2018年3月11日12時40分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「男性の方がリーダー向き」、「育児は女性がすべきだ」などの思い込みが従業員の能力をそいでいないか?
こんな問題意識から、社員研修に取り組む企業が現れている。
評価や育成を巡る「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」を排し、多様な社員が活躍する職場をめざす。
アンコンシャス・バイアスとは、育った環境や組織内で身についた無意識の偏見を指す。
2000年ごろから米国の心理学者らが研究を進め、人事評価や採用、育成などの局面での弊害がデータで実証されてきた。
・・・・・
出典
『学歴高い人ほど…「無意識の偏見」 大企業の社長も研修』
https://www.asahi.com/articles/ASL3701QCL36ULFA03H.html
少し前、2017年11月28日付で日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
アンコンシャス・バイアス。
女性活躍の先進企業で、聞き慣れない外来語が関心を集めている。
邦訳すると「無意識の偏見」。
差別する意図はないのに、生来身に付いた価値観が上司や女性自身の判断をゆがめ、活躍を阻む言動に走ってしまうことだ。
無意識ゆえに問題は根深く、対策研修が広がりつつある。
■きつい仕事はかわいそう?
「思い込みや先入観なんて持ってないと思っていた」。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(東京・千代田)の営業部門に勤務する男性管理職(51)は話す。
10月中旬に同社の日本法人グループが主催したアンコンシャス・バイアス研修に参加した。
参加者同士で語り合っているうちに、思い当たることがあった。
6人の女性部下を持つ。
子育て中の女性には無理をさせないように心掛けてきた。
「仕事を軽くしてあげた女性社員が不服そうにしていたことがある。そのときは理解できなかったが、今は分かる。『子育て中は大変』という思い込みで、何も考えず負担を減らした。でも、彼女自身はもっと仕事をしたかったのだと、研修を受けて気付いた」
同研修を2014年度に始めたきっかけは、13年の社員意識調査だ。
男性は74%が「管理職になりたい」と答えたのに、女性は35%止まり。
この差はなぜ生まれるのか。
詳しく分析した結果、アンコンシャス・バイアスが浮かび上がった。
「重要な仕事は女性に任せられない」といった意識的な性差別はないが、「きつい仕事を任せるのは気の毒だ」といった潜在意識が女性の成長機会を奪い、意欲をそいでいた。
「女性活躍を加速するためにも、無意識の問題に手を入れようと考えた」と、研修の講師を務める同社の村田さん(女性)は説明する。
「アンコンシャス・バイアスに欧米企業が着目したのは10年度以降。
比較的新しい経営課題だ」と、コンサルタントのパク・スックチャさんは話す。
在日米国商工会議所が10月に主催した「東京ウィメン・イン・ビジネス・サミット」で、アンコンシャス・バイアスを紹介するワークショップを担当した。
無意識が男女の格差拡大にどう影響するのか。
職場で誰かに雑用を頼んだ場合で考えてみる。
男性に「今は忙しい」と断られても「仕方ない」と思えるのに、同じように断った女性には「薄情」「冷たい」と感じてしまいがちだ。
それは、「女性はやさしい」「人の世話を好む」といった先入観の影響だという。
先入観があると、頼む側は「女性は助けてくれるもの」と期待する。
その期待が裏切られたことによる反動で、女性に対する評価が厳しくなる。
米国では、オーケストラのオーディションで性別が分からないように、ついたてを隔てて演奏してもらった結果、女性演奏者の採用比率が上がった事例が報告されている。
無意識で男性には技術があるという思い込みをなくした結果だ。
パクさんは、「人は客観的に良しあしを判断しているようで、先入観の影響から逃れられない」と強調する。
■休みを取るのはワーママ?
東京海上日動火災と東京海上ホールディングスは、11月中旬にアンコンシャス・バイアス研修を初めて開いた。
女性や外国人を含む社員5人が登壇し、上司や自分の先入観により、嫌な思いをしたりハッとさせられたりした実体験を披露した。
東京海上日動火災は13年度に経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれるなど、女性活躍に積極的。
課長以上の女性管理職は、07年の43人から17年の218人へと、10年で5倍になった。
「優秀な女性は多い。アンコンシャス・バイアスを理解すれば、もっと女性管理職は増やせる」(ダイバーシティ推進チームリーダーの小瀬村さん(女性))
マニュライフ生命も、17年度からアンコンシャス・バイアス研修を開いている。
年度内に全社員が受講する。
研修では、自らの先入観や思い込みに気付くことに時間を割く。
「誰が最も頻繁に休暇を取りそうか」。
ワーキングマザーや初老男性ら4人の写真を見せ、その中から研修参加者は1人を選ぶ。
多くはワーキングマザーを選ぶ。
子どもが急に熱を出したり、学校の行事に参加したりするだろうと想像するからだ。
その人を選んだ理由を参加者同士で話していると、自分の選択に社会通念や過去の体験が影響していると気付く。
執行役員の前田さん(女性)は、「自覚が対策の第一歩。自分にもアンコンシャス・バイアスがあると分かれば、その後は慎重に判断するようになる」と指摘する。
■心の奥底に先入観発見 ~取材を終えて~
アンコンシャス・バイアスの研修を初めて見学したのは2年前だ。
自分にも先入観があるのかと1年くらい考えて、ある時ひらめいた。
初対面の相手をオフィスに訪問するときの場面だ。
その人の顔も座席場所も分からず、誰かに尋ねる必要があった。
私は迷わず、女性に声を掛けた。
しかも、すぐ目の前に男性がいたのに、彼をわざわざ避けた。
過去の似たような場面を思い出してみると、ほぼ、女性に尋ねていた。
そもそも、受付業務は女性が担当しているケースが圧倒的に多い。
そんな経験が頭に染み込んでいるうえ、「女性はやさしく接してくれる」、「男性は重要な仕事をしている」といった先入観が影響していたのだろうと思い至った。
女性差別の事例を長年取材してきながら、無意識の偏見を心の奥底に見つけ、自らの過信を恥じた。
出典
『無意識の偏見=アンコンシャスバイアス 女性活躍阻む 企業に対策研修「自覚、慎重な判断生む」』
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO23857070U7A121C1TY5000?channel=DF130120166072
(ブログ者コメント)
機械は間違わないものと思いこんで事故に遭うなど、これは安全の世界にも通じることかもしれない。
2018年3月11日10時24分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉市は4月から、市が管理する道路のうち、緊急車両などが通行する防災上重要な道路について、電柱の新設を原則禁止する。
災害時に電柱が倒壊して道路をふさぎ、消防車や救急車といった緊急車両が通行できず、救出や復旧に影響がでる事態を防ぐのが狙い。
市によると、千葉県内自治体では初めての取り組みという。
市土木管理課によると、4月1日以降に新たに設けようとする電柱が対象。
対象路線は、計約82kmの緊急輸送道路のほか、災害拠点病院の千葉大医学部付属病院(千葉市中央区)、市立青葉病院(同)、千葉医療センター(同)の3病院と同道路を結ぶ、計約2kmの4路線とする。
国が管理する市内の国道は、2016年4月から規制されている。
一方、既存の電柱は、当面の間、移設や建て替えを認める。
商業施設や工場の新設で大規模な電力や通信サービスが必要となり、電線や通信回線の埋設が難しい場合は、原則、2年間の仮設を認める。
国交省によると、東日本大震災では、全国で計約5万6000基の電柱が倒壊し、緊急車両の通行に支障を来した。
そのため、13年の道路法改正で、災害被害の抑制を目的とする場合、道路管理者が区域を指定して禁止できるようになった。
16年には無電柱化推進法が施行され、市は検討を進めていた。
出典
『防災上重要な道路、電柱の新設原則禁止…千葉市』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180311-OYT1T50032.html
2018年3月12日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西武レクリエーション(所沢市)は12日、運営する西武園ゆうえんち(同市山口)の大観覧車で、ゴンドラの扉を開けたまま運転したと発表した。
アルバイト係員が扉のロックを掛け忘れたことが原因で、1人で乗っていた東京都の小学3年の男児(9)が内側から扉を手で押さえ、けがはなかった。
同社によると、11日午後4時半ごろ、男児が乗ったゴンドラのスライド式扉が約20cm開いているのを運転から約2分後、高さ約20mの地点で男児が気付いた。
男児は扉を押さえた状態で、そのまま降下した。
ゴンドラは最高地点で地上62mまで到達し、1周するのに約15分かかる。
大観覧車は、2015年12月にも係員が扉のロックを掛け忘れる同様のトラブルが発覚し、その後、施錠を確認する安全センサーを取り付けたが、今回、作動しなかった。
同社は12、13日と臨時休園し、大観覧車は定休園(14、15日)を挟んだ16日以降も、当面、運転を休止する。
同社は「事故を厳粛に受け止め、従業員教育と再発防止を徹底する」としている。
出典
『大観覧車の扉開けたまま運転…西武園 1人で乗った男児、扉を手で押さえ無事 地上62メートルまで到達』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/03/13/04_.html
3月12日21時54分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、11日午後4時半頃、男児が1人で乗ったゴンドラのスライド式扉が地上約20mで開き、約20cmの隙間ができた。
地上にいた男児の友人の母親から指摘を受け、係員が把握したが、他の客への対応などに追われ、停止させなかった。
係員は3人いた。
男児は自分で扉を閉め、地上に戻るまでの十数分間、開かないよう押さえていたという。
出典
『観覧車上昇中に扉開く…小3が扉を押さえて1周』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180312-OYT1T50083.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
〇2015年に起きたトラブルは下記参照。
2016年1月5日掲載
[プチ昔の事例] 2015年12月19日 埼玉県所沢市の遊園地で大観覧車のゴンドラの扉がロック不十分で20cm開き乗客が手で押さえたまま地上に戻る、指摘された係員は管理者に報告せず
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5533/
〇観覧車の扉閉め忘れトラブルは他の遊園地でも起きており、本ブログでも何件か紹介している。
2018年3月11日18時13分に愛媛朝日テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前、今治市の繊維加工工場で火事があった。
工場にいた作業員や近くの住民にけがはなかった。
警察などによると、午前10時30分ごろ、今治市衣干町のY染工の工場から出火した。
消防車9台が出動し、火はおよそ1時間後におおむね消し止められたが、工場2棟が燃えた。
工場の隣には住宅があるが、延焼はなく、住民や工場の従業員にけがはないという。
出火当時、工場では機械のメンテナンスをしていたということで、警察と消防では出火原因などを調べている。
出典
『今治市の繊維加工工場で火事』
http://eat.jp/news/index.html?date=20180311T181346&no=3
2018年3月10日9時50分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上田労基署は9日、労安法違反の疑いで、S産業(長野県立科町宇山)と同社の業務課長の男(54)を書類送検した。
書類送検容疑は、1月25日、東御市内の工場で、50代の男性従業員に対して、機械の運転を停止せずにスクリューに挟まったゴムパッキンの除去をさせたとしている。
男性は回転するスクリューに右手を挟まれて、右手首より先を切断するけがを負った。
同法では、事業者は労働者に機械の掃除や調整の作業を行わせる場合、機械の運転を停止しなければならないなどとしている。
出典
『作業員がスクリューに挟まれ右手首切断 長野・立科町の会社を書類送検』
http://www.sankei.com/affairs/news/180310/afr1803100029-n1.html
2018年3月11日8時6分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後4時すぎ、茨城県鉾田市飯名の下水道工事の現場で土砂が崩れ、作業をしていた男性が土砂に埋まった。
男性は茨城県鹿嶋市に住む土木作業員のOさん(男性、58歳)で、すぐに救出され病院に運ばれたが、午後6時すぎに死亡が確認された。
警察によると、現場では10日の午前中から作業員6人で道路に下水道管を通す工事をしていて、深さ1m70cmの穴を掘り、中で作業をしていたところ、周りの土砂が崩れたという。
現場は、鉾田市役所から北西に500mほど離れた、田畑の中に住宅が点在する地域。
警察は、一緒にいた作業員から事情を聞くなどして、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『下水道工事で崩落 作業員死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180311/1070001988.html
3月12日付で朝日新聞茨城版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
掘った穴の中でOさんが土砂をかき出していた時に、周りの土砂が崩れたという。
2018年3月11日10時1分に徳島新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前11時半ごろ、阿南市加茂町竜山の太龍寺ロープウェイ山頂駅付近で、設備の点検作業をしていた小松島市の男性会社員(37)が大けがを負い、搬送先の病院で亡くなった。
死因は腰の骨折などによる失血死。
運行中のロープウエー2台が停止し、乗客・乗務員計8人が約50分間、ゴンドラに閉じ込められた。
乗客らにけがはなかった。
男性はロープウエー運営会社の従業員。
警察などによると、午前11時50分ごろ、四国霊場22番札所・太龍寺の関係者から「ロープウエーの点検をしていた男性が倒れている」と119番があった。
救急隊が駆け付けたところ、山頂駅近くで男性があおむけで倒れていた。
ドクターヘリで徳島市内の病院に搬送されたが、午後11時3分に死亡した。
運営会社などによると、男性は午前9時すぎから、駅の東隣にあるケーブルを稼働させる施設内で、滑車の保守点検をしていた。
午前11時25分ごろ、山頂駅の従業員が施設の方から叫び声を聞き、駆け付けたところ、男性が倒れていたという。
警察は、労災死亡事故と見て原因を調べている。
同20分発の上り便、下り便が運行中だったため、従業員が運転室に連絡し、安全確保のため同27分に停止させた。
運転を再開するまでの約50分間、それぞれ乗客3人と乗務員1人が閉じ込められた。
同社は、「原因の究明を行い、再発防止に努めたい」とコメントした。
太龍寺ロープウェイは、那賀町和食郷の鷲の里駅と太龍寺近くの山頂駅を結んでおり、全長2775m。
出典
『ロープウェイ点検中けが 職員失血死 徳島・太龍寺』
https://this.kiji.is/345379713148814433?c=75768590128873475
3月11日9時46分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
上りと下り計2台のゴンドラに乗っていた乗客6人と乗員2人の計8人が、約50分間、宙づり状態になった。
乗員・乗客とも、けがはなかった。
警察などの発表によると、太龍寺駅の構内で、運行会社「四国ケーブル」の男性従業員(37)が倒れているのを同僚が見つけ、ゴンドラを操作している運転室に連絡し、運転を止めた。
男性は病院に運ばれ、命に別条はないという。
男性は1人でロープを巻き取る滑車の点検作業をしていて事故にあったとみられるという。
同社のホームページによると、ロープウェーは全長約2.8kmで、高低差約420mを約10分間で結んでいる。
ゴンドラは1台が101人乗り。
鷲の里駅は道の駅に併設され、太龍寺は四国八十八か所霊場の第二十一番札所。
出典
『ロープウェー緊急停止、点検作業中の男性倒れる』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180311-OYT1T50011.html
2018年3月9日4時0分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」では、誤った内容のニュースは正しいニュースよりも20倍速く、より広く拡散するとの調査結果を、米マサチューセッツ工科大(MIT)のチームが9日付米科学誌サイエンスに発表した。
誤りの情報の方が「目新しい」と感じることが多く、うわさになりやすいことが原因とみている。
米国では、2016年の大統領選で裏付けのない多くの情報がネット上で飛び交い、当選したトランプ大統領も意図的に誤った発言をするなどして、誤った情報が社会に与える影響が問題となっている。
MITチームは、06~17年の間、ツイッターに英文で投稿された、さまざまなニュースに関するつぶやき450万件を分析。
ツイッター投稿は、読んだ人のリツイート(転載)の繰り返しで広まる仕組みだ。
分析の結果、正しいニュースの場合は、1人の投稿が1000人に拡散されることはめったになかったが、誤ったニュースでは、投稿の1%が1000~10万人近くに広まっていた。
投稿が10回リツイートされるまでのスピードは誤情報が20倍速く、1500人が投稿を目にするまでの時間も6分の1と短かった。
投稿のリツイート率も、誤情報は7割増しだったという。
特に拡散しやすい話題は政治関係で、投稿をリアルタイムで読んでくれるフォロワーの数が少なく、日ごろからツイートの回数も少ない投稿者が誤情報の拡散に関与しがちだとの結果も出た。
出典
『誤情報は20倍速く拡散 ツイッターの投稿分析』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2786930008032018CR8000/
3月13日付で毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
米マサチューセッツ工科大の研究チームは、短文投稿サイト「ツイッター」で発信された情報約12万6000件を分析し、デマは真実より1.7倍もリツイート(転載)され、6倍速く一定の拡散数に達していたとの調査結果を米科学誌サイエンスに発表した。
偽情報は目新しく感じられ、接した人が驚きや恐れ、嫌悪感などを抱き、情報の共有を求めがちになるとみられる。
研究者は「デマの流布に関する心理解明につながる」と話している。
チームは、2006~17年の英文投稿のうち、延べ300万人が計450万回以上話題にしたニュース、うわさ、主張など計約12万6000件を分析。
独立した6つのファクトチェック団体の判定に基づいて真偽を分類、それぞれの情報が拡散した様子を追跡した。
その結果、デマがリツイートされた割合は、利用歴やフォロワー数に関わらず、真実の1.7倍だった。
1500人が拡散するまでの時間は、真実の6分の1だった。
無作為抽出した書き込みも解析。
デマには、驚きや恐れなどの感情を表す割合が高かった。
一方、真実へは、悲しみや不安、喜び、信頼などを示す傾向が見られたという。
広がりやすいデマの分野は、
▽政治
▽都市伝説
▽ビジネス
▽テロと戦争
▽科学技術
▽エンターテインメント
▽自然災害
の順。
出典
『ツイッター デマ拡散6倍速 驚きや恐れが共有求める 米研究』
https://mainichi.jp/articles/20180313/dde/041/040/026000c
2018年3月9日16時47分にHTBニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月9日18時45分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
午後0時半ごろ、上川の美瑛町にある辺別川(べべつがわ)で、護岸工事をしていた男性(51歳)が、川の上流から流れてきた大きな雪の塊に巻き込まれた。
男性は大量の雪の中からおよそ1時間半後に助け出され、病院に運ばれたが、意識不明の重体だという。
警察によると、当時、現場では男性を含む3人が護岸工事をしていた。
川の上流にあった雪の塊が解けて押し寄せた可能性があるという。
出典
『美瑛 護岸工事中雪の塊に巻き込まれ 心肺停止』
https://www.htb.co.jp/news/archives_879.html
『男性が雪に埋まり意識不明 北海道 美瑛町の工事現場』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180309/k10011358251000.html
3月11日13時18分に読売新聞からは、9日は大雨だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気象庁によると、北海道内は9日、上川、釧路両地方を中心に73地点で3月の1日の最多降水量記録を観測した。
最多だったのは釧路市の146ミリ。
道河川砂防課によると、Tさんは護岸工事に従事し、9日の昼休みに同僚と河川の水位を確認中、上流から流れてきた大量の雪や土砂で生き埋めになった。
出典
『川の水位確認中に生き埋め、護岸工事の男性死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180311-OYT1T50050.html
3月11日付で毎日新聞北海道版からは、男性が死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道警は10日、大雨や気温上昇による雪解けで水位が上昇した美瑛町の川で、流れてきた雪の塊に埋まり、意識不明の重体だった会社員のTさん(51)が死亡したと明らかにした。
北海道では9日、発達した低気圧が通過した影響で、各地で大雨となった。
気温上昇で雪解けが進み、河川の増水や住宅浸水も相次いだ。
出典
『美瑛の大雨 雪の塊に埋まった重体の男性死亡 護岸工事中 /北海道』
https://mainichi.jp/articles/20180311/ddl/k01/040/017000c
(2018年6月2日 修正1 ;追記)
2018年6月1日付で毎日新聞東京版から、アイスジャムという現象だった可能性が高いなど、下記趣旨の記事が模式図付きでネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
北海道で3月、河川が急激に増水して、護岸工事をしていた男性が死亡したり車が流されたりする事故があった。
川の流れを氷の塊がせき止める「アイスジャム」が決壊し、現場付近に氷を含んだ雪泥流が一気に押し寄せた可能性が高い。
急な気温の上昇や、まとまった降雨が背景にあったとみられ、専門家は「雪泥流の威力は非常に強い。気候変動が大きくなる中、北海道以外の寒冷地でも被害が出る可能性がある」と、注意を呼びかけている。
【気温上昇、大雨で】
アイスジャムは、河川の表面を覆っていた氷や雪が気温上昇で割れて流れ出し、たまって途中でダムのように川をせき止める現象を指す。
川の幅が狭くなる部分や蛇行部、橋脚付近などで起きやすいとされる。
この時期は、雪解けで水量が増すだけに、上流側で水位が急上昇して氾濫被害が起きたり、詰まった氷が決壊して下流に氷を含んだ雪泥流が一気に下る現象が発生したりする。
【北海道では毎年】
発達した低気圧が通過した3月9日、北海道では太平洋側を中心に季節外れの大雨となり、気温も上昇。
北見工大の吉川泰弘准教授(河川工学)らの調査で、この時、少なくとも道内11河川でアイスジャムが起こった可能性が高いという。
美瑛町の辺別(べべつ)川で、護岸工事の作業中だった男性会社員(当時51歳)が流れてきた大量の氷雪の塊に埋まって死亡。
日高町の沙流(さる)川上流では車3台が流され、作業員11人が近くの発電所に避難した。
それぞれの現場では、大きさが1~3m、厚さ40cmの氷の塊が流れた痕跡があった。
吉川准教授は、「この時期の大雨は、例年より1カ月近く早い。氷が硬く大きいまま割れて流れた箇所も多かったのでは」と分析する。
国立研究開発法人「寒地土木研究所」(札幌市)によると、アイスジャムは北海道では毎年起きているとみられる。
1961年4月、天塩(てしお)川の水位が上昇して氾濫。
北海道開発局の記録では、457haの田畑が冠水して、34戸が床上・床下浸水した。
94年2月には、札幌市西区の琴似発寒(ことにはっさむ)川でアイスジャムが決壊し、河川工事現場からショベルカーごと流された作業員が死亡する事故があった。
同研究所寒地河川チーム主任研究員の横山洋さんは、「1トン以上の巨大な氷が大量に勢いよく流れてくれば、人間はひとたまりもない」と、危険性を指摘する。
【予測モデル作成を】
いつアイスジャムや雪泥流が起きるかを把握するのは難しいうえ、人目につかない発生現場から遠く離れた下流で被害が出ることもある。
対策として、吉川准教授らは、川の流れや氷の浮力を考慮して発生時期の予測モデルを作成することなどを挙げる。
寒冷地に限定した現象だけに、研究者も極めて少ないが、「漂流物による被害という観点では、豪雨や津波による流木などの河川災害も共通する部分がある」と説明。
(1)どこで詰まるか
(2)どのくらいの水位になるか
はアイスジャムの対策研究でも重要で、氾濫範囲や河川に近づかないように注意喚起するタイミングなどをより詳細に絞り込めれば、想定外の被害を抑えることにつながると見ている。
出典
『くらしナビ・気象・防災 「アイスジャム」 雪泥流の脅威』
https://mainichi.jp/articles/20180601/ddm/013/040/009000c
2018年3月9日21時22分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前6時半すぎ、中部空港駅から岐阜県の新鵜沼駅に向かっていた4両編成の回送列車が、中部空港がある空港島と対岸とを結ぶ連絡橋の上で故障し、動けなくなった。
名鉄によると、列車の2両目のパンタグラフが壊れ、架線の一部も損傷しているということで、列車は停車したままの状態になった。
名鉄によると、本格的な復旧作業は9日夜にほかの路線の営業運転が終わってから開始するということで、名鉄は、空港線の中部空港駅と常滑駅の間の上下線で終日、運転を見合わせた。
名鉄ではバスによる代行輸送を行ったが、常滑駅は一時、バスを待つ人たちで混雑した。
名鉄は9日夜の復旧作業を急ぎ、10日の始発から運転再開を目指したいとしている。
また、故障した回送列車の約20分前に別の列車が同じ場所を通過した際には異常はなかったということで、故障の原因も調べている。
今回のトラブルの原因について、専門家からは、架線が海の上にあることが背景にあるのではないかという推測も出ている。
※以下はナレーションなどの情報。
架線の一部、ブラケットの半分が壊れ、電線にぶら下がっている。
よーく見ると、ブラケットを柱につなぐ碍子という部分が破断しているのがわかる。
列車は、ここから少し走ったところに停まっていた。
進行方向から2両目の屋根の上、パンタグラフが外れている。
脇には破損したパンタグラフ。
作業員が取り外したという。
【鉄道の技術に詳しい工学院大学の曽根悟特任教授の話し】
潮風を受けてブラケットの本体にサビが出る。
サビが出て力がかかれば、(碍子から)抜けやすくなる。
今までの類似の例からすると、そんなことが考えられる。
壊れたパンタグラフは2両目のものだった。
教授は、1両目のパンタグラフの通過が破断を決定づけたのではないかという。
1つ目は壊れず通過したが、2つ目が落ちかけたブラケットにぶつかれば、ひとたまりもなく今回のように壊れる。
出典
『連絡橋で列車故障 空港線がまひ』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180309/5888071.html
3月10日9時3分に読売新聞からは、翌日も運転見合わせという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋鉄道は10日、愛知県常滑市の名鉄空港線常滑~中部国際空港駅間の運転を終日見合わせると発表した。
同区間ではバスによる代行輸送を行う。
同線は9日、中部国際空港~りんくう常滑駅間で、回送電車(4両編成)が停電のため緊急停車。
2両目のパンタグラフ1基が破損し、付近の架線なども損傷していた。
復旧作業は10日未明以降に予定していたが、強風で実施できなかったという。
出典
『復旧作業できず、名鉄空港線は一部運転見合わせ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180310-OYT1T50011.html
3月12日19時5分にNHK東海からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
名鉄によると、架線を安定させる金具が外れたことでパンタグラフが不安定な動きとなり、パンタグラフ自体や架線を次々と壊していったという。
ただ、金具が外れた原因は現在も調査中だという。
出典
『空港線トラブル 原因は架線金具』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180312/5969431.html
3月12日18時49分にCBCニュースからは、より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
なぜ架線は損傷したのか、名鉄の説明では、
「曲線引装置(ワイヤ)が破損したことにより、トロリー線が内側に移動。その状況によって、パンタグラフの2両目が上部から外れた」。
つまり、トロリー線の位置を固定するためのワイヤーが何らかの理由で切れ、このため、通常はパンタグラフの上にあるはずのトロリー線が内側へ90cmほど移動。
これにより、2両目のパンタグラフがトロリー線から外れ、上昇したパンタグラフが架線を破壊しながら進んでいったと見られるという。
調査の結果、先頭から2両目のパンタグラフ1基が脱落していたほか、およそ230mにわたって架線などが損傷していたという。
名鉄によると、切れたワイヤーは、3月1日におこなった列車内からの目視検査では異常は無かったという。
出典
『名鉄空港線2日ストップの原因は架線を支えるワイヤーの切断か』
http://hicbc.com/news/detail.asp?id=00046347
2018年3月10日8時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前4時30分頃、横浜市港北区の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の駐車場に、増水した鶴見川の水が流入し始め、止まっていた車2台が自力走行できなくなった。
計3人が乗っており、消防に救出された。けがはなかった。
国交省関東地方整備局京浜河川事務所によると、競技場のある新横浜公園などは、大雨などで鶴見川の水位が上昇した時、水を流し込んで遊水地として活用している。
大雨の影響で9日午前4時30分から約3時間にわたって水が流れ込み、駐車場の水位は最大で約90cmに達した。
流入量は、長さ25mのプールで約240杯分だった。
消防などによると、1台は競技場の改修工事で訪れていた男性作業員2人が乗った乗用車で、8日夜からの作業後、車内で仮眠を取っていた。
9日午前6時25分頃、うち1人が「車内に水が入って逃げられない」と119番し、消防が午前7時過ぎに救助した。
2人は車の上に避難していた。
もう1台はタクシーで、男性運転手も救助された。
同事務所は、川の水位が下がったのを確認し、9日午前8時40分頃から排水を開始。
新横浜公園や駐車場などは、10、11日の利用を休止する。
横浜地方気象台によると、横浜市の降水量は、降り始めの8日午前0時から9日午後5時までで76ミリだった。
横浜国際総合競技場は、2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)で決勝などの舞台となる。
駐車場に水が流れ込む今回のような事態を想定し、横浜市はすでに、W杯ですべての駐車場を使用しない方針を決めた。
関東地方整備局京浜河川事務所によると、2003年の供用開始以降、遊水地として活用し、9日も含めて19回、川の水が流れ込んだ。
W杯開催の秋は台風の季節でもあり、市は駐車場が突然使用できなくなる恐れがあるとして、使用しないことを決めた。
影響のない場所に駐車場を確保する方針。
一帯の道路や競技場の内部は浸水しない仕組みになっているという。
出典
『日産スタ駐車場に水流入、逃げられない3人救助』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180309-OYT1T50107.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
日産スタジアムのHPには、以下の注意点が掲載されている。
今回、駐車場を閉鎖する旨、場内放送したのだろうか?
それとも未明のことゆえ、放送があっても寝ていて気付かなかったのだろうか?
『アクセス お車でお越しの方』
下記の駐車場および一部の駐輪場は遊水地の中にあります。
大雨が降ると増水した鶴見川の濁流が流入しますので、閉鎖することがあります。
閉鎖された際には場内放送などで周知しますので、駐車している車両については、速やかに移動をお願いいたします。
なお、車両を放置したことによる損害については、一切責任を負えませんのでご了承ください。
http://www.nissan-stadium.jp/access/car.php
2018年3月8日21時8分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大和高田市のすべての公立の小中学校で、消火栓などの消防設備に不備が指摘されていることがわかった。
不備は5年前から繰り返し指摘され、中には消火のための放水ができないものもあり、市は対応を急ぎたいとしている。
大和高田市は、年に2回、市の公共施設で法律に基づいた消防設備などの点検を実施しているが、市立の小中学校11校すべてで、去年までの過去5年間に消防設備に何らかの不備があると繰り返し指摘されていることが、NHKが入手した教育委員会がまとめた資料から明らかになった。
このうち、消火用の水の供給源となる消火栓の設備については、劣化したり破損したりして適切に放水ができない状態のものもあると指摘している。
1校については、修理や部品の交換が行われたが、残る10校については、消火栓に何らかの不備がある状態が続いていると指摘している。
大和高田市教育委員会は、NHKの取材に対し、「長年に渡って多くの消防設備の不備が指摘されているのは事実であり、申し訳なく思っています。なるべく早く、改善を図りたい」としていて、来年度予算に修理などの費用を計上するなど対応を急ぎたいとしている。
出典
『学校の消防設備に不備の指摘』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055875341.html
2018年3月8日2時34分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年1月、京都市東山区の民泊施設で起きた1件の小さな火災が波紋を広げている。
「惨事になりかねなかった」と振り返る住民らに対し、「事業者が地域といい関係を築いていたからボヤで済んだ」と市当局。
得られた教訓とは・・・。
1月20日午後10時20分ごろ。
その日の家事を終え、居間でテレビを見ていた女性(48)は異変を感じた。
何か焦げ臭い。
あわてて台所に行って火元を確認したが、異常はなかった。
とっさに「隣の簡易宿所か」と思った。
昨年できた木造平屋建ての民泊施設だ。
庭や玄関前で外国人がたばこを吸っているのをたびたび目撃していた。
窓を開けると、施設の離れにあるトイレ付近からオレンジ色の炎が見えた。
「火事だ!」。
隣にいた夫が家の外に飛び出した。
中にいる宿泊客に知らせようとしたが、玄関にインターホンがない。
ドアを必死でたたくと、中からまだあどけなさの残るアジア系の若い男性3人が出てきた。
「ファイア! ファイア!」。
片言の英語で叫ぶと、察した彼らは離れに回り、1人が布のようなもので火元をはたいた。
午後10時21分、女性が119番通報。
約5分後に消防車2台が現場に駆けつけると、火はすでに消えていた。
施設のオーナーは別の区に住み、東山区の管理会社に運営を委託していた。
妻からの連絡で管理会社の代表が現場に来たのは火災発生から約40分後。
オーナーが姿を見せたのは、さらに約30分後だった。
市消防局や地元住民によると、泊まっていたのは、いずれも韓国から来た10代の男子高校生。
大学進学を控えた卒業旅行で、日本に来るのは初めてだった。
出火原因はたばこではなく、トイレの白熱灯(裸電球)に彼らがかぶせたタオルが熱せられたため燃えたとみられる。
白熱灯は、暗くなると自動的につくタイプ。
就寝前、部屋に明かりが差してまぶしいため消そうとしたが、スイッチが見当たらず、仕方なくタオルをかぶせたという。
学生たちは、「(裸電球は)生まれて初めて見た」「危ないとは知らなかった」と、青ざめた様子で話したという。
幸い、けが人はなかったが、このボヤ騒ぎは民泊条例案を審議していた市議会に「飛び火」した。
2月16日の予算特別委員会。
山根委員(共産)が「今回の火事で得た最大の教訓は何か」と聞くと、市消防局の山村予防部長は「白熱灯とタオルの組み合わせでも出火することを踏まえ、各消防署にそうした点も見るように言った」と答えた。
それ以前の質疑で、市側が、近隣住民の通報で火災を防げた点から「地域との調和の具体例」と答弁したことも踏まえ、山根委員は、「住民の命が危険にさらされたのに、調和の具体例とはひどい」。
市に認識を改めるよう迫ったが、中谷・医療衛生推進室長は、「(事業者が)事業計画や連絡先の周知をしっかりやっていたことで住民に通報いただき、ボヤで済んだ。我々の取り組みが役に立った」と譲らず。
議論は最後までかみ合わなかった。
この施設は昨年6月、市から旅館業法の許可を得て営業を始めた。
住民らによると、開業時、管理会社の代表が営業開始を近隣に報告し、その際、緊急時の連絡先もあわせて伝えていた。
オーナーは町内会に入っていない。
同じ学区には、同法の許可を得て正規に営業する民泊が、他に43施設ある。
ボヤがあったのは土曜の夜。
週明け、東山消防署員が注意喚起のチラシを配って歩いたが、すぐに管理者やオーナーに会えたのは3施設だけ。
実際は、管理者不在で営業している施設が多いとみられる。
署員たちは、その後も訪問を続けた。
地元住民の不安は消えない。
第一発見者の女性は、「たまたま、寝る少し前だったから気づいた。深夜に起きていたらと思うとぞっとする」。
住民有志が再発防止策や施設運営の改善を申し入れ、施設は、現在、営業を休止している。
一方、市は6月の住宅宿泊事業法の施行に合わせ、「消防検査済表示制度」を新たに導入する。
自動火災報知設備など、消防法令を満たした民泊施設にステッカーを交付。
目立つ場所に掲げさせ、宿泊者に示す。
事業者に防火意識を促す狙いもある。
民泊施設向けの講習会も開き、防火対策をさらに強化するという。
出典
『民泊ボヤの波紋 あわや惨事か、鎮火の成功例か』
https://digital.asahi.com/articles/ASL2R4K13L2RPLZB014.html?rm=295
2018年3月9日10時31分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時半ごろ、盛岡市黒川の工事現場で、大量の土が崩れないよう、鉄骨などで囲いをつくっていた市内の建設会社の社員Nさん(63歳)が、2mほどの高さから落ちてきた鉄骨の下敷きになった。
Nさんは助け出されて病院に搬送されたが、胸を強く圧迫されていて、およそ2時間後に死亡した。
警察や消防によると、鉄骨は長さがおよそ3m、重さは数100kgあり、事故当時、Nさんはほかの作業員5人とともに作業にあたっていたという。
警察は、鉄骨が落下した原因を詳しく調べている。
出典
『工事現場で鉄骨落下 作業員死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20180309/6040000296.html
3月8日19時11分にFNNニュース(岩手めんこいテレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日朝、岩手・盛岡市の橋の工事現場で、63歳の男性が落ちてきた鉄骨に挟まれ、死亡した。
8日午前10時40分ごろ、盛岡市黒川の新しい橋の工事現場で、土の壁を支えていた鉄骨が落下して、雫石町の会社員・Nさん(63)が下敷きになった。
Nさんは胸などを強く打ち、病院に運ばれたが、およそ2時間後に亡くなった。
警察によると、築いた土の壁が崩れないように押さえていた鉄骨が落下したという。
Nさんは事故当時、6人で作業をしていた。
落ちてきた鉄骨は数100kgあったという。
出典
『鉄骨の下敷きになり男性死亡 盛岡市の橋の工事現場』
http://www.fnn-news.com/localtime/iwate/detail.html?id=FNNL00060398
2018年3月8日20時11分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月9日付で朝日新聞和歌山版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時ごろ、和歌山市平尾の「U鉄工株式会社」から「男性が下半身を機械にはさまれて意識がない」と消防に通報があった。
警察などによると、現場には、この会社の社員のKさん(男性、52歳)が倒れていて、搬送された和歌山市内の病院で死亡が確認された。
警察の調べによると、当時、Kさんは、長さ4m70cm、重さ3トンの鉄製の工作機械をリモコン操作でクレーンでつり上げ、トラックに積み込む作業を1人で行っていて、工作機械が落下した際に下敷きになったという。
警察は、機械が落下した原因や当時の状況をくわしく調べている。
出典
『鉄工所で工作機械落下 男性死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2045870541.html
2018年3月7日22時22分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北陸電力は7日、志賀原発2号機(石川県志賀町)の原子炉建屋で、廃棄するために置いてあった非常用蓄電池の上に搬出用の器具が落下し、破損した蓄電池からバッテリー液の希硫酸約7ℓが漏れたと発表した。
放射性物質の漏えいなど、外部への影響はないという。
北陸電によると、2月13日、地下1階に置いてあった蓄電池をクレーンで持ち上げようとした際、フックからつり下げていた長さ約1.2m、重さ約6.4kgの鉄製の棒2本が約6.5m落下。
蓄電池から漏れたバッテリー液が、床の開口部を通じて地下2階に流れ落ちた。
フックと棒の取り付けが不十分だったという。
出典
『廃棄の非常用蓄電池破損、希硫酸漏れる 志賀原発』
http://www.sankei.com/west/news/180307/wst1803070093-n1.html
3月8日付で朝日新聞石川全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
非常用蓄電池の取り換え作業時に作業員がロープのかけ方を誤って搬出用の金属製器具が蓄電池の上に落ち、一部が破損して液が漏れたという。
2018年3月7日21時42分に産経新聞から、下記趣旨の記事が訓練風景の写真付きでネット配信されていた。
東日本大震災から11日で丸7年を迎えるのを前に、不動産各社が、再開発を手がける東京都心部の主要エリアで大規模な防災訓練を実施している。
企業と周辺住民の双方を巻き込んだ“大家”ならではの動員力に加え、仮想現実(VR)といった先進技術などを活用したリアル感が特徴だ。
都市機能が大打撃を受けた震災の教訓を呼び起こす効果のほか、エリアの価値向上につなげる狙いもある。
「火事だ!」。
東京・日本橋の東京メトロ三越前駅の地下歩道に切迫した声が響いた。
三井不動産などが7日開催した防災訓練。
VRゴーグルを着けた小学生が消火器を引き寄せ、仮想の炎を消し止めた。
これを体験した小学6年の女児(12)は、「炎が本物みたいで、ちょっと焦ったけど練習になった」と満足そうにうなずく。
訓練はVR体験のほか、時間制限内に部屋から脱出するアトラクション、震度7を体験できるシミュレーターなどによる「体験型」が特徴だ。
正午前からは老舗店によるアオサ汁などの炊き出しも行われ、通行客らが行列を作った。
近隣企業の社員や地元住民、来街客まで「多様なプレーヤーを巻き込めた」(同社日本橋街づくり推進部)のは、日本橋に深く根を張る三井の呼びかけあってこそ。
地元町会の室町一丁目会・清水会長は、「互いに助け合えることが街の防災力。働く人と住民が顔見知りになる効果は計り知れない」と、意義を強調する。
住友不動産が2日、複数の再開発に参画する東京都文京区の後楽地区で実施した防災訓練も、同社の呼びかけで、オフィスビル7棟のテナント企業などから約1200人の参加があった。
テナント企業の協力でVRを使った模擬訓練も行い、「災害に強い街づくり」をアピールした。
新開発の災害情報プラットホーム「災害ダッシュボード」を活用して9日に大手町や丸の内、有楽町の企業による情報連携訓練を実施するのは、同エリアでビル事業を展開する三菱地所。
エリア内の駅周辺や施設における帰宅困難者の滞留人数や負傷者対応状況などの情報を集約でき、街全体で人員や物資などの配置を最適化していく。
明治大学危機管理研究センターの市川宏雄所長は、「地域の災害対応力を高めるには、先進技術の導入や幅広い連携が前提。政府も責任範囲に関する法制度整備で企業参加を後押しする必要がある」と話している。
出典
『不動産各社がリアル体験型防災訓練…VRで消火訓練、震度7の揺れ体験も』
http://www.sankei.com/affairs/news/180307/afr1803070053-n1.html
(ブログ者コメント)
VRを使った訓練については過去に本ブログでも何件か紹介スミ。
2018年3月9日3時0分に朝日新聞青森版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後7時50分ごろ、五所川原市中央4丁目の五所川原消防署内の調理室で、凝固剤を入れた中華鍋から出火し、壁の一部が焼けた。
同署によると、鍋は職員が食事を作るために使い、コンロで調理後1時間ほどして残った油に凝固剤を入れたという。
凝固剤を入れた約10分後に出火し、作動した火災報知機に気づいた職員が消火器で消した。
出火当時、調理室は無人で、けが人はなかった。
県消防保安課によると、県内では昨年、コンロが出火原因の火災が17件発生したという。
同課は、「油など燃えやすいものを扱う場合は、目を離さず注意してほしい」と呼びかけている。
出典
『青森)五所川原消防署内でぼや、凝固剤入れた鍋から出火』
https://www.asahi.com/articles/ASL3856LSL38UBNB00H.html
(ブログ者コメント)
東京都のHPに、凝固剤の使い方に関する、以下の記事が掲載されていた。
その内容から考えると、五所川原の事例は、調理後1時間たって冷えていた油に凝固剤を入れ、それを溶かすために再加熱していた・・・ということかもしれない。
もしそうであれば、10分後に発火したという点、また同署が「目を離さず・・」と呼びかけている点も納得できる。
もし、1時間後、まだ温かい状態の油に凝固剤を入れて10分後に発火したというなら、早急な原因究明が必要だ。
特に消防署で起きた火災なので、その辺を明確に報じてほしかった。
廃油凝固剤でついうっかり火災を起こさないために
(2013年3月21日)
~廃油凝固剤の安全な使い方~
使用済みの食用油を排水として流すと環境への負荷が大きくなります。
そのため、油を固めて「燃えるゴミ」として廃棄する廃油凝固剤が販売されています。
調理後、時間が経って冷えた油は、凝固剤を溶かすため再加熱して使用しますが、加熱していることをついうっかり忘れて放置してしまい、高温になった油が発火し、火災にまで至る事故が、東京で毎年50~60件起きています。
そこで、廃油凝固剤についてテストを行い、消費者に対し、ついうっかりが火災につながることを注意喚起することとしました。
【テスト結果の概要】
・「安全な使い方」を再現したテストとして、冷えた油600ミリリットルに
1)凝固剤を加え、
2)火をつけ(過熱防止装置側を使用)、
3)かき混ぜながら凝固剤を溶かし、
4)溶けたら直ぐ火を消し、後は固まるのを待った。
このとき凝固剤が溶けるのに要した時間は2~3分であった。
この使い方をパッケージに表示してある商品としていない商品があったが、どちらの凝固剤も、この使い方で油は固まり、この使い方を守れば「ついうっかり」は起こらないことを確認した。
・「調理油過熱防止装置」がある側のこんろで再現テストを行った場合は、発火に至る前に装置が作動し火が消えることを確認した。
【消費者への注意喚起】
・油を加熱中その場を離れてはいけません!
「自分は忘れたりしない」、「自分だけは大丈夫」と思っていませんか?
誰にも、ついうっかりで火災を起こしてしまう危険性があります。
・冷えた油を固める場合は、
1)凝固剤を加える、
2)火をつける、
3)油をかき混ぜながら凝固剤を溶かす、
4)溶けたら直ぐ火を消す
という手順で使いましょう。
激しくかき混ぜる必要はありません。
少しの時間、様子を見ながらゆっくりかき混ぜればよいのです。→詳しくは別紙を
・油を加熱するときは、「調理油過熱防止装置」付きのガステーブルの場合、過熱防止装置がある側のこんろを使いましょう。
火災を防ぐのに有効です。
揚げ物調理のときもそうしましょう。
・なるべく凝固剤は、料理直後の油がまだ熱いうちに溶かして使うようにしましょう。
料理にとりかかる前から計画しておきましょう。
【結果に基づく措置】
今回テストした廃油凝固剤を製造している事業者に、表示の改善等について要望した。
社団法人日本ガス石油機器工業会に、消費者への注意喚起について要望した。
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/haiyu_press.html
(2018年5月23日 修正1 ;追記)
2018年5月22日13時8分にNHK青森から、火の消し忘れだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
この日は、30代の男性署員が夕食にから揚げを作ったあと、廃油を処理する際に火を消し忘れ、およそ10分間、その場を離れたところ、鍋の油から火が出たという。
消防事務組合では、消防への信用を失墜させたとして、この署員を22日付で、給与の10%を1か月カットする減給の処分にした。
出典
『消防署でぼや 署員を減給処分』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180522/6080001041.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。