忍者ブログ
                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
 ブログ内検索 Site Search 
キーワードに合致した記事を検索できます(複数キーワード検索可)
 最新記事 Latest Articles 
(02/02)
(02/01)
(02/01)
(02/01)
(01/31)
(01/31)
(01/30)
(01/30)
(01/29)
(01/28)
(01/27)
(01/27)
(01/26)
(01/26)
(01/25)
(01/25)
(01/24)
(01/24)
(01/23)
(01/23)
(01/22)
(01/22)
(01/21)
(01/21)
(01/20)
 最古記事 Oldest Article 
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
[6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11
(2011年3月8日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年3月8日0時4分に共同通信から、同日1時3分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
福井県美浜町で2008年9月15日、関西電力の鉄塔が倒壊し、作業員4人が死傷した事故で、強度が不足した状態で作業を進めたとして、業務上過失致死傷容疑で、8日、建て替え工事の設計を担当した同社電力システム技術センターの送電グループ課長が書類送検されることになった。

事故は、老朽化した鉄塔(高さ約53m)から仮設鉄塔に送電線を移す工事中に発生。高さ約53mの送電線用鉄塔が45m付近で折れ、鉄塔に上って作業中だった下請けなどの作業員4人が転落。うち2人が死亡した。

県警によると、課長は下請け業者から強度不足の指摘を受け、鉄塔にかかる荷重のバランスが崩れる可能性を予期できたが、強度計算を怠り、経済性の理由などから強度が不十分なまま作業を進めた疑いが持たれている。

 
(別記事)
 
鉄塔の東西両側に3本ずつ突き出ている送電線アームのうち、東側の3本の架線を事故前日までに取り外していた。鉄塔は架線が残る西側に引っ張られるように折れた。

県警は、架線による負荷に対し、鉄材の強度が不足して倒壊につながったとみて、同センターが片側の送電線を外した状態での鉄材の強度計算を怠っていた点を重視。他社の同種工事では強度計算をしていることから、センターが事故の危険性を予見しうる立場にあったと判断した。
県警は、昨年2月にセンターを家宅捜索したほか、専門機関に鉄材の鑑定を依頼し、倒壊原因を解析するなど慎重に捜査を進めていた。
 

(ブログ者コメント)
 
□設計者が強度計算を怠ったために起きた事例として紹介する。
□報道で匂わされているような安全軽視・経済性優先といったことは、今の時代、ちょっと信じられない。いや、信じたくない。
 
 
(2011年3月9日 修正1; 追記)
 
2011年3月8日8時0分に、福井新聞から、さらに詳しい下記の記事がネット配信されていた。
 
倒壊した鉄塔は事故当時、片方の送電線を外し仮鉄塔に移設した「片側架線」の状態にあり、片寄った荷重が発生していた。同センターは過去の経験則に基づき強度計算を行っておらず、一部部材の強度不足を見逃したため事故が起きた。

県警の調べによると、下請け業者の一部は工事前の打ち合わせで、関電の担当者に強度不足の可能性を指摘していた。捜査関係者によると、同センター内部からも強度不足の指摘があったという。
そのため県警は、担当者は事故を予見できる立場にあり、防止策を取る権限を有しながら
□強度計算をしなかった
□部材に補強を施したり、張力バランスを取るための仮ワイヤを張るなどの安全対策を施さなかった
ことに過失責任があると判断したもようだ。
 
 
 
(2011年8月3日 修正2 ;追記)

2011年8月2日20時5分に、福井新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

□初公判が2日にあった。

□検察は、「部下から部材の強度が社内の安全基準を下回っているとの報告を受けたにもかかわらず、工事着工まで時間的に余裕がない、工事費用が予算を超えたくないとして工事を進めた」と批判。「人命を軽視しており、遺族や被害者の処罰感情は厳しい」と指摘した。

□弁護側は「部材の強度は安全基準をわずかに下回っていただけだった」とし、「培ってきた知識や経験、今回の反省を生かすチャンスを頂きたい」と執行猶予付き判決を求めた。


出典URL■■■



(2011年9月14日 修正3 ;追記)

2011年9月13日18時54分に福井新聞から、同日19時07分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

業務上過失致死傷の罪に問われた特命課長(当時)の判決公判が13日、福井地裁であり、「過失は重大」として禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年)を言い渡された。

裁判長は判決理由で、被告は送電業務に熟練した技術と専門的な知識を持っており「部下が行った概算の強度計算の結果が社内の安全基準を下回っていたことから、倒壊の恐れがあることを容易に認識できた」と指摘。「強度計算の社外発注や補強工事にかかる労力、期間、費用を懸念して適切な措置を取らないまま事故は起きないと安易に判断した」と批判した。

一方で、「関電と遺族、被害者の間で示談が成立し、被告も反省している」として執行猶予付の判決を言い渡した。

判決によると、被告は工事で鉄塔の片方の送電線を外すと片寄った荷重がかかり、鉄塔が倒壊する恐れがあることを認識できた。しかし、正確な強度計算や補強工事を行って事故を未然に防ぐ業務上の注意義務を怠り、漫然と工事を始めた過失により08年9月15日、鉄塔を倒壊させて作業員2人を死亡させ、2人に重傷を負わせた。


出典URL■■■



(2011年10月14日 修正4 ;追記)

2011年10月13日2時22分に、msn産経ニュース福井から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

業務上過失致死傷罪に問われた元課長の有罪判決が確定したことを受け、関西電力は12日、公判で明らかになった事実を踏まえた原因と対策を再検討した結果を経済産業省へ報告した。

報告書中、判決では「コストと工程を優先した」ことが原因と事実認定していたが、関電は「判決後に元課長から事情聴取して、原因は本人の勘違いとの説明を受けた」として、判決とは違う言い分を認めたことを明らかにした。
報告書では、協力会社から鉄塔の強度が不十分で検討の必要性が指摘されていたにもかかわらず、元課長が強度が十分と勘違いして、強度計算を実施しなかったことが原因としている。


出典URL■■■


関電からは、以下の報告書資料がプレスリリースされていた。(容量3MB)
  
 ■■■

資料中、直接要因として記載された3点の要約は下記。(p57~)

(a)当該鉄塔が片側架線状態になることを意識していなかったため、強度計算を実施しなかった。

(b)設計審査時、工事担当者は片側架線状態になることの意識がなかったため、強度計算に関する説明は行わなかった。審査参加者の中には強度計算は別途行われていると思う者もいた。結果、審査の場で強度計算については審議されなかった。

(c)仮設工事着工打ち合わせ時、協力会社から、架線工事が台風時期にかかることから、鉄塔がもつか不安があり、鉄塔の強度計算について指摘があった。
設計担当者が概算計算した結果、工事中に一部部材の強度が安全率を下回ることがわかったため強度計算発注の必要を指摘したが、上司は、無風で安全率をわずかに下回るのなら数m程度の風であれば安全率を大きく低下させることはないと考え、そのまま工事を進めた。




(ブログ者コメント)

□関電の資料には「コストと工程を優先した」旨の記述はない。判決内容と関電の言い分のどちらが正かは藪の中。
昔なら、関電の言い分は企業防衛のため・・・と思うところだが、村木事件以後は、そうも思えなくなった。「コストと工程優先」など、検察の好きそうなシナリオだと感じるからだ。

□それはともかく、この事例は各種審査の限界をも示している。
書かれてあること、説明されたことについては審査できるが、書かれていないこと、説明されないことについて審査することは、よほどの知識能力経験がある人でも困難なことがある。
その対策の一つが、過去の事例を知っておくこと、ブログ者はそう考えている。




読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

PR
(2011年1月23日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年1月22日19時51分に、msn産経ニュース茨城から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
22日午後1時50分ごろ、つくば市の気象庁気象研究所で、観測用鉄塔を解体中の作業員(43)が転落、頭などを強く打って死亡した。ほぼ即死状態だったとみられる。

警察の調べでは、被災者ら3人は地上約50m地点に登り、ガスバーナーを使って鉄塔柱を焼き切る作業を行っていた。ナイロン製の命綱(直径1・5cm)を着けていたが、切れていたという。警察で事故原因を調べている。

鉄塔は、高さ213mあったが、昨年7月に解体作業が始まり、事故当時の高さは56mだった。今月末に解体を終える予定だったという。
 
 
(ブログ者コメント)
 
□安全帯を着けていたのに死亡した事故は、2010年11月18日にも札幌市で発生しており、以下の注意点とともに本ブログにも掲載したところである。
「安全帯の廃棄基準例」
・ベルトに3mm以上の摩耗、切り傷などがある。
・ロープに7ヤーン以上の摩耗、切れがあるもの。
・フックの外れ止め装置の開閉作動の悪いもの。
 
□2ケ月後に、また同じような事故が発生したということで、他にもないか調べたところ、2009年9月11日、足場から落下時、安全帯を着けていたにもかかわらずストラップが切れて転落死する事故が、東京で起きていた。5年使った安全帯だったという。
http://anzenmon.jp/page/10216953
 
 

(2011年10月10日 修正1 ;追記)

2011年10月7日に、朝日新聞茨城版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

土浦労基署は、6日、橋梁工事会社「エム・ケイ・エンジ」と現場責任者の男性社員(49)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、鉄塔を解体する作業中にガスバーナーで溶けた鉄が安全ベルトを切断、50m下に転落して死亡した。
同社と男性社員は、転落防止のために高さ2m以上の作業で設置が義務付けられている作業床を設けなかった疑いがある。



(ブログ者コメント)

初耳事例だ。
どのような状態で安全ベルトあるいは命綱が切断されたのだろうか?
いくら溶けた鉄とはいえ、落下する途中にチラっと接触したくらいでベルト等が焼き切れたとは思えない。
たとえば安全ベルトに身体を預ける姿勢でベルトがピンと張っていたところに、結構大きな熱い鉄の塊が落ちてきて乗っかった・・・そんな感じだったのだろうか?




読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2011年1月15日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年1月13日付の山口新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
12日午後0時半ごろ、下関市の市ごみ焼却施設奥山工場で、ごみ運搬用クレーンを点検作業中に、上部の設備に接触。クレーンに乗っていた作業員4人のうち3人が約5m下のコンクリートの床に転落した。
1人(60)が全身を打ち意識不明の重体、1人(43)が両足の骨を折る重傷、1人(63)が軽傷を負った。


3人は同工場の運転管理委託業者「神鋼環境メンテナンス」の下関事業所社員。
警察や同事業所などによると、ごみ搬出場にクレーンを降ろして点検していたという。動作確認のため遠隔操作しているオペレーターに無線でクレーンを上昇させるように指示したところ、上部にあるごみ搬出用の設備とクレーンが接触、バランスを崩し転落した。


同署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、原因を調べている。
神鋼環境メンテナンスは、「作業員が乗ったままクレーンを動かした理由や安全確認が十分行われたかなどを調査する」と話している。
 
 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年12月9日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年12月8日に、神奈川新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
横浜南労基署は、8日、労安法違反の疑いで、代行業者「ウエルカム」と同社社長を書類送検した。
容疑は、6月6日、磯子区のコンテナ倉庫で同社が依頼を受けた家具の搬送作業中、作業員に安全帯やヘルメット装着などの措置をとらなかったこと。作業員(49)は高さ約2.5mのタラップから落下し、その後死亡した。
 
 
 
(2010年12月16日 修正1; 追記)
 
2010年12月9日付の朝日新聞横浜版(聞蔵)に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
警察によると、引っ越しの依頼を受けたウ社が、2段重ねのレンタルコンテナ(高さ2.6m)に荷物を一時保管する作業を行っていた際、作業員が高さ2.5mの移動式階段から転落。頭を強く打って死亡した。
ウ社は、便利屋と称して、引っ越しやゴミ出し、草刈りなどを請け負っていたという。
 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年11月22日 旧ブログ掲載記事)
 
以下の情報が、2010年11月21日に、NHKデータ放送千葉から発信されていた。
 
今年8月11日、流山市の常盤松中学校で、作業員5人が屋上に樹脂製のシートを敷き詰める防水工事をしていたところ、作業員の一人が誤って16m下の路上に落ちて死亡した事故に関し、労基署は、19日、転落を防止するための十分な措置をとっていなかったとして、元請けの広島建設や現場の作業責任者(62才)らを、労安法違反容疑で書類送検した。
 
労基署によれば、手すりを設置するなど、転落を防止するための十分な対策がとられてなかったという。現場責任者は、「作業員がベテランぞろいなので、注意してやってくれるだろうと思っていた」と話している。

  ※上記内容の一部は、11月20日付の毎日新聞千葉版ネット記事による。
 
 
(ブログ者コメント)
 
労安法には様々な規制があるが、記事の内容から考えると、安衛則563条違反容疑の可能性がある。

「563条の規制内容;作業床(略))
わく組足場には、「交さ筋かい」に加え、「下さん等」あるいは「手すりわく」を設けること。
 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年10月30日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年10月29日14時31分に、北海道新聞から、以下の趣旨の記事がネット配信されていた。
 
10月29日午前7時10分ごろ、宗谷管内枝幸町のスーパー「西條枝幸店」の商品搬入口で、運転手のAさんが、高さ約90cmのトラック荷台から、重さ約300kgの鉄製カーゴとともに転落。Aさんはカーゴの下敷きになり、頭を強く打って死亡した。
警察によると、Aさんはスーパーに納入に来ていて、荷台からカーゴを降ろす作業をしていた。
 
 

読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

(2010年10月29日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年10月29日2時31分に、下記趣旨の記事が福島民報よりネット配信されていた。
 
10月28日午前8時15分ごろ、会津坂下町の発泡スチロール製造工場の敷地内で、トラックに荷物を積む作業をしていた運送会社社員がトラックの荷台から落ち、頭を強打して間もなく死亡した。警察で原因を調べている。
 
読者通信欄
ネーム 必須
メールアドレス 必須

拍手[0回]

 通信欄 
問合せなどあれば記事末尾の読者通信欄に名前(匿名可)とメルアドを記入し ①確認ボタンをクリック ②記入欄に用件記入   ③確認ボタンをクリック ④内容がOKであれば送信ボタンをクリック    してください。     ちなみに「ご送信ありがとうございました」との返信がありますが。それは通信欄会社からの自動メッセージですので、ご留意ください。
 カテゴリー Category 
 最新コメント Latest Comments 
[06/09 ※無記名]
[06/01 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[01/20 ※無記名]
[08/31 ガーゴイル]
[09/27 三浦]
[03/02 南方英則]
[11/20 山城守]
[07/20 記事内容について訂正をお願いします。]
[07/16 神戸ファン]
[04/21 Rawi]
[08/12 山田晴通]
[04/24 道産子]
[04/15 道産子]
[04/15 道産子]
[04/05 道産子]
[04/02 道産子]
[04/01 道産子]
[02/27 道産子]
[02/26 愛読者]
[01/10 愛読者]
[11/07 愛読者]
[10/12 愛読者]
[08/24 愛読者]
 ツイッターなどへの接続 
 製造業ブログランキングへの接続 
下記をクリックすれば、2種類の製造業ブログランキングにつながります
にほんブログ村 企業ブログ 製造業へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ
 最新トラックバック 
 バーコード 
 カウンター 
 アクセス解析 
 プロフィール Profile 
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

Template by ららららいふ / Material by 素材くん「無料WEB素材屋」

忍者ブログ [PR]