2021年11月29日21時25分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
フロントガラスに穴が開き、ひびが広がっています。
すぐ脇のトラックに積まれていたパイプが当たったのです。
29日午前8時半ごろ、東京・八王子市の交差点でのことです。
トラックが交差点を左折した際、荷台にあったパイプがずれて、信号待ちをしていた乗用車のフロントガラスにぶつかりました。
フロントガラスは丸くへこんで穴が開いています。
原因は積み荷の甘さ。
パイプは長さ5メートルほどの鉄製の水道管で、荷台には5本ほど積まれていましたが、結びが甘かったため、左折する際の勢いでパイプが崩れたとみられています。
この事故によるけが人は出ていません。
警察は事故の詳しい状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/546687a37fac5915268a4f4fe3667873e2b7705d
11月29日17時2分にFNN PRIMEからは、パイプが荷台からはみ出したという表現で、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前8時半ごろ、八王子市中野上町の交差点で、トラックの荷台に積まれていた鉄パイプが、停車していた乗用車のフロントガラスにぶつかった。
警視庁によると、トラックには、長さおよそ5メートルの鉄パイプが5本ほど積まれていて、左折した際の勢いで、荷台からはみ出したとみられている。
https://www.fnn.jp/articles/-/277500
2021年11月5日19時6分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日朝、茨城・古河市の県道をとらえた防犯カメラ映像。
画面右側から走ってきた大型トレーラーが、反対車線のトラックとすれ違った。
すると、トラックの荷台部分が大きく裂け、白い残骸が道路上に舞った。
カメラには、そのあと、あわてて現場に集まる人たちの姿も。
いったい何が起きたのだろうか。
事故が起きたのは、茨城県のJR古河駅から直線で8kmほど離れた県道。
警察によると、午前9時40分ごろ、大型トレーラーが県道を走っていたところ、積んでいた10メートルほどの鉄骨3本のうち1本が荷崩れし、反対車線を走ってきたトラックに衝突。
トラックは、その後、歩道脇のブロック塀にぶつかり、停止した。
事故の瞬間をとらえた映像では、荷崩れした鉄骨は、最初にトラックの運転席付近に接触。
その後、荷台部分にぶつかり、激しく切り裂く様子が確認できる。
荷崩れした鉄骨で、大きく裂けてしまった荷台部分。
運転席側のドアも、原型がわからないほど破損している。
この事故で、トラックを運転していた50代くらいの男性が右足などを骨折する重傷を負った。
なぜ、事故は起きてしまったのか。
警察は、大型トレーラーの男性運転手から、鉄骨の積み方に問題がなかったか事情を聴くなど、調べを進めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bfe64ff7076038ee07acda0f602a81b9733aedd
(ブログ者コメント)
冒頭の切り取り映像2枚を見ると、荷台の鉄骨間にあった隙間が衝突前にはなくなっているようにも見える。
もしそうだとすれば、衝突直前に荷崩れしたのかもしれない。
2021年10月26日18時31分にFNN PRIME(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ビルの2階から、滝のように流れる白い液体。
道路は、白い泡で覆われていく。
この白い泡は、消火剤だった。
26日午後2時半ごろ、大阪市浪速区にある専門商社Iの立体駐車場の2階で、消火設備が誤作動して消火剤が噴き出した。
I社の担当者「2階は泡だらけ。1階にもそれが滝のように流れていて、道まで出ていた」
現場に駆けつけた消防は、泡に向け放水を開始。
泡は、ビルの壁面のいたるところについていた。
なぜ消火剤が噴き出したのか。
I社の担当者「業者の車が、スプリンクラーに当てたんですよ。それでどーっと出て、一瞬でした。こちらの倉庫の方に、トラックのまんま上がっていったんです。バックして、その時に当てた」
I社によると、荷物をトラックに積んでいたところ、トラックの屋根が消火設備に当たり、誤作動を起こしたという。
I社は今後、トラブルが起こらないよう、再発防止を検討するとしている。
https://www.fnn.jp/articles/-/259568
(ブログ者コメント)
ホームページによれば、I社は食品原材料の専門商社で、トラブルが起きたビルはグループの本社ビル。
それゆえ、入出荷関係のトラックが入ってきていたのかもしれない。
021年10月18日12時46分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日朝、東京・台場の交差点で、8トンのショベルカーがトラックの荷台から歩道上に落下する事故があり、けが人はいなかった。
交差点のカーブした部分の歩道上に、ショベルカーが横向きに倒れている。
18日午前6時半ごろ、港区台場のレインボー入り口交差点で、「トラックの荷台から重機が落下してしまった」とトラックの運転手から110番通報があった。
落下したのは、重さおよそ8トンの工事用のショベルカーで、警視庁によると、トラックが右折する際、バランスを崩し、荷台から落下したとみられるという。
この事故によるけが人はいなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ad79af25e65b0f11d1ad436b20ea6837703b389
(ブログ者コメント)
映像によれば、十字路交差点ではなく、緩やかにカーブしている交差点の模様。
2021年9月27日8時13分にYAHOOニュース(フリーライターの寄稿記事)から下記趣旨の記事が、複数枚の写真付きでネット配信されていた。
本題に入る前に、まずは読者各位に問いたい。
商品の入った段ボール箱は「梱包材」か、それとも「商品の一部」か。
上の画像ほどの傷は許せないか。
これが自分宛ではなく、中身がこれからスーパーの店頭に並ぶスナック菓子で、陳列後はすぐに廃棄される段ボールだったらどうだろうか。
中身は無傷なのに、段ボールについたわずかな擦(す)れでドライバーが弁償させられているとしたら、どうだろうか。
【日本の輸送クオリティ】
アメリカに住んでいた頃、8つの角すべてが尖った状態の荷物が家に届かないことがよくあった。
そのボコボコぶりは、SNS上などでも驚きや困惑の心情とともによく紹介されている。
一方、日本では、段ボールがアメリカで許されるほど潰れた状態で家に届けられることはほとんどない。
筆者にも宅配業者から、「段ボールに傷を付けてしまった。返品したほうがいいか」という詫びと確認の電話が掛かってきたことがある。
【「段ボール箱は梱包材か、それとも商品の一部か」】
以前、SNSでもこの議題について簡易アンケートをおこなった。
段ボールはあくまでも「梱包材」であり、むしろ、商品の代わりに角が潰れたり、穴が開いたりするものだと思っていた筆者にとって、約32%の人が「商品」と答えたのには、大きな衝撃を受けた(回答者119人)。
実際、大手通販サイトのレビューには、「商品の段ボールに直接ラベルが貼られていたこと」に憤り、わざわざ最低評価をつける利用者もいる。
また、段ボールではないが、駅などで手土産などを購入すれば、その商品の数だけ「贈る用の紙袋」を入れてくれるといった‟気遣い”が日本にはある。
こうした「段ボールなどの外装を含めて商品」と考える風潮は、贈る(送る)相手への敬意があるからこそゆえ、決して悪いことではない。
が、現代社会にみられる‟過剰な気遣い”によって、我々の代わりに荷物を運ぶトラックドライバーたちが深刻な影響を受けていることを、世間は知らない。
【わずかな擦れでも返品】
以前、「世間が知らない“送料無料”の裏側『積荷5000個を手で積み降ろすトラックドライバーたち』」を紹介した。
その大まかな内容は、タイトル通り、
「走るだけが仕事だと思われがちなトラックドライバーだが、荷主の元では時に数千個もの積荷を手作業で1つひとつ積み降ろす(通称「バラ積み・バラ降ろし」)など、契約にない作業を無償でさせられている実態がある。」
というものだ。
しかし、このバラ積みによる理不尽には、「続き」がある。
荷物の積み降ろしの際、中の商品がたとえ無傷でも、その商品が入っている段ボールにわずかな擦(す)れや汚れ、角潰れがあるだけで返品・買取させられることがあるのだ。
冒頭で紹介したようなtoC輸送で、配達先がエンドユーザーである荷物だったり、「箱売り」するような商品であれば、どうにかまだ理解する余地はある。
が、開封し、商品を陳列したら即刻「ごみ」と化すBtoB輸送の段ボールにおいても、わずかな傷は「商品事故」と処理されることが少なくないのだ。
「飲料を運んでいます。商品が入れられている段ボールに少しの擦れがあるだけで返品させられます。もちろん中身は無傷です」(20代中型地場配送)
「バラ積みによる荷物同士の擦れで返品。夏場に汗が段ボールに付いたから返品。緩衝材の汚れが段ボールについても返品」(50代長距離フリー)
「ティッシュ、トイレットペーパーのバラ積みやってるとそんな事ばっかりですよ。そのまま売るなら分かりますけど、店員さんが開けて捨てるだけの段ボールにちょっと傷が付いただけで返品交換ですからね。怖くてやりたくないですね」(40代中長距離大型)
なかでも、多くのドライバーが「とりわけ厳しい」と声をそろえるのが医薬品・医療系の荷物だ。
「定期便で医薬品を運んでいますが、外装・ラベルの擦れは返品といわれてます」(50代大型定期便)
「医療品が入った箱はとにかくうるさかったですね。指でグッと押さえて凹んじゃダメ、製品同士で擦れてもダメ。雑貨と積み合わせだったので擦り傷付くのを避けるため、助手席に積んで運んでいました」(40代長距離)
また、段ボールを持ちやすくするために切り込まれた両横の「取っ手」の穴にも、ドライバーは指を入れてはいけないとされることがよくある。
「あの取っ手には指を入れてはいけないと会社からきつく言われています。よく家電の外装についてますが、うちでは完全にアウトです」(30代地場配送)
「まだ蓋が閉じていて手が入らない状態が正規の製品の状態。荷物が持ちやすいようにある取っ手は、運搬するドライバーのためではなくお客さんのためにあるものですからね」(50代大型ウイング)
【段ボールを段ボールに入れてくれ】
こうして破損扱いになった段ボールは、発荷主に返されたり、スペアの段ボールを持たされ、わざわざ詰め替えさせられたりする。
国内の段ボールのリサイクル率は高いとはいえ、荷主には環境問題やSDGsに積極的に取り組んでいるとする企業も少なくないことを考えると、「ちょっとの傷」で余計なごみや労力を発生させる現場に、ドライバーたちが違和感を覚えるのも不思議ではない。
「(食材を入れる前の)弁当の容器を段ボールに入れて運ぶ際、擦れを防止するのに荷台の壁をさらに段ボールで養生するという……。その一度の輸送で捨てられる養生材の量たるや、プラ製レジ袋の比ではない」(30代元大型長距離)
「中身は無傷なのに、ダンボールだけ発注して詰め替え。無駄なことばかりしています。どこがエコなのか。ダンボールも納品や積み込みで近くに行った時に自分で取りに行き、謝ってダンボールを受け取って詰め替え、再度お店に運びます」(40代中長距離大型)
中には、これほど厳しい運搬や条件を強いられているにもかかわらず、実際現場や店頭では潰れていることもある、と嘆くドライバーも。
「たった数滴の雨濡れで返品されるのに、お店の倉庫では雨漏れや浸水で濡れようが潰れようがお構いなし」(40代大型中距離)
「コンビニのパックジュースは、自重で潰れていると受けてくれないのに、店舗には潰れて並んである。あんなに必死にいろんなこと気にして運んでるのに店舗で潰れてるなら多少は目をつぶれと言いたい」(30代長距離)
また、「段ボール=商品」の発想で、どのみち緩衝材として大量の段ボールを使ったり返品して新しい段ボールを使用したりするのならば、もはや最初から段ボール箱に段ボール箱入れてほしい、という声は非常に多い。
「外装の段ボールも商品だというのならその外にもう一枚段ボールで梱包して欲しい。裸で運んでる事になるのだから」(30代長距離)
「昔は穴が空いていようが凹んでいようが中身が無事なら受けてくれたけど、今はダンボールも商品っていう荷主さん増えました。ダンボールも商品ならば更に梱包材巻いてほしいものです」(40代長距離トレーラー)
【商品無傷もドライバーが弁償】
最も理不尽なのは、商品そのものが無傷なのにもかかわらず、この段ボールの擦れや角打ち程度で、ドライバー自身が商品を弁償させられるケースがあることだ。
「弁償は個人負担のところが少なくないですよ。ウチはとりあえず会社が払って分割の給料引きです」(50代長距離冷凍車)
「ティッシュやカップ麺、飲料など運んでた時、角潰れは商品買取でした。『段ボールも商品』と言われ、若かったので『段ボールも商品ならもう1つ段ボールに入れてくれ』って言って一悶着ありました」(爆トラさん)
「某コンビニの配送センターでは、即席麺が入っている段ボールの蓋部分の糊付けが片方浮いているだけで破損、荷受け拒否です。社内で事故扱い、無事故手当カットに加え賞与の査定ダウン。数万円の減給です」(50代地場大型)
「医薬品の積み込み時、箱は無傷なのに中身が割れてるかもしれないと18万円の弁済。錠剤があのくらいで割れるようなら普通に走るだけでみんな割れてますよ」(50代大型長距離)
また、不可解なのが1箱ダメージがあった場合、一緒にパレット(下画像参照)に積まれている他の箱もすべて返品・弁償扱いになる事例があることだ。
「某医薬品会社では汚れや破損が1箱でもあると、その1箱だけでなく同じパレットに載っている全てのケースが受け取り拒否になり、発荷主に戻さなければなりません。酷い場合は、(荷崩れ防止のために巻かれた)ラップが擦れて切れてるだけでアウト。超超厳しいです」(40代大型長距離配車兼運行管理者)
【弁償品を受け取れないケースも】
しかし、この弁償に関して筆者が何より理不尽に思うのは、たとえドライバーがこれらの荷物を弁償したとしても、その商品を受け取れない場合があることである。
「自分が運んでいる飲料関係は、弁済になった際、中の飲料は荷主のお茶になりドライバーの手元には来ないです」(50代長距離フリー)
「ある飲料メーカーは破損で弁済しても品物は荷主の飲み物になります。弁済は会社の荷物保険。個人的には免責の分を月1万円づつ3回払いしました」(50代大型長距離)
「弁償だけさせて品物は渡さないとか意味分からん。中身大丈夫でも箱に傷つけただけで買取。輸入品の唐揚げの箱が破れてたのに気づかず、2万円の弁償で商品はメーカー預かりでした」(50代長距離冷凍車)
「飲料は1ケースの不良でもパレットごとの買取で、さらに商品もらえないことはザラに聞きます」(40代大型長距離一般貨物)
弁償しても商品を渡さない理由は何なのか。
あるメーカー社員の話によると、
「表向きは、正規外のルートで流通した商品によって事故が起きたらメーカーとして対応ができなくなるから。でも、その買い取らせた商品を安く売られては困るからという本音も裏にはある」(40代某菓子メーカー社員)
という。
また、ある運送関係者も、
「昔、買取したものを運送会社側が安く売りさばいて、支払額を少しでも抑えようとしていましたが、それはメーカー的にアウトらしく。小売で売れば500円なのに運送会社が返品した商品を300円で売ったら自社には1円の利益もないですからね」(関西地方配車担当)
と話す。
ならば、些細な傷や汚れなどで弁償させないでほしいというのが運送側の本音だが、実情に対して別の某メーカー社員いわく、
「段ボール箱は中の商品を保護するもので、中が大丈夫であれば箱が破れようが汚れようが問題無いと個人的に思うのですが、納品先の物流センターや販売店、宅配で受け取る個人の消費者ともに、箱が破れていることを問題視して返品になります」(50代家庭用雑貨メーカー営業)
とのことだった。
やはり、「段ボール=商品」の背景には、日本の「行き過ぎた顧客への気遣い」があるといっていいだろう。
1つひとつドライバーの手によって載せられる「バラ積み」は、こうした段ボールの破損を引き起こしやすい。
それでもバラ積みがなくならないのは、効率よく積めるパレットを使うと「隙間」ができ、空気を運ぶことになるから。
そして、自社のパレットが行方不明になるのを避けたいからという、
こちらも「荷主側の都合」によるものだ。
現在、「低賃金」「長時間労働」が問題になっているトラックドライバー。
こうした顧客至上主義、「段ボール=商品」という考えによって、結果的にドライバーのさらなる経済的負担を強いるだけなく、現場で積み込み作業の「順番待ち」が発生することで、「長時間労働」や「路上駐車問題」までをも引き起こす。
改めて読者各位に問いたい。
段ボールは「梱包材」か、それとも「商品の一部」なのか。
関連する過去記事:
世間が知らない“送料無料”の裏側「積荷5000個を手で積み降ろすトラックドライバーたち」
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotoaiki/20210512-00237435
世間が知らない「トラックが路上駐車をする理由」
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotoaiki/20210309-00226455
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotoaiki/20210927-00259918
(ブログ者コメント)
数カ月前、親戚の農家から段ボール箱に入った野菜が宅配便で送られてきた。
その到着時に配送員いわく「段ボールに傷が入っている(入った?)ので、中身を確認してください」。
見れば、1か所のカドがつぶれ、少しだが隙間が開いていた。
「これぐらい、いいですよ」と言ったのだが、それでも「確認してください」と言うので、その場で開封し、確認した。
その時は、これぐらいのことで、えらく丁寧だな・・・と思ったものだが、今回の報道で理解できた。
2021年9月13日17時52分にNHK四国から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前10時半ごろ、西瀬戸自動車道、通称「しまなみ海道」の今治インターチェンジの付近でタンクローリーが道路脇の壁に衝突して、荷台のタンク部分がおよそ10メートル下にある道路に落下しました。
この事故で、運転していた愛知県武豊町の会社員、平田さん(68歳)が頭などを強く打って病院に運ばれましたが、まもなく死亡しました。
午後0時30分ごろにNHKのヘリコプターが上空から撮影した映像では、タンクローリーが高速道路を完全にふさいでいて、車両の一部は焼けているように見えます。
道路脇のフェンスが倒れていて、タンクが下の一般道路の交差点付近に落下していました。
警察によりますと、このタンクローリーにはしょうゆが積まれていたということで、タンクが落下した付近の道路にはしょうゆが漏れ出して臭いがたちこめていました。
この事故を受けて、西瀬戸自動車道は、今治インターチェンジと今治北インターチェンジの間の上下線で通行止めとなっています。
現場は片側1車線の直線道路で、警察は事故の詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20210913/8000010785.html
9月13日22時20分にYAHOOニュース(愛媛新聞)からは、タンクには9トンのしょうゆが積まれていた、事故時の衝撃でタンクが台車から外れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前10時25分ごろ、今治市阿方の瀬戸内しまなみ海道下り線で愛知県の男性会社員(68)の大型タンクローリーが左側側壁に衝突し、高さ約10メートルの高架からタンク部分が落下した。
会社員は市内の病院に搬送され、脳挫傷で死亡した。
県警高速隊によると、タンクローリーはしょうゆ約9トンを積んで、愛知県から市内の配送先に向かう途中だった。
タンクは県道と市道の交差点近くに落下し、コンクリート片などで周辺の駐車車両約10台に傷が付いた。
高速隊は、タンクが事故時の衝撃で台車部分から外れ、高さ約1メートルのコンクリート側壁を乗り越えたとみて調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d533a775510d116d93c68e711400c17cbb4c0139
(ブログ者コメント)
タンクローリー車の衝突、横転、転落事故はしばしば発生しており、特徴的な事例は本ブログでも紹介しているが、タンクが台車から外れたという事例はブログ者の記憶にはない。
2021年8月21日13時8分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月29日、夏の青空の下、兵庫県の新名神高速道を軽快に走る車に衝撃的な出来事が…。
突然、何かがフロントガラスにぶつかり、大破。
運転手は慌てて車を路肩へ。
事故に遭った運転手:
「あっ!と思った瞬間にぶつかっていた感じですね」
よく見てみると、車に直撃していた塊はなんと、対向車線から跳ね上がってきていたのです。
事故に遭った運転手:
「(対向車線から)モノが飛んでくることは想像もしなかったですね」
飛んできたものの正体は、大きさ20~30cmほどの木製の車止め。
後部座席までガラスの破片が飛び散り、運転していた男性は手や目に軽いけがをしました。
車の被害総額は100万円以上にものぼるといいます。
この落下物事故について街の人は…。
男性:
「ちゃんとそういう措置をしてないと、罪にはなるのかな」
女性:
「そういう危険性があることも、管理のひとつだと思うので…。気づかず落ちちゃったけど、もともと運んでた人の責任」
高速道路で起きた落下物による事故。
わざと落としたかどうかは不明なものの、落とした人の法的責任について、菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「わざとじゃなくても責任は重大です。これは『飛散防止』という事で、荷物をしっかりと固定しなさいよと道路交通法で定められています。うっかり荷物を落としちゃっても10万円の罰則があるんですね。 それだけはありません。もちろん落とすと反則金などもありますし、ケガをしたり、これが重傷だったりということになると過失運転致傷罪というもっと重い罪にもなり得ます。もちろん弁償もしなければなりません。運転手さん、荷物の固定はしっかりとお願いします」
(関西テレビ8月18日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/467abd4b2c99a74dcc2b657f2d66eff7b3db4a1e
(ブログ者コメント)
〇以下は名古屋高速からの注意喚起リーフレット。
『落下物は落とし主の責任です』
落下物により第三者に損害が生じた場合は、積荷を落とした方に民法上の損害賠償責任が生じます。
また、道路法第43条及び道路交通法第75条の10違反になります。
・・・
https://www.nagoya-expressway.or.jp/safety/04.html
〇トラックなどからの荷物落下事故で損害賠償されたという報道は、これまで記憶にない。
賠償金は支払われたが、ニュースバリューがないので報道されなかった、ということかもしれないが・・・。
2021年8月11日18時9分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前11時50分頃、上信越自動車道の下仁田インターチェンジと松井田妙義インターチェンジの間の下り線を走っていた複数の車の運転手から「金属片のような落下物がある」「落下物を踏んでしまった」という110番通報がありました。
警察によりますと、走行していた大型トレーラーから積み荷の金属片が落下し、後続の30台以上の車がそれを踏み、複数の車がパンクしたということです。
パンクした車は路肩に止まったり近くのサービスエリアまで走って修理や搬送の対応をしたりして、けが人はいませんでした。
上信越自動車道は、午後3時半まで下仁田インターチェンジと松井田妙義インターチェンジの間で50キロの速度規制を行い、金属片を回収したということで、現在は特に規制は行われていないということです。
警察は、金属片を落としたトラックの運転手から事情を聞くなどして、当時の詳しい状況を調べています。
東京都内から長野県の軽井沢に向かっていたという50代の男性は、「道路に何かあるとは気がつかなかったのですが、パンと音がしたあと、車が傾いてきて、パンクしたことが分かりました。前方の車もゆっくり走っていて、同じようにパンクしていたようでした」と話していました。
また、オートバイで日帰りのツーリングをしていたという40代の男性も、「走行中に何か踏んだなと違和感があり、サービスエリアに入ったら同じような車が多くありました。途中の路肩にも車が10台以上止まっていて、おかしいなとは思っていたのですが、路上に何が落ちていたのか、自分の目では確認できませんでした。仕方がないので、電車で帰ろうと思います」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20210811/1060010039.html
2021年4月28日18時0分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月25日の深夜、香美市の国道でタンクローリーが崖下に転落する事故があり、積み荷の塩化亜鉛の液体1万2000リットルのうち、およそ5000リットルが周辺に流出したとみられています。
塩化亜鉛はメッキの際の洗浄剤や乾電池の電解液などに用いられる薬品で、法律で劇物に指定されています。
しかし、流出した液体は土壌にしみこんでいるうえ、中和するための消石灰を散布するなどの対応が取られていることから、県は人体に健康被害が出る可能性は低いとしています。
また、近くを流れる穴内川でも水質への影響は確認されておらず、県は現時点で遊泳を含め川の利用を制限していません。
ただ、現場周辺の地質や地下水の流れなど不明な点もあるということで、県は引き続き、魚類の生息確認や川の水質検査を行うなど、周辺の環境への影響を調べることにしています。
県環境対策課は、「すぐに影響が出るとは考えにくいが入念に調べたい。万が一、異常が確認されたら速やかに発表したい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20210428/8010011266.html
2021年3月21日6時6分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がドラレコ映像の写真付きでネット配信されていた。
3月9日、関越自動車道で撮影された映像。
前のトラックから…。
助手席の女性: 「うわー!うわー!あー!危ない!危ない!」
荷台から鉄パイプのようなものが落下。
車に向かってきましたが、無事、回避できたのには理由がありました。
実はこの直前…。
助手席の女性: 「この間あったよね。前のトラックのああいうの(鉄パイプのようなもの)が落ちて跳ね返って、ここ(窓)に刺さった」
助手席の女性が話していたのは、3月6日に東名高速道路でトラックから落ちた鉄の棒が車のフロントガラスに突き刺さった事故について。
このニュースを見ていた女性が、トラックに積まれたパイプが動いているのに気づき、危険を感じた運転手が車間距離をあけたため避けられたのです。
運転手の男性: 「話していた内容がタイムリー過ぎて、夢か現実かパニック状態でした」
トラックはパイプの落下に気付かなかったのか、そのまま走り去ったということです。
トラックからの落下物が相次いでいますが、落とした運転手にはどんな法的責任があるのでしょうか?
菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「まず、積載物を落っことしてしまったら、安全となるようちゃんと始末して下さいという『転落積載物等危険防止措置義務』というのがありますので、これに違反すると罰金もあります。
今回のように高速道路で落とすと、交通違反の処分、点数とか反則金とかがありますが、過失で知らずに落としてしまった場合は10万円以下の罰金。
落ちるかもしれないな…と知ってて落とした場合は3ヶ月以下の懲役までありますので、運転手さんは積載物の固定、ぜひ気を付けて下さい。
万が一、後続車の窓ガラスに刺されば弁償です。
それだけでなく、乗っていた人がケガをしたということになると、自動車運転過失致死傷罪という重い罪になる可能性もありますので、気を付けましょう」
(関西テレビ3月17日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb79a2640bc60645092830b8436c71fe83756793
(ブログ者コメント)
ブログ者も、前を走っている車がフラフラしたり、あるいはトラック荷台の荷物が異様に揺れているのに、年に1回か2回程度、遭遇することがあるが、その時は、できるだけ離れるようにしている。
2021年3月8日11時32分にYAHOOニュース(ラジオ関西)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市灘区の阪急電鉄神戸線六甲-御影間の高羽踏切で2020年11月23日夜、新開地発大阪梅田行きの特急電車(8両編成)が軽自動車と衝突し、先頭車両が脱線した事故で、兵庫県警は8日、軽自動車を運転していた配送会社従業員の男性(42)を過失往来危険容疑で書類送検した。
捜査関係者への取材でわかった。
事故前、男性は踏切の北にある下り坂の路肩に車を止めて、車外に出ていた。
車は下り坂を無人のまま発進して約60メートル後退し、踏切内に進入した。
男性は「当時は車から離れていた。サイドブレーキの引きが甘かったので、車が踏切まで動いたかもしれない」と説明していた。
兵庫県警は書類送検の際、あくまでも検察官の判断に委ねる「相当処分」の意見を付けた(4段階のうち最も厳しい「厳重処分」に次ぐ2番目に当たる)。
特急電車は8両編成。
運転士が軽自動車に気付いて非常ブレーキをかけたが衝突し、先頭車両の最前方とその後ろの車輪が左側に約40センチ脱線した。
乗客約400人は阪急電鉄が誘導し車外へ避難、けがはなかった。
阪急神戸線は23日、終電まで新開地―夙川間の上下線で運転を見合わせた。
神戸線が運転を全面再開したのは、事故から約13時間40分後の翌24日午前9時20分ごろ。
乗客約10万人に影響した。
■「下り坂道での一定時間の停車、ストッパーの活用を」
捜査関係者によると、実験結果から「サイドブレーキの引きが甘い場合、車は数分間ならば停止するものの、下り坂では車の重量と道路の重力との兼ね合いで一定時間が経過すると発車する」ということが判明したという。
そのうえで「坂道が多い神戸市内での配送業務ならばなおさら、一定時間路肩で停車する場合、タイヤストッパー(車止め)を使用するなどの配慮が必要」と指摘する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/59b661de011c86c373a10c2ad53220f5d8f76a87
3月8日11時32分に朝日新聞からも同趣旨の記事が、事故経路図と写真付きでネット配信されていた。
集配業の男性運転手は、業務用の軽ワンボックス車を、踏切から北に約60メートル登った坂道の路肩にサイドブレーキを十分にかけずに停車。
業務で離れた間に車を無人のまま坂を後退させ、踏切内で特急電車と衝突させて先頭車両を脱線させた疑いがある。
「サイドブレーキが甘かったかもしれない」と容疑を認めているという。
車は坂を下る途中に電柱と接触し、方向を変えて踏切内に入り、特急電車と衝突したという。
車は電車とフェンスの間にはさまり、車体がつぶれて大破した。
電車も先頭車両のフロントガラスが割れ、踏切から約150メートル進んで脱線した。
https://www.asahi.com/articles/ASP383R1LP34PIHB01J.html
3月8日19時25分にYAHOOニュース(mBS NEWS)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、踏切から約60m離れた坂道に停車していた軽トラックが、男性運転手が集配作業で離れた後に動き出したということです。
その後の調べで男性運転手がサイドブレーキを十分にかけていなかったことがわかったため、警察は男性を過失往来危険の疑いで今年3月8日に書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7490e1347e149ec39c04ebfee0626c7eeb285484
2021年2月28日18時0分にYAHOOニュース(ベストカー)から、『雪で物流を途切れさせるな!! 2021年トラックドライバーの大雪格闘記』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コロナ禍でマスクやトイレットペーパーの需要の増加で輸送に追われ、さらにはステイホーム時間の増加で通信販売の輸送も急増したトラック業界。
ただでさえ過酷な日常なのに、2020-2021年シーズンは豪雪ともいえる積雪が相次いだ。
そんな状況で日々奮闘するトラックドライバーの皆さんに「大雪で大変だったエピソード」を聞いてみた。
3月頃までは本州でもまだまだ降雪が続く日本列島。
トラックドライバーの皆さんにエールを送るとともに、一般ドライバーにもぜひ理解を深めてほしい。
■年々深刻度を増す大雪による交通障害
毎年のように耳にする「大雪で立ち往生」のニュースだが、今年はホワイトアウトによる重大事故も発生。
大雪による交通障害は深刻度を増している。
中でも日本の物流を支えるトラックは、雪が降っているからといって簡単に休むわけにはいかず、ひとたび「大雪で立ち往生」に巻き込まれれば、荷物とともにトラックの中でじっと我慢の子になるしかない。
国土交通省では、運送業者の中には大雪でも予定通り荷物を運ぶよう荷主から強い要望を受けたケースもあり、このほど関係省庁と業界団体の連絡体制を構築し、大雪が予想される「緊急発表」の際は、業界団体を通じて荷主側に運送の中止や経路変更など協力を呼び掛けることにした。
さらに大型車の冬用タイヤとチェーンの注意事項に関するパンフレットを作成し、雪道走行に際しての注意を促している。
しかし、それだけで「大雪で立ち往生」がなくなるとも思えない。
もちろんトラックドライバーも、そんな事態に陥らないために、事前に気象情報や道路情報を収集し、仲間からも有力な情報を入手し、さらには会社に指示を仰ぐなどの対応を取ってはいる。
それでも大雪の魔の手から逃れることはできず、トラックドライバーなら誰しも一度や二度大雪に泣かされた経験があるようだ。
そんな雪にまつわるエピソードをトラックドライバーに語ってもらった。
(トラックマガジン「フルロード」編集部)
■大雪で丸々1日の「延着」
トラックドライバーにとって、大雪の思い出は「延着」の苦い思い出と重なる。
延着とは、予定の時刻や期日より遅れて着くこと。
トラックドライバーなら何としても避けたい事態だ。
そこで懸命に回避策を模索するのだが、人智の及ばない不可抗力もある。
その最たるものが大雪だ。
まずは当時、長距離トラックに乗っていたヒデさんのエピソードから紹介しよう。
「皆さんは最大でどれぐらい『延着』したことがありますか? 私は丸1日遅れっていうのがあります。」
京都府の福知山市で荷物を積んで、千葉県八街市に翌日の9時着という仕事でした。
その日、日本列島を記録的な大寒波が襲い、全国的に大雪。
滋賀県で荷物を降ろして積地の京都まで回送するのに8時間(通常なら3時間)。
急いで荷物を積んで、「さぁ出発! 」というところで高速が全滅!
雪に強い北陸道までが一部通行止めで、関東へ抜ける主要国道は大渋滞。
必死で情報を集めて、北陸道の武生ICから上越JCTで切り替えて、上信越道から長野道を抜けて関東に入るというルートが生きていたので早速目指しました。
国道27号線から8号線をしばらく走ったところで超ノロノロ運転、全く動きません。
確か6時間ぐらいは渋滞に揉まれていましたね。
渋滞の先頭では重トレ(重量物トレーラ)がスタックしていました。
その先は空いて高速にも乗ることができたんですが、あまりスピードは出せず、現地に着いたのが翌日の23時。
もちろん、そんな時間に人が居るわけもなく、出発の翌々日の朝一で降ろして丸1日の延着、というのが最長記録です。
他の運転手とも連絡を取り合っていたのですが、自分の選択したルートはかなり早かったようでした。
悪天候ばっかりはどうしようもないですから、さすがにお客さんも同情してくれましたよ」。
■雪に不慣れなドライバーの場合
もう一人、トラックドライバーのエピソードをご紹介しよう。
雪に不慣れな首都圏のドライバー、みゆさんの話である。
「私が海コン(海上コンテナトレーラ)をやっていた頃のことです。
天気予報では降水(降雪)確率は低く、順番取りのために夜中に出発し、向かっていた先は栃木県の北部。
途中から白いものがチラチラと降り始めてきたのを、「そんな予報じゃないし、どうせ積もらないだろう」と気にも留めずに走行を続けていたのですが、北へ北へと向かううちに雪は段々とひどくなります。
主要国道は路面にまでは積もっていなかったのに、早朝の県道では交通量も少なく、路面に積雪、そして凍結もしているような状態!
私が乗っていたクルマ(シングルといわれているトラクタヘッド)はスタッドレスどころか溝も減り始めている夏用タイヤのまま。
それまで雪道らしい雪道の走行経験がなく、一人でのチェーン装着にも自信はありませんでしたが、目指す現場は急勾配な坂の上!
これは時間がかかってもチェーンを巻くしかありません。
幸い、坂の手前は片側二車線の広めの道路で、左側の一車線には同じくチェーンを巻くトラックが数台停まっており、少し心強い。
チェーンを巻く準備を始めると、近くに停めていたタンクローリの運転手さんが近づいてきたので、「もしかして手伝ってくれるのかな? 」と淡い期待をしていると、「このコンテナ、何を積んでいるの? 」。
世間話をしている余裕はないのにと思いながらも、「坂の上の○○に積み込みに行くので今は空車です」と答えた私は、予想外の話の展開に驚かされることに!
「空車のトレーラじゃ、チェーン巻いたってあの坂は上がれねぇよ。事故を起こすくらいなら、日が出るまでここで待機していたほうが良い」。
そう言われてしまっては無理に動くわけにもいかず、会社(まだ寝てたらしい社長の携帯)に連絡。
状況を説明すると、焦る私とは逆に「春までそこに居るか? 」と呑気な様子……。
それでも荷主には連絡を入れておくからと許可をもらい、坂の手前で待機することに……。
数時間後に状況は好転し、雪は止み気温も上がってきました。
社長から「今から迎えに行く」という電話があり、「横浜から迎えにくるのか? 」と思っていたら、現れたのは積み込み先の方!
しかもスコップ持参で……。
「少し遠回りになるけど、裏側の道のほうが緩い坂だし、今ならチェーンなくても上がれると思う。会社から電話してもらうより、誘導したほうが早いので」と、指定時間を過ぎてしまっていることを怒るどころか、雪に埋もれていた(? )私を心配してくれていた様子。
迂回をして無事に到着してみたら、いつもは数台いるコンテナは私の他に1台だけ(雪が降る前に着いていたらしい)。
予定外の雪のために他のクルマもたどり着けていなかったようで、延着しているのにナゼか「よく来たね」と誉められ、菓子パンと牛乳の差し入れまでいただいてしまいました(笑)。
こんなイイ現場はたまたまなのでしょうが、数cm程度の雪で大騒ぎをしていては、豪雪地域で活躍している方々に笑われてしまいそうですね」
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
■大雪の本場・北海道のドライバーから
では、その豪雪地域で運転しているトラックドライバーはどうだろう?
北海道で主にバルクトレーラに乗っているかんちゃんの話である。
「こちら北海道、特に道北地区は、除雪体制が整っていて、
しかも対応がプロフェッショナルです。
大雪で立往生なんていうのは、ここ何年も聞いたことがないです。
トラックが大雪で動けなくなる前に除雪が始まりますし、運転手さん達も慣れているので、『この降り方はヤバイな』と思ったら、各除雪センターや道路情報に電話で連絡します。
それよりも、気温が下がりすぎて燃料が凍ってしまい、動かなくなっているトラックとかはたまに見かけますよ。
本州の友人のトラックドライバーからは『かんちゃんのとこはロシアだね!』とよく言われます」。
同じく北海道で大型トラックに乗っている菊地さんからはこんな話が……。
「北海道の冬はいつどこで遭難するかわかりませんから、私は必ず数日分の食料をトラックに積んであります。
女子ドライバーたちは季節に関係なく、お菓子を山盛りに常備しているのが常識らしく、雪に閉じ込められても、それで二~三日は生きられると言っています。
北海道では、本州のように大勢が同じ場所で立ち往生することはあまりありません。
車両の密度が、単独で取り残される程度なんですよね。
ですから、雪がひどく降ることがわかっていながらも行かなければならない時には、個人レベルで用意をするわけです。
皆さん雪慣れしているので、ちゃんと食料を持ち歩いているんです。
ですから、よくニュースなどで立ち往生の際の美談として伝えられる積み荷を周りに配るというシチュエーションは聞いたことがありません。
万が一、そんな事態になれば、恐らく会社が積み荷を買い取る形で振る舞うでしょうね。
そもそも、北海道の高速道路で何日も立ち往生することは絶対にありません。
除雪体制が整っているので、主要な道路は長くても24時間以内には復旧します。
それができないほどの大雪では、死人が出る規模の災害になります」。
幸いにしてスマホなどの普及で情報手段は確保できているが、近頃の異常気象で「大雪」はいつどこで激甚化するかわからない。
実際、「大雪で立ち往生」に備えて食料や携帯トイレを車内に持ち込むトラックドライバーが増えており、冬用タイヤの使用管理の徹底、タイヤチェーンの常時携行なども常識化しつつある。
行政やトラック業界も「大雪で立ち往生」問題に対応し始めているが、まずはトラックドライバーが「自衛」に動き出したことは心強い限り。
日本の物流は彼らに支えられているのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ae52f92ed963f7914d912aff4e2e81284aa393f
2020年12月2日20時53分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後1時すぎ、郡山市西田町の市道の道路工事現場で、作業をしていた郡山市の会社員、佐藤さん(男性、67歳)が、後退してきた大型トラックにはねられました。
佐藤さんは全身を強く打ち、病院に搬送されましたが、およそ2時間後に死亡が確認されました。
大型トラックは道路工事とは関係なく、近くに荷物を運搬中だったとみられ、運転手にはけがはありませんでした。
現場はJR三春駅から西におよそ2キロの市道で、事故が起きた現場付近には、車両の誘導員などはいませんでした。
警察は、大型トラックのドライブレコーダーを確認したり、運転手に話を聞いたりして、事故の原因を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20201202/6050012531.html
(ブログ者コメント)
映像を見ると、山間部っぽい道路だ。
まさか、そんな場所で、工事と無関係なトラックが後退してこようとは、思ってもみなかったのかもしれない。
一方、後退してくる際のブザー音は、工事の音にかき消されていたということだろうか?
2020年11月17日12時36分にYAHOOニュース(STV)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市北区のドラッグストアで商品を積んだ台車が倒れて男性が下敷きとなる事故があり、男性は搬送先の病院で死亡しました。
事故があったのは札幌市北区北34条西11丁目のSドラッグ北34条西店です。
17日午前8時ごろ、千葉さん(男性、56歳)がトラックから荷降ろしをしていたところ、商品を積んだ台車が倒れ、下敷きになりました。
千葉さんは病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
倒れた台車には酒や飲料水などが入った段ボールが積まれていたということで、重さは数百キロあったとみられています。
警察が事故当時の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f431597181ed058824986ee69057fdf5bc9c721
11月17日20時50分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、荷物をトラックから降ろす機械に異常はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
江別市の千葉さん(56)が運搬用のコンテナの下敷きになり、病院に救急搬送されましたが、まもなく死亡しました。
コンテナは高さ約160センチの鉄製で、飲料水や酒類の段ボールが積まれており、重さは数百キロあったとみられています。
荷物をトラックから降ろす機械には異常はなく、警察は千葉さんが1人で作業していて下敷きになったとみて詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b38d0db4d591818a61841f92504d7fcde79be9dd
11月17日13時32分に北海道新聞からは、積み荷が崩れたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
荷物搬入口付近で、江別市文京台、会社員千葉さん(56)が積み荷を載せた台車の下敷きになっているのを、通り掛かりの男性が見つけ、119番した。
千葉さんは全身を強く打ち、間もなく死亡した。
札幌北署などによると、積み荷は段ボール箱で、商品の飲料水などが入っていた。
同署は千葉さんが1人で台車を使ってトラックから荷下ろし作業中、何らかの原因で積み荷が崩れ、倒れた台車の下敷きになったとみている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/482385/
(ブログ者コメント)
STVの映像から推定すると、トラック後部のスロープから下ろしていた時に台車が倒れたということかもしれない。
2020年10月22日18時34分に熊本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日、合志市の路上で男性が自分のトラックにひかれ死亡しました。
この事故、車が勝手に動き出す「自然発車」というものでした。
自然発車」と呼ばれる事故が起きたのは、21日午後2時ごろ合志市の路上でした。
トラックを運転する55歳の男性が、砂利を積むためにゆるやかな勾配のある作業場の敷地に駐車して車両から降りた際、トラックが下り出したといいます。
男性は動き出したトラックを自力で止めようとしてひかれ、死亡しました。
トラックはおよそ60メートル先で停止し、他に巻き込まれた車や歩行者はいませんでした。
トラックのギアはニュートラルの状態で、サイドブレーキはかかっていませんでした。
https://rkk.jp/news/index.php?id=NS003202010221700340111
10月22日11時59分にYAHOOニュース(くまもと県民テレビ)からは、エンジンをかけたまま停車していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
合志市で停車中のトラックが動き出し、止めようとした運転手の男性が下敷きになり死亡する事故があった。
事故があったのは合志市福原にある工業団地内の市道。
警察によると21日午後2時頃、エンジンをかけたまま停車させていた2トントラックが動き出し、止めようとした運転手の50代男性が後輪の下敷きになった。
男性は病院に搬送されたが約2時間後に死亡した。
トラックはその後、道路脇に入り約60メートル先で停車。
現場は緩やかな坂になっていて、警察が詳しい事故の原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8fea9e8a6669f23b9da14b87843d88d3a76a8ec4
2020年9月5日16時19分に上越タウンジャーナルから下記趣旨の記事が、営業所外観の写真付きでネット配信されていた。
2020年9月5日午前10時52分頃、新潟県上越市七ケ所新田のK社上越営業部の駐車場内で、同市大和5に住む同社上越営業部所長、菊地さん(男性、51歳)がコンクリート壁に衝突した貨物自動車の近くに倒れているのを同社の従業員が発見。
119番通報した。
菊地さんは市内の病院に搬送されたが、同日正午、死亡が確認された。
上越警察署によると、死因は心タンポナーデ。
同署によると、発見当時、同社の貨物自動車が駐車場内のコンクリート壁にフロント部分から衝突しており、菊地さんは、その下付近に倒れていたという。
貨物自動車は無人だったが、何らかの原因で動き出し、菊地さんは同車と壁に挟まれたとみられる。
菊地さんに外傷はなかった。
同署は事故原因などについて捜査を進めている。
https://www.joetsutj.com/articles/94522467
9月6日13時57分に読売新聞からは、下り坂で動き出した車を止めようとした可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時50分ごろ、新潟県上越市七ヶ所新田の食品会社営業所の駐車場内で、保冷車がコンクリート壁に衝突し、車の下で同営業所長の同市大和、菊地さん(51)が倒れているのを営業所員が発見、通報した。
菊地さんは心臓を強く圧迫され、間もなく死亡した。
上越署の発表によると、保冷車には事故当時、運転手がおらず、無人の車が下り坂で動いて壁にぶつかったという。
菊地さんは車を止めようとして巻き込まれた可能性があるとみて、同署で調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200906-OYT1T50147/
(ブログ者コメント)
上越タウンジャーナル掲載写真を見ると、広そうな駐車場。
わずかに勾配がついていたということかもしれない。
2020年8月27日11時38分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前4時頃、新潟県糸魚川市市振の国道8号「風波洞門」内で大型トレーラーが横転し、運転手の40歳代男性が右ひじに軽傷。
タンクに積まれた濃度32%の液体カセイソーダ約21トンのうち10トン近くが周辺に流出し、洗浄作業などのため、午前5時49分から約13時間にわたり、2キロほどの区間が通行止めとなった。
糸魚川署の発表などによると、現場は交通の難所として知られる親不知海岸の崖で、片側1車線のカーブ。
同署で横転した原因を調べている。
カセイソーダは強アルカリ性劇物で、運送会社の作業員らが現場で洗浄作業を進めたが、難航していたという。
近隣住民への危険はないが、カセイソーダが海中に流れ込んだ可能性もあり、国土交通省高田河川国道事務所が、上越海上保安署と連絡を取りながら対応にあたっている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200827-OYT1T50132/
8月26日11時47分にTBS NEWSからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前4時すぎ、新潟県糸魚川市の国道8号で大型トレーラーが横転し、積んでいた液体のカセイソーダが流れ出る事故がありました。
カセイソーダは劇物に指定されている薬品で、消防やトレーラーを保有する会社が慎重に撤去作業を行っています。
このため、現場周辺はおよそ1.4キロにわたり、通行止めが続いています。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4062311.html
(ブログ者コメント)
以下は、TBS映像の4コマ。
タンク本体の前方上部が破損しているようにも見える。
2020年7月20日12時16分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日朝、滋賀県長浜市でトレーラーが積んでいた20トンあるコンクリートブロックが道路上に落下し、国道が一時、通行止めとなりました。
午前5時半ごろ、長浜市西浅井町の国道で、トレーラーが長さ約7m、重さ20トンほどのコンクリートブロックを積んで福井方面に走っていたところ、ブロックが反対車線に落下しました。
車への接触はなく、けが人もいませんでした。
警察によりますと、トレーラーがカーブを曲がろうとした際に、ブロックにくくりつけていたワイヤーが何らかの原因で切れたということです。
撤去作業のため、午前7時半ごろから国道は通行止めになっていましたが、現在は解除されています。
警察が事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5787d70d1e0e4c13af22a119f25655a560de0cc
7月20日13時40分に中日新聞からは、落ちたのは北陸新幹線の橋桁だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前5時半ごろ、滋賀県長浜市西浅井町の国道8号で、走行中の大型トレーラーから重さ26トンのコンクリートブロックが落下。
道路の舗装が数十メートルにわたって削れ、ガードレールが損傷したが、けが人はなかった。
福井県敦賀市で建設中の北陸新幹線の橋桁に使うものだという。
滋賀県警木之本署や工事関係者によると、ブロックは長さ8メートル、幅2・7メートル。
同県東近江市の製造工場から、敦賀市余座の工事現場に運ぶ途中だった。
現場は山中の片側1車線。
緩い上りの左カーブを曲がり切るあたりで、対向車線側に落下した。
運転手は「固定していたワイヤが切れた」と話したという。
現場は午前7時半から10時16分まで通行止めになった。
https://www.chunichi.co.jp/article/91723
7月20日12時36分にmBS NEWSからは、左にハンドルを切った際にワイヤーが切れたらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
橋げたが道路を塞ぎ、現場から福井県敦賀市の疋田交差点までの約15kmが一時通行止めとなりました。
警察は、トレーラーが左にハンドルを切った際に橋げたを固定していたワイヤーが切れたとみて、落下した原因を調べています。
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20200720/GE00033981.shtml
(ブログ者コメント)
以下は、関西テレビ映像の3コマ。
以下は、mBS NEWS映像の1コマ。
2020年7月14日0時33分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
走行中のトラックから落下したモノは...。
直撃の瞬間を、ドライブレコーダーがとらえていた。
トラックの荷台から落下した1枚の畳は、次の瞬間、めくれあがるようにして、後続車のフロントガラスを直撃した。
6月8日、埼玉県の東京外環自動車道で起きた、落下物による事故の様子をとらえた映像。
被害に遭ったぼんど(畳)さん(31)
「気が付いたら目の前に畳があった。正直、飛んできた当時の記憶ってそんなにない。(事故後)子ども抱きかかえて『生きてて良かった』というのはあった」
この男性は、事故から1カ月以上たった今でも、現場を通ると恐怖を感じるという。
被害に遭ったぼんど(畳)さん(31)
「ハンドルを持つと手が震えて。現場行くとアクセル踏めなかったりとか、無意識の中にある恐怖感に縛られている」
この男性側は、警察に被害相談をしたが、いまだに畳を落としたトラックは特定されていない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef3cdd2b40353866d250695901b48874b79560c8
(ブログ者コメント)
以下は、映像の4コマ。
何枚かの畳を何かに立てかけるように縦に積んでいて、しかも若干、斜めになっているように見える。
いかにも不安定。
危なっかしい状態で荷物を積んでいる車の後は走らないにこしたことはなさそうだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。