2016年10月27日21時13分にNHK広島NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福山市の女性が自転車で走行中、段差に引っかかって転倒し大けがをしたのは、市が危険な段差を放置したためだとして損害賠償を求めていた裁判で、広島地裁福山支部は市の責任を認め、340万円余りの支払いを命じる判決を言い渡した。
この裁判は、平成24年に福山市の当時76歳の女性がJR福山駅南口の広場を自転車で走行中、高さ2cm余りの段差に引っかかって転倒し、右足を骨折するなどのけがをしたのは危険な段差を放置したためだとして、福山市に1800万円余りの損害賠償を求めていたもの。
27日の判決で金光裁判官は、「市は、以前にも同じ段差で自転車の転倒事故が起きていたことを認識していた。段差を埋める時間的なゆとりは十分あった」などと指摘して市の責任を認め、340万円余りを支払うよう命じた。
判決を受けて福山市は、「判決内容を精査した上で、今後の対応を検討したい」とするコメントを出した。
出典
『段差転倒で福山市に賠償命じる』
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20161027/3918261.html
(2018年3月14日 修正1 ;追記)
2018年2月23日付で毎日新聞広島版から、高裁も市に支払いを命じたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
広島高裁(森裁判長)は22日、1審の広島地裁福山支部判決と同様、公共物としての安全性を欠いていたとして、市に194万円の支払いを命じた。
一方、女性側には自転車運転時の注意義務違反があったとして過失割合を7割とし、賠償額は1審よりも148万円減額した。
森裁判長は判決で、段差を「公の営造物の設置または管理の瑕疵に該当する」とした上で、「段差は自転車で乗り越えることが可能で、段差を境に舗装の色が異なり、視認はそれほど困難ではなく、瑕疵の程度は重大とはいえない」とし、女性には視力障害があり、これまでも自転車でよく転倒していたとして、「女性には注意義務違反がありその程度は大きい」とした。
福山市は、「内容を精査し、検討する」とコメントした。
段差は、市の福山駅前整備事業(12年3月完成)後、市有地とJR西日本管理地の境界に生じた。
市は13年1月、段差を解消する工事をした。
出典
『損害賠償 高裁も市に賠償命令 福山駅前の段差転倒事故 /広島』
https://mainichi.jp/articles/20180223/ddl/k34/040/651000c
3月12日19時34分にNHK広島からは、市は賠償に応じるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は上告をせず、先週、判決が確定したということで、今月中にも女性に賠償を支払うことにしている。
出典
『段差で転倒 福山市賠償支払いへ』
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20180312/0000157.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。