15日午後6時13分頃、福岡市営地下鉄の橋本車両基地に設置されている地震計から「震度5弱以上の地震が発生した」との誤信号が発信され、運行中の列車全26本が緊急停止した。乗客にけがはなかった。
午後7時50分頃に正常運行に戻ったが、4本が運休し、15本が14分~5分遅れ、約1万800人に影響が出た。
市交通局によると、13日に局内の地震や雨量などを表示するモニターが更新されないトラブルが発生。業者が15日、車両基地にある地震情報を伝える装置に電圧計を当てて点検していたところ、誤作動を起こした。
市営地下鉄では地震計が4か所に設置されており、震度4以上を感知すれば列車は緊急停止する。
2009年12月には、気象庁が訓練用に配信した緊急地震速報により、全線が停止するトラブルがあった。
出典URL
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20130316-OYS1T00260.htm
JR西日本金沢支社は25日、北陸線親不知-市振間の「第1外波トンネル」(新潟県糸魚川市)の天井が剥がれ、コンクリート片12個(計約1.7kg)が落ちたと発表した。
垂れ下がったつららを通じて架線の電流が天井に伝わったのが原因とみられるという。
列車の運行に影響はなかった。
同支社によると、午前1時45分ごろ、同区間を含む青海-越中宮崎間で一時停電が発生。架線などの点検作業で、上りの線路でコンクリート片が見つかった。
天井の高さは5.25mで、30cm四方の範囲でコンクリートが剥げ落ちていた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130225/dst13022521030023-n1.htm
JR函館線の深川市内のトンネルで12日午前、走行中の特急列車(6両編成)の先頭車両で煙が出た。
列車は、最後尾がトンネル出口から20m進んだ位置で緊急停車し、乗客は車内で約2時間待機。その後、深川駅まで移動し、同駅で後続の特急列車に乗り換えた。
その後の調べで、煙は座席下の送風口付近から出ていたことが分かった。
先頭車両にいた男性(44)は、乗客の一人が煙に気付いて非常ブザーを押した時、異変を知った。
全長4523mと、道内で7番目に長い神居トンネルに入って間もなくしてからだった。「ゴムの焦げたような臭いがした」と言う。
乗客の避難誘導で、大きな混乱は起きなかった。
JR北海道は、2年前に石勝線のトンネルで起きた脱線炎上事故を受け、煙を確認した場合には火災が発生したと想定するようマニュアルを改訂している。
今回は、これに沿って車掌らが乗客を後部車両に避難させており、同社は「脱線炎上事故の教訓が生きた」と話している。
14日、JR北は定例会見で、床下のコンプレッサーのベルトが空回りし、発熱したことで煙が出た可能性があるとの見方を示した。
同社によると、ブレーキやドアの開閉のための空気を圧縮するコンプレッサーのベルトにスリップした形跡が見つかり、ゴムの劣化でできた床下の隙間から煙が流れ込んだとみられるという。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/441038.html
29日午後6時55分ごろ、都営地下鉄三田線三田駅で、「構内に白煙が充満している」と駅員から119番があった。
警察によると、地上の吸気口付近で落ち葉などが燃え、くすぶっていた。
構内にいた乗客約90人は駅員の誘導で避難した。けが人などはなかった。
警察は、吸気口にポイ捨てされたタバコの火が落ち葉などに燃え移り、煙がホームまで流れたとみている。
三田線は白金高輪―御成門駅間で運転を一時見合わせ、午後8時40分ごろ再開した。計12本が運休し、約1万1000人に影響が出た。
出典URL
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG29024_Z21C12A2CC1000/
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201212/2012122900231&g=soc
(ブログ者コメント)
時事ドットコムの写真を見る限り、吸気口は高い位置にはなく、道路面とほぼツライチになっている模様。
北斗市で行われている北海道新幹線の高架橋の建設工事で、道路から橋桁までの高さが基準を満たしていないことがわかった。
鉄道・運輸機構は、道路を掘り下げて対応することにしている。
高さが足りなかったのは、北斗市開発の道道の上を立体交差する北海道新幹線の高架橋。
建設の基準となる道路構造令では、道路の上に構造物を作る場合は、道路からの高さを少なくとも4.7m確保することになっているが、今年8月に桁の上に橋を架ける際に測ったところ、およそ60cm足らなかった。
機構によると、当初の測量後、道道が、かさ上げされ、それが高架橋の設計に反映されていなかった。
さらに、請け負った共同企業体も、設計図と現地の状況が同じかどうかを確認しないまま工事を進め、橋桁を仮設したときに初めて高さが足りないことに気付いたという。
機構は20日、記者会見を開き、道道の路面を掘り下げる方針で、工事は来春にも始め、費用は業者に負担させるとした。
機構によると、2006年に最初の概略設計をした設計会社に道道の改修計画を伝えたが、設計会社はそれを知りながら、基本設計に十分に反映させなかった。
2007年に 道道が改修されて路面が高くなった後も、詳細設計をした別の設計会社や工事を施工した会社は、事前に道路の高さの現地確認を十分にしていなかった。
機構も、橋がかけられるまでミスに気がつかなかった。
機構は、「契約通りに設計・施工業者が事前の現地確認を十分していれば起きなかった」として、掘り下げ工事費用は、工事を受注した3業者と1共同企業体に負担させる方針を示した。
負担割合は各社と協議して決めるが、既にいずれの業者も応じる考えを示しているという。
発注者としての監督責任もあるとして、機構の関係者も処分するという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20121018/5833111_20121018175253_e9ab98e69eb6e6a98be381aee9ab98e3819520e59fbae6ba96e6ba80e3819fe38195e3819a.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20121021-OYT8T00051.htm
一方、10月19日11時36分にmsn産経ニュースからは、情報が受注側に伝えられていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
機構は道から道道改修の連絡を受けていたが、設計した企業に伝えていなかった。
出典URL)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121019/dst12101911380004-n1.htm
(ブログ者コメント)
道路かさ上げ情報を受注側に伝えていたのか?いなかったのか?という肝心な点が、報道機関によって180°違う。
報道されている「かさ上げ情報を知りながら基本設計に十分に反映させなかった」というのも妙な話だ。
この点、気になって調べてみたが、ブログ者が調べた範囲では、これ以上の情報は見つからなかった。(同機構のHPには対策を簡単に説明した資料のみ掲載されていた)
2012年9月29日22時21分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後2時30分頃、徳島市のJR高徳線佐古駅―吉成駅間を走行中の徳島発高松行き特急「うずしお18号」(2両)の先頭車両に、円筒形の金属物(直径20~25cm、長さ15cm)が左側の窓ガラスを突き破って飛び込んできた。
警察によると、乗客53人のうち男女2人が割れたガラス片が耳や目に入るなどして軽傷。ほかに女性1人が気分が悪くなり病院に運ばれた。
JR四国によると、金属物は特急の先頭車両の車軸に取り付けられていた「速度計発電機」。
佐古駅から約1.5km吉成駅側の防音壁に衝突痕があり、同社は外れた発電機が防音壁に当たって跳ね返り、車内に飛び込んだとみている。
この事故で、上下3本が運休するなどして計約200人に影響が出た。
速度計発電機は車軸の回転数を計測し速度を検知する装置。先頭車両の左前方部にボルトで固定されているが、同社は何らかの事情で一部が割れて外れたとみている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120929-OYT1T00963.htm
2012年10月1日8時2分にNHK徳島から、事故原因や事例横展開に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR四国運輸局などが30日、徳島運転所でこの部品や車両の中を詳しく調査したところ、この部品の一部が割れていた他、部品を車輪に固定するねじもちぎれているところがあったという。
このため、運輸局と警察は、この部品に強い力が加わって車輪から外れたのではないかと見て、今後、専門家に調査を依頼するなどして、更に詳しく調べることにしている。
また、この事故を受けて、JR四国は30日未明にかけて事故が起きた車両と同じ構造を持つ53車両を緊急点検した。
徳島運転所では、作業員が車輪の汚れを落として亀裂が入っていないか確認し、部品を固定している金具を専用のハンマーでたたいて緩みがないかなどを点検した。
JR四国によると、全車両を点検した結果、問題がある車両は見つからなかったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8006770412.html
(2012年12月7日 修正1 ;追記)
2012年12月6日23時33分にNHK徳島から、事故原因に関し「製造段階から強度不足の可能性」というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR四国は、この部品の強度が製造の段階から不足していた可能性が高いとする最終的な調査結果を発表した。
調査結果によると外れたのは、列車の車軸に取り付けられている直径約20cm、重さ13.5kg余の合金製の発電機で、損傷が大きく、外れた原因は、特定できなかったという。
しかし、発電機のカバーなどには外部から衝撃を受けたような形跡はなく、また経年による劣化もなかったことなどから、JR四国は、製造の段階から強度が不足していた可能性が高いとしている。
JR四国では、同様の材質で作られた発電機を持つ275の車両を全て調査したところ、異常は見つからなかったが、念のため、外れた部品と同じ平成17年に製造された2つの車両の部品は新しいものと交換したという。
JR四国は、今後の安全対策として定期検査に、この発電機の傷や亀裂の有無を詳細に調べる項目を新たに設け、既に実施しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8023998801.html
また、2012年12月7日付で読売新聞香川版からは、「発電機の強度不足か」というタイトルで同趣旨の記事が、発電機の写真とともにネット配信されていた。
JR四国は、鉄道総合技術研究所に発電機などの調査を依頼。
その結果、合金製の発電機を車軸にボルトで留める円盤状の部品(フランジ)に、振動による複数の亀裂が入っており、合金の内部に小さな気泡が複数あるのが見つかった。
損傷が大きいため原因は特定できなかったが、JR四国は、製造時の強度不足により走行中に亀裂が入り、フランジが割れた可能性が高いと結論づけた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20121206-OYT8T01381.htm
新幹線は、ネズミに弱い――。
28日早朝、JR東海道新幹線の静岡―掛川駅間の上下線で、停止信号の表示が変わらないトラブルが発生した。
上下線計81本で最大2時間39分の遅れが生じ、約6万8千人に影響が出た。
JR東海は、ネズミが信号ケーブルをかじった可能性が高いとし、思わぬ弱点に頭を抱えている。
◆検査時、社員とともに侵入か
同社によると、28日早朝に新幹線総合司令所が異常を察知した。
同社の社員が静岡―掛川間にある信号を制御する機器室を調査。
配線箱内の直径約2cmのゴムで覆われた信号出力ケーブルが、導線がむき出しになってショートしていた。
社員が、室内で体長5cmほどのネズミを目撃したため、ネズミがかじって損傷した可能性が高いという。
機器室(縦6.1m、横11.7m、高さ9m)は山や畑に囲まれており、外部からの侵入を防ぐために、すき間をなくしている。
さらに、配線箱内のケーブル以外はステンレスで覆っていたという。
損傷したケーブルが収められていた配線箱は、縦20cm、横60cm、高さ120cm。
ケーブル4本(直径21mm)が32mmの引き込み口から結ばれていた。
ケーブルと引き込み口の間を発泡ウレタンで埋めていたが、調査ですき間が見つかった。
同社はここからネズミが入ったのではないかとみている。
機器室には人が出入りするためのドアはあり、「定期検査の際に社員と一緒にネズミが入ったのではないか」と話す。
定期検査は月に3回ほどあり、直近は25日だった。
復旧作業は午前7時に始まり、午前9時ごろに完了。午前6時の始発から約3時間、時速30kmの徐行運転としたため、ダイヤに乱れが生じたが、午前9時14分から通常運転に戻した。
同社静岡支社によると、これまでネズミが原因のトラブルはないという。
29日までに、全ての信号機器室に緊急調査に入り、配線箱の引き込み口からも小動物が侵入できないよう、改めて対策を講じる考えだ。
◆野ネズミ、歯すり減らす習性
飼育員の経験もある村松知明・富士サファリパーク企画販促課主任の話
「犯人」は野ネズミの可能性が高い。野ネズミは前歯が一生伸び続けるため、時々硬いものをかじって歯をすり減らす習性がある。新幹線のケーブルの設置状況は分からないが、野ネズミなら、狭い場所にももぐり込める。富士サファリパークでも時々、電気や通信などのケーブル、自動車の電気配線などが、野ネズミにかじられることがある。
出典URL
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001209290004
(ブログ者コメント)
小動物が原因で引き起こされたトラブルに関し、こんなにも詳しく報道された記事は初めてだ。
これだけ詳しく状況が報じられると、事例の横展開も容易になる。
7日午前5時半頃、JR宗谷線勇知―兜沼駅間で、回送列車(2両編成)が線路上にあった保線用の台車(縦横各1.5m)に衝突した。乗員2人にけがはなかった。
JR北海道によると、現場近くでは深夜0時ごろから、作業員8人が台車2台を使ってレールの交換作業を行っていた。
しかし作業員が台車の車輪止めを忘れ、作業員が気づかない間に、台車1台が緩やかな傾斜を約1km走って止まった。
作業員が作業の終了後、台車の台数の確認を怠ったため、自走した台車が線路に放置された状態になり、列車と衝突したという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120908-OYT1T00599.htm
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20120907/4850912_20120907184806_e38396e383ace383bce382ade3818be38191e5bf98e3828ce58fb0e8bb8ae3818ce7a7bbe58b95e3818b.html
(ブログ者コメント)
5台10台あったのならともかく、2台しかない台車。台数を確認するまでもなく、1台足りないことに気付きそうなものだ。
8人もいて、なぜ誰も気付かなかったのだろうか?
28日午前9時20分ごろ、JR京都線新大阪-大阪間の淀川に架かる橋付近で、線路脇の信号用ケーブルから火花が出ているのを付近住民が目撃し、消防に通報した。
連絡を受けたJR西日本の係員が駆け付け、ケーブルが切断されているのを発見。吹田-大阪間の上下線で一時、運転を見合わせ、交換して約10分後に運転再開した。
28日に沿線で草刈り中だったグループ会社の社員が誤って切断したという。
計12本が運休し、計24本が最大22分遅れ、約8500人に影響した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120828/dst12082812510005-n1.htm
19日午後1時10分ごろ、JR秋田駅を出発した直後の秋田新幹線こまちの車掌から、運転士が体調不良で運転できなくなったと連絡があった。
奥羽線和田駅(秋田市河辺)で別の運転士に交代し、約1時間遅れで東京に向かった。
JR秋田支社によると、運転士は50代男性。同日午後1時に秋田駅を出発したが、約10分後に頭痛と吐き気を車掌に訴えて、和田駅手前で緊急停車。病院に救急搬送された。
当時、意識ははっきりしていたという。点呼の際は異常なかったという。運転室に温度計はない。
その後、徐行運転で同駅に着き停車。秋田駅から車で向かった代わりの運転士を待った。
運転士は医師の診察で熱中症と診断された。
JR秋田支社によると、同日朝の始業点検時に運転室空調設備の故障が見つかり、出発前に運転室内へ代替の冷房装置を設置したが、運転室内が十分に冷やされず、熱中症となった可能性もあるとみて調べている。
同支社では車両の使用を見合わせ、現在、秋田車両センターで空調設備を修理中。
秋田地方気象台によると、19日午後1時の秋田市の気温は30.2℃だった。
同様の事例は昨年にも別の列車で発生しており、この時は可搬型の冷房機器を運転室内に設置した。
今回も同様の対策を講じていたという。
出典URL
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20120819p
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20120820m
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120821-OYT1T00074.htm
(ブログ者コメント)
発車後わずか10分で熱中症になるとは・・・。少し早すぎるような気がする。
ひょっとして、狭く閉め切った運転室内に代替冷房装置を置いたはいいが、排熱を室外に出していなかった?
10日午前5時半ごろ、広島市のJR山陽線瀬野-八本松間で東京行き貨物列車が、自動列車停止装置(ATS)の作動で停車した。
JR西日本によると、線路内のATSのケーブルに小動物がかじった跡があり、ショートしたことが誤作動の原因だったとみている。
JR西によると、貨物列車は間もなく運転を再開したが、上り坂のため現場付近を低速で走行。山陽線は上下計14本が運休したほか、計12本が最大1時間10分遅れ、約5千人に影響した。
JR西によると小動物はネズミとみられ、同様の事例でATSが誤作動するのは珍しいという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120510/hrs12051015040005-n1.htm
1日午前7時50分ごろ、名古屋市の市営地下鉄金山駅で、名港線の上り線ホームに電車が入線していないのに、後続の電車の運転席にある、運行停止を指示するランプが誤って表示された。
市交通局によると、金山駅構内の電車を検知する電線が断線したことが原因。
電線を覆っているビニール部分に、ネズミがかじったとみられる跡があり、中がさびていたという。
このトラブルで、名港線と、同駅を通る名城線の上下線62本に最大で25分の遅れが生じ、約2万5千人に影響した。
金山駅の名港線ホームでは、駅員が上り線の安全を確認した上で、電車に手で合図を送って運行した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120501/dst12050114320018-n1.htm
(ブログ者コメント)
□ネズミの被害が顕在化した事例として紹介する。
□この構内電車検知システム、おそらくは常時通電状態にあり、異常を感知した時に電流が切れるようになっていたのだろう。
それゆえ、断線した時に異常信号が出た。
断線により大きな影響が出たが、それは安全運行上、仕方がないことだ。
なぜなら、もし逆に、異常を感知した時に電流を流すシステムであったなら、今回の断線を検知することは困難であり、今後、本当に異常が発生した場合でも、それを電車に伝えることはできない恐れがあったからだ。
もし、この推定どおりのシステムだったとすれば、これぞフェールセーフ設計の一例だ。
キーワード;小動物
JR東海は1日、豊川市のJR飯田線豊川駅構内の踏切で、4月30日午後6時15分ごろから約3時間にわたって遮断機が下りたまま通行できなくなるトラブルがあったと発表した。
同社によると、豊川駅の男性係員が事務室での作業中に、踏切を強制的に作動させるスイッチを誤って押し、そのまま気付かなかったのが原因とみられる。
遮断された間は、駅係員らが車や歩行者を近くの踏切に誘導して対応。
東海総合指令所からの指摘を受け、スイッチが押された状態になっていたことを確認したという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120501/dst12050111510012-n1.htm
一方、JR東海のHPには、下記趣旨のニュースリリースが掲載されていた。
18時29分、東海総合指令所の制御盤に、踏切が継続的に遮断している警報が表示された。
19時ごろ、豊川駅係員が踏切に到着、通行誘導するとともに原因調査。
原因は、係員が他作業中、踏切を強制的に鳴動させるスイッチに誤って体が触れたため。
出典URL
http://jr-central.co.jp/news/release/nws000986.html
(ブログ者コメント)
このスイッチ、どんな位置に、どのように設置されているのか?
写真掲載記事がないか探してみたが、見当たらなかった。
おそらくは、今回トラブルの対策としてカバーが設置されるだろうが、過去にヒヤリハットとして発掘した駅員はいなかったのだろうか?
11日夕方、三原駅に停車していた「こだま745号」で、2号車の床下にあるバッテリーを収納する重さ約15kgのカバーが突然外れ、バラバラになって線路脇に散乱し、山陽新幹線は一時、運転を見合わせた。
JR西日本が調べたところ、バッテリーを収納する箱が内部からの圧力で大きくゆがんでいたほか、バッテリーに通常の1.6倍を超える異常な電圧がかかっていたことがわかった。
JR西日本は、架線の高圧電流を車内照明用などに変換する電源装置が故障してバッテリーに過大な電圧がかかり、水素や酸素が発生。
電源装置のブレーカーが落ちて発生した火花が引火し、外板を吹き飛ばしたとみている。
JR西日本は、同じタイプの電源装置を搭載する116両を対象に点検を強化するとともに、再発防止策を検討することにしている。
トラブルの際に乗客が異常を知らせる非常ボタンを押したものの、運転士が気づかなかったこともわかり、JR西日本は、いきさつをさらに調べることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/osaka/2004396351.html
http://mainichi.jp/select/news/20120413k0000m040051000c.html
当時の状況は、4月11日23時12分に山陽新聞から、以下のように伝えられていた。
11日午後3時52分ごろ、山陽新幹線三原―東広島間の下り線を走行中の岡山発博多行きこだま745号(8両編成、乗客約200人)の乗客が、「ドン」という音を聞いたと非常ブザーで通報。別の客から「2号車で煙と異臭があった」と申し出があり、1〜3号車の計約60人を他の車両へ移した。
煙と異臭は確認できなかったが、同列車は点検のため、東広島駅で運転を取りやめた。
JR西日本が調べたところ、三原駅の線路内に車両側面のバッテリーを覆う重さ14.7kgのアルミ製カバー(高さ77cm、幅85cm、厚さ10cm)や付属の部品など計13点が落ちていた。
カバーははめ込み式で、9日の点検では異常がなく、同駅を発車直後に落下したとみられる。同様トラブルは例がないとし、詳しく原因を調べる。
山陽新幹線は一時、上下線で運転を見合わせ。当該列車が部分運休し、上下計46本が最大で約2時間10分遅れ、約1万8600人に影響した。
出典URL
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2012041123124644/
(ブログ者コメント)
他の情報とも合わせ考えると、いきさつは下記だった模様。
□三原駅で停車中に爆発し、それに気付いた乗客が非常ボタンを押した
□しかし、運転士は非常ボタンに気付かずに発車した。
□発車後、非常ボタンで駆け付けた車掌に乗客が異常を伝えた。
□三原駅の次の東広島駅で停車時に点検し、異常を確認して運転を取りやめた。
9日午後0時4分ごろ、北上市のJR北上駅で、東北新幹線上り回送列車(16両編成)の窓と車両外壁に傷が付いているのを駅係員が発見した。
花巻市の花巻トンネル内の線路脇に、トンネルに設置された窓の部品のアルミ製板(縦90cm、横70cm、厚さ3mm、重さ5kg)が落下しており、この板に衝突したとみられる。乗員2人にけがはなかった。
JR盛岡支社によると、アルミ板は、トンネルを出入りする際の騒音防止のためトンネルに設置されている窓(縦、横200cm)の部品。窓は上下スライド式で開閉できる。
アルミ板は2カ所ある窓のうち、閉まっていた1カ所から落下したとみられ、同支社が原因を調べている。
回送列車は6、7、12号車に引っかいたような傷が付き、一部の窓ガラスにひびが入った。
アルミ板は後続の上り列車の係員が発見し、回収。この列車が20分遅れたほか、上下40本が徐行し2~4分の遅れが出た。
トンネルの窓は1996年12月設置。2年に1度、専門の係員が点検しており、前回は2010年6月だった。
出典URL
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120410_8
九州新幹線で13日起きた架線トラブルの原因について、JR九州は14日、列車への送電を止める安全装置「保護接地スイッチ」の不具合が原因だったことを明らかにした。
スイッチ解除やその後の送電再開に手間取るなどミスや経験不足が重なり、立ち往生が約6時間半と長引いた。
トラブルは13日午後4時ごろ、久留米-筑後船小屋間の下り線を走行中の「さくら557号」の運転士が架線にビニールが引っかかっているのを発見したことから始まった。
運転室にある保護接地スイッチを押して送電を止めた。「異常時は列車を止める」という原則通りの対応。しかし、スイッチが解除できなくなって混乱した。
同社によると、スイッチを入れると車両上部の金属板が起き上がり、架線から電流を車内へ取り込むパンタグラフの上部に接触し、ショートが起きる。架線の電流が止まり、他の列車が近づけなくなる。
危険防止で入れたスイッチを解除しようとしたところ、金属板が下がらなくなった。
午後6時10分過ぎ、運転士が車両の屋根に登り、ハンマーでたたいて下げて解除した。
スイッチの不具合を想定したマニュアルがなく、現場の判断でハンマーを使用したという。
解除までに約2時間かかったことで車両のバッテリーが低下。今度は安全のために下げていたパンタグラフが上がらずに電気を取り込めず、自力走行が不可能になった。緊急時の小型バッテリーは積んでいなかった。
後続の救援列車が到着後、連結して動き始めるまでも約1時間半かかった。
全線開通1年の12日の記者会見で同社は、九州新幹線の「1列車あたりの平均遅延時間は30秒」と発表。在来線特急の81秒から大幅に改善する安定運行だと胸を張ったばかり。
全線開業以来、人身事故や自然災害以外で長時間の運転見合わせは今回が初めてで、JRの本部長らは14日の会見で「スイッチが解除できないことやバッテリーが上がることは対応マニュアルにも無く想定外だった。全線開業からまだ1年で経験不足があり、対応の手順の確認などに時間がかかった」と社員教育や復旧対策を充実していく考えを示した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120315k0000m040111000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukuoka/5013699752.html
また、3月16日21時23分に朝日新聞から図解付きで、原因判明の旨、ネット配信されていた。
JR九州は16日、安全装置の故障の原因を発表した。
スイッチ作動時に流れた高圧電流で高熱が発生し、部品の銅製の板が溶けて接着し、動かなくなったためという。
出典URL
http://www.asahi.com/national/update/0316/SEB201203160024.html
一方、3月16日23時55分に時事通信からは、山陽新幹線では数年に1回程度あるトラブルで対応済という情報がネット配信されていた。
JR九州は16日、運転士が列車を緊急停止させた際に使用した車両の屋根の金属製スイッチが溶着し、元に戻らなかったため、運転再開できなかったとする調査結果を発表した。
トラブルがあった列車で、スイッチは8両編成のうち2両の屋根に各1カ所あり、うち2号車のスイッチの一部が溶けていた。
JR西日本によると、山陽新幹線ではスイッチの溶着が数年に1回程度あり、対応策を定めている。
JR九州は、記者会見で「溶着の経験がなく、知らなかった。今後は必要な教育、訓練をしていく」と述べた。
出典URL
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012031601060
(ブログ者コメント)
システムを構成する全ての設備について、その設備が故障した場合の対応マニュアルを作っておくことは、現実問題、できない相談だ。
ただ、しばしば故障する設備、その設備が故障すると致命的なダメージを受ける設備については、対応マニュアルを作っておいたほうが安心できる。
この点、山陽新幹線では、過去のトラブルの知見があったので対応方法を定めていた。
九州新幹線開業に当たっては、先輩であるJR東海、JR西に教えを乞いに行ったと思うが、こういった小さな点まで情報として得ることは無理な話しだ。
JR九州としては、一つ一つ経験を積み重ねていくしかないのだろう。
JRグループとしての失敗知識データベースなどがあれば、そこから未経験トラブルを学ぶことができるのだが、そういった動きはまだないのだろうか?
22日午前9時ごろ、大阪市の地下鉄御堂筋線梅田駅の駅員から「構内の地下倉庫から煙が出ている」と119番通報があった。
消防などによると、上りホーム北側にある階段下の地下2階倉庫が燃え、約28m2を焼いた。
火勢は約20分後に弱まったが、運転再開に向けて待機していた運転士(39)と車掌(36)の2人が避難誘導をしていた際に煙を吸って病院に搬送され、他の駅員10人も体調不良を訴えている。
出火当時は通勤時間帯で、駅構内にいた数千人の乗客らが避難する騒ぎとなったが、乗客らにけがはなかった。
市交通局によると、出火直後から約1時間40分の間、江坂駅から千里中央駅間の北大阪急行を含む上下線の全ての電車が停止。少なくとも約12万人に影響した。
午前10時40分、運転が再開されたが、梅田駅は通過する措置をとっている。
また、周辺地下街に煙や臭いが広がり、開店を一時見合わせる百貨店なども出た。
出典URL
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2012/02/22/20120222dde041040049000c.html
2012年2月25日6時15分にNHK大阪から、倉庫は用途外の可燃性ゴミ置き場として長年使われ、そこで清掃員がタバコを吸ったことが原因だったと、下記趣旨でネット配信されていた。
清掃業務の委託を受けた作業員のタバコの火の不始末で、現場に置かれていたごみに火が燃え移ったのが原因と見られている。
火事のあと初めて開かれた大阪市交通局の昨夜の会見で、現場の倉庫は清掃用具などを保管しておくためのものだったのに、本来の用途に反し、燃えやすいごみの仮置き場として長年使用されていたことがわかった。
おとといの消防の立ち入り検査で、倉庫に可燃物を置くなど、本来の目的以外に使わないよう指摘されたという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/osaka/2003276051.html
2012年2月25日8時39分に読売新聞から、自動非常放送の配線がつながれていなかった旨、放送設備の写真とともに下記趣旨でネット配信されていた。
市交通局は24日、乗客らに避難を促す非常放送用の配線が外れていたため、火災発生時に放送が流れなかったと発表した。
交通局が市消防局と取り決めた基準に違反して倉庫を回収ゴミの一時仮置き場として使用していたことも判明した。
交通局は、全133駅で同様の不備がないか緊急点検する。
発表によると、倉庫内の熱感知器が火災を感知すると、駅長室内の防災盤に信号が送られ、本来は自動的に「火事です、火事です。落ち着いて避難してください」との非常放送がホームや改札などに流れるシステムだが、出火当時は、非常放送用の装置につながる配線が、何らかの理由で、線同士を接続する部品から抜けており、放送が流れなかったという。
煙に気づいた駅員が非常ベルを鳴らし、肉声での構内放送や、拡声機を使った避難誘導を行ったが、当時、非常放送が流れていないことに、だれも気づかなかったという。
改札外の店舗から「非常放送が聞こえなかった」と指摘され、同局が調べたところ、配線が抜けていたことが判明。
半年ごとの法定点検では配線の状態を調べる項目がなく、直前の今月3日の点検でも接続の不具合は確認されていなかったという。
鉄道事業本部長は「駅員の誘導で乗客ら約3000人を約10分で避難誘導できたので、(放送が流れなかった)影響はなかったが、不備があったのは確か。点検して再発防止を図りたい」と語った。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120225-OYT1T00119.htm
2012年2月25日14時53分に読売新聞から、喫煙が原因なら賠償請求する旨、下記趣旨でネット配信されていた。
市交通局は全焼した倉庫内で火災直前に喫煙していた作業員が所属する清掃業者「毎美エンジニアリング」に対し、喫煙が火災の原因と断定された場合、指名停止処分や損害賠償請求を行う方針を決めた。
火災では、同駅の倉庫約30m2が全焼した。約7時間半、乗客の乗り降りができなくなり、約22万3000人に影響した。同局が被害額を算定している。
駅構内は全面禁煙で、同局は清掃業務などを委託している業者に対し、地上で喫煙するように指導している。
同社は、2010年2月からの3年契約で、同線江坂―梅田間の6駅で清掃業務を請け負っていた。委託契約書では駅構内の禁煙を明記しているという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120225-OYT1T00410.htm
2012年2月27日21時51分にmsn産経ニュースから、非常放送装置は全駅で問題なかったとネット配信されていた。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120227/dst12022721530011-n1.htm
(ブログ者コメント)
□駅の構内、しかも地下の一室でタバコを吸うなど言語道断。清掃業者の責任が問われて当然だ。
□しかし、駅側にも安全に関する意識の緩みがあったのではないか?
その一例が、緊急放送の配線抜けだ。
倉庫の目的外使用も、職員は知っていたが黙認していたのではないか?
でないと、清掃業者が手ぶらで帰ることに違和感を抱いた筈だ。
□事故というもの、ある日、突然に起きるものではないということを、改めて認識させてくれた事例だ。
(2012年3月9日 修正1 ;追記)
2012年3月5日21時6分にmsn産経ニュース大阪から、6駅の駅長室が喫煙所になっていたと、下記趣旨でネット配信されていた。
市交通局内で禁煙徹底を促す通達が火災12日前に出されていたにもかかわらず、梅田駅を含む6駅で駅員の喫煙が続いていたことが、5日、市交通局の調査で分かった。
通達を機に完全禁煙を徹底させていれば火災を防げた可能性もあるだけに、担当者は「身内に甘く、自らを律することができなかった。お恥ずかしい限り」としている。
完全禁煙ができていなかったのは、梅田管区に属する6駅(梅田・中津・西中島南方・新大阪・東三国・江坂)。
駅長室にあった分煙コーナーなどで喫煙していた。
地下鉄鶴見緑地線の乗務員による車内喫煙が発覚したことを受け、2月10日に全面禁煙を指示する通達が出されていた。
通達を受け、多くの駅では全面禁煙が実施されたが、6駅では、喫煙が続けられていた。
梅田管区駅長(55)は「軽率な判断をしてしまった」と話している。
地下鉄の駅構内は平成7年から終日禁煙を実施。駅長室や休憩室に限り、職員の喫煙を認めていたが、受動喫煙防止の観点から平成23年度末をめどに全ての駅で完全禁煙する方針を決めていた。
また、今回の火災では、ごみの保管が認められていない倉庫がごみ置き場として使用されていたことが発覚しており、全駅調査をしたところ、7カ所の倉庫が本来の使用目的とは異なる目的で利用されていることが分かった。
住之江公園駅では倉庫を乗務員の一時待機所として利用し、昨年3月までは喫煙もしていたという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120305/osk12030522310015-n1.htm
(ブログ者コメント)
□まさか、これはないだろうと思っていたことが、実際には行われていた。
トップがこんなユルユルの状態では、職員は「ルールを守らなくても別に問題ない」と思ってしまうだろう。
その心が、いつか事故を生む。
清掃業者に「言語道断」という言葉を使ったが、それ以上の言葉を駅長に使いたい。
□それにしても、大阪市の規律は、全般、この程度のものなのだろうか?
もし、そうだとすれば、橋下市長が怒るわけだ。
(2012年4月7日 修正2 ;追記)
2012年4月3日20時10分に共同通信から、またしても、今度は助役が喫煙したという記事がネット配信されていた。
大阪市交通局は3日、市営地下鉄四つ橋線本町駅の構内で同日、男性助役(54)が喫煙し火災報知機が作動、上下4本が遅れ約千人に影響したと発表した。
交通局は、運転士の列車内での喫煙が発覚し、2月に全駅禁煙の通達を出したばかり。
またも安全意識の低さが露呈した形だ。
橋下徹市長は市内で記者団に「服務規律の厳格化という市長の政治メッセージを無視する挑戦的な行為だ。君が代起立条例で起立しない職員と同様、厳罰にする」と述べた。
交通局によると、助役は3日午前7時45分ごろ、駅長室の給湯室で喫煙。「朝食を食べたら、たばこが吸いたくなった」と話しているという。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012040301002447.html
また、4月6日2時3分に毎日新聞から、火災報知機が鳴ったにもかかわらず、これまた前回と同様、駅構内で非常放送が流れていなかったという記事がネット配信されていた。
大阪市営地下鉄四つ橋線本町駅で男性助役(54)が喫煙し、列車に遅れが出た問題で、市交通局は5日、駅構内で火災感知器の作動を知らせる非常放送が流れていなかったと発表した。
機器の設定ミスが原因という。
2月の御堂筋線梅田駅の火災でも非常放送が流れないトラブルがあったばかり。橋下市長は「繰り返しこんなことになって申し訳ない」と謝罪した。
交通局によると、感知器が煙を感知すると、火災報知設備が自動的に非常放送を流す仕組みになっている。
しかし、梅田駅の火災では、放送設備につながるケーブルが外れ、非常放送が流れなかった。
このため、同局は地下鉄全駅で機器を点検、本町駅など9駅で不具合を確認した。
しかし先月下旬、業者が同駅で修理した際に機器の操作を誤り、感知器が作動しても放送が流れない設定になっていたという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20120406k0000m040128000c.html
一方、4月6日19時14分に関西テレビからは、橋下市長がこの助役に対し懲戒免職を検討しているという記事がネット配信されていた。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00220761.html
(ブログ者コメント)
多くの事故は、ルールを守らなかったために起きている。
特に、ルールを無視しても問題が起きなかったという成功体験からルールを無視し続け、ついには大事故を引き起こしてしまう、というパターンが多い。
そういった事故を防止するには、小さなことであってもルールは必ず守る、守らせる、ということが大切だ。
また、なぜ守らなければならないかを納得させることも大切だ。
そのうえで、もし守ることができないルールが定められていたなら、守れるルールに変える必要がある。
今回のケースで、この助役が懲戒免職になるかどうかは不明だが、少なくとも大阪市職員の間には、ルールは守るべきものという強い意識が芽生えることだろう。
懲戒免職という言葉を出した真の狙いがそこにあるとしたら、この市長、大したものだ。
18日夕方、京都府のJR山陰線の駅にある地震計が誤作動し、近畿地方の広い範囲で約10分間、運転を見合わせた。
JR西では去年12月にも滋賀県内の駅で地震計が誤作動するトラブルが起きており、原因を詳しく調べている。
JR西によると、18日午後5時半ごろ、亀岡市にあるJR山陰線の馬堀駅にある地震計が誤作動し、列車を緊急に停止させる無線信号が流れた。
この無線信号を受けた列車の運転士は非常ブレーキをかけて緊急停止することになっているため、JR西は京阪神を中心に近畿地方の広い範囲で一斉に在来線の運転を見合わせた。
実際には地震は発生しておらず、約10分後、運転を再開した。
このトラブルで、4本の列車が運休したほか、292本に最大23分の遅れが出て、13万8000人が影響を受けた。
地震計は、震度5強程度にあたる250ガル以上の揺れを感知すると無線信号が流れる仕組みで、馬堀駅の地震計は999ガルを示していたという。
JR西では、去年12月にも湖西線の駅で、地震計が電気系統の異常で誤作動を起こしている。
このときは地震計に異常な電気信号が流れていたということで、JRは、これを取り除く装置を設置する対策を同じ型の地震計30ケにとることを検討している。
今回誤作動したのも同じ型の地震計で30ケの中に含まれていたが、JR西は「今回のトラブルが12月と同じ原因かは分からない」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/osaka/2003120151.html
(ブログ者コメント)
湖西線でのトラブルは本ブログ掲載済。
18日午前7時35分ごろ、阪急宝塚線川西能勢口駅で、引き込み線から宝塚線に入ろうとしていた回送電車(8両編成)の運転士(44)が赤信号を見落とし、切り替わっていないポイントに乗り上げて破損させた。
運転士と車掌にけがはなかった。
阪急電鉄によると、同駅で連絡する能勢電鉄のトラブルでダイヤが乱れていたためこの電車は運休になり、車庫に戻ろうと、同駅の梅田側にある引き込み線から宝塚線に合流する途中だった。
引き込み線には信号機が二つあり、二つ目の赤信号を見落とし進入したという。
ポイントの手前で列車停止装置(ATS)が作動して自動停止したが、運転の再開には運転指令の指示が必要にもかかわらず、運転士は指令に連絡せずにATSの確認ボタンを押して再開したという。確認ボタンを押せば、時速20km未満で走行できるためそのまま進み、先頭車両がポイントに乗り上げたという。
運転士は乗務歴16年11カ月のベテランで、一つ目の信号が進行できたので、そのまま進んでしまった」と話しているという。
この事故で、宝塚線は13本が運休、72本が最大約1時間10分遅れ、約5万9千人に影響した。
同社は、重大な事故につながる可能性のある「インシデント」に該当するとして、近畿運輸局に報告した。
阪急電鉄では昨年11月にも、神戸線の西宮車庫で、出庫中の電車の運転士が赤信号を見落としてポイントに乗り上げ、先頭車両が脱線する事故が起きている。
同電鉄広報部は「再発防止に向け、指導を徹底したい」としている。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0004751530.shtml
(ブログ者コメント)
つい先日も、近鉄線で回送電車の運転士が自動作動した非常ブレーキを解除し、遮断機の上がった踏切に進入するというヒヤリ事例があったばかりだ。(本ブログ掲載済)
他社のヒヤリ事例とはいえ、メディアで報道されたので、阪急の安全関係者も目にする機会があったはず。
自社の運転士にその事例を紹介し、注意喚起したのだろうか?それとも他社のことだと思い、放置したのだろうか?
注意喚起していれば今回のトラブルが防げたかどうかは不明。
しかし、要は、安全に対する取り組み姿勢の問題だ。
しかし考えてみれば、先にヒヤリを起こした当の近鉄、全運転士に注意喚起したのだろうか?
「再発防止に向け、指導を徹底したい」と話しているので、対応済とは思うのだが・・・。
(2012年1月31日 修正1 ;本文修正)
2012年1月19日付の神戸新聞紙面に掲載されていた情報を、本文中に加筆修正した。
13日午前7時ごろ、長野県内を走る第3セクター「しなの鉄道」の小諸駅と滋野駅の間にある上り線の4つの信号機が、すべて赤のまま動かなくなった。
「しなの鉄道」が調べたところ、その区間にあるレールが破断しているのが見つかり、その結果、線路に電気が流れず信号機が止まったことがわかった。
破断していたのは上り線の2本の線路のうちの1本で、およそ1cm、切り離された状態になっていたという。
しなの鉄道は、破断した部分の線路を入れ替える応急処置を行なうとともに、現場付近で徐行運転を続けている。
小諸市は、けさの最低気温が氷点下11℃7分となるなど、ここ数日最低気温が氷点下10℃前後になっており、鉄道会社は冷え込みでもろくなったレールが縮んで破断したと見ている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。