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2020年6月19日19時17分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、富山市で福祉車両と乗用車が衝突し、車いすの高齢者が死亡した事故で、検察は19日、乗用車の運転手を過失運転致死の罪で在宅起訴しました。
捜査関係者によりますと、亡くなった高齢者はシートベルトで腹部を圧迫されるなどしたため死亡したとみられるということです。
去年11月、富山市高木南の住宅街の市道でデイサービスの利用者5人を載せた福祉車両と乗用車が衝突し、福祉車両に車いすのまま乗っていた吉田さん(女性、当時94)が事故の2日後に死亡しました。
検察は乗用車を運転していた富山市の47歳の男が考え事をしていたため、ハンドル操作を誤ってセンターラインを超え、対向車と衝突したとして、過失運転致死の罪できょう、在宅起訴しました。
この事故では、福祉車両の座席や補助いすに座っていたほかの4人のお年寄りは、いずれも軽いけがでした。
一方、死亡した女性は車いすのまま乗車し、2点式と呼ばれる腰にかけるシートベルトをしていました。
捜査関係者によりますと、この事故ではシートベルトが衝撃を緩和する腰骨の部分に当たらず、腹部を圧迫したほか、上半身が不安定になって前後に激しく揺さぶられたことで死亡したとみられるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20200619/3060004786.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、車椅子の構造にまで言及した、かなり詳しい記事が今年1月、複数の解説写真とともにNHKからネット配信されていた。
(2020年1月22日 NHK未来スイッチ)
デイサービスなどの福祉施設の車にお年寄りが車いすごと乗り込んで、送迎してもらう様子をよく見かけるようになりました。
でも、送迎中に起きた死亡事故の取材を進める中で、車いすメーカーの開発担当者は言いました。
「通常の車いすは、車での送迎を想定していないんです」
高齢化で増える車いすの送迎の安全を、もう一度考えてほしいのです。
【車いすのお年寄りだけが死亡した】
富山市で去年(2019年)11月2日、デイサービスなどの福祉施設に送迎する車の事故が相次いで、車いすのお年寄り2人が亡くなりました。
富山市高木南でお年寄り5人を乗せて走行していて、事故に遭った送迎車です。
センターラインを超えてきた乗用車と衝突し、運転手やスタッフにけがはなく、座席にいた4人の高齢者はいずれも軽いけがでした。
車いすに乗っていた吉田さん(94)だけが亡くなったのです。
【安全対策をしていたのに】
吉田さんが通っていたデイサービスでは、職員が利用者を車で送迎していました。
施設で使っていた車両はリフトで車いすごと乗り降りできるもので、「3点式」のシートベルトを装着できるタイプでした。
しかし、亡くなった吉田さんは高齢で姿勢が前かがみだったため、3点式だとベルトが首にかかって危ないと判断され、腰の部分にだけかかる「2点式」のベルトを装着していました。
「私たちにできる安全対策はとっていました。
車いすの固定も職員が確認し、シートベルトの装着も付き添いの職員がしたと聞いています。
明らかな急発進や急ブレーキをしたという話も聞いていません。
私たちの車に乗っていただいていた方が事故にあわれたことは、非常にショックで申し訳ないと思っています」
【ベルトが腹部を圧迫したか】
なぜ車いすの吉田さんだけが亡くなったのでしょうか。
車いすの利用者が時速50キロで衝突したときの様子を再現した実験映像です。
上半身などに強い衝撃が加わることがわかります。
捜査関係者によると、吉田さんは事故の衝撃でシートベルトがずれ、胸を圧迫されたり、前後に激しく揺さぶられたりしたことで死亡したとみられています。
同じ日に起きた別の送迎車の事故でも、亡くなった男性はベルトで腹部を圧迫されていました。
【車いすとシートベルトは「相性が悪い」】
利用者を守るはずのシートベルトが逆に命を脅かすことにつながる理由は、車いすとの「相性の悪さ」にあります。
福祉車両の販売やレンタルの事業者でつくる「日本福祉車両協会」が事故のあと、送迎時の安全について講習会を開くというので取材に向かいました。
広島市の福祉施設で行われた講習会で、担当者は次の点を強調していました。
・シートベルトは、車の座席と同じ「3点式」が基本
・お年寄りの体の状況によっては「2点式」にならざるを得ない場合もある
・腰の部分のシートベルトは、衝突時に腹部を圧迫しないよう、腰骨にしっかりあてる
ここで課題があります。
車いすには「アームレスト」と呼ばれるひじ掛けがあり、この上にベルトを通すと腰骨にあたりません。
アームレストの下を通す必要がありますが、これでも不十分なのです。
実は、多くの車いすには、衣服の巻き込みを防ぐ「スカートガード」と呼ばれる板がついています。
これが邪魔になって、ベルトが腰骨に当たらない場合があるということです。
スカートガードの下を通せばいいのですが、物理的にそれができない車いすも少なくありません。
「車いすの送迎中の事故は後を絶ちません。
ただ、シートベルトの効果的なかけ方について、介護施設の現場の職員も悩んでいるということをよく聞きます。
その方法は車いすによって様々なので、こうした講習会を通じて、それぞれのケースでどうしたらいいのかをよく考えてくださいと伝えています」
【見過ごされてきた車いすの安全対策】
法律上の規制はどうなっているのでしょうか?
私たちが利用する車の座席では、3点式シートベルトやヘッドレストの装備や着用、さらには衝突の際の強度まで、法律で具体的に定められています。
一方で車いすは、シートベルトについて座席ほど細かな義務づけはありません。
ヘッドレストや車いすの強度については、なにも決まりがありません。
理由について国は、「車いすは利用者の身体機能などによって形状が多種多様で、一律の基準や義務を設けることは難しい」としています。
車いすの事故については、全国でどれぐらい起きているかの統計もありません。
車いすの送迎中の安全対策は、その難しさから見過ごされてきたともいえます。
【「車いすは車載を想定していません」
日常用からパラリンピックのアスリート用まで、さまざまな車いすを製作している岐阜県養老町のメーカーに取材したところ、開口一番、こう言われました。
「通常の車いすは日常の移動を楽にすることを前提に設計してあり、車に載せることを想定していません。
非常に危ない事ですので、できれば車載用の車いすと通常の車いすを使い分けていただけたらと思います」
これが車載での送迎用に開発された車いすです。
特徴は次の4点です。
①シートベルトが腰骨にあたるよう穴が開いている
②ヘッドレストがある
③車いすを床に固定するフックをかけられる
④車の座席並みに20Gの衝撃に耐えられる肉厚のパイプを使用している
会社では、自動車メーカーの求めに応じて、10年以上前にこの車いすを共同開発しましたが、売れるのは年間20台ほどで、あまり普及していないそうです。
車載用の車いすは、複数のメーカーが作っていますが、
①通常の車いすに比べて重かったり、費用が高かったりする
②通常の車いすを送迎で使うことの危険性が知られておらず、ニーズ自体が少ない
こうしたことから広まっていません。
車いすの安全について詳しい、元神奈川県立保健福祉大学講師の藤井直人さんは次のように指摘します。
「車いすのお年寄りも表に出たいのです。
車いすで車に乗って移動することにどういう危険があるか、まず情報として知ってもらうことが必要です。
そのうえで、国やメーカーが協力して送迎用の車いすの安全基準を作り、その利用を広める取り組みが必要です」
【「いつもどおり帰ってくると思っていた」】
富山市の事故で亡くなった吉田さんは絵を描くのが大好きで、風景画をよく描いていたといいます。
4年前に脚を悪くしてから車いすが欠かせなくなり、週3回デイサービスに送迎されてお風呂に入るのを楽しみにしていました。
事故が起きた日も家族はふだんどおり帰ってくるのを待っていました。
(家族)
「もう帰ってくる時間だなあと思ってたんですけど、まさか交通事故に
あうとは思っていませんでした。
100歳まで生きるんじゃないかと思ってたんですけど、ショックです」
介護保険を使って車いすを利用するお年寄りは、全国で73万人に上ります。
送り出した家族のもとへ笑顔で帰ってくるために、車いすの安全対策を社会全体で考えていく時期に来ていると感じます。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/miraiswitch/article/article36/
2020年6月15日19時28分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石巻市の業者が加工・販売した鯨の肉を食べた北海道や福岡県などの34人が下痢などの症状を訴えていたことが分かりました。
県は、鯨の肉が原因の食中毒と断定し、この業者を15日から5日間の営業停止処分にしました。
営業停止の処分を受けたのは、石巻市の「A捕鯨」です。
県によりますと、今月6日、北海道庁から「石巻市の業者が出荷したミンククジラの肉の刺身を食べた7人が、体調不良となっている」と連絡があったということです。
県が出荷先などを調べたところ、北海道で22人、福岡県で7人、それに、この業者の社員5人のあわせて34人が下痢や発熱、おう吐などの症状を訴えていることが分かりました。
このうち1人は入院したということですが、命に別状はなく、現在は、ほぼ全員が快方に向かっているということです。
県は、全員に共通する食事が、この業者が先月31日に捕獲し、今月1日に出荷したミンククジラの肉だけだったことから、鯨の肉が原因の食中毒と断定し、業者を15日から5日間の営業停止処分にしました。
A捕鯨の伊藤社長は、NHKの取材に対し、「食中毒となった具体的な原因は調査中だが、食べた方から症状が出たので自主回収することにした。症状が出ている方に深くおわび申し上げるとともに、さらなる品質・衛生管理に努めていきたい。商業捕鯨が始まり盛り上がっている中で、このようなことになってしまい、大変申し訳ない」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20200615/6000010433.html
6月16日付で河北新報からは、生食用として出荷されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮城県は15日、生のミンククジラ肉を食べた北海道と宮城、福岡両県の10歳未満から80代までの計34人が下痢や発熱、吐き気の食中毒症状を訴えたと発表した。
宮城県石巻市の30代女性1人が入院したが、命に別条はなく、現在は全員が回復した。
県は原因の特定を急ぐとともに、クジラ肉を出荷した同市のA捕鯨を19日までの5日間、営業停止処分にした。
同社は商品を自主回収中。
県によると、同社は5月31日に青森県の下北半島沖でクジラを捕獲し、6月1日に3道県などに生食用として出荷した。
社員5人と北海道の22人、福岡県の7人がクジラ肉を食べ、同様の症状を示した。
宮城県内でミンククジラ肉が原因の食中毒が発生したのは、2010年9月以来。
商業捕鯨は19年7月に再開され、拠点となる石巻市鮎川では今年4月、32年ぶりの水揚げがあった。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202006/20200616_13020.html
(ブログ者コメント)
〇解体、加工時に大腸菌などに汚染された?
加工後の温度管理不備?
寄生虫?
可能性があるのはそんなところだろうが、 詳細は不明だ。
〇以下は、映像の一部。
解説はなかったが、これがミンククジラかもしれない。
もしそうだったら、案外と小さいクジラだ。
〇閑話休題。
沿岸捕鯨といえば以前、房総半島の和田までツチクジラの解体を見に行き、解体直後の生肉を買って帰ったことがある。
帰宅後、聞いたとおりに水で洗ったが、いくら洗っても血はなくならず、これでは刺身は無理だと感じた・・・そんなことを思い出した。
これがツチクジラ。
ウインチで皮を剥ぎ取り、
解体し、
肉を切り分けて販売していた。
ブログ者が到着した時は買いに来た地元住民らしき人が大勢並んでいたが、販売時間が遅れるというアナウンスがあったため、バケツで順番取りして、皆、一旦、家に帰っていった。
2020年6月15日15時10分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人類が棒を安定して持つことができるようになったのは、約400万年前の猿人の出現以降とされています。
草原での生活に適応するために直立二足歩行の能力が高くなった我々の祖先は、両手の自由を手に入れ、その結果、親指の把握力が発達し、棒などをしっかり握れるようになりました 1) 。
さて、小さな子ども(特に男の子)を観察していると、棒状のものを手にするや否や、スイッチが入ったように走り出す気がします。
なぜなのでしょう。
子どもの発達は、「歩けるとモノを持つようになる」という人類の進化をなぞっているようです。
その進化の歴史で培われた狩猟本能のスイッチが入って、走り出すのでしょうか。
探検に出かける気分なのかもしれませんね。
【転倒でのどを…圧倒的に多い歯ブラシ】
そんな人類の悠久の歴史に思いをはせていても、小さな子どもが棒のようなものを握りしめているのを見ると、現実に引き戻されます。
「なんか嫌な予感がする。転んだりしないかな」なんて心がざわついて、すぐに子どもの元に駆け寄ります。
特に小さい子は、手にしたものを口に入れる習性があります。
転んだら一大事! 喉を突いてしまいます。
では、日本で子どもが喉を突き、けがをするケースで一番多いものといえば、何でしょう?
やはり、とがっているものでしょうか。
鉛筆? それとも割りばし?
実は、圧倒的に多いのが歯ブラシなのです。
異物で口や喉を突いて病院を受診したケースの6~8割が歯ブラシという報告もあります2)3)。
とがっていなくて丸いのに危ないの?と思われるかもしれません。
確かに先端は丸いのですが、問題は長さです。
長いため、のどの奥まで突いてしまうのです。
喉の奥には大切な血管や神経もあります。
刺さる場所が悪いと、脳や血管、神経を傷つけてしまう恐れもあります。
今回は、歯ブラシの事故についてのお話をしたいと思います。
【保護者が見ていないときに起きやすい】
歯ブラシによるけがは、子ども、特に歩行を始める1~2歳に多いとされ、その年齢が実に75%を占めています4)。
歩いたり走ったりして転倒したケースが66%と多く、そのほかでは、人や物とぶつかったのが13%。
とにかく、転倒が圧倒的に多いのです。
まだ歩行が未熟なうえ、周囲に好奇心が強くなり、大人が思っている以上に行動範囲が広くなることも一因でしょう。
それでは、どこでけがをするのでしょうか。
廊下や階段などは、いかにも危なそう。
しかし、意外に多いのは子ども部屋やリビングで、保護者が夕食後の家事に追われ、きょうだいなどで遊んでいるときに増えるという報告があります5)。
そのため、保護者が事故の瞬間を見ていないケースが目立ちます。
また、子ども自身は事情を上手に伝えられない年齢です。
つまり、事故の詳細が分からないことが少なくないのです。
【けが後の発熱 急いで受診を】
歯ブラシのけがには注意が必要です。
たとえ刺さるほどのけがでも、出血は少ないことが多いのです。
刺さっていない場合も、注意が必要です。
歯ブラシの先端に血が少し付いている程度で軽いように見えても、突いた場所によっては、血管や神経を損傷したり、「縦隔」(心臓や気管、食道などがある空間)というところに炎症を起こしたりします。
意外に知られていませんが、口の中には非常に多くの雑菌がいます。
毎日歯磨きする歯ブラシには、とても多くの雑菌が付着しているのです。
そのため、歯ブラシによるけがでは、他の棒状のもの(おもちゃなど)によるけがと比べて、膿瘍(のうよう)(膿がたまる感染症)が約10倍できやすいという報告もあるほどです(9.3%対0.9%)6)。
また、歯ブラシによるけがの場合は、後になって感染症を引き起こすこともあります。
実際には何もなく無事に過ぎることも少なくないのですが、けがの後に熱を出したりするようなら、早めの受診をお勧めします。
【座って磨く習慣を】
歯ブラシのけがを減らすには、どのようなことが必要でしょうか。
米国に興味深い研究があります。
生後9か月~18歳の異物による口蓋損傷205件を調べたところ、原因は、細い棒、日用品が約16%ずつ、キッチン器具、おもちゃがほぼ同数で10%でした。
歯ブラシは、わずか8例(4%)しか見られなかったのです7)。
一方、日本では、持っていた異物による口腔内のけが43例のうち24例(56%)が歯ブラシだったという報告2)や、16例中13例(81%)が歯ブラシだったという報告3)があります。
ひょっとすると、米国と日本では生活習慣に違いがあるのかもしれません。
米国では、保護者が付きっきりで歯ブラシを指導する習慣が、日本より浸透しているのでしょうか?
これは確認しておきたいところです。
いずれにしても、歯ブラシを持ったまま子どもが走ることのないよう、「鏡を見ながら磨く」、「座って磨く」習慣をつけることが必要です。
東京消防庁も啓発用のリーフレットを出しています4)。
でも、子どもに指導する前に、ちょっと待って。
そもそも日本では、大人自身が歩き回って歯磨きしていることが多いのではないでしょうか。
だとしたら、子どもにだけ習慣づけするなんて、難しいでしょう。
子どもは大人の行動を見ながら学ぶものです。
子どもが小さなうちは、大人も座って(または洗面所で)歯磨きをする、という習慣を心がけることが大切だと思います。
【安全に改良された歯ブラシも】
ただし、保護者に「気をつけましょう」というだけでは事故は減りません。
子育ては24時間、休みのないものです。
ずっと目を離さないでいるのは無理。
目の届かないところでも、事故が起きないようにする対策も重要です。
グッズの改良はそのひとつです。
先端が曲がって突き刺さりにくい歯ブラシや、喉の奥まで入らないようなストッパー付きの歯ブラシなどがお店で売られています。
歯ブラシの事故が多い3歳前半までは、こうしたグッズを使うことで防げる事故も少なくないと思います。
今回は、歯ブラシの事故について取り上げました。
ここまで記事を書きながら、私自身も、ふと気づいたら歯磨きしながら歩いていることに気づきました。
なんてことだ! ちゃんと鏡の前で磨こう!と、改めて心に誓いました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1867d130df726e03507cfafd51e14e6b80626abc?page=1
(ブログ者コメント)
歯ブラシ使用時の事故については、過去に本ブログでも、グニャリと曲がる歯ブラシ情報を含め、2件ほど紹介スミ。
2020年6月13日6時2分にYAHOOニュース(デイリー新潮)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
スマートフォンを操作しながら歩く、いわゆる「歩きスマホ」をしている人にぶつかりそうになった経験は誰にでもあるだろう。
事故も増えており、東京消防庁によると、2018年までの5年間に都内で165人が緊急搬送されている。
この統計は緊急搬送された人数だから、実際に起きている事故はこの何倍にも上ると思われる。
社会問題化しているなか、全国で初めて公共の場での歩きスマホを条例で禁止せんとする自治体が現れた。
神奈川県の大和市である。
「条例は6月中に市議会で審議して、7月1日からの施行を目指しています」 と話すのは、市の道路安全対策課。
「大和市は神奈川県では川崎市に次ぐ人口密度2位。
密集地におけるスマホトラブルが増えているため、去年の5月頃から大木哲市長が条例を考えていました」
ただ、禁止条例は出しても、市では罰則規定は設けず、当面は啓発活動に力を入れていくという。
「例年行っている交通安全ポスターコンクールに『歩きスマホ防止部門』を設けます。
他にも、全戸配布の広報紙『やまとニュース』や自治会を通じて配布する『広報やまと』で告知。
交通安全キャンペーンなどでも啓発していきます」
だが、それだけでは実効性に乏しいように思える。
街中で歩きスマホをしている若者に対して、何か直接の対策は行わないのか。
「大和市には、不正駐輪している自転車の撤去等を行う交通安全巡視員が10名、路上喫煙者を注意する路上喫煙防止指導員が4名いて、市内を巡回してもらっています。
彼らに、普段の業務に加えて、歩きスマホをしている人に対して注意喚起してもらいます」
交通安全巡視員も路上喫煙防止指導員も、市と年間契約している職員だそうで、その多くは60代。
下手に注意して若者に逆ギレされる懸念はないのだろうか。
「歩きスマホを見つけたら、まず危険な行為であることを注意して、チラシ等を渡してもらいます。
そういう光景を他の市民が見るだけで、啓発になると考えます。
ただ、市としてもトラブルは避けたい。
ですから、巡視員の方々には、一人では注意しないで、必ず2、3人で注意してもらうようにします。
相手が言うことを聞かなくても、深追いはしないでくださいと伝えています」
くれぐれも無理はしないようにお願いしたい。
「週刊新潮」2020年6月11日号 掲載
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce58ff05d126666394f843e533294ca61fb47388
(ブログ者コメント)
歩きスマホの危険性や迷惑度については数多くのメディアに取り上げられてきたが、上記報道の翌日にも報じられていた。
これも縁かと思い、紹介しておく。
(2020年6月14日2時0分 日本経済新聞)
スマートフォンを操作しながら街や駅構内を歩く「歩きスマホ」。
周囲への注意力が低下し、通行の妨げになる迷惑行為だ。
画面に集中する女性を狙った痴漢行為が多発しており、歩きスマホ中の当人が犯罪の被害者となることも多い。
自治体が禁止条例を定めるなど、対策を強化する動きが広がっている。
建物の影に隠れる不審者の存在に気づかず、背後から肩を触られても反応が遅れる――。
3月、愛知県警が歩きスマホの危険性を訴える実験動画をまとめ、動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開した。
撮影には地元の女子高校生や大学生が参加。
住宅街や公園で、スマホの画面を見ていると、周囲の異変に気づきにくいことを体験してもらった。
愛知県内では4月、10代の少女が夜にスマホを見ながら歩いて帰宅していたところ、突然、下半身を露出した男が現れた。
画面に気を取られ、間近に寄られるまで気づかなかったという。
2019年11月には、同県の20代女性がスマホで動画を見ながら近所のコンビニに行く途中、自転車の男に後ろから尻をつかまれる事件も起きている。
県警幹部は、「夜の被害が多い。暗闇にひそんだ不審者が画面の明かりを追いかけてくることもある」と注意を促す。
愛知県警には19年、スマホを見たり、音楽を聴いたりしながら歩いている状況で起きた、女性への痴漢・つきまといなどの被害情報が64件寄せられた。
このうち、痴漢や強制わいせつといった、近寄られて身体を触られる被害が52%と半数以上を占めた。
歩きスマホがより深刻なトラブルや事故を引き起こすケースも目立つ。
警視庁は19年9月、東京メトロ千代田線二重橋前駅のホームで「歩きスマホ」をしていた女性会社員に体当たりしたとして、男性会社員を傷害容疑で逮捕した。
女性は胸を打撲するけがをした。
その後、不起訴処分となった会社員は、「注意するつもりで体当たりした」と話したという。
18年7月にはJR東静岡駅(静岡市)で、当時14歳の男子中学生がホームに転落し、電車と接触して亡くなった。
静岡県警によると、防犯カメラには男子生徒がスマホを見ながら歩き、ホームで足を踏み外す姿が映っていたという。
神奈川県大和市は6月、歩きながらのスマホの操作を禁じる条例案を定めた。
罰則規定はないが、担当者は、「歩きスマホで誰かとぶつかりそうになった経験は誰にでもあると思う。注意の意識が市民や社会に浸透してほしい」と、狙いを話す。
京都府は14年施行の交通安全基本条例で「歩きスマホは慎み、道路交通に危険を生じさせないよう努めなければならない」と歩行者の努力義務を盛り込んだ。
米ハワイ州のホノルル市では17年10月、罰則付きの禁止条例が施行。
スマホだけでなく、タブレット端末やゲーム機も対象で、初回の違反者には15~35米ドルの罰金を科した。
愛知工科大の小塚一宏名誉教授(交通工学)によると、歩きスマホで歩行する際は、通常歩行時と比べ、視野が約20分の1に狭まる。
小塚さんは、「歩きスマホは誰もが加害者、被害者になりかねない。自治体や民間企業で少しずつ禁止の動きを広げ、社会一般のマナーとして浸透させていくことが必要だ」と話した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60234720R10C20A6SHJ000/?n_cid=NMAIL007_20200614_A
2020年6月12日19時47分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナの感染拡大で、接客業は様変わりしました。
飲食店などで間仕切りとして使われることもあるビニールシート。
飛沫感染を防ぐ効果が期待される一方、火災につながる危険が指摘されています。
【消防「火を扱う場所に設置しないで」】
記者:
「飲食店などで使われることも多い2種類のビニールシート。 どれほど燃えやすいものなのか。実際に火をつけて実験していきます」
静岡県磐田市の消防署で行われた実験。
用意されたのは2種類のビニールシート。
右は塩化ビニール製、左はポリエチレン製です。
実験では、やや薄いポリエチレン製の方が早く燃え広がる傾向がありました。
ただ、素材や厚さにかかわらず、ビニールシート付近での火の扱いには注意するよう呼びかけています。
実際に大阪府の商業施設では、ライターを買った客が試しに火をつけた際、ビニールシートが燃える火事があったといいます。
磐田市消防本部予防課 大場グループ長:
「ビニールシートを設置する際には、火を使わない、火を扱う場所では設置しないというのが大事」
また、感染症対策として多くの店が置いている消毒用のアルコールを使った実験も行われました。
火が付いたカセットコンロに吹きかけると-。
炎が大きくなりました。
磐田市消防本部予防課 大場グループ長:
「新型コロナの感染の予防をしていただきながら、火災の予防もお願いしたい」
【飲食店では燃えにくいビニールに交換 費用は4倍】
飲食店などでは、2つの対策の両立が求められています。
浜松市内にあるこの店では、飛沫感染を防ぐため、ビニールの間仕切りを使っています。
ただ、火が燃え移るリスクは極めて低いと考えています。
浜松餃子M店 石津オーナー:
「客席が完全禁煙ですし、(客席で)火器を使うことがないので、引火の可能性はないです」
それでも、万が一の事態に備えて、全ての間仕切りを燃えにくいビニールに取り換えることを決めました。
これまでのものと比べ、費用は4倍ほどです。
浜松餃子M店 石津オーナー:
「(費用が)4倍かかっても、お客様や周りに迷惑をかけてはいけないと思いますので、安全第一で。コロナも怖いですけど、火事も怖いので」
新しい生活様式を取り入れながら、営業している飲食店や商業施設。
打撃を受けた経営面だけでなく、安全対策の強化でも試行錯誤が続いています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb39df19bcdd5e66bcf96b39208553a71541cd31
(ブログ者コメント)
〇以下は、映像の4コマ。
〇コロナ対策用ビニールカーテン設置場所などに関する注意点は、先月、本ブログで紹介スミ。
〇以下は、先月起きた大阪府内での火災事例など。
上記静岡朝日テレビ報道ではビニールシートが燃えたとなっている
が、 この記事では材質不明と書かれている。
再現実験映像での燃え方を見ると、ポリエチでもなさそうだ。
(2020年5月28日 19時27分 NHK NEWS WEB)
新型コロナウイルス対策で店舗での「飛まつ防止シート」の導入が進んでいますが、先月、大阪のショッピングセンターで、客が買おうとしたライターを試しに点火したところ、レジカウンターに設置されたシートに誤って燃え移る事故が起きていたことがわかりました。
消防は、大きな火災になるおそれがあったとして注意を呼びかけています。
消防によりますと先月25日、大阪府内のショッピングセンターで、たばこ売り場を訪れた高齢の男性客が、買おうとしたライターを試しに点火したところ、レジカウンターに設置されていた透明のシートに燃え移ったということです。
シートは縦およそ1メートル、横およそ2メートルの大きさで、火は全体に燃え広がりましたが、ほかの物に燃え移ることはなく、客や店員にけがはありませんでした。
客と店員を隔てる透明の飛まつ防止シートをめぐっては、大阪府はスーパーや飲食店などの業種で営業を再開する際のガイドラインで感染防止の対策として設置を求めています。
消防は、一歩間違えば大きな火災になっていたおそれもあったとして、シートを導入する際には状況に応じて燃えにくい素材を使い、周囲に火の気を避けるなど、細心の注意をするよう呼びかけています。
【実物で再現実験すると…】
事故を調査した「枚方寝屋川消防組合消防本部」では、ショッピングセンターで使われていた透明シートを店から提供してもらい、再現実験を行いました。
シートの材質はわかりませんでしたが、実験ではシートの左右を木の枠に固定して店舗のレジカウンターを再現しました。
そこにライターの火を近づけると、すぐにシートに燃え移り、大きく炎を上げながら左右に燃え広がって、1分ほどで全体が燃えました。
シートの一部は溶けて下に落ち、木の枠には焦げたあとが残っていました。
ほかにも、ホームセンターなどで飛まつ防止に使えるなどとして販売されている2種類の透明シートを使って実験を行いました。
実験では、いずれも火が燃え広がり、このうちの1つは黒い煙が大量に発生して鼻をつくにおいのするガスが充満しました。
実験した2種類のシートは、いずれも材質が明記されていませんでした。
飛まつ感染防止のため、透明のシートには燃えにくい素材のものも販売されていますが、品薄となっていることから、消防は、燃えやすい素材のシートも多く使われているとみて、設置の際には注意するよう呼びかけています。
枚方寝屋川消防組合消防本部警防部の北川次長は、「透明シートは燃えやすい素材でできているものが多いので、まずは火を近づけない状況を作ることが必要だ。迷うことがあれば近くの消防署に相談に来てほしい」と話していました。
【透明シートの材質 明確な規定なし】
消防法では、飛まつ防止に使われる透明シートの材質について、明確な規定はありません。
透明シートが仮に「カーテン」とみなされる場合には、飲食店やコンビニ、スーパーやデパート、31メートルを超える建物や地下街などで使う際には、燃えにくい材質のものを使うよう定められています。
しかし、消防によりますと、透明シートがカーテンとみなされるかどうかは、設置されている状況によって変わってくるということです。
【燃えにくい製品も】
消防によりますと、飛まつ防止のために使われるシートには、燃えにくい加工がされているものがあるということです。
そうした加工がされた製品には、防炎性能に関する認定や試験を行っている日本防炎協会が認めたことを示す「防炎」のマークがついているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/k10012449281000.html
2020年6月11日14時38分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真解説付きでネット配信されていた。
勝手口などで使われる、ガラス窓部分が上下にスライドするタイプのドアから侵入されて盗難に遭う事件が、今年に入って相次いでいる。
茨城県警は、ドアの鍵に加え、スライド窓部分の鍵も忘れずかけるよう、注意を呼びかけている。
捜査3課によると、この種の忍び込みや空き巣で現金やカードなどが盗まれる事件は、今年に入ってから5月末までで、つくばみらい市や守谷市など、県南、県西の9市町で計42件発生。
昨年同時期には被害が確認されていなかったが、今年の2月から急増した。
つくばエクスプレス(TX)沿線で、築年数の浅い住宅の被害が目立つという。
このタイプの窓は、換気のためにドアの内鍵をかけたまま窓を開けられる。
ただ、外出の際にスライド窓のロックを忘れると、外側から隙間に手を差し入れてドアの鍵を解錠されるおそれがある。
5月7日につくば署が発表した、つくば市内の住宅に何者かが侵入し、散弾450発が入ったロッカーと現金16万円などが盗まれた事件も同様の手口だった。
住宅設備大手LIXIL(リクシル)の担当者によると、スライド窓が付いた勝手口ドアは、新築住宅の半数ほどに設置されているという。
県警のまとめでは、県内の住宅侵入窃盗の認知件数は5月末時点で485件。
前年同期比で約25%減っているが、全国でみると人口10万人あたりの件数は16・9件で、福島県に続いてワースト2位。
夏場は窓からの侵入が増えるといい、新型コロナ対策などでも窓を開ける機会が多くなることから、外出中や就寝時は窓を閉め、窓の鍵も忘れずにかけるよう注意を呼びかけている。
https://www.asahi.com/articles/ASN6B76C2N5XUJHB007.html
2020年6月4日15時52分にYAHOOニュース(日刊SPA)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
健康診断を会社に義務づけられ、人間ドックも定期的に受けろと言われ、保険会社のCMに不安をかきたてられ。
人生100年、長生きしたいならまず検査と、何かとプレッシャーがかかる現代社会。
しかし、その検査は本当に必要なのか?
健康診断で実際に起きた悲劇を取材した。
【実録 健康診断で起きた悲劇 医師がもっとも勧めない「バリウム検査」の悲劇】
30歳以上の現役医師200人におこなったアンケート結果で、6割以上の医師が「受けるべきではない」とした「バリウム検査」。
とうきょうスカイツリー駅前内科の金子俊之医師は、こう解説する。
「日本以外では実施されていないがん検診の典型。
内視鏡のほうが精度、安全性において優れているので、必要ありません。
進行がんの見落としも多く、体内環境をかき乱すので、他の病気を誘発する恐れもあります」
そのリスクの大きさが問題だ。
バリウムが腸の中で固まると、腸閉塞や腸に穴が開く大腸穿孔などになり、重篤化するため、検査後には必ず下剤を処方されるが、山下貢さん(仮名・42歳)は下剤を飲んでも一向に腹が下らず、そのまま床に就いた。
「市の胃がん検診で初めてバリウムを飲んだので、『こんなものかな?』と思いつつ、深刻に考えていませんでした。
すると、翌日に激しい腹痛に襲われたんです」
たまらず救急車を呼んで病院へ直行し、一命を取り留めた。
「後々調べたら、下剤が効かないなどで年間60件近い事故があり、大腸に穴が開いて死んでしまったケースもあると知りました。
自分ももう少し我慢していたらと思うと、身の毛がよだちましたね」
医療にリスクはないと思い込んでいると、命を落としかねない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/04a015620e6a27bd2b269ce60b85f12ec4f81c5c
(ブログ者コメント)
〇本件、テレビの健康番組はあまり見ないのでよく分からないが、新聞の健康欄で見た覚えはない。
そこで調べてみると、結構な量の記事が見つかった。
その中から、これはと思った記事の一部を紹介する。
『バリウム検査で妻失った男性「何をいってもあいつは戻らない」』
(2015年6月26日16時0分 週間ポスト)
「早期発見、早期治療で、いまや胃がんは治る」
そんな啓蒙のもと、毎年1000万人以上が健康診断や人間ドックで「バリウム検査」を受けている。
だが、国立がん研究センターが推奨するこの検査には、見逃しが多い上に、死亡事故まで起きていることをご存じだろうか。
巨大な利権ビジネスとなった胃がん検診の実態を取材してきたジャーナリスト・岩澤倫彦氏が、バリウム検査に潜む問題を明らかにする。
ここでは、群馬県で発生した日系ブラジル人女性の死亡事故について、その状況を解説する。
東京大学腫瘍外科・元講師で、消化器内視鏡のスペシャリストである田淵正文医師は、こんな指摘をする。
「バリウムX線検査は、はっきりいって30年前の理論です。
凹凸の変化が出る(*注)のは、ある程度がんが進行している状態ですから、早期がんは見つからない。
それで数多くの人が命を亡くしているわけです。
内視鏡で検査すれば確実に早期で発見できるのに、見殺しにしているようなものです」
*注:粘膜内の凹凸をバリウム検査では調べるが、早期がんではこの凹凸が出ない。
内視鏡で表面の色を見て発見することが最新のやり方だ
バリウム検査そのものにも危険がある。
PMDA(厚労省所管の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構)に報告されたバリウムの副作用のなかには、バリウムが体内で固まり、臓器に穴を開ける重大な事故(穿孔/せんこう)が多数含まれていることがわかった。
「大腸穿孔(憩室/けいしつ含)=33人」、「直腸穿孔=4人」、「消化管穿孔=6人」といった具合に、昨年度分の報告だけで、実に50人(40代以上を対象)。
腸管が破れると命に直結する。
緊急手術によって腸を一部切除したり、人工肛門が設置されたりするケースが多い。
その他、6人が腸閉塞になり、80代男性1人が死亡した。
これらは氷山の一角でしかない。
PMDAに報告されるのは、患者や家族が被害救済を求めていることが前提のため、制度を知らない人のケースは含まれていないからだ。
バリウムによるアナフィラキシーショック(アレルギー症状の一種)も去年だけで3人、3年前には滋賀県の胃がん検診で50代女性が死亡している。
5月には群馬県で、企業の胃がん検診中に撮影台と検診車内の壁に挟まれて50代の日系ブラジル人女性が死亡した。
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https://www.news-postseven.com/archives/20150626_331047.html
『過剰医療大国ニッポンの不都合すぎる真実』
(2018年5月21日6時0分 東洋経済)
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胃がん検診は1982年に開始され、2015年に内視鏡検査が選択肢に加わるまで、40歳以上を対象に年1回、胃部X線検査(バリウム検査)で行うものとされてきた。
胃がん死亡者数は年約5万人と、50年近くほぼ変わらず、高止まりする中、国が一貫して推奨してきたバリウム検査だが、患者からも医師からも評判は芳しくない。
患者にとっては発泡剤を飲み、検査台上で無理な体位を求められる身体的苦痛に加え、バリウムによる排便障害もある。
何より、「胸部X線検査の数十倍から100倍近くの被曝量」(複数の医師)のデメリットは無視できない。
医師にとっても現在、消化器内科の臨床現場で活躍するのはもっぱら内視鏡検査であり、バリウム検査はそれこそがん検診の場でしか扱うことはない。
特に、若手医師はほとんどが、学生時代にも臨床現場でもバリウム検査を学んでいない。
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https://toyokeizai.net/articles/-/221458
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
『バリウム検査、なぜ発がんの危険&がん診断不可なのに実施?初めからピロリ検査しない事情』
(2017年5月21日0時5分 Busines Journal)
「ピロリ菌に感染していない人は、ほぼ胃がんにはなりません」
「ほとんどの胃がんは、ピロリ菌が感染した粘膜に発生します」
多くの医師がこのように言います。
胃がんは日本では発症リスクの高いがんで、年間約18万5000人の方が発症し、約5万人の方が亡くなっているといわれています。
そのため、「早期発見、早期治療」が重要とされていますが、ピロリ菌が胃がんの原因ならば、まずはピロリ菌がいるかどうかの検査をして、感染している方だけが胃の精密検査を受けるようにするべきではないでしょうか。
ところが胃がん検診は、ピロリ菌の有無にかかわらず、まずバリウム検査をして、疑わしい場合は胃カメラで内視鏡検査をするという流れがスタンダードになっています。
最近では、ピロリ菌検査を行うことも多くなったようですが、検診で必ず行う検査ではありません。
検診でピロリ菌の有無を調べようと思ったら、多くの自治体では自費で調べることになります。
ピロリ菌除去について否定的な意見を述べると、「胃がんの原因がピロリ菌だと判明したのだから、除去すべきだ」と議論になるのですが、それならばなおさら、まずピロリ菌検査をして、陽性の場合のみ内視鏡検査をするのが正当な順番だと思うのです。
今回は、ピロリ菌除去について検討する前に、まずは胃がん検診の実際について考察してみます。
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https://biz-journal.jp/2017/05/post_19157.html
『胃がん検査にはバリウムよりも胃カメラを!』
(2017年10月18日 日経ビジネス)
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さて、胃カメラとバリウム検査です。
両方とも一長一短があり、胃がん検診としてどちらが優れているか(つまり、どちらが早期の胃がんをより見つけるか)は一概には言えません。
ただし一つ、決定的に違うところがあります。
それは胃カメラの場合、「食道も詳細に観察することができる」ということです。
「胃がんの話なのに食道?」と不思議に思うかもしれません。
しかし実は、ここが一番大事なポイントになってくるのです。
というのも、食道は口と胃をつなぐ管状の臓器です。
胃の手前にあるので、バリウム検査であっても胃カメラであっても、胃を観察する前には必ず食道を観察することになります。
しかしバリウム検査の場合、食道にバリウムがサーッと流れる数秒の間に、パシャパシャッと数枚レントゲンを撮る、というのが一般的です。
これでは、早期の食道がんを発見することはほとんど期待できません。
一方、胃カメラの場合は違います。
泡やカスがあれば洗い流せますし、送気したり脱気したりして食道を動かしながら、カメラが行きつ戻りつしてじっくりと食道や胃の状態を観察します。
さらに特殊な光を当てて、がんを鮮明に浮かび上がらせることもできます。
その結果、早期の食道がんの85.0%が胃カメラで見つかっており、バリウム検査で見つかっているのは11.2%に過ぎません。
それほどまでに大きな差があるのです。
食道がんが非常に珍しいがんであれば、胃カメラとバリウム検査の差は、そこまで重要視する必要はありません。
しかし、食道がんの罹患率は意外と高く、男性の場合、6番目に多いがんになっています。
であれば、胃がん検診のついでに食道がん検診もできる胃カメラを選択した方が、当然、健康管理上のメリットは大きくなります。
実際に、消化器専門の医師で、自分の胃がん検診をバリウム検査で行っている医師はほとんどいないと思います。
少なくとも、私の周囲には一人もいません。
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https://business.nikkei.com/atcl/report/16/091200163/100500004/?P=1
『医療ジャーナリストが教える「やってはいけない がん治療 」』
(2020年6月11日6時7分 YAHOOニュース;サライ))
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実は、自治体・企業が行う対策型検診(集団検診)は、短時間で効率よい検査が求められ、その代償として「精度の低い検査が主流」になっているという。
例えばX線検査は、1日100人単位の検査ができる。
その代わり、それで見つけられるがんのサイズは「2センチから3センチ以上」。
このサイズだと、完治が難しい進行がんになっている可能性がある。
さらに、X線画像を医師が確認する作業(読影)で、がんを見落とすリスクが避けられないとも。
例えば、肺がん検査画像の読影だと、1人の医師が1カットを見るのはせいぜい10~20秒。
1日に800人分も読影することがあるそうで、医師2人以上のダブルチェック体制でも、見落としは必然的に起こってしまう。
以下のように、バリウム検査も同様だ。
群馬県健康づくり財団の元専務理事・真鍋重夫医師が、バリウム検査で発見された胃がん患者を対象に過去の検査画像を確認したところ、「約3割の見逃し」がありました。
同様に石川県成人病予防センターでも、バリウム検査で進行がんが発見された44例について過去の画像を調査したところ、20例に胃がんの病変が確認されています。(本書※189pより)
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※本書;『やってはいけない がん治療 医者は絶対書けないがん医療の真実』 (岩澤倫彦著)
https://news.yahoo.co.jp/articles/42ef340ffb309b16291b2437628e9263e2bb986f?page=1
〇滋賀県の女性はバリウムを飲んで撮影中に気分が悪くなり、そのまま死亡した。
日系ブラジル人女性の死亡事例とともに本ブログで紹介スミ。
〇本件、最初は週間誌的話題かと思っていたが、そうでもなさそうな気がしてきたので、参考までに紹介する。
〇ブログ者は毎年9月に定期健診を受けている。
今年はバリウムをどうするか、3ケ月かけて考えておくことにしよう。
2020年5月30日21時5分にYAHOOニュース(いぬのきもちWEBMAGAGINE)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
家庭犬しつけインストラクター西川文二氏の「犬ってホントは」です。
今回は、伸びるリードのお話。
伸びるリードは多くの飼い主さんが愛用する人気アイテムですが、実はこれ、中~上級のトレーニングを積んだ犬と飼い主さん用のアイテムだと知っていますか?
安易に使うと危険がいっぱい!
散歩を安全に行うためにも、本来の使い方を見直してみてください(編集部)
伸びるリードをつけた犬が突進してきて子どもが噛まれた。
犬の飼い主はその場を立ち去ってしまった。
飼い主および犬の特徴は○○○。
飼い主や犬に心当たりのある方は、△△△まで、ご連絡ください。
そんな張り紙が、一時期、私の教室の周辺に何枚も貼られていました。
伸びるリードは、街中のお散歩で、結構な頻度で目にします。
使用している理由が、勝手気ままに犬が歩くので、普通のリードだとずっと引っ張られている状態、伸びるリードだとそうならない、といったもの。
でも、特に街中のお散歩で伸びるリードを用いるのは、事故や迷惑のもと。
犬の安全も、周囲の安全も担保できません。
【事故や迷惑のもととなる伸びるリード】
そもそも、犬を街中で自由気ままに歩かせていれば何が起きるか?
命にかかわる拾い食いをさせてしまうかもしれません。
マーキングも防げません。マーキングは周囲にとって迷惑な行為です。
排泄を飼い主から離れた場所ですることもできるので、夜道では排泄した場所を特定できない、結果ウンチはそのまま放置。
被害を被った側の声としては、飛びつかれた、自分の犬が噛まれた、自分の周りを走り回られリードでぐるぐる巻きにされた、自転車で走っていたら出会い頭に犬が飛び出してきて転倒した、などなど。
もちろん、伸びるリードが悪いわけではありません。
その使い方に問題があるのです。
【伸びるリードはトレーニングツールとして】
私の教室では、「伸びるリードは中級者以上のトレーニングツール」、そう位置づけています。
なぜなら、一般のリードをうまく扱えない飼い主には、そもそも伸びるリードのコントロールはできないからです。
犬が突進しそうになったときにストッパーを瞬時に押し、リードが伸びないようにする。
これだけでも、練習が必要です。
できなければ、突進、噛みつき、飛びつくなどを、防げません。
首輪につける側の一端をご家族に持ってもらい、急に走り出してもらうなど、教室では犬に装着する前の事前の練習を十分に行うように指導します。
伸びるリードの扱いに慣れてきたら、広場や川原、ビーチなどでつけ替えます。(移動は普通のリードで。街中などでのお散歩では伸びるリードは使用しない)
そして、伸びるリードいっぱい離れるマテ、離れた状態でフセ→オスワリ→フセの指示にしたがって姿勢を変える、離れた状態からのオイデ、などのトレーニングを行う。
【伸びる範囲は、ノーリードと同じと考える】
安全のための配慮も必要です。
トレーニングは、7メートル伸びるリードだったら、7メートル以内に人や犬がいないことを確認して行います。
リードが伸びる範囲内の安全が確保できるのであれば、犬をリードの長さいっぱい走り回らせる、取ってこいなどの遊び、などにも活用できます。
さらに、どんな状況でも(他人や他犬、落ちているものなどを無視しての)オイデができるのであれば、公園内のお散歩などでも用いることができます。
「え? どんな状況でもオイデができるなんて無理」……ですか?
伸びるリードの発祥の地は、ドイツとされています。
リードなしでお散歩が楽しめるように飼い始めのときから確実なオイデができるようトレーニングする、そうした文化の中で生まれてきたツールということです。
そう、伸びるリードは、オイデがそもそもしっかりできる犬が散歩で使う道具なのですね。
まずは、どんな状況でもオイデができる。
そのトレーニングをしっかりなさること(とはいえこれ、上級のトレーニングなのですけどね)。
公園内とはいえ、伸びるリードでお散歩を楽しむのは、「それからの話」ということです。
文/西川文二 写真/Can ! Do ! Pet Dog School提供
【西川文二氏 プロフィール】
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクター。
東京・世田谷区のしつけスクール「Can ! Do ! Pet Dog School」代表。
科学的理論に基づく愛犬のしつけ方を提案。
犬の生態行動や心理的なアプローチについても造詣が深い。
著書に『イヌのホンネ』(小学館新書)、『いぬのプーにおそわったこと~パートナードッグと運命の糸で結ばれた10年間 』(サイゾー)、最新の監修書に『はじめよう!柴犬ぐらし』(西東社)など。
愛犬はダップくん(14才)、鉄三郎くん(10才)ともにオス/ミックス。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7816812173257bab4cd698658d362ccc4ac1520d
(ブログ者コメント)
リードを2~3m程度に伸ばした状態で犬を散歩させている風景を、さすがに大型犬では見ないが、タマに見かけることがある。
あれではリードをつけていないのと同じだと思っていたが、専門家の目から見てもそうだったらしい。
しかしまあ、リードをつけているのなら、まだマシだ。
ブログ者の近所には、朝の5時ごろ、犬小屋にいる中型犬のリードを解いた後、自分は家の中に入り、犬には勝手気ままにその辺を歩き回らせている飼い主がいる。
一度、やんわりとご注意申し上げたのだが、馬耳東風だった。
2020年4月16日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正2として掲載します。
第2報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10605/
(2020年6月6日 修正2 ;追記)
2020年5月29日18時49分にNHK NEWS WEBから、NITEは次亜塩素酸水のコロナに対する有効性は確認されなかったと発表したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
NITE=製品評価技術基盤機構は、新型コロナウイルスの消毒目的で利用が広がっている「次亜塩素酸水」について、現時点では有効性は確認されていないとする中間結果を公表しました。
NITEでは、噴霧での使用は安全性について科学的な根拠が示されていないなどとして、控えるよう呼びかけています。
NITEなどは、アルコール消毒液に代わる新型コロナウイルスの消毒方法の検証を進めていて、29日、「次亜塩素酸水」についての中間結果を公表しました。
検証では、2つの研究機関で▽酸性度や▽塩素の濃度が異なる次亜塩素酸水が新型コロナウイルスの消毒に有効かどうかを試験しました。
その結果、一部にウイルスの感染力が弱まったとみられるデータもありましたが、十分な効果がみられないデータもあるなど、ばらつきが大きく、有効性は確認できなかったということです。
今後、塩素濃度を高くした場合などについて検証を続けるということです。
また、NITEでは、次亜塩素酸水は噴霧することで空間除菌ができるとして販売されるケースが少なくないことについて、▽人体への安全性を評価する科学的な方法が確立していないことや▽国際的にも消毒液の噴霧は推奨されていないことなどを紹介する文書を合わせて公表しました。
NITEは、「加湿器などで噴霧することやスプレーボトルなどで手や指、皮膚に使用することは、安全性についての科学的な根拠が示されておらず、控えてほしい」と呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200529/k10012450841000.html
5月29日22時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
品薄のアルコール消毒液に代わって、次亜塩素酸水を使う人が増えています。
物品や手指の消毒のほか、最近では、次亜塩素酸水の噴霧器を置いて加湿器のようにミストで“空中除菌”をしようとする企業や自治体もあります。
消毒の効果はあるのでしょうか。
次亜塩素酸水は塩酸や食塩水を電気分解して得られる水溶液ですが、新型コロナの消毒効果はよく分かっていません。
このため、独立行政法人の製品評価技術基盤機構が物に付いた新型コロナを消毒できるかどうかを調べています。
同機構消毒手法タスクフォースは、「塩素濃度やpHで効果が違う可能性がある」としていますが、あくまで食器やドアノブなど、身近な「物」への消毒効果を調べているだけです。
手指の消毒や噴霧の効果、人体への有害性は調べていません。
一方、実際には、次亜塩素酸水の噴霧器を導入する飲食店やタクシー、幼稚園などが増えています。
学校や保育園、公共施設、コミュニティーバスの設置例もあります。
感染リスクを減らす目的ですが、厚生労働省の結核感染症課は、「もし、物に対する効果があるとしても、噴霧に効果はない」と効果を否定しています。
また、「空中を漂う有効成分がウイルスと出合う確率は極めて低い」としたうえで、「感染予防に役立つ見込みがなく、濃度など条件次第では有害になりうるので、使用はやめてほしい」と求めています。
病院での使用例も確認していないそうです。
次亜塩素酸水は食品の殺菌に使われ、食品添加物にも指定されています。
「それなら、吸い込んでも安全では?」と思う人がいるかもしれませんが、独立行政法人・国民生活センターは、これを否定します。
食品安全委員会の行政文書の中でも、「次亜塩素酸水は最終食品の完成前に除去すること」とし、「噴霧が(人体に)安全とはどこにもうたわれていません」(商品テスト部)と話しています。
同センターは消毒・除菌をうたう商品情報を5月に公表し、名前の似ている「次亜塩素酸ナトリウム」も「噴霧して吸ったり目に入ったりする健康に害を及ぼす可能性がある」と注意喚起をしています
(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200515_2.html)。
【WHO「消毒剤の人体への噴霧は推奨しない」】
経済産業省は29日、次亜塩素酸水の噴霧についてまとめた資料を公表した。
「新型コロナへの有効性は確認されていない」ほか、WHO(世界保健機関)の「消毒剤の人体への噴霧はいかなる状況でも推奨されない」という見解のほか、目の腫れや呼吸困難など、健康被害とみられる国内の報告2例も紹介した
(https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529005/20200529005.html)。
https://mainichi.jp/articles/20200529/k00/00m/040/183000c
6月2日5時0分に毎日新聞からは、報道を受け、噴霧中止とする施設が続出しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの消毒を目的に、学校や保育所、公共施設などに設置されていた次亜塩素酸水の噴霧器が1日から相次いで休止している。
経済産業省が5月29日、「消毒液の噴霧を推奨しない」という世界保健機関(WHO)の見解などを紹介して注意喚起したことを受けての対応だ。
「ほかの市町村でも噴霧をしていたので効果があると思い配備した」。
和歌山県串本町は全ての小中学校の玄関に加湿器を配備し、学校再開の6月1日から次亜塩素酸水を校内に噴霧する予定だった。
しかし、経産省の発表を受け、稼働を取りやめた。
今後の取り扱いは未定だという。
次亜塩素酸水は塩酸や食塩水を電気分解して得られる水溶液で、品薄のアルコール消毒液の代わりに購入する人が増えている。
物に付いたウイルスへの消毒効果は経産省が評価している最中だが、消毒液の空中への噴霧は、有効性と安全性の両面から推奨されていない。
厚生労働省は「物への効果があったとしても、噴霧は効果がないし、濃度次第で有害」(結核感染症課)としている。
しかし、次亜塩素酸水をミスト(霧)にして“空中除菌”を試みる企業や自治体が増えている。
店舗やオフィス、福祉施設、交通機関のほか、保育所や学童保育施設、庁舎、学校などで噴霧器が導入されている。
神奈川県海老名市は、市役所受付に3月から設置していた次亜塩素酸水を噴霧する加湿器を1日にやめた。
「市民の不安を解消するため。業者に安全性を再確認している」(健康推進課)という。
市民への次亜塩素酸水の無料配布は続けるが、物の消毒に限り、加湿器での噴霧や手指消毒に使うのは控えるよう注意文を改める。
ただ、自治体の全ての噴霧器が休止するわけではない。
埼玉県蓮田市は、市役所の入り口や消防本部の加湿器を休止した。
「噴霧は避けた方がいいという情報を把握したため」(健康増進課)。
一方で、小中学校の玄関や教室の加湿器による噴霧は稼働を続けている。
学校教育課が「長時間の使用を避け、直接肌に当てないなど注意して使い続けてもらう。具合が悪い児童生徒が出たら中止する」という方針のためだ。
また、栃木市は「購入先メーカーから人体への悪影響はないと聞いている」(生活環境部)ため、コミュニティーバス2台での噴霧を続けるという。
民間企業にも休止の動きがあり、飲食店や交通事業者などがSNSやホームページで噴霧をやめると発表している。
経産省の担当者は、「対人での噴霧は多くの専門機関が推奨しておらず、WHOが言うように消毒液を吸うことには何らかのデメリットがあるとしか考えられない。費用も多額のため、どうか慎重な判断をしてほしい」と呼びかけている。
厚労省も今後の通知で、次亜塩素酸水の噴霧などについて新たに言及することを検討しているという。
https://mainichi.jp/articles/20200601/k00/00m/040/212000c
2020年5月25日19時13分にYAHOOニュース(瀬戸内海放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
香川県のネット・ゲーム依存症対策条例に弁護士たちが異例の声明です。
香川県弁護士会が、「この条例は、憲法が保障する自己決定権を侵害するおそれがある」などとして、条例の廃止などを求める会長声明を発表しました。
(記者リポート)
「弁護士会が国の法案などに声明を出すことはありますが、県の条例に対しての反対声明は異例です。この声明を県議一人一人に郵送していることからも、かなり厳しい姿勢が伺えます」
条例は、子どもをゲーム依存症から守るための対策を定めたもので、今年3月、香川県議会が議員提案し、可決しました。
このうち、18条の2項では、家庭におけるルールづくりとして「18歳未満のゲームの利用は平日60分、休日90分を上限とする目安」を盛り込んでいます。
香川県弁護士会では、この項目が憲法13条が保障する「自己決定権」を侵害するおそれがあるとして、条例そのものの廃止に加え、この項目の「即時削除」を求めています。
(香川県弁護士会/徳田陽一 会長)
「子どもが余暇時間をどう過ごすか、保護者がどのような教育を行いどう育てるか。そこに公権力がむやみに介入すべきではありません」
このほか、香川県内で条例規制を設ける必要があるほど、ネットやゲームの依存症が大きな社会問題になっている事実はないこと。
ネットやゲームの有用性、正の側面を十分に考慮していないことも挙げています。
(香川県弁護士会/徳田陽一 会長)
「広く県民の意見を聞いていただいた上で、果たしてこの条例が正しいのかどうなのかというのを、もう一度、県議会のほうには見直していただきたい」
声明は、25日、全県議会議員と香川県の浜田知事宛てに送付されました。
(香川県/浜田恵造 知事)
「(声明について)まだ十分、承知しているわけではありません。いずれにせよ憲法の理念や法令上の規定に反したものではないと考えております」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d07fd085a23224ec01d2d68aabed250f19204cc8
5月25日17時46分にNHK香川からは、子どもたちが情報通信技術に興味を持つきっかけになり得るとい側面が考慮されていないと指摘しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月施行されたゲームやインターネットの依存症対策に関する県の条例について、県の弁護士会は25日、「子どもや保護者の権利を侵害するおそれがある」として、廃止を求める声明を県や県議会に提出したと発表しました。
ゲームやインターネットの依存症対策に関する県の条例には、依存症につながるようなコンピューターゲームについて、休日は1日90分、それ以外は1日1時間を利用時間の上限とし、スマートフォンなどについて、小中学生は午後9時まで、高校生は午後10時までに利用をやめさせることを目安に、保護者が子どもと話し合ってルールを定めるよう求める条文が盛り込まれています。
県弁護士会は声明の中で、この条例について、インターネットやコンピューターの使いすぎで、県内の小中学生の学業の成績が全国平均と比べて低下しているとは認められないため、必要性がないうえ、インターネットやコンピュータゲームは子どもたちが情報通信技術に興味を持つきっかけになり得るという面が十分に考慮されていないと指摘しました。
さらに、「条例はコンピューターゲームなどの利用を時間的に制約しているのに、制約による効果が科学的に検証されているのかはっきりしない」としたうえで、「公権力が一定の制約を押しつけることは、憲法が定める子どもと、その保護者の自己決定権の侵害にあたるおそれがある」として、条例の廃止と条文の即時削除を求めています。
この条例をめぐっては、高松市の高校生やその母親も、「基本的人権を侵害する違法な条例なのに、県議会が廃止する義務を怠った」として、県に損害賠償を求める訴えを起こす考えを示しています。
声明を発表した県弁護士会の徳田陽一会長は25日会見し、「条例の内容や制定過程に問題がなかったのかを検証し、広く県民の意見を聞いたうえで条例が正しいものなのかを、もう一度、県議会で見直してほしい」と述べました。
一方、県弁護士会が発表した声明について浜田知事は、25日の定例会見で、「条例は県民がネット・ゲーム依存に陥らないように、県や保護者、事業者などの責務と役割や事業者の協力、あるいは家庭におけるルール作りのニュアンスを規定するもので、いわゆる憲法の理念や法令上の規定に反したものではないと考えている」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20200525/8030006884.html
5月25日22時16分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
条例を巡っては、高松市の男子高校生(17)と母親が、今夏にも県を相手取って違憲訴訟を起こすことが明らかになっている。
ただ、訴訟の動きと今回の声明は無関係という。
https://mainichi.jp/articles/20200525/k00/00m/040/321000c
(ブログ者コメント)
高校生と母親の動きについては、本ブログでも紹介スミ。
2020年5月23日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出光興産北海道製油所(苫小牧市真砂町)が22日発表した大規模定期保全工事「シャットダウンメンテナンス(SDM)」の見直し計画は、新型コロナウイルスの感染予防のため、道外の作業員数を9千人から4700人にほぼ半減させる大幅な縮小内容となった。
会見した沢所長は、感染予防の徹底を強調。
SDMの意義や重要性についても理解を求めた。
作業員は道内在住者を優先配置し、道外作業員を1日平均で1800人から800人にまで縮小。
宿泊は胆振管内の施設を利用し、札幌圏の施設利用を控える。
仮に感染者が出た場合、所属作業グループの工事は一度停止し、使用した休憩場などは使用禁止に。
市民との接触を避けるため、製油所内にコンビニなどの売店を設置する。
同製油所は道内で流通する石油製品の75%を製造。
SDMは法定点検に加え、設備の劣化損傷を点検・更新する工事で、石油製品の安定供給に必要不可欠だ。
沢所長は、「感染を何とか防ぎながらSDMを実施したい」と理解を求めた。
計画見直しに、岩倉博文市長は、「(作業)単位当たりの人数を減らし、感染リスクを軽減するという市の思いを理解してくれた」と評価。
苫小牧ホテル旅館組合の佐藤組合長は、「市民感情を考えると、もろ手を挙げて大歓迎とはいかないが、ホテルも経営が厳しい。SDMのおかげで苫小牧のホテルは生き延びることができる」と述べた。
同製油所は当初、作業員数を延べ人数で13万5千人と説明し、市民の間で不安が高まった経緯がある。
30代の自営業男性は、「人数を大きく減らしたことは良かった。感染者が出ないよう、しっかり対策してほしい」と注文を付けた。
一方、食事は原則、製油所と宿泊施設で取るという方針について、苫小牧料理飲食業組合の斉藤会長は、「店側も感染予防策を徹底するので、来店してもらえたらと思っていたが」と残念がった。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/423465/https://www.hokkaido-np.co.jp/article/423465/
5月22日19時42分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
苫小牧市の出光興産北海道製油所で来月から始まる大規模な定期点検工事は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、道外からの作業員を半分に減らすなど、規模を縮小して行うことになりました。
苫小牧市にある出光興産北海道製油所は道内で使われる石油製品の75%を生産し、4年に1度、製造ラインを止めて大規模な定期点検工事を行っています。
出光興産は22日に会見を開き、ことしは新型コロナウイルスの影響が広がる中、来月から始まる工事の規模を縮小すると発表しました。
具体的には、点検箇所を25%減らして必要最低限の工事に絞るほか、道外から訪れる作業員を4700人と、当初の予定のおよそ半分に減らすとしています。
その結果、工事は来月15日に始まり、当初の予定より1か月遅い9月中旬ごろに終わる予定だということです。
また、感染症の拡大を防ぐ対策として、作業員は市内に入る2週間前から検温を行い、市内に滞在中は、原則としてホテルで食事をとるほか、公共交通機関を使わず、市民との接触を避けることにしています。
出光興産北海道製油所の澤所長は、「この点検は、石油製品の需要が高まる冬のシーズンに安定して供給するために不可欠だが、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを減らすため対策を尽くしたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200522/7000021375.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは今年4月、鹿島東部コンビナートのSDMコロナ対策も紹介している。
2020年5月22日19時42分にFNN PRIME(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市の保育園の元保育士が、園児の顔を掃除用のメラミンスポンジでこすり、けがをさせたとして書類送検されました。
業務上過失傷害の疑いで書類送検されたのは、京都市右京区の認可保育園で働いていた60代の元保育士の女性です。
元保育士は去年6月、水性ペンで自分の頬に落書きをした3歳の男の子の顔を掃除用のメラミンスポンジでこすり、全治1か月のやけどを負わせた疑いがもたれています。
保育園によると、当時、元保育士は「落書きを残したまま帰るのはかわいそうだと思った。スポンジを使うのは間違いだった」と話していて、去年7月に退職しています。
保育園は、「スポンジを使うのはありえない対応。会議を重ね、安全管理のマニュアルを職員に徹底している」とコメントしています。
https://www.fnn.jp/articles/-/45070
5月22日12時42分にmBS NEWSからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によりますと、元保育士は去年6月、働いていた京都市内の認可保育園で、当時2歳の男の子の顔についたペンのインクをメラミンスポンジでこすり、全治1か月のやけどを負わせた疑いです。
元保育士は市の聞き取りに対して「洗っても落ちなかったので、スポンジを使った」と話し、自主退職しています。
「(当時)迎えに行ったところ、息子の顔が一面真っ赤で。(息子は)その先生や保育園に対しての恐怖心があると思います。」(被害児童の母親)
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20200522/GE00033126.shtml
5月24日12時47分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
市や園によると、元保育士は昨年6月24日、男児の頬などに水性ペンのインクが付いたため、せっけんで洗ったが汚れが取れず、メラミンスポンジでこすったという。
保冷剤で冷やすなどしたが、顔が赤く腫れ、病院で全治1か月のやけどと診断された。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200523-OYT1T50149/
※以下は、母親が告訴したこどで事故が公になったと思われる、昨年の記事。
(2019年12月25日12時46分 毎日新聞)
京都市右京区の認可保育園で今年6月、2歳児クラスの男児(3)が60代の女性保育士に研磨作用のあるメラミンスポンジで頰をこすられ、やけどを負っていたことが分かった。
母親や同園によると、男児が油性のペンで顔に落書きし、保育士が洗っても落ちないためメラミンスポンジを使ったという。
母親が迎えに行った際、頰が赤く腫れていたため園に説明を求めて経緯が発覚。
保育士は7月末に自主退職した。
男児は全治1カ月のやけどと診断され、現在も受診が続くという。
母親は、「事故発生後すぐに連絡がなく、対応が不誠実。息子のやけどは痕が残る恐れがあると言われている」と話す。
21日に右京署に告訴した。
同園の施設長は、「保育士は『落書きを顔に残したまま帰ると子供が保護者に怒られると思った』と釈明したが、ありえない対応。申し訳なかった」とし、「謝罪して見舞金をお渡しし、示談金も提示したが、納得してもらえなかった。今後の対応は法人内で話し合っていきたい」と述べた。
https://mainichi.jp/articles/20191225/k00/00m/040/034000c
(ブログ者コメント)
〇以下は関西テレビ映像の2コマ。
かなり強くこすったものと思われる。
〇メラミンスポンジを人体に使った事例は、過去に本ブログで2件紹介している。
2020年5月17日17時6分に毎日新聞から、ビニールカーテン燃焼比較実験の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染拡大のため、窓口やレジなどにビニールカーテンを設置する小売店や官公庁が各地で増えている。
飛沫(ひまつ)を防ぐのに有効とされるが、設置場所によっては火災報知機やスプリンクラーが反応しなくなる恐れがあり、カーテン用ではない製品には燃えやすいものも。
専門家は、「設置する場合は材質や場所をよく考えてほしい」と呼びかけている。
政府の専門家会議が提言した「新しい生活様式」は、人が対面する場所に透明のビニールカーテンやアクリル板などを設置することを、感染予防策の一つに挙げている。
【コンビニやスーパーなどで活用】
プラスチック製品メーカー「アキレス」(東京)によると、ビニールカーテンに使われるシートの注文は2月から増え始め、4月の売り上げは前年の2倍に。
コンビニやスーパーのほか、学校や警察署、会社のオフィスなどでも日常風景になってきた。
複数のメーカーによると、カーテン用に売られている製品の多くは燃えにくい物質が配合され、煙も出にくい。
しかし、ビニールハウスに使う農業用シートなどは、火が燃え広がりやすいという。
インテリア用品販売会社「友安製作所」(大阪府八尾市)は、ビニールカーテンの燃焼実験を行い、動画をホームページで公開している。
動画によると、防炎のビニールカーテンは強い火を近づけても穴が開くだけで、燃え広がることはなかった。
しかし、防炎機能のない通常の製品は激しい炎が上がり、わずか数秒間で焼け落ちた。
【病院や飲食店などは防炎製品義務づけ】
消防法は、多くの人が利用する施設ではカーテンやじゅうたんに防炎製品を使うよう義務づけている。
おおむね11階建て以上のビルや地下街、病院や映画館、飲食店など、幅広い施設が対象になる。
総務省消防庁によると、設置する場所や大きさによっては、ビニールカーテンも消防法上のカーテンとみなされ、火気の近くなどでは防炎製品を使う必要がある。
スプリンクラーの周囲は散水に影響が出るため設置できず、部屋の天井をビニールカーテンで端から端まで区切ると、火災報知機が煙を感知しにくくなる恐れもあり、危険だ。
コンビニやスーパーのレジ前にある小さなビニールカーテンは法令に触れないとみられるが、揚げ物の調理器や高温になりやすい白熱灯が近くにある店も多く、大阪市消防局は「燃えにくい製品を使うのが望ましい」と指摘する。
感染対策をうたい、防炎や抗菌の機能があるビニールカーテンを売り出すメーカーも出ている。
ただ、防炎の製品は品薄の状態が続いており、農業用シートやテーブルクロスを転用したり、火災報知機などの近くに付けたりするケースが少なくないのが現状だ。
ある病院に依頼され、スプリンクラーの近くにビニールカーテンを設置したという販売業者の男性は、「危険があると分かっていたが、感染を防ぐ非常時なので設置してしまった」と漏らす。
消防庁は、「自分だけで判断するのではなく、付ける際は近くの消防署に相談してほしい」と呼びかけている。
【防炎機能義務化の議論を】
防災に詳しい永田尚三・関西大教授(消防行政)の話;
ビニールカーテンは今後も多くの場所で設置が進んでいくだろう。
感染対策はもちろん重要だが、万一の火災にも備えて、防炎機能や設置場所を検討する必要がある。
消防署による個別の調査は限界があり、将来的にはビニールカーテンを製造・販売する際に防炎機能を義務化するなどの対策も議論する必要がある。
https://mainichi.jp/articles/20200516/k00/00m/040/112000c
2010年5月14日22時0分に瀬戸内海放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月、全国で初めて施行された香川県のネット・ゲーム依存症対策条例をめぐり、新たな動きです。
高松市の高校生と母親が「条例は憲法違反であり、基本的人権を侵害された」として、県を相手取って国家賠償請求訴訟を起こす準備をしていることが分かりました。
(訴訟の準備を進める 高松市の高校3年生/渉さん)
「現役高校生である僕が、香川県を相手取って裁判を起こすことで社会的インパクトっていうのが大きいと思ったんで、誰かにやってもらうっていうよりかは自分でやるっていう思いが強かったです」
訴訟の準備を進めているのは高松市の高校3年生、渉さん(17)です。
未成年のため、親権者である母親(42)とともに原告になる予定です。
渉さんは今年1月、ゲーム依存症対策条例案に反対する署名をインターネットで募り、595人分を県議会に提出しました。
条例の素案には「18歳未満のゲームの利用は平日60分、休日 90分を上限」とする「基準」が盛り込まれていましたが、県議会の条例検討委員会が「家庭でのルール作りの目安」と表現を改めました。
そして今年3月、条例案を賛成多数で可決しました。
条例に罰則はありません。
(訴訟の準備を進める 高松市の高校3年生/渉さん)
「科学的根拠が乏しい中での数値(時間の目安)が反映された条例が可決、成立して施行されたということには、本当に憤りというより悲しかったですね」
訴訟の代理人は、「夫婦別姓訴訟」など、憲法や人権に関わる裁判を多く手掛ける、岡山市の作花知志弁護士が務める予定です。
作花弁護士は、この条例について、「地方公共団体は『法律』の範囲内で条例を制定できる」とした憲法94条に違反すると主張します。
条例制定前の今年2月、維新の会の音喜多駿参議院議員が質問主意書で、当時の条例案について政府の見解を質しました。
これに対する答弁書の中で、政府は「ゲーム依存症の発症を防ぐためのゲーム時間の制限に係る有効性及び科学的根拠は承知していない」としています。
つまり、国としてはゲーム依存症防止のために時間の制限をする「法律」を制定する予定はないと言えそうです。
(代理人を務める予定/作花知志 弁護士)
「国が『やる予定がない』と言ってるものを、県議会が『いや、それは根拠があるんだ』として果たして条例で規制できるのかというのは、当然、問題になりますよね」
また、この条例は、18歳未満である渉さんと保護者の母親の双方にとって、憲法13条で保障されている自己決定権や幸福追求権、プライバシー権などを必要以上に制限していることも、裁判の中で主張する方針です。
(代理人を務める予定/作花知志 弁護士)
「全国的にこれ(条例)が広まっていく可能性があって、でも立法が仮に基本的人権を侵害しているならば、それをそんなに広げていいのか」
渉さんは、県内外を問わず、裁判の趣旨に賛同する人たちに呼び掛け、クラウドファンディングで訴訟費用を募ります。
費用が集まり次第、香川県を相手取って国家賠償請求訴訟を起こす予定です。
(訴訟の準備を進める 高松市の高校3年生/渉さん)
「(Q香川県民や同世代の人へー)自分の地域にこのような条例ができたからといって、それを全面的に受け入れるのではなくて、自分たちの声も発信してもらいたいですし、応援してほしいと思っています」
http://www.ksb.co.jp/newsweb/index/17324
(ブログ者コメント)
条例が制定されたという記事は、本ブログでも紹介スミ。
2020年5月15日11時14分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後9時20分頃、東京都世田谷区砧のマンションの立体駐車場で、異常通報を受けて駆けつけた警備員が、地下2階部分に住人の会社員、若松さん(女性、72歳)が倒れているのを発見し、110番した。
若松さんは頭を強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認された。
警視庁成城署は、転落した可能性があるとみている。
成城署幹部によると、立体駐車場は地上2階~地下2階の4フロアで、1階部分の台に駐車後、車を降りてボタン操作で格納する仕組み。
若松さんの車は地下1階付近に止まっていて、運転席のドアが開いていた。
若松さんは車を運転し、70歳代の夫と一緒に外出先から帰宅した。
成城署は、駐車時に機械が動き出して転落したとみて、経緯を調べている。
国土交通省によると、2007年6月以降、機械式の立体駐車場では、転落や機械に挟まれるなどの事故で12人が死亡している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200515-OYT1T50143/
(2020年11月4日 修正1 ;追記)
2020年11月4日0時1分にNHK NEWS WEBからは、酒に酔っていた同乗夫が先に降りて操作ボタンを押したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ことし5月、東京都内のマンションにある機械式の立体駐車場で、70代の女性が車を載せる台と通路の間に挟まれて死亡しました。
警視庁は、女性が車の中にいたにもかかわらず駐車場の操作ボタンを押したことが事故につながったとして、70代の夫を4日にも重過失致死の疑いで書類送検する方針です。
ことし5月、東京・世田谷区のマンションにある機械式の立体駐車場で、住民の当時72歳の女性が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡しました。
警視庁が敷地内の防犯カメラの映像を確認したところ、女性が車を駐車場に入れた直後に、先に車から降りた71歳の夫が駐車場の操作ボタンを押していたことが分かりました。
ボタンを押すと車を載せる台が真下に動き出し、地下に収納される仕組みになっていて、捜査関係者によりますと、女性は車から降りようとした際に、動き出した台と通路の間に頭部を挟まれたということです。
警視庁は、女性が車の中にいたにもかかわらず確認せずに操作ボタンを押したことが事故につながったとして、夫を4日にも重過失致死の疑いで書類送検する方針です。
夫は当時、酒に酔っていたということで、調べに対し「覚えていない」などと話しているということです。
【相次ぐ立体駐車場での死亡事故】
国土交通省によりますと、機械式の立体駐車場での事故は2007年以降、全国で少なくとも43件に上り、子どもを含む13人が亡くなっています。
このうち8人は、今回の事故のように駐車場の中にいる状態で機械が作動したために亡くなったということです。
岩手県花巻市にあるマンションの立体駐車場では、2012年に当時4歳の男の子が車を載せる台と壁の間に挟まれて亡くなりました。
多くのケースでは、利用者が中に人がいることに気付かず操作ボタンを押したことが事故につながったということです。
こうした事態を受け、国土交通省は2014年に新たなガイドラインを策定し、メーカーなどに対して安全装置の導入など、事故を防ぐ対策を強化するよう求めました。
業界団体の「立体駐車場工業会」によりますと、最新の立体駐車場ではセンサーが人の動きを感知し、中にいる間はボタンを押しても機械が作動しないようになっているということです。
一方、まだ対策が取られていない駐車場も多いことから、団体では操作の手順をまとめた動画をホームページで公開するなどして、利用者に注意を呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201104/k10012693991000.html
11月4日18時12分にNHK首都圏からは、2015年以降に設置された立体駐車場には人感センサーがついているが、このマンションの駐車場にはついていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁が敷地内の防犯カメラの映像を確認したところ、女性が車を駐車場に入れた直後に、先に車から降りた71歳の夫が駐車場の操作ボタンを押していたことが分かりました。
ボタンを押すと車を載せる台が真下に動き出し、地下に収納される仕組みになっていて、捜査関係者によりますと、女性は車から降りようとした際に動き出した台と通路の間に頭部を挟まれたということです。
今回の事故を受けて立体駐車場の業界団体は、機械式の場合、操作ボタンを押す前に中に人がいないかどうか必ず確認するよう、利用者に注意を呼びかけています。
業界団体の「立体駐車場工業会」によりますと、2015年以降に設置された立体駐車場では、センサーが人の動きを感知し、中にいる間は操作ボタンを押しても機械が作動しないようになっているということです。
しかし、それより前に設置された商業施設などの駐車場と、マンションの駐車場では今も安全装置がないケースが多く、特にマンションの場合、導入に多額の費用がかかることなどから住民の同意が得られないことも背景にあるということです。
警視庁によりますと、今回事故が起きたマンションの駐車場も安全装置は導入されていませんでした。
「立体駐車場工業会」の岡部事務局長は、「駐車場の管理者などには対策の強化を呼びかけているが、まだ十分とは言えず、利用者側の注意が欠かせない。操作ボタンを押すのは車の運転手とあらかじめ決めておき、車から降りたあと、ボタンを押す前に中に同乗者などがいないかどうか必ず確認してほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201104/1000055777.html
2020年5月13日17時38分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
座っている時間が長くなると生活習慣病になるリスクが高まることが、6万人以上を対象に行われた京都府立医科大学などの研究グループによる調査で裏付けられました。
調査は、京都府立医科大学など全国15の研究施設が日本人6万2000人あまりを対象に行い、生活習慣病と座っている時間との関係について調べました。
座っている時間が1日5時間以上の集団では、それより少ない集団と比べて、脂質異常症の発症のリスクが男性では最大37%、女性では最大25%高くなりました。
また、高血圧症につながる血圧の値を比べたところ、60代の平均で男性が2、女性が2.3高くなり、年齢があがるにつれて差が大きくなる傾向があるということです。
研究グループは、座っている時間が長くなると生活習慣病になるリスクが高まることが裏付けられ、脳卒中や心不全、心筋梗塞などを引き起こしやすくなるとしています。
国民の平均血圧が2下がると、脳卒中や心不全の死亡者を2万人減らせるとされていて、研究グループは「在宅勤務が広がるなか、自宅でもこまめに立ち上がるなど、座る時間を減らす工夫が重要だ」と指摘しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20200513/2010006689.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、3年前にも米国研究チームの同様の調査結果が
発表されていた。
(2017年9月22日 日本生活習慣病予防協会HP)
日常生活の中で座って過ごす時間が長過ぎると、早期死亡リスクが上昇するという研究結果を、米国のコロンビア大学医学部の研究チームが発表した。
1回あたりの座っている時間が長い場合でも、死亡リスクは上昇するという。
「30分ごとに立ち上がって体を動かすことをお勧めします」と研究者は述べている。
【坐ったまま時間が長いと糖尿病や心疾患のリスクは上昇】
1日に坐ったまま過ごす時間は平均して50~70%に上る。
座ったまま過ごす時間や頻度が多いと、運動不足や運動器の能力低下、心肺機能の低下などが引き起こされる。
座ったまま過ごす時間を減らすことで、2型糖尿病や心疾患の危険性を減らすことができるという報告もある。
米コロンビア大学医学部のキース ディアス氏らの研究チームは、座業中心の時間が1度に1~2時間に及ぶと、死亡リスクが上昇することを突き止めた。
研究チームは、米国立衛生研究所(NIH)が出資して実施されている地域別、人種別の脳卒中研究プロジェクト「REGARDS」に着目。
同プロジェクトの参加者のうち、45歳以上の男女7,985人の日常動作を、平均4年間にわたって追跡して調査した。
【12時間以上坐ったままの生活は危険】
一般的に座業中心の時間について考えるとき、毎日どれくらいの時間、体を動かさないで坐ったままでいるかを考える傾向がある。
しかし、過去の研究では、短い時間を何サイクルも座るのか、それとも長い時間座り続けているかといった生活パターンによって、健康への影響は変わっていくことが示されている。
そこで研究チームは、対象者の腰に加速度センサーを装着してもらい、座って過ごす時間の長さを1週間にわたり計測した。
その結果、座業中心の時間は平均すると、参加者が起きて活動している時間の77%を占めることが明らかになった。
これは、時間にすると1日あたり12時間を超えている。
調査期間中に死亡した人の数を、原因にかかわらず合計すると、340人だった。
研究チームは、計測された座業中心の時間と座り方のパターンから、死亡リスクを割り出した。
その結果、1日に座っている時間の合計や、立ち上がらずに座り続ける時間が長くなるにつれ、死亡リスクは上昇する傾向がみられた。
例えば、1日に合計13時間以上座っているグループや、60~90分間の長い座業時間を繰り返しているグループでは、坐ったまま過ごす時間が短かったり、ときおり立ち上がって体を動かしている人に比べ、死亡率が2倍に上昇した。
もっとも死亡リスクが高かったのは、1日に計12.5時間以上座って過ごし、1度に30分以上座ることを繰り返していたグループだったという。
【30分おきに運動すれば死の危険性を減らせる】
一方、1回の座業時間を30分未満のグループは、もっとも死亡リスクが低かった。
「もしも、あなたが長時間坐ったまま仕事や生活をしなければならないのなら、30分おきに休憩をとり、体を動かすことをお勧めします。そうした行動変化によって、死の危険性を減らすことができます」と、ディアス氏は言う。
座ったまま過ごす時間を減らすことで、糖尿病や心疾患の危険性も減らすことができるという。
「半時間ごとに5分間立ち上がることを続ければ、1日の終わりにはだいぶ変わっていきます」と、ディアス氏は強調する。
座るという行動が健康に影響を及ぼす仕組みは十分には解明されていないが、坐り続けることで「運動器の能力が低下する」「インスリン感受性が低下する」「消費カロリーが低下する」「心肺機能が低下する」など、さまざまな影響がもたらされると考えられている。
運動をすると筋肉が収縮し、細胞のブドウ糖の代謝を制御するATPという物質が活性化する。しかし運動不足が習慣化すると、ATPを作り出すミトコンドリアの活性と量が減少してしまう。
【工夫次第で座ったままの時間は減らせる】
工夫次第で、座ったままの時間を減らすことができる。
例えば、
▽パソコンは机に置かずファイルキャビネットに置いて、立って操作する
▽会議や打合せは立ったまま行う
▽ランチの後はなるべく歩く
▽外出するときには、なるべく座らない
▽夜はテレビを立ったまま見る
といった工夫を積み重ねれば、立ったまま過ごす時間を増やすことができる。
「生活の中で座る頻度を減らすことが、一見して奇異に見られることもありますが、立ったまま過ごす時間を増やすことで得られることが多いのです」と、ディアス氏は指摘する。
「乗用車で移動するのが習慣となっている人が、移動を徒歩や自転車で済ますように切り換えるだけで、生活は多く変わっています。立ったまま過ごす時間を増やすことで、毎日30分の運動を習慣化することもできます」としている。
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2017/009435.php
2020年5月12日19時25分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
砂川市に住む猟友会の支部長の男性が、おととし、要請を受けてヒグマを駆除した際、民家のある方向に発砲したことを理由に道の公安委員会から猟銃を所持する許可を取り消されたのは不当だとして、この処分を取り消すよう求める訴えを札幌地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、北海道猟友会砂川支部長の池上さん(71)です。
訴状などによりますと、池上さんはおととし8月、砂川市の要請を受けて、警察官や市職員の立ち会いのもとでヒグマを駆除しました。
その際、民家のある方向に発砲したとして銃刀法違反などの疑いで書類送検されたあと、起訴猶予になりましたが、去年4月、道の公安委員会から猟銃を所持する許可を取り消されたということです。
池上さんは、ヒグマの背後には斜面があったため、発砲しても斜面の上に建つ民家に危険が及ぶことはなく、公安委員会の処分は不当だとして、取り消しを求める訴えを12日、札幌地裁に起こしました。
提訴のあと、池上さんは、「当時はヒグマが何度も出没し、危険な状況だった。住民の安全のために要請を受けて駆除したのに、処分されるのは納得できない」と話しました。
一方、公安委員会の事務を担う北海道警察本部は、「提訴された事実を承知しておらず、コメントは差し控える」としています。
【ヒグマの駆除とは】
ヒグマが出没した場合、市町村は、現場が住宅や農地から近いかや、人を恐れる様子がないなどの切迫した状況かどうかといった基準をもとに危険性を判断します。
そして、駆除が必要だと判断すると、あらかじめ道の許可を得た「捕獲従事者」に出動を要請します。
「捕獲従事者」になれるのは、狩猟免許があり、猟銃やわなを使ってヒグマを駆除できる人で、道によりますと、猟友会の会員など地元のハンターがほとんどだということです。
夜間や住宅が密集する地域の場合は、原則、猟銃を使うことができませんが、状況に応じて警察官がハンターに猟銃による駆除を命じるケースもあります。
道によりますと、おととし、市町村の要請を受けてハンターなどが駆除したヒグマは879頭でした。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200512/7000021052.html
5月13日0字3分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
訴状などによると、池上さんは2018年8月、砂川市から駆除の要請を受け、同市内でクマに向かって猟銃を発砲。
弾が届く恐れのある建物の方向に撃ったとして、鳥獣保護法(銃猟の制限)違反などの容疑で書類送検された。
起訴猶予処分で罪には問われなかったが、送検容疑と同様の理由で、道公安委から昨年、猟銃の所持許可を取り消す行政処分を受けたとしている。
原告側は、クマと建物との間に銃弾を遮る斜面があると確認し、狙いを外す恐れの極めて低い約17メートルの距離から発砲しており、弾が届く危険はなかったと主張。
同行した警察官も違法と指摘しなかったと訴える。
提訴後、池上さんは取材に対し、「地域の安全のため、危険を顧みず駆除の要請に応じている。ハンターが不安なく出動するための判決を求めたい」と述べた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/420249/
ちょっと前、2020年4月3日9時22分に毎日新聞からは、やや詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
自治体からの要請でヒグマを駆除したら違法性を認定され、猟銃所持の許可取り消し処分を受けた――。
北海道猟友会砂川支部長の池上さん(71)が道公安委員会の処分を不服として申し立てた行政不服審査が、2日までに棄却された。
池上さんは「市民の安全を思い協力したのに理不尽だ」と憤っており、処分を不服として札幌地裁に訴訟を起こす方針だ。
池上さんは2018年8月、猟友会を通じて砂川市の出動要請を受諾し、男性ハンター1人を伴って現場に急行。
道路下の斜面で体長約80センチの子グマを確認し、市職員と警察官の立ち会いの下で、猟銃を発砲するなどして駆除した。
状況が一変したのは19年2月。
池上さんの発砲に問題があったとの情報提供を受けた砂川署が、「民家に向けて発砲した」として、鳥獣保護法違反と銃刀法違反容疑などで滝川区検に書類送検した。
区検は起訴猶予処分としたが、道公安委は19年4月に「民家に向けた違法な発砲を行った」と違法性を認定、猟銃免許を取り消した。
池上さんは処分取り消しを求め、行政不服審査を申し立てたが、1日に棄却された。
一方、狩猟免許を扱う道環境生活部は、池上さんから事情を聴くなどした上で、民家に向かって発砲した事など「違法の事実が確認できない」と判断。
狩猟免許の取り消しをしなかった。
現場は田畑が広がる山間の地域で、斜面上に民家が数軒建つ。
池上さんは、「子グマの背後に8メートル近い斜面があり、発砲しても安全な場所。民家に危険は及ばない状況で、同行した警官も発砲を制止しなかった」と訴える。
ハンター仲間も、「斜面の土が弾を受け止める場所で、何が問題か分からない」と首をかしげる。
また、池上さんの代理人で自身もハンターの中村憲昭弁護士は、「善意の市民をいたずらに処罰しており、不当な処分だ」と、道公安委の対応を批判している。
【猟友会にも波紋】
全道の猟友会にも波紋が広がっている。
「いつ取り消されるか分からない」と、同猟友会新函館支部など、一時、自治体からの要請を受けても出動を自粛したところも出た。
池上さんはハンター歴40年で、趣味でヒグマの絵を描くほどの動物好き。
「本当なら撃ちたくないけれど、市民の安全を思ってこそ」。
後輩の育成にも力を入れようとした矢先の所持許可の取り消し。
処分が確定すれば、最低5年間は再取得ができない。
池上さんは、「ヒグマを熟知しているハンターは少なく、命がけで協力している。地区のハンターに影響が広がる事態を心配している」と話している。
https://mainichi.jp/articles/20200403/k00/00m/040/024000c
2020年5月8日5時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県赤穂市周世(すせ)で有害鳥獣駆除の際、散弾銃の流れ弾が民家駐車場の軽トラックに当たったとみられる事故を受け、県猟友会赤穂市支部の20人は、6月末が期限の有害鳥獣捕獲の許可証を市に返納した。
岩本支部長(71)は、「猟銃での事故は大変な事態。当分の間、猟銃の使用は止め、わなでの捕獲に限る」と話した。
4月25日に周世で有害鳥獣を捕獲していた4人は、大日本猟友会が事故の危険性が高いとして2017年に各都道府県の猟友会へ使用禁止を通達した大粒散弾を使っていた。
車の近くには高校生と小学生がいた。
同支部によると、4月の有害鳥獣捕獲はイノシシ62匹、シカ26匹(うち銃はイノシシ3匹、シカ15匹)で、わなでの捕獲が断然多い。
岩本支部長は「千種川河川敷で猟銃を安全に使える場所はない」とし、同河川敷を許可区域から外すよう、行政に求める。
https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/202005/0013325706.shtml
※事故当時の状況は、下記記事参照。
(2020年4月26日 赤穂民報)
赤穂市周世の民家駐車場に駐車中の軽トラックに散弾銃とみられる弾丸が当たった事案で、発生当時、軽トラックのすぐそばに高校生と小学生の兄弟2人がいたことが住民への取材でわかった。
住民の話では、4月25日午後2時25分ごろ、男子高校生が駐車中の軽トラックの後ろ付近で野球の素振り練習をしていたところ、「シュー、バンッ」という大きな衝撃音が発生。
知らせを聞いた家族が軽トラックの運転席側のドアに傷が付いているのに気付き、さらに、地面にパチンコ玉のような金属球が1個落ちているのを見つけ、警察に通報した。
駐車場敷地内にある倉庫のコンクリートブロック壁にも何かが当たって欠けたような跡が2か所見つかった。
倉庫の中には小学校低学年の児童がいたという。
また、発生当時、駐車場から南西300~400メートルの千種川河川敷で、兵庫県猟友会赤穂市支部の会員数人が有害鳥獣駆除を目的とした銃猟を行っていたことが、警察や市などへの取材でわかった。
赤穂署は、銃猟の弾丸が何らかの原因で民家の方向へ飛んだ可能性があるとみて、会員らから当時の状況を聴取している。
兄弟の祖母は赤穂民報の取材に、「もし、車がなかったら孫に当たっていたかもしれないと思うとぞっとする。二度とこのような恐ろしいことのないようにしてほしい」と対策を訴えた。
http://www.ako-minpo.jp/news/14538.html
※大粒散弾の解説と河川敷を許可区域から外す動きについては、下記記事参照。
(2020年4月26日 赤穂民報)
赤穂市周世の民家駐車場で、有害鳥獣駆除活動中の散弾銃から発射されたとみられる銃弾が軽トラックに当たった事案で、現場に落ちていた弾丸は、ハンターの全国組織が使用禁止を通達している「大粒散弾」とみられることが猟友会関係者への取材でわかった。
赤穂署の調べで、軽トラックのそばに落ちていた弾丸は「直径1センチ弱の鉛弾」とわかっている。
関係者は、「00B(ダブルオーバック、またはゼロゼロバック)と呼ばれるタイプの散弾が使われたのではないか」と推測する。
兵庫県鳥獣対策課が作成した資料によると、00Bの弾丸の直径は8・6ミリ。
最大有効射程は50メートルで、最大到達距離は515メートルとなっている。
大粒散弾は、発射すれば薬きょうに込めた6~15粒の弾丸が散らばり、動いている鳥獣を仕留めるのに適している一方、事故の危険性が高いとして、大日本猟友会が2017年に傘下の都道府県猟友会へ使用禁止を通達した。
しかし、違法ではないため、現在も使用しているハンターもあるという。
兵庫県猟友会赤穂市支部のベテラン会員は今回の事案について、「大粒散弾も危険だが、銃猟を行った場所にも問題がある」と指摘する。
この会員によると、放たれた弾丸が河原の石などに当たって意図しない方向へ跳んでいってしまう「跳弾」を避けるため、同支部では千種川河川敷を銃猟の許可区域から外すよう、許可権を持つ赤穂市へ申し入れていたという。
しかし、一部の会員の要望で、今季も従来通り、千種川河川敷を含む市内全域で有害鳥獣駆除の許可が下りることになったという。
同会員は、「いつかは事故が起きるのではないかと心配していた。これを機に、安全な銃猟のあり方について許可条件などを見直すべきではないか」と話した。
http://www.ako-minpo.jp/news/14539.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、昨年にも今回と同じ兵庫県で大粒散弾による同様な誤射があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
しかし、なぜか、今回の報道で、それについて触れている記事は見当たらなかった。
(2019年9月3日21時5分 神戸新聞)
7月、兵庫県上郡町野桑の作業所に有害鳥獣駆除の銃弾が当たった事故で、3発の銃弾が建物に当たっていたことが県警相生署などの調べで分かった。
同町は、県猟友会上郡支部に出していた有害鳥獣駆除の許可を停止した。
相生署や上郡町などによると、7月20日午後、県猟友会上郡支部のメンバー9人が現場近くで有害鳥獣駆除を行っていた。
イノシシを追って数人のメンバーが猟銃を発砲。
建物内にいた夫婦によると、「バチバチーン」と作業所に当たったような音がし、外壁に穴が確認された。
3発のうち2発が外壁を貫通し、1発がはじかれたとみられる。
大日本猟友会(東京)が会員に使用禁止を通達している大粒散弾が使われたことも判明。
3日、上郡町議会本会議の一般質問で遠山寛町長は、「あってはならない重大な事故。猟友会にはルールを守るよう指導する」と答弁した。
作業所では当時、夫婦が仕事中だった。
穴の左右約60センチに窓ガラスがあり、夫の60代男性は、「窓のそばに立っていて、命中してもおかしくなかった。二度とないようにしてほしい」と語気を強めた。
https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/201909/0012666824.shtml
2020年4月30日16時38分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ドアのノブなどの消毒に使われている塩素系漂白剤の成分「次亜塩素酸ナトリウム」について、専門家は、室内空間に霧吹きなどで散布する方法は人体への影響を否定できないとして、注意を呼びかけています。
家庭で使われる塩素系漂白剤に含まれる「次亜塩素酸ナトリウム」は、細菌やウイルスに効果があり、消毒液としても使用されています。
よく似た名称の液体としては、食塩水を電気分解するなどして作られた「次亜塩素酸水」がありますが、こうした機能性のある液体の調査や研究をしている「機能水研究振興財団」によりますと、最近、消費者から、この2つを混同して使ってしまったという相談が寄せられているということです。
財団によりますと、次亜塩素酸ナトリウムは次亜塩素酸水とは異なり、低い濃度でも直接触れると皮膚を痛めたり、高い濃度で使った場合は有毒なガスが発生したりするおそれがあるということで、注意を呼びかけています。
また、感染症対策が専門の岩手医科大学の櫻井滋教授は、次亜塩素酸ナトリウムを消毒液として使用する場合には、使い方にも注意が必要だと呼びかけています。
ドアのノブなど手が触れるものを拭くために使うのは有効ですが、櫻井教授は、室内空間に霧吹きやスプレーで散布する方法については、「濃度が低かったとしても、消毒効果のある液体を長時間吸い込み続けると、人体に影響を与える可能性が否定できない」と指摘しています。
そのうえで、「空間への散布はウイルス対策に有効だという検証結果もないので、現時点ではドアのノブやテーブルを拭くといった使用法を守ることが大切だ」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200430/k10012412071000.html
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。