2023年12月15日20時30分にYAHOOニュース(J-CASTニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市此花区内のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」で、ジェットコースターが一時「宙吊り」状態になったと報じられ、どんな状況だったのか関心が集まっている。
写真などを見て、「逆さ吊り」だと間違った投稿も相次ぎ、不安も広がっている。
そのような状況もありえるのか、運営会社に取材した。
【実際は、お客様は少し前屈みの姿勢で止まっていました】
頂上のすぐ近くで、4人乗り8列のコースターが、レールから吊り下がったように止まっている。
写真をよく見ると、客はみな、うつ伏せの状態で、頭は斜め上にある。
USJのアトラクション「ザ・フライング・ダイナソー」は、米SF映画「ジュラシック・パーク」の世界で恐竜プテラノドンに背中をつかまれて空を飛ぶという想定のコースターだ。
報道によると、2023年12月14日午前10時55分ごろ、地上約40メートルの頂上付近で緊急停止した。
このコースターには、定員いっぱいの32人が乗っており、スタッフがレール脇の非常階段から近づき、救助用のゴンドラに客を降ろして、階段へ誘導した。
11時40分ごろに全員が避難し、安全が確認されたとして、午後0時半ごろに運転が再開された。
体調不良になったりケガをしたりした人はいなかったという。
この様子を撮った写真や動画が、停止直後からX(旧ツイッター)上に次々に投稿され、「怖いししんどいし大変だったと思う」などと客を思いやる声が次々寄せられた。
その一方で、「逆さ吊り」になっていると、事実を誤認した投稿も目立ち、そうではないと背景情報の「コミュニティノート」を追加されたケースもあった。
USJを運営する合同会社ユー・エス・ジェイの広報室は15日、J-CASTニュースの取材に対し、今回の状況をこう説明した。
「器具で吊り下げられたように見えますが、実際は、お客様は少し前屈みの姿勢で止まっていました。
足元に床はないですが、お腹の部分で体を固定してあります。
今回は、安全確認後に、スタッフが停止後20分ぐらいからお客様を降ろし始めています」
【下り坂でブレーキがかからない設計で、過去に逆さ吊りはない】
コースターは、頭が下向きに下降していくが、客が「逆さ吊り」状態で停止することは否定した。
「最初に、高いところに機械で持ち上げて、そこから自由落下させて、走り切っていきます。
下り坂のブレーキでロックされるとダメージが大きいので、そうされることはありません。
ブレーキがかかるのは、上り坂と下車の直前だけです。
その間は、ブレーキがかからない設計になっています。
過去に、逆さ吊りになったことはありません」
今回、コースターが緊急停止した原因については、こう説明した。
「安全装置が作動し、安全を確保する作業として止まりました。
事故が起こったわけではありません。
安全システムがセンサーで管理されており、風や虫などをセンサーが感知することがまれにあります。
問題がなくても、あるかもしれないと検知すれば、コースターが止まります。
実際に、止まることは1日1回程度あり、ただ、長い時間がかからずに運行が再開されます」
なお、このコースターは、18年5月に高さ30メートルで停止し、最大約2時間かけて避難させるなど、過去に何度か緊急停止したことがある。
コースターの緊急停止について、大阪府警の此花署は12月15日、取材に対し、「110番通報が入っていませんので、出動していません。ケガ人や死者が出れば別ですが、事件・事故としては扱っていません」と答えた。
大阪市の此花消防署も同日、「要請がありませんでしたので、出動していません。USJ職員の方だけで点検用の階段を使って救出したことになります。過去にも出動したことはありません」と取材に話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/974062252503d92c3bb3f520a3a167dbc906bf69
2023年12月15日20時36分にYAHOOニュース(長崎放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後、長崎県対馬市の佐護川でショベルカーを操縦し、河川内の掘削作業をしていた60代の男性作業員が死亡する事故がありました。
【写真を見る】河口付近で洪水対策工事中 ショベルカーが横転・水没し男性作業員(60代)が死亡 長崎
事故が起きたのは長崎県対馬市上県町の佐護川です。
長崎県土木部河川課によりますと、15日午後1時半頃、長崎県発注の洪水対策工事のため河川内で掘削工事を行っていたショベルカーが横転し、水没しているのを工事関係者が発見し、消防に通報したということです。
消防によりますと、当時、佐護川は濁った状態で、ショベルカーのアーム以外は水没していたということです。
消防などが捜索したところ、午後5時頃に、水没したショベルカーの操縦席から60歳代の男性作業員1人が心肺停止の状態で見つかり、対馬市内の病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
県土木部河川課によりますと、現場は佐護川の河口近くで、洪水対策のため川底の土砂を掘削する作業をしていたということです。
警察が、ショベルカーがなぜ横転したのかなど、調べることにしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3a7ab98b2acf792d78079a9545beaeb8cb1a4b1
2023年12月15日15時10分にNHK信州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
松本市の国宝 松本城で、堀の堆積物を取り除くしゅんせつ作業が15日から始まりました。
すべての堀でしゅんせつ作業が行われるのは、記録が残る明治時代以降、初めてだということで、作業は今後7年ほど続く予定です。
松本城の堀をめぐっては、堆積物がたまって底が見えてしまい景観を損ねているという意見や、夏場に植物プランクトンのアオコが増殖して悪臭を放っているといった意見が市民などから寄せられています。
このため市の教育委員会は、松本城にあるすべての堀、およそ3万平方メートルを対象に、15日朝からしゅんせつ作業を始めました。
作業では、堀に浮かべた作業船を近くの小屋から遠隔で操縦し、船に取り付けたポンプで堆積物をくみ取っていました。
工期は2029年度までのおよそ7年間で、総事業費は14億円ほどと見込まれています。
市の教育委員会によりますと、松本城のすべての堀を対象にしゅんせつ作業を行うのは、記録が残る明治時代以降、初めてだということです。
今年度は東側の内堀で最大で深さ1.5メートル、合わせて2000立方メートル余りの堆積物を取り除く計画です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20231215/1010029074.html
2023年12月14日10時38分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前11時前、四日市市鹿間町にあるコンクリート製品製造業、「N社」の工場で、トンネルの外壁に使うおよそ12トンのコンクリートブロックが突然倒れました。
近くでは桑名市の会社員、水谷さん(男性、71歳)がブロックをシートで覆う作業をしていましたが、倒れてきたブロックに下敷きになりました。
警察によりますと、水谷さんはその場で死亡が確認されたということです。
作業は水谷さんを含めて3人で行っていたということで、警察では、ブロックが倒れた原因などを調べています。
また、13日午前11時すぎには、伊賀市治田の資材置き場で約16トンある建設用の板がクレーンから落下し、下で作業をしていたベトナム国籍の技能実習生の男性が下敷きになりました。
男性は市内の病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されたということで、警察で事故の原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20231214/3070011902.html
2023年12月12日7時0分に産経新聞から下記趣旨の記事が、写真と解説図付きでネット配信されていた。
神戸市灘区の阪急電鉄踏切で10月、手押し車を利用していた女性(94)が電車にはねられ死亡する事故があり、手押し車のタイヤがレールに挟まって女性が転倒し、踏切内に取り残されたとみられることが11日、捜査関係者への取材で分かった。
遮断機が下りた後に女性の転倒に気づいた目撃者の男性が非常停止ボタンを押そうとしたが、男性の側にはなく、約15メートル離れた反対側のボタンを押すまで数秒かかっていたことも判明した。
現場は、踏切内の線路に対し道路が斜めに交差する構造。
兵庫県警は、女性が方向を見失って斜めに延びていく道路から外れ、軌道との境界付近で転倒したとみている。
こうした構造の踏切は事故の危険性が高いとされ、阪急電鉄は新たな事故防止装置の設置を決定。
道路を管理する神戸市も通行環境の改善を検討している。
事故は10月24日午前7時15分ごろ、神戸市灘区篠原中町の阪急神戸線「篠原第二踏切」で発生。
近くに住む女性が通勤急行にはねられて死亡し、現場には手押し車のものとみられる部品が落ちていた。
県警灘署は周辺の防犯カメラなどを解析し、事故の経緯を特定した。
捜査関係者らによると、女性が踏切に到着した際、すでに遮断機が下りていたため、道路の左端付近で待機。
電車の通過を待って線路に対して直進した。
右手で小型の手押し車を押しながら左手にも荷物を持ち、かなり前かがみの状態だった。
道路は女性の進行方向に対して右斜めに延びて線路と交差しているが、女性は直進を続けて道から外れ、軌道との境界付近で転倒した。
その後、遮断機が作動。
女性はいったん起き上がりかけたが、再び転び、電車にはねられた。
同署は女性がかなり前かがみの姿勢で視野が狭くなっていたため、進路が道路からそれていることに気付かなかったとみている。
踏切には障害物検知装置があったが、主に車が対象となるため、倒れた女性には反応しなかった。
阪急は今回の事故を受け、現場に、取り残された人を検知できるシステムの設置を決めた。
神戸市は、道路に色を付けるなど、注意喚起のための対策を検討している。
【非常ボタン間に合わず…反対側のみ】
今回の事故では、踏切内で女性が転倒するのを目撃した男性が非常停止ボタンを押していた。
しかし目撃場所からボタンの場所まで距離があり、結果的に間に合わなかった。
件数自体は減少傾向にある踏切事故だが、危険性は構造によって異なる。
専門家は、それぞれの踏切の特徴に合った対策が必要だと指摘する。
捜査関係者らによると、目撃者の男性は踏切の北西角付近で踏切内に女性が倒れているのを発見。
すでに遮断機は下りており、非常ボタンを押そうとした。
しかし、現場で非常ボタンがあるのは南西と北東の2カ所。
男性は約15メートル離れた北東まで走ってボタンを押したが、ほぼ同時に電車が踏切を通過した。
ボタンを押せば自動的に電車のブレーキがかかる仕組みだが、運転士が女性の存在に気づき、ブレーキをかけた方が先だったとみられる。
非常ボタンは踏切を横断する自動車ドライバーらの使用を想定し、進行方向左手前に設置されているのが一般的という。
鉄道の安全対策に詳しい関西大の安部誠治名誉教授は、非常ボタンは通常2カ所としつつ「道幅が広いなど状況に応じて4カ所設置すれば、目撃者がすぐ押せるようになる」と指摘する。
【踏切「個性」に合わせた対策を】
今回の事故を受け、阪急電鉄は現場踏切に新たな事故防止装置を導入する方針だ。
同社によると、これまでも踏切内に照射されたレーザーが障害物で一定時間遮られると、接近する電車に自動ブレーキがかかる装置があった。
しかし、ある程度の高さや大きさがないものは検知できず、今回は作動しなかった。
来年度には、踏切内の障害物を高精度で検知する装置を導入するという。
安部氏は、こうした対策を評価した上で、「そもそも、転倒して人が取り残されないように、歩行環境を整備するなどの対策も重要だ」と指摘。
「踏切には個性があり、それぞれが抱えるリスクに合わせて対策を取る必要がある」と強調した。
https://www.sankei.com/article/20231212-3AJVLPFKBFLKHA4O54XMV5NH5U/
12月19日19時00分にYAHOOニュース(産経新聞)からは、記者が死亡した女性と同じように腰を曲げ前かがみで踏切に入ってみると、視覚上、道路から徐々に外れていくのもやむなしと感じたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の背景として浮上したのは、線路に対し道路が斜めに交差するなどの現場の構造。
なぜ、女性は亡くなったのか。
現場を歩き、探った。
先月下旬、女性と同じように南西側から踏切に入った。
道路は進行方向右斜めに線路と交差しているが、軌道との境界に沿って黄色のラインが引かれている。
「これなら道路から外れることはないのではないか」。
そんな印象を抱いた。
ところが、腰を曲げて前かがみになってみると、考えは一変した。
踏切内には線路に対し直角に、舗装のつなぎ目のような線がある。
視野が極端に狭く、踏切全体の構造を把握できない中、こうした線や「線路に対して直進」という感覚に頼って歩くと、徐々に道路から外れていく。
女性は当時、右手で小型の手押し車を押し、左手に荷物を持っていた。
周辺の防犯カメラの映像などによると、進路が道路から外れ、軌道との境付近でレールに手押し車のタイヤが挟まって転倒した。
年齢などを合わせて考えると、こうなってしまうことは十分あり得ると感じた。
・・・
この踏切のように、線路と道路が斜めに交差する構造は珍しくなく、より急角度で交差する踏切も多い。
それでも、現場ではこれまで、ベビーカーのタイヤが挟まるなどのトラブルも起きていたという。
現場では速度を上げて横断する車を警戒し、道路の端を歩く人も多かった。
しかし、軌道との境に引かれた黄色のラインを越えると、すぐに段差になっていたり、道路の端がくぼみのようになっていたりもする。
こうした点にも危険を感じた。
道路を拡幅する、分かりやすいよう色分けする-。
電車に関する事故には駅ホームの転落防止など取り組むべき課題が多いのは理解するが、今回の現場でも、できる対策はいろいろとあるのではないか。
同じような悲劇が起きてほしくないと切に願う。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e85397fdff0d7a2cb4f3292c3456cc47c6bceadf
2023年12月12日21時27分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前11時半ごろ、大阪府東大阪市の近畿大東大阪キャンパスで、大学院総合理工学研究科の研究室で実験中、薬品が発火する事故があった。
近大によると、実験をしていた大学院生1人が同市内の病院に搬送され、顔や腕をやけどする軽傷を負った。
けがをした大学院生は、還元反応の実験で水素化リチウムアルミニウムを計量していたところ、発火したという。
この物質は水に反応して発火する性質があり、近大が事故原因を調べている。
https://www.sankei.com/article/20231212-7CHA2JN7PBNTJFKWN4HKWWO7XQ/
12月12日付で同大のHPに重要なお知らせとして、薬品が反応して出火した、研究室には他に2人の学生がいたがけがはなかったなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。
令和5年(2023年)12月12日(火)午前11時30分頃、近畿大学大学院総合理工学研究科の研究室にて、実験中に薬品が反応して発火する事故が発生しました。
駆けつけた教員が速やかに消火しましたが、実験を行っていた大学院生1名が中河内救急救命センターに搬送され、顔や腕の1度熱傷等と診断されました。
当時、研究室には他に2名の学生がおりましたが、怪我はありませんでした。
日頃から安全に配慮して研究活動を行っておりますが、このような事態となり、学生、保護者および関係者の皆様にご心配をおかけしたことを、心からお詫び申し上げます。
原因については現在調査中ですが、学生・教員への注意喚起と安全管理をさらに徹底し、再発防止に努めてまいります。
https://www.kindai.ac.jp/news-pr/important/2023/12/040898.html
2023年12月11日20時48分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都は11日、井の頭自然文化園(武蔵野市)で飼育していたニホンリス31匹が死んだと発表した。
衛生対策のために体の表面の寄生虫を駆除する薬をつけ、巣箱に殺虫剤をまくなどした後に相次いで具合が悪くなったといい、詳しい原因を調べている。
都建設局によると、死んだのは同園のリス繁殖棟A棟で飼育していた40匹のうち31匹。
4日に全40匹を捕獲して、体表の寄生虫を駆除する薬2種類を滴下して背中につけた。
また、ケージ内にある巣箱には殺虫剤を散布するなどした。
その後、全頭をケージに入れたところ、うち1匹がその日のうちに死んだ。
その後も具合が悪くなるリスが相次ぎ、11日朝の時点で計31匹が死んだ。
使用した薬剤3種類はこれまでに使ったことがあるものだったが、中毒の可能性もあるとみている。
ニホンリスは体長18~22センチ、体重200~310グラム。
本州、四国、九州に分布している。
https://mainichi.jp/articles/20231211/k00/00m/040/193000c
2023年12月10日12時51分に熊本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前、熊本市の住宅地で4歳の男の子が犬にかまれ、けがをしました。
警察などによりますと、10日午前9時半ごろ、熊本市東区戸島(としま)の空き地で、父親や妹と散歩していた4歳の男の子が、後ろからきた犬にかまれました。
男の子は左胸から脇腹にかけて複数箇所をかまれ、一部を縫うなどしましたが、命に別状はないということです。
「大人3人が犬を押さえて(男の子から)離そうと、必死に助けを求めていました」(目撃した人)
犬は体長1mほどの雑種で、近くにいた住民たちによって取り押さえられ、警察が確認した際には、死んでいました。
犬にはリードが付いていて、飼い主の60代の男性は警察の聞き取りに対し、「散歩をさせようとしたところ逃げ出した」と話しているということです。
警察は、飼い主の男性の過失傷害の疑いも視野に、犬が逃げ出した経緯などを調べることにしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cd4af8b4388934dec56920de5e3b093e5ad6e28
12月11日18時46分にYAHOOニュース(熊本放送)からは、犬に襲われた場合は逃げないほうがいいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きのう、熊本市の住宅街で4歳の男の子が犬にかまれ、けがをしました。
かみついた犬は『闘犬』として育てられていたということです。
【写真を見る】男児(4)をかんだのは『闘犬』左胸から脇腹にかけて6か所を縫うけが 目撃者「土佐犬かなと思った」飼い主「首輪を忘れ逃げ出した」かまれそうになった時の対策は『動かないこと』
12月10日(日)午前9時半ごろ、熊本市東区戸島の空き地で父親や妹と散歩をしていた4歳の男の子が体長1メートルほどの犬にかまれました。
記者:
「親子は、このあたりまで逃げました。そして犬に襲われたと見られています」
男の子は左胸から脇腹にかけて、6か所を縫うけがをしましたが、命に別状はないということです。
目撃した人:
「私が見る限り、土佐犬(のような見た目)」
目撃した人:
「茶色くて大型犬で、土佐犬かなと思った」
警察によりますと、飼い主の60代の男性は犬について、「闘犬用として育てている3歳の雑種のオスで、散歩させようとしたら逃げ出した」と話しているということです。
また、かみついた時、犬の首には綱のようなものが巻かれていましたが、これについて飼い主が「首輪を忘れたので、直接首に巻いていた」と話していることが新たに分かりました。
ではなぜ、犬は男の子にかみついたのか?
動物病院の医師は、犬が遊びだと思っていた可能性があるといいます。
【犬は遊びだと思っていた?事故を防ぐために気を付けること】
竜之介動物病院 德田竜之介 院長:
「普通、本気でかんでいるなら離さない。
何回もかんでいるなら、ぬいぐるみやおもちゃなどのように遊んでいる可能性が高い」
もし、このような状況に遭遇した時にとるべき行動については。
德田院長:
「(犬は)逃げる物に対して追いかける習性がある。
もし道端で見かけたら、逃げてはいけない。
その場で立ち尽くすか、動かない方がいい」
そして飼う側は、今回のようなケースをあらかじめ想定する必要があると指摘しています。
德田院長:
「何かあった時には歯止めが効かない。大きい犬になればなるほど。
リードや首輪などもしっかりとしたものを付けないといけない。
何かあった時のために二重にも三重にも」
【いまの時期の犬には注意? 】
(解説)
まず、もし犬を見た時、かまれないためには逃げない事が大事です。
そして、もしかまれても、かまれた部分を引っ張らない。
Q.なぜ引っ張ったらだめなのでしょうか?
A.引っ張ると皮膚が引き裂かれてしまうので、別のもので気をそらさせるか、犬の方に押し返した方がいい.
キズが裂けてしまい、大けがにつながるとのことです。
そして、犬はなぜ子どもにかみついたのか?
ひとつの可能性ですが、犬は11月~12月にかけて発情期を迎え、そのストレスが影響した可能性もあると徳田院長は指摘しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/74fc0f10938184c049e8d151ef95186a5580004a
12月15日8時1分にYAHOOニュース(石井獣医師の寄稿文?)からは、日本には闘犬飼育ダメという法律はないが佐賀県は条例で特定犬飼養条件を定めている、2021年度は4000人以上が犬に噛まれているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
KYODOは、神奈川県横須賀市の路上で7月、市内の無職男性(82)と散歩中の土佐犬が、犬の散歩中の女性(39)と小型犬のミニチュアダックスフントを襲ってかみつき、女性にはけがをさせ、ミニチュアダックスフントは死んだと伝えています。
このため、田浦署は11日、過失傷害の疑いで土佐犬の飼い主を書類送検しました。
また、今月10日、熊本市で父親などと散歩していた4歳の男の子が犬に胸の辺りを複数回かまれて病院に搬送されました。
その犬は、闘犬用として育てられていたそうです。
警察は過失傷害の疑いも視野に捜査しています。
日本では土佐犬、ピットブルテリアなどの闘犬を飼育してはいけないという法律がありません。
上述のような事件は、普通に歩いているだけで闘犬に襲われる可能性があるということを示しています。
環境省の調査では、驚くべきことに、2021年度は年間4000人以上が犬による咬傷事故の被害をうけています(犬舎の周辺より公共の場所の方が多い)。
そのことについて、考えていきましょう。
【土佐犬 ピットブルテリアなどの闘犬が悪いのか?】
闘犬が人にケガを負わせたり、犬をかみ殺したりするなどの事件が起こっています。
このような狂暴な性格の犬が悪いと思う人がいるかもしれません。
確かに、犬に襲われた人や犬は恐怖を感じ、実際、痛い目に遭っています。
その一方で、飼い主が適切に飼養すれば、このような事件は起こらないのです。
日本での土佐闘犬の歴史は古く、鎌倉時代あるいは室町時代から闘犬が行われており、藩士の士気を高めるため土佐藩(高知県)で四国犬を使った闘犬が幕末の頃から盛んになったそうです。
闘犬は、飼い主によって土俵の中で喧嘩をするように訓練をされている犬なのです。
どんな犬でも闘犬になれるわけではありませんが、喧嘩に向いた犬種(後で説明)を闘犬にします。
人は犬の改良をしているので、世界では200以上の種類があると言われています。
そのなかには、つまり人で言えばボクシングや相撲、レスリングのようなものが好きな犬もいるのです。
一般的には、闘犬は飼い主が愛情ある訓練と飼育をしていれば、飼い主に忠実な犬です。
喧嘩するように訓練されている犬を放つと、人や犬などを襲うことはあり得ることです。
このような問題を起こす犬は、飼い主の飼育が適正ではないのです。
【危険犬種法があるイギリス】
闘犬は、飼い主が逃がさないよう飼育すれば、他の犬をかみ殺す、あるいは人に危害を与えることなどはしないです。
しかし、それが出来ない飼い主がいるので、イギリスでは、危険犬種法(Dangerous Dogs Act)があります。
日本には、このような法律はありません。
このイギリスの法律は、人や他の動物に対する攻撃性が高いとされる犬種に対して厳しい制限を課しています。
具体的には、売買、譲渡、繁殖が禁止されている4つの犬種が含まれています。
以下が禁止されている犬種です
1、ピットブルテリア (Pit Bull Terrier)
日本でも飼い主から逃げてニュースになっているので、知っている人も多いのではないでしょうか。
下顎の発達した犬です。
アメリカで改良された闘犬用の犬種で、ブルドッグのがっちりとした体格とテリアの性格を受け継いでいます。
性格は忠実で愛情深い犬とされています。
筆者は、ピットブルテリアを診察したことがありますが、その子たちは、飼い主がちゃんと保定してくれれば、従順で速やかに治療ができました。
ピットブルテリアのなかには、喧嘩しないように他の犬が来ないときに来院しているケースもありました。
2、土佐犬 (Japanese Tosa)
闘犬用として作られた犬種で、従順な性格であり警戒心が強い犬です。
喧嘩をしているときも鳴き声をだしません。
日本に土佐犬はいますが、数は少ないです。
体重は90kgにまでなる子もいます。番犬には向いていますが、初心者や高齢の人には飼育が難しい犬です。
3、ドゴ・アルヘンティーノ (Dogo Argentino)
珍しい犬です。
ドゴ・アルヘンティーノは、アルゼンチンで、イノシシ、ピューマ、ジャガーなどの大型の獲物の狩猟用に改良された犬です。
疲れ知らずの体力があり、番犬としては、命がけで侵入者と戦うという性質を持っています。
4、フィラ・ブラジレイロ (Fila Braziliero)
珍しい犬です。
ブラジルで、イノシシ、ジャガーなどの大型の獲物の猟のために改良された犬です。
飼い主に対して忠実でやさしいとされていますが、見知らぬ人に対して警戒芯が非常に強くなるように改良されています。
これらの犬種は、どれも大きく、筋肉質で力強いため、見た目から怖いという印象を与えます。
イギリス以外でも多くの国で違法とされています。
【特定犬がある佐賀県】
普段はおとなしい犬でも、飼い主が予期しない状況で咬傷事故を引き起こすことがあります。
「佐賀県動物の愛護及び管理に関する条例」で特定犬を定めています。
特定犬とは、人に危害を加えるおそれがあるものとして定められており、以下の10犬種です。
1、土佐犬
2、秋田犬
3、紀州犬
4、ジャーマン・シェパード
5、グレート・デーン
6、ドーベルマン
7、セント・バーナード
8、アラスカン・マラミュート
9、マスチフ
10、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(アメリカン・ピット・ブルテリア)
それ以外にも、体高(背中の一番高い部分から地面まで)65cm以上の犬と、危険性(咬傷事故の再発など)のおそれがある犬を知事が指定しています。
これらの犬は、以下のように飼養することが佐賀県では決められています。
・咬傷事故や転倒事故を防止するために「おり」の中で飼養する
・鍵のかけ忘れや、扉の破損がないよう、日頃から注意する
・特定犬シールがあり、特定犬を飼養していることを明示する標識(シール)を訪問者等から見えやすい場所に掲示(貼付)する
【まとめ】
日本では、飼養してはいけない犬はいません。
犬には、犬の性質があり、喧嘩が好きで疲れを知らない子もいるのです。
そのようなことを理解せず、リードや首輪が外れて、犬に襲われる人や犬が年間に4000件以上あるのです。
佐賀県のような条例が他の都道府県でも必要ではないでしょうか。
飼い主は犬の性質をよく理解し、犬や人にとって咬傷事故のようなかなしい事件が起こらないように配慮してほしいです。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e98d8ae2d5fbf4f773c93b71125c97e26cc595b7
2023年12月11日14時14分にYAHOOニュース(熊本県民テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市中央区にあるマンションの1室で、10日未明に爆発が起き、住人の男性が病院に運ばれました。
男性は部屋に殺虫剤をまいていたと話し、警察が爆発との因果関係を調べています。
10日午前0時ごろ、熊本市中央区大江のマンションで、「爆発音がした」と、警察や消防に通報がありました。
警察によりますと、4階建てマンション2階の54歳の男性の部屋で爆発が起き、ベランダの窓が吹き飛んだほか、こたつ布団の一部が焼けるなどしたということです。
この爆発で、男性は髪の毛が焼けるなど、軽いやけどをして病院に運ばれました。
警察の調べに対し、男性は爆発当時、部屋の片づけ中に室内でゴキブリを見つけ、スプレー式殺虫剤を大量にまいていたところ、約1分後に爆発が起きたと話しているということです。
警察は、何らかの火がこたつの周辺から殺虫剤の可燃性ガスに引火した可能性があるとみて、原因を調べています。
ところで、似たような事故がこれまでも熊本市内で起きています。
熊本市消防局によりますと、管内で過去10年間、スプレー缶が原因となった火災は22件。
そのうち4件はスプレー缶の使用中に、暖房器具に引火したり、スプレー缶を使ったあと、たばこに火をつけて爆発したりしたケースだということです。
スプレー缶には注意事項が記載されていますので、しっかりと守ることが大切です。
熊本市消防局に殺虫剤や整髪料・消臭剤などのスプレー缶を使用する時の注意点を聞きました。
・火気の近くで使わない
・室内や車内など密閉空間で使った後は必ず換気する。
・保管するときは高温を避ける
・捨てるときはガスを全て抜いてから
最近は寒くなり、室内で暖房器具を使うことが多くなるので、特に注意が必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4eb9e4401dfdc35cc9657f32580a53a2fab819c
12月14日17時49分にYAHOOニュース(NHK熊本県民テレビ)からは、電気式こたつの熱で引火した模様、連続で40秒以上は噴射しないことなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月10日、熊本市のマンションで起きた爆発事故。
住民の男性が殺虫剤のスプレーを使った後に起きていました。
新たに「こたつ」への引火が原因とみられることが分かりました。
この事故は12月10日未明、熊本市中央区大江のマンションで、54歳の男性が自分の部屋で殺虫剤のスプレーを噴射した後に爆発したものです。
男性は髪の毛が焼け、顔や首、のどに軽いやけどをして搬送され、12日に退院しました。
警察は13日、男性立ち合いのもと部屋で検証を実施しました。
その結果、スプレーのガスが電気式こたつの熱に引火した可能性が高いことが分かりました。
警察によりますと、男性はこたつをつけた部屋の中でゴキブリを見つけ、殺虫剤のスプレーを約1分間連続で噴射したと話しているということです。
殺虫剤メーカーは、スプレーを使用する際に、火気や暖房器具の近くなど高温になる場所での使用を避け、ガスの充満を防ぐため、連続で40秒以上使用しないよう注意を呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7aa8e5aeab11212432b60bc9e5044207a976ce59
(ブログ者コメント)
殺虫剤の大量噴霧により爆発が起きた事例は、本ブログでも過去に何件か紹介スミ。
2023年12月8日18時10分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県厚木市の立体駐車場で150台以上の車が燃えた火事で、NHKが独自に入手した現場の防犯カメラの映像には、火元とみられる車の近くから炎が床を伝って広がる様子が記録されていました。
専門家は、ガソリンなど可燃性の液体の表面が燃える「プール火災」が起きたと分析していて、通常より短時間で周辺の車に延焼した可能性があると指摘しています。
ことし8月、厚木市にあるパチンコ店「M厚木北店」の立体駐車場で火事があり、けが人はいませんでしたが、2階を中心にあわせて152台の車が燃えました。
NHKは現場の防犯カメラの映像を入手し、火災のメカニズムに詳しい東京理科大学の関澤愛教授に分析してもらいました。
映像には火元とみられる車が停車する様子が写っていて、その6分後に煙が出始めるのが見えます。
そして2分後には車体から火が出て、しばらくすると炎が床を伝って広がっていく様子が確認できます。
この炎について、関澤教授はガソリンなどの表面が燃える「プール火災」だと指摘していて、火がついた液体が床を伝って周辺の車の下に広がったことで、車から直接燃え移るより短時間で延焼が拡大した可能性があると分析しています。
関澤教授は、「火が出た車の左右や前後の車に順番に引火していくことがこれまで想定されていたが、床面に可燃性の液体が広がって車が下からあぶられるような状態になると、より早く延焼拡大が進む可能性がある。今回、初めて日本で起きた大規模火災なので、油が漏れだして床面に広がる火災のパターンを視野に入れて対策を検討する必要がある」と指摘しています。
今回の火災をめぐっては炎や煙の熱によって駐車場全体の温度が上昇し、一気に火災が広がった可能性を指摘する専門家もいます。
火元から遠い車も火元の周辺と同じような焼け方をしていることなどから、室内の一部で発生した火災が短時間に部屋全体に燃え広がる「フラッシュオーバー」と同じような現象が起きたとみられるということです。
消防は、火元の車の出火原因や火災が拡大した要因について、今月中に報告書にまとめる予定です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20231208/1050020467.html
2023年12月25日20時0分に朝日新聞からは、火元の車はフォルクスワーゲン、今月22日に別車種を含めブレーキ液のタンクがエンジンの熱で溶ける恐れがあるとしてリコールの届出をしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
独フォルクスワーゲン(VW)の日本法人は25日、火元の車がVW製のゴルフTDIだったと明らかにした。
同法人によると、この車種には火災が起きうる不具合があり、厚木市での火災の原因となった可能性を「排除できない」という。
同法人は22日、同車種を含む9車種について、国土交通省にリコールを届け出た。
火元とされた車は2021年8月製造のディーゼル車。
厚木市消防本部によると、現場となった立体駐車場の2階中央付近に駐車後、2、3分で出火したとみられる。
リコールの内容は、ブレーキ液が入るリザーバータンク周辺の遮熱機能の不具合で、エンジンの熱でタンクが溶け、最悪だとブレーキ液が漏れて排気系部品に触れ、火災になる可能性があるというもの。
21年2月~今年11月に輸入した9車種約6500台が対象という。
ただ同法人は、焼損したこの車自体については「欠陥を一切特定できなかった」としている。
一方、厚木市消防本部は25日、出火原因で別の推定を発表した。
エンジンそばの排気管にエンジンオイルが付着して出火したとするもの。
付着の理由は不明としている。
火元の車のブレーキ液のタンクの周辺については、焼失のため調査できなかったとしており、同法人の見解については、可能性として排除しないとしている。
https://www.asahi.com/articles/ASRDT6D8QRDTOXIE02X.html
12月25日19時26分に毎日新聞からは、リコール理由は遮熱マット取り付け位置の不備、排気系部品にオイルの染みがあることも確認されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省によると、リコールは、エンジンの熱でブレーキ液のタンクが溶けることがあり、最悪の場合に液が漏れ、排気系部品に触れると火災になる恐れがあるとの内容。
熱を遮るマットが正しく取り付けられていないケースがあることが原因としている。
VWグループジャパンは厚木市の火災に関し、「遮熱マットの取り付け位置の不備に起因している可能性を排除できない」との声明を発表した。
消防本部によると、出火元は駐車場の防犯カメラ映像などから断定した。
消防本部は出火した車について、ブレーキ系統が全て焼失し、ブレーキ液の漏れなどが実際にあったかどうかは分からなかったとした。
一方、消防本部は実況見分で、排気系部品にオイルの染みがあることを確認。
高温となった部品にエンジンオイルが付着し、火が出たと推定する内容を公表した。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20231225/k00/00m/040/184000c
12月25日18時27分にYAHOOニュース(テレビ神奈川)からは、オイル染みが見つかった部品は走行中800℃近くになる、火災が大規模になったのは危険を感じて初期消火できなかったことなどが原因など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原因について、焼失しなかった部分を調べた結果、車両内部にあるエンジンの排出ガスが最初に通る箇所の部品にエンジンオイルとみられるオイル染みが見つかり、そこから出火したと推定されています。
一般的にその部品は、走行中800度近くまで高温になるものだということですが、なぜそこにオイルが付着したのかはわかっていません。
燃えた車両は153台に上ったといい、その原因について消防は・・・。
田中・厚木北消防署長:
「爆発音などもあり、危険を感じて初期消火することができなかったというのがひとつ。
車両が密集した状態であったことや、開放性があり空気の供給がされやすい構造であった。
また近年の車は樹脂製品など石油製品を多く使っていて、一度火がついてしまうと容易に燃えやすくなったのも原因のひとつと考えている」
https://news.yahoo.co.jp/articles/71e06a8dae2b4750b05e68d6d91261c70d4b5562
12月25日16時59分にNHK首都圏からは、オイル染みが見つかったのはエキゾーストマニホールドという部品、火災拡大原因の一つは風速2.7mの風によって炎や熱が拡がったことなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火元の車は、2年前に製造された大手自動車メーカー、フォルクスワーゲンのディーゼル車で、エキゾーストマニホールドというエンジン近くの部品にオイルのしみが確認されたということです。
一方、消防は、多くの車に火災が拡大した原因について、風速2.7メートルの風によって炎や煙の熱が広がって駐車場全体が高温になったことや、車に樹脂製品が多く使われているため、一度火がついたら燃えやすいことなどが考えられると説明しました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20231225/1000100382.html
12月28日20時50分に毎日新聞からは、車の底部から可燃性液体が火の付いた状態でしたたり落ち、漏れ続けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
総務省消防庁によると、付近の防犯カメラに、この車の底部から可燃性の液体が火の付いた状態でしたたり落ち、漏れ続けて床の傾きに沿って火炎が広がる様子が写っていた。
同庁は出火元の車で「高温となった排気系部品の上にエンジンオイルが漏れ、火が出たと考えられる」との見解を明らかにした。
https://mainichi.jp/articles/20231228/k00/00m/040/356000c
(2024年2月29日 修正2 ;追記)
2024年2月27日21時34分に産経新聞からは、火元の車は直前に軽油を満タンにしていた。そのため火勢が強まった可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出火元となった車から満タンに近い量の燃料が漏れて火の勢いを強めた可能性があると実況見分に立ち会った総務省消防庁が推定していることが27日、分かった。
厚木市消防本部が27日に開示した資料で明らかになった。
実況見分の調書などによると、昨年8月20日の火災直前、出火元となったフォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の所有者がガソリンスタンドで34リットル超の軽油を給油していたことが、防犯カメラの映像や所有者の話などから判明。
燃料タンク容量は51リットルだった。
駐車場床面の燃えかすを総務省消防庁が調べたところ、燃料の軽油が含まれている可能性があると同庁が市消防に伝えていた。
https://www.sankei.com/article/20240227-C37LTN4XJBOOJNWHUMLI4IETPI/
2023年12月8日13時2分にYAHOOニュース(テレビ大分)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分空港のアクセス向上のため、県が今年度中の就航を目指しているホーバークラフト。
訓練初日に事故が起きてから8日で1か月。
操縦の難しさや安全への取り組みについて元船長や運航会社に話を聞きました。
【写真を見る】ホーバー 事故から1か月 元船長が語る操縦の難しさ「スケート場で大型バスを走らせる感覚…」【大分】
ホーバークラフトの元船長 宮本さん:
「悲しい。やっぱりああいう風に、事故の跡を見ると」
事故が起きた大分空港の発着地でこう話すのはホーバークラフトの元船長宮本さんです。
11月8日、運航会社「大分第一ホーバードライブ」の操縦訓練初日。
1番船の「Baien」が空港でガードレールに衝突する事故を起こしました。
この影響で訓練は延期に。
1月から船体の修理が行われる予定です。
宮本さんは2009年に運航を休止した「大分ホーバーフェリー」で、16年間船長を務めました。
ホーバーは気象条件をはじめ乗客の人数やその座る位置が影響するほど操縦が難しい乗り物だったと話します。
宮本さん:
「陸に上がったらもう、全く無風状態でも不安定な状態になる、けっこう難しい乗り物。
(事故原因は)コース取りとオーバースピードかなと思う」
宮本さんは「難しいのは陸上の航走路。スケート場で大型バスを走らせるような感覚だった」と指摘します。
宮本さん:
「私的見解だが、訓練するのに海上では2、3ぐらい。陸上が7、8ぐらいの割合かと思う。
ゆっくりゆっくりワンステップワンステップしていければ必ず出来ると思うんで、頑張って欲しい」
一方で、現在の運航会社は事故後1か月を次のように振り返ります。
大分第一ホーバードライブ 小田社長:
「この1ヶ月間は、事故を起こしてしまったのをどう回復させていくのか、信用の回復、壊れた船に関してもどういう風に修繕していくかっていうところにかなり追われた。
訓練期間を今までよりも長く持たなくてはいけないと現時点では考えている」
訓練は早ければ来年1月、2番船を使って再開されますが、1番船が使えないため、2月からは操縦士2人をイギリスに派遣し訓練を行うということです。
また県内での訓練でも、造船会社から直接指導を受けることになりました。
宮本さん:
「今後、どういう形で安全性と安全な運航というものを見せていけるのか、本当に注力していかないといけ ない。そういう思いが今ある」
【ホーバークラフト 今後のスケジュールは…】
早ければ来年1月に、県内での操縦訓練が2番船を使って再開されます。
また、3番船が到着するほか、壊れた1番船の修理も始まります。
大分第一ホーバードライブは引き続き、今年度中の運航開始を目指しています。
空港とのアクセス向上が期待されるホーバーですが、県民などが安心して利用できるように、安全第一で準備を進めてもらいたいと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d785473dab554c306d40cd6a5069a2e23410991
※事故発生当時の報道は下記参照。
(2023年11月8日付 YAHOOニュース;乗りものニュース)
【スカート部分以外は国内に予備部品なし】
大分県は2023年11月8日、大分空港(国東市)~大分市間の定期就航を目指して訓練中だった「ホーバークラフト」が、同空港至近で事故を起こしたと発表しました。
運航を担う大分第一ホーバードライブの説明によると、事故があったのは訓練初日となる8日午前7時5分、場所は空港に隣接する発着場の斜路口中央で、1番船「Baien(バイエン)」が斜路に設置してあるガードレールに衝突、船体を損傷したとのこと。
なお、けが人はおらず、油や燃料漏れなどもないそうです。
ただ、「Baien」については船体後部のスカート、ラダー、リフトファンの支柱(ファン本体は無事)、これら3か所を破損しています。
会見に出席した伊藤カメラマンによると、「詳しく調査する必要があるものの、現状では2~3か月ほど修理にかかる可能性がある」「修理のため(イギリス本土の)工場に回航しなければならないかもしれない」との説明があったとのことでした。
なお、約2~3か月という修理期間についても、これはあくまでも国内で修理した場合の想定であり、イギリスへ回航することになったら移送だけで2か月程度を要するため、4~5か月はさらに遅れる可能性があるとのこと。
交換部品も、スカート部分は国内に予備があるものの、それ以外はパーツを別途調達する必要がある模様です。
【2番船「Banri」使って訓練を実施か】
大分第一ホーバードライブによると、当該パイロットは一級海技士を取得しており、すでにイギリスで20時間の訓練を受けている人物とのこと。
全訓練時間が140時間あるうち、残り120時間を始めたところで、技量は十分であったため、単純な操作ミスだとしています。
現状では、「Baien」で訓練再開するのは無理ですが、2番船「Banri」が同日(11月8日)に大分へ到着しているため、同船が県より引き渡されれば訓練を再開することは可能だといいます。
とはいえ、2番船「Banri」も県から引き渡されるまでには最低でも1か月ほどかかるそうで、訓練時間を確保するため、パイロットをイギリスに派遣して、向こうで訓練するかもしれないとのハナシでした。
大分第一ホーバードライブは今回の事故について「県有資産を破損させてしまい、また県民の期待を裏切るかたちになってしまい大変申し訳なく思っている」「破損した船体および航走路の設備の修理費については自社で負担する」としています。
県は、大分空港のアクセスを改善すべく2023年度中にホーバークラフトを就航させる予定でしたが、今回の事故により、そのスケジュールを見直す必要に迫られるかもしれません。
https://trafficnews.jp/post/129191
(ブログ者コメント)
ホーバー操縦の難易度は普通の船に毛の生えた程度かと思っていたブログ者。
この報道で認識を新たにした。
2023年12月6日13時10分にYAHOOニュース(Merkmal;フリーラーター猫柳蓮氏の寄稿文?)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【異なる交通標識の文化】
レンタカーを利用した訪日外国人の交通事故が増えている。
2023年11月23日付の『北海道新聞』朝刊によると、観光名所の多い帯広署管内の2023年の人身交通事故件数は2022年比124件増の424件だった。
記事によると、人身事故は2件増の3件、物損事故は21件増の22件。
コロナ禍による入国規制が緩和したことで、個人や少人数でレンタカーを借りる訪日外国人が増えたことも増加の一因と見られる。
事故の原因は、単に不慣れな土地での運転だけにとどまらない。
現在指摘されている問題は、日本の道路標識が多くの訪日外国人にとって理解しにくいことだ。
なかでも、訪日外国人にとってわかりにくい標識の例としてよく挙げられるのが「止まれ」の標識だ。
製品マニュアルや取扱説明書に使用されるマークは「ISO規格」によって世界規模で標準化されているが、交通標識には広く普及している世界標準はない。
1968年の国際連合道路交通会議「道路標識及び信号に関するウィーン条約」では、国連企画の標識が規定されているが、日本はこの条約に加盟しておらず、独自のデザインを採用している。
ドライバーに一時停止を促す日本の「止まれ」標識は、逆三角形に赤い縁取り、日本語で「止まれ」と書かれたもので、1963年から使われている伝統的なデザインである。
しかし、世界で最も普及している一時停止の標識は、英語で「STOP」と書かれた赤い八角形である。
また、米国では逆三角形の標識が「Yield(譲れ)」標識として一般的に知られている。
さらに、中国では八角形に「停」と、マレーシアでは「berhenti(停止)」と書かれている。
世界では、一時停止の一般的な認識は八角形であり、逆三角形の標識を見ても一時停止を想起することは難しい。
この文化の違いは、外国人ドライバーを混乱させる原因となっている。
【訪日外国人対応策の誤算】
この問題に対して、日本では外国人ドライバーに配慮した標識の改善策に取り組んでいる。
具体的には、「止まれ」の標識には「STOP」の文字を、「徐行」の標識には「SLOW」の文字を追加する。
この改善は、東京オリンピックを受けて2017年7月1日に開始された。
しかし、国内にある約170万か所に存在する一時停止標識の交換は、大規模で時間とコストがかかる作業であり、全国の標識が更新されるまでには、まだ10年程度かかると推定されている。
訪日外国人にとって「止まれ」よりも紛らわしい道路標識は多い。
しかも、訪日外国人が混乱すると思われるものは増えている。
その理由は、2014年に国土交通省が定めた標識令改正による「道路の案内標識の英語による表示に関する告示」だ。
この告示では、これまでローマ字と英語が混在していた標識を英語に統一することが定められている。
その結果、郵便局を示す道路標識はすべて「Post Office」となった。
公園は「Park」になった。
これに基づき、駅を「sta」や「stm」、道路を「st」と表記する例も見られるようになった。
しかし実際には、これは訪日外国人にとって無用な混乱を引き起こしている。
一橋大学大学教育研究開発センターが発行する『人文・自然研究』第12号(2018年)に掲載された報告によると、駅を表す「sta」「stm」、道路を表す「st」という表記を理解できる英語母語話者は、それぞれ57%、43%、71%にとどまった。
また、橋を表す「br」という表記を理解できる人はわずか 「7%」 しかいなかったという。
英語が一種の世界共通語になっているため、英語で書けば誰でも理解できると思いがちだ。
しかし、いきなり「ハルミストリートはどこですか」と聞かれたら、日本人でも戸惑うだろう。
実際、国会前には「The National Diet」という標識が見えるが、日本人が「コッカイマエ」と呼んでいるのが「The National Diet」であることを訪日外国人が簡単に理解できるとは思えない。
結局、訪日外国人の増加に対応するはずの施策が、訪日外国人には理解できない道路標識を増やしてしまったのである。
【異文化への視覚的アプローチ】
結局のところ、文字を使わずに理解してもらうことに解決策があるようだ。
『寒地土木研究所月報』710号(2012年)に掲載された「外国人ドライバーからみたドライブ環境の課題と対策の提案」では、北海道を訪れる外国人ドライバーの多くは ・香港 ・台湾 ・韓国 などの漢字文化圏の人たちであるため、ローマ字の併記よりも、ピクトグラムや路線番号の方が効果的とされている。
つまり、文化的背景の異なる訪日外国人にとっては、 「視覚的に、直感的に理解できる表現」 の方がわかりやすいのだ。
これらにとどまらず、訪日外国人が日本の道路標識を理解するためには、多言語対応や利用者の視点に立った視覚的な工夫を取り入れることが重要になるだろう。
また、今後は標識の整備だけでなく、外国人ドライバーに対する多言語での交通安全啓発活動や教育プログラムの充実が求められる。
さらに、技術の進歩を生かし、スマートフォンアプリやナビゲーションシステムを通じた多言語による道路情報の提供も、安全運転を支援する有効な手段となる。
訪日外国人需要が増大し続けることを考えれば、外国人ドライバーへの配慮はますます重要になる。
国際観光地としての日本の魅力を高めるためにも、外国人ドライバーが安全・快適に日本の道路を利用できる環境づくりが不可欠である。
猫柳蓮(フリーライター)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ddff62fe8ec6185b90d5e747763f9912a4322611
(ブログ者コメント)
日本人が車の免許を取得する場合、試験を受けて90点以上で合格する必要があり、その試験問題のうち何問かは道路標識に関するものだ。
ゆえに道路標識の内容を一つも理解していなければ、90点以上をとるのは至難のワザ。
外国人に日本での運転を許可する場合、なぜ、この点が脱落しているのだろうか?
調べてみると、ジュネーブ条約加盟国の間では、自国で免許を取得していさえすれば、試験もなく、書類提出のみで他国で運転できるという。
警察庁
『外国の免許をお持ちの方』
https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/have_DL_issed_another_country.html
国際的にそう決められているのなら仕方がないが、なんか変だなあという気持ちを前から抱いていた。
2023年12月5日20時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地震の本格的な揺れが来る前に新幹線を止める「早期地震検知システム」について、JR東日本と鉄道総合技術研究所は5日、最初の揺れの検知から送電を停止して非常ブレーキを作動させるまでの時間を従来の約3分の1に縮めることに成功したと発表した。
2024年3月から新システムを導入するという。
早期地震検知システムは、伝わる速度の速い初期微動(P波)を検知して震源地や地震規模を推定。
主要動(S波)が到達する前に影響が予測される沿線の送電を止め、走行中の新幹線に非常ブレーキをかける仕組み。
JR東によると、今回は、P波を検知した際にその振幅から地震規模を推定する方法を改善。
より早く送電停止が必要かどうかを判断できるようになった。
過去3年間に起きた13地震をみると、P波検知から送電停止までに平均3・9秒かかっていたが、新たな方法ならば3分の1の平均1・3秒に縮まるという。
その結果、時速320キロで走行中の新幹線が止まるために必要な距離も約230メートル短くなった。
深沢社長は、「被害軽減には、走行中の新幹線を1秒でも早く止めることが重要。今回の改良は非常に大きな効果を持つと考える」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASRD562RYRD5UTIL021.html
2023年12月5日10時35分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道苫小牧市の王子製紙苫小牧工場で10月、新聞用紙を製造する「抄紙機」が焼けた火災で、王子製紙は4日、道警や地元消防から「抄紙機の下に堆積した紙粉が自然発火した可能性が高いとの見解を得た」と公表した。
同社によると、抄紙機で製造された紙を乾燥させるドライヤーの下のくぼみに紙粉が堆積していた。
「再発防止に努める」としている。
火災は10月8日午前に発生。
抄紙機1台が焼け、けが人はいなかった。
https://www.sankei.com/article/20231205-DTTLJNQGQRNC7JOQ6757735JVE/
12月4日付で王子製紙からは、地下ピットに堆積していた紙粉だというお知らせが発せられていた。
「抄紙機のドライヤー地下ピットに堆積していた紙粉が自然発火した可能性が高い」との見解を頂きました。
https://www.ojipaper.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/12/KASAI-1.pdf
※事故当時の報道は下記参照。
(2023年10月8日付 STV)
8日午前5時15分すぎ、北海道苫小牧市にある王子製紙の工場で火事がありました。
けが人はいませんが、現在も消火活動が続いています。
火事があったのは苫小牧市王子町2丁目にある王子精市の工場です。
午前5時15分過ぎ、従業員から工場内で火災が発生していると消防に通報がありました。
現場は紙を乾燥させるなどの作業をしている工場だということです。
工場内では薬品を使用しているなどの関係で消防者による放水ができず、消防隊員によって消火器での消火作業が続いています。
この火事によるけが人はいないということです。
警察と消防で火の出た原因を調べています。
https://www.youtube.com/watch?v=Lv28qLo4ok4
2ケ月前、2023年10月18日22時21分に北海道新聞からは、抄紙機は巨大で構造も複雑につき原因究明は難航している、火が出た場所では高温の鉄筒に紙を巻き付け乾燥させていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
苫小牧市王子町2の王子製紙苫小牧工場で、新聞用紙などを製造する抄紙機から出火した火災から18日で10日を迎えた。
苫小牧署や市消防本部が出火原因などを調べるため行っている実況見分は18日現在も継続中で、抄紙機が巨大で構造が複雑なことから、さらに長期化する見通しだ。
市消防本部などによると、出火した抄紙機は一部3階建ての建物内にあり、幅約100メートル、奥行き約20メートル、高さ十数メートル。
従業員が紙を乾燥させる箇所から火が出たと証言しており、同署と市消防本部は出火原因の解明を急ぐ。
ただ、巨大な抄紙機が広範囲で焼けており、箱形の複雑な構造のため難航。
実況見分は23日以降も続く見込みという。
王子製紙苫小牧工場によると、同工場内には8台の抄紙機があり、出火したのはそのうちの1台。
従業員が火が出たと証言している箇所は、水蒸気で高温に熱した鉄製の筒に紙を巻き付け乾燥させていたという。
苫小牧工場は「引き続き、警察、消防の実況見分に協力していく」としている。
火災は8日午前5時10分ごろに発生。
消防車両18台が出動し、約11時間半後に鎮火した。
けが人はなかった。
9日午前にも、焼けた抄紙機のある建物内で「天井から煙が出ている」と119番があり、消防が出動した。
同工場は9日午後から出火した抄紙機以外の7台を稼働させている。
苫小牧署と苫小牧市消防本部は10日から実況見分を行っている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/927243/
(ブログ者コメント)
地下ピットの設置目的や高温環境下にあるであろう堆積紙粉の清掃頻度など、調べてみたが、情報は見つからなかった。
2023年12月2日21時9分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1581年の羽柴(豊臣)秀吉による鳥取城(鳥取市)の兵糧攻めで、落城後に助け出された人たちが、かゆを大量に食べた後に死亡したのは、飢餓後の栄養摂取で起きる「リフィーディング症候群」と推察できるとする論文を、東京都立多摩総合医療センターの鹿野泰寛医師らのグループが発表した。
同症候群と考えられる詳細な記録としては、国内最古級という。
鹿野氏は「教訓的な逸話として後世に残すべきだと考えた」と話す。
鳥取県立博物館によると、鳥取城の兵糧攻めでは、3カ月以上に及ぶ籠城(ろうじょう)戦で極度の飢餓状態が発生。
城主の吉川経家が切腹することで戦いは終わった。
ただ、織田信長の伝記「信長公記」や豊臣秀吉の時代の出来事をまとめた歴史書「豊鑑」に、「城内から助け出された人たちが食物を食べたが、過半数がすぐに死んでしまった」「かゆをたくさん食べた者はすぐに死んだが、少し食べた者は問題なかった」といった記述があった。
リフィーディング症候群は、低栄養状態にある人が急激に栄養を摂取することで電解質異常やビタミン欠乏症などの合併症を起こす病気で、死亡することもある。
鹿野氏らは、食事量の違いとその後の症状の関係などから、同症候群が発生していたと確認し、論文は米医学誌に掲載された。
鹿野氏は、現代でも低栄養状態の患者に摂取する栄養量を管理する必要があると説明する際、鳥取城の逸話を例に出すことがあるという。
「鳥取城の兵糧攻めは、医学界ではリフィーディング症候群と考えられる事例として有名な逸話だったが、英語で医学的な論文化はされていなかった。海外でも患者への説明に利用できれば、文化的財産として価値がある」と語った。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20231202/k00/00m/040/155000c
2023年12月2日6時57分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県内でツキノワグマによる人身事故が相次ぐ中、ネット上では、クマを人里へ近づけないため、様々な方策が提案されている。
多くは現実的ではないとされるが、その理由を県自然博物園ねいの里の赤座久明・野生鳥獣共生管理員に尋ねた。
Q.人里への出没を避けるため、クマの主食のドングリを集めて山にまけばいいとの声があります。
A.これまでクマは凶作の年に餓死していました。
クマは冬に穴ぐらで子を産むのですが、十分な栄養が取れていないと産みません。
このような自然の摂理の中で、クマの個体数は調整されてきたのです。
人間が不用意にエサを与えると、凶作でもクマは餓死せず、子を産み続けます。
そうして個体数が増えると、山でエサが足りなくなり、結局、人里に下りてくることになるのです。
それに、ドングリを食べるのはクマだけではありません。
山ではイノシシやシカもおなかをすかせています。
クマのためにドングリをまくことで、畑を荒らす動物を増やすことにもつながります。
Q.麻酔銃で撃ってクマを眠らせ、山へ帰す方法もあるのでは。
A.子グマなら一発当たれば眠ってくれますが、成獣はそうはいきません。
麻酔は効き目が表れるまで数十分かかります。
興奮して暴れて、被害が拡大する可能性もあります。
しかも確実に撃つには、クマに10~15メートルまで近づかないといけません。
檻の中ならまだしも、外では逆に人間がやられる危険性があります。
麻酔銃は麻薬を使うので、撃つためには特別な資格が必要です。
私も麻酔銃を撃てますが、学術調査目的で許可を得ているからです。
一般の猟師が猟銃を使うのは、許可を得るのが難しいからです。
Q.人里に柿を食べに来るのであれば、山に柿を植えておけばいいのでは。
A.今の柿は人が開発した栽培植物です。
自然に山に生えていることはありません。
あの甘さはサルやハクビシンも大好きです。
おいしい柿の味を覚えてしまった動物は「もっと食べたい」と思い、人里へますます下りてきます。
Q.捕獲したクマに人間の怖さを教えてから山へ放つ「学習放獣」という手法もあると聞きました。
A.学習放獣で、クマは人間に警戒心を持つかもしれませんが、捕獲された場所に忌避感を持つかどうかは微妙です。
人間が思っているほど、簡単に効果が出るかはわからないのです。
クマは一定の地域にすむ習性があります。
捕獲地点から20キロ以上離れた場所で放獣すると戻って来づらくなり、米国など森林が広大な国では有効な手法です。
でも、国土の狭い日本では、例えば、富山から遠くに放しても、岐阜に出没するかもしれません。
それに、放たれた先が別のクマの縄張りだと、争いに敗れて再び人里に姿を見せることも考えられます。
【1日4回出動も…猟友会の負担増】
クマの大量出没で、猟友会の負担も増えている。
富山市森林政策課によると、旧富山市内でクマ出没の通報があった場合、市猟友会で選ばれた50~80歳代の緊急捕獲隊員12人が出動する。
隊員は人身被害のおそれがある際にクマを撃つ許可を県から受けている。
10、11月の出動は76件で、1日に4回も現場に向かったことがあった。
市猟友会の杉本会長(76)は、「今までにない多さ。市民の警戒が強まり、タヌキなどクマ以外の動物の痕跡でも通報されていることも原因だ」と話す。
緊急出動には1回3000円の報酬があるが、対応は数時間かかる。
杉本会長は、「なんとしても駆けつける。だが、ガソリンや道具代も考えればボランティアに近い」という。
同課の杉林副主幹も「隊員には仕事を持つ人が多い。高齢化も進み、担い手の育成が急務だ」と頭を悩ませている。
県自然保護課によると、今年のクマの捕獲頭数は118頭(11月末段階)で、2021年(51頭)、22年(63頭)を大幅に上回っている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231202-OYT1T50060/
(ブログ者コメント)
2021年1月に山にドングリをまく活動とその弊害について紹介したが、今回は弊害部分について、より詳しく解説されている。
『2021年1月8日報道 クマが人里に降りてこないよう各地で集めたドングリを山にまく活動がある、ただし生態系を乱す恐れがあることが問題、その他、ドングリの苗木を植える活動もある』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11328/
2023年12月1日13時1分にYAHOOニュース(毎日新聞)から下記趣旨の記事が、現地の写真付きでネット配信されていた。
国土交通省和歌山河川国道事務所は、京奈和自動車道でワイヤーロープ式防護柵に接触する事故を防ぐため、一部区間の路面に緑色のライン(車両誘導線)を引いた。
運転席(右ハンドル)の位置をラインに合わせ、またぐように走行することで、防護柵と一定の距離を保つ仕組み。
同事務所によると、西日本では初めての取り組みという。
ラインが引かれているのは、紀の川市の紀の川インターチェンジ(IC)―紀の川東IC間(約4・5キロ)。
防護柵から約1・7メートルの位置に幅20センチの緑色のラインが伸びている。
まだ慣れていないのか、ラインをまたがずに、タイヤの位置を合わせて走る車も見られた。
この区間は、対面通行区間の正面衝突事故防止のためにワイヤーロープ式防護柵が設置されている。
同事務所によると、同自動車道では、設置後に正面衝突事故がなくなった一方、防護柵に接触する事故が増加。
和歌山ジャンクション(和歌山市)―橋本東IC(橋本市)間で昨年度、防護柵への接触事故が99件起きており、秋田自動車道(秋田県)などで実証実験が行われている車両誘導線を導入することになった。
同事務所によると、効果が認められれば県内の他区間への拡大も検討するという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/85ee19259ec8f89efbe5e621bfe90227a1b0b2b7
4ケ月ほど前、2023年8月11日付でくるまのニュースからは、車線キープが目的など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高速道路には様々な「渋滞解消・緩和対策」が行われています。
そうした中で一部区間では「謎の緑線」が存在しますが、これはどのような役割を持っているのでしょうか。
高速道路は、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの長期連休に長い渋滞が発生します。
NEXCO各社や各管理団体は様々な「渋滞解消・緩和対策」を行っています。
例えば、渋滞が発生しやすい場所においては「付加車線の設置」、「加速・減速車線の延伸」などを実施することで、本線上の渋滞を緩和。
似たようなものでは交通状況の変化に応じ、最適な車線運用に変更することで、分岐などでの交通の流れを円滑なものにしています。
また視覚的な施策では、光が進行方向に移動するように点滅させる「ペースメーカーライト(PML)」を設置することで、速度低下の抑制や速度回復の支援に効果を発揮しています。
同じく渋滞が発生しやすい場所に「渋滞ポイント」というよな標識を設置することでも運転手に対して、意識的な速度回復を促しています。
このような「渋滞解消・緩和対策」は全国で行われていますが、最近では路面に「謎の緑線」を見かけることがあります。
有名なものでは、「関越自動車道(下り)」の東松山IC付近や、名古屋高速道路の3号大高線(北行き)から鶴舞南 JCT を経て都心環状線までの約1kmの区間に緑線となる「車線キープグリーンライン」というものを設置しています。
車線キープグリーンラインについて、名古屋高速道路は次のように説明しています。
「車線キープグリーンラインとは、車線キープを促すための緑色のラインのことです。
合流部付近での車線変更に伴う事故の危険性を減らすため、お客様に車線キープによる安全な走行をお願いするものです」
また同様にNEXCO東日本では次のようにアナウンスしています。
「車線キープグリーンラインに沿ってキープレフトを続けていただくことで、追越車線への車両の集中や無理な車線変更が抑制され、渋滞や事故の軽減が期待できます。
また、ランプからの緑線に沿って走行すると自然と正しい方向で本線に合流できるため、逆走対策の効果も期待できます」
※ ※ ※
またこれらの対策以外に各社では、事前に渋滞予測をアナウンスしている他、電光掲示板などでもリアルタイムの状況を伝えているので、上手く活用することで渋滞を回避することも可能です。
そして可能であれば、交通が集中する時間や曜日を避ける「分散利用」が出来るのが1番の対策と言えるため、出かけるタイミングを意識してみても良いのかもしれません。
https://kuruma-news.jp/post/678287
2023年12月4日12時24分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JA全農いわてが販売した岩手県産の小麦「ナンブコムギ」から、おう吐などを起こすおそれがある「かび毒」が基準値を超えて検出されました。
気仙沼市教育委員会によりますと、今月1日、市内12の小中学校の給食で提供された「せんべい汁」に、この小麦を原料とするせんべいが使われていたということです。
先月28日に、せんべいを納入した県学校給食会に、原料の小麦からかび毒が検出されたと業者から連絡があったということで、小中学校を通じて各家庭に連絡したところ、給食を食べた児童生徒のうち3人が下痢などの症状で病院を受診していたことがわかったということです。
いずれも軽症でしたが、給食との関連はわかっていないということです。
県学校給食会は、せんべいなどを納入した県内の18の給食センターや学校のうち、気仙沼市の給食センターにだけ連絡をしていなかったため給食が提供されたということで、「今後同様のトラブルが起こらないよう再発防止のための対策を確認する」としています。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20231204/6000025941.html
12月4日12時38分に朝日新聞からは、県学校給食会は17カ所にかび毒検出を伝えたが気仙沼への連絡が漏れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この小麦は岩手県産で、せんべい汁のせんべいの原料に使われていた。
県学校給食会が気仙沼中央給食センターに納入し、1日に2282人の児童・生徒、教職員が食べた。
県学校給食会によると、11月28日夕、取引先から原料の小麦でカビ毒が検出されたと連絡があった。
使用予定だった県内の給食センターや学校17カ所に伝えたが、気仙沼中央給食センターへの連絡が漏れていた。
同センターへの連絡は給食で食べた後の1日午後2時10分だったという。
県学校給食会物資課の担当者は「あってはならないことで、今後は複数の職員で連絡先を確認するなどの改善が必要だ」とした。
カビ毒はデオキシニバレノール。
大量に摂取すると嘔吐(おうと)などの症状が出る可能性がある。
11月以降、県内5市町ですでにこのせんべいを給食として提供しているが、健康被害は報告されていないという。
https://www.asahi.com/articles/ASRD43468RD2UNHB009.html
12月5日20時10分にNHK東北からは、かび毒検出連絡前に仙台市でも13人が体調不良を訴えていた、カビ毒との関連は不明など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県内ではこれまでに、気仙沼市の小中学校や岩沼市と女川町の県立支援学校で、この小麦を使った「せんべい汁」が提供され、気仙沼市の児童や生徒が体調不良を訴えていたことが明らかになっています。
これについて、仙台市内の10の小学校でも給食が提供されていたことが新たにわかりました。
仙台市教育委員会によりますと、先月27日に、仙台市青葉区の南吉成学校給食センターで作られた「せんべい汁」が提供され、児童13人が腹痛やおう吐などの体調不良を訴えていたということです。
「かび毒」との関連はわかっていないということですが、29日以降に「せんべい汁」を提供する予定だった市内の15の中学校では提供を停止したということです。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20231205/6000025974.html
11月29日20時35分に東京新聞(共同通信)からは、カビの発生は湿度の高さが原因かもしれないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出荷元のJA全農いわては29日、記者会見を開き、「誠に申し訳ない。自主回収、再発防止に努める」と陳謝した。
会見で担当者は、カビ発生の時期や原因について「湿度の高さが要因とみられるが、特定に至っていない」と説明した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/293017
11月29日19時34分に岩手めんこいテレビからは、販売先製粉メーカーの自主検査でかび毒が検出された、不良小麦はFライスセンターで調整された711トンだと特定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JA全農いわてによりますと、販売先である関東の製粉メーカーの自主検査で、11月9日に「かび毒」が検出されたことが判明しました。
JAが回収して調べた結果、「かび毒」の数値は基準値の約4倍だったということです。
これまでの調査で基準を超えていたのは、JA花巻Fライスセンターで調整され、JA全農いわてが2022年9月22日から2023年11月20日までに出荷した「ナンブコムギ」711トンと特定しました。
販売先は製粉メーカー3社で、紫波町の東日本産業と岩手町の府金製粉、それに関東のメーカー1社だということです。
JA全農いわてでは、メーカーに対し出荷の停止を求めていて、このうち関東のメーカーは対象の製品を出荷していないということです。
JA全農いわてでは、製粉メーカーによる納入先は把握できないものの、製品としては南部せんべい・乾麺・ひっつみなどが考えられるとしています。
https://www.youtube.com/watch?v=bQ6eVHIVa6E
11月28日19時45分に岩手めんこいテレビからは、JAが販売前に行ったサンプル検査では基準を超えるかび毒は検出されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
販売先の会社の自主検査で11月9日にかび毒が検出されたことが判明し、JA全農いわてが回収して調べた結果、かび毒の数値が基準値を4倍ほど上回っていたということです。
一方で、JA全農いわてが販売前に行ったサンプル検査では、基準値を超えるかび毒は検出されていませんでした。
https://www.youtube.com/watch?v=ssAycKRsJxs
※ちなみに、他の市町村でも、かび毒検出連絡前に当該小麦で作った給食を出していたところがあったが健康被害は確認されていないという記事もネット配信されていた。
[小田原市]
https://www.kanaloco.jp/news/government/article-1040021.html
[北上市]
https://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20231205-OYTNT50212/
(ブログ者コメント)
〇かび毒発生原因はさておき、どのような理由で気仙沼の給食センターにだけ連絡が漏れたのだろうか?
リストの不備?
連絡担当者の勘違い?
その点が気になった事例につき、紹介することにした。
〇一般的な小麦のかび毒発生原因については、下記記事参照。
『麦類のかび毒汚染低減のための 生産工程管理マニュアル 改訂版』
(平成28年3月 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)
1. はじめに
かび毒とは、かび(糸状菌)が作り出す二次代謝産物のうち、人畜に対して有害な作用をもつ物質の総称です。
麦類赤かび病は、麦の品質低下や減収の原因となるだけでなく、その原因であるフザリウム属のかびがデオキシニバレノール(以下、「DON」といいます。)、ニバレノール (以下、「NIV」といいます。)等のかび毒を作ることがあります。
2002 年に厚生労働省は DON による健康被害を未然に防止する観点から、小麦における DON の暫定基準値(1.1 mg/kg)を設定し、農林水産省と連携して暫定基準値を超える小麦の流通防止対策を講じています。
わが国では麦の生育後期に降雨が多いため、赤かび病がまん延し、病原菌が産生するかび毒による汚染がおこる可能性があります。
これらの汚染を防止、低減するためには、基準値による結果管理だけでは不十分で、生産の各段階において、科学的根拠に基づいて必要な措置をおこなう工程管理(農業生産工程管理:GAP)の導入が求められています。
・・・
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/mugi_kabidoku_v2_man.pdf
(2023年12月30日 修正1 ;追記)
2023年12月27日15時53分にNHK岩手からは、農家の認識不足で農薬散布時期が適切でなかった、JAは栽培記録を確認していなかった、ライスセンターは許容量を超える小麦を受け入れたため乾燥に日数を要した、JA出荷前検査の量や回数が少なかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日、JA全農いわてはホームページで、問題が発生した原因と再発防止策を発表しました。
この小麦は去年9月からことし11月までの間におよそ711トンが、県内2社と関東にある1社の製粉会社あわせて3社に販売され、このうち404トンが小麦粉に加工されて出荷され、これまで384トンを回収したということです。
岩手県内ではこの小麦を原料にしていたせんべい店が臨時休業し、給食やふるさと納税の返礼品などにも使われていました。
また、東京や神奈川、青森、宮城、新潟の小中学校や幼稚園などで給食に使われていたことが明らかになっていて、小麦との因果関係は不明ですが、児童や生徒が体調不良を訴えて病院を受診するなどしています。
JA全農いわてによりますと、今回の原因については、かび毒などの発生を未然に防ぐ農薬散布の時期が、生産者の認識不足で適切なタイミングではなかったことが確認されたということです。
また、管轄するJAいわて花巻が、農薬の散布時期を含めた栽培記録を、業務の繁忙を理由に適切に確認していなかったということです。
さらに、小麦を受け入れていた北上市にあるJAいわて花巻の「藤根ライスセンター」では、小麦の水分量が多かったことに加え、許容量を超える小麦を受け入れたため、施設で行う乾燥作業に通常よりも日数を要したため、かび毒が発生したとみられるということです。
そして、JAいわて花巻が出荷前に行う自主検査で量や回数などが少なかったことも一因だとしています。
JA全農いわては再発防止策として、生産者に対して予防に適した時期の農薬散布を徹底するよう指導し、JAいわてグループ全体でも防除記録の確認を徹底することにしています。
また、乾燥施設の能力に応じた受け入れ体制を整備したうえで、許容量を超えそうな場合には近隣の乾燥施設と連携して対応していくなどとしています。
現在、JA全農いわてでは商品の回収に取り組むとともに、製粉メーカーを始めとした取引先への返品費用や損失などの補償について対応を進めていて、「今後、このような事態がおきないように再発防止に取り組みます。消費者と事業者が安心して岩手県産の小麦を使っていただけるよう信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20231227/6040020261.html
2023年12月4日16時20分にmBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日清食品冷凍のグループ会社の工場で男性社員が機械の清掃作業中に死亡する事故がありました。
日清食品ホールディングスによりますと、1日午前10時50分ごろ、大阪府富田林市にあるグループ会社「ニッキーフーズ」の富田林工場で、60歳の男性社員が冷凍めんの原料を混合する機械を清掃していたところ、機械本体とフロントカバーの間に体が挟まれたということです。
その後、付近にいた従業員が機械を緊急停止させ、消防に通報したということです。
男性社員は病院へ搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
事故原因などについては、警察と労働基準監督署による調査が進められているということで、ニッキーフーズは調査に全面的に協力し、原因究明と再発防止に全力で取り組んで参りますとしています。
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20231204/GE00054026.shtml
2023年11月30日11時28分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし7月、伊良部島の佐良浜漁港に係留中だった漁船の機関室で爆発が起こり、作業員をしていた男性2人が顔や腕をやけどするなどの大けがをした事故について、国の運輸安全委員会は調査報告書を公表しました。
それによりますと、十分な換気が行われないなか、機関室でスプレー式の洗浄剤を使ったため可燃性ガスがたまり、その後、電動工具を使った際に火花が発生して引火し、爆発した可能性が高いとしています。
運輸安全委員会は再発防止策として、狭い場所で引火する可能性がある製品を使用する場合は、電動工具と別のタイミングで使用することや、送風機を使って強制的な換気を行うよう指摘しています。
また、スプレー式の洗浄剤を使った男性は注意書きを読んでおらず、引火する可能性があることを知らなかったということで、運輸安全委員会は複数で作業を行う場合、可燃性ガスを使う際に制限される作業方法などを互いに理解しておくよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20231130/5090025821.html
12月1日8時43分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)からは、可燃性ガスが充満していることを知らない作業員が電動工具を使ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沖縄県宮古島市の伊良部島の佐良浜漁港内で7月に係留中の漁船「第七美吉丸」(4.83トン)の機関室で爆発が起きた事故で、運輸安全委員会事務局那覇事務所は30日、スプレー式洗浄剤の可燃性ガスに電動工具の火花が引火した可能性が高いと公表した。
【写真】「ドーン」と爆発音で船体から炎と黒煙 海上には投げ出された人が…ボート爆発の一部始終
事故調査報告書によると、乗組員1人がエンジンの修理中にスプレー式洗浄剤を使用。
可燃性ガスが充満していることを知らない別の作業員が電動工具を使ったことで火花が引火したとみられる。
爆発で2人が重傷を負った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/54f9fac99bc260963bc6d7850e3c7065da43634d
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。