







2016年7月29日付で長崎新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月28日18時49分に毎日新聞から、7月28日13時44分にNHK長崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
『沈没はサバの群れ一斉降下』
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2016/07/29090827048590.shtml
『島根沖5人死亡漁船事故 網の中の魚群に引かれ転覆』
http://mainichi.jp/articles/20160729/k00/00m/040/023000c
『漁船転覆は魚群一斉降下が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034386281.html?t=1469738428211
2014年12月24日午前4時半ごろ、島根県浜田市沖で平戸市の巻き網漁船第1源福丸(135トン)が沈没し、4人が死亡、1人が行方不明となった事故で、運輸安全委員会は、28日、網に掛かった大量のサバの群れが一斉に降下したことなどが原因とする調査報告書を公表した。
報告書によると、乗組員20人中19人が右舷側に1列に並んで網を巻き取る作業中、網に掛かっていた大量のサバの群が海面近くから海底方向に一斉に降下する「おりこみ」と呼ばれる現象が発生。
船が右側に傾いたところ、右舷後方から次々に波を受けて傾きが大きくなり、船内に海水が入り込んで、一斉降下から1分後に転覆したとされる。
当時の波の高さは、2~2.5mだった。
網は、右舷側の水深約60~70mまで広がっていた。
救助された船長らの証言では、サバは「まれにしか取れないほどの大漁」だったが、魚群の移動で船が傾いても、通常は網が破れるので、元に戻ると考えていたという。
また、当時、船尾の両側にあるバランス維持用の海水タンクのうち、左側(容量6m3)が、弁の故障のため、空だったことも判明した。
同タンクは船の傾きを一定に抑える役目があるが、これが空だったため、船の復原力が低下した状態だったことも要因としている。
魚群の一斉降下による巻き網漁船の転覆事故は、1965〜2015年に13件確認されたが、20トン未満の小型漁船がほとんどで、100トン以上の事故は、うち1980年の1件。
報告書は、巻き網漁船の所有者に対し、船の傾きが大きくなった場合には、引っ張られた網を切ることなど転覆防止の対策を周知することや、船のバランスに影響する装置は、操業前に確実に修理することなどを求めている。
沈没した第一源福丸を所有していた長崎市の水産会社「東洋漁業」によると、事故後、1度に予想以上の魚が網にかかった場合は、魚を逃がしたり、船が大きく傾いた場合は、網を切ることなどをマニュアルに追加したほか、出港の前に船の責任者が集まり、操業中に起きたトラブルを報告し、安全対策について話し合うことにしているという。
事故は、14年12月24日午前4時半ごろ発生。
乗組員20人のうち17人が救助されたが、2人が死亡。残る3人のうち1人は海底から、別の1人は引き揚げられた船内から遺体で見つかった。
機関長の男性が行方不明のままとなっている。
2016年7月16日19時6分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月16日付でテレビ大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時すぎ、佐伯市東浜の女島岸壁で、クレーンを使って船に木材を積み込む作業をしていた5人の作業員のうち、男性1人の行方がわからなくなったと、男性が勤める会社から警察に通報があった。
海の上に男性のヘルメットが浮いていたことから、警察や海保などが付近や付近の海中を捜索したところ、16日午前9時半過ぎ、岸壁から1.6m、深さおよそ14mの海底で男性の遺体が見つかった。
警察によると、遺体は行方が分からなくなっていた津久見市門前町の男性(70)で、溺れて死亡していた。
男性は、当時、木材をワイヤーで縛る作業を担当していたということで、警察は、作業中に誤って海に転落したとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『作業中の海中転落で死亡か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5074074491.html?t=1468703829496
『作業中に転落か 海底で男性の遺体発見』
https://www.tostv.jp/news/backnum.php
2014年10月26日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正6として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1372/
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4375/
(2016年4月8日 修正6 ;追記)
2016年3月31日22時58分に山陽新聞から、業務上過失致死傷容疑で書類送検されていた4人が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡山地検は、31日、業務上過失致死傷容疑で書類送検された工事元請けの鹿島(東京)の水島海底シールド工事事務所元所長(54)ら4人を不起訴とした。
地検は、「事故の原因を特定できず、想定外のメカニズムで起きた可能性は否定できない。予見は困難だった」と説明している。
トンネル内にコンクリート製の内壁(セグメント)を組み上げながら進む「シールド工法」の安全神話を揺るがした未曽有の労働災害事故。
捜査当局は、発生から約4年2カ月を経て、一連の捜査を終えた。
ほかに不起訴とされたのは、鹿島の工事事務所元副所長(65)と元工事課長(46)、事故で死亡した1次下請けの弘新建設(愛知県知多市)の職長=当時(61)。
元所長ら3人は嫌疑不十分、職長は被疑者死亡を理由とした。
書類送検容疑は、4人は
▽大型掘削機の進行方向が計画よりずれていることに気付いたのに放置
▽ずれが拡大し、掘削機後部が組み立て済みのセグメントと接触しても、危険防止措置を取らなかった
▽決められた避難訓練を行わずに作業員への退避基準の周知も怠り、
5人を死亡、1人に軽傷を負わせたとされた。
これに対し、地検は、掘削機後部がセグメントに圧力をかけトンネルが壊れた可能性が考えられたものの、「収集した証拠を精査した結果、認められない」と判断。
避難をめぐる過失についても、事故10分前に警報器が鳴ったことに触れつつ、「セグメントの脱落や海水の流入を予測するのは困難。ただちに避難させるのは現実的ではなかった」として認定しなかった。
事故は、12年2月7日に発生。
水島港の海底を通る約790mのパイプライン用トンネルを約160m掘り進んだ際、上部が崩落し海水が流入。
作業員6人のうち1人は脱出したが、5人は遺体で見つかった。
鹿島の押味社長は、31日、「このような事故を二度と起こしてはならないとの強い決意の下、安全管理に全社を挙げて取り組む」とのコメントを出した。
事故をめぐっては、倉敷区検が15年1月、危険防止に必要な措置を取らなかったとして、労安法違反罪で鹿島と元所長を略式起訴。
倉敷簡裁は、それぞれ罰金50万円の略式命令を出した。
出典URL
http://www.sanyonews.jp/article/324086/1/?rct=kurashiki_sojya
2016年3月8日20時47分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月9日付で日本海テレビ(NNNニュース;3月8日18時25分 四国放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前0時半前、徳島市の吉野川北岸の河口から南へおよそ200m離れた沖合で小型の漁船が転覆しているのを、海保が見つけた。
漁船は、河口から沖合にかけて張られているオイルフェンスに船外機が絡み、船底を上に向けた状態だったということで、8日午前8時すぎに海保が回収したが、周辺に乗っていた人は見当たらなかったという。
海保によると、この漁船は、小松島市の59歳の自営業の男性が所有する「Y丸」(全長約5m、0.5トン)で、男性とは連絡が取れなくなっているという。
海保によると、家族の話から、男性はしらすうなぎ漁をするため、7日午後8時ごろ、1人で出かけたとみられるという。
海保によると、7日午後9時半ごろ、徳島市の吉野川河口付近にいる船からだとして、「波が高く、船に波がかかっている。危ない。助けてほしい」という男性からの通報があり、ヘリコプターや巡視艇などが捜索にあたった結果、転覆した船を発見した。
海保では、警察や消防などとともに、男性の行方を捜している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8023507871.html
http://www.nkt-tv.co.jp/sp-news/news8673889.html
2016年2月1日18時13分にNHK神戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月1日20時41分にYahooニュース(毎日新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前10時ごろ、尼崎市東海岸町にある尼崎港の岸壁で、停泊していた台船の上にあった移動式のクレーンが、突然、倒れた。
クレーンは、重さ100トンのものを持ち上げられる大型のもので、長さおよそ40mのアームが岸壁側に倒れて車体部分が海に落ち、操作に関わっていた作業員2人が海に転落した。
このうち、クレーンの誘導をしていた作業員の田中さん(72)の行方がわからなくなり、警察や消防のダイバーが捜索したところ、午後3時半すぎに近くの海で見つかり、まもなく死亡が確認された。
クレーンを運転していた36歳の男性は、すぐに救助され、軽いけがだという。
海保によると、田中さんと男性作業員の2人が、台船の中央部にあるクレーンの収納場所にたまった雨水をポンプで排出するため、台船を傾けるなどの作業をしていた。
台船とクレーンは、数日前に大阪市福島区の建設会社に納入されたばかりで、2人は操業の準備をしていたという。
海保は、業務上過失致死傷容疑での立件も視野に、関係者から事情を聴き、事故原因を調べている。
現場は尼崎市南部の、工場や運送会社の倉庫が立ち並ぶ地域。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025520994.html?t=1454359788138
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160201-00000081-mai-soci
2月1日13時35分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前9時50分ごろ、兵庫県尼崎市東海岸町の尼崎港で、作業船上の大型クレーン車が倒れ、男性作業員(72)が海中に転落した。
消防や海保などが、行方不明となっている作業員を捜索している。
警察や消防などによると、クレーン車は台船上で移動中、何らかの理由でバランスを崩して転倒したとみられる。
男性作業員はクレーンの誘導をしており、倒れてきたクレーンを避けようとして、海中に飛び込んだという。
クレーン車を運転していた男性作業員(36)は、転倒の際に台船上へ飛び降り、病院に搬送されたという。けがの程度は不明。
警察によると、事故当時、船上にたまった水を抜くため、台船を揺らしていたとの情報もあるという。
現場は、阪神高速湾岸線の尼崎東海岸出入り口の南側。
出典URL
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201602/0008769040.shtml
2月2日付で毎日新聞阪神版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
尼崎市東海岸町の尼崎港の岸壁で、1日、船上のクレーンが倒れ、作業員の男性2人が死傷した事故。
直後から、現場には県警機動隊員や、尼崎市消防局の職員らが駆け付け、救助作業に当たった。
事故では、岸壁に接岸している台船の上から、100トンある大型クレーンのうち、先端に釣り鍵をつけたアームの部分が岸壁側に倒れた。
一方で、運転席の部分が、岸壁と台船の間の約8mの深さの海中に沈んだ。
消防や海保などによると、運転席を引き上げて捜索するため、アームを切断。発生から約5時間後の午後3時ごろ、別の台船に乗ったクレーンで運転席を引き揚げた。
その約30分後に田中さんが海中から見つかったが、その場で死亡が確認された。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160202/ddl/k28/040/463000c
2016年1月13日18時58分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月14日付で朝日新聞東京四域版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後11時半ごろ、東京都港区浜松町の地下にある排水枡に下水が流入し、内部で排水管を清掃していた会社員の男性(33)が水に浸かった。
男性は同僚らに引き上げられたが、13日午前に死亡が確認された。
警察は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、現場責任者らから当時の詳しい状況などを聞いている。
当時は気温が低く、警察は、男性が水の冷たさなどでショック死した可能性もあるとみて、遺体を司法解剖して死因の特定を急ぐとともに、水が流入してきた経緯についても調べる。
警察によると、排水枡は直径約60cm、深さ約2mの円柱状。
この日、午後11時から現場監督ら5人と清掃作業を開始。
男性は水がない状態で内部に入り、側面の排水管などを1人で清掃し、同僚らが地上から様子を確認していたところ、突然、下水が流れ込んできたという。
下水は近くの商業ビルからのもので、作業時間帯は排水されない仕組みになっていた。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/160113/afr1601130037-n1.html
1月13日17時38分にNHK首都圏NEWS WEBからは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後11時半ごろ、東京・港区浜松町で、マンホール内の清掃作業中に水が流れ込み、作業をしていた会社員の男性(33)が、意識不明の状態で病院に運ばれた。
男性は、病院で手当てを受けていたが、13日になって死亡した。
これまでの調べによると、当時、男性は1人でマンホールの中に入って配管の汚れを落とす作業をしていたが、突然、マンホールに接続する排水管から水が流れ込んだという。
作業は、排水管から水が流れ込まない時間帯に行われていたということで、警察は、水が流れ込んだ原因や作業工程に問題がなかったか、調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160113/5011711.html
(ブログ者コメント)
映像によれば、マンホールは結構人通りが多い歩道に設置されている。
2015年12月12日19時11分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月13日付の静岡新聞紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
12日午前11時すぎ、沼津市戸田の漁港で沈んだ漁船の引き上げ作業を海中に潜って行っていた近くに住む漁業男性(72)の行方がわからなくなった。
一緒に作業をしていた仲間が付近を探したところ、男性は深さ2mの海中で意識不明の状態で見つかり、救助されてドクターヘリで病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
警察によると、男性は午前10時ごろから仲間4人と引き上げ作業を行っていて、事故が起きた当時は、空気ボンベを付けて1人で水深5mほどの海底に沈んだ漁船にロープをかける作業を行っていたという。
時間が経っても上がってこないことに気付いた仲間が、海中に沈んでいる男性を発見したという。
警察では、男性が溺れたとみて、事故の原因を詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3034265081.html?t=1449954981899
2015年10月27日15時2分にTBS News iから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ディズニーシーの人工の池に男性作業員が転落しているのが見つかり、その後死亡した。
27日午前5時15分頃、千葉県浦安市にある東京ディズニーシーの人気アトラクション「ヴェネツィアン・ゴンドラ」の乗り場近くで、アルバイトの男性作業員(46)が深さ1.6mの人工の池に沈んでいるのを同僚の男性が見つけ、通報した。
男性は心肺停止の状態で病院に運ばれたが、午前6時20分過ぎに死亡が確認された。
男性は、午前0時から8時までの間、ヴェネツィアン・ゴンドラの乗り場の清掃を担当していて、午前3時から4時の間の休憩時間には休んでいる姿が確認されていたという。
遺体に目立った外傷はなく、うつぶせの状態で沈んでいて、警察は、男性が誤って転落した事故死か、病死の可能性が高いとみて調べている。
出典URL
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2622167.html
10月27日12時4分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
発表によると、現場は「メディテレーニアンハーバー」と呼ばれる区域の一角にあり、乗船型アトラクションが巡る水路。
男性は、水深約1m60cmの水路でみつかった。
同日午前0時頃から、現場近くで桟橋に水をまき、モップを使って清掃していたという。
東京ディズニーシー、東京ディズニーランド(TDL)ともに、作業員の死亡事故は、TDLが1983年に開園して以来、確認されていない。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151027-OYT1T50080.html
10月27日13時15分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
発見の際、男性はモップを足に挟むようにして沈んでいた。
男性は、10年以上前からアルバイトとして、施設で清掃の仕事をしていた。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201510/CN2015102701001518.html
(ブログ者コメント)
この事例は、他にも複数のメディアから報じられているが、病死の可能性に言及していたのはTBSだけだった。
2015年10月19日20時43分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月19日付でとやま通信から、10月23日付で朝日新聞富山全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前11時ごろ、射水市の伏木富山港にある北陸電力富山新港火力発電所で、海上で筏に乗って建設工事をしていた作業員の男性3人が海に転落した。
バランスが崩れて筏がひっくり返ったという。
3人は、通報を受けた消防に約20分後に救助され、このうち2人が病院に運ばれたが、建設作業員の松長さん(19)が意識不明の重体となっている。
また、44歳の男性作業員は低体温症の症状で病院に運ばれたが命に別状はなく、もう1人の作業員にけがはなかった。
海保などによると、3人は、現在建設が進められている、液体のLNGを海水で温め気化させるための取水設備の工事のため、海中を鉄板で囲った縦12mあまり、横43mのスペースで、作業用の筏に乗って工事用の足場を作る為の溶接作業をしていたということで、3人ともライフジャケットを着用していたという。
筏は縦2m、横3mほどあるということで、海保は、3人が転落した原因などを詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065808141.html?t=1445289631525
http://t.koukun.jp/hokudenshinkojiko/
(2015年11月14日 修正1 ;追記)
2015年10月20日付の北日本新聞紙面には、若干異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
3人は、丸太7本を組み合わせた筏に乗り、内部の水をポンプで排出していた。
2015年9月8日11時27分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月9日7時8分に産経新聞千葉版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前9時55分ごろ、香取市返田の民家敷地内で、浄化槽の定期点検をしていた清掃会社員の田中さん(女性、44歳)が、頭から同槽内に突っ込んだ状態で発見された。
民家の家人が119番通報し、市内の病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
死因は溺死だった。
警察によると、田中さんは同日午前9時半ごろから、地中に埋めてある浄化槽の上部にある直径46cmのマンホールを外して作業をしていたとされ、その後、何らかの原因で深さ1.5mある同槽内に頭から転落したとみられる。
浄化槽は母屋から20mほど離れた敷地内にあり、当時、槽内には底から76cmほどの水が入っていたという。
出典URL
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/276820
http://www.sankei.com/region/news/150909/rgn1509090058-n1.html
(ブログ者コメント)
転落した原因は、硫化水素中毒、酸欠、つまずき、病気など、いろいろ考えられる。
2015年8月30日11時9分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後7時半ごろ、兵庫県芦屋市陽光町の芦屋浜沖3.4km付近を航行中の作業船(9.23トン)から、「乗組員が船から転落して救助したが、意識がない」と消防に通報があった。
乗組員の男性(44)が病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
海保によると、同船の乗組員は2人。
死亡した男性は、船上からロープを使って海面の流木を移動させる作業をしていた際、誤って海に転落したとみられる。
操船中のもう1人の男性が転落に気づき、付近を航行中の船の乗組員とともに救助したという。
海保が、詳しい事故原因を調べている。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150830/wst1508300036-n1.html
2015年4月15日18時55分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月16日付で朝日新聞大分全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前10時半すぎ、宇佐市の駅館川にかかっていた旧拝田橋の近くで、橋脚の骨組みの解体作業を行っていた樋口さん(男性、58歳)が水深およそ2mの川底に沈んでいるのを解体作業にあたっていた男性2人が見つけて、救助した。
樋口さんは、連絡を受けた救急隊によって病院に搬送されたが、意識不明の重体となっている。
警察によると、樋口さんは潜水器具を身につけて、川に潜って橋脚の土台を支える鉄柱をバーナーで切って撤去する作業中だった。
現場の作業員の話しでは、樋口さんは一度、水面に浮上し、足場と体をつなぐ安全帯の金具の位置をずらそうとした際、突然、水中に落ちたという。
調べによると、樋口さんは潜水器具を身につけた状態で救助されたが、何らかの原因で溺れた可能性があるとみて、現場の状況などを詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5074048941.html?t=1429131838743
(ブログ者コメント)
体調不良の可能性も考えられる。
2015年3月7日12時45分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県三郷市三郷3丁目の大場川に架かる橋で、塗装工事中に足場から川に転落した男性が7日、建築作業員の細谷さん(男性、64歳)と判明した。細谷さんは6日夜、死亡が確認された。死因は溺死だった。
警察によると、細谷さんは作業用ベルトに重さ約5kgの工具などを付け、高さ約2mの足場から転落した。
当時、水温は約10℃だった
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015030701000465.html
2014年7月9日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正4として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4074/
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3806/
(2015年3月5日 修正4 ;追記)
2015年2月25日0時39分に朝日新聞から、運輸安全委員会は転覆は避けられない状態だったと発表したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国の運輸安全委員会は24日、桟橋は極めて不安定で、浮かべて船で引けば転覆は避けられない状態だったと発表した。
船の作業ミスでなく、船舶事故に当たらないとして、調査を19日付で打ち切った。
事故後、本土に移送された桟橋を運輸安全委が調べた結果、引き船が時速約1.9kmでできる限りゆっくり引いても、水の流れによる力や波で揺れ、海水が桟橋上に流れ込む10.4°の傾きに達することが判明。
桟橋上が冠水すれば、さらに傾いて転覆するという。
運輸安全委は、桟橋の不安定化は施工時の補強のためだとする国交省の報告書(昨年7月公表)を追認。
設計当初の安定性は十分だったと認めた。
海保は業務上過失致死傷容疑で捜査中。
国交省は今春、工事を再開する予定だ。
五洋建設は取材に対し、「運輸安全委の発表は把握しておらず、コメントできない」としている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH2S56V3H2SUTIL038.html
2月24日17時43分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は24日、沖ノ鳥島の沖合で昨年3月、桟橋が転覆し7人が死亡した事故の原因調査を打ち切ったと発表した。
桟橋をえい航していた船の運用状況を中心に調べたが、原因は桟橋の安定性にあったと判断し、運輸安全委の調査対象となる「船舶の運用に関する事故」ではないと判断した。
打ち切りは異例。
安全委によると、船の速度や作業手順に問題はなかった。
調査内容は国交省に提供する。
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015022401001908.html
(2019年12月27日 修正5 ;追記)
2019年12月26日18時9分にNHK神奈川からは、桟橋設計者2人が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海上保安部は、桟橋のバランスが崩れた際に復元させるための設計を怠っていたとして、設計に関わった2社の担当者2人を、業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは『港湾空港総合技術センター』の43歳の元職員と、共同企業体に参加した1社で、その後、名前を変えた『日鉄エンジニアリング』の42歳の社員の2人です。
5年前の平成26年3月、沖ノ鳥島で、国土交通省関東地方整備局が発注した建設工事中の桟橋で据え付け作業中だった部分が転覆して作業員16人が海に投げ出され、7人が死亡し、4人が重軽傷を負いました。
横浜海上保安部などが詳しく調べた結果、桟橋にかかる海水の抵抗などを正確に把握せず、バランスが崩れた際に復元するような設計を怠った結果、転覆をまねいたとして、26日、設計に関わっていた2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。
この事故をめぐって国土交通省が設置した第三者委員会は、補強で桟橋の重量が増え、重心がずれたために安定性が低下していたことなどが事故の原因だとする調査結果を公表しています。
これについて港湾空港総合技術センターの大野専務は、「書類送検を非常に重く受け止めている。人命にかかわる重要な仕事をしているという意識をもって、引き続き、真摯(しんし)に取り組んでいきたい」とコメントしています。
一方、日鉄エンジニアリングは、「事実が確認できないためコメントはできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20191226/1050008531.html
12月26日23時49分に朝日新聞からは、上記記事とは表現の異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人は当時、桟橋の設計や構造の検討を担っていたという。
海上に浮かべた重さ約700トンの桟橋を船でひいたところ、海水の流れによる力が加わって転覆したとされる。
2人は、ひく際にかかる力を正確に把握し、転覆しないように設計しなければならなかったのに怠った疑いがある。
https://www.asahi.com/articles/ASMDV63JKMDVUTIL04Z.html
12月26日22時19分に毎日新聞からは、容疑内容などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人の書類送検容疑は、えい航する時に作用する外力の大きさなどを正確に把握し、バランスが崩れてもそれを上回る力で復元するよう設計することを怠り、転覆を招いたとされる。
関東地方整備局が設置した原因究明・再発防止検討委員会は、桟橋の重量が設計より増して不安定になった上、搭載していたクレーンの位置がずれたことなどが影響して大きく揺れ、転覆につながったとする報告を公表している。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20191226/k00/00m/040/336000c
2012年3月21日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1538/
(2015年2月7日 修正4 ;追記)
2015年1月31日付で毎日新聞大分版から、社長らが雇い入れ教育未実施で書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐伯労基署は30日、潜水工事業「O社」(佐伯市)と現場を指揮していた同社の男性社長(64)を、労安法違反(雇い入れ教育の未実施)容疑で書類送検した。
送検容疑は、12年3月17日、津久見市保戸島沖のブイ撤去作業工事で、雇い入れた労働者に対し、潜水業務を行わせる際に危険性の周知や事故発生時の応急措置を教育しなかったとしている。
同署によると、社長は容疑を認めている。
事故は同日朝、水深約57m地点で起きた。
これまでの同署の捜査で、死亡した3潜水士の同僚らから事情聴取を行ったところ、作業手順に問題はなかったが、安全教育がなされていなかったことが判明した。
事故を巡っては、大分海保が業務上過失致死容疑で捜査を進めている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/oita/news/20150131ddlk44040547000c.html
(2015年2月14日 修正5 ;追記)
2015年2月9日21時8分に毎日新聞から、異常事態に備え救助するための潜水士を待機させていなかったなどとして社長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月10日3時0分にgooニュース(大分合同新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大分海保は、9日、当時現場監督だった潜水工事会社社長の男性(64)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
送検容疑は、12年3月17日、津久見市保戸島沖で、県発注のブイ撤去工事に伴う潜水作業の際、必要な措置を怠って潜水作業員3人を溺死させたとしている。
同海保は、認否を明らかにしていない。
同海保は捜査の結果、社長の過失として、
○危険性が高い深場での作業に際し、異常事態に備えて潜水士を救助するための潜水士を海上に待機させていなかった
○潜水士に酸素の供給が十分なボンベを装備させていなかった
○潜水士の体調やボンベの空気残圧の確認を怠っていた
の3点を認定した。
死亡した3人は、それぞれ12~14ℓの空気ボンベ1本を装着していた。
事故後、空気ボンベの残圧はいずれもゼロだったが、ボンベなどに不具合は見られなかった。
作業中に何らかのトラブルが生じ、3人は酸素切れを起こしたとみている。
原因については、「推定はしているが明らかにできない」とし、断定には至らなかったという。
同社は、撤去工事の3次下請け。海保は3点とも社長の過失と判断し、元請け業者らは立件しなかった。
「証拠がなくはっきりとしたことが言えないのかもしれないが、捜査に3年近く費やしたならもう少し原因に踏み込んでほしかった」。死亡したSさんの父(77)は、事故原因が明らかにならなかったことを残念がった。
送検された社長だけが責任を問われたことも納得していない。
「安全な作業ができない業者に工事をさせた元請け業者に監督責任はないのか。県の発注責任や契約制度にも問題があるのではないか」と疑問を抱く。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150210k0000m040096000c.html
http://news.goo.ne.jp/article/oita/region/oita-6DC55D1E-A9DE-4FEE-86A7-AF0427F6CC0B.html
(2016年8月29日 修正6 ;追記)
2016年8月26日付で大分合同新聞から、社長が不起訴になったという下記趣旨の記事が、事故時のイメージ図付きでネット配信されていた。
大分地検は、25日、業務上過失致死の疑いで書類送検された、作業責任者だった潜水工事会社の男性社長(65)を、嫌疑不十分で不起訴処分とした。
地検は、「事故の目撃者はおらず、3人が亡くなった経過を特定し難い。痛ましい事故ではあるが、刑事上の過失責任は問えないと判断した」と説明。
海中深くで起きた事故は、約4年5カ月に及ぶ捜査でも、真相が明らかになることはなかった。
大分海保は、昨年2月、作業責任者だった社長を同地検に書類送検。
十分に酸素を供給できるボンベを装備させていなかったことや、救助に備えて別の潜水士を待機させていなかったことなどが過失に当たる可能性があるとした。
しかし地検は、「仮に、ボンベをより多く持たせ、救助用の潜水士を待機させるなどしていても、同様の結果となった可能性がある」と判断し、不起訴処分とした。
地検は、捜査が長期化した理由について、「交通事故のように類似の事案があるわけではなく、珍しい事故だった」ことを挙げる。
どのような手段なら事故を回避することができたのか、同業者らに話を聞くなどして捜査。
亡くなった潜水士が携帯していたコンピューターを分析し、潜っていた深さなどを調べたものの、事故原因の特定には至らなかったとみられる。
亡くなったSさんの父親(78)は、「残念な結果としか言いようがない。納得できる処分ではなく悔しい。息子に事故当時の現状を聞きたくて仕方ない」とコメント。
今後も独自の調査を続けるといい、「私の中では事故は終わっていない。納得できるまで原因究明を進めたい」と話した。
事故を巡っては、14年2月、3人の遺族が、今回、不起訴処分となった男性の会社など4社に損害賠償を求めて大分地裁に提訴。今年3月に和解が成立している。
出典
『作業責任者を不起訴 真相解明至らず』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/08/26/003140488
各メディアで微妙に報道内容が異なるので、NHKの記事をベースとし、それ以外の報道はポイントのみ転載した。
2015年1月9日14時34分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前0時半ごろ、新潟市中央区の中部下水処理場で、汚水の中に作業員が転落した、と別の作業員から消防に通報があった。
警察によると、転落したのは中国国籍の配管工、李さん(30)で、汚水をくみあげる深さ10mほどの井戸から水を抜くなどして捜索したところ、李さんが意識不明の状態で沈んでいるのが見つかり、病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。死因は溺死だという。
警察などによると、李さんは技能実習生として新潟市内の会社で働いていて、事故当時は井戸に水位計を取り付ける工事のため、はしごを使って井戸の中にある足場に降り、別の作業員が降りて来るのを待っていたという。
警察は、李さんが誤って井戸の中の足場から転落したとみて、安全管理に問題がなかったかなど詳しく調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034566861.html?t=1420837368811
1月9日12時0分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
午前2時20分ごろ、プールの底に沈んだ状態で見つかった。
警察によると、プール脇の泥に足を滑らせたような跡があり、誤って転落したとみて原因を調べている。
警察などによると、事故は、中部下水処理場の汚水プールに水位計を付ける工事中に起きた。
汚水プール(縦39m、横10m、深さ3m)のある地下へ李さんが最初に降り、次の作業員が降りると、李さんの姿が見えなかったという。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150109/afr1501090015-n1.html
1月9日11時33分にgooニュース(新潟放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
委託業者の作業員の李さんが地下にある汚水を貯めた沈砂池(ちんさち)に誤って転落し、その後、死亡が確認された。
作業は、一定の水深に達した汚水をポンプで抜くために、数年ぶりに行われた。
李さんは足場を組むため、6m下にある沈砂池まではしごを使って下りた直後に転落したとみられる。
沈砂池の周りには転落防止用の柵などはなく、警察が原因を調べている。
出典URL
http://news.goo.ne.jp/article/bsn/region/bsn-kennai20150109-4595629.html
1月9日19時10分に新潟総合テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
汚水ポンプの電気設備を工事するため建物の地下に下りた李さんが誤って池に転落した。
李さんは10人ほどで作業する予定で、建物の地下にある汚水が溜まる池の水を空にしようと、1人で最初に下りた際、池に転落したという。
李さんが転落した池は水深3mで、はしごを使って下りた所には幅3mほどの足場があったという。
出典URL
2012年2月12日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記を参照願います。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1372/
(2014年10月26日 修正3 ;追記)
2014年10月19日21時20分にNHK岡山から、本来とは異なる手順で作業されていた模様、複数の作業員が異変に気付いていたが・・・という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし、倉敷市の「JX日鉱日石エネルギー」の水島製油所で、掘削中の海底トンネルの壁が崩れて作業員5人が死亡した。
警察によると、当時、トンネル内では本来の手順と異なった手順で「セグメント」と呼ばれるコンクリート製の壁を組み上げる作業などが行われていたとみられている。
この際、死亡した複数の作業員が異変に気づき、トンネルの外の担当者に伝えたものの、トンネル内の作業員を避難させて安全を十分確認するなどの適切な対応が取られなかった結果、大きな被害につながったとみられることが、警察への取材でわかった。
事故は、作業員がトンネル内に戻った直後に起きたということで、警察は、工事を請け負った鹿島の複数の工事関係者について、業務上過失致死の疑いで書類送検する方針で詰めの捜査を進めている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/okayama/4025512171.html?t=1413755472374
(2014年11月25日 修正4 ;追記)
2014年11月21日23時21分に山陽新聞から、シールドマシンの進行方向のずれが基準値を超えていることを把握しながら、必要な措置をとらなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倉敷労基署は21日、工事に不具合が生じていることを認識しながら、危険防止に必要な措置を取らなかったとして、労安法違反容疑で、工事元請けの鹿島(東京)と同社水島海底シールド工事事務所の元所長(53)、1次下請けの「弘新建設」(愛知県知多市)と同社の元工事部長(47)を書類送検した。
書類送検容疑は、両社は大型掘削機(シールドマシン)でトンネルを掘り、コンクリート製の内壁(セグメント)を組み上げながら進むシールド工法で工事を実施。
元所長は事故の3週間前、シールドマシンの進行方向のずれが施工計画で定めた基準(水平方向に15cm)を超えていると把握したのに、計画の見直しなど危険防止措置を講じなかった疑い。
また、元所長と元工事部長は、災害時の避難に必要なはしごやロープをトンネル内に備えず、避難訓練もしなかった疑い。
倉敷労基署は関係者から事情聴取。
専門の研究機関・労働安全衛生総合研究所(東京)の意見を踏まえ、違反の有無を調べていた。
出典URL
http://www.sanyonews.jp/article/98691
(2015年1月25日 修正5; 追記)
2015年1月23日付で毎日新聞岡山版から、掘削機の進行方向を無理やり修正する際、掘削機後方にある手入れ不十分で固着したテールブラシが壁面を圧迫し破損したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は22日、当時の現場責任者ら4人を業務上過失致死傷容疑で書類送検し、事故原因の一端に言及した。
県警によると、計画から左方向にずれていた掘削機の進行方向を修正する際、掘削機の一部がトンネル最先端の枠となる「壁面ブロック」に当たって圧力がかかり、コンクリート製の枠を破損したという。
工事は、掘削機で穴を掘りながら鉄筋コンクリート製の壁面ブロックを円形に組み立てる「シールド工法」を採用。
県警によると、作業員らは2011年11月に掘削機を設置した際、進行方向の計測を怠り、左方向にずれた状態で掘っていた。
そのずれを修正するため、右方向に掘削機の向きを変えたという。
この際、掘削機の後方にあり、土砂などの流入を防ぐ役割の金属製はけ「テールブラシ」が、右上部の壁面ブロックを圧迫。ゆがみや隙間が生じ、外からの圧力に耐えられなくなって破損したという。
テールブラシには本来、壁面ブロックを破損するほどの硬度はない。
しかし、海底から引き揚げられた掘削機を調べたところ、テールブラシが壁面ブロックと地盤の隙間に詰めるセメント材などで固まっていたという。
県警は、「固着を防ぐための手入れが不十分だった」とみている。
また、進行方向を無理やり修正しようとしたことも一因となったとみている。
事故原因を巡っては、この工事で使われていた壁面ブロックの厚さが土木学会の定める標準より2割程度薄い16cmだったことから、「壁面ブロックの強度が不十分なのでは」といった見方もあった。
だが、県警は「壁面ブロックの厚さ、強度は問題なかった」との見方を示した。
発生から3年弱。海底に埋まった掘削機の引き揚げやコンピューターの解析、関係業者への聴取など捜査は多岐にわたり、専門性が高いこともあって困難が伴った。
現場責任者らの責任については、倉敷労基署も昨年11月、鹿島の当時の工事事務所長ら2人とそれぞれの会社を労安法違反容疑で書類送検したが、掘削位置のずれに気づきながら危険を防ぐ措置を怠ったとされる容疑については、不起訴となった。
出典URL
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20150123ddlk33040464000c.html
1月22日20時8分にNHK岡山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、元所長ら4人は、会社で定めた手順とは異なる方法で掘削コースを無理に元に戻そうとしたという。
このため、掘削機の後ろの部分が、組み上げた壁に接触して圧力がかかり、壁が崩れる事故につながったという。
また、法令で定められた避難訓練を行っておらず、事故が起きたときの作業員の避難が遅れて被害を拡大させたという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/4024879421.html?t=1421964130739
1月23日付 朝日新聞大阪版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4人は、左へのずれを把握しながら原因を検討せず、漫然と作業を進めたうえ、掘削機が壁に接触する部分の金属ブラシが正しく動かない状態だったのを放置したため、壁に余計な圧力がかかり、事故を引き起こした疑いがある。
捜査関係者によると、事故直前、左側に最大で28.2cmずれていた。
鹿島が定めた管理基準の許容範囲(15cm以内)の、ほぼ倍の状態だったという。
2014年8月9日23時9分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
集中豪雨や台風により冠水した道路で水没した車両から脱出する実験を日本自動車連盟(JAF)が実施し、脱出が難しくなっても浸水が進んで車内外の水圧差が小さくなれば、かえってドアが開きやすくなるという結果を公表した。
高架下を通る掘り下げられた道路が冠水し、車が下り斜面で停止した場面を想定し、車内に空気が残っている状態と、車内に浸水し車内外の水位が一致した状態を比較。
セダンの前席ドアとミニバンのスライドドアを開ける実験をした。
両車種とも、水深が30cmから120cmまでは、車内に空気が残っている場合は水深にかかわらず、車外の水圧でドアが開かなかった。
一方、両車種とも、車内に浸水した後は車内外の水圧差が小さくなり、水深120cmでもドアを開けられた。
車の窓ガラスをスマートフォン、ビニール傘、脱出用ハンマーなどで割る実験では、実際に割れたのはハンマーだけ。JAFは「ハンマーを運転席から手が届く範囲に置いてほしい」としている。
パワーウインドーは両車種とも、水深90cm以上だと電気系統の故障などで作動しなかった。
車両の救援件数は関東地方に猛烈な雨が降った6月25日に関東1都5県で計55件あった。
台風8号が九州を横断した際の7月11~16日には、九州7県で計366件に上った。
出典URL
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG0903S_Z00C14A8CC1000/
(ブログ者コメント)
本件、これまでに何回かテレビで同種実験の映像が放映されており、なんでいまさらJAFが?という感もあるが、まずはご参考まで。
2014年8月1日7時28分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
7月31日19時28分にgooニュース(毎日新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
7月30日午後2時ごろ、京都市上京区の保育園「S幼児園」のプールで水遊びをしていた同区に住む男児(4)があおむけに浮いているのを園関係者が発見し119番した。
警察によると、男児は発見時には意識を失っており、その後回復したが、再び意識がない状態。
警察によると、園では当時、園児約30人が水遊びをしていた。
男児は午後1時45分ごろからプールに入っており、職員2人が監視していた。
水遊びの終了時に男児が浮いているのを発見したという。
プールは縦約6.1m、横約3.3m、深さは約20cmで、警察は、男児がおぼれたか、何らかの理由で倒れたとみて調べている。
園長(65)は、「管理に問題はなかったと考えているが、問題があれば対策は取りたい。男児の無事を祈っている」と話した。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140801/waf14080107280005-n1.htm
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/558/01f84244a3f5d3b66f6a564aa1bdc751.html?isp=00002
(ブログ者コメント)
深さ20cmのプールで幼児が溺れた事故は、2011年に神奈川県大和市でも起きている。
以下は、神奈川新聞からネット配信されている当該事故に関する記事。
(2014年8月1日 3時0分)
損害賠償請求訴訟の第1回口頭弁論が開かれた。
http://www.kanaloco.jp/article/75576/cms_id/94313
(2014年2月5日22時53分)
担任は「(水遊びが終わった)片付けの最中におぼれたと思う」と述べ、プールから一瞬、目を話したことを明かした。
http://www.kanaloco.jp/article/66955/cms_id/66746
2014年4月6日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。 (新情報に基づきタイトルも修正しました)
(2014年7月9日 修正2 ;追記)
2014年7月2日付で朝日新聞から、国交省の当初の設計後にJVが現場に合せて桟橋上部を補強したため不安定になっていたという下記趣旨の記事が、図解付きでネット配信されていた。
転覆事故は、桟橋自体が設計時より重く、作業時に桟橋に載せたクレーンで、バランスが崩れたのが要因とわかった。
原因を調べている国交省の有識者委員会が2日、中間報告で公表した。
工事は国が発注。海底資源確保のため、2016年度末までに全長100mの桟橋をつくる計画だった。
桟橋は重さ739トンの箱形の鋼鉄(縦30m、横20メートル、高さ5メートル)に、重さ172トンの脚(長さ約48m)が4本突き出た構造。
五洋建設など、3社の共同企業体(JV)が施工していた。
報告によると、国交省の当初の設計では、桟橋が左右に最大17.2°まで傾いても転覆しないはずだった。
だが、JV側が桟橋上部を補強したことなどから128トンも重くなり、不安定になって、限界値は13.8°に低下。
当初の3分の1のエネルギーで転覆する状態に陥っていた。
JVは3月30日早朝、運んできた台船を沈めて桟橋を浮かせたが、左舷側に置かれていた移動式クレーン(12トン)の重みで左に約9°傾いた。
クレーンを右に動かすと、約100秒の周期で振り子のように左右に揺れるローリング現象が発生。
左に傾いた状態のまま船で引っ張り出すと、今度は右へ大きく傾いた。
さらに海水の流れによる力と波の重みも加わり、右に転覆したと考えられるという。
国交省は、「施工時の安全確保はJV側の責任」としながら、「方法を吟味すれば安全施工は可能」と、工事を早期に再開したい考えだ。
中間報告は、再開前にJVが施工方法を総点検し、有識者の意見を施工計画に反映させるよう求めた。
海保は、業務上過失致死傷容疑で捜査を続けている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG71737CG71UTIL04P.html
7月2日13時31分に毎日新聞から、7月2日11時45分にmsn産経ニュースからは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国の第三者委員会は2日、桟橋を台船に固定する振れ止めライン(ワイヤ)が切れた際、正しく修復できなかったことが主な原因と推定する中間報告をまとめた。
当初の計画で桟橋は約1700トンだったが、現場の状況に合わせて再設計され、重量が120トン余り増やされていたことも、バランスが崩れる原因につながったとした。
報告書によると、午前6時40分ごろ、桟橋上の中央に設置すべき作業用クレーン(12トン)が約6.5mずれて左舷側に設置されていたことなどから桟橋が傾き、ワイヤが破断。左舷側への傾斜が拡大した。
クレーンを右舷側に移動させたところ、バランスが崩れて桟橋がゆっくりと揺れ始めた。
午前7時25分ごろまでに破断したワイヤを取り換えたが、海上での作業が難航し、桟橋が台船の舷と平行にならず、左側に傾斜したままの状態で再び固定された。
その結果、ワイヤを外して台船から海に降ろした際に反動で右に傾き、計画よりも潮流の影響を強く受け、上からかぶった大量の水の重みなどで転覆したと推定した。
検討委は、「安定性の低下がなければ、(水の重みなど)複数の外部作用があったとしても、転覆には至らなかった」としている。
人為的ミスの有無については、国交省の事故調査委員会などが調査中として、言及を避けた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140702k0000e040261000c.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140702/dst14070211450001-n1.htm
(ブログ者コメント)
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3806/
(2014年11月29日 修正3 ;追記)
2014年11月28日23時19分に毎日新聞から、再発防止策をとった上で工事が再開されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省関東地方整備局は28日、事故で中断していた沖ノ鳥島の港湾施設建設工事を、来年4月ごろに再開すると発表した。
2016年度中に完成予定だった工事は、少なくとも1年は遅れる見通し。
事故を巡っては、7月に国の第三者委員会が、桟橋が現場の状況に合わせて再設計されて重量が増えたことなどが転覆の原因との中間報告をまとめた。
中間報告を受け、関東地方整備局では工事を請け負う五洋建設、新日鉄住金エンジニアリング、東亜建設工業の3社の共同企業体(JV)と協議。
桟橋は中央と南北の計3基があるが、15年の工事では気象条件などを考慮して北側桟橋のみを設置する。
桟橋に搭載する仮設物の重量測定を徹底して安定を図るほか、桟橋上の作業員を減らし、周囲に緊急時対応船を配置するなどの再発防止策を取るという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20141129k0000m040121000c.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。