2021年9月23日9時0分にYAHOOニュース(西日本新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州などを襲った8月の停滞前線による豪雨。
河川氾濫で被害が広がった佐賀県武雄市で、水に漬かった乗用車が水害から2週間後、突然燃え上がる火災があった。
水没した車両でまれに起きる事故という。
水害時は事後の車の火災リスクも要注意だ。
武雄市を管轄する杵藤地区消防本部によると、火災が起きたのは8月28日午前7時50分ごろ。
同市橘町の自営業の男性宅で、「ボン」という音がして乗用車から火が出ているのに気付いた家族が119番通報した。
駆け付けた消防車が放水して消し止めたものの、車は全焼。
けが人はなく、家屋などへの延焼も免れた。
出火原因は調査中だが、現場は、豪雨によって14日早朝に氾濫が起きた六角川の中流域。
国土交通省九州地方整備局によると、この付近では川の水が堤防を越えてあふれるなどしていた。
全焼した車は電気自動車(EV)で、ハンドルの高さまで水に漬かったという。
持ち主は「水が引いた後、動かしたことはなかった」と話しており、自然発火したとみられている。
【多くは電気系統のショートが原因】
日本自動車工業会(自工会)の公式サイトにある「安全運転講座」によると、水没・浸水した車の火災の多くは、電気系統のショートが原因という。
これは、ガソリン車、EV、ハイブリッド車(HV)に共通している。
キースイッチ(エンジンキー)を切っても、バッテリーは接続されているので、常に電気が流れる状態のまま。
このため、水が引いた後、電気系統の腐食が進み、やがて配線がショートすれば自然に発火する恐れがある。
EV、HVの場合、高電圧バッテリーが搭載されているので、特に注意すべきだという。
自然発火しなくても、キースイッチを入れた際、火災が起こる懸念もある。
自工会は、車が水没・浸水したときは
(1)自宅の敷地内や外部の駐車場であっても、水が引いても決して始動しない
(2)路上で水に漬かり立ち往生した際、通行の妨げにならないよう車を移動させなければならないときは、シフトレバーをニュートラルの位置にして、車体を押して移動させる
(3)いずれの場合も事後処置は、速やかに日本自動車連盟(JAF)などのロードサービスや自動車販売店に連絡してプロの判断に任せる
よう呼び掛けている。
【信号停止中に出火したケースも】
台風や豪雨で浸水した車の火災は、国土交通省が公表している自動車のリコール・不具合情報の中に、さまざまな事例がある。
2019年10月、オフロード車が信号停止中に出火。
台風時に冠水路を走行したため車体下にわらくずが詰まり、高熱部に接触したことによる発火と推定した。
同年2月、輸入車がエンジンルームから出火した原因は、水没してエンジンが損傷していたのに、再始動を繰り返したことによるスターターモーターの過熱とみられている。
18年10月、軽乗用車が駐車中に室内で出火したのは、台風時に海水に漬かり電気系統がショートしたと分析。
同年8月、輸入車が豪雨の中、信号停止中にエンジンルームから出火したのも、エンジン内に水が入り始動できなくなったのに、スターターモーターを繰り返し作動させたことによる発熱が原因という。
16年9月、HVの車両下部からの出火は、2週間前の台風で川が氾濫してタイヤの中心付近まで水に漬かり、エンジンルームに入り込んだ木の小枝などが高熱部に付着して熱せられたのが要因とみられる。
この5年で人命に関わる事故は報告されていない。
ただし、こうしたリスクが身近にあることは頭に入れておきたい。
自工会は公式サイトの安全運転講座の中で、「浸水・冠水思わぬ災難。車両火災のおそれあり」と題して啓発動画を公開している。
http://www.anzen-unten.com/home/a1/b1/trouble003.html
【危険伴う大雨時の運転】
水害後の車両火災とは別に、大雨が降る中では、車の運転自体に危険が伴う。
冠水した道路では、水深によってはエンジンやモーターが止まる恐れがある。
国土交通省などは、車で立ち往生したときの対処法を、
▽水位が車の底面ぐらい
▽ドアの半分ぐらい
▽窓の高さぐらい
▽屋根に届くぐらい
の四つに分けて紹介している。
水圧でドアが開かない場合は、脱出用ハンマーで窓を割るしかない。
ただし、これは手遅れになったときの究極の手段。
そんな状況に陥らないよう、大雨時には運転を控えるのが鉄則だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e285b8a3a0a5a0113c338f6844daab23eb4e7243
(ブログ者コメント)
海水に浸かった場合など、過去に同種情報を何件か紹介スミ。
2021年9月23日7時28分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市の国道56号で7月、横断中の歩行者とバイクが接触、バイクの運転者が大けがを負う事故があり、高知県警高知南署は22日、歩行者の高知市内の看護師の男(51)を重過失傷害容疑で書類送検したと発表した。
送検は16日付。
県警によると、車両と歩行者の事故で、歩行者が同容疑で摘発されるのは珍しいという。
同署の発表によると、男は7月15日午後7時40分頃、同市鴨部の国道56号で、押しボタン式の信号機がある横断歩道を、赤信号で横断。
黄色点滅の国道を直進してきたバイクと接触、バイクは弾みで転倒し、運転していた高知市内の30歳代会社員男性に左手の骨を折る重傷を負わせた疑い。
男は転倒したが、けがはなかった。
現場は片側2車線の直線。
男は買い物帰りで幼児を抱えていたが、子どもは無事だった。
調べに対し、「早く帰りたかった」と説明。
県警は、信号無視で事故を起こし、男性のけがが重いことなどから、男の過失が重大と判断した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210922-OYT1T50296/
9月22日17時49分にNHK高知からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、男性は、ことし7月、高知市鴨部の国道の交差点で、歩行者用の押しボタン信号が赤信号だったのを無視して横断歩道を渡りました。
その後、交差点に入ってきたバイクが、男性をよけきれずに接触して転倒し、バイクを運転していた30代の男性が左手の骨を折る大けがをしました。
警察によりますと、県内で歩行者が赤信号を無視して重過失傷害の疑いに問われるのは、少なくともこの10年では例が無いということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20210922/8010012682.html
2021年9月24日21時54分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後9時半ごろ、札幌市白石区南郷通19丁目北にある15階建てマンションの9階から、4歳の男の子が転落しました。
「男の子は、高さおよそ25メートルの9階からアスファルトの上に転落しました」(記者リポート)
転落したのは9階に住む聡(そう)ちゃん4歳で、転落に気づいた父親が消防に通報し、聡ちゃんは心肺停止の状態で、運ばれた病院で死亡が確認されました。
警察によりますと、当時、両親は別の部屋にいて、聡ちゃんは子ども部屋で遊んでいたとみられています。
「男の子が転落した窓と同じタイプの窓です。床から窓までは私の腰ほどしかなく、柵も私の胸ほどの高さしかありません」(記者リポート)
窓の位置は、床からおよそ80センチの高さにあり、窓には40センチほどの転落防止用の手すりがついていました。
4歳の男の子の平均身長は101.2センチで、警察によりますと、聡ちゃんは平均身長より少し大きく、周りに踏み台になるようなものはなかったということです。
これは、4歳児が柵をよじ登ることができるのか検証した実験の映像です。
自分の身長よりも高い110センチの手すりをつかんで、足をかけながら乗り越えていきます。
厚生労働省の統計によりますと、2014年から5年間に起きた全国の9歳以下の転落死亡事故のうち、3歳と4歳の割合が4割以上を占めています。
子どもの事故の防止に取り組むNPO法人の理事は…
「(3~4歳は)もっと大きい子どもと比べて好奇心は旺盛で、かといって転落するかもしれないという『こわい』『落ちないように気をつけないと』というところまでは到達していないのではないかと思う。子どもの意識の高さや認識にかかわらず、転落しないしくみをきちんと作るのが大事」
(セーフキッズジャパン・大野美喜子理事)
専門家は、子どもの手が届かないところに鍵をつけて窓を開けられないようにするなど、対策を呼びかけています。
9月24日(金)「今日ドキッ!」午後6時台
https://news.yahoo.co.jp/articles/87ce50bb452958b20532800cb73e654ae95580bf
2021年9月23日21時48分にYAHOOニュース(茨城新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後2時50分ごろ、茨城県八千代町菅谷のFフーズ茨城新工場建設現場で、搬入していた重さ約3トンのスチームボイラーが倒れ、作業をしていた群馬県太田市、会社員、男性(26)が下敷きになった。
男性は病院に運ばれ、脳挫傷で死亡が確認された。
県警下妻署で事故原因を調べている。
同署によると、ボイラーは縦1.8メートル、横3.1メートル、厚さ1.03メートル。
男性は会社の同僚と5、6人でボイラーを車輪付きの荷台に載せ、工場内に搬入していたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb09f52d0f85a9fb0486b627c9174c585b18f968
(ブログ者コメント)
今回の事例に関し9月27日、以下の記事に「また同様の事故・・・メーカーサイドの対策は?」という趣旨のコメントをいただいた。
『2020年9月29日 笠間市に建設中の工場で重さ3トンのボイラーを横倒しにして搬入中、段差を乗り越えるため台車位置を調整していた男性が横転してきたボイラーの下敷きになって死亡』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11057/
2021年9月21日13時46分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取県警は、県内の信号機のない横断歩道で起きた交通事故についての分析結果を公表した。
2020年までの10年間に起きた人身事故118件のうち、運転者から見て「右から左」に横断中の歩行者の被害が、「左から右」への横断中と比べて約2倍多いことがわかった。
死傷した歩行者124人のうち、車から見て右から左に横断中だった人は65人。
左から右に横断中(31人)の2・1倍だった。
車内からだと、右側から横断する歩行者は、フロントガラスと側面のガラスをへだてる支柱が死角となって見えづらいことが一因という。
歩行者が対向車の陰に隠れてしまって気づきにくいのも原因とみられる。
一方、人身事故の発生時間帯は、帰宅する人が増える午後5時台が最も多く、午後3~7時台が顕著だった。
歩行者の年代は15歳以下が33人と突出して多く、70歳台が22人と次に多い。
県警交通企画課の畔田次席は、「歩行者は、運転者が気づきやすいように、『手上げ横断』をするなど、自らを守る行動を心がけてほしい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210921-OYT1T50143/
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、右から横断のほうが事故が多いという情報は、多方面からかなりの数、発信されていた。
2021年9月22日18時16分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後2時半ごろ、四万十市の空き地で夫と2人で草刈りをしていた四万十市の尾崎さん(72)の左足に、夫が使っていた草刈り機があたる事故がありました。
尾崎さんは病院に運ばれましたが、この事故で膝の裏を切るなどの大けがをしていて、およそ3時間半後に死亡が確認されました。
警察によりますと、現場は膝の高さほどに草が生い茂っていたということで、警察は夫から話を聞くなどして状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20210922/8010012681.html
2021年9月20日19時21分にFNN PRIMEから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉・木更津市の港で、高齢男性が堤防に開いた穴に落下する事故があった。
20日午前11時前、「釣り人が落ちた」と、目撃者の女性から110番通報があった。
木更津港の堤防に開いた穴は、直径およそ70~80cm、深さはおよそ2メートルだが、消防によると、当時の水深は20cmほどだったという。
男性は、およそ30分後に消防隊員によって救出され、病院に搬送され、命に別条はない。
堤防が腐食していた可能性もあるということで、警察は事故原因などを調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbbfb1ba15b55a4a7348db0f12470377ada745f3
2021年9月18日10時23分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ロンドンでは、地下鉄の駅でエスカレーターから落下する事故が増加傾向にあります。
新型コロナの感染を恐れて、手すりをつかむのを避けていることが原因の一つに挙げられています。
ロンドン市内の地下鉄駅には、このようにポスターが貼られ、エスカレーターの手すりをしっかりつかむようにと注意喚起をしています。
ロンドン市交通局は、今年4月から6月にかけ、地下鉄の駅で重傷事故が12件起きていることを明らかにしました。
交通局の幹部によりますと、新型コロナの感染を恐れ、エスカレーターの手すりをつかむのを避けていることが要因の一つとみられています。
さらに、新型コロナ対策の外出制限が緩和され、パブなどで酒を飲み酔っ払ってエスカレーターから転落する人も増えたと分析しています。
交通局は、清掃や殺菌装置を設置するなど対策を施しているとして、手すりを利用するよう呼び掛けています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ec10b360d003ef0eb5d3599f33d9a7a5a2c5e97
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、わが国でも同じような対策をとっている・・・という情報は見つからなかった。
ただ、同じような殺菌装置を販売している会社があって、HPでは「エスカレーターの動力により発電し、紫外線ランプ(UV-C)で除菌しています」と説明されていた。
ちなみに、最寄りの駅やショッピングセンターに行ってみたが、両所ともに、そのような装置は取り付けられていなかった。
これまでそこで転落事故があったとは聞いていないし、大半の人は手すりに手を置いていたので、必要性は薄いと評価しているのかもしれない。
2021年9月18日8時37分にYAHOOニュース(埼玉新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県の熊谷労働基準監督署は17日、労働安全衛生法違反の疑いで、深谷市の建設工事業「T工務店」と同社の男性従業員を書類送検した。
書類送検容疑は、深谷市で2019年2月15日、掘削作業をしていた派遣社員男性が倒壊したコンクリートブロックの下敷きになり死亡した事故で、損壊防止の措置をしないで作業させた疑い。
同労基署によると、死亡した男性は側溝のコンクリートを付け替えるために地面の掘削作業をしていた。
倒れたコンクリート塀は約1メートルの高さがあったとみられ、作業前に補強する必要があった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/00f74477106dad1418882f917126e863f81d298f
※以下は、事故当時の報道。
(2019年2月15日 埼玉新聞)
15日午前10時10分ごろ、深谷市上野台の側溝敷設替え工事現場で、秩父市永田町、アルバイト新井さん(男性、37歳)がブロック塀の下敷きとなり、搬送先の病院で死亡が確認された。
深谷署によると、新井さんは幅員4・1メートルの市道でU字溝の敷設作業中だった。
深さ60センチ、幅1・1メートル、長さ9・2メートルの溝を掘り、溝を整えていたところ、設置されていた高さ1・6メートル、幅7・3メートルのブロック塀が倒れた。
同署は、業務上過失致死容疑も視野に入れ、事故原因を詳しく調べている。
https://www.saitama-np.co.jp/news/2019/02/16/06_.html
(2021年12月1日 修正1 ;追記)
2021年11月30日付で労働新聞からは、倒れた塀は古い型で底の部分を地面に埋めて支えていなかったなど、下記趣旨の記事が事故現場の写真?付きでネット配信されていた。
埼玉・熊谷労働基準監督署は、コンクリートブロック塀の倒壊防止措置を講じなかったとして、建設工事業のT工務店(埼玉県深谷市)と同社現場責任者を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。
派遣労働者がブロック塀の下敷きとなり、死亡する災害が発生している。
災害は令和3年2月15日、埼玉県深谷市の側溝布設替工事で発生した。
同社に派遣されていた派遣労働者は側溝を敷設するため、地面の掘削作業を行っていた。
長さ4.5メートルに渡るブロック塀が倒壊し、下敷きになっている。
同労基署によると、一般的なコンクリートブロック塀はL字型で、底の部分を地面に埋めて支えているケースが多いとしている。
災害が発生した際のコンクリートブロックは型が古く、支えがなかった。
「工事前にコンクリートブロックの状態を調べ、支えなどを設置して補強すべきだった。倒れることを想定せず、工事を進めていたようだ」と話している。
2021年9月19日6時0分に南日本新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
18日午後4時ごろ、鹿児島市五ケ別府町の永田川で、「中学生1人がおぼれていなくなった」と、川で一緒に遊んでいた友人が119番した。
約30分後、同市の中学2年生男子(13)が川底に沈んでいるのを捜索中の消防が発見。
搬送先の病院で死亡が確認された。
水死とみられる。
鹿児島南署によると、男子は永田川の滝つぼ周辺で遊んでいたとみられ、深さ約2.5メートルの川底で見つかった。
中学生の友人4人、小学生1人の5人とともに、午後4時ごろから遊び始めたばかりだったという。
目立った外傷は確認されず、同署はおぼれたとみて、原因を調べている。
滝つぼは、同市の星ケ峯みなみ台入り口の交差点から、山あいに2キロほど入ったところにある「井手ヶ宇都の滝」と呼ばれる場所で、滝つぼの川幅は最大13メートルあるという。
周囲は、竹などの雑木林に囲まれている。
https://373news.com/_news/storyid/143840/
9月20日19時3分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)からは、中学生は滝つぼの底に沈んでいた、滝つぼの中では渦が発生しやすく下向きの力も発生するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日、鹿児島市の川で遊んでいた男子中学生が溺れて、滝つぼに沈んでいるところを救助されたものの、死亡する事故がありました。
滝つぼの危険性について専門家に聞きました。
鹿児島市の山田インター近くから永田川の上流へ約1kmの雑木林の中に、大きなしぶきをあげる滝があります。
18日午後4時ごろ、鹿児島市五ヶ別府町の永田川にあるこの滝で、鹿児島市の中学生・木ノ本さんが遊んでいて溺れました。
木ノ本さんは滝つぼの底に沈んでいるのを発見され、救助されましたが、約2時間後に死亡しました。
警察によりますと、死因は溺死とみられています。
現場近くには注意を促す看板があり、木々が生い茂る場所を下ると滝つぼにたどり着きます。
「井手ヶ宇都の滝」と呼ばれる滝の落差は約7mで、滝つぼの深さは約2.5mです。
海をはじめとして水辺の環境に詳しい鹿児島大学水産学部・西隆一郎教授は、滝つぼの危険性を指摘します。
鹿児島大学水産学部・西隆一郎教授:
「上から流れてきた水が下流に行くときに、水の全体としては普通の川と同じように上流から下流に流れるが、滝つぼの場所だけは渦を巻きやすい。
滝の水の力で掘られてくぼみ(滝つぼ)になると渦が発生しやすい形に変わる。
下向きに体を押しつけられる力も発生する。
くぼみの底は水温も低く、水圧で体が締まって密度が高くなるので、できるだけすぐに上向きに泳いで外の流れにのる努力が必要」
西教授は、川で遊ぶ際の注意点や準備の必要性も訴えます。
西教授:
「最低限、水辺を使うときには、ライフジャケットなど浮くものを身近な場所に置くことをおすすめする。
川は淡水なので、一般的に言うと、水温が低い。
入る前に川の水を体にかけて水温と体温となじませてから入るといい」
木ノ本さんの通っていた中学校の校長は、改めて生徒に危険な場所へ入らないよう注意を促すと共に、生徒のメンタルケアを十分に行っていくとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad16f7f2d448cd5cc755341cf9e3a41624c0849a
(2021年10月12日 修正1 ;追記)
死亡した生徒が通っていた中学校では「危険個所マップ」が作られていたが、溺れた滝つぼは校区外ゆえ記載されていなかったなど。
鹿児島市の滝つぼ周辺で9月、友人らと遊んでいた男子中学生が溺れて亡くなった事故で、現場はこの生徒の中学校の校区外だったため、校内で危険箇所として呼び掛けられていなかった。
学校と地元は他校区との連携などで危険箇所を幅広く把握するとしている。
現場は同市五ケ別府町の永田川で、滝の落差は約7メートル、滝つぼは深さ約2.5メートル、川幅は最大13メートル。
住民によると、以前も小学生が遊んで溺れかけるなどの事故があった。
生徒が通っていた中学校は「危険箇所マップ」を作成。
校区内の交通事故多発地点や危険な崖、川などを写真付きで示している。
校長は今回の事故現場は盲点だったとし、「他校区の危険箇所マップの活用など再発防止策を考えたい」と話す。
事故現場を含む地域で活動する宮川校区コミュニティ協議会は、滝周辺の安全対策を市と検討する予定。
同協議会は「付近の校区とも臨時総会などで情報を共有したい」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9e071b9375833c2fd5cde2406db8254dea80698
2021年2月11日に掲載した第3報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第4報修正6として掲載します。
第3報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11391/
(2021年9月25日 修正6 ;追記)
2021年9月17日14時51分にFNN PRIMEからは、スピードが出るようエンジンを付け替えていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(これまで得られた情報を総括し、1~3報を含め、タイトルを修正した)
関係者などによると、佐藤容疑者が操縦していたボートは、エンジンを付け替え、加速や最高速度が上がるようにしていたという。
猪苗代湖周辺では、事故前からスピードを出して航行する佐藤容疑者のボートが目撃されていて、警察では、当時の速度などを調べ、事故を回避できる航行状況にあったかも含め、調べを進めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3894e97f5d9ec919567898ddb6a915dd828e3261
(2021年12月29日 修正7 ;追記)
2021年12月28日18時24分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、初公判が開かれた、前を走るボートは被害者らを発見し舵をきっていったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日に行われた初公判。
業務上過失致死傷の罪に問われている佐藤被告(44)は、取り返しのつかないことになったのは申し訳ない」と謝罪。
起訴内容をおおむね認めたうえで、こう主張しました。
佐藤被告:
「今でも(被害者らを)発見できたか、全く分かりません」
事故を予見できなかったという佐藤被告。
一方、検察は「前方を走る仲間のボートは100メートル先で被害者らを発見し、かじを切った」として、佐藤被告が注意を怠ったことで被害者らに気付かずに走行を続けたと指摘しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7141a8c25fe5882803c136e17fe587dfc1eac829
12月27日20時17分にYAHOOニュース(福島テレビ)からは、公判を傍聴した女性記者のレポートなどが、下記趣旨でネット配信されていた。
事故の裁判を傍聴した阿部記者の解説:
Q、初公判での佐藤被告の様子は?
阿部記者> 裁判官の問いかけにもハキハキと大きな声で応えているのが印象的でした。
検察側の冒頭陳述で明かになったのが、佐藤被告のボート近くを航行していた別のボートの運転手が100m以上先のブイ付近に被害者が浮いているのを目撃していたこと。
そして、別の水上バイクの運転手は、佐藤被告のボートが通過した直後に「何かが飛んで湖面に落ちるところを見た」と証言していることを明らかにした。
つまり、被害者の存在に気付き、事故を避けることができたと指摘しています。
ただ、佐藤被告は当時、ボートを運転している際、「前方や左右を注意深く見ていて、被害者が浮いているのは全く見えませんでした。どうやったら見えたのだろうと、今でも理解できません」と話した。
Q、今後の裁判のポイントは?
福島市の鈴木芳喜法律事務所の佐藤弁護士は、弁護側が主張する 「前方を注視していれば事故は防げたのか」がポイントになると話す。
佐藤弁護士によると、例えば道路上の交通事故でも、自動車が人をはねた場合は原則的に大小はあるものの、自動車側の過失が否定されるというのは考えにくいという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2658946f37b033c3fbfdab13b18f326ac712840
(2022年3月23日 修正8 ;追記)
2022年3月22日20時5分にYAHOOニュース(共同通信)からは、「ヤバイと発言した動画は存在しない」などとして被告が共同通信などを提訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐藤被告(44)が22日までに、事故を巡る記事で名誉を傷つけられたとして、配信した共同通信社と、掲載した福島民報社に計3300万円の損害賠償や謝罪広告を求めて福島地裁に提訴した。
共同通信社は、逮捕翌日の21年9月15日に「船の同乗者が航行中に撮影した動画に、異変に気付いて『やばい』などと慌てる関係者の声が記録されていた」、「容疑者は同乗していた約10人に『何も無かったよな』などと口止めしていた」と報じた。
訴状では、「『やばい』と発言して現場を立ち去るシーンを映した動画は存在しない」、「口止めした事実を示す証拠はない」と指摘。
「ネットのコメントなどで著しく名誉を毀損され、甚大な損害を受けた」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe57f5edd48f7d3b013c835644dccabeeb07f0ba
(2022年8月27日 修正9 ;追記)
2022年8月25日19時25分にYAHOOニュース(福島テレビ)からは、運輸安全委が報告書を公表した、これまでの経験からブイ付近に人がいるとは思わず確認しなかった、近づいてきたボートに注意を向けていた、加速時に船首が上がり死角が生じたなど、周囲の下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国の運輸安全委員会が報告書を公表した。
ここから分かったことは?
<事故当時の状況>
佐藤被告のボートは中田浜のマリーナを出た後、友人の船と並走していた。
この時、友人の船が佐藤被告のボートに接近。
避けて追い越そうと速度をあげた結果、ブイ付近にいた瑛大くんたちに衝突したとしている。
《取材を続ける福島テレビ・阿部記者の解説》
Q:報告書では、原因は佐藤被告が気づかずに衝突したと考えられている。その理由は?
A:佐藤被告が【これまでの経験からブイ付近に人がいると思わず目視で確認しなかったこと】
そして【近づいてきた友人の船の動きに意識を向けていたこと】
また【船を追い越すために加速した際に船首が上がり見通しが悪くなったこと】を挙げています。
Q:事故は防ぐことはできなかったのか?
A:当時の状況を再現した検証では、佐藤被告がブイを約190m手前で目視できていたとしています。
また、その場所から加速し船首が上がるまでの約50mの間に、ブイや周りにいた瑛大くんたちが見える状況にあったとも指摘しています。
<再発防止の改善策>
一方で、調査は事故の責任を問うためのものではなく、再発防止が最大の目的。
事故が発生した要因に、湖の利用ルールが十分に周知徹底されていなかったことが厳しく指摘されている。
******
事故からまもなく2年。
事故後、利用ルールを示すマップは修正され、これまで仮設の看板が建てられていたが、正式なものに付け替えられた。
ただ、これまでも、使用禁止区間付近で水上オートバイの水難事故が発生するなど、ルールの周知の徹底が課題となっている。
福島・猪苗代湖の中田浜に設置された看板には、福島県などで作る協議会が定めた利用区分が示されていて、事故があった現場は船や水上バイクが利用できない区域にあたる。
しかし、事故当時に公開されていたマップには、正しい区域分けが表示されていなかった。
調査では、航行エリアや利用ルールなどが正確に認知されていなかったことも事故原因のひとつに挙げている。
亡くなった瑛大くんの父親は、「マップを確認し、船の航行区域を避けて遊ぶことにした」という。
ただ、報告書の指摘によると、この時確認したマップは正しい利用区分が示されていなかった。
<なぜ本来とは違う地図がホームページに掲載されていた?>
取材を続ける福島テレビ・阿部記者の解説》
調査では、その理由はわからなかったとしています。
こうした状況を受けて、報告書では猪苗代湖を管理する福島県に対し、
・航行ルートなどを明確に区分けすること
・条例の整備などや利用ルールを確実に守るよう指導すること
などを求めています。
福島県は「内容を精査して対応を検討していく」とコメントしていますが、遺族が求めることは事故の原因の究明と再発の防止です。
これまでも水難事故が相次ぐ猪苗代湖で二度と悲惨な事故を起こさないために、今度こそ誰もが安全に利用できるルールづくりを、県はリーダーシップをとって整備していくべきです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/694b7802492f795b584fb56e101ade342e82e922
8月25日19時24分にYAHOOニュース(テレビユー福島)からは、加速時は操縦席から190m以上先の水面しか見えない、被告も被害者側も禁止区域を知らず利用していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
ここからは社会部の関根さんです。
関根さん、国の運輸安全委員会の調査報告書は80ページ近くあるということですが、事故原因をどう結論づけているんですか?
はい、この報告書では、事故の原因を大きく2つ挙げています。
1つ目は、ボートからの見通しが悪くなったことで水中の被害者に気付かなかったことです。
報告書によると、ボートを操縦していた佐藤被告は、事故直前、近くにいた別のボートを追い越そうとスピードを上げました。
この時のスピードは9ノット前後、時速に換算しておよそ17キロです。
こうして加速したことにより船首が上がり、佐藤被告の死角が広がりました。
ほとんど止まっている、いわゆる漂泊状態の見通しに比べて、加速した状態の場合、操縦席から水面が見える距離が190メートル先になるため、手前の水中に浮かんでいた被害者たちに気付かなかったということです。
また佐藤被告は、当時、被害者がいた場所には人がいないと思い込み、目視での確認を行っていませんでした。
続いて2点目は、現場の猪苗代湖の利用禁止エリアが正しく認知されていなかったことです。
現場は中田浜からおよそ100メートル離れた沖合なんですが、実はこの場所は、遊泳も含めてボートなどの利用が禁止されたエリアでした。
しかし当時、猪苗代湖の利用区域をまとめたマップには、この禁止区域が表記されていませんでした。
佐藤被告と被害者両者は、この禁止区域の存在を知らずに利用していたということです。
現在、公判が進んでいますが、今後この報告書も裁判の展開に影響してきそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec5fea8eb44350f7fdcc36888bd3bd5901b1c8da
(2023年3月26日 修正10 ;追記)
2023年3月25日9時6分にYAHOOニュース(福島民友)からは、現場付近には水上バイクが航行中だったので湖上に人が浮いていることは予見できたなどとして実刑判決が下ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元会社役員佐藤被告(45)の判決公判は24日、福島地裁で開かれ、三浦隆昭裁判長は、適切に見張りをしていれば「被害者を発見して回避できた」として、禁錮2年(求刑禁錮3年6月)を言い渡した。
無罪を求めた弁護側は即日控訴した。
公判は
▽湖面に人が浮いていると想定できたか
▽十分に安全確認をすれば事故を防げたか
が争点となっていた。
判決理由で三浦裁判長は、事故当時、水上バイクが現場付近を航行していた状況などから、「湖上に人が浮かんでいることを具体的に予見できた」と認定。
ボートが加速する際に船首が上がり、前方に死角ができたとする弁護側の主張には、「死角に入るまでの間には相当長い時間があり、適切な見張りをすれば被害者を発見できた」と指摘、「針路前方左右の見張りという最も基本的な注意義務に違反し、被害者を見落として事故を発生させた」と結論付けた。
量刑については、事故後2年以上過ぎても被害者への弁償がなされていないことなどに触れ、「刑事責任は重大。実刑が相当」とした。
・・・
福島地裁は、弁護側が主張したように被害者らを発見しにくい状況だったとしても「過失の程度が小さいとはいえない」とした。
その根拠として、陸地に近い湾内で水上バイクが航行していれば、水上に人が浮かんでいる可能性を予見しなければならないと指摘。
現場で撮影された写真に浮遊物が写っていること、先行したボートが浮遊物に気づいて針路を変えたことなどから、被告が適切に見張りをしていれば、被害者らの発見は可能と結論付けた。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ad8fab3d13f8c16d1aaed483460783556d0419c
(2023年12月2日 修正11 ;追記)
2023年12月1日8時9分にYAHOOニュース(福島民友)からは、河川法に基づく動力船航行禁止区域が25の浜ごとに設定されたなど、下記趣旨の記事が中田浜の制限区域説明図付きでネット配信されていた。
福島県は河川法に基づき、プレジャーボートなど動力船の航行を禁止する区域(動力船航行禁止区域)を中田浜(会津若松市)など25の浜ごとに設定した。
福島市で30日に開かれた猪苗代湖水面利活用基本計画推進協議会で素案を示し、了承された。
早ければ今月下旬に県報に告示し、来年7月1日の施行を目指す。
国の運輸安全委員会による死傷事故の報告書を受けた再発防止対策の一環で、死傷事故が起きた中田浜をはじめ、天神浜(猪苗代町)や舟津浜(郡山市)などで航行禁止区域を設定した。
救助活動など緊急時に動力船の航行を優先する区域や、動力船が徐行して航行できる区域(動力船航行区域)もそれぞれ定めた。
中田浜では湖水浴場の開設などにより、動力船の運航を禁止していた場所を動力船航行禁止区域とした。
小型船舶などが出航する場所は、動力船航行区域に設定した。
事故原因の一つとして「利用区分が徹底されていなかった」とした報告書の指摘を反映した形だ。
河川法を適用することで、県警などのパトロールにより、指導や取り締まりが強化される。
禁止区域を航行した場合は、30万円以下の罰金が科される。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/81568caa505056c6da29c6b0a3ecd556bebf9e06
2021年9月17日6時55分にYAHOOニュース(水難学会会長の寄稿文)から下記趣旨の記事が、解説図や写真付きでネット配信されていた。
1998年9月の高知豪雨では、冠水道路上のフタのあいたマンホールに吸い込まれ、2人が亡くなりました。
その後、外れにくい構造のフタの設置が進みましたが、それでも、冠水道路を歩かない方がいいのはなぜでしょうか。
【溺水トラップ】
図1は下水管が埋設されている地面の断面のイメージです。
大雨が降った時の下水管とその周辺がどのようになるのか、イメージしています。
道路冠水時にマンホールのフタが外れると、図の右側のように、歩く人にとっての落とし穴(トラップ)を作る時があります。
水底にあるために、歩く人から目で見て確認することが困難です。
これに落ちて溺水する危険性があるため、これを溺水トラップと呼びます。
大雨が降ると、付近の河川や調整池が増水するばかりでなく、下水管にも降雨が集中して、大量の水が下水管に流れ込みます。
図に示したように、河川などからは水が下水管内に逆流し、下水管を流れ下ってきた雨水がその水にぶつかります。
行き場を失った水は下水管内にたまる一方となります。
下水管がマンホールで密閉されていると、下水管内に残留している空気の圧力が上がっていきます。
マンホールのフタがその圧力に耐えきれなくなると、図の左側のように、マンホールのフタが爆発したかのように吹き飛びます。
フタがあいたマンホールからは、図の中央に示したように、噴水が上がります。
そして、水が抜けることによって、徐々に下水管内の圧力が下がります。
道路の冠水が始まると、水圧が均衡して噴水の高さが低くなり、やがて静かになります。
静かな状態になると、冠水道路を眺めただけでは、どこにマンホールが口をあけているのかわからなくなります。
このような時に不用意に冠水道路を歩くと、マンホールの口から落ちる場合があります。
だからこそ、冠水道路は歩いてはならないのです。
さらに厄介なのが、冠水した道路の水の引き始めです。
図2をご覧ください。
この写真には、マンホールのフタが傾き、口が半開きとなっている様子がうつし出されています。
そして、よく見ると、周辺の水が渦を巻きながらマンホールに吸い込まれているように見えます。
当然、水が引く時には、このようなマンホールの口に周辺の水が集中します。
口が完全にあいて渦ができ、そのようなところに人が興味深々に近づいてしまったら、流れに足を取られてしりもちをつき、ウオータースライダーのごとくマンホールに向かって流されます。
これが、フタがあいたマンホールに吸い込まれる怖さです。
高知県中部では、1998年9月24日から25日にかけて秋雨前線が停滞し、記録的な豪雨に見舞われました。
この災害にて、いずれも冠水道路を歩いていてマンホールに吸い込まれたとみられる49歳の女性と男子高校生が溺れました。
【外れにくいマンホールのフタ】
わが国では、外れにくいなどの安全対策を盛り込んだマンホールのフタが1990年代に開発されました。
その後も止まることなく、事故防止技術の改良が進められています。
図3は最新の安全対策が施されたマンホールフタの一例です。
外れにくくするための工夫ポイントはふたつ。
ひとつ目はフタとマンホールをつなぐ蝶番。
写真ではフタの裏になって見えませんが、口とフタが重なりあっているあたりのフタの裏側にあります。
蝶番があるので、フタがマンホールとしっかりつながるし、フタを水平に回転させて開け閉めすることができます。
ふたつ目はフック。
こちらは右の拡大写真にて見ることができます。
ロック金具付きなので、フタを閉めたら簡単に外れないようにロックがかかります。
ところが、洪水の時にフタが完全に密閉していても困るのです。
なぜかと言うと、洪水の時には図1のように下水管全体に内圧がかかるわけですから、フタがしっかりしまっていて圧力が高くなりすぎると、下水管の様々な設備に損傷を与えかねません。
そこで、この圧力を逃がすために、フタとマンホールの口との間に少し隙間ができるようにしています。
この隙間から圧力をもった水が図4のように噴出し、マンホール内の圧力を逃がします。
「沸騰中の圧力鍋と同じ原理で圧力を逃がす」と考えると理解しやすいと思います。
万が一、下水管内の高い圧力のために蝶番やフックが壊れてフタがあいてしまったとしても、マンホール内への転落防止のための工夫がされています。
図3の左の写真のマンホール入口には、金属の棒が格子状に渡してあるのが見えるかと思います。
フタが空きっぱなしになっていても、この格子から下に人が落ちないようにしています。
事故防止技術が進んだので、もう安心か?
いえ、そうでないから、「溺水トラップに気を付けよう」というニュースが大雨の度に繰り返されるのです。
図3のような安全対策のされたフタは、1990年代から、わが国で設置が始まりました。
ということは、それ以前に設置されていたフタについては、洪水の度にまだ吹き飛ぶ可能性があるのです。
一般社団法人日本グラウンドマンホール工業会によると、現在、全国には下水道だけで約1500万基のマンホールのフタが設置され、そのうち大雨で外れてしまうような「安全対策のされていないフタが少なくとも約300万基ある」と推定されています。
その300万基のフタの安全対策が容易に進まないのが現状です。
同工業会の担当者によると、「マンホールのフタの寿命は車道で15年、その他(歩道等)で30年。
これに対して、全国のマンホールフタの年間の取替数は10万基弱であり、300万基を取り替えるのに30年以上かかる」そうです。
まだまだ、洪水の度にフタのあいてしまうマンホールは残るようです。
そして、「すべてを取り替えていくのに150年以上かかる。これでは、安全対策されたとしても、フタの標準耐用年数を超える製品が続出してしまうことになりかねない」ということで、将来に渡って、なかなか安心できそうにありません。
効率的にフタを交換していくために、「現在の下水道台帳にはマンホールフタの記録が無い事が殆どで、下水道台帳にいつ、どこで、どういった種類のマンホールフタを設置したか、記録するように調査していくことが重要です」と、同工業会の担当者は続けます。
このように、ハード面ばかりでなくソフト面での取り組みが進むことを期待したいものです。
【安全対策のされていないマンホールを見分けるには】
実に5個に1個のフタはまだ外れる危険性が大だということ。
しばらくは、冠水時にはフタのあいたマンホールに注意する必要がありそうです。
できれば、災害の発生する前に、自宅周辺に設置されている危なそうなマンホールに目星をつけておきたいものです。
危ないフタかどうかを、おおよそ見分ける方法があります。
その一例が日本グラウンドマンホール工業会のホームページに掲載されています。
その中で、コンクリートのフタについては簡単に見分けられますが、鋳鉄のフタになると少々難しいようです。
同工業会の担当者によれば、「外周部に数ミリの隙間がある古いフタ」の場合には、安全対策がなされていないフタの可能性が高いそうです。
こういったタイプのフタは平受構造といって、マンホールの受枠にふたを載せているだけなので、下水管内の圧力で外れやすくなっています。
【さいごに】
現在、多くの下水道のマンホールのフタには、吹き飛ばないような安全対策がなされています。
そういったフタは、道路冠水の危険を教えてくれることがあります。
図5に示した通り、下水管内の圧力が高まれば、空気が漏れ始めてガタガタと音を立てますし、空気が全部抜ければ、水が隙間から吹き出します。
このような異変は、河川から離れている市街地にて洪水となる内水氾濫のサインです。
高いところに早急に避難するためのサインにもなります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210917-00258094
(ブログ者コメント)
1998年の高知市事例報道をネットで探してみたが、見つからなかった。
それ以外の大雨時マンホールトラブルについては、本ブログで過去に何件か紹介スミ。
2021年9月17日6時6分にYAHOOニュース(鉄鋼新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本製鉄、JFEスチールの高炉大手2社がサイバー攻撃対策に本腰を入れている。
あらゆる設備や機器を通信ネットワークにつなぐIoT化の加速に伴い、不正アクセスのリスクも増大。
最悪の場合、製鉄所が操業休止に追い込まれる事態も想定される。
両社とも、サイバー攻撃対策を経営の重点課題に位置づけており、新たな防御策の構築や組織体制の強化を急ぐ。
鉄鋼業では、競争力強化に向けたデジタル技術の活用が広がっている。
今後は、製鉄所でより多くの設備が通信ネットワークにつながり、本社も含めた外部から接続する機会も増える見込みだ。
新型コロナ禍を背景としたテレワークの定着で端末数が拡大し、「入り口」が増えたこともあって、悪意ある第三者にデータを抜き取られたり操作されたりする危険性が増している。
サイバー攻撃による被害は、情報漏えいにとどまらず、物理的な打撃も招きかねない。
海外では2014年にドイツの鉄鋼メーカーが標的型攻撃を受けている。
製鉄所の制御システムを不正操作され、高炉が損傷した。
この企業以外にも、下工程ラインが攻撃されて生産休止に追い込まれたケースもあるようだ。
新たな防御策として期待を集めるのが、最新の概念「ゼロトラスト(信頼しない)」に基づくシステム設計だ。
旧来から主流となっている「境界型防御」の対策では、ファイアウオールなどで障壁を設けて入口を遮断するが、ひとたび入り込まれると対処のしようがなかった。
ゼロトラストでは、接続元に関係なく、アクセスを常に精査。
社員にも監視の目を向け、接続中も対策を徹底する。
JFEスチールの新田常務執行役員は8月下旬、デジタル・トランスフォーメーション(DX)戦略の説明会において、「『ゼロトラスト』を新たなセキュリティモデルに位置づける。現行の中期経営計画の期間(21~24年度)内に、アーキテクチャ(基本設計)を変えていきたい」と表明。
JFEホールディングスグループ全体としても、システム構造を切り替えていく方針だ。
日本製鉄も、9月に公表した21年度版の統合報告書で、ゼロトラスト型のセキュリティ確保を進めていることを明らかにした。
通信の安全性を担保できるよう、監視機能を強化する。
トラブルに至った場合に即座に対処できるよう、セキュリティ事故対応の体制整備も進む。
日本製鉄は、グループ会社で構成する「NSG―CSIRT(シーサート)」を設置。
JFEホールディングスも、16年にグループ横断の専門組織「JFE―SIRT(サート)」を立ち上げたのに続き、今後は製造現場の通信環境を監視する専門組織の新設も検討する。
近年はグループ会社や海外拠点、取引先を狙った攻撃も目立つ。
脅威が増す中、組織を超えた連携で対策を強める必要性が増している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7a3629a4e07527e4871cbfc4d59f4c8fcafdf67
2021年8月13日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正6として掲載します。
第2報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11849/
(2021年9月24日 修正6 ;追記)
2021年9月16日20時25分に毎日新聞からは、福岡県はバス送迎などに関するガイドライン(都道府県単位では初)を作成した、今後は毎年の監査対象とするなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事件を受け、県は16日、バス送迎などに関する独自ガイドライン(安全管理標準指針)を公表した。
事件では、1人でバスを運行していたことが明らかになっており、職員ら複数人での運行を原則とすると明記。
乗車した園児を名簿で確認し、保育園での出欠確認の際に再度突き合わせることなどを求めた。
県によると、都道府県単位で独自ガイドラインを策定したのは全国初とみられる。
ガイドラインでは「送迎時は運転手は他の業務は一切行わない」とし、「運転手以外の職員を1人以上添乗させる。2人以下の園児の乗用車などによる送迎でも職員が同乗することが望ましい」と規定。
送迎対象は原則、満1歳以上と定めた。
今後は、毎年度実施する県の監査対象とする。
県は県内約2200の保育施設にガイドラインを送付し、全施設を対象に研修会を開くなどして周知を図る。
送迎バスに関する県の実態調査では、100施設が無断欠席した園児の保護者に連絡をしていないことが判明しており、研修会では出欠確認の徹底も求める。
服部誠太郎知事は県議会で、「今回のようなことは二度と繰り返してはならない。保育所への定期監査に加え、抜き打ち監査も実施していく」と述べた。
事件を巡っては、バスの1人運行の他、保護者への欠席確認の連絡がなかったことなどが明らかになっている。
これまで送迎バスに特化した国の安全規定はなく、行政の監査対象にもなっていなかった。
https://mainichi.jp/articles/20210916/k00/00m/040/296000c
(2021年9月26日 修正7 ;追記)
2021年9月24日19時50分にNHK北九州からは、これまで県から2度再提出を求められた園側の報告書が3度目に受理されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事件を受けて8月、福岡県は保育園を運営する法人に対して児童福祉法に基づく特別監査を行い、園側に園長などへの厳正な対処や出欠確認のルールの見直しなどを求めていました。
園側はこれまで2度に渡って改善報告書を提出しましたが、県は一部の内容について改善内容が不十分だとして再提出を求めていました。
3度目の提出期限の24日、園側から報告書が提出され、県は、信頼回復を目指して開く保護者説明会の内容について中間市との協議が不十分だった点が改善されたほか、園の組織体系や職員の役割分担を明確にしたことなどが確認できたとして、報告書を受理しました。
一方、双葉保育園をめぐっては、今回の事件のほかにも不適切な保育があったという情報があり、県は引き続き特別監査を行っています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20210924/5020009633.html
9月25日9時22分に毎日新聞からは、報告書の内容などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園側は、県と市が児童福祉法などに基づいて出した改善勧告に対する報告書を提出した。
園側は組織内での役割の明確化や保護者に対する信頼回復の取り組みなどを盛り込み、県に対する報告は全て終えた。
市への報告は一部残っており、市は30日までの提出を求めている。
園の報告書によると、園長や主任、副主任などの役割を明確化するとし、3歳以上の園児を2クラスに編成して担任も明確にした。
園と市で協議をした上で保護者説明会も開催する方針を示した。
市立保育園の保育士が園の主任保育士となる見込みだという。
県は、「今後、報告内容の実施状況を定期的に確認する」とした。
園側は一連の報告の中で、前園長や前理事長の退任など責任の明確化や送迎バス廃止の方針なども示した。
https://mainichi.jp/articles/20210925/k00/00m/040/032000c
(2021年10月22日 修正8 ;追記)
2021年10月21日16時34分にNHK北九州からは、頭をたたくなどの不適切行為があったとして2度目の改善勧告が出されたが園側は否定したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県は8月、保育園を設置する社会福祉法人に対し、安全対策に問題があったとして改善勧告を出しましたが、保護者へのアンケートの中で不適切な保育が行われていたという複数の指摘があり、先月から再び特別監査をしていました。
その結果、職員が園児に対して、頭をたたいたり、足をつかんで逆さに持ち上げたりするなどの行為や、バスタオルで巻いた状態で長時間トイレに放置するなどの行為、「好かん」、「ばか」といった暴言などが確認されました。
また、特別監査の前に、特定の職員が別の職員に対して、こうした事実を証言しないように依頼したことも確認されたということです。
このため、福岡県は21日、保育園を設置する社会福祉法人に対し、2度目の改善勧告を出しました。
・・・
福岡県が改善勧告を出したことを受けて、保育園側の代理人を務める弁護士が会見を開き、職員に不適切な行為があったと指摘されたことについて、「納得できない」などと主張しました。
会見の中で弁護士は、県の特別監査の結果、職員が園児をたたいたり暴言を発したりするなどの不適切な行為を行ったと指摘されたことについて、「ほとんどが初耳の話で、何度も保護者への調査などを行う中で全く出ていないので、納得できない」と述べました。
また、特別監査の前に、特定の職員が別の職員に対して、こうした事実を証言しないように依頼したなどと指摘されたことについて、「監査に対してしっかり話すよう園長が職員に指導している。仮に誰かが証言しないように依頼していたとしても、それに対して園側が問題があるかのように指摘されるのは違う」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20211021/5020009808.html
(2021年11月4日 修正9;追記)
2021年10月29日20時2分にYAHOOニュース(テレビ西日本)からは、行われていたのは不適切行為ではなく虐待だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
園内では“虐待行為”も。
◆元保護者:
「泣いている子の口に何回も、飲み込んでないのにご飯入れてたりとか、早く食べろって感じでした。味噌汁の中にご飯入れてガシャーって」
こう証言するのは、3年ほど前に子供を双葉保育園に通わせていた元保護者。
元園児にも話を聞くと、「ある存在」が浮かび上がりました。
◆4年前に卒園した元園児:
「ちょっと椅子に当たって、それで倒れただけで押し入れ部屋に入れられて、倉庫みたいなところに閉じ込められた。そこに連れて行かれる人は多かったです」
そう語るのは、4年前まで通っていた男の子。
そして、その姉もー
◆7年前に卒園した元園児:
「私も1回(押し入れ部屋に)入れられたことがあって…。床が濡れていたんですよ。私がその水の1番近かったから…こぼしたのかみたいな感じになって、違うんですって否定したけど、いや、あなたしかいないんじゃんみたいな」
罰として閉じ込められたという“押し入れ部屋”。
そこはどんな部屋なのでしょうか?
見せてくれたのは、4年前に行われた卒園式の映像。
ここに、押し入れ部屋が映り込んでいるといいます。
◆4年前に卒園した元園児:
「先生が座っている後ろが押し入れ部屋です」
ホールの右手に見える扉。
ここが「押し入れ部屋」だったといいます。
その位置関係を書いてもらうと…
◆元保護者:
「ここが年長さんのお部屋なんですよね、その横にあるんですよ、布団部屋が」
◆7年前に卒園した元園児:
「だから、年長さんが1番連れて行かれやすい場所ではある」
そこは、年長のエリアに近い、布団を収納する部屋だったといいます。
中の様子は…
◆7年前に卒園した元園児:
「すごい狭くて暗くて光が当たらないんですよ。すごくなんか不気味でそこにバンッって入れられて、反省しなさいってドア閉められて、最初は泣いてたんですよ。なんかごめんなさいしか言葉が出なくなって、時間は分からないんですけど、落ち着いた時に先生が来て『反省しました』って言ったら、じゃあ外出ていいよって、やっと開放された」
さらに、この保育園の元職員も内情を教えてくれました。
◆元職員:
「押し入れ部屋は1カ所だけではありません。2歳児用のトイレや、別の倉庫など、3カ所以上ありました。おととし、2歳の子を布団です巻き状態にして、トイレに4時間以上放置しているのを見ました」
元職員によると、「押し入れ部屋」に閉じ込める行為は常態化していたといいます。
事故の後、福岡県と中間市は、園に対して特別監査を実施。
その結果ー
◆福岡県 子育て支援課 浦田課長:
「頭を叩く、げんこつで叩く、腕を強く引っ張るといった行為を日常的に職員が行っていた」
職員らによる複数の園児への体罰や、「バカ」「あんた嫌い」などの暴言が繰り返されていたことが確認され、園は改善勧告を受けました。
一方、県から虐待の報告を受けた、園側の弁護士はー
◆弁護士:
「行政はどこをどう認定したのかという過程が全然示されてないので分からないですが、我々の調べた範囲ではそういうものは出てきておりません。納得できない」
事故から3カ月。
遺族の思いはー
◆冬生ちゃんの親族:
「体罰とかなんとかっていうのは全然、僕は夢にも思ってなかったです」
「新しい保育園になってもらわないと、冬生の亡くなったことが浮かばれないと思います」
今回の事故を受けて中間市は、送迎バスについて、利用は原則満1歳以上とすることや、園児が無断欠席した際の連絡を徹底することなどを明記した独自の安全管理マニュアルを作成。
市内にある6つの保育園に送付することにしています。
また、警察は業務上過失致死の疑いで捜査を進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e715925504e1ff60a4920f295ab23febb235863b
2021年9月15日7時30分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県宝塚市立病院で2017年、60代の女性患者を出術中に担当医が誤って重度のやけどを負わせる事故があり、同病院は14日までに、賠償額700万円を女性に支払うことで和解したと明らかにした。
女性は後遺症を抱えており、病院側は医師らが器具の管理を怠ったのが原因と認めた上で、2年前から示談交渉を続けていたという。
市議会文教生活常任委員会で病院が報告した。
事故後に発表しなかったことについては、「病院の基準に照らすと重大過失に当たらないと判断した」とし、和解額を補正予算に計上するために報告したとしている。
病院によると、医師は17年6月、女性の左膝に人工関節を入れる手術中、使い終わった電気メスを女性の足元に置いたままにし、女性の脚を動かした際、左足裏に触れて再び作動させてしまった。
電気メスは皮を切断するための器具で、作動すると最高で300度に達する。
焦げた臭いに医師らが気付いて発覚したという。
女性は足裏に直径2センチのやけどの痕が残り、しびれや痛みが続くという後遺症が出た。
治療後も大きく改善しないと診断されると、事故から2年後の19年7月、代理人を通じて病院に損害賠償を請求した。
病院は、電気メスを手術台の脇の器械台に置いたり、ホルスターなどに収納したりして正しく管理すれば事故は防げたとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd8348ce57c27da01f88f1b8762e512dff9ba6a6
2021年9時15分に労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡中央労働基準監督署は、破砕機の運転防止措置を怠ったとして、産業廃棄物処理業のH社(福岡県福岡市)と同社大野城処理センターの責任者を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで福岡地検に書類送検した。
40歳代の男性労働者が下肢を破砕機に巻き込まれ、右足首切断、左足裏皮膚断裂のケガを負う労働災害が発生している。
災害は令和2年8月24日に発生した。
被災者は破砕機の上部に取り付けられた投入口から中に入り、刃の上に足を乗せてゴミを取り除く作業を行っていた。
破砕機は停止していたが、起動装置に錠を掛けず、表示板を取り付けていなかった疑い。
被災者は屈んで作業していたため、別の作業員は存在に気付かずに装置を起動した。
普段は1人が破砕機の中を掃除し、ほかの作業員が外で様子を見る複数体制で作業させていたが、災害発生時は被災者のみで作業に当たらせていた。
破砕機は高さ3メートル以上で、内部には30枚以上の金属刃が取り付けられていた。
https://www.rodo.co.jp/column/112281/
2021年9月14日19時53分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、道東の羅臼町でコンブを洗う作業をしていた4人がショベルカーにひかれ1人が死亡した事故で、労働基準監督署は、無資格の人に運転させたとして、町内の漁業者を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、羅臼町栄町の「K漁業部」の46歳の代表です。
この事故は去年8月、羅臼町海岸町の漁港で、水揚げされたコンブを洗う作業をしていた男女4人がショベルカーにひかれ、当時78歳の女性が死亡、3人が軽いけがをしたものです。
釧路労働基準監督署によりますと、ショベルカーを運転していた男性は必要な技能講習を受けておらず、当時、無資格のまま運転していたということです。
労働基準監督署は、男性に資格があるかの確認を怠り、無資格のまま運転させたとして、代表を14日、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
代表は容疑を認め、「公道以外の場所であれば資格は不要だと思っていた」と話しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210914/7000038284.html
(2021年10月7日 修正1 ;追記)
2021年10月6日付で労働新聞からは、ショベルカーは箱詰めコンブを運んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道・釧路労働基準監督署は、無資格者にトラクター・ショベルを運転させたとして、漁業を営む小林漁業部(北海道目梨郡)の個人事業主を釧路地検に書類送検した。
労働者4人がショベルに轢かれ、うち1人が死亡している。
災害は令和2年8月13日、北海道の羅臼漁港で発生した。
運転者が昆布の箱詰めをショベルで運搬していたところ、昆布を洗浄していた労働者らへ次々にぶつかった。
事業主は、労働者が資格者であるか確認を怠り、無資格で運転させた疑い。
労働者にはショベルの資格を一度も取得させたことがなく、災害発生前から運転していた。
https://www.rodo.co.jp/column/113663/
2021年9月14日19時40分にYAHOOニュース(山陽放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高松市に歩行者が通れない歩道があります。
歩道とほぼ同じ幅で歩道橋の階段が設置され、歩く人は車道におりて通らなければならないのです。
どうにかならないのでしょうか。
歩行者が歩道から車道に降りていきます。
車が来ていないかを確認し、タイミングを見ていますが、危険と隣り合わせです。
高松市木太町の県道に設置された歩道です。
車道は路側帯の幅が狭く、自転車を押して進む人やベビーカーなどははみ出てしまいます。
この場所は、ドライバーにも注意が必要です。
歩道橋の階段が死角となり、歩行者がいても直前まで気づくことができません。
歩道橋は高松市街地の南、高松市木太町の住宅街にあります。
小学校のそばを走る県道と、その隣を流れる川をまたぐように歩道橋が設置されています。
その歩道橋に取り付けられた階段の1つが、歩道とほぼおなじ幅で、歩道を歩く人に不便を強いる格好なのです。
管理するのは香川県です。
なぜこのような場所に設置されたのでしょうか。
歩道橋が設置されたのは、今から50年以上前でした。
高度経済成長期に車の数が急増し、交通死亡事故が増加しました。
その対策として、香川県でも歩道橋の設置が進められたのです。
香川県が管理する歩道橋は、55本あります。
その多くが、1960年代後半から70年代前半に設置されたものです。
問題の歩道橋から、2kmほど離れた高松市東山崎町にある歩道橋です。
ほぼ同じ時期に作られたこの歩道橋も、階段が歩道を通行する人の妨げになっています。
当時の基準には、歩道の確保について明確なルールがなかったとみられています。
現在の設置基準では、歩道を1.5m以上確保して階段などを設置するよう定めています。
このため、最近設置された歩道橋には十分歩くスペースが確保されています。
古い基準で作られ、50年にわたり通行の妨げになってきた歩道橋です。
近所の人からは必要ないのではという声も聞かれます。
歩道橋のすぐそばには横断歩道があり、多くの人は歩道橋ではなく横断歩道を使っていました。
私たちが平日の午前中に利用者を調べたところ、川と県道をまたぐ階段は通学路にも指定されていて、児童が数多く利用していました。
しかし、歩道を塞ぐ階段は通学路になっておらず、調査した時間に利用した人はいませんでした。
使われていない階段ですが、香川県は撤去には慎重な考えです。
香川県は歩道橋の手前にう回路を案内する注意看板を設置するなど、新たな安全対策を施すとしてます。
歩行者の安全を守るための歩道橋が、新たな危険を生み出し続けています。
利用者の目線に立った見直しが求められます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6790cabfbb29ef68cec6bb3029ea2aaf2d90e26
2021年9月14日7時8分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山林に生い茂る雑草に土砂の流出を防ぐ効果があることが、滋賀県などの調査でわかり、適度に雑草をはやすことで土砂災害の防止につながる可能性があるのではないかと期待されています。
滋賀県の琵琶湖環境科学研究センターなどのグループは、平成27年から5年間、県内の山林の雑草の多いところと少ないところで、雨が降った際に流れ出す土砂の量を調査しました。
その結果、1平方キロメートルあたりの年間の土砂の流出量は、雑草が30%未満しかはえていない場所ではおよそ5000トンだったのに対し、雑草が60%以上はえている場所ではおよそ100トンで、雑草には土砂の流出量を最大で97%減少させる効果があったということです。
この効果は、72時間の雨量が400ミリに達する大雨でも確認できたということです。
琵琶湖環境科学研究センターの水野主任研究員は、「雑草がこれほどの役割をもっていたことに驚いた。適度に雑草をはやすことで、土砂災害の防止につながる可能性がある」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210914/2000051274.html
2021年9月14日17時49分にgooニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
公園内の補強工事中に崩れてきたブロックの下敷きになり、男性が意識不明の重体です。
【櫻井記者リポート】
「公園の中にある、あちらの壁が倒れていることがわかり
ます。
かなり厚みがある壁だという事がわかります。」
14日午前11時半すぎ、札幌市南区川沿の藻南公園で、ブロック面と斜面の間で補強工事をしていた作業員の池口さん(69)が崩れてきたブロックの下敷きになりました。
池口さんは病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。
池口さんは、ブロック面と地面の間に砂利をいれることで土砂が崩れてきても耐えられるように補強工事をしていたということです。
管理事務所によりますと、ブロック面は工事の前から崩れかけていて、近くを立入禁止にしていたということです。
https://news.goo.ne.jp/article/htb/nation/htb-13133.html
9月14日18時10分にYAHOOニュース(STV)からは、重機で入れた砂利を穴の中でならしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌・南区の藻南公園で、石壁の補強作業中に石が崩れ、作業員の男性が下敷きになる事故がありました。
事故があったのは札幌市南区川沿の藻南公園内です。
14日午前11時40分ごろ、公園にある石壁の補強作業をしていた札幌・白石区の池口さん(69)が、崩れてきた石の下敷きになりました。
池口さんは意識不明で病院に搬送されました。
警察によりますと、現場ではもともとあった石壁を補強するため、重機で砂利を入れる作業中でした。
池口さんは穴の中で砂利をならす作業をしていたということです。
公園にある石壁の高さは2メートルから3メートルで、作業は4人で行っていたといいます。
警察で、詳しい事故原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5c6e4b9851bff923352773cddb544b22861f480
9月14日14時21分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、重機が掘った穴に砂利を詰めていたところ穴の中に石が崩れてきたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、藻南公園では、数人の作業員が石壁の補強工事をしていて、男性は、重機が掘った穴に入って砂利を詰めていました。
警察は、男性が作業中、穴の中に石が崩れてきたとみて、引き続き、事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fc6c9485e667e3b48731a96b025edacc3c9a5c9
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。