2022年12月29日18時9分に東海テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前11時10分ごろ。亀山市川崎町のアルミニウム工場で「大きな音がして、煙が出ている」と、通りがかった女性から110番通報がありました。
消防が駆けつけ、火はおよそ3時間後に消し止められましたが、工場内のベルトコンベアや床など、およそ150平方メートルが燃えました。
この火事で、従業員など男性6人が病院に運ばれ、このうち2人は全身にヤケドを負うなどの重傷です。
警察によりますと、出火当時、年末の清掃やメンテナンスが行われていて、アルミの粉塵にバーナーの火が引火した可能性があるということです。
この工場では、28日午後にも同様の火事でおよそ1700平方メートルが燃えたばかりでした。
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20221229_24182
12月29日20時57分に読売新聞からは、28日の事故は別の建物でアルミ粉じんにバーナーの火が引火したものだったなど、趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前11時10分頃、三重県亀山市川崎町の「Dアルミニウム工業所」亀山工場から、「爆発し、けが人がいる」と119番があった。
工場から出火して溶解工場建屋など約150平方メートルを焼き、男性作業員6人が救急搬送された。
全員やけどを負っており、2人が重傷という。
県警亀山署と同社の発表などによると、発生当時、工場は年末年始で休業しており、保守点検の作業中、溶解工場から出火したという。
同署と消防が出火原因を調べている。
亀山工場内では、28日にも別の建物でアルミの粉じんにバーナーの火が引火し、約1700平方メートルを焼く火災が発生した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221229-OYT1T50088/
2022年12月27日付で産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
セルフ式の給油スタンドが全国各地で増加しているのに伴い、ガソリン車に軽油を給油するといった燃料の入れ間違いのケースが目立っている。
一般社団法人の日本自動車連盟(JAF)によると、燃料の入れ間違いによる今年10月のJAFの出動件数は100件を突破。
帰省に伴う乗用車での長距離移動が増加する年末年始を控え、JAFでは「ドライバーには慎重に給油をしてほしい」と注意を呼び掛けている。
今年10月に燃料の入れ間違いによってJAFが救援した出動件数(105件)のうち、ガソリン車に軽油を給油したケースは全国で57件、ディーゼル車にガソリンを給油したケースは39件確認された(判明分のみ)。
JAFによる現場での聞き取り調査の結果、入れ間違いの理由として「レンタカーを借りて、普段の車両と違ったため」「軽自動車なので軽油を入れた」などが挙げられており、「ドライバーの認識不足がトラブルに繋がっていることが見受けられる」(JAF)という。
【最悪の場合には部品交換も】
JAFによると、ガソリン車に誤って軽油を給油した場合、最初はエンジン出力が下がり、加速が鈍くなる。
そのまま走り続けて供給される燃料が100%軽油だけになると、黒い排気ガスが出て、エンジンが止まってしまう恐れがあるという。
また、ディーゼル車にガソリンを誤って給油した場合、最初のうちはエンジンがかかるものの、白い排気ガスが出て、最悪の場合には部品の交換を迫られる可能性がある。
JAFは、「レンタカー、シェアカーなどのマイカーではない車両や、初めて乗る車両に自身で給油をする際には、必ず車検証や取扱説明書で燃料の種類を確認するようお願いしたい」としている。
https://www.sankei.com/article/20221227-UPXTOIFN5JGLLEGVBJZAZ3O7IM/
(ブログ者コメント)
誤給油情報については、本ブログでも過去に何件か紹介している。
2022年12月27日8時2分にYAHOOニュース(モーサイ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高速道路の走行中に、シマシマ柄の鯉のぼりのようなものを見かけたことありませんか?
正式名称を「吹き流し」といいますが、これは運転中に風になびくのぼりを見て楽しむもの……ではなく、風の強さや向きを示してクルマやバイクの運転者に注意を促すための重要な目印です。
【画像】吹き流しの角度で風速の目安が分かる!! 見方をイラストで解説
ドライバーやライダーが高速道路を安全に走るための大事な情報源となりますので、吹き流しの意味と見かけた時の対処法を覚えておきましょう!
【高速道路で吹き流しを見かけたら横風に注意!】
高速走行中で怖いのが横からの強風です。
突然の横風に車のハンドルをとられたり、バイクでバランスを崩しそうになったことがある人もいるかもしれません。
そんな、突然やってくる風のあおりに注意を促してくれるのが吹き流しです。
走行中に見かけたら、吹き流しの動きをよく観察し、強風や横風に備えましょう。
高速道路は一般道より高い位置を走ることが多いので、強い風が吹きやすくなります。
さらに、高速で走行しているので、車体が受ける風の影響も増え、走行中はいっそう注意が必要です。
【風の強さはどうやって判断する?吹き流しの角度で分かる風速の目安】
風の強さを判断するには、吹き流しのなびいている角度を見ます。
どれだけ角度が付いているかで現在の風速の目安になります。
吹き流しの角度が約30度で風速3~4m/s、約45度で風速5m/s、地面と水平(真横)になっていたら風速10m/s以上という目安です。
「風速10m/s以上で車が横に流される感覚を受ける」と言われますので、吹き流しがほぼ真横にまでなっていたら要注意!
高速走行中にハンドルをとられるとかなりヒヤッとしますよね。
風速10m/sで車が横転するということはめったにありませんが、横に流されて車線をはみ出してしまうことは十分考えられます。
バイクの場合は、二輪の特性上バランスを崩すと転倒の可能性も考えられますので、より注意が必要です。
【吹き流しが大きくなびいていたらどうすればいい?】
吹き流しが真横近くまでなびいていたら、まずはスピードを落としましょう。
走行スピードが速いほど、車が受ける風圧も強くなります。
突風を受ける可能性もありますので、ハンドルをしっかり握り、落ち着いて操縦できる速度にまで落としておくのが安全です。
バイクの場合は、ニーグリップでバランスを保つようにしましょう。
上半身にはあまり力を入れず、下半身でバランスをとる方が、風にあおられた時に体勢を立て直しやすくなります。
そして、走行車線はなるべく真ん中を走るようにしましょう。
横風で車体が左右に振られ、車線をはみ出して事故につながる危険があります。
特にバイクの場合、教習所では車線の左端を走るよう教わると思いますが、横風を受けてそのまま左に流されてしまうと危険です。
強風時は走行車線の真ん中を走り、両サイドのスペースに安全マージン(余裕)を確保しておきましょう。
【強風が発生しやすい場所は?】
高速道路のどんな場所で強風が発生しやすいのでしょうか?
代表的なのが、
「トンネルの出口」
「橋の上」
「山間部」
「高層ビルの間」
です。
風を遮るものがないひらけた場所や、風の通りやすい吹き抜けのような場所で発生しやすくなります。
このような場所には、吹き流しのほかに「横風注意」の標識が設置されている場合もあります。
【横風の影響を受けやすいのはどんな車種?】
横風の影響を受けやすいのは、「重量が軽い車両」、「背の高い車両」が代表的です。
重量の軽い軽自動車や、背の高いSUV・ミニバンなどは横風の影響をモロに受け、左右に流されやすくなります。
ミニバンは側面部が四角く広いため、横風を受けやすい構造になっていることにも注意が必要です。
自分で運転していなくても、周りに上記のような車が走っていたら、横風発生時は普段よりも車間距離をあけておくと、事故に巻き込まれるリスクを下げられるでしょう。
【吹き流しは風速を可視化できる目印!危険サインを見逃すな!】
窓を閉め切った車内では、風の強さを把握することは難しいです。
吹き流しは、そんな目に見えない風の強さを可視化する重要な目印となってくれます。
高速で走行している時、急に横風を受けて隣の車線にはみ出してしまったら……。
そして、そこへ猛スピードの車が走ってきたら……
と考えると、ゾッとしますよね。
高速道路の吹き流しは、そんな危険を知らせてくれるサインです。
吹き流しの意味と対処法をおさえ、強風の起こりやすい場所でも落ち着いた運転を心がけましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8477319398a73e79289678396526d7dbf85614e0
2022年12月28日12時13分にYAHOOニュース(大分朝日放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月27日夕方、大分県大分市大在の海上で漁船が転覆する事故がありました。
乗組員1人が行方不明となっていて、現在も捜索が続いています。
江藤記者:
「午後11時を過ぎた今も海と空からの捜索が続いていて、こちらにもヘリコプターの音が響いています」
12月27日午後5時40分ごろ、船をえい航していた小型の引き船から、「ロープに釣り船が接触し、船の下に潜り込んだ」と大分海上保安部に通報がありました。
海上保安部によりますと、現場は大分市大在の岸から5キロほど離れた海上で、引き船は180メートルほどのロープで船をえい航していました。
転覆した釣り船には3人が乗っていて、2人はすぐに救助されましたが、男性1人の行方が分かっていません。
12月27日夜から巡視船3隻とヘリコプター1機が出動し、現在も捜索が続けられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2105258a0e73a554014dfa004ff86d9ba700e24
12月28日11時6分にYAHOOニュース(大分放送)からは、救助時の目撃情報など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日夕方、大分市沖の別府湾で、作業船をえい航していたロープに釣り船が接触して転覆し、乗っていた男性1人が行方不明になり捜索が続いています。
【写真を見る】えい航船のロープに釣り船接触 転覆 1人行方不明 大分・別府湾
27日午後5時40分頃、大分市の大在沖、およそ5キロの別府湾で、作業船をえい航していた大盛丸(19トン)の乗組員から「えい航ロープに釣り船が接触し、作業船の下に潜り込んだ」と通報がありました。
この事故で大分市の釣り船、裕太丸(1.8トン)が転覆し、乗っていた3人のうち2人は救助され病院へ搬送されましたが、大分市に住む36歳の男性の行方がわからなくなっています。
3人は釣りを終えて港に戻る途中だったということです。
(救助活動を見た人):
「2人だけがこちらに救出されたのを見た。1人目は元気で2人目は手は動かせていた感じだった」
大分海上保安部は巡視船や巡視艇、ヘリコプターを出動させ、男性の捜索を続けています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d7e8d941bdd121f37f265ce6b9c1256ed2a3feb
2022年12月28日11時53分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日、東京・墨田区の化学工場で起きた大規模火災で、液体せっけんを作るための配合室の近くから火が出たことが分かりました。
午前10時ごろ、墨田区立花の液体せっけんの加工などを行う化学工場で火事があり、近くの住宅など合わせて7棟、2437平方メートルが焼け、火は28日午前5時ごろに消し止められました。
火元となった会社によりますと、液体せっけんの配合室の近くで火が出ているのを従業員が発見して通報し、その後、従業員らで消火器で対応しましたが、消し切れずに避難しました。
また、この火事で会社の在庫が焼失し、出荷ができない状況だということです。
今年、都内で起きた火災では最も被害面積が大きく、警視庁などは年明けにも会社や工場の現場検証を行い、火災原因の特定を行う方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bbe6fa72595131da36e1a5b46813df88a26be54
(2023年1月7日 修正1; 追記)
2023年1月5日16時37分にNHK首都圏からは、ヤシ油などを原料とする液体を容器に移し替える作業中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
先月27日、東京・墨田区立花の第一化学工業所の工場から火が出て、あわせて16棟、およそ2400平方メートルが焼け、従業員1人が煙を吸ってけがをしました。
この火事で、警視庁は5日朝から東京消防庁と合同で現場検証を行っています。
警視庁によりますと、当時、工場ではせっけんを作るためにヤシ油などを原料とする液体を容器に移し替える作業が行われていたということで、この作業中に何らかの原因で出火したとみられるということです。
警視庁は当日の作業工程などを詳しく調べ、火が出た原因の特定を進めることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230105/1000088311.html
2022年12月26日7時3分にYAHOOニュース(現代ビジネス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
※冒頭は講談社の編集者から装丁デザイナーへの業務依頼内容などにつき
転載省略。
・・・
(装幀依頼書を取り出す)。
「本のイメージは、こんな感じです。
ゲラもお渡ししますが、少しだけ概要を説明させてください。
2008年に千葉県犬吠埼(いぬぼうさき)から350キロメートルほど離れた海上で「第58寿和丸(すわまる)」という全長40メートルぐらいの中型の漁船が突然転覆・沈没し、乗組員のうち17名が死亡・行方不明となる大きな事故がありました。
ところが、『なぜ沈んだのか』がほとんど解明されておらず、いまも謎のままなんです」
「? どういうことでしょう?」
「はい。まず、事故当日の海況ですが、多少の波はあったものの、警戒が必要なほどではありませんでした。
そのため、船が転覆する寸前まで、乗船者のほとんどが休息中で、のんびりベッドで休んでいたりしたんです。
つまり、まったく深刻な状況ではなかったわけです。
しかも、(海上の碇泊では)もっとも安全とされているパラシュートのようなアンカー(錨)を使って碇泊していた。
そもそも、数キロ離れたところには、一緒に漁に出ていた僚船もいました。
それなのになぜか、この第58寿和丸だけが、突然転覆して沈んでしまったんです」
「たしかに不思議ですね。
でも、なんで事故前の詳しい状況がそこまでわかっているんですか?」
「実は、3人だけ生存・帰還された方がいます。
彼らの証言では、『それまで静かだった船が突然二度の衝撃を受け、あっという間に大きく傾いた』と。
その後、わずか1~2分で船は転覆し、そのはずみで甲板に逃げていた彼らも船から投げ出されます。
この人たちは、船から漏れ出たと思われる重油で黒く染まった海を必死になって漂いながらも、なんとか助かることができました。
この「黒く染まった海」というのが実は大きなポイントです。
なぜかというと、事故後に国土交通省の運輸安全委員会が公表した「事故調査報告書」では、「転覆・沈没の原因は大きな波の可能性が高い」、そして「船から漏れ出たとされる油の量は一斗缶1缶程度(よって、船が損傷した可能性は低い)」とされているからです。
一斗缶程度の少量の油が広大な海に流れたところで、周辺の海が黒く染まるわけがない。
つまり、この報告書は生還者の証言をほとんど採用しておらず、二度にわたる船の衝撃も『波によるものだった』、大きな波が船に流れこんで船がバランスを崩して転覆、沈んだという、そんなことあるのかな、みたいなことを主張しているわけです。
一方、生還者や関係者の方は、船が“何か”にぶつかって破損して沈没、船倉にあった燃料タンクから大量に重油が漏れ出たのではないかと考えている。
だとしたら、”何か”ってナニ? という話です。
つまりですね、船が沈没した原因も謎なんですが、運輸安全委員会がなんでそんな報告書を出したのかも謎めいているんです。
ちなみに、沈没した海域は深さ5000メートル以上の深海なので、今日までいっさい現物の船に関する現場の調査は行われていません。」
「なるほど。それで、この装幀依頼書に「ミステリーの要素」と書いてあるわけですね」
「はい。この事件の不思議・謎めいた感じを表紙で表すことができないかと考え、ノンフィクションではありますが、ミステリーのようなイメージの表紙をお願いしたいのです。
ミステリーといっても、推理小説とは違いますけど、すべて実話だけに、独特の迫力があります。
著者は、ある証言や出来事をきっかけに、ぶつかって船を沈めた”何か”、つまり「真犯人」を特定できないかと取材を重ねていきます。
そして、その物語と並行する形で、生還された方々の苦しみや、残されたご遺族たちの今も癒されない思い、そして船会社の社長の孤独な闘いなど、事故に関わった人々のドラマも展開していきます。」
「わかりました。私のほうでもゲラを読んで、それからラフのイメージを何点か出してみますね」
「ありがとうございます。それではよろしくお願いいたします」
・・・
以降、装丁に関する詳細打ち合わせなど(転載省略)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfd742d58b566245f365e38e9bae799e49c2be3d
同じ日、12月26日8時1分にYAHOOニュース(東洋経済オンライン)からは、更に詳細な下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道・知床半島沿岸を行く観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の沈没事故から8カ月になる。
乗員2人と旅客18人が死亡し、旅客6人の行方は今もわかっていない。
痛ましい観光船の事故に関し、国の運輸安全委員会は12月15日、事故原因をほぼ特定できたとして「経過報告」を公表した。
迅速で的確な調査といえるが、実は沈没事故に関する過去の調査には、たくさんの「?」がついたままのものがある。
17人もの死者・行方不明者を出した2008年の漁船沈没がそれだ。
これをめぐっては、運輸安全委員会の隠蔽体質を問う訴訟も東京地裁で続いている。
・・・
運輸安全委員会の事故調査は、犠牲者の数や船の種類によって“ランク付け”とも“格差”とも受け取れる状態になっていることをご存じだろうか。
運輸安全委員会事務局組織規則をひもとくと、第9条には次のように記されている。
国のいう「重大な船舶事故等」とは、何を指すのかという定義付けだ。
第九条 国土交通省組織令第二百四十三条の八第一号の国土交通省令で定める重大な船舶事故等は、次の各号のいずれかに該当するものとする。
一 旅客のうちに、死亡者若しくは行方不明者又は二人以上の重傷者を生じたもの
二 五人以上の死亡者又は行方不明者が発生したもの
三 国際航海(一国の港と他の国の港との間の航海をいう。)に従事する船舶(総トン数五百トン未満の物の運送をする事業の用に供する船舶及び全ての漁船を除く。)に係る船舶事故であって、当該船舶が全損となったもの又は死亡者若しくは行方不明者が発生したもの
(四以降、略)
死者・行方不明者に着目してこれらの条文を読むと、旅客の場合、死者・行方不明者が1人でも生じるか、または2人以上の重傷者が出ると、重大な船舶事故に該当する(第一項)。
日本と外国を結ぶような国際航路の場合も、死者・行方不明者が1人でも出ると、「重大」になる。
ただし、国際的に運用されていても、漁船の場合は該当しない。
問題は漁船である。
法律を読み慣れた方は、すぐにピンと来るだろう。
漁船が該当するのは「第二項」しかないが、「五人以上の死亡者又は行方不明者」が出ないと、漁船の場合は「重大」にはならないと読み取れる。
人命に軽重はないはずなのに、なぜこんな“格差”が明文化されているのだろうか。
ほとんどの人は記憶していないと思われるが、2008年6月に千葉県の犬吠埼沖で起きた漁船「第58寿和丸」の転覆・沈没事故と比較してみたい。
【「原則1年」を大幅に超過、内容も疑問符だらけ】
事故が起きたのは、ちょうどお昼時だった。
安全で安定性も高いパラシュート・アンカーを使って洋上で碇泊中、突然の2度の衝撃を受け、たった1~2分で転覆。
1時間ほどで沈没した。
乗組員20人のうち、17人が死亡・行方不明。
3人が助かったのは、奇跡といってよかった。
この事故について、運輸安全委員会は法の求める「原則1年」という期限を大幅に超過し、最終の調査報告を出すまでに、なんと3年近くを費やしている。
国会で明らかになったところによると、調査費用は200万円足らず。
船体引き揚げに巨費を投じたKAZU Ⅰのケースとは大きな差がある。
しかも、第58寿和丸報告書の内容は疑問符だらけだったという。
生存者の証言と報告書の描く状況がまったくといっていいほど一致しないうえ、現場海域を真っ黒に染めていた大量の油について、合理的な回答も示せていないというのだ。
船主や生存者たちは、今現在も、
「調査結果にはまったく納得できない」
「原因は波とされたが、あの状況下で波によって転覆し、あんな短時間で沈没するはずがない」
といった疑念を持ち続けている。
「漁師だから軽く見られ、まともな調査をしてもらえなかったのではないか」という声もある。
ただし、この事故を記憶している人はほとんどいないと思う。
発生直後は大きなニュースになったとしても、そもそも漁船の事故は、すぐに報道の量が減っていく。
事故原因についても、「原因は波」と国が結論付けてしまえば、それに疑問を投げかけるメディアはない。
【生存者の証言と報告書は完全に矛盾】
そんな中、第58寿和丸の事故に注目し、3年以上の年月をかけて地道に取材し続けてきたジャーナリストがいる。
東京在住の伊澤理江氏だ。
生存者や船主はもちろん、運輸安全委員会の関係者、船舶や気象などの専門家・研究者を丹念に訪ね歩いた執念の取材は、先ごろ、調査報道ノンフィクション『黒い海 船は突然、深海に消えた』(講談社)として刊行された。
その取材の過程で、伊澤氏は運輸安全委員会の事故調査という“迷路”に翻弄されることになる。
第58寿和丸の事故は2008年6月に発生し、調査報告書は2011年4月に公表された。
先述したように3年近くもの年月を要したうえ、東日本大震災の直後とあって、まったくといっていいほどニュースにならなかった。
伊澤氏によると、報告書の最大の矛盾は「大量の油」である。
事故後、現場海域には生存者や僚船の乗組員らが「真っ黒だった」と表現するほどの油が浮遊していた。
第58寿和丸から漏れ出た燃料のA重油である。
生存者は油の海を泳ぎ、全身が真っ黒になった。
誰かを引っ張り上げようとすると、ヌルヌルで滑って手をつかめない。
伊澤氏は次のように言う。
「生存者らは、ドロドロの油の海を泳いで、命からがら助かりました。
ところが、運輸安全委員会が出した結論は、漏れた油は約15~23リットルだったというのです。
一斗缶1個分です。
そんな少量では、『真っ黒い油の海』は出現しません。
そもそも、1~2分で転覆し、沈没した場合、証言にあるような大量の油は流出しません。
船体が損傷しない限りは」
「真っ黒な油の海。
生存者らが口をそろえる、その状況は、運輸安全委員会の報告書と完全に矛盾しています。
しかも、報告書の言うとおりの量だと、生存者が体験した状況は、どうしてもつくり出せません。
油防除で日本屈指の専門家は『運輸安全委員会の報告書は「kl」の「k」がミスで抜けてるんじゃないの?』とまで言っています。
それほど不合理な報告書なのです」
・・・
伊澤氏は「何らかの外力とは何だったか」を徹底追究していく。
千葉県沖の太平洋に氷山はない。
種々の状況からクジラなどの海洋生物の可能性はほぼゼロ……。
各分野の専門家らへの取材を続け、可能性を1つずつ潰していく。
そうしたプロセスを経てたどり着いた結論は、波による転覆事故ではなく、“事件の可能性がある”というものだった。
・・・
【叡智を集めたはずの結論でも間違いはある】
第58寿和丸の報告書をめぐる情報公開は、現在、非開示を不当として、伊澤氏側が国(運輸安全委員会)を相手取って開示するよう東京地裁に訴えている。
提訴は昨年7月。
国側は依然として、「真っ黒に塗った公文書でOKなのだ」という方針を崩さず、そのまま押し切ろうとしているが、裁判長は国側に再三、非開示の根拠を具体的に示すよう求めており、文書のタイトルすら秘密にしようとする運輸安全委員会の姿勢は、さすがに法廷では通用しないだろうと思われる。
伊澤氏はこう言う。
「私たちはしばしば、物事を『国が結論を出したから』、『もう決まったことでしょう』と捉えがちです。
しかし、当たり前のことですが、専門家の叡智を集めたはずの結論であっても、間違いや納得のいかないことはある。
そして、『決まったこと』に対して疑問を持ったり、声を出したりする人を疎ましいと思いがち。
そこをどうするか、だと思います。
私が著書『黒い海』で問いたかったのも、まさにその点です。
第58寿和丸の事故に関しては、声は埋もれがちですが、疑問を持ち続ける人は何人もいる。
そういった問題はほかにもたくさんあるでしょう。
そこにこそ、ジャーナリストの活動の領域はあるはずです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2b4b773bcc27178225c728b0543302bebe6fbb
12月29日7時2分にYAHOOニュース(現代ビジネス)からは、報道陣の非常識な行動など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(内容は転載省略)
『「何を言っているんだ、こいつは…」転覆した漁船の仲間を懸命に捜す漁協幹部に、民放在京キー局の記者が放った「非常識すぎる一言」』
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b930e6bbbdfe71a13b71ae6bc71296af47fce4b
2023年1月1日7時2分にYAHOOニュース(現代ビジネス)じゃらは、最初はドスーンという衝撃、7~8秒後には構造物が破損したような、より強い衝撃があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
『原因は、絶対に「波のせいじゃない」…漁船転覆事件の「謎」と深まる「疑惑」』
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a2826a8c820961043c11b43dd79603b5d96cfc9
(ブログ者コメント)
この報道に接し思い出したのが、昨年起きた潜水艦「そうりゅう」の事故。
本ブログでも紹介しているが、訓練浮上中に確認不足で貨物船に衝突した、あの事故だ。
まさか、どこかの国の潜水艦が急浮上して事故を起こした?
「黒い海」は読んでいないが、そんな可能性もゼロではなさそうな気がした。
2022年12月26日17時0分に上毛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県みなかみ町藤原の奈良俣ダムで24日に潜水作業中の男性が死亡した事故で、県警沼田署は25日、男性が埼玉県内の水中工事会社の潜水士(68)と判明したと発表した。
同署によると、男性は水門ゲート取り換えのため、水深約3メートルで作業。
堤防からクレーンでつるしたゴンドラに乗り、ドライスーツを着て1人で潜っていた。
地上のコンプレッサーで空気を送っていた。
堤防で補助をしていた作業員が、ドライスーツが膨らんで浮いてきた男性に気付いて引き揚げたが、既に呼吸をしていなかったという。
同署が詳しい事故原因を調べている。
https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/221527
2022年12月23日20時56分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ゆで卵などを製造・販売する八幡平市の食品加工会社が、製造過程で使用が認められていない消毒剤を使っていたとして、県から無期限の営業禁止処分を受けました。
県は健康に影響はないとしていますが、会社は製品の自主回収を進めています。
処分を受けたのは、八幡平市の食品加工会社「I社」です。
県によりますと、この会社が製造・販売した「味付ゆで卵」を今月21日、保健所が検査したところ、卵の殻から食品添加物として認められていない「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」が高い濃度で検出されたということです。
これは、畜舎などの消毒に使われる薬品で、殻にカビが生えるのを防ぐために使ったとみられるということです。
食べる部分からは検出されておらず、県は、健康への影響はないとしていますが、23日付で会社を無期限の営業禁止処分にしました。
「I社」は、この「味付ゆで卵」のほか、同じ加工場で製造した温泉卵や半熟卵など合わせて15品目、およそ90万個を自主回収し、電話で相談を受け付けています。
大川社長はコメントを発表し、カビを防ぐために使用し、使用が認められていないという認識も一部の幹部職員にはあったとしました。
その上で、「基本的な食品安全の意識に欠如があったと言わざるを得ません。お客様、関係機関の皆様の信頼を大きく損なう事になりましたこと、心からおわび申し上げます」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20221223/6040016385.html
12月24日7時30分に読売新聞からは、動物用の消毒剤を茹で湯につかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
食品での使用が禁止されている動物用の消毒剤を味付きゆで卵の製造で使用したとして、岩手県央保健所は23日、食品衛生法に基づき、総菜製造会社「I社」(八幡平市)の製造所を無期限の営業禁止処分にした。
発表では、消毒剤「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」が殻から検出された。
県は「通常の食べ方で健康被害は考えにくい」としている。
同社によると、味付きゆでたまごは1日約12万個製造しており、製造部門がカビを予防する目的でゆで湯に使用したという。
コンビニ店や飲食店などに出荷され、同社が自主回収を進めている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221223-OYT1T50319/
12月23日20時17分に産経新聞からは、責任者は指定外添加物であることを認識していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岩手県は23日、「I社」(同県八幡平市)が製造する「味付ゆでたまご」から指定外添加物が検出され、同日付で無期限の営業禁止を命じたと発表した。
同社によると、全国のローソンなどに出荷。
この製品約60万個を含む全ての卵製品約90万個の回収を進めている。
県が21日に同社を立ち入り検査。
卵の殻から、農場などで消毒薬として使用される指定外添加物の「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」が検出された。
卵本体からは検出されず、健康被害も確認されていない。
同社によると、殻に付くカビを抑制するため、卵をゆでる湯に添加していた。
責任者は指定外添加物であることを認識しており、詳しい経緯を調べている。
https://www.sankei.com/article/20221223-AOHGELNTDRIWNEEYFQ7YNBLRIA/
12月24日付で岩手日報からは、殻の部分から4.6ppmの消毒剤が検出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
検出されたのは塩化ジデシルジメチルアンモニウム。
主に畜鶏舎の消毒や病気のまん延時に養鶏に噴霧、経口摂取させる消毒、殺菌剤として使用される。
県などによると、21日に同社工場の立ち入り検査などを実施。
ゆで卵の殻の部分から4・6ppmの塩化ジデシルジメチルアンモニウムが検出された。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2022/12/24/131737
(2023年1月12日 修正1 ;追記)
2023年1月11日18時49分に読売新聞からは、会長と次長が逮捕されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ゆで卵を製造する際、食品で使用が認められていない消毒剤を使ったとして、岩手県警は11日、総菜製造会社「I社」(岩手県八幡平市)会長の田村容疑者(65)と生産部次長の荒屋容疑者(45)を食品衛生法違反の疑いで逮捕した。
発表によると、2人は昨年12月21日、消毒剤「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」を入れた湯でゆで卵を製造した疑い。
消毒剤は鶏舎の消毒などに使われるもので、県の調査に対し、同社の担当者はカビを防ぐために使ったと説明。
健康被害は確認されていないという。
同社は1日12万個を製造し、大手コンビニなどに出荷していたが、県から昨年12月、無期限の営業禁止処分を受けた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230111-OYT1T50160/
2022年12月23日8時0分にYAHOOニュース(まいどなニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
積み上げられたギュウギュウの四角い塊。
なんと、こちらは空き缶の処理過程を撮影したもの。
普段の生活では見慣れない衝撃画像とともに、「地域によって違いますが、軽くゆすいで“潰さずに”出してという自治体が少なくないです。おはようございます。ゴミ清掃員の滝沢です。理由は写真のように機械で潰して互いの缶で噛み合わせているので、潰れていると噛み合わなくなるからです。なので蓋は取ってくれると嬉しいです!」と、Twitterにアップしたマシンガンズ滝沢さん(@takizawa0914)の投稿に注目が集まっています。
【写真】機械で缶を潰すと、空き缶同士がしっかりかみ合い、スクラップを持ち上げても崩れません
ふいに「空き缶の捨て方、どうしてます?」と聞かれ、「え?普通に潰して捨ててますけど?」と答えが返ってくることのいかに多いことか。
リプライにも
「すみません、ずっと潰してました」
「かさを減らしたくて、缶潰し器で潰しまくってました」
「かさばるじゃん、とか思ってたけど、理由を聞いて納得」
「なるほど~!!理由が分かると、蓋は外すし、潰さない」
など、驚きの声を寄せる“潰す派”が続出。
ほかにも、
「うちの自治体は潰す派でした!こうして問題提起してくださると調べるきっかけになってありがたい」
「なんで『潰さず』なのか疑問に思ってました」
「うちはまさにそれです。潰した空き缶は、資源ゴミではなく金属ゴミに入れてとまで言われてます」
と、投稿をきっかけに捨て方を見直す人、ナゾが解けスッキリした人など、様々な反応が相次いで寄せられています。
今回の投稿者マシンガンズ滝沢さんは、芸人として活動の傍ら、ゴミ清掃員として働きながら『ゴミ清掃員の日常(講談社コミックプラス)』『このゴミは収集できません(角川文庫)』『ごみ育(太田出版)』など、多くの著作を上梓。
2020年には環境省の「サステナビリティ広報大使」第一号に任命され、今やゴミ研究家としても知られる滝沢さんに、反響についてお話を聞きました。
【空き缶は「資源ゴミ」ではなく「資源」となるように回収日に出すのが大切!】
Q.「潰す」か「潰さない」か、自治体で空き缶の捨て方に違いがあったとは驚きです。
A.「そうですね。画像で示したように固めるところもあれば、処理方法が違うところもあるので、一概に「潰さないで」というわけではないんですが。
本来、潰さない方がありがたい所でも、良かれと思って潰して出してる方も多いんですよね。
実際、潰した方が量を減らして、たくさん出せるから、という所もありますし」
Q.恥ずかしながら、そもそも「潰す」のが当たり前だと思ってました。
ドラマとかで、ビール缶を飲み終わった後にグシャッってシーンもよくありますが…。
A.「あ~~って思うこともあります。そこの自治体の案内、見てるかなって。
機械で固めるところだと、捨てる時点で潰してしまってたら噛み合わないから、漏れ出てしまうのですよね。
アルミ缶みたいに、リサイクルできるものを『資源ゴミ』って言うけど、あれは『資源』であって『ゴミ』じゃないですから」
Q.「資源」であって「ゴミ」じゃない!
当たり前ですが、改めて聞くとハッとします。
A.「仕方ないですよね、ゴミのことを誰も学ばない。
ゴミ捨ての日に出してしまった後、どうなるのか知らない人がほとんどですよね。
目の前からなくなると『消えた』ように思っているけど、燃やしてもゴミはなくならないんです。
何かを燃やした時も、燃えカスは残るでしょ。それと同じです」
Q.確かにそうですよね。
ゴミを燃やした後の大量の燃えカスって…。
A.「最終処分場で埋め立てになります。
その残余年数が、日本全国平均で約20年くらいなんですよね。
言い換えると、20年くらいでゴミを捨てる場所がなくなってしまう。
その猶予も自治体によってバラバラで、東京は50年分。少ない所だと4~5年ってところもあるんです。
これは環境省のホームページにも公表されてること。
だからリサイクルできる『資源』は大切で、正しく活用するために、ゴミの捨て方を知ることが重要なんです」
Q.まさにゴミは学びですね。ゴミの捨て方もきちんと学びたいです。
A.「はい。だから僕も“ゴミ研究家”を名乗ってます。
生きてると必ずゴミはでてくるし、人間が生きる営みの循環の中に必ずある。
だから、できれば子どものうちに学んでおくことが大切だと思う」
子どもが読みやすいよう、絵本『ゴミはボクらのたからもの(幻冬舎)』(共著・326 ナカムラミツル)も出版しているマシンガンズ滝沢さん。
大人の方々は、好評発売中の新刊『このゴミは収集できません(角川文庫)』をぜひ。
さて、自分が住む自治体では、捨てた空き缶がどうなっているのか。
マシンガンズ滝沢さんのツイートをきっかけに、
「確認してみようと思います」
「難しいですね、いろんな情報があって」
「ペットボトルはどうなんでしょ?」
「ツナ缶のようなプルタブ蓋は、そのまま捨てると危ないと思うのですが、どうやって捨てるのがベスト?」
と、我を省みる人から、さらなる探究心を見せる人まで、Twitterでもゴミの捨て方に対する関心が広がっています。
うっかり、そのまま捨てると大惨事の「リチウム電池」や「ウレタンビーズクッション」。
聞かれると即答できない「包丁」の捨て方など、マシンガンズ滝沢さんの投稿には、ゴミ出し問題の解答やゴミの行く末まで、知っておきたいゴミ情報が盛りだくさんです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed276a5f8997fa3593ab9919d1b9836e0eb0442f?page=1
(ブログ者コメント)
これまで缶は潰して出していたブログ者。
気になり、住んでいる市原市に問い合わせたところ、潰しても潰さなくても、どちらでもいいということだった。
ちなみに、ペットボトルのキャップをはずした後に残るリングについても聞いてみたが、こちらも外さなくていいということだった。
2022年12月24日11時57分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日大雪の影響で北海道紋別市を中心に発生した大規模停電は、解消に向かっています。
(高橋記者報告)
「紋別市では、今からおよそ2時間ほど前に停電が解消されました。
こちらの交差点も信号機、ついています。
そして近くのガソリンスタンドも室内、明かりがついているのが確認できます。」
北海道電力によりますと、移動用発電車を使うなどして、停電を解消できたということです。
ただ、厳しい寒さのなかでのおよそ18時間にわたる停電だったため、市民からは不安の声も多く聞かれました。
紋別市では大雪の影響で、23日午後3時半ごろにおよそ1万3000戸で停電となりました。
この停電で避難所では昨夜、暖房の前で毛布にくるまって休んでいる人の姿も見られました。
北海道電力によりますと、原因は23日の大雪の影響で紋別市内にある鉄塔1基が倒壊したことで、紋別市周辺で一時、最大およそ2万4000戸が停電しました。
停電は解消してきてはいますが、全面復旧にはまだ時間が掛かりそうで、現在もオホーツク地方でおよそ1400戸が停電となっています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000281101.html
12月25日6時1分にYAHOOニュース(北海道新聞)からは、過去事例対応として着雪を減らす器具を51基の鉄塔に設置したが、今回の鉄塔は過去に事故がなかったこともあり対象外だったなど、下記趣旨の記事が倒壊した鉄塔の写真と送電線系統図付きでネット配信されていた。
オホーツク管内を中心に最大約2万6千戸が停電したのは、送電線を支える紋別市内の鉄塔1基が暴風雪で倒壊したためだ。
道内の送電用鉄塔が暴風雪に伴い倒壊するのは、2012年11月の登別市以来。
北海道電力は13年に道内51基で、送電線のねじれを防ぎ、着雪を減らす効果のある器具を設置したが、今回倒れた鉄塔は、過去に着雪による事故がなかったこともあり、対象外だった。
倒壊原因について、鉄塔や送電線に付着した雪や強い風の影響があったとみて調べている。
倒壊した高さ22メートルの鉄塔は1970年12月に建設。
オホーツク紋別空港から西に約2キロの山林にあり、紋別市やオホーツク管内興部町、湧別町、雄武町、遠軽町の1市4町に電気を供給する送電線を支えていた。
北電によると、鉄塔は風速40メートルに耐えられる設計で、暴風雪対策として電線への着雪を低減する「難着雪リング」を設置していた。
北電は、登別市で12年に発生した鉄塔倒壊の検証で、鉄塔をつなぐ電線間の着雪量がアンバランスになったところに、平均風速20メートル以上の強風が吹き付け、設計強度を超える荷重がかかったためと結論付けた。
これを受け、13年には送電線のねじれを防ぎ着雪を減らす効果がある器具「ねじれ防止ダンパ」を道内の鉄塔に設置した。
ただ、送電線に付着する雪の重さのバランスを保つため、1基の鉄塔から別方向に延びる2本の送電線のうち、1カ所だけ既に設置されている場所が対象で、着雪による事故もなかった今回の紋別市の鉄塔は対象外だった。
鉄塔倒壊を防げなかった今回は、事実上、想定外だったと言える。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b2ee5bb2f90ac1bb35b182f85bc3b115be06d8f
2022年12月23日12時52分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前9時ごろ、新城市川合の「三遠南信自動車道」のトンネル工事の現場で、「作業員の男性たちがコンテナの下敷きになった」と消防に通報がありました。
警察によりますと、水をためるための金属製のコンテナをクレーンでつり上げる作業をしていたところ、ロープが切れ、作業員の男性2人が下敷きになったということです。
2人は病院に運ばれましたが、1人の死亡が確認され、もう1人も心肺停止の状態だということです。
コンテナは鋼製で、幅5メートル、高さと奥行きが2メートルから3メートルほどだということです。
また、当時、コンテナに水は入っていませんでした。
事故が起きたとき、2人は現場で清掃作業に当たっていたということで、警察が詳しい事故の原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20221223/3000026646.html
12月23日11時44分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、工事の際に出た地下水を溜めておくためのコンテナを撤去していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前9時前、新城市川合の工事現場で金属製のコンテナをクレーンで吊って作業中、ロープが切れて落下しました。
警察などによりますと、42歳と34歳の男性作業員が下敷きになり、いずれも心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
現場は三遠南信自動車道のトンネル工事現場で、工事の際に出た地下水を溜めておくためのコンテナを撤去する作業中だったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/32a656dc7a188fbcddef6ea5c86d300be84818d0
12月23日12時17分に朝日新聞からは、コンテナ底部の付着物を2人が掃除しようとしていた際にワイヤロープが切れたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場は、「三遠南信自動車道」のトンネル工事用の資材置き場。
国土交通省浜松河川国道事務所によると、2人は、コンテナの下で底部の付着物を掃除しようとしていたところ、つり上げていたワイヤロープが切れて下敷きになったという。
https://www.asahi.com/articles/ASQDR3VLNQDROIPE00N.html
12月23日17時11分に毎日新聞からは、掘削工事に使う水を入れていた水槽を掘削工事終了に伴い撤去していた、2人は泥を落とすため水槽の下に入っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水槽は幅約5メートル、奥行き・高さ約2メートル、重さ2~3トン。
トンネルの掘削工事に使う水を入れていた。
掘削工事が終了したため、水槽を搬出しようとした際、何らかの原因で落下したとみられる。
2人は泥を落とすため水槽の下に入っていたといい、同署が詳しい原因を調べている。
現場は三遠南信自動車道鳳来峡インターチェンジ(IC)の北東約1キロ。
https://mainichi.jp/articles/20221223/k00/00m/040/259000c
12月23日19時44分に産経新聞からは、ワイヤなどは毎月初旬に点検しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コンテナは現場から撤去するため、つり下げて移動中だった。
金属製で高さ約2メートル、幅約5メートルで、トンネルの掘削に必要な水を貯蔵するのに使われていた。
工事は令和元年8月に開始してほぼ終了し、事故当時は機材の片付けをしていた。
ワイヤなどは毎月初旬に点検しているという。
https://www.sankei.com/article/20221223-CEUKFRRIXBKCHHCPYJRMKDCSQE/
2022年12月22日4時0分にYAHOOニュース(気象予報士の寄稿文?)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【強い寒気南下と停電】
令和4年(2022年)12月18日(日)から19日(月)にかけて、日本付近は強い寒気が南下し、冬型の気圧配置が強まって、北日本から西日本の日本海側を中心に暴風雪や大雪になりました。
・・・
新潟県柏崎市を通る国道8号線では、一時22キロの大渋滞をし、自衛隊が出動する事態となりました。
また、東北6県と新潟県で営業をしている東北電力によると、1万5500戸(19日21時現在)も停電しています。
約700戸が停電していた柏崎市では、暖をとろうとして自宅前に止めた軽自動車内にいた女性が一酸化炭素中毒で亡くなっています。
柏崎署は、車のマフラーが雪で埋まり、排ガスが車内に流入したとみています。
【暴風雪や湿った雪による大規模な停電】
今から17年前の平成17年(2005年)12月22日、新潟県下越地方は、暴風雪による塩風害とギャロッピング現象で65万戸が停電するという、「新潟大停電」が発生しています。
停電が発生したのは、22日8時10分頃で、新潟市の大半は22日中に復旧しましたが、県北部で復旧したのは31時間後の23日15時10分頃でした。
・・・
新潟大停電の日は、三陸沖で低気圧が発達し、西高東低の強い冬型の気圧配置となって強い寒気が南下していました(図2)。
この日の新潟市秋葉区の新津にあるアメダス観測によると、朝から昼前は、着雪適温帯の気温で断続的に雪が降り、風速は10メートル前後と強く、風向は西南西から西北西というほぼ西風(海よりの風)が継続していました(図3)。
このため、海上から塩分粒子を含んだ雪が吹き付け、電源装置に付着して停電させるという塩風害が発生したのですが、これに加えて、ギャロッピング現象が発生し、大規模な停電につながりました。
ギャロップ現象の語源となっているギャロップ(gallop)は、襲歩(しゅうほ))ともいわれ、全速力で走る際の馬の走法のことです。
ギャロップにおいては、3本以上の肢が接地している時期がなく、4本いずれもが接地していない時期がありますが、このように躍動する馬のように、電線が上下動するのがギャロッピング現象です(タイトル画像参照)。
ギャロッピング現象は、気温が着雪適温帯と呼ばれる0度から2度の範囲にあり、風速が5メートル以上の風が吹き、加えて、風向がほぼ一定の時に発生します。
これらの条件が揃うと、電線には翼のような氷が付着し、揚力によって電線が大きく上下動して接触し、ショート(短絡)するからです(図4)。
新潟大停電の時は、まさにギャロッピング現象が発生しやすい気象状態でした。
【クリスマス寒波に警戒】
寒気と寒波の違いは、どの程度長く気温の低下が続くかにあります。
気象庁が用いている気温の用語のうち、「寒」がつく用語は10あります(表)。
これによると、寒気は一時的なもの、寒波は長く続くものを指します。
寒波になると、継続して積雪や凍結が進み、事故の危険性や交通機関の乱れ、水道管凍結などの日常生活に支障をきたす可能性が高くなりますことから、気象庁では定義を決め、使い分けているのです。
・・・
新潟大停電以降も、暴風雪や湿った雪による大規模停電が少なくありません。
【最近の暴風雪や湿った雪による最近の大規模停電】
令和3年(2021年) 1月 秋田市や新潟市で暴風雪による倒木や飛来物による電線切断で15万4000戸の停電
平成27年(2015年) 3月 長野市や松本市などで南岸低気圧による雪のギャロップ現象で38万戸の停電
平成24年(2012年)11月 北海道室蘭市で雪の重みで鉄塔が倒れ5万6000戸の停電
平成17年(2005年)12月 新潟大停電で65万戸の停電
私たちの生活は電気に支えられており、停電となると、水道も使えなくなるなど、電気とは関係なさそうなものまで影響が及びます。
大雪が降ると予想されている時には、雪対策だけでなく、電気対策にも十分な警戒が必要です。
図1の出典:気象庁ホームページとウェザーマップ提供資料をもとに筆者作成。
図2、図5、表の出典:気象庁ホームページ。
図4の出典:筆者作成。
図3の出典:気象庁ホームページをもとに筆者作成。
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20221222-00326257
2022年12月21日19時17分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トルコで、カメラに記録された衝撃的な映像。
事故は、タイヤ販売店で行われていた交換の最中に発生した。
スタッフの男性がタイヤに近づき、空気を入れようとしたのか、機械を差し込むと、突然タイヤが爆発。
男性は、吹き飛ばされた。
防犯カメラの画面は、一瞬にして、土ぼこりで真っ白になってしまった。
タイヤは、なぜ爆発したのか。
吹き飛ばされた男性は、「腐っていたので爆発したんだと思います。わたしも何をしたらいいのか、わかりませんでした。後ろに2メートル、高さ1メートルほど吹っ飛びました」と話した。
映像を確認すると、今回、爆発したタイヤは、ほかのタイヤと比べて、若干赤みがかり、色が違うようにも見える。
吹き飛ばされた直後、男性はどんな様子だったのかというと、すぐに立ち上がり、大きなけがはしていないようだった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/546922252d69b028ee7a09639a599ce293372c2f
(ブログ者コメント)
今回は無事だったようだが、本ブログでは、同じようにタイヤ破裂で2mほど吹き飛ばされ、地面にたたきつけられて死亡した事例を紹介したことがある。
『2018年10月22日 北海道平取町の自動車整備工場でトラック後輪の2タイヤ間に挟まっていた大きな石を除去後、点検しようとした際にタイヤが破裂し経営者が2m飛ばされて死亡(1報&2報)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8981/
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9073/
2022年12月21日18時46分にYAHOOニュース(新潟放送)から下記趣旨の記事が、映像カット写真10枚付きでネット配信されていた。
記録的な大雪に見舞われた新潟県内では、車の中で暖を取っていた女性が一酸化炭素中毒で死亡する事故が起きました。
立ち往生や睡眠などで車の中に居続けることは危険です。
どうやったら命を守ることができるのでしょうか…
JAF新潟支部に聞きました。
【写真を見る】「わずか20分で危険な濃度に」車内の一酸化炭素中毒に注意を JAFに注意点聞く
車が雪で埋まった場合、排気ガスがどう流れるかを再現した実験です。
雪に覆われ、行き場を失った煙は、エアコンから車内に流れ込み、1分後には煙に包まれました。
どうすれば、こうした事態を防げるのでしょうか。
JAF新潟支部に取材しました。
重要なのは、マフラー付近が雪で覆われないようにすることです。
JAF新潟支部 廣川さん:
「例えば、この位置に来たらすぐ除雪しましょうという目安になる。
なので、マフラーの位置や高さをを確認して、こまめに除雪していただくのが一番いい方法かと思います」
そして、スコップを使って排ガスの逃げ道を作ります。
JAF新潟支部 廣川さん:
「マフラーからの排ガスを逃がすための気道をつくることが重要」
怖いのが、エンジンをかけたまま車内で仮眠を取っている間に車が雪で覆われてしまうことです。
マフラーの周辺とボンネット上にある外気の取り込み口が雪でふさがれた場合、車内の一酸化炭素濃度はわずか20分ほどで「3時間で死亡する危険な値」に達します。
JAF新潟支部 廣川さん:
「仮眠の際に、エンジンをかけっぱなしにしてしまいますと、マフラー周辺の除雪を忘れがちになってしまう可能性があるので、その際はエンジンを切っていただくことが必要です」
またJAFは、冬道を走る際は防寒着やスコップなどを装備しておくことが大切だと話していました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72a2f46d5fb3c52d8193c9e8a321e16839491542
2022年12月21日21時23分にYAHOOニュース(北海道放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前、北海道小樽市で、67歳の男性が新幹線のトンネル工事現場で重機と鉄骨の間に挟まれ、死亡しました。
事故があったのは、小樽市天神3丁目の北海道新幹線「朝里トンネル」の工事現場です。
21日午前11時まえ、トンネル内の壁面にコンクリートを吹き付ける作業をしていた函館市の会社員、佐藤さん(67歳)が、重機のアームと鉄骨の間に挟まれました。
佐藤さんは当初、意識がある状態で病院に運ばれましたが、その後、死亡しました。
警察によりますと、佐藤さんは当時、リモコンを使って重機のアームを操作していました。
警察は、佐藤さんが何らかの理由でバランスを崩した際に、リモコンの操作を誤ったとみて、詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4ebac0880b0f525644fbff17759b38ce8730c1b
2022年12月21日付でRKBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市中心部で21日午前、通常の20倍を超える二酸化硫黄が観測された。
健康被害を心配する濃度ではなかったものの、市民からは「臭い」と通報が相次ぐ事態になった。
専門家は、鹿児島付近の火山から二酸化硫黄を含んだガスが、風に乗って福岡に流れ込んだ可能性があるとの見方を示している。
【マスク越しでも“異臭”通報相次ぐ】
「部屋の中まで匂ってきた」、「汚物っぽい臭い」と眉をひそめるのは福岡市の市民。
多くの人が“異変”を感じたのは21日午前8時ごろのことだった。
福岡市環境保全課などによると、この頃から市や消防に「異臭がする」との通報が相次いだ。
RKB今林記者:
「福岡市中央区ではマスクをしていても感じられるほど異臭がしています。
測定局では二酸化硫黄の濃度が上昇しています」
福岡市中央区春吉では、二酸化硫黄の濃度が「0.023ppm(午前9時時点)」に上がり、通常の20倍を超えた。
福岡市内の別の観測地点や佐賀県東部などでも数値が上昇した。
西部ガスによると、ガス漏れは確認されず、工場などから流出したという情報も入っていない。
【火山から出た「二酸化硫黄」が流れ込んだ?】
大気中の微粒子の予測などを専門としている九州大学の竹村俊彦主幹教授は、臭いの発生源は福岡市ではなく、遠く離れた場所の可能性を指摘する。
竹村主幹教授の公開している大気汚染物質の予測モデルでは「火山」が関係していそうだ。
九州大学・竹村主幹教授:
「火山から出た二酸化硫黄などが風の流れに乗って行った東シナ海に出て、それが有明海あたりから鳥栖・基山に入り福岡市に流れてきたと考えるのが今、想定される範囲で可能性があります」
実際の測定値でも、佐賀県東部の鳥栖市などで濃度が上がった後に、北側に位置する福岡市で濃度が上がっている。
過去には、熊本県の阿蘇山の活動が活発な時に流れ出た二酸化硫黄によって異臭が広がったこともあった。
しかし、福岡管区気象台は「阿蘇山の活動は、現在、そこまで活発ではない」と話す。
【 “鹿児島南部”の空気が福岡まで移動した可能性も】
竹村主幹教授のシミュレーションでは、20日に鹿児島南部にあった空気が翌日の21日午前に九州北部に流れ込んだという。
九州大学・竹村主幹教授:
「福岡に近い火山として阿蘇山周辺が考えられますが、実は熊本県の二酸化硫黄の濃度は、21日は全然上がっていないんです。
鹿児島あたりの九州南部から風の流れに乗って九州北部に飛来してきたということですね。
発生源としては、火山から発生した二酸化硫黄が考えられます」
鹿児島県の分析では、20日夜は桜島付近で二酸化硫黄の濃度が高かったことも分かっている。
さらに、鳥栖市付近に21日午前6時に到達した空気の塊がどこから来たかをアメリカ海洋大気庁(NOAA)の公開情報で調べると、竹村教授の仮説と同じく鹿児島から流入したルートを示した。
多くの市民を巻き込んだ“異臭騒ぎ”は、午後3時時点ではほぼ解消されている。
福岡市消防局によると、健康被害の報告もないという。
https://rkb.jp/news-rkb/202212214197/
12月23日6時52分に読売新聞からは、福岡県と佐賀県は九州南部からの火山ガスの可能性ありとの見解を示した、ガス中の二酸化硫黄などが当時降っていた雨に溶け込んで地表に落ちた模様など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡、佐賀両県は22日、福岡市や佐賀県鳥栖市などで21日に通常より高い濃度の二酸化硫黄が観測され、桜島(鹿児島市)など九州南部の火山から生じた二酸化硫黄が風で運ばれた可能性があるとの見解を示した。
両県によると、21日午前、「硫黄のような臭いがする」との通報が相次いだ。
二酸化硫黄の濃度は通常は0・001ppm程度だが、福岡市で0・023ppm、鳥栖市で0・018ppmを観測。
いずれも環境基準の半分程度で、健康への影響はないとみられる。
福岡県が同日の大気の流れを解析したところ、大陸から九州北部に向かう大気の一部が南方を回って北上し、桜島などで発生した二酸化硫黄が運ばれた可能性があるという。
鹿児島地方気象台によると、19日は桜島から通常よりやや多い火山ガスが放出されていた。
九州大応用力学研究所の竹村俊彦主幹教授によると、九州北部まで移動した二酸化硫黄や硫化水素が、当時降っていた雨に溶け込んで地表に落ちたと考えられるという。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20221223-OYT1T50053/
2022年12月20日17時28分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・新宿区高田馬場のビルで、ゴンドラから作業員が落下する事故が起きた。
ビルの壁面につり下げられた2台のゴンドラ。
転落した作業員は、下にある傾いたゴンドラに乗り込み、点検などの作業に当たっていたという。
事故が起きたのは20日午後1時50分ごろ。
「作業員が転落した」と消防に通報があった。
現場は、目の前に神田川が流れる東京・高田馬場の10階建てビル。
警視庁によると、転落したのは20代の男性作業員で、4階付近に設置されたゴンドラを撤去するため、下のゴンドラで作業をしていた。
その最中、何らかのはずみで、誤って1階のひさしの上に転落したという。
男性は足にけがをして病院に搬送され、搬送時に意識はあったという。
事故発生から2時間以上が過ぎた午後4時20分過ぎ。
2台のゴンドラは一度、地上に下ろされた。
その後、上にあったゴンドラは、ビルの上に戻された。
警視庁は事故の原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/45a1ebb79224299991d8e63bf1f2738bb9ad927c
2022年12月19日16時25分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月、静岡県の下田港で乗用車が海に転落した事故で、素早い行動により人命救助に貢献したとして、クルーズ会社の社員5人が消防から表彰されました。
表彰されたのは伊豆クルーズの飯田さんら社員5人です。
消防によりますと、飯田さんは11月13日午前10時半ごろ、東京都の男性が運転する乗用車が、下田港の桟橋から海に転落するのを目撃しました。
車は岸壁からおよそ20メートル沖で3分の1が沈んだ状態で、飯田さんは上着だけを脱ぎ、船の係留ロープを持って海に飛び込みました。
そして、車の後輪シャフトにロープを結び、他の4人と共に岸壁までたぐりよせて、消防隊が到着するまで水没を防ぎました。
飯田さん:
「15、6年前にも同じような事案がありましてですね、その時は車がすぐに沈んでしまって、僕も飛び込んだんですが、何も出来なくてですね。
次になった場合は、ロープを持って飛び込んで車軸に掛けるのが一番早いかなと思ってまして、イメージトレーニングじゃないですが、そういう形で心掛けていました」
男性は救出時、心肺停止状態でしたが、救急搬送途中に自発呼吸ができるようになり、12月2日に退院したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0553a7ab48ef123d61dd09227d4b4dbed0ee8417
12月19日17時22分に朝日新聞からは、車が完全に水没していれば助からなかったかもなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月13日午前10時半ごろ、下田港の外ケ岡桟橋付近で、観光に訪れていた東京都の50代男性が運転する車が誤って海に転落した。
仕事中に、観光客らが騒いでいるのに気づいたのが、遊覧船を運航する伊豆クルーズの営業担当、飯田さん(53)。
既に119番通報がされていることを確認した後、上半身裸になり、近くにあった船の係留ロープを持って海に飛び込んだ。
車は岸壁から約20メートル離れた海上で前部の3分の1ほどが沈んだ状態だった。
飯田さんが後輪の車軸にロープを結びつけると、同僚4人や近くにいた観光客らがロープを引っ張って車をたぐり寄せ、沈むのを防いだ。
男性は駆けつけた救助隊員によって車から救出された。
男性は心肺停止の状態だったが、救急車に収容した後に自発呼吸が回復。
12月2日に退院し、後遺症もないという。
消防本部は「車が完全に水没していれば水深約7メートルの海中での潜水救助活動となり、救命率は大きく低下していた」とみている。
飯田さんに感謝状を手渡した井上消防長は、「迅速で勇気ある救助活動に感謝します」とたたえた。
飯田さんによると、十数年前にも車が海に落ちる事故があり、この時は車が沈んでしまったため、「同じような事故が起きた時のことを考え、イメージトレーニングをしていた」という。
今回、車に人が乗っていることは確認できなかったが、「無人の車が転落するとは考えにくい」と、すぐに海に飛び込んだ判断も功を奏した。
高校、大学時代は水泳部員で、泳ぎにも自信があった。
1週間ほど前に男性からお礼の電話を受けたという飯田さんは、「助かって何より。観光客など近くにいた30人ほどの人たちがロープを持つなどして協力してくれたおかげです」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20221219/k00/00m/040/143000c
※事故当時の報道は下記参照。
(2022年11月13日付 テレビ静岡)
13日午前10時半頃、下田市外ヶ岡の下田港で「海に車が落ちた 人が乗っている」と、近くにいた人から警察に通報がありました。
近くにいた人:
「バシャーンだよね。波しぶきが出たというので見に行ったらこの状態」
警察や消防によりますと、運転席には50代の男性が乗っていて、転落から約15分後に消防に救助されましたが、意識不明の状態で病院に搬送されました。
事故を目撃した人によりますと、男性の車は遊覧船の乗り場付近からバックで海に転落したということです。
警察は、事故が起きた原因を詳しく調べています。
https://www.sut-tv.com/news/indiv/19035/
2022年12月19日6時10分にYAHOOニュース(オトナンサー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
共産党の小池晃書記局長が田村智子党政策委員長を不当に叱責したとして、11月14日、パワハラを理由に党から警告処分を受けました。
「叱責」の場面にSNS上などで批判が集まったのが処分の発端だったようですが、田村氏は同18日の記者会見で、「(当時)叱責されたとか、パワハラを受けたという認識を全く持っていなかった」と発言。
一方で、「客観的に見ればパワハラだった」とも述べました。
【ひどい!】「無責任」「部下を守らない」…男女500人に聞いた「尊敬できない上司の特徴」ランキング
被害者に「パワハラ」との認識がなく、第三者の意見からパワハラが認定されることは、一般的な職場でも起こり得るのでしょうか。
社会保険労務士の木村政美さんに聞きました。
【調査の結果、認定も】
Q.まず、パワハラの定義を教えてください。
木村さん:
「厚生労働省の『パワーハラスメント防止のための指針』による職場でのパワハラの定義は、次の(1)から(3)まで、すべての要素を満たすものをいいます。
(1)優越的な関係を背景にした言動であること(例えば上司から部下に対する言動など)
(2)業務上必要かつ相当な範囲を超えたものであること(例えば業務上の指導中に性格や容姿等、業務に直接関係のないことまで持ち出し、やゆすること)
(3)労働者の就業環境が害されるもの(当該言動が労働者に対して身体的または精神的に苦痛を与え、その結果就業環境が悪化する)であること。
ただし、『客観的に見て、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場でのパワハラには該当しない』とされています。
例えば、工事現場で、部下が労災事故が発生する恐れのある行為をした場合に、上長から『何やっているんだ! バカ』などと厳しい叱責を受けたケースなどが該当します。
パワハラの代表的な言動は、次の6類型に分けられます。
(1)精神的な攻撃(脅迫・名誉毀損(きそん)・侮辱・ひどい暴言などを受ける)
(2)身体的な攻撃(暴行・傷害などを受ける)
(3)過大な要求(業務上明らかに遂行不可能なことや必要がないことを強制される、仕事を妨害されるなど)
(4)過少な要求(業務上の合理性がなく労働者の能力や経験とかけ離れた低い程度の仕事を与える、仕事を与えないなど)
(5)人間関係からの切り離し(無視する、仲間から外す、隔離するなど)
(6)個の侵害(過度に労働者のプライバシーに踏み込むことなど)
以上です」
Q.どのようにしてパワハラを認定していくのでしょうか。
木村さん:
「2020年6月(中小企業は2022年4月)施行の『改正労働施策総合推進法』(通称『パワハラ防止法』)により、企業は職場でのパワハラ防止対策に取り組むために、いくつかの施策を行うことが必要になりました。
その中の一つに『苦情などに対する相談体制を整備すること』があります。
具体的に言うと、企業がパワハラに関する相談窓口を設置し、被害者、行為者、第三者(パワハラ現場を目撃した従業員など)からの相談や苦情等を受け付けます。
その後は、速やかに事実確認の調査をすることになりますが、手順としては
(1)調査担当者(企業の人事担当者が行うケースが多い)を決める
(2)調査担当者はパワハラの有無について相談者、被害者、行為者、関係者(被害者や行為者が所属している部署のメンバーなど)と面談するなどして事実確認を行う
(3)パワハラの証拠(メールや録音、録画など)がある場合は提出を求め、内容の確認を行う
(4)調査結果に基づきパワハラの有無について判断する。
判断基準は、先ほどの質問への回答で説明したパワハラの定義に照らし合わせつつ、次の(ア)から(キ)までの各要素も加味した上で、総合的に判断します。
(ア)言動の目的(指導目的か嫌がらせか)
(イ)言動を受けた労働者の問題行動の有無や内容・程度を含む言動が行われた経緯、状況
(ウ)業種・業態
(エ)業務の内容・性質
(オ)言動の態様・頻度・継続性
(カ)労働者の属性や心身の状況
(キ)行為者との関係性」
Q.「パワハラを受けた」との認識が被害者になく、第三者の意見を端緒にしてパワハラが認定されることは、一般的な職場でも起こり得るのでしょうか。
木村さん:
「相談窓口に第三者から『パワハラ被害を受けた人がいる』といった通報があった場合、調査担当者は、被害者に事実確認を行います。
しかし、被害者本人がパワハラを受けたという認識がないと、本人から『調査をしなくてよい』と言われる可能性があります。
この場合、被害者の意向に反して企業が調査を進めることはできないので、受けた行為がパワハラか否かの判定も不可能になります。
しかし、調査打ち切り後、行為者によるパワハラ言動が、被害者本人だけではなく、他の従業員に対しても行われたなどにより、被害が深刻化した場合、企業はパワハラの通報を受けていたにもかかわらず、対処を怠った責任を問われるリスクがあります。
企業としては、調査を継続するために、被害者に対して、自分はパワハラを受けたと思っていなくても、目撃した第三者の考えは違うこと、従って職場のパワハラ防止対策を実施するためには調査が不可欠であることを説明し、調査に協力してもらうよう、了承を取り付ける必要があるでしょう。
その結果として、パワハラが認定されることはあり得ると思います」
【「パワハラだ!」と周囲が思ったら?】
Q.被害者は気にしていないように見えるものの、「これはパワハラでは?」と思う上司の叱責や強めの指導を同僚らが目撃した場合、どのように対応するのがよいのでしょうか。
木村さん:
「パワハラの被害者が被害を訴えないのは、
(1)自分がパワハラを受けていると認識していない
(2)パワハラを受けていると思うが何らかの理由で相談していない(行為者からの報復が怖いなど)
のいずれかの理由によります。
(1)(2)のどちらに該当するかは、第三者からは判断がつかないこともあります。
第三者がパワハラを目撃した場合、次の順序で対応をするとよいでしょう。
(ア)被害者に声をかける。本人が認識していない場合はパワハラ行為を受けていることを伝える
(イ)被害者から求められた場合は相談に乗る
(ウ)被害者に相談窓口に行くように勧める、もしくは説得する
(エ)被害者が相談窓口に行かない場合は、本人の了承を得て、代わりに相談窓口に通報する
(オ)被害者が通報を拒否する場合、ケースによっては第三者の上司に報告し、対処策についての指示を仰ぐ。
被害者の了承を得ずに、勝手に相談窓口に通報したり、パワハラの行為者に直接注意したりすることは、後でトラブルになる可能性があることに留意する必要があります。
パワハラを防止するためには、組織のトップが『パワハラは許さない』と宣言し、従業員と共にパワハラ防止の施策(パワハラ研修の実施など)について積極的な取り組みを行うことで、パワハラが起きないような職場環境にしていくことが大切です」
https://news.yahoo.co.jp/articles/20c2af218a57b0cffdf081b9e06609515be30085
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。