2014年9月26日23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島市西区で26日午前8時40分ごろ、道路が広範囲にわたって陥没しました。
上空から見ると、大きな交差点の中心部が、くぼんでいるのが確認できます。
陥没は、南北40メートル、東西15メートルにわたりました。
広島市によりますと、少なくとも建物8棟で、傾きやひび割れが確認されていて、現場から半径50メートルの範囲が立ち入り禁止となっています。
近隣住民 :
「4階の人が取り残されて、レスキュー呼んだみたい。
Q.傾き感じた?
住民:
「感じなかったけど、玄関は開きづらい。
1回、着替えて出たときには、(ドアが)閉まらない。
多分、傾いている」
交差点から20メートルほどの場所にある住宅。
建物は右に傾き、室内では床が浮き上がっています。
陥没現場の近くに住む菊田さん(男性、60歳) :
「家の中にいたら“異音”が、あちこちからしたので。パキパキとかミシミシとか。
1週間ぐらい前から、夜中、静かなときに地鳴りのような音がしていたんです。
断続的に鳴ったり、ぴたっと止んだり。
なんかおかしいなと思ってたんです」
なぜ、陥没は起きたのでしょうか。
今回の現場は、原爆ドームなどがある広島市の中心地から西に2キロほど離れた場所になります。
当時、周辺の地中では、水害対策として、雨水を流す雨水管を3.5キロにわたって設置する工事が行われていました。
広島市会見 :
「“シールドマシン”と呼ばれる掘削機で、(刃のついた)円盤がありまして、それを回転させることで、前に進みながら土砂を掘削し、下水管を組み立てる工事です」
既存の上水管と下水管の下、深さ30メートルの場所をシールドマシンと呼ばれる掘削機で掘り進めていたところ、大量の水が流れ込んできたといいます。
ほぼ同時に道路が陥没。
破断した上水管から、道路に水が流れ出しました。
広島市会見 :
「どのような理由で大量の水が流れ込んだかはわかっていない。」
Q.雨水管が通る高さには、地中にも水は含まれている?
広島市 :
「当然、地下水が十分含まれている地層になります。
水が抜けたことで、上に陥没が生じたのか。
もともと、空洞部分があって、そこに水が滞水していた可能性も。」
広島市は周辺の55世帯90人に避難を呼びかけていて、小学校には、26日午後7時時点で20世帯約40人が避難しています。
・・・
現場の地下では、どのような工事が行われていたのでしょうか。
広島市中心の市街地は低地で、これまで浸水被害が発生。
安全度を向上させるため、10年に1回程度降る強い雨への対応として、直径5メートルの新たな雨水専用の管などの工事を実施。
トンネル工事にも使われる“シールド機”と呼ばれる機械で、地下30メートル、直径5メートルの穴の掘削を行っていました。
シールド機の工事と道路の陥没に関係はあるのでしょうか。
地盤工学が専門の芝浦工業大学・稲積真哉教授に聞きました。
稲積教授は、「シールド機での掘削では、ごくまれに“土を掘りすぎてしまう”ことがある。土を掘りすぎると、そこにできた空間に土が落ちてきて、上部にある水道管に負荷がかかり、ジョイント部分などが折れるなど、破損する場合がある」と言います。
今回、道路が陥没したのは五差路の交差点です。
稲積教授は、「五差路は、水道管も複数分岐していると考えられる。その分、ジョイント箇所が多くなり、強度が下がることも影響したのでは」と指摘。
「水道管の破損で水が外に出て、その圧力が地面・道路を隆起させ、隆起の周辺では陥没も発生した可能性が高い」としています。
広島市は、道路復旧、そして建物は取り壊すのか・補修するのかなど、今後について「現時点では不明」としています。
補償についても「事故原因の調査とともに、今後、検討する」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8aa7243a8b0799f7db04fedee43876cacdec3174
9月26日21時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、地面の隆起の後に水があふれ出してきたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
道路の陥没に伴い、周辺の建物が傾くという緊急事態。
そのとき何が起きたのか。
通報した女性は、「最初はもう交差点が、コンクリートが盛り上がって危ない、車が腹をこするとかいう感じで、すぐ通報した。その間にも全部コンクリートが膨らんできて」と話した。 地面の隆起に続き、みるみるうちに水があふれ出したという。 そして、聞こえてきたのが建物がきしむ音だった。うちの工場もちょっとメキメキとか、壁にひびが入ったりとかして、もう即避難してくださいということで」と話した。
広島市によると、傾きや壁のひび割れは、少なくとも8棟の建物に及んでいるという。
【画像】道路の大規模崩落により付近の建物の白い壁に大きな亀裂が入った
当時行われていたのは、シールドマシンを使っての掘削工事だった。
広島市の担当者:
「水が非常に出てきたということが確認されました。それとほぼ同時期に、地上部分の方で道路が陥没した。」
下水道工事が原因とみられる道路の陥没を、専門家は次のように説明する。
地盤システム研究所・近久博志さん:
「小さく穴が開いたところからどんどん広がっていくイメージがあったが、今回は一気に(範囲が)広がっているので、規模が大きいなと感じた。ここまで広がっているということは下に大きな空洞があるんじゃないか。沈下の場所が広がらないように早く埋めた方がいい。 」
(「イット!」9月26日放送より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/570bc0ce4bd2c4824b548391f1845939c11042b4
9月27日17時52分にYAHOOニュース(テレビ新広島)からは、シールドマシンは軟弱な地盤を対象にした工法、地盤の中に地下水を多く含んだ空洞があった可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の大規模な陥没事故、トンネル工学の専門家はどのように受け止めているのでしょうか。
【広島工業大学(トンネル工学が専門)・岡崎泰幸講師】 :
「シールドマシンというのがもともと軟弱な地盤を対象とした工法で、地下水や地盤変状に影響が少ないといわれている工法なので、そこで今回のことが起きた『なぜだろう』と」
専門家は、今回の工事は安全面に配慮が伺えるとします。
【岡崎講師】 :
「トンネル径が6m。地表面からトンネルの上端まで30mあって5倍あるので安全に掘れるように、できる限り地表面から距離をとろうとしたのかなという印象」
その上で指摘したのは、事前の地盤調査についてです。
【岡崎講師】 :
「(事前の)調査数がもうちょっと多いとよかった可能性もあります。これからはどう改善していくか技術者の課題になっていく」・・・
広島市の見解や専門家によりますと、おそらく地盤の中に「元々存在していた」空洞または「新たに生じた」空洞に地下水が多く含まれていたのではないかということです。
その水がトンネル内に漏れ出したことで、空洞ができ、地表の地盤も沈下し水道管が破断した可能性があるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe90f8c375b8841234bc755f77ef23c0088e2f71
2024年7月31日6時27分にYAHOOニュース(FNN PRIME;東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後6時半前、多治見市大針町のリニア中央新幹線・大針工区の工事現場で、「男性が頭を負傷した」と消防に通報がありました。
岐阜県などによりますと、作業員の男性(44)がトンネル掘削工事の作業中にトンネルの掘削面が崩れ、岩が男性にあたりました。
男性は病院に運ばれましたが、下あごと右足首を骨折しているということです。
男性は当時、ドリルジャンボと呼ばれる掘削機械に乗り、トンネルの掘削面に火薬を装填(そうてん)する作業をしていたということです。
この事故を受けて、JR東海は大針工区の工事を中断していて、再開時期は未定としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/240f3d721df9d492395d62456a23ee352b040fcb
7月31日16時25分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、崩れた岩の大きさや骨折箇所など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県多治見市のリニア中央新幹線・大針工区の工事現場で30日、トンネルの掘削面から崩れた岩が作業員の男性(44)に当たり、下あごなどを骨折して救急搬送されていました。
JR東海によりますと、岩は縦2.5メートル・横2メートル・厚さ30センチと推定される大きさで、男性の骨折は顔や首・腰など全身6カ所に及んでいたことがわかりました。
JR東海は事故原因の調査のため大針工区での工事を中断していて、再開時期は未定としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/493c1aad1aff7e58603ed2391f71457e482e4ce8
(2024年9月18日 修正1 ;追記)
2024年9月16日19時29分に産経新聞からは、上部ガード(作業手順に定められている)を使用していなかった、監視責任者も注意していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東海は16日、作業員が必要とされていた安全対策を怠り、現場の監視責任者も注意しなかったことが原因と明らかにした。
同社の安全対策を検証するため、岐阜県が同日開いた専門家会合で説明した。
JR東海によると、落石は7月30日午後、多治見市の大針工区で発生。
作業員は掘削機のリフトに乗り、トンネルを掘るための火薬を設置しようとしていた。
作業手順では、落石から身を守るためリフトの上部ガードを使用することになっていたが、作業員は使用していなかった。
岩石が落下した原因は特定できなかったとしている。
作業員は顎や頸椎など6カ所を骨折。
同社は事故を受け、掘削作業を中断している。
https://www.sankei.com/article/20240916-CZJHTHOW2JPGLPN3ZWZ7WWQS4U/
9月17日19時8分にNHK岐阜からは、作業員は取り付けるのが面倒だったと話している、掘削面近くの作業には当分の間、元請け社員が立ち合うなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東海は、作業員が作業手順で定められていた「上部ガード」という身を守るための部品を掘削機のかごに取り付けていなかったことを明らかにしました。
作業員は「取り付けるのが面倒だった」と説明し、現場の責任者も注意していなかったということです。
JR東海は再発防止のため上部ガードの使用を徹底させるほか、掘削面の近くで作業する際には当分の間、元請け会社の社員が立ち会うとしています。
会議の中で専門家からは作業手順のチェックリストを作ることや、現場での責任の所在を明確にするべきだといった意見が出ていました。
県は今後、専門家の意見をとりまとめ、年内をめどにJR東海に提出することにしていて、JRはその後、現場付近で中断している工事を再開する方針です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/20240917/3080014308.html
2024年6月19日20時29分にYAHOOニュース(熊本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR上熊本駅の屋根の一部が落下した事故についてです。
熊本市は施工業者の工事に不備があったと主張し、施工業者は「市が対策を放置していた」と主張しています。
果たして責任はどこにあるのでしょうか。
【写真を見る】【自治体か施工業者か】『屋根落下事故』責任の所在は? 「損害賠償を求める方針」の熊本市に対し業者は「市の責任」を主張 市議会で説明へ
去年7月、JR鹿児島線の上熊本駅で歩行者通路の屋根の一部が落下しました。
屋根を管理する熊本市は、業者側の工事に不備があったと訴え、担当した2社に損害賠償を求める方針を示しています。
一方、施工業者は熊本市の責任を主張します。
施工業者T土木の社長:
「落下する可能性があるということは、業者側も再三、市に申し入れていた。市の方が見過ごしていた、放置していた」
■5年前の書類には「屋根に不具合」
熊本市と施工業者が5年前に交わした確認書には、屋根に不具合があるため、市と業者で原因を究明し補修に取り組むことが記されていました。
施工業者によりますと、雨漏り対策の工事をすることを決め、市からの最終的な着工許可を待っていましたが、その後、市の担当課が代わり改修工事が進まなくなったということです。
T土木の社長:
「われわれは今まで対策について協議してきていますよと話したけど、(市は)引き継ぎ資料を持っていなかった」
業者側はそれ以降、何度も屋根の安全対策を提案しましたが、市からは「確認します」という回答が続いたと訴え、憤りを感じています。
T土木の社長:
「われわれは誠実に対応してきていたのに、いざ屋根が落下する事故が起きたときに業者のせいにするのはやっぱりおかしい」
■熊本市「原因が判明せず対応できなかった」
きょう(19日)の熊本市議会でも、市の対応について委員から質問が相次ぎました。
紫垣委員:
「(屋根が)落ちるときまで結果的に何もしなかった」
上野委員:
「安全対策を先にしなかった市の対応は考えないといけない」
これに対し市は、雨漏りの調査は続けていたが、その最中に事故が発生したといいます。
熊本市 道路整備課 永田課長:
「なかなか抜本的に『これだ』という部分の(雨漏りの)原因が判明しなかったということから、なかなか対応できなかった」
対応が不十分だったことは認めましたが、具体的ないきさつの説明はなく、委員会は中断。
議論はあす(20日)に持ち越しとなりました。
■業者側の訴えと熊本市の訴え
上熊本駅の屋根は2016年3月に完成しました。
4月には熊本地震が発生し、5月に雨漏りするようになりました。
その後、対策をするも、根本的には改善されない状況が続きました。
今回、業者側が問題視しているのは、熊本市と業者で屋根の補修に取り組むとした2019年の確認書です。
キャスター:
「業者側の訴えでは、改修工事をしようとしたのに市の着工許可が出なかったと言っているわけですね」
業者は雨漏りの状況が悪化したため応急処置を提案しましたが、市の着工許可はずっと出なかったということです。
そして状況が悪化する中で、市の担当課が変わったことも影響したのか、さらに放置され続けたということです。
この確認書がありながら、なぜ、熊本市が業者側の工事に問題があったとして提訴する方針を示したのか。
20日の市議会で説明される見込みです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/47dedbf5a523df168789a73a2c298ae5c1388120
6月19日8時45分にYAHOOニュース(熊本日日新聞)からは、市は内部に雨水が入って重量が増えたことや水に長期間さらされてパネル板の接着強度が低下したことが原因と判断しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施工業者は菊池市と熊本市の2社でつくる共同企業体。
屋根は2016年3月に完成したが約2カ月後に雨漏りし、23年7月には高さ3・6メートルから重さ100キロの部材が落下した。
けが人はいなかった。
調査した市は、屋根を構成する「アルミハニカムパネル」内部に雨水が入り重量が増えたことや、水に長期間さらされてパネルを挟む板の接着強度が低下したことが原因と判断。
今年1月、品質や性能を欠いていたとして、業者側に屋根の撤去費約1600万円と新たな屋根の設置費約1億3千万円を請求した。
この日、業者側代理人の上田弁護士と寺内弁護士が会見。
「市は具体的な瑕疵[かし]や、雨漏りと熊本地震との因果関係を示していない」と指摘。
「業者側は市やパネルメーカーと雨漏りの補修について協議してきたが、コロナ禍以降は市が動かなくなった。業者側の早期着工の申し入れにも応じず、落下事故が起きた」と訴えた。
代理人2人は「市はこうした途中経過をかなぐり捨てて、業者側だけに責任があるように発表したため、会見に踏み切った」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee139964b18072fa098a4f00ed845d2b055889e9
6月20日20時3分にYAHOOニュース(熊本県民テレビ)からは、市は今年1月に損害賠償請求の通知を業者に送った、市による調査では雨漏りと地震との関連は確認できていないとされているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
19日、市議会の委員から「これまでの過程で熊本市側に責任はなかったのか」と指摘が。
このため熊本市は、事故が起こるまでの経緯を説明しました。
熊本市によりますと、 上熊本駅前広場の屋根は2016年3月に完成。
直後に熊本地震が起きました。
2016年5月に屋根の雨漏りを熊本市が建設会社と共に確認しました。
この間、原因の調査や補修に関する協議を進めていましたが、去年7月に屋根が落下。
ことし1月、市から建設会社に損害賠償請求の通知を送りました。
雨漏りを確認して事故が起きるまでの約7年2か月。
この間、なぜ補修などの安全対策が行われなかったのか…。
・・・
■熊本市土木部 :
「今回の提訴はあくまで、完成から2か月後に雨漏りがはじまった屋根という、納品物の瑕疵(かし)について判断を仰ぐものでございます」
一方、委員からは、熊本市による事故原因の調査で「熊本地震との関連は確認できていない」としていることについて、再調査などを行うべきという指摘がありました。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/07a14c908fbb5ba0ff6f2dcc0ae72424ef3de8fa
2024年6月6日20時42分にYAHOOニュース(静岡放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月6日昼前、静岡市葵区の林道で落石があり、作業員3人がけがをしました。
のり面の工事をしていたところ、もろくなった岩盤などが崩れてきたとみられています。
【写真を見る】林道の「のり面修繕工事」現場で崩落 3人の作業員がけが 作業中に山が崩れて落石があったと通報【続報】=静岡市葵区
<清水カメラマン>
「静岡市葵区梅ヶ島。安倍峠に向かう林道です。崖が崩れていて道路を寸断しています」
JR静岡駅から45キロほど離れた梅ヶ島の山中。
6日午前11時40分頃、静岡市葵区梅ヶ島の林道で「作業中に山が崩れて落石があった」と、作業員から消防に連絡がありました。
工事を発注した静岡市や警察によりますと、作業員3人がけがをしました。
いずれもベトナム国籍の男性3人で、意識はあり、命に別状はないということです。
3人のうち1人は頭がい骨にひびが入るなどの重傷です。
落石が起きた現場では、災害復旧のための、のり面の修繕工事が行われていたということです。
作業員が地上から7メートルあたりで、ロープに吊られながら金網を設置する作業をしていたところ、法面上部からもろくなった岩盤や土砂などが落ちてきたと見られています。
警察が事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ae7dfb401e613a051aa9d4b589dbb8d86a43097
6月6日17時14分にNHK静岡からは、コンクリート吹付けのための金網を設置中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時40分すぎ、静岡市葵区梅ケ島の林道沿いののり面の修復工事の現場で、「落石が起き負傷者がいる」と消防に通報がありました。
警察によりますと、のり面の上の部分から石が落下し、作業していた人たちがけがをしたということです。
消防によりますと、この事故で、20代の男性2人と40代の男性1人の計3人が市内の病院に搬送されましたが、いずれも意識はあり、命に別状は無いということです。
静岡市によりますと、この工事はおととし9月の台風15号で崩落したのり面を修復するため市が発注した工事で、6日は作業員6人と監督の計7人で、コンクリートの吹きつけをするための金網を張る作業をしていたということです。
警察は、作業員などから話を聞いて事故の状況など詳しく調べています。
現場は静岡市の中心部から北に40キロあまりの山梨県との県境に近い山間部で、付近の林道は、5年前から一般車両は通行止めになっています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240606/3030024112.html
6月6日14時20分にFNN PRIME(テレビ静岡)からは、高さ30mあたりから岩盤や土砂が崩れ落ちてきたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡市によると、現場では市が発注した災害復旧のための法面の修繕工事が行われていて、地上から7メートル付近でロープに吊り下げられながら金網を貼る作業中に、高さ30メートルあたりから岩盤や土砂が崩れ落ちてきたと見られています。
なお、林道・豊岡梅ヶ島線は2019年以降の台風により法面の崩壊などがあったことから、現在まで通行止めが続いている道路です。
https://www.fnn.jp/articles/-/710257
2024年3月18日23時13分にYAHOOニュース(山陽新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後0時50分ごろ、JR岡山駅東の再開発エリアにある岡山市北区駅前町の高層マンション建設工事現場で、コンクリートを流し込んだ型枠と作業用の足場が崩れ、足場の上にいた30~60代の男性作業員6人が約5メートルの高さから転落し、型枠などの下敷きになった。
岡山県警によると、このうち岡山県吉備中央町下土井、会社員幸田さん(67)が胸を強く打ち死亡、残る5人も負傷して市内の病院に搬送されたが、命に別条はないという。
県警の調べでは、6人は地下約9メートルでコンクリート壁を作るため、壁と型枠の間にコンクリートを流し込む作業中で、型枠と足場(高さ5・5メートル)が突然崩れた。
119番を受けた岡山市消防局が駆け付けた際、3人は自力や周囲に助けられて脱出していたが、あとの3人は下敷きになっていたという。
現場は岡山駅東口のすぐ近くで、再開発エリアはマンションや商業施設が入る地上31階、地下2階の住宅棟とホテル棟、駐車場棟の3棟で構成される予定。
事故が起きたのは住宅棟で、2026年3月の入居開始を目指している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee5aa4d1b976d282c232e609b84448608987d203
3月19日19時59分にYAHOOニュース(山陽放送)からは、コンクリートを流し込んだ壁から気泡を抜く作業などをしていたなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
きのう(18日)午後、JR岡山駅前の高層マンションの工事現場で資材が崩れ、作業員1人が死亡、5人がけがをした事故警察などによる実況見分が行われました。
【写真を見る】JR岡山駅前の高層マンション工事事故で実況見分 コンクリートの強度を高める作業中、型枠と足場が崩れた可能性 (小寺記者)
「午前9時20分、岡山県警の捜査員による実況見分が始まります」
事故があった現場では、朝から岡山県警の捜査員と岡山労働基準監督署の職員ら約20人が、写真を撮るなどして現場の状況を確認していました。
この事故はきのう午後1時前、JR岡山駅前の高層マンションの工事現場でコンクリートの壁を作るための型枠と足場が崩れ、30代~60代の作業員6人が巻き込まれたものです。
このうち吉備中央町の幸田さんが胸などを強く打ち死亡、ほか5人はけがをしていますが命に別状はないということです。
警察では業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査を進める方針です。
【スタジオ解説】
事故はどのように起きたのか。
資材が崩れたのは、高層マンションの地下の部分の工事現場です。
警察によりますと、こちらがコンクリートの壁を作るための型枠で、その外側に鉄製の足場があります。
その型枠と足場がこちらのほうまで続いていたとみられています。
事故当時の状況です。
コンクリートの壁を作るために設置された型枠、作業員6人はその外側の足場の上にいました。
コンクリートの強度を高めるため、気泡を抜く作業などをしていたところ、何らかの原因で型枠と足場が崩れたとみられています。
警察は実況見分とともに、現場の関係者に話を聞くなどして原因を究明する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/22609f60a2e81539e47a02e128d287445deef942
2024年2月15日9時23分にYAHOOニュース(大分放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前0時頃、佐伯市狩生で戸穴地区とを結ぶ、国道217号バイパスの西幡トンネルの中で、発破作業に使用する火薬が点火前に爆発しました。
この爆発事故で、宮崎県日向市の50歳の会社員の男性が足に大けがをして、手当を受けていますが、命に別状はないということです。
警察によりますと、事故当時、現場のトンネルの中では、複数の作業員が工事にあたり、岩を削る準備段階だったということです。
通常、トンネルの掘削工事は、ドリルで岩盤に穴をあけ、そこに火薬を入れて電気で点火しますが、今回は火薬をセットした状態で、点火作業をしていないのに爆発したということです。
警察が作業員に話を聴くなどして、爆発の原因などを詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d52e46e4956e37f85a532dce20a197dbabc5616a
2024年2月9日17時43分にCBCから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中部空港にある警察署が来年、移転することになりました。
築19年と、愛知県警では比較的新しい庁舎ですが、建物が傾いてきたというのです。
(高阪記者):
「地盤が沈んだことによって、門は左に傾き、排水溝にもズレが生じています」
2005年、セントレアの開港にあわせて完成した中部空港警察署の庁舎。
飛行機の翼をイメージした鉄筋4階建ての建物で、総工費は約21億円。
当時「最新の設備」が話題となりました。
ところが、まもなくして駐車場の陥没などが度々みられるようになり、3年前には「不同沈下」が確認されたのです。
「不同沈下」とは、全体が同じように沈んでいく「地盤沈下」とは違い、地面の一部だけが沈む現象。
場所によって沈み方が異なるため、建物が傾いてしまうことがあります。
埋立地に建てられた中部空港署。
不同沈下が起きた原因はわかっていませんが、庁舎は今、北東方向に0.16度傾いています。
建物同士のつなぎ目には大きな隙間が。
敷地内の地面は至るところにゆがみが生じています。
スライド式の門は左側だけが沈下し、大きく傾いています。
警察署の副署長は…
(中部空港警察署・皆川副署長):
「(中部空港警察署に)去年の春に着任したが、この1年を通して(勤務していて)今まで不具合を感じたことはない」
0.16度の傾きはビー玉も転がらない程度で、愛知県警は、震度6強の地震が起きても建物は倒壊しないとしていますが、来年引っ越しすることに。
(愛知県警・施設課 金原次長):
「地震が発生しても、人命の確保に問題はなく、直ちに倒壊するとは考えていない。
来庁者の方々や警察署で勤務する職員に対する危険を可能な限り回避するため、より安全な場所に移転する」
愛知の警察署は老朽化が深刻で、築56年の昭和警察署、築57年の半田警察署、築59年の岡崎警察署は、ようやく建て替えが決まったばかり。
築52年の常滑警察署は、まだ建て替えが決まっていません。
そんな中、築19年で「移転」することになった中部空港警察署。
新しい場所は中部空港の第2ターミナル。
航空会社が使っていた出発ロビー付近のオフィス部屋の跡地です。
愛知県警は、新年度、移転にかかる費用として調査費を含めて総額約3億7000万円を見込んでいます。
「今回の移転は、ひとまず一時的なものと考えている。
詳細な調査を実施し、現在地や空港の余剰地に建て替えが可能か、組織的に検討していく」
引っ越した後の庁舎はどうなるのか。
愛知県警は「建て替えも含め、総合的に検討する」としています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/991029?display=1
2月10日10時12分に読売新聞からは、ターミナルビルや滑走路に目立った損傷はないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県警は9日、中部空港(常滑市)に隣接する中部空港署について、地盤沈下が原因とみられる建物の損傷や傾きなどが確認されたため、来年春をめどに空港ターミナルビルに一時移転すると明らかにした。
地盤改良工事ができるかどうか不明で、県警は庁舎の建て替えも検討している。
同署は2005年に約21億円をかけて整備され、06年以降に庁舎外壁や給水管の破損、周辺の段差などが相次いで見つかった。
専門機関の調査で、庁舎が立つ地盤が沈下した影響とみられることが判明。
わずかに庁舎の傾きも確認され、県警施設課は「南海トラフ地震などが起きれば傾きが大きくなる恐れもあり、災害時の拠点活用は困難」と移転理由を説明する。
中部空港島は埋め立てで整備されたが、中部国際空港会社によると、空港のターミナルビルや滑走路などでは目立った損傷などは確認されていない。
県警は、来年春に同署を空港第2ターミナルビルの空きスペースに一時移転させ、今後の対応を検討するとしている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240210-OYT1T50050/
2月12日18時3分にNHK東海からは、建設当時、軟弱地盤対策を検討したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現状、業務に大きな支障は無いものの、地震などに備えて、中部空港第2ターミナル2階の空きスペースに一時移転することになりました。
移転先の広さは1千平方メートル余りで、移転後もこれまでと同じように業務を続けますが、留置施設は設けないということです。
来年度内に移転する予定で、移転にかかる費用は、調査費などを含め3億6000万円余りを見込んでいます。
愛知県警は「警察署の建設当時は埋め立て地の軟弱な地盤に対しても建物が倒壊しないような地盤対策を検討していました。今後、建て替えなども含めて検討を進めていきたい」としています。
https://xn--www3-zf5fj90on8rp64b.nhk.or.jp/tokai-news/20240212/3000034179.html
(ブログ者コメント)
〇軟弱地盤に対しどのような対策をしていたのか調べていたところ、関西空港地盤沈下問題の教訓から、地盤調査は念入りに行ってきたなど、以下のような情報が見つかった。
(2009 年度都市環境プロジェクト実習最終報告書 大同大学)
・・・
6.2 中部国際空港の改善点
関西国際空港の地盤沈下を目の当たりにしていたこともあり、中部国際空港は地盤調査を念入りに行い、それほど沈下しないような場所を選び、なおかつ環境的にもいい場所を選んだ。
水深も浅いため、埋め立て用の土も関西国際空港よりも少なくて済んだ。
6.3 中部国際空港の現状
工事開始から地盤沈下が一番進んでいるところは空港の南東部であり、最大 3m沈下している。
しかし、関西国際空港の二の舞にならないように念入りに地質調査を行った結果、開港後はほとんど沈下し ていない。
そのため、今のところは地盤沈下の対策は行われていない。
したがって、関西国際空港のような地盤沈下は起こらないと予想される。
7.関西国際空港と中部国際空港の地盤 (地質)の違い
関西国際空港は水深約20m。
地層としては沖積層が18m。その下に洪積層が堆積している。
水深約20mという、かなり深い場所を指定したため、沖積層がかなり多くなってしまい、結果、地盤沈下が深刻なものになってしまった。
その点を反省した中部国際空港は水深約 6m。
地層としては、沖積層が約7m存在し、その下に洪積層は存在しないという場所を指定した。
そのため、地盤沈下はほとんど起こっていない。
・・・
http://www.daido-it.ac.jp/~t-sumi/poroj/last-rep/02.pdf
〇空港南東部の地盤沈下が大きかったということだが、警察署はターミナルビルの北側にある。(マピオンによる)
2023年7月13日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13314/
(2024年1月7日 修正2 ;追記)
2023年12月29日18時39分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、橋桁を支えている台がしっかり固定されていなかったためセッティングビームが台から落ち、橋桁とセッティングビームをつないでいるボルトが破断して橋桁が落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故からまもなく半年。
Daiichi-TVのカメラが初めて、橋げたが落下した現場に入りました。
現場には今も事故の痕跡が…
(静岡国道事務所 静川 副所長):
「こちらが、橋げたがあたったところです」
(徳増 キャスター) :
「傷ついているように見えますが、これが落下したときの痕跡ですか?」
(静川 副所長) :
「そうです。大きな力がかかっていたことが分かると思います」
(徳増 キャスター):
「金属の部分が削れて少し変形しています」
・・・
(徳増 キャスター) :
「ここはかなり広いスペースですが、当日はどんな作業をしていたんでしょうか」
(静川 副所長) :
「レールで組み立てた橋げたをスライドさせて、最後に一番端に、桁をつないで完成ということになる」
重さ140トンもの橋げたは、なぜ落下したのでしょうか。
(徳増 キャスター):
「ここがまさに、その橋げたが落下した場所になりますよね」
(静川 副所長) :
「横にスライドして一番端のところにつながるわけですけれども、そことこちらの支障といいまして、橋げたを支える部分に、こちらに落として固定することで設置が完了することになります」
当時、現場では橋げたを11メートル横にずらす作業が行われました。
その後、橋げたに「セッティングビーム」と呼ばれる補助具をつけて橋脚におろす作業が行われましたが、20センチほどずれてしまったといいます。
(静川 副所長) :
「作業をしていると横にずれるということもありますので、めずらしいことではないですね」
(徳増 キャスター):
「ずれたときの対処法は?」
(静川 副所長) :
「現場の作業員の方が見ながら、機械を動かしながら作業をしている」
当時も“ずれ”を直すために、もう一度、橋げたを持ち上げましたが、土台が不安定な状態に…。
橋げたが、バランスを崩して落ちたということです。
現場で用いられたのは、橋げたをかけるための一般的な工法でしたが、国の事故調査委員会は「土台をしっかり固定していなかったこと」が主な原因とみています。
(静川 副所長) :
「事故のときは、この橋げたを支えている台が全体的に固定がなされておらず、不安定になりまして、このセッティングビームが台から落ちて、橋げたにあたり、橋げたとセッティングビームをつないでいる部分に大きな力がかかり、ボルトが破断して橋げたが落下した」
1月末には、事故が起きた区間で工事が再開される予定です。
工事は、これまでの業者が引き続き行いますが、「橋げたを支える土台をしっかり固定すること」に加えて、正確に設置できているか工程ごとに確認しながら行うということです。
(静川 副所長) :
「(橋げたのずれが)大きくなる前に確認をして、異常かどうかを確認しながらやるということになります」
(徳増 キャスター) :
「対処の仕方は、そこまで決められていなかったということでしょうか?」
(静川 副所長) :
「決められていなかったので、新たに安全を確保するということで設定している」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e4e9e6e73b5817db6c261cd096579f803bf98a9
2023年11月1日16時25分にYAHOOニュース(紀伊民報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山県は1日、工事中の国道168号の仮称2号トンネル(新宮市相賀―高田、約2・7キロ)で、掘削中に基準値を超えるヒ素やフッ素が検出されたと発表した。
工事を継続した場合、処理などで約200億円の工事費増が見込まれるため、工事を打ち切り、コスト縮減策を検討した上で再発注する予定。
県発注のトンネル工事の打ち切りは前例がないという。
同トンネルは、この区間のバイパス道。
掘削は昨年9月に開始し、12月にフッ素、今年9月にヒ素を検出。
土壌汚染対策法で、1リットル当たりフッ素は基準値0・8ミリグラム、ヒ素は基準値0・01ミリグラム以上であれば処理の必要がある。
約1割を掘削した時点で、230回中219回の検査でフッ素やヒ素を検出。
最高でフッ素3・1ミリグラム、ヒ素は0・05ミリグラムを検出した。
掘削前に両方向から50メートル前後を調査し、フッ素やヒ素を検出したが、これほどの範囲になるとは想定できなかったという。
土砂は約2万5千立方メートルになり、御坊市にある処分場で処理している。
このまま工事を継続した場合、運搬費用や処理費用など、契約金額約70億6千万円の約4倍の約270億円になると想定された。
工事の打ち切りに向けて、受注者と協議を開始したという。
土砂を他の道路工事の盛り土にする方法など、コスト縮減策を検討する。
県によると、4月に開通した供用開始前の仮称1号トンネル(新宮市相賀、979メートル)でも、工事中に基準値を超えるフッ素やヒ素を検出。
工事費は、確定前だが、27億円から70億円超に膨らむという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7dde8b7ac4a95172dd3533ed9a4fec4991a3d6d5
11月2日14時36分に毎日新聞からは、対策の見通しが立った後に再入札する想定など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
工事は3社の共同企業体(JV)が受注。
落石などの懸念がある国道168号の代替道路として2021年度から工事を進めてきた。
トンネルの掘削を高田側から開始し、26年2月までの工期だったが、全区間の1割程度を掘削した時点で中止を決めた。
土砂は御坊市内の管理型処分場に搬出してきたが、ヒ素などが検出され続け、工事契約自体を再発注する方針に転換。
県道路建設課によると、すぐに人体に影響を及ぼす量ではないという。
今後、対策が講じられる見通しが立った後に、入札をし直すことなどを想定しているという。
元々、供用開始時期は未定だったが、今回の休止で、その期間分だけ遅れることになる。
https://mainichi.jp/articles/20231102/k00/00m/040/116000c
2023年9月13日18時49分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
登別市美園町の住宅地では、ことし6月、擁壁がおよそ25メートルにわたって崩れ、一時、21世帯に避難指示が出されました。
これをめぐり、住宅に被害を受けた住民が情報公開請求をして、市内の会社が建設の許可を得る際に道に提出した図面などを調べた結果、「実際の擁壁の厚さが申請よりも薄いのではないか」と指摘しています。
これを受けて、13日、道の胆振総合振興局の担当者が現地の状況を確認したところ、当時の図面の数値と違いがあることがわかりました。
ただ、擁壁が設置されたのは43年前であることなどから「原因はわからない」と述べ、擁壁が完成したときに道が行った検査については、「適切に実施したと考えている」と説明しました。
現地を訪れた胆振総合振興局建設行政室の後藤課長は、「法律の手続きに沿って、検査済証を交付しているので、当時の検査が誤りだとはできない。現状では、できることはないと思う」と話していました。
一方で、情報公開請求をした住民は、「どうすればいいか何もわからない。行政には、何らかの対応を考えてほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230913/7000060869.html
事故発生当時の報道は下記参照。
(2023年6月11日8時20分 北海道新聞)
道内は10日、気圧の谷に入った影響で、胆振地方などでまとまった雨が降り、登別市美園町6の傾斜地にある住宅街で、土留めブロックの一部が崩落し、住宅2戸が傾いた。
室蘭署などは、土砂災害や家屋倒壊などの恐れがあるとして、周辺の約20世帯の住民に避難を呼びかけた。
けが人はいない。
10日午前1時5分ごろ、登別市美園町6の30代男性から「(ブロックが)崩れ、家が壊れそう」と110番があった。
室蘭署などによると、崩落したブロックが、傾いた住宅のうち1戸にぶつかった。
窓ガラスが割れるなどの被害も確認された。
市内では9日朝から雨が続き、10日午前6時までの24時間降水量は140ミリに達した。
同署は、午前1時20分ごろから、住民に避難を呼び掛けた。
市によると、周辺の地盤の状況を調査するため、20世帯の立ち入りを規制した。
近くにある鷲別コミュニティセンター(同市鷲別町3)には同10時現在、13世帯22人が避難している。
美園町の高橋さん(78)は、「ドンと雷のような音がしてびっくりして外に出たら、ブロックが幅4メートルぐらい崩れていた。着の身着のままで避難してきた」と困惑した様子。
父親と妻の3人で避難した無職村田さん(67)は、「消防車のサイレンで驚いて起きた。ここに40年ほど住んでいるが、こんなことは初めて」と話していた。
現場はJR鷲別駅から北に約2キロ。
室蘭市との市境にあり、山林に面した傾斜地に住宅やアパートが立つ住宅街。
札幌管区気象台によると、道内で9日未明から断続的に降り続いていた雨は、10日午後に落ち着く見通しだが、土砂災害や低い土地の浸水などに引き続き注意が必要だ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/859537/
2023年7月27日14時30分に紀伊民報から、トンネルの断面図など付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月開通予定だった県道長井古座線「八郎山トンネル」(和歌山県串本町上田原―那智勝浦町中里、711メートル)で、ずさんな工事が発覚した。
全体的に、壁や天井部のコンクリートが薄かったり空洞があったりして、地震によっては最悪崩落の恐れもあったという。
工事書類も改ざんされていたといい、県は26日付で請負業者のA組(和歌山市)とH組(田辺市)を6カ月の入札資格停止処分とした。
串本町と那智勝浦町を結ぶ県道長井古座線のバイパス道にあるトンネル。
2社の共同企業体(JV)が県から約20億4千万円で請け負い、2020年9月に着工。
22年9月に完成し、県に引き渡された。
トンネルは、「吹付コンクリート」の内側に「覆工コンクリート」を施工する。
県が別に発注した業者が照明灯を設置しようとし、天井部の「覆工コンクリート」に穴を開けたところ、「吹付コンクリート」との間が空洞になっているのが分かった。
その後の調査で、工事の初期は正常だったが、それ以外の少なくとも50カ所以上に空洞があった。
また、厚さは30センチ必要だったが、全体の7~8割で薄く、3センチしかない所もあったという。
県への完成書類は、基準を満たした数値になっていた。
放置した場合、最悪、地震で崩落したり、経年劣化で天井や壁のコンクリートが剝がれ落ちやすくなる恐れがあったという。
県の業者への聞き取りによると、現場ではコンクリート不足を認識しながらも対策を取らず、施工を進めていたことが分かった。
ただ、当初から意図的だったかどうかは分からないという。
県は工事の段階ごとに業者からの連絡を受けて現場確認することになっているが、覆工コンクリートでは68回必要なところ、正常に施工されていた初期の3回しか実施されなかった。
近く、専門家を含めた「技術検討委員会」を設置し、詳しい原因を究明した上で工法を決定し、業者の費用負担で補修工事を実施する。
開通時期は未定。
A組が実施した県内の他のトンネルは定期検査で問題はなかったが、改めて調査する可能性があるという。
【信頼関係にひび】
27日、記者会見した県の福本・県土整備部長は、「全国的にも、これほどの規模の施工不良は聞いたことがない。建設業者との信頼関係にひびが入る。非常に残念だ」とした。
段階確認を3回しかしなかったことについては、「業者から依頼があるべきだが、県としても責任がある」とし、「供用が大幅に遅れ、県民に深くおわび申し上げたい」と謝罪した。
https://www.agara.co.jp/article/293352
7月27日19時10分に産経新聞からは、県が天井をレーダー調査したところ多数の施工不良が判明した、業者は工事不備を把握していたのに虚偽報告したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
県がトンネル天井部分(幅8メートル)を全長にわたってレーダー調査したところ、多数の施工不良が判明。
コンクリート壁は厚さ30センチ以上が必要だが、調査範囲の約7割で基準を満たさず、最も薄いところは10分の1の約3センチしかなかった。
壁内部の約50カ所で空洞も確認された。
事業者側が工事完成時に県へ提出した書類では、規定通りの厚さが確保されていると記載。
県の調査では、事業者側は工事の不備を把握していたにも関わらず、虚偽の報告をしていたとみられるという。
・・・
https://www.sankei.com/article/20230727-OFGQO3XS5VNJPBTXAOACX2UQDA/
7月27日20時21分に毎日新聞からは、型枠との隙間にコンクリートを流し込む工法だった、業者は工期短縮を理由の一つに挙げているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
工事は内部にかまぼこ型の型枠をはめこみ、地山との隙間(すきま)にコンクリートを流し込む工法だったが、不十分な充てん作業で空洞が発生した可能性があり、厚さ不足は掘削不足や測量の誤りなどが考えられるという。
・・・
県によると、トンネル全体の強度は鉄骨などによって保たれているが、内壁の施工不良により風化や地震などによるひび割れでコンクリートが落下しやすくなるという。
県は専門家を交えた技術検討委員会を立ち上げ、補修工事の方法を決める。
一方、県の規定では、県発注工事では業者から工程完了ごとに申請を受け、職員が現場で確認するが、内壁工事では68回のうち3回しか確認せず、施工不良を見落としたという。
A組は毎日新聞の取材に、「コンプライアンスの意識不足で、現場担当者が『1日でも早く供用するため工期短縮をしたかった』と考えたと聞いている。社としてチェックできなかった」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20230727/k00/00m/040/130000c
(2023年9月11日 修正1 ;追記)
2023年9月8日20時3分に産経新聞からは、掘削の測量記録がほとんど残っていなかった、レーザースキャナーなどを十分活用していないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原因究明のため県が設置した外部有識者らによる検討委員会の初会合が8日、串本町の県水産試験場で開かれた。
終了後の記者会見で、委員長の大西有三・京都大名誉教授(岩盤工学)が、工事を請け負った業者側に掘削の測量記録がほとんど残っていないことを明らかにした。
今後の審議に影響するとみられる。
大西委員長は掘削の測量記録について「レーザースキャナーや写真測量があるのに十分活用していない。これだけデータが残っていないのは珍しい」と指摘。
福本部長は「測量をちゃんとやっていないと思われるような聞き取り状況。細かい現場でのメモすら残っていない」とし、「現場の管理がここまでなされていないのは驚きを隠せない」と述べた。
・・・
https://www.sankei.com/article/20230908-I4QR5YF22JMLFH4JPBSDNHRBQA/
(2023年11月20日 修正2 ;追記)
2023年11月19日7時2分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、H鋼が設計位置からずれている場所もあった、検討委員会ではほぼ全てのコンクリートを剥がして確認する必要ありなどの意見が出ているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
和歌山県によりますと、請負業者は完成後、「覆工コンクリートの厚さは設計以上に確保されていた」という内容の書類を提出したということですが、県の聞き取りに対して、「検査で薄いことは把握していた」と回答したといい、書類を設計値以上に書き換えたことを認めたということです。
県は「業者が適切な対応を怠り、厚さが不足するような粗雑な工事を行った」と指摘し、2業者に対し、6か月の入札参加資格停止の措置をとっていました。
県は今回の問題が発覚後、専門家による「技術検討委員会」を設置しました。
今年9月から議論が行われていましたが、11月10日に行われた第2回の会議では、県の調査で側壁のコンクリート壁の厚さが30センチ以上必要にもかかわらず、6センチしかない部分があったことが確認されたほか、トンネル内で6か所のコンクリートをはがし調べたところ、H型鋼が設計位置からずれていたこともわかったということです。
コンクリートを上塗りした場合は、法律で定められたトンネル断面の車が通る空間が維持されない可能性があるということです。
検討委員会では「施工時の測量がずさんで、ミスに気付いているのに修正せず、もとに戻していない」「ほぼすべてのコンクリート壁をはがして、安全性の確認が必要」となどの指摘が上がったということです。
県は工事を請け負った業者と協議し、費用は負担させる方針としています。
現場は、串本町と那智勝浦町の町境をつなぐ県道のトンネルで長さ711m。
地震などの災害時には、海沿いの国道42号の迂回道路として、重要な意味合いを持つ県道として整備中で、トンネルは今年12月に供用予定でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/414f169d336cfabcba76a4fba794e06ca768200c
11月20日9時22分に読売新聞からは、県は136回検査すべきところJVからの連絡がなかったという理由で最初の6回しか検査していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
・・・
県の「土木工事共通仕様書」は、県はトンネル工事の際、コンクリートの厚さを検査するよう定めている。
今回のトンネルの場合は約10メートル打ち付ける前後に1回ずつ、計136回の検査が必要だったが、県は最初の6回しか検査していなかった。
県の福本・県土整備部長は、「(検査回数が少ないのは)JV側から連絡がなかったためだが、その少なさに気がつかなかったのは県の落ち度だった。十分に検査をしていれば、厚さ不足は生じなかった可能性がある」と述べた。
・・・
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231120-OYT1T50061/
(2023年12月23日 修正3 ;追記)
2023年12月20日19時50分に産経新聞からは、ほぼ全ての支保工が正確な位置にないことも確認された、検討委は技術力不足と倫理観欠如を指摘したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県が設置した同トンネル技術検討委員会は20日、県自治会館(和歌山市)で第3回委員会を開いた。
トンネル内部を支えるアーチ状のH型鋼「支保工」(約700カ所)のほとんどが正確に設置されていないことが調査で判明したとして、「掘削以外の工事を全面的にやり直す」との方針を決めた。
工期は約2年の見込みという。
同トンネルの工事では、天井のコンクリート壁の厚さ不足などが判明。
コンクリート壁6カ所はがし、支保工をチェックしたところ、設計位置からずれて設置されていることも分かった。
その後の調査で、ほぼ全ての支保工が正確な位置にないことを確認した。
検討委が示した復旧方針は「内部のコンクリートをはがし、すべて新しい支保工を所定の位置に正確に設置し直す」としており、掘削以外のほぼ全ての工事をやり直すことになる。
施工不良の原因については、測量の管理不足でずれが生じたほか、コンクリート壁の厚さや支保工の設置位置の確認不足があったことなどを指摘。
検討委委員長の大西有三・京都大名誉教授は、「測量機械などの使用方法を理解していない技術力不足があり、コンクリートを設計通りの厚さにしていないなど倫理観の欠如がある」などと話した。
県の担当者は、「ずさんな工事状況が確認された。粗雑な工事で遺憾。開通を心待ちにしていた地元の方に申し訳ない」と述べた。
県は、工事を請け負った共同企業体のA組(和歌山市)やH組(同県田辺市)を今年7月から6カ月間、入札参加資格停止にした。
今後の工事費用は両社に負担させるという。
https://www.sankei.com/article/20231220-Z5YTWW2XDBM7NMFYRTR73WDVME/
(2024年1月19日 修正4 ;追記)
2024年1月18日6時10分に産経新聞からは、経験豊富な現場所長に権限が集注していた、所長は工期が遅れると叱責され何とかしろと言われるからなどと説明、内部通報制度はホコリを被っていた・・などとする社内調査結果が説明されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事を請け負った共同企業体のA組(和歌山市)が17日、同社で記者会見した。
社内調査の結果、工事当初から施工不良が重ねられたとし、開通後の利用者への安全に対する意識はなかったとの認識を示した。
同社は補修工事の実施で特別損失が約20億円発生する見通しという。
・・・
社内調査では、県内でのトンネル工事17件の実績がある現場所長に権限が集中した問題を指摘。
▽掘削後に厳密な計測を行わず、現場所長の目視だけだった
▽内部のコンクリートの厚さ不足を認識していた
▽トンネル内部を支えるアーチ状のH型鋼「支保工」(約700カ所)のほとんどが正確に設置されなかった
などの施工ミスを重ねながら、報告書には虚偽の記載を続けていたという。
この際、開通後の利用者の安全について考慮することはなかったという。
現場所長は施工不良を重ねた理由を、
「叱責される」
「工期が遅れる」
「赤字にしたくない」
「お前がなんとかしろといわれる」
などと説明したとしている。
施工不良を知る現場の社員らが内部通報しなかった理由については、
「内部通報制度があることを知らなかった」
「現場所長の判断が絶対である」
「現場所長を超えて通報できない」
との回答が大半で、松川社外取締役は「内部通報制度がほこりを被っていた」と反省の弁を述べた。
再発防止策として、
▽コンプライアンス順守意識の醸成
▽上下の意見交換ができる風土の醸成
▽内部通報制度の説明
▽工事の品質を管理する品質検査員の創設
などを挙げた。
実施した工事について県と同社が再点検を行う。
池内会長は、「一から『誠実施工』の理念で信頼回復に努めたい」と話し、経営陣は辞任せず、コンプライアンスの改善に取り組む姿勢を見せた。
施工不良を受け、同社は昨年8月に西口社長と池内会長を役員報酬20%カット(3カ月)としたのをはじめ、現場所長の降格など計8人に懲戒処分を行った。
https://www.sankei.com/article/20240118-ICOUZS47BZLSVNXBQI7ZJVOOVE/
1月18日10時0分に朝日新聞からは、発端は測量の管理不足で誤差が生じたことなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事を請け負ったA組が17日、会見を開いた。
ずさんな工事の原因について、同社の説明では、測量の管理不足で誤差が生じ、掘削の進行方向にズレが生じたことが発端という。
そのため、トンネルを支えるアーチ状の鋼材「支保工(しほこう)」は設計とは違う位置に設置された。
コンクリートの厚さ不足にもつながったとしている。
https://www.asahi.com/articles/ASS1K6Q3RS1KPXLB001.html
2023年7月7日19時43分に秋田放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR横手駅東口の再開発事業で、建設中のビルの工事に施工不良があったとことがわかりました。
すでに入居する団体が引っ越し作業を進めている中で発覚した施工不良です。
工事の施工者の代表で横手市に本社があるY建設は7日午後5時ごろから横手市などと記者会見を開き、JR横手駅東口の再開発に伴い建設していた複合ビルで基礎部分や梁に施工不良があったと明らかにしました。
Y建設によりますと、施工不良は会社の調査で発覚しました。
去年10月、基礎コンクリートと部材を接合するボルトが7センチほどずれていたもので、その作業ミスを設計管理者に報告しませんでした。
その後、現場の判断で2階の梁を切断したり、新たにボルトの穴をあけてズレを修正したりして、設計図通りの施工を行いませんでした。
施工不良があったビルは高さおよそ34メートル。
地上7階建てで1階から4階はJA秋田ふるさと本店や地元の商工会などのテナントが、5階から7階にはホテルが入る予定になっています。
このうちJA秋田ふるさとは、週明けの10日からこのビルで営業を始める予定になっていましたが、問題の発覚を受けて、引っ越し作業を含めた移転作業を停止しました。
安全が確保できるまで、新しいビルでの営業開始を延期します。
横手市も、肝いりの再開発事業が施工不良によって異例の事態となっています。
https://www.akita-abs.co.jp/nnn/news93i2xgyvm6vd14vcpo.html
7月8日6時32分に読売新聞からは、3階までの柱の1本もずれることがわかった、工期内に引き渡すため工事をやり直さなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
秋田県横手市のJR横手駅東口の再開発事業のビル1棟に施工ミスがあったと、建設を担当した共同企業体が7日、発表した。
10日から同ビルで営業開始の予定だったJA秋田ふるさと本店は移転延期を決めた。
施工したJVが7日、記者会見を行った。
ミスが判明したのは「B―1棟」。
鉄骨造7階建て、延べ床面積7500平方メートルで、1~4階に同JAや横手商工会議所などが入り、5~7階はホテルとなる。
着工は2021年7月。
JV代表企業のY建設の武茂社長によると、昨年10月初旬、基礎の部分でアンカーボルトの位置がずれていて、3階までの柱(長さ10・5メートル)の1本もずれることがわかった。
設計監理者に報告し、基礎からやり直す必要があったが、現場の判断で報告せず、2階部分の梁の端を切断したり、ボルト穴を調整したりしてつなげたという。
現場担当者が6日、施工ミスを認めたといい、武茂社長は「再開発組合をはじめ、みなさんに迷惑をかけ、申し訳ない」と謝罪した。
不適切な対応の理由について、現場から「工期内の引き渡し」を挙げられたという。
ビルの安全性については、「設計監理者のこれからの判断を待つ」とし、今後、他のビルも再調査するという。
記者会見に同席した横手市の高橋大市長は「今の状況では、建物の使用中止を指示せざるを得ない」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230708-OYT1T50039/
(2023年10月15日 修正1 ;追記)
2023年10月11日18時26分にNHK秋田からは、現場責任者2名による隠蔽で組織的関与はなかったとする弁護士の調査結果が報告されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題をめぐって、施工にあたった「Y建設」などの企業体が弁護士に依頼した原因調査の結果が11日、発注者が開いた会合で報告されました。
報告書によりますと、柱を基礎に固定するアンカーボルトがずれた施工ミスについて、「当時の作業記録などが破棄されるなどしたため、原因特定には至らなかった」としたうえで、ミスの発覚後もそのまま工事を進めたことについて、「現場の責任者を務める『現場代理人』と技術面での責任者の『監理技術者』が工期を優先したため、会社などに報告・相談を行わず、虚偽の報告書を作成するなどして施工ミスを明らかにしなかった」と指摘しました。
一方で、組織的な関与を裏付ける事実は見つからなかったとしています。
また、施工ミスや虚偽報告に至った背景には、自主検査体制の不備やコンプライアンス教育の不備、コミュニケーションの不備などがあると指摘し、改善を求めています。
調査結果を受けてY建設の武茂社長は、「企業風土の改善などに取り組むとともに、ビルが1日も早くオープンできるよう全力をあげたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20231011/6010019282.html
2023年7月6日11時24分に産経新聞から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きで」ネット配信されていた。
6日午前3時10分ごろ、静岡市清水区の工事現場付近で、作業員から「上で作業をしていた人がけがをした。橋桁が崩れた」と119番があった。
静岡県警や消防によると、静清バイパスの立体化工事で橋桁が落下し、30~70代の男性7人が救急搬送され、作業員2人が死亡した。
2人が重傷を負った。
清水署によると、作業員約20人が夜間作業をしていた。
落下したのは高架道路の橋桁の土台となる鉄骨で、長さ約65メートルで重さ約140トン。
約9メートルの高さから落ちたとみられる。
国土交通省静岡国道事務所によると、橋脚に載せた鉄骨を水平方向にずらす作業をしていた。
https://www.sankei.com/article/20230706-DLPCXSMWMVJJZLRFKKSJG5RCU4/
7月6日21時50分に朝日新聞からは、橋桁をスライドさせて固定させる作業中だったが珍しい工法ではないなど、下記趣旨の記事が工事のイラスト付きでネット配信されていた。
・・・
当時は、橋脚の上で橋桁(63メートル)をスライドさせて固定させる作業中だった。
国交省静岡国道事務所によると、今回の工事は、
①現場近くで橋桁を組み立てる
②橋桁を橋脚の上に移動させる}
③橋脚に固定する、という手順だった。
事故が起きたのは③の固定直前で、橋脚の「支承」と呼ばれる部分に橋桁を移動させる作業中だ。
JVの一員であるN社は、詳細な原因は「調査中」としながら、橋桁の移動中に事故が起きたことを認め、「橋桁を動かす準備をしたり、正常に動いているか確認したりするため、橋桁の上に人が乗る可能性もある」とした。
橋工事を手がける東海地方の業者によれば、今回の手法は一般的に工期が長く、費用もかかるが、手狭な現場でも対応できるという。
ただ、「橋桁に人を乗せて移動させるのは危険で、基本的には乗せない」とした。
大手ゼネコンの幹部も「ありえないミスだ」と驚く。
事故が起きた工法について「珍しいものではなく、難易度は決して高くない。現場で何があったのかわからないが、信じられない」と話す。
・・・
https://www.asahi.com/articles/ASR7672XKR76OXIE011.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
7月6日22時5分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、8人のうち7人は橋脚の上で作業していて落下に巻き込まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によりますと、死傷した8人のうち7人は橋脚の上で橋げたを移動させる作業に携わっていて、橋げたの落下に巻き込まれ、9m下の道路に落下していたことが分かりました。
7人はいずれもヘルメットと命綱を装着していましたが、落下の際に橋げたと地面に挟まれていた人もいたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/037139e9714053eb48e48572f98e4344dc3254f9
7月6日23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、橋桁を「支承」に降下させる作業はミリ単位で水平を保ちながら行う繊細な作業だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場では『横取り・降下』という工法で作業が行われていました。
どういう作業工程なのでしょうか。
横浜国立大学の勝地弘教授に聞きました。
橋脚と橋脚の間に『ベント』と呼ばれる仮設の足場を設置します。
いくつかの橋げたのパーツを『ベント』の上にクレーンで持ち上げ、『ベント』の上で連結させて63メートルの長さにします。
この段階では仮設の状態です。
レールと油圧ジャッキを使って、橋げたを本来設置する位置まで横にスライドさせていきます。
これが『横取り』。
国道1号のように交通量が多いなどの事情で道路の上に『ベント』を設置できない場合、『横取り』工法が行われます。
最終的に『支承』と呼ばれる部分に橋げたを降下させます。
『支承』は、いわゆるクッションのような役割。
『支承』の真上まで橋げたを移動させたら、『降下』の作業に移ります。
どうやって『支承』の上に橋げたを降下させるかといいますと、スライドさせた橋げたを油圧ジャッキと『積み木』で支えます。
その後、ジャッキと『積み木』の高さを交互に変えながら、橋げたを『支承』に降ろしていきます。
これが『降下』です。
国土交通省によりますと、今回の事故は、橋げたを降ろす際に起こったといいます。
詳しい事故原因はまだわかりませんが、勝地教授によりますと、「橋げたを支承に下ろすのは、ミリ単位で、水平を保ちながら行う繊細な作業。ジャッキの操作ミスや故障など、何かしらの理由で橋げたが不均等になり、落下した可能性がある」としています。
事故現場の様子を見てみると、道路に対して橋げたが水平に落ちたのではなく、片方が大きく橋脚から離れているのがわかります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3dba4cfe457e3f9fda1ee5bc7fe31cce32c019f
7月6日18時45分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、カーブしている場所で左右の移動量を微修正するのは非常に難しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
芝浦工業大学 工学部・稲積 真哉 教授:
「『横取り』の作業中に落下したのであれば、この工事・工程自体に問題はないが、『横取り』の微修正をする作業自体には問題があった。
(事故現場は)カーブしているので、水平で平行に移動させるのではなく、左右の移動量が違ってきます。
この調整は非常に難しい。
カーブの橋を作っていたというところで、それが一つの原因になったのかと」
そのうえで、難しい工事だった一方、最も重要な安全管理が徹底されていなかった可能性があると指摘してします。
稲積教授:
「安全第一という中で、今回の工事で想定される危険・リスクは、このように橋が落ちるということ。
万が一 橋が落ちた場合に、作業員や周辺の人々に損害が生じないよう措置を講じることが、果たして十分になされていたのか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1b6f9e969a73d9170dbbaf86445639c0b1ff817
7月7日19時20分にNHK静岡からは、スライドさせた橋桁を油圧ジャッキを使って1mほど下げた時に落ちた、「ブラケット」というパーツの重さに注目している専門家もいるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事を発注した国土交通省静岡国道事務所によりますと、現場では当時、油圧ジャッキを使って橋脚に載せた橋げたを持ち上げながら横に移動させたあと、橋脚に下ろす作業が行われていました。
落下したのは、1メートルほど下げた時点だったということです。
警察は、何らかの原因でバランスが崩れた可能性があるとみて、事故の原因を詳しく調べるとともに、業務上過失致死傷の疑いもあるとみて捜査しています。
今回の事故の状況について国土交通省静岡国道事務所は、橋脚に載せた橋げたを横に11メートル移動させたあと、油圧ジャッキで橋脚に下ろす途中に、何らかの原因で落下したと説明しています。
この説明について、橋りょうの設計や構造に詳しい首都高速道路技術センターの高木千太郎上席研究員は、橋げたの片方の側面についている、「ブラケット」という路肩部分にあたるパーツに着目し、「まっすぐに降下させようとしてもブラケットの重さの分、斜め方向に力がかかりやすい」と指摘しました。
その上で、考えられる事故の原因について、「もし、斜め方向のベクトルに変わっていることを気がつかずに降ろし始めると、橋げたがブラケットのついた側に回転するようになるので、事故が起きる可能性がある」という見解を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230707/3030020765.html
7月8日7時5分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、「支承」に固定させるため枕木の役割として積み上げられた「サンドル」を一段づつ外す作業をしていた、1991年にも広島市で橋桁降下中に落下する死亡事故が起きているなど、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
橋桁を橋脚に固定させる作業中、“枕木”の役割として積み上げられた「サンドル」(1個高さ15センチ)を一段ずつ外す作業をしていた際に橋桁のバランスが崩れ、落下したとみられることが分かった。
関係者が7日、明らかにした。
事故が発生した工事部分は「横取り降下」と呼ばれる工法を用い、橋脚上の中央付近に置かれた橋桁を端までの11メートル程度水平方向にスライドさせた後、橋桁を支える役割の部材「支承」の上に降ろす予定だった。
この際、橋脚上の端に移動した橋桁は、実際には橋脚と接することなく、組み上がったサンドルの上に置かれていた。
作業では、組み上がったサンドルの上に載った橋桁を油圧ジャッキで降下させた後、支承に固定させる際、一段ずつ外す作業を行っている際に、何らかの原因で枕木の役割をしていたサンドルの山から落下したとみられる。
1991年3月に起きた、広島市の新交通システム「アストラムライン」の建設中、橋脚上にジャッキで降ろそうとしていた橋桁(長さ63メートル、重さ60トン)が落下、車11台が押しつぶされた。
橋桁と一緒に転落した作業員も含め15人が死亡、8人が重軽傷を負った。
遺族が同市らを相手取り争った損害賠償請求訴訟の一審広島地裁判決では、「橋桁の降下作業中、不安定な構造に組まれたジャッキ架台が橋桁の重量を支えきれずに倒壊した」と認定。
総額約2億3千万円の賠償を被告側に命じている。
清水立体工事の橋桁落下事故で同様のことがなかったかどうか、今後、関係者は注目していく方針だ。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/e686dda076f4c895ebc6c53339ceef2a6cbf30af
7月8日12時8分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、重傷者1人は両足を切断していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によりますと、重傷を負った男性のうちの1人が両足を切断していたことがわかりました。
また、肩の骨を折った男性もいるということです。
死傷した8人のうち警備員を除く7人の作業員が高い所で作業しています。
亡くなった2人は橋げたと一緒に落下し、地面との間に挟まれたとみられます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2d73e0be58df1398d270bd9ca3b6c37b49dcfb
7月8日12時23分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、死亡した2人は橋桁の東側で土台に降ろす作業の微調整をしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省・静岡国道事務所によりますと、事故当時、油圧ジャッキを使って橋げたを降ろそうとしていて、橋げたを支える金属製の台「サンドル」をいくつか外した後に落下したとみられることがわかりました。
また捜査関係者によりますと、死亡した作業員2人は橋げたの東側にいて、油圧ジャッキの操作ではなく、橋げたを土台におろす作業の最後の微調整を担当していたとみられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/10a0cf573e61a8d51ef778f4bb9977d42690aa97
作業員7人全員が頭部を保護するヘルメットと墜落防止用の命綱付き安全ベルト「ハーネス」を着用していたことが8日、関係者への取材で分かった。
作業員7人は地上から約9メートルの高さにある橋脚の上に長さ63メートル、重さ約140トンの橋桁を降ろすため、橋桁の両端とその周辺、橋脚上を中心に複数箇所に分散して作業に従事していたという。
関係者によると、着用が確認されている命綱は作業員が大きく体を動かす際などには固定先に引っかけたフックを一時的に外す場合もある。
事故の瞬間にフックが固定されていたかや装着方法に問題がなかったかなども調べている。
工事に参加している4、5社はいずれも橋梁(きょうりょう)工事に関する実績があり、作業員も経験者がそろっていた。
負傷者を含めた現場作業員の聞き取りでも、予兆なく発生した突然の事故だったとして、「何が起きたのか分からない」との声が上がっているという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/957176a02579b5841070e8e0dbb679084ea0d4b9
7月10日21時33分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、油圧ジャッキやサンドルが崩れた可能性も考えられるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
専門家は、橋げたの両端、西側と東側で1mほどの高低差が発生し、東側にズレ落ちた可能性を指摘しています。
橋梁の構造に詳しいN-PRO(エヌプロ)株式会社・細見社長:
「橋げたが落ちている位置を見ると、真横に落ちているというよりは、若干 東京側(東側)にずれ落ちているようなイメージで、特に東京側の落下した橋げたが、だいぶ外に、遠くに落ちているイメージ」
細見社長は、現場の状況から、何らかの原因で橋げたの西側と東側で高低差が生まれ、東側にズレ落ちた可能性を指摘します。
細見社長:
「東京側(東側)と名古屋側(西側)で1度 傾いた場合、横方向に2.5tぐらいの水平力(がかかり)、それだけ傾いた場合にはズレ落ちる可能性がある。
1度傾くとなると高低差で言うと、だいたい1mぐらい」
1mの高低差はなぜ生まれたのか。
仮に、橋げたの移動や降下に使用する油圧ジャッキや橋げたを支える台「サンドル」が崩れれば可能性はあるといいます。
また当時 静清バイパス・下り線は5日午後9時から6日の午前6時まで工事現場付近を通行止めになっていました。
この9時間という時間の制限が、作業員に心理的な影響を与えた可能性があるとも指摘します。
細見社長:
「今回の事故現場がどうだったかはわかりませんが、時間的制約があるというのは作業のプレッシャーにもなる」
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8d61aaca48a937de9f28ffc386f7699c76afedf
(2023年7月14日 修正1 ;追記)
2023年7月13日20時52分にYAHOOニュース(静岡放送)からは、夜間&雨&時間制限などの要因で工事の難度は高かった、死傷した7人は落ちた橋桁に命綱をつけていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
別の区間で工事に携わったことのある建設会社は、今回の工事は難易度が高いものだったと話します。
<別区間で工事を行った建設会社> :
「(難易度が高い理由として)まず1つは夜、それと雨、それから一般道路を開放するにあたって時間制限がある、そういったいろいろな要因があると思う」
さらに、被害を最小限に抑えるために、命綱を着ける場所も重要といいます。
<別区間で工事を行った建設会社> :
「今回は、たまたま落ちた橋げたに命綱をつけていた。
でも結果的には、それで事故があったということは、命綱は役に立っていなかったと思う」
死傷した8人のうち橋脚の上で作業していた7人が命綱を装着していた今回の事故。
警察は、安全管理がなされていたかなど、業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査を進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/66ceea2f7174e7c980728c94378dfd02669bbb6b
2023年7月5日6時45分にNHK信州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月1日の大雨で小川村の河川工事の現場から水があふれ、住宅の浸水被害が発生したことについて、工事を発注した県は、工事の方法が適切ではなかったという認識を示しました。
県は、ほかの河川工事の方法に問題がないか総点検を始めました。
小川村の鴨ノ尾地区では、今月1日の夕方、大雨で土尻川の水があふれ、住宅6棟が浸水被害を受けました。
現場付近の土尻川では、去年8月にも洪水があったため、ことし1月から復旧工事が行われています。
それに使う重機や資材の運搬のため、川を横切る形で盛り土の仮設道路が設けられていました。
今回の大雨では、その仮設道路が増水した川の水をせき止める形となり、水があふれ出してしまったということです。
川の水は、仮設道路に埋め込まれた11本のパイプを通して流されていて、水量が増えた場合は仮設道路を取り壊す計画でした。
しかし、急な大雨で水位が一気に上昇したため、仮設道路の取り壊しが間に合わなかったということです。
浸水被害にあった複数の住民から、工事のあり方に対する疑問や憤りの声が上がっています。
70代の女性は、「大雨が降れば水があふれるのではないかと思っていた」と話していました。
また、40代の男性は、「当日も作業員が午前中からいたのにどうして仮設道路の撤去をしなかったのか疑問だ」と話していました。
県河川課は、NHKの取材に対し、「災害復旧工事をできるだけ早く進めるため出水期に工事を行っていたが、仮設道路の設置や管理に適切でない点があったと考えている」とコメントしました。
そのうえで、県が発注したほかの河川工事の方法に問題はないか、総点検を始めたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20230705/1010027274.html
7月4日12時12分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。(本文は転載省略)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20230704/1010027265.html
7月4日18時57分にYAHOOニュース(信越放送)からは、住民とのコミュニケーション不足で工事が進められていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小川村の鴨之尾(かものお)地区。
3日前の氾濫で床上浸水した住宅では、4日も住民やボランティアが片付けを行っていました。
住民:
「(県の工事が原因だと)認めたけど、住宅・畑・田んぼもろもろどこまで補償してくれるのか…」
住民:
「(工事は)ちゃんと冬にやるべきだよ」
川の水位が下がったことを受け、昼頃には県の建設事務所の職員が現場を視察しました。
鴨之尾(かものお)地区では1日、土尻川(どじりがわ)が氾濫し、住宅6戸が床上・床下浸水。
県は3日夜、「県の河川工事が川があふれた原因と考えられる」と発表しました。
河川工事は2022年の豪雨災害で傷んだ護岸を補強するもので、重機の行き来などのため川を横断するように盛り土をし、下にパイプを通して水を流していました。
1日は大雨で押し寄せた水をせき止める形になり、水があふれたといいます。
住民:
「どういう工事でも、地元に説明っていうのは、本当はすべてあっていいと思うんですけど…」
そもそも今回の工事に関して、住民に対する事前の説明会はなかったといいます。
また、現場の近くには接岸道路と呼ばれる火災時に緊急車両などが通れる道がありましたが、今回の工事に伴って、なくなったといいます。
住民:
「工事始まる前に忠告はした。
緊急用の道がある。
そこは確保しといてくださいと言ったんだけど、工事のために、ここを平らにしちゃった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0885b670fde1668ebec8cf37988a7f9a8e6fe0b7
7月5日6時2分に信濃毎日新聞からは、出水期でない冬場に行うべき工事ということは承知していたが、梅雨の時季までに終わらせるべく工事していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
県は4日の県会建設委員会で、原因などについて説明した。
委員の藤岡義英氏(共産党)は、工期が出水期と重なっていると指摘し、「河川内に盛り土をする工法は妥当だったのか」と質問。
河川課の川上課長は、施工状況を確認しているとして、「原因究明も含めて調査を進める」とした。
県長野建設事務所整備課の渡辺課長は取材に、「原則冬場に行うべき工事だと重々承知している」とした上で、「できれば梅雨の時季までに終わらせたかった」。
施工業者は4日、現地での取材に対し、急激な増水を「想定していなかった」と釈明。
当日は1人でパイプに詰まった枝や草を手を使って取り除こうとしたが、危険を感じて待避したと明かした。
小川村は、床上に土砂が流入した家庭に一律5万円、床下に浸水した家庭に同2万円を給付する予定。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023070401170
2023年2月14日16時51分にYAHOOニュース(TBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きのう、東京・世田谷区の工事現場で起きたコンクリートの壁の崩落事故。
近隣住民に避難指示が出され、いまも避難が続いていますが、なぜ崩落は起きたのでしょうか。
きのう、世田谷区成城の住宅街にある共同住宅の建設現場で、斜面を保護している幅およそ20メートルのコンクリートの壁が崩れ落ちました。
記者:
「こちらが事故のあった工事現場です。
コンクリートの壁が大きく倒れ、ショベルカーが下敷きになっています」
建設現場では掘削作業の途中段階でしたが、当時、作業員はおらず、けが人はいませんでした。
なぜ、崩壊は起きたのでしょうか。
近くに住む男性:
「新しいマンションが建つというふうに聞いておりまして、工事は今年始まったばかりですね。
非常に不安ですよね」
2014年に撮影された写真。
当時は3階建ての建物がありましたが、2017年にはすでに建物が取り壊され、奥と脇にあるコンクリートの壁が確認できます。
そして、きのう発生した崩落事故。
近隣の住民が現場を上から撮影した写真からは、大きなコンクリートの壁が歩道にせり出すように倒れ、手前のフェンスぎりぎりまで土がむき出しになっているのがわかります。
区は、現場の上に位置する建物4棟に倒壊の危険があるとして住民に避難指示を出していて、7世帯16人が知人などの家や区の施設に避難しているということです。
専門家は「工事の際の補強が不十分だった」と指摘します。
地盤リスク研究所 太田英将 相談役:
「掘削工事がトリガーになったというのは多分間違いないでしょうね。
掘削工事のときに土が崩れてこないような、それを土留めというんですけれども、この土留めでは賄いきれず、土留めが壊れたっていうことですね」
では、今後どう対策をとるべきなのでしょうか。
地盤リスク研究所 太田英将 相談役:
「(上の建物に)影響するかどうかをまず見極めることが大事で、今、影響していないということであれば、この崖が崩れないようになんらかの措置をすることによって、それができれば、工事の再開だって可能だと思います」
世田谷区などは、今後、事故の詳しいいきさつを調べる方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/66e5e017e0bb16dd9c576924f954e23865c1ed60
2月14日9時13分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、工事関係者が後片付けして帰った直後に崩落したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
一方、13日夕方、世田谷区の住宅街でも事故がありました。
午後7時すぎ、建物が斜めに倒れていて、重機が下敷きになっているのが分かります。
共同住宅の建設現場でコンクリートの壁が崩れましたが、事故当時、工事は行われておらず、けが人はいませんでした。
近所の人:
「ものすごい音がした。爆裂音というか破裂したような感じ。工事終わって後片付けして(工事関係者が)帰ったすぐ直後。歩道を歩いていた方がいなかったので、それも良かったなと」
警視庁が、現場の責任者などから事情を聴くなど、詳しい原因を調べています。
(「グッド!モーニング」2023年2月14日放送分より)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000287497.html
2月13日19時23分にNHK首都圏からは、土砂災害警戒区域には含まれていないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
区によりますと、現場は土砂災害警戒区域には含まれていないということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230213/1000089749.html
(2023年4月1日 修正1 ;追記)
2023年3月29日6時1分にYAHOOニュース(FLASH)からは、作業前から業者は施工主に外壁の崩落危険性を訴えていた、施工主は崩落に巻き込まれた油圧ショベル2台を撤去することなく土砂で埋めた、世田谷区は口出しする立場にないというスタンスをとっているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「轟音とともに壁が崩れたんです。すぐに救急車や消防車が何台も来て騒然としましたが、幸い怪我人はいませんでした。あんなに深く掘ったら壁が倒れるんじゃないかと心配していましたが……」
東京・世田谷区成城の高級住宅街で、2月13日に発生した建設現場の崩落事故。
付近の住民は冒頭のとおり、事故を予期していた。
現場は世田谷通りに面した傾斜地。
もともとあった集合住宅を外壁だけを残して解体し、新たにマンションを建設する途中で起こった事故だった。
崖の土砂崩れを防ぐための擁壁(ようへき)代わりに残されていた旧建物の外壁が滑り落ち、建設予定地内に崩れた。
建設予定のマンションは「コーポラティブハウス」と呼ばれ、入居希望者によって結成された建設組合が土地取得から設計までをおこない、施工業者に発注したものだ。
「事故現場のマンションは、コーポラティブハウスで多数の実績を誇る工務店が仲介し、建てられる予定です。その工務店顧問のF氏が、今回の建設組合の代理人になり、工事手法にも指示を出していました」(建設関係者)
しかし、この建設工事で建設組合から地下部分の掘削作業を受注していた土木業者は「この事故は明らかに人災です」と、怒りをこめて話す。
「地下2階・地上5階のマンションを建てるため、私たちは土地を6メートルほど掘削する作業を請け負いました。
じつは作業開始時から、『古い外壁はいつ崩れてもおかしくない状態だから対処してほしい』と、F氏に訴えていたんです。
外壁は基礎部分が削られており、本来、壁の中に必要な杭も外れていた。
支えるためのH鋼(えいちこう)という柱が何本か打たれていましたが、十分ではありません。
このまま作業をするのは危険だと、ひと目でわかりましたよ。
でも、F氏は『2月中に地下を掘り終えないと銀行の融資が下りない。作業を急いでほしい』と、言うばかりだったんです」
その結果、崖とともに外壁が崩れ落ち、油圧ショベル2台などの機材が崩落に巻きこまれて、下敷きになった。
「事故現場を復旧するため、当然、油圧ショベルや土砂を現場から撤去しないといけませんが、あろうことかF氏が施工業者に『自然崩落ということにしよう。全部土砂で埋めてしまえ。早く整地しないと、工期が遅れて融資がストップする』と言ったというのです」(前出・土木業者)
崩落事故から9日後、土木業者らが阻止しようとするなか、ダンプカー25台が現場に現われ、油圧ショベルを地下から撤去しないままで埋め戻し作業を強行した。
現場は混乱し、警察官も出動した。
今回の崩落事故について、F氏に話を聞くと「施工者でも設計者でもないので答えられない」と言うのみ。
また、施工業者はこれまでに住民説明会を2回開き、崩落事故の原因説明をおこなっているが、本誌取材に回答はなかった。
地下に埋めたショベルカーを掘り返さなければ、当初の建設計画は進められないが、いまだ土木業者には、今後の予定が伝えられていない。
本来なら、マンション建設工事は行政の許認可事業。
現場がある世田谷区に責任はないのか。
一級建築士の資格を持つ建築エコノミストの森山高至氏は、こう指摘する。
「現在、行政による建築確認は、ほとんどが民間委託されていますが、あくまで委託しているだけ。
区の責任がないわけではありません。
また、建築工事の審査も民間の機関に届け出る形になっていますが、本来は区がやるべきことです」
だが、許可を出した世田谷区からは呆れる回答が……。
「建設工事中の安全確認については、民間の指定検査機関が確認し、区の者が現場に行く必要はありません。
区が届け出を受けつけるのは、審査を通過した完成済みの建物だけです。
油圧ショベルを埋めたまま、整地したことは把握していますが、我々が何かを言う権限はありませんよ」(建築審査課)
と、建設工事については “我関せず” というのだ。
混乱は、埋め戻し騒動だけではない。
崩落現場の崖の上にはマンションや住宅が建ち、現在も6世帯が避難を余儀なくされている。
マンションの住人は、こう怒りを表わした。
「世田谷区が避難指示を出したので、やむなく避難しました。
最初は公民館に避難しろと。
その後、築75年の民家を提示され、『ここならタダですが、新築の一軒家に避難したいなら敷金、礼金を払ってほしい』というのです。
納得がいかないので、今はウイークリーマンションを自分で借りて避難しています」
世田谷区は当初、土砂崩れを災害と判断したため、住民に避難を指示したという。
「しかし、崩落原因が事故とわかった。
施工業者が崖崩れを防ぐ山留(やまどめ)の作業をおこない、安全確認の報告を受けたら、避難指示を解除するつもりです」(前出・建築審査課)
と、またも他人事のような物言い。
ショベルカーを埋められた土木業者は、こう吐露する。
「僕らも手抜き工事に加担したと言われるかもしれません。
でも、施主の強い指示に従わざるを得なかった。
施工業者も世田谷区といった行政も、こんな杜撰(ずさん)な仕事を放置していたら、また同じような崩落事故が起こると思います」
事故原因まで埋葬してはいけない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/afd0763a528b8274c45a072cb39adc823f674214
2023年2月9日18時31分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5年前の平成30年3月、大阪・枚方市の淀川の河川敷にある新名神高速道路の建設現場で足場が崩れ、32歳の作業員の男性が川に転落して死亡しました。
警察によりますと、当時、現場では橋をかけるための工事が行われていましたが、工事の進め方を当初の予定とは異なる方式に変更したところ、足場が崩れたということです。
こうした変更が生じた場合、受注企業は、資材の強度を計算したり、実績のある工事方法と同等の安全性が担保できるか確認したりする注意義務がありましたが、元請けで東京に本社がある「三井住友建設」の現場担当者らは、それを怠っていたということです。
このため警察は、当時の現場所長と副所長、それに、作業責任者の3人の男性社員を、いずれも業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
「三井住友建設」は、「ご遺族の方には改めてお悔やみ申しあげます。事故の再発防止に努めていきます」としています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230209/2000070931.html
2月9日20時28分に毎日新聞からは、仮桟橋の工事中だった、現場所長は工事の実質的な管理は部下に任せていたなどと供述しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故は18年3月15日午後4時15分ごろ、淀川をまたぐ高速道路を建設中、重機や資材を運ぶための「仮桟橋」で起きた。
鉄骨の重みで足場が崩れ、下請けの建設会社「K」の社員、山下さん(当時32歳)=高知市=が川に転落して溺死した。
府警によると、仮桟橋の施工方法が変更されたのに、構造計算や変更計画書が作られておらず、現場責任者だった3人が安全性を確かめる注意義務を怠ったと判断した。
最高責任者だった社員(65)は「工事の実質的な管理は部下に任せており、施工は進んでいたので問題ないと判断していた」と供述しているという。
https://mainichi.jp/articles/20230209/k00/00m/040/349000c
2月9日18時30分にYAHOOニュース(読売テレビ)からは、川の上での作業に舟が使えなくなったため足場を設置、それが重さに耐えきれず崩れた、元請けは計画変更は軽微なものゆえ安全確保は下請けが行うものと思っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2018年3月、枚方市の新名神高速道路の建設現場で足場が崩れ、作業をしていた山下さん(当時32)が川に転落し、死亡しました。
その後の警察の捜査で、川の上の作業で船が使用できなくなったため、重さ約4.5トンの資材を足場として設置したところ、支える部分が重さに耐えきれず、足場が崩れたことが分かりました。
警察は、工事計画を変更する際に、必要な安全確認を怠ったとして、工事の元請けである三井住友建設の社員で、当時の現場所長ら3人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
3人は、調べに対し「現場任せにしていた。変更は軽微なもので、安全の確保は下請け会社が行うものと思った」などと話しているといいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ad651e10445d505b6046d306c304a6913940f5a
2月9日17時30分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からは、発注元の了承を得ずに当初と違う工程で作業を続けていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、足場は重量がかかり過ぎたために崩れたとみられていて、現場所長らは発注元の了承を得ずに当初とは違う工程で作業を続けていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a642f5454356dee45b09c8c100e2e573cbaaf087
※キーワード;変更管理
2022年11月23日17時6分にYAHOOニュース(テレビ山梨)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前、山梨県富士川町のリニア中央新幹線のトンネル工事現場で作業員の男性が重機に挟まれ、足の骨を折る大けがをしました。
【写真を見る】リニア中央新幹線のトンネル工事現場で事故 作業員が重機に挟まれ足の骨を折る大けが 山梨県富士川町
事故があったのは富士川町のリニア中央新幹線 第四南巨摩トンネル東工区の工事現場です。
警察によりますと23日午前10時半ごろ、「作業員が重機に体を挟まれた」と、ほかの作業員から消防に通報がありました。
この事故で、富士川町小林の40代の男性が削岩機のアームと本体に挟まれ、右足の骨を折る大けがをしました。
事故当時、男性は、複数の作業員とトンネルの掘削工事をしていて、警察が詳しい事故の原因を調べています。
JR東海によりますと、現在、事故現場の工事を止めていて、再発防止策を作業員に周知した後、再開するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/08d3743253ab96a2f8c4d0efeaffbd9c6cbb8300
11月23日19時43分にYAHOOニュース(山梨放送)からは、ドリルを重機に戻している最中に挟まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時ごろ、富士川町高下のリニア中央新幹線「第四南巨摩トンネル」で、掘削作業中の46歳の男性が重機に挟まれる事故があり、右足の骨を折る大けがをした。
警察によると、事故当時、男性は複数の同僚と作業をしていて、トンネルを掘るドリルを重機に戻している最中に挟まれたとみられるという。
JR東海は「原因究明と安全対策を実施する」とし、この区間の工事を中断した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b7a53fbd6477f7d3da20d4f1802430596302fdd
2022年10月27日22時41分にYAHOOニュース(神奈川新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後10時ごろ、神奈川県横須賀市久里浜5丁目の国道134号交差点で、道路の補修工事中に地中の電気ケーブルが切断され、近くにいた30代の男性作業員2人が感電した。
1人は顔や手足にやけどを負うなどして重傷、もう1人は軽いやけどを負った。
工事を発注した県横須賀土木事務所によると、請負業者が地中の排水施設を撤去する際、誤って電気ケーブルを切断したという。
浦賀署が事故の状況を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5965ba12adeb6041d0433a67256d657aeaa560d4
(ブログ者コメント)
地中の排水管や通信ケーブルを誤って切断した事例はしばしば報道されるが、電気ケーブルを切断した事例は、あまり聞いた覚えがない。
2022年9月20日11時56分にYAHOOニュース(STV)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市内の住宅街近くの工事現場で、病院建設工事で使われていた大型のクレーンが折れ、一部が落下する事故がありました。
(林記者):
「札幌市の工事現場です。クレーンが下に落下しています。そして鉄骨が押しつぶされているのがわかります」
作業事故があったのは、札幌市中央区北7条西27丁目付近の病院建設の工事現場です。
警察によりますと、固定していたワイヤーから外すのを忘れたままクレーンを動かしたところ、一部が折れて落下したということです。
折れた部分は工事現場の敷地内に落下し、けが人はいませんでした。
建設会社は事故の原因を詳しく調べるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/017a13b53b70d968c036ecb9f5411512c9ff774a
9月20日19時44分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、台風接近に伴いアームをワイヤーで固定していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月20日朝、札幌市中央区の建設工事現場で、大型クレーンのアームが落下する事故がありました。
重さは2.5トンもあります。
幸い、ケガをした人はいませんでした。
小出昌範ディレクター:
「クレーンの根本部分がぐにゃりと曲がり、クレーンの先端が下に落ちている。鉄の杭が曲がっていて衝撃の大きさがわかります」
20日午前8時すぎ、札幌市中央区北7条西27丁目の建設工事現場で、高さ29メートルの場所で固定されていた大型クレーンのアームが落下しました。
重さは2.5トンもあります。
目撃した人:
「どっしゃーんです。あれよあれよとスローモーション見ている感じで倒れた。ここは通学路でもあるし住宅街なので"不幸中の幸い"というか…」
近くに住む人:
「ドンという音がした。テレビつけていても聞こえる音だからけっこう音がした。まさかと…」
現場では病院の新設工事が行われていました。
建設会社では台風14号の接近に伴い、アームが動かないようワイヤーで固定していたといいます。
その後、誤ってワイヤーを張ったままクレーンを操作したため、アームがはずれ落下したと会社側は警察に説明しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43f330632a797d38aa6b312d5c73ea86496813f2
2022年8月24日16時41分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前10時15分ごろ、山北町川西の新東名高速道路のトンネル工事の現場で崩落事故があり、男性作業員2人が土砂に巻き込まれました。
警察によりますと、周囲にいた同僚がまもなく2人を助け出しましたが、56歳の男性が両足の骨を折るなどの大けがで、63歳の男性は肩を打撲するなどの軽いけがをしたということです。
現場では、幅およそ10メートル、高さおよそ8メートルのトンネルを掘削中で、入り口から1.5キロほど中に入ったところで爆薬を設置する作業をしていたところ、壁面の土砂が突然、崩れたということです。
24日は午前7時から巻き込まれた2人を含む6人で掘削にあたっていたということで、警察に対して「いつもどおりに作業をしていたら突然崩れた」と説明しているということです。
警察が詳しいいきさつを調べています。
【事故が起きた現場の工事は】
中日本高速道路によりますと、事故が起きたのは「新東名高速道路」の未開通区間にある「湯触トンネル」の上り線です。
新東名高速道路は、神奈川県の新秦野インターチェンジと静岡県の新御殿場インターチェンジの25キロの区間で工事が行われています。
このうち神奈川県山北町の区間は山沿いで険しい地形が続き、複数の橋やトンネルの工事が計画されています。
湯触トンネルでは、山岳地帯の工事で広く使われている「ナトム工法」と呼ばれる掘削した岩盤にコンクリートを吹きつけてボルトで固定する工法で進められています。
岩盤にボルトを打ち込むため強度を確保しやすく、止水性にも優れていることから、今回の現場でも採用されたということです。
新東名高速道路をめぐっては、山北町と隣の松田町にまたがる別のトンネル掘削現場でぜい弱な地盤が見つかり、掘削中に大量の湧き水が発生するなど工事が難航しています。
このため中日本高速道路は計画を見直し、当初、目指していた23年度の全線開通は難しいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220824/k10013785131000.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。