2017年4月19日9時55分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
年間250万人以上が登る高尾山(東京都八王子市、599m)でのけが人救助のため、東京消防庁が特殊な小型救急車を導入する。
登山道を走行して山頂まで到着できる、都内初の救助車両だ。
自動式心臓マッサージ器なども新しく搭載。
救援用の資材や機材も充実させた。
地元の八王子消防署管内へ今月22日に配備予定の小型救急車は、一般的な救急車より全長は150cm、幅は20cm小さく、高さも40cm低い。
4輪駆動で、悪路にも強い。
暗い樹林の中でも活動できるように、車両の両側にLED照明灯も付けた。
高尾山は都心に近く、手軽に登れる山として人気がある。
2007年にミシュランの旅行ガイドで三つ星と評価され、一気に登山者が増えた。
高尾山でケーブルカーを運行する高尾登山電鉄のまとめでは、年間120万~130万人だった利用客は、昨年度、210万人になった。
ケーブルカーを使わない登山者も多く、実際は250万~300万人が山頂を目指し、「世界一登山者が多い」とも言われる。
一方で、けが人も急増。
八王子消防署によると、07年のミシュラン掲載前の119番は100件程度だったが、年々増え、ここ数年は約2倍になっている。
これまでは、急病人が出ると、救急車はケーブルカーの「清滝駅」近くの駐車場で待機。
山岳用の軽自動車などに救急隊員が乗り換えて現場へ行き、患者を乗せて下山、待機の救急車に移して病院搬送していた。
心停止など症状の重い患者には車内で心臓マッサージを施していたが、山道の揺れに苦慮。
滑落で骨折などの大けがを負う高齢者も多く、手当ての資材や機材が限られる難しさがあった。
導入される小型救急車には、患者を固定して自動で心臓マッサージができる機器や、操作しやすい軽量のストレッチャーも装備される。
車両には、隊員5人が乗れる。
小型救急車は、複数ある登山道のうち、主に1号路(3.8km)で山頂へ向かう。
登山道入り口から山頂まで30分程度かかる見込みだが、現在、隊員らが訓練を重ね、一刻も早い到着を目指している。
新緑が映え、これから登山者が増える季節になる。
八王子署の手塚署長は、「救急車と多くの隊員が患者の近くに直接行ける意義は大きい。楽しい登山の安心材料になってほしい」と話した。
出典
『山頂まで登れる特殊な小型救急車、高尾山向けに導入』
http://www.asahi.com/articles/ASK4G76BTK4GUTIL07H.html
2017年4月19日付で毎日新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
取手市片町のラーメン店で8日未明に火災があり、同市消防本部がいったん「鎮火」と判断して引き揚げた後、再び出火して店が全焼していたことが分かった。
同本部は、「適正な判断だったと思っているが、原因を調査したい」としている。
本部によると、8日午前1時46分に、通行人の女性から「黒煙が出ている」と119番通報があった。
消防が駆け付けて消火し、調理場のガスコンロ付近約10m2を焼損した。
同2時半に現場指揮隊長が「鎮火」と判断。
関係者から話を聞くなどした後、同3時27分に現場を離れた。
しかし約1時間後の同4時24分、現場にいた店の関係者から「ダクト付近から赤い光が見える」と、再び119番通報。
消防は再び駆け付けたが、木造平屋建て約135m2の建物が全焼した。
調理場の上から伸びた排気ダクトの一部が通る天井裏の燃え方が激しかったという。
本部は、1回目の消火作業で天井の点検口を点検し、熱画像探査装置も使って火種がないことを確認したとしている。
同本部の中村消防長は、「二度出動し、住民にご心配をかけた。適正な鎮火判断だったが、2回の火災の関係も含めて原因を調査している」と話している。
出典
『火災 現場撤収後に再出火 ラーメン店が全焼 「鎮火判断、適正だが…」 取手市消防本部』
https://mainichi.jp/articles/20170419/ddl/k08/040/074000c
4月19日7時19分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県取手市片町のラーメン店で今月8日未明、厨房のガスコンロ周辺を焼くぼやがあり、市消防本部が消火活動により鎮火したと判断した約2時間後に再び店内から出火、木造平屋の同店約120m2が全焼していたことがわかった。
同本部は、最初の火事の際、火元の厨房や天井裏など店舗全体を熱画像探査装置などで調べ、残り火がなく、再燃の恐れはないと判断した。
2回目の火事は、厨房から数メートル離れた天井裏が火元で、出火状況などから放火の可能性はないとみており、原因を調べている。
同本部の中村消防長は取材に、「両方の火事に因果関係があるかどうかを含め、あらゆる可能性を調べている。鎮火確認を今まで以上に徹底して行うよう指導したい」と話した。
出典
『ぼや鎮火と判断後、再び出火…ラーメン店全焼』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170418-OYT1T50172.html
(2017年6月1日 修正1 ;追記)
2017年5月27日付で朝日新聞茨城全県版(聞蔵)から、再出火原因は不明という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中村消防長は26日の市議会全員協議会で、「最初の出火場所付近以外に残っていた熱源から再出火した可能性が高いが、原因は不明」と報告した。
最初の火事で、熱画像探索装置を使って調べたが、熱は感知できず、煙や熱風、異臭も確認できなかったという。
2017年4月4日20時42分にNHK愛媛から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月4日付で愛媛新聞から、4月5日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後2時半ごろ、松山市の松山港の三津埠頭からおよそ700m沖合で松山海保の巡視艇「いよざくら」が防波堤に衝突し、そのはずみで右舷中央付近にいた巡視艇の機関長の男性(51)が海に転落した。
海保と警察などが捜索活動を行い、まもなく付近の海上で心肺停止の状態の男性を発見したが、その後、死亡が確認された。
「いよざくら」には、事故当時、男性を含む10人が乗り組んで、巡視艇から、船に見立てた防波堤に乗り移る訓練を行っていて、巡視艇が時速およそ5kmで防波堤に近づいていたところ、誤って衝突したという。
男性は、ライフジャケットを着用していたということで、海保では、男性が転落したあと、巡視艇のスクリューに巻き込まれたとみて、操船していた乗組員から話を聞くなどして調べている。
出典
『海保の巡視艇から転落死亡』
http://www.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170404/5296381.html
『松山港で訓練中 巡視艇から海中転落、海保職員が死亡』
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201704043941
(2017年11月18日 修正1 ;追記)
2017年11月17日17時14分にNHK愛媛から、動力伝達機のトラブルが原因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
海保が調べたところ、巡視艇に動力を伝える機械のトラブルに加え、当時、船長を務めていた海上保安官が、機械が正常に動くか事前の確認を怠っていたことがわかったという。
このため海保は17日、元船長の海上保安官を業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで書類送検した。
調べに対し海上保安官は、容疑を認めているという。
出典
『海保機関長転落死亡で船長送検』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20171117/5814901.html
2017年3月20日15時0分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建物を包む激しい炎に、立ち上る黒い煙。
素人なら思わず立ちすくんでしまうような火災現場で果敢に炎に立ち向かう消防隊員は、一体、どんな訓練を行っているのだろうか。
先月、東京消防庁の消防学校(東京都渋谷区)で、訓練の一部を体験させてもらった。
防火服や防火帽などの装備は想像以上に重く、体が動かない。
本物の炎の熱が、肌をヒリつかせる。
危険と隣り合わせの火災現場を模擬体験した。(社会部 緒方優子)
訓練の舞台となる消防学校は、渋谷区の閑静な住宅街の中にあった。
門に入ると、広大な敷地内におびただしい数の消防車がずらりと並び、制服姿の学生らがかけ声とともに、きびきびと動いていた。
背筋の伸びた姿勢が、すがすがしい。
久しぶりの「学校」という響きに浸っていると、訓練を担当してくれる教官から声がかかった。
「訓練では本物の炎を使います。真剣にやらないと、けがをしますよ」。
緊張した心と体をほぐすため、まず始めたのは準備体操。
等間隔に整列し、号令とともに体を動かすだけで、不思議と気持ちがすっきりとしてくる。
日頃の運動不足で重たくなっていた体が徐々に温まり、軽くなっていった。
「それでは、防火服を装着してください」。
この日、用意してもらった装備は、実際に火災現場に出動する隊員と同じもの。
防火服の上衣と下衣、防火帽、長靴のセットで、全て身につけると9kgほど。
とくに、長靴の底にはくぎの踏み抜きなどを防ぐ鉄板が入っていて、重りを足につけて歩いているようだった。
防火帽には、後頭部を守る「しころ」と呼ばれる防火性の布がついており、装着すると周囲の音が少し聞こえづらくなる。
さらに、ここへ重さ約11kgの酸素ボンベを背負う。
総重量は、なんと約20kg。
よろいを着ているような感覚だ。
「ここまで、通常は45秒程度で装着します。見ていてください」
記者が装着にもたついていると、教官がお手本を見せてくれた。
安全靴に下衣から上衣、ヘルメットを流れるような動作で身につけ、重さ11kgのボンベを「ヒョイッ」と背負う。
装着は40秒ほどで完了。無駄のない動きに見とれてしまった。
東京消防庁によると、出動指令から隊員らが準備をして消防車に乗り込むまでの時間は約1分。
こうした基本動作を「当たり前」にこなす消防隊員の日々の鍛錬が、迅速な消火活動を支えている。
記者も、教官に手伝ってもらいながら装備を完了し、いよいよ「模擬消火訓練施設」の中へ。
この施設は、室内に本物の炎や煙を発生させることで、火災現場と同じような環境で訓練ができる。
今回与えられた“ミッション”は、放水しながら突入する教官に続いて室内に入り、要救助者にみたてた人形を外へ運び出すというもの。
入り口付近に立っただけで、「ジリッ」と焼け付くような熱気が肌を刺激した。
「頭を低くして! 身をかがめないと、やけどしますから!」。
室内の天井付近に設置された温度計が示している数値は250℃。
室内で火災が発生すると、熱せられた熱い空気は上に行くため、天井に近づくほど高温になる。
教官は、ホースを持ちながらしゃがみ込むような姿勢で、比較的低温の床に近い部分を一歩ずつ、安全を確認しながら進んでいく。
慌ててその後に続くと、再び教官の声が飛んできた「ひざはつかないように!」。
ホースから出た水は、炎にさらされて熱湯になる。
ひざを床に付ければ、実際の現場ではやけどする可能性もあるという。
緊張感から、呼吸が荒くなる。
煙が立ちこめると数m先の視界はほとんどなくなり、教官の声と手の先の感覚を頼りに進む。
「要救助者発見!」。ついに人形を発見。
わずか約25kgほどの人形が、実際に持ち上げてみると、とてつもなく重く感じる。
「このまま自分も外へ出られなくなるかもしれない」。
訓練ということを忘れて、そんな恐怖すら感じた。
それでも低い姿勢を保ったまま、なんとか引きずるようにして外へ運び出した。
呼吸器を外した瞬間、安堵感とともに背中を汗がつたっているのが分かった。
ボンベは通常、20分程度活動できるぶんの酸素(※ブログ者注;実際は空気)が充填されているが、呼吸が荒くなるとそれよりも早く消費してしまうこともあるという。
これが実際の火災現場だったら、どうなっていただろうか。
そう考えると、ぞっとしてしまった。
記者はこれまで、さまざまな火災現場を取材してきた。住宅に商店街、高層マンション…。
「1名を救助!」「延焼防止しました!」。
どの現場でも、現場には炎に立ち向かい、人命救助に当たる消防隊員らの姿があったが、その活動の裏側にどれほど厳しい訓練や葛藤があるのかは、あまり想像してこなかったように思う。
命をかけた活動の重みを、訓練の体験を通じて改めて感じた。
出典
『消火現場で「ひざ」をついてはいけない理由は? 本物の炎の熱気、視界をふさぐ黒い煙…』
http://www.sankei.com/affairs/news/170320/afr1703200001-n1.html
2017年3月16日13時32分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし1月31日、越前市と南越前町、池田町を管轄する南越消防組合で、命に関わる急病や火災などに対応する119番通報が50分間、受信できなかった。
これを受けて、システムの保守点検を担当する東京の電気通信工事会社が詳しく調べた結果、119番通報を受け付ける回線と通報した人の位置を特定するシステムとをつなぐ電子回路が正常に作動しなかったことが原因だとわかった。
南越消防組合では、緊急用のバックアップシステムも配備していたが、トラブルが起きた電子回路はバックアップシステムともつながっていたため、119番通報をまったく受信できなかったという。
しかし、電子回路でなぜトラブルが起きたのか、詳しい原因は特定できなかったという。
南越消防組合消防本部は、「今後、二度と同じようなトラブルが起きないよう、再発防止を徹底したい」とコメントしている。
出典
『119番不通は電子回路トラブル』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054774141.html
(ブログ者コメント)
詳細原因が不明な状態で、再発防止の徹底はできないような気もするが・・・。
それはともかく、以下はトラブル発生当時の状況が報じられた記事。
(2017年2月1日7時10分 福井新聞)
南越消防組合(福井県)は31日、管内の越前市、南越前町、池田町からの119番が同日午前10時38分から50分間、受信できないトラブルが発生したと発表した。
緊急通報受信システム(指令制御装置)に不具合が生じたのが原因。
119番がつながらず、同組合の代表番号に救急搬送を要請する電話が1件あった。
同組合によると、同システムの異常を知らせるアラームが鳴り、同11時28分に仮復旧した。
この50分間は、119番の受信障害を知らせる音声ガイダンスが流れていたという。
代表番号への搬送要請は越前市内の民家からで、80代男性が呼吸不全を訴えているとして、家族が電話した。
男性は市内の病院に搬送され入院したが、重症ではないという。
ほかに119番通報があったかどうかは不明。
この時間帯の前後に、同市内の5救急指定病院に直接来院した救急患者はいなかったという。
指令制御装置内の回線の電子基板と予備基板が、同時に故障した。
同装置は、昨年2月に入れ替えたばかりだった。
同時に故障するケースはほとんど例がなく、同組合は、製造したNECに原因究明を要請した。
同組合消防本部の北川消防長は、「住民の皆さま、関係者の皆さまに対し深くおわびを申し上げます。再発防止に万全を期したいと考えております」とのコメントを発表した。
出典
『南越消防119番が50分間不通 代表番号へ救急搬送要請1件』
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/114245.html
2017年3月9日12時0分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空自衛隊のパイロットが、飛行中のトラブルで海でボートに乗って漂流した際に、救助が来るまでの間、寒さに耐える訓練が千歳市で行われた。
この訓練は、航空自衛隊千歳基地が毎年冬に行い、9日は、F15戦闘機のパイロットや救難隊員など20人が参加した。
想定は、航空機の飛行中にトラブルがあり、海に脱出したパイロットが漂流したというもので、訓練はパイロットが小さなボートに乗り込んで始まった。
訓練では、荒波を想定して、救難隊員がパイロットにバケツで水をかけ続け、時折ボートを揺すって転覆させるなどして行われ、パイロットは、水と風を防ぐゴム製のまくで身を覆いながら、水温2℃の川の中で訓練時間の30分を耐えていた。
訓練に参加したF15戦闘機のパイロットの荒船2等空尉は、「手と足の感覚が無くなるほど寒かったです。初めての体験でしたが、実際にトラブルがあった時は訓練を生かせると思います」と話していた。
出典
『空自パイロットが漂流耐える訓練』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170309/4515051.html
(ブログ者コメント)
〇映像によれば、訓練は、膝ほどある水深の川で行われた。
〇荒船空尉はインタビューの中で「体験しないとわからないことが多いので、実際にこういった状況に遭遇した時、『前にやったことあるな』と思い出し、少しは経験になり、いい方向につながると思う」といった趣旨のことを話していた。
〇先日、日光の湖で「海猿」が氷の張った湖に潜って訓練しているという情報を提供したが、それと同じような訓練が他の組織でも行われていると知ったので、参考までに紹介する。
2017年3月6日16時53分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月6日13時52分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後3時すぎ、長野県松本市入山辺にある、標高およそ1900mの鉢伏山の斜面に、山岳遭難の救助訓練をしていた県の防災ヘリコプターが墜落し、乗っていた9人全員が死亡した。
警察によると、死亡した9人はいずれも長野県消防防災航空隊に所属していて、パイロット1名、整備士1名、消防隊員7名。
長野県によると、山岳遭難を想定したヘリコプターを使った訓練は、災害や救助などの出動がなければ、月に1回程度行っていたという。
ヘリは5日午後1時半ごろ、信州まつもと空港(松本市)を離陸。
登山中の数人が落石でけがをしたという想定と、登山者が転倒して歩けなくなったという想定で、墜落現場の南にある高ボッチ高原でヘリコプターから隊員をロープでつり下げたり、つり上げたりする訓練を行い、午後3時すぎに戻る予定だった。
離陸直後の交信を最後に連絡が取れなくなり、午後3時10分ごろ、鉢伏山に墜落しているのが確認された。
ヘリコプターによる事故では、平成2年9月に企業の社員を送迎していた民間のヘリコプターが宮崎県日向市の山に墜落して、乗っていた10人が死亡している。
国の運輸安全委員会の資料などによると、9人が亡くなった今回の事故は、自衛隊やアメリカ軍機の事故を除いては、この事故に次いで平成に入って2番目に多いという。
出典
『ヘリ墜落 死亡の9人全員の身元確認』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170306/k10010900381000.html
『ヘリ墜落、9人全員死亡=新たに6人発見-長野県警』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030600124&g=soc
3月10日3時9分に朝日新聞から、カラマツ林の木に接触した可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。らしい
搭乗者の1人のヘルメットに取り付けられた小型カメラで撮影された映像の概要が、捜査関係者などへの取材でわかった。
ヘリは離陸後、平常通りの飛行を続けていたが、目の前に山肌の木が現れた後、突然、機内が大きく揺れ、3、4秒後に映像が途切れたという。
警察は、この映像から、ヘリが鉢伏山の谷筋を低空飛行していたところ、尾根の木に接触して墜落した可能性があるとみている。
解析をさらに進め、国の運輸安全委員会と連携し、飛行経路や事故原因を調べる方針だ。
捜査関係者などによると、映像は離陸直後から15分前後。
音声は記録されていなかった。
松本空港を離陸してからしばらくの間、機内外に異常はなかったが、突然、ヘリの飛行高度と同じ高さに木が見え始めたことが、映像から確認された。
その後、機内が大きく揺れ、3、4秒後に映像が途切れた。
墜落現場の北約100mの尾根にあるカラマツ林には、木の枝や幹が切断され、周辺に機体の一部とみられる物体が散乱するなど、ヘリが接触したとみられる痕跡があった。
映像中に現れた木と、このカラマツ林が一致するかどうか、警察が確認を進めている。
訓練計画によると、離陸から約10~15分後に塩尻市の高ボッチ高原の臨時ヘリポートで、待機要員の1人を降ろす予定だった。
墜落現場と現場の南方にある高ボッチ高原は3km以上離れており、ヘリが飛行経路を変更した可能性もある。
出典
『突然現れた木…揺れる機体、隊員カメラで確認 ヘリ墜落』
http://www.asahi.com/articles/ASK394HFVK39UOOB00Y.html
3月9日11時13分に読売新聞からは、経験ある操縦士らを失ったため今後の遭難救助体制の再構築が課題だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の事故で、県は消防防災航空隊のベテラン操縦士とヘリの機体を一度に失った。
山岳県として不可欠な遭難救助体制の再構築が、課題として浮上している。
特に、気象状況の変化などに冷静な判断を下す技量を持つ操縦士らの確保は困難だ。
県は当面、2機ある県警ヘリで対応するとともに、協定を結ぶ近隣6県の応援をあおぐが、新たな体制の構築が必要となる。
県幹部は6日夜、今回の事故を受け、「ヘリがなければ、隊がある意味がない。隊をどうするかが課題になる」と語った。
県によると、墜落したヘリは1997年に購入したもので、価格は機体と装備品で計7億8000万円だった。
国の補助があり、県の全額負担にはならないが、新たなヘリの購入は10億円程度が必要とみている。
それ以上に困難となりそうなのが、操縦士の確保だ。
今回の事故で亡くなった岩田さん(56)は、長野県の3人の操縦士の中で最もベテラン。
20年以上の飛行歴があり、総飛行時間は5100時間に上る。
県によると、岩田さん以外の2人は育成中で、「山岳遭難の救助に出動できるのは実質、岩田さんだけ」(県担当者)だったという。
総務省消防庁によると、15年4月現在、国内には都道府県や消防機関が配備する消防防災ヘリが76機あるが、うち36機は民間に委託して運航されている。
長野県は、これまで自前で操縦士を確保・育成してきたが、今後、民間委託への切り替えを検討する可能性もでてきそうだ。
登山者が多く訪れる県内は山岳遭難事故が多く、消防防災ヘリの重要性が高い。
県内では県警ヘリ2機とドクターヘリ2機が飛行可能だが、山火事の上空からの消火活動はできない。
当面は、県がヘリの相互派遣に関する応援協定を結ぶ新潟、山梨、群馬、岐阜、富山、静岡の6県や、自衛隊のヘリに頼ることになる。
出典
『ベテラン操縦士失い、航空隊に痛手…民間委託も』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170308-OYT1T50035.html
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
3月9日17時53分に読売新聞からは、長野県は応援協定未締結の2県に打診中だが・・・という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野県が愛知県に対し、災害時などのヘリの応援に関する協定の締結を打診していることが、8日、わかった。
県は現在、隣接する8県のうち、愛知、埼玉両県との間では、協定は締結していなかった。
愛知県消防保安課の担当者は、取材に「長野県から『協定を結びたいが、検討の余地はあるか』という問い合わせがあった」と明らかにした上で、愛知県のヘリが出動できる状況で運航基準に合致すれば「長野県への応援は可能」とした。
ただ、協定は「相互応援」を柱としており、事故で消防防災ヘリを失った長野県からは愛知県への応援が当面はできないため、協定内容をどう詰めるかが課題となる。
一方、埼玉県消防防災課の担当者は、応援協定などについて「依頼があれば検討するが、(両県は)気象条件などの環境があまりにも違う」と述べ、慎重な姿勢を示した。
出典
『1機だけの防災ヘリ墜落、長野が愛知に応援打診』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170309-OYT1T50031.html
(2019年11月27日 修正1 ;追記)
2019年11月26日19時42分にFNN PRIME(長野放送)から、死亡した機長が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
松本警察署の捜査本部はきょう、死亡した男性機長(当時56歳)を、「業務上過失致死」などの疑いで書類送検しました。
訓練に向かう途中、機長が十分な高度をとらず飛行した過失により機体を墜落させ、8人を死亡させた疑いです。
2018年、公表された国の運輸安全委員会の事故調査報告書では、男性機長が「マイクロスリープ」と呼ばれる「ごく短時間の居眠り」をした可能性を指摘しましたが、断定はしませんでした。
捜査本部は、関係箇所の家宅捜索や墜落前の機内映像の分析、関係者の事情聴取などから、機体のトラブルはなく、機長に「何らかの原因があった」と断定しました。
ただ、全員死亡し、機体が大破しているため、マイクロスリープの可能性や、機長の病気などの影響については、「特定できなかった」としています。
https://www.fnn.jp/posts/2019112600000006NBS/201911261942_NBS_NBS
11月26日17時23分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察が飛行中に隊員によって撮影されたビデオの映像を解析するなどした結果、機長は機体が徐々に山の斜面に近づき、墜落する可能性があることを予測できたのに、旋回したり高度を上げたりといった回避するための操作を行わず墜落させた疑いがあることがわかったということです。
一方、運輸安全委員会は、去年公表した調査報告書で、機長が回避する操作を行わなかった理由について、瞬間的な眠気によって集中力が低下し、地上への接近に気づかなかった可能性があると指摘しましたが、警察は捜査で詳しい理由は明らかにできなかったとしています。
機長は、身体検査の際に病歴や医薬品の服用について必要な申告をしていなかったとして、ことし9月、航空法違反の疑いで書類送検され、不起訴となっています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20191126/1000040748.html
(2019年12月17日 修正2 ;追記)
2019年12月17日付で信濃毎日新聞から、死亡した機長は不起訴になったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県消防防災ヘリコプターが2017年3月5日、松本市入山辺の山中に墜落し搭乗者9人全員が死亡した事故で、長野地検は16日、業務上過失致死と航空危険行為処罰法違反の疑いで書類送検された県消防防災航空隊の機長=当時(56)=を容疑者死亡で不起訴処分とした。
国内最悪規模のヘリ事故の捜査は、発生から2年余で終結した。
機長は県営松本空港(松本市)から訓練を予定した高ボッチ高原(塩尻市)に向かう途中、十分な高度を確保せず飛行を続けた過失で松本市入山辺の山林に機体を墜落させ、乗っていた整備士と救助隊員の計8人を多発外傷で死亡させた疑いがあるとして、松本署の捜査本部が11月26日、長野地検に書類送検した。
運輸安全委員会は18年10月公表の航空事故調査報告書で、機体が地上に接近しても回避操作が行われなかったため樹木に衝突、墜落したとの見解を示していた。
機長は16年9月30日、ヘリ運航に必要な航空身体検査証明書の申請の際、病歴や薬の服用歴がないとのうその申告を指定医師に行って証明書の交付を受け、航空業務に従事したとして航空法違反の疑いで、同署捜査本部から今年9月19日に書類送検された。
長野地検は同26日、容疑者死亡で不起訴処分としていた。
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191217/KT191216FTI090008000.php
2017年2月27日13時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海難救助のスペシャリスト集団・海上保安庁特殊救難隊(特救隊)の氷下潜水訓練が、栃木県日光市湯元の湯ノ湖(標高1478m)で行われている。
人命救助に揺るぎない使命感を持つ「海猿」たちは、厳しい訓練に挑んでいる。
1975年に発足した特救隊は、1チーム6人ずつの第1~6隊で編成され、関東沿岸や太平洋沖を管轄する第3管区海上保安本部(横浜)に所属。
東京・羽田空港にある基地を拠点に、全国をカバーする。
千葉県九十九里沖で今月19日に起きた作業船転覆事故でも出動し、これが累計5000件目だったという。
湯ノ湖での訓練は、特救隊発足当初から行われている。
今年は今月16日に始まり、3月上旬まで6隊が交代で現地入りする。
榎木隊長(36)率いる第6隊は、24日から2日間の日程で実施。
気温氷点下5℃前後、水温1℃の中、湖面を覆う厚さ約50cmの氷に1m四方の穴を開け、水中に転覆した船を想定して訓練を行った。
隊員たちは日没まで何回も氷の下に潜り、遭難者の救助や空気ボンベ、コンパスなどの機材に不具合が起きた緊急時の対応を入念に繰り返した。
榎木隊長は、「過酷な条件の中で技術向上に努めたい」と話していた。
出典
『「海猿」氷の下で技磨く…日光の湖で潜水訓練』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170227-OYT1T50021.html
2017年2月27日15時55分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月27日18時9分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京消防庁の府中消防署朝日出張所(東京都府中市朝日町3丁目)で、今月、消防副士長の男性(23)が訓練中に死亡していたことが、警察や同庁への取材で分かった。
警察などによると、26日午後3時45分ごろ、出張所の敷地内にある高さ約7mの訓練棟で、副士長が地上から高さ約4mの付近で宙づりになっているのを別の隊員が見つけた。
副士長の首には訓練用のロープが絡まっており、病院に搬送後、死亡が確認された。
窒息死とみられている。
同僚は「日頃から訓練に熱心だった」と話しているということで、警察は、訓練中に誤って宙づりになったとみて調べている。
出典
『消防隊員、訓練中に死亡 地上4メートルで宙づり』
http://www.asahi.com/articles/ASK2W516NK2WUTIL027.html
『首にロープ絡まり“宙づり”…訓練中の消防士が死亡』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000095284.html
(ブログ者コメント)
テレビ朝日の映像によれば、当該訓練棟は重量鉄骨の骨組みだけの施設で、3階まで階段で上がれるようになっている。
そして、その2階部分の鉄骨や手すりなどには、訓練で使うのだろうか、様々なロープなどが括りつけられている。
2017年2月18日付で朝日新聞佐賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
唐津消防本部は17日、救急搬送中に誤って患者をストレッチャーから落とし、けがをさせたと発表した。
折尾消防長は会見で、「あってはならない事故だ」と謝罪。
関わった3人の救急隊員を厳重注意したことを明らかにした。
発表によると、昨年12月5日、脳疾患を疑われる60代の男性を搬送。
病院に担ぎ入れる際にストレッチャーが傾き、男性は左体側から地面に落ちて、左ひじに10日程度の打撲傷を負った。
救急車からストレッチャーを引き出す際、原則、3人でやるべきなのに、小隊長が玄関先に出てきた医師への報告を優先。
患者を含め重さ140kgのストレッチャーに2人で対応した結果、脚が伸びきらずに傾いてしまったという。
これまでにも、緊急性が高い場合、隊員2人で引き出すことはあったという。
今後は、3人での対応を義務付けた。
2017年2月12日19時21分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月12日17時55分にテレビ長崎からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時40分ごろ、高知県の室戸岬の沖合10kmほどの海上を航行していた海上自衛隊佐世保地方隊の掃海艇「やくしま」から20代の海士の男性が転落し、行方が分からなくなった。
海自によると、掃海艇は伊勢湾での訓練を終えて11日に現地を出発し、佐世保港に戻る途中だったということで、男性海士は、当時、甲板上で弾薬を発射する訓練を行っていた。
海士が海に転落したところを目撃した隊員もいたが、詳しい経緯などは分かっていないという。
海自では、海保の巡視船などと一緒に、付近の海域の捜索を行っている。
海上は、しけぎみだったという
出典
『掃海艇から海士転落し行方不明』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033857481.html?t=1486942524271
『佐世保の海自隊員が室戸岬沖で海中転落し行方不明』
http://www.ktn.co.jp/news/20170212115523/
2017年2月9日20時22分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前10時すぎ、岡山市北区にある岡山西警察署の宿直室で、地域課の男性巡査(27)が射撃動作などを確認するため、モデルガンを使って訓練をしようとしたところ、誤って本物の拳銃で実弾1発を発射した。
弾は宿直室の壁を貫通し、隣の会議室の壁に当たって止まった。
当時、会議室に人はおらず、けがをした人はいなかった。
巡査は、プロジェクターで壁に映し出した映像を見ながら、射撃の動作を確認しようとした際、ズボンの右ポケットに入れていたモデルガンではなく、腰のホルダーにあった拳銃をとっさに抜いたということで、内部調査に対し「反射的に取り出して発射してしまった」と話しているという。
県警によると、この訓練を行う際は、拳銃から実弾を抜いたうえで、警部以上の責任者が立ち会う決まりになっているが、当時は責任者が立ち会っていなかったほか、代わりに指導にあたった警部補も、拳銃から実弾を抜いたかどうか確認していなかったという。
岡山県警察本部教養課の杉田次長は、「原因を究明するとともに指導を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントしている。
出典
『モデルガンのつもりが 警察官が訓練で本物の拳銃発射』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170209/k10010870721000.html
2017年1月22日16時0分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月22日18時12分に毎日新聞から、1月22日14時58分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前9時すぎ、市原市で走っていた消防ポンプ車の後部のステップから消防団員の男性(32)が転落した。
男性は頭を強く打ち、意識不明の重体。
警察などによると、ポンプ車には消防団員6人が乗っていて、このうち転落した男性を含む2人は、ポンプ車の後部に取り付けられたバーをつかんでステップに立っていた。
現場は中央線のない左カーブ。
ポンプ車は、当時、時速30km程度で走っていて、急ブレーキや急ハンドルはなかったという。
曲がろうとした時に落ちたらしい。
近くの車庫から出発した直後に事故が起きた。
火災による出動など、緊急時には消防団員がポンプ車のステップに乗ることが例外的に認められているが、今回は防火水槽の周りのフェンスを修理しにいく途中で、緊急性はなかったとみられている。
警察は、運転していた男性などから、当時の状況について事情を聴く方針。
出典
『走行中ポンプ車から転落 消防団員が意識不明の重体』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000092664.html
『消防団員 消防ポンプ車から転落、重体』
http://mainichi.jp/articles/20170123/k00/00m/040/019000c
『走行中の消防車から消防団員転落、意識不明』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170122-OYT1T50073.html?from=ycont_top_txt
2017年1月9日9時36分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後8時10分頃、福井県敦賀市桜町のきらめきみなと館で、出初め式(9日)で披露するはしご乗りのリハーサルをしていた敦賀消防団員の同市の会社員男性(32)が、高さ約6mの竹はしごから転落した。
男性は骨盤を骨折する重傷。
同消防団は、8日、本番でのはしご乗り演技の中止を決めた。
警察や同消防団によると、男性は、団員が支えたはしごの片方の軸を腹部に当てた状態で大の字になる演技「一本大の字」からの連続技で、上体を反転させる際に背中から落下した。
練習では命綱を着けるが、この日はリハーサルのため、命綱をしていなかったという。
事故を受け、同消防団は、8日、緊急幹部会議を敦賀消防署で開き、9日の本番で予定していたはしご乗り演技の中止を決めた。
前川団長は、「市民の皆様に申し訳ない。事故を検証して安全対策を講じる必要があり、団員の動揺も考慮した」と話した。
同消防団は、2007年1月から毎年、出初め式ではしご乗りを披露している。
転落事故やはしご乗りの中止は今回が初めて。
出典
『出初め式リハ、6mのはしごから落ちて団員重傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170108-OYT1T50082.html
2017年1月3日17時20分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三重県伊賀市消防本部の救急車が、12月29日、救急出動した市内の男性宅近くで無人のまま前進し、民家の敷地に駐車していた軽乗用車に衝突した。
隊員が代わりの救急車を手配し、約15分後に救急要請のあった80歳代の男性を病院に搬送。
命に別条はなく、けが人もいなかったが、市は事故を公表していなかった。
同本部によると、同日午後10時頃、男性の家族から「浴室で倒れた」との通報があり、救急車が出動。
到着後に路上に止め、隊員3人が男性宅内に入った後、救急車が動き出したらしい。
サイドブレーキはかかっていたが、ギアが「D(ドライブ)」の状態だったという。
到着から10分余り後、男性宅から出てきた隊員が事故に気付き、代わりの救急車を要請。
男性は意識がある状態で、別の救急隊が名張市の病院へ搬送した。
同本部は、男性の家族や軽乗用車の所有者に謝罪した。
同本部は、「あってはならないミスで申し訳ない。職員教育を徹底し、事故防止に努める」と陳謝。
公表しなかったことについて、市秘書課は、「患者の命に別条はなく、軽乗用車の損傷も大きくなかった。明確な公表基準がなかった」としながらも、「検討したい」としている。
出典
『救急車、無人で動き事故…患者の家近くに駐車』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170103-OYT1T50023.html
2016年5月31日と6月29日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5976/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5975/
第2報は下記参照
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6058/
(2016年12月28日 修正3 ;追記)
2016年12月22日付で毎日新聞北海道版から、防衛省検証結果、陸海空とも武器弾薬の管理実体は適正だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
防衛省は、21日、陸海空自衛隊の武器や弾薬の管理実態を調査し、「適切に取り扱っていることを確認した」とする検証結果を公表した。
事故を巡っては、陸自が6月、弾薬の調達担当者が過去に実弾を請求した際のデータを引き写し誤請求するなど、複数の人為ミスが重なったのが原因とする調査結果を発表。
今回の調査は、省内に設置した検証委員会が、陸自以外にも対象を広げて、再発防止策の実施状況なども検証した。
出典
『陸自誤射 検証結果を公表 北海道・然別演習場』
http://mainichi.jp/articles/20161222/ddr/041/040/009000c
(ブログ者コメント)
防衛省発表資料は下記参照。
『5.56mm普通弾誤射事案に関する再発防止等の検証結果について』
http://www.mod.go.jp/j/press/news/2016/12/21a.html
以下、記述の一部を転記する。
「陸幕事故調査委員会により判明した原因」
①弾薬の請求時におけるヒューマン・エラーによる誤請求を防止する電算機の機能不足、弾薬の請求書類の確認体制が不十分であったこと
②弾薬の交付・受領時における弾薬点検要領の不徹底、弾薬が入った紙箱等の識別が容易にできないこと
③弾薬の使用時における誤射を行った部隊の隊員の弾薬取扱い機会の不足、過去の薬きょう紛失時の捜索経験による弾薬紛失に対する過剰な警戒心により弾数確認に集中していたこと
「陸幕事故調査委員会がとりまとめた再発防止策」
① 陸上幕僚監部による現況把握・指導の継続
② 弾薬請求要領に関する教育の徹底及び電算機の改修
③ 弾薬交付・受領時における点検の確行等
④ 弾薬の使用要領に関する教育訓練の徹底
※陸上自衛隊の各方面総監等に再発防止策として徹底指示。徹底を確認。
「5.56mm普通弾誤射事案に関する再発防止等検証委員会の設置」
陸幕調査委員会の調査により判明した本事案の原因として掲げられた事項は、海上自衛隊、航空自衛隊を含めた自衛隊全体においても問題がないか実態把握が必要であると認識。
よって、陸・海・空の全自衛隊の武器・弾薬の管理及び使用実態等を検証の上、自衛隊全体において再発防止策を統一的に実施すること等を目的として、防衛省に若宮副大臣を長とし、事務次官を副委員長、陸海空幕僚長、関係局長等を委員とする「5.56mm普通弾誤射事案に関する再発防止等検証委員会」を設置。
(2017年1月14日 修正4 ;追記)
2017年1月13日18時37分にNHK札幌から、具体的な対策などについて、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
陸自は、事故の発生に関係した25人に13日付けで懲戒処分を行い、このうち、過去の実弾の請求書類を参考に補給部隊に弾を請求した担当者とその上司ら3人が停職7日などの処分となっている。
また、実際に訓練を行う段階で実弾かどうか確認をしなかったとして、隊員や上司などあわせて22人が減給や戒告などの処分となっている。
今回の事故を受けて陸自では、実弾と空包の箱の色をわかりやすく変えたほか、コンピューターで弾を請求する際、実弾の場合は確認画面が出るなどの対策を取ったという。
出典
『陸自実弾誤射で25人懲戒処分』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170113/3005991.html
2016年12月20日22時28分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国の救急車の出動件数が6年連続で過去最多を更新し、昨年初めて600万件を超えた。
高齢者の搬送が増えたためで、65歳以上の割合も過去最高の56.7%だった。
総務省消防庁が20日に公表した2016年版消防白書でわかった。
白書によると、昨年1年間の出動件数は605万4815件(前年比1.2%増)。
搬送人数も、過去最高の547万8370人(同1.3%増)だった。
65歳以上が占める割合は、前年比1.2ポイント増だった。
搬送された人の傷病の程度は、入院不要の軽症が最多で49.4%。
消防庁救急企画室は、「軽症の高齢者の搬送が出動件数を押し上げている」と分析する。
119番通報から現場到着までの時間は平均8.6分、通報から患者が病院に入るまでの平均時間は39.4分。
それぞれ、10年前より2.1分、8.3分長くなった。
救急隊の負担を軽減しようと、消防庁は、救急車を呼ぶべきかどうかの判断を支援する取り組みを進めている。
「♯7119」に電話すると看護師や医師に相談できる「救急安心センター」は、07年以降、東京、大阪、奈良、福岡の4都府県と札幌、横浜、和歌山県田辺の3市に開設された。
それぞれの域内から、固定・携帯電話でかけられる。
来年度は、宮城県と神戸市に新設される見込みという。
また、症状などを入力することで判断を助ける「緊急度判定支援ツール」も開発中。
スマホアプリやインターネットのサービスとして、来年3月中にも提供を始める予定だ。
出典
『救急車出動、6年連続で最多更新 全国で600万件超に』
http://www.asahi.com/articles/ASJDM61QTJDMUTIL04B.html
(ブログ者コメント)
〇平成28年版消防白書は下記参照。
http://www.fdma.go.jp/html/hakusho/h28/h28/index.html
その中の第2章第5節「救急体制」に、この記事の元ネタが掲載されている。
http://www.fdma.go.jp/html/hakusho/h28/h28/pdf/part2_section5.pdf
〇救急隊の負担を軽減するための取り組みだが、以前、110番通報についても同様な動きがあることを、本ブログで紹介している。
2016年9月18日掲載
『2016年9月11日 全国各地の警察で、緊急ではない相談専用の電話番号「#9110」をPRする催しが開かれた』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6293/
2016年12月15日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月14日18時49分にNHK大分から、12月15日10時28分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
日田玖珠広域消防本部のはしご車が、10月下旬に日田市日ノ出町のガソリンスタンドで物損事故を起こし、2017年1月末まで使用できなくなっていることが分かった。
高層火災が起きた場合に支障が出るが、同本部は、13日の市議会全員協議会で報告するまで公表していなかった。
同本部によると、はしご車は10月21日に給油後、スタンドから出ようと前進した際、収納したはしごの先端にあった、人が乗って放水や救助活動を行う「バスケット」と呼ばれる部分が灯油コーナーの屋根に接触。
この事故で「バスケット」の金属部分がへこんだり、ゆがんだりした。
事故当時、はしご車は日田消防署の30代男性署員が運転し、20代男性署員が後方で安全確認。
車高は353cmで、灯油コーナーの屋根の高さは給油所の屋根より70cm低い350cmだったが、運転手が給油所と同じ高さだと思い込んでいたという。
はしご車は現在、兵庫県の消防車両専門メーカーに送られ、修理は17年1月末までかかる見込み。
修理費は、はしご車が約400万円、スタンドの屋根が約35万円。
管内の日田市と玖珠町、それに九重町には、高さ15m以上の建物があわせて194棟あり、修理が完了するまでの間に、これらの建物で火災などによる救助事案が発生すれば、応援協定を結んでいる朝倉市の甘木・朝倉消防本部に、はしご車の出動を依頼することにしているが、到着は通常より20分ほど遅れる。
日田玖珠消防本部では、2010年6月以降、はしご車の出動はないという。
本部の総務課長は、「不注意によるもので弁解の余地はなく、市民の皆さまにご迷惑をおかけして申し訳ない。厳しく指導し、安全管理を徹底したい」と話し、市民向けに公表しなかった理由については、「協定による出動要請で対応できると判断し、そこまで考えが至らなかった」としている。
出典
『はしご車が物損事故 1月末まで使えず 日田玖珠広域消防本部 [大分県]』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/295767
『日田消防のはしご車使えず影響』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5075247921.html?t=1481834273181
『はしご車 給油時に物損事故 来年1月まで使えず 大分』
http://mainichi.jp/articles/20161215/k00/00e/040/183000c
2016年11月25日19時52分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水戸市消防本部は、25日、北消防署赤塚出張所の消防隊員が消防車内に鍵を閉じ込めるミスをし、本来なら通報から9分後にこの消防車が火災現場に到着できたのに、別の消防隊が通報から13分後に到着したと発表した。
火事では、1人が遺体で見つかった。
北消防署のS署長は、「最初に救急車が着いたときには火が燃え広がっており、予定通り着いても救出は困難だっただろう」と説明している。
市消防本部によると、23日午後9時55分ごろ、水戸市石川4丁目の民家から煙が出ていると119番通報があった。
最寄りの赤塚出張所の消防隊は、本来なら9分後に到着できるはずだったが、現場に着いたのは通報から22分後だった。
別の消防隊が先に現場に着き、消火活動を開始。
約4時間後に鎮火したが、2棟が全焼し、火元の民家に住む女性(94)とみられる遺体が見つかった。
鍵の閉じ込めは、運転手の男性隊員が、前の出動時に消防車の鍵を運転席に差したままにし、内側のロックを押し下げてドアを閉めたためで、予備の鍵も車内に放置されていた。
消防隊はガラスを割ってドアを開け、現場に向かった。
市消防本部は、「信用を大きく失墜させる事案で、深くおわびする」と陳謝した。
出典
『消防車に鍵閉じ込め、出動に遅れ 1人死亡の火災 水戸』
http://www.asahi.com/articles/ASJCT5SQ1JCTUJHB01M.html
『消防車内に鍵閉じ込め、出動遅れる 茨城・水戸市』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2924235.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。