2023年2月5日11時55分にYAHOOニュース(TBS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
きのう午前8時前、市原市荻作の畑の中で狩りをしていた男性の撃った弾が、近くを走るスクールバスに当たりました。
バスには登校中の東海大学付属市原望洋高校の1、2年生と運転手のあわせて25人が乗っていましたが、けがはありませんでした。
弾は前方の乗降口の窓ガラスを貫通し、車内に落ちたということです。
狩りをしていたのは千葉県佐倉市に住む自称会社員の52歳の男性で、警察に対し「空気銃をキジにむけて撃った」と説明しているということです。
現場には銃で撃たれて死んだキジがいたということで、警察は流れ弾がスクールバスに当たったとみて、男性から話を聞くなどして当時の状況を調べています。
東海大学付属市原望洋高校は、「絶対にあってはならないことだが、生徒にけががなかったことは一番安心している」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e34f96ce988d835ced6c98a03f7681d03d3b49ff
(ブログ者コメント)
映像から場所を推定すると、下記の赤丸付近。
ブログ者も車で何回も通ったことがある道だ。
とても発砲できるような環境ではないと思うのだが・・・。
2022年10月7日15時37分に読売新聞から『店舗での転倒事故、責任負うのは施設側か利用者か』というタイトルで下記趣旨の記事が、過去の4事例のトラブル内容と賠償額認否一覧表付きでネット配信されていた。
段差につまずいたり、ぬれた床に足をとられたり。
ふとしたことで誰もが遭遇しかねない転倒事故は、裁判でその責任が争われることもある。
現場となった施設などの管理不備か、利用者らの不注意か。
司法の判断はケース・バイ・ケースだが、バリアフリー化の進む社会の状況を重視して施設側に賠償を命じた判決もあり、専門家は「これまで以上に対策に力を入れる必要がある」と指摘している。
【賠償命令】
店舗内のトイレで転んだ場合、責任を店側に問えるのか。
横浜地裁で争われたのは、こんなケースだ。
当時67歳だった女性は2018年1月、契約手続きで訪れた神奈川県の携帯電話ショップでトイレを借りた。
トイレは入り口付近が土間のようになっており、便器はそこから一段高い床の上にある。
土間部分と床との段差は約10センチ。
段差につまずいて転倒した女性は足の付け根を骨折し、約1か月間入院した。
ショップの運営会社に入院費や慰謝料など約860万円の賠償を求めた女性に対し、同社側は開店から約1年半の間に1件も転倒事故がなく、段差もすぐに気づくことのできるものだったとして、責任を否定した。
しかし、今年1月の地裁判決は、高齢者らが移動する際の安全確保などを目的に制定されたバリアフリー法に基づき、国土交通省の指針がトイレの出入り口に段差を設けないよう勧めていたことも踏まえ、「高齢者にとって段差が危険なことは社会常識化していた」と指摘。
それにもかかわらず、段差への注意を呼びかけなかった同社には賠償責任があるとして、約230万円の支払いを命じた。
同社は控訴したが、東京高裁で6月、200万円の解決金を支払う内容の和解が成立。
担当者は取材に「お客様にご迷惑をかけ、深く反省している」とした上で、現在はトイレへの貼り紙や高齢者らへの声がけによって注意喚起を徹底していると明かした。
【よけられた】
危険の放置が高額賠償につながったケースもある。
神奈川県のスーパーで会社経営者の男性がぬれたフロアで転倒し、ひじを骨折した事故では、東京地裁が21年7月、スーパーの運営会社に賠償を命じ、確定した。
店ではサニーレタスを水にさらしてから販売しており、陳列場所近くに水が広がることを認識できたのに、床の清掃などを十分に行っていなかったと判断。
男性の事業に影響が出たことを考慮し、賠償額は約2180万円とした。
一方、東京都内のスーパーのレジ前に落ちていたカボチャの天ぷらを踏んで転倒し、右膝を負傷した男性が起こした裁判では、東京地裁が20年12月、スーパーの運営会社に対し、「レジ周辺の安全確認を徹底すべきだった」として約60万円の賠償を命令。
しかし、21年8月の東京高裁判決はレジの前は見通しがよく、客が落下物をよけることは難しくなかったとして男性の逆転敗訴とし、最高裁で確定した。
【危険の洗い出し】
転倒事故の裁判に詳しい望月浩一郎弁護士は、「施設側が事故の原因を予想できたかや、事故を防ぐ措置をどれだけとっていたかなどが判断の分かれ目になる」と説明。
「高齢化に伴って社会のバリアフリー化が進み、施設などに求められる安全水準は高まっている。施設側の責任が以前より認められやすくなった面もあり、危険箇所を洗い出した上で問題を解消したり、利用者に周知したりする対応が求められる」と話す。
【10月10日は「転倒予防の日」】
かつて「体育の日」(現・スポーツの日。10月の第2月曜日)として知られた10月10日は「転倒予防の日」でもある。
「テン・トオ」にかけた語呂合わせだが、医療関係者らでつくる「日本転倒予防学会」は、その前後に啓発活動を行うなどして予防策を発信してきた。
厚生労働省の人口動態調査によると、20年に平らな場所で転倒して死亡した人は10年前の1・6倍に当たる7782人に上り、96%は65歳以上だった。
死亡には至らなくても、高齢者が転倒して骨折すると、寝たきりになる恐れもある。
高齢になると脚の力が衰えて転びやすくなるため、同学会は掃除を長めにしたり、自宅から少し離れた所で買い物をしたりするなど、日常生活の中で体を動かす機会を増やすことを推奨。
ぬれた横断歩道やマンホール、落ち葉といった滑りやすい場所や状況を意識して過ごすことも大切だという。
同学会前理事長の武藤芳照・東大名誉教授(スポーツ医学)は、「転倒死は増えているが、転倒の危険性は十分に知られていない。施設側が危険箇所の『見える化』に努める一方、高齢者もこまめに運動するなどし、社会全体で予防に取り組むべきだ」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221007-OYT1T50200/
(ブログ者コメント)
カボチャのてんぷら事例については、過去に本ブログでも紹介している。
2022年10月5日19時16分に熊本放送から下記趣旨の記事が、現場写真付きでネット配信されていた。
10月1日、熊本市の河川敷で樹木の伐採作業をしていた男性作業員がチェーンソーで怪我をしました。
この事故について、作業を始める前の段階から複数の問題があった可能性があり、熊本市は調査を始めました。
熊本市によりますと、1日の午前11時ごろ、東区を流れる健軍川の河川敷で雑木(ざつぼく)の処理をしていた男性作業員(20代)がチェーンソーで左ひじの内側を怪我しました。
記者:
「作業中のチェーンソーが護岸に当たり、跳ね返ってきたチェーンソーの刃で男性作業員は怪我をしたということです」
怪我をしたのは、市から作業を業務委託された会社から仕事を請け負った下請け会社の男性作業員で、命に別状はありませんでした。
ただ、市に提出されていた施工計画書に下請け会社の名前は無く、「元請け会社が自社で作業する」と記載されていたということです。
さらには、怪我をした男性作業員がチェーンソーの使用に必要な【特別講習】を受けていなかった可能性もあると見られ、熊本市が調査を進めています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkk/171369?display=1
2022年7月26日20時37分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前10時40分ごろ、いわき市小名浜の化学工場「N社小名浜工場」で、いわき市錦町に住む社員の赤津さん(男性、50歳)が頭にけがをした状態で見つかり、まもなく死亡が確認されました。
警察によりますと、赤津さんが見つかったのは、原料となる液体をかくはんするための機械が内部に設置されている高さ7メートルの円柱のタンクの脇だということです。
警察は、タンクの中を点検する窓が開いたままになっていたため、赤津さんが作業中に、タンクから誤って転落したか、内部のかくはん機に巻き込まれた可能性があるとして、詳しく調べています。
※最後の部分、音声のみの情報があった。
・・・転落したか、中を覗き込んだ際に内部の撹拌機に・・・
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220726/6050019476.html
7月27日10時30分にYAHOOニュース(福島テレビ)からは、清掃作業などをしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
赤津さんは頭を強く打つなどして死亡したと見られている。
赤津さんは複数人でタンクのメンテナンスや清掃作業をしていたということで、警察が事故の原因を調べている。
https://www.fukushima-tv.co.jp/localnews/2022/07/2022072700000001.html
2022年5月28日9時0分にYAHOOニュース(ねとらぼ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
草刈り中に刃物で長靴がざっくり――。
あわや大ケガの写真がTwitterで注目を集めています。
これは気をつけないと……!
投稿したのは田舎生活をYouTubeで発信する田舎の者mo-chan(@moss0782ga)さん。
写真には鋭利な刃物で切られたような長靴と、大きく破れた靴下が写っています。
写真に添えられた「あっぶねぇぇ! 無傷! 無傷です!」という言葉の通り、靴下から見える足にケガはありません。
原因は、草刈機を使った畦(あぜ)の草刈り中に、回転する刃が何かに触れて跳ね返り、草刈機のコントロールを失う「キックバック」という現象のようです(参考:日本農業機械工業会)。
農業を始めて16年になる田舎の者さんですが、慣れていたはずの草刈り作業中に事故は起こりました。
幸い、どこにもケガはなかったようですが、衝撃を受けている様子が投稿から伝わってきます。
Twitterでは無事を喜ぶ声が多く寄せられると同時に、自身や周囲の人が草刈機の事故に遭った人たちから「左足小指開放骨折と腱断裂しました」「(父が)左足の中指薬指飛ばしました」など生々しい体験談もみられました。
「安全長靴、買おうかな」「急遽鉄心入りの長靴を買いに行きました」という人も。
田舎の者さんも事故の後、安全長靴などを購入。
「今後は気を付けて安全に草刈りします!」と宣言していました。
消費者庁によると、草刈機の事故が多発するのは5月、7月、8月で、「刈刃への接触・巻き込まれによる事故」が半数を超えるとのこと。
夏に向けての草刈りシーズン、事故には注意したいですね。
画像提供:田舎の者mo-chan(@moss0782ga)さん
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc01a62f3cc942abadffc73b60d6c078444dddcd
2022年4月6日6時3分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時15分ごろ、田原市和地町の農地整備をする工事現場の資材置き場で、作業をしていた田原市小中山町の土井さん(男性、71歳)の頭部に他の作業員が運転するショベルカーのアーム部分が当たり、土井さんは病院に運ばれましたが、2時間後に死亡が確認されました。
警察などによりますと、ショベルカーを運転していた作業員がポケットから私物を落として拾おうとしたところ、誤ってレバーを作動させ、ショベルカーのアームが動いて土井さんの頭部に当たったということです。
事故当時、土井さんは資材のコンクリートをショベルカーのアーム部分にくくりつける作業をしていたということで、警察が他の作業員から話を聞くなどして事故の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/20220406/3000021852.html
4月6日6時43分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、死亡した男性は重さ100㎏のコンクリートをショベルカーに固定する作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時15分ごろ、田原市和地町の区画整理を行う工事現場で「ショベルカーの先端部分が作業員の男性の頭に当たる事故があった」と消防へ通報がありました。
男性(71)は意識不明の状態でドクターヘリによって病院へ搬送されましたが、頭を強く打っていて、およそ2時間後に死亡しました。
警察によりますと、事故当時、男性は側溝に使う重さ100キロほどのコンクリートをショベルカーに固定する作業をしていて、運転手が運転席の足もとに落とした私物を拾う際に、操作を誤ったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d29a2b762a217057f8d470ef2b5602194252bf49
4月5日20時19分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、死亡した作業員はヘルメットをかぶってショベルカーの誘導をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時20分ごろ、愛知県田原市和地町で水田の整備をしていた作業員から「男性が作業中に顔面を負傷し意識がない」と消防に通報がありました。
警察によりますと、田原市の会社員、土井さん(71)が、他の作業員が操作していたショベルカーのアームの先で頭を打ち、搬送された病院で死亡が確認されました。
土井さんはヘルメットをかぶってショベルカーの誘導をしていたということです。
この水田の整備は愛知県が発注したもので、当時、現場では土井さんのほか3人が作業をしていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/68b0fe3020a49d5de8be76a5db25b6bb6613b30f
2022年1月29日17時32分にYAHOOニュース(Buzz FeeD JAPAN)から下記趣旨の記事が、絆創膏を貼った靴裏の写真付きでネット配信されていた。
雨の日に「すってんころりん」と滑って転び、痛い思いをした経験はありませんか?
事故を防ぐために、警視庁が「雨の日に転びにくくなる方法」をTwitterで紹介して話題になったので、紹介させてください。
ツイートは、1.7万回以上リツイートされ、1.6万を超える「いいね」が集まり、「そ、そんなお得な情報、頂いちゃって良かったのかしら?」、「早速やってみます」などの声が寄せられました。
ここまでの反響があったのは、必要なのがとても身近なものだったから。
警視庁災害対策課によると、靴底に絆創膏を貼るだけで、濡れた路面で滑って転びにくくなるといいます。
貼る場所は2カ所。
靴底のつま先と、かかと付近にそれぞれ1枚ずつ、縦方向に貼るだけです。
ただ、貼るときに気をつけるべきポイントが2点あると説明しています。
1、靴底の泥や水滴をよく拭き取る。
2、空気が入らないように絆創膏を貼る。
これだけで転びづらくなるなんて、驚きですよね。
警視庁は、「水に濡れるとすぐに剥がれそうですが、先日やってみたところ、1日履いても剥がれませんでした」とツイートしています。
先日の1月6日に、東京都を含む関東各地で大雪が降った際には、「これのおかげか転ばずに駅まで到着」、「本当にスイスイ歩けてびっくりした」などと、試してみた人からTwitterで報告がありました。
滑らないわけではなく、あくまで滑りにくくなる靴のライフハック!
すぐに使いたくなる生活の裏技でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbe80438410d4a65f948c705613b208f9dea582e
2022年1月28日10時0分にYAHOOニュース(ベストカー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年の冬はことさら寒いが、冬期は積雪や路面の凍結などにより転倒災害が多く発生する季節だ。
全産業の労働災害の中でも最も件数が多いのが「転倒」で、もちろんトラック運送(陸上貨物運送事業)でも多く発生している。
厚生労働省や労働災害防止団体は「STOP!転倒災害プロジェクト」を推進しており、平成27年(2015年)から継続して取り組んでいるのだが、転倒災害は増加傾向にあり、更なる取り組みが必要となっているのが実情だ。
トラック運送における労働災害防止団体(労働災害防止団体法に基づき設置された特別民間法人)である陸上貨物運送事業労働災害防止協会(略称:陸災防)は冬期の転倒事故事例を公表し、対策を呼びかけている。
【最近実際に起こった冬期の転倒災害】
どんな季節、どんな作業中でも転倒災害は起こりうるとはいえ、積雪や凍結により一気にリスクが高まるのが冬だ。
「STOP!転倒災害プロジェクト」でも、重点取組期間を6月とし、転倒災害が多発する冬季に向けた準備期間を設けている。
実際には、どのような転倒災害が起きているのか?
以下は、陸災防が公表した冬冬期における転倒災害の事例である。
【事例1】31歳男性/左脚腓骨及び脛骨骨折
敷地内に設けてある自販機で飲料を購入しようと、積雪のある凍結路面を歩行中に、左足に体重がかかった状態で右足が滑り、その場で転倒し左足を骨折した。
【事例2】76歳男性/大腿骨骨折
先日積もって融けた雪が再び凍り、ところどころ氷の塊りができている状態。
ホーム前の雪かきをしてから車両を接車し、運転席から降りた際、凍った路面で足を滑らせて転倒し、右大腿部を路面の氷の塊りに強打した。
【事例3】66歳男性/頭部、頚椎、腰椎挫傷・捻挫
配送センター敷地内で荷降ろしが終了した後、車両に戻ろうとして凍結した地面で滑り転倒。
頭と背中を打った。
【事例4】33歳男性/右脚脛骨骨折
駐車場を歩いていた際、路面が凍結していたため足を滑らせた。
転倒しないように踏ん張ったが、足首を挫くような感じになり、その結果、右脚脛骨を骨折(耐滑性の低い靴を履いていた)。
【事例5】45歳男性/右手首骨折
トラックより家具の搬入作業をしていた。
2人で家具を持ち上げて搬入している時、雪で床の養生が濡れていて、足を滑らせて転倒。
最近は、トラックドライバー不足などを背景に、高齢のドライバーも増えているが、若い男性でも、作業中でなくても骨折という重症に至っている。
高齢ドライバーや重い荷物を扱う作業中は、一層の注意を要する。
【冬期における転倒防止のための4つの留意点】
厚労省は、冬期の転倒災害防止に向けて、留意点を4つ挙げている。
1.天気予報に気を配る
2.時間に余裕をもって歩行、作業を行なう
3.駐車場の除雪・融雪は万全に、出入口などにも注意する
4.職場の危険マップ、適切な履物、歩行方法などの教育を行なう
寒波が予想される場合の周知、余裕のある作業時間の確保、除雪や夜間の照明設備などは事業者が行なうべきものだが、一方で、自分自身で対策できるものもある。
長距離トラックの場合などは、現在地に加えて、これから向かう地域の気象を把握し、現地の天気に気を配ることだ。
特に、最低気温がマイナス2度を下回ると、急激に転倒災害の発生リスクが高まるという分析結果がある。
積雪や凍結のリスクを知ったら、早めに(出発前に)対策をとる。
【冬タイヤに履き替えるように滑りにくい靴に履き替えを!】
また、冬期にはトラックのタイヤを冬タイヤに履き替えるように、滑りにくい靴(耐滑靴)に履き替えることも効果がある。
ただし耐滑靴にも、水・油用の耐滑靴、氷上用の耐滑靴、粉体上の耐滑靴などがあり、市販されている耐滑靴の多くは「水・油用」だ。
したがって、冬期の屋外使用では、靴の耐滑性にも注意が必要となる。
雪や氷の上で使用できることを確認するとともに、滑りやすい路面では荷の運搬方法や作業方法を見直し、歩く歩幅も小さくするなど、歩き方にも気をかける。
トラックドライバーの労働災害というと、多くの人は「交通事故」を思い浮かべるが、割合でいえば全体の5%にすぎず、大部分を占めるのは荷役作業時の墜落や転倒だ。
その中でも、雪や凍結など天候に起因するものが約8%ある。
トラックの安全装備が充実し、交通事故が年々減少するなかでも、交通事故以外の労働災害が減っていないのは残念な事実だ。
労働災害の4分の1を占めるという転倒災害の予防は、トラック運送の未来を確保することでもある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdbfd85ff5a25ebe5b55bc68e3e7c64f3187d0bd
(ブログ者コメント)
厚労省HPに「STOP!転倒災害プロジェクト」記事が掲載されており、その中の「靴選び」リーフレットに以下の記述があった。
ただ、冬季の靴選びに関する記述はなかった。
・対滑性を有する靴はJISマーク横に「F1」か「F2」
表示がある。
・床の材質で適合する靴底が変わる。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000111055.html
2022年1月27日18時45分にYAHOOニュース(時事ドットコム)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都足立区の病院内で水たまりに足を滑らせて転倒し骨折した女性(61)が、病院を運営する医療法人社団哲仁会を相手取り、約1850万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。
渡辺充昭裁判官は病院側の責任を認め、約300万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は2017年12月、健康診断を受けるため同病院を訪れ、4階の通路を歩行中に転倒して左上腕部を骨折し、1カ月余り入院した。
事故前夜に降雨があり、現場付近に水たまりがあったが、立ち入り禁止の表示はなかった。
渡辺裁判官は、女性が転倒した場所について「受診者が安全に通行できる状態になかった」と指摘し、病院に瑕疵(かし)があったと判断。
損害額は400万円と算定する一方で、女性は簡易スリッパを履いており、慎重な通行が必要だったとして、賠償額を減額した。
同病院は「担当者がいないのでコメントできない」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2105505d08d8900f70565c472fe5dd3cc611741
1月28日10時39分に読売新聞からは、通路の床材は濡れると滑りやすくなる材質だった、通路は職員専用だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
健康診断のために訪れた東京都内の病院で、通路の水たまりに足を滑らせて転倒し、左腕を骨折したとして、都内の女性(61)が病院を運営する医療法人に約1800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。
渡辺充昭裁判官は、「通路の床材はぬれると滑りやすくなる材質で、健康診断を受ける人が安全に通行できない状態だった」として、同法人に約300万円の賠償を命じた。
判決によると、女性は2017年12月、東京都足立区の病院で、健康診断の会場に向かうため、4階の通路を歩いていたところ、降雨の影響でできたとみられる水たまりに足を取られて転倒した。
通路は職員専用だったが、判決は立ち入りを禁止する表示がなかったことなどを踏まえ、病院に落ち度があったと指摘。
同法人に治療費や慰謝料などを支払う責任があると判断した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220128-OYT1T50079/
1月27日20時48分にYAHOOニュース(共同通信)からは、職員以外の通行は禁止されていたが立入禁止の表示はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
病院側は「通路は屋外スペースにあり、職員以外の通行が禁止されていた。事故は女性が足元の注意を怠ったためだ」と主張したが、渡辺充昭裁判官は、立ち入り禁止の表示はなく、同じフロアには健康診断会場があったと指摘。
「安全に通行できる状態でなかった」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eee7915678590ec5da9f684c1415a33fe51e2848
2022年1月17日付で茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後1時25分ごろ、茨城県ひたちなか市高場の道路脇で、日立市、土木作業員、男性(49)が、雨水や排水を流す側溝を埋め込むため、コンクリート製U字溝を切断しようと使っていた電動カッターが跳ね返り、自身の左首を切った。
男性は病院に搬送されたが、失血死した。
県警ひたちなか署で事故原因を調べている。
同署によると、現場では4人が作業し、U字溝の切断は男性が1人で行っていた。
事故に気付いた同僚の作業員男性(49)が119番通報した。
死亡した男性は20年以上の土木作業経験があったという。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16424105915839
2021年11月15日0時7分にYAHOOニュース(中京テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日、愛知県新城市で、草刈り機の回転する刃が男性(69)の太ももに接触する事故があり、男性は外傷性ショックで死亡しました。
警察によりますと、14日午前9時45分ごろ、新城市巣山で、男性(71)が草刈り機を使って、草を刈っていたところ、直径23センチほどの高速で回転する刃が、隣にいた谷川さん(69)の太ももなどに接触しました。
谷川さんはドクターヘリで病院に搬送されましたが、約2時間後に死亡が確認されました。
死因は、右大腿動脈の切断による外傷性ショックということです。
当時、道路の路側帯などの草を刈りとるために、近所の住民、約30人が参加して、草刈り機を使った作業を3人一組で行っていて、谷川さんは刈りとった草を集めていたということです。
警察は、過失致死の疑いで、草刈り機を使っていた男性(71)から話をきくなどして、当時の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/638bfbe909f9fe9498acf4d5c533401a0e1ba9e4
11月14日19時1分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、隣で刈っていた男性が草刈り機を横に振ってしまったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前10時前、愛知県新城市巣山(すやま)で、71歳の男性が動かしていた「草刈り機」の刃が、隣にいた69歳男性の左大腿部にあたりました。
男性は大量に出血し、ドクターヘリで病院に搬送されましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。
当時、道路の路側帯などの草を刈り取るために、近所の住民3人が一組になって、草刈り機を使った作業を行っていました。
死亡した69歳男性が刈り取った後の草を集めていましたが、隣にいた71歳の男性が持っていた草刈り機を横に振ってしまい、刃が大腿部に当たったとみられるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/15d4cd7c3406f3eba99ece20f48f10b6ab8c6254
2021年10月16日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・亀戸労働基準監督署は、プレス機械に安全装置を取り付けるなどの必要な措置を講じていなかったとして、K製作所と同社代表取締役を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで東京地検に書類送検した。
平成31年2月、金属板の絞り加工作業を行っていた同社労働者が左手を挟まれ、親指以外の4指を切断する労働災害が発生していた。
金属板の絞り加工のように材料の形状が複雑で、動力プレスに安全囲いを設けることが難しい場合については、安全装置を設けるなどの措置を講じることが労働安全衛生規則で義務付けられている。
同製作所では、足踏み操作式のプレスを両手押しボタン操作式に切り替えていたが、同労基署は、この対応を「不十分だった」としている。
「足踏み操作式ポジティブクラッチプレスを両手押しボタン操作式のものに切り替えるためのガイドライン」(平成6年7月15日基発459号の2)に沿って、構造規格に適合し、型式検定に合格した手引き式安全装置等を設置して使用する必要があったという。
https://www.rodo.co.jp/column/114279/
(ブログ者コメント)
〇K製作所は江東区にある自転車部品製造会社。
〇上記ガイドラインの該当記述は下記。
(中災防 安全衛生情報センター)
2 切換えのための起動装置の変更の方法等
(2) 起動装置の変更に当たっての留意事項
ロ 一般に両手押しボタン操作式ポジティブクラッチプレスは、安全距離の確保が困難であり、労働安全衛生規則(以下「安衛則」という。)第131条第2項の規定に基づく措置を講じているとはいえないことから、別途、構造規格に適合し、型式検定に合格した手引き式安全措置等を設置して、使用しなければならないこと。
ただし、構造規格に適合し、型式検定に合格した両手起動式安全措置を、安衛則第131条第2項の規定に適合するように設置し、使用することができる場合はこの限りでないこと。
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-35/hor1-35-8-1-0.htm
〇「両手押しボタン操作式」とは、両手でボタンを押している間だけプレス機が作動するようにするシステムのこと。
具体的には下記。
(しのはらプレスサービス㈱ HP)
従来のプレス作業では、作業者は2つの起動ボタンを両手でそれぞれ押す必要があります(写真)。
両手押しボタン操作により、スライドは下降を開始しますが、スライド下降中は起動ボタンを押し続けなければなりません。
これは、スライドが下降中は、作業者の両手を押しボタンに拘束させることで、はさまれ事故を防止するためです。
http://www.shinohara-press.co.jp/service/shut.pdf
〇「両手押しボタン操作式」で事故が起きるパターンについては、以下に一例?が紹介されていた。
(小森安全機研究所 HP)
・・・・・
プレス安全作業の盲点
1.両手操作式安全装置の盲点
・・・
両手操作式の安全装置は通常、図2のような構成になっていて、押ボタンの間隔は300 mm 以上である。
なぜ300 mm なのか。
これは片手の親指と小指で押せない距離である。
それ以上に国際安全規格では厳しく、肘と手が使えない距離550mm以上となっている。
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両手操作式安全装置のー工程一停止、再起動防止は、次に記述した作業を行うことで、その安全を確認できる。
・第1に、片手では絶対動かない。
・第2に、下死点手前までは、押ボタンを離したら必ず
止まる。(安全一工程)
・第3に、両手を押したままでも必ず上死点で止まる。
(一工程一停止)
・第4に、第3の状態で片手を離し、再度押しても
動かないこと。(再起動防止)
これらの一連の動作の中で、第2の下死点手前の位置が問題となる。
上昇無効回路が安全一工程とともに組み込まれており、通常、図3のように角度指示計で170°付近で手を離しても、そのまま上死点で止まるようになっている。
ただ、ここで注意しなければならないことがある。
手を離す位置である。
上昇工程への切替位置は金型の上型と下型の隙間を8mm以下とすべきである。
この位置が8mm以上の位置、角度指示計の150°とか120°だったりすると、金型の上型、下型の間が、ストローク長さにもよるが、大きな空問ができ、押ボタンを離し、製品の位置直しなどを行おうとして手を入れ、被災してしまうことが十分考えられる。
したがって、これらのことも日常点検に組み入れて、毎日確認する必要がある。
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https://www.komorisafety.co.jp/cn17/cn5/pg258.html
2021年10月13日12時8分にYAHOOニュース(テレビ新広島)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時45分頃、広島市東区福田町にある森林公園の林業体験広場で、公園管理ボランティアの70代男性が木材を電動のこぎりで切断していたところ、誤って自分の右脚の太ももを切りました。
森林公園の職員が消防に通報し、男性は病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
市によりますと、この森林公園は市が民間企業に指定管理を委託していて、亡くなった男性は、管理を委託されている企業の運営を手伝う森林ボランティア団体のメンバーだったということです。
男性は当時、他のメンバー4人と作業をしていたということで、広島市などが事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c37d77913480459d04fb89c7edbba100e87dadbd
10月13日12時5分にYAHOOニュース(広島ホームテレビ)からは、木の保全や体験学習を担うボランティアだったなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後2時前、森林公園の林業体験広場で、70代の男性が木材を切っていたところ、誤って電動のこぎりが右足の太ももにあたり、ケガをしました。
男性は広島市内の病院に運ばれましたが、約2時間後に死亡しました。
市によりますと、男性は木の保全や体験学習を担うボランティアで、事故当時、この広場に客はおらず男性は5人程度で作業していたということです。
市が事故の詳しい原因について調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/685b3041fea8ee08b0146448a812d3b1f4524572
10月13日12時3分にYAHOOニュース(広島テレビ)からは、木工体験などに使う材料を切っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後1時45分頃、70代の男性が木材を切っていたところ、電動のこぎりが右の太ももに当たった。
男性は市内の病院に運ばれたが、その後、死亡した。
男性は公園の管理運営会社を支援するボランティア団体のメンバーで、事故当時は「林業体験広場」で木工体験などに使う材料を切っていた。
公園を所管する広島市は、「事故の詳細を調査し、再発防止に努める」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a79fe7835aba5f12255e5be2a22951f33343e633
2021年9月22日18時16分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後2時半ごろ、四万十市の空き地で夫と2人で草刈りをしていた四万十市の尾崎さん(72)の左足に、夫が使っていた草刈り機があたる事故がありました。
尾崎さんは病院に運ばれましたが、この事故で膝の裏を切るなどの大けがをしていて、およそ3時間半後に死亡が確認されました。
警察によりますと、現場は膝の高さほどに草が生い茂っていたということで、警察は夫から話を聞くなどして状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20210922/8010012681.html
2021年8月9日19時25分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前7時35分ごろ、兵庫県稲美町六分一のクリーニング工場の倉庫で、工場長の男性(57)=同町=が倒れているのを従業員の男性が見つけ119番した。
男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
同県警加古川署によると、倉庫には消毒薬の入った金属製ボンベ(高さ約140センチ、直径約20センチ、重さ約30キロ)を約30本保管。
男性はボンベの近くで倒れており、首にロープが絡まっていたという。
倉庫の入り口に壁はなく、台風9号による強風でボンベが倒れないように、ロープで固定しようと1人で作業中、事故が起きた可能性があるとみている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/15a1ff33f4a2becb47868f279fe2e2d48703e8bc
2021年5月27日20時23分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前11時過ぎ、庄内町狩川の風力発電所の工事現場で、「作業中の男性が首にけがをした」と消防に通報がありました。
警察によりますと、けがをしたのは、鶴岡市の会社員、寒河江さん(男性、59歳)で、ドクターヘリで酒田市の病院に運ばれましたが、意識不明の重体です。
現場は「庄内町風車村」から4キロほど離れた風力発電所の工事現場で、光ケーブルの設置工事が行われていました。
警察によりますと、寒河江さんは、当時、固定された滑車にロープを引っかけて、機械で光ケーブルを引っ張る作業をしていたということです。
警察は、何らかの理由で滑車を固定していたロープが切れ、寒河江さんの首あたりに滑車が当たったとみて、詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20210527/6020010408.html
2021年4月20日10時6分にYAHOOニュース(とちぎテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県は18日、豚熱による殺処分の作業中だった県職員の足に薬剤が入った注射針が刺さり、救急搬送される事故があったと発表しました。
県によりますと、18日午後8時50分ごろ、県の男性職員が薬剤注射による殺処分の作業を行っていたところ、豚が暴れ、獣医師の持っていた注射針が防護服を貫通して職員の左足に刺さりました。
県では容体を明らかにしていませんが、注射針は刺した後のもので、現在のところ命に別条はないとしています。
使用していた薬剤は、動物用の薬剤としては一般的な逆性石鹸で、殺処分をする際の消毒のために使用していました。
県は作業の安全性を考慮し、薬剤による殺処分を現在、中止していますが、作業スケジュールに変更はないということです。
県では、別の業務を行う職員が防疫作業に入る際には、デモンストレーションを踏まえた技術の習得をしてから作業に加わることにしていて、改めてマニュアルを確認するとともに、再発防止を徹底していく方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0b08cf73be5d6f2b1fa696f3139926b6515942
4月20日8時27分にYAHOOニュース(下野新聞)からは、注射を終えた後、豚が暴れ出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
獣医師が注射を終えた後、豚が暴れ出し、豚を押さえていた男性県職員の左太ももに針が刺さった。
傷の長さや深さは不明。
職員の年齢や所属など詳細を県は明らかにしていない。
事故を受け、県は薬剤による殺処分をやめ、併用していた電気ショックやガスでの作業を続けている。
殺処分の完了時期は、既に発表している5月9日から変更しない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23162c41168e4df84e4378ccd9d4720569b1f16a
4月20日5時7分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、17日に豚熱で死んだ豚が確認されたため24時間体制で4万頭の豚を処分中だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県那須塩原市の2つの養豚場では、17日、死んだ豚からCSF=豚熱が確認されました。
県は飼育されている豚などおよそ3万7000頭の殺処分を24時間体制で進めています
https://news.yahoo.co.jp/articles/03bb0c2b8cbb7a159fab553759e103dd4cb5d9e2
(ブログ者コメント)
報道から考えると、豚を押さえていたのは他部署から応援のために駆り出された職員で、17日に豚熱死亡が確認された翌日、さほど教育訓練を受けないまま作業に従事していた・・・ということかもしれない。
(2022年6月21日 修正1 ;追記)
2022年6月20日17時37分にNHK栃木からは、県の職員はリハビリなどのため長期入院を余儀なくされていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年4月、栃木県那須塩原市の養豚場では、ブタの伝染病CSF=豚熱への感染が確認されたことを受け、およそ3万7000頭の殺処分が行われましたが、作業中に獣医師が持っていた殺処分用の薬剤が入った注射の針が、県の男性職員の足に刺さる事故が起きました。
県などによりますと、男性職員は命に別状はありませんでしたが、リハビリなどのため長期の入院を余儀なくされ、警察は事故の原因を捜査していました。
当時、獣医師と男性職員はマニュアルに従って、子ブタを取り押さえながら薬剤を注射していましたが、捜査関係者によりますと、その後の警察の捜査で、子ブタが突然暴れた際に獣医師が手元の操作を誤り、男性職員の太ももに注射を刺したとみられることがわかったということです。
警察は、薬剤を注射する際の注意が不十分だった疑いがあるとして、獣医師を業務上過失傷害の疑いで20日、書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20220620/1090012572.html
6月20日18時42分に毎日新聞からは、獣医師は県外から応援に来ていた、事故を受け県は子豚を電気で気絶させた後に注射する方法に改めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県那須塩原市の養豚場で2021年4月、豚熱(CSF)に感染した豚の殺処分に当たっていた男性県職員の足に処分に使う消毒薬の入った注射針が刺さった事故で、県警が20日、注射針を刺した獣医師を業務上過失傷害容疑で書類送検したことが、捜査関係者への取材で判明した。
書類送検容疑は21年4月18日、注射するために職員が押さえていた子豚が暴れ、獣医師が誤って職員の左太もも内側に注射針を刺したとしている。
県によると、職員は救急搬送された後、少なくとも1カ月以上入院し、現在も治療中という。
人手不足のため、獣医師は県外から応援に来ていた。
同月、那須塩原市では2カ所の養豚場で豚熱が発生し、県内の獣医師延べ670人に加え、県外の獣医師も延べ630人が殺処分などに従事した。
県は、この事故を受け、国が定めた防疫作業マニュアルを見直し、子豚を電気で気絶させた後、注射を打つ方法に切り替えた。
https://mainichi.jp/articles/20220620/k00/00m/040/175000c
2021年3月16日17時34分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県庁内で、県職員が押す台車にぶつかってけがをしたとして、女性が県を訴えていた民事裁判で、佐賀地裁は、県職員の過失を認めて、治療費などとして200万円余りを支払うよう命じる判決を言い渡しました。
佐賀市の女性は平成24年3月、職員採用に応募するため県庁を訪れてエレベーター前に立っていたところ、台車を押して降りてきた県職員がぶつかり右足にけがをしたとして、治療費や慰謝料など620万円余りの損害賠償を求めていました。
16日の判決で、佐賀地方裁判所の蕪城雄一郎裁判官は「事故によって、右足に相当な衝撃が加わったことが考えられる」などとして、県職員の過失を認めたうえで、県に治療費や慰謝料など200万円余りの支払いを命じました。
これについて、県は「判決文をまだ見ていないため、コメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20210316/5080008363.html
3月16日23時23分に佐賀新聞からは、MRT検査結果から衝突と負傷に因果関係ありと認定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
判決によると、12年3月30日、県職員が前方不注意で台車を押し、女性と衝突。
女性は右脚を負傷した。
衝突と負傷の因果関係の有無が争点で、蕪城雄一郎裁判官は磁気共鳴画像装置(MRI)検査の結果から「事故後、筋肉全体が広範囲で痛んでおり、右脚に相当な衝撃が加わったと考えられる」と認定した。
女性は通院した14年4月までの治療関係費などを請求し、蕪城裁判官は症状が落ち着いた12年12月までの支払いを認定した。
残業ができなくなったとして求めた休業損害の支払いは、「残業の必要性などの事情を認めるに足りる証拠はない」などとして退けた。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/646110
2020年12月20日16時12分にNHK秋田から。下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前5時半ごろ、大仙市大曲の市道で、大型の除雪車の前方に取り付けられた雪を押しのけるための板が、近くにいた歩行者の男性にぶつかりました。
近所の人から通報を受け、警察や消防が駆けつけましたが、男性は頭を強く打っていて、脳挫傷のため、まもなく死亡が確認されました。
現場は片側1車線の市道で、当時、30センチほどの雪が積もっていたということです。
また、除雪車の板は、縦1.4メートル、幅3.4メートルほどで、事故当時、除雪車の運転手は、道路の除雪をするため、いったん板を上にあげてバックしたあと、板を下げる操作をしたということです。
警察は、死亡したのは近くに住む高齢の男性とみて、身元の確認を進めるとともに、事故の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20201220/6010009033.html
12月20日17時38分に読売新聞からは、当時は雪が降っていて視界が悪かったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前5時25分頃、秋田県大仙市大曲の市道で、歩いていた男性に、除雪作業をしていた重機のホイールローダーが衝突。
男性は頭を強く打って死亡した。
大仙署の発表によると、重機の運転手が雪を押し出すブレードを操作中、男性に気づかず衝突させたとみられる。
同署は、亡くなったのは近所の男性とみて身元の確認を進めるとともに、事故原因を調べている。
事故当時、雪が降っていて視界が悪かったという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201220-OYT1T50168/
(ブログ者コメント)
どれくらい街灯があるか不明だが、朝の5時25分といえば、雪が降っていなくても真っ暗で視界は悪い。
一方、視界が悪かったこと以外、バックした後にブレードを下げたということで、後ろを向いたままの操作だった可能性も考えられる。
2020年12月18日11時48分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後8時すぎ、周南市三笹町にある「Tマテリアル」の工場で「中にある炉が爆発した」と会社の従業員から消防に通報がありました。
工場で火災などは確認されなかったということですが、警察によりますと、炉に取り付けられた、高さおよそ1メートル20センチの金属製の扉が突然開き、近くで作業をしていた作業員にぶつかったということです。
この事故で、会社の従業員で44歳、52歳の男性2人がろっ骨を折ったり頭に傷を負ったりする大ケガをしたほか、43歳の男性が頭を切るケガをしました。
警察によりますと事故当時、現場では半導体の基板となるセラミックスを製造するための炉の点検作業中で、試運転が行われていたということです。
警察は、何らかの原因で炉の中の圧力が高まり、扉が不意に開いたとみて、18日朝から現場検証を行うなどして事故の原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20201218/4060008007.html
12月18日10時52分にNHK山口からは、会社の業務内容について、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「TDパワーマテリアル」のホームページによりますと、会社では電子部品などに使われる基板を製造しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20201218/4060008000.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。