2021年5月30日14時55分にYAHOOニュース(たまひよオンライン)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本で加熱式タバコが本格的に販売されて5年がたちます。
シェアも伸びており、令和2年4月~12月の紙巻きタバコの販売累計が767億本に対し、加熱式タバコは308億本。
加熱式タバコの販売累計は、紙巻きタバコの約4割に当たります。
40年にわたり禁煙活動を続ける、十文字学園女子大学教授健康管理センター長 齋藤麗子先生は、「加熱式タバコの普及に伴い、子どもの誤飲事故なども増えており、新たな課題が生まれている」と言います。
【日本全国で加熱式タバコが発売されて5年!誤飲事故は看過できない状況】
加熱式タバコとは、紙巻きタバコのようにタバコの葉をライターなどで燃やしません。
その代わり、タバコの葉を加熱し、煙の代わりに蒸気が出て、タバコのにおいや味を感じる商品です。
「加熱式タバコが、日本で発売されたのは2014年11月です。
最初は名古屋など地域限定で発売されました。
日本全国で発売が開始されたのは2015年9月からです。
まだ発売から6年弱しかたっていませんが、乳幼児の加熱式タバコの誤飲事故は看過できない状況です」(齋藤先生)
【「タバコや吸い殻を口に入れたことがある」割合は、紙巻きタバコより加熱式のほうが高い!】
タバコの誤飲事故は、0~2歳に多く見られますが、消費者庁が2021年1月に行ったインターネット調査(※1)で「タバコを誤飲しそうになった経験」を聞いたところ、紙巻きタバコよりも加熱式タバコのほうが、タバコ・吸い殻ともに「口に入れたことがある」、「口に入れかけたことがある」割合が高いことがわかりました。
※1 有効回答者数500人・全国の20~60歳代を対象に、0~6歳の子どもと
同居しており、現在、タバコを喫煙する人を抽出
加熱式タバコの誤飲事故が多い理由の1つは、紙巻きタバコのように火を使わないことが考えられます。
「火を使わないために管理が甘くなって、ママやパパの中には、子どもの手の届く場所に加熱式タバコを置いているおうちもあるようです」(齋藤先生)
【加熱式タバコの吸い殻を、直接リビングのごみ箱に捨てるママやパパも】
消費者庁で「タバコの吸い殻の処理状況」について調べたところ、加熱式タバコの捨て場所は「今、吸っている箱の空きスペース」、「リビングや自室のごみ箱」、「台所のごみ箱」という回答も。
捨て方も、「そのまま捨てる」が60人(71.4%)でトップでした。
齋藤先生は、捨て方にも十分注意が必要と言います。
「加熱式タバコは、タバコの葉を詰めたカプセルや葉をかためて巻いた部分が約1.5~2.5cmと小さく、子どもののどのサイズより小さいため、万一、子どもが口に入れた場合、丸飲みしやすいのです。
誤飲のリスクは紙巻きタバコよりもはるかに高いと思います」(齋藤先生)
【“加熱式タバコ=有害でない”は間違い。健康被害を考慮して、販売していない国も】
「加熱式タバコは、煙が出ないから有害物質は出ない」と思っているママやパパもいるようです。
「煙が出なければ安心・安全という訳ではありません。
加熱式タバコは、日本で発売されて5年しかたっていないので、死亡率や肺がんのリスクなど健康被害のエビデンス(根拠・証拠)はまだありません。
健康問題を考慮して販売していない国も多数あります。
販売しているのは日本、ロシア、ウクライナ、韓国、カナダ、ニュージーランド、EUなど、ごく限られた国です。
また加熱式タバコAと紙巻きタバコの成分を比較したところ、ニコチンは紙巻きタバコの46%でしたが、アルコールの1種であるグリセリンは紙巻きタバコの6780倍。
化学物質のプロピレングリコールは、紙巻きタバコの2909倍という結果が出ています。
ニコチンも含まれているので、万一、子どもが誤飲したときは急性ニコチン中毒になる可能性もあります」(齋藤先生)
【加熱式タバコの葉は粉状で、誤飲すると体内にニコチンが吸収されやすい】
齋藤先生は、加熱式タバコの葉は粉状の製品もあるので、誤飲すると体内にニコチンが吸収されやすいとも言います。
【医療機関ネットワーク事業に寄せられた、加熱式タバコの事故事例とは!? 】
加熱式タバコの誤飲事故は、次のようなものがあります。
以下の事故事例は、加熱式タバコの誤飲事故として、医療機関ネットワーク事業(※2)を通じて寄せられたものです。
『使用前の加熱式タバコの誤飲/1歳男児・入院』
朝、1人で起き出して、リビングで遊んでいた様子。
保護者は隣の部屋で眠っていて見ていなかった。
30分後に麦茶を飲ませたら、すぐに嘔吐して茶色いものが出てきたが、麦茶だと思っていた。
2時間後に2度目の嘔吐があり、床にタバコフィルターが落ちていることに気づいた。
いつもはリビングの出窓に置いているが、たまたま棚の上に置いていたタバコに手が届いてしまったようだ。
加熱式タバコの箱に1本残っていたが、もう1本がなくなっていて、フィルターだけが床に落ちていた。
※2
医療機関ネットワーク事業は、参画する医療機関から事故情報を収集し、再発防止にいかすことを目的とした消費者庁と国民生活センターとの共同事業。
2010年12月から運用を開始。
「ニコチンが体内に吸収されると、事故事例のように嘔吐する子が多いです。
万一、誤飲したときは、紙巻きタバコ同様に、その場で吐き出させて、急いで小児科へ。
水などを飲ませるのはニコチンの吸収を早めるので逆効果です。
加熱式タバコを誤飲すると嘔吐したり、顔色が悪くなったり、急性ニコチン中毒の疑いがある場合は入院が必要になります。
こうしたことからも、加熱式タバコは決して安心・安全なものではないということがわかってもらえると思います」(齋藤先生)
データ提供/消費者庁・国民生活センター
ひよこクラブ編集部;
本来は禁煙がいちばんですが、もし同居する家族が、どうしても加熱式タバコをやめてくれない場合は、たとえ煙が出なくても、蒸気が出ているので家の外で吸ってもらったほうがいいそうです。
また齋藤先生は、「外で吸ったときは、少なくても深呼吸を5回して少しでも肺をきれいにしてから家に入りましょう。加熱式タバコは多くの化学物質が含まれているので10年後、20年後に吸っている本人だけでなく、まわりの人にどんな健康被害が出るか想像できるでしょう」と言います。
監修者 齋藤麗子(さいとうれいこ) 先生
PROFILE:医学博士、十文字学園女子大学教授 健康管理センター長 産業医、日本禁煙推進医師歯科医師連盟会長。小児科医、東京都の区の保健所長などを経て現職。40年にわたり、禁煙活動を続ける。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ef28b38d55321303f13de7b9099c67f4df9c9d3
2021年5月30日21時38分にYAHOOニュース(TBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前11時すぎ、茅ケ崎市のPスポーツクラブで、プールの天井に設置している暖房用のダクトが落下しました。
当時、プールでは幼稚園児およそ30人がスイミングスクールの体験レッスンに参加していて、警察によりますと、コーチの女性が落ちてきたダクトにあたり、軽いけがをしました。
「プールの縁の真上にあったダクトの配管なのか、もう25メートル以上のものがいきなりがんと落ちてきて、年少さんを対象とした体験教室だったので、3歳の子たちがたくさん、30人ぐらいいたんじゃないかなと思います。自分の子があと1分でも2分でもプール(の脇)にとどまってたら下敷きになってたと思って怖いです」(事故を目撃した保護者)
警察は今後、事故原因を調べる方針で、スポーツクラブは「原因調査と復旧のため、来月3日までプールを臨時休業する」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/101e5a222f6722bfe6d65d4435f5f60ba6823abf
(2021年6月14日 修正1 ;全面差し替え)
2021年6月11日18時28分にNHK兵庫から、エックス線が照射された状態で点検作業を行ったなど、詳しい状況がネット配信されていた。
6月6日に紹介した元記事は被曝したことだけを伝える内容だったため、当該記事は新情報に全面差し替えし、タイトルも変更した。
先月29日、姫路市にある日本製鉄の瀬戸内製鉄所の工場で、エックス線を照射する測定装置の点検をしていた30代と50代の男性社員2人が翌日の30日になって体調不良を訴え、病院を受診しました。
現在、2人は高度な被ばく医療を提供する広島大学の医療施設で検査や治療を受けています。
関係者によりますと2人は、29日の作業でエックス線を一定時間、浴びた可能性があり、法令で定められている1年間の被ばく限度の50ミリシーベルトを大幅に超えたとみられています。
最終的な被ばく量はわかっていませんが、関係者によりますと、年間の限度量の数倍から数十倍に及ぶ可能性もあるということです。
2人の容体について、日本製鉄は明らかにしていません。
日本製鉄によりますと、この工場は自動車で使う鉄板などを造っていて、事故当時、2人はエックス線を鉄板に当てて表面のメッキの厚みを測る装置の点検をしていたということで、労働基準監督署と警察が安全管理に問題がなかったか、事故の状況について、調べています。
この事故について、厚生労働省は、点検作業中にエックス線が照射されたままになっていた可能性があるとしていて、今月1日付けで、業界団体を通じて、同様の測定装置を使っているほかの企業に被ばく防止の徹底を求める通知を出しました。
日本製鉄はNHKの取材に対し、「室内の事故で外部への漏えいはありません。また負傷者のプライバシーを配慮して詳細は控えさせてもらっています。関係当局の調査に協力し、早急に原因を究明して再発防止にあたりたい」としています。
【事故の経緯】
日本製鉄や警察、消防などによりますと、先月29日の午前、姫路市にある瀬戸内製鉄所の工場で、30代と50代の男性社員2人がエックス線を使う測定装置を点検している最中に事故が発生しました。
この装置はエックス線を照射して鉄板のメッキの厚さを精密に測定するもので、18平方メートルほどの広さの部屋の中にあり、測定の際に人は立ち入らず、無人で行います。
事故が起きたのは3か月に1回ほど行っている装置の点検作業中で、男性社員2人が部屋に入って、装置が正しく動作するかチェックしていたということです。
その際、鉄板が運ばれるラインは止めた状態だったということですが、点検作業を行っている間、測定装置からエックス線が出たままになっていた可能性があると厚生労働省は説明しています。
消防などによりますと、男性社員2人は、点検作業を行った翌日30日に体調不良を訴え、市内の病院を受診したところ、エックス線による被ばくの可能性があるとされました。
このため、その後、高度な被ばく医療を提供する広島市にある広島大学の施設に搬送され、現在、検査や治療を受けているということです。
会社は、事故について、30日に労働基準監督署や警察に連絡をしたということです。
2人の詳しい容体について、会社は明らかにしていません。
【法令対象の事故】
厚生労働省によりますと、今回の事故は放射線を扱う場合の労働安全に関わる事案であり、電離放射線障害防止規則、通称・電離則という法令の対象になるということです。
電離則では、放射線業務に携わる作業員は、全身への被ばく影響を表す「実効線量」という値で、被ばく量の限度が、
▽5年間の積算で100ミリシーベルト
▽かつ1年間の積算で50ミリシーベルト
となり、これらを超えないようにしなければならないとしています。
また電離則では、放射線を扱う区域では、被ばく量を測定する線量計を装着することが義務づけられています。
このほか、事故が起きた際、事業者は、速やかに所轄の労働基準監督署の署長に報告することや、事故が起きたエリアにいた人は速やかに医師の診察や処置を受けさせることなどが求められています。
【厚生労働省が業界団体に通知】
今回の事故を重くみた厚生労働省は今月1日、放射線や労働災害に関わる11の業界団体に通知を出しました。
この中では、一般に鋼材などの計測に用いるエックス線装置は高線量のエックス線が照射されることから、照射されている場合は、点検などの短時間の作業でも大量の放射線に被ばくするおそれがあるとしています。
その上で、類似の労働災害を防止するため、当面の措置として、次のことに留意するよう求めています。
▽1つは、エックス線装置の点検を行う際に被ばくの危険のおそれがある場合は、電力供給を止めた上で、供給のスイッチに錠をかけて表示板を取り付けるなどして、作業者以外が電源を入れないようにすること。
▽エックス線装置に電力が供給されていることを関係者に周知させるための自動警報の装置が確実に作動するよう点検をすること。
▽それに、点検作業を含め、エックス線装置を使うときの危険性や有害性を評価して、リスク低減のための措置を講じ、残るリスクについて、関係者に周知すること。
などです。
各地の労働局に対しても、エックス線装置の点検作業などによる被ばくの防止の徹底を図るため、管内の関係団体や事業者に周知を行うよう求めています。
また現地の労働基準監督署は、安全管理に問題がなかったか、事故の状況や原因について調査を進めています。
【広島大学大学病院】
2人が治療を受けている広島大学は、原子力災害時に、重症の被ばく患者を治療する「高度被ばく医療支援センター」として、原子力規制委員会から指定を受けています。
福島第一原子力発電所の事故が起きる前、千葉市にある放射線医学総合研究所・放医研が東日本を、広島大学が西日本を担当し、高度の被ばく医療に関わる機関とされてきましたが、原発事故のあとは、重篤な被ばくの長期治療に加え、周辺の拠点病院などを対象に専門的な研修の実施を行い、原子力災害時には、専門チームを派遣するなどの役割も担うことになっていました。
現在、「高度被ばく医療支援センター」として指定されているのは、広島大学と、放医研が入る量子科学技術研究開発機構のほか、青森県にある弘前大学、福島県立医科大学、それに長崎大学の全国5か所です。
今回の事故は原子力災害に当たらないとされていますが、関係者によりますと、高度な被ばく医療が提供できるため、広島大学で治療が行われているということです。
【専門家 “安全安心への配慮欠如”】
放射線の防護管理や影響について詳しい、東京医療保健大学の草間朋子名誉教授は、今回の事故について、「エックス線が出続けていた可能性があるということで、放射線を使う装置を点検するときに危険性をしっかり予想して、どう対応していくかが現場でできていなかったと考えられる。作業者に対する安全安心の配慮が欠如していたと思う」と管理の問題を指摘しました。
そして、治療を受けている2人については、詳しい被ばく量などがわからないので現時点ではっきりとしたことは言えないとした上で、「染色体の検査や症状を詳細に観察することによって、被ばく量を推定せざるを得ないと思う。広島大学の医師たちが注意深くみていると思うが、どのくらいの線量を受けたかが、被ばくした作業者の予後に関係していくだろう」と話し、今後の容体を慎重に見ていく必要があるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210611/2020013819.html
(2021年6月28日 修正2 追記;)
2021年6月28日付で毎日新聞からは、被曝翌日に1人は腕が腫れ発熱もあった、2000mSvを超える被曝だった可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
装置はエックス線を鉄板に照射し、表面のメッキの厚みを測る仕組み。
30代と50代の男性社員2人は、測定室で装置の不具合を点検中に被ばくした。
翌30日、50代男性の腕が腫れ、発熱したため、2人は姫路市内の病院を受診。
その後、高度な被ばく医療を提供する広島大学の医療施設に入院し、検査や治療を受けている。
国は、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づき、法令で被ばく限度を規定。
業務で放射線を扱う作業員らは年間50ミリシーベルト以下と定める。
量子科学技術研究開発機構放射線医学研究所の立崎英夫・被ばく医療部長によると、外部から被ばくした場合に線量の特定は難しく、当時の状況などから推定するしかない。
一般的に、全身への被ばくが2000ミリシーベルトを超えると発熱する可能性があるという。
https://mainichi.jp/articles/20210628/ddm/041/040/082000c
(2023年1月22日 修正3 ;追記)
2023年1月20日22時32分に毎日新聞からは、検査室の出入り口を開けると照射が停止する機能を無効にしたまま放置していた、エックス線が照射された状態の検査室で20分間点検していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警は20日、いずれも事故当時、設備部に所属していた59歳と52歳の男性社員を業務上過失傷害の疑いで神戸地検に書類送検した。
また、姫路労働基準監督署も同日、同社と管理職の男性(55)を労働安全衛生法違反容疑で書類送検した。
県警の書類送検容疑は、59歳の男性は1999~01年ごろ、照射装置の交換作業で、検査室の出入り口を開けると照射が停止する機能を無効にして放置したとしている。
52歳の男性は係長代行だった21年5月29日、同じ装置の電源を切り忘れるなどしてエックス線が照射された状態の検査室で約20分間点検し、自らも被ばくするとともに、一緒に作業していた30代の男性社員に急性放射線皮膚炎などのけがをさせたとしている。
県警は2人の認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、被ばくした2人は国が定める年間の被ばく限度を大幅に上回る放射線を浴びたとみられ、21年12月まで入院し、現在も治療を受けているという。
労基署の書類送検容疑は、検査室内にエックス線照射装置の稼働を知らせる表示灯や警報ブザーを設置していなかったなどとしている。
同社は「引き続き関係当局の捜査に誠実に対応していく」とコメントした。
https://mainichi.jp/articles/20230120/k00/00m/040/307000c
1月20日22時2分に産経新聞からは、エックス線装置の部品交換をした後、安全装置が機能しない状態のまま放置していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県警は20日、業務上過失傷害の疑いで、当時の点検担当社員2人を書類送検した。
書類送検されたのは計装整備係の係長代行(52)と班長(59)の男性。
係長代行も被曝し、重傷を負った。
書類送検容疑は平成11~13年、班長が工業用エックス線装置の部品交換作業をした際、安全装置が機能しない状態にして放置。
その状態のまま係長代行が令和3年5月29日、工業用のエックス線装置の電源を切るなどの安全対策をせずに、30代の男性社員に点検作業をさせ、急性放射線皮膚炎などの重傷を負わせたとしている。
https://www.sankei.com/article/20230120-45BCPTATRBPYHLPH5AKM6BQ64I/
1月20日16時44分にNHK兵庫からは、厚労省が全国300の事業所を対象に実態調査したところ、手順書未作成や特別な教育未実施の事業所もあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、姫路労働基準監督署が安全管理の状況を調べたところ、現場では、法令に定められているにもかかわらず、エックス線装置の稼働を作業員に知らせるための対策や放射線測定器の装着を作業員に促す措置がとられていなかった疑いがあることがわかりました。
このため、労働基準監督署は、法人としての「日本製鉄」とエックス線装置の管理責任者を務める55歳の社員について、必要な安全管理を怠っていたとして、20日、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
また、調査では被ばくした2人がおよそ20分間にわたって、エックス線が出たままの状態で、現場で作業にあたっていた可能性があることもわかったということです。
この事故については、警察も捜査を行っていましたが、事故の以前から当時まで、現場の安全装置が作動しない状態だったことがわかったということです。
このため、警察は20日、工場の設備部の班長を務めている59歳の社員について、安全装置の異常を知りながら、放置していたなどとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
・・・
厚生労働省は、日本製鉄の工場で社員が被ばくした事故の直後、放射線や労働災害に関わる業界団体に通知を出しました。
この中では、一般に鋼材などの計測に用いるエックス線装置は、高線量のエックス線が照射されることから、照射されている場合は、点検などの短時間の作業でも、大量のエックス線に被ばくするおそれがあるとしています。
その上で、同様の事故を防ぐため、当面の措置として、次のことに留意するよう求めていました。
エックス線装置の点検を行う際に、被ばくの危険のおそれがある場合は、電力供給を止めた上で、供給のスイッチに錠をかけて表示板を取り付けるなどして、作業者以外が電源を入れないようにすること。
エックス線装置に電力が供給されていることを、関係者に周知させるための自動警報の装置が確実に作動するよう点検をすることなどです。
また、厚生労働省は、おととし11月から去年2月にかけて、エックス線装置を扱う鉄鋼業者など、およそ300の事業所を対象に、安全管理の実態を調べました。
NHKが情報公開請求して入手した調査結果に関する資料によりますと、点検作業の手順書を作成していなかったり作業にあたる作業員に特別な研修を行っていなかったりするケースもありました。
厚生労働省は「放射線を扱う現場での事故を防ぐため、引き続き指導を徹底していきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20230120/2020020794.html
(2024年3月16日 修正4 ;追記)
2024年3月13日19時1分にNHK広島からは、事故は「レベル3」と評価されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
・・・
原子力規制庁によりますと、2人の腕や顔には被ばくによって皮膚に発赤という障害が出たということです。
また、異常な染色体が発生する頻度を調べた結果、被ばく線量は1人が400から500ミリグレイと最大で年間限度の10倍に相当すると評価されたほか、もう1人が100ミリグレイ未満と評価されたということで、規制庁は先月、この結果をIAEAに報告しました。
規制庁は事故の深刻さについて、放射線による致命的ではない健康影響があったとして、「INES」と呼ばれる国際的な評価基準で、0から7までの8段階のうち上から5番目の「レベル3」と評価しています。
「レベル3」は「重大な異常事象」とされ、1997年に茨城県東海村にある核燃料の再処理施設で起きた爆発事故と同じレベルで、同じく東海村にある核燃料加工会社で1999年に発生し、被ばくにより2人が亡くなった臨界事故は、「レベル4」です。
今回の事故を受けて、厚生労働省は対策の検討を進めています。
放射線防護に詳しい大分県立看護科学大学の草間朋子名誉学長は、「レベル3に評価されたということは、大変重大な事故と考えてよい。『発赤』が出るということは、局所的にはかなりの線量を受けている可能性がある。それだけの被ばくをする事例はまれで、相当なインパクトがある」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20240313/4000025319.html
2021年5月28日19時30分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がカードの写真付きでネット配信されていた。
無理に道路を渡ろうとする人には「レッドカード」。
道路横断中の事故をなくそうと、兵庫県警が6月1日から、こんな取り組みを始める。
サッカーの一発退場のような強制力はないが、歩行者に安全を意識づける狙いがある。
交付するのは、歩行者指導警告書。
視覚にも訴えようと、下半分を濃い赤色にした。
県警によると、歩行者への警告書の交付は全国でも珍しいという。
警察官が注意・警告したにもかかわらず、危険な道路横断を続けた歩行者が対象となる。
違反の日時と内容、名前を記入し、上半分の白色部分は警察署に1年間保管し、赤色の部分は切り取って手渡す。
レッドカードを交付されただけでは、罰則はない。
ただ道路交通法は、近くにあるのに横断歩道を渡らずに横切ることや、車の直前・直後に横断することなどを禁じており、2万円以下の罰金または科料となる。
交付が重なれば、県警は摘発も辞さないという。
歩行者の事故防止に力を入れるのは、兵庫県西宮市で2018年1月、当時5歳の男児が乗用車にはねられて亡くなった事故がきっかけだ。
男児は横断歩道を渡っていたという。
県警は「きちんと交通ルールを守った子が亡くなることを防ぎたい」と、まずドライバーの取り締まりを強化。
横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるのに停止しないなどの横断歩行者妨害の検挙は、事故前の17年は4千件足らずだったが、昨年は1万5千件余りと、約4倍になった。
その効果もあってか、信号機のない横断歩道で歩行者がいる時に一時停止する車は増えたようだ。
日本自動車連盟(JAF)によると、事故があった18年は、兵庫県の一時停車率は11・1%だったが、昨年は57・1%と大幅に改善。
長野県(72・4%)に次ぐ全国2位だった。
それでも、道路横断中の死亡事故が絶えない。
県警によると、昨年は横断中にはねられて25人が亡くなった。
うち6割以上の16人が横断歩道以外の場所を渡っていたという。
今度は歩行者側の安全意識を高めるため、レッドカードの導入を決めた。
1万枚を発行し、県内46署に配布。
6月1日から10日間は強化期間として、各署員が街頭で目を光らせる。
https://www.asahi.com/articles/ASP5X6253P5TPIHB00R.html
(ブログ者コメント)
以前に紹介した「乱横断」問題の関連情報として紹介する。
2021年5月28日18時30分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市のJR三ノ宮駅前で2019年4月、市営バスが横断歩道に突っ込み、歩行者6人が死傷した事故で、国の事業用自動車事故調査委員会は28日、報告書を公表した。
事故原因としては、運転手がブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性が指摘されていたが、停留所で外国人への道案内に時間をとられ、先を急ごうとしたことが影響したとみられると指摘した。
報告書によると、ドライブレコーダーの記録や速度の分析などから、ブレーキとアクセルの踏み間違えが原因だった可能性が高いと指摘。
事故発生前、停留所で前扉から乗車してきた外国人に道を尋ねられ、約2分の時間を要した。
外国人がバスを降りた2秒後、運転手は前方確認が不十分なままバスを発進させ、前扉は発進した後に閉じていた。
これに対し、運転手は調査委の聞き取りに「道を尋ねられるのは日常的で特段焦ることはなかった」と説明したが、報告書は「先を急ぐ感情が生じ、いつもと違う手順をした可能性がある」と指摘した。
さらに、運転手は外国人に対応する際、運転席座面の左端まで尻をずらしていたが、「通常の着座位置に座り直すことなく、やや前傾姿勢のまま」でバスを発進させており、報告書は、このこともペダル操作の誤りにつながった可能性があるとした。
再発防止策として、チラシの配布など簡単な道案内の方法を提案した。
この事故をめぐっては、市営バスの運転手が自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪で起訴され、神戸地裁が2019年10月に言い渡した禁錮3年6カ月の実刑判決が確定した。
https://digital.asahi.com/articles/ASP5X5CTNP5WUTIL01Y.html?pn=2
2021年5月28日11時12分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が丸亀ため池斜面のゴムシート写真付きでネット配信されていた。
香川県丸亀市のため池(通称・原池)で、釣りに訪れた父親と男児が亡くなる事故が起きてから2週間余り。
2人は池に転落しておぼれたとみられるが、県内には約1万2千のため池があり、同様の死亡事故が相次ぐ。
朝日新聞が県内全17市町の役所や消防に確認したところ、過去10年で少なくとも42件発生していることがわかった。
現場は丸亀市綾歌町の山中。
父子は隣の綾川町に住んでいた。
池はすり鉢状で最深部は約6メートル。
転落すれば、大人でもはい上がるのは困難とみられる。
この池では2011年にも釣り中に転落した女性が亡くなっている。
事故後に設置された注意喚起の看板は劣化し、支柱だけが残っていた。
転落防止のロープも張られていたが、市は今回の事故を受け、保護柵を新たに設置するという。
ため池の管理者に助言や指導をする「香川ため池保全管理サポートセンター」(高松市)の白川センター長は、事故現場の斜面には浸食防止のゴムシートが張られ、「池から上がる際に表面のぬめりで足がかからなかったのでは」と指摘する。
浸食対策には一般的に、突起があるコンクリート製のブロックを使うが、費用が約10分の1で済むゴムシートで代用する池も多いという。
白川センター長は、「維持費など管理者の負担が大きく、こちらから新たな安全対策を促すのは難しい」と話す。
【過去の死亡事故、管理者に1115万円の賠償命じる判決も】
釣りスポットとして知られ、過去に釣り中の転落死亡事故があった「神内池」(高松市西植田町)。
今月中旬の昼間、記者が訪れると、男性5人が岸辺で釣りをしていた。
70代男性は週に1度は訪れるといい、平日も休日もバスやフナを釣って楽しんでいる人が多いという。
ライフジャケットは未着用で、「着けておくほうがいいけど、邪魔になるから」と話した。
ため池での事故は管理者が責任を問われ、訴訟になった事例もある。
三豊市のため池で、近くに住む姉と弟が相次いで転落して亡くなる事故が起き、フェンス設置など安全対策が不十分だったとして、父親は県や市、管理者を相手取って訴訟を起こした。
高松地裁は2017年、管理者である土地改良区に約1115万円の賠償を命じ、その後、高裁で改良区が解決金を支払うことで和解した。
神内池でも丸亀の事故を受け、管理団体がフェンスの設置など安全対策を検討している。
ただ、池は外周5キロで、人通りの多い約500メートル区間のみでも1千万円ほどの多額の費用がかかり、担当者は「県に補助制度の活用などを相談している」と話す。
事故防止を呼びかける人たちも対策に悩んでいる。
高松市の古高松地区地域安全推進委員協議会では昨年8月、ため池の安全パトロールを始めた。
月に1度、保護柵などの安全設備の設置状況を点検。
約50カ所を巡回し、危険箇所も複数見つけたが、池の管理者に伝えられていないという。
有友会長(73)は、「水利組合や管理者に安全設備の設置は強制できない。どう伝えるか会議を重ねている」と話す。
そんな矢先に丸亀のため池で悲惨な事故が起きたことで、子どもたちに直接呼びかける機会を設けた。
高松北署の協力を得て、今月24日、古高松学園つくし幼稚園で水遊びでの事故の危険性を伝える紙芝居を初めて披露した。
隣接するため池にも出向き、注意点を伝えた。
有友会長は、「子どもや保護者に関心を持ってもらうことで、事故の抑止につなげたい」と語った。
高松市の元小学校教諭森重さん(男性、45歳)は、ライフジャケットの着用の徹底を呼びかけている。
3人の息子の父親でもあり、2009年から「子どもたちにライジャケを!」と題し、主にSNSを通じて発信している。
森重さんは、「はい上がりにくいため池でも、ライフジャケットを着用し、浮いておくことでリスクは軽減される。特に子どもは一瞬で沈む場合があり、必ず身に着けてほしい」と話す。
【ため池での事故を防ぐには(水難学会・斎藤秀俊会長への
取材から)】
・近づかない
・転落した人を見つけたら、池に飛び込んで助けようとせず、119番通報 ※陸に引き上げるのは困難
・転落した人は無理に上がろうとせず、仰向けで浮いた状態で待つ
https://digital.asahi.com/articles/ASP5W6WBYP5NPTLC028.html?pn=6
2021年5月27日21時53分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染者から離れていても感染する事例が相次ぎ、空気中に漂うウイルスを含んだ微粒子「エアロゾル」による感染が注目を集めている。
米疾病対策センター(CDC)は今月、エアロゾル感染が最も注意すべき感染経路であると見解を見直した。
専門家は「換気や正しいマスクの着用を徹底してほしい」と指摘している。
【正しい対策しなければ人災】
ウイルスを含んだエアロゾルは、感染者の呼気やせきとともに口や鼻から出て、湿度や気流次第で遠くまで運ばれ、より長く空中にとどまる可能性がある。
一般に知られる飛沫(ひまつ)感染は、感染者のせきやくしゃみなどの飛沫を吸い込んで起きるが、重い飛沫は数秒で地面に落ち、2メートル以上飛ぶことはないとされている。
昨年2月にクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で発生した新型コロナによる集団感染では、乗客ら約3700人のうち712人が感染し、13人が死亡した。
当初、感染拡大の原因はドアノブや手すりなどウイルスの付着した表面を触ったことによる接触感染の可能性があるとされてきた。
だが今年2月、米ハーバード大などのチームが、ウイルスを含むエアロゾルによる感染が50%を超えるとして、感染拡大の主因である可能性が高いとする研究結果をまとめ、米科学アカデミー紀要で発表した。
接触感染は30%だった。
国立病院機構仙台医療センターの西村秀一・ウイルスセンター長は、「これまで接触感染が感染経路として強調され、手洗いや手指消毒に偏った感染対策がとられてきた。正しい対策に力を割かなければ人災になる」と指摘する。
ダイヤモンド号のほか、会議室や更衣室、飛行機内で集団感染の事例が相次いで報告されているが、これらはエアロゾルによる感染が原因とみられている。
エアロゾル感染をめぐっては、今春、世界保健機関(WHO)とCDCが相次いでこれまでの説明を変更している。
WHOは主な感染経路を接触感染と飛沫感染としていたが、4月30日にホームページを更新し、「風通しの悪い場所などではエアロゾルが長く浮遊するため、1メートル以上離れていても感染する」と明記。
さらに、近い距離での感染にもエアロゾルが関与していることを認めた。
CDCも今月7日、感染経路についての見解を更新。
エアロゾル感染について、感染者と近いほど粒子の濃度も高まるため、2メートル以内と近い距離の場合が最も危険と指摘した。
また、換気が不十分だったり、歌ったり運動したりして呼吸量が増える場合は、2メートル以上離れていても感染リスクがあると説明している。
一方、接触感染については「主要な感染経路ではなく、リスクは低い」との見方を示している。
そのうえで、24時間以内に感染者が出た施設などを除き、せっけんや洗剤での拭き掃除で感染リスクは下げられるとして、ドアノブなどよく触る場所については「1日1回の消毒で十分」としている。
国内の状況はどうなっているのか。
厚生労働省のホームページ上では依然として、新型コロナの主な感染経路に接触感染と飛沫感染の二つが挙げられている。
同省の担当者は「ホームページ内容の変更が必要な場合は、専門家と相談のうえ検討する」とコメントしている。
エアロゾル感染を防ぐのにはマスクの着用が有効とされているが、徹底されず感染したとみられるケースも多い。
福井県が4月の新規感染者286人を調べると、約85%がマスクを着けていなかった。
6割近い164人がマスクなしで飲食して感染したとみられ、家庭や寮など共同生活の場面が最も多かったという。
このほか、
▽飲食店での宴会
▽接待を伴う飲食店
▽職場での酒類を伴わないランチミーティング
▽屋外でのバーベキュー
などで感染が確認されている。
CDCは、マスクを正しく着用し、人との距離を保ち、換気や、混雑した屋内を避けるといった対策を推奨している。
厚労省のクラスター(感染者集団)班メンバーの小坂健・東北大教授は、「皆が不織布マスクを隙間(すきま)なく着用することが重要。飲食店などはアクリル板やアルコール消毒の設置をすれば万全と考えず、換気の徹底を優先してほしい」と指摘している。
【病院や高齢者施設に換気量の基準なく】
北海道大の林基哉教授(建築衛生学)のチームが昨年3月~今年2月に新型コロナのクラスターが起きた全国8病院を調べたところ、半分の4病院で屋内の空気を院外に排出し外気を取り入れる換気が不十分だった。
設備の老朽化による性能低下、節電による一時停止、夜間停止などのためだ。
実験で発生させたエアロゾルの動きを追うと、廊下に広がり、ナースステーションや別の病室などでも検出されたという。
接触感染対策として、ドアに触れる機会を減らすため、病室の扉が開いている病院が多かったという。
林教授は、「ウイルスを含んだエアロゾルが院外に排出されず、院内の別の病室などに流れることで感染が広がった可能性が否定できない」と分析する。
換気が不十分なまま放置されていたのは、病院の空調管理に必要な換気量や監視体制などを定めた法律がないことも関係しているとみられる。
人の集まるオフィスビルや百貨店では、人が吐き出す二酸化炭素(CO2)濃度が基準を下回っているかを保健所が検査することが建築物衛生法で定められているが、病院や高齢者施設は対象外となっている。
チームの調査結果を受け、厚生労働省は4月に「換気量の不足がクラスター感染の要因となった可能性が否定できない」として、病院での換気設備の点検や改善を図るよう、自治体に通知した。
林教授は、「換気が悪いと屋内のエアロゾルは全く減らず、リスクが持続する。院内は感染者がいて一般の施設よりもリスクが高い。換気の基準や監視体制を設けることが必要だ」と訴える。
一方、コロナ患者の治療に当たる病院では、どんな対策が取られているのか。
愛知医大病院(愛知県長久手市)は、室内の気圧を外より低くしてウイルスで汚染された空気を外に出さない陰圧室を、救急の集中治療室などに増設し、コロナ重症患者の治療に使っている。
同病院では昨年4月に看護師2人が感染し、外来診療や新規入院患者の受け入れを2週間休止せざるをえなかった。
コロナでない患者らが感染者と接触しないよう、動線を分ける病院が多い中、同病院は「このやり方では限界がある」と考え、空調管理の徹底や陰圧室の整備で対応することにした。
同病院の三鴨広繁教授(感染症科)は、「職員の安全を守ることが医療提供体制の維持にもつながる」と強調する。
また、国際医療福祉大成田病院(千葉県成田市)では、コロナ病棟で職員らが感染したため、今年からエアロゾル対策として病棟の廊下や病室などに、人体に安全な紫外線を使って新型コロナウイルスを殺す装置を約10台導入した。
感染力の高い変異株も広がっており、国は危機感を募らせている。
政府は4月、飲食店の感染対策として、山梨県が始めた第三者による認証制度を全国で導入するよう、都道府県に通知した。
制度では認証を受けるため、1人当たり毎時30立方メートルの換気量を換気設備に求め、CO2濃度の測定器の設置や、室内のCO2濃度が1000㏙(ppmは100万分の1)を超えたら窓を開けて換気することを要求。
山梨県ではエアロゾル感染対策として、CO2濃度の測定器や空気清浄機の購入費用の助成を始めている。
21日の記者会見で、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、「変異株は大声でしゃべらなくても、呼気に含まれる量が多く、他人にうつしてしまう。今まで以上に換気が重要だ」と訴えた。
https://mainichi.jp/articles/20210527/k00/00m/040/153000c
2021年5月28日21時27分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が地図付きでネット配信されていた。
27日午後11時55分ごろ、愛媛県今治市沖の来島(くるしま)海峡で、プリンス海運(神戸市)が運航する大型貨物船「白虎(びゃっこ)」(1万1454トン)と、マーシャル諸島船籍のケミカル船「ウルサン パイオニア」(2696トン)が衝突した。
白虎は転覆して約2時間50分後に沈没。
乗組員12人のうち船長ら3人が行方不明で、今治海上保安部(今治市)が捜索している。
1日に約500隻の船が行き交う瀬戸内海の来島海峡は「日本三大急潮流」の一つ。
潮が刻々と変わる日本有数の海の難所だ。
狭い部分は約400メートルしかない南北に長い海峡で、潮流は最大約10ノット(時速約18キロ)にもなる。
安全のため潮流で航路を変える、世界的にも珍しい航法が義務付けられており、潮が北に流れる「北流」なら原則通りの右側通行だが、「南流」の場合は逆に左側通行。
事故当時は南流で、現場付近で航行する側を左右切り替える必要があった。
海峡に入ろうとしたケミカル船と、出ようとした大型貨物船の双方が針路を変えていた可能性がある。
この日は潮位差が大きい大潮も重なっており、大阪府立大の池田良穂名誉教授(船舶工学)は、「潮が速いうえ航路が交差し、非常に難しい操船技術が要求される」と指摘した。
【沈没船の構造的問題も指摘】
一方、今回はケミカル船より総トン数が4倍以上大きい貨物船が沈没した。
神戸大の古荘雅生名誉教授(船舶安全学)は、「突き出ている球状の船首が相手船体の横に衝突して穴が開き、浸水した可能性がある。衝突の衝撃で荷崩れを起こすとさらに傾く」と説明。
池田名誉教授は、「(車両を積む)RORO船は、荷物をたくさん積めるようにするため、壁のない広い区画が多く、浸水が始まると一気に転覆してしまう」と、構造上の問題も指摘した。
https://mainichi.jp/articles/20210528/k00/00m/040/364000c アカスミ
(2021年6月26日 修正1 ;追記)
2021年6月25日17時42分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、原因は貨物船側の見張り不十分とケミカル船側の操船不適切、2隻は衝突前に左舷同士ですれ違うと交信していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
今治海上保安部は、25日、見張りが不十分だったとして「白虎」の二等航海士で日本人の男(44)を、また、操船が不適切だったとして、ケミカル船の船長で韓国人の男(62)を、業務上過失致死傷などの疑いで書類送検しました。
関係者によると、「白虎」の左側面の中央部には、幅16メートル、高さ11メートルほどの損傷があったということです。
また、2隻は衝突前、無線で「左舷同士ですれ違う」という意味の「ポートトゥーポート」と交信していたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/71ce487e289acf226faf552269f6ed57e27cfdfe
6月25日19時58分にYAHOOニュース(テレビ愛媛)からは、貨物船の左舷にケミカル船の船首が衝突したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今治海上保安部によりますと、事故は貨物船の左舷にケミカル船の船首が衝突したとみています。
行方不明者の捜索は巡視艇や航空機により続けられていますが、いまだ見つかっていません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f417530f8c69d79f2a25eca1ab7011b9e078b19a
2021年5月28日0時57分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後6時すぎ、本部町崎本部にある本部港の敷地内の倉庫で、男性作業員が、スライド式の扉を閉めようとしていたところ、扉が倒れてきて下敷きになりました。
警察によりますと、扉は、高さ約5メートル、幅約4メートル、厚さ10センチの鉄製で、1トン以上の重さがあり、男性作業員は救急車で病院に運ばれましたが、約1時間後に死亡しました。
亡くなったのは、倉庫を利用する物流会社のアルバイト、小幡さん(男性、67歳)で、同僚と2人がかりで扉を内側と外側の双方からスライドさせようと押していたところ、内側に倒れてきたということです。
警察は、扉が倒れた詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20210528/5090014258.html
5月28日12時15分にYAHOOニュース(沖縄テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
※文章部分は転載省略。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e6a2c0edb127c4db8ba7d45b2e7bab14189b7e5
(2021年7月1日 修正1 ;追記)
2021年6月29日12時14分にYAHOOニュース(琉球新報)からは、閉まりにくかったため修繕工事の準備中だったが扉が倒れることまでは想定していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月27日に本部港内の倉庫で男性が鉄製の扉の下敷きとなって亡くなった事故について、沖縄県は6月28日、本部町から扉を修繕するよう複数回にわたって、要望を受けていたことを明らかにした。
県議会6月定例会一般質問で仲里全孝氏(沖縄・自民)に答えた。
事故は本部港の倉庫で、扉を操作した際、重さ1トンを超える鉄製の扉が何らかの原因で倒れ、男性が下敷きとなった。
県によると、事故が起きた倉庫は県の施設で、木材や飼料などを運び一時保管するために使用されていた。
県は維持管理や施設の使用許可について、本部町に権限を移譲していたが、昨年1月以降、町から「扉が閉まりにくい」などとして修繕要望を受けていた。
県は今年4月に専門業者から見積もりを取り、修繕工事の発注に向けて準備を進めていた。
県警が事故原因を捜査している。
県の島袋土木建築部長は、「扉が閉まりにくい状況等がある中で、扉が倒れることは想定されず、使用禁止する判断には至らなかった。捜査の経過を見守りたい」と述べた。
謝花喜一郎副知事は、「あってはならないことが起きてしまった。捜査中とのことだが、原因を含めて、県としてもしっかり検証する必要がある」との見解を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/782c0708386d054f556971b809ea91587af13d55
2021年5月27日19時13分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後2時半ごろ、周南市御影町にあるトクヤマの工場から、「男性が落下した」と消防に通報がありました。
消防が駆けつけたところ、メンテナンスを請け負っていた広島県の会社の44歳の男性社員が工場に倒れていて、男性は、市内の病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
トクヤマによりますと、男性は、工場内の火力発電所から出る排気ガスから有害物質を取り除く「吸収塔」と呼ばれる高さ38メートルの装置の清掃作業を行っていて、27メートル付近から落下したということです。
トクヤマは、「亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに、早急に原因究明を行い、再発防止に努めて参ります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210527/4060009791.html
2021年5月27日20時23分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前11時過ぎ、庄内町狩川の風力発電所の工事現場で、「作業中の男性が首にけがをした」と消防に通報がありました。
警察によりますと、けがをしたのは、鶴岡市の会社員、寒河江さん(男性、59歳)で、ドクターヘリで酒田市の病院に運ばれましたが、意識不明の重体です。
現場は「庄内町風車村」から4キロほど離れた風力発電所の工事現場で、光ケーブルの設置工事が行われていました。
警察によりますと、寒河江さんは、当時、固定された滑車にロープを引っかけて、機械で光ケーブルを引っ張る作業をしていたということです。
警察は、何らかの理由で滑車を固定していたロープが切れ、寒河江さんの首あたりに滑車が当たったとみて、詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20210527/6020010408.html
2021年5月26日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知・刈谷労働基準監督署は、構造規格に適合しないエレベーターを使用したとして、自動車部品製造業のT社(愛知県碧南市)と同社専務取締役を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で名古屋地検岡崎支部に書類送検した。
労働者2人が大腿骨などを骨折する労働災害が発生している。
労災は令和2年9月に、同社北工場で発生した。
エレベーターを用いて荷を工場の3階から1階に運搬していたところ、搬器が突然停止した。
状態を確認しようと労働者2人が2階の昇降路の扉を開けて確認した際、突然、再度降下した搬器に挟まれている。
安衛法ではエレベーターについて、搬器が昇降路の出入口の戸の位置に停止していない場合には、カギを用いなければ外から戸が開かないようにする装置を備えるものでなければ使用してはならないと規定している。
災害発生当時、エレベーターには該当する装置が設置されていなかった。
愛知県内におけるエレベーターおよびリフトに関する労災は、直近10年で平均した致死率が7.22%で、休業4日以上の全労災の致死率0.73%と比べて高くなっている。
https://www.rodo.co.jp/column/105909/
2021年5月26日18時37分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前8時45分ごろ、鹿児島市岡之原町の市道の斜面に沿って側溝を整備する工事現場で、斜面の上からプラスチック製の土管が滑り落ち、作業をしていた鹿児島市川田町の片平さん(男性、76歳)にぶつかりました。
片平さんは病院に運ばれて手当てを受けましたが、胸などを強く打っていて、およそ3時間後に死亡しました。
警察によりますと、土管は重さ325キロ、長さは5メートルあり、20メートルほどの高さから滑り落ちていたということです。
現場では5人が作業にあたっていたということで、警察は事故が起きた当時の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20210526/5050014815.html
5月26日20時14分にYAHOOニュース(鹿児島放送)からは、側溝に排水管を設置する工事をしていたなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
土管はプラスチック製で直径1メートル、長さ5メートル、重さが325キロほどあるということです。
現場では鹿児島市が発注した側溝に排水管を設置する工事が行われていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b7b334af34cd12a912742fc3a4ab8567ade505d
(ブログ者コメント)
映像を見ると、現場は山の中のような感じだ。
2021年5月25日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛・松山労働基準監督署は、安全に昇降できるように移動はしごを整備していなかったとして、青果物受託販売業のI青果(愛媛県伊予市)と同社業務管理部長を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで松山地検に書類送検した。
労働者が高さ3.48メートルから墜落し、死亡する災害が発生している。
災害は令和3年1月13日、愛媛県伊予市の青果市場棟内で発生した。
46歳の労働者は中2階部分で検品などの1人作業を行っていた。
中2階への昇降には移動はしごしか使用できない状態だったため、中2階から墜落、もしくは移動はしごを昇降中に墜落したとみられている。
移動はしごは立てかけられているのみで、普段から不安定な状態だった。
はしご下部にある角度を調整するための留め具は変形し、破損していた。
https://www.rodo.co.jp/column/105371/
2021年5月25日0時0分に徳島新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島県は24日、後発医薬品を主力とするC製薬(徳島市)が製造や販売を行う医薬品31品目に品質管理上の問題があったと公表した。
このうち、同社が販売し現在流通している8品目9万8100箱を自主回収する。
現時点で健康被害は報告されていない。
県は「品質管理という、医薬品において大切な工程で発生した極めて重要な事案。厳正に対処する」とし、工場への立ち入り検査を始めた。
県や同社によると、回収されるのは胃薬「アズクレニンS配合顆粒(かりゅう)」や、アレルギー薬「ロラタジンDS1%『JG』」など。
古いもので2018年12月から出荷されている。
全て病院で処方される製品で、市販はされていない。
定期的に経年による品質変化をみる自社の「安定性モニタリング検査」で、有効成分の含有量や製剤から溶け出す速さ、不純物の増加具合などの試験項目で規格外となったにもかかわらず、回収や販売事業者への報告など必要な措置を取っていなかった。
31品目のうち15品目は自社で製造販売しており、8品目を自主回収するほか、すでに使用期限が過ぎている7品目は在庫を廃棄する。
残る16品目はC製薬が受託製造している製品で、県は販売会社のある東京、大阪、富山、埼玉の4都府県に連絡した。
県によると、同社は福井県の製薬会社・K化工が製造した爪水虫などの医薬品に睡眠導入剤の成分が混入した問題を受け、3月29日~4月8日に社内調査を実施。
5月19日に不適切な事案が確認されたと県に正式に報告した。
オンラインで記者会見したC製薬の原田社長は「薬効の減弱は考えられる」との認識を示し、「医薬品の信頼を大きく損ねる事態を招き、深くおわびします」と謝罪した。
県は医薬品医療機器等法に基づき、24日から徳島市内にある同社3工場に立ち入り検査を実施。
全348品目の製造過程や品質に問題がないかを調べ、必要に応じて行政処分を行う。
https://www.topics.or.jp/articles/-/533408
5月24日22時10分に毎日新聞からは、規格外となった薬を従来の手順を省略化して再検査していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島県は24日、C製薬(徳島市国府町府中)の胃薬や高血圧剤など31品目で、経年変化を調べる検査後に不適正な取り扱いがあったと発表した。
同社はうち8品目(9万8100箱)を自主回収する。
薬効が減弱した可能性もあるが、健康被害は現時点で確認されていないという。
経年変化を調べる「安定性モニタリング検査」で規格外となった薬について、従来の手順を省略化し再検査したほか、すでに出荷した薬の回収や業者への連絡をしていなかった。
同社は弁護士などで作る特別委員会を設置し、原因を調べる方針。
県によると、31品目のうち16品目は東京、大阪、富山、埼玉の4都府県にある会社に卸され、販売されていた。
詳しい流通先は不明という。
https://mainichi.jp/articles/20210524/k00/00m/040/360000c
5月24日19時8分にNHK徳島からは、受託製造していた16品目の流通先は分からない、C製薬はジェネリック医薬品の研究・開発・製造を行っている会社だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島市の製薬会社が製造した30品目余りの医薬品の品質管理に不適切な取り扱いがあったことが分かり、会社はこのうち8品目の医薬品を自主回収しています。
県などによりますと、この会社では出荷した医薬品の経年劣化を調べる「安定性モニタリング検査」で本来の効果が得られないなど、規格外となった製品について手順にそって検査を行わず、自主回収をしなかったほか、出荷先にも伝えていなかったということです。
対象は胃薬や抗生物質など31品目で、このうち自社で製造・販売している15品目のうち、8品目の医薬品については、会社が自主回収を始めました。
残りの16品目については、東京都・大阪府・富山県・埼玉県にある製薬会社からの受託製造で、いずれも流通先が分からないということです。
県保健福祉部の伊藤大輔部長は、「31品目という多品目、種類も多岐にわたっている。会社の体質に関わる問題なのか注視し、検査を進めていく」と話していました。
県の会見に続いて「C製薬」の原田社長はオンラインで記者会見を開きました。
この中で原田社長は、「患者や医療関係者をはじめ、関係する皆さまに多大なるご迷惑をおかけし、医薬品の信頼を大きく損なう事態となったことを深くお詫びする」と述べ、謝罪しました。
そのうえで、当該の医薬品は成分が溶け出す時間が遅くなるなどのそれがあるものの、薬そのものの効果には支障はないとして、服用を継続しても健康被害のおそれはないと説明しています。
一方、原田社長は今回の問題について、事前に報告を受けていたものの、適切な指示をしていなかったと話しています。
C製薬では、今月から外部の弁護士や専門家などによる特別調査委員会を立ち上げ、経緯や原因を詳しく調べていて、調査がまとまり次第、公表するとしています。
会社のホームページによりますと「C製薬」は徳島市国府町に本社を置き、1947年に設立されました。
厚生労働省が使用を推進している安価な後発医薬品、いわゆる「ジェネリック医薬品」の研究・開発や製品の製造を行っています。
現在、徳島市内に3つの工場と1つの研究所があり、2019年5月時点で382人の従業員がいます。
長生堂製薬が今回、回収を行っている医薬品については、PMDA=「医薬品医療機器総合機構」のホームページの中の「回収情報」という項目に詳しい出荷時期や出荷量などが掲載されています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20210524/8020011055.html
2021年5月26日12時21分にYAHOOニュース(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月25日夕方、宮城県登米市にある工場の敷地で工事をしていた作業員が旋回中のショベルカーと接触し、死亡する事故がありました。
事故があったのは、登米市中田町石森のエスビー食品宮城工場の敷地内です。
警察によりますと、25日午後4時半ごろ、掘削工事をしていた際、作業員が旋回中のショベルカーのバケット部分と接触する事故がありました。
この事故で、石巻市北村に住む会社員・相澤さん(男性、50歳)が腹部を強く打ち、石巻市内の病院に運ばれましたが、2時間半後に出血性ショックで死亡しました。
警察によりますと、事故当時、現場では11人の作業員が施設の増設工事をしていて、相澤さんはショベルカーの運転手と2人で土の中の岩や配管を取り除いていたということです。
警察は26日午後から実況見分を行い、事故の原因を詳しく調べる方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/65a41b94b7488b5098c3ab48c3961d67be8da64c
5月26日8時24分にNHK東北からは、土砂をトラックに積み込もうと旋回した時に当たったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、作業員が地面を掘る重機を旋回させて土砂をトラックに積み込もうとしたところ、アームのスコップの先端部分が近くにいた石巻市の作業員、相澤さん(50)の腹部に当たりました。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20210526/6000014897.html
5月26日12時6分にYAHOOニュース(東日本放送)からは、死亡した人はダンプの運転手だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
相澤さんはダンプカーの運転手で、当時は車外にいたということです。
重機の運転手は警察に対し、「相澤さんがいることに気付かなかった」と話しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6bee7f67159ffae5c0fab7794197a3c2f8cc4ce
(2022年3月8日 修正1 ;追記)
2022年3月7日18時32分にYAHOOニュース(東日本放送)からは、運転士は注意を怠っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2021年5月、宮城県登米市の工事現場で重機のバケットが男性作業員にぶつかり死亡した事故で、警察は、重機を運転していた男性を業務上過失致死の疑いで仙台地検に書類送検しました。
この事故は2021年5月25日午後4時半ごろ、登米市中田町の工事現場で当時50歳の男性作業員が土砂に含まれた岩や配管などを取り除いていたところ、重機のバケットがぶつかり死亡しました。
書類送検された33歳の現場責任者の男性は当時、重機を運転していて、掘削作業を行う際に接触を防ぐ措置をとったうえで重機を動かす業務上の注意義務を怠った疑いが持たれています。
男性は容疑を認めているということです。
また、瀬峰労働基準監督署は、接触の危険が生ずる恐れのある場所に労働者を立ち入らせたとして、掘削作業を請け負っていた会社と現場責任者の男性を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b449f4a56bf51acc959bea426b8ab4123a0f0e58
2021年5月25日21時37分にYAHOOニュース(富山テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山市の古紙リサイクル工場で、従業員の男性がシャッターに体を挟まれ死亡する事故がありました。
事故があったのは、古紙を回収してリサイクルする富山市水橋開発の「S工場」で、死亡したのは富山市呉羽町の熊本さん(男性、41歳)です。
熊本さんは、25日午前10時20分頃、古紙をプレス加工する機械で作業中、攪拌機を出し入れする開閉口のシャッターに上半身が挟まれました。
熊本さんの大きな声を聞いてかけつけた従業員が発見。
熊本さんは救急搬送されましたが、病院で死亡が確認されました。
熊本さんは、プレス加工機の動作確認や古紙をベルトコンベアーに運ぶ作業をしていたということで、警察は従業員に当時の状況を詳しく聞くなどして事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9bde088a52a9226ba3b3f58143fc96b04fa5591
2021年5月24日15時7分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山形大学医学部付属病院が、3月から4月にかけて行った医療従事者への新型コロナウイルスのワクチン接種の副反応について調べた結果、9割以上の人に何らかの症状が出ていたことがわかりました。
山形大学医学部付属病院では3月から先月にかけ、医療従事者への先行接種として新型コロナウイルスのワクチン接種を行い、医師や看護師、医学部の学生など、合わせておよそ1850人が接種を受けました。
病院が接種者に対し、副反応についてアンケートを行ったところ、1回目の接種後では接種した場所の痛みが91.5%、次いで、疲労や倦怠感が35.4%などと続き、多くは接種した当日から翌日に発生し、2日程度で治ったということです。
37.5度以上の発熱があったと答えた人も3.3%いました。
2回目の接種後は接種した箇所の痛みが91.6%、疲労や倦怠感が80.7%、37.5度以上の発熱が43.4%などで、調査したすべての項目で症状が出たと答えた人の割合が増えていました。
また、1回目と比べ症状が重く、持続期間が長かったということです。
症状が出た人は、男女別では女性に、年齢別では若い人に発症の頻度が高かったということです。
そして、もともと何らかのアレルギーがある人は、副反応が起きる傾向は高かったものの、アレルギーがない人と大きな差はなく、重いアレルギー症状「アナフィラキシー」の発生はなかったということです。
アンケートを行った、山形大学医学部付属病院の井上医師は、「アレルギーがある人でも強い副反応はなく、接種するメリットが大きいことがわかった。ただ、副反応そのものは起こっているので、そうしたことをわかったうえで接種に臨んでほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20210524/6020010365.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、NHKの特設サイトにも、副反応の発生状況は同程度だとする下記趣旨の記事が掲載されていた。
『ワクチンQ&A』
Q.副反応の状況は?
A.
ワクチンを接種すると、発熱や接種した部分が腫れるなどといった副反応が起きることがあります。
感染症に詳しい国立三重病院の谷口臨床研究部長によりますと、発熱や腫れなどのワクチンの副反応は、免疫を活性化させるという「主反応」が起きていることの裏返しで、免疫の機能が働いて効果が出ていることの現れだということです。
新型コロナウイルスでもこうした副反応が報告されているため、どのような症状が出るのか事前に知っておくことが大切です。
日本で最初に接種が始まったファイザー製のワクチンについて、アメリカのCDC=疾病対策センターは、ワクチン接種後の副反応などを登録する「v-safe」のデータを分析した結果を報告しています。
2021年1月27日に示された資料によりますと、この時点でファイザー製のワクチンを少なくとも1回以上接種された人が1215万人余りいて、このうち
▼接種した場所などに痛みを訴えた人が1回目の接種後には67.7%、2回目の接種後には74.8%、
▼けん怠感を訴えた人が1回目の接種後は28.6%、2回目の接種後は50%、
▼頭痛を訴えた人が1回目の接種後は25.6%、2回目の接種後は41.9%、
そして
▼発熱を訴えた人が1回目の接種後は7.4%、2回目の接種後は25.2%
などとなっています。
国内では、厚生労働省の研究班が新型コロナウイルスのワクチンの先行接種を受けた医療従事者に出た症状をまとめていて、厚生労働省の専門家部会で報告しています。
2021年4月9日の専門部会で示された報告では、2回の接種を終えた1万9000人あまりについて副反応を分析したところ、
▼接種した場所に痛みが出た人は1回目の接種後は92.9%、2回目の接種後は92.4%で、接種翌日に痛みを感じる人が多かったということです。
また、
▼けん怠感があった人は、1回目の接種後は23.2%、2回目の接種後は69.3%、
▼頭痛があった人は、1回目の接種後は21.2%、2回目の接種後は53.6%、
▼37度5分以上の発熱があった人は、1回目の接種後は3.3%、2回目の接種後は38.1%でした。
接種した翌日に発熱するケースが多く、ほとんどの場合は、体温は次の日には下がるということです。
年代別に見ると、2回目の接種後に
▼発熱があった人は20代の51%に対して、65歳以上が9.4%、
▼けん怠感があった人は20代で76.8%だったのに対し65歳以上では38%
と、若い世代で頻度が高い傾向が見られました。
さらに、重いアレルギー反応、アナフィラキシーについては、2021年4月4日までに79件が、国際的な指標での分析で アナフィラキシーに該当したということです。
接種は109万6698回行われて、1万3882回に1件の割合となり、ほぼ全員が軽快しているということです。
・・・・・
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/qa/detail/qa_05.html
2021年5月24日21時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後4時23分ごろ、堺市堺区向陵中町2丁の南海電鉄高野線三国ケ丘1号踏切で、和泉中央発難波行き区間急行電車(8両編成)が遮断棒が上がったまま通過した後、緊急停止した。
電車の通過を認知する装置が正常に作動しなかったことが原因らしい。
直前に踏切を車が横断していたが無事だった。
電車の乗客約150人にもけがはなかった。
南海によると、踏切の約100メートル手前で、30代の男性運転士が横断する車に気がつき、非常ブレーキをかけて警笛を鳴らした。
当時の区間急行の時速は約65キロで、踏切を約60メートル通過した後に停止した。
現場付近では約20分前から、保守作業員が踏切の制御機器の部品交換をしていた。
その際、電車の情報を受信する装置の設定を間違えた。
このため、区間急行が通過したとの誤った情報を受信してしまい、制御機器が遮断棒を上げてしまったという。
受信装置の設定を修正し、午後6時3分に正常運転に戻った。
南海は「再発防止に努めます」と陳謝した。
https://mainichi.jp/articles/20210524/k00/00m/040/347000c
5月24日20時39分にNHK関西からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この踏切では、列車の接近を感知し、遮断棒の上げ下げなどを制御する部品を交換したばかりだったということで、南海電鉄はトラブルが起きた原因を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210524/2000046126.html
5月24日付で南海電鉄からは、いったん下がった遮断棒が上昇したなど、下記趣旨のプレスリリースがネット配信されていた。
『南海高野線で踏切の遮断棒が上昇した状態で列車が通過した件につきまして』
・・・・・
4.概 況
16時23分ごろ、当該列車の運転士が三国ヶ丘1号踏切を通過する際、一旦下がった遮断棒が上昇し、自動車が同踏切道を横断していることに気付き、直ちに非常ブレーキを操作するとともに警笛を鳴らしましたが、当該列車は同踏切を約60m通過して停止しました。
なお、自動車とは接触しておりません。
※踏切をご通行中の方、列車にご乗車のお客さまにお怪我はありませんでした。
なお、当該列車以降、同踏切が正常に動作することを確認できるまで列車を一旦停止させ、安全を確認した後に通過させておりましたが、正常に動作することが確認できましたので、18時3分から通常運転に復しました。
5.原 因
列車が在線することを検知する軌道回路の部品を交換している際に、その設定に誤りがあり、列車が在線していない状態を示したことから、当該列車が接近しているにもかかわらず、踏切の遮断棒が上昇したものです
http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/210524.pdf
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、自転車や歩行者もいて、交通量は結構多い模様だ。
そんな状況下、直前に踏切を横断した車は、一旦停止して左右確認していたのだろうか?
2021年5月23日11時50分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【ガソリンは劣化するのか?】
長い間、クルマを運転しないで燃料タンク内にガソリンを放置しておくと、嫌な刺激臭を放つようになって、最後はドロドロの状態になります。
ガソリンスタンドなどで明確に消費期限が表示されているわけではありませんが、どのぐらいの期間でガソリンは刺激臭を放つようになるのでしょうか。
最近はクルマの性能も上がり、燃費性能も向上しています。
最新のハイブリッドカーの優れた燃費性能には驚くほどです。
しかし、燃費が良いからといって、ガソリンを長い間給油せずにクルマを走らせていると、エンジンや燃料系の故障の原因になります。
ガソリンはクルマの燃料タンク内でも約半年で劣化するといわれています。
前回の給油が2か月から3か月前ならばまだしも、ほとんどクルマに乗らずに「給油は半年以上していないかもしれない」といった人は要注意です。
劣化したガソリンはどのような状態になるのでしょうか。
そもそもガソリンは、軽油や灯油と区別するため、薄いオレンジ色に着色されています。
劣化をすると、色はオレンジから茶色に変色し、最後はドス黒くなります。
粘度もドロドロで強烈な臭いも発するようになります。
劣化は、ガソリンの成分のひとつであるアルケンが、空気中の酸素と化学反応を起こし酸化することで起こります。
アルケンが酸素に触れてギ酸や酢酸に変化することで変色し、強烈な刺激臭も放つようになるのです。
ドロドロになる理由は、ガソリンに含まれている高揮発性成分と関係があります。
高揮発性成分は時間経過とともに消失する一方、高粘度成分はガソリン内に残り続けるため、劣化したガソリンは時間の経過とともに粘度が増してドロドロになっていくのです。
ガソリンの消費期限は、保管している場所の温度や湿度、どの程度空気にさらされていたかなどによって大きく左右されます。
屋外などの、常時、空気にさらされているような場所で保管されている場合は、3カ月程度で劣化が始まります。
室内などの気温変化が少ない場所で保管をした場合は半年程度といわれています。
クルマの場合は、ガソリンが入っている燃料タンクは内部の気圧を一定に保つために基本的に密閉されています。
このため、空気に触れることが少ない状態となっている燃料タンク内のガソリンの劣化が始まるのは半年程度とされています。
ガソリンの劣化について、関係者はどう見るのでしょうか。
ガソリンスタンドスタッフに聞いたところ、次のように話しています。
「クルマを良い状態で保ちたいのであれば、こまめにガソリンを給油することがオススメです。
常に新しいガソリンをクルマに給油することでエンジンなどへの負担も少なくなります」
劣化したガソリンは、どのような悪影響をクルマに与えるのでしょうか。
ガソリンが劣化して発生したギ酸や酢酸は、ガソリンタンクや配管部などの金属部の腐食を進めます。
さらに、ドロドロ状態のガソリンは、燃料配管通路や燃料フィルターや噴射弁を詰まらせます。
エンジンがかかりづらい状態になるだけでなく、最悪の場合はエンジン周りの部品が破損する恐れもあります。
クルマを半年以上放置すると、正常にエンジンがかからない可能性が高くなります。
運良くエンジンがかかったとしても、劣化したドロドロのガソリンが原因で起きる燃料系の詰まりは、時間が経過すればするほど悪化していきます。
突然、走行中にエンジンが壊れ、クルマが突然止まるという重大なトラブルにつながる危険があります。
高速道路などを走っていれば大惨事を引き起こしかねません。
【ガソリンの劣化を防ぐ! 対策方法とは】
ガソリンを劣化させないためには、定期的にクルマにガソリンを給油することに尽きます。
しかし、都心部に住んでいるため、ある程度の用事はクルマを使わなくても電車などの公共交通機関を使えば済んでしまったり、クルマを2台所有しているため、「1台は買い物などに利用するけれど、もう1台はほとんど乗らない」という人もいるのではないでしょうか。
こうした場合、給油をしたことをついつい忘れてしまい、ガソリンを劣化させてしまうことも起こります。
給油レシートはきちんと保管し、直近の給油から3ヶ月近くクルマのエンジンをかけていない場合は、意識的にドライブするなど、クルマを使う用事を作ってしまうといった方法もあります。
給油後に燃料タンクのキャップをしっかりと閉めていなかったため、空気や水分などの異物が燃料タンクに入り込んでしまえば、ガソリンの劣化を大幅に早めることになってしまいます。
ガソリンの給油が終わったら、給油キャップの閉め忘れがないかをしっかりと確認しましょう。
また、海外旅行などで長期間、クルマを乗らないことが事前に分かっているような場合は、劣化防止剤を使うという方法もあります。
価格や性能はメーカーによって異なりますが、劣化防止剤を使えば、クルマに乗らなくても1年から2年程度はガソリンが劣化しにくくなります。
すでに半年以上乗っていないクルマがある場合、燃料タンクに入っているガソリンは劣化している可能性が高いので、捨てるしか方法はありません。
ガソリンは消防法で規制される「危険物」に当たり、取り扱いには「危険物取扱者」という資格が必要です。
取り扱いになれていない人が自分で劣化したガソリンを抜き取ることは、爆発事故の原因にもなるため、危険を伴います。
前出の店員は、劣化ガソリンの処分について「ガソリンの扱いに慣れていない人がクルマからガソリンを抜き取るのは、爆発などの大惨事を引き起きしかねないので絶対にやめてほしい」としたうえで、「専門のガソリン回収業者も紹介できるので、半年以上エンジンをかけていない車がある場合は、近くのガソリンスタンドに相談してほしい」と話しています。
ガソリンはクルマの燃料タンクに入った状態でも約半年で劣化が始まります。
そのままクルマを運転すれば故障の原因にもなります。
普段から「最後にガソリンを入れたのはいつか」を記録し、それでも最後にいつガソリンを入れたか覚えていない場合は、ガソリンスタンドや専門の回収業者に相談するのが最善だといえます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43f7f0c01aac625a0e4ece734f90fba7f4607434
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。