![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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2017年3月15日7時40分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後1時35分頃、兵庫県宝塚市のJR福知山線・宝塚駅北西約200mの線路脇で、改修工事中のビル(3階)の外壁に組まれた足場が倒れ、線路上の電線に接触した。
けが人はなかった。
この影響で、同線は塚口(兵庫県尼崎市)~新三田(同三田市)間の上下線で約6時間運転を見合わせ、98本が運休。4万3000人に影響した。
警察の発表では、足場(長さ約30m、高さ約20m)のうち、上部の約5mが折れ曲がり、架線の近くを通る雷対策用の電線に接触した。
市消防本部によると、宝塚市内で当時、風速10m前後の風が吹いていたといい、足場の表面に張られたメッシュシートが風であおられた可能性があるという。
警察は、過失往来危険の疑いもあるとみて、工事業者に事情を聞く。
警察によると、「工事の足場が風にあおられ、線路に倒れかかっている。電車を止めてほしい」と、工事中のビルの警備員から110番通報があったという。
出典
『線路脇の足場倒れ電線に接触、6時間運転できず』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170315-OYT1T50026.html
『JR宝塚線が一時運転見合わせ 足場が線路に倒れる危険』
http://www.asahi.com/articles/ASK3G4SM0K3GPTIL016.html
2017年3月14日11時55分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前8時ごろ、大阪市淀川区野中北のレンタルフォトスタジオ「Sスタジオ」でスプレー缶が破裂し、出火。
鉄筋2階建てのスタジオ延べ計約420m2のうち、1階の約50m2が焼けた。
この火災で、スタジオ代表の男性(40)=大阪府東大阪市=が顔や手にやけどを負って重傷。
警察などによると、当時、男性は1階の作業場で1人で作業中。
座椅子の背もたれを倒した際にスプレー缶が落下し、ストーブに引火したという。
現場は阪急宝塚線の西隣。
阪急によると、運行への影響はなかった。
出典
『レンタルフォトスタジオでスプレー缶爆発、男性がやけど 大阪・淀川』
http://www.sankei.com/west/news/170314/wst1703140039-n1.html
(ブログ者コメント)
スプレー缶が落ちたぐらいで引火し、火災になるものだろうか?
ブログ者には、ちと考えにくい。
可能性があるとすれば、満タン状態の重たいスプレー缶がノズル部分を下にして落下し、床に当たった際にノズルが押され、瞬間出たガスに引火して近くのカーテンか何か燃えやすいものに燃え移った・・・ということぐらいだが?
なにはともあれ、輻射熱の問題もあり、ストーブなどの火源のそばには、スプレー缶は置かないほうがよさそうだ。
2017年3月13日20時36分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪経済法科大(大阪府八尾市)の校舎解体工事で重機を操作して作業中、4階の足場付近にいたとび職の男性を落下させ重傷を負わせたとして、業務上過失傷害罪に問われた大阪市の会社員の男性被告(43)に対し、大阪地裁は13日、無罪(求刑罰金30万円)の判決を言い渡した。
検察側は、外壁を引き倒す前に、足場との連結部分を外していたとび職の男性の位置を確認する注意義務を怠ったと主張。
伊藤裁判長は、判決理由で、被告が取り外し作業完了の合図を受けていたと指摘し、「一般的な解体手順では、その後にとび職が現場付近に戻るとは想定できない」として、注意義務違反を認めなかった。
判決によると、とび職の男性は足場に上る合図をしておらず、安全帯は着用していなかった。
被告は、平成26年3月9日、ショベルカーで外壁を取り壊す際、とび職の20代男性を地上に落下させ、右腕骨折などのけがを負わせたとして、27年12月に在宅起訴された。
出典
『校舎解体のとび職転落事故で、重機の作業員に無罪 大阪地裁「注意義務ない」』
http://www.sankei.com/west/news/170313/wst1703130065-n1.html
2015年2月22日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4636/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4637/
(2017年3月21日 修正2 ;追記)
2017年3月13日20時10分にNHK北海道NEWS WEBから、副店長に有罪判決という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月13日13時53分に読売新聞から、3月13日14時28分に共同通信から、3月14日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
安全管理を怠ったとして業務上過失傷害の罪に問われている実質的な店の責任者である副店長に対し、札幌地裁は13日、罰金40万円の判決を言い渡した。
金子裁判長は、「施設管理や安全確保は被告の業務の一環で、事故の直前に看板と同じ色の部品が看板の真下の歩道に落ちているのを確認しており、看板からさらに部品が落ちる可能性を十分予測できた。歩行者に危険が及ばないよう注意喚起していれば事故は避けられた」と指摘した。
その上で、「被害者は非常に重いけがを負い、被告の落ち度は重大であるが、今後、被害者やその家族に謝罪し、誠意ある対応をすると約束している」として、副店長に罰金40万円の判決を言い渡した。
弁護側は、最初の部品の落下後、目視点検をしたが、看板の一部と認識することは難しく、事故は予見できなかった点や、看板設置工事の欠陥が事故原因、副店長は看板の維持管理の責任者でないなどと主張し、無罪を求めていた。
判決を受け、弁護側は13日午後、札幌市内で記者会見し、「事故の予見可能性を広く捉え過ぎている」と批判した。
関係者によると、部品が頭に当たり重傷を負った女性は、現在も意識不明の状態が続いている。
この事故のあとも、ビルの外壁や看板などが落下する事故は全国であとを絶たず、歩行者などがけがをするケースも少なくない。
このうち仙台市青葉区では、去年4月、ビルの屋上に設置された金属製の板が風にあおられて落下し、通りかかった男性が頭にけがをした。
長崎県時津町でも、去年4月、ビルの2階部分の外壁にかかっていた美容室の看板が風に飛ばされ、バスを待っていた女性が軽いけがをした。
札幌市でも、おととし4月、ススキノの雑居ビルから金属片が落下し、70代の男性が軽いけがをした。
事故をきっかけに、札幌市は対策を強化したが、課題も残っている。
札幌市では、事故の前から、屋外に設置した看板は3年に1度、所有者が定期的に点検を行い、鉄骨の腐食や変形、ボルトのゆるみなど、18の検査項目で異常がないかを市に報告するよう、義務づけていた。
しかし、検査の方法については具体的に定められておらず、今回落下した看板も、事故の3年前の点検で地上から目視を行っただけで、すべての項目で「異常なし」とされていた。
このため、札幌市では看板の状態を正確に把握するため、点検結果の報告の際に所有者に対し、看板の接続部や看板を支える部分などの写真を添付し、どのような点検を行ったかを具体的に記載させるなど、対策を強化した。
このうち、繁華街ススキノを抱え、看板の数が道内一多い札幌市中央区では、規制が強化されたあと、およそ500件分の看板について点検報告が寄せられ、区の担当者が内容を精査した結果、5件の看板で落下のおそれがあるとして、所有者に改善を求めたという。
しかし、中央区によると、規制が強化された去年1月以降、提出期限を迎えながら点検報告が行われていない看板が200件あまりと、全体のおよそ3件に1件に上っていて、対策には課題も残っている。
出典
『看板落下 罰金40万円の判決』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170313/4350881.html
『看板落下で重体、副店長に罰金40万…札幌地裁』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170313-OYT1T50113.html
『看板落下で重傷、罰金40万円 飲食店責任者に札幌地裁』
https://this.kiji.is/213881703571015163?c=39546741839462401
『札幌・看板落下 女性重体 「予見できた」 かに店副店長に有罪 地裁判決』
http://mainichi.jp/articles/20170314/ddm/041/040/141000c
3月13日23時28分にNHK北海道NEWS WEB新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
判決によると、被告は事故の約2時間前、歩道上に鉄製部品があることを通行人に指摘された。
金子裁判長は、「鉄製部品は真上にある看板と色合いや質感が似ていた。そのことは歩道上から目視で把握でき、看板からさらに別の部品が落下する恐れがあることは想定できた」と予見可能性を認め、「店内に備えていたコーン標識などで歩行者に注意喚起すれば、事故を回避できた」と判断した。
事故原因については、「看板の部品や支柱の接続部分の強度が著しく劣化し、一部は固定すらされていなかったことにある」と認定。
「看板の維持管理に当たっていた(本社の)担当者らの落ち度も重大」とし、被告の罰金額を求刑よりも減らした。
出典
『S店、看板落下事故 罰金40万円 「副店長、予測可能」』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0378314.html
2017年3月13日付で日経ビジネスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いつ誰がかかってもおかしくない「身近な病」である認知症。
認知症が進行すると判断能力に支障をきたすため、仮に経営者が認知症を患えば、意思決定や契約作業に支障が出て、会社が傾くことにもなりかねない。
そんな“事件”が後を絶たない。
《認知症事件簿1》
数年前、東証1部上場のあるメーカーで異変が起きた。
高齢になった経営トップの言動に、明らかな事実誤認が増えてきた。
勘違いから他社の人間に対しても激高するといったトラブルが増えてきたのだ。
同社幹部は、「『天皇』と呼ばれるようなトップに、病院に行くことを勧められるわけもなかった」と顔を伏せる。
結局、同社は、本人の「体調不良」がひどくなり入院するまで、同トップに振り回され続ける羽目になった。
《認知症事件簿2》
ある機械メーカーの事実上の創業トップは、数年前から記憶違いや物忘れが目立つようになった。
見かねた長男が説得し、トップの座を退いた。
《認知症事件簿3》
ある部品メーカーのトップは、取締役会をドタキャンするなど、重要な予定をすっぽかすことが増えた。
高齢で出張もままならなくなっており、周囲から退任を迫られ抵抗したものの、最終的に辞任を受け入れた。
認知症で最も多いアルツハイマー型の場合、初期に主に記憶障害が現れる。
記憶障害が起きると、自分の行動そのものを忘れてしまうため、失敗したことを自覚できず、時として、人のせいにしたり、うそをついてごまかそうとする。
「認知症の経営トップによるトラブルでよくあるのは、ついこの間、得意先から物を納めてもらったり寄付金を受けたりしたものの、その記憶がまったくなくて、『お宅からはまだもらっていない』などと平気で言ってしまうこと」。
こう話すのは、東京女子医科大学の岩田誠名誉教授。
信用問題となり、場合によっては相手とけんかになって縁が切れてしまった事例などに、多数遭遇してきたという。
企業でも、幹部社員でなければ社会的に大きな問題にならないが、責任ある立場の上の人がこうした行動を取ると、会社全体が危機にさらされることになる。
さらに岩田氏は、「とくに怖いのは、経営トップの判断力の衰えに乗じて、よからぬ企みをする人々がいることだ」と加える。
実際、こんな事例があった。
ある学校法人で、そこの学長を決めるのに、学校法人を乗っ取る計画のある人物を新学長に据えようとする動きが秘密裏にあった。
それを気付いた人が阻止したからよかったけれど、認知症を発症していた理事長には、事態を判断する能力がなかった。
「そういう例はいくらでもある」と岩田氏。
「つまり、認知症を患う経営トップは狙われやすい。狙う方は、あの人は認知機能がちょっと落ちてきているという情報をある程度つかんでいて、そこにつけ込んでくる」と話す。
経営トップが認知症のためにもたらされる悲劇。
それを回避するには、どうすればいいのか。
認知症専門の精神科病院「和光病院」(埼玉県和光市)の今井幸充院長は、「トップが変なことを言ったりやったりしたときに、周りの人がきちんとその異変に気づき、専門家による客観的な判断や指示を仰ぎながら、本人に病を自覚してもらうことが極めて重要」と話す。
認知症にはいろいろなパターンがあり、本人が記憶力や判断力が低下していることに気がつく場合もあるが、本人は異常をまったく自覚していないことも少なくない。
高齢になるほど、後者の傾向がより強くなるとも言われており、「経営者自身が異常に気づいていないのだから、周囲の人が言ってあげるしかない」と今井院長は語る。
とはいえ、本人がその団体で実力者の経営トップともなれば、周囲もちょっと変だなと思っても、それをなかなか言い出しにくいもの。
また、うっかり注意すると閑職に追いやられるなど、自分が不当な扱いを受けてしまう恐れもある。
だが今井院長は、「周囲が何もできなければ会社はなくなってしまう。そう肝に銘じて周囲は行動に移すしかない」と言う。
経営者が認知症になれば、もはや第一線での現役続行はかなわない。
混乱が生じないよう、退いてもらう必要がある。
その引導の渡し方も難しいところだが、今井院長は、例えばオーナー経営者に対しては「『この会社をつくり、成長させたのはあなたなんです。それがもしつぶれるようなことになれば、我々は困るし、あなたの名誉もガタ落ちになります』などと正直に伝えてほしい」とアドバイスする。
「認知症の人は、生活する能力は衰えるけれども、初期であれば、相手の感情とかはよくわかる。ましてや、ビジネスで成功してきた人は、損得感情に長けている。だからこそ、認知機能の低下に伴う経営リスクを具体的に挙げ、情に訴えれば、納得してくれる場合が多い」と今井院長は言う。
岩田教授も、本人の認知症の兆候に周囲がいち早く気づき、本人に対し病への自覚を促してできる限りスムーズな引退につなげることの重要性を説く。
本人への進言にあたっては、「トップが長年腹を割って話し合ってきたような人物で、直接利害関係のない先輩に当たる人がベスト」と言う。
認知症になると猜疑心も強くなりがちで、かつ、一般に、高齢になるほど、自分を認めてくれて、自分が認めた相手の言うことしか聞く耳を持たなくなるとの理由からだ。
もちろん家族でも構わないが、既に聞く耳を持っていないケースが多いという。
また、岩田教授は引退勧告の仕方について、「いろいろ工夫を凝らしてみることも大切」と話す。
岩田教授の親戚は、ある会社を興した人物で、80歳過ぎのころから、かなりはっきりしたアルツハイマーの症状が出るようになっていた。
そのときは息子が社長で、本人は会長を務めていた。
会長職だから会議に来てある程度の発言もする。
その際、せっかく決まりかけていたことを元に戻してしまうなどの弊害が生じてしまっており、社長である息子から岩田教授は相談を受けていた。
どうすべきか対応を考えていたところ、景気の低迷により、会社は業績悪化でリストラせざるを得ない状況に陥っていた。
ならばそれを使おうと思い立ち、岩田教授から本人に対し、「業績も悪くなったし、ここで会社は社員をリストラしなければいけない。ついては範を垂れてくださいませんか」と伝えた。
本人にとっては、自分が作った会社だから、会社に対する愛着はあるし、会社の業績が悪化して危機になっていることも認識できる。そのため、大事な社員の首を切るということなら、「わかった」と言って辞めてくれたという。
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
認知症の経営者によるトラブルを避けるには、認知症を発症する前から経営トップが心がけて置くべきことも当然ある。
岩田教授、今井院長ともども、それは「風通しのいい組織つくり」と口をそろえる。
周囲が認知症の兆候にいち早く気づいて適切な診断につなげていくことが重要とはいえ、カリスマ性のあるワンマン経営者の場合、明らかな異変が見られたとしても、周囲はやはり言い出しにくい。
もともと、ワンマン経営者の周囲にはイエスマンしかいないことが多いため、自己否定されることに慣れていない。
ましてや、意見を言える人もいない。
そこに加齢が加わり、暴走に歯止めがかからなくなれば、悲惨な末路が待ち受けるばかりだ。
もちろん、本人があらかじめ認知症に対する正しい知識を持っておくことも欠かせない。
正しい知識を得たら、周りの役員などに「こんな兆候が現れたら病院に連れて行ってくれとか、私の言動にストップかけてくれとかを伝えておける」(今井院長)からだ。
今井院長の師匠に当たるドクターは、「僕がおかしいと思ったらいつでもおかしいと言え。僕は気づかないから」と言っていたという。
当初は笑い話ぐらいにしか受け止めていなかったが、実際、師匠はその後、どんな患者に対しても同じ診断名をつけるようになった。
そこで、これはおかしいと思った今井院長はもう一人の師匠に相談したところ、彼から本人に話をしてくれた。
するとその翌日、「わかった。では、私はあとは若い人に任せるから辞める。医師としての診断ができないので」とすんなり身を引いたそうだ。
「経営トップは、認知症になったらどう若い人に受け継いでいくかということを、自分の中で、また若い人と相談しながら決めておくべきだろう」と今井院長。
「少子高齢化の中、年配の方は自分のお墓のことなどは、結構考えている。それと同じにように、企業のトップは自らの引き際を考えて、格好良く終わらせてほしい。今は認知症が大きく取り沙汰され、世間の関心も集まっている。だからこそ今の経営者は自分が認知症になったときにどうすべきかというのを考えていかないと、これからの企業は成り立たないのではないか」と投げかける。
認知症はいつなるか、誰がなるか分からない病だからこそ、健康なうちに備えておく必要がある。
出典
『あなたを襲う認知症 経営が止まる 社会が揺れる 経営トップが認知症となった「悲劇」 2人の著名医師が語る現実と事態打開の処方せん』
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/031000124/031000002/?P=1
2017年3月13日3時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中国からの渡航者が日本に持ち込もうとして没収された鳥肉から、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されていたことが、農水省動物検疫所などへの取材でわかった。
人に感染する可能性は低いが、野鳥などを介してニワトリなどの家禽に感染する恐れがある。
検疫で没収される畜産物は全体の一部とみられ、専門家は、対策強化の必要性を訴える。
調査は、世界的に鳥インフルの流行が近年続いていることから、動物検疫所と北海道大学が共同で初めて実施。
2015年6月~今年2月に羽田空港など全国9カ所の空港や港で渡航者の荷物から没収されたニワトリやアヒルの肉や卵など228検体を調べた。
その結果、中国の上海、アモイ、香港から成田、中部の各空港に持ち込まれたニワトリとアヒルの生肉3点から、高病原性鳥インフルエンザのH5N1亜型とH5N6亜型のウイルスが見つかった。
両ウイルスは中国などで人への感染が確認され、死者も出ているが、死んだニワトリなどに濃厚接触したことが原因とみられている。
また、中国や台湾、ベトナムから成田、羽田、関西、中部の4空港に持ち込まれたニワトリやアヒルの生肉9点からも、低病原性のウイルスが検出された。
検出されたH5N6とH5N1のウイルスをニワトリとアヒルに感染させると、約9割のニワトリが3日目までに死亡。
死んだニワトリの血液を調べると、全身でウイルスが増殖しており、強毒性と確かめられた。
遺伝子解析により、中国で流行するウイルスと近縁であることがわかった。
海外からの肉類の持ち込みは、家畜伝染病予防法に基づき、検査証明書がない限り認められていないが、日本で生活する人が帰省した際に本国から持ち帰ったり、土産で持ち込まれたりすることがあるという。
さらに日本は、現在、中国やベトナム、台湾など、鳥インフルの発生が報告される国・地域からの家禽の肉、卵などの輸入を停止している。
大槻公一・京都産業大学鳥インフルエンザ研究センター長によると、国内で流行する鳥インフルエンザは渡り鳥によって運ばれると考えられており、「携行品で持ち込まれる可能性は想定されていない」と指摘。
持ち込まれた肉が屋外に捨てられ、野鳥が触れたり、生肉に触れた人が農場や動物園に行ったりして感染が広がる恐れがあるという。
一方、海外から渡航者は急増しており、検疫所で没収された畜産物は、中国からを中心に15年は約6万2700件(約83トン)に上り、11年と比べほぼ倍増した。
調査にあたった北大の迫田義博教授(ウイルス学)は、「すべてを検疫で見つけるのは難しく、今回見つかったのは氷山の一角とみられる。季節に限らず常に持ち込まれているという前提で、防疫対策を進める必要がある」と言う。
大槻さんは、「東京五輪に向けて訪日客が増えることが予想されており、水際対策は重要性を増している。厳しい手荷物検査や探知犬の拡充など、検疫を徹底すべきだ」と話している。
出典
『中国から持参の生肉、鳥インフル検出 検疫に限界も』
http://www.asahi.com/articles/ASK385VTKK38ULBJ00P.html
3月13日5時0分に朝日新聞からも、下記趣旨の関連記事がネット配信されていた。
中国からの渡航者が持ち込もうとした肉から、高病原性鳥インフルエンザウイルスが見つかった。
空港などの検疫の現場では、犬を使った水際対策などが取られているが、没収できるのはごく一部とみられる。 (1面参照)
3月上旬、羽田空港国際線ターミナルの入国検査場。
上海と北京からの便が到着すると、動物検疫所羽田空港支所の本田・家畜防疫官(33)が、検疫探知犬を連れて回った。
犬が渡航客の荷物をかぎ分けながら進むと、若い男女の荷物を載せたカートの前で止まり、静かに座った。
「発見」の合図だ。
別の防疫官が窓口まで案内し、4つのトランクを開けると、ソーセージや豚肉などが出てきた。
法律で許可のない輸入は禁じられており、その場で没収。
同支所の角田次長は、「トランク一つ分持ち込もうとして没収される人もいる」という。
税関の検査で持ち込みがわかった肉類もあった。
ただ、犬がチェックできるのは一部で、中身のわからないまま通過する荷物が後を絶たない。
すべての便に対応するのは難しく、探知犬を使うのは、鳥インフルが報告される中国など、リスクの高い国からの便が中心。
禁輸品が見つかるのも、中国からの便が最も多いという。
日本で生活している人が帰郷した時に本国から持ち帰ったり、日本にいる家族や友人に土産で持ってきたりするケースのほか、業者が食材として大量に運び込もうとすることもある。
旅行客の荷物から見つかることもあるという。
出典
『追いつかぬ、肉の検疫 鳥インフル検出、水際の空港』
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12838863.html?rm=150
2017年3月13日14時49分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前7時15分ごろ、東京都中央区銀座の10階建てのビルの6階付近で、窓の清掃をしていた60代の男性が約20m下の地面に転落し、搬送先の病院で死亡した。
男性はヘルメットをつけていたが、安全帯や命綱はつけていなかったといい、警察が業務上過失致死容疑も視野に、関係者から事情を聴いている。
警察によると、男性は当時、ほかの作業員2人とともに窓の清掃作業をしていた。
ビルには窓の周辺に幅30cmほどの足場があり、男性は、清掃を終えた窓から別の窓へ移動しようとした際に転落したとみられる。
出典
『銀座のビルで窓清掃の男性が転落死 安全帯付けず』
http://www.sankei.com/affairs/news/170313/afr1703130022-n1.html
3月13日18時40分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、当時、男性は窓の外側にある幅30cmほどの枠に立って作業していたが、命綱を着けていなかったという。
出典
『命綱なし窓清掃…銀座でビル6階から作業員転落死』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000096360.html
(ブログ者コメント)
テレビ朝日の映像によると、壁一面、窓の外側に5列でオブジェのような円柱状の窪みが取り付けられている。
そして、その窪みの深さは見た目30cm程度。
ビル外壁に足場が映っていない点から推測するに、その窪みを足場に・・・ということだったのかもしれない。
もしそうだったとすれば、そのような場所で命綱なしに別の窓に移動するなど、ブログ者にはとても怖くてできない。
2017年3月12日21時40分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月12日20時32分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後3時すぎ、京都市伏見区向島大河原の宇治川河川敷で、無線操縦のラジコンヘリが墜落して炎上、アシなどの雑草約22.5ヘクタールが焼けた。
消防車15台と消防ヘリ1機が出動し、近くを通る国道1号の巨椋(おぐら)大橋の南行き車線を一時通行止めにして消火に当たった結果、午後5時17分に鎮圧された。
けが人はなかった。
警察によると、ラジコンヘリは全長約1.6mで、動力源はバッテリー。
愛好者が集まる近くの無線操縦専用の京都模型飛行場で、大阪府の会社員男性(66)が操縦していたという。
目撃した人の話などから、警察は、何らかの原因で回転翼のスピードが弱まって墜落したとみている。
京都市には、事故当時、乾燥注意報が出ていた。
出典
『ラジコンヘリ墜落、河川敷焼く 京都・伏見』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20170312000117
『河川敷に無線操縦ヘリ墜落 23ヘクタール延焼 京都』
http://www.asahi.com/articles/ASK3D5FQ7K3DPLZB00K.html
(ブログ者コメント)
写真を見ると、山焼きと見間違うばかりに火が燃え広がり、広範囲に黒い煙がモクモクと出ていた。
2017年3月12日20時40分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月12日19時44分にNHK和歌山から、3月13日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時15分ごろ、和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、アジアゾウの体を洗っていたタイ国籍の飼育員マディさん(37)が、ゾウが振り回した鼻に当たり、救急搬送された病院で約1時間後に、脳挫傷による死亡が確認された。
警察が、当時の詳しい状況を調べている。
警察によると、ゾウは40歳の雌のラリー(約3.5トン、高さは3m近い)。
当時、マディさんは開園準備のため、別のタイ人男性飼育員(53)とともに、おりの中でラリーを含む2頭のゾウの体を洗っていたという。
マディさんがラリーの顔付近を洗っていたところ、ラリーが嫌がったため鼻が当たっておりの鉄柵に飛ばされ、たたきつけられた。
ラリーはさらに、マディさんに襲いかかり、鼻で体を押さえつけたため、男性飼育員が救助。
マディさんは病院搬送時、すでに意識がなかったという。
施設は開園前で、客はいなかった。
施設はこの日、通常より5分遅れでオープンしたが、13、14日は臨時休園する。
ラリーは昭和53年の開園当初からこの動物公園で暮らしているが、飼育員にけがをさせたことはなかったという。
亡くなったマディさんはタイで10年以上、ゾウを飼育した経験があり、平成27年から同施設に勤務していた。
出典
『アジアゾウに襲われ、タイ人の男性飼育員が死亡 和歌山・アドベンチャーワールド』
http://www.sankei.com/west/news/170312/wst1703120022-n1.html
『ゾウの鼻にあたり飼育員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044663341.html?t=1489348635244
『飼育員死亡 洗体作業中、ゾウにたたかれ 脳挫傷で 和歌山』
http://mainichi.jp/articles/20170313/ddm/041/040/075000c
2人は、体を横たえたラリーに水をかけてブラシで洗っていたが、ラリーが急に立ってマディさんに鼻を当て、金属製のおりの柱(直径約15cm)に押しつけたという。
出典
『象の鼻に当たり飼育員死亡 アドベンチャーワールド』
http://www.asahi.com/articles/ASK3D3TP5K3DPXLB00D.html
3月12日20時22分に同じ産経新聞westから、過去の大型動物をめぐる主な事故のリスト付きで、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
動物園やサファリパークなどで飼育員がライオンやゾウなど大型動物に襲われる事故は、近年、全国的に相次いでいる。
千葉県成田市の動物プロダクションでは、今年1月、飼育員の男女2人が雄の成獣のライオンに襲われ重傷。
翌月には長野県小諸市の市動物園で、20代の女性飼育員が雌ライオンに顔や足をかまれ、大けがを負った。
今回のアドベンチャーワールドと同様、ゾウが絡んだ事故もあり、平成24年にはラオス人の男性飼育員が雌のアジアゾウに胸などを踏まれて死亡。
ゾウは穏やかそうな外見とは対照的に飼育員との事故が多い動物とされ、千葉県市原市の「市原ぞうの国」の広報担当者は、「体が大きく、わずかな動作でも飼育員の大けがにつながりやすい。信頼関係がなければ近づいてはいけないが、人間とのコミュニケーションを求める性格もある」と、飼育の難しさを強調した。
動物の行動に詳しい岩手大学の出口善隆准教授も、「雌ゾウは、発情期や排卵が近づくと、外部との接触を嫌がる傾向にある」と指摘。
その上で、全国的に大型動物の飼育事故が相次いでいることについて、「飼育下の動物でも、野性的な面は完全には排除できない。施設は飼育員の経験に頼るだけではなく、緊急避難の方法など対策を考えていく必要がある」と話した。
出典
『ゾウの飼育員死亡 「飼育下でも野性的な面は排除できない」 専門家が警鐘』
http://www.sankei.com/west/news/170312/wst1703120043-n1.html
3月14日17時50分にNHK和歌山からは、施設は飼育方法を変更するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設では臨時休園して、事故の再発防止策を検討してきた。
その結果、今後は原則として飼育員がゾウと同じスペースに入らずに、柵の外から餌やりや体の洗浄などを行い、掃除の際には前もってゾウを別の場所に移動させることになった。
これを受けて、今月17日から営業を再開するが、来園者がゾウの背中の上に乗ったり餌を与えたりする催しについては引き続き休止し、安全対策の検討を進めるとしている。
日本動物園水族館協会によると、国内では、同じ飼育スペースに入ってゾウの世話を行う施設が多いということだが、アメリカでは、トレーニングを重ねることで、柵の外からでも飼育や健康チェックを行えるようにしている施設が増えているという。
今回の事故を教訓に、誰もが安心できる飼育方法を検討することが、改めて求められている。
出典
『ゾウの事故で飼育方法を変更』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044710691.html
(ブログ者コメント)
産経新聞westに掲載されている事故リスト中、いくつかの事例は本ブログでも紹介している。
2017年3月10日8時27分にNHK福岡NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州大学の研究グループは、ドイツで開発されたものの、まだ広く普及していない鉄鋼材料が、動物の骨に似たしなやかな構造を持ち、金属疲労に強いことを発見したと発表した。
九州大学大学院の津崎兼彰教授や小山元道助教らのグループは、ドイツの研究所が2008年に発表したものの、まだ広く普及していない鉄鋼材料に注目し、金属疲労の進み具合について実験を繰り返した。
一般的な鉄鋼と比較したところ、比較的弱い負荷をかけた場合は大きな差がなかったのに、強い負荷をかけると、ドイツの鉄鋼材料は10倍以上の強さを示したという。
このため電子顕微鏡で調べたところ、動物の骨に似たしなやかな構造を持ち、金属疲労に特有の亀裂が生じても拡大しない特徴があることがわかったという。
津崎教授は会見で、「この鉄鋼を使えば金属疲労を防ぐことができ、より安全な飛行機や車を開発することが可能だ」と話している。
この研究成果は、アメリカの科学雑誌「サイエンス」に掲載されたという。
出典
『金属疲労に強い鉄鋼材料を発見』
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170310/4543481.html
(ブログ者コメント)
九州大学HPに3月10日付で、以下の記事が掲載されていた。
「サイエンス」に金属疲労関係の記事が掲載されるのは珍しいとのこと。
『骨のような壊れ方で、金属疲労に強いミクロ構造を、鉄鋼材料で発見 -安全安心に貢献する金属疲労研究の新展開-』
輸送機器や機械類の破壊事故の約8割は金属疲労が原因とされています。
このため、金属材料と金属部品の疲労特性を正しく理解し評価すること、また疲労特性に優れた金属材料を地道に開発し製造することは、地味な営みではありますが、安全安心な社会基盤の実現にとって重要です。
金属疲労破壊では、一度に加える力は小さくても何度も繰り返して加えることで、材料表面に微小なき裂が発生しそれが拡大伝ぱして次第に大きく広がり最終的な破壊に至ります。
九州大学大学院工学研究院機械工学部門の小山元道助教、野口博司教授、津﨑兼彰教授の研究グループは、この疲労き裂の発生と伝ぱを抑えるために、き裂先端部分での局所的な力学状態と金属ミクロ構造の関係に注目した研究を行いました。
き裂発生の抑制の為にき裂周囲の金属が膨張や硬化する構造、き裂伝ぱ抑制の為にき裂面同士の摩擦が起こる構造に着目して、画期的な疲労特性を示す鉄鋼を見出しました。
特に「層状形態を要素に含む階層性原子集団の金属ミクロ構造」によって、鉄鋼が動物の骨のような粘りのある壊れ方をするため、き裂伝ぱが抑えられて疲労寿命が格段に延びることを明らかにしました。
本成果は、応用面実用面への貢献はもちろん、疲労などの力学特性に優れた金属材料の開発に貢献する金属物理学、また鋭いき裂先端という特殊な力学状態を解析する破壊力学の両学問分野にとっても新展開をもたらすものとして期待されます。
本研究は米国・マサチューセッツ工科大学およびドイツ・マックスプランク鉄鋼研究所と連携して九州大学伊都キャンパスで実施され、その成果は平成29年3月9日(木)午後2時(米国東部時間)に米国科学誌ScienceにREPORT(筆頭著者:小山助教)として掲載されました。
また、本研究は日本学術振興会科学研究費補助金若手研究(B)(15K18235)および基盤研究(S)(16H06365)の支援により遂行されました。
[研究者からひとこと]
構造金属材料の疲労に関する論文がScience誌に掲載されたことは長い間ありませんでした。
本成果はそれほどに金属疲労研究として画期的であり、機械工学と材料科学の研究者がスクラムを組むことで初めて達成できました。
これを安全安心な社会基盤の構築にとって重要な金属疲労研究の活性化と新たな展開に繋げるために、今後も教育研究を続けます。
http://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/97
2017年3月10日18時54分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月10日付で日テレNEWS24(山口放送)から、3月10日22時26分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後3時半すぎ、宇部市の「ときわ遊園地」の従業員から「遊具が燃えている」と消防に通報があった。
ときわ公園管理課によると、火が出たのは「スカイダンボ」という、遊園地の上空をゴンドラに乗って1周する懸垂式モノレールの乗り場で、この遊具は点検期間中で営業していなかったが、一時、煙が激しく上がったため、園内にいた20人ほどの客を外に避難させたという。
消防と警察によると、火はおよそ30分後に消し止められたが、鉄骨の建物の2階部分にある乗り場と1階の遊園地を管理する会社の事務所、合わせて323m2が全焼した。
この火事でけが人はいなかった。
ときわ公園管理課によると、当時、乗り場の床を補修するため男性従業員が溶接していたということで、警察は、溶接の火花が飛び散って下にある事務所に火が燃え移った可能性があるとみて、詳しい状況を調べている。
下関地方気象台によると、宇部市では午後3時半ごろ、最大瞬間風速8.7mの風が吹いており、山口県全域に乾燥注意報が出ていた。
宇部市によると、この火事の影響で「ときわ遊園地」は12日まで休園するという。
出典
『ときわ遊園地で火事 客避難』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064630921.html?t=1489173422726
『遊園地で遊具の建物が燃える火事(山口県)』
http://www.news24.jp/nnn/news8708832.html
『遊園地で火災、けが人なし 山口・宇部』
http://www.sankei.com/west/news/170310/wst1703100094-n1.html
2016年12月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6575/
(2017年3月17日 修正3 ;追記)
2017年3月9日20時46分にNHK松江から、結露のほか取り込まれた外気の水分や塩分などがダクトの内面に付着し腐食が起きたらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
島根原発2号機で中央制御室の換気用のダクトに腐食によるとみられる穴が相次いで見つかった問題について、中国電力は、ダクトに取り込まれた外気の水分や塩分などが付着し腐食が起きたことが原因と推定されるとした上で、点検を強化することを盛り込んだ報告書をまとめ、原子力規制委員会などに提出した。
松江市にある島根原発2号機では、去年12月、中央制御室の換気装置の金属製のダクトに腐食によるとみられる縦およそ30cm、横およそ1mの穴があいているのが見つかったほか、その後の点検で、ほかにも18個の穴が確認された。
この問題で中国電力は、原因と再発防止策を報告書にまとめ、原子力規制委員会と島根県に提出するとともに、松江市で記者会見した。
それによると、穴があいた原因については、結露のほか、取り込まれた外気の水分や塩分などがダクトの内面に付着し腐食が起きたものと推定され、これまでの点検計画では、こうした腐食を考慮していなかったとしている。
その上で、再発防止策として点検の強化を盛り込み、具体的にはダクトの点検の頻度を増やすとともに腐食が起きやすいか所は必要に応じダクトを覆う保温材を取り外して点検を行うとしている。
記者会見した中国電力島根原子力本部の広報部長は、「再発防止策を着実に実施して、安全性の向上に努めたい」と述べた。
出典
『島根原発ダクト問題で報告書』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4034589971.html?t=1489089845802
(ブログ者コメント)
中国電量HPに掲載されている報道資料中のポイント部分は下記。
4.推定原因
(1)腐食の発生原因
点検調査の結果,腐食孔等が外気取入れラインに確認されることおよび腐食が内面を起点として進行していることから,腐食の発生原因は,ダクト内面に発生した結露および外気とともにダクト内に取り込まれた水分や海塩粒子が,ダクト内の構造物や気流の方向が変わる箇所でダクト内面に付着し,腐食を発生させたことによるものと推定した。
外気取入れラインについて,雨水や霧,水分および海塩粒子が取り込まれ,内面から腐食が進行する可能性があることを考慮した点検の計画になっていなかったため,腐食孔に至る前に劣化状況を把握することができなかった。
5.再発防止対策
原因調査および推定原因の結果から,保守点検を見直して適切な保全を行うことが再発防止に有効であることから,再発防止対策として保守点検の内容の見直しを行う。
加えて,ダクト内への水分および海塩粒子の取り込み量の低減ならびに劣化状況の把握性向上の観点から,更なる対策を実施する。
(1)保守点検の見直し
a.内面点検
既設の点検口等からの内面点検に加え,新たに外気取入れラインに追加設置する点検口からも内面点検を実施する。
点検の頻度は,外気取入れラインは1C,外気取入れライン以外は6Cとする。
なお,外気取入れ部についても3Cから1Cに見直す。
b.外面点検
外面点検も引き続き実施することとする。
外気取入れラインの内面の腐食が起きやすい箇所は,念のため,代表箇所の保温材を取り外して,外面点検を実施する。
外気取入れライン以外については,必要に応じて代表箇所の保温材を取り外して,外面点検を実施する。
点検の頻度は,10Cから6Cに見直す。
出典
『島根原子力発電所2号機 中央制御室空調換気系ダクト腐食事象に係る報告書の提出について』
http://www.energia.co.jp/atom_info/press/2017/9919.html
(2017年11月30日 修正4 ;追記)
2017年11月27日21時17分にNHK島根から、3月に提出した報告書に具体的な再発防止策を盛り込み再提出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、島根原発2号機で原発の制御を行う「中央制御室」の換気用のダクトに腐食による穴が相次いで見つかった問題で、中国電力は、具体的な再発防止策などを盛り込んだ報告書を改めて国の原子力規制委員会に提出した。
松江市にある島根原発2号機では、去年12月、事故の際に外気を遮断する必要がある「中央制御室」で、換気用ダクトの一部が腐食して穴が開いているのが相次いで見つかり、穴はこれまでに65個見つかっている。
中国電力はことし3月、原因や再発防止策をまとめた報告書を国の原子力規制委員会に提出したが、規制委員会から、より具体的な防止策などを求められたため、27日、新たな報告書を提出した。
報告書では、これまでのダクトは角張った形状をしていて、外気に含まれる水分が角にたまりやすかったことから、丸みを帯びた形状のダクトに取り替えることや、腐食している場所を目視の点検ですぐに見つけられるように、材質をステンレスから炭素鋼に変えることなどの対策が盛り込まれている。
中国電力は、提出した再発防止策が規制委員会に了承されれば、この問題についての住民向けの説明会を、再度、開きたいとしている。
出典
『原発ダクト問題で具体的防止策』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/4033073511.html
2017年3月4日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6841/
(2017年3月17日 修正1 :追記)
2017年2月26日付と2月27日付の中日新聞紙面に、元請けは有機溶剤入り塗料の使用を認めたなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
消防の担当者によると、3人が倒れていたのは、地下を延びてきた農水管が安藤川をまたぐため、地上に垂直に折れ曲がるL字形の底の部分。
垂直部分の高さは4.5mあり、救急隊員が中に入った時には、管内の上方から縄ばしごが掛かっていた。
管への出入り口は、そこから川へ向かって27m延びたところにあり、近くに換気のための送排風機が置いてあった。
管の内部は塗料のシンナーの臭いが強くしたため、先行した隊員が酸素ボンベ3本を開放。
酸素濃度や可燃性ガスの有無を調べてから、救助にあたった。
また、現場に止まっていた工事車両の荷台に有機溶剤入りの塗料が積んであり、元請け業者に確かめたところ、設計通りの塗料を使っていなかったことを認めた。
(2017年7月28日 修正2 ;追記)
2017年7月25日付で毎日新聞中部版から、乾燥が早いトルエン含有塗料を勝手に使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警西尾署は25日、工事の元請け会社の社員で現場監督の男(58)=西尾市=を業務上過失致死傷容疑で書類送検した。
また、作業主任でトルエン中毒で死亡した下請け会社の男=名古屋市南区、当時61歳=も業務上過失傷害容疑で書類送検した。
送検容疑は2月25日、県が発注した西尾市小島町での農業用水管の塗装工事で、作業効率を上げるため、人体に有害なトルエン含有の塗料を適切な届け出や安全対策を取らずに使い、トルエン中毒で男性作業員1人を死亡させ、2人に軽傷を負わせたとしている。
同署によると、県は塗料について人体に無害なものの使用を指示していたが、男2人は乾燥の早いトルエン含有のものに勝手に変更していたという。
事故当時、作業員3人は地下3mの管の内部で作業中だったが、換気設備を設けていなかった。
出典
『愛知・西尾の用水管死亡事故 現場監督らを書類送検 業過致死傷容疑』
https://mainichi.jp/articles/20170725/ddh/041/040/008000c
7月26日付で朝日新聞(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
現場監督は塗料の変更を了承し、適切な届出と労働者の安全管理を怠った疑いがあり、死亡した作業員は塗料の変更を申し出て現場監督から了承を得たものの、換気設備の設置などの安全対策を怠ったとして、業務上過失傷害の疑いが持たれている。
現場監督は容疑を認めているという。
2017年3月9日11時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月9日12時46分に北海道文化放送から、3月9日17時0分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市厚別区のH病院で、医療用麻薬を管理する帳簿が2年分なくなっており、30数品目の麻薬の在庫が書類上の数量と一致しないことが、9日、関係者への取材で分かった。
病院の管理がずさんだったとして、北海道厚生局麻薬取締部が、麻薬取締法違反の疑いで捜査している。
関係者によると、昨年11月に病院側から「在庫の数が合わない」と保健所に連絡があった。
同月に北海道や麻薬取締部が立ち入り検査したところ、2013年10月から2年分の帳簿がなく、他の書類との照合から、鎮痛用麻薬フェンタニルなど約30種類の錠剤やアンプル、計数100個の在庫が足りなくなっている可能性が浮上した。
道は、管理態勢の改善を指導したが、今年1月の立ち入り検査でも改善されていないことが分かり、麻薬取締部が2月に捜査を開始。
現時点で転売などは確認されておらず、麻薬取締部は、帳簿に記録せずに廃棄した可能性も含め、当時の帳簿管理者など、既に退職した複数の職員らに事情を聴き、詳しい経緯を調べている。
病院などによると、2016年8月、医療用麻薬を管理する帳簿が紛失している事が分かり、詳しく調べたところ、一部の麻薬の在庫が、保管しているはずの数より少なくなっていることがわかった。
出典
『麻薬帳簿 札幌の病院で紛失 在庫数合わず、麻取が捜査』
http://mainichi.jp/articles/20170309/k00/00e/040/235000c
『病院の医療用"麻薬" 帳簿紛失 麻薬も"消えた"…ずさん管理か 札幌市』
『医療用麻薬ずさん管理 札幌の病院 帳簿なし、道厚生局捜査』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0376976.html
3月9日19時55分にNHK札幌からも、同趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
医療用麻薬は、がんの痛みを和らげる効果があるとして医療現場で使われている一方で、ずさんな管理が行われると、ほかの目的で使用されたり、犯罪につながったりするおそれがある。
このため医療現場では、麻薬はカギのかかる場所に保管し、資格を得た医師や薬剤師などだけが、品目ごとに数量を帳簿に記載するほか、廃棄する際も必ず別の職員の立ち会いのもとで行うなど、厳重に管理することが義務づけられている。
また、年に1度は、取り扱ったすべての麻薬の在庫量を都道府県に書類で届け出る必要がある。
こうしたなかで、札幌市厚別区にある医療法人「J会」が運営する「H病院」では、3年ほど前から、がんの痛みを和らげるフェンタニルやオキシコドンなど30数品目の麻薬の在庫が、帳簿に記載された数量とあわなくなっていた。
麻薬取締部は、道と合同で、これまで2度にわたって病院に立ち入り検査を行い、その結果、管理を担当していた複数の薬剤師が帳簿に記載しないまま麻薬を廃棄した可能性もあるという。
麻薬取締部は、当時の薬剤師などから事情を聴いて、麻薬の管理の状況について詳しく調べている。
【厳格管理の病院では】
札幌市手稲区の病院では、手術時の麻酔やがんの痛みの緩和などの目的で、34品目の医療用麻薬を扱っている。
麻薬はすべてカギのかかった金庫に保管され、知事に申請して資格を受けた麻薬管理者がカギを管理する。
また、患者ごとに持ち出した麻薬の数や使わなかった数量なども、『麻薬注射液施用票』と呼ばれる伝票に細かく記録する。
そして、この伝票をもとに、麻薬の品目ごとに分けて、納入した数量や使用した数量などを、毎日、帳簿に記載する。
病院では、帳簿と伝票など複数の書類で二重三重にチェックしているため、在庫が帳簿とあわなくなる問題は起きないと考えている。
【行政のチェックに?も】
今回の医療用麻薬の在庫と帳簿の数量があわない問題では、特定の病院のずさんな管理の実態が浮き彫りになった形だが、行政側のチェックの甘さを指摘する声もある。
北海道の場合、麻薬を扱う医療機関には、行政が2年に1度のペースで立ち入り検査を行っている。
しかし、国で決められた、麻薬の在庫状況を帳簿と照合する作業は行っていなかったという。
厚労省の担当者は、「在庫と帳簿のチェックをきちんと行えば、行政が見抜けないことはありえない」と話していて、今回の問題で、行政側のチェックの甘さを指摘している。
【今後の影響は】
医療用麻薬をめぐっては、数年前に規制が緩和され、がんの痛みを緩和する目的で、入院患者が自分で管理できるようになった。
こうした規制が緩和されたのも、病院側が徹底した管理を行うことが前提だったが、今回のような問題が起きると規制が再び厳しくなるおそれもあり、麻薬を必要とする患者にも影響が出かねない。
札幌市内の病院で麻薬管理を担当する薬剤師からは、「もし、医療用麻薬の管理の方法がいま以上に厳しくなってしまうと、麻薬を必要としている患者に速やかにお届けできないということにつながってしまうのではないか」といった声も聞かれている。
その一方で、ここ数年、各地では、病院の医師や看護師などが自分で使う目的で医療用麻薬を不正に所持していた問題が相次いでいる。
厳格な管理のもとで適切に使用されるべき医療用麻薬。
ずさんな管理の発覚は、今後、さまざまな形で波紋を広げていきそうだ。
出典
『医療麻薬ずさん管理 現状と今後』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170309/4548021.html
2017年3月10日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月10日0時43分に朝日新聞から、3月10日0時57分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。3月10日付の毎日新聞東京版夕刊紙面にも、同趣旨の記事が掲載されていた。
9日午後4時35分ごろ、東京都八王子市北野台5の民家で、生後10カ月の女児が大型犬のゴールデンレトリバー(4歳オス、体重約37kg)に頭をかまれ、約2時間後に搬送先の病院で死亡した。
警察によると、現場は女児の母親の実家。
母親は、この日、保育園に女児を預けて出勤したが、女児が発熱したため、祖父母が自宅に引き取って世話していた。
当時は祖父母と3人で1階のリビングで遊んでいたが、ハイハイしていた女児に、近くにいた飼い犬が、突然、かみついたという。
近くにいた祖母が「だめ」と怒ると、犬はすぐにおとなしくなったという。
リビングには犬用のケージがあるが、普段から放し飼いにしていたという。
女児は、祖父母宅をしばしば訪れていた。
祖父母は警察に「ほえたりかんだりしない、臆病でおとなしい犬だった」と説明しているという。
現場は、京王線北野駅の南約1.5kmの閑静な住宅街。
日本警察犬協会のホームページによると、ゴールデンレトリバーは従順で忍耐強く、温和な性格。
体高は標準で約50~60cm。
シェパードなどと同様、警察犬指定犬種になっている。
環境省によると、犬のかみつき事故(2015年度)は全国で4373件で、98%が飼い犬だった。
15年には北海道の住宅で、女性(52)が知人の飼い犬にかまれて死亡。
14年には大分県で、集団登校をしていた小学生ら7人が首輪をつけた中型犬にかみつかれ、けがをする事故が起きている。
出典
『乳児死亡 犬にかまれ 預け先の祖父宅飼育 東京・八王子』
http://mainichi.jp/articles/20170310/ddm/041/040/141000c
『10カ月の女児、飼い犬にかまれ死亡 東京・八王子』
http://www.asahi.com/articles/ASK397GRMK39UTIL06V.html
『乳児、飼い犬にかまれ死亡 東京・八王子、祖父母宅』
https://this.kiji.is/212581762460532738?c=39546741839462401
3月14日5時0分に朝日新聞からは、下記趣旨の解説的記事が最近のかみつき事故の一覧表付きでネット配信されていた。
飼い犬のゴールデンレトリバーに生後10カ月の女児がかまれて亡くなるという、痛ましい事故があった。
家族同様に慣れ親しんだおとなしい犬でも、人をかむことがあるのか。
どうすれば防げるのか。
国内で血統証明書を発行する一般社団法人「ジャパンケネルクラブ」(東京)によると、ゴールデンレトリバーは英国原産。
温和な性格とされ、古くは狩りで撃ち落とした鳥類をくわえて運ぶ「鳥猟犬」だった。
利口で人と行動することを好むため、警察犬や介助犬、災害救助犬として活躍することが多い。
では、なぜ、いきなり女児をかんだのか。
犬の問題行動やしつけについて出張指導する「Doggy Labo(ドギー・ラボ)」(東京)代表の中西典子さんによると、犬がかみつくのは、怖い時、不快感がある時、何かを制止したい時が主だという。
女児は最近、ハイハイを始めたばかりだった。
「ゴールデンレトリバーが赤ちゃんをかんだというのは、ほとんど聞いたことがないが、人が何とも思わない行動でも、犬がどう受けとめるのか、わからない。予期せぬこともあると理解し、乳児と一緒のときは目を離さないようにしてほしい」
東京大学大学院獣医動物行動学研究室の武内ゆかり准教授(動物行動学)は、別の理由を示唆する。
「赤ん坊のミルクの匂いを食べ物と勘違いした可能性が考えられる。小さな体は獲物と認識しやすく、しつけられていても、犬の本能が働くことがある」。
小型犬であっても、室内で赤ちゃんと犬のみにするのは危険だと指摘する。
室内で放し飼いの犬は多いが、小さな子どもがいる場合、武内さんは、口元を覆う「バスケットマズル」という犬用の口輪を薦める。
口輪には、ほえないよう強く固定するものもあるが、バスケットマズルは籠状で、比較的空間が確保されている。
「見た目がかわいそうという飼い主もいますが、犬にストレスはありません。ほえることもでき、慣れれば首輪と同じです」と話す。
環境省によると、犬のかみつき事故は全国で4373件発生(2015年度)。
野犬による被害が減る一方で、飼い犬による事故が95%以上を占める。
被害者の状況別では「通行中」が最多で、「配達、訪問などの際」が続くという。
同省動物愛護管理室は、「どんな種類の大型犬でも小型犬でも、かみつきのリスクはある。『うちの犬は大丈夫』と過信しないでほしい」と呼びかけている。
出典
『温和なのに、どうして…犬が人をかむ事故、防ぐ方法は?』
http://digital.asahi.com/articles/ASK3F31X2K3FUTIL007.html?rm=759
(ブログ者コメント)
この事例も、想定外の事故の一つということか・・・。
しかし考えてみれば、いくら従順温和といっても、犬のルーツはオオカミだ。
危険は封じ込められていると過信することは禁物。
これは、産業安全全般にもいえることだ。
2017年3月9日20時55分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後3時10分ごろ、大阪府東大阪市加納のT自動車整備工場で、男性作業員(38)が大型トラックの底部に入って整備作業をしていたところ、突然エンジンがかかって車体が下がり、頭などを挟まれた。
男性は病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
大阪府警河内署は同日、車体の下に男性がいるのに確認せずエンジンを始動させたとして、業務上過失傷害の疑いで、同僚の男(38)を現行犯逮捕した。
容疑を認めており、同署は過失致死容疑に切り替え、詳しい経緯を調べている。
同署によると、このトラックは、エンジンを始動させると車体が下がる仕組みだった。
男は電気系統の点検をするため、エンジンをかけたという。
出典
『大型トラック整備中に下敷き…38歳作業員死亡 東大阪、確認怠った疑いで同僚逮捕』
http://www.sankei.com/west/news/170309/wst1703090095-n1.html
2017年3月9日12時0分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空自衛隊のパイロットが、飛行中のトラブルで海でボートに乗って漂流した際に、救助が来るまでの間、寒さに耐える訓練が千歳市で行われた。
この訓練は、航空自衛隊千歳基地が毎年冬に行い、9日は、F15戦闘機のパイロットや救難隊員など20人が参加した。
想定は、航空機の飛行中にトラブルがあり、海に脱出したパイロットが漂流したというもので、訓練はパイロットが小さなボートに乗り込んで始まった。
訓練では、荒波を想定して、救難隊員がパイロットにバケツで水をかけ続け、時折ボートを揺すって転覆させるなどして行われ、パイロットは、水と風を防ぐゴム製のまくで身を覆いながら、水温2℃の川の中で訓練時間の30分を耐えていた。
訓練に参加したF15戦闘機のパイロットの荒船2等空尉は、「手と足の感覚が無くなるほど寒かったです。初めての体験でしたが、実際にトラブルがあった時は訓練を生かせると思います」と話していた。
出典
『空自パイロットが漂流耐える訓練』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170309/4515051.html
(ブログ者コメント)
〇映像によれば、訓練は、膝ほどある水深の川で行われた。
〇荒船空尉はインタビューの中で「体験しないとわからないことが多いので、実際にこういった状況に遭遇した時、『前にやったことあるな』と思い出し、少しは経験になり、いい方向につながると思う」といった趣旨のことを話していた。
〇先日、日光の湖で「海猿」が氷の張った湖に潜って訓練しているという情報を提供したが、それと同じような訓練が他の組織でも行われていると知ったので、参考までに紹介する。
![](https://bfile.shinobi.jp/5003/yotsuba2.gif)
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。