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2017年4月2日9時9分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
あいさつをするだけなのに、顔色をうかがわなきゃいけない先輩。
印鑑をもらうたびに、機嫌を気にしなきゃいけない上司。
目をつけられないように、じっと黙っている会議・・・。
実務以外のことでも心をすり減らす「感情労働」が、職場を蝕んでいると言われる。
感情労働とは何か。
東京成徳大学准教授で心理学者の関谷大輝氏に解説してもらった。
【出勤前にため息ひとつ】
「自動ドアが開くとき、意識的に深呼吸をひとつして・・・、いや、ため息をひとつついて、それから階段を上りながら、少しずつ気持ちを整えて、業務の開始に備えます」
インタビューに応じてくれた市役所職員のAさんは、毎朝、仕事前にこのように心を落ち着かせるそうです。
表情を明るくしたり、人当たりを良くしたりしようと心がけているAさん。
その一方で、「この生活がいつまで続くんだろう」「ほかにいい仕事はないだろうか」と考えていると言います。
福祉関係の職場で、担当するある高齢者が亡くなった時のこと。
人の死という出来事にもかかわらず、Aさんは「これで、仕事が減る。よかった」と頭をよぎった、と打ち明けました。
その表情には、深い疲労の色が浮かんでいました。
【「感情労働」のせいかも】
あなたは、普段の仕事で「疲れ果てた」と感じることがありますか?
もしかすると、それは「感情労働」のせいかもしれません。
この言葉は、まだ一般的にあまり広く知られているわけではありません。
しかし、近年は、働く人の多くが「感情労働」に携わるようになっていると言われています。
あなたも、例外ではないかもしれません。
では、「感情労働」とは何なのでしょう?
【いつも、明るく朗らかに】
「感情労働」は、米国の社会学者、アーリー・ホックシールドが提唱した考え方で、簡単に定義すると、「仕事中に自分自身の感情の表し方や感じ方をコントロールしなければいけないような仕事」を指します。
「感情労働」という言葉を知らなくても、「肉体労働」や「頭脳労働」を知っている人は多いと思います。
「肉体労働」は、肉体(パワー)を使わなければいけない仕事や職業のこと。
「頭脳労働」は、専門知識や情報といった、スキルを使わなければいけない仕事や職業を指します。
「感情労働」も、これらと同様に考えると分かりやすいと思います。
つまり、与えられた仕事の中で、自らの感情をうまく使わなければ務まらない仕事や職業が、「感情労働」と呼ばれます。
仕事を進めるために、どんなに疲れていても、明るく朗らかな態度を維持したり、笑顔を絶やさず人に接したりしなければならないのです。
【本心を抑え込む】
病院で受診したときのことを考えてみてください。
もし、こんな看護師がいたらどう思いますか?
・誰かと言い争ったばかりなのか、あからさまに不機嫌な表情を見せる看護師
・夜勤続きで疲れ切っているのか、ずっと無口で無愛想な看護師
おそらく、多くの方は「別の看護師に担当してもらいたい」と思うでしょう。
つまり、私たちは看護師という職業に対して、患者が安心感を抱けるような態度を期待しているのです。
採血が上手だとか、包帯を巻くのが丁寧だとか、説明が分かりやすいといった実務に優れていたとしても、患者からすると、それだけでは十分ではありません。
穏やかに微笑み、親切に応対してくれ、優しく声をかけてくれることも、(場合によっては無意識に)求めているのです。
しかし、働く人(感情労働者)からすれば、こうした姿勢は「頑張って作り出さなければいけない」ものかもしれません。
前日に恋人とけんかをして気持ちが沈んでいるときもあるでしょう。
自分の子の夜泣きに悩まされ、睡眠不足のまま出勤しているかもしれません。
クレームばかりの苦手な患者が来ることもあります。
そのような時でも、感情労働者である看護師は、言いたいことを我慢して笑顔を作り、本心を抑え込むことが求められます。
そのためには、自分自身の「感情」を上手にコントロールしなければなりません。
これが、感情労働の核心なのです。
(2/3へ続く)
(1/3から続く)
【「感情労働」傾向が強い仕事】
・レストランのウェイター・ウェイトレス
・ホテル・旅館の受付
・コンビニの店員
・テーマパークのスタッフ
・学校の先生
・市役所の窓口担当職員
・サポートセンターのテレフォンオペレーター
・営業マン
飲食業や理美容業など、接客そのものが実務の多くを占めている仕事は、代表的な感情労働職種と言えます。
「対人援助職」とも呼ばれる、医療、福祉、教育に関わる仕事は、感情労働の程度が強い傾向が見られます。
ここに例示した職業はごく一部で、現代では、これら以外の幅広い職種もまた、感情労働的な要素を持つようになっていると考えられます。
【実はこんな仕事も「感情労働」に】
バスの運転士の本来の仕事は、「安全に時間通り、バスを運行する」ことです。
しかし、実際は、ただバスを走らせるだけではありません。
「発車しますので、手すりにおつかまりください」
「ご乗車ありがとうございます」
などと、乗客に声をかける気遣いが求められます。
脚の悪い客がいれば、手を貸すこともあるでしょう。
最近では、自動車教習所の教官が優しくなったと話題になっています。
私が自動車免許を取得した20年ほど前は、教習所には高圧的で怖い教官が多かったと記憶しています。
少子化による競争激化で、サービスの強化が求められているのです。
こうなると、受講者に対して、「なにやってんだ!」とか「ほら、目視!」などと怒鳴るわけにもいきません。
腹が立っていたとしても、本音は抑え、穏やかに諭さなければなりません。
教習前に笑顔を作る練習が教官に課されている教習所もあるそうです。
あなたの仕事は、いかがでしょうか?
【重視される「感情管理能力」】
「対人的な仕事をする人は、感情のコントロールをしなければいけない」などと指摘すると、「そんなの当たり前じゃないか。昔からそうだった」と考える人もいると思います。
では、それがなぜ今、「感情労働」という呼び名を与えられ、注目されているのでしょうか。
一つの要因は、現代は(特に日本を含む先進国では)、サービス産業が高度に発展した社会であるということが挙げられます。
その中で働くためには、私たち一人ひとりの「感情管理能力」が非常に重視されるのです。
インターネットやSNSの発展も相まって、個々の労働者はもとより、所属する組織が「クレーム」や「悪評」を恐れ、受け手の感情を逆撫でしないように、慎重な表現や応対を常に心がけるようになっています。
たとえば、対人的な仕事の代表の一つといえる教員で言えば、子どもをきつく叱ることも、かつては学校の先生の役割の一つとして甘受されていた面があったように思います。
しかし、今は、それぞれの教員はもちろん、学校や教育委員会といった組織としても、保護者や社会の反応を気にする「感情労働」を行っていると言えそうです。
【感情むき出しの人はやっかい】
これは、接客など対人サービスの仕事に限りません。
オフィスワーカーの方も、ちょっと職場を見渡してみてください。
いつもムスっとしている仏頂面の上司や、声をかけづらい雰囲気をかもし出しているお局様はいませんか。
どんなに実務能力が高かったとしても、これでは職場で「やっかいな人」と思われてしまいます。
たとえ、知識や技能に長けていても、感情管理能力が低い人は、「一緒に仕事をしたくない」、「扱いづらい」などと見られかねません。
つまり、「感情管理能力」が、労働者の人物評価に直結してしまうのです。
このような傾向は、ここ最近、特に強まってきているように感じられないでしょうか。
仕事をする上で、「感情」という要素が以前より重視され、「組織(会社)もろとも感情労働に巻き込まれている社会」になっていると言えるのかもしれません。
(3/3へ続く)
(2/3から続く)
【「感情労働」は疲れる】
「感情労働」という言葉がニュースやインターネットに取り上げられる時は、マイナスのニュアンスで扱われることがほとんどです。
というのも、感情労働に従事することは、心身の疲労に結びつく、いわゆる「職業ストレス」の大きな要因になりやすいためです。
感情をコントロールすることは、私たちに大きな心理的負荷をかける行為であることが、心理学で実証されています。
ちょっと想像してみると分かります。
何かにイライラしたり、頭にきたりした時、その感情をぐっと我慢して抑え込むと、その後、「何とも言えない疲労感」に襲われませんか?
これを仕事として行っている感情労働者は、日々の業務中に、こうした感情的ストレスを受け続けている可能性があるのです。
もちろん、接客業のような典型的な感情労働職から、一時的に感情労働を求められる職場など、職種によって程度は異なります。
同じ仕事でも、感情のコントロールが得意な人と苦手な人では、受けるストレスのレベルも異なります。
とはいえ、仕事に関して感じる「何とも言えない疲労感」の一因が感情のコントロールにある可能性は、知っておいた方が良さそうです。
【「感情労働」に疲れたら】
「感情労働に疲れた」と感じた時、私たちはどのように対処すればよいのでしょうか。
まずは、「自分に合ったストレス解消法」を知ることです。
お酒を飲む、家でゴロゴロする、甘いものを食べる、音楽を聴く、友達や家族と過ごす、温泉に行く・・・。
どんなことでも構いません。
仕事から離れて、「ありのままの自分自身」でいられる方法があるか、それはどんなものなのかを確認しておきましょう。
そして、もう一つ、ヒントを示したいと思います。
「仕事中に抑え込んだ本当の思いや感情」を、仕事が終わった後、意図的に上手に吐き出す機会を作ってみましょう。
聞いてくれる相手がいれば、誰かに話しても良いでしょう。
一人でカラオケに行って絶叫するのもありです。
紙やスマホなどに書き出すという手もあります。
その時の感情が整理されて、物事を客観的に捉える機会にもなります。
書き出したものを誰かに見せる必要はありません(特にインターネットやSNSで公開するのは避けた方がいいでしょう)。
あくまでも自分だけのために、「思った通りありのまま」に自分の本心を開放してみると、感情コントロールで蓄積されたストレスの解消に一定の効果が期待できます。
【「感情労働」を知る】
もし、あなたが来月から頭脳労働者(もしくは肉体労働者)として働くことになったら、どうするでしょう?
仕事をしっかりこなすため、業務に必要な知識や技能を身につけたり、必要な資格の勉強をしたりするのではないでしょうか。
仕事に合った道具や服装をそろえる人もいるでしょう。
いざ、仕事が始まれば、疲れた体や頭を休めるために、マッサージを受けたり息抜きをしたりするのではないでしょうか。
では、感情労働についてはどうでしょう。
感情労働者であるにもかかわらず、その言葉すら知らなければ、ストレスへの事前の備えができていないことになります。
感情労働は、「感情のコントロール」という、意識的かつ持続的な労力が求められます。
普段の生活では怒りっぽい人でも、仕事中は笑顔を振りまかなければいけないかもしれません。
いま一度、自分自身の仕事を振り返り、その中に感情労働の要素がどのくらいあるのか確認してみましょう。
ストレス・マネジメントの大きな一歩になると思います。
出典
『日々疲れ果ててしまうのは「感情労働」のせい?』
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170330-OYT8T50031.html?page_no=1
2017年4月2日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月2日20時11分にNHK埼玉から、4月2日22時6分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後2時25分ごろ、行田市本丸の行田市諏訪町歩道橋で、栃木県真岡市の男性会社員(39)の長女(1歳6カ月)が、約5m下の歩道に転落した。
長女は頭部を打つなどして救急車で病院に搬送され、重傷とみられる。
長女が柵の隙間を抜け転落したとみて、警察で調べている。
警察によると、歩道橋は小説や映画「のぼうの城」で知られる忍城跡近くで、親子は2人で行田市に観光に来ていた。
歩道橋最上部の南側、郷土博物館寄りの高さ約1m70cmの縦格子の隙間から転落したとみられる。
隙間は約15cmから約20cmという。
父親が歩道橋の上で長女から少し目を離した際に落ちたとみられているが、父親は転落を見ていないという。
いなくなったので捜したところ、歩道で泣いている長女を見つけ、119番した。
現場は、秩父鉄道の行田市駅から南西に1kmほど。
近くには、郷土博物館や忍城址、諏訪神社、行田市役所などがある。
出典
『1歳女児、歩道橋の最上部から転落 柵の隙間をすり抜けたか/行田』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/04/03/02_.html
『歩道橋から転落1歳児大けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106062101.html
『歩道橋から1歳女児転落し重傷…柵の隙間から?』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170402-OYT1T50081.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
4月4日朝のTBS「ビビット」で、この事例が取り上げられていた。
おおまかには以下のような内容。
・格子の隙間は、歩道橋の真ん中付近の2箇所だけが20cmで、その他の箇所は15cm。
・1歳児の頭の大きさは15cm程度につき、20cmの隙間から落ちたのではないか?
20cm隙間だと、大人でも頭だけは通り抜ける。ただ、大人は体がひっかかる。
・現状、埼玉県の歩道橋構造基準では、隙間は15cm以下と決められている。
しかし事故が起きた歩道橋は1968年に設置されたもので、設置当時は構造基準がなかった。
・2014年に定期点検しているが、隙間が構造基準どおりかという視点では点検していない。
・他の歩道橋では、転落防止のため、柵の下側にパネルが設置されているものもあるが、事故が起きた歩道橋には設置されていなかった。
というのは、過去には設置されていたが、住民からの要望により、防犯の観点で、下から歩道橋の上を見ることができるように、パネルを撤去したからだ。
現在は透明パネルを設置している歩道橋もあるが、撤去した当時は、透明化するという発想がなかった由。
それにしても、落ちた場所が車道でなかったことが、不幸中の幸いだったかもしれない。
2017年3月16日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6897/
(2017年4月8日 修正1 ;追記)
2017年4月1日付で毎日新聞東京版から、犬が噛みついた原因に関する識者の推定が下記趣旨でネット配信されていた。
東京都八王子市で3月9日、生後10カ月の女児が祖父母宅で飼い犬のゴールデンレトリバーにかまれ、亡くなった。
忍耐強く、介助犬や警察犬としても活躍する人気犬種。
今回の犬もほえたり、かみついたりしたことがほとんどなかったといい、女児が何度も訪れていたなじみの家での突然の悲劇だった。
大型犬を室内で放し飼いにする家庭は多く、専門家は「かみつき事故は決して少なくなく、犬に絶対安全はない」と注意を促している。
警察によると、事故は同日夕、1階のリビングで起きた。
保育園で発熱し、祖父母が連れ帰った女児がハイハイしていたところ、体重約37kgの雄のゴールデンレトリバー(4歳)が突然、横から頭部付近にかみついた。
女児は約2時間後、搬送先の病院で亡くなった。失血死とみられる。
室内のケージから放されていた犬は、祖母が「だめ」と怒るとすぐ女児を放し、おとなしくなった。
犬は3年以上前から飼われていた。
環境省などによると、犬が人をかむ事故全体の件数は、2015年度の4373件など、近年4000件台で推移するが、飼い主や家族が死亡する事例は09年度の2人以来という。
闘犬用に品種改良された土佐犬などについては、おりの中で飼うなどの規制を設ける地域もある。
だが、狩猟時の獲物回収を目的に誕生したゴールデンレトリバーは「頭脳明晰で忍耐強く明朗温和」とされ、事故に驚きが広がった。
なぜ事故が起きたのか。
藪田慎司・帝京科学大教授(動物行動学)によると、ゴールデンレトリバーは物をくわえて運ぶ行動傾向が強い犬種で、単純に動くものをくわえ、持ってこようとした可能性があるという。
藪田教授は、「怒りや不快、獲物を捕るための攻撃ではなく、おもちゃのボールや落ちたタオルを取るのと同じ行動だったとも考えられる」と説明する。
一方、オールドッグセンター付属日本訓練士養成学校の藤井聡教頭は、犬がストレスを抱えていた可能性を指摘する。
藤井教頭は、「何度か家に来ても、同居していない乳児は外部から来た存在。可愛がる祖父母に対し、欲求不満を感じた恐れもある」と話す。
見解は分かれるが、2人はいずれも、「どんな犬も、人を殺傷する能力を持つことを十分認識すべきだ」としている。
出典
『東京・八王子の乳児かみつき 飼い犬にも殺傷能力 ゴールデンレトリバー、習性?ストレス?』
http://mainichi.jp/articles/20170401/dde/041/040/038000c
(2019年2月21日 修正2 ;追記)
2019年2月20日0時29分に朝日新聞から、祖父母が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁は19日、犬への注意を怠ったとして、乳児の祖父(60)と祖母(58)を過失致死の疑いで書類送検した。
同庁への取材でわかった。
容疑を認めているという。
出典
『犬にかまれ10カ月の乳児死亡 容疑の祖父母を書類送検』
https://www.asahi.com/articles/ASM2M7TWMM2MUTIL05R.html
2017年4月1日11時10分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県を含む九州の広い範囲では、ことし1月と2月にそれぞれ1回、照明が明るくなったり暗くなったりを短い時間に繰り返す現象が起きていて、九州電力が対策を進めている。
九州電力鹿児島支社によると、ことし1月1日と2月19日の日中、鹿児島県を含む九州の広い範囲では、家庭などの照明が明るくなったり暗くなったりを短い時間に繰り返す現象が発生した。
こうした現象は、過去数年の間に九州でも局地的に30件近く起きており、電気事業連合会などが原因を調べていた。
その結果、このところの太陽光発電の施設の増加で、施設と電線をつなぐ保護装置の数も増え、電線に流れる装置の調整用の電力が大きくなっていることが影響していると見られることがわかった。
この保護装置は、発電装置が故障した際、感電事故などを防ぐために設けられているもので、県内でも年々数が増え、現在はおよそ7000台が設置されているという。
九州電力では、保護装置の設定を変更する対策を進めており、これまでに県内では、およそ3000台の設定を変更したということで、県内では5月初めごろまでには、すべての装置の設定を変更することにしている。
九州電力によると、これまでにこの現象によって家電製品が故障するなど被害の報告は入っていないということだが、心配がある場合には最寄りの営業所や配電事業所に相談してほしいと呼びかけている。
出典
『照明がちらつく現象 九電が対策』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/5055201481.html
4月6日20時16分にNHK佐賀からも、同趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
九州電力は、一時的に室内の照明が暗くなったり明るくなったりする「電圧フリッカ」という現象が起きているとして、対策を進めることにしている。
「電圧フリッカ」とは、送電の際の電圧を調整するための装置に負荷がかかり、家庭や事業所の照明が一時的に暗くなったり明るくなったりする現象。
九州電力によると、ことしは1月と2月の2度、この現象が広範囲で確認され、1月のケースでは、九州各県から、およそ300件の問い合わせがあったという。
原因について、九州電力では、太陽光発電の普及で、各地で発電された電力の送電が集中するケースが増えたことで、電圧を調整するための装置に負荷がかかり、それを保護する機能が発動したためだとしている。
電圧フリッカの発生は全国的に確認されていて、これまで感電や停電などにつながったという報告は寄せられていないという。
これまでのところ、鹿児島県や宮崎県など九州南部で発生するケースが多いということで、九州電力では、電圧を調整する装置の機能を強化するよう太陽光発電を行っている事業者などに呼びかけるなど、対策を進めることにしている。
出典
『照明ちらつく現象が拡大』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5085315201.html
2017年4月1日8時50分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東洋ゴム工業による免震ゴムの性能データ偽装事件で、書類送検された子会社「東洋ゴム化工品」の元社員(53)が、偽装を始めた理由を、「納期に間に合わせるよう、他部署のプレッシャーがあった」と説明していることが、捜査関係者への取材でわかった。
警察は、偽装が会社ぐるみで隠され、14年2カ月に及んだとみて調べている。
この元社員は、1998年ごろから15年間、明石工場(兵庫県稲美町)で性能評価をほぼ1人で担当。
2000年11月から12年12月まで不正を続けたとされる。
引き継いだ元社員(45)は、13年2月ごろ、性能データに疑問をもった。
同年夏、上司の部長に「実測と検査のデータが合わない」と報告したが、1年以上、留め置かれた。
東洋ゴム工業の信木社長(当時)=故人=に報告が届いたのは、14年5月だった。
しかし,この元社員も前任者同様に偽装を続け、性能データを偽装した免震ゴムを枚方寝屋川消防組合に出荷した14年9月時点も、性能評価を担当していた。
やはり書類送検され、容疑を認めているという。
結局、不正は国交省に問題が報告された15年2月ごろまで続けられた。
東洋ゴム工業では、信木社長に報告が上がって以降、同組合に問題の免震ゴムが出荷されるまでに、性能データの問題を話し合う幹部らの会議が10回以上開かれていた。
出荷2日前にも、本社で会議が開かれた。
午前の会議では出荷をやめ、国交省に報告する方針を決めた。
しかし、午後の会議で「データの補正を行えば、国の基準を満たすことは可能」だとして、方針が覆った。
山本・前社長(60)=当時は専務=も、午前の会議に出席。
午後は欠席したが、警察は出荷継続を追認したとみている。
山本前社長は、当時、最終的に対応策を決める立場にあった。
15年3月の問題公表後、同社が依頼した複数の弁護士が調査を進め、経営陣らの隠蔽体質が次々と明るみに出た。
山本前社長らが参加した14年10月の会議では、ある幹部が「『社内特例』として処理し、出荷された免震ゴムの回収は不要」とする方針を提示。
そうした処理で内部に告発者が出る可能性まで話し合われ、「通報しそうな社員のリストを作成すべきだ」とする発言もあったという。
報告書は経営陣の意識について、「緊迫感に欠けた楽観的な認識に基づく対応だった」と結論づけた。
書類送検された山本前社長は31日夜、自宅前で頭を下げ、報道陣に「取材はお受けしません」と話した。
問題の免震ゴムは、30都府県の建物154棟に納入され、マンションや病院などにも使われていた。
「1年以上かけて契約を積み上げ、完売すること間違いなしだった」。
東京都内の不動産会社の担当者は、悔しさをにじませた。
売り出した宮城県内の新築分譲マンションは、駅や公園に近い好立地。52戸中46戸は売約済みで、さらに2戸の申し込みがあった。
ところが、引き渡しを4カ月後に控えた2015年4月、東洋ゴムから「偽装」を知らされた。
早期の交換を求めたが、東洋ゴム側は「工場が動かず代替品が用意できない」と説明。
やむなく全契約を解除し、入居予定者に計約3億5千万円の違約金を支払った。
他社の免震ゴムに交換して再度売り出し、完売したのは16年6月末。
東洋ゴムなどに違約金など約3億円の損害賠償を求めて提訴し、東京地裁は今年2月、子会社の東洋ゴム化工品に全額の支払いを命じた。
担当者は、「想定外の手間と時間がかかり、予定が完全に狂ってしまった」と話す。
出典
『偽装「納期で他部署から重圧」 東洋ゴム子会社の元社員』
http://www.asahi.com/articles/ASK3072SYK30PTIL038.html
(ブログ者コメント)
〇この「免震ゴム」データ偽装問題は、報道された当初、安全管理以前の問題だと思ったため、本ブログには掲載しなかった。
しかし、今回の報道を機に調べ直したところ、免震ゴム事業は連結売上げの0.2%しか占めない傍流事業だということを知った。
(2015年7月9日付 日経ビジネス;URLは本日掲載の別記事に掲載)
事故は皆が注目していない部分で起きるとは、しばしば言われることだ。
それと相通じるところがあるのかもしれない。
また、一時期、環境データの偽装問題が相次いで発覚したが、その時の「検査するのに必要なだけの人員が配置されなかった」という背景とも相通じるところがあるのかもしれない。
そう感じたので、今回、掲載することにした。
〇ちなみに、「免震ゴム」データ偽装問題に続いて発覚した「防振ゴム」データ偽装問題については、話しが広がったこともあり、過去に何件か記事を掲載している。
2017年4月1日17時21分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東洋ゴム工業による免震ゴムの性能データ偽装事件は、大阪府枚方市の堀井市議(77)の告発から捜査が始まった。
元鉄道マン。
安全へのこだわりから、何度も大阪地検を訪ねて相談し、半年がかりで告発状を書き上げた。
府警は31日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで山本・前社長(60)ら18人を書類送検した。
2014年9月上旬、枚方市の枚方寝屋川消防組合の新庁舎建設工事に出荷した免震ゴム19基について、国土交通大臣の認定基準を満たしているように偽った疑いがある。
15年7月、議員控室。
同社が依頼した弁護士ら社外調査チームの約300ページの報告書をめくる堀井市議の手が止まった。
〈2014年9月の出荷判断〉の項目。
9月16日午前の会議で、問題のゴム製品の出荷停止と国交省への問題報告の方針を決めた。
しかし、午後に方針は覆り、予定通りに出荷されたことが記されていた。
「枚方市、だまされてるやんか。誰が出荷していいと判断したんや。命を預かっている自覚がまるでない」。
報告書は会議の出席者を匿名にしていた。
堀井市議は、当時、同消防組合の予算決定に関わっていた。
問題の製品が使われたのなら、自らにも責任がある。
命を守るための製品のデータを偽り、命を守る消防の施設に出荷されたのが許せなかった。
00年まで42年間、京阪電鉄で働いた。
もともと、車両の設計や整備をする「技術屋」。
車両が脱線を起こさぬよう、ミリ単位で図面を点検。整備の現場でも、車軸や歯車に損傷がないか、細かくチェックした。
「安全より優先することなんてない」と話す。
捜査のメスを入れてほしいと、15年秋に大阪地検を訪ねた。
それから月に1回ほど訪問。
検察官に相談を重ね、費用の面と「できるなら自分でやろう」との気概から、弁護士を立てずに何とか告発状をまとめた。
昨年2月に地検、3月には大阪府警に提出した。
免震ゴムの不正公表から2年足らずの今年2月、東洋ゴム工業は、船の配管用の製品の検査でも不正をしていたと明らかにした。免震ゴムの偽装と似た構図だった。
「何のために再発防止策を打ち出したのか。一から立て直さないとダメだ」
出典
『免震ゴム偽装、執念の告発状 元鉄道マン半年かけ提出』
http://www.asahi.com/articles/ASK3Z031LK3YPPTB00R.html
(ブログ者コメント)
〇社外調査チームの報告書(全336ページ)中、266ページに、堀井市議が目を止めたとされる記述がある。
表現が難しく、ブログ者が朝日新聞記事の内容を知ったうえで読んでも、問題の存在には気付かない。
堀井市議、よくぞ問題意識を持ったものだ。
・・・・・
2014 年9 月16 日、同月11 日と同様に、甲F、甲G242らが出席してTR本社で会議が開催された243。
この会議は、中断を挟んで午前及び午後にわたってそれぞれ開催された。
当該会議では、同年9 月19 日にG0.39 の出荷を予定している物件について、出荷停止した場合に想定される顧客への申入れ、公表、国土交通省への報告それぞれの内容等が検討される予定であり、実際に、午前の会議においては、出荷を停止する方向で準備をすること、直ちに国土交通省に本件を報告すること等が確認されていた(別添証拠C)。
しかし、同日午後の会議において、兵庫事業所にいる甲Hらから、2 メガニュートンの試験機と26 メガニュートンの試験機との間には、それぞれの実測値を対比すると後者が前者の1.4 倍程度の差異が生じるとの試験結果が出た旨の報告があり244、0.015Hzで載荷試験を行って得られた実測値に、振動数の差異を解消するための補正を行わない方法を採用し、かつ、試験機のこのような差異を解消するための補正及びその他必要となる補正を行うと、同年9 月19 日以降に出荷が予定されているG0.39 の性能指標を大臣認定の性能評価基準に適合させることが可能であるとの説明がなされた。
この説明を受け、甲Fらにより、午前の会議において確認されていた方針は撤回され、同年9 月19 日に出荷が予定されているG0.39 は、予定どおりに出荷されることとなった245。
以上が本調査において確認された2014 年9 月の出荷判断に至る経緯である。
・・・・・
http://www.toyo-rubber.co.jp/uploads/2015/06/150623.pdf
〇問題の発覚から調査報告書が公表されるまでの経緯は、2015年7月9日付の日経ビジネスに詳しい。
『東洋ゴム免震偽装、3つの教訓 なぜガバナンスは機能しなかったのか』
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/221102/070800019/?P=1
2017年3月31日19時10分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消費者庁は31日、天然ゴム製品に触れたことでアレルギー症状が出た事例が過去に40件以上報告されているとして、注意を呼びかけた。
まれに呼吸困難や意識障害など、アナフィラキシーショックを起こすこともあるという。
消費者庁によると、天然ゴムに含まれるたんぱく質の一部が原因とされ、「ラテックスアレルギー」と呼ばれる。
天然ゴムを使った手袋や風船、医療用チューブに触れると、赤み、かゆみ、じんましんが出る。
クリ、バナナ、アボカド、キウイフルーツを食べて発症するケースもあるという。
国内では、過去にゴム風船で遊んでいた5歳児の唇とまぶたが腫れ、手袋を着けた30代女性は全身にじんましんが出たことが報告されている。
実際にアナフィラキシーショックを起こした例もあったという。
消費者庁は、医療や介護、製造業、清掃業など手袋をよく使う人や、慢性的な肌荒れで皮膚表面の機能が低下している人は発症のリスクが高いとして、「自分にアレルギー体質があるかを知っておくのが重要。疑われる症状が出たら医療機関に相談してほしい」と呼びかけている。
出典
『消費者庁 天然ゴムアレルギーに注意呼びかけ』
http://mainichi.jp/articles/20170401/k00/00m/040/053000c
(ブログ者コメント)
以下は、平成29年3月31日付の消費者庁ニュースリリース(全6ページ)。
5事例などが詳しく掲載されている。
『天然ゴム製品の使用による皮膚障害は、ラテックスアレルギーの可能性があります。アレルギー専門医に相談しましょう。』
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/170331kouhyou_1.pdf
2017年3月31日5時38分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもが家庭内の電気コンセントに金属片などを差し込んで感電し、やけどなどを負った事故が今年2月までの約6年間に約30件起きていることが、31日、消費者庁への取材で分かった。
死亡例はないが、同庁は保護者に対し、専用キャップで対策を取るよう呼び掛けている。
各地の30医療機関からの情報を分析。
5歳児が両穴に鍵2本をそれぞれ差し込んで感電し両手指にやけどを負うなど、鍵やヘアピン、クリップの金属を差し込んだ事故が多かった。
未就学児の事故が目立つという。
同庁は、専門家の見解を踏まえ、「家庭用の100Ⅴの電圧でも、子どもが感電すると心臓まひを起こす恐れもある」としている。
出典
『コンセント穴、感電注意 子どもの金属片差し込み』
https://this.kiji.is/220281248433833464?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
取材のきっかけとなったと思われる消費者庁からの発表資料は下記。
『電気コンセントでの感電に注意しましょう!』
(2017年 3月 2日 Vol.329 消費者庁)
電気コンセントは、小さな子供の手が届きやすい位置にあります。
消費者庁には、子供がヘアピンや鍵など身近にある金属を電気コンセントに差し込んで感電したという事故の情報が医療機関(※)から寄せられています。
「子供が二つの鍵をそれぞれコンセントに差し込んで、感電し、両手指にやけどを負った。」(5歳)
家庭用の100Vの電圧であっても、感電すると心臓まひを起こす可能性があり、大変危険です。
こうした事故を防ぐため、最近ではカバー付きの電気コンセントやコンセントキャップなども市販されています。
なお、コンセントキャップを使用する際は、子供が取り外しにくく誤飲しにくい形状・仕組みのものや、興味を示しにくいシンプルなデザインのものを選びましょう。
子供は好奇心旺盛なため、色々なものを触りたがったり、大人のまねをしたがったりします。
上記のような感電防止対策をするとともに、対策を過信することなく子供の見守りと気配りを心掛けましょう。
http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/vol/20170302.php
2017年4月1日8時2分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後3時20分頃、兵庫県篠山市今田町木津の県道で、大阪市住之江区の運送会社「O商運」のトレーラーの荷台から金属製の重り(約4トン)2個が落下し、うち1個が対向車を直撃した。
車を運転していた同県宝塚市、会社員Hさん(女性、50歳)が搬送先の病院で死亡し、助手席の会社員女性(60)も重傷を負った。
警察は、トレーラーの運転手(69)を自動車運転死傷行為処罰法の過失運転致傷容疑で現行犯逮捕。
同致死傷容疑に切り替えて調べる。
警察によると、重りは長さ約4m、幅約1m、厚さ約50cmで、クレーンなどのバランスを保つために用いられる「カウンターウェート」。
荷台にワイヤで固定されていたが、ワイヤが切れていたという。
現場は片側1車線のゆるやかなS字カーブ。
出典
『荷台から4トンの重り落下、車直撃…2人死傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170401-OYT1T50039.html
(2017年12月10日 修正1 ;追記)
2017年12月6日17時32分に産経新聞westから、過積載だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
最大積載量をオーバーした積み荷で十分な安全確認をせず走行したとして、兵庫県警篠山署は6日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)と道交法違反(過積載)などの疑いで、トレーラーの男性運転手(70)を書類送検した。
道交法違反容疑などで、勤務していた大阪市住之江区の運送会社「O商運」も書類送検した。
運転手の送検容疑は、3月31日午後3時20分ごろ、トレーラーの最大積載量が約28トンだったのに約34トンの積み荷を載せ、篠山市内を走行。
落下した積み荷が車に当たり、2人を死傷させた疑い。
会社の容疑は、過積載のトレーラーを走行させた疑い。
同署は当初、落下した積み荷は関係者への聞き取りで1個約4トンが2個としていたが、捜査の結果、約9トンが2個落下し、1個が直撃したと判明したという。
出典
『積み荷直撃で死傷事故、過積載容疑で運転手を書類送検 兵庫県警』
http://www.sankei.com/west/news/171206/wst1712060067-n1.html
12月5日22時47分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によると、積み荷を十分に固定しなかった疑いが持たれている。
積み荷のクレーンやエレベーターのバランス維持に用いる「カウンターウエイト」と呼ばれる、計約10トンの金属製の重りが乗用車に向けて落下した。
出典
『トレーラー過積載疑い、運転手ら書類送検へ 兵庫県警、2人死傷事故』
http://www.sankei.com/west/news/171205/wst1712050080-n1.html
(2018年5月13日 修正2 ;追記)
2018年5月10日23時0分に神戸新聞から、公判で検察は滑り止めを敷くなどの落下防止策を怠ったと指摘したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
O商運と元運転手に対する初公判が10日、神戸地裁であり、同社と同被告は起訴内容を認めた。
検察側は、重りに滑り止めのゴム板を敷くなどの落下防止策を怠ったと指摘。
被告人質問で元運転手は「(積み荷の)縛り方、積み方が悪かった」と話した。
出典
『篠山積み荷落下死傷事故 元運転手ら起訴内容認める 初公判』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201805/0011243926.shtml
(2018年6月18日 修正3 ;追記)
2018年6月14日19時6分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの罪に問われた大阪市の元運転手(70)の判決公判が14日、神戸地裁であった。
神原裁判官は、禁錮2年、執行猶予5年、罰金25万円(求刑禁錮2年、罰金25万円)を言い渡した。
道交法違反(過積載)などの罪に問われた運送会社「O商運」(大阪市住之江区)は、求刑通り罰金50万円とした。
神原裁判官は、被告が積み荷の過積載や固定の不備を認識していたとし、「単なる不注意といえない」と指摘。
同時に「もう運転しない」と話していることなどを踏まえ、刑の執行を猶予した。
また、「結果として、過積載による運行を指示した会社の責任も非常に重大」とした。
出典
『トレーラー積み荷落下で2人死傷 「会社の責任重大」 元運転手と会社に有罪判決』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201806/0011353466.shtml
2017年3月31日20時51分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日夕方、岩国市の麻里布町第三街区公園で、小学1年生の男の子が遊具のうんていにぶら下がったところ、握った棒が回転したため、2mあまり下の地面に落下した。
男の子は、右手首の骨を折る大けがをしたという。
通報を受けた岩国市の職員が調べたところ、棒を固定するボルトが緩んでいたのが原因だったという。
市は、この遊具を使用禁止にするともに、市内にある同じ種類の遊具を緊急に点検した結果、異常がないことを確認した。
市は、2月24日に遊具を点検していたが、異常は確認できなかったという。
岩国市公園みどり課は、「点検に落ち度があったために起きた事故で、この事故を教訓とし、利用者の安全確保に努める」と話しています。
出典
『遊具ボルト緩み原因で男児骨折』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065195081.html
2017年3月30日21時17分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後5時5分ごろ、東京都国立市西2の駐車場で、子供が井戸に落ちたと119番があった。
消防が約1時間後、小学2年の女児(8)をロープでつり上げて救出した。
女児は、あごなどに軽傷を負ったが、意識ははっきりしているという。
警察が事故の経緯を調べている。
警察によると、女児は友達の小学5年の女児(11)と遊んでいて、コンクリート製のふた(直径約1m、厚さ約8cm)の上に乗った際に、ふたと一緒に転落。
女児は下まで落ちたが、ふたは途中でひっかかって止まった。
井戸の深さは約12mで、85cmほど水がたまっていたという。
現場はJR国立駅の南西約1kmの、商店と住宅が混在した地域。
近所の住民によると、井戸は現場に2~3年ほど前まであった銭湯が使用していたものとみられる。
建物が壊された後は駐車場として利用されているが、井戸は残ったままだった。
救出活動を見守っていた近くの男性(79)は、「子供たちがふたの上で遊んでいたのを見かけたことがある。女の子の両親が駆けつけていた。助かって良かった」と話していた。
出典
『井戸転落 ふたに乗って一緒に落下 2~3年前まで使用』
http://mainichi.jp/articles/20170331/k00/00m/040/115000c
3月31日0時17分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、女の子は、11歳の女の子と2人で井戸の上を覆っていたコンクリート製の蓋の上で遊んでいたところ、突然、2つある蓋の片方が外れ、転落したという。
Q.あの場所は?
「お風呂屋さんのあとです」
Q.井戸の蓋は開いてる?
「絶対開いてないです。きちんと蓋がしてある。コンクリートの人が動かせないくらいの蓋」(近所の人)
以前撮影された井戸の写真。
コンクリート製の半円形の蓋2枚で覆われている。
厚さ8cmほどの蓋の片方が女の子の上で引っかかっていて危険なため、まずは蓋を取り除き、1時間後、女の子は救出され、病院に運ばれた。
あごに擦り傷を負うなどしているが、軽傷だという
出典
『古井戸に女児転落、緊迫の救出劇』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3016893_ie9.html
(ブログ者コメント)
TBSの映像によれば、井戸の縁は地面から20cmほど立ち上がっている。
そして、そばに置かれている蓋は2つともきれいな半円形。半割タイプだったのかもしれない。
2017年3月30日17時26分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前11時ごろ、湧別町錦町の国道238号線で、走っていた大型トレーラーの荷台から波消しブロック1つが落下し、対向車線を走っていた軽乗用車に衝突した。
この事故で、軽乗用車はフロントガラスが割れるなど大きく壊れ、乗っていた40代の男女2人が胸を打つなどのけがをした。
警察によると、落下した波消しブロックは、高さおよそ2m、幅およそ3mで重さは5トンほどあり、トレーラーの荷台に積んでワイヤーで固定されていたという。
現場は片側1車線の国道で、警察は、トレーラーの運転手から話を聞くなどして、事故の詳しい状況を調べている。
出典
『波消しブロック落下 2人けが』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170330/5146641.html
3月30日20時59分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前11時ごろ、北海道湧別町錦町の国道238号交差点で、北見市の会社員(男性)運転の大型トラックの荷台からコンクリート製消波ブロック(高さ約2m、幅約3m、重さ約5トン)が落ち、信号待ちをしていた軽乗用車に当たった。
軽乗用車を運転していた紋別市の会社員(44)と妻(45)が足や胸を打つなどして、病院で手当てを受けている。
警察によると、大型トラックは消波ブロックを2基積んで紋別市に向かう途中で、交差点を左折しようとしたところ、後ろにあった1基がずれ落ち、路上で転がりながら軽乗用車の前部に当たったという。
警察は、ワイヤによる固定が不十分だったのではないかとみて調べている。
事故の影響で、現場付近の国道は約2時間半にわたって通行が規制された。
事故処理を見守っていた住民男性は、「落ちる場所がもう少しずれていたら大変な事故になっていたはず」と話していた。
出典
『5tの消波ブロック、荷台から落下 軽自動車に当たる』
http://www.asahi.com/articles/ASK3Z41Y9K3ZIIPE009.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像によれば、軽乗用車の運転席側がグシャリと凹んでいる。
2017年3月30日21時28分にNHK東北NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月31日7時1分に産経新聞から、3月30日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前10時40分ごろ、仙台市宮城野区の東北電力新仙台火力発電所で、26歳と49歳の男性作業員2人がアンモニアガスを吸って気分が悪くなり、病院に運ばれた。
警察などによると、1人が嘔吐し、もう1人が目に違和感を訴えたが、いずれも意識はあるという。
別の作業員が119番通報した。
新仙台火力発電所はLNGを原料としていて、アンモニアは、LNGを燃やした際に出る排ガスに含まれる有害物質を分解するために使っているという。
東北電力によると作業員は、点検のため空にしたタンクの中で作業をしていたが、配管で結ばれた別のタンクからアンモニアが流れ込み、ガスを吸ったとみられるという。
東北電力は、配管の弁が何らかの原因で開いていたとみて調べている。
タンクローリーから貯蔵タンクにアンモニアを入れる作業もしていたという。
一方、周辺に設置されたアンモニアの濃度を調べる機械の数値に変化はなく、周辺にアンモニアガスは漏れていないという。
出典
『別のタンクからアンモニア流入か』
http://www.nhk.or.jp/tohoku-news/20170330/5144671.html
『アンモニア吸い2人搬送 新仙台火力発電所で点検中』
http://www.sankei.com/region/news/170331/rgn1703310007-n1.html
『<新仙台火力>アンモニア吸入2人搬送』
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201703/20170330_13064.html
(ブログ者コメント)
〇「配管の弁が何らかの原因で開いていたとみて調べている」と報道されている件、本当だろうか?
弁を閉めただけでは、シート漏れなどでガスが流入する恐れがある。
タンク内部に人が入る場合は、タンクにつながるアンモニアや窒素などの配管に仕切り板を入れる、あるいはダブルバルブを閉めてブロック&ブリードするなどの方法をとっていると思うのだが?
〇アンモニアは毒性ガスだ。
十分な安全対策をとっていれば問題はないのだが、それでも、今回のような万一の事態を考え、隣接するタンクの片方に人が入り、片方にアンモニアを受け入れるという作業日程の、どちらかをずらせなかったのだろうか?
2017年3月30日20時20分にYAHOOニュース(岩手放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月30日16時15分にNHK盛岡からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前、岩手県一関市のゴミ処理施設で、汚水処理に使う薬品が北上川に流れ込む事故が起きた。
薬品は毒物や劇物ではなく、飲み水への影響は確認されていない。
流出事故があったのは、一関市狐禅寺の一関清掃センター。
国交省岩手河川国道事務所によると、30日午前10時前、施設の職員が汚水処理に使われる硫酸アルミニウム(硫酸バンド)の液体を、タンクローリー車から施設内のタンクに移す作業中、車のタンクが破裂し、液体が漏れ出した。
漏れた硫酸アルミニウムはおよそ2000ℓで、側溝を通り北上川に流れ出たという。
硫酸アルミニウムは、不純物を吸着し底に沈める浄水作用のある酸性の薬品で、施設では、ゴミ処理で発生した排水を浄化するために使っていたという。
同事務所は、北上川の水質の監視を続けるとともに、一関市は、タンクローリーのタンクが破裂し薬品が漏れ出した原因を調べている。
出典
『清掃センターで汚水処理の薬品2000リットル流出/岩手・一関市』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170330-00010003-ibciwatev-l03
『一関清掃センターで薬品漏れる』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6045148861.html
(ブログ者コメント)
報道ではローリー車となっているが、映像では、中型トラックに横置き状態で積載された円筒形のFRP製タンク。
そのタンクの側面が、縦1m横2m程度であろうか、長方形状に切り取られたようにパカッと外れている。
そう・・・。
破裂したとか割れたということではなく、外れたという表現がピッタリだ。
切断面では、一部、繊維が外を向いているように見えるので、タンク製作時の側面パーツがそっくり外れたということかもしれない。
(2017年5月23日 修正1 ;追記)
2017年3月31日付の岩手日報紙面には、下記趣旨の補足説明的記事が掲載されていた。
納入業者が硫酸アルミニウム2250ℓを積んだタンクローリーから、施設の外にある固定タンクに薬剤を注入する際、タンクローリーのタンクが破裂した。
圧力の加減を誤ったとみられる。
2017年3月29日17時3分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月29日20時16分にNHK宮崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎県延岡市で、平成22年、市立小4年の女児が校外学習として実施した遊泳の際にプールで溺れ、その後、死亡した事故で、両親が、死亡したのは学校側が安全管理を怠ったことが原因だとして市と県に約8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、宮崎地裁延岡支部は29日、学校側の過失を認め、計約5000万円の支払いを命じた。
判決で塚原裁判長は、「引率の教諭らは、児童をプールから上がらせる時に児童の点呼を取らず、女児は約5分もの間、教諭らの近くを溺れたまま流されていた」とし、教諭らの監督態勢は非常に不十分だったと認定した。
さらに、両親側が事故状況に関する報告書の提出を再三求めたにもかかわらず、学校側は不適切な対応を取ったと指摘。
「最愛の娘を失った両親の精神的苦痛は甚大だ」と述べた。
判決によると、事故は22年5月、同市にあるレジャー施設の流れるプールで発生。
溺れて流されている女児を施設の監視員が見つけ、引き上げたが、既に心肺停止の状態だった。
女児はそのまま意識が戻らず、13年10月に死亡した。
判決後に記者会見した父親は、「事実認定には納得しているが、学校と教諭から納得できる説明や謝罪がなく、誠意が感じられない。教諭や校長から直接、事故についての説明や謝罪を受けたかった。学校には、事故は起きるものだという前提で、子どもをどう守るか真剣に考えてほしい」と話していた。
首藤市長は、「判決を真摯に受け止め、二度とこのような事故を起こさないよう、児童生徒の安全管理を徹底していく」とコメントした。
出典
『女児死亡プール事故で賠償 学校側の過失認め 宮崎県と延岡市に5千万円』
http://www.sankei.com/west/news/170329/wst1703290058-n1.html
『小4プール事故で賠償命じる』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5064718841.html
3月30日3時0分に朝日新聞からは、両親の思いに関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「国賠法で済まされたら、やっちょれん」。
延岡市立東小学校の遠足中に市関連施設のプールで4年生女児がおぼれ、後に死亡した事故を巡る訴訟。
29日、宮崎地裁延岡支部の判決後の記者会見で、女児の父親は憤った。
裁判で求めてきた引率教諭らの説明や謝罪は、最後まで実現しなかった。
原告は父親(58)と母親(59)。
2010年5月、市の第三セクターが運営するヘルストピア延岡の流水プールで末娘(当時9歳)がおぼれ、意識が戻らないまま、13年10月に12歳で死去した。
両親は、「訴訟で学校や教師の責任を明らかにしたい」などとして、14年4月に市を提訴。
教諭らを採用した県も訴えた。
原告側代理人の松岡弁護士によると、「賠償金額の問題じゃない。当事者の生の声が聞きたい」(父親)として、裁判で教諭や校長の証人申請を2度試みたが、裁判所に認められなかった。
一昨年10月と昨年10月には、裁判所から和解案を提示され、当事者の責任を明示した謝罪文または非公開手続きによる直接謝罪の条件を付けたところ、行政側に拒まれたため、和解に応じなかったという。
国家賠償法は、職務上の過失で公務員個人は不法行為の責任を負わないと定める。
父親は、「公務員個人の責任を問うのが難しいことは分かるが、我々一般人から見るとギャップが大きい」と指摘。
松岡弁護士は、「法制度と両親が求めるものがフィットしなかった」と話した。
判決では、事故を引き起こした教諭や校長の過失のほか、原告側から再三求められた事故状況報告書を提出しないなど、事故後も学校側の対応が不適切だったと認定し、計約5087万円の支払いを命じた。
判決について、松岡弁護士は「両親が一番気にしていた引率教諭の不手際や事後対応の不誠実さは、ほぼ事実認定されたが、少し疑問も感じる」、父親は「まだ何とも言えないが、遺族の心の中では裁判は終わっていない」。
控訴するかは、結論が出ていないという。
出典
『宮崎)プール女児死亡事故判決 両親の願いに法の壁』
http://digital.asahi.com/articles/ASK3Y6FVBK3YTNAB00K.html?rm=306
(ブログ者コメント)
朝日新聞の記事は、「国家賠償法の定めにより、引率教諭個人の責任は問われない」と読める。
それは何故だろう?
疑問に思い調べたところ、国家賠償法には、報道されたような記述はなかった。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO125.html
朝日新聞の記事は、「第一条;公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によつて違法に他人に損害を加えたときは、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる」という条文を意訳したものかもしれない。
もしそうだとすると、それは、損害賠償上の責任が問われないだけ。
民間団体が主催したイベントで同様のことが起きたら、引率者は業務上過失致死あるいは安全配慮義務違反に問われそうな気がする。
よって、今回事例の引率教諭も、そういった責任が問われそうな気がするのだが、ご両親のコメントから推測すると、問われていないのかもしれない。
それは何故だろう?
責任を問われるほどの過失はなかったということだろうか?
2017年3月29日15時0分に読売新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
昨年、全国で起きた交通事故の座席別の致死率は後部座席が最も高かったことが、警察庁の調査でわかった。
同庁は、後部座席のシートベルト着用率が低いことが原因と分析している。
後部座席のベルト着用は2008年に義務化されたが、一般道では、反則金などの行政処分がないことに加え、「後部座席は安全」という誤った認識が広まっていることが背景にある。
警察庁によると、昨年の全国の交通事故死者3904人のうち、1338人が自動車乗車中。
座席別では、運転席で1004人、後部座席で158人、助手席では155人が死亡した。
座席別の致死率でみると、後部座席が0.36%で、運転席は0.32%、助手席は0.27%。
運転席と助手席は、05年以降、ほぼ全ての新車にエアバッグが搭載されたことなどから、致死率が低下。
09年以降の致死率は、エアバッグが普及していない後部座席が最高になった。
(ここまで380文字 / 残り621文字は有料)
出典
『「後部座席は安全」は間違い、席別致死率トップ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170329-OYT1T50065.html?from=ycont_top_txt
(ブログ者コメント)
〇座席別の死者数と致死率が対応していないが、それは、運転席には必ず1人座っているが、他の座席には座っていないこともあるからだと思われる。
〇他に情報がないか調べていたところ、以下が見つかった。
『後席乗員がシートベルトを着用していなかった事故の特徴特集』
(財)交通事故総合分析センター 2012年1月
https://www.itarda.or.jp/itardainfomation/info92.pdf
目次は下記。
1.自動車乗車中にシートベルトを着用しなかった乗員の被害状況
2.後席乗員がシートベルトを着用しない死傷事故の分析
3.事故事例の紹介
4.まとめ・提言
5ページに以下の記載がある。
自動車乗車中に後席乗員がシートベルトを着用しなかった被害状況についてまとめると以下の通りになります。
〇交通事故統計データを用いた後席乗員のシートベルトの着用者率は、約60%であり、運転席の約98%、前席の96%を大きく下回っている。
後席乗員は運転者及び前席乗員に比べシートベルトの着用を軽視している人が多い。
〇 自動車乗車中後席乗員の死亡重傷者数は年々減少している。
特に平成20年は前年の死亡重傷者数に対し大幅に減少している。
このことから、後席シートベルト着用義務化により一定の効果が出ているものと認められる。
〇自動車乗車中の死亡事故では、後席乗員のシートベルト着用者率は、運転者及び前席乗員より大幅に低く、後席乗員はシートベルトを着用する意識が低い。
〇 シートベルトを着用しない人は、着用する人に比べ、死亡率では約3.5倍、また、死亡重傷率は約3倍になり、受傷程度が大きい。
2017年3月28日5時16分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月、車庫で電動車いすに乗っていた男性が、突然下りてきた電動シャッターに挟まれて大けがをする事故があり、その後、メーカーなどが調査したところ、車や人に感知してシャッターを止めるためのセンサーのビームが車いすと男性の隙間をすり抜け、安全装置が働かない場合があることがわかった。
メーカーなどによると、去年9月、東京・武蔵野市の89歳の男性が、電動車いすに乗って車庫から道路に出ようとして、左右の安全を確認するためシャッターの下で一時停止していたところ、突然下りてきた電動シャッターに挟まれ、腰や腕の骨を折る大けがをした。
このシャッターには高さ30cmと70cmの位置にセンサーがあり、車や人を感知するとシャッターが止まる仕組みになっていたが、その後、メーカーや男性の弁護士が現場で同じ状況を再現して調べたところ、センサーのビームは2つとも、車いすと男性の間にできた隙間をすり抜け、安全装置が働かない場合があることがわかった。
シャッターが下りてきた原因については、特定できなかったという。
男性は、スクーターや自転車でもビームがすり抜ける状況が起こりうるとして、身近な事故を調査している消費者安全調査委員会、いわゆる消費者事故調に対し、近く、調査を求めることにしている。
男性は、「突然のことで何が起きたかわからず、死の恐怖を感じた。事故調には、多角的に安全対策について考えてもらいたい」と話している。
一方、メーカーは「製品に瑕疵があったとは思っていない。今後は、より安全に使ってもらうために、センサーが感知できない位置があることを伝える取り組みをしていきたい」としている。
今回の事故について、製品事故に詳しい明治大学の向殿政男名誉教授は、「一度起きた事故は再び起きるおそれがある。電動車いすの使用はこれまで想定していなかったかもしれないが、『まさかこんなことが』という場合の事故情報は非常に重要で、被害に遭った方のためにも生かしていくことが大切だ」と指摘している。
出典
『シャッター止めるセンサーに「死角」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170328/k10010926871000.html
(ブログ者コメント)
〇電動車いすとの報道だが、実際はシニアカー。
以下はウイキペディアに掲載されている写真だが、この写真からでも、横方向からのビームがすり抜ける隙間が見て取れる。
〇それにしても、シャッターメーカーにとって、この事故は全くの想定外ではなかろうか?
今回事故が起きたシニアカーに対応できるよう設備を改良したとしても、事故に遭われた方の指摘どおり、自転車などで、また同様な事故が起きる可能性がある。
今後の対応として、たとえばセンサーを10cmピッチで配置するなどが考えられるが、新製品ならいざ知らず、既存品の改良となると、コスト面でハードルが高そうだ。
結局はメーカーの言うとおり、ソフト対応しかないのかもしれない。
〇今回のケースとシテュエーションは違うが、電動シャッターに挟まれた事故は本ブログに何件か掲載スミ。(個別記事紹介割愛)
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。