると、ダクトは放射性物質を閉じ込めるため負圧にする設備の一部。
粉末がたまりやすい構造だが、原燃工はアクセスが難しいことを理由に点検していなかった。
現在はダクトに点検口を設け、点検の手順を見直している。
また、関西電力高浜原発(福井県)では今年6月、1号機の再稼働前に実施した重大事故対応の訓練で、ポンプへの給油作業をしていない作業員2人を検査官が発見。
2人とも給油口の位置を知らないのに、関電が2年間「事故対応の力量がある」と評価していたことが分かった。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20231122/k00/00m/040/402000c
2023年11月22日14時16分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沖縄県内の県立高校で2月17日午後5時50分ごろ、部活動で野球部生徒が打った硬式球が、運動場に隣接する市道を歩いていた20代女性に当たり、肋軟骨(ろくなんこつ)を折る事故があった。
28日開会の県議会11月定例会で、双方が和解し損害賠償額を定めるための議案が提出される。
高校などによると、生徒は2人1組で行うトス打撃をしていた。
打撃練習者の正面に置く高さ約2・3メートルの平面ネットと、運動場と道路との間に張る高さ約10メートルの防球ネットを越えて、約30メートル離れた市道を歩いていた女性に直撃。
女性は全治1カ月のけがを負った。
同校の野球部は事故発生後に施設賠償責任保険に加入した。
現在、防球ネットに向かっての打撃練習は取りやめている。
損害賠償額は治療費など42万7082円。
県議会に議案提出後、文教厚生委員会で審査される見通し。
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-2496876.html
2023年11月22日11時43分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
寒くなってきたこの季節に活躍するのが“ストーブ”。
その燃料となる灯油を保管する「灯油缶(灯油用ポリタンク)」も本格的に使い始めるようになる。
【画像】灯油缶はベランダなどでの保管は避ける…廃棄の目安がこちら
そんな「灯油缶」の使い方について、ポリ袋「アイラップ」の公式X(旧Twitter)アカウント(@i_wrap_official)が注意喚起の投稿した。
なお、アイラップを製造する岩谷マテリアル株式会社(東京・中央区)は、「灯油用ポリエチレンかん(灯油缶)」も取り扱っている。
そんな関係があって、今回、「アイラップ」の公式アカウントが投稿したという。
【灯油缶 の交換時期は【5年】を目安にして下さい…! 】
投稿によると、灯油缶の交換目安は5年。
保管する場所や環境で変わるが、プラスチック製であることから、経年劣化が必ず起こるという。
そのため、今のタイミングで自宅や実家の灯油缶をチェックしてほしいとのことだ。
この投稿には「交換時期が5年とは知りませんでした」「さっそく買い替えたいと思います」「ポリタンク一生物かと思ってたわ!」という驚きの声が多く寄せられている。
【日光や雨風が性能低下の原因に】
投稿では「日本ポリエチレンブロー製品工業会」の資料を添付し、「灯油かんの取り扱い注意事項」を紹介。
灯油専用のため灯油以外には使用しない、火災事故防止のため変質した灯油は入れないことを前提に、「灯油を入れる前」「入れた後」のチェック項目を3つずつ記載している。
使用する際にチェックしてほしい。
【灯油を入れる前のチェック】
・灯油かんの中が空で乾いている。
・キャップの内側にパッキンが付いている。
・灯油かんの容量を確認する。
【灯油を入れた後のチェック】
・キャップを必ずしっかりと締める。
・灯油かんから直接暖房器具等に給油しない。
・引火防止の為、灯油かんは火器から2m以上離す。
他にも、適した保管方法として、直射日光を避けた日陰の場所などで2段積みはしない方法を推奨している。
日光だけでなく、雨・風も性能低下につながるとのことで、ベランダや屋外での保管は避けてほしいとしている。
なお廃棄の目安としては、“ひび割れ・色あせ”などがあるかどうかとのことだ。
ちなみに交換目安の5年は、灯油缶の側面に記載された製造年月から確認できるという。
円の中央にある2桁の数字が「製造年(西暦)」、円の中央にある矢印の先が差している数字が「製造月」となる。
【目に見える破損はなくても経年劣化は進んでいる】
投稿には「知らなかった」との声もあるが、これらの反響をどう感じているのか?
岩谷マテリアルに話を聞いてみた。
Q.なぜ灯油缶の注意喚起をSNSに投稿したの?
A.ここ最近、比較的暖かい日が続いておりましたが、急に気温が下がり、灯油の使用が増えると判断されたのと、実際にSNS上でも投稿(湯たんぽなどの話題)が目立ってきたからです。
商品を供給する立場として、事故やけがの発生に対する注意喚起も行なう必要があると思っており、交換を促す案内は毎年行なっております。
Q.「知らなかった」とのコメントがあるが、どう感じている?
A.協会の啓発活動やメディアでの報道も増えていますが、まだまだ認識が進んでいない現状に改めて気づかされました。
灯油をご使用されるご家庭も多い中、取扱が乱雑でない限りは、目に見えて破損することの少ないのが灯油缶です。
しかし、現実には様々な要因で経年劣化が進んでいきます。
灯油販売店で劣化しているであろう灯油缶を手に持って並んでいるのを見かけると、思わず声をかけてしまいそうになります。
今回の投稿をきっかけに記事で取り上げていただくことで、さらに灯油缶の交換に関する認識が広まれば嬉しいです。
岩谷マテリアルによると、生産開始前と生産期半ばの毎年2回の性能試験(漏れ、落下破損、内圧など)を合格した灯油缶にだけ、日本ポリエチレンブロー製品工業会が推奨ラベルを発行しているという。
交換の際には、このラベル付きの製品を選ぶとよいとのことだ。
担当者は「安全安心な灯油缶を使用され、事故のないよう冬をお過ごしください」と話していた。
冬を安心・安全に過ごすためにも、いま一度チェックする必要があるのではないだろうか。
特に「5年の交換目安」を知らなかったという人はなおさらのことだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdbd0847ec9b52f487c42326ca650baa45874871
(ブログ者コメント)
〇そういえば、わが家の灯油缶2ケは買ってから大分経つ。
そこで調べたところ、古いほうはなんと1983年製、新しいほうでも2010年製だった。
両者ともに屋内保管していたので、ほとんど色褪せしておらず、底に若干の擦り傷はあるものの、それ以外、見た目は何ともないので、まだまだ使えそうだ。
しかし、いくらなんでも40年前の製品を使い続けるわけにもいかないと思い、古いほうはすぐに買い替えた。
ちなみに、買いに行ったホームセンターの灯油缶売り場には「使用目安5年」というポップが表示されていた。
さすが大手。
情報はちゃんと把握し、対応も早いのだ。
13年前のは、もう少し頑張ってみる。
〇これまで本ブログでは数多くの安全情報を紹介してきたが、「#拡散希望」と書かれていた記事は初めて。
安全に関する情報は、こうあってほしいものだ。
2023年11月22日15時59分にYAHOOニュース(STV)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市東区中沼1条3丁目で午後1時半ごろ、「男性が車の下敷きになっているようだ」、「ジャッキが外れている」などと目撃者から消防や警察に通報がありました。
消防がかけつけると、上半身が乗用車の下敷きになって倒れている40代の男性を発見し、すぐに救助されました。
男性は意識不明の状態で病院に搬送され、まもなく死亡が確認されました。
警察によりますと、車はタイヤが外れた状態で、男性は整備中だったとみられています。
警察は、何らかの原因でジャッキが外れ男性が車の下敷きになったとみて、当時の状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/073cb5c75816db6ed81918049c08c495103cd467
2023年11月22日21時15分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月22日午前8時40分ごろ、岩見沢市内にあるJA岩見沢のもみ殻の貯蔵施設で、作業中の男性がもみ殻の入ったタンク内に落下しました。
同じ会社の人が男性を発見した時には、身体が完全に埋まっていて、手だけが見えていたということです。
現場にいた人に通報を頼まれた付近の住民が「もみ殻の中に人が埋まっている」と消防に通報。
男性は病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。
警察によりますと、もみ殻は牛舎の敷き藁に使われるもので、タンクの高さは10メートルほどでした。
当時、男性はタンク内の清掃のためにもみ殻をかき出す作業をしていました。
警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23087cbc50333e56acc812c224f978a84108849e
11月22日14時59分にYAHOOニュース(STV)からは、施設には深さ数メートル以上のもみ殻が入っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道・岩見沢警察署は22日午前8時40分ごろ、もみ殻を集めた貯蔵庫で男性が転落する事故が発生したと発表しました。
事故があったのは、岩見沢市北村中央のコメの集積施設です。
この施設には、深さ数メートル以上のコメのもみ殻を集めた貯蔵庫があり、作業をしていた50代とみられる男性が転落しました。
警察によりますと、発見時、男性は手の先だけが見え、体はもみ殻の中に埋まっている状態だったということです。
男性は病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。
https://www.stv.jp/news/stvnews/sh87dd000000b5ed.html
2023年11月20日19時6分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜労働基準監督署は20日、危険を防止するため必要な措置を講じなかったとして、労働安全衛生法違反の疑いで、農業機械の販売などを行う「東海近畿クボタ」(兵庫県尼崎市)と、岐阜営業所長(43)を書類送検した。
書類送検容疑は、岐阜市の同営業所で6月11日、男性作業員(50)に、運転を停止させないままコンバインの清掃作業をさせたとしている。
男性作業員はコンバインに右脚を巻き込まれ、膝上を切断した。
事故当時、作業服のみの着用で、防具などは着けていなかったという。
https://www.sankei.com/article/20231120-NFAKCN2A7JLPXNEZD2MDMJDJ6Y/
2023年11月21日8時26分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前11時半ごろ、江戸川区南小岩の区道の交差点で、信号機に取り付けられている「JR小岩駅前」と書かれたアルミ製の標示板がおよそ5メートルの高さから落ちました。
標示板は幅が100センチ高さが40センチほどで重さはおよそ3キロあり、横断歩道を歩いて渡っていた70代の女性にあたり、頭におよそ5センチの切り傷と肩を打撲するけがをしました。
区によりますと、落下した原因は標示板を信号機に取り付けるための金具の劣化で、「風が強かったこともあり、もともといたんでいた金具が折れたのではないか」としています。
区は21日以降、区内およそ150か所ある標示板について緊急で点検を行うことにしています。
江戸川区の立原土木部長は、「けがをされた方の回復を心よりお祈り申し上げます。事故の詳細について調査するとともに、再発防止に向けて、早急にほかの標示板の緊急点検を実施してまいります」としています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231121/1000099340.html
11月21日18時31分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、江戸川区では表示板の定期点検は行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きのう、東京・江戸川区で、信号機に取り付けられていた標示板が突然落下し、女性がけがをしました。
標示板が落ちたり、標識が折れたりする事案は全国でも確認されていて、点検の実施頻度が課題となっています。
記者:
「高所作業車に乗った作業員が、異常がないかを確認します」
きょう午後、東京・江戸川区で行われていたのは、標示板の“緊急点検”です。
記者:
「目視で異常がないかを確認し、ボルトの緩みもチェックしています」
区ではきのう、信号機の標示板が突然落下し、横断歩道を渡っていた70代の女性にあたって、頭などにけがをしました。
近くに住む人:
「ぞっとしますね。メンテナンスちゃんとして欲しいなと思います」
「怖いですよね。落ちてくるとは思ってないものが落ちてくるので」
実際に、落下した標示板と同じものを持ってみると…
記者:
「きのう落下した標示板と同様のものですが、実際に持ってみるとかなり重たいです」
標示板は、アルミ製で幅1メートル、高さ40センチほどで、重さはおよそ3キロ。
通常であれば、金具でしっかりと固定されているため、落下することはありません。
なぜ落ちたのか。
江戸川区土木部 島夛保全課長:
「取り付け金具の方が破断して、折れていた状態だったので、金属のある程度の劣化というのが原因だと推測されます」
こうした標示板の落下の他にも今年6月には、青森県で道路標識の柱が腐食により倒れ、下校中の小学生のランドセルに接触する事案も起きています。
江戸川区の担当者は、標示板の点検頻度に課題があったのではないかと話します。
島夛保全課長:
「標示板に関しては、特別定期点検とかではなくて、下から目視で日常管理するレベル。今回の事故を受けて今後、定期的な点検というのは必要だと考えています」
江戸川区は区内には同様の標示板がおよそ150か所あり、順次点検していくとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/921b1586553183138709cc62ffcee8b3968a0d6b
11月21日18時15分にNHK首都圏からは、道路標識の維持管理について統一した取り決めはない、東京都が管理している標識は5年ごとに定期点検しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は江戸川区が管理する区道の交差点で、区によりますと、標示板を含む道路標識について定期的な点検を行う仕組みはなく、職員などが気がついた時に地上から目視で確認していたということです。
今回の落下の原因は取り付け金具の劣化で、区はおよそ150か所ある標示板の緊急点検を21日から始めました。
このうち瑞江地区の交差点では、高所作業車に作業員と区の職員が乗って金具のボルトを締めたり傷みがないか確認したりして点検を進め、江戸川区土木部の島夛保全課長は「標示板は高いところにあり、近くでの点検や確認ができていないところもあります。再発防止に向けた調査と点検を早急に進めたい」と話していました。
国土交通省などによりますと、今回落下した「標示板」は道路標識に分類され、国道であれば国が、県道や市道などは自治体が、管理することになっています。
一方、この道路標識の維持管理については統一的な取り決めはなく、それぞれの道路管理者が、国が示している点検要領などを参考に進めているということです。
東京都によりますと、都では、おおむね5年ごとに定期点検を行い、ボルトが緩んでいないかや固定器具の腐食が進んでいないかなどを確認しているということです。
老朽化や台風などの影響で道路標識が落下する事例は各地であるということですが、報告を求めたり、件数を集約したりする取り決めはなく、件数などは把握できていないとしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231121/1000099360.html
2023年11月19日6時10分にYAHOOニュース(大人んサー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
体温計や玩具など、さまざまな製品に使われる「ボタン電池(ボタン形電池)」ですが、パッケージが硬いと感じたことはありませんか。
乾電池と違い、ボタン電池のパッケージは、はさみを使わなければ開けられない設計となっています。
なぜボタン電池のパッケージは硬いのでしょうか。
はさみを使わずに開けることはできるのでしょうか。
乾電池などの製造を手掛ける、パナソニック エナジー(大阪府守口市)エナジーデバイス事業部 コンシューマーエナジービジネスユニット マーケティング戦略部の藤本さんに聞きました。
Q.そもそも、ボタン電池のパッケージを硬くしているのはなぜなのでしょうか?
また、硬いパッケージを採用したのはいつ頃なのでしょうか?
藤本さん:
「乳幼児の誤飲を抑制するために、簡単に開けられないパッケージにしています。
電池に関する規格・基準の標準化事業などを手掛ける電池工業会が、電池のパッケージ設計のガイドラインを策定しており、当社は2017年4月からそのガイドラインに準拠するパッケージを段階的に採用しています」
Q.外出先でボタン電池が必要になったため、購入したものの、はさみがなくて開けられなかったという内容の話がSNSに上がることがあります。
はさみを使わずにパッケージを開ける方法はあるのでしょうか?
藤本さん:
「ボタン電池の開封には、はさみが必要です。
外出先などでの開封時は大変ご不便をおかけしますが、乳幼児の誤飲抑制にご理解をお願いいたします」
Q.ボタン電池のパッケージが硬いことについて、どのような意見が寄せられているのでしょうか。
藤本さん:
「『外出先ではさみがなく、パッケージが手で開けられなかった』という内容の意見を頂いたことがあります。
一方で、当社のボタン電池を購入いただいた人が、SNS上で当社製品の画像を添付した上で、『大人の力でも素手では開封できなかった』とコメントし、その投稿に対して、好意的な声が多く上がったことを確認しております」
誤飲事故を防ぐためにも、使用済みのボタン電池は乳幼児の手の届かない場所で保管し、できるだけすみやかに処分しましょう。
藤本さんによると、家電量販店や眼鏡店などでは、ボタン電池専用の回収箱が設置されているとのことです。
利用してみてはいかがでしょうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cafa8a7b88df1f71f4a02b54f1ef8733e31ce4ec
(ブログ者コメント)
電池工業会の指針については、2016年に制定されたなど、下記記事でも紹介している。
2017年12月30日掲載
『2017年12月26日報道 電池工業会などの研究チームがボタン電池の誤飲事故を全国で初めて調査、結果、回答を得た範囲で5年で939件発生、重症は15件、うち2件は手術で取り出し』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7909/
2023年11月19日20時30分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後5時頃、金沢市の金沢競馬場で、レース中にコース内の照明が一斉に消えた。
出走中の騎手3人が落馬し、うち2人が市内の病院に搬送された。
いずれも意識はあるという。
同競馬場を運営する県競馬事業局の発表によると、照明22基が、午後5時10分発走の第8レース中に消え、場内が真っ暗になった。
全レース終了後に消灯するタイマーの設定時間が間違っていたことが原因という。
第8レースは不成立となり、原因確認のため、予定されていた残りの第9、10レースも実施を取りやめた。
第8レース以降の3レース分は全額返金する。
照明は、年間を通じて日没後のレースを可能にするため、同競馬場が今年新たに設置したもの。
同事業局は「ファンや関係者にご迷惑をおかけしおわびする」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231119-OYT1T50118/
11月19日19時56分にYAHOOニュース(よろずー)からは、3コーナーから4コーナーに差し掛かった際に消灯したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石川県金沢市の金沢競馬で19日、行われた県営第14回3日目の開催が9レース以降、取りやめになった。
11頭が出走し、ダート1400メートルで行われた8レース「K1杯くまの心社長お誕生日おめでとう記念」(午後5時10分発走)で、出走馬が3コーナーから4コーナーに差し掛かった際、コースの照明が消え、場内が真っ暗になるアクシデントが起きた。
インターネットなどで放映された金沢競馬中継でも、画面が真っ黒に。
場内のアナウンサーが「3コーナーから4コーナーに馬群が移りますが…走路の照明が消えてしまいました。4コーナーから直線、走路の照明が消えてしまいました」と実況。
わずかに照らされた明かりでゴール板が照らされ、上位入線馬がアナウンスされたが、レースは競走不成立になった。
この日は重賞・徽軫賞が9レースに予定されていたが、金沢競馬は「公正確保が困難となったため、第9競走以降が取り止めとなりました」とした。
その後、「原因を確認したところ、競走終了後の全消灯のタイマー設定が誤っていたことが判明しました」と発表した。
ネット上では「バイオレットSを思い出す」「バイオレットSの再来」「放送事故」と、96年2月10日に京都競馬場で行われた中央競馬の特別競走・バイオレットステークスと同様の事象が起こったと指摘する声も。
同レースは発走直前、猛吹雪でホワイトアウト。
スタンドからの視界がほぼ失われた。
ラジオたんぱの広瀬伸一アナ(当時、故人)の「ほとんど…見えません」「ターフビジョン、モニターともにほとんど、白くなっております」「どうやら、スタートを切っているようです」との場内実況に、競馬場から笑いが起こった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9602f353c9b873fa27c653a8c626922d96f20003
11月20日20時37分にYAHOOニュース(石川テレビ)からは、19時10分にセットすべきところ17時10分にセットしていた、馬1頭が安楽死処分された、今後は手動で消灯するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後5時10分頃、金沢競馬場での第8レース中に突然、走路の照明が消えました。
照明が復旧するまで1分ほどかかり、この間に騎手3人が落馬し2人が救急搬送されましたが、命に別条はないということです。
また、馬1頭が骨折し、その場で安楽死の処置がとられました。
何故、レース中に突然照明が消えたのか・・・。
県競馬事業局 臼井局長:
「全消灯というセッティングのタイマーをセットして運用していたところ、そのタイマーのセット時間について、本来なら午後7時10分、19時10分にセットすべきところ、17時10分レースの出走と全く同じ時間にセットされた」
金沢競馬場を運営する県は、人為的ミスだったと認めました。
県は再発防止策として、タイマーを使わず職員2人が確認して手動で消灯するということです。
また今後、馬主への補償も行っていくということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f718eac92b66204772614a35c453ea55227b1174
(ブログ者コメント)
そもそも、なぜ自動消灯設備にしたのだろうか?
当該競馬場の予定表を見ると、週2~3回程度の開催なのに・・・。
2023年11月17日16時11分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カラスのフン害などによる変電設備の故障や停電を防ごうと、天敵の鷹を使った追い払い作戦を中部電力が進めている。
鷹匠による取り組みは3年目を迎え、今年は今月から計12回、三重県松阪市久保町の南勢変電所で実施する予定だ。
かつて将軍家や貴族に愛好された鷹狩りの技術が、現代に生かされている。
今月上旬の夕暮れ時、南勢変電所に、周辺をねぐらとするカラスの群れが町から戻ってきた。
追い払い作戦にあたるのは、鷹匠2人、鷹1羽。
鷹は小型の「ノスリ」と呼ばれる品種で、1人の鷹匠が腕に乗せて、カラスによく見えるようにして構内を歩いた。
カラスを模した疑似餌に食らいつく鷹(中電南勢変電所構内で)。
電線に集まったカラスは「ギャア、ギャア」と騒いだ。
鷹匠が鷹を放つ。
カラスは一度は逃げたが、すぐに舞い戻ってきた。
別の鷹匠が、カラスを模した疑似餌を取り出した。
疑似餌はひもでつながれており、それを空中で振り回す。
鷹は疑似餌を脚で捕らえ、地面に降りて食らいついた。
カラスは一斉に飛び去った。
鷹匠によると、「仲間が襲われた」とカラスに恐怖心を与えることが最も重要という。
こうした作業を週2回のペースで繰り返し、効果を上げていくという。
中電によると、秋から冬にかけて南勢変電所に集まるカラスは、多い時で数百羽に上る。
変電設備にフンを落としたり、機器の隙間に石を入れたりして、故障につながるケースがある。
担当者は「停電には及ばなかったものの、故障につながる事故がこれまでに3件起きた」と話した。
現代の鷹匠は、市街地や商業施設などで鳥の被害を防ぐ役割を担っている。
南勢変電所で活動する鷹匠、和藤紗奈さんが所属する鳥害対策会社「オオヨドコーポレーション」(大阪府)では、10年ほど前から鷹匠への依頼が増えている。
依頼者は、物流センター、ホテル、大型駐車場、地域のごみスペースなど、多岐にわたるという。
航空機に鳥が衝突する「バードストライク」を防ごうと、各地の空港で鷹匠を活用する試みも始まっている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231117-OYT1T50133/
2023年11月17日18時3分にYAHOOニュース(瀬戸内海放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後2時30分ごろ、香川県綾川町滝宮の工事現場で、水道管の配管工事のために掘削した溝の中で作業をしていた男性作業員(28)が、崩れてきた土砂と配管の間にはさまれました。
男性は病院に運ばれましたが、心肺停止の状態です。
警察によりますと、溝は深さ約2.75m、幅約3mで、5人ほどが作業にあたっており、配管を降ろすために男性が溝の中にいたということです。
事故当時、現場は強い雨が降っていました。
警察が事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a7a50a1d2ee68d78b99dfced29698ef0eceb63b
2023年11月17日7時56分にYAHOOニュース(mBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県洲本市の造船所で解体作業中のクレーンの一部が崩れ、作業員2人が意識不明の重体です。
16日午前10時半ごろ、兵庫県洲本市の造船所で「作業員の太ももが切断されている」などと消防に通報がありました。
警察などによりますと、当時はクレーンの解体中で、別のクレーンに吊りさげられていたプレハブのような作業台のワイヤーが切れ、約10メートルの高さから落下したということです。
この事故で、作業台の上にいた男性作業員(30代くらい)が落下したほか、下にいた別の男性作業員が(30代くらい)下敷きになったということです。
2人はいずれも意識不明の重体で、下にいた男性作業員は足が切断された状態だということです。
警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e68298dc213684a9fb11e82cdc71bdb417ff696
11月16日22時30分にYAHOOニュース(神戸新聞)からは、2人は中国籍の模様、クレーン支柱に設置された箱型作業スペースを取り外していた、当該造船所は廃業しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前10時半ごろ、兵庫県洲本市由良町由良の旧造船所敷地内で、解体中のクレーンの一部が倒壊し、いずれも30代ぐらいで、中国籍とみられる男性作業員2人が巻き込まれた。
2人は意識不明の重体。
県警洲本署と淡路広域消防事務組合によると、作業員数人がクレーン支柱の高さ約10メートルの位置に設置された箱型の作業スペースを取り外す作業をしていた。
別のクレーンで作業スペースをつっていたが、ワイヤが切れて作業スペースが落下し、2人が下敷きになった。
1人は左太ももを切断し、もう1人は脚を挟まれた。
近くで別の造船所を営む夫婦によると、現場の造船所は既に廃業し、造船所全体の解体作業が行われていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/244f24003762d0d181f52f721dc4ad99187fabe1
11月16日18時43分にNHK兵庫からは、高さ20mの船舶用クレーンの10m高さに設置された作業台を解体していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前、兵庫県洲本市の造船所で、船舶用のクレーンの一部が落下し、30代くらいの男性作業員2人が巻き込まれました。
船舶用のクレーンは高さおよそ20メートルで、10メートルほどの高さに設置された作業台を解体していた際に、つるしていたワイヤーが切れて落下したとみられるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20231116/2020023789.html
11月16日18時6分に産経新聞からは、1人は高所で溶接部分を削っていたという、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
現場は船舶用クレーンの解体作業中で、高所でクレーンの操縦室の一部を取り外していた際に支えていたワイヤーが切れて落下したとみられる。
下にいた男性1人のほか、高所で溶接部分を削る作業をしていた男性も巻き込まれたという。
https://www.sankei.com/article/20231116-GMAG7RL2W5LC7GBA22E3U7P4GY/
2023年11月17日12時51分にYAHOOニュース(三重テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県桑名市にある改修工事中のビルで、男性作業員が荷物を運搬するためのエレベーターに挟まれ死亡しているのが見つかりました。
警察は作業中の事故とみて、捜査を進めています。
亡くなったのは、四日市市市場町の水道工事業藤井さん(49)です。
警察によりますと16日午前9時40分頃、桑名市新西方にある改修工事中のビルで「探していた人がエレベーターに挟まれている」と、ビルの管理会社から通報がありました。
藤井さんは12日、水道管調査のためビルで作業し、その後、行方が分からなくなっていました。
藤井さんは、荷物運搬エレベーターの下敷きになった状態で死亡しているのが見つかったということです。
改修工事中でエレベーターは稼働しておらず、警察では藤井さんがエレベーター下のスペースで作業をしていたところ、何らかの理由でエレベーターが落下した可能性が高いとみて、事故の原因などを詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a684eac15d52e3233ea8404ff82b20b2b29442fe
2023年11月15日12時30分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月に利用が始まった新宮崎県体育館(愛称・アスリートタウン延岡アリーナ、延岡市)サブアリーナについて、宮崎県は14日、壁面からくぎが突出している施工不良があり、小学6年の児童が腰に軽傷を負ったと発表した。
サブアリーナでは9月にも天井部材が落下するトラブルが起きている。
今回のトラブルによるアリーナの使用停止はない。
県によると、突き出たくぎが見つかったのは2階観客席の壁面。
長さ18ミリ、直径0・6ミリのくぎを壁面に向かって打っており、高さ70センチ~1・5メートルの位置にある6か所で、くぎが最大1・5ミリほど室内側に突き出ていた。
打ち込み不足が原因という。
男児は10月29日にあった柔道大会を観戦した際に壁面に腰が触れ、軽傷を負った。
関係者からけがについて申し出があって調べたところ、くぎの突出は計6か所で見つかり、突き出た部分は打ち直して対応した。
新県体育館の建設事業は「清水・都北・内山特定建設工事共同企業体」が落札して進められ、サブアリーナは9月23日に天井部材が落下するトラブル(けが人なし)が発生。
点検のため9月27日~10月19日に利用停止となり、その間、天井部分の点検で新たに8か所の施工不良も見つかった。
県は「今後、確実に安全であるという点検を進めていく」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231114-OYT1T50199/
11月15日10時30分に朝日新聞からは、釘の打ち込み不足だった、9月トラブル時の緊急点検では壁は確認していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎県は14日、延岡市の新県体育館(アスリートタウン延岡アリーナ)のサブアリーナ2階通路で、柔道大会の観客が壁から飛び出していた釘で腰にけがをした、と発表した。
けがは軽いが、施工業者などが点検した結果、6カ所で釘の打ち込み不足が見つかり、上からたたき直したという。
県営繕課や県教委スポーツ振興課などによると、けがしたのは小学6年の児童で、10月29日に開かれた柔道大会を2階席で観戦。
帰宅後にけがに気づき、親戚の柔道関係者が11月11日にサブアリーナの指定管理者に申し出た。
けがの詳細は不明という。
施工業者と県職員がその日に目視と触診で点検した結果、最大で約1・5ミリ飛び出した釘の頭が6カ所で見つかり、即日改善した。
8月にオープンしたサブアリーナでは、天井の部材が落下する施工不良で9月27日から10月19日まで利用を休止し、緊急点検していたが、壁は確認していなかったという。
県営繕課の下温湯(しもぬり)課長は、「ほかにも打ち込み不足があったため、業者が点検して引き渡しを受けたが、漏れがあった。立て続けに施工不良が発生しており、総点検するのか、確実に安全という点検を検討したい」と陳謝した。
https://www.asahi.com/articles/ASRCG72GJRCGTNAB001.html
2023年11月14日18時21分にYAHOOニュース(テレビ静岡)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後、静岡県伊東市の下水道工事の現場で事故があり、2人が救急搬送され、このうち1人の死亡が確認されています。
事故があったのは伊東市松原湯端町の下水道工事現場で、伊東市によりますと14日午後2時10分頃、下水道管に穴を開ける“穿孔”と呼ばれる作業を行っていたところ、39歳の男性作業員が「気分が悪い」と体調不良を訴えてマンホールから上がろうとしたものの、突然意識を失い、数メートルほど落下しました。
別の作業員が中に入って救助しようとしましたが救助できず、後からマンホールの中に入った作業員も気分が悪くなり地上に上がれなかったため、消防に通報がありました。
2人とも救急搬送されましたが、このうち39歳の男性は搬送先の病院で死亡が確認されています。
事故を受け伊東市は、マンホールの内部には硫化水素が充満した可能性があるとしていますが、午後2時45分に消防のレスキュー隊がマンホール内に入った時には酸素濃度は正常値で、また硫化水素も検出されていません。
ただ、マンホールのフタを開けたことで硫化水素の濃度が薄まった可能性があるということです。
当時は男性3人が作業にあたっていて、1人がマンホール内に、2人が地上から監視していました。
警察や消防が当時の状況や事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/77334eeb4f5927412919dc78e087a2289456672a
11月15日18時39分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、汚水が漏れているとの通報を受け詰まっていた本管に穴を開けていた、換気やガス検を行っていなかったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊東市によりますと、当時マンホールから汚水が漏れているとの市民からの通報を受け、詰まっていた水道管本管に穴を開ける作業が行われていました。
市では、委託した作業員が、マンホール内の換気を良くする送風機の使用や、有毒ガスを調べる計測を行っていなかったとみて、施工計画書のチェックや安全体制の指導を強化していくという事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf85b197cb25b8a7efb6b21b524b444648f26180
11月15日12時9分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、(死亡した男性は)50分ほど作業してマンホールから出ようとした際に意識を失ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊東市によりますと、当時、マンホール内では詰まっていた汚水を抜くための作業を50分ほどして、男性はマンホールから出ようとした際に意識を失い、マンホールの底へ落下したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb633ed566aa1e445de1cdc50ac5b206a1a4c94f
11月15日10時57分にNHK静岡からは、マンホールの深さは4mほどで内部には下水が40cmほどの高さまで溜まっていた、作業員3人と市の職員2人が作業にあたっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、マンホールの中で下水道の清掃作業にあたっていた富士市の作業員の加藤さん(39)が意識を失って倒れ、搬送先の病院で死亡が確認されました。
また、救助のためにマンホールの中に入った別の47歳の作業員の男性も体調不良を訴えて病院に運ばれましたが、無事だということです。
警察によりますと、マンホールの深さは約4メートルで、内部には下水が40センチほどの高さまでたまっていましたが、消防が調べたところ、こうした現場で発生するおそれのある硫化水素の濃度などは、正常だったということです。
当時、現場では作業員3人と伊東市の職員2人が作業などにあたっていたということで、警察は当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20231115/3030022200.html
(2024年3月21日 修正1 ;追記)
2024年3月19日18時43分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、外に出た際に意識を失って転落した、突発的な工事だったため酸素濃度などを測定できなかったと説明しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
この事故で、富士市の土木工事会社などが法律に基づく作業環境測定を行っていなかった疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは富士市にある土木工事業の「Fロードサービス」とその役員1人です。
三島労働基準監督署によりますと、当時、工事現場ではマンホールから汚水があふれたためマンホール内に入り清掃作業をしていて、死亡した作業員は外に出た際に何らかの理由により意識を失いマンホール内に転落し溺死したということです。
この事業者は、法律で定められた空気中の酸素と硫化水素の濃度を測定していなかったとして書類送検されたということです。
事業者は測定していなかったことを認めていて、突発的な工事だったため測定できなかったと説明しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/794bc4edbb08984d52b08e4c6e87a53c62ab177c
2023年11月15日20時44分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前8時半ごろ、ダム湖でボートに乗って作業をしていた伊庭さん(男性、50歳)が、下流に水を流す排水口にボートごと引き込まれ、行方不明となりました。
記者;
「ダムからのびる排水路は滑り台のように急になっています。その先には人が乗っていないボートがあります」 伊庭さんは、このボートに1人で乗って作業していたところ、そのまま排水口に引き込まれ、400メートル下流に流されたとみられています。
警察などによると、当時現場には伊庭さんを含めて10人の作業員がいて、ダムに堆積した土砂を取り除く工事が行われていました。
伊庭さんはまだ発見されておらず、警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b60dfcbbe2bca27d22462509e21970a0fbc8174
11月14日19時19分にYAHOOニュース(新潟テレビ21)からは、吸い込まれそうになったためライフジャケットを脱ぎ泳いで逃げようとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三条市の山あいにある大谷ダム。
一連の様子を他の作業員が目撃していました。
ダムでは排水管の工事のため堆積した土砂の撤去が進めていて、伊庭さんはひとりでボートに乗って作業していたといいます。
そのさなか、ダムの下流に流されたというボート。
放流口に吸い込まれそうになり、伊庭さんはライフジャケットを脱いで湖面に飛び込み、泳いで逃げようとしました。
しかし逃げられず、流されました。
放流口の出口付近には、伊庭さんが乗っていたものなのか、ボートが浮かんでいました。
放流口は480mほど離れた副ダムにつながり、さらにその先は五十嵐川へと水が流れます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4eaed91fac4eb0d4f76fd6663bace3c4b0ecc746
11月15日18時52分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、土砂撤去が終わり足場台船を解体していた、外れていた仮設取水管を元に戻そうとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場では、伊庭さんなど10人で県が発注した土砂の撤去作業を行っていましたが、県によりますと、土砂の除去はほぼ終わっていて、14日は足場となる台船の解体作業を行っていたということです。
事故当時、解体作業を安全に進める上で必要な、仮設の取水管が台船から外れていて、伊庭さんは元に戻そうとしましたが、取水管が先に排水口に流され、事故に巻き込まれた可能性が高いことが分かりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/952301375884fdbff7d44aac753de4743516ba4d
11月15日19時6分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、工事で使用したパイプが流されそうになったためボートで近づいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県によりますと、ダム湖では堆積した土砂を取り除く撤去作業が行われていて、伊庭さんは工事で使用していたパイプが流されそうになったため、一人でボートに乗り、近づいたということです。
県によりますと、二次災害の恐れがあるため、伊庭さんの捜索は難航しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7f999033596e1ec1a9987b80b901d987c108c7
11月15日19時18分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、流された工事用パイプ(長さ17mほど)を固定しようとしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
伊庭さんの行方はいまもわかっていませんが、ダムから流れる水の量が多く、水中での捜索ができていません。
こうしたなか、工事を発注した県は15日、事故原因を調べる安全対策委員会を立ち上げ、委員が工事関係者から事故の経緯を聞き取りました。
それによると、当時、工事に使う長さ17メートルほどのパイプも流されていて、伊庭さんはそれを固定しようとしたところ一緒に流された可能性もあるということです。
Q)工事の際にも基本的に(排水口に)そこまで近づくことはない?
〈県三条地域振興局 地域整備部 安原副部長〉;
「それは受注業者も(危険性を)認識していたと思う」」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b97578234726f05cc2f178061033efabe080cca3
11月17日19時31分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、男性は遺体で発見されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日、男性はダムから400メートルほど下方の水の勢いを弱める減勢池の10メートル下の浅瀬で横たわっているのを作業員によって発見されましたが、死亡が確認されました。
警察は死因について捜査しています。
県によると、工事はダムの取水施設の改修にともなう土砂掘削工事で、ダム湖からダム下流側へ工事用の設備が流されるおそれがあったため、ボートで接近したところ、伊庭さん1人を乗せたボートがダム下流側へ流されたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5892876ca75c607b4dee60ac2433d597b53a68e
11月18日9時13分にYAHOOニュース(齋藤教授の寄稿文?)からは、こういった工事では船の上から送泥管を垂らし潜水士が先端の水中ポンプを操って土砂を吸い取るので水中での吸い込まれ事故には十分に対策をとっているが、よもや表面流水にやられたとは・・・など、下記趣旨の記事が現場の解説図付きでネット配信されていた。
・・・
県第3報のうち事故の概要の部分について、現場にて簡易調査を行った結果をもとにして、以下に詳しく書いてみたいと思います。
土砂掘削工事は、「ダムメンテナンス事業(補正)堆積土砂除去工事」が正式名称で、浚渫(しゅんせつ)工事とも呼ばれます。
どこを掘るかと言うと、図1のほぼ中央部に位置する「取水設備」の直下のダム湖(ひめさゆり湖)の底にたまった土砂を掘ります。
どうやって掘るかと言うと、図1の右に位置する「中継空気圧送船」から水中に仮設管(送泥管)を垂らして、その管先端から土砂を吸い取ります。
潜水士が水中に潜って、送泥管の先端の水中ポンプを操りながら、掃除機で掃除をするような感じで土砂を吸い取る作業です。
水とともに吸い取られた土砂は、中継空気圧送船上に集められて、残りの水は「水上圧送管」を通じてダム堤体の際まで運ばれ、湖に戻されます。
今回の工事は、取水設備の取水口の付近に堆積した土砂の除去作業ですから、稼働中の取水設備の取水口に潜水士が吸い込まれないように万全の対策を行っていたと推測できます。
なぜなら、ダム湖の取水口あるいは排水口に潜水作業員が吸い込まれる事故が、後述するように全国で毎年のように発生しているからです。
因みに、今回の作業では現場付近の水中で、取水設備の取水口へと吸い込まれる水の流れの速さは毎秒0.5 mを想定していました。
今回の事故で作業員が吸い込まれたのは取水口ではなくて、ダム堤体を通過してひめさゆり湖から下流に水を流す排水口でした。
図1ではコンクリート製の排水口壁が写っていますが、写真を撮影している方向からだと排水口は右手の中継空気圧送船に向かって開いています。
つまり、作業員は作業船に乗って図1の右手から左手に向かって流されたことになります。
水中での吸い込まれに対しては万全の対策で工事に臨んでいたのでしょうが、よもや表面流水にやられたとは。
ダムでは、開いている口はすべて危険だという認識がなくてはなりません。
「ダム湖からダム下流側へ工事用設備が流されるおそれがあった」ということで、報道では「仮設管」が流されたとの記事が多く見受けられました。
そうであるとすると、水上圧送管には目視で異常が見られないため、「送泥管」が流されそうになったのかもしれません。
作業員に何が起こったかを解析するために、ここを知ることがもっとも重要な点となります。
・・・
ダムでの作業中の事故は毎年のように繰り返されています。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0eb21e4b9f0e6c692cc5eb9dfe16af475b2990e8
(2023年11月23日 修正1 ;追記)
2023年11月21日16時33分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、死因は溺死だった、解体作業に使う仮設の取水管が台船から外れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察は21日、伊庭さんの死因が溺死だったと発表しました。
この事故を巡っては、工事の発注元である県が安全対策委員会を開き、現地調査を実施。
事故当時、解体作業を安全に進める上で必要な仮設の取水管が台船から外れていて、伊庭さんは元に戻そうとしたものの、取水管が先に排水口に流され、伊庭さんが事故に巻き込まれた可能性が高いとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/04341541c8d0386a51a3a95c196cf61dd09f45d1
(2023年11月25日 修正2 ;追記)
2023年11月24日19時12分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、生活用水用の仮設取水管がロープ切断時に流された、会社のルールでは排水口に近づかないことになっていた、県は柵を設置し水位表を設置するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県土木部は24日午前、安全対策員会を開き、現地調査の結果を確認して再発防止策をまとめました。
この事故は三条市の大谷ダムで14日、県が発注した工事で作業をしていた新潟市 秋葉区の伊庭さんがボートごと排水口に引き込まれ死亡したものです。
現場では、ダムに溜まった土砂をすくいあげるポンプ船と生活用水を三条市などに送る仮設の取水管をロープでつないで工事が行われていました。
伊庭さんは、工事が終わりそのロープを切断した際に取水管が流されたため引き留めようとして排水口に近づいてしまったということです。
【県土木部工事検査室 稲岡室長】
「ロープを外した時に流されるということまで考えていなかった」
会社のルールでは、排水口に近づかないことになっていたということです。
県は再発防止について…
【稲岡室長】:
「柵を設置すること、作業の中止基準を定めて作業員から見える位置に水位表を設置すること」
県は、こうした再発防止策を同様の工事を行う業者に周知するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4286f08254955213121545550693bfc44d6a26d7
11月24日19時26分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、前日からの降雨で流量が増えていた、仮設取水管が流された場合の対応を想定していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現地調査などをもとに県は24日、安全対策委員会を開催。
当時の状況について、片付けていた仮設の取水管が排水口のほうへ流され、伊庭さんがボートでとろうとしたところ、取水管とともに排水口に引き込まれたと説明しました。
【県土木部安全対策委員会 稲岡委員長】:
「前日からの降雨によって流量が増えて、流速も速い状況となった。緊急避難態勢等の確認が行われていなかった」
委員会は、仮設の取水管が流された場合の対応を想定していなかったことなどを指摘。
再発防止策として、作業時に排水口に引き込まれるのを防止する柵を設けるほか、作業の危険性を判断するダム湖の水位基準を設けることなどが挙げられました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e1a9bb0e5a2973d4c7cfba633140cbae4d1c766
2023年11月9日21時25分にYAHOOニュース(All About)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
サイゼリヤの人気メニュー「小エビのサラダ」にカエルが混入していた。
しかも1件だけでなく、10月18~21日にかけて神奈川の小田原、川崎、さらに東京の阿佐ヶ谷というエリアの異なる3つの店舗で確認されたという。
「生きたカエルの混入」といえば思い出すのが、丸亀製麺だ。
少し前に発売したテイクアウト専用の新商品「シェイクうどん」にカエルが混入していたことが発覚し、大騒ぎになった。
しかし、今回のサイゼリヤの件はテレビやSNSでもサラッと触れる程度で、中には擁護する声もある。
これにはモヤモヤしたものを感じる人も多いのではないか。
◆丸亀製麺とサイゼリヤで起きた“アクシデント”の違い
丸亀製麺は2023年10月時点で全839店舗を展開している(出典:トリドールHD 月次売上高リポート)。
その中でカエル混入が発覚した店舗は1件だけだ。
食の安全管理を徹底しているといっても、生鮮野菜を使って目視でチェックをする以上、どうしてもこういう異物混入事故は発生してしまうものだ。
つまり、「不測のアクシデント」で済まされるレベルだといえる。
一方サイゼリヤの場合、10月時点の全1052店舗(出典:サイゼリヤ 月次情報)のうち3店舗で連続して起きている。
同社によれば、自社工場で生産しているレタスで混入した可能性が高いということだが、3店舗でサラダを調理をする際、そろいもそろって目視で確認できないというのもおかしな話だ。
そういう意味では、こちらは「不可解な連続カエル混入事件」といっていい。
「不測のアクシンデント」はテレビもネットも上へ下への大騒ぎだったのに、「不可解な連続カエル混入事件」では「ま、そういうこともあるよね」という感じでスルーしている。
社会常識に照らし合わせれば、リアクションとしては、まったくあべこべなのだ。
◆なぜサイゼリヤは“スルー”されたのか
なぜこんな不可解なことが起きるのかと首をかしげる人も多いだろうが、我々のように企業危機管理をなりわいとしている者からすれば、これはちっとも不可解なことではなく、セオリー通りの現象だ。
では、そのセオリーとは何かというと、「異物混入などの食の安全を揺るがすような事故は、後発者利益が得られやすい」ということだ。
一般の方からすれば「なんのこっちゃ」という感じがするかもしれない。
今回のケースに照らし合わせて、もう少しかみくだいた言い方をすると、「カエル混入で注目された企業があったら、それから一定期間は他の企業が似たような事故があっても世間は無関心」ということだ。
つまり、世の中的には「丸亀製麺のカエル混入」で、この方面の話はもう終わっているので、「サイゼリヤのカエル混入」が起きても、「ああ、またか、最近こういうの多いよな」くらいのリアクションになるということなのだ。
先ほども申し上げたように、丸亀製麺とサイゼリヤのケースでは、「異なる店舗で同時発生的に起きた」という部分が決定的に違うところであって、サイゼリヤの調理場の安全チェック体制に疑問を抱くような事案だ。
しかし、世間的には「同じ不祥事」として認識するので、スルーをしてくれるのだ。
こういう傾向があることを企業危機管理のプロはよく分かっている。
だから、今回の「カエル混入」のように「後発者利益が得られる食品不祥事」が起きた際、積極的に自分から社会に公表をするという作戦を取る。
◆「お笑い芸人」でいえば「こすられすぎたネタ」
「カエル混入」というのは「お笑い芸人」でいえば「こすられすぎたネタ」なので、それを自ら公表をしたところで、せいぜい騒がれるのは1日くらいだ。
一方、その事実を隠していたら、被害者や客がSNSなどで告発して「隠蔽(いんぺい)していた」などとバッシングされてしまう恐れがある。
どちらが「得」なのかは明白だ。
◆10年前に大炎上した「食材偽装問題」
今から10年前の2013年、「食材偽装問題」が大きな社会問題となった。
そこで大炎上したのが、「阪神阪急ホテルズ」である。
同社運営ホテルのレストランでは、冷凍保存した魚を調理したものを「鮮魚のムニエル」とメニューに記載して提供していたほか、トビウオの卵を「レッドキャビア(マスの卵)」、普通の青ネギを「九条ネギ」と、バナメイエビを「芝海老」としていた。
しかし、同社の社長(当時)は謝罪会見で「偽装ではなく誤表示」と主張。
これがマスコミやらネットやらで大バッシングをされることとなり、結局、社長は辞任に追い込まれた。
◆似たようなことをしていた企業は多かった
実は、そんな大炎上騒動が起きている最中、筆者はいくつかの食品、外食メーカーから「自分たちも阪神阪急ホテルズと似たようなことをしているけれど、どうしましょう?」と、危機管理の相談を受けていた。
そこで、それらの企業に対して、「阪神阪急ホテルズ」の炎上が一段落した段階で、自分たちから「偽装」の事実と謝罪を公式Webサイトに公表するようにアドバイスをした。
「大丈夫ですか?」と心配をする企業が多かった。
中には、何くわぬ顔でしれっとメニュー表示を変えてしまえばバレないんじゃないかなんてことを言い出す企業もあったが、先ほどの「後発者利益」について説明をした。
◆公表した企業のその後
そして実際、自ら「偽装」を公表をした企業はスルーされた。
ニュースで1日程度で報じられたが、マスコミから阪神阪急ホテルズのようにボロカスに叩かれることもなく、「会見を開いて社長に謝罪せよ」なんて迫られることはなかった。
世間もマスコミもネットも「阪神阪急ホテルズ」をボロカスに叩いて血祭りにあげたことで、この方面の話題に食傷気味だったのである。
みな「次のネタ」を求めているので、「阪神阪急ホテルズみたいな不正」の話を聞いても、「ああ、またか、最近こういうの多いね」で終了だ。
◆「データ不正改ざん」や「保険金不正請求問題」でも似たケースが
実は、一般消費者が気にもとめていないだけで、このような「後発者利益」を活用して危機を乗り切った企業は意外と多いのだ。
社会問題になった日本のものづくり企業の「データ不正改ざん」も、神戸製鋼のケースはマスコミもネットも大騒ぎだった。
その後も、複数の企業で同様の問題は発覚したが、それほど叩かれていない。
中古車自動車販売店の保険金不正請求も同じで、ビッグモーターは大炎上したが、他の会社で同様の不正事案が発覚しても、社会はそれほど関心がない。
こういう「世論」の動きを先読みしてダメージを広げない対応をすることが、企業危機管理の真髄だ。
そういう意味では、今回のサイゼリヤの「不可解なカエル連続混入事件」の危機管理対応はお見事だった、としか言いようがない。
筆者:窪田 順生 プロフィール
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経てノンフィクションライター。
また、報道対策アドバイザーとしても、これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e213e82d75839a5b6102d97b5d82d0385aabd847
2023年11月9日19時3分にYAHOOニュース(中京テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年7月、名古屋城の内堀にある石垣で除草作業をしていた男性(61)がはしごを設置しようとした際、足を滑らせ約7メートル下に転落しました。
男性は右の太ももの骨を折るなどの重傷を負いましたが、その場にいた現場監督らは男性が転落してから作業が終わるまでの約2時間、救急搬送の要請しなかったということです。
工事を受注していたT造園によりますと、当時、男性は現場監督らと共に作業していて、石垣の上からはしごをロープで固定する役割を担っていたということです。
今年9月、市に匿名の通報があったことで事故が発覚していて、市は適切な安全管理を怠ったとして、T造園を10月27日から2週間の指名停止処分としています。
T造園は「処分を真摯に受け止めている」とコメントしていますが、男性と現場監督らの意見が食い違っている点があることから、引き続き、事実関係の確認を進めるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/551db33d634d52d614d03f1c6feed7d7d7d924a7
11月9日11時37分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、現場には3人いた、現場監督はT造園の下請け業者だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年7月、男性作業員(61)が名古屋城の高さ7mの石垣に除草作業のためのはしごを立てようとした際、足を滑らせて転落しました。
男性は右足や胸の骨を折る大ケガをしましたが、周囲にいた現場監督と作業員2人は救急搬送を要請せず、約2時間にわたり放置していたということです。
作業を受注していた「T造園」の下請け業者が現場を監督していたということで、T造園は取材に対し「行政の指導を受け、適切に終了している」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e1ce4988887954d1c2b47c71f86318547ee89e9
11月9日19時14分にNHK東海からは、脚立を石垣上部の柵に固定しようとしていた、安全帯を適切に取り付けていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市によりますと、ことし7月、名古屋城の石垣の雑草を刈り取っていた作業員の61歳の男性が、脚立を石垣の上部にある柵に固定しようとした際、足を滑らせて7メートルあまり下に転落し、右足や胸の骨を折る大けがをしたということです。
市は、落下防止の安全帯を付けるよう指導していたということですが、男性は適切に取り付けていなかったということです。
そのため、市は、適切な安全管理を怠ったとしてこの作業を受注した名古屋市の「T造園」を10月27日から2週間、市が発注する事業の入札に参加できない指名停止の措置をとったということです。
また、転落した男性を病院に運んだのは事故の2時間後で、ただちに救急搬送すべきだったほか、市に対して事故があったことを伝えておらず、すみやかに報告すべきだったとして、口頭でも指導したということです。
T造園はNHKの取材に対し、「市には今後、安全管理をしっかりしていくと報告している。それ以外の内容についてはコメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20231109/3000032685.html
(2024年1月28日 修正1 ;追記)
2024年1月23日17時37分にYAHOOニュース(メーテレ)からは、被災者に隠れるよう指示し医師にも虚偽説明するよう強要したとして造園会社社長らが逮捕されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年7月、名古屋城の石垣の除草をしていた男性作業員が約7メートルの高さの石垣から転落し、大けがをしたにも関わらず現場に放置するなどしたとして、造園会社の社長の男ら2人が逮捕されました。
「運ばれたときは死ぬかと思いました。もうかなりの痛みです。
(医者から)これはもう大変なことだとよく生きてたなと。
普通だったらもうあり得ないという感じで言われました」
(被害を受けた男性)
胸のコルセットが痛々しい男性。
去年7月、名古屋城で除草作業中に高さ約7メートルの石垣から転落し、太ももや胸の骨を折るけがをしました。
しかし、すぐに病院に運ばれたわけではなく、長時間、現場に放置されたといいます。
「すぐに運ばれることなく、とにかく隠れろと、観光客から見えるので隠れろということで、草むらの奥の方に隠れて2時間ほど観光客がいなくなるまで待機してました」
(被害を受けた男性)
警察は23日、保護責任者遺棄と強要の疑いで、作業を請け負っていた造園会社社長の佐々木容疑者(40)と、弟で現場責任者の佐々木容疑者(33)を逮捕しました。
2人は男性の救護措置をとらず、草むらに移動させて約3時間放置し、さらに男性を病院に連れていく際には、「名古屋城のことは言うな」「自分の会社の土場(どば)でやったと言え」などと脅迫して、医師にうその説明をさせた疑いがもたれています。
警察は、2人の認否を明らかにしていません。
逮捕を受け、男性は「2人に僕と同じ生活をしてみてほしい。許せないし、罪は償ってもらいたい」と話しています。
事故で男性は歩くことが難しくなり、現在は杖を使って生活しているということです。
警察は佐々木容疑者ら2人が、事故を隠蔽しようとしたとみて、詳しい経緯を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9feb4d3af42355cf30a72858049b419a8e037fa0
1月23日13時5分に産経新聞からは、労災を隠すため観光客の多い時間帯を避けて病院に連れて行ったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
逮捕容疑は、共謀し、昨年7月13日午後2時5分ごろ、男性作業員=稲沢市=が除草作業中に石垣から約7メートル下の堀底に転落し、太ももや胸の骨を折る重傷を負ったのに救急車を呼ばず、雑草の陰に移動させて3時間近く放置。
病院に連れて行ったものの「名古屋城のことは言うな」などと脅迫し、虚偽の説明をさせた疑い。
県警は、労災を隠すため観光客の多い時間帯を避けて病院に連れて行ったとみて経緯を調べる。
https://www.sankei.com/article/20240123-VHVG4R43M5JI7NAGSJUS5UPZGY/
1月23日12時52分にNHK東海からは、被災者が警察に相談して発覚したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
けがをしたにも関わらず救急車を呼ばなかった上、男性を病院に運ぶ際に「名古屋城ではなく別の現場でけがをしたと言え」などと脅して医師にうその説明をさせたとして、保護責任者遺棄と強要の疑いがもたれています。
作業員の男性は転落した後、草陰に移動させられておよそ3時間にわたって放置されていたということです。
男性が警察に相談して発覚しました。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20240123/3000033849.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。