13日正午すぎ、渋谷区上原の5階建てのマンションの建設現場で、クレーンでつり上げていた鉄パイプ10本が突然落下し、10m下にいた60代の男性作業員の頭に当たった。
男性は病院に運ばれたが、頭を強く打っていておよそ1時間後に死亡した。
当時、男性は休憩のためヘルメットを外して歩いていたという。
警察などによると、鉄パイプは足場として使うもので直径5cm、長さが2mルあり、太さの異なる2種類を約20本まとめてワイヤーで束ねて吊り上げていたところ、このうち細いほうの約10本がワイヤーから抜けて落下したという。約10本の総重量は約40kgとみられるという。
鉄パイプを束ねていたワイヤーが緩んでいた可能性があり、警察は男性の身元の確認を進めるとともに、クレーンの運転手や工事現場の責任者から話を聞くなどして、事故の原因を調べている。
現場の近く住む39歳の男性は「工事現場から突然大きな音が聞こえたので、外に出て見たら鉄パイプのようなものが散乱していた。周囲の作業員が慌てていたので事故が起きたと思った」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130513/b00aab35d97be85999324ceda1b174da.html
8日午前9時40分ごろ、横浜市の東京電力横浜火力発電所から、「けが人が出ている」と消防に通報があった。
消防などによると、男性作業員(21)が足にけがをし、病院に運ばれた。
警察などによると、窒素ガスを注入して圧力をかける点検作業中にタンクの配管が飛び、近くにいた作業員の足に当たったという。
(ブログ者コメント)
○耐圧テストであれば水を使うはず。よってタイトルには「気密テスト中?に」と書いた。
○もしそうだとすれば、気密テスト中に配管が飛んだ事例など、ブログ者の記憶にはない。どのような状況だったのだろうか?気になって東電HPなどを調べたが、上記以外の情報は得られなかった。
5日午前10時40分ごろ、渋谷区幡ケ谷のマンション建築現場で、クレーンでつられていた鉄骨1本が落下し、近くを歩いていた70代の男性に当たった。警察によると、男性は右足骨折の重傷。
鉄骨が十分に固定されていなかった可能性があり、警察は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、工事関係者らから事情を聴いている。
警察によると、マンションは15階建てになる予定で、7階部分まで建築が進んでいた。
鉄骨は長さ約3m、重さ約60kgで支柱用。鉄のワイヤーで止めてクレーンのフックに引っかけて、7階部分につり上げようとしたが、約20mの高さから落下し、地面で跳ね返って男性に当たったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130405/crm13040517190011-n1.htm
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130405/f2733bba7ba05a686421cc0d98d27660.html
2013年1月30日付で朝日新聞北九州版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前8時50分ごろ、北九州市若松区の東京製鉄九州工場の電気炉で、重さ約3トンの電極が落下、点検作業をしていた同社員の男性(59)にぶつかった。
男性は、まもなく死亡が確認された。
電極は直径約70cm、長さ約5mの円筒状。
警察は、落下原因などを調べている。
(2013年3月2日 修正1 ;追記)
2013年1月30日付で西日本新聞紙面に、事故時のやや詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
電気炉の上部に固定されていたカーボン製の円柱状の装置(直径約70cm、高さ約5m、重さ約3トン)が落下。点検作業をしていた社員の男性(59)が下敷きになり、死亡した。
警察は、安全管理に問題がなかったか調べている。
警察などによると、電気炉は稼働を止めて点検していた。円柱状の装置は、鉄を溶かす高さ約6mの炉の上部から落下し、男性に当たったという。
11日午前1時40分頃、埼玉県飯能市の合成樹脂加工製造会社「I社」飯能工場で、同社社員の男性(42)が、機械の部品に頭と右腕を挟まれ、死亡した。
警察の発表によると、男性が合成樹脂を混ぜ合わせる機械を清掃中、上部に設置されていた箱形の鉄製の重しが落ちてきたという。
重しは、合成樹脂を押し出すために使われる部品で、落下防止用のロックがかかるようになっていた。
何らかの原因でロックが外れたとみられ、警察が事故原因を調べている。
現場の工場では、繁忙期には夜間も操業しているという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130111-OYT1T00746.htm
一方、1月12日付の朝日新聞埼玉西部版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、頭と手を機械の中に入れて清掃中だったといい、警察は、ロックをかけていなかったことが事故につながったとみて調べている。
5日午前11時ごろ、姫路市家島町の造船所で、社員の男性(52)がクレーンから落下した鉄板(重さ500kg)に下半身などを挟まれ、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察などによると、男性は高さ40mのクレーンのそばで鉄板をつり上げて移動させる作業を行っていたという。
鉄板の一部が地面についた状態でクレーンから外れて男性の方に倒れたとの目撃情報もあり、警察などが詳しい事故原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121206/waf12120612320014-n1.htm
2012年11月15日付で神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
川崎南労基署は15日、川崎市川崎区のペットボトル用樹脂製造会社「P社」と同社の男性課長(41)を労安法違反容疑で書類送検した。
容疑は、同区内の同社工場内で今年3月31日、男性従業員(52)が落下した荷物の直撃を受けて死亡する事故が発生した際、安全対策を怠ったままフォークリフトを荷物のつり上げ作業に使った、としている。
同署によると、従業員はフォークリフトを使って原料入りの荷物(重さ約1トン)のつり上げ作業を実施。荷物にフォーク部分が刺さって破損したため補修していたところ、上部に積まれていた荷物が落下してきたという。
同署は、特別な安全措置を講じずにフォークリフトを荷のつり上げ作業に使用したことが、車両系荷役運搬機の用途外使用に当たるとしている。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1211150023/
(ブログ者コメント)
同社では同年3月31日にも死亡事故が起きている。
2012年4月6日掲載
2012年3月31日 川崎市のペットボトルリサイクル工場で重さ1トンの袋をフォークで積み上げ中、袋の下敷きになって死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1621/
名護市役所の支所で12日、重さ800kgあるとみられる金庫を運び出そうとした51歳の男性が金庫の下敷きとなり、まもなく死亡した。
警察などによると、12日午後3時50分ごろ、名護市役所の羽地支所で、重さがおよそ800kgあるとみられる金庫を廃棄するため、リサイクル会社の従業員の男性(51)が役所の職員3人とともに金庫を台車に載せて運んでいたところ、床の段差を乗り越えようとした際、金庫が男性の上に滑り落ちたという。
男性は心肺停止の状態で病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
この金庫は鉄製で、高さ1m50cm、幅は70cmあるという。
金庫を台座に固定するなどの措置はとられていなかった。
警察は、目撃者などから話を聴くなどして、事故原因をくわしく調べている。
出典URL
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00235281.html
http://www.qab.co.jp/news/2012111339253.html
無資格の従業員をフォークリフトの運転業務に就かせたとして、千葉労基署は11日、柏市の古紙回収会社「S商店」の千葉営業所の男性工場長(36)と、法人としての同社を、労安法違反容疑で書類送検した。
容疑は、1月21日午前9時半ごろ、同営業所で、積載量が1トン以上のフォークリフトを操作するには専門の資格が必要なのに、監督責任のある工場長は、無資格の男性従業員(当時24歳)に3トンのフォークリフトを運転させ、古紙の運搬業務をさせたとしている。
男性従業員が運転した直後、積み上げられた古紙の塊(重さ約1トン)が約2mの高さから落下。
下敷きになった男性従業員は、全身を打ち重傷で入院したが、約1カ月後、外傷性大動脈解離で死亡した。
同署によると、工場長は「資格を取るまでの練習がてら作業させていた」と容疑を認めているという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20121012ddlk12040157000c.html
19日午後4時25分ごろ、郡山市のJA郡山市大槻総合支店の敷地内で、会社員の男性(64)が精米機の搬出作業中に精米機の下敷きになった。男性は全身を強く打ち、死亡した。
警察によると、男性が同僚3人と、同支店から精米機を運び出してトラックの荷台に載せた際、何らかの原因でバランスが崩れ、トラックの荷台から約1m下に精米機が落下し、男性が下敷きになったという。
精米機の重さは数100kgとみられ、男性の会社が同JAから買い取ったものだったという。
出典URL
http://www.minyu-net.com/news/news/0920/news3.html
11日午前9時25分ごろ、横手市平鹿町の住宅敷地内で、物置兼車庫に外壁を張り付ける作業をしていた自営業の男性(76)がトタン板で右腕を切り、病院に搬送されたが、動脈損傷による失血で約1時間45分後に死亡した。
警察によると、男性は他の作業員2人と作業中で、高さ約3.5mの足場の上にいた別の作業員に地上からトタンを渡す際、足場の上に置かれていた長さ1m、幅0.5mのトタンが落下。トタンの縁で右肘の内側を切ったとみられる。
出典URL
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20120911o
2012年9月5日付で朝日新聞筑豊版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
飯塚労基署は4日、電気工事業の「F電気産業」と代表者の男性(41)を、労安法違反(無資格運転、定格荷重超え)の疑いで書類送検し、発表した。
発表によると、同社の代表者は6月26日午後2時すぎ、飯塚市鯰田の電柱置き場で、運転資格のない男性作業員(60)に移動式クレーンを運転させ、定格荷重の2倍以上の吊り上げ作業をさせた疑いがある。
この時、落下した電柱の下敷きになった男性作業員(58)が死亡した。
(2016年1月23日 修正1 ;追記)
2016年1月21日付で朝日新聞筑豊版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
飯塚署は、20日、福智町の電気工事業の男(44)と飯塚市の元従業員の男(63)を、業務上過失致死容疑で書類送検した。
飯塚市鯰田の九州電力飯塚営業所の電柱置き場で、2012年6月26日、元従業員は無資格で移動式クレーンを操縦。
定格荷重(0.6トン)を超える2.6トンの電柱を吊り上げた際、下にいた従業員の男性(当時58)に電柱が落下し、男性を死亡させた疑いがある。
電気工事業の男は、定格荷重を超える荷重をかけてクレーンを使わないよう指示しなかった疑いがある。
2人とも、容疑を認めているという。
2012年6月26日付で九州電力HPにも、下記趣旨の記事が掲載されていた。
重機オペレーターがクレーンを操作して電柱を移動させていたところ、重機の前方が浮き上がり、その作業補助をしていた被災者に電柱が落下した
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0045/9602/2012-06-26-01.pdf
射水署は24日、射水市新堀の半導体メッキ会社の排水処理場にある汚泥タンクから金属片が見つかり、処理場の屋根に穴が開いていたことから、金属片が上空から落下してきた可能性があると発表した。
同署によると、見つかったのは銀色で縦約8cm、横約8cm、厚さ約3cm、重さ約1.3kgのはんぺん状の金属片。
23日午前10時半ごろ、処理場の隣にある事務所にいた同社の従業員が「ドン」という物音を聞き、同日午後2時ごろ、排水処理場の屋根に穴が開いているのを点検中の従業員が確認した。
翌24日午前、穴の直下にある汚泥タンクを捜索したところ、金属片が見つかったという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20120825ddlk16040604000c.html
その後、8月26日付で読売新聞富山版と朝日新聞富山版から、また8月28日付で毎日新聞富山版から、170m離れた工場から飛来したものだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金属の塊は、約170m離れた別の工場で使われていた木材破砕機の部品だったことが25日、射水署の調べで分かった。
同署の発表によると、塊は、木材の輸送などを行う「Hポートサービス」の射水市の工場の屋外で使っていた木材破砕機の一部。
23日午前10時半頃、円筒形の軸の外側に鋼鉄製の刃を18枚取り付けた破砕機を稼働させていたところ、そのうちの一つの刃を留めた金具が高速回転する軸から外れ、メッキ工場まで飛んだらしい。
25日に新聞で塊の写真を見たHポートサービスの社長が従業員に確認して破砕機の破損を知り、同署に相談して判明した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20120826-OYT8T00008.htm
東急電鉄は5日、東急目黒線西小山駅で4日午前、ホームの天井からアルミ製パネル(重さ約1.5kg)が落下し、男性客が膝に軽傷を負ったと明らかにした。
男性は60歳ぐらいで、自力で歩いて駅を出たという。
東急によると、パネルは縦60cm、横80cm、厚さ0.1cm。
ビスで6カ所固定していたが、パネルに開けた穴が本来より約2.5mm広がっていた。
天井裏で補修作業していた作業員が誤ってパネルに体重をかけたためビス留め部分が破損し、急行列車通過時の風と振動に耐えられなくなって落下したとみられる。
同社はパネルを修復し、同様の取り付け方法で設置された天井パネルを触手で緊急点検。以降、作業方法の見直しや点検を強化するとしている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120705/dst12070514310012-n1.htm
http://www.asahi.com/national/update/0705/TKY201207050206.html
http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/mid/oshirase/owabi120705.html
2日午前8時頃、愛知県豊田市枝下町の金属加工会社「T鋼材」で、同社社長の男性(59)が鉄板の下敷きになっているのを家族が見つけ、119番した。
男性はすでに死亡していた。警察が事故原因を調べている。
発表によると、男性は、工場内の高さ約20cmの作業台の上で、上半身に鉄板が乗った状態でうつぶせに倒れていた。
鉄板は縦約3m、横約1.5m、重さ約90kg。
クレーンで鉄板を吊り上げ、切断する作業を1人で行っていたところ、何らかの原因で落下し、下敷きになったとみられる。
男性は、1日に出社したまま帰宅していなかった。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120702-OYT1T00506.htm
また、7月3日付で朝日新聞三河版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違った、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
吊り下げる電磁石が、男性が倒れていた場所から約1mの高さの場所にあった。
警察は、電磁石から落下した鉄板の下敷きになったとみている。
工場は、男性1人で運営していた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。